1回目記事からの続きです→こちら
今回の結論
フードプロセッサーのおすすめは結論的にこの製品!
というわけで、今回は、各社のフードプロセッサを比較してきました。
1・フードプロセッサの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:クイジナート〈米国〉
1-4:山本電気〈日本〉
1-5:タイガー〈日本〉
1-6:Shop Japan 〈日本〉
2・フードプロセッサの比較 (2)
2-1:テスコム〈日本〉
2-2・レコルト〈日本〉
2-3・マルチシェフ〈日本〉
2-4:ブラウン・山善・Bruno ほか
3・フードプロセッサの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
3回目記事では、最後に、いつものように、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種!を提案したいと思います。
第1に、主にハンバーグのミンチを作る目的のかたに、オススメできる機種は、
【2022年発売】SKF-H101(KD)
14・タイガー SKF-H101 SKF-H101KD
¥13,000 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):500g
最大容量(玉ネギ):650g(大3個)
速度調整:2段階
調理種類:6種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅287×奥行179×高さ238mm
本体容量 ★★★★★
ミンチ作り ★★★★★
野菜スライス ☆☆☆☆☆
山芋とろろ汁 ★★★★☆
固い食材 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
タイガーのSKF-H101でしょう。
容量的にハンバーグなら650gまで対応できる点を評価しました。
手軽にハンバーグを作る場合、牛肉200g、豚肉200g、タマネギ1/2個をセットして、牛乳・卵・パン粉をフードプロセッサーにセットすれば、4人分のタネが1度にできる量です。
また、餃子のタネなら30個ほどが1度にできます。
それほど多く作らない場合も、容器が大きいため飛び散りにくく、幅広で取り出しやすいカップ形状も優秀なため、こちらを選んで良いと思います。
デザイン的にも、旧来のフードプロセッサーには見られないインテリア性もあると言え、キッチンの美観の上でも良いと感じます。
注意点は、ケース部分が食器洗い機に対応しない点とスライスに対応しない点です。
あとは、長いも(とろろ)など粘る食材に対応できない上で、投入口がないのでおろしなどが多少使いにくい部分が注意点です。
パナソニックなどと違う部分のため、これらの部分は気をつけましょう。
第2に、和食を含めて考えた場合に、調理パターンが多くオススメのマルチ機は、
【2022年発売】
【スライスカッターあり】
1・パナソニック MK-K82-W
¥14,622 楽天市場 (5/11執筆時)
【スライスカッターなし】
2・パナソニック MK-K62-W
¥11,396 楽天市場 (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):200g
最大容量(玉ネギ):300g (大1.5個)
速度調整:1段階
調理種類:7種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅234×奥行158×高さ209mm
本体容量 ★★★★☆
ミンチ作り ★★★★★
野菜スライス ★★★★★
山芋とろろ汁 ★★★★★
固い食材 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
パナソニックのMK-K82でしょう。
サイズは、幅234×奥行158×高さ209mmです。
新機種になり、かなり小型化しました。
フードプロセッサーは大きいと邪魔なので、良い進化でした。
調理パターンも、本機については、スライスカッターを装備です。
野菜のスライス・せん切りができるので、フードプロセッサーの用途の幅が拡がると言えます。
基本となるミンチ作りも、独特の形状のブレードで、食材問わず、粗混ぜから、すりつぶしまで幅広く対応します。
容量もミンチで最大400gまで、ハンバーグのたねならば500gまで対応できます。
サイズとしても十分でしょう。
その上で、パナソニックの場合「おろし」について、大根など粘性のない食材以外に、粘性のある「山芋(とろろ)」に対応できます。
この部分については、クイジナートやタイガーなど対応できないメーカーが多いですし、ワンポイントでしょう。
粗い「鬼おろし」に対応しますし、和食にも強い機種と言えそうです。
フードプロセッサーは色々な用途で利用できます。
用途面の要不要で迷ったら、「とりあえずこれを買っておけば間違いない」と言えます。
新機種になって、食洗機にも対応となりました。
第3に、洋食中心に考えた場合におすすめできる、マルチな上位機は
【2018年発売】
5・クイジナート DLC-102J
¥14,980 楽天市場 (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):250g
最大容量(玉ネギ):200g (大1個)
速度調整:1段階
調理種類:6種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅140×奥行215×高さ325mm
本体容量 ★★★★☆
ミンチ作り ★★★★★
野菜スライス ★★★★★
山芋とろろ汁 ☆☆☆☆☆
固い食材 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
米国のクイジナートの中級機種のDLC-102J でしょう。
調理パターンは、基本となる「刻む・すりつぶす・混ぜる」をはじめ、「スライス・せん切り」・「おろす」まで対応できます。
先述のように、粘性のない食材が苦手で、山芋(とろろ)に対応できない部分はあります。
ただ、回転速度が低速(1500〜1800)で、間欠運転モードも付く機種です。
その点で「刻む・すりつぶす・混ぜる」の部分の精度と利便性、また、仕上がり具合で上位と言えます。
ブレード形状も、洋食中心に考えると、ストレートの掘削タイプのが良い部分がありそうです。
食洗機にも対応しますし、「和食(とろろ・鬼おろし)」に対応しなくて良いならば、本機が候補でしょう。
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【2018年発売】
6・クイジナート DLC-192J
¥25,064 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):400g
最大容量(玉ネギ):400g (大2個)
速度調整:1段階
調理種類:6種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅177×奥行248×高さ350mm
なお、容量が必要ならば、以上の上位機を選ぶこともできますが、日本の一般家庭には、少し大きすぎるかと思います。
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【2023年発売】
【標準タイプ】
28・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-1500FPS
¥69,520 楽天市場 (5/11執筆時)
【多機能タイプ】+スライサー+おろし金
29・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-1500FPM
¥82,036 楽天市場 (5/11執筆時)
【スクレーパータイプ】+かくはん対応
30・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-1500FPSR
¥62,800 楽天市場 (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):800g
最大容量(玉ネギ):700g (大3-4個)
速度調整:1段階
調理種類:2種類(5種類)
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅280×奥行315×高さ480mm
逆に、完全にプロ用と言うことになれば、マルチシェフの販売する業務用向けのフードプロセッサーということになるでしょう。
本編で書いたように、耐久性の部分でそのニーズに適う上で、切削技術と熱対策においても、合理的な構造を取っています。
第4に、「固い食材」を含めて、料理の下ごしらえに強みを発揮する製品としては、
【2014年発売】
8・山本電気 MasterCut YE-MM41R
9・山本電気 MasterCut YE-MM41W
¥15,246 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):300g
最大容量(玉ネギ):300g(大1.5個)
速度調整:無段階調整可
調理種類:8種類
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅210×奥行160×高さ250mm
本体容量 ★★★★★
ミンチ作り ★★★★★
野菜スライス ☆☆☆☆☆
山芋とろろ汁 ★★★★☆
固い食材 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
山本電気のフードプロセッサーでしょう。
可能な調理パターンは、スライサーがない部分に限界はありますが、それ以外の主要な調理パターンは対応できます。
その上で、氷やナッツなどを「くだく」ことができます。
ロックアイスや粘性のある乾物が無理という限界はありますが、「ふりかけ作り」のように、結構固いものも扱いそうな場合は合いそうです。
モーターは、超低速(800回転)から、高速(3000回転)まで調整できます。
ここまで、調整の幅がある機種はほかにないです。一般的に想像の付く食材だけでなく、色々な食材の下ごしらえに使う場合、この部分は特に有利でしょう。
難度の高い食材にも幅広く対応できそうです。
ミンチ作りなどの処理量も300gで十分です。
おろしについても、山芋を含めて250g対応なので、料理の下ごしらえ全般に便利かと思います。
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【2024年発売】
13・山本電気 MasterCut+ YE-MM24A-WH
¥22,200 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):300g
最大容量(玉ネギ):300g(大1.5個)
速度調整:無段階調整可
調理種類:8種類
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅210×奥行160×高さ250mm
一方、自動モードを搭載する MasterCut+も、候補にできます。
本編で書いたように、「玉ねぎモード・氷モード・お魚モード・お肉モード・ホイップモード・マヨネーズモード」と、食材別に、割と使いそうなメニューが選べるのがポイントです。
間欠運転の回数などをマニュアルで見ずとも、押しているだけでできるので、初心者向きには良いでしょう。
その上で、利用に慣れたあと、自分の好みに合わせてマニュアル運転をなしたい場合も(数字表記がない点に違和感を感じないならば)、先ほどの機種と同じように使用していくことができます。
ただ、若干高くはあるので、初めてでも、フードプロセッサーの使い方を覚えて上達したいならば、先ほどの機種のほうが良いでしょう。自動モードがあると、それに依存して、基本的な使い方を覚えない場合はありえますので。
とはいえ、これは「面倒になって使わなくなってしまう」可能性とバーターですので、皆さんの性格や希望に応じて選べば良いかなと思います。
第5に、コードレス型でおすすめできそうな機種は
【2024年発売】
42・ラドンナ Toffy K-CH2-AW
42・ラドンナ Toffy K-CH2-PA
¥9,680 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):230g
最大容量(玉ネギ):140g(小1個)
速度調整:
調理種類:4種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅125×高さ229×奥行118mm
本体容量 ★★★★☆
ミンチ作り ★★★★★
野菜スライス ☆☆☆☆☆
山芋とろろ汁 ★★★★☆
固い食材 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
ラドンナのコードレスフードプロセッサー でしょう。
本編で書いたように、他社もこのタイプを出します。
回転は、無負荷時、2600回転/分です。
コード付きのモデルとほぼ同じです。
他社機は回転数の部分で、2万回転をを越えます。
この部分でフードプロセッサーというより、ハンドミキサーの仕様といえます。
(わざわざ)フードプロセッサーを選ぶ意味を考えれば、しっかり低速回転を表現でき、仕上がりを調整しやすいほうがいいでしょう。
そうなると、本機以外、よさげな製品が見あたりませんでした。
コードレス型は、本編で書いたように、たまにしか利用しない場合、12回使えるという部分もあり充電し忘れ(充電時間4時間)が課題です。また、毎日使う場合は、リチウム電池の寿命(500回)が課題です。
ただ、それを割り引いても、取り回しの部分で、コードレスであることは便利に感じる方は多そうです。
パワーは、コードレスでも、フードプロセッサとしての機能性は削がれません。
ケースを下部にして利用する形式に違和感がないならば、ふつうの食材ならば、普通に使えます。
製氷機で作った氷は砕ける水準です。あえて言えば、ウィスク(泡立て)が使いにくい部分はあります。
可能な調理パターンは、刻む・混ぜると、おろす・泡立てるに対応です。
中身も、4枚刃で、ケースもガラス製ですし、値段相応の機能性はあります。
調理容量は、やや少なめ(特に玉ネギは140g)である部分は、注意してください。
本体を大きくすると、コンパクトに使えるコードレスの利点が活かせないので、ここは仕方ないですが。
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というわけで、今回は、フードプロセッサーの比較でした。
1・ジューサー・ミキサーの比較
用途:ジュース・スープなど
2・フードプロセッサーの比較
用途:「刻む」料理など
3・ハンドブレンダーの比較
用途:マルチ(専門性は低め)
4・マルチクッカーの比較
用途:自動調理(やや特殊)
なお、冒頭書いたように、用途が似通った家電が他にもあります。比較して検討されたいかたは、上記の記事もよろしくお願いします。
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ではでは。