【今回レビューする内容】2018年 高画質な6色A4インクジェット複合機の価格・性能とおすすめ:エプソン・キヤノン カラリオとピクサスの画質の違いインクジェットの値段:写真印刷や年賀状向けの高画質プリンターの機能の違いと人気ランキング Widows 10 Mac OSX 10.13対応
【比較する製品型番】Colorio EP-708A EP-808AW EP-10VA PIXUS EP-710A EP-810A EP-880A TS8130 XK50 PIXUS XK50 PIXUS XK70 PIXUS MG7730 MG5730 MG6930 TS8030 TS9030 TS5030 EP-30VA EP-879AW EP-709A プロセレクション SC-PX3V SC-PX5VII
今回のお題
高画質な「6色インクジェット複合機」のおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、インクジェットプリンター複合機を比較します。
このブログ「モノマニア」には、2018年シーズン最新モデルのプリンタに関して、以下の記事があります。
1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
今回の記事は、上記2番の記事です。

高画質な6色以上のタンクを採用する、高品質なA4インクジェット複合機を比較します。
なお、1万円前後の価格の安いプリンターや、大容量インクタンク(エコタンク)プリンターをお探しならば、上記1番の記事が対応します。
お手数ですが、上記リンクから、そちらをご覧ください。
1・高画質プリンタの販売メーカー

印刷クオリティを重視した6色以上のインクプリンタは、現在、エプソンとキヤノンの2社から販売されています。
4色インクプリンタにおいては、ブラザーやHPも品質の良い製品を出しています。しかし、フォト用のハイグレード機種は、ラインナップがありません。
この分野では、20年以上の技術的蓄積があるエプソン・キヤノンのプリンターが市場を寡占しており、他メーカーが手を出せない状況です。これは、海外も同じです。
そこで、今回は、この2社が「家庭用プリンタ」として出している「高画質機を全機種比較」します。
2・今回の記事における比較基準
その際に、とくに、印刷にかかるコストの比較には、力を入れていきます。

エプソンとキヤノンも、カタログでは、L判用紙(8.9 × 12.7 センチ)のカラー印刷の場合の印刷コスト以外は「非公開」です。
そのため、今回の記事では、メーカーが検証に使用した用紙やインクについてのデータを使いながら、A4サイズ(21 × 29.7 センチ)に換算した推定印刷コストも含めて試算しました。
印刷コストは、インクの希望小売価格ではなく、アマゾンの実売価格をふまえたものにしてあります。そのため、ある程度まで、現実的なコストをお伝えできると思います。

面積比や原価と売価の差など、簡単なExcel計算式を作ってやりました。もちろん提示するデータは、あくまで「目安」です。
3・エプソンのカラープリンタ
はじめにEPSONのプリンター複合機「カラリオ」から紹介します。
以下では、Atlasのおすすめポイントは赤字で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
なお、今回紹介する製品は、全てWindows10のほか、MacOSX に対応します。また、OSX10.13については、対応の有無を記載しています。
Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13
1・EPSON Colorio EP-710A【2017】
¥10,079 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
2・EPSON Colorio EP-709A【2016】
¥11,000 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
縁なし印刷:○
印字速度:19秒(L版・光沢紙)
大きさ:390×338×163(mm)(収納時)
Colorio EP-710は、ここで紹介する中では最も安い機種です。こちらは、EPSONのCMで言うところの、業界最小の「サメさん(ちいサメ)」モデルになります。
なお、このモデルは2016年秋モデルのEP-709Aが併売中です。今年は型番のみの変更で、以下で説明する基本性能に変更がありませんでした。ただ、すでに価格差はない状況ですし、新機種で良いでしょう。
インクの色数は、6色インクになります。前回紹介した、1万円以下のEPSONやキヤノンのプリンター複合機では、インクは全て4色でした。クオリティ重視でカラー印刷をしたければ、4色インクは性能的に限界があるので、最低この程度の予算は、プリンタにかける必要があります。

カラー印刷のクオリティは、黒・赤・青・黄のほか、中間色となるライトマゼンダとライトシアンを使っている点に特長があります。これは20年来の同社独自の配色ですが、他社よりも細かい「マイクロピエゾヘッド」と合わせて、フォト印刷のクオリティは他社の追随を許しません。
ただし、発色については、新インクを搭載し緑系の発色が向上した上位機種よりも多少劣るとは言えます。とはいえ、マイナーチェンジです。
なお、エプソンの最上位機種( PX-7V )では、すでに9色インクが搭載されています。しかし、エプソンは、6色以上のインクを搭載する自社の高品位印刷機種と位置づけており、それらの機種は「エプソンカラー」として、4色インクの機種とは一線を画すものとエプソンは表明しています。そのため、こちらは、格安ながら、「同社を代表する機種」の1つと言えます。
¥863 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
EPSON ITH-6CL 6色セット
¥5,040 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。互換インクなどもありますが、エプソンの高画質モデルは、インクが特殊なので、互換インクだと十分な性能が発揮できない場合が多いです。また、1年保証も得られなくなるので、画質重視の場合は、ネットの特売を利用しながら、純正品を買うのが良いでしょう。
なお、実売インク価格をふまえた場合、そのコストは以下のようになります。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約26.5円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約18.7円
フォト年賀状印刷 約27.5円
A4Photoカラー 約103.0円
インクのコストパフォーマンスは、メーカーは、定価で購入した場合のL判サイズのコストのみ公開しています。
Amazonでのインクの実売コストをふまえて計算すると、1枚あたりのL版の印刷コストは、約18.7円、フォト年賀状印刷のコストは約27.5円、A4用紙縁なし印刷のコストは、約103円のコストです。
これらは、6色インクモデルとして、これは他機種よりも高めの水準です。A4普通紙に印刷した場合のコストは、エプソンは非公開です。しかし、用紙サイズや印刷密度から試算すれば、A4普通紙印刷では(多く見積もって)約26円ほど、A4白黒印刷では、約10円で済むでしょう。比較的低コストです。
印刷速度は、その一方で、あまり重要視されません。L版写真で19秒で、A4カラー印刷で、原稿1枚あたり67秒です。また、実測値ですが、A4普通紙印刷は、約4枚/分になります。他社に較べて高速とはいえないですが、家庭用としては十分です。

本体の使い勝手は、良いです。こちらの機種には無線LAN(Wi-Fi)が搭載されています。パソコンとワイヤレスでつなげられるほか、iPhoneやandroidのからダイレクトでプリントできる機能も付属します。

液晶画面は上図のような感じです。ナビ画面も大きく見やすいです。一方、自動両面印刷機能は、最近のプリンタ複合機では標準装備となりつつありますが、こちらの機種は両面印刷機能が付属しません。
スキャナーは、複合機のため装備されます。こちらは、1200×2400dpiの解像度を持ちます。上位機には及びませんが、コピーを含め問題ありません。
以上、EP-710Aの紹介でした。6色以上の「エプソンカラー」搭載モデルとしては最も値段が安く、クオリティも期待できる製品です。本体のコスパを重視しつつ、高画質の複合機を選ぶ場合は、特に「おすすめ」といって良いでしょう。
「低予算でできるだけ綺麗なプリンター」が欲しいのならば、この機種を候補になります。
Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13
【2017】
3・EPSON Colorio EP-810AW ホワイト
3・EPSON Colorio EP-810AB ブラック
¥12,602 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
縁なし印刷:○
印字速度:13秒(L版・光沢紙)
大きさ:390×339×141(mm)(収納時)
EP-810は、エプソンの6色インク機では2番目に安い製品です。先ほどの機種に比べて本体デザインが新しく、真四角に違いスッキリした形状です。それに伴い大きさも多少小型化しています。こちらは、2017年から登場したモデルです。本体色は、白のほかブラックも用意されます。
インクの色数は、こちらも6色インクの製品になります。
カラー印刷のクオリティは、下位機種と全く同じインクタンク・ヘッドを利用するため、性能は下位機種と同じです。
EPSON ITH-BK ブラック
¥863 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
EPSON ITH-6CL 6色セット
¥5,040 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
純正インクの単価は、下位機種と同じインクを使うので同じですが、再掲しておきましょう。なお、実売インク価格をふまえた場合、そのコストは以下のようになります。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約26.5円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約18.7円
フォト年賀状印刷 約27.5円
A4Photoカラー 約103.0円
インクのコストパフォーマンスは、他機種よりも高めの水準ですね。
印刷速度は、L版写真で13秒で、A4のカラーで原稿1枚あたり61秒程度かかります。さきほどの、下位機種と比較すると、本体の搬送性能の改良で、やや高速化しています。ただし、あくまでフォトプリンタなので、A4普通紙のビジネス文書を印刷する場合は、4.5枚/分程度になります。
本体の使い勝手は、こちらの機種にも無線LANが搭載され、スマホのダイレクトプリントに対応できます。

液晶は下位機種よりもやや大きめな2.7型で、こちらはタッチパネル式です。

両面印刷機能は、下位機種は未搭載でした。しかし、こちらは、自動両面印刷に対応します。はがきの両面印刷にも対応するため、宛名印刷などの場合に便利でしょう。スキャナーは、下位機種と同様で、1200×2400dpiの解像度を持ちます。
以上、EP-810の紹介でした。新型の本体を利用して自動両面印刷に対応させた点が、機構上の最も重要な変化でしょう。
ただ、インクコスパを含めるとランニングコストに差がないと言える上位機種がある点で、現状ではイマイチ選択肢としておすすめしがたい機種です。

Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13
【2017】
4・EPSON Colorio EP-880AW ホワイト
4・EPSON Colorio EP-880AB ブラック
4・EPSON Colorio EP-880AR レッド
4・EPSON Colorio EP-880AN ベージュ
¥17,668 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
【2016】
5・EPSON Colorio EP-879AW ホワイト
5・EPSON Colorio EP-879AB ブラック
5・EPSON Colorio EP-879AR レッド
¥17,380 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
縁なし印刷:○
印字速度:13秒(L版・光沢紙)
大きさ:349mm×340mm×142mm(収納時)
EP-880Aは、「エプソンカラー」搭載モデルの上位機となります。こちらもスキャナ機能を搭載した複合機です。
この機種は、2016年秋モデルが格安で併売中です。上の2枚の写真で分かるように、新機種は、4.0型の大型液晶の搭載が新機種目玉です。ただ、価格差はすでにないので、新型を買って良いでしょう。
本体色は、ホワイトのほか、ブラック・レッドが用意されます。また今年度は「ニュートラルベージュ」という、主に木調のデスクのような場所にマッチする色彩の製品も加わりました。
インクの色数は、この機種の場合も、6色インクの「エプソンカラー」製品になります。

カラー印刷のクオリティは、この機種は、2016年開発の新系統のインクを搭載しており、下位機種に較べて、緑系の色の再現性が高まりました。発色の良さは、比較すると視認できるレベルで、クオリティは高いです。
EPSON KUI-BK-L ブラック増量
¥1,174 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
EPSON KUI-6CL-L 増量6色セット
¥6,804 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。先ほどの製品に比べると、インクタンクが大きいため、1回あたりの交換コストは高めです。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約20.6円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約14.0円
フォト年賀状印刷 約20.7円
A4Photoカラー 約77.4円
インクのコストパフォーマンスは、Amazonでのインクの実売コストをふまえて計算すると、1枚あたりのL版の印刷コストは、約14.2円、フォト年賀状印刷のコストは約30.3円、A4用紙に縁なし印刷する場合、約78.1円のコストです。
A4普通紙に印刷した場合のコストは、用紙サイズや印刷密度から試算すれば、A4普通紙印刷では(多く見積もって)約19円ほど、A4白黒印刷では、約7円で済むでしょう。
下位機種よりも軒並みコスパが良いといえますが、、大容量インクを使っているからです。最近は、互換インクなどを到達するためか、純正品のインク単価が軒並み下がって買いやすくなっています。
印刷速度は、こちらの機種は高速MACHヘッドを採用されており、A4カラー印刷の速度が50秒と時間短縮しています。L判の写真用紙で最速13秒とエプソンとしては速めです。普通紙でビジネス文書を印刷する場合も、実測値で、5.5枚/分程度まで改善しました。

本体の使い勝手は、下位機種と比べて多くの点で改善が見られます。
第1に、液晶パネルの性能です。こちらは、液晶パネルが4.0型のタッチパネル式になっており、スマートフォンのように感覚的に操作することができます。
第2に、印刷の性能です。こちらは、自動両面印刷機能とCDのレーベル印刷機能が搭載されます。ビジネス用にテキストなどを自宅で印刷する場合、両面印刷機能が付いていると持参する書類が少なくて済みますし、年賀状の宛名印刷にも便利でしょう。

第3に、操作性です。こちらの機種は、自動オープン機能と自動電源オン/オフ機能が搭載されます。パソコンから印刷が指令されると、連動して自動的にスリープ状態から起動して印刷を開始します。そして、写真のように、自動で排紙トレイ・用紙カバー・操作パネルが開き、印刷が終わると自動で収納され、自動的に電源もオフになります。
スキャナーは、このグレードから、1200×2400dpiに解像度が上がっています。単品のフラットベッドスキャナーに較べると当然劣りますが、複合機としては十分で実用レベルの性能にといえます。そのため、手持ちの写真をスキャナで綺麗に取り込む用途に使うことを考えているのならば、このクラスは欲しいところです。
以上、EPSONのEP-880Aの紹介でした。下位機種と比較すると、インクのコスパ、印刷クオリティ、印刷速度という、最も重要な三要素が確実にパワーアップしていると言える機種です。
その上で、利便性の面でも、自動オープン機能と自動電源オン・オフ機能は、無線LANで離れた所にプリンターを設置する場合、いちいちプリンターの電源を入れたりせずとも良いので、とても便利です。また、他社を含めても、6色以上のプリンタでは最もコンパクトな機種で、設置性も良いです。
このように、「隙がない機種」なので、現状では、「選ぶのに迷ったらこれを買って後悔しない機種」の一つと言えます。
Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13
【2016】
6・EPSON Colorio EP-10VA
¥43,731 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
縁なし印刷:○
大きさ:479x148x395mm (収納時)
EP-10VA は、エプソンの6色シリーズでは最上位機です。このグレードは、2016年モデルが最新版ですね。
今回は「A4対応プリンター」を紹介する記事ですが、こちらは、手差し印刷時のみですがA3印刷にも対応できるプリンターです。ただ、本体サイズは、さほど大きいわけではありません。

インクの色数は、こちらも同じ6色インクです。ただし、先ほどの機種と比べると、色の構成が異なります。基本となる4色以外のインクを、赤とグレーに変更した新6色インクを採用しています。

カラー印刷のクオリティは、インク色の変更、特にレッドインクが功を奏しており、特に赤色系統についてはあざやかな印刷ができます。従来、インクジェットの赤の発色はイマイチでしたので、その点のパワーアップは嬉しい部分です。
モノクロ印刷のクオリティも、グレーインクの採用で、階調表現がより精緻にできるように改変されました。いずれにしても、デジカメ写真のプリントアプトに最適といえます。
EPSON YTH-BK ブラック
¥764 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
EPSON YTH-6CL 6色セット
¥4,391 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。高画質機であるため、大容量インクは不採用です。ただし、エプソンは、2016年末にこの製品のインクの売価の大幅な引き下げをおこなっており、コスパは良いです。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約12.7円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約6.7円
フォト年賀状印刷 約9.8円
A4Photoカラー 約36.9円
インクのコストパフォーマンスは、2017年秋のインクコストをふまえた場合、上表のようになります。Amazonでのインクの実売コストをふまえて計算すると、1枚あたりのL版の印刷コストは、約6.7円、フォト年賀状印刷のコストは約9.8円、A4用紙に縁なし印刷する場合、約36.9円のコストです。
写真印刷については、下位機種に較べても半値以上安い価格です。下位機種の半額程度で済むため、相当写真を印刷する方には、かなりおすすめできます。
A4普通紙に印刷した場合のコストは、エプソンは非公開です。しかし、用紙サイズや印刷密度から試算すれば、A4普通紙カラー印刷では(多く見積もって)約10円ほど、A4白黒印刷では約4円で済むでしょう。
印刷速度は、メーカー公表スペックではA3用紙の光沢印刷で2分23秒になります。A4のカラーで原稿1枚あたり80秒程度で印刷できると思います。そのため、速さの点では下位機種に多少劣りそうです。
また、推測値ですが、普通紙で文字中心のビジネス文書を印刷する場合は5枚/分程度になります。高画質化した分、印刷速度は下位機種よりもやや遅いです。
本体の使い勝手は、Wi-Fiや自動両面印刷など下位機種に備わる機能は網羅されています。自動開閉機能やタッチパネル式液晶も付属です。
スキャナーも、下位機種と同じ1200×2400dpiに対応する高いグレードのものが採用です。こちらは、A4までの原稿に対応します。
以上、EPSONのA3プリンターのEP-10VAの紹介でした。本体価格は高いですが、今年度から新採用された新しいインクを使っているため、画質の面ではA4プリンターを含めて最上位です。とくに、インクコストが相当割安であり、その点でもとても魅力的な機種です。
Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13
【2016】
7・EPSON Colorio EP-30VA
¥38,706 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
縁なし印刷:○
大きさ:390×339×141 (収納時)
EP-30VAは、基本的には、 1つ上で紹介した「EP-10VAの弟分」といえるインクジェット複合機です。
相違点は、A4用紙までの対応である点です。その分、本体サイズは、特に横幅がコンパクト化しており、設置性は良いでしょう。液晶は、上位機同様の4.3型ワイドで、視認性は犠牲になっていません。
EPSON YTH-BK ブラック
¥764 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
EPSON YTH-6CL 6色セット
¥4,391 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約12.7円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約6.7円
フォト年賀状印刷 約9.8円
A4Photoカラー 約36.9円
インクのコストパフォーマンスは、EP-10VAと全く同じ型番の高品質インクを採用しているので、コストは同じです。また、印刷速度も同等です。
以上、EP-30VAの紹介でした。A3が不要で、最高画質を狙うならば、新発売のこの機種を選んでも良いでしょう。
Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13
【A2ノビ】
8・EPSON プロセレクション SC-PX3V
¥148,171 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
【A3ノビ】
9・EPSON プロセレクション SC-PX5VII
¥74,464 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
なお、現状エプソンの家庭用プリンターで、画質的に最上位なのは8色インク搭載機のこれらです。

こちらは、光沢系のフォトブラックとマットブラックを交換して使える点で、プロ用の印画紙に印刷したい写真愛好家に売れている機種です。
ただ、A3ノビサイズとなるため、このブログでは【おすすめA3カラープリンターの比較記事】で別に紹介しています。なお、これらはプロやハイアマチュア向けのかなり本格的な機種なので、一般的には今回紹介した機種で十分「高画質」です。
4・キヤノンのカラープリンタ
続いて、キヤノンの複合機を比較したいと思います。
キヤノンについても、今回紹介する製品は、全てWindowsのほか、MacOSに対応します。ただし、キヤノンはWindows XPのサポートを終了していますので、その点は注意です。
Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13
【2017】
10・Canon PIXUS TS8130 WH ホワイト
10・Canon PIXUS TS8130 BK ブラック
10・Canon PIXUS TS8130 RD レッド
¥23,942 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
縁なし印刷:可能
大きさ:約372×324×139(mm)(収納時)
PIXUS TS8130は、キヤノンの6色インク採用の高画質モデルでは、最も安い機種です。
本体の大きさは、約372×324×139mmで他社より小型です。本体色は、3色から選べます。
インクの色数は、6種類です。インク構成は、黄色・青・赤のカラーインクと、顔料系黒インク・染料系黒インク、そして、グレーインクを採用しています。

カラー印刷のクオリティは、グレーインクが、色安定性と階調表現に貢献しており暗色部の階調表現に効果が期待できます。とはいえ、染料インクを6種類搭載するEPSONと較べると、カラー写真における色再現性については、やはりエプソンに及びません。
モノクロ印刷のクオリティは、相当に強調すべき部分です。なぜなら、エプソンは、文字印刷に弱い染料黒インクだけですが、キヤノンは、顔料黒インクも採用しており、6色モデルのなかでは文字印刷に圧倒的に強いからです。グレーインクが、グレースケールの階調表現を強化しています。
こうした点で、こちらはカラーのグラフや写真、そしてテキストが混在するビジネス文書の印刷に向いていると言えるでしょう。いずれにしても、テキスト印刷やモノクロ印刷はキヤノンの方が優れるので、この日本の二大プリンターメーカーはうまく住み分けができていると言えます。
BCI-381 +380 6色マルチパック
¥6,080 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
Canon BCI-380XLPGBK ブラック大
¥2,021 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。この機種も新機種のため、アマゾンではなく、キヤノン直販価格を表示しました。グレイ以外のインクは、下位機種の5色モデルと同じインクタンクです。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約19.4円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約15.4円
フォト年賀状印刷 約22.7円
A4Photoカラー 約100.4円
インクのコストパフォーマンスは、2017年秋の実売価格をふまえると、上表の通りです。
用紙代を除いた1枚あたりのL版写真の印刷コストは、約15.9円、フォト年賀状印刷のコストは約28.8円、A4用紙縁なし印刷のコストは、約103.4円です。こちらはやや高めです。
A4普通紙に印刷した場合のコストは、キヤノンも非公開です。しかし、用紙サイズや印刷密度から試算すれば、A4普通紙カラー印刷では(多く見積もって)約28円ほど、A4白黒印刷では約11円ほどです。なお、この値は、アマゾンの実売価格が安ければ、これよりだいぶ下がる可能性があります。
印刷速度は、モノクロA4印刷で15.0枚/分、カラーA4印刷でも10枚/分と、新製品の下位機種と同じですが、十分高速でしょう。一方L判光沢紙の場合、18秒とさらに高速化しています。

本体の使い勝手は、この機種も、Wi-Fi(無線LAN)の他、自動両面印刷機能に対応します。液晶はこちらもタッチパネル式で、大きさは、エプソンの上位機を超える4.3型です。また、キヤノンは、このグレードからSDカードからのダイレクト印刷にも対応します。
スキャナーは、2400×4800dpiなので、エプソンの上位機を超えた優れたスペックです。やはり、キヤノンの場合、簡単なビジネス用としても使えるような仕様です。
以上、キヤノンのPIXUS TS8130の紹介でした。格安な機種と比べると、グレーインクの採用で画質が向上した点が最大の見所です。モノクロ印刷にも・カラー印刷にも影響するため、見逃せない部分です。また、地味ながら、スキャナ性能の向上は嬉しい部分です。

Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13
【2017】【液晶4.3型+無線LAN】
11・Canon PIXUS XK50
¥38,763 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
縁なし印刷:可能
大きさ:約372×324×139(mm)(収納時)

Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13
【2017】【液晶5型+有線・無線LAN】
12・Canon PIXUS XK70
¥42,017 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
縁なし印刷:可能
大きさ:約372×324×140(mm)(収納時)
PIXUS PIXUS XK50は、キヤノンの新製品のインクジェット複合機の上位ラインです。本体色は、1色だけの構成です。
なお、「最上位機」としてPIXUS XK70が発売されています。この2機種は、本体デザインがやや異なります。PIXUS PIXUS XK50は、下位機種と同じ4.3型ですが、最上位機では5インチという「クラス最大サイズ」の液晶を採用します。また、有線LANも搭載する点が異なります。
ただ、違いはこれらの点に止まりますので、以下、同時に紹介していきます。
インクの色数は、下位機種と同じ6色です。ただし、こちらは、色域を向上させた新開発のプレミアム6色ハイブリッドインクです。下位機種に採用されたグレーインクを廃して、その代わりに「フォトブルー」インクを加えて6色としています。

カラー印刷のクオリティは、そのため、粒状感はグレーインク採用モデルより軽減され、より写真向きになりました。言いかえれば、「画質の方向性がエプソンに近づいた」とも言えます。
モノクロ印刷のクオリティは、引き続き、黒が顔料インクのためクオリティは高いと言えます。ただ、グレーインクが不採用のため、モノクロ階調表現の点では下位機種に劣る可能性が高いでしょう。ただ、染料インクを採用する、エプソンのカラリオシリーズよりは引き続き、この面の性能は期待できます。
XKI-N11XL XKI-N10XL 6色大容量
¥6,079 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
XKI-N10XL PGBK ブラック[大容量]
¥1,435 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。この機種も新機種のため、アマゾンではなく、キヤノン直販価格を表示しました。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約12.5円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約9.3円
フォト年賀状印刷 約13.7円
A4Photoカラー 約60.5円
インクのコストパフォーマンスは、実売価格をふまえると、上表の通りです。
用紙代を除いた1枚あたりのL版写真の印刷コストは、約9.3円、フォト年賀状印刷のコストは約13.7円、A4用紙縁なし写真印刷のコストは、約60.5円です。
コスパを比較すると、このモデルは、エプソンの上位機種には及びませんが、6色タンク以上のモデルではキヤノンでは最安水準です。
A4普通紙に印刷した場合のコストは、用紙サイズや印刷密度から試算すれば、A4普通紙カラー印刷では(多く見積もって)約15円ほど、A4白黒印刷では約6円ほどです。
印刷速度は、モノクロA4印刷で15.0枚/分、カラーA4印刷でも10枚/分、L判光沢紙の場合と、下位機種と同じで、搬送系は、部品が共通仕様です。
本体の使い勝手は、もちろん、Wi-Fi(無線LAN)の他、自動両面印刷機能に対応します。液晶はこちらもタッチパネル式です。、大きさは3.0型です。また、キヤノンは、このグレードからSDカードからのダイレクト印刷にも対応します。
スキャナーは、2400×4800dpiと、下位機種同様に良いです。
以上、キヤノンのPIXUS PIXUS XK50と70の紹介でした。印刷速度と印刷コストを最重要視したら、今年度については間違いなくこれが選択肢でしょう。
写真画質も、「フォトブルー」インクの採用で、優位性のあるエプソンに追いついてきています。ビジネス面では、グレーインクこそ不採用でしたが、顔料黒インクの採用は引き続きエプソンに比して有利です。本体価格は高いですが、性能面では「まとまった」良機種です。
Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13
【2016】【液晶4.3型+無線LAN】
13・Canon PIXUS TS8030 【ブラック】
13・Canon PIXUS TS8030 【ブラウン】
13・Canon PIXUS TS8030 【ホワイト】
13・Canon PIXUS TS8030 【レッド】
¥28,300〜 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13
【2016】【液晶4.3型+無線LAN】
14・Canon PIXUS TS9030
¥42,800 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
縁なし印刷:可能
大きさ:約372×324×139(mm)
TS8030とTS9030は、2016年モデルの最上位機です。先ほど紹介したPIXUS PIXUS XK50・70の旧製品となります。
こちらも、こちらも2機種あります。しかし、同じインクと、ユニットを搭載した「兄弟機」です。

本体の使い勝手は、上位機種と下位機種の最大の相違点で、上位機種のTS9030にのみ、大きめの5インチの液晶が付属します。本体のデザイン性が主な改良点であり、実用上は大差ないといいえます。その他の点は、有線LANの有無以外同じのため、同時に紹介します。
インクの色数は、こちらも6種類です。ただ、この機種は、新型の「フォトブルー」インクは不採用です。従来のグレーのインクを装備しています。

カラー印刷のクオリティは、そのため粒状感の面では新機種に負けます。しかし、階調性(コントラスト)は、グレーインクの効果で、この機種も決して悪くないので、完全に上を行かれているとも言えない部分はあります。スペック的にも最大解像度は、最高4800dpiの新機種に対して、こちらが最高9600dpiと逆に買っている部分もあります。
モノクロ印刷のクオリティは、繰り返すまでもなく、グレーインクが功を奏し、そのクオリティは新機種より高いでしょう。
Canon BCI-371XL 6色 (大容量)
¥7,056 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
Canon BCI-371 6色
¥5,140 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
Canon BCI-370XLPGBK ブラック大容量
¥1784 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
純正インクの単価は、こちらになります。この機種も大容量インクタンクが用意されます。
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約15.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約13.7円
フォト年賀状印刷 約20.1円
A4Photoカラー 約75.4円
インクのコストパフォーマンスは、2017年7月現在の実売価格をふまえると、上表の通りです。
Amazonでのインクの実売コストをふまえて計算すると、新機種に比べて多少インクコストが増していますが、それでも6色インクジェットプリンタとしてはコスパは良い方です。
A4普通紙に印刷した場合のコストは、用紙サイズや印刷密度から試算すれば、A4普通紙カラー印刷では(多く見積もって)約18.5円ほど、A4白黒印刷では約7.4円ほどです。インクタンクの数からすれば優秀な部類です。
印刷速度は、新機種と同じです。モノクロA4普通紙で15枚/分、カラーA4普通紙でも10枚/分と高速です。日常的な文書類の印刷にも便利です。
スキャナーは、2400×4800dpiと、新機種と同様に良いです。
以上、TS8030とTS9030の紹介でした。2016年モデルと言うことで、ネットでは価格が下落しており、お買得があります。デンキヤでは在庫が尽きていますが、新製品と比べてかなり安いので、こちらを選ぶのは「あり」でしょう。
もちろん、印刷コスト面では新機種と開きがありますが、相当程度印刷しないと価格差は逆転しないため、新型と価格差が一万円以上ある場合は、こちらを推します。
次回記事の予告!
高画質なプリンタ複合機のおすすめは、結論的にこれ!
さて、今回の記事ではエプソン・キヤノンの最新機種について見てきました。
次回の記事【こちら】では、今回紹介した全機種の中から、価格や使い勝手から皆さんにもっともオススメできる機種について、提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
→第4回目の記事はこちら
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