Top 調理家電 比較2025' 最新フードプロセッサー43機の性能とおすすめ・選び方(3):food processor

2025年05月11日

比較2025' 最新フードプロセッサー43機の性能とおすすめ・選び方(3):food processor

1回目記事からの続きです→こちら

今回の結論
フードプロセッサーのおすすめは結論的にこの製品!

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 というわけで、今回は、各社のフードプロセッサを比較してきました。

1・フードプロセッサの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック〈日本〉
 1-3:クイジナート〈米国〉
 1-4:山本電気〈日本〉
 1-5:タイガー〈日本〉
 1-6:Shop Japan 〈日本〉
2・フードプロセッサの比較 (2)
 2-1:テスコム〈日本〉
 2-2・レコルト〈日本〉
 2-3・マルチシェフ〈日本〉
 2-4:ブラウン・山善・Bruno ほか
3・フードプロセッサの比較 (3)
 3-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 3回目記事では、最後に、いつものように、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種!を提案したいと思います。


 第1に、主にハンバーグのミンチを作る目的のかたに、オススメできる機種は、

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 【2022年発売】SKF-H101(KD)

 14・タイガー SKF-H101 SKF-H101KD
  ¥13,000 Amazon.co.jp (5/11執筆時)

最大容量(ミンチ):500g
最大容量(玉ネギ):650g(大3個)
速度調整:2段階
調理種類:6種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅287×奥行179×高さ238mm

本体容量   ★★★★★
ミンチ作り  ★★★★★
野菜スライス ☆☆☆☆☆
山芋とろろ汁 ★★★★☆
固い食材   ★★★★☆

総合評価   ★★★★★

 タイガーSKF-H101でしょう。

 容量的にハンバーグなら650gまで対応できる点を評価しました。

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 手軽にハンバーグを作る場合、牛肉200g、豚肉200g、タマネギ1/2個をセットして、牛乳・卵・パン粉をフードプロセッサーにセットすれば、4人分のタネが1度にできる量です。

 また、餃子のタネなら30個ほどが1度にできます。

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 それほど多く作らない場合も、容器が大きいため飛び散りにくく、幅広で取り出しやすいカップ形状も優秀なため、こちらを選んで良いと思います。

 デザイン的にも、旧来のフードプロセッサーには見られないインテリア性もあると言え、キッチンの美観の上でも良いと感じます。

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 注意点は、ケース部分が食器洗い機に対応しない点スライスに対応しない点です。

 あとは、長いも(とろろ)など粘る食材に対応できない上で、投入口がないのでおろしなどが多少使いにくい部分が注意点です。

 パナソニックなどと違う部分のため、これらの部分は気をつけましょう。


 第2に、和食を含めて考えた場合に、調理パターンが多くオススメのマルチ機は、

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 【2022年発売】

 【スライスカッターあり】

 1・パナソニック MK-K82-W
  ¥14,622 楽天市場 (5/11執筆時)

 【スライスカッターなし】

 2・パナソニック MK-K62-W
  ¥11,396 楽天市場 (5/11執筆時)

最大容量(ミンチ):200g
最大容量(玉ネギ):300g (大1.5個)
速度調整:1段階
調理種類:7種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅234×奥行158×高さ209mm

本体容量   ★★★★☆
ミンチ作り  ★★★★★
野菜スライス ★★★★★
山芋とろろ汁 ★★★★★
固い食材   ★★★☆☆

総合評価   ★★★★★

 パナソニックMK-K82でしょう。

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 サイズは、幅234×奥行158×高さ209mmです。

 新機種になり、かなり小型化しました。

 フードプロセッサーは大きいと邪魔なので、良い進化でした。

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 調理パターンも、本機については、スライスカッターを装備です。

 野菜のスライス・せん切りができるので、フードプロセッサーの用途の幅が拡がると言えます。

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 基本となるミンチ作りも、独特の形状のブレードで、食材問わず、粗混ぜから、すりつぶしまで幅広く対応します。

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 容量もミンチで最大400gまで、ハンバーグのたねならば500gまで対応できます。

 サイズとしても十分でしょう。

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 その上で、パナソニックの場合「おろし」について、大根など粘性のない食材以外に、粘性のある「山芋(とろろ)」に対応できます。

 この部分については、クイジナートやタイガーなど対応できないメーカーが多いですし、ワンポイントでしょう。

 粗い「鬼おろし」に対応しますし、和食にも強い機種と言えそうです。

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 フードプロセッサーは色々な用途で利用できます。

 用途面の要不要で迷ったら、「とりあえずこれを買っておけば間違いない」と言えます。

 新機種になって、食洗機にも対応となりました。


 第3に、洋食中心に考えた場合におすすめできる、マルチな上位機は

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 【2018年発売】

 5・クイジナート DLC-102J
  ¥14,980 楽天市場 (5/11執筆時)

最大容量(ミンチ):250g
最大容量(玉ネギ):200g (大1個)
速度調整:1段階
調理種類:6種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅140×奥行215×高さ325mm

本体容量   ★★★★☆
ミンチ作り  ★★★★★
野菜スライス ★★★★★
山芋とろろ汁 ☆☆☆☆☆
固い食材   ★★★☆☆

総合評価   ★★★★☆

 米国のクイジナートの中級機種DLC-102J でしょう。

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 調理パターンは、基本となる「刻む・すりつぶす・混ぜる」をはじめ、「スライス・せん切り」・「おろす」まで対応できます。

 先述のように、粘性のない食材が苦手で、山芋(とろろ)に対応できない部分はあります。

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 ただ、回転速度が低速(1500〜1800)で、間欠運転モードも付く機種です。

 その点で「刻む・すりつぶす・混ぜる」の部分の精度と利便性、また、仕上がり具合で上位と言えます。

 ブレード形状も、洋食中心に考えると、ストレートの掘削タイプのが良い部分がありそうです。

 食洗機にも対応しますし、「和食(とろろ・鬼おろし)」に対応しなくて良いならば、本機が候補でしょう。

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 【2018年発売】

 6・クイジナート DLC-192J
  ¥25,064 Amazon.co.jp (5/11執筆時)

最大容量(ミンチ):400g
最大容量(玉ネギ):400g (大2個)
速度調整:1段階
調理種類:6種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅177×奥行248×高さ350mm

 なお、容量が必要ならば、以上の上位機を選ぶこともできますが、日本の一般家庭には、少し大きすぎるかと思います。

ーー

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 【2023年発売】

 【標準タイプ】

 28・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-1500FPS
  ¥69,520 楽天市場 (5/11執筆時)

 【多機能タイプ】+スライサー+おろし金

 29・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-1500FPM
  ¥82,036 楽天市場 (5/11執筆時)

 【スクレーパータイプ】+かくはん対応

 30・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-1500FPSR
  ¥62,800 楽天市場 (5/11執筆時)

最大容量(ミンチ):800g
最大容量(玉ネギ):700g (大3-4個)
速度調整:1段階
調理種類:2種類(5種類)
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅280×奥行315×高さ480mm

 逆に、完全にプロ用と言うことになれば、マルチシェフの販売する業務用向けのフードプロセッサーということになるでしょう。

 本編で書いたように、耐久性の部分でそのニーズに適う上で、切削技術熱対策においても、合理的な構造を取っています。


 第4に、「固い食材」を含めて、料理の下ごしらえに強みを発揮する製品としては、

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 【2014年発売】

 8・山本電気 MasterCut YE-MM41R
 9・山本電気 MasterCut YE-MM41W
  ¥15,246 Amazon.co.jp (5/11執筆時)

最大容量(ミンチ):300g
最大容量(玉ネギ):300g(大1.5個)
速度調整:無段階調整可
調理種類:8種類
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅210×奥行160×高さ250mm

本体容量   ★★★★★
ミンチ作り  ★★★★★
野菜スライス ☆☆☆☆☆
山芋とろろ汁 ★★★★☆

固い食材   ★★★★★★

総合評価   ★★★★★

 山本電気のフードプロセッサーでしょう。

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 可能な調理パターンは、スライサーがない部分に限界はありますが、それ以外の主要な調理パターンは対応できます。

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 その上で、氷やナッツなどを「くだく」ことができます。

 ロックアイスや粘性のある乾物が無理という限界はありますが、「ふりかけ作り」のように、結構固いものも扱いそうな場合は合いそうです。

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 モーターは、超低速(800回転)から、高速(3000回転)まで調整できます。

 ここまで、調整の幅がある機種はほかにないです。一般的に想像の付く食材だけでなく、色々な食材の下ごしらえに使う場合、この部分は特に有利でしょう。

 難度の高い食材にも幅広く対応できそうです。

 ミンチ作りなどの処理量も300gで十分です。

 おろしについても、山芋を含めて250g対応なので、料理の下ごしらえ全般に便利かと思います。

ーーー

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 【2024年発売】

 13・山本電気 MasterCut+ YE-MM24A-WH
  ¥22,200 Amazon.co.jp (5/11執筆時)

最大容量(ミンチ):300g
最大容量(玉ネギ):300g(大1.5個)
速度調整:無段階調整可
調理種類:8種類
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅210×奥行160×高さ250mm

 一方、自動モードを搭載する MasterCut+も、候補にできます。

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 本編で書いたように、「玉ねぎモード・氷モード・お魚モード・お肉モード・ホイップモード・マヨネーズモード」と、食材別に、割と使いそうなメニューが選べるのがポイントです。

 間欠運転の回数などをマニュアルで見ずとも、押しているだけでできるので、初心者向きには良いでしょう。

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 その上で、利用に慣れたあと、自分の好みに合わせてマニュアル運転をなしたい場合も(数字表記がない点に違和感を感じないならば)、先ほどの機種と同じように使用していくことができます。

 ただ、若干高くはあるので、初めてでも、フードプロセッサーの使い方を覚えて上達したいならば、先ほどの機種のほうが良いでしょう。自動モードがあると、それに依存して、基本的な使い方を覚えない場合はありえますので。

 とはいえ、これは「面倒になって使わなくなってしまう」可能性とバーターですので、皆さんの性格や希望に応じて選べば良いかなと思います。


 第5に、コードレス型でおすすめできそうな機種は

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 【2024年発売】

 42・ラドンナ Toffy K-CH2-AW
 42・ラドンナ Toffy K-CH2-PA
  ¥9,680 Amazon.co.jp (5/11執筆時)

最大容量(ミンチ):230g
最大容量(玉ネギ):140g(小1個)
速度調整:
調理種類:4種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅125×高さ229×奥行118mm

本体容量   ★★★★☆
ミンチ作り  
★★★★★
野菜スライス 
☆☆☆☆☆
山芋とろろ汁 
★★★★☆
固い食材   
★★★☆☆
総合評価   ★★★★☆

 ラドンナのコードレスフードプロセッサー でしょう。

 本編で書いたように、他社もこのタイプを出します。

 回転は、無負荷時、2600回転/分です。

 コード付きのモデルとほぼ同じです。

 他社機は回転数の部分で、2万回転をを越えます。

 この部分でフードプロセッサーというより、ハンドミキサーの仕様といえます。

 (わざわざ)フードプロセッサーを選ぶ意味を考えれば、しっかり低速回転を表現でき、仕上がりを調整しやすいほうがいいでしょう。

 そうなると、本機以外、よさげな製品が見あたりませんでした。

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 コードレス型は、本編で書いたように、たまにしか利用しない場合、12回使えるという部分もあり充電し忘れ(充電時間4時間)が課題です。また、毎日使う場合は、リチウム電池の寿命(500回)が課題です。

 ただ、それを割り引いても、取り回しの部分で、コードレスであることは便利に感じる方は多そうです。

 パワーは、コードレスでも、フードプロセッサとしての機能性は削がれません。

 ケースを下部にして利用する形式に違和感がないならば、ふつうの食材ならば、普通に使えます。

 製氷機で作った氷は砕ける水準です。あえて言えば、ウィスク(泡立て)が使いにくい部分はあります。

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 可能な調理パターンは、刻む・混ぜると、おろす・泡立てるに対応です。

 中身も、4枚刃で、ケースもガラス製ですし、値段相応の機能性はあります。

 調理容量は、やや少なめ(特に玉ネギは140g)である部分は、注意してください。

 本体を大きくすると、コンパクトに使えるコードレスの利点が活かせないので、ここは仕方ないですが。

ーーー

 というわけで、今回は、フードプロセッサーの比較でした。

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1・ジューサー・ミキサーの比較
 
用途:ジュース・スープなど
2・フードプロセッサーの比較
 用途:「刻む」料理など
3・ハンドブレンダーの比較
 用途:マルチ(専門性は低め)
4・マルチクッカーの比較
 用途:自動調理(やや特殊)

 なお、冒頭書いたように、用途が似通った家電が他にもあります。比較して検討されたいかたは、上記の記事もよろしくお願いします。

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 ではでは。

posted by Atlas at 13:35 | 調理家電

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