【今回レビューする内容】2024-2025年 LEDデスクライト・LEDデスクスタンドの性能とおすすめ・選び方:山田照明 Zライト パナソニック BenQ スワン:OLED有機ELデスクライト対応:PC向け 子供向け 学習机向けのデスクライト:Wクランプ式やデスクスタンド式の違いや人気ランキング:照度 演色値 調光調色 色偏差対応
【比較する製品型番】山田照明 Z-LIGHT Z-10R Z-1000 Z-11R Z-80N Z-81N N-1100 Z-S7000 Z-80PROII B Z-208PROB Z-209PROB Z-10D Z-S5000N ZR-1NW ZR-1NB ReN Z-T70 ZR-30B Z-LIGHT Z-90B パナソニック SQ-LD310 SQ-LD320 SQ-LD560 SQ-LC570-WSQ-LC570-K SQ-LC470-W SQ-LC470-K SQ-LD440 NEC HotaluX HSD16032W-D24 ECL-111 ECL-112 BenQ WiT アイケアLEDデスクライト WiT Genie EXARM OLED LEX-3100 Ecorica SKY PRO EELM-SKY300-W SKY NEO EELM-SKY200-W Dyson Lightcycle Morph CD06BB CD06WS BALMUDA The Light L01A-BK L01A-WH アイリスオーヤマ LDL-QFD-W LDL-701-WLDL-52K LDL-QF02DL ヤマギワ バイオライト Rebio 555REBIO/WH 555REBIO/BK コイズミ ECL-111 スワン電器 LEDIC EXARM 980 PRO LEX-980 AS-520BK AS-755BK Dyson Lightcycle Morph CD06BB CD06WS Lightcycle CD05WS BALMUDA The Light L03A-BK L03A-WH Ecorica SKY PRO EELM-SKY300-W Philips Hue DSK501 サンワダイレクト 800-LED060 ジェントス DK-R190WH DK-H001BK DK-R256BK オーム電機 AS-LD1118K-K AS-LD1118K-W LTC-LS30N-W 06-3844 ほか
今回のお題
「目に優しい」LEDデスクライトのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2024年2月現在、最新のLEDデスクライトの比較です。
主に、PC・書類仕事・読書を含む仕事に向くタイプの紹介です。
しかし、子供の学習机向きの高機能デスクライトもフォローしました。
人気の山田照明のZライトをはじめとして、エコリカのOLED(有機EL)モデルや、ベンキューの WiT アイケアLED、スワンの自然光デスクライトを含め、とくに「目に優しい」という観点を重要視して比較します。
1・LEDデスクライトの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:NEC(HotaluX)〈日本〉
1-4:コイズミ〈日本〉
1-5:BenQ 〈台湾〉
1-6:山田照明 1〈日本〉
2・LEDデスクライトの比較 (2)
2-1:山田照明 2〈日本〉
2-2:スワン電器(自然光デスクライト)〈日本〉
2-3:フィリップス〈オランダ〉
3・LEDデスクライトの比較 (3)
3-1:ヤマギワ・バイオライト〈日本〉
3-2:ダイソン〈英国〉
3-3:バルミューダ〈日本〉
3-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-5:ツインバード工業〈日本〉
3-6:ジェントス〈日本〉
3-7:エコリカ〈日本〉
4・LEDデスクライトの比較 (4)
4-1:他の企業
4-2:最終的なおすすめの提案【結論】
ただし、紹介したい機種がかなり多いので、記事は、上記リンク集のように、全4回に分けています。
明るさ ★★★★★
演色値の高さ ★★★★★
調光の柔軟さ ★★★★★
調色対応 ★★★★★
アームの品質 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各製品を比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ製品!を提案していきます。
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1・LEDデスクライトの比較
2・シーリングライトの比較
3・LED電球の比較
1-1・LEDデスクライトの選び方の基本
具体的な機種を紹介する前に、「LEDデスクライト選び方の基本」について、あらかじめ紹介しておきます。
1・照度の高さ
2・演色値の高さ
3・多重影対策
4・調光機能の充実度
5・調色機能の充実度
6・アームの柔軟性
「目に優しい」LEDデスクライトを選びたい場合、上記の6つの要素に注意が必要です。
これらを軽視すると「デザインはよい」が、「極端に見にくい」LEDライトを選んでしまう危険があります。
以下、これらの点について順番に紹介しておきます。
第1に、照度の高さです。
照明器具の「明るさ」については、国内基準があります。
具体的には「光源30センチで500ルクス・50センチで250ルクス」を満たす製品が、JIS規格のAA水準をクリアしており、デスクライトとして「最高水準」であるとみなされます。
しかし、蛍光灯に比べ、この基準をクリアするLEDデスクライトは限られるため、注意が必要です。
第2に、演色値の高さです。
聞き慣れない言葉ですが、太陽の光をRa100として、どれだけそれに近いか、を表した
従来、デスクライトは「目の優しさ」において、照度(ルクス)が重要だと考えられていました。しかし、演色値も注目されています。
通常のLEDデスクライトの場合Ra80台後半ほどですが、以下で紹介する機種は、演色値がそれより高く、「より自然で、目に優しい光」を得ることができます。
第3に、配光の範囲です。
照射範囲:広範囲
用途:机全体を照らしたい方
机の上を広く明るく照らせるタイプを希望する場合は、写真のような幅広(長形)の製品を選ぶと良いでしょう。
例外はありますが、このタイプの方が、机のすみずみまでムラ無く照らせますので「目に優しい」といえます。
仕事や勉強用には、このタイプが良いです。
照射範囲:手元中心
用途:デザイン性を重視したい方
一方、手元をスポット的に照らす、丸形のデスクライトもあります。
格好良いのですが、配光範囲は限られるので、「スポットライト」が欲しい場合を除けば、少し注意が必要です。
ただ、最近のLED天井照明は、とても明るいため、そもそも天井照明を付けた状態で補うために利用したい場合、あるいは、家族が寝ているなどの事情で、光が拡がりすぎると困る事情がある場合、選べます。
今回は長形を多めにみますが、丸形も、山田照明の定番ほか、ヤマギワ・バイオライトRebioや、子供向けのバルミューダ・The Light L01A-BK、または、エグゼクティブ用のダイソンのLightcycle Morphなどの、丸形の高級品も見ていきます。
第4に、多重影対策です。
これは、LEDが超小型ランプを複数使う関係で、影が多重化してしまう現象です。従来、スリム蛍光管タイプのデスクライトに比べて、LEDのデメリットでした。
しかし、これらについても、配置の工夫などから、問題が解消されたLEDランプが多く販売されてきました。そういったものを選ぶのが、重要となります。
第5に、調光機能の充実度です。
「目に優しい」デスクライトを選ぶには、眩しすぎない明るさに調節できることがかなり重要です。
その点で言えば、多段階調光や、無制限調光機能をもつ機種を選ぶ必要があります。
第6に、調色機能の充実度です。
とくに、室内で利用する場合ですが、部屋のLEDシーリングライト などの室内照明と、デスクライトの色温度を合わせることが重要です。
もちろん、勉強の時は文字がみやすい昼白色にしたり、間接照明的に電球色にするなどの使い分けにも便利でしょう。
いずれにしても、色温度が調整できる(=調色ができる)点は、蛍光管に較べてLEDの良い部分です。
なお、色温度について、1点だけ補足です。
パナソニックが最近「色偏差」という概念を家庭用照明器具に持ち込んでいます。
色温度(青〜赤の指数)に対して、「色偏差」は、緑から赤紫方向の指数です。
同じ色温度でもメーカーで色が異なるのは、各社で色偏差の設定がことなるからです。
パナソニックによると、デスクライトについては、「青白みを帯びた光」は、パソコンの視認にはあまり良くないとされます。実際そうでしょう。
第7に、アームの性能です。
デスクで使う場合、基本的に広範囲に照らせる明るいライトをできるだけ上方から照らすのが良いといえます。
そのためには、アームの長さや柔軟性が重要になります。
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というわけで、今回は、上のような基準に注意しながら、冒頭書いたような企業順に各社の製品をみていきます。
1-2・パナソニックのLEDデスクライト
つづいて、家電メーカーの製品を中心に、注目するべきデスクライトを紹介していきます。
はじめに、パナソニックのLEDデスクライトです。ほぼ、全ての家電ジャンルを網羅している、日本屈指の総合家電メーカーです。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2021年発売】
【スタンド型】
1・パナソニック SQ-LD560-W
1・パナソニック SQ-LD560-K
¥17,400 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【クランプ型】
2・パナソニック SQ-LC570-W
2・パナソニック SQ-LC570-K
¥19,000 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:JIS AA水準相当
演色値:Ra83
多重影:対策あり
調光: 7段階
調色:6200K/5000K
SQ-LDシリーズは、パナソニックのLEDデスクライトです。
本機は、卓上スタンド式とクランプ式と、双方の展開があります。
LEDの照度は、JISのAA形基準に適合します。
冒頭の「選び方の基本」で書いたように、この基準をクリアしていれば、デスクライトとして「優秀」といってよく、「目にも優しい」といえます。
色温度は、2段階で調整できます。
目が醒めるような昼光色(6200K)と、オフィスに多い、昼白色(5000K)に対応です。
昼光色は、読書によい昼光色の「文字くっきり光」です。
天井照明を含めて、パナソニックの照明器具に伝統的に搭載される、機能性を持つ明かりです。
昼白色は、新機軸となる、昼白色の「パソコンくっきり光」になります。
こちらは、2021年以降に登場した「新機軸」です。
「パソコンくっきり光」は、色温度でいえば、他社にも見られる5000Kの昼白色です。
しかし、色偏差をDUB-4(マイナス4)にしています。
色偏差は、パナソニックが最近強調してきた指数で、色温度(青〜赤の指数)ではなく、緑から赤紫方向の指数です。
本機は、「パソコンくっきり光」を赤紫よりにすることで、光から青白い成分を減らし、画面のコントラスト(黒の締まり)を高めるという意図性があります。
家庭用照明器具としては「新機軸」で面白みのある技術かと思います。
視認性も、第三者機関(北里大学)での実験も行われており、ある程度信頼して良い数値だと感じます。
なお、PC照明は、ノートPCのパネル性能ほか、部屋の天井照明が、より重要な要素を持ちます。
実際、パナソニックも、「周囲の明るさなど環境によって、効果を感じにくいこと」があると注意書きをしています。
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結論的にいえば、基本的には、(家族が寝ているなどで)部屋の照明が明るくできない方に限って重宝しそうです。
また27インチ前後の大画面モニターだと、やや配光範囲が足りないので、使うにしても小型モニターまでです。
一方、【LEDシーリングライトの比較記事】で紹介したように、同じ色偏差・色温度が出せる製品が同社から登場しました。大画面の場合、これを買ったり、あるいは、これと合わせるならば、かなり良いように思えます。
演色値(太陽の光を100とする数値)は、Ra83です。
したがって、 「パソコンくっきり光」を含めて、高演色性のある機種とは言えず、そこは目的とはしません。
明るさ調整は、この機種は対応し、7段階調光に対応します。
アームの使い勝手や品質は、自由度が高く高性能です。
USB端子は、ただ、2.5W(5V 0.5A)の端子なので、スマホの高速充電には対応できません。
クランプ式の場合は、以上の可動範囲です。
USB端子は、棒の部分の下部になります。
操作パネルも、感覚的で使いやすそうです。
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以上、パナソニックのSQ-LDシリーズの紹介でした。
光源部分で、独自の工夫が光る機種と言えます。
とくに、(家族への配慮など)何らかの事情で部屋の天井照明を明るくできない方には、「文字くっきり光」や「パソコンくっきり光」の部分は生きるでしょう。
その部分で、テレワーク時代に良い機種だとと思います。
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なお、パナソニックからは、以下のような下位機も見られます。
【2021年発売】
【クランプ型】
3・パナソニック SQ-LC470-W
3・パナソニック SQ-LC470-K
¥14,700 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:JIS A水準相当
演色値:Ra83
多重影:対策あり
調光: 7段階
調色:6200K/5000K
第1に、SQ-LC470です。
ただ、照度がJIS A水準相当と落ちます。
そのほか、間接が2つとなり稼働性がやや悪い点、USB端子が付かない点が相違点です。
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【2024年発売】
4・パナソニック SQ-LD440-W
4・パナソニック SQ-LD440-K
¥14,000 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:JIS A水準相当
演色値:Ra83
多重影:対策あり
調光: 6段階
調色:6200K/5000K
第2に、SQ-LD44 です。
こちらはスタンド型ですが、やはり、照度がJIS A水準相当です。
USB端子もない仕様です。
一方、発売時期が新しい関係で、「休憩タイマー」と「30秒後切」という追加機能があります。
前者は、50分後に照度を落とし、その30秒後に切れるもの、後者は、寝室用で、30秒後にきれるというものです。
形状は、折りたたんでの収納性が良いのが「売り」です。
ただ、今回の「目に優しい」という基準での比較では「選外」でしょう。
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【2020年発売】
【通常型番】
5・パナソニック SQ-LD310-K
5・パナソニック SQ-LD310-W
¥7,426 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【特定量販店用型番】
5・パナソニック SQ-LD320-K
5・パナソニック SQ-LD320-W
¥6,569 楽天市場 (12/14執筆時)
照度:JIS A水準相当
演色値:Ra83
多重影:対策あり
調光: 5段階
調色:6200K(昼光色)
第3に、SQ-LD310 です。
自社のカタログに載らない「廉価版」になります。
こちらは、文字くっきり光(昼光色)のみで、昼白色(パソコンくっきり)は未対応です。照度も、JIS A水準相当です。
1-3・NECのデスクライトの比較
続いて、NECのデスクライトです。
2019年から照明部門が分社となり、社名がHotaluxになり、それ以降はその名前で出しています。
展開数は少なめながら、継続的に一定の人気がある製品を出しつつづけています。
【2022年発売】HSD16022K-D12後継
6・NEC HotaluX HSD16032K-D24
6・NEC HotaluX HSD16032W-D24
¥4,990 楽天市場 (12/14執筆時)
照度:JIS A水準相当
演色値:Ra80
多重影:
調光: 3段階
調色:6500K(昼光色)
HSD16032は、NEC(ホタルクス)の LIFELED’Sシリーズのデスクライトです。
LEDの照度は、「JIS規格照度」ではA型相当に止まります。
色温度は、調色できないタイプです。
ただ、パナソニックと同じで、6500Kと昼光色を採用しているため、文字の視認性は高い機種です。
演色値(太陽の光を100とする数値)は、低めのRa80となります。
ブルーライト低減LED(Eye Protection LED)を採用したためでしょう。
本機はブルーライトの波長(380〜500nm)のうち、目の負担が大きい短波長域(415〜455nm)を70%低減したとされます。500nmあたりにピークを置くので「ブルーライト」はでているのですが、調整自体の意味はありそうです。
一方、「メラトミン(睡眠ホルモン)の分泌を抑制する波長のLED採用」で、利用中の眠気覚まし(集中力向上)効果も謳っています。
この部分が気になります。
照明器具ならば、どれでも昼光色でブルーライトが多く出ていて、対策をせずとも、メラトミンも抑制(=眠くなくなる)され「眠くなりにくい」と言えます。
スマホでは、むしろ、そこが「副作用」として問題視(=体内バランスが崩れて、眠れなくなる)され、暖色系の「睡眠モード」ができています。
本機が、普通の昼光色のデスクライトより「メラトニン分泌がさらに抑制」されるLEDならば、「目」ではなく体調のほうに課題がでないは、なんらかの説明が必要でしょう。
と子供にも推奨している製品ですので。
集中力向上試験は第三者(山形大学工学部)です。しかし、母数の表示もない利用者のアンケート試験で、実際的に効果は分かりません。
そもそも「見つめる」ことを要するPCモニター・TVならともかく、天井照明やデスクライトで、ブルーライト問題に「触る」のは意味がない気がします。
ちなみに、このブログには【PCモニターの比較記事】もあります。PCモニターの場合、ブルーライトカットすると色味がズレて、かえって疲れる場合が多いです。
ブルーライトはいじらずに、フリッカー(ちらつき)対策があり、照度をしっかり落とせるモニターを選ぶことを、Atlasは「おすすめ」しています。
明るさ調整は、その一方で、3段階と弱いです。
アームの使い勝手や品質は、フレキシブルアーム採用の機種です。
あまり広範囲に照らせるわけではないため、本機も手元灯です。
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以上、NECのHSDシリーズの紹介でした。
「色温度」に注目し、昼光色を再現した点、眩しい系の光の場合に問題になる、ブルーライト問題にこだわった製品です
この色温度は、短時間ならば、新聞などの読書には向くので、(部屋の照明が十分な場所で)新聞などの手元の読書灯としてつかう場合に限定すればよさそうです。
ただ、「目に優しい」という部分では、演色値がかなり低いのと、先述のように「目が醒めやすい」部分が、子供や、あるいは、大人でも夜に使うことが多いデスクライトとして適当かは、論争的に思えます。
1-4・コイズミのデスクライトの比較
続いて、日本の小泉のデスクライトです。
住設系の照明を扱うコイズミ照明が有名ですが、こちらは、同グループの学習机などのコイズミファニテックの販売製品です。
【2022年発売】
7・KOIZUMI 太陽光スペクトル ECL-111 WH
7・KOIZUMI 太陽光スペクトル ECL-112 BK
¥22,000 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:
演色値:Ra97
多重影:対策あり
調光: 3段階
調色:6600K(昼光色)
太陽光スペクトル LEDデスクライトは、コイズミの販売するデスクライトです。
取付は、クランプ式のみの展開です。
形状的に、学習机に向けたものですが、柄もなくシンプルですし、特段大人が使っても違和感はないかと思います。
LEDの照度は、不明です。
暗いようには見えませんが、中心部にLEDがない少し特殊な配置なので、Atlasには分かりません。
セードの幅は、52cmを照らすサイズであり、見た目通り問題ありません。
色温度は、昼白色〜電球色で3段階です。
デスクライトの光源の真ん中がタッチパネルで、そこで調整します。
なお、昼光色は非対応です。
演色値(太陽の光を100とする数値)は、R97です。
「太陽光スペクトル」という製品名に負けておらず、最高水準です。LEDに「SunLike」という固有名を付けています。
先述のように昼光色を出せない機種ですが、昼光色は集中力が高まる一方疲れる部分はあるので、本機の場合はこれでいいかなと思います。
コイズミは、演色性の高い光について、以上の3つの機能性をアピールします。
「睡眠質の向上」はあまり聞いたことがない効能ですが、それ以外は納得感はあります。むろん、演色性が高い製品ならば、他機でもおなじ効果はあると思います。
多重影対策も、しっかりなされます。
先述のように、本機は光源は左右に振っていて特殊ですが、この部分の対策を強化するためのようです。実際、この配置だと、日中を含めてどこに置いても影はできにくいでしょう。
明るさ調整は、その一方で、3段階と弱いです。
アームの使い勝手は、2軸で足もと部分が稼動しないのですが、直上の遠いところから照らしてこその製品ですし、問題ないでしょう。
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以上、コイズミの太陽光スペクトルLEDデスクライトの紹介でした。
演色性が高いモデルで、実際「子供向け」に思えます。
先述のように、JIS基準の表示はないのですが、デスクライトはあくまで「補助照明」ですし、子供は大人に比べると(目が良いので)さほど強いあかりは不要なので、問題ないと思います。
ただ、大人がデスクワークに使うには、この部分が懸念材料です。
1-5・BenQのデスクライト
続いて、台湾のベンキューのデスクライトです。
日本では、プロジェクターやPCモニターでも有名ですが、照明事業も展開します。
ジャンルが異なるように見えますが、すべて「光源」が重要という部分で共通していると言えます。どのジャンルも「目への優しさ」に製品が多いです。
【2017年発売】(執筆時在庫なし)
【軸あり】型番:AR15_D
8・BenQ WiT アイケアLEDデスクライト
¥34,800 楽天市場 (12/14執筆時)
【軸なし】型番:AR15_DS
9・BenQ WiT Genie アイケアLEDデスクライト
¥28,800 楽天市場 (12/14執筆時)
照度:JIS AA水準
演色値:Ra95
多重影:対策あり
調光: 無段階
調色:色:2700-5700K(電球色-昼白色)
WiT アイケアLEDデスクライト(4544438000585 )は、BenQが販売する製品です。
同社の製品は、このブログの一連の【液晶モニターの比較記事】で、かなり多くとり挙げています。
そちらでも、バックライトやセンサーの工夫で「アイケア」を売りにしますが、同じくデスクライトもその方向性の展開です。
なお、BenQ WiT Genieは姉妹機で、軸が1つない以外同じです。
スマートですが、機能性でいえば、軸ありの機種です。
BenQ WiT/MindDuo アクセサリー クランプ
¥(1,980) 楽天市場 (12/14執筆時)
なお、本機は、デフォルトだとデスクベース型なのですが、別売でクランプが用意されます。
LEDの照度は、実際的にJIS規格照度AA形相当です。
本機については、40cmの直下照度で1800ルクスです。
その上で、中心から90センチについて500ルクスです。
30cm・50cm照度も公開されていますが、JISのAA水準より2-4割明るい水準です。
つまり、前半で出した、山田照明の高演色タイプのZ-80PROIIBと同じく明るいです。
比較すると、幅広く明るい部分はこちらのが上です。
色温度は、2700K(電球色)-5700K(昼白色)との表記です。
昼白色と書きましたが、昼光色と昼白色の中間程度までフォローします。
面白いのは、配光パターンを通常(5700K 読書モード)のほか、中心配光を減じた4000Kのデジタル読書モード(=スクリーン閲覧モード)を搭載する点です。
モニターの反射を抑える仕様です。仕事用に売れ筋の23-27インチ程度のモニターまでなら、かなり効果的に使えると言えます。
演色値(太陽の光を100とする数値)は、CRI 95なので「高演色タイプ」です。
明るさ調整は、本機も無段階で対応できます。
上部のツマミで調整するのですが、山田照明のようなボタン式より、この方式のほうが感覚的に使えて良いです。
色温度と輝度の調整はボタンを押し込むことで、電源の入切は、タッチセンサーとなっている、リング部分にふれる動作で行います。
先述の読書モード・デジタル読書モードの切替もリング部分です。
なお、これらのモード利用時は、輝度の調光は照度センサーにより自動で行われます
多重影対策は、本機もなされています。
加えて、モニターではお馴染みですが、フリッカーフリー対策も言及があり、LED特有のチラツキについても対策があります。
この部分について、デスクライトでの言及は初めて見ましたが、実際あった方が良いと思います。
アームの使い勝手や品質は、上位機は3軸であり、稼働性は良いです。
サイズ的には、59cm x 22cm x 62.5cmです。
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以上、BenQ WiT アイケアLEDデスクライトの紹介でした。
一般流通に載っていないのが不思議な製品です。
とくに、PC用としての完成度は高く、予算さえ許せば、本機を第一の選択肢にできます。
山田照明の高演色タイプのほうが多少安く、演色性もよいですが、本機については、調色もできますし、配光やチラツキの工夫など、ユニークが工夫があり、実際「選べる」製品です。
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【2017年発売】(執筆時在庫切れ)
10・BenQ WiT MindDuo 2 AR21
¥(39,800) 楽天市場 (12/14執筆時)
照度:JIS AA水準
演色値:Ra97
多重影:対策あり
調光: 無段階
調色:色:2700-5700K(電球色-昼白色)
なお、BenQからは、BenQ WiT MindDuo2という製品もでています。
基本的に「小学生用」といして売っていますが、(もちろん)大人も使えます。
直下照度は、シェードが広めということもありWITより多少ですが良いです。
WITと違って反りがないですが側面に反射板ががり、LED光源を広範囲に拡げる工夫です。
形状はWITと違いますが、多重影だけでなく、まぶしいLEDの光を ひさしで防ぐ構造で、目の優しさに配慮があります。
センサーは、照度センサーでのスマート自動調光ほか、スイッチを兼ねた人感センサーが、子供の着席・離席を検知して、自動点灯/消灯する「賢さ」です。
調色はもちろん対応です。
その上で、4000Kのデジタル読書モード・5700Kの読書モードも付きます。
引き続きRa97の高演色なので、正直「大人用」としても使える、相当贅沢な仕様です。
USBポートも付きますし、稼働性も十分です。
なお、本機も、先述のクランプの増設で、省スペース化ができます。
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結論的にいえば、子供向けの学習用の高性能機としては、全社通しても技術的完成度が高いです。デザインも、子供になじむものでしょう。
機能面で、Atlasも欲しい部分がありますが、大人が使うならば、ポリカとアルミの優しいデザインは好みが分かれるでしょう。やはり、WITでしょう。
1-6・山田照明のZライトの比較
はじめに、日本の山田照明のデスクライトです。
山田照明は、1954年創業の高級照明器具メーカとして国内で有名です。
東急ハンズなどの専門店でもよく見かけるブランドで、性能面で高品質と言えるモデルが多いです。
同社のデスクライトとなるZライトシリーズは、照明デザイナーが手がけるモ看板デルで、そのデザイン性を含めて、「指名買い」をする人も多いと言えます。
照明として必要なスペックを「省かず公開」してくれるので、他社モデルを含めて、「性能の比較」にはもってこいです。
多くのラインナップがありますが、スタンダードな角形の比較的安めのものから見ていくことにします。
【2019年発売】
【クランプ式】
11・山田照明 Z-LIGHT Z-10R
¥10,580 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【2021年発売】
【卓上ベース式】
12・山田照明 Z-LIGHT Z-10D
¥14,955 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:JIS AA水準相当
演色値:Ra90
多重影:対策あり
調光: 5%-100%
調色:5000K(昼白色)
Z-10Rは、山田照明のZライトシリーズの入門機です。
本体色は、三色です。
ホワイト(Z-10RW)とブラック(Z-10RB)とシルバー(Z-10RSL)から選べます。
また、本機は、スマホスタンド付きの卓上ベース式も追加で発売されました。
こちらは、ベース一体型なので、机にクランプで設置は不可です。
本体色は、ホワイト(Z-10DW)とブラック(Z-10DB)とシルバー(Z-10DSL)から選べます。
LEDの明るさは、記事冒頭で説明したJIS規格AA水準の明るさをクリアします。
さらに、照明専門メーカーらしく、照度に関する細かいスペックデータも細かく公開されています。
AA形基準は50cm離れた場所で、250Lxあればクリアですが、「それ以上に明るい」ことが示されます。
白熱灯換算で150Wの明るさである点から、かなり優れていると言えるでしょう。
色温度は、一方、5000Kの昼白色です。
他社の場合、ケルビン値を昼光色(文字くっきり)」にしている場合もあります。
ただ、「目の優しさ」の部分で言えば、調色できないモデルの場合、昼白色のほうが「目には良い」と思います。
ケルビン値がより高い昼光色のほうは「集中力を高める」とも言われますが、その分、長時間利用時には疲れにくいとも言えるので、一長一短はあります。
長時間利用時には、とくにそのように思います。
演色値は、Ra90です。
冒頭で書いたように、太陽の光に近いほど数字が大きくなります。
より高演色な専門機もありますが、Ra90は、この値段の機種としては優秀です。
目にも良いですし、色を扱う作業にも向きます。
明るさ調整は、こちらの場合、5%〜100%の間で無段階で調光できます。
この点は、他社よりもかなり高性能です。細かく調整できるため、眩しすぎることはないでしょう。
アームの使い勝手や品質は、Zライトの「売り」といえる部分です。
Zライトの伝統的な形状で、稼働範囲が広く、動きも安定しています。
デザインもシンプルで非常に良い感じです。
なお、格安製品は、PCタイピングなどの振動で、アームが揺れるなど、ストレスを感じる製品もあります。
蛍光管次代からのデスクライトの日本トップブランドとして40年以上の蓄積のある同社は、この部分の信頼性があるため、諸方面の「プロ」にも人気です。
Z-LIGHT デスクベース Z-B17B ST
¥9,763 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
なお、先ほどの卓上ベース付を除けば、同社の製品は基本クランプ式です。ねじ回しでデスクサイドに固定するのが標準です。
ただ、デスクベースを追加購入すると、スタンドタイプとしても利用可能です。これは、同社の他機種も(ほぼ)同様です。
寸法はこのような感じです。同社の製品としては格安ですが、背が高く、机の上を広範囲に照らせます。
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以上、山田照明のZ-10Rの紹介でした。
JIS規格照度AA形の照度・演色値Ra90であるうえ、品質の良いアームを装備し、明るさ調整も細かくできる良い機種です。
価格は高いですが、「目に優しい」という点を考慮にいれるならば、この価格が最低ラインといえます。LEDランプは寿命も長いですし、買って後悔しない機種でしょう。
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【2014年発売】
13・山田照明 Z-LIGHT Z-1000-B
13・山田照明 Z-LIGHT Z-1000-W
¥11,900 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:JIS A水準相当
演色値:Ra85
多重影:対策あり
調光: 5%-100%
調色:5000K(昼白色)
なお、同社からは、格安の廉価版として、Z1000シリーズも出ています。
ただ、 「JIS規格照度」ではA型相当に止まります。
実際、同社の製品としては「暗い」ため、こちらは、あまりおすすめできません。
【2019年発売】
14・山田照明 Z-LIGHT Z-11R SL
¥11,352 楽天市場 (12/14執筆時)
照度:JIS AA水準相当
演色値:Ra90
多重影:対策あり
調光: 5%-100%
調色:4000K(昼白色)
Z11は、山田照明のZ10シリーズの改良モデルです。
LEDの照度は、Z10と同様に、JIS規格照度AA形の基準を満たしています。
白熱灯150W相当とかなり優れている照度です。
一方、この機種の場合、色温度が珍しく4000Kという色温度です(図左)。
通常の「昼白色」5000K(図右)に比べて、やや黄色がかった白色です。
4000Kは、オフィスの長尺のLED天井照明と同色になります。この商品は、オフィス用として開発されたものです。
ただ、自宅用のLEDシーリングライトとの相性を考えればZ10のほうが向いています。
アームの使い勝手や品質など、その他の部分は、Z10シリーズに準じます。
詳しくは1つ上の記事をご覧ください。
【2021年発売】
15・山田照明 Z-LIGHT Z-S5000NB
15・山田照明 Z-LIGHT Z-S5000NW
¥21,712 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:JIS AA水準相当
演色値:Ra90
多重影:対策あり
調光: 30%-100%
調色:5000K(昼白色)
Z-S5000Nは、山田照明のZライトシリーズの「大きめ」デスクライトです。
傘の部分だけで60cmあり、新聞などの閲覧に便利です。
蛍光灯時代にあったニッチなモデルがLEDデスクライトとして復活したものです。
LEDの照度は、JIS規格照度AA形の基準を満たしています。
読書に重要な30cm離れた場所の明るさは778ルクスと十分に明るいです。
左右に離れた所も明るいので、ある程度遠いところから机全体を照らす用途に向きます。
色温度は、こちらも、5000K昼白色です。
室内の天井照明と調和が取りやすいでしょう。
演色値(太陽の光を100とする数値)は、本機もRa90です。
明るさ調整は、こちらの場合、30%〜100%の間で無段階で調光できます。
あまり暗くできないのは、そもそもの光量が大きいからですが、用途的に問題はありません。
アームの使い勝手や品質は、この機種も高いです。
特に、こちらについては、アーム部分のスプリングが露出しないスマートなデザインです。山田照明としては、比較的新しいデザインです。
なおこちらの場合も、ベースを追加することが可能です。
寸法はこのような感じです。可動域は十分広いです。
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以上、山田照明のZ-S5000Nの紹介でした。
おそらく、新聞を読むのを日課としているお年寄りには最適なモデルです。
そのほか、デスク上で細かい作業を行う方などで、明るさを最重要視する場合は、とてもよい選択肢です。
【人感センサー無】
16・山田照明 Z-LIGHT Z-80NW
16・山田照明 Z-LIGHT Z-80NB
¥20,468 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【人感センサー付】(在庫限り)
17・山田照明 Z-LIGHT Z-81NW
17・山田照明 Z-LIGHT Z-81NB
¥25,800 楽天市場 (12/14執筆時)
照度:JIS AA水準相当
演色値:Ra80
多重影:対策あり
調光: 無段階調整
調色:2700-4200K(電球色-昼白色)
Z-80は、山田照明のLEDランプの中でも売れ筋な商品です。
実はAtlasも愛用していたもので、非常によくできたデスクライトです。
Z-81は、そちらに人感センサーを装備したモデルです。
これは、設定しておけば、人がいなくなってから自動で5分後に消灯させる機能です。その他の仕様は、変更ありません。ただ、こちらは「在庫限り」で生産終了です。
LEDの照度は、JIS規格照度AA形です。
白熱灯150W相当の明るさで十分です。
明るすぎず、暗すぎず、読書に適した明るさは300ルクスから750ルクスですから、照度は十分です。
多重影対策はもちろんなされています。
色温度は、本機は、調色対応で、細かい調整が効きます。
電球色から、昼白色相当まで、2700K〜4200Kまでの無段階での調整ができます。
蛍光灯の色で言えば、電球色と昼白色まで調光できることになります。
演色値は、ただ、Ra80です。
未開示の製品よりは良いでしょうが、太陽のような自然光には近い色ではありません。
明るさ調整は、無段階調整が可能です。
こちらは色温度が変更できるタイプなので、連動しながら照度が変更されます。
アームの使い勝手や品質は、山田照明は、Zライト独自のシステムが使われるため、能力が高いです。
浅原重明氏及び鴨志田厚子氏などの照明デザイナーがデザインしている山田照明のものらしく、洗練されています。
スイッチは、傘の裏にあり、手元で操作できて便利です。
なお、こちらもクランプ式で机に固定するタイプですが、別売りの台座Z-B13などを使えば、スタンドライトにもなります。
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以上、山田照明のZ-80とZ-81の紹介でした。
調色・調光とも無段階で、アームの剛性も十分で、読書に適した照度が出せる、万能型の製品です。
演色値が低めの部分と、昼光色に対応できない部分はありますが、全体としてまとまっています。
価格が値頃な、1万円前後のの調色対応モデルとして、Z-80はおすすめできます。
18・山田照明 Z-LIGHT N-1100
¥12,145 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:JIS A水準相当
演色値:Ra80
多重影:対策あり
調光:30%-100%
調色:3000K-6200K(電球色-昼光色)
Z-N1100は、山田照明のLEDデスクライトでは、少し特殊な小型モデルです。
本体色は、白(N-1100W)・黒(N-1100B)・ブラウン(N-1100BR)です。
写真のように、シェード部が短く、20cmほどです。手元などを部分的に照らすタイプです。
LEDの照度は、一方、小型ゆえにJIS規格照度A型です。
スリムタイプですから、仕方ない側面はありますが、目の疲れを考えると、やや不利と言えるでしょう。
色温度は、固定式で、3000k・4000k・5000K・6200Kに対応です。
文字がくっきり見える、6200Kの昼光色に対応するのは、この機種の特長です。
演色値は、Ra80です。
明るさ調整は、30%〜100%の範囲で無段階調整が可能です。
アームの使い勝手や品質は、スプリングが露出する伝統的なタイプです。
価格的にもエントリーモデルですし、この部分は妥協するべき部分と言えます。
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以上、山田照明のZ-N1100の紹介でした。
「目に優しい」という観点では、こうしたスリムタイプはあまりおすすめできません。
ただ、十分明るい室内照明がある環境下で、ピンポイント的な作業に用いる場合は、格安で、昼光色まで発光できるこの機種は良いと思います。
19・山田照明 Z-LIGHT Z-S7000W
19・山田照明 Z-LIGHT Z-S7000SL
¥23,600 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:JIS AA水準相当
演色値:Ra80
多重影:対策あり
調光:30%-100%
調色:2700K-6200K(電球色-昼光色)
Z-S7000シリーズは、山田照明の調色対応のモダンデザインなデスクライトです。
写真のように、アームの間接が1カ所で、スマートに見えるのが「売り」です。
LEDの照度は、本機は、JIS規格照度AA形相当です。
中心直下照度は1255ルクスとさほど高くないですが、本機は器具高が50cm(他機は40cm)で、その分不利です。
一方、高所から照らすため、重要な30cm照度はさほど減衰せず、明るさの部分で及第点です。
色温度は、2700K(電球色)〜6200K(昼光色)までの無段階調整ができます。
明るさ調整も、30--100%の範囲で無段階で可能です。
演色値は、Ra80です。
太陽のような自然光には近い色ではありません.
アームの使い勝手や品質は、ただし、間接が1カ所です。
事務机のどこでも動かして使えるような利便性はありません。
寸法は以上の通りです。どちらかといえば、ノートPCむけのサイズです。
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以上、山田照明のZ-S7000シリーズの紹介でした。
アームやセードのデザインは、たいへんオシャレです。
ただ、今回最も重要視している「目への優しさ」という観点から言えば高く評価できないですが、デザイン重視で選ぶならばありでしょう。
また、デスクトップPCというよりもノートパソコンを照らすならばこちらで良い気もします。
20・山田照明 Z-LIGHT Z-80PROIIB
¥21,641 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
照度:JIS AA水準
演色値:Ra97
多重影:対策あり
調光:30%-100%
調色:5000K(昼白色)
Z-80PROIIは、山田照明のデスクライトの上位モデルです。
LEDの照度は、JIS規格照度AA形相当です。
白熱球で150W相当となりますし、問題ありません。
演色値は、Ra97です。
太陽の光に近い自然に近い色味を出すことができます。
これは、「目に優しい」という利点があるほか、写真関係の仕事をする場合、色合わせがしやすいというメリットもあります。
冒頭書いたように最近注目されている数値です。
明るさ調整は、無段階で可能です。
色温度は、その一方で、5000K(昼白色)に固定で、調色はできません。
演色値を最大限重視した製品なので、このあたりは仕方ないです。
アームの使い勝手や品質は、本機、Zライトの多軸アーム採用します。
もちろん、別売りの台座を買えば、スタンドライトとしても利用可能です。
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以上、山田照明のZ-80 Proの紹介でした。
「目に優しい」「目が疲れない」という点では、Ra指数は無視できません。
自然な色の再現性は、この部分でとても重要な要素ですから。
調色できないのは残念な部分ですが、今回の「目に優しい」という基準からすれば、こちらの機種が良いと思います。
次回につづく!
目に優しいLEDデスクライトのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、LEDデスクライトの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ますす。
2・LEDデスクライトの比較 (2)
2-1:山田照明 2〈日本〉
2-2:スワン電器(自然光デスクライト)〈日本〉
2-3:フィリップス〈オランダ〉
3・LEDデスクライトの比較 (3)
3-1:ヤマギワ・バイオライト〈日本〉
3-2:ダイソン〈英国〉
3-3:バルミューダ〈日本〉
3-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-5:ツインバード工業〈日本〉
3-6:ジェントス〈日本〉
3-7:エコリカ〈日本〉
4・LEDデスクライトの比較 (4)
4-1:他の企業
4-2:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、山田照明の残りの製品をみたあと、スワン電器の製品を、同社がコスモライト(ヒーリングライト研究所)に提供している自然光デスクライトを含めてみていきます。
明るさ ★★★★★
演色値の高さ ★★★★★
調光の柔軟さ ★★★★★
調色対応 ★★★★★
アームの品質 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、結論編(こちら)では、ここまで紹介してきた全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきたいと思います。
ひきつづき、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら