【今回レビューする内容】2025年 電気代で比較!人気の加湿器の性能とおすすめ: アロマ加湿器・スチーム式・気化式・超音波式・ハイブリッド加湿器:光熱費などのコスパの比較・機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】シャープ HV-T55 HV-S55 HV-S75 HV-S75 ダイニチ HD-RXT524 HD-RXC500C D-RXT724 HD-RXT924 D-RXC900C HD-RX324 HD-N324 HD-N323 HD-C300G HD-N524 HD-N523 HD-C500G HD-N724 HD-N723 HD-C700G D-N924 HD-N923 HD-C900G HD-LX1024 HD-LXC1000C HD-LX1224 HD-LXC1200C パナソニック FE-KXY05 FE-KXW05 FE-KXU05 FE-KFU05 FE-KXY05 FE-KXW07 FE-KXU07 FE-KFY05 FE-KFU07 象印 EE-RT35 EE-RT50 EE-DE35 EE-DE50 EE-TA60 EE-TA60-BM EE-MA20 EE-MA20-GA EE-MA20-WA EE-RR35-WA EE-RS35-WA EE-RR50-WA EE-RS50-WA EE-DD35 EE-DD50 三菱重工 SHE35XD SHE60XD SHE120XD SHK50VR SHK70XR SHK90XR バルミューダ Rain ERN-1100SD-WK 日立 HLF-Z5000 東芝 TKA-S45A スリーアップ Three-up HB-T2153 HFT-1718 ST-T2020 ST-T2019 HB-T2425WH ST-T2472BK ST-T2472WH ST-T2370BK ST-T2370WH ティファールl HD3040J0 HD6080J0 ドウシシャ mistone300 DKW-2430 DKW-2330 KSZ-603WH Korobaan 400S KSY-401BE KSY-4011 KSY-401WH KSZ-501 200S KSY-201 ほか
今回のお題
電気代が安く、掃除もしやすい加湿器のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年1月現在、最新の加湿器を比較します。
各機の電気代の安さのほか、各機の加湿量や掃除のしやすさ、静音性などに注目しながら、各社の最新の加湿器を分析しました。
1・加湿器の比較 (1)
1-1・選び方の基本の説明【導入】
1-2・シャープ:ハイブリッド
1-3・ダイニチ:ハイブリッド
1-4・パナソニック:気化式
2・加湿器の比較 (2)
2-1・バルミューダ:気化式
2-2・日立:気化式
2-3・象印:スチーム
2-4・三菱重工:スチーム
2-5・東芝:スチーム
3・加湿器の比較 (3)
3-1・ドウシシャ:超音波
3-2・スリーアップ:超音波
3-3・ティファール :超音波
4・加湿器の比較 (4)
4-1・最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、スペック部分を中心に「選び方の基本」を解説します。
その後、メーカー別に以上のような順番で各機を見ていきます。
次に説明するように、メーカーで加湿方式(気化・スチーム・超音波・ハイブリッド)がだいたい決まるので、その方式ごとに並べたとも言えます。
電気代の安さ ★★★★★
加湿量 ★★★★★
手入れしやすさ ★★★★★
静音性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・加湿空気清浄機の比較
2・空気清浄機の比較
3・加湿器の比較
4・除湿機の比較 (除加湿兼用型含む)
5・脱臭機の比較
なお、今回の記事は、このブログの空調家電の比較記事の3回目記事となります。
1-1・加湿器の選び方の基本!
はじめに、「加湿器の選び方の基本」の紹介をしておきます。
加湿器は、冬シーズンになるとデンキヤに多くの製品が並びます。
しかし、デザイン性だけ見て決めると、電気代の高さや加湿力の弱さにあとから「ビックリ」してしまうことも多い家電です。
最も重要なのは、「4タイプ」ある加湿方式の違いについて、ある程度理解することです。
これらの方式のメリットとデメリットについて、簡単に確認しておきます。
第1に、スチーム式です。
象印や三菱重工がこの方式の加湿器を出します。
メリットは、加湿力の強さです。
ヒーターで水を「ブクブク」加熱し、熱でスチームを発生させるため短時間で加湿できます。
ただし、リビング全体の湿度の均一性は、水蒸気を使う方式上、他方式に少し負けるところはあります。
デメリットは、電気代の高さです。
電気代は他方式の数十倍であり、1日50〜100円の電気代となります。
メンテは、水ケースに付着するカルシウムを定期的にこそぎ落とす必要があります。
ただ、慣れれば、手間は感じない水準です。
清潔性は、優れると言えます。
熱を加えるので、室内に雑菌をまき散らすことがない仕組みなので。
設置性は、欠点ではないですが、注意が必要です。
小型な機種だと机に設置できそうなものもあります。
ただ、ミネラル分を含む水が蒸発していくので、AV家電やPCの近くに置くと故障可能性が高まります。加えて、白化することがあるので、大事な家具などからも離して、床設置するのが原則です。
静音性は、象印を含めてポット形状の製品は「ボコボコ音(沸騰音)」が割とします。
ただ、三菱重工の蒸発布方式は、逆に静かですが、その代わり、消耗品費が生じます。
詳しくは、のちほど本編で示します。
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第2に、気化式です。
パナソニックやバルミューダがこの方式の加湿器を展開します。
メリットは、光熱費の安さです。
ファンで水を自然に蒸発させる仕組みなので、1日2円〜3円の電気代で済みます。
また、加湿力強さや広がりもスチーム式とさほど変わりません。
デメリットは、冬場の室温維持です。
水を揮発させるときに部屋の温度が1-2度下がってしまいます。
また、適湿に至るまでのスピードが、スチーム式などより遅めです。
メンテも、気をつけることが多い方式です。
少なくとも、シーズン中の2-3回ほどは水回りの洗浄が必要で、しないと、嫌なニオイが発生することがあります。
清潔性は、高めです。
水を加熱しない仕組みですが、自然な気化(蒸発)の場合は(水蒸気の粒が小さいので)雑菌は放出されにくいと言えます。
設置性も、良いです。
小型機がありますし、ミネラル分が蒸発せず本体に残るため、置き場所の融通も利きます。
静音性は、仕組み的に、強運転時にファンの風切り音はするので、イマイチでしょう。
ただ、ファン音は(スチーム式のボコボコ音のように)ホワイトノイズとも言えます。Atlasもですが、この種の稼働音は気にならない人は多いでしょう。
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第3に、超音波式です。
ドウシシャ・スリーアップ・T-Falなどがこの方式の加湿器を出します。
メリットは、光熱費の安さと設置性の良さです。
気化式に次いで光熱費が安く、また小型で、設置スペースもさほど必要ありません。
デメリットは、加湿ムラの多さです。
水蒸気(霧)の発生は速いですが、ファンがない点と、発生する水蒸気の粒が大きめな点で、リビング全体が適湿にいたるまでの速度が遅いです。
利用時に、室温(体感温度)も下がりやすいのも、気化式同様に難点です。そのほか、結露しやすい、水濡れしやすい、という問題点があります。
清潔性も、課題です。
水道の塩素濃度の低さによっては雑菌が発生しやすいからです。
ただ、本編で書くように、補助ヒーターや抗菌ユニットを装備するなど、この部分に対策がある機種もあります。
静音性は、問題ない方式です。
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第4に、ハイブリッド式です。
シャープやダイニチがこの方式の加湿器を出します。
メリットは、加湿力の強さです。
基本はファンを利用する気化式です。
しかし、ヒーターで温風とすることで、加湿力を高めます。
電気代も、加湿力からすると安めです。
この方式は、湿度が安定するまではスチーム式並ですが、湿度が安定したあとは気化式だからです。
気密性の高い住宅には、特に向きます。
デメリットは、逆に、気密性の悪い住宅の対応力です。
気化式運転に移行できず、結局電気代がかかります。そういった状況で使うならば、スチーム式の方が、効率も、費用対効果も良いです。
設置性は、例外もありますが、意外と小型な機種も多いです。
清潔性は、機種によります。
ヒーターによるあたためで、加湿ユニットの部分が雑菌が繁殖しやすい温度になるとはいえます。
そのため(ニオイ)対策がある機種が多いです。ただ、掃除を怠るとトラブルに至りやすいとは言えます。
静音性は、各社の平均値としていえば、平凡です。
ただ、ダイニチ製品は、モーターの工夫で全方式を総合しても、格段に静かです。
詳しくは、本編で説明します。
以上、加湿器の加湿方式をまとめました。
もちろん、製品によって例外は多いので、本編ではもっと細かく解説していきます。
1・素早く適湿にしたい場合
=スチーム式・ハイブリッド式
2・電気代の節約を重視する場合
=気化式・超音波式
ただ、結論的にいえば、加湿器は、上表のように選ぶのが基本です。
これを「頭にいれた」上で、部屋の畳数に応じた適切なサイズの加湿器を選ぶとよいでしょう。
光熱費は、気になる方も多いと思います。
そのため、(値上がり後の)2023年現在の電気料金の平均値から「家電公取協」が定めた上記の計算式に基づき、強運転で1日(8時間)使った場合の電気代の目安を機種ごと書きいれることにします。
自動運転できる機種はさらに「安い」場合はあります。しかし、エアコンなど常に湿気を奪う暖房器具を使う場合は、さほどの誤差は出ないと思います。
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このほか、適用畳数(適応床面積)には注意してください。
同じサイズの加湿器でも、1時間あたりの加湿量で変わります。
部屋のサイズより、適用畳数が小さいものを選ぶと、常時フルパワー運転で(電気代が安い気化式を除けば)光熱費が無駄になります。
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結論的にいえば、部屋の畳数と同じものを基本選ぶのが電気代を安くするコツです。
なお、各社とも適用畳数は、天井2.4mのドアで遮られた空間での値です。その条件に該当しにくい構造のご自宅は、想定より少し「強め」で買っても良いでしょう。
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以上、加湿器の選び方の基本の紹介でした。
ここからは、冒頭書いたようなメーカー順に見ていきます。一部メーカーを除いて、原則的に小型機から順番に紹介するつもりです。
1-2・シャープの加湿器の比較
はじめに、シャープです。同社は、気化式とハイブリッド式の加湿器を出しています。
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以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチな部分を青字で書いていきます。
【加湿:木造和室 〜9畳/プレハブ洋室 〜15畳】
【2024年発売】
1・SHARP 加湿器 HV-T55-W
1・SHARP 加湿器 HV-T55-T
¥25,800 楽天市場 (1/9執筆時)
【2023年発売】HV-R55後継機
2・SHARP 加湿器 HV-S55-W
2・SHARP 加湿器 HV-S55-T
¥21,500 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
消費電力:190W (24W)
加湿量: 550mL/h(390mL/h)
連続運転:約7.2h
静音性:37dB 〜23dB
電気代:47円 /8時間(6円/8時間)
【木造和室 〜12.5畳/プレハブ洋室 〜21畳】
【2024年発売】
3・SHARP 加湿器 HV-S75-W
3・SHARP 加湿器 HV-S75-T
¥25,980 楽天市場 (1/9執筆時)
【2023年発売】HV-R75後継機
4・SHARP 加湿器 HV-S75-W
4・SHARP 加湿器 HV-S75-T
¥25,200 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
消費電力:335W (34W)
加湿量: 750mL/h(480mL/h)
連続運転:約6.0h
静音性:41〜23dB
電気代:82円 /8時間(8.4円/8時間)
加湿方式:ハイブリッド式
タンク量:約4.0L
静音性:37dB 〜23dB
サイズ:幅27.2×奥行22.0×高さ45.5cm
センサー:温度湿度センサー
HV-S55とHV-S75は、シャープの家庭向けの加湿器です。
適用畳数の違いで、2種類ありますが、本体サイズは同じです。
また、いずれも旧機種が残りますが、年度による性能差はないです。
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結論的にいえば、適用畳数の違いだけ意識して、あとは値段で決めてOKです。
適用畳数は、下位機だと、木造和室9畳・プレハブ洋室 5畳です。
上位機だと、木造 12.5畳・洋室 21畳ですので、かなり大きなリビング用です。
加湿方式は、いずれもハイブリッド式です。
稼動開始時はヒーターを利用するので光熱費がかかりますが、適湿になったあとは、気化式運転になるため、高気密住宅の場合、(スチーム式より)エコです。
加湿量は、下位機で550mL/h、上位機で750mL/hです。
適用畳数に対して、それぞれ問題ないです。
タンクのサイズは、4.0Lです。
両モデルとも同じ大きさですが、加湿量の多いモデルでも6時間は保ちます。小部屋向けのほうならば 約7.2時間です。日中は1回で済みそうです。
また、タンク(トレイ)での給水のほか、ヤカンなどを使って直接本体に給水することも可能です。ワンポイントです。
消費電力は、下位機でも190Wと多いです。
気化式のように風力だけでなく、電気的な加熱を利用するハイブリッド式だからです。下位機で、強運転時に、8時間に47円という計算です(上位機は83円)。
ただし、電気を使いたくない場合は、「エコモード」を選べます。気化式として稼働するので消費電力は24W(34W)です。電気代は、6円(上位機は8.4円)と安くなります。
その状況でも加湿量は390mL/h(490mL/h)ですから、湿度安定時なら十分でしょう。
搭載されるセンサーは、温度センサー・湿度センサーです。
一度度適湿になれば、気化式として運転にとどまり、電気代が大幅に節約されます。
ただし、エアコンと併用する場合、自宅の気密性がイマイチな場合は、常に加湿が必要なので、さほどの節電効果は望めないでしょう。
自動運転は、「うるおい自動」として搭載です。
また、温度センサーを搭載するため、温度に応じて、湿度をある程度最適化することは可能です。細かい目標湿度(50%・60%など)は、指定できませんが、これは他社入門機も同じです。
また、シャープ機は現在の部屋の湿度を数値として表示できません。「高湿」「適湿」「低湿」が表示されるだけあり、この部分は他社機に劣ります。
加湿フィルターは、抗菌剤が入る仕様ですので、清潔性も高いです。
お手入れも、シャープ機は、水の経路からファンの部分まで、分解できる構造です。
加湿器は、どの製品も、定期的な掃除(ヌメリ取りなど)が必要なので、掃除のしやすさも重要です。タンクは中まで手を入れて洗浄できるので、清潔です。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスター7000を内蔵します。
プラズマクラスターは発生量でランクがありますが、本機はスタンダードなもので、適用畳数は9畳までです。
同社は、部屋の静電気を抑える効果や、タバコのニオイの消臭などの効果性を示します。
ただ、基本的に風の当たる範囲で特に効果が期待できる仕組みです。
洗濯物やスーツなどを近くに置いた時、そのような効果がありますが、(湿気を取る暖房器具に搭載されるならともかく)湿気を放出する加湿器との「コンビ」はすこし「微妙」かもしれません。
なお、そのほかの効果(ウイルス除菌など)も示されますが、実験空間の検証です。冬場は、換気もするでしょうし、この部分は(まあ)「お守り」でしょう。
このほか水位センサーで、残量をパネルとと音でお知らせする機能があります。
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以上、シャープのHV-P30の紹介でした。
リビング用として使えるサイズの製品です。
ただ、このサイズは、他社から電気代の安い気化式のバージョンも出ています。それらと慎重に比較する必要があります。
1-3・ダイニチの加湿器の比較
続いて、日本の季節家電メーカーのダイニチ(ダイニチプラス)の加湿器を紹介します。
ダイニチは、ハイブリッド式に力を入れます。
【木造和室 〜8.5畳、プレハブ洋室 〜14畳】
【2024年発売】
(通常型番)HD-RXT524(W) HD-RXT524(T)
5・ダイニチ 加湿器 HD-RXT524-W
5・ダイニチ 加湿器 HD-RXT524-T
5・ダイニチ 加湿器 HD-RXT524-WK
¥21,780 楽天市場 (1/9執筆時)
(特定店向け型番)HD-RXC500C(W) HD-RXC500C(T)
6・ダイニチ 加湿器 HD-RXC500C-W
6・ダイニチ 加湿器 HD-RXC500C-T
¥25,892 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
加湿方式:ハイブリッド式
消費電力:163W(12W)
加湿量:570mL/h(370mL/h)
タンク量:約5.0L
連続運転:約12.5h
静音性:13〜30db
サイズ:高さ375×幅375×奥行175mm
センサー:温度湿度センサー
電気代:40.4円 /8時間 (3.0円/8時間)
HD-RXT523は、ダイニチのRXTタイプ・RXCタイプの製品です。同社の中級機になります。
両者は流通経路の違いで同じ製品です。
適用畳数は、木造和室8.5畳・ プレハブ洋室14畳です。
サイズも手頃ですし、置きやすそうです。
加湿方式は、シャープと同じハイブリッド式です。
ダイニチは、ストーブもそうですが「パワフルさ」を社是としているといえる企業です。
そのため、加湿器でも、気化式より「立ち上がりの速い」この方式を使います。
適湿まで高速に加湿しその後は気化式だから「エコ」という発想です。
消費電力は、163Wです。
常時強運転で1日8時間使うとすると、約40円です。
ただ、シャープと同じで、適湿達成後、エコ運転する場合、低消費電量の気化式となります。その場合は、12Wなので、電気代は、1日3円です。
実際、同じ方式のシャープと比べても、同じ加湿量に対して省エネです。
これは、ダイニチがDCモーターを採用するからです。シロッコファンを利用する仕組みと合わせて、ハイブリッドの中では、光熱費の水準は高いです。
加湿量は、570mL/hです。
この機種も、適湿になって以後、気化式として運転します。
しかし、その場合も、370mL/hの加湿量です。シャープの加湿器と同じ程度ですが、小部屋ならば実用的な水準で、消費電力12Wと押さえられます。
この部分で言えば、エアコンのような「極めて乾燥した風」がでる電気暖房の場合、(手動でヒーターを切らない限り)運転中は省エネ加湿にはなりにくいです。
ただ、灯油・ガス燃料の暖房なら(燃料に水分を含むので)上表の「省エネ加湿」にはなりやすいでしょう。
ちなみに、ダイニチは(エアコンではなく)灯油の暖房器具を発売する企業です。この部分に企業柄はでていそうです。
静音性は、全社通してもかなり徹底します。
ダイニチは、換気扇のようなシロッコファンを用いて風を送ります。
そのため、最大運転時の運転音が30dBと他社の気化式・ハイブリッド式よりも「圧倒的な静音性」を持ちます
標準23デシベル、最小13デシベルというスペックは、引き続き「業界一」です。
これを利用した夜間の「おやすみ快適」は、この機種の売りの1つです。
設定すると、1時間のみ最小運転し、その後静音性を保ちつつ、適湿で上げていく運転モードです。操作パネルの照度も下げる点は、寝室用として、気が利いています。
50%・60%・70%と目安も選べます。
タンクのサイズは、5.0Lです。
約12.5時間の連続運転が可能です。本体サイズに比して長いと言えます。
搭載されるセンサーは、温度・湿度センサーです。
ダイニチの場合、1%刻みで表示されるデジタル湿度計が搭載されます。
そのため、室内が、適湿かどうかがの視認性が良いです。
自動運転も、パナソニックと同じで、強めの自動運転をする「のど肌加湿」が付属します。
マニュアル運転でも、50%・60%・70%と湿度の実数設定が可能です。これは、他社機には見られず、ダイニチ機の良い部分です。また、2024年機からは、(実用的かはともかくとして)5%刻みで湿度設定になりました。
いずれにしても、「のど・はな」が弱いかたなど、高めの湿度を保ちたい場合などには良いでしょう。
【本体黒色モデル用とそれ以外用】
ダイニチ Ag+抗菌 アタッチメント EX H011502
ダイニチ Ag+抗菌 アタッチメント EX H011503
¥1,046 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
清潔性の面では、内部に抗菌素材を使うほか、銀イオンを使うAg+抗菌アタッチメントで、水のヌメリ対策がなされます。
ただし、この部分は消耗品で、1シーズンでの交換となります。
H011508 かんたん取替えトレイカバー 3枚入
¥1,650 楽天市場 (1/9執筆時)
お手入れのしやすさは、配慮があります。
先述の抗菌の工夫ほか、水トレイの部分に「カンタン取替えトレイカバー」がつきます。
シーズンが終わった後、トレイごと捨てれば、水経路の洗浄は不要という発想です。消耗品コストは、3枚入りでこの価格ですし結構安いです。
この消耗品は、1個初期添付されます。
なくても使える構造ですが、構造上、洗いやすくはないので使った方が良いです。
【2個セット】
カンタン取替えフィルター H060524
¥2,642 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
加えて、使い捨てのフィルタを別売で準備します。
1回で3ヶ月寿命なので、1セットで1シーズン賄えます。
なお、標準で付属する青色のフィルターは、最大5シーズン保つフィルタです。1ヶ月に1回クエン酸洗浄しての寿命になります。
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以上、ダイニチのHD-RXTタイプの紹介でした。
立ち上がりの速いハイブリッド式の中型機として良くできていると思います。
省エネ性も良いですし、静音性も、DCモーターとシロッコファンの採用で、他社より1段階レベルが高く、評価できます。
形状も奥行が狭く設置性も良い製品です。8畳程度の小部屋ならば、立ち上げ後は12Wの消費電力の気化式で自動運転できるでしょうし、優秀だと思います。
お手入れ(ニオイ対策)は、簡単トレイと(ピンクの方の)フィルタを使う前提で言えば、気化式では、最もお手軽です。
そこを「エコ」と感じない場合は、次にみるパナソニックの方が掃除しやすく低コストですが、その費用を許容できるならば、選択肢になるでしょう。
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なお、ダイニチからは、本機以外にも入門機・中級機・上級機がいくつも出ています。
本機との違いを順番にみておきます。
【2024年発売】
【木造和室 〜12畳、プレハブ洋室 〜19畳】
(通常型番)HD-RXT724(W) HD-RXT724(T)
7・ダイニチ 加湿器 HD-RXT724-W
7・ダイニチ 加湿器 HD-RXT724-T
¥29,381 楽天市場 (1/9執筆時)
(特定店向け)HD-RXC700C(W) HD-RXC700C(T)
8・ダイニチ 加湿器 HD-RXC700C-W
8・ダイニチ 加湿器 HD-RXC700C-T
¥24,198 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
加湿方式:ハイブリッド式
消費電力:290W(20W)
加湿量:700mL/h(460mL/h)
タンク量:約6.3L
連続運転:約9h
静音性:13〜32db
サイズ:375×375×210mm
センサー:温度湿度センサー
電気代:71.9円 /8時間 (4.96円 /8時間 )
【木造和室 〜14.5畳、プレハブ洋室 〜29畳】
(通常型番)HD-RXT924(W) HD-RXT924(T)
9・ダイニチ 加湿器 HD-RXT924-W
9・ダイニチ 加湿器 HD-RXT924-T
¥33,319 楽天市場 (1/9執筆時)
(特定店向け)HD-RXC900C(W) HD-RXC900C(T)
10・ダイニチ 加湿器 HD-RXC900C-W
10・ダイニチ 加湿器 HD-RXC900C-T
¥26,973 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
加湿方式:ハイブリッド式
消費電力:470W(20W)
加湿量:860mL/h(460mL/h)
タンク量:約6.3L
連続運転:約7.3h
静音性:13〜32db
サイズ:375×375×210mm
センサー:温度湿度センサー
電気代:116.6円 /8時間(4.96円 /8時間 )
第1に、HD-RXT724などです。
1つ上の製品と同じRXTタイプ・RXCタイプですが、適用畳数を広くしたモデルです。
筐体は、水タンクを含めて、先ほどの製品と同じ同じサイズです。
したがって、吸水間隔は短くなりますが、29畳用でも半日は保つので十分に思います。
H011509 かんたん取替えトレイカバー 3枚入
¥1,305 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
消耗品は、先ほども機種とほとんど同じですが、トレイカバーだけは別型番になる展は注意しましょう。
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結論的にいえば、他社機との比較は必要ですが、ダイキンを買うことに決めた場合、ご自宅の利用環境と畳数が合致しているようならば、こちらを選んでください。
消費電力は相応に高くなりますが、先ほども書いたように、実際の畳数より小さい加湿器だと、却って電気を食うことになりますから。
お使いの空間に対して「適切なサイズ」を選んでください。
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【木造和室 〜5畳、プレハブ洋室 〜8畳】
【2024年発売】HD-RX324(T) HD-RX324(W)
11・ダイニチ 加湿器 HD-RX324-T
11・ダイニチ 加湿器 HD-RX324-W
11・ダイニチ 加湿器 HD-RX324-WK
¥18,480 楽天市場 (1/9執筆時)
加湿方式:ハイブリッド式
消費電力:161W(11W)
加湿量:300mL/h(160mL/h)
タンク量:約3.2L
連続運転:約10.7h
静音性:13〜27dB
サイズ:高さ325×幅322×奥行150mm
センサー:温度湿度センサー
電気代:39.9円 /8時間(2.73円 /8時間)
第2に、RXタイプです。
こちらは、ここまで見た製品の下位機という位置づけです。
。
適用畳数は、木造和室5畳・ プレハブ洋室8畳までの小型機です。
安めですが、本機は、DCモーターが不採用です。
運転音はあまり変わりませんが、消費電力に対して加湿量がやや悪いです。
あとは、「カンタン取替えトレイカバー」に対応しない程度の違いです。
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結論的にいえば、基本的に小部屋向けの機種です。
この畳数サイズは、シャープもパナソニックも、気化式の生産をやめたので、本機のプレゼンスは増しました。
電気代の部分でハイブリッド型が小部屋に向くかは、論争的かもしれませんが、ヒーターはオフにもできますし、静音性は本機も良いので、寝室には向く要素があります。
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【木造和室 〜5畳、プレハブ洋室 〜8畳】
【Nタイプ】
(2024年発売)HD-N324(W)
12・ダイニチ 加湿器 HD-N324-W
¥14,426 楽天市場 (1/9執筆時)
(2023年発売)HD-N323(W)
13・ダイニチ 加湿器 HD-N323-W
¥18,360 楽天市場 (1/9執筆時)
消費電力:98W (11W)
加湿量:300mL/h(210mL/h)
タンク量:約2.4L/2.5L
連続運転:約8h
静音性:13〜23dB
サイズ:高さ257×幅98×奥行136mm
電気代:24.3円 /8時間(2.73円 /8時間)
【木造和室 〜5畳、プレハブ洋室 〜8畳】
【Cタイプ】
(2023年発売)HD-C300G(W)
14・ダイニチ 加湿器 HD-C300G-W
¥10,800 楽天市場 (1/9執筆時)
消費電力:161W (11W)
加湿量:300mL/h(240mL/h)
タンク量:約2.4L/2.5L
連続運転:約8h
静音性:13〜25dB
サイズ:高さ267×幅120×奥行138mm
電気代:39.9円 /8時間 (2.73円 /8時間)
【木造和室 〜8.5畳、プレハブ洋室 〜14畳】
【Nタイプ】
(2024年発売)HD-N524(W)
15・ダイニチ 加湿器 HD-N524-W
¥17,114 楽天市場 (1/9執筆時)
(2023年発売)HD-N523(W)
16・ダイニチ 加湿器 HD-N523-W
¥16,299 楽天市場 (1/9執筆時)
【Cタイプ】
(2023年発売)HD-C500G(W)
17・ダイニチ 加湿器 HD-C500G-W
¥14,800 楽天市場 (1/9執筆時)
消費電力:163W(12W)
加湿量:500mL/h(365mL/h)
タンク量:約4.0L
連続運転:約8h
静音性:13〜30dB
サイズ:高さ322×幅109×奥行162mm
電気代:40.42円 /8時間 (2.98円 /8時間)
【木造和室 〜12畳、プレハブ洋室 〜19畳】
【Nタイプ】
(2024年発売)HD-N724(W)
18・ダイニチ 加湿器 HD-N724-W
¥26,620 楽天市場 (1/9執筆時)
(2023年発売)HD-N723(W)
19・ダイニチ 加湿器 HD-N723-W
¥16,698 楽天市場 (1/9執筆時)
【Cタイプ】
(2023年発売)HD-C700G(W)
20・ダイニチ 加湿器 HD-C700G-W
¥16,800 楽天市場 (1/9執筆時)
消費電力:285W(18W)
加湿量:700mL/h(460mL/h)
タンク量:約4.7L
連続運転:約8h
静音性:13〜32dB
サイズ:高さ322×幅109×奥行181mm
電気代:70.68円 /8時間 (4.66円 /8時間)
【木造和室 〜14.5畳、プレハブ洋室 〜24畳】
【Nタイプ】
(2024年発売)HD-N924(W)
21・ダイニチ 加湿器 HD-N924-W
¥28,600 楽天市場 (1/9執筆時)
(2023年発売)HD-N923(W)
22・ダイニチ 加湿器 HD-N923-W
¥19,470 楽天市場 (1/9執筆時)
【Cタイプ】
(2023年発売)HD-C900G(W)
23・ダイニチ 加湿器 HD-C900G-W
¥19,800 楽天市場 (1/9執筆時)
消費電力:470W(18W)
加湿量:860mL/h(460mL/h)
タンク量:約4.7L
連続運転:約5.5h
静音性:13〜32dB
サイズ:高さ325×幅322×奥行165mm
電気代:116.56円 /8時間 (4.66円 /8時間)
加湿方式:ハイブリッド式
センサー:温度湿度センサー
第3に、NタイプとCタイプです。
Nタイプは、ダイキンの入門機です。
モーターは、同じエコモーター(DCモーター)を利用するため、加湿量に対して、消費電力の水準はどれも良いです。小型機(木造5畳用)だけは、通常モーターですが、それでも数字は悪くないです。
静音性も同様ですし、水タンクのサイズも、最も大きな24畳用を除けば問題ないです。
ただ、立ち上がり時に加湿量を一時的にあげるターボ運転に対応しないので、初動は、上位機と差がありそうです。
、
そのほか、タンクが小さめになり、「おやすみ」運転時、湿度量が50%に固定となります(おやすみ加湿)。
あとは、湿度設定が10%刻みであること(上位機は5%刻み)、AG+抗菌材のグレードと、先述の「カンタン取替えトレイカバー」に対応しない程度の違いです。それでも、ニオイ対策はしっかりしているので、問題はなさそうです。
Cタイプは、ダイキンの格安機です。
こちらは、最小サイズのC-300G-Wだけ本体が異なります(写真)、消費電力が悪い(161W)部分が注意点です。それ以上のサイズは、Nタイプと変わりません。
性能面では、Nタイプと比べて、さらに機能が制限されます。
特に、清潔性(ニオイ対策)の部分でAG抗菌材などに非対応であるほか、トレイの抗菌加工もないです。
モードも、「のどはな加湿」や「おやすみ加湿」などダイキンの「売り」の技術に非対応であり、ダイキンの「売り」とも言える、湿度のデジタル表示もないです。
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結論的にいえば、Nタイプは、水タンク量が物足りない最大畳数のモデルを除けば、値段重視ならば選択肢になりそうです。
ただ、どの機種もターボ運転ができないため、稼動直後の加湿には弱さがみられます。
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【2024年発売】
【木造和室 〜16畳、プレハブ洋室 〜27畳】
(家電店向け型番)HD-LX1024(W) HD-LX1024(H)
24・ダイニチ 加湿器 HD-LX1024-W
24・ダイニチ 加湿器 HD-LX1024-H
24・ダイニチ 加湿器 HD-LX1024-K
¥39,800 楽天市場 (1/9執筆時)
(一般向け型番) HD-LXC1000C(W)
25・ダイニチ 加湿器 HD-LXC1000C-W
¥36,756 楽天市場 (1/9執筆時)
消費電力:420W(28W)
加湿量:960mL/h(600mL/h)
連続運転:約7.3h
電気代:104.16円 /8時間(6.94円 /8時間)
【木造和室 〜20畳、プレハブ洋室 〜33畳】
(家電店向け型番)HD-LX1224(W) HD-LX1224(H)
26・ダイニチ 加湿器 HD-LX1224-W
26・ダイニチ 加湿器 HD-LX1224-H
26・ダイニチ 加湿器 HD-LX1224-K
¥43,800 楽天市場 (1/9執筆時)
(一般向け型番)HD-LXC1200C(W)
27・ダイニチ 加湿器 HD-LXC1200C-W
¥41,000 楽天市場 (1/9執筆時)
消費電力:675W(28W)
加湿量:960mL/h(600mL/h)
連続運転:約5.8h
電気代:167.40円 /8時間(6.94円 /8時間)
加湿方式:ハイブリッド式
タンク量:約7L
静音性:13〜40db
サイズ:405×390×245mm
センサー:温度湿度センサー
第4に、LXタイプです。
ダイキンの「ハイエンド」ですが、適用畳数的に、ターゲットは、主に法人用だと思います。
ホームセンターなど一般向けのLXCタイプは、24年からの展開です。白モデルのみの展開でが、性能差はないです。
適用畳数は、小さな方でも、木造和室16畳・ プレハブ洋室27畳です。
本体サイズは、高さ405×幅390×奥行245mmです。
それなりに広い空間向けの製品ではありますが、広めのリビングでも邪魔になるほどではないです。
加湿方式は、こちらもハイブリッド式で、加湿量は、900mL/hです。
タンクのサイズは、7Lで約7.3時間の連続運転が可能です。
持ち手が2つあり、保ちやすさに配慮があります。
自動運転などの仕様は、RXシリーズと同じです。
ただ、赤外線(IR)発信機能があり、スマホからの操作が可能です。
ただ、この部分は注意点で、自社アプリが用意されないので、操作したい場合は【スマート家電リモコンの比較記事】で紹介したような、他社ユニットが必須です。
操作的にも、電源・運転モード・湿度設定しかできず、一番欲しい「水タンクが空になった通知」に非対応です。
あまり便利に思えません。
清潔性にかかわる部分は、下位機と同じです。先述の「カンタン取替えトレイカバー」や、交換式のフィルターを含めて、同じです。
静音性は、一方、ターボ運転時は40dBとなります。
最小運転時は静粛ですが、同社の製品としては、異色でしょう。
−
結論的にいえば、下位機種同様に「おやすみ快適」など家庭用の機能もありますが、やはり、メインは「オフィス向け」でしょう。
消耗品を多用することで掃除を簡単にする仕組みも、家庭内ならば実際、あまりエコとは思えないですが、他人と共用する空間で「誰かが始末する」場合、時短面でも、衛生的にもこの方法はありだと思います。
1-4・パナソニックの加湿器
続いて、パナソニックの加湿器を紹介していきます。
パナソニックは、電気代の安い気化式にこだわり、一貫して生産しています。
【木造和室 〜8.5畳・ プレハブ洋室 〜14畳】
【ナノイーあり】
(2024年発売)
28・パナソニック FE-KXY05-T
28・パナソニック FE-KXY05-W
¥22,480 楽天市場 (1/9執筆時)
(2023年発売)
29・パナソニック FE-KXW05-T
29・パナソニック FE-KXW05-W
¥26,742 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
(2021年発売)
30・パナソニック FE-KXU05-T
30・パナソニック FE-KXU05-W
¥26,662 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【ナノイーなし】
(2021年発売)
31・パナソニック FE-KFU05-W
¥27,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
消費電力:8W
加湿量:500mL/h(600mL/h)
連続運転:約8.4h
静音性:31dB〜15dB(36dB)
電気代:1.98円 /8時間
【木造和室 〜12畳、プレハブ洋室 〜19畳】
【ナノイーあり】
(2024年発売)
32・パナソニック FE-KXY05-T
32・パナソニック FE-KXY05-W
¥22,480 楽天市場 (1/9執筆時)
(2023年発売)
33・パナソニック FE-KXW07-T
33・パナソニック FE-KXW07-W
¥31,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
(2021年発売)
34・パナソニック FE-KXU07-T
34・パナソニック FE-KXU07-W
¥27,300 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【ナノイーなし】
(2024年発売)
35・パナソニック FE-KFY05-T
¥21,980 楽天市場 (1/9執筆時)
36・パナソニック FE-KFU07-W
¥23,380 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
消費電力:13W
加湿量:700mL/h(800mL/h)
連続運転:約6.0h
静音性:39dB〜15dB(44dB)
電気代:3.22円 /8時間
加湿方式:気化式
タンク量:約4.2L
サイズ:高さ375×幅375×奥行180mm
センサー:温度湿度センサー
FE-KXW05とFE-KXU07Wは、パナソニックの中型加湿機です。
新旧両機種ありますが、性能は同じです。
ただ、後述するナノイー発生機能が省略の機種があるのは注意点です。
適用畳数は、小さい方は木造和室 8.5畳・プレハブ洋室 14畳までです。
大きな方は、木造和室 〜12畳・プレハブ洋室 〜19畳ですので、広めのリビング用です。
他社の場合と同じで、本体サイズは両機とも同じです。
加湿方式は、気化式です。
ハイブリッド式を採用する他社と比べパナソニックは「光熱費の削減重視」と言えます。
消費電力は、8Wですから、電気代は、1時間0.31円という低コストです。
一方、冒頭書いたように、気化式は体感温度が落ちるのが欠点です。ただ、エアコンの温度を仮に1度上げたとしても、合計金額で他方式よりだいぶ安いです。
加湿量は、2機それぞれ、500mL/h・700mL/hです。
1時間あたりの加湿可能量は、電気代のかかるハイブリッド式と同等クラスです。
これは、高効率のDCモーターと高速ファンの効果です。
静音性も、優秀です。
下位機は、強で31dB、静音は15dB、上位機は強39dB・静音15dBです。
同じ適用畳数のモデル同士だとダイニチには及ばないです。しかし、特に下位機は、それに次ぐ水準であり、平均より「静か」と言えます。
一方、本気は「お急ぎ加湿モード」を搭載します。スペック上の20%ほど加湿量を一時的にあげることも可能です。
その際は、下位機で36dB、上位機で44dBなので、やや音はします。
とはいえ、気化式はヒーターを使わない分、適湿になるまでの時間はハイブリッド式より少し余計にかかりますので、この工夫は重要でしょう。
タンクのサイズは、4.2Lです。
しっかりした量で、連続運転時で、上位機でも6時間保ちます。
搭載されるセンサーは、温度・湿度センサーです。
室内の湿度のデジタル表示はできません。
しかし、現在の湿度の目安は確認できます。
自動運転は、搭載です。
パナソニックの場合、60-65%を目安とする自動運転、湿度をやや高めに保つ「のど肌モード」を搭載している特長があります。
インフルエンザの季節には嬉しいでしょう。
機能的に面白い部分は、イオン除菌ユニットの搭載です。
気化式は、水のヌメリが発生しやすいですが、こちらは、交換不要の除菌ユニットが搭載され、その心配を軽減しています。
シャープの場合も、同様のユニットは売られていますが、別売になります。
お手入れのしやすさは、定評があります。
というのも、加湿フィルターにFusion繊維を使っている点です。
他社機の多くは、「ジャバラ式」の加湿フィルターなので押し洗えません。パナソニック機は押し洗いができるため、最も面倒な部分の掃除が、とても手軽です。
しかも、吸水性と・耐久性が高い素材なので、加湿フィルターが10年交換不要です。
そのほか、240時間の運転ごとに、手入れの時期を知らせるランプなど、細かい所に気を配っている製品です。
マイナスイオン発生機能は、水イオンの「ナノイー」を搭載します。
シャープのプラズマクラスターの「ライバル」とされるマイナスイオンです。
パナソニックの場合、イオンを外に放出するのではなく、主に内部に放出してフィルターの除菌に利用します(フィルター清潔モード )。
これは、効果的なヌメリ対策になると思います。
そのほか、ナノイーの放出で「肌ケア」という特性も説明されます。ただ、こちらについては(そもそも加湿自体が肌ケアですし)、そう言って良いのかは微妙です。
ただ、内部のヌメリ対策には効果を発揮するでしょうし、(お守り以上の)意味はありそうです。
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以上、パナソニックのFE-KXW05などの紹介でした。
気化式なので(設定を間違ったとしても)電気代がほぼかからないのが「売り」です。
フィルタの掃除の面倒さと、立ち上がりが遅い難点も対策があるので、気化式の欠点のいくつかは潰せています。体感温度の問題は、ヒーターを使わない以上仕方ないですが。
下位機(小さめ)は静音性も優秀なので、寝室用として特によさそうです。
次回につづく!
最新加湿器のおすすめは結論的にこの機種!
と言うわけで、今回は、加湿器の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・加湿器の比較 (2)
2-1・バルミューダ:気化式
2-2・日立:気化式
2-3・象印:スチーム
2-4・三菱重工:スチーム
2-5・東芝:スチーム
3・加湿器の比較 (3)
3-1・ドウシシャ:超音波
3-2・スリーアップ:超音波
3-3・ティファール :超音波
4・加湿器の比較 (4)
4-1・最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事【こちら】では、パナソニックと同じ気化式を採用する企業をみたあと、主に、スチーム式を採用する企業をみていきます。
電気代の安さ ★★★★★
加湿量 ★★★★★
手入れしやすさ ★★★★★
静音性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の4回目記事(こちら)では、ここまで紹介してきた全製品から、目的別・予算別のAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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