2012年02月04日

【2012年春】モバイルドキュメントスキャナーの性能比較と目的別おすすめレビュー: Windows Mac:ImageFormula Scansnap(Canon PFU)

 ども、Atlasです。

 今回は、WindowsMacで使える小型ドキュメントスキャナのです。

 しかし、この記事は執筆してから時間が経って古くなりましたので、2013年3月に最新の状況に合わせて記事を加筆修正しました。

 ご面倒ですが、新しい記事に再度ジャンプして頂けますと幸いです。

 →【新しい記事はこちら

 2013年3月 Atlasより


(以下は過去記事です)

 今回は、2012年8月現在の現行品のモバイル用のドキュメントスキャナとその価格・性能について書いてみたいと思います。

 とくに、今月、MACは新しいOSであるマウンテンライオンがでましたので、記事を書き直しました。もちろんWindowユーザーにも対応するように書いております。いつものように、最後に「ベストバイ」を書きますので、読む時間の無い方は、最後だけ読んでくださいw

 ちなみに、自宅や職場でドキュメントスキャナーの使用を考えている人は、机上のスペースが許すのならばデスクトップ用のドキュメントスキャナを選択することをお勧めします

 それには3つの理由があります。

 第1に、取り込み速度の点で格段に性能が違うからです。

 第2に、デスクトップ用の機種は超音波での原稿の重送検知(ダブルフィード・マルチフィード)機能がついているため、取り込み時の作業の効率化、正確性の点で、多大なるメリットがあるからです。(この機能が無いと、紙が重送しないかずっと目視していないとならない)

 第3に、今回紹介するモバイル機種はどれも普通で買えば3万円ほどする「Adobe Acrobat」が付属していないからです。

 →デスクトップ用スキャナについてはこちら

 とはいっても、モバイル用スキャナーは、間違いなく必需品とする「出張族」の皆さんは多いでしょう。出張先で図書館調査などをしコピーをホテルに大量に持ち帰るAtlasもそうです。

 そこで、以下では、4つのメーカーの最新機種を紹介し、機能的にどこが相違するのかについて説明していきます。

 なお、富士通・キャノン・EPSON・ブラザー以外のメーカーからもモバイルスキャナは発売されています。ローラーを使った特殊な原稿取り込み技術は、両メーカーが水をあけているため、この2つのメーカーから選択するのが無難だと思います。また可動部のある製品なので、修理センターが近くにあるメジャーメーカーのほうがよろしいでしょう。

 なお、以下で紹介する、いいずれのスキャナもWindowsにも、Mac(10.8についてはCanonを除く)にも対応しています。

 では、比較を開始します。

筐体デザインと大きさ・重さ・電源      

 最初に筐体のデザイン重さ・大きさを比較していきましょう。


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Canon imageFORMULA DR-P215
¥23,220 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり

収納時サイズ:長さ285o・高さ40o・奥行 95o
重さ :1.0Kg

 第1に、Canon DR-P215は、同社のDP-150の後継機種です。デスクトップ型のデザインとは全く異なるモバイル用のデザインをしてきた点で非常に好感を持ちました。無駄な隙間を排除した四角形の筐体は、持ちはこびの際の破損の危険を軽減するでしょうし、旅行時の収納にもたいへんなメリットがあります。ブラックの引き締まった色の筐体も「グッドデザイン賞」受賞が示しているように、大変美しいと思います。(聞いてみたら、マックLionについても、添付付属ドライバで正式に対応しているとのことです。)



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キヤノン 4179B004 DR-150用ACアダプター
¥2,940 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり

 電源については、ACアダプター経由でも、USBのみの給電のみでも動きます。ただし、ACアダプターは別売りになります。

                                        


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FUJITSU ScanSnap S1300 FI-S1300
¥22,800 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり  

収納時サイズ:長さ284o・高さ77o・奥行 99o
重さ :1.4Kg

 第2に、富士通のFI-S1300, FI-S1300-SRは、銀色の筐体です。デザインは デスクトップ用のS1500と同じで、筐体のセカンドカラーはブラックで、非常に色合いがいい感じです。ただ、少々重く、また一回りサイズも大きいので、出張時の持ちはこびという点ではCanon DR-P215に比べてデザイン的に不利な気がします。角が多いので、破損の危険があるし、プラスチックの剛性もやや不安です。(なお、こちらは、画像管理ソフト 楽2ライブラリパーソナルV5.0セットモデルになります。流通の関係で付属して異ない通常版よりも価格が安かったのでお得です!。→通常版

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 電源については、ACアダプター経由でも、USBのみの給電のみでも動きます。なお、こちらの機種は、AC電源アダプターが本体に付属しています!

                                        


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富士通 ScanSnap S1300i FI-S1300A

¥20,180 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり  

収納時サイズ:長さ284o・高さ77o・奥行 99o
重さ :1.4Kg

 第3に、2012年6月に新発売されたScanSnap S1300iです。デザイン的には1つ上で紹介した機種と全く同じですが、読み取り速度などの点で仕様の変更があったために、型番が変わっています。後で述べますが、デザインは変わらないけれど、性能は各段といって良いほどに向上をみせています。

 電源については、ACアダプター経由でも、USBのみの給電のみでも動きます。

                                        

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FUJITSU ScanSnap S1100 FI-S1100
¥12,426 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり    

収納時サイズ:長さ273o・高さ34o・奥行 47.5o
重さ :0.35Kg

 第4に、富士通のFI-S1100軽量のモデル。350グラムとダントツに軽いです。サイズも、DR-P215にくらべても一回り小さいです。。デザインはブラック系ですね。常に携帯して持ちはこぶ前提なら、この機種がおすすめですね。デザインもよろしいです。


 電源については、USBのみの給電になります。

                                        


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EPSON モバイルスキャナー DS-30
¥12,271 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり
   

収納時サイズ:長さ276o・高さ36.5o・奥行 50.0o
重さ :0.325Kg

 第5に、EPSONのDS-30、325グラムと圧倒的に軽いです。サイズは、微妙にFI-S1100のが小さいですが、重さはこちらのが軽いです。やはり持ちはこび用としてオススメな機種といえます。デザインはブラック系でEPSONの企業ロゴもいい感じでアクセントになってます。 電源については、USBのみの給電になります。
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BROTHER ドキュメントスキャナー モバイルタイプ MDS-600
¥14,649 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり   

収納時サイズ:長さ282o・高さ39o・奥行 50.0o
重さ :0.315Kg


 第6に、BROTHERのMDS-600、これはここで紹介したモデルのなかで一番最軽量のモデル。315グラムとなりEPSONよりも軽いです。ただ、サイズは、すこしだけ大きいかな。やはり、持ちはこび用としてオススメな機種ですね。デザインや使用などはEPSONと似てます。デスクトップ用もそうですが、両者は技術協力関係にあるのかもね。 電源については、USBのみの給電になります。

・搬送性能                 

 つづいて搬送性能(紙送り)についてです。先ほど書いたように、上で紹介した3機種は、どれも「超音波重送検知」機能がついていません。また、ですから、ローラーの形状や、純粋に一度に何枚までスキャナに紙がセットできるかなどの点で、性能を比較してみましょう。

 第1に、Canon DR-P215です。

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Canon imageFORMULA DR-P215
¥23,220 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり

写真にあるように展開して、紙を置くことになります。一度における枚数は64g/m2紙換算で約20枚とのことです。


img02.jpg

 Canon DR-P215の用紙挿入部の写真を上に出しました。給紙補助のプレートの構造を工夫することで、これだけの枚数の同時セットを可能にしたようです。筐体が富士通よりも小さいのに、よく工夫されていると思いました。


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 さて、DR-P215の場合、給紙ローラー分離パッドの組み合わせでダブりを押さえる構造を採用しています。DRC-125のような「リタードローラー」との組み合わせではないのですが、十分なローラーが付いていますし少量の原稿なら重送は起りにくいでしょう。あくまで個人的な使用感ですが、とくに薄い紙の原稿の場合、富士通の機構よりもCANONの機構の方が若干ダブりが少ないような印象があります。

                                        

 第2に、富士通のFI-S1300および、最新機種のFI-S1300i です。


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FUJITSU ScanSnap S1300 FI-S1300
¥22,180 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり   
富士通 ScanSnap S1300i FI-S1300A
¥24,432 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり  

A4:80g/m2換算で、10枚までセットできます。紙の厚みの数値がDR-P215とは違いますが、それでもこちらのほうが一度に取り込める枚数が少ないと言えます。

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 この機種の原稿ガイドは、上の写真のような感じです。エクステンションが結構長く伸ばせるため、原稿がわりとづり落ちずに使えます。総合的に見て、この点での性能はキャノンと差がなさそうです。


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 内部機構的には、キャノンと同じで、ピックローラーとパッドユニットの組み合わせで原稿を送る構造です。この点でも性能の違いが見られませんね。

                                        

 第3に、 富士通のFI-S1100です。
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FUJITSU ScanSnap S1100 FI-S1100
¥13,231 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり   

 これは、給紙プレートがないので、1枚1枚手差しで挿入していくタイプのスキャナです。



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 このタイプのスキャナは、原稿が曲がって入ってしまったりすることが多いため、コツを掴むのに時間がかかります。いずれにせよ、1-2枚スキャンしたい!といったような人向けの製品でしょう。


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 1枚1枚、手差しで入れるタイプのため、内部構造も単純です。前面に連動するローラーが据え付けられているだけです。

                                        

第4に、EPSONのDS-30です。

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EPSON モバイルスキャナー DS-30
¥13,617 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり   

 これも基本的には、FI-S1100と同じで1枚1枚手差しで入れていくタイプのスキャナです。

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 やはり、FI-S1100と同じように、手で水平にさしてボタンを押して取り込む仕様です。単純な仕様ですが、コツが必要な点でも同じですね。

 というわけで、ここでは、5機種みてきたわけですが、大きく分けて、手差しの機種と、10枚程度の給紙が可能な機種に分かれることが分かりました。軽量で携帯性の良いものは、どれも手差しの機種ですが、その利便性の反面、大量の紙データの取り込みには不向きだと言えます。

                                        

第6に、BROTHERのMDS-600です。

31QuB7zp4hL._SL500_AA300_.jpeg BROTHER ドキュメントスキャナー モバイルタイプ MDS-600
¥14,649 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり

 こちらも1枚1枚手差しするタイプです。上の二機種とメリット性も問題点も同じだと言えます。逆に言えば、手剤タイプでは、搬送性能はあまり変わらないといますね。

・取り込み速度               

 これについては、前回も書きました。スキャナの正確な取り込み速度を知るためには、メーカーのスペック表を見るとよいです。また、その際は「解像度」と「読み取り速度」を合わせてみてください。なぜなら、機種Aの低解像度での画像の取り込みで取り込み速度と、機種Bの高解像度での取り込み速度を比べることは意味がないからです。

 そして、Atlas的にオススメの読み取り解像度ですが、白黒2値原稿、グレースケール、カラー問わず最低300dpiです。この解像度がないと、iPadやパソコンで画像を見たとき解像度が非常に粗く見えてしまうので。(据え置き型の機種の場合、Atlas的には400dpi程度の解像度で取り込むことを推奨していますが、ここでモバイルだと取り込み速度的に無理だと思っています)

 では、これをふまえて、メーカーサイトから引っ張ってきたスペック数値を元にして、 300dpiで取り込んだ場合のスペック数値を比べてみましょう。

                                        

 第1に、Canon DR-P215 の場合です。

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Canon imageFORMULA DR-P215
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 この機種の取り込み速度ですが、2通りにあります。

 1つ目は、USB2.0のケーブルで差し込んだ場合の速度です。この場合、取り込み速度は、300dpiで、1分間に

 白黒・グレースケール=12枚(両面原稿は14面)

 カラー=6枚(両面原稿は6面)

 2つ目は、@先ほど紹介した別売りのUSB給電ケーブル(=通常のUSBケーブルとは別に差し込んだ場合、AUSB3.0対応のPCを使った場合、BUSBケーブルの他、補助電源USBケーブルをPCに挿した場合の速度です。この場合、取り込み速度は、300dpiで、1分間に

 白黒・グレースケール=15枚(両面原稿は30面)

 カラー=12枚(両面原稿は6面)です

                                        

 第2に、FUJITSU ScanSnap S1300 FI-S1300です。 

eeef45-22.jpg

FUJITSU ScanSnap S1300 FI-S1300

¥22,180 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり   


 harunosola-3.jpg

この機種の場合も、取り込み速度が2通りあります。

 第1に、USBケーブルからの給電のみなら、取り込み速度は、300dpiで、1分間に

 白黒=4枚(両面原稿は8面)

 カラー・グレースケール2枚(両面原稿は6面)

 第2に、ACアダプターをスキャナ本体に取り付けて給電した場合、300dpiで、1分間に

 白黒=8枚(両面原稿は16面)

 カラー・グレースケール4枚(両面原稿は8面)

 いずれの場合でも、Canon DR-150に比べて非常に遅いです。相当のマイナスと言わざるを得ないでしょう。

                                      

第3に、富士通最新機種FI-S1300i です。

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富士通 ScanSnap S1300i FI-S1300A

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 こちらは新製品と言うことで取り込み速度として若干改善が見られています。

 第1に、USBケーブルからの給電のみなら、取り込み速度は、300dpiで、1分間に

 白黒=4枚(両面原稿は8面)

 カラー・グレースケール2枚(両面原稿は4面)

 第2に、ACアダプターをスキャナ本体に取り付けて給電した場合、300dpiで、1分間に

 白黒=12枚(両面原稿は24面)

 カラー・グレースケール6枚(両面原稿は12面)

 ただ、Canon DR-150に比べてみると、やはり非常に遅いのは新製品として残念なところでしょう。

                                      

第4に、FUJITSU ScanSnap FI-S1100 です。

eeef45-23.jpg

FUJITSU ScanSnap S1100 FI-S1100
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radadaf34t-1.jpg

 こちらは、ACアダプターを通しての給電機能はなく、USB給電(バスパワー)のみです。取り込み速度は、300dpiで、1分間に7枚強です。ただ、先ほど言ったように、この機種は1枚1枚で「手差し」なので、あまり読み込み速度が速くても意味ないですね。

 それよりも、この機種注意しないとならないのは、両面原稿未対応いうこと。センサーが1つなので見料なんですね。会議資料などのちょっとした電子化の際には、裏・表をいちいち2回挿入する必要があります。


                                        

第5に、EPSONのDS-30です。

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EPSON モバイルスキャナー DS-30
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 これも基本的には、FI-S1100と同じで1枚1枚手差しで入れていくタイプのスキャナで、やはり同じように両面原稿未対応の機種です。スピードについては、こちら方が若干早いですが、1枚1枚で「手差し」なので、やはり、同じように、あまり読み込み速度が速くても意味ない機種です。 というわけで、5機種ここでは見てきました。シートフィード式の機種では最も性能が高そうなのは、ダントツでCanon DR-P215 ですね。手差しの機種は、どちらも「どっこいどっこい」ですね。

                                        

第6に、BROTHERのMDS-600です。

31QuB7zp4hL._SL500_AA300_.jpeg BROTHER ドキュメントスキャナー モバイルタイプ MDS-600
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rid8gfg-24.png 
こちらも両面未対応の機種ですね。速度的にもEPSONよりも少し遅いくらいです。据え置き型もそうなんですが、ブラザーとEPSONは機種のデザインや仕様が似通っています。そのくせ、後発ブラザーのが微妙(本当に少し)に性能を落としてスペックを記載してあります。もしかするとEPSONのOEMに近く、仕様的に本家を越えないようなオーダーがあるのかもしれません。悪魔で想像ですよ。

・画像処理性能(付加性能)         

 これは、読み取った画像を自動的に補正してくれる機能です。先ほどと同じように、各機種比較していきましょう。

                                      

 第1に、Canon DR-P215 の場合です。

 こちらについてはデスクトップと同じく、Canon DR-P215 が優れているといえます。


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 第1に、Canon DR-P215、スキャナの読み取りの際に斜行してしまった原稿を自動で修正してくれる「斜行補正機能」を実装しています。


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 第2に、読み取る原稿が、白黒かグレースケールか、カラーかを自動で判別する機能が付いています。

 第3に、Canon DR-P215、 用紙の裏写りを自動で取り除く読み取りモードを搭載しています。「アドバンストテキストエンハンスメントU」という機能も便利です。研究者の手持ちのコピー原稿と言えば大半が論文や書籍のコピーだと思います。こうした原稿をコピーする際、原稿の真ん中の部分がきれいに読み取れず網がかかります


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 これがスキャニングの際は難敵なのです。スキャニングでは白黒2値化するわけですから、黒と白の二色として認識するわけです。だから普通は下のようになってしまいます。


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 実は、OCR化を考える場合、「Nation」という部分に黒い編みがかかってしまっているのが大問題で、ソフトがうまく文字として読み取ってくれません。これはScanSnapの場合解決不能の課題なのですが、「アドバンストテキストエンハンスメントU」を使うと解決できる場合が多いです。


201001022247.jpg

 これはテキストエンハンスドモードで取り込んだ画像です。つまり、アドバンストテキストエンハンスメントUを使うとほぼ枠を消した状態で取り込んでくれるわけです。すごいですね。

正直、私のようなOCR化を前提にスキャナを選ぶ文系研究者にとって、この機能は大きいです。たしかに、OCRソフトやPhotoshopで後で加工し直すことも不可能ではないと思うのですが、作業に費やすべき時間を考えると、DR-P215は優位性があると感じます。

ちなみにこの2機種、原稿への赤ペンでの書き込みを自動的に消去してくれる「赤色除去機能」や、ファイルの綴じ穴の後を自動的に消してくれる機能など、かゆいところに手の届く機能を満載しています。

                                        

 第2に、富士通のFI-S1300および、最新機種のFI-S1300i そして、コンパクト型のFI-S1100 です。

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 スキャンスナップシリーズについても、自動傾き補正機能が付きます。ただし、それに止まります。

 キャノンの「テキストエンハスドモード」に匹敵するような、状態の悪い原稿への対応機能がスキャンスナップにはありません。その点で、画像処理機能については、今一歩追いついていない印象です。CANONもEPSONも光学機器メーカーとして、フラッドベッドスキャナで高画質化の技術のノウハウがありますが、富士通は今一歩・・・と言う感じです。


                                        

第3に、EPSONのDS-30です。

 これもキャノンと同じ程度優秀です。

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 第1に、CANON同様に、傾き補正機能が付属します。



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 第2に、CANONのテキストエンハスドモードに値する「文字くっきり機能」が搭載されます。このため、状態の悪い原稿への対応も可能でしょう。

 原稿への赤ペンでの書き込みを自動的に消去してくれる「赤色除去機能」や、ファイルの綴じ穴の後を自動的に消してくれる機能などもCANON同様につくため、この点ではCANONと同等だと言えます。

                                        

第3に、BROTHERのMDS-600です。

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こちらは最低限。デスクトップ用のブラザーは多機能ですが、モバイル用は斜行補正や余白除去程度しかついておらず、見所がないですね。


ドライバーの汎用性(Twainの対応状況)  

 ドキュメントスキャナを使ったことのない人でもフラッドベッドスキャナを使い慣れているなら分かる方も多いと思いますが、例えば、スキャナというものは、Photoshopでもイラストレーターなどの画像処理ソフトでも、読取革命などのOCRソフトでも、OSXプレビューやアクロバットなどの画像閲覧ソフトでも、そのソフトウェアのツールバー上のボタンから直接取り込むことができます。

 一見、当たり前のようなことですが、これは、TwainとiSISという規格に接続するスキャナドライバが準拠しているから可能なことなのです。

donkin-8.png  

しかし、注意するべきは、ScanSnapは全てTwainとiSISというに非対応であり、独自の規格であることです。

したがって、ここに書いてある連携ソフトを除く他のソフトウェアから直接スキャナを操作して取り込むことは不可能になります。つまり、ScanSnap ユーザーは、メーカーの指定する専用のスキャナソフト(添付)を使って、一度取り込んだデータを、使用したいアプリケーションに再度突っ込むという余分な操作をする必要があるわけです。とくに専用OCRソフトの使用を考えている方は、TwainとiSISへの対応しているほうが便利だと思います。ソフト独自にOCR化に最適な取り込みをしてくれる場合が多いので。

一方、CANONののDR-P215とブラザーのMDS-600TwainとiSISという規格に対応EPSONのES-D30もTwain対応していますので、ソフトウェアに左右されず使用することが可能です。これは、ScanSnapに対する高いアドバンテージだと思います。

添付されるソフト・Adobe Acrobatなど  

 つづいて、添付されるソフトについて書いておきます。冒頭に書いたように、スキャンスナップについては、ここで紹介したモバイルシリーズ(富士通のFI-S1300および、最新機種のFI-S1300i そして、コンパクト型のFI-S1100)には、どれもアクロバットは添付されません。もし、自炊に合わせて欲しいなら、据え置き型の機種を購入するしかありません。他のメーカーも同じです。→こちら

結論・モバイルスキャナのベストバイ!   

 というわけで、7点にわたって比較してきたわけですが、最後にいずれの品を買うべきかについて、独断と偏見ながらまとめたいと思います!


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Canon imageFORMULA DR-P215

¥23,220 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり

収納時サイズ:長さ285o・高さ40o・奥行 95o
重さ :1.0Kg
総合評価   ★★★★★

 原稿枚数:20枚まで
 USB給読み取りスピード(300dpi)
  白黒・グレースケール=
12枚(両面原稿は14面)
  カラー=
6枚(両面原稿は6面)

 第1にシートフィード式ならば、ダントツで DR-P215をオススメします。読み取り速度が、最近出た富士通の新型シートフィードスキャナのFI-S1300iにくらべても断然読み取り速度が速いからです。

 最初に書いたように、こちらは、ACアダプターが付属しません(別売り)が、PC本体がUSB3.0に対応しているか、USBケーブルの他、補助電源USBケーブルをPCに挿した場合、AC電源にさしたのと同等の速度が得られるため、あえて買わなくても良いでしょう。

 というか、この機種を選定される方は、持ちはこび・モバイル用途でしょうし、ACアダプターをいちいち持ち歩くのは荷物になるしやめた方が良いですし、無くても十分な読み込み速度を得られますので。

 Canonは画像処理系の補正に強いですし、モバイル指揮のシートフィードスキャナとしてはこれが最強だと思います。ただ、Macユーザーについては、現状においてOS10.8(MountainLion)に未対応ですので、注意してください。Macユーザーは、iFI-S1300Aがよいでしょう。

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rid8gfg-22.png

FUJITSU ScanSnap S1100 FI-S1100
¥12,426 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり   
収納時サイズ:長さ273o・高さ34o・奥行 47.5o
重さ :0.35Kg

総合評価   ★★★★☆

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EPSON モバイルスキャナー DS-30
¥12,271 Amazon.co.jp 送料無料 在庫あり   
収納時サイズ:長さ276o・高さ36.5o・奥行 50.0o
重さ :0.325Kg

総合評価   ★★★★☆

 第2に、シートフィードスキャナではなくて、「手差し式」で「片面」の読み取りのみのハンディスキャナの場合ですが、富士通の FI-S1100でもEPSONのDS-30でもどちらを買っても良いと思います。サイズ・重さはほぼ一緒ですし。 ただ、ドライバーの画像補正性能的には、上で書いたようにEPSONが、富士通に較べて相当出来が良いと言えます。だから、「状態の悪い原稿」を読み込もうと考えている人は、EPSONのほうがおそらく良いと思います。なお両機種ともWindowとMac(10.8マウンテンライオン含む)に対応しています。

 繰り返しますが、この二つのスキャナは、給紙ができない(手差し)」+「片面しか書類が読み取れない」という大きなデメリットもあります。だから、自宅に据え置き型のドキュメントスキャナを持っている人で、完全に「モバイル用途」と割り切って買う人でないとオススメできません。ですから、据え置き型を購入せず1台でまかなおうと考えている人は、少々重いですがDR-150のが無難です!!

というわけで、今回はモバイルスキャナの紹介でした。
以上で、今回の家電ブログ記事は終わりになります。 

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