【今回レビューする内容】2022年 Mac向け高級キーボードの性能とおすすめ・選び方:日本語・英語US配列対応:Windows用との違いKarabiner Seil Wink Proの使い方や設定方法:人気機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】 東プレ REALFORCE for Mac R2-JPVM-WH R2-JPVM-BK R2TL-JPVM-WH R2TL-JPVM-BK SA R2SA-JP3M-WH R2SA-JP3M-BK R2TLSA-JP3M-BK R2TLSA-JP3M-WH R2TLSA-JP4M-BK R2TLSA-JP4M-WH Apple Magic Keyboard MK2A3J/A MK2A3LL/A MK293J/A MK293LL/A MQ052J/A MRMH2J/A MQ052LL/A MRMH2LL/A MK2C3J/A MK2C3LL/A ロジクール k380 k480 MX KEYS for Mac KX800M KX800 Matias Tactile Pro Keyboard for Mac FK302-JP FK302-US FK303 iBUFFALO BSKBM01WH Keychron K1 K2
今回のお題
打ちやすい!Mac用キーボードのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今回は、2022年8月現在、最新のMac向けキーボードの比較です。
純正のMagic Keyboardと比較して、打ち心地の良いといえる製品の選び方や、おすすめモデルを紹介します。
東プレの RealForce for Macや、人気のあるKeychron K1 K2は、日本向けを全機種紹介します。
そのほか、1万円前後で人気のあるFILCOのマジェスタッチほか、Windows向けキーボードを、Macで(問題なく)利用する方法の解説もします。
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Atlasは15年以上で30機近いキーボードをiMacで試し、記事も10年近く更新してきたのので、その経験をふまえて今回の記事を書きました。
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、Mac対応キーボードを順番に比較していきます。
その上で、記事の最後の「結論」では、Atlasのおすすめ機種を提案する形式で書いていきます。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
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1・東プレ高級キーボード【日本語】
2・東プレ高級キーボード【英語】
3・マジェスタッチ2【日本語】
4・マジェスタッチ2【英語】
5・Bluetooth無線キーボード
6・Mac配列のキーボード
7・プログラマー向けのHHKB
8・おすすめキーボードの選び方【結論】
今回の記事は、このブログのキーボードの比較記事の、6回目記事として書きました。
0・Mac用キーボードの選び方の基本
はじめに、Mac対応キーボードの「選び方の基本」の紹介からです。
Atlasもですが、皆さんは(もともと付属していた)AppleのMagic Keyboardに「不満足」だからこの記事を開いているのだと思います。
ただ、他社機を選ぶ場合、大半のPC用キーボードは、Windows向けとして設計されている点に注意が必要です。
例えば、Macの「日本語配列のキーボード」は、日本語入力と英語入力を切り替えるための「英数」「かな」キーがあります。
しかし、Windowsは、この部分が「変換」「無変換」キーです。
これらに互換性がないので、Macでは「英数」「かな」キーとして働きません。
ほかにも一部の記号(@)が、キーボードの刻印とずれているという問題もあります。
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1・Mac専用キーボードの利用
2・Mac対応キーボードの利用
3・Win用をソフト処理で利用
結論的に言えば、この問題を解決するためには、3つの方法が考えられます。
選び方において大事な部分なので、順番に解説しておきます。
0-1・Mac専用キーボードの利用
第1に、「Mac専用設計」のMac配列の他社製キーボードを利用する方法です。
最近では、東プレReal Forceほか、高級なメカニカルスイッチを採用した、「高品質モデル」が増えています。
そういったものをチョイスするのが、最もスマートで確実な方法です。
とくに、初心者ならば、この方法がベストでしょう。
0-2・Mac対応キーボードの利用
第2に、「Mac対応」を明記する、Windows・Mac/iOS・Android兼用製品を購入する方法です。
このような製品は、「英数」「かな」キーなど、Mac用キーを有効化できる独自の仕組みがあります。
一方、全てBluetooth無線式で、正確な入力に欠かせないUSB接続が選べないのが難点です。
また、コスパは良いのですが、打鍵感や入力の正確さの面でも「ほどほど」の製品しかないといえます。
0-3・Win専用キーボードの利用
第3に、「Windows専用」の高級キーボードをMacで利用する方法です。
有志が作っている「キーマッピングを変更できるソフト」を使って、Macに対応させる方式です。
この方法を使うと、フィルコの「マジェスタッチ」を含めて、各社のWindows用の高品質な日本語キーボードが使えます。
これは、(OSに直結する部分をいじるので)上級者向けの方法ですが、今回の記事では、その方法を含めて詳しく紹介するつもりです。
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以上、Mac対応キーボードの「選び方の基本」の紹介でした。
1・Mac対応キーボードの比較 (1)
1-1・「Mac専用」のキーボード
=Apple・東プレ ほか
1-2・「Mac対応」のキーボード
=ロジクールほか
1-3・「Win専用」のキーボード
=FILCO・東プレ ほか
2・Mac対応キーボードの比較 (2)
2-1・他のキーボード
=KeyChron・ARCHISS ほか
2-3:最終的なおすすめ機種の提案
以下の記事では、先ほどの3つの区分にしたがって、具体的な製品をみていきます。
なお、キークロン・アーキサイトの製品も「Mac対応」製品です。ただ、特別な説明を要する部分があるので、2回目記事でわけて説明しています。
変則的な構成ですが、よろしくお願いします。
1-1・Mac専用キーボードの比較
はじめに、Mac配列としてもともと設計されているキーボードを紹介します。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと感じる部分を青字で記します。
【2021年】
【指紋認証なし】
【日本語配列】
1・Apple Magic Keyboard MK2A3J/A
¥13,432 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
【英語配列】
1・Apple Magic Keyboard MK2A3LL/A
¥10,364 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
【指紋認証あり】
【日本語配列】
2・Apple Magic Keyboard MK293J/A
¥19,000 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
【英語配列】
2・Apple Magic Keyboard MK293LL/A
¥19,000 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語/US配列
接続:USB
キーの軽さ ★★★★☆
打鍵の正確さ ★★★★☆
静音性 ★★★★☆
打ちやすさ ★★★☆☆
総合評価 ★★★☆☆
Magic Keyboardは、Appleが出している純正のキーボードです。
純正だけに「比較基準」となるため、最初に解説しておきます。
2021年に多少改良された上、指紋認証付き(タッチID)モデルが新しくでました。
ただし、新しいM1プロセッサ搭載Mac専用です。
接続方式は、Bluetoothの無線キーボードになります。
この方式はバッテリーが必要です。
付属のLightning To USB-CケーブルでiMacなどにつなげて充電することになります。
約1ヶ月で再充電が必要ですが、充電中もキーボードは利用できます。
キーの方式は、パンタグラフ式です。
ようするに、MacBookを含めたノートPCと同じです。
Appleが独自の改変をしているので「改良型シザー構造」と呼ばれます。
キーの押し味は、良質と言えます。
ただ、薄型の本体であるため、キーストローク(押し下げ)が短い点がネックです。
長時間使う場合には押し間違いが発生しやすいです。
さらに、足が付属せず、角度調節ができないため、机にべたっと手を付けて使うことになります。アームレストが使えないので、手がとても疲れます。
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以上、AppleのMagic Keyboardの紹介でした。
公平を期して言えば、キー部分の品質については、本機は「悪くない」です。
1万円以下のキーボードだけで言えば、良質で「打ちやすい」と言えます。
しかし、iPad用としても売っている関係もあり、キーストロークが短い点、角度調整ができない点が劣ります。
デザイン性は良いものの、残念ながら、パソコンで長時間使う場合は、疲れやすい機種と言わざるを得ないでしょう。
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【指紋認証なし】
【日本語配列】
3・Apple Magic Keyboard MQ052J/A
¥16,121 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
【US配列】
4・Apple Magic Keyboard MQ052LL/A
¥16,121 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
【指紋認証あり】
【日本語配列】
5・Apple agic Keyboard MK2C3J/A
¥23,800 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
【US配列】
6・Apple agic Keyboard MK2C3LL/A
¥24,571 楽天市場 (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語/US配列
接続:USB
キーの軽さ ★★★★☆
打鍵の正確さ ★★★★☆
静音性 ★★★★☆
打ちやすさ ★★★☆☆
総合評価 ★★★☆☆
なお、本機については、テンキー付きのフルサイズもあります。
基本的に、省スペース型と同じで、角度調整ができない点と、キーストロークが短い点に、問題があります。
こちらは、AppleのMagic Trackpaと高さを合わせるため、このようなデザインになったのでしょう。
やはり、今回の比較の主旨からは、あまりおすすめできません。
【2020年】
【英語Mac配列】
7・ ロジクール MX KEYS for Mac KX800M
¥14,600 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac用英語配列
接続:USB無線 Bluetooth
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★★☆☆
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
MX KEYS for Mac KX800Mは、スイスのロジクールが出す「Mac向けキーボード」です。
接続方式は、こちらは、ワイヤレスです。
Bluetooth接続のほか、USB無線方式も選択可能です。
その場合、左図のような同社の極小のUSBレシーバーを利用します。
端子は(四角い)USB-A形状なので、最新のMacの場合、変換アダプタが必要です。
ただ、Bluetoothは回線が細いため、音楽など聴く際にもBluetoothを利用している方は、併用中に、キーの遅延などが起こりやすいです。
このタイプを使う場合は、(面倒でも)USBレシーバーをおすすめしています。
キーの方式は、パンタグラフ式です。
Appleの純正品と同じで、ノートPCのキーボードと同じです。
キーの押し味は、Apple純正と同じほどに打ち味は良いです。
19mmのキーピッチ(キー間の幅)1.8mmのストローク(押し込める長さ)が確保されるためです。
その上で、昔のタイプライターのような独特の溝形状や、筐体に剛性の高いアルミ素材の採用など、打鍵の安定性を確保する仕組みが用いられます。
すくなくとも、Apple純正キーボードと同等の品質はあります。
気をつけて欲しいのは、本機は、Mac専用設計ながら「英語配列」である点です。
親指で日本語/英語入力を切り替えられる「英数・カナ」ボタンがないほか、「@」の位置などが異なります。
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以上、ロジクールのMX KEYS for Mac KX800Mの紹介でした。
パンタグラフ式でとしては、傾斜角度や凹みの工夫で「打ちやすい」と評価できるキーボードです。
Apple純正キーボードと交換する程の差はないですが、音楽などをBTでとばしている方は、安定性の面で、USB無線式の本機を選ぶのは、良い選択肢ではあります。
ただし、英語キー配列である点は、理解してから買いましょう。
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8・iBUFFALO Macモデル BSKBM01WH
¥2,364 Amazon co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語配列
接続:USB
キーの軽さ ★★☆☆☆
打鍵の正確さ ★★☆☆☆
静音性 ★★★★☆
打ちやすさ ★★☆☆☆
総合評価 ★★☆☆☆
なお、同じパンタグラフ式のMac専用キーボードは、バッファローからも出されています。
こちらは、有線でのUSB接続方式です。
キーの方式は、昔ながらのシザー式パンタグラフです。
Apple純正品との押し味の差は、価格差ほどは確実にあります。
この製品は、日本語配列ですが、一部のキー配列が特殊です。
キーの押し味も、キーストローク(押し下げ)が弱いです。
買換用としては、あまりオススメできません。
【日本語配列 FK302-JP】
9・Matias Tactile Pro Keyboard for Mac
¥12,000 Amazon co.jp (8/4執筆時)
【US配列 FK302-US】
9・Matias Tactile Pro Keyboard for Mac
¥13,703 Amazon co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語配列/英語配列
接続:USB
キーの軽さ ★★★★☆
打鍵の正確さ ★★★★☆
静音性 ★★★☆☆
打ちやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
Matias Tactile Proは、カナダのMatiasが発売するMac日本語配列のキーボードです。
英語配列モデルと日本語配列モデルの両方が用意されています。
輸入取扱いが、近年、プレアデスからダイヤテックに変更されました。
Anker USB-C & USB 3.0 変換アダプタ
¥999 Amazon co.jp (8/4執筆時)
接続方式は、USB接続方式です。
したがって、新しいMacとの接続の場合、変換アダプタが必要です。
キーの方式は、メカニカル方式です。
この場合、キーごとに個別のスイッチを配置します。
そのため、キーの反応・安定性・打鍵感の点で明確な差があります。
Apple純正キーボードに比べて、「打ち味」で明確に「優る」と言えるのは、このグレード以上でしょう。
ここで、少し昔の話をします。
30年ほど前の過去、Appleは、日本のアルプス電気のメカニカルスイッチを使ってApple Extended Keyboardという「高級」キーボードを出していました。
愛用者が多かったのですが、惜しまれつつも絶版されてしまいました。
しかし、カナダのMatias社が、2000年頃に、このキータッチの再現を目指した「後継モデル」を作りました。
この製品は、そのモデルの子孫です。
ちなみに、アルプス(Alps)は、80年代以降キーボードを開発してきた日本の誇る優良メーカーです(故ジョブズ氏の伝記にも出てきます)。
キーの押し味は、19mmのキーサイズ、3.5mmのキーストロークで、「快適な基準」をクリアしています。
打ち味は、さすがに良く、メカニカルキーボードらしいクリック感も心地よいです。
ただし、打鍵音が結構響くので、夜中に人がいる環境や静かめなオフィスでの利用には向きません。この部分が、この製品の、最大の欠点です。
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以上、Matias Tactile Proの紹介でした。
キーボードは文筆業における「ペン」のようなものです。Atlasは、絶版に備えてこの製品予備も含めて最大5台持っていました。
ただ、2019年に、東プレから「静電容量無接点方式」というメカニカル方式以上に「快適」なキー方式の製品が出たものの、値段の安さは魅力ですし、(それに押されて)再び廃盤にはなって欲しくない製品です。
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【US配列 FK303】
10・Matias Mini Tactile Pro keyboard for Mac
¥12,690 楽天市場 (8/4執筆時)
なお、2016年に、US配列限定ですが、この製品のテンキーレスバージョンも発売になりました。
キー配列や、ストロークはフルサイズ版と同じです。日本語版は未発売ですので、初心者向けではないです。
【日本語配列】【変加重】
11・東プレ REALFORCE for Mac R2-JPVM-WH
11・東プレ REALFORCE for Mac R2-JPVM-BK
¥24,900 Amazon co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語配列
接続:USB
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★★★★★
静音性 ★★★★☆
打ちやすさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
REALFORCE for Mac は、東プレが出す、Mac向けの日本語配列のMac専用キーボードです。
東プレは、内部のスイッチ部分を含めて自社生産できる東証一部の上場のプレスメーカーです。
Anker USB-C & USB 3.0 変換アダプタ
¥999 Amazon co.jp (8/4執筆時)
接続方式は、こちらもUSB接続方式です。
USB-C規格準拠の変換アダプタを使えば、最新Macでも利用可能です。
キーの方式は、「静電容量無接点方式」です。
メカニカル式ですが、機械接点のない上位のスイッチであり、耐久性がありへたりにくいです。また、押し返しも正確です。
相当長い歴史があり、入力の正確性が求められる銀行業務に「マストアイテム」として、20年以上採用されてきた歴史もあります。
打鍵感の良さは、「多少不正確な角度の打鍵でも心地よくキーを返す」点で、最上位です。
キーの荷重は、同社製品のもうひとつの特色です。
押す指の位置で、キーの押し味(荷重)を変えた、「変加重」式を採用します。
同じ、メカニカル式で、先ほど見た加奈陀のMatiasと比較すると、キーの荷重(押し込めむ際の抵抗感)が弱めですが、その分、軽快で軽めに使える機種です。
同社には、変加重以外の荷重のモデルもありますが、同社の「スタンダード」は変加重です。
クセがないので、初めて高級キーボードを買う方が試すには最も良いです。
キーの押し味は、19mmのキーサイズ、4mmのキーストロークという「快適な基準」をクリアしています。
キーの印字も摩擦で消えにくい昇華印刷で、Macに合わせたカジュアルなフォントで視認性も良いです。
キーの配置についても、Apple純正のフルサイズキーボード(上段)と比較しても、特殊な部分は少ないです。
唯一、Macに利用しないキー(半角全角キー)が残されます。ただ、これは、切替えてWindows用としても利用できるような措置ということです。
実際、スイッチでモードを切り替えられるので【Mac仮想化ソフトの比較記事】で書いたような、MacでWindowsの仮想環境を利用する方には便利です。
そのほあか、テンキー配置も、「カンマ」「ピリオド」キーを双方入れており、「Macらしさ」を出しています。
付属ソフトは、「REALFORCE ソフトウェア」という純正カスタマイズ用アプリが用意されます。
これにより、CapsLockとCtrlキーの入替が対応しますが、修飾キーの変更はMacのOS標準機能でも対応できますし、あまり意味はないでしょう。
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以上、東プレのREALFORCE for Macの紹介でした。
結論的に言って、Atlasとしても(価格をふまえても)「満足できる作り」です。
予算が十分あるならば、Macユーザーは「これで良い」でしょう。
一方、「欲を言えば」、スペースバーがやや小さいです。もう少しあって欲しかったと思います。
ただ、この部分は、中級者以上ならば、「迂回手段」があります。のちほど、「キーリマップソフト」の説明をする際に、詳しく解説します。
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【2019年】
【日本語配列】【変加重】
12・東プレ REALFORCE for Mac R2TL-JPVM-WH
12・東プレ REALFORCE for Mac R2TL-JPVM-BK
¥22,300 楽天市場 (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語/英語配列
接続:USB
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★★★★★
静音性 ★★★★☆
打ちやすさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
なお、本機については、省スペース型もあります。
テンキーレスながら、本体の重量は、1.1kgあり、また堅牢な仕様なので安定性には問題ありません。
テンキー不要ならば、こちらでも良いでしょう。
【日本語配列】
【軽め30g】【APC対応】【静音】
13・東プレ REALFORCE SA R2SA-JP3M-WH
13・東プレ REALFORCE SA R2SA-JP3M-BK
¥29,600 Amazon co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語配列
接続:USB
キーの軽さ ★★★★★★
打鍵の正確さ ★★★★☆
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
REALFORCE SA for Macも東プレの製品です。
1つ上で紹介した変加重モデル(REALFORCE for Mac)との相違点は、3つです。
第1に、同じ「静電容量無接点方式」のキーですが、静音性を高めている点です。
通常のリアルフォースはメカニカル系ではさほどうるさくはないですが、深夜などに利用する場合は有利です。
第2に、APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)を搭載する点です。
この製品は、左図のように、キーをを押した際に、入力を感知する場所を三段階に可変できます。
物理的には、2mmと3mmのスペーサーが付属しますので、ストロークの部分をこだわりたい方にはオススメです。
ただ、どちらかと言えば、ここまでこだわるのは、ゲーマーくらいでしょう。
第3に、キーの荷重です。
先ほどの製品は、東プレの一般的な仕様である「変加重」で、押す指の位置に応じて荷重を最適化していました。
一方、本機は、「ALL30g」仕様であり、どの指でもサクサク入力できます。
長時間タイピングで疲れやすい方には「救世主」なのですが、その分、タイピングの間違いにくさ犠牲になるので、一長一短です。
キー荷重については、別の観点から、後ほど、もう少し詳しく書くつもりです。
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【2019年】【日本語配列】
【軽め30g】【APC対応】【静音】
14・東プレ REALFORCE SA R2TLSA-JP3M-BK
14・東プレ REALFORCE SA R2TLSA-JP3M-WH
¥27,597 楽天市場 (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語/英語配列
接続:USB
キーの軽さ ★★★★★★
打鍵の正確さ ★★★★☆
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
本機の場合も、REALFORCE TKL SA for Mac というテンキーレス型があります。
東プレのテンキーレスは重量があって安定するので、テンキー不要ならば選んでもOKです。
【2020年】【PFU限定 日本語配列】
【ALL45g】【APC対応】【静音】
15・東プレ REALFORCE R2TLSA-JP4M-BK
15・東プレ REALFORCE R2TLSA-JP4M-WH
¥31,350 楽天市場 (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語配列
接続:USB
キーの軽さ ★★★★☆
打鍵の正確さ ★★★★★★
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
REALFORCE SAは、PFU(富士通)が東プレにオーダーして作っている特注品です。
こちらは、テンキーレス機のみの展開です。
こちらも、日本語配列のMacキーボードで、静音性を高めている点、APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)を搭載する点では、1つ上でみた、「ALL30g」と同じです。
キーの荷重は、唯一の違いです。
本機については、先ほどの「変加重」バージョンの最も重い押し味だった45gのキーを全て使用した「ALL45グラム」です。
「変加重」と性質は似ますが、どのキーもしっかりした押し味があるため、打鍵の正確性を重視したい場合は、最も良い製品です。
一方、人によっては押し味が重く感じることもあるので、一般的には変加重をおすすめします。
ただ、Atlasはこの重さの別モデルを長年愛用していて、長時間作業にも使います。
【2021年発売予定】【英語配列】
【ALL45g】【APC対応】【静音】
16・東プレ REALFORCE PZ R2SA-US4M-BK
16・東プレ REALFORCE PZ R2SA-US4M-WH
¥31,350 Amazon co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac用英語配列
接続:USB
キーの軽さ ★★★★☆
打鍵の正確さ ★★★★★★
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
東プレの英語配列のMac用キーボードです。
【変加重】
・R2-USVM-BK
・R2-USVM-WH
【ALL30g】【APC対応】【静音】
・R2SA-US3M-BK
・R2SA-US3M-WH
上表のように、型番としては、変加重などもあります。
しかし、現状でALL45gのみ、日本では発売があります。
重さ・APU・静音性などの区分は、上で説明してきた日本語キーボードの場合と同じです。
一方、Windows用の英語キーボードと較べる場合、キー刻印がMac用になっているほか、照度の変更や、音量操作など、一部のMac用キーが標準になっている部分が違いです。
ただ、Mac用キーボードについては、英語配列ならWindows用の英語配列モデルとさほど相違なく同じに使えるため、ニーズは少ないかもしれません。
スペースバーが広い利点はありますが、初心者は選ばなくて良いかと思います。
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【2020年】【英語配列】
【変加重】
17・REALFORCE for Mac R2TL-USVM-BK
17・REALFORCE for Mac R2TL-USVM-WH
¥25,436 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
【ALL45g】【APC対応】【静音】
18・REALFORCE SA R2TLSA-US4M-BK
18・REALFORCE SA R2TLSA-US4M-WH
¥31,350 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
【軽め30g】【APC対応】【静音】
19・REALFORCE SA R2TLSA-US3M-BK
19・REALFORCE SA R2TLSA-US3M-WH
¥37,000 楽天市場 (8/4執筆時)
英語配列モデルについても、テンキーレスが展開されます。
東プレのキーボードは、重量感があり安定的なので、省スペースでも問題ないです。必要に応じて選んで良いでしょう。
荷重については、こちらも3種類で選べます。
1-2・Mac対応キーボードの比較
つづいて、「Mac専用」ではないですが、「Macにも対応」するキーボードを紹介します。
主に、1万円以下で「そこそこ良い」ワイヤレスなキーボードを探している方にはオススメできるジャンルです。
20・LOGICOOL k380
¥3,336 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語配列
接続:ブルートゥース
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★☆☆☆
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★☆☆
総合評価 ★★★☆☆
k380 は、スイスのロジクールが販売しているキーボードです。
こちらは、Windows/Mac/タブレット兼用製品となります。
接続方式は、Bluetooth接続です。
Apple純正キーボードと同じワイヤレス方式です。
アルカリ電池2本を使う方式ですが、バッテリーの保ちはアップルを圧倒し「最大2年間」となります。
キーの方式は、ノートPCと同じ、バネを使う「パンタグラフ式」です。
キーの形状は、丸い形が特徴的ですが、独特の凹みのあるキーを採用することで、このタイプとしては、打ちやすいです。
ただ、打ち味の爽快感は値段相応であり、高級機よりやや落ちます。
キーの押し味は、18mmのキーサイズ、1.5mmのキーストロークです。
値段からすれば優秀ですが、やはり、高級機よりやや落ちます。
とくに、Fキーは小さめなので、ブラインドタッチはしにくいです。
キー配列は、メインはWindows用ですが、Mac用の刻印も同時に施されます。
Macと接続するだけで、Macのキーマップになる自動検出機能を備える点も、便利に思えます。
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以上、ロジクールのk380 の紹介でした。
純正キーボードが壊れるなどして、5000円以下でMac用のキーボードを探している場合は、有力な選択肢にして良い製品です。
ただ、Appleの純正品(
純正品や1万円以上のキーボードとは差がある製品です。また、「Mac専用」モデルではないため、イジェクトなどの一部のキーは不採用です。
21・LOGICOOL k480
¥3,427 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac用日本語配列
接続:ブルートゥース
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★☆☆☆
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★☆☆
総合評価 ★★☆☆☆
k480 も、スイスのロジクールから販売されているキーボードです。
こちらも、Windows/Mac/タブレット兼用製品となります。
接続方式は、Bluetooth接続です。
バッテリーは、こちらも2年間の利用が保証されます。
キーの方式は、同じく普通のパンタグラフ式です。
バタフライ構造のApple純正品に比べるとやや落ちます。
キーの押し味は、19mmのキーサイズ、2mmのキーストロークです。
正確性が不要で、長時間のタイピングでなければですが、問題ない水準です。
キー配列は、Mac用のキーが(小さく)書いてあるため、ある程度便利に利用可能です。
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以上、ロジクールの k480の紹介でした。
押し味も良く、タブレット用としては、Atlasも結構「おすすめ」しているキーボードです。
タブレット兼用で考えるなら「あり」な機種ですが、あえてMac専用で買う意義は見いだせないでしょう。
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22・Anker ウルトラスリム Bluetooth
\2,000 Amazon co.jp (8/4執筆時)
配列:英語配列
接続:ブルートゥース
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★☆☆☆
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★☆☆☆
総合評価 ★★☆☆☆
なお、「Mac対応」を謳ったキーボードは他にも無数にあります。
ただ、こちらのAnker製品のように「WindowsでもMacでも英語配列のキーボード」か、「Macでは英語配列になるキーボード」です。
英語配列のキーボードは、キー配列のほか、多用する「日本語/英語変換」などのショートカットが大きく異なるため、初心者は選ばない方が無難です。
実際、こうした機種も含めて「Mac向け」「Mac対応」と言い切るメーカーや、その紹介記事は「やや不親切」でしょう。
【2019年】
【本体のみ】
23・ ロジクール MX KEYS KX800
¥14,600 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
【本体+専用パームレスト MX10 PR】
24・ ロジクール MX KEYS KX800
¥16,600 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
配列:Mac対応
接続:USB無線 Bluetooth
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★★☆☆
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
ロジクールのKX800は、Macに対応する製品では、同社では「最も高級品」です。
Windowsとの共用設計ではありますが、Mac用のキー配列の自動認識機能とMac用の刻印がある製品です。
Anker USB-C & USB 3.0 変換アダプタ
¥999 Amazon.co.jp (8/4執筆時)
接続方式は、Bluetooth接続のほか、付属のアダプタ(左図)でUSB無線方式も選択可能です。
先ほども書いたように、Bluetooth無線を音楽などにも利用している方は、別売の変換アダプタを使ってでも、USB無線アダプタを介しての利用をおすすめします。
Bluetoothを多用途に使うと、キーの遅延などが起こりますので。
キーの種類は、1.8mmストローク(押し下げられる幅)のパンタグラフ式です。
昔のタイプライターのように、キーに溝が付いており、薄型では打ちやすいです。
キーピッチも19mmを確保します。
剛性の高いアルミ素材の筐体で、堅牢性も十分です。キーの質は値段相応に良いです。
充電方式は、バッテリー式で、最大10日間です。
バックライトをオフにした場合、最大5ヶ月です。
近接センサーを装備し、利用時以外バックライトを消灯するなどの省エネ上の工夫もあります。
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以上、ロジクールのKX800の紹介でした。
パンタグラフ式は、薄くて、デザイン性も良いですが、打ち味や信頼性は、メカニカル式ほかのキーボードには、負けます。
3台のBluetoothとつなげられますし、仮想環境を含めて、WindowsPCとの共用には、このような仕様の製品は、向くと言えます。
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なお、「ワイヤレス必須」で考えている方、これ以外の「Mac対応」機種については、上記の紹介ページでいくつか取り扱っています。
よろしければご覧ください。
1-3・Windows用キーボードの利用法
ここからは、公式的にMac「非対応」のWindows用キーボードをMacで使う方法を解説します。
後ほど詳しく説明しますが「キーリマップ」という処理を伴うやり方の説明になります。
お手持ちのWindows用キーボードをそのまま使いたい方、また、Mac専用だとあまりない、1万円前後の高性能キーボードを使いたい方に向けた情報です。
Windows向けについてだと、1万円台で「打ちやすい」キーボードとして、FILCOのマジェスタッチという製品があり、有名です。
キーの軸色の違いで、自分好みのモデルが選べる点で、中級者に人気があります。
残念ながら、Mac配列がない状況です。
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しかし、先述の「キーリマップ」をすることで、こうしたキーボードは、Mac用に「改変」することができます。
その方法について、以下で紹介します。
1・Windowsキーボードを利用する方法
あからじめ断っておくと、Macと接続すれば、Windows向けの日本語キーボードでも、キーボードとして認識します。BluetoothでもUSBでも同じです。
その場合、コマンドキー、オプションキー・コントロールキーが正しく配置されないのですが、OSのシステム環境設定をいじるだけで調整可能です。
「キーボード」設定で「修飾キー」を上図のように変更すれば「Mac配列」で利用できます。
しかし、それでも「問題」は残ります。
Macの独自キーである「英数」「かな」のキーです。
Windows用はスペースバーの横は「変換」「無変換」キーですが、互換性がないので、キーが反応しません。
日本語入力のON/OFFができる便利なキーだけに、慣れていると使えないは不便です。
しかし、以下で説明する方法で、対処が可能です。
2・英数/かなキーを有効にする方法
有志の方が開発したKarabiner-Elementsというアプリ【こちら】があります。
「英数」「かな」キーは、このソフトで簡単に変更できます。
以下、Atlasが実践している設定について書いておきます。
Atlasのキーボード(東プレ)の場合、スペースバーが小さいです。
そのため、左丸のキー(変換)を「英数」として、右丸のキー(かな)を「かなキー」とし、スペースバーの横の無変換キーは、「第2のスペースバー」として使っています。
この場合、上表のように設定するだけで、変更可能です。
もちろん、好みに応じて無変換キー(左丸)を利用するパターンも設定可能です。
Atlasの場合、左のオプションキーをコマンドキーに、左のコマンドキーをオプションキーに入れ替える設定も4段目と5段目に追加してあります。
これは、このソフトを利用する場合、先ほど書いた、システム環境設定を直しても、修飾ボタン変更がうまく作動しなくなったからです(MacOS 10.12 Sierra以降)。
このソフトは、これ以外の部分でも、ほぼ全てのキーが際限なくカスタマイズ可能です。
例えば(滅多に使わない)プリントスクリーンキーを、CDを取り出すイジェクトキーに変えることなどだいたいのことはできます。
安定性は抜群で、Atlasも問題なく使っています。
もちろん、Aapleシリコン(M1)搭載のMacにも対応です。
ちなみに、OS 10.11以前の場合は、Seilというキーボードアプリの後継機になります。
1・マジェスタッチの比較【日本語】
2・マジェスタッチの比較【英語】
以上、Karabiner-Elementsの紹介でした。
先述のように、1万円前後の高性能キーボードはMac配列がないです。
しかし、この方法を使うことで、1万円台で購入できるFILCOのマジェスタッチ系を利用できるので、メカニカルキーボードを比較的安く買いたい方に、おすすめです。
一方、東プレのリアルフォースについて言えば、Windows版は、USBだけでなく、Bluetooth対応版がでています(R3)。
Karabiner-Elementsは、Mac OS側の制御なので、Bluetooth接続には非対応です。
1・東プレのリアルフォースの比較【日本語】
2・東プレのリアルフォースの比較【英語】
一方、東プレ機の場合、上のリンク先でAtlasが「APC対応」と入れてあるモデルに限りますが、専用ソフト(REALFORCE CONNECT)で「キーボード側」のキーマップが変更できます。
Atlasは未実験ですが、このソフトは「英数(IMEoff)」「かな(IMEon)」「無変換」を含めて設定できるので、原理上、「Mac配列」にできるでしょう。
ただし、接続設定には、Windows環境が必要です。
次回に続く
Mac向け高級キーボードのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、Mac向けのキーボードを紹介してきました。
しかし、記事はも少しだけ「続き」ます。
1・Mac対応キーボードの比較 (1)
1-1・「Mac専用」のキーボード
=Apple・東プレ ほか
1-2・「Mac対応」のキーボード
=ロジクール ほか
1-3・「Win専用」のキーボード
=FILCO・東プレ ほか
2・Mac対応キーボードの比較 (2)
2-1・他のキーボード
=KeyChron・ARCHISS ほか
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
続く2回目記事(こちら)は、キックスターター発のキークロン K8 K2などの製品を追加で紹介します。
キーの軽さ ★★★★★
打鍵の正確さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、全体の「結論編」として、今回紹介した製品全てから、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら