【今回レビューする内容】2025年 写真印刷に向くA4インクジェットプリンター・複合機の性能とおすすめ・選び方:フォト用紙・写真印刷・年賀状向け:高画質プリンタのインク本数や画質の違い
【比較する製品型番】EPSON Colorio EP-887 EP-887AW EP-887AB EP-887AP EP-717A EP-817A EP-716A EP-715A EP-315 EP-816A EP-815A EP-886A EP-886AW EP-886AB EP-886AR EP-886AR EW-M873T EW-M873T1 EW-M973A3T EW-M973A3T1Canon PIXUS XK90 TS8330 TS8530 TS8630 TS8730 TS8830 XK500 プロセレクション SC-PX1VL SC-PX1V SC-PX5VII CANON imagePROGRAF PRO-G2 CANON PIXUS PRO-S1 PRO-S1 Mark II ほか
今回のお題
写真や文書を高品質に印刷できるA4カラープリンタのおすすめは?
ども、Atlasです。
今日は、2025年8月現在、最新のカラープリンターを比較します。
インクの種類や数、ヘッド性能に注目しつつ、写真や文書を高品質に仕上げられる高画質プリンターを探していきます。
そのうえで、気になる印刷コストほか、印刷速度、ネットワーク機能など利便性に関わる部分もあわせて調査しました。

1・写真対応インクジェットプリンタの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エプソン〈日本〉
2・写真対応インクジェットプリンタの比較 (2)
2-1:キャノン〈日本〉
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、高画質プリンターの「選び方の基本」をはじめに説明します。
その後、エプソンとキャノンの順に、6色以上のインクタンクを採用した写真対応インクジェットをレビューしていきます。
なかには10万円近いプロ向けモデルもありますが、年賀状や写真をきれいに印刷したい方に向く、3万円前後の中級モデルも多く取り上げます。
インクコスト ★★★★★
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★★
印刷スピード ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のポイントから、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種提案していきます。
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1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
今回の記事は、この「家電批評モノマニア」プリンタ比較シリーズの2回目記事にあたります。
なお、本体価格・インク代ともに安価な家庭用標準機(4色構成)は1回目記事(こちら)で紹介済みです。
家庭向けプリt菜全体の「基本的な選び方」についても、第1回記事の冒頭で詳しく説明していますので、初心者の方はまずそちらからご覧いただくのも良いと思います。
よろしくお願いします。
1-1・高画質プリンタの選び方の基本!
はじめに、高画質インクジェットの「選び方の基本」の説明からです。
年賀状や写真プリントに適した機種を選ぶ際は、中間色を含む6色以上のインクタンクが必須といえます。
これがなければ、現行水準のクオリティを得るのは難しいのが実情です。
こうした多色印刷技術を家庭用に展開しているのは、世界的にもエプソンとキヤノンの2社だけです。

4色インクジェットは、ブラザーやHPも品質の良い製品を出しています。
しかし、ハイアマチュア以上のニーズに応えるフォトグレード機はラインナップがなく、この分野は長年の技術的蓄積を持つエプソンとキヤノンが市場をほぼ独占しています。
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1・インク構成
2・インクコスト
3・印刷速度
一方、両社の製品だけでも多色機は30種類近く存在します。
その中から選ぶにあたり、特に注目すべきなのが上記の3点です。順番に解説していきます。
1・インク構成

インクによる高画質化の工夫には、大きく4つの方向性があります。

第1に、中間色の追加です。
基本4色(シアン・イエロー・マゼンタ・ブラック)に、ライトシアンやライトマゼンダなど「中間色」を追加する方法です。
比較的古くからある手法で、彩度や発色が高まり、スナップ写真や年賀状印刷に十分なクオリティが得られます。

第2に、濃色の追加です。
基本4色に、濃色インクタンクを加える方式で、近年のトレンドといえます。
エプソンはグレー・レッドなど、キヤノンは、グレー・ブルーを搭載するなど工夫しています。
背景には、フルサイズミラーレスをはじめとするカメラの高性能化があります。
階調表現や色域の拡大により、ハイアマチュア層の理想とする写真基準が変化し、黒つぶれを避けつつ鮮やかさと奥行きを出すためにインク構成も進化してきました。低彩度の写真でも画質向上に効果があります。
現在お使いのプリンタから「もう一段上のクオリティ」を求める場合には、この方向性に注目すると良いでしょう。

第3に、透明インク(クロマオプティマイザー)です。
キヤノンの最上位プロ用機で採用される技術で、エプソンのライトグレーインクもやや似た役割を持ちます。
光沢感や暗部の階調表現を整え、インク段差をならす「オーバーコート」のような働きをします。
こうした機構を備えるのは上位機に限られ、カラーも含めて全色顔料インクになるため、作品制作を前提としたプロ仕様といえます。
一般ユーザーにはやや特殊なので、一般ユーザーにはやや特殊なので、詳細は該当機の説明で触れる予定です。

第4に、ブラックインクの種類です。
キャノンは、家庭用は、顔料黒インクと染料黒インクを両方搭載し、写真印刷と文字印刷の両立を図っています。
エプソンは、一方、プロ用を除いて、黒は染料インクのみです。
普通紙への文書印刷ではにじみやすくビジネス利用には不向きですが、カラーインクを充実させて「エプソンカラー」と呼ばれる発色を追求しています。
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結論的にいえば、同じインク数・同じ価格帯で比較する場合、専用紙利用時の画質はエプソンが優れる傾向があります。
ただし、年賀状や写真に加えビジネス用途も重視するなら、キヤノンを選ぶのがおすすめです。
一般的な傾向として覚えておくと良いでしょう。
2・インクコスト
つづいて、インクのランニングコストについてです。
多色インクモデルは、機種によってコスト差が大きくなります。

ただし、エプソンとキヤノンともに、カタログで公表しているのは L判写真用紙(8.9×12.7cm)のカラー印刷コストのみです。
他サイズは非公開となっています。
そこで、今回の記事では、メーカーが検証に使用した用紙やインクのデータを基に、A4サイズ(21×29.7cm)に換算した推定コストも試算しました。
もっとも、L判写真の数値をそのままA4写真用紙に換算する場合、ややコストが高めに出る傾向があります。
実際のA4印刷では、印刷面積の効率化やインクの重なりによって消費量が抑えられるため、実コストは本編記事で示す目安数字より少し低くなる場合もことも付記しておきます。

印刷コストは、本記事では、Amazonの実売価格をベースに検証します。
また、写真用プリンタの場合、「L版光沢紙」の用紙価格も含めた印刷コストが示されます。ただ、実態に即さず、メーカー間の比較もしにくいため、本記事では用紙費用を除いたインク代ベースの実コストを算出する予定です。
もちろん、実際に消費されるインク量は印刷内容によって大きく変動します。そのため提示する数値は、あくまでプリンタ購入を検討する一般ユーザー向けの「目安」とご理解ください。
3・印刷速度

最後に、印刷速度です。
写真以外に仕事との兼用を考える方にとっては、特に重要になる部分です。
エプソンは、高画質機はスピードを重視せず、公開されているのもL判写真の印刷速度のみです。
実際の普通紙印刷は、目安としてA4で 約4枚/分 程度となります。
キヤノンは、一方、ヘッド構造やインク構成において、ある程度ビジネス利用も想定しています。
普通紙で 約15枚/分 程度の機種もありますし、速度を重視するなら「キヤノンの指名買い」とするのも有力な選択肢でしょう。
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以上、プリンターの「選び方の基本」を紹介しました。
1・写真用インクジェットプリンタの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エプソン〈日本〉
2・写真用インクジェットプリンタの比較 (2)
2-1:キャノン〈日本〉
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
これ以外の部分については、各機種を紹介しながら解説していきます。
1-2・エプソンのカラープリンタ

はじめにEPSONのプリンター複合機「カラリオ」から紹介します。
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以下では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。

Windows 7〜11 MacOS 10.9〜15
【2024年発売】
1・EPSON Colorio EP-717A
¥22,500 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【2023年発売】
2・EPSON Colorio EP-716A
¥22,500 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【2022年発売】EP-714A後継
3・EPSON Colorio EP-715A
¥28,480 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:4枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:
サイズ:幅390×奥行338×高さ163mm
Colorio EP-716Aは、エプソンの多色インクモデルの入門機です。
新旧両機種あります。

新機種は、トラブル時の「半自動画質調整機能」が付属です。
旧機の場合、お手入れチェックシートを印刷して、その印刷状態を目視して、手順にしたがって、ヘッドの位置調整、あるいあ、ノズルのクリーニングをする方向でした。
新機種は、印刷したシートを、スキャンするだけで、プリンタ自体が判断し「半自動調整」されます。クリーニングが必要な場合は、そちらに誘導されますし使いやすくなっています。
加えて、後述するように、インクの型番(性能は同じ)が変更になりますが、その部分は後ほど別に説明します。

本体サイズは、幅390×奥行338×高さ163mmです。
エプソンの過去のCMで、業界最小の「サメさん(ちいサメ)」モデルとされたものの最新機です。

インクの色数は、黒系1色とカラー5色の6色インクです。
前回紹介した、1万円以下のEPSONのプリンタ複合機は、インクが4色でした。
クオリティ重視でカラー印刷をしたければ、4色インクは性能的に限界があるので、最低この程度の予算は、プリンタにかける必要があります。

カラー印刷のクオリティは、黒・赤・青・黄のほか、中間色となるライトマゼンダとライトシアンを使っている点に特長があります。
20年来の同社独自の配色ですが、他社よりも細かい「マイクロピエゾヘッド(1色/180ノズル)」と合わせて、フォト印刷のクオリティは他社の追随を許しません。
ただし、発色は、新インクを搭載し緑系の発色が向上した上位機種に多少劣るとは言えます。
とはいえ、マイナーチェンジです。

なお、エプソンの最上位機種( PX-7V )では、すでに9色インクが搭載されています。
しかし、エプソンは、6色以上のインクを搭載する自社の高品位印刷機種と位置づけており、それらの機種は「エプソンカラー」として、4色インクの機種とは一線を画すものとエプソンは表明しています。
そのため、こちらは、格安ながら、「同社を代表する機種」の1つと言えます。
ほかにもソフト面では、逆光補正(オートフォトファインEX)や色鮮やかモードの搭載など、見どころは多いです。
【2024年機用】
【ブラック】
EPSON KAK-BK
¥937 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【6色セット】
EPSON KAK-6CL
¥5,218 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約35.0円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約25.1円
フォト年賀状印刷 約37.0円
A4Photoカラー 約138.8円
【2023年以前用】
【ブラック】
EPSON SAT-BK
¥945 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【6色セット】
EPSON SAT-6CL
¥5,400 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約35.0円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約26.0円
フォト年賀状印刷 約38.3円
A4Photoカラー 約143.4円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonでのインクの実売価格をふまえて再計算すると、以上のようになります。
用紙代(光沢紙)の部分は除いての、印刷費の計算です。
先述のように、新旧でインク型番が変わりました。今のところ、セットインクでは差はないので、この部分で、新旧は、気にしなくて良いでしょう。
カラー印刷のコストは、1枚あたりが、L版・フォト年賀状・A4ふちなし写真印刷で、それぞれ上表のようになります。
以前より安くなった感がありますが、同社の上位機よりは高めの水準です。

普通紙印刷のコストは、A4カラー文書印刷でメーカー公表値で18.7円です。
モノクロ文書印刷だと、画面密度の差を勘案すれば、約7円ほどとなるでしょう。
比較的低コストです。
なお、他社の互換インクもありますが、エプソンの高画質モデルは、インクが特殊なので、互換インクだと十分な性能が発揮できない場合が多いです。
また、1年保証も得られなくなるので、画質重視の場合は、ネットの特売を利用しながら、純正品を買うのが良いでしょう。

印刷速度は、あまり重要視されません。
L版写真で17秒で、A4カラー印刷で、原稿1枚あたり67秒です。
また、実測値ですが、A4普通紙印刷は約4枚/分になります。
フォト用ということもあり、他社に較べて高速とはいえないですが、家庭用としては十分です。
本体の使い勝手は、良いです。
大きめの液晶を備えていて、ナビ画面も大きく見やすいです。
自動両面印刷機能は、最近のプリンタ複合機では標準装備となりつつあります。
しかし、本機は両面印刷機能が付属しません。
この部分だけで言えば、ストイックな「写真用」とも言えます。
スキャナーは、複合機のため装備されます。
1200×2400dpiの解像度を持ちます。上位機には及びませんが、コピーを含め問題ありません。

ネットワークは、USBとWi-Fiです。
最近は、どのメーカーの格安機もそうですが、スマホからのダイレクト印刷に対応します。
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以上、EP-715Aの紹介でした。
6色以上の「エプソンカラー」搭載モデルとしては最も値段が安く、クオリティも期待できる製品です。本体のコスパを重視しつつ、高画質の複合機を選ぶ場合は、特に「おすすめ」といって良いでしょう。
「低予算でできるだけ綺麗なプリンター」が欲しいのならば、この機種を候補になります。
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Windows XP〜11 MacOS 10.9〜15
【2023年2月発売】
4・EPSON Colorio EP-315
¥16,334 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:約4枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅390×奥行338×高さ141mm
なお、2023年に、複合機ではない単体プリンタのカラリオとなる EP-315がでました。

物価高の影響で、廉価版として出されたのかと思いましたが、上位機にはない、自動両面印刷ができますし、「安かろう悪かろう」ではなさそうです。
サイズは、収納時に幅390×奥行338×高さ141mmです。
スキャナ部分がないだけ背が低いです。

【ブラック増量】
EPSON ICBK70L
¥1,009 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【ブラック増量+カラー全色】
EPSON IC6CL70M
¥4,055 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
純正インクの単価は、以上です。
「サクランボ」インクは、2012年登場で、少し前の機種に採用されていた種類です。
ただ、画質調整はなかったので、EP-715A世代のものと印字品質は同じで、ヘッドも同じです。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約24.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約16.8円
フォト年賀状印刷 約24,7円
A4Photoカラー 約92.4円
印刷コストは、ただ、優秀です。
同社の製品では、後ほど見る上位機と同水準で、入門機としてみれても良いです。
ネットワーク面では、Wi-Fiを装備しますし、給紙トレイも100枚ですし、及第点です。
液晶パネルこそないものの、入門機としては堅実な構成です。
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結論的にいえば、複合機である必要がない場合、選択肢にしても良いかと思います。
仕事用としては、印刷速度が本機も遅いので向きませんが、口絵の写真にあるように、子供が学習用に備える感じで考えると、わりと「あり」に思えます。

Windows 7〜11 MacOS 10.9〜15
【2024年10月発売】
5・EPSON Colorio EP-817A
¥27,727 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【2023年発売】
6・EPSON Colorio EP-816A
¥25,591 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【2022年発売】
7・EPSON Colorio EP-815A
¥23,265 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:4.5枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅390×奥行339×高さ141mm
EP-817Aは、エプソンの6色インク機では2番目に安い製品です。
本機も新旧両機種あります。
下位機種で説明したと同じで、インク型番の変更と半自動画質調整機能の有無の違いです。
画質は同じですし、セール時を含めて安く買える状況ならば、22年を含めた旧機でも良いかと思います。

本体は、幅390×奥行339×高さ141mm です。
下位機種よりも少し小型で、真四角に違いスッキリした形状です。
設置性は良好と言えます。

インクの色数は、こちらも6色インクの製品になります。
カラー印刷のクオリティは、下位機種と全く同じ、インクタンク・ヘッドを利用するため、性能は下位機種と同じです。
【2024年機用】
【ブラック】
EPSON KAK-BK
¥937 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【6色セット】
EPSON KAK-6CL
¥5,218 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約35.0円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約25.1円
フォト年賀状印刷 約37.0円
A4Photoカラー 約138.8円
【2023年以前用】
【ブラック】
EPSON SAT-BK
¥945 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【6色セット】
EPSON SAT-6CL
¥5,400 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約35.0円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約26.0円
フォト年賀状印刷 約38.3円
A4Photoカラー 約143.4円
インクのコストパフォーマンスは、冒頭でみた下位機種と同じインクを利用しますので、それと同じです。
繰り返せば、カラー印刷は、標準より高め水準です。先述のように、新旧でインクが変わりますが、セットインクは(値上げなどはなく)差はないです。
印刷速度は、L版写真で13秒で、A4のカラーで原稿1枚あたり61秒程度かかります。
下位機種と比較すると、本体の搬送性能の改良で、やや高速化しています。
ただし、あくまでフォトプリンタなので、A4普通紙のビジネス文書を印刷する場合は、4.5枚/分程度になります。

本体の使い勝手は、良好です。
液晶は下位機種よりもやや大きめな2.7型で、こちらはタッチパネル式です。

両面印刷機能は、下位機種は未搭載でした。
しかし、こちらは、自動両面印刷に対応します。
はがきの両面印刷にも対応するため、宛名印刷などの場合に便利でしょう。
スキャナは、下位機種と同様で、1200×2400dpiの解像度を持ちます。

ネットワークは、USBとWi-Fiです。スマホからのダイレクト印刷に対応します。
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以上、エプソンのEP-817Aの紹介でした。
新型の本体を利用して自動両面印刷に対応させた点が、機構上の最も重要な変化でしょう。
ただ、インクコスパを含めるとランニングコストに差がないと言える上位機種がある点で、現状ではイマイチ選択肢としておすすめしがたい機種です。

Windows 7〜11 MacOS 10.9〜15
【2024年10月発売】
8・EPSON Colorio EP-887AW 【白】
9・EPSON Colorio EP-887AB 【黒】
10・EPSON Colorio EP-887AP 【緑】
¥33,878 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【2023年10月発売】
11・EPSON Colorio EP-886AW 【白】
12・EPSON Colorio EP-886AB 【黒】
13・EPSON Colorio EP-886AR 【赤】
¥30,800 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【2022年発売】
14・EPSON Colorio EP-885AW 【白】
15・EPSON Colorio EP-885AB 【黒】
16・EPSON Colorio EP-885AR 【赤】
¥31,800 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:5.5枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅349×奥行340×高さ142mm
EP-880シリーズ は、エプソンの上位機です。
こちらもスキャナ機能を搭載した複合機です。

旧機種が残ります。
2023年機は、下位機と同じで、インクの型番が異なる(画質は同じ)ほか、先述の「半自動画質調整機能」の有無が違いです。
そのほか、色構成で、ピスタチオグリーンの代わりに、レッドがあった部分が違いです。

2022年機は、よく使う項目をパネルに登録できる「らくらくモード」がない以外、23年機と変わりません。
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結論的にいえば、本機の場合も、インクのコスト差は新旧で(大きくは)みられませんし、買われる際の値段で決めて良いでしょう。

本体サイズは、幅349×奥行340×高さ142mmです。
本機も、十分に小型といえます。

インクの色数は、この機種も、6色インクの「エプソンカラー」製品になります。

カラー印刷のクオリティは、この機種は、2016年開発の上位インクを搭載します。
ノズルの細かさは180ノズル/色で同じですが、インクの質の改善で緑系の色の再現性が高まりました。
発色の良さは、比較すると視認できるレベルで、クオリティは高いです。

【2024年モデル】
EPSON 6色増量パック KNI-6CL-L
¥7,322 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
EPSON 大容量ブラック KNI-BK-L
¥1,260 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約24.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約17.2円
フォト年賀状印刷 約25.4円
A4 Photoカラー 約95.1円
【2023年以前のモデル】
EPSON 6色増量パック KAM-6CL-L
¥7,175 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
EPSON 大容量ブラック KAM-BK-L
¥1,260 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約24.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約16.9円
フォト年賀状印刷 約24.9円
A4 Photoカラー 約93.1円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonのインクの実売価格を考慮すると、上表のようになります。こちらも、紙(光沢紙)の費用は除いた数字です。
カラー印刷のコストは、同社の下位機種より良い水準です。
また、このグレードの場合も、現状では、新旧に(有意の)価格差はないと言えます。
ただし、いずれにしても、次に見る上位機ほどのコスパではないとも言えます。
純正インクの単価は、こちらになります。
先ほどの製品に比べると、インクタンクが大きいため、1回あたりの交換コストは高めです。
普通紙印刷のコストは、エプソンによれば、A4普通紙カラー印刷で19.8円です。
A4白黒印刷では、だいたい約8円で済むでしょう。

印刷速度は、A4カラー印刷の速度が50秒/1枚と時間短縮しています。
高速MACHヘッドを採用するためです。
L判の写真用紙換算で最速13秒ですので、エプソン機としては速めです。
普通紙でビジネス文書を印刷する場合も、実測値で、5.5枚/分程度まで改善しました。
本体の使い勝手は、下位機種と比べて多くの点で改善が見られます。

第1に、液晶パネルの性能です。
こちらは、液晶パネルが4.0型のタッチパネル式になっており、スマートフォンのように感覚的に操作することができます。

第2に、印刷の性能です。
こちらは、自動両面印刷機能とCDのレーベル印刷機能が搭載されます。
ビジネス用にテキストなどを自宅で印刷する場合、両面印刷機能が付いていると持参する書類が少なくて済みますし、年賀状の宛名印刷にも便利でしょう。

第3に、操作性です。
こちらの機種は、自動オープン機能と自動電源オン/オフ機能が搭載されます。
パソコンから印刷が指令されると、連動して自動的にスリープ状態から起動して印刷を開始します。
そして、写真のように、自動で排紙トレイ・用紙カバー・操作パネルが開き、印刷が終わると自動で収納され、自動的に電源もオフになります。
自動開閉機能は、実際にあると「格好良く、高級感もある」ので、Atlasは、おすすめです。

スキャナーは、このグレードから、1200×2400dpiに解像度が上がっています。
このブログの【単品のフラットベッドスキャナの比較記事】でみた製品に較べると当然劣りますが、複合機としては十分で実用レベルの性能にといえます。
そのため、手持ちの写真をスキャナで綺麗に取り込む用途に使うことを考えているのならば、このクラスは欲しいところです。

ネットワークは、USBとWi-Fiでの接続に対応です。なお、EPSONはどの機種も、一般的な2.4GHz帯のWi-Fi(Wi-Fi4)です。

エプソン メンテナンスボックス 3個セット EPMB1
¥3,429 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
メンテ性は、大量印刷を前提とするモデルとしては重要です。
エプソンは、このグレード以降はメンテナンスボックス対応です。
下位機の場合、(使われなかった)廃インクが「廃インク吸収パッド」に溜まり、溜まりきったら預かり修理です。ただ、このグレードはユーザーが交換できるようになっています。
他社を含め、この仕様がない製品は「廃インク吸収パッド」を装備する方式です。
その場合もプリンタの耐用枚数ほどは、パッド無交換で済む仕様にしています。しかし、使用状況によっては溜まるとメーカー修理の交換(目安1万円くらい)です。
メンテナンスボックスの交換頻度は、ユニットサイズほか、主な使い方(写真印刷 or ビジネス文書)、初回交換の場合、ノズル掃除の回数などだいぶ変わります(目安:2000枚〜1万枚)。
この仕様のが不意のコストもかかりませんし、あるほうが良いです。また、印字に影響ない部分なので安い互換品でも良いかと思います。
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以上、EPSONの EP-880シリーズの紹介でした。
下位機種と比較すると、インクのコスパ・印刷クオリティ・印刷速度という、最も重要な三要素が確実にパワーアップしていると言える機種です。
その上で、利便性の面でも、自動オープン機能と自動電源オン・オフ機能は、無線LANで離れた所にプリンターを設置する場合、いちいちプリンターの電源を入れたりせずとも良いので、とても便利です。
また、他社を含めても、6色以上のプリンタでは最もコンパクトな機種で、設置性も良いです。
このように、「隙がない機種」なので、現状では、「選ぶのに迷ったらこれを買って後悔しない機種」の一つと言えます。

【2020年12月発売】
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜15
17・EPSON エコタンク搭載 EW-M873T
¥55,900 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
【5年保証セット】
18・EPSON エコタンク搭載 EW-M973A3T
¥68,108 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:4色
黒インク数: 3色
印刷速度:
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅403x奥行369x高さ162mm
EW-M873T は、プロ用を除く場合、EPSONでは最上位機となります。

後述するように、本機はインクカートリッジではなく、「エコタンク」搭載のボトル式です。
ただ、画質で言えば、ここまで見た機種より(EPSONの序列では)上位扱いで、印刷見本見た限り、Atlasもより現代的と感じました。
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本機の登場で、従来のエプソンカラーの最上位機(EP-10VA EP-30VA)は終息しました。EP-10VA は、赤インクの効果で個人的には好みの画質でしたが、新機種も悪くないです。

本体サイズは、幅403x奥行369x高さ162mmです。
収納した状態で机に無理なく置ける水準をキープします。

インクの色数は、こちらも同じ6色インクです。
ただし、これまでにない構成です。
カラー系はお馴染みの三原色ですが、黒系を、フォトブラック・マットブラック・グレーの3色と充実させています。
インクは、カラリオカラーではなく、ClearChrome K2 Plusインクという名前です。プロ用上位機製品に沿ったネーミングであり、力の入れようがわかります。
なお、マットブラッグだけ顔料インクで、あとは染料インクです。

EPSON Velvet Fine Art Paper
¥3,473 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
とくに、マットブラックを顔料インクにした効果で、素材的に染料インクにシビアな、特殊素材のアート紙に、より適応的になりました。
コットン紙で凹凸があり、にじみやすいVelvet Fine Art Paperに対応させるためとされます。

カラー印刷のクオリティは、ライトシアンとライトマゼンダと淡い系の色味を大事にしてきた「カラリオカラー」とは少し違います。
黒系インクが多いため、カラーでも階調性が期待できます。エプソンによれば、従来より広色域化もなされたとのことです。
最近はカメラもテレビもですが、コントラスト強化の傾向なので、「時代に合わせた配色」だと思います。
なお、ノズル配列は、180ノズル/色ですので、普通のカラリオと同じです。

モノクロ印刷のクオリティも、グレーインクの採用で、とくに写真印刷においては、効果が高いです。
一方、本機の使途として、あまり利用者はいないでしょうが、文字印刷の品質も、顔料インクの採用で、期待値は高いです。

【6色必要】
EPSON マットブラック TOB-PB
¥1,782 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
EPSON シアン TOB-C
¥1,700 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。
単体でしか売らない方向性ですが、全色で1万円強なので、「趣味の印刷」でも(それなりに)罪悪感がない水準はキープします。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約8.7円
A4カラー文書 約1.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約2,5円
フォト年賀状印刷 約3.7円
A4 Photoカラー 約13.7円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonでのインク売価をふまえた場合、上表のようになります。
カラー印刷のコストは、説明するまでもなく、上表のように、カラリオ系より4倍は安いです。
メーカースペックからL判光沢紙の用紙代を除いて計算すると、A4に伸ばして印刷しても10円強(税別)というのは、写真用では考えられないコスパです。

サードパーティの詰め替えボトルではないので、エコタンクは「挿すだけで満タン」ですし、面倒さも少ないです。
普通紙印刷のコストは、用途的に説明不要でしょう。
ただ、A4カラー文書で1.6円という水準なので、1円を大幅にきるでしょう。
印刷速度は、一方、A4写真用紙で55秒、L判で19秒です。
モノクロ印刷についてへは不明ですが、仕組み的に、十数枚の連続プリントアウトに対応するものではないでしょう。
いずれにしても、本機は、「文書印刷にも」という宣伝をしているのですから、速度面は公開するべきでしょう。

本体の使い勝手は、自動両面印刷など基本機能を網羅します。
例えば、自動開閉機能やタッチパネル式液晶・CDレーベル印刷機能も搭載です。

アート紙などは、背面給紙や、ストレート給紙ににも対応できます。
スキャナーは、1200×4800dpiに対応で、すこし良いです。
A4までの原稿に対応します。

ネットワークは、USBとWi-Fiでの接続に対応です。
100Base-Tの有線LAN接続にも対応します。
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以上、EPSONのEW-M873Tの紹介でした。
コンテスト用などの印刷に向く機種ではないですが、「アート紙などへの印刷の練習用」や、専用紙で「ちょっとしたプレゼント用の写真印刷」には、結構良いと思います。
画質も、階調性がとくによく、モノクロ・カラー問わず、最近流行している新味のある画質といえます。
通常タンクで、ICチップで他社互換インクを制御するよりスマートですし、さらに、進化して欲しいと思います。
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Windows XP〜11 MacOS 10.6〜15
【2021年2月発売】
19・EPSON エコタンク搭載 EW-M973A3T
¥80,998 楽天市場 (8/30執筆時)
【交換インクセット】
20・EPSON エコタンク搭載 EW-M973A3T
¥92,146 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:4色
黒インク数: 3色
印刷速度:
サイズ:幅523x奥行379x高さ168mm
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
なお、本機については、A3ノビまで対応できる姉妹機もあります。
対応用紙のサイズ以外は、印刷コストや速度などのスペックは同じです。
A4を越える用紙を使いたい場合は選択肢となるでしょう。

【2020年発売】
Windows 7〜11 MacOS 10.9〜15
【A3ノビ】
21・EPSON プロセレクション SC-PX1V
¥87,526 楽天市場 (8/30執筆時)
インク種類:顔料インク
カラーインク数:6色
黒インク数: 4色
印刷速度:
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:
サイズ:幅515×奥行368×高さ185mm
SC-PX1Vは、エプソンのプロセレクションシリーズに属する「ハイアマチュア」向けの高画質プリンタです。
同社のハイエンド機ですが、このグレードでは、実に6年ぶりに登場した新機種です。
印刷用紙は、A4だけでなく、A3ノビまで印刷可能です。

本体のサイズは、幅515×奥行368×高さ185mm です。
スキャナ機能のない機種としては「大きい」ですが、従来機の最上位機に比べて68%小型です。
設置性はすこぶる良くなったと言えます。

インクの色数は、10色インク搭載です。

黒・グレー系は4色です。
黒は、光沢・非光沢のフォトブラック・マットブラックが選択できます。
ライトグレーは、旧機種時代からありましたが、今回は、暗部領域のオーバーコートに使われる点が新機軸です。
キヤノンの高級機だと、透明インク(クロマオプティマイザー)を利用しますが、役割としては同じで光沢表現の均一化に利用する形です。
いずれにしても、光沢紙における黒濃度が高まり、光沢紙対応力が上がっています。
なお、エプソンは、最大1/5,760インチの滴下で、後ほど紹介するキヤノン機は、最大1/4800インチの滴下なので、粒状感はもともと出にくいとは言えます。

カラーインクは、今回は、青系が強化されました。
シアン系3色目となるディープブルー色が加わり6色となります。
したがって強調されるのは、青・紫といった色域の拡大です。
なお、プロセレクションシリーズについては、「全色とも顔料インク」です。
同社の「カラリオ」は、染料インクを利用していましたが、プロ用については、速乾性があり、色温度の調整が容易な「顔料インク」を利用します。
「全量顔料インク」で彩度や階調を出すためには、「10本ものインクが必要」なわけで、クオリティが出せるのは、高級機のみです。

なお、プロセレクションシリーズについては、「全色とも顔料インク」です。
「美術作品」を印刷する機種という位置づけであるため、保存性(耐候性)の高い顔料インクを採用します。
こちらは、染料インクと違って、速乾性があり色温度の調整も容易です。
顔料インク(UltraChromeK3Xインク)は、反射光の関係で一般的に光沢紙でムラが出やすい部分があります。
しかし、エプソンは、この点を補うため、全量とも樹脂コーティングされた顔料インクを利用しており、(ブロンジング現象の部分を含め)弱点は緩和されています。
ただし、10色という(並外れた)色数だから顔料インクでも実現できるのであって、一般的には「染料インク」のほうが「顔料インク」のほうが写真向きです。

カラー印刷のクオリティは、従来の「エプソンカラー」構成を軸に、階調表現を高める方向性です。印刷サンプルを見ても、暗部の階調表現の強化が強調できます。
前モデルでも黒・グレー系インクの改良階調性は最高レベルでした。しかし、黒系インクの構成の改良と、青インクを加えたことがで、すごみが増しています。
結果、黒つぶれを効果的に防ぐことに成功しています。
TVの場合もそうですが、黒の表現力(深み)が増すと、カラー部分の階調性が高まるため、全体的な階調性が劇的に改善します。

モノクロ印刷のクオリティも、高いです。
プロ用の印画紙を用いた展覧会用の印刷も、このグレードならばこなせます。
モノクロ写真モードでは、「冷黒」「温黒」「セピア」などの色調を変えられるモノクロ写真モードも搭載です。
一方、理論的には、文字印刷も「得意」となりますが、この目的に使うには「大げさな機種」でしょう。

EPSON 10色パック IC10CL97
¥23,227 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
純正インクの単価は、上記の通りです。
Epson UltraChrome K3Xインクを10本使うため、消耗品単価は高めです。
写真の世界で費用がかかるのはアナログの昔からそうなので、これは仕方ないです。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙:約22.7円
実際の印刷コスト
L判光沢紙:約15.4円
フォト年賀状印刷:約22.7円
A4 Photoカラー:約84.9円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonでの売価をふまえると、上表のようになります。
写真印刷のコストは、安価ではないですが、驚くほどは高くないという数字です。
A3にのばして印刷しても、1回150円強のコストなので、ハイアマチュア以上なら、趣味の範囲として許される額でしょう。

普通紙印刷のコストは、試算すれば、A4普通紙印刷では約17.3円ほど、A4白黒印刷では約7.5円ほどです。
ただ、このプリンターは、フォト用紙への印字に最適化された製品なので、、あえて言えば、という話です。
印刷速度は、L判の写真用紙の場合44秒というスペックです。
また、A3ノビの写真用紙を利用する場合、約3分17秒になります。
仕様上、時間がかかるのは仕方ないですし、問題もないでしょう。

本体の使い勝手の部分では、本機は、タッチパネル式の液晶が搭載されます。
簡易的ながら画像を確認することができます。
そのほか、機内照明を装備し、閉めたままで、中を確認できるようにもなりました。利便性は上がっています。

自動両面印刷は、構造的に不可能です。
用紙については、ロール紙ホルダーが付属し、ロール紙にも対応できます。
刷り物に利用する場合には便利でしょう。なお、今回から、0.5mmのファインアート紙は、背面給紙も可能になっています。
また、CDのレーベル印刷機能などは付属します。
スキャナーは、こちらはプリンタ専用機のため未付属です。
ネットワークは、USBのほか、Wi-Fiと有線LANでの接続に対応します。
スマホからの写真印刷もフォローします。
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以上、プロセレクションシリーズ SC-PX1Vの紹介でした。
「写真用」としては最高峰機の1つです。
展覧会作品に向けての個人用途のほか、ロール紙を利用したポスターなど業務用機を所有したい場合選択肢となります。
とはいえ、実際のインクコストは、下位機種に比べてさほど高いわけではないです。その点で言えば、初期コストさえなんとかなれば、誰でも長期間楽しめるでしょう。
いずれにしても、デジカメ写真のプリントアウトに最適といえます。
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Windows 7〜11 MacOS 10.6〜15
【A2ノビ】
【2020年発売】
22・EPSON プロセレクション SC-PX1VL
¥160,244 Amazon.co.jp (8/30執筆時)
インク種類:顔料インク
カラーインク数:6色
黒インク数: 4色
印刷速度:
自動両面印刷:
サイズ:幅615×奥行368×高さ199mm
また、同型でA2ノビサイズまで対応できるプロセレクション SC-PX1VL という商品もあります。
同じく、10本の顔料インク技術を使う製品ですが、A2サイズということで完全に業務用に向いた品です。インクタンクの型番も異なります。
次回につづく!
写真向きプリンターのおすすめは、結論的にこれ!
というわけで、今回は、高画質インクジェットプリンタの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

1・写真用インクジェットプリンタの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エプソン〈日本〉
2・写真用インクジェットプリンタの比較 (2)
2-1:キャノン〈日本〉
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
インクコスト ★★★★★
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★★
印刷スピード ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の2回目記事【こちら】では、キヤノンの高画質インクジェットをみていきます。
その後、価格や使い勝手から皆さんにもっともオススメできる機種について、提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目の記事は→こちら
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