1回目記事からの続きです→こちら
今回の結論
ノイキャン対応イヤフォンのオススメは結論的にこれ!
1・ノイキャンイヤホンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:アップル〈米国〉
1-3:ソニー〈日本〉
1-4:BOSE 1〈米国〉
2・ノイキャンイヤホンの比較 (2)
2-1:BOSE 2〈米国〉
2-2:パナソニック〈日本〉
2-3:JBL〈米国〉
2-4:ANKER〈米国〉
2-5:ヤマハ〈日本〉
2-6:ゼンハイザー〈日本〉
3・ノイキャンイヤホンの比較 (3)
3-1:デノン〈日本〉
3-2:ファーウェイ〈中国〉
3-3:Beats〈米国〉
4・ノイキャンイヤホンの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
というわけで、今回は、各社のノイズキャンセリング対応イヤフォンを紹介してきました。
最後にいつものように、Atlasのオススメ機種!について書いておきたいと思います。
第1に、通勤など移動中に利用する場合、音質面・機能面でおすすめできる完全ワイヤレスイヤホンは、
【2023年7月発売】WF-1000XM4後継機
3・ SONY ノイキャン WF-1000XM5
¥30,799 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC LDAC LC3
3D音響:対応(360 Reality Audio)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:8時間
ドライバー:8.4mm
マイク:搭載
ノイキャン:3マイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:5.9g×2
音質の良さ ★★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
立体音響 ★★★★★
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★★
ソニーのWF-1000XM5でしょう。
音質は、ドライバーの改良(大型化)もあり、音域幅が向上した印象です。
低音域と高音域に特長がある、ソニーサウンドを十分感じられます。
ただ、本機を「おすすめ」とした理由は、主に「ノイズキャンセラの性能」の部分です。
Wマイク(自動)のノイズキャンセラを採用する企業は多いです。
また、キャンセル力自体は、ライバルのBOSEや、Appleの最上位機のほうがかかりは「強く」できます。
ただ、周囲の音を分析して、モードを自動で可変させる「アダプティブサウンドコントロール」の精度は、やはりソニーです。
特に、歩行・走行・静止状態・電車内と騒音状況が都度変わる、移動中の調整力は、抜けて良いように思います。 位置情報に応じた個人設定もできますので。
いずれにしても、周囲の状況を見ながら、音質を保持しつつ、聴き疲れしにくい形で調整を加える点で、ソニーのノイキャンは「うまい」です。
従来モデルと比べても、低域ノイズ(飛行機のエンジン音など)のノイズが相当カットできるようになりました。
先述のように、ソニーは「自然」にノイキャンを欠けることに主眼を置くため、飛行機での移動時は、BOSEなどの方が「効く」印象が従来ありましたので、この部分の改良は、従来のソニーユーザーが「買い替える」のにも良さそうです。
バッテリーも長寿命ですし、通勤通学時の利用については、隙が無いモデルだと言えます。
IPX4の防水性もあるほか、しっかりフィットし、落としにくい形状ですので、移動中の利用には向くでしょう。
音源的な部分では、LDACコーデック対応はマストとはいえ「ハイレゾ音源再生」です。
ハイレゾも、Amazon Musicをはじめ、音源が普及していきました。
とくに本機はSBC/AACなどの圧縮音源を「ハイレゾ相当」に再計算してアップスケーリングする機能をもちますので、「贅沢なオマケ」と考えても良いかと思います。
映像視聴も、今後普及していくだろうLC3規格をフォローするので、遅延(音ズレ)の改善は可能でしょう。
立体音響(空間オーディオ)も、同社が展開する「360 Reality Audio」でフォローします。
こちらも、Amazon Music HDを含めて対応音源が増えてきました。他社のイヤホンでも対応できる機種はあります。しかし、ソニー製だと、耳の形やヘッドホン特性に応じた、カスタマイズが可能な点で優れると言えます。
ヘッドトラッキングは、一方(Xperiaならば)対応できます。
ただ、映像コンテンツ的な部分で言えば、対応幅は(AppleとiOSほど)広くないです。どちらかといえば、空間オーディオは、「音楽専用」と考えた方が良いですが、それでも一般的には十分でしょう。
なお、この部分については【イヤホン・ヘッドホンの選び方の記事】にAppleとの違いをもう少しだけ詳しく記しました。
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【2024年発売】【型番:700365】
23・ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4
¥44,400 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:5Hz-21kHz
コーデック:SBC AAC aptX-Adaptive LC3
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:6時間
ドライバー:7mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:
重さ:5.8g×2
一方、Android系のスマホと合わせる場合など、汎用性の高いApt-XとApt-X Adaptiveへの対応が欲しい場合は、ゼンハイザー機も良いでしょう。
本編で書いたように、LC3コーデックの対応と通話用マイクの品質改善ほどしか大きな差はないので、それらが不要ならば、旧機でOKです。
SONYは、最近は非対応になってきていますが、やはり汎用性が高いので。
クアルコムの汎用チップながら、本機もWマイク式(自動)ですし、ドライバも大きめです。
一方、立体音響・パーソナライズ機能について、フォローしないのがソニーとの違いです。
その部分を重視したい場合は、あとで「おすすめ」にあげる予定のDENONも良いかなと感じます。
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【2024年発売】
4・ SONY LinkBuds Fit WF-LS910N
¥19,980 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC LDAC LC3
3D音響:対応(360 Reality Audio)
個人最適化:対応
連続再生時間:5.5時間
ドライバー:8.4mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:IPX4相当
重さ:4.9g×2
ただ、ソニーのWF-1000XM5も、ゼンハイザー機も、(重くはないですが)若干主張がある「大粒」です。
そこを敬遠する方はおられるでしょう。
その場合は、同じドライバー、同じプロセッサを使用しつつ、すこし「小粒」と言える LinkBuds Fitは、候補にできるでしょう。
正確には、ノイキャン専用のプロセッサ(QN2e)を採用しない点で、若干精度に差はつきますが、この水準ならば、普通「弱い」とは言いません。
コンテンツ面も、ハイレゾほか、ヘッドトラッキングを含めた、空間オーディオも対応できます。
ただ、カナル式ながら、装着感が若干浅めです。
一般的に問題ないのですが、ウイング固定にはなるので、つけ心地に好みが出やすいことは付記しておきます。
第2に、iOSユーザーで、「空間オーディオ」を試したい方におすすめなのは、
【2023年9月発売】
1・Apple AirPods Pro MTJV3J/A
¥37,354 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-
コーデック:SBC・AAC
3D音響:対応(空間オーディオ)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:6時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式 (自動)
防水性能:IPX4
重さ:5.3g×2
音質の良さ ★★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★☆☆
立体音響 ★★★★★★
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★★
Apple AirPods Pro (2nd generation)でしょう。
冒頭で書いたように、完全ワイヤレスイヤホンをスペックで選ぶ場合「ノイズキャンセリング」をメインに考えるのが良いと思います。
この部分が強いのは、この部分が自社開発できるApple・SONY・BOSEです。
Appleは、従来機だとノイキャンのかかkりが弱めな印象でした。
ただ、現行世代は、逆に(効きだけで言えば)BOSEに次いで(あるいは同じほど)強力にカットできるので、この部分で横並びになりました。
先述のように、歩行時などの「状況調整力」ではSONYが上には思います。
しかし、iPhoneと連動させて利用する場合は、本編で書いたように、「適応型オーディオ」に対応できるようになった部分で、以前より、外出時の調整力も向上したと言えそうです。
その上で、3社の最上位機だけで言えば「最も軽量」です。
ユーザー体験を重視する企業ですので、ここも重視していると思います。
ソニー同様に、イヤーチップの装着状況で、音質を調節できる仕様です。汎用チップを利用せざるを得ない、3社以外との大きな違いとも言えます。
使い勝手の部分でも、H2チップの採用でiOSやMacOSとの相性が良い点が魅力です。
とくに、iPhoneとの連動性は強調に値しますので、iPhoneユーザーは、本機を「第1の選択肢」にしてもよいように思えます。
音漏れは、構造上、微細な音漏れはあるのですが、図書館で大音量のような(馬鹿な真似を)しなければ、問題ないです。
防水性もありますし、装着感も良く、総合点でいっても、SONYに引けをとらない製品です。
どちらを選ぶかは難しいです。
iOS系のユーザーは、新機軸の「空間オーディオ」に加えて「ヘッドトラッキング機能」が使える部分が面白いです。
先述のように、この仕様だと、ジャイロセンサーが頭の動きを検知するので、音楽だけではなく、映像も3D立体音響にできます。
その点で言えば、MacやApple TVを含め、音楽ほか、自宅での動画視聴などを含めた「コアなAppleユーザー」ならば、本機のほうが確実に利便性は高いでしょう。
逆に言えば、Android系スマホのユーザーの場合、本機はあまり有効利用できないと思います。
第3に、とにかくノイキャンの「かかり」を重視したい場合におすすめなのは、
【2023年発売】
6・Bose QuietComfort Ultra Earbuds
¥29,198 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
【2022年発売】
7・Bose QuietComfort Earbuds II
¥15,379 楽天市場 (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC aptX Adaptive
3D音響:対応(Bose Immersive Audio)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:6時間
ドライバー:9.3mm
マイク:搭載
ノイズキャンセル:Wマイク(自動)
防水性能:IPX4
重さ:6.24g×2
音質の良さ ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★☆
立体音響 ★★★★★
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
BOSEのQuietComfort Ultra Earbudsでしょう。
旧機とは、Bose Immersive Audioに対応した点と、コーデックの部分でApt-X adaptiveに対応した点とが、主な違いになります。とくに、対応コンテンツの部分で、前者の違いは大きいので、新機種がよいでしょう。
先述のように、ノイキャンを昔から展開し、独自技術をもつのは、Apple・SONY・BOSEです。
そのうちで(シンプルに)ノイキャンが最もかかるのはどれかといわれると、本機といえます。
Quietモードにした際の「没入感」は最強で、歩行中の利用は怖い感じがあるほどです。もちろん、かかりは自動調整されるので問題ありません。
本体の重量も、6gですし、軽量です。
音質面は、低音域が余裕がある同社の伝統的な特性を感じます。
その上で、自社技術として、器具の装着具合を見ながら反響音を調整する機能を持ちます(CustomTuneテクノロジー)。
毎回起動時に0.5秒で調整しますが、この部分は音質のほか、ノイキャンにも活かされているのだと思います。スタビリティバンドでの採用で、装着時の安定性も十分です。
課題だった、「空間オーディオ」への対応もBose Immersive Audioに対応しました。
Apple・SONYと比べると、もともと立体音源だるDolby Atmosコンテンツだけでなく、(ソフト的なサラウンド処理で)映像を含めた、通常の音源全般を、独自の計算で「立体音響」にできます。
その部分は、(手持ちの普通の音源も良く聴くという)一般ユーザーには、良い仕様かなとも思います。
(HD水準の)48kHz/24bitまでながら、今回はApt-Adaptiveで「ハイレゾ対応」となりましたし、音源対応の部分の他社への遅れは、追いついたと言えるでしょう。
ノイキャンは、先述のように、かかりは「最強クラス」です。
本機も周囲の状況に合わせて、かかり方は自動調整されま。
しかし、騒音の種類以外のデータをふまえた細かい自動シーン処理の言及はないので、この部分は、SONYやAppleとは方向性が違います。
こうした点でいえば、本機のターゲット層は「かかりの強さが最重要な方」でしょう。つまり、飛行機や電車などでの出張が多い方かと思います。
本機の「ノイキャンのかかりは最強」なので、音楽を掛けない状態で、勉強など遮音用に使う場合にも向くかと思います。
第3に、ジムなどでのワークアウト時に利用するのにおすすめできる、ノイキャン対応機としては、
【2022年発売】
30・Beats Fit Pro MK2F3PA/A
¥21,109 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC
3D音響:対応(空間オーディオ)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:6時間
ドライバー:
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:5.6g×2
音質の良さ ★★★★☆
ノイズキャンセル ★★★★☆
ハイレゾ再生 ★★★☆☆
立体音響 ★★★★★★
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
Beats Fit Pro でしょう。
この用途だと、音漏れが問題にならないので(次におすすめを見る)オープンエア型やセミオープン型でも良いです。
ただ、通勤などとの「兼用」で考えるならば、本機は良さそうです。
ワークアウトに使う場合、ずれ落ちにくいフィット感が大事になります。
その部分で、柔軟で簡単に合わせられるウイングチップを開発し、不快にならず長時間付けられる部分で、本機は優れます。
Atlasが装着した中では、フィット感と外れにくさの部分で、本機が最も良く感じました。
スポーツ用で考える場合、IPX4相当の防水は、あまり強いとも言えないのですが、必要十分でしょう。
あとは、落とさないような安定した形状、外でも危険なく利用できる外音取り込みモード、風切り音対策などの必要な要素は網羅します。。
その上で、 本機は、リアルタイム分析ができないWマイク式ながらノイズキャンセラが搭載ですので、室内トレーニングなどで集中したい場合にも利用可能です。
トレーニング室内などの雑音やBGMを打ち消したい場合に向きます。
音質面では、先述のように、ベントがあるので、音漏れの部分で図書館などでは向かない機種ですが、ワークアウト用ならば問題ありません。
むしろ、本機の低音の力強さと、音抜けの良さがプラスに作用するでしょう。
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【2025年発売】
52・Beats Powerbeats Pro 2 MX723PA/A
¥35,710 Amazon.co.jp (6/1執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC
3D音響:対応(空間オーディオ)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:10時間
ドライバー:
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:8.7g ×2
ただ、完全にスポーツ特化で使う場合、Beats Powerbeats Pro 2が、圧倒的に良いです。
完全に「ワークアウト」用のハイエンドとしての設計なので。
装着方法は、イヤーフック型です。
完全に耳が髪の毛で隠れる感じでないと、通勤通学時だと、かなり目立つだろう「尖った」デザインです。
ただ、多ジャンルのアスリートに装着試験をした形状で、動いてもつけ心地がよく、ずり落ちにくい仕様です。
重さも、このタイプで、片側で8.7gならば、聴き疲れしないでしょう。
オープンエア(開放型)ではないので、ジムのワークアウトなどで没入感が欲しい場合も、問題ないです。
ノイキャンは、こちらも、Wマイク式です。
そのため、リアルタイム分析で、騒音の種類によって「かかり」の調整は行わないですが、本機は、 イヤホンの装着状況は、リアルタイムで「見れる」仕様です(Adaptive EQ)。
本機は、スポーツ用ですし、ここは「気が利いている」と言えます。
立体音響も、音質のパーソナライズも、ヘッドトラッキングも、AirPods Pro 2と同様に使えます。
制御チップも同じ、H2チップです。
こうした部分で、iOSユーザーで、ワークアウト特化で考える場合、本機が良いかと思います。
ただ、形状が、普段のファッショとしては、かなり「尖っている」ため、普段柄糸の汎用で考える場合、先ほどのBeats Fit Proが良いかと思います。
LED光学センサーによる心拍数の計測も、あればあったで、スポーツ向けには便利でしょう。
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【2024年発売】
25・ゼンハイザー MOMENTUM SPORT
¥34,630 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC aptX-Adaptive
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IP55
重さ:6.4g×2
一方、ゼンハイザーのスポーツ用ハイエンドも候補です。
特に、Android系で考える場合は候補でしょう。
BeatsもAndroid用アプリはありますが、フル機能使えるわけではないので。
形状は、セミオープン型です。
ただ、ダブルマイクのハイブリッドNCが搭載されるという珍しいタイプです。
密閉型の「詰まる」感じが、ワークアウトの時に邪魔に感じる方で、ノイキャン機が欲しい場合、候補になると思います。
おそらく、音漏れはあるでしょうが、ワークアウトに限定して考えるならば、問題ないでしょう。
このほか、耳内の心拍数と体温の測定機能など、注目するべき部分も多いです。
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【2022年発売】
20・ ANKER Soundcore Sport X10
¥9,880 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:6時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX7
重さ:6.7g×2
一方、逆に少し安めで考える場合は、ANKER Soundcore Sport X10も良いでしょう。
IPX7相当のしっかりした防水性があり、形状的にもずり落ちにくいイヤーフック型です。
音質面も、10mmと比較的大きなドライバーで、Bluetooth5で通信安定性も担保されます。
イコライザの部分も、低音をさらに強化できる仕様ですし、問題ありません。
その上で、1マイク式ながら、ノイキャンに対応できます。
通勤通学時に使える汎用性もあると言えるため、1万円以下クラスでは、最も汎用性があります。
ただ、イヤーフック型は(勉強など)長時間使うのに向いた形状とは言えない(違和感を生じやすい)ため、スポーツ用と考えないならば、ノイキャン部分も強みもある先ほどの機種をオススメとします。
第5に、「小粒」タイプでおすすめできるノイキャン機は
【2022年発売】
5・ SONY LinkBuds S WF-LS900N
¥19,935 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC LDAC LC3
3D音響:対応(360 Reality Audio)
個人最適化:対応
連続再生時間:6時間
ドライバー:5mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:4.8g×2
音質の良さ ★★★★☆
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★☆
立体音響 ★★★★☆
軽さ ★★★★★★
防水性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
ただ、耳の小さな方などが、小型・軽量モデルを選びたい場合は、ソニーの LinkBuds WF-LS900Nでしょう。
小型・軽量な「小粒」で、5gを切る小型・軽量モデルです。
この部分で、完全ワイヤレスイヤホンの購入を中書する「最も大きな問題点」が、解決されています。
その代わり、ドライバーが若干小さいですが、通勤通学時の場合、むしろノイキャンの精度が音質には重要でしょう。
ソニーのN1プロセッサーを採用するWマイク式なので、この部分の期待値は高いです。
外音取り込みも対応ですし、総合的に、この用途には最も向きそうな中位機です。
第5に、比較的な安めのノイズキャンセリング対応機で見どころのある製品は、
【2023年発売】
19・ANKER Soundcore Liberty 4 NC
¥12,990 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:8時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:5g×2
音質の良さ ★★★★☆
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★☆
立体音響 ★★★☆☆
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
ANKERのSoundcore Liberty 4 NCでしょう。
1万円前後で買える製品だけで言えば、各社通して見ても、突出して、スペックが良いと言えますので。
形状は、スティック型です。
そのタイプでは軽量な「小粒」で、5gと見映えの部分で問題ないです。
ドライバーも、11mmです。
スティック型がドライバーが大きめにしやすい利点があります。
同じメリット性があるオープンエア型と違い、音漏れも、没入感の問題も生じません。
ノイズキャンセリングは、しっかり、Wマイク式(自動)です。
しかも、本機も同社のHear IDによる、パーソナライズも対応です。
この価格帯では、これ以上の性能は望めないといえます。
音源的にも、ハイレゾに対応します。
マイクも、外音取り込みも対応ですし、総合的にこの用途には最も向きそうな中位機です。
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【2024年発売】
16・ANKER Soundcore Liberty 4 Pro
¥19,990 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
連続再生時間:7.5時間
ドライバー:10.5mm+4.6mm
防水性能:IP55
重さ:5.5g×2
【2025年発売】
17・ANKER Soundcore Liberty 5
¥14,990 Amazon.co.jp (6/1執筆時)
連続再生時間:7時間
ドライバー:6mm+9.2mm
防水性能:IPX4
重さ:5.8g×2
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:対応(自社方式)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
ただ、少し高めにはなりますが、Ankerの上位機はより魅力です。
ドライバーは、下位機でも9mm+6mmのダブルドライバーで、工夫があります。
上位機は、10.5mm+4.6mmとさらに大きなユニットを対応する上で、ハイレゾだけでなく、最新の3D立体音響にも独自技術で対応します。
ヘッドトラッキングも対応ですが、対応機だけで言えば、全社通してもこちらは最安級でしょう。
2万円台までの製品だと、どうしても、アンカー製品の性能は、どれも良くみえます。
実際、安めでも、最新の性能や最新のコンテンツを楽しみたいタイプの方には、本機を含めたアンカー機は良い候補といえます。
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【2024年発売】A3955N21 A3955N31 A3955NQ1
21・ANKER Soundcore P40i A3955N11
¥7,990 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:6時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX5
重さ:5g×2
一方、1万円を下回るほどの予算で考える場合は、アンカーのSoundcore P40iが候補です。
この水準の価格で、ノイキャンがWマイク式で、かつ、ドライバーが11mmの密閉型というのは、大手他社では出せない価格でしょう。
重量は、5.2gと十分軽いです。
また、性別問わず、付けやすい形状です。
音漏れしにくい密閉型ですし、外音取り込みもしっかりありますし、通話用のマイクも水準以上の機能性があると言えます。
むろん、この価格だと、ハイレゾや、空間オーディオには対応できませんが、普通のコンテンツを、普通に聴く分には、十分以上の性能です。
ーー
以上、今回は、ノイズキャンセリング対応イヤホンの紹介でした。
1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:アップル〈米国〉
1-2:ソニー〈日本〉
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
2-1:BOSE〈米国〉
2-2:パナソニック〈日本〉
2-3:JVC〈日本〉
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ANKER 〈米国〉
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
4-1:Beats〈米国〉
4-2:ヤマハ〈日本〉
4-3:SHURE〈米国〉
4-4:Bang&Olufsen〈北欧〉
4-5:Noble Audio〈米国〉
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:AVIOT〈日本〉
5-2:Final ag 〈日本〉
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:Amazon 〈米国〉
6-2:Google 〈米国〉
6-3:ゼンハイザー〈ドイツ〉
6-4:DENON〈日本〉
6-5:AKG〈オーストリア〉
6-6:サムスン〈韓国〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (7)
7-1:オーディオテクニカ〈日本〉
7-2:ファーウェイ・シャオミ ほか
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
なお、本編でも書いたように、左右独立型については、相当機種があります。
とくに、今回は、クアルコムほかのSocを利用した、安めの製品はあまり紹介していません。
もう少し、安めで考えたい場合、以上の記事を引き続きご覧ください。ANKERなどからは、割と安めで良い製品が他にも出ています。
補足:イヤホン・ヘッドホン関連記事の紹介
というわけで、今回は、ノイキャン対応イヤホンの紹介でした。
なお、このブログ「モノマニア」には、ヘッドホン・イヤホンについて、他に、以下のような比較記事があります。
1・完全ワイヤレスイヤホンの比較
2・左右直結Bluetoothイヤホンの比較
3・ハイレゾ対応イヤホンの比較
4・ノイキャン対応イヤホンの比較
5・Bluetoothヘッドホンの比較
6・ノイキャンヘッドホンの比較
7・ハイレゾヘッドホンの比較
8・Beatsのヘッドホンの比較
9・ネックスピーカーの比較
10・おすすめヘッドホンの選び方 【結論】
よろしければ、これらの記事をご覧ください。
とくに、10番の記事は、全記事の「まとめ」として、どのようにイヤホンを選ぶべきか、スペック表の読み方などをまとめています。
よろしければご覧ください。
1・ソニーのウォークマンの比較
2・ハイレゾ対応ポータブルアンプ
また、このブログには、他にもオーディオ関係の記事がありますので、こちらもよろしくお願いします。
最後になりましたが、記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。