比較2018'【最新版】本の自炊の手順と必要機材の紹介(3000冊済):スキャナ・裁断機・OCRソフト・ビューア・自炊代行業者などの紹介・比較

2018年06月16日

比較2018'【最新版】本の自炊の手順と必要機材の紹介(3000冊済):スキャナ・裁断機・OCRソフト・ビューア・自炊代行業者などの紹介・比較

今回レビューする製品:2018年 書籍やマンガの自炊の必需品とおすすめ機材のレビュー:初心者向けの自炊のやり方・予算・目的別の最新機種の選び方とおすすめ:本や漫画の取り込みのノウハウ

今回のお題
2018年現在、自炊初心者に必要な機材のおすすめはどの機種か

 どもAtlasです。

 今回は、自炊(資料の電子化)の流れとノウハウの「まとめ」です。

 201806161854.jpg

 主に、自炊に必要な最新機材スキャナ・裁断機・OCR(=テキスト画像を読み取るソフト)ついて書きます。

 Atlasはこれまで、分厚い英語の研究書(ハードカバー)から、マンガ・雑誌まで、合計3000冊以上を自炊し、業務用を含めて、裁断機・スキャナを多数「使い潰し」ました。

 今回は、Atlasの持っている情報を「吐き出す!」という企画です。また、紹介する機材については、「家電製品を比較するブログ」として、都度、最新情報に更新しています。

ーーー

 このブログ「モノマニア」では、最新モデルの自炊に関係する機材について、以下のような記事を書いてきました。

1・ドキュメントスキャナーの比較
2・ブックスキャナーの比較

3・裁断機の比較

4・ディスクカッターの比較

5・日本語OCRソフトの比較

 今回は、これらの記事をまとめて、これから、自炊(PDF化)をはじめたいと考えている皆さんにのために、自炊のやり方と必要な機材をイチから順番に紹介します。

 というわけで、以下では、研究書から雑誌・漫画まで3000冊以上を裁断して取り込んだAtlasが、資料の自炊(PDF化)」をどのように進めているか(いこうとしているか)を順を追って説明します。

 以下、「全くの自炊初心者の立場に立って、「いったい何からはじめれば良いのか」を解説します。

自炊計画のはじめかた

 さて、自炊したい(=PDF化したい)」といっても、「なにを自炊したいのか」は、人によって違うでしょう。

 また、それによって必要な機材や手段も異なります。

 以下【A】から【E】まで自炊作業の流れに沿って必要な機材を紹介していきます。それにあたってですが、

第1に、「書籍」のPDF化を考えている方は、【A】 から
第2に、「紙類」のPDF化を考えている方は、【E】 から  

 読み進めててください。

【A】本を裁断するか?しないか?

  

 書籍(=本)形態の資料をPDF化したい方に最初に考えて欲しいことは、取り込む本を切断して捨てること(=断捨離)が構わないかどうか?です。

 なぜなら、それにより購入するべき機材が変わるからです。選ぶべき機材は次の2通りです。

本を裁断せずにPDFにする
 
ブックスキャナを選ぶ
2・を裁断してPDFにする
 →
ドキュメントスキャナを選ぶ

 第1に、「貴重書」の場合は、1の方法が妥当でしょう。

 ただし、作業量はかなりのものになります。

 第2に、「断捨離」の場合は、2の方法が妥当でしょう。

 こちらは、作業は非常に楽です。

 では、2種の作業に必要なスキャナについて、順番に解説していきましょう。


 201806161901.jpg

 Plustek ブックスキャナー OpticBook 3800
  ¥36,800 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

 第1に、「本を切断しない方法」をとりたい方は、「ブックスキャナー」を導入するのが良いです。

 

 似た形の製品として、キヤノンエプソンが出している普通のスキャナ(=フラットベッドスキャナ)があります。ただ、それらの製品は縁が太いので、本の隅まで綺麗に取り込むことができません

 書籍の取り込みに特化した、専用のブックスキャナが必要です。

 ブックスキャナは、家庭用・業務用機種として、OPTICBOOKが有名です。これについては、格安購入方法を含めて、こちらの【ブックスキャナーの比較記事】でまとめてあります。 

ーーー

 

 富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600A
  ¥49,249 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

 なお、ブックスキャナーと同等な機能を果たすスキャナとして、上部から下に置いた画像を撮影できるスタンドスキャナという製品もあります。

 スタンドスキャナについては、【スタンド型スキャナの比較記事 】を書いています。こちらでは、「ブックスキャナ」と「スタンドスキャナ」、各自の目的に沿ってどちらを購入すべきかについても書きました。


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 富士通 ScanSnap iX500 FI-IX500A
  ¥40,680 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

 第2に、本を切断する選択をした方は、富士通のスキャンスナップに代表される、ドキュメントスキャナの導入が必要です。

 ドキュメントスキャナは、各社から10機種以上発売されており、種類が多くあります。そのため、「おすすめ機種や選び方」については、この記事の後半で改めて「詳しく」紹介します。

 いずれにしても、ドキュメントスキャナで取り込むためには、本を裁断しないといけません。そのため、つづく 【B】の記事では、本を裁断する方法について、色々考えていきます。

【B】書籍を自分で裁断するか?

 自炊を始めて行うみなさんが、書籍を裁断してスキャニングすることを決断した場合、取り得る選択肢は3つあります。

業者に裁断と自炊を全て委託する方法
2・裁断だけ業者に依頼する方法
3・裁断も自炊も全部自分で行う方法

 第1の「業者に裁断とPDF化を全て委託する方法」は、いわば「アウトソーシング」で、皆さんの労力が一番かからない方法です。ただし、費用はそれなりにかかります

 第2・第3の方法は、人任せにしたくない人に「おすすめ」の方法です。詳しくは、次の 【C】の以下の記事で説明します。


 raragdsimu.jpg

 第1に、アウトソーシング(業者に依頼する方法)についてです。

 数年前の自炊ブームのおり、「PDF化サービスをやってくれている業者」はたくさんありました。

 しかし、現在は、個人業者が淘汰され、少数の業者だけが残存しました。どのような業者があるか(またはどれだけ淘汰されたか)については、こちらの「まとめサイト」が有用です。

ーー

 一方、現在、「かなり危ない」会社は淘汰されたにせよ、業者を選定するには注意が必要です。

 なぜなら、個人で起業して自宅マンションで行っているような業者から、企業法人の一部門がやっているような業者まで、バラツキあるからです。預けたものの「ドロン」されるという悪徳業者も過去にありました。

 しかも、このような「自炊代行」は、著作権法上問題があるとみなされています。自炊代行は著作権違反だとの判決も既に出ました

 その結果、例えば、業界最大手のBookSnanの場合、「著作権法」に基づいて「著作権フリー」・「著作権切れ」・「著作権保持者」・「著作権者の許諾を得ている本」以外はアウトソーシングを受け付けないという規則に変わりました。

 もちろん、図書館法や知る権利などの関連法規に基づき、「研究など情報解析のためのスキャン」・「図書館資料の保存」は受けます。しかし、それ以外は受け付けないという立場です。

 昨今の状況の変化を考えるに、法的なリスクを負いたくない人は、やはり「独力で自炊を行うべき」だとAtlasは考えます。自炊は、初心者にも全く難しくないですから。


 なお、上記の法的問題をクリアしたものを代行業者に出す場合もあるでしょう。

 その場合、次の6点に注意が必要です。

1・著作権についての責任表明があるか?

 これは、「業者が提訴されて本が帰ってこなくなること」の軽減のためです。

 著作権について、しっかりと意思表明のある業者を選びましょう。また、トラブル防止のため、住所のほか、電話番号がしっかり明記されている業者を選ぶことが重要です。

2・ 標準的な仕上がり期間はどの程度か? 

 これは、業者によって数ヶ月の作業時間を要求する場合もあるからです。

 ただ、著作権法改正以後、納期は比較的短くなったようです。

3・本の返却サービスがあるかどうか?

 一部の業者は、(紙の厚さなどの問題からスキャニングできなかった場合でも)書籍は返却されず「廃棄」になります。

 また、裁断した本を悪徳業者が転売した場合、自身も罪に問われる可能性があるため、その予防策にもなります。

4・どの程度の解像度で取り込むか?

 これは、思わぬ低解像度で高速スキャンされてしまうことを防ぐためです。

 解像度で言えば、300dpi以上、できれば400dpi以上でやってくれる業者を探すべきです。

 特に、文字中心の本の場合、それ以下だと、解像度の点で「本文を検索可能なPDF」にできません。また閲覧の場合も、iPadなどの高解像度デバイスでみることを考えると、300dpi以上の解像度がないと「あら」が目立ちます

5・原稿サイズはどこまで対応か?

 これは、たいていの業者はスキャナの都合でA4までの対応になっているからです。

 A4サイズより大きな本をPDFにしたい人は確認が必要です。

6・PDFファイルサイズはどれほどか?

 これは、一部の業者から納品されるファイルは、サイズが「巨大」になっている場合があるからです。

 例えば500ページくらいの本でも、400MB以上という場合もあります。これは作業効率化のため、「白黒」「グレースケール」「カラー」を自動判別して取り込んでいることから生じてしまいます。

 なお、「ファイルの巨大化」は、漫画などではなく、文字中心の本に限ってですが、Acobe AcrobatでOCRにかけることでサイズを1/6程度に縮めることができます。これについては【PDF作成ソフトの比較記事】に詳しい解説があります。

ーーーーー

 以上、6点の注意を書きました。「めんどくさいなあ」と思う人が大半だと思います。実際、トラブルの心配をするのは嫌なものです。

 そのため、自宅で自分で「自炊」する習慣を身につける、個人的に楽しことをAtlasとしては「おすすめ」しています。

 これならば、クオリティの点、納品期間の点、そして費用の点で、最終的には大きなメリットがありますので。

【C】裁断だけ業者に依頼する場合

 つづいて、次の 【C】の記事では、資料の裁断について詳しく書いてみたいと思います。

 「自炊業者にPDF化を依頼しないという決断」をされた場合、まずは、「書籍をどのように裁断するか」を検討する必要が出てきます。

 その場合、次のいずれか4つの方法で書籍を裁断する必要があります。

1・書籍の裁断サービスを利用する

 dansai03.jpg

 第1に、業務用の大型裁断機による切断サービスを利用する方法です。

 対応する会社としては、cutbookpro大淀産業があります。

 だいたい「ワンカット100円」ほどが相場で、どのような書物でもカットしてくれます。Atlasも自分で裁断機を買う前は利用していました。また、裁断機に入らないような大きな歴史資料は、今でも利用します。

2・キンコーズで裁断して貰う

 201806161942.jpg

 第2に、都市圏に多いコピーショップの「キンコーズ」に依頼する方法です。

 キンコーズでは、店舗に書籍を持ち込むと、100ページ/105円でカットしてくれます。ただし、裁断作業自体はお店の人任せで、裁断技術もまちまちです。切断面が文字に対して水平ではなく斜め(台形)になってしまうこともあります(Atlasも経験済み)。

 台形になるとドキュメントスキャナで取り込む際に文字が斜行することが多くなり、ソフト的に補正する必要がでてしまいます。

3・裁断機を自分で購入する

 201803021618.jpg 

 第3に、裁断機を自分で購入する方法です。

 最終的に自分でやったほうが納得できるし、ご自身が望むクオリティを確保できます。おすすめ裁断機については、後ほど紹介します。

4・裁断機のレンタルサービスを利用する

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 第4に、大型裁断機を2日間〜10日間ほど短期間ネットレンタルする方法です。

 例えば、大手のレンタル会社であるDMMが、裁断機とスキャナのレンタルサービスをしています。往復送料無料で2,000円台ほどから試せるため、たいへん人気です。

 レンタル裁断機については、別の記事に書きました。詳しくは、このブログの【裁断機のレンタル業者の比較記事】をご覧ください。

【D】書籍の裁断:裁断機を購入する場合

  さて、自分で裁断することを決断した場合、購入する裁断機を選ぶ必要があります。

 裁断機は幾つかのメーカーから出ています。そのうち、Atlasの使用経験がある中で初心者向けにおすすめできる機種は以下のモデルです。


 

 PLUS かんたん替刃交換 断裁機 PK-513LN
  ¥27,515 Amazon.co.jp (6/16執筆時)  

 最大切断枚数350ページ程度

 第1に、プラスという事務機メーカーが出しているPK-513LNです。自炊用の「定番」として人気があります。

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 裁断枚数は、350ページ程度まで対応です。コミックならばこれで問題ないですし、それ以上の厚みがある本も、本を図のように配置し、まず半分に切断してしまえば良いだけです。

 安全性は、こちらは、裁断機としては最も配慮が行き届く機種で、刃の交換すら刃に触れずできる点で初心者向けです。

 性能面でも、切断が斜行しにくく安定的です。その他、LEDの光のラインに沿って切れる点で性能・利便性も高い機種になります。サイズは、40.5cm×40.2cm×44cmで、重さは13キロになります。


 

 12・YG-LN 強力改良型裁断機・ペーパーカッター
  ¥22,800 Amazon.co.jp (6/16執筆時  

  最大切断枚数(800ページ程度)

 第2に、「改良型裁断機」です。こちらは、ノンブランドの製品ですが、自炊マニアの間では、かなりの切れ味で有名な裁断機です。  

 裁断枚数は、800ページの本が一度に切れます

 安全性は、意外と高いです。と言うのも、たくさん切れる代わりに、固定レバーを引いてから裁断しないと切れないからです。

 性能面では、特に不満はない機種です。ただ、PLUSに較べてもかなり大きなサイズ幅約38 x奥行53x高さ32cm)で、重さは23キロあるので、自宅に置く場合はスペースをはじめに考えてください。

 裁断機ではこれらの2機種がおすすめです。他の裁断機や裁断に必要な文房具などについては、別に記事を書いてあります。興味のある方は、このブログの【おすすめ裁断機断機の比較記事】をご覧ください。


 

 3・カール事務器 ディスクカッター DC-210N
  ¥8,187 Amazon.co.jp (6/16執筆時)  

  最大切断枚数(80ページ程度)strong> 

 第3に、ディスクカッターを使う方法です。裁断機は、巨大で重量があるので自宅に置くスペースがない方も多いです。その場合は、裁断機ではなく、ディスクカッターを購入する方法が良いでしょう。

 裁断枚数は、しかしながら、80ページと一度にさほど切れません。コミックでもいくつかに分断させるため、カッターの併用が必要です。

 本体サイズは、その分、幅36×奥49×高8cmで、重さ2Kg収納性は高いです。

 安全性も、刃が見えない構造で、裁断機以上に「安全」です。

 なお、ディスクカッターについてより詳しくは、このブログに【おすすめディスクカッターの比較記事】があります。興味のある方はご覧ください。

ーーー

   さて、裁断機を購入したら、スキャナを購入しないといけません。次の 【E】の記事では、切断した資料を取り込むために使うドキュメントスキャナについて詳しく書いてみたいと思います。

【E】ドキュメントスキャナの選び方

 201801261541.jpg

 ここからは、切断した書籍のPDF化、または、紙の状態のコピー論文をPDF化する方法について説明します。この作業に欠かせない機材はドキュメントスキャナーです。

1・A4用ドキュメントスキャナ
2・A3用ドキュメントスキャナ

 ドキュメントスキャナーには大きく分けて、上記「2つの種類」があります。

 このうち、一般的に自炊に使うのは、ハードカバーまで余裕で対応する「A4型のドキュメントスキャナ」です。マンガ雑誌を含めてA4のサイズに収まりますし、A3となるのは「写真集」くらいでしょう。

1・据え置き用ドキュメントスキャナ
2・モバイル用ドキュメントスキャナ

 なお、A4ドキュメントスキャナは、モバイル用と据置用に分かれます。

 モバイル用は速度が遅いので、自炊用にはかならず「据え置き用ドキュメントスキャナ」を選んでください。

 以上をふまえて、据え置き型のドキュメントスキャナのなかで初心者にオススメの製品をいくつか提案します。


 第1に、初心者にも使いやすいA4のドキュメントスキャナーとしてオススメできる機種は、

 

 EPSON シートフィードスキャナー DS-530
  ¥36,245 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

取り込み解像度 片面 両面
白黒  600dpi 17枚/分 34面/分
グレー 300dpi 35枚/分 70面/分
カラー 300dpi 35枚/分 70面/分

 EPSONDS-530が良いでしょう。このタイプのスキャナとしては、富士通のScanSnapシリーズが有名ですが、近年新機種が出ず、やや性能が古くなっています。その点で、比較的新しいエプソンの機種が良いと思います。

 取込速度は、小説に使う「黒」、マンガや挿絵のあるラノベなどに使う「グレースケール」、写真集などにつかう「カラー」を含めて、スピードの平均値が高いです。

 安定性も、紙送りローラーが高性能で、紙詰まりが起こりにいい機種です。とくに、このタイプのスキャナの欠点である、重送(紙が何枚も同時に入ってしまう減少)が起こりにくい作りです。

 原稿搭載枚数も、紙押さえが広いため、50枚まで一度に差せます。

 OSは、Windows/Mac両対応です。


 第2に、古書など状態のよくない本を取り込む場合、オススメできるのは、


   

 2・Canon imageFORMULA DR-C225W
  ¥32,500 Amazon.co.jp
(6/16執筆時)

取り込み解像度 片面 両面
白黒  600dpi 13枚/分 26面/分
グレー 300dpi 25枚/分 50面/分
カラー 300dpi 15枚/分 30面/分

 CANONのDR-C225Wがオススメです。

 取込速度は、この機種の場合、エプソンに及ばないスピードで、原稿搭載枚数少なめです。

 ただ、古い原稿の場合、ドライバによる画像補正機能が重要になってきます。その点、キヤノンは、優れた画像補正機能(テキストエンハンスメント)が付いています。 古い本の他にも「図書館の本などをコピー機でコピーした原稿印刷状態の相当悪い原稿、または、文字と写真が混在した一般雑誌などの原稿の場合、裏移りのしそうな新聞などの場合、きちんと設定さえすれば、こちらの機種はかなりのメリット性を発揮します。

 安定性も、エプソン同様に、紙送りローラーが高性能で、紙詰まり・重送が起こりにくい機種です。

 OSはWindows/Mac両対応です。

ーーー

 なお、A4スキャナは、この2製品以外にも多くのメーカーから発売されています。

 自炊用のスキャナのオススメ機種については、自炊用スキャナに関する記事でかなりしっかり比較記事を書いています。興味のある方は、【おすすめA4ドキュメントスキャナの比較記事】をご覧ください。


 第3に、A3対応のドキュメントスキャナとしてススメできる機種は、

 

 3・富士通 A3対応スキャナー fi-7460
   ¥239,801 Amazon.co.jp (6/16執筆時) 

取り込み解像度 片面 両面
白黒  300dpi 60枚/分 120面/分
グレー 300dpi 60枚/分 120面/分
カラー 300dpi 60枚/分 120面/分

 CANONのDR-C225Wがオススメです。

 A4サイズ以上に対応する機種は、非常に高価です。以前は、コクヨからカミナックスという製品が売られていましたが、終売となっているからです。

 選択肢はこれ以外もありますが、どれも最低20万円以上です。それでも、興味のある方は、このブログの【A3ドキュメントスキャナの比較記事】をご覧ください。

 いずれにしても、A3サイズの取り込みは費用対効果から考えてハードルが高いです。ですから、先ほど書いたように、A4スキャナを買われるのが良いと思います。

 画質の点でも、実際、「大は小を兼ねる」「安物買いの銭失い」とは一概に言えません。例えば、Atlasは、実売40万円ほどのキヤノンのA3スキャナを使っています。しかし、速度はともかく、画像処理に関する技術はA4機と同等です。


 第4に、ブックカバー(カラー表紙)の取り込み用にあると便利なのは、

 

 Canon CanoScan LiDE220
   ¥8,946 Amazon.co.jp
(6/16執筆時) 

 コミックやハードカバーの表紙は、ドキュメントスキャナで取り込むことは可能です。

 しかし、クオリティを重視したい場合で(予算に余裕があるのならば)、表紙については、フラットベッドスキャナーを使って、1枚ずつ取り込むことをおすすめしています。最も安く手軽なのは、USB給電で利用可能な上、小型で取り回しのよい、CanoScan LiDE220です。

 なお、写真集の場合など、カラーでクオリティを相当程度重要視したい場合は、ドキュメントスキャナは、「紙を送る構造」なので、十分なクオリティをえるのは難しいです。

 その場合は、手間ですが、【おすすめフィルムスキャナの比較記事 】で紹介している、よりグレードの高いフラットベッドスキャナを利用するのが最善でしょう。

【F】OCRソフトの選び方

 OCRソフトとは、スキャナに読み込んだ「画像としての文字」を「検索可能なテキスト」に変換するためのソフトウェアです。

 etypist-42.png

 これは、マンガや小説などを、タブレットなどで「読む」だけならば基本不要なソフトです。

 しかし、「本のページから特定のテキストを検索」したい方、図のように、文章をマウスで選択し、「文章をコピー&ペーストできるようにしたい方」には必要なソフトです。

 なお、マンガや小説の場合、ソフトが「テキスト化した文字を間違って認識させて」いたら、本が読み辛くてたまらなくなります。

 自炊の場合、この事態を避けるため、「PDFの裏にテキストファイルを埋め込み、PCの画面上は、画像としての文字を表示しておく」という「透明PDF」という形式を用います。

 なお、スキャナに付属している無料のOCR機能ソフトもあります。しかし、いずれの製品も低機能で、実用的な「透明PDF」を作ることができません。そのため、クオリティを期待する場合「有料の製品版」を購入する必要があります。

ーーー

 OCRは、やはり用途によっておすすめできる商品が異なります。用途別のおすすめを提案すると、以下のようになります。


 第1に、文字画質を含め、高度な透明PDF化を作りたい方におすすめできるソフトは、


  

 【Windows用】

 Acrobat Pro DC 2017 通常版
  ¥58,568 Amazon.co.jp
(6/16執筆時)

 【Mac用】

 Acrobat Pro DC 2017 通常版  
  ¥61,641 Amazon.co.jp
(6/16執筆時)  

 アドビAcrobat DC です。あまり知られていませんが、このソフトにはOCR機能が搭載され、透明PDFが作成できます。なお、無料版のAcrobat readerにはOCR機能は搭載されません

 さらに、こちらの場合「画像としての文字」も「ベクターデータ化」され、画面上で文字の視認性が格段に上昇し、また文字を拡大してもボケません。結果、パソコン画面(スクリーン上)もフォントが見やすくなるというメリットがあります。

 なお、これらの機能については、このブログの【PDF作成ソフトの比較記事】で、具体例を交えつつ詳しく解説しています。

 Acrobatはバージョンが多いです。

 しかし、新規ユーザで最も安く利用できるのはWindowsならばスタンダードMacならば、プロ版です。大学生や研究者のかたは、それぞれ学生教職員版が最安です。なお、Acrobatのお得な買い方については【Adobe DCの購入法の比較記事】で別に紹介しています。

 ただし、Acrobatの場合、OCRをかけた後のデータの編集ができない弱点もあります。そのため、高精度で、本格的にOCR作業を行いたい方は、次に紹介するOCR専用ソフトを購入するほうが良いでしょう。


 第2に、小説などの日本語書籍について、比較的低価格で透明PDF化を考えている方には、

 

 Panasonic・読取革命 Ver.15 製品版
  ¥9,477 Amazon.co.jp
(6/16執筆時)

 読取革命がおすすめです。アドビは、日本語については、縦書き文章が不得手です。そのため、この場合、このようなOCRソフトのほうが良いです。

 潰れ文字に効果的な「文字パターン辞書」がOCRソフトとしてライバルにあたるe.Typist 15にくらべて12万字多く、潰れ文字の認識性能が高い読取革命がおすすめです。

 また、横書きも、縦書きも、比較的高精度に読み取れ、複雑なレイアウトの文章も割と得意です。英語が混在する場合も、精度が高いです。

 OCRソフトの総合性能としては、e.typistよりも読取革命が高いと思います。横書きの英語混在文書の場合も、読取革命の方が認識が良いです。


 第3に、洋書中心に、OCR化を考えているかたですが、

  201510211708.jpg

 Fine Reader 14プロフェッショナル版
  ¥21,600 VECTORシェアレジ (6/16執筆時)

 Abbyy社Fine Readerがよいでしょう。

 英語については日本語OCRソフトとは比べものにならない精度です。英語圏以外でも、このソフトで、ヨーロッパ言語、アジア言語120種類の変換が可能です

1・日本語OCRソフトの比較
2・英語OCRソフトの比較

 なお、OCRについてのより詳しい説明は、以下のリンク記事を参考にしてください。なお、いずれの製品も、マンガの吹き出しのようなものの、OCR化は相当に難しいです。

【G】PDF閲覧端末の選び方

 さて、こうして作ったPDFファイルは、パソコン・タブレット・スマホで閲覧が可能です。言うまでもなく、Windows・Macともに現在はOSの標準機能でPDFの閲覧をサポートしてます。

 その他、タブレット・スマホでも、小説やマンガなどのPDFファイルを快適に見るためのビューアソフトが複数あります。

  201709042256.jpg

 i文庫HD
  ¥840 itunes Store   
 i文庫 for Android
  ¥450 googlePlay

 例えば、iPad用やAndroidタブレット用のアプリであるi文庫は、本のようなページめくりや、右開き・左開きの設定などができる高性能ビューアです。タブレットなら、文庫本サイズだと丁度見開き表示ができるので、重宝します。

 Amazon Fire 7 【8GB】
  ¥5,980 Amazon.co.jp(6/16執筆時)  

 

 Amazon 電子ペーパー端末 (ニューモデル)
  ¥9,980 Amazon.co.jp(6/16執筆時)  

 また、Amazonから出ている格安タブレットや、電子ペーパーでも、PDF用のビューアが用意されるので、自炊したファイルの閲覧は可能です。自炊した書籍のビューアとして1つ手に入れておくのも良いでしょう。

1・Amazon Fireの紹介記事
2・Amazonの電子ブックの紹介記事
3・Androidタブレットの紹介記事
4・iPadの比較記事

 なお、タブレット端末については、上記の記事をご覧ください。

 Amazon系製品については、Kindle端末での自炊PDFファイルの表示法についても補足的に書いています。その他、高性能タブレットについても比較記事があります。

今回の結論
おすすめの自炊機材セットは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、おすすめの自炊機材について、執筆時現在の「おすすめ」を書きました。

 最後に、いつものように、予算別、目的別にAtlasのおすすめセットを提案しておきます。


第1に、自炊初心者で、透明PDFを作りたいと考えている人におすすめの組み合わせは、

 201709042313.jpg

 PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN
  ¥27,515 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

 EPSON シートフィードスキャナー DS-530
  ¥36,245 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

 Panasonic・読取革命 Ver.15 製品版
  ¥9,477 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

 性能面で妥協することなくオススメできる組み合わせは、プラスPK-513LNエプソンDS-530の組み合わせです。これは、現状考える限り「初心者向けの鉄板製品」といえます。PK-513LNは、安全性能が高く初心者向きの裁断機ですし、DS-530は他モデルよりも基本性能が高いです。

 さらに、自炊したファイルをパソコンで検索できるようにしたければ、読取革命を買われれば良いでしょう。


第2に、新本だけでなく、黄ばみのある古書などの取り込みも有り得る方におすすめなのは、

 201709042316.jpg

 PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN
  ¥27,515 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

 Canon imageFORMULA DR-C225W
  ¥32,500 Amazon.co.jp (6/16執筆時) 

 Panasonic・読取革命 Ver.15 製品版
  ¥9477 Amazon.co.jp (6/16執筆時)

 安全性の高い裁断機であるPK-513LNと、コピー原稿や古い本などの状態の悪い原稿に強いDR-C225Wの組み合わせが良いでしょう。また、必要に応じて、比較的格安で性能が期待できる読取革命を加えると良いでしょう。


第3に、初心者の方で自分に本当に自炊が可能か、低予算で試して見たい方は、

 201612061910.jpg

 プラス裁断機PK-513L&ScanSnap iX500

レンタル料金の目安(送料・返送無料)  
  2日: 5,040円
  10日:10,710円

 この場合、裁断機とスキャナの定額レンタルサービスを利用するのが良いでしょう。

 往復送料込みで以下の値段で借りられるため、購入に踏み切る前に「借りて試せ」ます。また、さほど処理する本の量がない方は、10日間位で一気にやってしまう手もあるでしょう。

 なお、こちらの【裁断機とスキャナのレンタルサービスの比較記事】で、もう少し具体的な話を書いています。

ーー

 というわけで、今回は、自炊に関するノウハウについてでした。

1・ドキュメントスキャナーの比較
2・ブックスキャナ(非破壊自炊)の比較

3・裁断機の比較

4・ディスクカッターの比較

5・日本語OCRソフトの比較

6・英語OCRソフトの比較

7・閲覧用タブレットの比較

 なお、具体的な製品については、手に入る現行製品のほぼ全てを以上の記事で比較しています。

 とくに、スキャナと裁断機は機種も多いので、今回、「Atlasがおすすめ」とした上記の機種より、皆さんにマッチした機種がある可能性が高いです。上記1番・3番の記事を参考にしていただければと思います。

 最後になりましたが、もし今回の記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。ではでは。

posted by Atlas at 19:50 | 研究上の道具(資料の電子化)

今回の記事はいかがだったでしょうか?

モノマニアには「家電やモノの比較記事」が約350本あります!

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