1回目記事からの続きです→こちら
4-1・アンカーのイヤホン

4回目記事のトップバッターは、アンカーの完全ワイヤレスイヤホンです。
米国由来の企業ですが、今は生産拠点のある中国に本拠を置いています。
日本では、バッテリーメーカーとして知られますが、吸収した音響メーカーのZoloの製品を原点として、この分野でもプレゼンスがあります。
1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:アップル〈米国〉
1-3:ソニー〈日本〉
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
2-1:BOSE〈米国〉
2-2:Beats〈米国〉
2-3:パナソニック〈日本〉
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ヤマハ〈日本〉
3-3:DENON〈日本〉
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
4-1:ANKER 〈米国〉
4-2:オーディオテクニカ〈日本〉
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:JVC ビクター〈日本〉
5-2:Bang&Olufsen〈北欧〉
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:AVIOT〈日本〉
6-2:Final ag 〈日本〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較(7)
7-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
7-2:AKG〈オーストリア〉
7-3:Noble Audio〈米国〉
7-4:Amazon 〈米国〉
7-5:Google 〈米国〉
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
8-1:サムスン〈韓国〉
8-2:ファーウェイ〈中国〉
8-3:シャオミ 〈中国〉
9・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (9)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら各機を説明していきます。
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また、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチだと思う部分を青字で書きます。

【2024年発売】
35・ANKER Soundcore Liberty 4 Pro
¥19,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
連続再生時間:7.5時間
ドライバー:10.5mm+4.6mm
防水性能:IP55
重さ:5.5g×2
【2025年発売】
35・ANKER Soundcore Liberty 5
¥14,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【2022年発売】(ウルトラノイズキャンセリング 2.0)
35・ANKER Soundcore Liberty 4
¥14,780 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
連続再生時間:7時間
ドライバー:6mm+9.2mm
防水性能:IPX4
重さ:5.8g×2
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:対応(自社方式)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
Soundcore Liberty 4 Pro は、アンカーが販売する完全ワイヤレスイヤホンの最上位機です。

なお、Soundcore Liberty 5は(ラベリングがver.5ですが)下位機と考えてください。
ドライバーの合計サイズは、やや小さめ(9.2mm+6mm)です。
その上で、ノイキャン部分で「気圧計」がないので、とくに飛行機利用時の調整力が及びません。その上で、ヘッドトラッキングも省略で、防水等級も弱め(IPX4)ですし、値段差分の差はあります。
旧機(Soundcore Liberty 4)は、同じWマイク式ノイキャンながら、旧式なので、リアルタイム分析ができないほか、中高音のノイキャン精度が新機種に及びません。
ただ、旧機だけは、ヘルスモニタリング機能が搭載でした。
耳の静脈から心拍数を図る仕組みですが、この部分について言えば、腕時計型端末ほどいろいろはできませんし、なくても良いと思います。
あとは、が劣るのと、構成されるイヤーチップの種類が変わる(=若干旧機のが工夫がある)程度です。
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結論的にいえば、割と価格差はあるのですが、ドライバに由来する音質ほか、移動中にノイキャンを使う場合において、性能差は大きいと言えます。
予算に都合か付けば、上位機をおすすめしますが、下位機もその下位機と考えれば、値段面に選択肢に入ります。
以下、 Soundcore Liberty 4 Proをベースに紹介を続けます。

本体色は、ブラック( A3954N11)とホワイト(A3954N21 )など4色です。
重量は、片側5.5gです。
最近、各社とも最上位機の軽量化が顕著ですが、ANKERも軽いです。
イヤーピースは、シリコン系で6サイズが添付されます。

音質のパーソナライズは、Ankerも対応します。
Anker製品は、下位機を含めてHearID機能を実装するからです。
周波数帯域(100Hz〜6.4kHz)がどのように聞こえているかを、マイクを使って測定します。方向性は、すでにみたJBLのPersoni-fi 3.0を少しシンプルにした感じです。
この手の調整は、体調要因などもあるため必ずしも常に正確ではないのですが、簡単にOFFにはできるので「イコライザー設定の1つ」位に考えて使えば良いかと思います。
ただ、左右の聴覚差があるかたには便利なようです。

音質面では、少し独特です
本機は、ダイナミック型を同心円状に配置したWドライバーだからです。
ドライバーの素材は、非公開です。
サイズは、10.5mm+4.6mmと同社の旧世代より大きくなりました(A.C.A.A 4.0)。
同軸配置は例がないわけではないですが、Ankerが近年こだわる部分です。
この方式は音域が広くなる一方、音域の継ぎ目がでるのでその部分に技術が必要です。
ただ、同社は、この方式でVGAなどの賞を過去にとっていますし、ノウハウはあるでしょう。
立体音響は、対応します。
JBLと同じで、専用音源をマストとせず、独自のアルゴリズムで実現する方向性です。
ヘッドトラッキングも、対応なので、動画・ゲームでも使えます。
この仕様の製品のなかでは、最安クラスでしょう。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
ソニーのLDACにチップ対応することで、ハイレゾに対応させています。
Soc自体は恐らくQualcomm製で、LDAC対応を
再生周波数帯域をみても、20Hz-40kHzですので、ハイレゾ規格に達しています。
接続安定性の面では、Bluetooth 5.3に対応しています
問題ないです。

ノイズキャンセリングは、2マイク式(自動)です(ウルトラノイズキャンセリング 3.5)。
正確には、7つのセンサー(気圧センサー1つと片側3つのマイク×2)を使った制御です。
騒音状況についてリアルタイム分析(毎分180回)を行う上で、装着状況もみますし、最近の大手の上位機と比べても、十分に高度です。
その上で、気圧センーが搭載です。
飛行機搭乗時に効果を発揮します。ソニー機も搭載でした。
なお、本機と同じ「ウルトラノイズキャンセリング 3.5」クラスのイヤホンでも、気圧計を装備しない機種はあります。
連続再生時間は、ノイキャンONで7.5時間です。
バッテリーケースは、充電器を兼ねており、ケースと本体と合計で約30時間分の量です。
マイクは、搭載です。
外音取込は、ノイキャンとともにかかりが主導で調整可能です。
防水性は、IP54等級です。
防水・防塵構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないでしょう。
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以上、アンカーのSoundcore Liberty 4 Proの紹介でした。
ただ、ドライバ構成が、同軸配置のダイナミック型というのはとてもユニークです。加えて、LDACを使ってハイレゾ対応できるのが本機の個性と言えます。
その上で、ヘッドトラッキング対応の立体音響が本機の見どころです。ソニー系は、音楽優先の展開ですが、こちらは、映像にも汎用性があるのが特徴と言えます。安めですが、近未来的です。
一方、ソニーの上位機に比べると、値段差分、ノイキャンの精度の差はありまs
音の傾向は、高音と低音が強い伝統的な「ドンシャリ」ですが、ノイキャンを利用するような通勤環境では、この仕様は悪くないでしょう。
この価格だと割と良い製品の1つに思えます。
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なお、このグレードに前後するAnker製品は、ほかにあります。
名前が似ている製品も多く注意が必要なので、以下、簡単に説明しておきます。
【2023年発売】
36・ANKER Soundcore Liberty 4 NC
¥12,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:8時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:5g×2
第1に、 Soundcore Liberty 4 NC です。
下位シリーズになります。

本体色は、ブラック(A3947N11)・ ホワイト( A3947N21)・ネイビー( A3947N31)・ピンク( A3947N51)・ライトブルー( A3947N61)が選べます。
重量は、片側5gです。
形状は、先ほどの機種と同じくスティック型ですが、僅かに軽いです。
先述の、パーソナライズ機能(HearID)も対応です。
音質面では、しかし、本機は普通の1ドライバです。
とはいえ、11mmと大きめなので、とくに低音域方向の能力は引き続き期待できます。
また、音域も広いでしょう。コーデックを含めて、ハイレゾ対応水準です。

ノイズキャンセリングは、Wマイク式(自動)です。
先ほどの機種と比べると、気圧計ないほか、Socの世代の関係で、リアルタイム補正(回数)の部分で新機種に及びません(ウルトラノイズキャンセリング 3.0)
ただ、上位機同様、リアルタイム分析において、装着状況や装着状況はしっかり見ています。
本機は、構造的にパッシブな(耳せん的な)遮音性はよいですし、1万円前後の製品と考えれば、この部分は「強い」ほうです。
一方、立体音響には、ヘッドトラッキングを含めて非対応です。
この部分が上位機と最も目立つ差です。
あとは、ケースに液晶がないほどで、上位機に対して、強調したい違いはないです。
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結論的にいえば、Ankerの個性と言えるWドライバーでないのがすこし残念です。加えて、最近のトレンドである、立体音響(空間オーディオ)に対応しない部分も同じです。
実際これほどの値段を上限として選ぶ場合は、先ほどみた旧機の上位機( Soundcore Liberty 4)が良いように思います。
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【2022年発売】 A3936N21 A3936N31
37・ ANKER Soundcore A40 A3936N11
¥13,000 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:10時間
ドライバー:(2層振動板)
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式
防水性能:IPX4
重さ:4.9g×2
第2に、Soundcore A40です。
装着性は、ただ、片側4.9gと小型で軽いです。
ドライバーは、2層振動板なのですが、サイズ不明です。
立体音響には非対応です。
ノイズキャンセリングは、Wマイク式です。
また、装着部分は、先述のHear iD自体は機能としてあります。
しかし、装着の種類や、装着状況のリアルタイムの補正はしない世代です。(ウルトラノイズキャンセリング 2.0 )。
コーデックは、SBC・AAC・LDACです。
したがって、LDACでハイレゾ対応水準です。
ただ、公開される周波数帯域から見ると、ドライバーが対応水準とは言えなそうです。
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結論的にいえば、「小粒」で安めのものを探している場合よさげな製品には思います。
ただ、立体音響、ハイレゾ音源に対応しない部分ほか、同社の製品としては珍しく、ドライバのサイズと構成が不明なのが、懸念材料です。
それでも、1万円前後では、強めのノイキャンである部分は、評価できますし、販売価格に相応するほどの性能は期待できます。

【2023年発売】A3871N11
38・ ANKER Soundcore AeroFit Pro
¥19,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:開放型(イヤーフック型)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:対応(自社方式)
個人最適化:
連続再生時間:14時間
ドライバー:16.2mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX5
重さ:12.2g×2
ANKER Soundcore AeroFit Proは、ANKERの開放型(オープンエア)のイヤーフックタイプです。JVCビクターやAnkerでも見ましたが、2023年頃このタイプが多く出た印象です。
開放型ですので、ある程度音漏れはしますが、カナル式と違い圧迫感なくリスニングできます。Ankerの場合も、主には、仕事用・スポーツ用の訴求に思われます。

重さは、12.5gです。
このタイプでは少し重めでしょう。
イヤホン自体はさほど目立たないサイズで、フィット感重視でフックをしっかりした構造にさせるためとは言えますが、やはり、他社と比べると重いです。

ドライバーは、上位機で16.2mmです。
オープンタイプの他社機と同程度に大きいです。
素材的にはチタンコート振動板を採用する工夫があります。素材を明らかにするのは、この手のTWS型の場合珍しいですが、「歪みの少ないクリアな音質」とされます。
音質は、宣伝には「重低音」という表現が入ります。
ただ低音を強化する同社のバスアップ技術には言及がないです。
いずれも、イコライザ調整は可能ですので、問題はないでしょう。
他方、開放型の問題点である音漏れは、JBLのような「逆ノイキャン」ではなく、「サウンドに指向性を持たせる」技術で対策が見られます。
この仕組みもあり、若干他社より、ドライバが小型なのかなとは思います。効果はあるでしょう。
バッテリーは、14時間、ケース部分に46時間です。
「バッテリーのAnker」だけにここは他社より豪華です。充電は、USB-Cです。
マイクは、搭載です。
通話向きのMEMSマイクが片側2つで、AIノイズリダクションに対応します。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応です。
バージョンは、Bluetooth5.3です。
接続は、マルチポイント対応なので、2台同時接続もできます。
ハイレゾは、一方、コーデックとしてはLDACで対応ですが、ドライバーとして対応水準下は明記がなく、また、ハイレゾ機として宣伝もされません。
ノイズキャンセリングは、仕組み上、ないです。

立体音響は、一方、独自アルゴで本機も対応です。
ジャイロセンサーで、ヘッドトラッキングもします。
一方、オープンエア型なので、Hear IDのような装着状態をみる機能は未付属です。
防水性は、IP55です。
防水防塵等級はあるので、水中以外ならば、運動でも使えます。
その場合、付属パーツで、ネックバンド型にして、紛失防止を図ることができます。
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以上、ANKER Soundcore AeroFit Proの紹介でした。
先述のように、JVCやJBLからもオープンエアが出ています。比べる場合、バッテリー量の多さと、ドライバーに技術的な説明が加わっている部分、また、ヘッドトラッキングを含む、立体音響に対応する部分が見どころでしょう。
そのほかの部分の仕様は割と似ています。ただ、他社と比べた場合、若干重めである部分は課題に思えます。装着感は試した方が良いでしょう。
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なお、同社のオープンエアー構造のイヤホンは、次のようなラインもあります。

【2024年発売】 A3874N11 3874N21 A3874N31
39・ ANKER Soundcore AeroFit 2
¥16,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【旧機】A3872N11
39・ ANKER Soundcore AeroFit
¥9,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:開放型(イヤーフック型)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:10時間
ドライバー:20mm × 11.5mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IP55
重さ:10g×2
第1に、 Soundcore AeroFit 2です。

24年にあとから追加された中級機です。
そのため、先ほどの上位機と比べて、リキッドシリコンとチタン合金ワイヤーを採用したイヤーフックです。髪へのあたりを調整(4段階)できるような、装着面の新しい工夫です。
ドライバーは、20mm × 11.5mmのレーストラック型です。
単体スピーカーでは最近割と見る形状ですが、イヤホンだと珍しいでしょう。
砂時計型のチャンバーが振動を増幅させる新しいバスアップ技術(BassTurbo構造)の搭載もあり、低音域は力強そうです。
この部分の性能で、本機は、ハイレゾ認証水準とされます。
ただし、上位機と比べると、3D立体音響には非対応です。
あとは、言及したい違いはないです。
一方、旧世代機(AeroFit)は、フック調整がないほか、ドライバーが普通の円形の14mmです。
オープン構造のイヤホンとしては、並のサイズです。ハイレゾにも非対応になります。
その代わり、重さは8.5gと加減されますが、あまり目立つとも言えません。
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結論的にいえば、最新機については、つけ心地と、低音の充実度の部分で工夫が多く、割と面白い機種に思えました。その部分では、1つ上でみた上位機よりも良いです。
ただ、Ankerは、必ずしも、「上位機から下位機へ」の順番で新製品がでないので、そう遠くない時期に、新しいフックの工夫を取り入れた、(2024年世代)上位機が出るような気はします。
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【2025年発売】A3388N11 A3388N21 A3388N51
40・ANKER Soundcore AeroClip
¥17,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【2024年発売】(ノイキャン・LDACなし)
40・ANKER Soundcore C40i A3331NZ1
¥9,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:開放型(イヤーカフ型)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:対応
個人最適化:
連続再生時間:8時間
ドライバー:12.8mm
マイク:
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:5.9g×2
第2に、 Soundcore AeroClip です。
イヤーカフ型の製品です。
Soundcore C40iは、同じ仕様の2024年仕様です。
こちらの方がドライバーはレーストラック型(17mm × 12mm)でやや大きいですが、この形状の「第1世代」なので、新機種は何らかの欠点を改善している可能性があります。
タップ位置の変更が見られるので、その部分を含めた装着性の改良かとは思います。
選ぶならば、新しいほうが良いかと思います。

形状は、写真のようなイヤーカフ型(クリップ型)です。
こちらも、上部のBridgeに曲げられるチタンワイヤーを内装したもので、着脱の容易さを売りにするものです。
サイズは、付属のイヤーカフカップで調整できるので、汗で滑って落として、無くすようなことは少なそうです。
ドライバーは、大きめの12.8mmです。
振動板は、チタン合金になります。
ただし、ハイレゾは非対応の水準です。
立体音響は、独自の対応情報については未記載です。
ジャイロセンサーなどは装備せず、ヘッドトラッキングもしません。

音漏れは、オープン構造なので、あります。
ただ、配置的に、耳道に真っ直ぐ音が届くような指向性スピーカーになるため、軽減するための工夫はあります。
ノイズキャンセリングは、対応です。
マイクは、装備します。
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結論的にいえば、耳への圧迫感(接触間)がないという点がこの方式の利点でしょう。
とくに、イヤーフック型でも汗への蒸れはありますが、この方式ならば、その部分を含めて快適に思えます。
あとは、不慮の事態での「無くしやすさ(落としやすさ)」の度合いですが、新方式なので、このあたりは、フィット感に寄りそうなので、ユーザーレビューを気にしても良いでしょう。

【2025年発売】
41・ANKER Soundcore P41i A3937N11
41・ANKER Soundcore P41i A3937N21
¥9,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【2024年発売】A3955N21 A3955N31 A3955NQ1
41・ANKER Soundcore P40i A3955N11
¥7,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:6時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX5
重さ:5g×2
ANKER Soundcore P41iは、ANKERが発売する完全ワイヤレスイヤホンの入門機です。

旧機種が残ります。旧機はケースが現行機と変わります。

新機種は、デジタルのバッテリー残量表示付の新ケースになりました。
また、ケースは写真のようにUSB-C端子が付属していて、スマホなどへのバッテリー給電もできる仕様にしています。便利ですが、3000mAhなので、最近のスマホだと、満量の半分以下の給電量であり、非常用です。10Wなので給電速度も遅めです。
一方、旧機はケースのワイヤレスQi充電に対応していたのですが、そちらは逆に省略となりました。
あとは、変わりませんので、同時にみていきます。

重量は、5.2gです。
ショートスティック型では軽量機といえます。
イヤーピースは、シリコン製で、5サイズを添付します。
音質面では、さほど強調する部分はないです。
ただ、ドライバーは、11mmですし、このタイプでは大きめです。
また、イコライザ機能もありますし、不満に感じる方は少なそうです。
Bluetoothコーデックは、SBCのほかAACに対応です。
接続安定性は、Bluetooth 5.3対応なので、期待できます。
ノイズキャンセリングは、対応です。
リアルタイム分析は行わないWマイク式(ウルトラノイズキャンセリング2.0)ですが、価格からすれば優秀です。
音質のパーソナライズも、新機種からはHearIDに対応です。
連続再生時間は、ノイキャンONで10時間となります。
充電ケースは、最大で50時間と引き続き自社の強みを活かしています。ワイヤレスQi充電にも対応です。
防水性は、IPX5等級です。
しっかり防水します。
マイクは、こちらも搭載です。
片側3マイク式で、わりと充実します。
ビームフォーミングがないですが、長細いスティック形状は通話のための形状ですし、この部分は性能が良いと言えます。
外音取込、マルチポイント接続にも使えるので、仕事用にも良い仕様です。
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以上、ANKER Soundcore P40i の紹介でした。
しっかりしたノイズキャンセリング採用で「安い」ので売れそうです。
どちらかといえば、仕様は仕事向けで、そのニーズで安めのものを探している場合、候補になります。
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なお、アンカーは、ショートスティック型の格安機として次のような製品もあります。
簡単に確認しておきます。

【2024年発売】A3959N61 A3959N21A3959N31
42・ ANKER Soundcore P30i A3959N11
¥5,900 楽天市場 (11/3執筆時)
【2021年発売】(ノイキャンなし)
42・ ANKER Soundcore Life P2 mini
¥3,490 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:7時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク
防水性能:IP54
重さ:4.3g×2
第1に、Soundcore Life P2 miniです。
旧機種がのこります。
同じ重さですが、ノイキャン未搭載の部分で決定的な差があります。

重さは、4.3gと軽めです。
同じく、ショートスティック型です。
ドライバは、10mmです。
ノイズキャンセリングは、一方、1マイク式ながら搭載です。
4つのマイク(片側2つ)なのですが、1組は通話専用だと思います。
バッテリーは、ノイキャン利用時、最大7時間です。
ケースは30時間分です。
先ほどの機種より僅かに小さいですが、それでも大きいです。
マイクは、搭載です。
ただ、機能性は上位機ほどないですが、外音取り込みは対応です。
Bluetoothのマルチポイントも対応です。
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結論的にいえば、仕事用と考えると、外音取り込みもないですし、やや中途半端でしょう。
ノイキャンももう少し強力でも良いように思います。
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【2024年発売】A3994N21 A3994N31 A3994NQ1
43・ ANKER Soundcore K20i A3994N11
¥4,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:開放型(インイヤー)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:6時間
ドライバー:13mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:3.3g×2
第3に、Soundcore Life Note 3Sです。
同社の最安機です。

ドライバーは、13mmと大きめです。
構造は、開放型(オープンエア)のインイヤー型(インナーイヤー型)です。
この方式は、耳に栓がないため疲れにくい一方、(耳せん的な)パッシブなノイズ遮断効果が低くなります。むろん音漏れもします。
音質は、同社の、BassUpテクノロジーの採用もあり、低音域は強いです。
マイクも、ノイズリダクション対応です。
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結論的にいえば、同社のLifeシリーズに共通する「通話に向く形状」を持ちつつ、長時間の装着で疲れない部分で、自宅で仕事中に利用するにはわりと良いかと思います。
ただ、外出先でのりようほかへの汎用性は低いので、用途は選ぶでしょう。

【2024年発売】A3958N21 A3958N51 A3958N31
44・ANKER Soundcore A30i A3958N11
¥7,980 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【2022年発売】(1マイク式)
44・ANKER Soundcore Life A3i
¥6,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:5時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX5
重さ:4.3g×2
Soundcore A30iも、アンカーの発売するTWS型イヤホンの入門機です。
Aシリーズは、先ほどの機種(Pシリーズ)と違って、こちらは、ショートスティック型ではない、普通形状の入門機です。

旧機が残ります。
ただ、ケースが旧型(普通形状)でした。
そのかわり、ドライバーが10mmと新機種より大きいですが、現在の価格だとショートスティック型ならば2マイク式の上位機(P40i)が変えるという部分で、選択肢にならないでしょう。

重量は、片側4.3gです。
軽量で、かつ耳の部分は小粒です。
音質面では、再生周波数帯域も数値が非公開です。
ドライバーは、6mmです。
あまり大きくないです。ただ、Ankerではお馴染みのバスアップ補正の記述はあります。
Bluetoothコーデックは、SBCのほかAACに対応です。
iPhoneはAACに対応できるので、少し音質は良いでしょう。
ノイズキャンセリングは、本機も装備です。
「4つのマイク」という記載ですが、通話マイクを勘定にいれた数であり、こちらも、実際は1マイク式と思われます。

連続再生時間は、ノイズキャンセラをONにして5時間となります。
Ankerとしては少なめですが、サイズ感から仕方ないです。
ケースは、ただ、リップスティック型ですが、しっかり18時間分です。
防水性は、IP54等級です。
マイクは、搭載です。
外音取り込みも、マルチポイント接続もできます。
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以上、アンカーのSoundcore A30i A3958N11の紹介でした。
小粒で目立ちにくい形状である上で、ケースもしまいやすいリップスティック型で、割と人気が出そうです。
音質面では、さほど工夫はないですが、小径のドライバーであることに由来する低音部分のブーストはしていますし、堅実な構成だと思います。
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【2021年発売】A3926511
45・ Anker Soundcore Liberty Neo 2
¥4,990 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:5時間
ドライバー:8mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX7
重さ:6g×2
なお、同じような形状の旧世代の入門機となるのが、Soundcore Liberty Neo 2です。
重量は、6gで、ドライバーは、8mmです。
最近は珍しくなくなってきましたが、グラフェン素材のドライバーです。
こちらもBassUpテクノロジー搭載なので、低音は強化されます。
ただ、ノイキャンが非対応です。
その部分で、あまりおすすめできません。
4-2・オーディオテクニカのイヤホン

続いて、オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホンです。
日本の老舗で、スタジオモニター用など、原音忠実性に重きを置いてきた印象があるメーカーです。

【2025年発売】ATH-TWX9MK2 BK ATH-TWX9MK2 WH
46・ オーディオテクニカ ATH-TWX9MK2
¥35,000 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【2022年発売】
46・ オーディオテクニカ ATH-TWX9
¥26,191 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域: 20Hz〜40kHz
コーデック:SBC AAC APT-X adaptive
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:6時間
ドライバー:5.8mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式 (自動)
防水性能:IPX4
重さ:5.4g×2
ATH-CKS30TWMK2 は、日本のオーディオテクニカが販売する完全ワイヤレスイヤホンです。同社の現行製品では最上位機となります。
旧機種が残りますが、ドライバー回りの仕様が一新されたほか、ノイキャンについて、耳形に応じたカスタマイズと、騒音状況に応じた自動調整に対応しましtた。
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結論的にいえば、価格差はありますが、いずれも重要な部分の変更がみられるため、両機から選ぶならば新機種でしょう。
以下、新機種をベースに説明を加えます。

重量は、片側が5.5gです。
平均より軽い製品で、その部分も重視します。

イヤーピースは、割とこだわりがあります。
サイズが4種類あるほか、深さ部分で、写真のように3種類用意されています。合計12種類となります。
ただ、1回目の記事でみた3社のような(スマホやセンサーを利用した)フィッティング機能は未装備です。この部分は、新製品にしたらアナログではあります。

ドライバーは、5.8mmです。
先述のように、第1世代と振動板が変わりました。

旧機(写真)の場合、振動板は3層でしたが、今回は複合振動板として、センター・サブドームで性質を変える仕組みに変わりました。
あとの部品は明示的に変更がないですが、中位機以上のスピード感と明晰感、低音の質感の改善を目的を目指したものです。
音質面では、全レンジで解像感の高さを売りにする方向性です。
それもあり、「Pure Motion Driver」という名前が今回付きました。
音漏れについては、本機もベント(孔)はありますが、気にする感じではないです。
周波数帯域は、10Hz-40kHzです。
低音域を10Hzと表示します。(実際可聴できるかはともかく)低音域に、ある程度力を入れていることを、数字で示しています。
高音域もスペック的に「ハイレゾ対応水準」で音域は広いです。
ハイレゾ認証マークはないですが、後述するコーデックの部分を含めて、数字として対応といって問題ありません。

立体音響は、一方、旧機は、ソニー系の360 Reality Audioの認定製品でした。
ただ、新機種でこの表記はなくなりました。正確には(ソニー系の)音源再生はできますが、耳型最適化などは認定がないので非対応です。
音質のパーソナライズは、対応です(パーソナライズANC)。
ノイキャンのかかりに関係する部分で「耳型最適化」機能の言及があります。装着時に検査音を出力し、内蔵マイクで最適化する仕組みで、BOSEに近いです。
接続安定性の面では、本機も、Bluetooth5.2に対応します。

コーデックは、SBC AACほか、aptX Adaptiveに対応します。
可変ビットレート仕様で遅延が少ない映像視聴用のコーデックでもありますが、ハイレゾ転送にも対応できます。

ノイズキャンセリングは、Wマイク式のノイズキャンセラです。
先述のように、装着状態に合わせた調整(パーソナライズANC)と、騒音レベルを識別しての調整(オプティマイズANC)を備えます。
一方、本機は、騒音の種類の判別まではしていないようです。また、騒音レベルの調整自体も完全自動ではなく、イヤホンを長押しした際に、状況に合わせて、ノイキャンのかかり度合いを都度調整する方式なので、完全自動ではないです。
また、手動で「飛行機、電車、風切り音低減、空調ノイズ、自宅の微細雑音」を軽減する5モードを備えますが、それらのシーンを自動判断して適応する機能性もないです。
こうした部分で、ソニー、アップル、ボーズに比べると、性能は限定的でしょう。おそらく、クアルコムの汎用チップ(Soc)ベースで、独自仕様を付けた形です。
外音取り込みは、対応です。
マイクを通じて外音をいれる「ヒアスルー」を装備するほか、強度も調整ができます。

連続再生時間は、ノイキャンONで6時間です。
充電ケースのバッテリー量は非公開です。なお、ケースはQi規格対応で、ワイヤレス充電も可能です。
マイクは、搭載です。
コンデンサー型ではなくMEMSを採用し、ビームフォーミングにも対応するので、それなりに性能はよいです。
防水性は、IPX4相当です。
屋外の荒天でも利用できるでしょう。
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以上、オーディオテクニカのATH-TWX9 MK2の紹介でした。
ポイントはやはりドライバー回りで、解像感を重視した音響設計である部分でしょう。低音はタイトで締まり、高音も伸びる点でハイレゾのような良質な音源の再生には向きそうです。
一方、 ノイキャンの部分は、汎用のSOCをベースに独自に改良を加えた部分は評価できますが、その「効き」という部分では、ソニー、Apple、BOSEの三強に及ばないと言えます。
そのほか、立体音響への対応度の部分でも、若干、今どきではない部分は感じました。
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【2023年発売】
47・ オーディオテクニカ ATH-TWX7
¥24,000 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域: 20Hz〜40kHz
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:連続再生時間:6.5時間
ドライバー:5.8mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:4.7g×2
なお、 ATH-TWX7は2024年に登場したATH-TWX9の下位機です。

重さは、4.7gです。
ショートスティック型としては軽いです。

コーデックは、SBC・AAC・LDACです。
クアルコム系ではなく、ソニー系になります。
ハイレゾは対応できますが、低遅延向きのコーデックがないという構成です。
あとの部分は、先述のノイキャンの自動調整部分を除けば、上で見た上位機と、明示的な違いは少ないです。
基本形状ほか、ドライバーサイズやを含めて、スペック上、あまり変わりません。
ただ、360 Reality Audioの認定をとっていないのと、上位機では公開される(同社上位機ではお馴染みの)内部ユニットの分解図がないので、パーツレベルでは差があるのだと思います。
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結論的にいえば、上位機とどちらが「お買得」かは判断しかねる製品です。
スペック的に大きな部分では変わらないのでこちらが良さそうに思えますが、音響部分での仕様差がわからないので、その部分で、お買得かは判断しかねます。
翻して言えば、上位機が「高い理由」も分かりにくくなったので、もう少し違い(ランク)を明示的に示して欲しい気はしました。

【2024年発売】ATH-CKS50TW2(E)
48・オーディオテクニカ ATH-CKS50TW2
¥18,500 Amazon.co.jp (8/20執筆時)
【2019年発売】
48・オーディオテクニカ ATH-CKS50TW
¥13,350 Amazon.co.jp (8/20執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:5Hz-20kHz
コーデック:LC3、AAC、SBC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:15時間
ドライバー:9mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:7.2g×2
SOLID BASS ATH-CKS50TW2は、オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホンです。

同社の「ソリッドバス」シリーズに属する製品です。
他製品はどちらかと言うとフラットな味付けが多いですが、このシリーズだけは、低音域(重低音)を強調した設計になります。

一方、旧機種が残ります。
メーカーとしては、マグネットに連動して電源が自動で入り切りできる「マグネティックスイッチ」を新機軸として強調します。
そのほか、新機種で、SOCが変更になった関係で、Bluetoothのコーデック対応が変わりました。
従来機は、クアルコム系(SBC AAC APT-X APT-X adaptive)でした。いずれにしても、ハイレゾコーデックは非対応でしたし、低遅延を重視する使い方でないならば、大きく影響はないものと思います。
一方、新機種は若干重さが多少軽くなっています。
バッテリー量は(基準が変わるので)比較不要ですが、新機種でノイキャンONでも15時間ですし、問題ないでしょう。
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結論的にいえば、音質面に影響する違いはないので、今の値段差ならば、旧機で良いでしょう。
あとは同じなので、同時にみていきます。

重量は、片側が8gです。
「重く感じてしまう」ギリギリの線を攻めている感じですが、最近の平均より重めです。
その分、ドライバが大きく、バッテリー量を増やしているため、性能とバーターではあります。

イヤーピースは、4サイズ同梱されています。
完全ワイヤレスイヤホンのための独自設計で、遮音性と装着感を増しています。
もちろん、特殊形状なので、消耗品は同社のものが必要です。

ドライバーは、9mmと大きめです。
ドライバー部分の再生周波数帯域の公開もあり、低音域が5Hz、高音域が20kHzです
スペック的にも、低音域を5Hz表示として、(実際可聴できるかはともかく)低音域に、メーカーとして相当力を入れていることを、数字で示しています。

なお、本機は、「360 Reality Audio」の認定製品です。
ソニー製品の紹介の部分で詳しく紹介したように、最近現れた3Dサラウンドの規格で、 Appleの「空間オーディオ」に相当するものです。
ただ、ソニーと違って、耳の形などに合わせた、細かいカスタマイズには非対応です。

ドライバーは、9mmです。
かなり、大きめで、低音を出すための工夫です。
外側に向けてダクト(ベント)があるので、音抜けにも配慮があり、籠もりにくい設計です。
ただ、このタイプは大音量にすると音が漏れやすいので、図書館など静粛性が求められる場所にはあまり向きません。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xのほか、aptX Adaptiveに対応しました。
本機の場合、ドライバー面でハイレゾ水準ではないのでその部分で意味はないですが、ゲームや動画を見る際の音ズレの予防などには良いでしょう。
むろん、機器(スマホなど)の規格対応は必要です。
接続安定性の面では、Bluetooth5.2であり、問題ありません。

ノイズキャンセリングは、本機は対応ですが、1マイク式です。
あまり重視していないとは言えます。
連続再生時間は、ノイキャン利用時でも、最大15時間とかなり長いです。
この駆動時間ならば、バッテリーケースなしでもOKですが、結局、持ち歩きにはケースがないと困る場合が多いので、先述の「マグネティックスイッチ」より、ケースの軽量化などの工夫のほうが良いようには思いました。
また、付属の充電ケースは40時間の充電が可能ですが、持ち歩かないならばそこまでバッテリーは不要なので、「緊急充電」できる位の蓄電容量で軽いほうがむしろ良いです。
防水性は、生活防水(IPX4)です。
悪天候でも利用できます。
ただし、雨天のジョギングなどに使える、というわけではないです。
マイクは、搭載です。
外音取り込みモードも持ちます。また、タッチセンサー式ではないですが、本体のボタンを押せば、即座に外音取り込み(ヒアスルー)になる仕組みです。
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以上、オーディオテクニカのATH-CKS5TW2の紹介でした。
低音を重視した機種は、BOSEやJVCなどライバルが多いです。
最終的なおすすめは、最後に改めて考えたいと思いますが、それなりに納得感のある値段で、候補にできる機種の1つだと思います。
一方、これは低音自慢の他社機もですが、ベントの関係で大音量で音漏れが生じやすい部分と、少々重さ・大きさがある部分が注意点と言えます。
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一方、重低音重視の Solid Bassシリーズの下位機種は複数あります。
順番にみておきます。

【2024年発売】(ノイキャンあり)
49・オーディオテクニカ Solid Bass ATH-CKS30TW+
¥12,700 Amazon.co.jp (8/20執筆時)
【2022年発売】(ノイキャンなし)
49・オーディオテクニカ Solid Bass ATH-CKS30TW
¥10,098 Amazon.co.jp (8/20執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:5Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:6.5時間
ドライバー:9mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IP55
重さ:4.6g×2
第1に、 ATH-CKS30TW+です。
旧世代が残りますが、ノイキャンが非対応ですので差があります。

こちらは、ドライバーサイズと性能を上位機水準にしたまま、4.7gと小型・軽量化したモデルです。
9mmサイズのドライバーでこの重さというのはなかなか優秀です。
ノイズキャンセリングは、対応です。
発売時期と、利用するSocの関係で、上位機より良いWマイク式です。
利用できるコーデックは、こちらもSBC・AACです。
ただ、新機種は低遅延モードが用意されており、音ズレが起こりにくくなります。Bluetooth通信の安定性はそのかわり、利用時は落ちます。
外音取り込みは、対応します。
通話時、マイクを通して自分の声が聞きやすくなる、サイドトーン機能もあります。
マルチポイント接続も新機種は対応になりました。
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結論的にいえば、丸形に近い製品で大きなドライバーで、Wマイク式のノイキャンを搭載する機種は、大手ではあまり見られない構成なので、ニーズはあるでしょう。
その上で、低音を特にしっかり聞きたいという場合、マッチしやすいと言えます。
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【2023年発売】
50・オーディオテクニカ ATH-SQ1TW2
¥5,964 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【2021年発売】
50・オーディオテクニカ ATH-CK1TW
¥5,964 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:6.5/7時間
ドライバー:5.8mm/4.9mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX5
重さ:4g/6g×2
このほか、SOLID BASSの名前を冠しない格安機が2系統あります。
いずれも、小型・軽量でIPX5相当の防水はあります。
しかし、ドライバが同社製品としては小さく、どちらかといえば、(音質と言うより)装着性重視の格安機です。
コーデックの部分はSBCのみですが、ゲーム用に低遅延モード(Low Latency Mode)は、あるため、遅延については加減はされるでしょう。
次回に続く
完全ワイヤレスイヤホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、完全ワイヤレスイヤホンの4回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:JVC ビクター〈日本〉
5-2:Bang&Olufsen〈北欧〉
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:AVIOT〈日本〉
6-2:Final ag 〈日本〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較(7)
7-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
7-2:AKG〈オーストリア〉
7-3:Noble Audio〈米国〉
7-4:Amazon 〈米国〉
7-5:Google 〈米国〉
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
8-1:サムスン〈韓国〉
8-2:ファーウェイ〈中国〉
8-3:シャオミ 〈中国〉
9・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (9)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
続く5回目記事(こちら)では、JVCなど各社の製品を引き続きみていきます。
音質の良さ ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
立体音響 ★★★★★
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる9回目記事(こちら)では、今回紹介した「全製品」から、予算別・目的別に、最終的なAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
5回目記事は→こちら!
