1回目記事からの続きです→こちら
3-1・キークロンのキーボード

3回目記事のトップバッターは、香港のKeychronのキーボードです。
スタートアップ初で 海外では数年前から有名な製品でした。2021年からコペックジャパンが正規輸入をはじめると同時に、日本語モデルも展開しています。
1・フルサイズキーボードの比較(1)
1-1:ロジクール〈スイス〉
2・フルサイズキーボードの比較(2)
2-1:Rezer 〈シンガポール〉
2-2:エレコム〈日本〉
2-3:バッファロー〈日本〉
2-4:富士通〈日本〉
3・フルサイズキーボードの比較(3)
3-1:キークロン〈中国〉
3-2:東プレ 〈日本〉
4・Bluetoothキーボードの比較 【結論】
4-1:最終的なおすすめの提案
今回も、1回目記事でみた各社の製品とおなじ基準で比較していきます。
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また、以下の本文では、オススメできるポイントを赤系の文字色で、イマイチな点は青字で書いていきます。

【2024年発売】
【ゲータロン・赤軸】(執筆時黒系在庫なし)
48・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-M1-JIS
48・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-P1-JIS
¥43,890 楽天市場 (7/8執筆時)
【ゲータロン・茶軸】(執筆時黒系在庫なし)
49・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-M3-JIS
49・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-P3-JIS
¥43,890 楽天市場 (7/8執筆時)
【ゲータロン・バナナ軸】(執筆時在庫なし)
50・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-M4-JIS
50・キークロン Q6 Max QMK/VIA SKU: Q6M-P4-JIS
¥(43,890) 楽天市場 (7/8執筆時)
OS対応:Win Mac
キー方式:メカニカル式
配列:日本語108キー
接続:Bluetooth USB
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
Fキー:あり
電池: 110時間(バッテリー)
Q6 Max は、キークロンの日本語のフルサイズキーボードです。
同社は「カスタムメイド」に近いラインアップ展開で、USキーボードなら(それこそ)各サイズ、各軸色で無数にあります。
一方、JISでだされているものも以前だと多くあったのですが、生産完了モデルを除く、現行機だと、以上のモデルが「代表的」といえます。

重さは、約2.2kgです。
筐体はアルミですし、しっかり重めです。
動きにくいのは、メリット性といえます。
バックライトは、RGBカラーに対応します。
基本ゲーム用の仕様ですが、OFFや単色にもできます。
接続方式は、2.54HzのUSB無線とBluetoothのスイッチ切替式です。
有線のUSB-Cも対応です。
スイッチは、中国のゲータロンが出すGateron Jupiter スイッチです。
メカニカル式ですが、ロープロ(低身長)ではなく、普通のキーです。
軸の種類は、3種類です。
一方、本機は、ホットスワップ対応です。
ドイツのCheryのMXスイッチ(5pin)と互換するのでスイッチごと交換できる仕様です。
同社の光学式キーほか、Kailhなど同じ形状のものならば対応できます。3pinも使えるようです。
打鍵感は、キーによって変わります。
茶軸は、ゲータロンも標準的な押し味です。
荷重は55g、APは2mm、ストロークは4mmほどです。
一般的なクリック音があるため、底付き音とともに静音性は普通ながら、軽快感も、押し味もバランスが良い仕様です。
バナナ軸は、タクタイル(クリック感)があるタイプです。
荷重は59g、APは2mm、ストロークは3.4mmほどです。
やや浅めのストロークですが、感じは「4mm」と変わらず「フルハイト」です。
ただ、「カチッと」いう感じの青軸ほどクリッキーではなく、茶軸寄りのクリック感(トコトコ」寄りです。ストロークがやや浅めなので、青軸と同じほどの荷重(約60g)ですが、押し心地はやや軽めで、(青軸に比べれば)やや静かと言ったところです。
ただ、底打ちした際のクッション感はやや弱めで、打ち味は青軸かとは思います。
赤軸は、リニアの反発感で、スイッチ音がないタイプです。
荷重は45g、APは2mm、ストロークは3.4mmほどです。
それなりに静かですが、打鍵の正確性の部分では茶軸に負ける感じです。ただ、高速タイピングには適します。
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結論的にいえば、 茶軸がオーソドックスで、赤軸は、軽く速めに打ち心地が好きな方向けの特化型といえます。FILCOのマジェスタッチが採用していた、チェリーのMXの同色軸の傾向とあまり変わりません。
バナナ軸は、仕事用だと、誤入力を防ぐため重めの打鍵感とある程度の「クリックした感(ひっかかり)」が欲しい方で、それなりに打鍵は減らしたい方向けです。
ただ、特殊な押し味ではあります。茶軸を利用した経験のある方は、それだと、押し味心地が「ちょっと軽めだな」と感じた方に向くでしょう。

なお、本機は、大型バーの打鍵も良いです。
全機とも大きめなキー(スペース・シフト・エンター)へのねじ込み式のスタビライザー採用の言及があります。
筐体も、吸音性を高め、ノイズを低減し、打鍵の安定感を高める独自の工夫があります。
例えbあ、高価な削り出しのアルミ筐体の採用や、底打ち感を防ぐ「ガスケットマウント」など多くの工夫があります。
本機は、同社の(英語用のみ展開のスタンダード機と違って)プロ版に相当するので、仕様面で、こうしたこだわりがあります。
キートップは、耐久性のあるPBT樹脂キャップを採用します。

キー配列は、日本語108キーです。
配置は、キー自体の変更や、文字列の入力など自由に設定できます。

各OSへの対応は、Win Macに公式対応です。
本機の場合、QMK+VIA対応で、キーボード内のファームウェアの書換で対応させる方式です。
OS側をいじるソフトウェアマクロ(キーリマップ)と違って、機種に依存しないメリットがあります。また、Macの場合OSの更新に伴う諸問題もクリアできると言えるでしょう。
ハードマクロは、昔と違って、視覚的にプログラムができるソフトが提供されるようになったため、中級者以上ならば、プログラムの知識がなくともできます。そして、結構便利に使えます。
タブレットはIPad OS(iPad OS 16.1以降)ならば、JIS配列のキーマップが、OS側で公式対応されるのでキー配置通りに打てるでしょう。Android系は、特殊なUIを使う企業の製品もあるため、何とも言えません。

なお、本機は日本語Mac仕様のキートップですが、Windows用には、交換キーがデフォルトで付属です。このほか、右上には、ボリュームやアプリ切替ほかに設定できる、回転ノブもあります。

Bluetoothのバージョンは、5.1です。
バッテリーは、4000mAhで、LEDオフでも180時間の保ちです。
若干、短いですが、これは「てんこ盛り」の仕様ですし、仕方ないでしょう。
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以上、キークロンのQ6 Max の紹介でした。
ニッチな製品ですが、使ってみると、しっかりしたキーボードです。わざわざ日本語化して「多国籍化」しているだけの理由はあります。
基本的にWindows向けとしては競合も多いタイプなので、Macユーザーが導入を考えるだろう製品とは言えるでしょう。
3-2・東プレのキーボード

続いて、日本の東プレのRealForceキーボードです。
最上位機はBluetooth対応で無線化されているためこちらでも紹介しています。
ただ東プレについては、このブログだと【東プレRealForceキーボードの比較記事】がメインで、そちらの方に全機とも「より詳しく」紹介しています。

【2025年発売】
(かな刻印なし)(黒・白・Mブルー・Mブラウン)
51・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA11
51・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA21
51・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA81
51・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA91
¥39,820 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
(かな刻印あり)(黒・白)
52・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA61
52・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA71
¥39,820 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
荷重:ALL45g
(かな刻印なし)(黒・白)
53・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA12
53・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA22
¥39,820 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
荷重:変加重
(かな刻印なし)(黒・白)
54・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA13
54・ 東プレ REALFORCE R4 R4HA23
¥39,820 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
荷重:ALL30g
OS対応:Windows
キー方式:メカニカル式
配列:日本語112キー
接続:Bluetooth 5.0 USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ
電池: 単4電池×3(3ヶ月持続)
R4HA12 などは、東プレが販売するREALFORCE R4シリーズの日本語キーボードです。
2021年登場のR3 KEYBOARDの後継機で約4年降りに出た新シリーズです。また、2026年には、45gモデルだけですが、メタリックブルー色とメタリックブラウン色とが追加されています。

キーの方式は、静電容量無接点方式です。
フィルコなど同じメカ式の一種ですが、構造が大きく変わります。

冒頭の「選び方の基本」でも書きましたが、この方式は、機械的接点が不要で、「1億回」の耐用を謳うほどの耐久力があります。
また、接点がない点で、チャタリング(1回のキー入力で勝手に文字が複数回出る現象)問題が出にくい上で、他のメカ式と違い、その部分でのハード側の調整が不要なので、メカ式より入力自体が安定した上で「高速」です。

打鍵感も、言及に値します。
押し下げる際の感触も自然で優しく、押し切った際の底付きも少ないです。感覚的な部分でも高級感があるほか、物理的に「疲れにくい」です。
仕組み的には、他社のメカ式と違い、複数のキーと一体成形したラバードーム(カップラバー)が中間にあります。これが主に内蔵のバネと共にタクタイル感を担うことで、特有の「やわらかさ」を出しています。

キー荷重は、東プレの場合、荷重の違いで3種類から選べます。
上表は、それぞれの軸の特徴です。ただし、メンブレン式・パンタグラフ式は考慮にいれていない、各社のメカ式と比べた場合の評価値です。
評価軸は、既に見たフィルコ(マジェスタッチ)などとあわせました。
一般的には、全てのキーが「ALL45g」の製品が今だと「スタンダード」です。一番クセがなく使えます。

変加重は、小指部分のキーだけ30gのキーを使い、指への負担を軽くしたものです。
若干「指疲れ」を感じる方におすすめとは言えますが、「ALL45g」とそこまでの実用上の差はないです。
なお、昔はこの仕様が東プレの「スタンダード」でした。今だと「ALL45g」のほうが標準で、ラインナップも多い状況です。
ALL30gは、全キーとも軽めにしたものです。
こちらは特殊で、フィルコの「マジェスタッチ」のようなチェリー系のスイッチを含めて、おそらく「業界一押し味が軽い」仕事用です。
ただ、余りに軽いので、タッチが上手でない方は誤入力が多くなると言えます。用途としてはかなり特殊で、長時間入力する方で「指疲れ」が酷い場合に限定しておすすめです。

クリック感は、どの荷重でも、スイッチ音(タクタイル)があります。
ただ、どれも静音キーを採用するので、底付き音(接触音)は「なだらか」です。もちろん、パンタグラフ式より音はしますが、メカ式としてはかなり「静か」です。チェリーの「静音赤軸」と同レベルで、メカスイッチでは最高クラスです。
それもあり、触覚ほか聴覚を含めて言えば「強くないクリック感」ですが「コトコト」と気持ち良く、リズミカルにタイピングできます。
また、東プレの場合、キーも本体も一体で自社開発なので、経年変化後の打鍵感の劣化や、がたつきや異音が少ないのも特徴です。
耐久性は 先述のように、高いです。
その上で、本体は長期保証(3年)ですし、「コーヒーをこぼす」など保証が効かない場合も、代替機の貸し出しを受けられる上で、定額修理(多くは1万円以内)で直してくれます。また、展開終了後、7年以内ならば、オーバーホールも受け付けてくれます。

キーピッチ(キーとキーの間隔)は19mmで、キーストローク(キーが沈む深さ)は4mmです。深く押し込めるため、誤入力が少なく済みます。
なお、本機は、専用ソフトでAP(スイッチの作動点)を.8mm〜3mmの間を0.1mm刻みで自己設定できます。
)
R4 / R3 / R3S Key Spacer SetM0401J
¥2,090 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
キースペーサーで、2mmか3mmで調整できますので、カスタマイズ派には人気です。

キー配列は、日本語108キー配列です。
日本語標準は108キーですが、テンキーの上に「メディアキー」が4つ付属する構成です。変則的な配置もなく、素直です。
メインキーの部分はWindowsキーがある構成です。(今どきの)Copilotキーなどはない、昔ながらの仕様です。
英語配列と違ってスペースバーは多少短めですが、気になるようならば後述するように「プログラム」で変更するのも良いでしょう。

キートップは、複数の本体色から選べます。
黒は、墨印字、白は、ブラックです。
白がキーの視認性が良い「仕事向け」、黒はデザイン性重視の「自宅向け」といえます。照明の角度によっては文字が見えにくいので、ブラインドタッチができない方は、墨印字は厳しいでしょう。

カナ刻印は、ALL45gだけ「あり」モデルがあります。
黒の墨印字にあっても意味がない気はしますが、企業調達などで(意味のない)納入条件があるからかもしれません。

無線接続は、USB有線と、Bluetooth5.0に対応です。
USB有線の場合、リケーブルできる仕様です。付属するのは、1.5mのUSB-C to USB-Aケーブルです。

Bluetoothあ4台までのマルチペアリングに対応です。
写真では「タブレット」の絵もありますので、タブレットでも「使える」ことが示唆されているとも言えます。規格的に、PC側の対応があれば、この世代だと低消費電力かつ安定性も高く接続できる世代です。

各OSへの対応は、先述のようにWindowsのみに公式対応です。
しかし、Windows用の信号(HID)を、Mac信号に変換する「Karabiner-Elements」という有志の無料アプリで、Macでも「配列通り」打てるようにできます。
バッテリーは、単4電池3本で、3ヶ月の保ちです。

このほか、利便性を高める「おまけ」として、省電力用の近接センサーと、非常用にボタンで操作できるマウス機能があります。
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以上、REALFORCE R4シリーズのフルサイズキーボードの紹介でした。
今回はBT接続向けとして書きましたが、メインマシンでUSB接続した方がその安定性を活かせる製品に思えます。その上で、タブレットなどメインマシン以外にBTでフレキシブルにつなげられるのが、魅力です。
難点は価格です。ただ、保証期間が長い上で、代替機の送付を含めて修理体制が充実している点、そもそも耐久性が高い点をふまえれば、「もとは取れる」と言えます。
なお、BT接続がマストでない場合、もう少し安めの下位機もあります。詳しくは、【東プレRealForceキーボードの比較記事】のほうで書いています。
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【2025年発売】
(英語刻印)(黒・スーパーホワイト)
55・ 東プレ REALFORCE R4 R4HB11
55・ 東プレ REALFORCE R4 R4HB21
¥39,820 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
荷重:ALL45g
(英語刻印)(黒・スーパーホワイト)
55・ 東プレ REALFORCE R4 R4HB13
55・ 東プレ REALFORCE R4 R4HB23
¥39,820 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
荷重:ALL30g
OS対応:Windows
キー方式:メカニカル式
配列:日本語112キー
接続:Bluetooth 5.0 USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ
電池: 単4電池×3(3ヶ月持続)
なお、これらはREALFORCE R4シリーズの英語配列(US配列)のキーボードです。
キー配列は、英語108キーです。
テンキーの上にメディアキーが4つあるだけで、普通のUS 104キーと同じです。
このタイプは日本だと、ゲーミング用、プログラマー用ほか(iOS Androidなどの)スマホ・タブレット用などに一定のニーズがあります。
キーの重さは、ALL45gとALL30g双方とも展開がみられます。
キー刻印は、黒本体は「炭刻印」です。
照明の具合によっては視認性が悪いですが、この種のキーボードを選ぶ方ならば問題ないかもしれません。
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結論的にいえば、標準でスペースバーが広いなど良い部分もあります。
しかし、特殊文字の位置や、ショートカット配置、複合キーの位置などが、日本語キーボードと大きく異なります。
明確な目的性がある方以外は避けた方が良いでしょう。
次回に続く!
打ちやすいBluetoothキーボードのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、PC用のフルサイズキーボードの比較の3回目記事でした。
しかし、記事は、あと少しだけ「続き」ます。

3・Bluetoothキーボードの比較 【結論】
3-1:最終的なおすすめの提案
打鍵感 ★★★★★
誤入力防止 ★★★★★
疲れにくさ ★★★★★
高速入力 ★★★★★
静音性 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
便利機能 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
つづく最終回記事(こちら)は、結論編です。
他タイプのキーボードを含めて記事でみているBluetoothキーボード全機種から、いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種をあげていきます。
引き続き、よろしくお願いします。
最終回記事は→こちら
