【今回レビューする内容】2022年 お肉を軟らかくする方法の比較:ミートソフター・筋切り器などの効果とおすすめ:ミートテンダーライザー ・肉叩き・お肉やわらかの素などの比較
今回のお題
牛肉・豚肉・鶏肉などを柔らかくするためにおすすめな方法は?
どもAtlasです。
今回は、2022年11月現在、最新の赤身の牛肉などを串刺しして柔らかくする方法の紹介です。
Atlasが利用している方法のうち、化学的方法(つけ込み)や、物理的方法(道具を使う)をいくつか紹介します。
物理的方法(道具を使う)は、主に、ミートテンダー(ミートソフター)という調理器具の紹介です。
最近は熟成牛を含めた赤身肉がブームです。
ちなみに、Atlasは昔から赤身の締まった肉を軟らかくして食べるのが好きだっので、「時代がやっとAtlasに追いついた!」という感じです。
1・物理的な方法(肉の筋切り)
はじめに、物理的方法の紹介です。
後ほど紹介するつけ込みなどの化学的方法を取る場合でも、事前処理として物理的に処理しておいたほうが、より軟らかくなります。
代表的な器具を順番に紹介していきます。
1・貝印 キッチンファイル 肉たたき DG-3029
¥1,300 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:22.8×6×4.8cm
DG-3029は、岐阜県関の貝印が販売する肉叩きです。
基本的な使い方は、バンバン叩いて、肉の線維を分断するという手法になります。
一度は見たことがあると思いますが、割と荒技な器具です。
例えば、シュニッツェル(ドイツ風カツレツ)を作る際は、カツ用の豚肉をこれで叩きます。
ただし、この方法を使う場合、結構疲れます。また、(加減をしないと)肉の食感が不自然になりがちです。
2・義春刃物 ミートソフター イエロー MT-160Y
3・義春刃物 ミートソフター グリーン MT-160G
4・義春刃物 ミートソフター ホワイト MT-160W
¥1,541 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:13×13×2cm
ミートソフターは、岐阜県関市の義春刃物が販売するロングセラーの肉の筋切り器です。
肉をぐさぐさ刺す剣山のような製品ですが、同社はもともと彫刻刀を作っていた会社とのことです。
こちらは、バネ構造になっており、歯の部分をざくざく押し込むだけで、肉の繊維が分断されます。
結果、お肉は「かなり軟らかく」なります。
肉叩きを使う場合に比べて、肉が伸びないため、調理後の見映えも良いです。
構造もよく考えられていて、ガイドピンの効果で、まな板まで刃が貫通しないようになっています。
お手入れも、分解して刃先まで洗えるため手軽です。
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5・義春刃物 ミートソフター niXaX ブルー
6・義春刃物 ミートソフター niXaX ピンク
7・義春刃物 ミートソフター niXaX グリーン
¥3,371 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:12.3×12.3×3cm
なお、本機には、上位バージョンもあります。
こちらの場合、刃が2列になるほか、形状をX字配置にするという新しい工夫があります。
ようするに、あらゆる方向にまんべんなく切れ目が入るので、いちいち方向を変えずとも良いというアイデアです。
価格は、少し高くなりますが、選ぶならば、こちらが良さそうです。
8・下村工業 ふわから 肉すじ切り PG-601
9・下村工業 やわらか 肉すじ切り YP-615
10・下村工業 やわらか 肉すじ切り KZ-605
¥857 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:6.5×15×2.5cm
PG-601とYP-615 は、下村工業の販売する筋切り器です。
刃物の町、新潟県燕三条の会社です。二色で名前が微妙に異なりますが、同一の製品です。
基本的な使い方は、本機もミートソフターと同じで、「ざくざく押す」タイプの筋切りとなります。
一方、義春刃物のミートソフターに比べると、幅が半分(6.5cm)なので、収納性は良い一方、効率は悪いです。
【1列 16枚刃】
11・ジャガード ミートテンダーライザー
¥3,625 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:14.5×10.7×1.8cm
【3列 48枚刃】
12・ジャガード ミートテンダーライザー【白】
¥4,980 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
【3列 48枚刃】
13・ジャガード ミートテンダーライザー【黒】
¥5,902 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:15×11.5×4.7cm
米国のジャガード(JACCARD)のミートテンダーライザーも、同様の主旨の製品です。
こうした器具は、もともとは、「牛肉の赤身大国」アメリカで開発されたものです。
あちらで割と知られているのが、ジャガードの肉筋切り器となります。
基本的な使い方は、同じです。
ただし、16本刃ながら、3列構成(48枚刃)となる強力モデルが存在します。
スーパーの肉が泣けるほど固いお国柄なので、こうした製品は重宝します。
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14・Youju Warm time ミートテンダライザー【黒】
15・Youju Warm time ミートテンダライザー【紫】
¥1,680 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:14×11×2cm
16・Votabell ミートテンダライザー
¥1,048 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:15×11×3.2cm
【小型・丸形機】
17・ウォームタイム S-1132031【黒】
18・ウォームタイム S-1132032【白】
¥1,680 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:5×5×19cm
また、似たようなコンセプトの製品が、Amazonでいくつかの会社から輸入販売されています。
中国企業の製品ですが、ミートテンダーと同じほどで、本機も分解洗浄が可能です。
19・平野製作所 キングミートテンダー
¥10,976 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:14.5×10.7×1.8cm
平野製作所の キングミートテンダーは、業務用のスライサーを使っている平野製作所のものです。
基本的な使い方は、他機と同じです。
しかし、本機は、業務用の調理器具として、耐用性に配慮があります。
Atlasも使ってみましたが、刃のキメの良さと切れ味は値段相応でしたので、予算があればオススメです。
構造的に研ぎ直しはできませんが、替え刃は売っています。
2・「化学的」なつけ込み法
続いて、こうした道具に併用できる化学的方法をいくつか紹介します。
20・天外天シリンゴル重曹 1kg
¥698 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
第1に、重曹を使う方法です。
化学的方法(つけ込み)としては、最もよく知られる手法の一つです。
小さじ一杯ほどの重曹をサラダオイルとあえてまぶし、良く押し込み、そのまま2時間ほど冷蔵庫で寝かせると、肉が軟らかくなります。
もちろん、漬け込んだあとは、重曹を洗い流してください。
これは、重曹の成分が肉の筋を化学的に分解する作用を利用したものです。
ただ、「重曹臭い」「肉の良い意味での歯ごたえがなくなる」などの弱点もあるため、ステーキ用の赤身の良い肉でこれをやるのはオススメできません。
21・味の素 お肉やわらかの素 50g×2個
¥890 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
第2に、やや「変化球的な方法」ですが、味の素の「お肉やわらかの素」を利用する方法です。
こちらは、粉末上のパイナップル酵素を利用する方式で、まぶして15分ほどで、肉が軟らかくなります。
また、鳥の胸肉だけでなく、牛肉の赤身などにもキチンと作用します。
一方、粉には塩コショウ味が最初から付いているので、味の細かい調整はできません。ただ、味付けは、個人的には、まったりとしており、好みです。
22・明治 ブルガリアヨーグルト 450g
¥180 楽天市場 (11/9執筆時)
第3に、ヨーグルトに漬け込む方法です。
お肉の上にヨーグルトをかけ数時間放置すると、乳酸菌の作用で肉が軟らかくなります。原理的に牛乳でも可能ですが、水っぽくなるのであまりオススメできません。
23・三和油脂 まいにちのこめ油 900g 2本
¥2,080 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
第4に、サラダ油(米油)につけ込む方法です。
ただ、サラダ油のつけ込む場合、かなり油っぽくなります。
そのほか、、お酒(日本酒やワイン)につけ込む方法、果樹や野菜(タマネギなど)につけ込む方法などもあります。
ただ、お酒を利用する場合水っぽくなり、肉の旨み・食感が飛びます。果樹や野菜はコストの問題があります。
今回の結論
肉を柔らかくするのにおすすめなツールは結論的にこれ!
というわけで、今回は、「肉を柔らかくする方法」の紹介でした。
なお、カレー用の肉の場合は、化学的方法(つけ込み)で柔らかくするのも良いと思います。
しかし、牛肉の赤身など、肉自体の味を楽しみたい場合、個人的経験で言えば、化学的方法だと、結構不自然な味になる場合もあります。
特に、自分で味付けをしたい方は、肉の味が維持できる物理的方法が良いと思います。
最後にいつものように、Atlasのおすすめ商品を提案しておきます。
第1に、比較的低価格な肉の筋切り器としてオススメできるのは、
5・義春刃物 ミートソフター niXaX ブルー
6・義春刃物 ミートソフター niXaX ピンク
7・義春刃物 ミートソフター niXaX グリーン
¥3,371 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:12.3×12.3×3cm
ミートソフターの上位機でしょう。
下位機種やライバル機もありますが、X字配列の工夫は、独自で、かつ、合理的です。日本では最も古参なメーカーで、しかも彫刻刀を専門にしている会社である点でも、信頼性は高いです。
プラスチック製で実用重視のデザインですが、機能面は問題なく高性能です。
数年使うとやはり切れ味は落ちてきますが、価格は安いため、その場合は買い直せば問題ないと思います。
第2に、きめ細やかに筋が切れる点でおすすめの決定版は、
20・平野製作所 キングミートテンダー
¥10,976 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:14.5×10.7×1.8cm
やはり、キングミートテンダーでしょう。
個人的経験で言えば、アメリカでもここまで切れ味の良い器具はありませんでした。
業務用の大きな機械を除けば、最も高性能と言える筋切りです。ミートソフターでは満足がいかない方には、こちらを選ぶと良いと思います。
第3に、鶏の胸肉や牛肉の赤身を手軽に塩コショウして食べたい方には、
22・味の素 お肉やわらかの素 50g×2個
¥890 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
サイズ:14.5×10.7×1.8cm
味の素の「お肉やわらかの素」が意外と効果的です。
素自体で塩コショウされてしまうので、他の料理には使えませんが、塩コショウして炒めてお肉を食べたい倍は、かなり有効です。
Atlasも半信半疑で試して見ましたが、以外と効果的で味も良かったので、リピートしています。
補足:関連記事の紹介
というわけで、今回は、お肉を柔らかくする方法について考えてみました。
なお、このブログ「モノマニア」では、調理器具について別にいくつかの記事があります。
1・T-Falのフライパンセットの比較
2・フライパンの比較
3・圧力鍋の比較
4・電気圧力鍋の比較
5・スロージューサーの比較
6・肉の筋切り器の比較
7・ハンドミキサー・ブレンダーの比較
8・フードプロセッサーの比較
こちらの記事もよろしくお願いいたします。
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