1回目記事からの続きです→こちら
5-1・ファーウェイのタブレットPC
5回目記事のトップバッターは、ファーウェイのタブレットです。
同社のAndroidタブレットは、皆さんもご存じだろう「国際事情」で、Android純正OSが搭載できません。
ただ、同社のノートPCとなるMateBookとのシームレスな連携を目指すEMUI10 (EMUI11)と、その最新になる、HarmonyOS と「Android互換OS」が提供されています。
ただ、いくつかの「例外」はあるので、具体的な製品紹介に先立ち、同社のOSについて、すこし詳しめに書いておきます。
1・Androidタブレットの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:NEC・レノボ
2・Androidタブレットの比較 (2)
2-1:NEC・レノボ〈続き〉
2-3:Google (pixel)
3・Androidタブレットの比較 (3)
3-1:サムスン (Galaxy)
3-2:アイリスオーヤマ
4・Androidタブレットの比較 (4)
4-1:TCL
4-2:シャオミ
5・Androidタブレットの比較 (5)
5-1:ファーウェイ
5-2:AIWA
5-3:他の企業
6・Androidタブレットの比較 (6)
6-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で説明した「選び方の基本」に沿いながら、各機を解説していきます。
---
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
1・HUAWEIのOSについて
1・Android 8.0
・2019年以前発売の機種
2・EMUI 10
・それ以後に発売の機種
3・HarmonyOS 3 (or 2)
・2022年移行発売の機種
現状、ファーウェイが発売する製品は、2018年以前に発売した機種はAndroid 8.0の生産が尽きたので、Androidをベースに、同社が独自に開発したとなるEMUI10、その実際的な後継機となるHarmonyOS 3のいずれかになっています。
いずれも、Androidを元に開発したOSなので、だいたい同じ感覚で利用できます。
しかし、Google系のアプリ群であるGMS(Google Mobile Service)アプリには非対応です。
GMSアプリとは、ようするに、Android系スマホを買った時、最初に入っているGoogle系アプリです。
例えば、Google検索(アシスタント)・YouTube・Google Play ストア・Gmail・Google Mapなどが該当します。
サードパーティが開発した他のアプリ(AOSP)も、Androidアプリの公式ストアとなる「Google Play」が利用できないので、「HUAWEI AppGallery」を利用することになります。
使い慣れた純正アプリは互換になる場合があるのが注意点です。
とはいえ、基本ソフトは充実しますし、主要サービス(メール地図など)の代替手段の提案はあります。
この点で言えば、(さほど深くは使わない)初心者と(自分でどうとうでもできる)上級者とも、大きな問題なく使えるでしょう。
ただ、仕事用や学習用などに、少し特殊なアプリを使いこなしているような(一般的な)中級者は、この部分を理解した上で、EMUI搭載機を選ぶべきだと言えます。
なお、「Android互換」OSというのは、珍しいものではなく、例えば、【AmazonのFireタブレットの比較記事】で紹介した、Amazonの端末も(実は)Android「系」のOSです。
Amazon系も同じですが、ビジネスに重要なマイクロソフトOfficeも、公式EMUI搭載機版を出しています。
これらの点だけ注意すれば、あとは、他社と同じに選んでOKです。
2・ファーウェイの製品紹介
というわけで、前置きは長くなりましたが、ここからは、同社の製品をしっかり見ていくことにします。
【2021年発売】
【64GB/4GB】
60・ HUAWEI MatePad T10s
¥28,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
【32GB/2GB】
61・ HUAWEI MatePad T10s AGS3-W09
¥19,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
サイズ:10.1インチ
解像度:1920 x 1200 (224ppi)
CPU: Kirin 710A(8コア)
記憶容量:32GB/64GB
バッテリー:5100mAh(5.5時間)
カメラ:5+2メガ
サイズ:幅240×奥行159×厚さ7.9mm
重さ:450g
HUAWEI MatePad T10sは、ファーウェイの10.1インチタブレットの入門機です。
2機種ありますが、ストレージとメモリ量の違いです。
できれば上位仕様がよいでしょう。
画面サイズは、中型の10.1インチです。
本体のサイズは、幅240×奥行159×厚さ7.9mmです。
10インチクラスの格安機としては、厚みが薄く持ちやすいと評価できます。
CPUは、同社の8コアCPUとなるKirin 710A(2.0GHz×4+1.7 GHz×4)です。
アーキテクチャは、2017年登場のArmのCortex-A73/A53です。
上位モデルとしての設計だったので、今でも入門機水準(15.6GHz)はあり、普通に使う分には十分以上の性能を持ちます。
搭載されるOSは、EMUI10.1です。
これについては、冒頭に詳しく書きました。
Android 10ベースの独自OSです。
先ほども書いたように、米国との摩擦の関係で2020年以降の発売機は、Google系のアプリ群であるGMS(=Google純正のアプリ群)非対応です。
そのため、アプリは、「HUAWEI AppGallery」を利用することになります。
液晶パネルは、WUXGA(1920x1200)です。
しっかりフルハイビジョン画質です。IPSの明言はないですが、同社の場合も、同じ性質ながら、商標の関係で名乗れない、どこかのIPS系パネルになると思います。
問題ないでしょう。
ネットワークは、Bluetooth 5.0とWi-Fi5を装備します。
Wi-Fiは、今どきだとそこまで速くはない規格です。
ただ、アンテナ2本で、867Mbps(=100メガバイト/秒)の水準は理論上出せます。
必要十分でしょう。
ストレージは、32GBです。
カメラの性能は、一背面カメラは5メガ、前面カメラは2メガと最低限です。
バッテリーは、5100mAhという搭載量です。
CPUをふまえると、少なくとも、5.5時間位は保つでしょう。
音楽再生の部分では、本機は、大手音響企業のハーマン・カードンがチューニングしたスピーカーを載せています。
「ちょっと上位」な仕様といえます。
センサー類は、加速度センサーほか、照度センサーと近接センサーです。
これらは、画面への近づきすぎや目に悪い照度を警告するためのものです。
本機は、キッズ向き利用も想定されているため、そのために付いていると言えます。
一方、GPS・電子コンパス・ジャイロなどは未搭載なので、どちらかというと、家庭用として売っているものでしょう。
---
以上、 HUAWEI MatePad T10sの紹介でした。
基本性能が良い8コアCPU機で、しっかりフルHD画質以上の液晶を採用する機種では、ノンブランド系を除けば「最安級」と言える製品です。
同社の製品と比べても、値段差をふまえても、MatePad T10よりこちらを選ぶべきです。
費用対効果は高いため、冒頭で書いたOSに関わる問題が生じないタイプの方は、本機は結構「お買得」に思えます。
ーーー
【2022年発売】KOB2K-W09
62・ HUAWEI MatePad T 8 10s
¥28,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
サイズ:8インチ
解像度:1280 x 800(189 ppi)
CPU: Kirin 710A(8コア)
記憶容量:32GB
バッテリー:5100mAh(5.5時間)
カメラ:5+2メガ
サイズ:幅199.7×奥行121×厚さ8.5mm
重さ:310g
なお、ファーウェイの最安機は、小型8インチのMatePad T MATEPAD 8.0です。
スペック的には、本機も8コアのKirin 710Aで、OSは、EMUI10.1.0です。
8コアを載せる機種だけで言えば、大手の現行機では「最安」とも言えます。安めが多いレノボでも2万円以下で8コアは無理ですから。
スペック的には、他社同様この価格の8インチクラスだと解像度が1280 x 800と 粗めなのが注意点です。
この部分と、OSの部分がネックにならないならば、軽め・小さめで、とにかく安い格安機を探している方には、選択肢になるでしょう。
【2022年発売】BAH4-W09
63・HUAWEI MatePad Wi-Fi 128GBモデル
¥32,340 楽天市場 (5/27執筆時)
サイズ:10.4インチ
解像度:2000×1200 (224ppi 相当)
CPU: Kirin 710A(8コア)
記憶容量:128GB
バッテリー:7250mAh 約12時間
カメラ:13+8メガ
サイズ:245×155×7.4mm
重さ:450g
MatePadは、ファーウェイの10.4インチタブレットの中級機です。
先ほどの機種の上位グレードに位置します。
画面サイズは、先述のように、10.4インチです。
本体のサイズは、245.8×155×7.4mmです。
デザイン的には、薄くて持ちやすいほか、四隅を丸く処理することで、ベゼル(額縁)を最小限にするという工夫があります。
こうしたディスプレイは初見ですが、新たなクリエイティブな利用法も提案されており、楽しめそうです。
CPUは、本機も自社製の8コアのKirin 710Aです。
コアテックスの8コア(2.0GHz+1.7 GHz)のCPUですので、ここまでみたものと同じ性能です。
やはり、この価格帯の製品として十分なスペックです。
搭載されるOSは、HarmonyOS 2です。
2020年開発のAndroidベースのOSです。
同社のMate X2などですでに搭載実績はあり、そちらとの連携に主眼が置かれます。
同社のスマホユーザーには「特に便利」という方向性と言えます。
写真のように、スマホとミラーリングさせての編集機能などが「売り」です。
同様に、同社のノートPCとの連携も視野に入れた製品で、「HUAWEI World」を構成していると言えます。
OSの独自性を増した部分を含めて、Apple的な発展方向を志向しているように思えます。こうした端末の統合は、「必然的な進化」の方向性でしょう。良いかと思います。
液晶パネルは、2000×1200です。
変則的ですが、角が丸いからで、実質的にはフルHDと同じ、16:9の表示です。
パネルは明記がないですが、やはりIPS系でしょう。
ネットワークは、Wi-Fi5(11ac)と、Bluetooth5.1です。
本機の旧機種は、Wi-Fi6(11ax)でしたので、この部分だけで言えば「退化」です。
ただ、実用性に影響を与えないという判断かもしれません。
・Transcend SD300S [64GB]
¥980 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ストレージは、128GBと多めです。
カードは、最大で、512GBまでメモリーの増設も可能です。
カメラの性能は、前面8M・背面13Mと、優秀です。
前面カメラは、本機も顔認証ログインに対応できます。
背面は、解像度が少し高く、AF(オートフォーカス)に対応します。
バッテリーは、7,250mAhという容量で、約12時間保ちます。
センサー類は、加速度・電子コンパスです。
また、ケースカバーと連動させるためホールセンサー(磁気センサー)が搭載です。
GPSは、ロシアと中国の衛生を含めて利用可能です。
そのほか、スマホの照度を自動調整するための環境光・色温度センサーも付属です。
具体的な情報はないですが、色温度が見れる部分で、フラッシュの発光に、この部分を活かしている可能性があります。
加えて、4096段階の筆圧感知に対応できます。
同社のペン(HUAWEI M-pencil )が別売であります。そのほか、4基のスピーカーを搭載することで、オーディオ面のグレードも上げています。
マイクも3マイクなので、ビデオ会議などでは音を的確に拾ってくれるでしょう。
---
以上、HUAWEI MatePad の紹介でした。
Android系のタブレットとして、この値段では最も高性能な機種の一つです。
単にCPUが良いだけでなく、画面に工夫があるほか、カメラ・スピーカー・マイクの利便性も評価できます。
OSがHarmonyOS 2ですので、その連携面を含めて、同社のデバイスで「コーディネート」していきたい方には、良いでしょう。
ーー
このほか、ファーウェイからは、10インチ以上のタブレットとして、以下のような展開があります。
順番にみておきます。
【2023年発売】
64・HUAWEI MatePad SE AGS5-W09
¥33,879 楽天市場 (5/27執筆時)
サイズ:10.4インチ
解像度:2000×1200 (225ppi)
CPU:Snapdragon 680(8コア)
記憶容量:64GB
バッテリー:5100mAh
カメラ:5+2メガ
サイズ:246.9×156.7×7.85mm
重さ:440g
第1に、HUAWEI MatePad SEです。
画面サイズは、中型の10.4インチです。
同社の場合「SE」は、第2世代(後継機)という意味ではなく、iPhone SEのように「廉価版」的な意味のようです。
実際、記憶容量ほか、カメラのスペックと、バッテリー量などの部分では、負けています。
CPUは、米国のクアルコムのSnapdragon 680(2.4GHz×4+ 1.8 GHz×4)です。
アーキテクチャは、2017年世代の上位モデル(Cortex-A73 / A53)です。
スコアは、コアクロックの合計で17.2GHzです。
今回の指標として、中級機としての水準をクリアします。
性能的にKirin Kirin 710Aを上回るので、CPU周りだけ言えば(発売時期の関係もあり)本機が「上位」です。
なお、本機の場合、同社のノートPCとの連携は考慮がありますが、純正タッチペンの利用は想定されません。
OSは、HarmonyOS 3です。
発売時期の関係もあり、新しいです。
センサーは、加速度センサーと環境光センサーはありますが、電子コンパスは未搭載です。
環境光センサーは、色温度がみれる照度センサーですが、本機のバア、高度な明るさ調整で、アイケアをなすための付属です。この部分のこだわりは、本機の良い部分です。
--
結論的にいえば、なかなか難しい判断になるものの、CPU処理力を重視して「格安機」を選ぶ場合は、良さそうです。同社のMatePad ほか、レノボの10インチ前後の同価格帯の入門機より、仕様が良いので。
【2023年発売】(執筆時在庫なし)
65・HUAWEI MatePad 11.5 BTK-W09
¥(43,800) Amazon.co.jp (5/27執筆時)
サイズ:11.5インチ (IPS)
解像度:2200×1440 (229ppi 相当)
CPU:Snapdragon 7 Gen 1(8コア)
記憶容量:128GB
バッテリー:7700mAh 約10.5時間
カメラ:13+8メガ
サイズ:260×176×6.85mm
重さ:499g
MatePadは、ファーウェイの11.5インチタブレットです。
Android系(Harmony OS)を採用する日本発売モデルだと同社の最上位機です。
画面サイズは、先述のように、11.5インチです。
Lenovo・NEC系だと、OLED(有機EL)でこのサイズがありますが、本機は液晶(IPS)です。
本体のサイズは、260×176×6.85mmです。
一体成形で、しっかり薄くできており、持ちやすいと言えます。
重さも、合格点です。
CPUは、Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1です。
Arm系で、Cortex A710(2,4GHz×1)+ Cortex A710(2,4GHz×3)×Cortex A510(1,8 GHz×4)という構成です。
高性能CPUは2021年登場のCortex A710で、高効率CPUも同世代です。
スコアは、合計で17GHzです。
この価格帯の製品としては、十分な水準です。
先述のように、CPU世代も比較的新しい構成なので、問題なく使えそうです。
搭載されるOSは、HarmonyOS 3.1です.
パネルは、2200×1440で、IPSになります。
こちらも、角が丸いから変則的な数字ですが、だいたい16:10の表示です。
ノートPCにもよくあるサイズで、問題ないでしょう。
その上で、120Hz表示対応なので、ゲームにも良い部分があります。
ネットワークは、Wi-Fi6(11ax)と、Bluetooth5.2です。
Wi-Fiはしっかり規格が新しく問題ないです。
アンテナ2本で、1201Mbps(=140メガバイト/秒)の水準は理論上出せますので。
ストレージは、128GBです。
カードは、一方、本機は、スロットがない点が注意点と言えます。
おそらく、本体を薄くするためでしょう。ただ、最近は、クラウド運用できますし、問題ないという方が多い気もします。
カメラの性能は、前面8M・背面13Mと、下位機と同じです。
前面カメラは、本機も顔認証ログインに対応できます。
背面は、しっかりAF(オートフォーカス)に対応しますし、F値もF1.8ですし、明るいレンズです。
バッテリーは、7700mAh という容量で、約10.5時間保ちます。
センサー類は、環境光センサー・重力センサー・ホールセンサーです。
重力センサーは、加速度センサーと機能性は同じです。
いずれも、下位機種ですでにみたセンサーですが、本機は、電子コンパスとGPSがないのが、注意点です。
---
以上、HUAWEI MatePad の紹介でした。
この価格帯の中級機では、贅沢なCPUを採用し、本体の薄さ、デザイン性もなかなかです。
一方、SDカードスロットがない部分ほか、GPSと電子コンパスが未搭載である点が注意点です。この仕様になる事情は察せますが、位置確認などに、これらが必要とするアプリを使いたい場合などは、注意してください。
5-2・AIWAの格安タブレットPC
続いて、AIWAのタブレットPCです。
老舗の家電ブランドですが、家電事業は現在JENESISという日本企業が商標をもち、本機を生産しています。
アジアなど世界で知名度があるブランド名なので、ブランド名が今後復活していくかもしれません。
【2023年発売】
66・ AIWA aiwa tab AB8 JA3-TBA0802
¥15,273 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
サイズ:8インチ
解像度:1280 x 800(189 ppi)
CPU:Mediatek MT8183 (8コア)
記憶容量:64GB
バッテリー:4,400mAh 6時間
カメラ:5+8メガ
サイズ:208.2×124×9mm
重さ:330g
aiwa tab AB8 JA3-TBA0802 は、日本の AIWAが販売するタブレットです。
画面サイズは、小型の8インチです。
本体のサイズは、208.2×124×9mmです。
アイリスオーヤマ(下位機)とサイズ感が似ています。
厚みの数字が多少違いますが、カメラの突起部を勘定に入れない数字なので、ユニットは同じかもしれません。
いずれにしても、厚みがあるのがやはり気になります。
搭載されるOSは、Google Android 12です。
問題ないです。
CPUは、台湾のMediaTekの8コアとなるMT8183(2GHz×4+2GHz×4)です。
2種類のコアとも2GHz駆動です。
アーキテクチャは2016年登場のCortex-A73/-A53のコンビです。
最新ではないですが、古くもないです。
実際、コアクロックの合計を重視する今回の基準だと、入門機の水準(15GHz)はしっかり超えています。
ネットワークは、Wi-Fi5とBluetooth5を搭載です。
こちらも最新ではないですが、問題ないです。
液晶パネルは、ただし、フルHDに満たない1280 x 800です。
IPSパネルの表示はありますが、この部分は「コストカット」でしょう。
ストレージは、64GBです。
十分でしょう。同社も種類の説明はないですが、入門機に多いeMMCでしょう。
MicroSDカードも対応ですが、対応する最大容量の表記はないです。
バッテリーは、持続時間が6時間です。
量的にも4,400mAhと少ないです。
先述のように、そこそこの性能のCPUを使うこともあり、短めです。
カメラは、フロント5M・リア8Mです。
入門機としては十分以上です。リアはAFに対応できます。
センサー類は、GPS・加速センサーが付属です。
電子コンパスは未装備です。
GPSは、タブレットだと珍しく、日本のみちびきも補足します。BeiDou以外の4衛星というのはすこし豪華です。
---
以上、aiwa tab AB8 JA3-TBA0802の紹介でした。
GPSやユニット形状的に自動車の「ナビ」に向けた製品、あるいは、そちらと部品調達を共用できるようなもくろみで展開された製品かなと思いました。
GPSについては、このブログの【ポータブルナビの比較】でいろいろ見ていますが、格安品だと必ずしもみちびきを補足できません。
GPSの部分で(ニッチな)ニーズがあるかもしれせん。一方、バッテリーの保ちがあまり良くないので、モバイルにはあまり向かないでしょう。
ーー
なお、同社は、このほか、以上のようなタブレットを出しています。
【2023年発売】
67・ AIWA JA2-TBA1002
¥19,406 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
サイズ:10.1インチ
解像度:1280 x 800(189 ppi)
CPU:Mediatek MT8168 (4コア)
記憶容量:32GB
バッテリー:5,300mAh 5時間
カメラ:2+5メガ
サイズ:243.3×161.8×9,7mm
重さ:490g
第1に、JA2-TBA1002です。
画面サイズは、やや大きめの10.1型です。
CPUは、ただ、4コアのMT8168(2GHz×4)です。
2012年登場と古めのArm系プロセッサ(Cortex-A53)で、あまり性能が良くないです。
バッテリーの保ちも良くないです。先ほどの機種以上に、GPSの捕捉力以外に見どころにかける機種です。大画面ですがスピーカーもモノラルです。
液晶パネルもIPSの明記がないです。
ーー
【SIMフリー】
【2024年発売】
68・AIWA aiwa tab AB10L-2 JA3-TBA1007
¥25,273 楽天市場 (5/27執筆時)
サイズ:10.1インチ
解像度:1920 x 1200 (224ppi)
CPU:Mediatek MT8766 (4コア)
記憶容量:64GB
カメラ:5+13メガ
サイズ:241.6×170.5×10.5mm
重さ:460g
【2024年発売】
69・ AIWA aiwa tab 10-X JA4-TBA1008
¥17,530 楽天市場 (5/27執筆時)
【2023年発売】
69・ AIWA aiwa tab AB10L JA3-TBA1005
¥20,560 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
サイズ:10.1インチ
解像度:1280 x 800(189 ppi)
CPU:Mediatek MT8766 (4コア)
記憶容量:32GB
バッテリー:5,300mAh 3時間
カメラ:2+5メガ
サイズ:244×164×9,8mm
重さ:480g
第2に、aiwa tab AB10L-2です。
パネルは、フルHD水準になります。
こちらは、入門機の標準の水準はあります。
画面サイズは、同じく10.1型です。
CPUは、4コアのMT8766(2GHz×4)です。
下位機の24年機は、MT8766WB表記ですが、実際的な性能差はないでしょう。
スコアは、8GHzです。
現代的な水準ではないです。
アーキテクチャはMT8168と同じ世代ですが、実際のベンチマークだと、多少劣る水準です。
その他のスペックも観るべきところは少ないのですが、唯一、SIMフリー(microSIM)という部分が光ります。
バッテリーは、ただ、3時間のバッテリー量ですし、何かしらの業務用など、用途は限られるでしょう。
なお、旧機は、画面解像度・カメラ部分ほかで性能が劣ります。
ただ、このCPU水準だと、むしろ下位機あたりのスペックでないと、あまり快適にOSは動作しなそうとは言えます。いずれにしても、個人で趣味に使うならば、バランスが悪いです。
ーーー
【2024年発売】
70・ AIWA JA3-TBA1003
¥34,310 楽天市場 (5/27執筆時)
サイズ:10.36インチ
解像度:2000x1200
CPU:Mediatek MT8183 (8コア)
記憶容量:64GB
バッテリー:6,800mAh 6.5時間
カメラ:8+13メガ
サイズ:246.8×156.5×7.5mm
重さ:433g
第2に、JA2-TBA1001です。
パネルは、2Kクラスの2000x1200です。
IPSの明記もあります。
こちらも、しっかり「フルHD」水準の解像度があります。
他社にもあった、画面の四隅にカーブがかかった、デザイン性がよいモデルです。
CPUは、Heilo G99 MT8781です。
スコアは、16.4GHzです。
入門機と中級機の真ん中ほどの水準はありますし、問題ないです。
その上で、カメラユニットもそれなりの解像度があります。
一方、値段的に「中級機」といえる製品ですが、バッテリーの量と保ちがやはりあまり良くないです。
GPSも、(他社より性能は良いと言えるものの)みちびきと米国のGPS衛星の2衛星のみ補足です。
センサーは、このほか、加速度・ジャイロセンサーが付属です。
ただ、本機は、IP65の防水防塵性を保証します。
レノボが防水モデルをやめたので、一般向けのタブレットPCで防水・防塵等級が付くのは珍しいと言えます。
---
結論的にいえば、本機は、格安の「現場用」のような使い方だと候補になる機種に思えます。ただし、IP65だと水没は不可なので、お風呂では無理なので、その点だけ気をつけてください。
ーー
【2024年発売】64GB
71・ AIWA aiwa tab AS10-2(4) JA3-TBA1006-4
¥24,364 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
【2024年発売】128GB
72・ AIWA aiwa tab AS10-2(6) JA3-TBA1006-6
¥24,373 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
サイズ:10.1インチ
解像度:1920 x 1200 (224ppi)
CPU:Mediatek MT8788 (8コア)
記憶容量:64GB/128GB
バッテリー:5,200mAh 4.5時間
カメラ:5+8メガ
サイズ:243.3×161.7×9.7mm
重さ:500g
第3に、aiwa tab AS10(4)です。
ストレージサイズが128GBになるAS10-2(6) です。
仕様はほぼ同じですが、物理メモリは上位機が2GB多い6GBになります。
画面サイズは、中型の10.1型で、真四角の「フルHD」です。
加えて、IPSパネルの明記もあります。
CPUは、MediaTekの8コアのMT8788(2GHz×4+2GHz×4)です。
2016年登場のCortex-A73/-A53のコンビで、クロック数も同じです。
AIWA他機と採用されていたMT8183とほぼ性能は同じと言えます。
ただベンチを見ると、若干ですが劣る場合が多いです。
一方、カメラ・Wi-Fi(Wi-Fi5)ほか、エントリークラスなみの性能はあります。
GPSも、みちびき・米国のGPS・欧州のガリレオ・ロシアのグロナスを補足できる点で、水準は満たします。
OSは、Android 13です。
問題ないです
センサーは、ただ、加速度センサーのみとなるので、この部分が「安い理由」の1つには見えます。
防水性は、こちらは言及がないです。
---
結論的にいえば、レノボの入門機(B10)あたりがライバルになります。
比べると、若干CPUは良いのですが、バッテリー量が少ない(最大4.5時間)わりに、重さはあると言えます。
センサー部分も「あっさり」ですし、性能面では選びにくいでしょう。
5-3・その他の格安タブレットPC
最後に、ここまで見た以外の各社の製品をまとめて「ざっくり」みておきます。
【2021年発売】
73・ KEIYO New Bridge NBTB101
¥15,000 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
サイズ:10.1インチ
解像度:1920 x 1200 (224ppi)
CPU:※Cortex A55(8コア)
記憶容量:64GB
バッテリー:6000mAh 12時間
カメラ:2+5メガ
サイズ:243.2×162.2×8.2mm
重さ:508g
NBTB101は、日本の KEIYOが「ニュー ブリッジ タブレット」として販売するモデルです。
慶洋エンジニアリングは自動車の車載用品でたまに見かける会社です。
その延長線上に展開したものかと思います。
画面サイズは、10.1インチです。
本体のサイズは、243.2×162.2×8.2mmです。
重さは、508gです。
BANKYOもですが、ユニットの薄型化という部分では、本機も限界があります。
CPUは、中国のUnisocが開発したSC9863A(1.6GHz×4+1.2GHz×4)というSOCを利用しています。
2017登場の下位機だった Cortex-A55をベースにしています。クロック数をみても、8コアとしては、かなり弱めでしょう。
搭載されるOSは、Android 11.0です。
2020年発売の新しいOSを採用しています。
液晶パネルは、1900×1200ですから、フルハイビジョン相当です。
むろんIPSです。
ネットワークは、やや注意で、Wi-Fiが、Wi-Fi6はもちろんWi-Fi5(11ac)非対応です。
10年前の水準であり、動画視聴時の安定性を含めて、この部分は値段が出ています。
Bluetoothも4.2対応で、通信安定性は高いです。
【Amazon限定】 [64GB〜512GB]
・Transcend マイクロSDカード
¥830〜 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
記憶容量は、64GBです。
マイクロSDカードにも対応できます。最大256GBです。
カメラの性能は、フロント2メガ・リアが5メガです。
この部分も弱いです。
バッテリーは、6000mAhです。12時間駆動としています。
センサー類は、GPSと加速度センサーは搭載です。
スピーカーは、出力は不明ですが、底面にステレオスピーカーが付きます。
---
以上、KEIYOのNBTB101の紹介でした。
CPUとIPSのフルHD液晶の採用の部分など見どころもあります。しかし、Wi-Fi・スピーカー・カメラなどの周辺部分が決定的に弱いです。
本体の重さと厚みもありますし、ややおすすめしにくいです。
次回に続く
Android系タブレットのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、Android系タブレットPCの比較の5回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
6・Androidタブレットの比較(6)
6-1:最終的なおすすめの提案【結論】
持ちやすさ ★★★★★
処理速度 ★★★★★
解像度 ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
記憶容量 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回の6回目記事(こちら )は、結論編です。
ここまで紹介してきた「全機種」の中から、最もオススメな「タブレット」を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
最終回記事は→こちら