比較2018’ インク代が安いカラープリンタ17製品の性能とおすすめ(1)プリンター複合機:EPSON CANON ブラザー HP

2018年03月30日

比較2018’ インク代が安いカラープリンタ17製品の性能とおすすめ(1)プリンター複合機:EPSON CANON ブラザー HP

【今回レビューする内容】 2018年 新製品のA4カラープリンター複合機17製品の性能とおすすめ:Wi-Fi・スマホ対応インクジェット複合機 エプソン カラリオ キヤノンピクサス ブラザー プリビオインク価格の違い 印刷コストなど「最強」機種ランキング windows10 Mac OSX10.13対応

【紹介する製品型番】 HP EW-M660FT PX-045A PX-047A PX-437A PX-048A ecotank EW-M770T EW-M571T EP-M570T PX-M160T PX-S160T DCP-J562N-W DCP-J762N DCP-J963N DCP-J983N DCP-J572N DCP-J973N MCF-J893N ENVY 4520 Officejet 4650 ENVY5640 PIXUS TS6030 TS6130 TS5130 MG3630 TS31300 EP-808AW MG7730 DCP-J567N DCP-J767N DCP-J968N Colorio PX-049A

今回のお題
印刷コストの安いA4カラープリンターのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今回は、A4カラープリンター複合機の比較です。

 主要4社の2018年3月現在最新モデル全機種を、初心者の方にも「できるだけ分かりやすく」比較します。

 今回は、主に「実際の印刷コスト」に注目しながらプリンタを比較します。そして、最後に「結論」として予算別・目的別にAtlasの「おすすめ機種」を数機種提案します。

1・今回紹介するプリンターの種類

 

 なお、このブログ「家電批評モノマニア」では、プリンターに関する比較記事を全部で9つ書いています。

1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット  
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方 【まとめ】

 今回は、1回目の記事です。

 4色インクの「A4カラーインクジェット複合機」を比較します。

 201803301410.jpg

 「複合機」というのは、プリント・コピー・スキャナ機能が全て付属するプリンタを意味します。現在のところ、1万円以下の格安プリンターは、ほぼすべてこの「複合機」タイプです。

 「インクジェット複合機」は、新製品だけでも30製品以上あります。そのため、1回目の今回の記事は、印刷コストと本体価格が安い4色インクの複合機に限定して紹介します。

 インクコストの圧倒的安さで話題の「エコタンク搭載プリンター」も含みます。

 201609011232.jpg

 「年賀状に向いた高画質なA4複合機」をお探しの方は、お手数ですが、高性能機を扱った2番の【高画質なイングジェットプリンターの比較記事】をご覧ください。また、最近流行している「A3対応のインクジェット複合機」は、3番の記事をご覧ください。

 「どのグレードの製品にするか検討中の方」は、さしあたって、今回の記事から順番に読み進めて頂くと、分かりやすいと思います。

2・プリンターの比較基準

 今回プリンター比較にあたって重要視したいポイントは、次の4点になります。

1・インクコスト(印刷コスト)
2・印刷や印字のクオリティ
3・スマホ・デジカメとの連携
4・WinやMacへのOS対応

 とくに、1番の「インクコスト」については、メーカーが出す推定価格ではなく、アマゾンにおけるインクの実売価格をふまえながらコストを比較しました。

 そのため、コストについての説明は、ある程度正確だと思います。

3・エプソンのカラープリンター

 さっそく、メーカー別に4色インクのカラープリンタを比較していきましょう。

 最初はエプソンの「カラリオ」からです。

 なお、以下の本文では、高評価できる部分は赤字で、イマイチな部分は青字で書いていくことにします。


 201602111310.jpg

 Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13

 【2016】

 1EPSON Colorio PX-049A  
  ¥6,512 Amazon.co.jp (3/30執筆時)

 高さ145×長さ390×奥行300mm (収納時)  

 PX-049A は、エプソンのプリンター複合機のエントリーモデルです。2016年発売ですが、2018年現在も引き続き生産されている機種です。 

 格安な機種ですが、スキャナとコピーも付いたプリンター「複合機」です。なお、最近は「プリンタ機能」だけのプリンタは、格安機種ではラインナップがありません。

 

 EPSON 4色パック RDH-4CL
  ¥3,789 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)
 EPSON 大容量ブラック RDH-BK-L

  ¥1,652 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 純正インクの単価は、以上です。

 また、2017年秋のインクコストをふまえた場合、実際の印刷コストは下表のようになります。

メーカー公表印刷コスト
  L判光沢紙 約27.5円  
実際の印刷コスト
  
L判光沢紙 約22.2円
  フォト年賀状印刷 34.3円   
   A4Photoカラー 約128.6円

 インクのコストパフォーマンスは、上表のようになります。

 カラー印刷のコストは、アマゾンのインクの実売価格からすれば、1枚あたりのL版写真の印刷コストは、約27.5円フォト年賀状印刷コスト約34.4円A4用紙の縁なしフォト印刷のコストは、約128.6円です。4色としては、やや高めでしょう。

 普通紙に印刷した場合にかかるコストは、非公表です。しかし、用紙の表面積などからコストを計算すれば、普通紙A4カラー印刷で、1枚36円前後、A4白黒印刷の場合は、約14円程度です。こちらについても、さほど安くないです。

201602111330.jpg

 カラー印刷のクオリティは、格安機としては、高いです。なぜなら、ドライバーの改良で、印字品質が従来機よりも改善されているからです。とくに、デジカメ写真などの「黒つぶれ」などのコントラスト調整の部分は、力を入れて改良されています。

 文字印刷のクオリティも良好です。エプソンの純正インクは、入門機でもインクの耐水性能が強いので、普通紙でもあまり「にじみ」ません。

 これに加えて、文字印刷について、文字の輪郭を鮮明化させる「文字クッキリモード」の搭載が言及に値します。その他、「領域判定コピー」という機能が付属しています。これは、文字と画像とを区別して認識し、それに合わせた適切な印刷を行う技術です。エプソンプリンターの核心的技術なので、クオリティを期待するならば、この上位機の方が良いかと思います。

  印刷速度は、あまり重要視されません。カラーの印刷速度が約105秒と入門機としても遅めです。

 また、普通紙へのA4のビジネス文書(黒・カラー)の印刷の場合、実測値で15秒/枚ほどで、毎分4枚印刷できる速度です。印刷スピードに期待するならば、ブラザーやキヤノンの方が数倍速いです。ストレスはあるでしょう。

 201608120833.jpg

 Epson iPrint(スマホアプリ)
  ¥0 iTunes Store
 Epson iPrint(スマホアプリ)
  ¥0 Google Play

 ネットワーク機能は、この機種の場合、Wi-Fi(無線LAN)が搭載されます。そのため、スマホアプリから直接印刷ができます(iPrint機能)。一方、この機種は、液晶パネルとSDカードスロットがないので、デジカメなどのSDカードからの印刷には未対応です。

 以上、PX-049の紹介でした。入門機ですが、無線LANが搭載され、印刷のクオリティも向上しています。

 現状では多少インクコストが高いですが、時間が経てば下位機種並みには下落するでしょう。ただ、他社と比べても、5000円前後のモデルでは、画質は期待できるモデルです。

 

 Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13

 2・EPSON Colorio PX-045A
  ¥6,467 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 高さ145×長さ390×奥行300mm (収納時)  

 なお、これより1世代前となる入門機、 PX-045Aが現在も販売中です。ただ、現状では、すでに在庫が少なく、価格も高めです。

PX-045Aエプソンプリンター複合機「カラリオ」では、最も安い機種です。他社モデルを含めても、最安はこちらだと思います。

 

 EPSON 4色パック IC4CL69
  ¥3,636 Amazon.co.jp
  (3/30執筆時)
 EPSON 大容量ブラック ICBK69L
  ¥1,574 Amazon.co.jp
  (3/30執筆時)

 インクも先述のように新機種から改良があったため旧式です。その点でも、選ぶ必要はないでしょう。

4・ブラザーのカラープリンター

 つづいて、ブラザーのカラープリンターを紹介しましょう。

 同社も、プリンターに力を入れている会社です。


 201803301429.jpg

 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 【2017年モデル】

 【下位機種】

 3・ブラザー PRIVIO DCP-J572N 【白】
  ¥8,618 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 【中位機種】【通常型番】

 4・ブラザー PRIVIO DCP-J973N-W【白】
 4・ブラザー PRIVIO DCP-J973N-K【黒】  
  ¥13,824 Amazon.co.jp  (3/30執筆時)

 【中位機種】【Amazon限定型番】

 4'・ブラザー PRIVIO DCP-J973N-W【白】
 4'・ブラザー PRIVIO DCP-J973N-K【黒】  
  ¥12,535 Amazon.co.jp  (3/30執筆時)

 【上位機種】

 5・ブラザー PRIVIO MCF-J893N【黒】  
  ¥22,375 Amazon.co.jp  (3/30執筆時)

 高さ172×奥行341×横幅400mm   

 プリビオは、ブラザーのプリンターです。2017年10月に発売された最新機です。

 毎年、【上位機種】【中位機種】【下位機種】3機種ラインナップを出しています。

 また、【中位機種】には、Amazon限定モデルがありますが、サンプル用のA4用紙がつくのみの構成で、多少安いです。仕様は同じです。

 201510242111.jpg

 【中位機種】 は、以下で紹介していく基本機能に加えて、CDのレーベル印刷機能USBメモリーからの印刷機能が付属します。

 【上位機種】 は、さらに、コピー機のようなADF(複数の原稿の自動送り装置)FAX機能が搭載され、スキャニングやコピーの利便性が高くなっています。また、上位機種だけは、黒色の本体モデルも選べます。

 

 これ以外の機能は、後ほど紹介する印刷速度の若干の差を除けば、3機種とも同じです。つまり、ブラザーの場合は、CDのレーベル印刷とADF機能の要不要で選ぶのが基本です。いずれも「省スペース」を売りにした設置しやすいモデルです。

 

 Brother 4色パック LC3111-4PK
  ¥4,015 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)
 Brother ブラック2個 LC3111BK-2PK
  ¥2,509 Amazon.co.jp (3/30執筆時)

 純正インクの単価は、上記の通りです。黒インクに2本入りの「お徳用パック」などもあり、利便性は高いです。

メーカー公表印刷コスト
  L判光沢紙 約18.6円
  A4普通紙カラー 約8.4円
  A4モノクロ 約2.7円 
実際の印刷コスト
  L判光沢紙    約12.6円
  フォト年賀状印刷 約18.6円       
  A4Photoカラー 約69.5円

 インクのコストパフォーマンスは、Amazonにおける2017年秋のインクの実売価格からすれば、上表のようになります。

 フォトカラー印刷の場合、エプソンと比べると、総じて1割〜2割ほど印刷コストが安いです。そのため、日常に使用するプリンターとしておすすめできます。

 普通紙に印刷した場合にかかるコストは、ブラザーは自信があるのかメーカーとしても公開しており、普通紙A4カラー印刷1枚8.4円前後、A4白黒印刷の場合は、約2.7円程度です。これは、入門機としては、他社に比べても、圧倒的なコスパです。

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 カラー印刷のクオリティは、ブラザーは4色インクでの写真画質に力を入れており画質はかなり高いです。エプソンの場合、最上位(高級)モデルは6色インク(以上)です。そのため、4色インクの画質改善は、さほど力を入れない向きもあります。一方、ブラザーは、4色インクが最上位ですから、技術革新の頻度も多いように思います。

 たしかに、写真の鮮明度ではEPSONに一日の長があります。しかし、ブラザーもカラー文書の印刷力は水準以上です。光沢紙を使っての凝った年賀状や写真プリントをされないならば、十分以上の性能があります。

  

 FUJIFILM はがき写真用紙 画彩100枚
  ¥1,054 Amazon.co.jp (3/30執筆時)

  なお、ブラザーは、キヤノン・エプソンと異なり高級写真専用紙を販売していませんが、今年度から富士フイルムとダッグを組んで、画彩シリーズに特化した印刷モードを採用しました。

 文字印刷のクオリティは、ブラザーの場合とくに評判が良いです。こちらも顔料インク使用ですからにじみにくいですし、4色モデルとしては品質はトップレベルに高いです。

 印刷速度は、【下位機種】のみ、1分間にカラー6枚・モノクロ12枚で、【中位機種】以上は、カラー10枚・モノクロ12枚です。下位機種から印刷スピードを公開しているのは、同社の自信の表れです。エプソンのカラリオシリーズよりも約2倍は高速です。そのため、家庭で大量印刷を考えている方はブラザーがおすすめです。

201803301426.jpg

 Brother iPrint&Scan
  ¥0 iTunes Store
 Brother iPrint&Scan
  ¥0 Google Play

 ネットワーク機能は、この機種もWi-Fiが搭載されます。スマホから直接的に印刷できるため、今の時代には便利な機種だと思います。

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 操作も、ブラザーは全機種ともタッチパネル式です。直感的な操作が可能です。液晶パネルが付属し、SDカードスロットもあるため、デジカメからの直接印刷にも便利です。

 自動両面印刷機能も搭載されます。これは、エプソンの場合、4色印刷の入門機では不採用でした。職場などに持って行く書類のかさが2分の1にできるため、人によってはかなりメリット性があります。年賀状などの印刷にも便利ですね。紙コストの削減にもなります。  

 ユーザサポートについても、ブラザーはその親切さ・わかりやすさで定評があり、Atlasの経験からも、エプソンと共にオススメできる企業の1つです。また、ブラザーは、やはり、エプソンと同じくMacフレンドリーな企業です。MacのOSが更新されると、ほぼすぐにドライバーを提供してくれます。

 以上、ブラザーの4色インク採用モデルの紹介でした。

 4色インクモデルだけで比べれば、印刷スピード・品質・コストの点で最も総合力が高いといえます。仕事・プライベート・年賀状の利用を勘案した総合力ではブラザーのプリビオが間違いなくオススメできます。同社のCM風に言えば「賢く選べばブラザー」と言えそうです。


  

 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 【Amazon限定モデル】

 6・BROTHER PRIVIO DCP-J983N+A4PA
  ¥26,778 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 【通常モデル】

 6・BROTHER PRIVIO DCP-J983N
  ¥29,043 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 横幅420×奥行341×高さ172mm

 DCP-J983Nは、ブラザーの大容量インクタンク搭載モデルです。2モデルありますが、Amazon限定モデルのみ、サンプル用紙が「おまけ」で付属します。

 DCP-J983Nは、大容量モデルですが、本体サイズとしては、横幅は他機種と同じで、数センチ高さが増しているだけなので、家庭用の省スペースモデルと言えます。本体色は、こちらは白色のみです。

  

 大容量お徳用4色パック LC21E-4PK
  ¥6,750 Amazon.co.jp (3/30執筆時)

 純正インクの単価は、上記の通りです。セットインクは、通常の倍の価格ですが、その分大容量で、交換頻度が少なくて済みます

メーカー公表印刷コスト
  L判光沢紙 約15.1円
  A4普通紙カラー 約4.6円
  A4モノクロ 約1円 
実際の印刷コスト
  L判光沢紙 約15円
  フォト年賀状印刷 22円   
  A4フォトカラー 約82.5円

 インクのコストパフォーマンスは、アマゾンにの実売価格からすれば、以上の通りです。ただ、フォトカラー印刷のコストは、下位機種と比べて、実質的に差はありません。

 普通紙に印刷した場合にかかるコストは、その一方で、公開印刷コストベースでも、普通紙A4カラー印刷1枚4.6円前後、A4白黒印刷の場合は、約1円程度と相当安い水準です。

 こうした点で、カラーのA4ビジネス文書の印刷コストは、従来機の半値であり、業界全体でも最安水準です。単純計算で、インク交換無しに1500枚程度は印刷できるので、「インク替えの煩わしさ」から解放されたい方にも向きます。

 カラー印刷のクオリティは、下位機種と同じく、4色モデルでは総合的に高水準です。大容量インク搭載のビジネスモデルだからといって、ヘッドの質などが妥協された作りではないです。

 文字印刷のクオリティも、下位機種と同じ水準です。評判が良いため、期待して良い部分です。

 印刷速度は、カラー印刷で10枚/分モノクロで12枚/分です。下位機種と同じ機構を採用しているようで、このあたりのスペックも同じです。

 その他の点、つまり、ネットワーク機能としてWi-Fi(無線LAN)が搭載される点や、自動両面印刷機能が搭載される点、CDのレーベル印刷が可能な点、ADF(自動原稿送り装置)が搭載される点なども同じです。

 以上、 DCP-J983Nの紹介でした。本体価格がやや高額な分、インク価格は「相当やすくしている」というモデルです。

 例えば、PTA活動で大量のチラシの印刷が想定されるなどの場合は、総コスト面でこの機種は有利でしょう。一方、数年間の使用期間中に5000枚を越えない水準ならば、下位機種でも良いと思います。

5・キヤノンのカラープリンター

 続いて、キヤノンの格安プリンタを紹介しましょう。

 同社の上位機は、「5本」のインクタンクを使う「4色」モデルもあります。


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 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 【2017年】

 7・Canon PIXUS TS3130  【各色】
  ¥8,480 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 高さ145×長さ435×奥行316mm

 TS3130は、最新機ではキヤノンのプリンターとしては、最も格安なモデルです。

 本体のサイズは、他社に比べても、非常に小型で、設置性の良い機種です。

 

 CANON BC-346XL 3色カラー(大容量)
  ¥2,727 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
 CANON BC-345XL ブラック(大容量)
  ¥2,849 Amazon.co.jp (3/30執筆時)

 純正インクの単価は、上記の通りです。大容量タンクが利用できるので、その価格を示しました。

メーカー公表印刷コスト
  L判光沢紙 約21.7円
実際の印刷コスト
  L判光沢紙    約22.7円
  フォト年賀状印刷 約33.4円    
  A4Photoカラー 約125.1円

 インクのコストパフォーマンスは、Amazonでの実売価格をみても、メーカーの公開印刷コストをみてもインクコストが決して安い機種ではありません

 また、こちらは、他社のように「4色独立タンク」を採用しておらず、「3色タンク」+「黒インクタンク」の構成です。カラーインクの1つがなくなると、すなわちカラータンク丸ごと交換になる機種であり、使い方によってはさらに割高な場合も有り得る機種です。

 印刷速度は、A4普通紙へのカラー印刷は、1分間に4枚、モノクロ印刷は、1分間に7.7枚です。ブラザーに比べると遅い機種です。同社の昨年度の下位機種よりも遅く、この部分で性能を削っています。

 201503051559.jpg

 カラー印刷のクオリティは、インクの最小サイズが2ピコリットルと、エプソン・キヤノンよりも粗いです。

 文字印刷のクオリティは、一方、顔料インクで耐水性の高い独自のインクを使っていますので、品質は他社並みです。

 ネットワーク機能は、無線LAN搭載です。本体には1.5型と小さいながら液晶モニターが付属し、スマホからのダイレクト印刷に対応できます。ただし、こちらは自動両面印刷機能が非搭載です。 

 以上、PIXUS MG3630の紹介でした。独立タンク・自動両面印刷の不採用と、画質の点でやや魅力に欠ける機種です。

 この点で言えば、基本的には他モデルが良いと思います。ただ、キヤノンのプリンター全般が劣るわけではないことをは記しておきます。以下紹介する、5色以上のモデルについては、高品質モデルも多いです。4色にはあまり力を入れていないというだけです。

ーーー

 

 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 【2016年】

 8・Canon PIXUS MG3630 【各色】
  ¥8,173 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 高さ152×長さ449×奥行304mm

 なお、PIXUS MG3630には、MG3630 という旧モデルが併売中です。新機種では、インク構成が見直されたので、利用するインクが異なる機種です。

 CANON BC-341XL 3色カラー(大容量)
  ¥3,046 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)
 CANON BC-340XL ブラック(大容量)
  ¥2,720 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 純正インクの単価は、上記の通りです。

メーカー公表印刷コスト
  L判光沢紙 約18.6円
  A4普通紙カラー 約12.4円 
実際の印刷コスト
  L判光沢紙    約14.8円
  フォト年賀状印刷 約27.4円  
  A4Photoカラー 約81.6円

 インクのコストパフォーマンスは、発売時期が早いため、新機種よりは安いです。ただ、こちらも、「4色独立タンク」を採用しておらず、「3色タンク」+「黒インクタンク」の構成です。この部分では期待できない機種です。

 印刷速度は、A4普通紙へのカラープリントは1分間に5.7枚、モノクロは、1分間に9.9枚と、新機種よりも多少ですが速いです。

 カラー印刷のクオリティは、新機種と同等で、インクの最小サイズが2ピコリットル粗いですね。

 文字印刷のクオリティは、こちらも顔料インクで耐水性の高い独自のインクを使っています。

 ネットワーク機能は、こちらも無線LAN搭載です。ただ、新機種と異なって、本体に液晶パネルが付属しないために、デジカメなどの直接印刷には不便です。逆に、自動両面印刷機能は搭載ですが、キヤノンははがきの両面印刷には非対応です。

 以上、PIXUS MG3630の紹介でした。独立タンクの不採用と、画質の点でやや魅力に欠ける機種です。


 

 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 【2017年】

 9・Canon PIXUS TS5130   【各色】
  ¥10,533 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 高さ147×長さ435×奥行315mm

 TS5130 は、最新機ではキヤノンで2番目に安いモデルです。下位機種と異なり、前面に蓋付きのデザイン性の高い小型機です。

 CANON BC-341XL 3色カラー(大容量)
  ¥2,931 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)
 CANON BC-340XL ブラック(大容量)
  ¥2,832 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

 純正インクの単価は、上記の通りです。こちらは、昨年モデルと同じインクを流用しています。

メーカー公表印刷コスト
  L判光沢紙 約18.6円
実際の印刷コスト
  L判光沢紙  約14.8円     
  フォト年賀状印刷 約27.4円
  A4Photoカラー 約81.6円
 インクのコストパフォーマンスは、Amazonの実売価格からすると以上の通りです。

 こちらも、下位機種と同じで「4色独立タンク」を採用しておらず、「3色タンク」+「黒インクタンク」の構成で、使い方によってはさらに割高な場合も有り得る機種です。

 印刷速度は、A4普通紙へのカラープリントは1分間に6.8枚、モノクロは、1分間に13.0枚と、4色モデルではキヤノンで最速ですね。

 カラー印刷のクオリティは、文字印刷のクオリティは、下位機種と同じです。文字印刷については、顔料インクで耐水性の高い独自のインクを使っていますので、品質は他社並みでしょう。

 ネットワーク機能は、無線LAN搭載です。本体の液晶は、ブラザーと異なり、タッチパネルではないですが、2.5型の液晶モニターが付属し、スマホからのダイレクト印刷に対応できます。一方、自動両面印刷機能は搭載で、こちらは他社のように、はがきにも対応します。

 以上、PIXUS  TS5130の紹介でした。

 やはり、非独立タンクはインクコスト面で相当不利です。スタイリッシュな本体ですが、この機種は、今回の比較の観点からすると、あまりおすすめできる機種とはいえないでしょう。


 201803301437.jpg

 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 【2017】

 10Canon PIXUS TS6130 WH ホワイト
 10・Canon PIXUS TS6130 BK ブラック  
  ¥13,340 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

  縁なし印刷:可能
 
大きさ:約372×315×126(mm)(収納時)

 PIXUS TS6130は、キヤノンの中級機です。本体の大きさはこちらもかなりの小型です。

 インクの色数は、4色です。ただし、キヤノンのこの機種は、黄色・赤色・青色の3色カラーインクのほか、黒インクを顔料・染料と2系統搭載している点で、インクタンクとしては5本から構成されています。

 201409282219.jpg

 カラー印刷のクオリティは、他社の4色モデルと比べると健闘しています。染料黒インク(=写真ブラック)の採用で、こと写真のクオリティが向上するからです。顔料黒インクだけでは、コントラストと濃度が強すぎるため、カラーの階調が重要な写真に適応するのがやや困難だからです。

 201409282217.jpg

 モノクロ印刷のクオリティも、顔料インクが搭載されていることで、文字印刷は他機と同様に高水準です。

  

 Canon BCI-3815色マルチパック
  ¥5,182
Amazon.co.jp (3/30執筆時)
 Canon BCI-380XLPGBK ブラック大容量
  ¥2,021
Amazon.co.jp (3/30執筆時)

 純正インクの単価は、こちらになります。こちらは、1色ずつ交換できる独立タンクです。

メーカー公表印刷コスト
 L判光沢紙 約17.2円
実際の印刷コスト
  L判光沢紙 約15.0円
 フォト年賀状印刷 約22.1円
  A4Photoカラー 約97.9円

 インクのコストパフォーマンスは、2017年現在の実売価格をふまえると、上表の通りです。

 用紙代を除いた1枚あたりのL版写真の印刷コスト約15円フォト年賀状印刷のコスト約22.1円A4縁なし印刷のコストは、約97.9円のコストです。5つのインクタンクが必要な機種にしては平均的でしょう。

 普通紙に印刷した場合にかかるコストは、逆に安いです。普通紙A4カラー1枚20円前後、A4白黒印刷の場合は、約8円程度です。ブラザーに次ぐ水準でしょう。

 印刷速度は、特に、普通紙への印字スピードは、キヤノンが圧倒的に速いといえます。モノクロA4普通紙で15.0枚/分カラーA4普通紙でも10枚/分と、格安のレーザープリンターに比する速度を出せます。L判光沢紙の場合も31秒とやはり高速です。

 キヤノンは伝統的に「普通紙の印字速度の速さ」を売りにして、エプソンに対抗してきた経緯のある会社だということは言及に値するでしょう。ビジネス用で大量に印刷するならば、印刷の速いキヤノンがよいです。 

 201709061416.jpg

 本体の使い勝手は、Wi-Fi(無線LAN)のほか、自動両面印刷機能2WAY給紙に対応します。液晶はタッチパネル式で、大きめの3.0型です。入門機としては大きめですね。その他スキャナーは、1200×2400dpiなので、他社より性能が良いです。

 以上、キヤノンのPIXUS TS6130の紹介でした。やや本体の値段はしますが、2系統のインクを搭載し、文字印刷のクオリティと写真クオリティが両立した機種です。普段は、モノクロ印刷だが、多少インクコストが高くなっても、「年賀状はそれなりにこだわりたい」方にはこちらでしょう。


  

 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 【2016

 11Canon PIXUS TS6030 WH ホワイト
 11・Canon PIXUS TS6030 BK ブラック
  ¥17,730 Amazon.co.jp
(3/30執筆時)

  縁なし印刷:可能
 
大きさ:約372×315×126(mm)(収納時)

 PIXUS TS6030は、2016年秋発売の製品で、上で紹介したPIXUS TS6130の「旧モデル」となります。新機種と同じ形の本体を採用しますが、インクの型番が異なるので「別機種」として紹介します。

 インクの色数は、こちらも、5本インクタンクから構成され、顔料黒インクと染料黒インクがダブルで付属します。

 カラー印刷のクオリティも、新機種に新しいインク技術は未裁用だったので、TS6130と劇的な変化はないです。モノクロ印刷のクオリティの高さは、やはり「売り」です。

  

 Canon BCI-371XL 5色マルチパック大容量
  ¥6,237 Amazon.co.jp
  (3/30執筆時)

 純正インクの単価は、こちらになります。

メーカー公表印刷コスト
 L判光沢紙 約15.1円
実際の印刷コスト
  L判光沢紙 約13.2円
 フォト年賀状印刷 約19.4円
  A4Photoカラー 約72.8円

 インクのコストパフォーマンスは、2017年秋の実売価格をふまえると、上表の通りです。

 Amazonでのインクの実売コストをふまえて計算すると、1枚あたりのL版写真の印刷コストは、約13円フォト年賀状印刷のコストは約22.2円A4縁なし写真印刷のコストは、約72.0円のコストです。

 普通紙に印刷した場合にかかるコストは、普通紙A4カラー1枚18円前後、A4白黒印刷の場合は、約7円程度です。こちらの場合も、ブラザーに次ぐ低コスト水準といえるでしょう。

 印刷速度は、一方、高速ですが、新機種には負けます。モノクロA4普通紙で12.6枚/分カラーA4普通紙でも9枚/分となります。とはいえ、これでも、格安のレーザープリンターに比する速度ですね。L判光沢紙の場合も33秒とやはり高速です。

 本体の使い勝手は、タッチパネル式液晶を装備し、Wi-Fi自動両面印刷にも対応なので、新機種と変わりません。ただ、こちらの場合、はがきの両面印刷は非対応です。

 スキャナーは、1200×2400dpiなので、新機種と同じです。

 以上、キヤノンのPIXUS TS6030の紹介でした。新機種のPIXUS TS6130が登場していますが、印刷速度がやや遅い点と、はがきの両面印刷ができない部分以外は、差がない機種です。

 インクコストも現状ではこちらが安いので、値下がりしている本体価格も含めて、現状でお買得なのはむしろこちらでしょう。ビジネス中心でも、ある程度のカラー印刷のクオリティが欲しい場合は、こちらの製品が良いでしょう。

ーーー

 【2016】

 12・Canon PIXUS TS5030 【各色】
  ¥11,890 Amazon.co.jp (3/30執筆時)

 なお、2016年旧モデルについては、同じインクタンクを用いる下位機種であるTS5030もあります。ただ、機能面で、自動両面印刷機能と前後に同時に給紙できる2Way給紙が付属しません

 液晶パネルも、タッチパネルではない普通の液晶ですので、あまりおすすめできません。

次回の予告!
インク代の安いカラープリンタ複合機のおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、第1回目の記事では、エプソン・ブラザー・キヤノン・HPインクジェットプリンター複合機について見てきました。

    

 Windows 7〜10 Mac 10.6〜10.13

 13HP ENVY 4520 F0V63#ABJ
  ¥6,368 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
 14・HP Officejet 4650 F1H96A#ABJ
  ¥8,560 Amazon.co.jp (3/30執筆時)

 続く第2回目【こちら】では、今回紹介できなかった、HP(ヒューレットパッカード)の格安機を紹介します。

 また、キヤノンのPIXUS MX923 BKHP ENVY5640・CANON・ PIXUS MX923エプソンエコタンク搭載プリンターEW-M571T EP-M570Tなど、インクの安さに評判がある4色インク採用の中級モデルも紹介します。

 その後、結論として、ここまでに見た「4色インクの機種すべて」から、価格別・目的別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していきたいと思います。その後、6色インクタンクの機種の紹介に入ります。

 第2回目記事は→こちら!

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posted by Atlas at 15:14 | プリンター

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