【今回レビューする内容】2023年 写真印刷に向くA4インクジェットプリンタ・複合機の性能とおすすめ・選び方:エプソン カラリオ キヤノン ピクサスの画質の違い:写真印刷や年賀状向けの高画質プリンタ:Widows 11 Mac OS 13対応
【比較する製品型番】EPSON Colorio EP-714A EP-715A EP-315 EP-814A EP-815A EP-884A EP-884AW EP-884AB EP-884AR EP-883A EW-M873T EW-M873T1 EW-M973A3T EW-M973A3T1Canon PIXUS XK90 TS8330 TS8530 TS8630 XK90 Canon PIXUS XK500 プロセレクション SC-PX1VL SC-PX1V SC-PX5VII CANON imagePROGRAF PRO-G1 PRO-S1
今回のお題
写真向けA4カラープリンターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年8月現在、最新のカラープリンターを比較します。
インクの種類・数、ヘッド性能などに注目しつつ「画質重視」で分析しました。
その上で、気になる印刷コストほか、印刷速度やネットワーク面など利便性にかかわる部分もあわせて説明していきます。
1・A4インクジェット複合機(4色)
本体価格:7000円〜
印刷コスト:8円/枚〜
用途:家庭向けのスタンダード機
2・A4インクジェット複合機(6色)
本体価格:1.5万円〜
印刷コスト:15円/枚〜
用途:家庭向けの高画質機
3・A4ビジネスインクジェット
本体価格:1.5万円〜
印刷コスト:3.7円/枚〜
用途:ビジネス文書専用
4・A4カラーレーザープリンタ
本体価格:2.5万円〜
印刷コスト:12円/枚〜
用途:ビジネス文書専用
このブログでは、カラープリンタは4回の記事に分けています。
今回は、2回目記事です。
家庭用の「ハイグレード機」で、本体とカラー印刷コストは高め水準ながら、写真や文章を「相当高画質」に印刷できる、6色以上のタンクを採用するインクジェット機の比較になります。
10万円近い「プロ用」も紹介します。
しかし、基本的に「年賀状や写真を人より綺麗に印刷したい!」という方に向くプリンタのカテゴリです。
「本体価格」も「インク代」も安い家庭用の一般機(4色)は、1回目記事(こちら)で紹介しました。
また、「印刷速度」が速く、「普通紙(コピー用紙)印刷に強い」ような「仕事用のカラープリンタ」は、3回目記事と4回目記事で、分けて紹介しています。
上のリンクをご利用して頂くよう、よろしくお願いします。
インクコスト ★★★★★
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★★
印刷スピード ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各製品を一機ずつ丁寧に比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のポイントから、予算別・目的別にAtlasの「おすすめ機種」をいくつか提案していくつもりです。
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1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
今回の記事は、このブログ「家電批評モノマニア」のプリンタ比較シリーズ全体としては、2回目記事として書きました。
1-1・高画質プリンタの選び方の基本!
具体的な製品の紹介にはいる前に、あらかじめ「高画質インクジェットの選び方の基本」について書いておきます。
「年賀状」や「デジカメプリント」に向く機種を選ぶ場合、中間色を含む「6色以上のインクタンク」でないと、「21世紀水準」のクオリティは得にくいと言えます。
こうした多色印刷の技術を家庭用に出しているのは、(世界でも)エプソンとキヤノンの2社だけとなります。
4色インクプリンタは、ブラザーやHPも品質の良い製品を出しています。
しかし、ハイアマチュア以上のニーズに対応する、フォト用のハイグレード機種はラインナップがありません。
この分野では、20年以上の技術的蓄積があるエプソン・キヤノンのプリンターが市場を寡占しており、他メーカーが手を出せない状況です。
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1・インク構成
2・インクコスト
3・印刷速度
一方、(2社だけとはいえ)両社の製品を合わせれば、多色機だけで30種類近くの製品数を数えます。
どれを選ぶかにあたって「特に重要視しいポイント」上表の3点です。
順番に解説します。
1・インク構成
インクの工夫による「高画質化」の方向性は2系統あります。
第1に、シアン・イエロー・マゼンダ・ブラックという発色の基本となる色に、ライトシアンやライトマゼンダなど「カラーの中間色」を入れて、色調表現を鮮やかにする方向性です。
比較的昔からある方式ですが、彩度・発色が高まるため、スナップ写真の印刷や年賀状印刷には向きます。
第2に、シアン・イエロー・マゼンダ・ブラックという発色の基本となる色に、グレー・レッドなどの濃いめの色を混ぜる方法です。
以上は、エプソンの例ですが、キヤノンもグレー・ブルーのなどを入れて、この部分を工夫しています。
これは最近の「トレンド」と言えってよい傾向です。
一眼レフの高性能化で「階調表現」「色域」が充実し、ハイアマチュアの理想とする「綺麗な写真の基準」が代わってきたためでしょう。
黒つぶれせず、色彩の鮮やかさと奥行感を出すため、インク構成が変化してきたと思われます。もちろん、逆に太陽光の下での写真など低彩度写真の画質向上にも効果があります。
現在お持ちのプリンタより「プラスアルファ」のクオリティを期待するなら、こうした色構成にも注目すると良いでしょう。
第3に、ブラックインクの種類です。
エプソンは家庭用(カラリオ)については、黒インクを染料インクとしています。
一方、キヤノンは、上位機を含めて顔料系黒インク・染料系黒インクをダブルで搭載するため、写真印刷にも文字印刷にも強い機種が多いです。
年賀状・写真だけでなく、ビジネスにも利用したい方は、注目しておきましょう。
2・インクコスト
つづいて、「インクコスト」です。
多色インクモデルは、機種によって相当コストが異なります。
しかし、エプソンとキヤノンも、カタログでは、L判写真用紙(8.9 × 12.7 センチ)のカラー印刷の場合の印刷コスト以外は「非公開」です。
そのため、今回の記事では、メーカーが検証に使用した用紙やインクについてのデータを使いながら、A4サイズ(21 × 29.7 センチ)に換算した推定印刷コストも含めて試算しました。
印刷コストは、インクの希望小売価格ではなく、アマゾンの実売価格をふまえたものにしてあります。
また、各社の写真用プリンタの場合、標準用紙(L版 光沢紙)の価格も加味した「印刷費用」の表示ですが、これはあまり実際的でもないですし、メーカー横断的に比較しにくいので、用紙の費用は除いて、実コストを算出しました。
そのため、ある程度まで、現実的なコストをお伝えできると思います。面積比や原価と売価の差など、簡単なExcel計算式を作ってやりました。もちろん提示するデータは、あくまで「目安」です。
3・印刷速度
最後に、「印刷速度」です。
エプソンの場合、基本的に高画質機は、スピードを重視せず、L判などの写真印刷速度しか公開しません。実際、実測値で、普通紙の印刷はA4で4枚/分程度です。
キヤノンの場合、先述の顔料黒インクの採用など、ある程度まで「ビジネス的利用」も織り込んでいるため、普通紙で15枚/秒程度の機種もあります。
速度については、重要視するならば「キヤノンの指名買い」でも良いでしょう。
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以上、プリンターの「選び方の基本」を紹介しました。
1・写真用インクジェットの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エプソン
1-2:キヤノン
2・写真用インクジェットの比較 (2)
2-1:エプソン〈プロ用〉
2-2:キャノン〈プロ用〉
3・写真用インクジェットの比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
これ以外の部分については、上表の順番で、各機種を紹介しながら解説していきます。
1-1・エプソンのカラープリンタ
はじめにEPSONのプリンター複合機「カラリオ」から紹介します。
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以下では、Atlasのおすすめポイントは赤字で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
Windows XP〜11 Mac 10.6〜13.0
【2022年10月発売】
1・EPSON Colorio EP-715A
¥18,731 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【2022年2月発売】EP-713A後継
1・EPSON Colorio EP-714A
¥21,582 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:4枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:
サイズ:幅390×奥行338×高さ163mm
Colorio EP-714Aは、エプソンの多色インクモデルの入門機です。
新旧両機種あります。筐体性能部分に差はないです。
新機種のみ、エプソンの修理保証(カラリオスマイルPlus)に入れますが、最近はAmazonでも延長保証に入れますし、掛け金は高めです。
あとは、本体性能の差はないですので、値段で決めて良いでしょう。
本体サイズは、幅390×奥行338×高さ163mmです。
エプソンの過去のCMで、業界最小の「サメさん(ちいサメ)」モデルとされたものの最新機です。
インクの色数は、黒系1色とカラー5色の6色インクです。
前回紹介した、1万円以下のEPSONのプリンタ複合機は、インクが4色でした。
クオリティ重視でカラー印刷をしたければ、4色インクは性能的に限界があるので、最低この程度の予算は、プリンタにかける必要があります。
カラー印刷のクオリティは、黒・赤・青・黄のほか、中間色となるライトマゼンダとライトシアンを使っている点に特長があります。
20年来の同社独自の配色ですが、他社よりも細かい「マイクロピエゾヘッド(1色/180ノズル)」と合わせて、フォト印刷のクオリティは他社の追随を許しません。
ただし、発色は、新インクを搭載し緑系の発色が向上した上位機種に多少劣るとは言えます。
とはいえ、マイナーチェンジです。
なお、エプソンの最上位機種( PX-7V )では、すでに9色インクが搭載されています。
しかし、エプソンは、6色以上のインクを搭載する自社の高品位印刷機種と位置づけており、それらの機種は「エプソンカラー」として、4色インクの機種とは一線を画すものとエプソンは表明しています。
そのため、こちらは、格安ながら、「同社を代表する機種」の1つと言えます。
ほかにもソフト面では、逆光補正(オートフォトファインEX)や色鮮やかモードの搭載など、見どころは多いです。
【ブラック】
EPSON SAT-BK
¥955 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【6色セット】
EPSON SAT-6CL
¥5,209 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
純正インクの単価は、以上です。
互換インクなどもありますが、エプソンの高画質モデルは、インクが特殊なので、互換インクだと十分な性能が発揮できない場合が多いです。
また、1年保証も得られなくなるので、画質重視の場合は、ネットの特売を利用しながら、純正品を買うのが良いでしょう。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約35.0円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約25.1円
フォト年賀状印刷 約37.0円
A4Photoカラー 約138.5円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonでのインクの実売価格をふまえて再計算すると、以上のようになります。先述のように、用紙代(光沢紙)の部分は除いての、印刷費の計算です。
カラー印刷のコストは、1枚あたりが、L版・フォト年賀状・A4ふちなし写真印刷で、それぞれ上表のようになります。
以前より安くなった感がありますが、同社の上位機よりは高めの水準です。
普通紙印刷のコストは、A4カラー文書印刷でメーカー公表値で18.7円です。
モノクロ文書印刷だと、画面密度の差を勘案すれば、約7円ほどとなるでしょう。
比較的低コストです。
印刷速度は、あまり重要視されません。
L版写真で17秒で、A4カラー印刷で、原稿1枚あたり67秒です。
また、実測値ですが、A4普通紙印刷は約4枚/分になります。
フォト用ということもあり、他社に較べて高速とはいえないですが、家庭用としては十分です。
本体の使い勝手は、良いです。
大きめの液晶を備えていて、ナビ画面も大きく見やすいです。
自動両面印刷機能は、最近のプリンタ複合機では標準装備となりつつあります。
しかし、本機は両面印刷機能が付属しません。
この部分だけで言えば、ストイックな「写真用」とも言えます。
スキャナーは、複合機のため装備されます。
1200×2400dpiの解像度を持ちます。上位機には及びませんが、コピーを含め問題ありません。
ネットワークは、USBとWi-Fiです。
最近は、どのメーカーの格安機もそうですが、スマホからのダイレクト印刷に対応します。
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以上、EP-715Aの紹介でした。
6色以上の「エプソンカラー」搭載モデルとしては最も値段が安く、クオリティも期待できる製品です。本体のコスパを重視しつつ、高画質の複合機を選ぶ場合は、特に「おすすめ」といって良いでしょう。
「低予算でできるだけ綺麗なプリンター」が欲しいのならば、この機種を候補になります。
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Windows XP〜11 Mac 10.9〜13.0
【2023年2月発売】
2・EPSON Colorio EP-315
¥16,500 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:約4枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅390×奥行338×高さ141mm
なお、2023年に、複合機ではない単体プリンタのカラリオとなる EP-315がでました。
物価高の影響で、廉価版として出されたのかと思いましたが、上位機にはない、自動両面印刷ができますし、「安かろう悪かろう」ではなさそうです。
サイズは、収納時に幅390×奥行338×高さ141mmです。
スキャナ部分がないだけ背が低いです。
【ブラック増量】
EPSON ICBK70L
¥1,036 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【ブラック増量+カラー全色】
EPSON IC6CL70M
¥3,995 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
純正インクの単価は、以上です。
「サクランボ」インクは、2012年登場で、少し前の機種に採用されていた種類です。
ただ、画質調整はなかったので、EP-715A世代のものと印字品質は同じで、ヘッドも同じです。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約24.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約16.5円
フォト年賀状印刷 約24.3円
A4Photoカラー 約91.1円
コストは、ただ、少しだけ良いです。
続いて見ていく、上位機ほど安いわけではないものの、入門機としてみればそこそこ良いです。
ネットワーク面では、Wi-Fiを装備しますし、給紙トレイも100枚ですし、及第点です。
液晶パネルこそないものの、入門機としては堅実な構成です。
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結論的にいえば、複合機である必要がない場合、選択肢にしても良いかと思います。
仕事用としては、印刷速度が本機も遅いので向きませんが、口絵の写真にあるように、子供が学習用に備える感じで考えると、わりと「あり」に思えます。
Windows XP〜11 Mac 10.6〜13.0
【2022年10月発売】
3・EPSON Colorio EP-815A
¥27,000 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【2022年2月発売】EP-813A後継
3・EPSON Colorio EP-814A
¥22,978 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:4.5枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅390×奥行339×高さ141mm
EP-814Aは、エプソンの6色インク機では2番目に安い製品です。
本機も新旧両機種ありますが、下位機種の場合と同じで、基本性能は同じです。
セールに注意しつつ値段で決めて良いでしょう。
本体は、幅390×奥行339×高さ141mm です。
下位機種よりも少し小型で、真四角に違いスッキリした形状です。
設置性は良好と言えます。
インクの色数は、こちらも6色インクの製品になります。
カラー印刷のクオリティは、下位機種と全く同じ、インクタンク・ヘッドを利用するため、性能は下位機種と同じです。
【ブラック】
EPSON SAT-BK
¥955Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【6色セット】
EPSON SAT-6CL
¥5,209 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
純正インクの単価は、以上です。
インクのコストパフォーマンスは、冒頭でみた下位機種と同じインクを利用しますので、それと同じです。
繰り返せば、カラー印刷は、標準より高め水準で、モノクロは「ほどほど安め」です。
印刷速度は、L版写真で13秒で、A4のカラーで原稿1枚あたり61秒程度かかります。
下位機種と比較すると、本体の搬送性能の改良で、やや高速化しています。
ただし、あくまでフォトプリンタなので、A4普通紙のビジネス文書を印刷する場合は、4.5枚/分程度になります。
本体の使い勝手は、良好です。
液晶は下位機種よりもやや大きめな2.7型で、こちらはタッチパネル式です。
両面印刷機能は、下位機種は未搭載でした。
しかし、こちらは、自動両面印刷に対応します。
はがきの両面印刷にも対応するため、宛名印刷などの場合に便利でしょう。
スキャナは、下位機種と同様で、1200×2400dpiの解像度を持ちます。
ネットワークは、USBとWi-Fiです。スマホからのダイレクト印刷に対応します。
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以上、エプソンのEP-814Aの紹介でした。
新型の本体を利用して自動両面印刷に対応させた点が、機構上の最も重要な変化でしょう。
ただ、インクコスパを含めるとランニングコストに差がないと言える上位機種がある点で、現状ではイマイチ選択肢としておすすめしがたい機種です。
Windows XP〜11 Mac 10.6〜13.0
【2022年発売】
5・EPSON Colorio EP-885AW 【白】
6・EPSON Colorio EP-885AB 【黒】
7・EPSON Colorio EP-885AR 【赤】
¥29,980 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【2021年発売】EP-883AW後継
5・EPSON Colorio EP-884AW 【白】
6・EPSON Colorio EP-884AB 【黒】
7・EPSON Colorio EP-884AR 【赤】
¥28,380 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:5.5枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅349×奥行340×高さ142mm
EP-885Aは、エプソンの上位機です。
こちらもスキャナ機能を搭載した複合機です。
本機についても、新旧両機種ありますが、以下でみる基本性能は同じです。買われる際の値段で決めて良いでしょう。
本体サイズは、幅349×奥行340×高さ142mmです。
本機も、十分に小型といえます。
インクの色数は、この機種も、6色インクの「エプソンカラー」製品になります。
カラー印刷のクオリティは、この機種は、2016年開発の上位インクを搭載します。
ノズルの細かさは180ノズル/色で同じですが、インクの質の改善で緑系の色の再現性が高まりました。
発色の良さは、比較すると視認できるレベルで、クオリティは高いです。
EPSON 6色増量パック KAM-6CL-L
¥7,200 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
EPSON 大容量ブラック KAM-BK-L
¥1,277 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。
先ほどの製品に比べると、インクタンクが大きいため、1回あたりの交換コストは高めです。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約24.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約16.3円
フォト年賀状印刷 約24.0円
A4 Photoカラー 約88.0円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonでのインクの実売価格を考慮すると、上表のようになります。こちらも、紙(光沢紙)の費用は除いた数字です。
カラー印刷のコストは、同社の下位機種に比べて、ランニングコストが良いといえます。
これは、大容量インクを使っているからです。
最近は、互換インクなどを淘汰するためか、純正品のインク単価が軒並み下がって買いやすくなっています。
普通紙印刷のコストは、エプソンによれば、A4カラー印刷で13.2円です。
A4白黒印刷では、だいたい約5円で済むでしょう。
印刷速度は、A4カラー印刷の速度が50秒/1枚と時間短縮しています。
高速MACHヘッドを採用するためです。
L判の写真用紙換算で最速13秒ですので、エプソン機としては速めです。
普通紙でビジネス文書を印刷する場合も、実測値で、5.5枚/分程度まで改善しました。
本体の使い勝手は、下位機種と比べて多くの点で改善が見られます。
第1に、液晶パネルの性能です。
こちらは、液晶パネルが4.0型のタッチパネル式になっており、スマートフォンのように感覚的に操作することができます。
第2に、印刷の性能です。
こちらは、自動両面印刷機能とCDのレーベル印刷機能が搭載されます。
ビジネス用にテキストなどを自宅で印刷する場合、両面印刷機能が付いていると持参する書類が少なくて済みますし、年賀状の宛名印刷にも便利でしょう。
第3に、操作性です。
こちらの機種は、自動オープン機能と自動電源オン/オフ機能が搭載されます。
パソコンから印刷が指令されると、連動して自動的にスリープ状態から起動して印刷を開始します。
そして、写真のように、自動で排紙トレイ・用紙カバー・操作パネルが開き、印刷が終わると自動で収納され、自動的に電源もオフになります。
自動開閉機能は、実際にあると「格好良く、高級感もある」ので、Atlasは、おすすめです。
スキャナーは、このグレードから、1200×2400dpiに解像度が上がっています。
このブログの【単品のフラットベッドスキャナの比較記事】でみた製品に較べると当然劣りますが、複合機としては十分で実用レベルの性能にといえます。
そのため、手持ちの写真をスキャナで綺麗に取り込む用途に使うことを考えているのならば、このクラスは欲しいところです。
ネットワークは、USBとWi-Fiでの接続に対応です。なお、EPSONはどの機種も、一般的な2.4GHz帯のWi-Fi(Wi-Fi4)です。
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以上、EPSONのEP-885Aの紹介でした。
下位機種と比較すると、インクのコスパ・印刷クオリティ・印刷速度という、最も重要な三要素が確実にパワーアップしていると言える機種です。
その上で、利便性の面でも、自動オープン機能と自動電源オン・オフ機能は、無線LANで離れた所にプリンターを設置する場合、いちいちプリンターの電源を入れたりせずとも良いので、とても便利です。
また、他社を含めても、6色以上のプリンタでは最もコンパクトな機種で、設置性も良いです。
このように、「隙がない機種」なので、現状では、「選ぶのに迷ったらこれを買って後悔しない機種」の一つと言えます。
【2020年12月発売】
Windows XP〜11 Mac 10.6〜13.0
11・EPSON エコタンク搭載 EW-M873T
¥49,800 楽天市場 (8/24執筆時)
【Amazon限定】(専用用紙付 説明書なし)
12・EPSON エコタンク搭載 EW-M873T1
¥62,000 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:4色
黒インク数: 3色
印刷速度:
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅403x奥行369x高さ162mm
EW-M873T は、プロ用を除く場合、EPSONでは最上位機となります。
Amazon限定型番があります。こちらは、説明書がオンラインになる代わりに、写真用紙が20枚オマケでつきます。性能は同じです。
後述するように、本機はインクカートリッジではなく、「エコタンク」搭載のボトル式です。
ただ、画質で言えば、ここまで見た機種より(EPSONの序列では)上位扱いで、印刷見本見た限り、Atlasもより現代的と感じました。
本機の登場で、従来のエプソンカラーの最上位機(EP-10VA EP-30VA)は終息しました。EP-10VA は、赤インクの効果で個人的には好みの画質でしたが、新機種も悪くないです。
本体サイズは、幅403x奥行369x高さ162mmです。
収納した状態で机に無理なく置ける水準をキープします。
インクの色数は、こちらも同じ6色インクです。
ただし、これまでにない構成です。
カラー系はお馴染みの三原色ですが、黒系を、フォトブラック・マットブラック・グレーの3色と充実させています。
インクは、カラリオカラーではなく、ClearChrome K2 Plusインクという名前です。プロ用上位機製品に沿ったネーミングであり、力の入れようがわかります。
なお、マットブラッグだけ顔料インクで、あとは染料インクです。
EPSON Velvet Fine Art Paper
¥3,373 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
とくに、マットブラックを顔料インクにした効果で、素材的に染料インクにシビアな、特殊素材のアート紙に、より適応的になりました。
コットン紙で凹凸があり、にじみやすいVelvet Fine Art Paperに対応させるためとされます。
カラー印刷のクオリティは、ライトシアンとライトマゼンダと淡い系の色味を大事にしてきた「カラリオカラー」とは少し違います。
黒系インクが多いため、カラーでも階調性が期待できます。エプソンによれば、従来より広色域化もなされたとのことです。
最近はカメラもテレビもですが、コントラスト強化の傾向なので、「時代に合わせた配色」だと思います。
なお、ノズル配列は、180ノズル/色ですので、普通のカラリオと同じです。
モノクロ印刷のクオリティも、グレーインクの採用で、とくに写真印刷においては、効果が高いです。
一方、本機の使途として、あまり利用者はいないでしょうが、文字印刷の品質も、顔料インクの採用で、期待値は高いです。
【6色必要】
EPSON マットブラック TOB-PB
¥1,912 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
EPSON シアン TOB-C
¥1,845 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。
単体でしか売らない方向性ですが、全色で1万円強なので、「趣味の印刷」でも(それなりに)罪悪感がない水準はキープします。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約8.7円
A4カラー文書 約1.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約2,7円
フォト年賀状印刷 約3.9円
A4 Photoカラー 約14.7円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonでのインク売価をふまえた場合、上表のようになります。
カラー印刷のコストは、説明するまでもなく、上表のように、カラリオ系より4倍は安いです。
メーカースペックからL判光沢紙の用紙代を除いて計算すると、A4に伸ばして印刷しても10円強(税別)というのは、写真用では考えられないコスパです。
サードパーティの詰め替えボトルではないので、エコタンクは「挿すだけで満タン」ですし、面倒さも少ないです。
普通紙印刷のコストは、用途的に説明不要でしょう。
ただ、A4カラー文書で1.6円という水準なので、1円を大幅にきるでしょう。
印刷速度は、一方、A4写真用紙で55秒、L判で19秒です。
モノクロ印刷についてへは不明ですが、仕組み的に、十数枚の連続プリントアウトに対応するものではないでしょう。
いずれにしても、本機は、「文書印刷にも」という宣伝をしているのですから、速度面は公開するべきでしょう。
本体の使い勝手は、自動両面印刷など基本機能を網羅します。
例えば、自動開閉機能やタッチパネル式液晶・CDレーベル印刷機能も搭載です。
アート紙などは、背面給紙や、ストレート給紙ににも対応できます。
スキャナーは、1200×4800dpiに対応で、すこし良いです。
A4までの原稿に対応します。
ネットワークは、USBとWi-Fiでの接続に対応です。
100Base-Tの有線LAN接続にも対応します。
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以上、EPSONのEW-M873Tの紹介でした。
コンテスト用などの印刷に向く機種ではないですが、「アート紙などへの印刷の練習用」や、専用紙で「ちょっとしたプレゼント用の写真印刷」には、結構良いと思います。
画質も、階調性がとくによく、モノクロ・カラー問わず、最近流行している新味のある画質といえます。
通常タンクで、ICチップで他社互換インクを制御するよりスマートですし、さらに、進化して欲しいと思います。
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Windows XP〜11 Mac 10.6〜13.0
【2021年2月発売】
13・EPSON エコタンク搭載 EW-M973A3T
¥83,460 楽天市場 (8/24執筆時)
【Amazon限定】(専用用紙付 説明書なし)
14・EPSON エコタンク搭載 EW-M973A3T1
¥87,000 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:4色
黒インク数: 3色
印刷速度:
サイズ:幅523x奥行379x高さ168mm
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
なお、本機については、A3ノビまで対応できる姉妹機もあります。
対応用紙のサイズ以外は、印刷コストや速度などのスペックは同じです。
A4を越える用紙を使いたい場合は選択肢となるでしょう。
1-2・キヤノンのプリンターの比較
続いて、キヤノンの高画質インクジェット複合機を比較します。
Windows 7〜11 Mac 10.14〜13.0
【2022年11月発売】
15・Canon PIXUS TS8630BK
16・Canon PIXUS TS8630WH
17・Canon PIXUS TS8630RD
¥30,580 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
Windows 7〜11 Mac 10.13〜13.0
【2021年11月発売】
18・Canon PIXUS TS8530 【各色】
¥25,604 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:4色
黒インク数: 2色
印刷速度:15枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅373×奥行319×高さ141mm
PIXUS TS8630は、キヤノンの6色インク採用の高画質モデルの入門機です。
旧機種の TS8530が残ります。性能はほぼ同じで、インクも同じです。あえて言えば、連続印刷時の立ち上がりが改善していますが、強調できるほどの違いではないでしょう。
結論的にいえば、新旧両機種かかわらず、値段で決めて良いかと思います。
本体の大きさは、収納時に幅373×奥行319×高さ140mm です。
エプソンの競合機より小型です。本体色は、3色から選べます。
インクの色数は、6色です。
シアン・イエロー・マゼンダ・ブラックという発色の基本となる色にグレーが網羅されます。ま
た、ブラックは、顔料系黒インク・染料系黒インクの2本です。
カラー印刷のクオリティは、キヤノンとしてはだいぶ良いです。
とくに、エプソンの上位機同様にグレーインクが採用されるため、色安定性と階調表現については優秀です。
一般的に言えば「満足できる高画質」だと言えます。
とはいえ、染料インクを6系統搭載するEPSONと較べると、5系統となるキヤノンは、カラー写真における発色色再現性については、やはりエプソンに及びません。
モノクロ印刷のクオリティは、相当に強調すべき部分です。
エプソンは、染料黒インクだけですが、キヤノンは、顔料黒インクも採用しており、6色モデルのなかでは文字印刷に圧倒的に強いからです。
一方、染料黒インクとグレーインクも搭載するので、エプソンの上位機のように、モノクロ写真・カラー写真の階調表現を強化も期待できます。
こうした点で言えば、カラーのグラフや写真、そしてテキストが混在するビジネス文書の印刷に向いていると言えるでしょう。
いずれにしても、テキスト印刷を併用する場合は、キヤノンの方が優れるので、この日本の二大プリンターメーカーはうまく住み分けができていると言えます。
【標準容量+ブラック大容量】
CANON 6色マルチパック BCI-331 +330
¥6,955 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【ブラック大容量】
CANON ブラック大 BCI-330XLPGBK
¥2,020 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【カラー大容量】(シアン以外も同価)
CANON インクタンク BCI-331XLC シアン
¥1,973 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約22.9円 /25.7円
A4普通紙カラー 約12.7円 / 13.0円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約16.3円
フォト年賀状印刷 約24.0円
A4Photoカラー 約90.1円
純正インクの単価は、こちらになります。
インクのコストパフォーマンスは、Amazonでの売価をふまえると、全色大容量タンクを購入した場合、上表の通りです。
カラー印刷のコストは、そこそこ良い水準です。
ライバルのカラリオ(EP-885A)とだいたい同じです。
なお、セットだとカラーが標準タンクになので、カラー印刷コストは5%ほど高いと考えてください(フォトカラーで96円ほど)。
普通紙印刷のコストは、A4普通紙カラー印刷は、メーカー公表値で約10.6円です。
白黒だとその半分以下でしょう。
印刷速度は、モノクロA4印刷で15.0枚/分、カラーA4印刷でも10枚/分となります。
エプソンに比べて、明らかに高速なので、ビジネス用と考えられます。
L判光沢紙の場合も、18秒と高速です。
自動両面印刷は、しっかり対応します。
本体の使い勝手も、良好です。
液晶はこちらもタッチパネル式で、大きさは、エプソンの上位機を超える4.3型です。
キヤノンは、このグレードからSDカードからのダイレクト印刷にも対応します。
スキャナーは、2400×4800dpiです。
解像度は高く、優れたスペックです。
キヤノンの場合、ビジネス用としても使える仕様と言えます。
ネットワークは、USBとWi-Fiでの接続に対応です。
キヤノンもスマホアプリが用意され、ダイレクト印刷が可能です。
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以上、キヤノンのPIXUS TS8630の紹介でした。
格安な機種と比べると、グレーインクの採用で画質が向上した点が最大の見所です。
モノクロ印刷にも・カラー印刷にも影響するため、見逃せない部分です。また、地味ながら、スキャナ性能の向上は嬉しい部分です。
Windows 7〜11 Mac 10.12〜13.0
【2020年発売】(後継機あり)
19・Canon PIXUS XK90
¥36,350 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:4色
黒インク数: 2色
印刷速度:15枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅372×奥行324×高さ139mm
PIXUS XK90は、キヤノンのインクジェット複合機の上級機です。
インクの色数は、下位機種と同じです。
顔料・染料の黒インク2本と、カラーインク4本の組み合わせで6色です。
ただし、こちらは、色域を向上させた新開発のプレミアム6色ハイブリッドインクです。
下位機種に採用されたグレーインクを廃して、「フォトブルー」インクを加えて6色としています。
カラー印刷のクオリティは、そのため、粒状感はグレーインク採用モデルより軽減され、より写真向きになりました。
一方、グレーインクが廃止されており、暗部の階調表現については、下位機のが良いでしょう。キヤノンもこの機種の説明では、その部分を「省略」しています。
言いかえれば、「画質の方向性は、(グレーインクを採用しない)エプソン機に近づいた」と言えます。
モノクロ印刷のクオリティは、引き続き、黒が顔料インクのためクオリティは高いと言えます。
ただ、グレーインクが不採用のため、モノクロ階調表現の点では下位機種に劣るでしょう。ただ、染料インクを採用する、エプソンのカラリオシリーズよりは引き続き、この面の性能は期待できます。
【6色大容量パック】
XKI-N11XL XKI-N10XL
¥6,126 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【ブラック大容量1本】
XKI-N10XL PGBK
¥1,251 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約12.5円
A4普通紙カラー 約6.4円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約8.4円
フォト年賀状印刷 約12.4円
A4Photoカラー 約46.5円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonの実売価格をふまえると、上表の通りです。
カラー印刷のコストは、キャノンについても上位機になるほど良いです。
エプソンのエコタンクには及びませんが、インクタイプでは「最安水準」です。
普通紙印刷のコストは、A4普通紙カラーで6.4円です。
白黒だとその半分ほどでしょう。
印刷速度は、モノクロA4印刷で15.0枚/分、カラーA4印刷でも10枚/分です。
下位機種と同じです。
搬送系は、部品が下位機と共通仕様だからです。
本体の使い勝手は、Wi-Fi(無線LAN)を搭載する上で、自動両面印刷機能にも対応します。
液晶は、タッチパネル式です。
スキャナーは、2400×4800dpiと、本機も良い水準です。
ネットワークは、USBとWi-Fiでの接続に対応です。
上位機は先述のように有線LANも備えます。
また、キヤノンは、このグレードからSDカードからのダイレクト印刷にも対応します。
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以上、キヤノンのPIXUS PIXUS XK50と70の紹介でした。
印刷速度と印刷コストを最重要視するならば、今年度については、間違いなく本機が有力な選択肢でしょう。
写真画質も、「フォトブルー」インクの採用で、優位性のあるエプソンに追いついてきています。
ビジネス面では、グレーインクこそ不採用でしたが、顔料黒インクの採用は引き続きエプソンに比して有利です。本体価格は高いですが、性能面では「まとまった」良機種です。
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Windows 7〜11 Mac 10.13〜13.0
【2022年発売】
20・Canon PIXUS XK500
¥43,900 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:4色
黒インク数: 2色
印刷速度:15枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅372×奥行345×高さ142mm
なお、本機については、2022年に後継機が出ました。
多少形状が変わりましたが、外観グレードはについては、同じです。
インクの色数も、下位機種と同じで、プレミアム6色ハイブリッドインクです。
印刷速度なども同じです。
一方、今回、インクの型番が変更になりました。
【6色マルチパック】
CANON XKI-N21+XKI-N20
¥3,673 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
【顔料ブラック大】
CANON XKI-N20PGBK
¥750 Amazon.co.jp (8/24執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。
顔料ブラックは(普通のサイズより)大容量がデフォルトです。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約11.1円
A4普通紙カラー 約4.2円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約5.6円
フォト年賀状印刷 約8.3円
A4Photoカラー 約31.2円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonの実売価格をふまえると、上表の通りです。
旧機種に対して、結構な幅の「値下げ」であり、エプソンのエコタンクのようなボトル詰め替え式を除けば、「最安」と言えます。
現状で本体の価格差もありますが、数回インクをフル交換すれば吸収できる幅です。こちらを選んでもよいでしょう。
次回につづく!
写真向きプリンターのおすすめは、結論的にこれ!
というわけで、今回は、高画質インクジェットプリンタの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・写真用インクジェットの比較 (2)
2-1:エプソン〈プロ用〉
2-2:キャノン〈プロ用〉
3・写真用インクジェットの比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事【こちら】では、今回紹介しきれなかった、エプソンとキヤノンの上位機を紹介します。
インクコスト ★★★★★
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★★
印刷スピード ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事の結論編(こちら)では、価格や使い勝手から皆さんにもっともオススメできる機種について、提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目の記事は→こちら
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