【今回レビューする内容】2026年 疲れにくい!ワイヤレレスマウスの性能とおすすめ・選び方:デスクトップ用とモバイル用マウスの違い USB無線 Bluetooth:フルサイズ高級ワイヤレスマウス Mac対応
【比較する製品型番】 ロジクール MX Master 4 MX2400GRd MX2400PG MX2400GR MX Master 3S Bluetooth edition MX2300CRd MX2300CR MX Master 3 MX2200s M705m M720r TRIATHLON MX Vertical MXV1s Signature M650 L M750 L M550L LIFT M800 M800GR LIFT for Mac M800M Signature Comfort M840 L M850 L バッファロー BSMBW510M BSMBW515M BSMBW510S BSMBW515S BSMBB540BK BSMBB540BK サンワサプライ MA-WBIRS635BK 400-MAWBS228BK MA-ERGWK10 MA-ERGBTK11 MA-EWBS513BK MA-ERGBT24 MA-BBS523 MA-WBS524 400-MAWBT196BK 400-MAWBT196LED MA-BBS529BK MA-BBS530BK エレコム M-SH30MBSKBK M-SH30MBSKXBK M-SH20MBSKBK M-SH20MBSKXBK M-SH31MBSKBK M-SH20MBSKBK M-SH30BBSK M-SH30BBSKBK M-SH30DBSK M-SH30DBSKBK M-SH10DBSKBK M-SH10BBSKBK M-XGL50MBSKBK M-XGM50MBSKBK M-XGS50MBSKBK M-XGXL50MBSKBK Razer Pro Click V2 RZ01-03900100-R3M1 RZ01-02990100-R3M1 Pro Click V2 Vertical RZ01-05250100-R3A1 ほか
今回のお題
疲れにくい!PC用マウスのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今回は、2026年7月現在、最新のワイヤレスマウスの比較です。
「手が疲れにくい」と観点を重視して、各社のマウスを比べます。
基本となる握りやすさに加え、左右クリックの感触、スクロールホイール、センサーの精度、静音性といった要素も評価し、使いやすい製品を探していきます。

ビジネスからゲームまで快適に使えるマウスを、目的別・サイズ別に紹介します。
ロジクールやマイクロソフトといった大手メーカーの製品は、ほぼ全機種を扱います。
・ワイヤレスマウスの比較
:選び方の基本の説明【導入】
:大きめフルサイズマウス
・小型ワイヤレスマウスの比較
:小さめモバイルマウス
・ゲーミングマウスの比較
:ゲーム用高解像度マウス
・おすすめのマウスまとめ
:最終的なおすすめの提案【結論】
なお、このブログは、マウスについては、以上の記事に分けて紹介しています。
以下、記事の流れをあらかじめ示しておきます。
ーー
1・フルサイズマウスの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ロジクール 1〈横握り〉
2・フルサイズマウスの比較 (2)
2-1:ロジクール 2〈縦握り〉
2-2:バッファロー
2-3:エレコム
3・フルサイズマウスの比較 (3)
3-1:サンワサプライ
3-2:Razer
4・おすすめのマウスまとめ
=最終的なおすすめの提案【結論】
1回目記事(今回)は、マウス全体の「選び方の基本」をまず説明します。
その後、「フルサイズマウス」とも呼ばれる、やや大きめのマウスを、上表のようなメーカー順位比較します。持ち運ばずに自宅や職場で使う前提で、「握りやすさ」を重視したサイズです。
「疲れない」という観点で選ぶなら、このサイズがもっとも有利です。そのため最初に紹介しています。
ーーーー

2回目記事(こちら)は、小さめのマウスの紹介です。
「コンパクトマウス」と呼ばれるタイプで、手にすっぽり収まるサイズです。
ロジクールの Anywhere 3(MX1700)など、小型でも「疲れにくいマウス」は存在します。
ただし、あくまでモバイル用ですから、自宅で常用するならフルサイズを選んだ方が良いでしょう。
ーーーー

3回目記事(こちら)は、「ゲーム用」のマウスを扱います。
こちらは「疲れない」よりも「使いやすさ」がキーワードになります。
ゲーム用途だけでなく、多数のショートカットボタンを備えているため、Excel などでショートカットを多用するビジネスユーザーの一部にも愛用されています。
なお、ゲーム用は特殊性が高いため、この回だけは「完全な独立記事」として構成しています。
ーーー
疲れにくさ ★★★★★
動きの正確性 ★★★★★
ホイール性能 ★★★★★
ボタン構成 ★★★★★
持ちはこび ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各製品を比較していきます。
その上で、5回目記事の「結論編」(こちら)では、予算別・目的別に「最もオススメできるマウス」を提案していきます。
よろしくお願いします。
1-1・マウスの選び方の基本
はじめに、「ワイヤレスマウスの選び方の基本」の解説からです。
1・マウスの大きさ
2・センサーの正確性(追随性)
3・スクロールホイールの性能
Atlas の経験から言えば、「疲れずに」使うために最も重視すべきは上の3点です。
理由を順に説明します。
1・マウスの大きさ
はじめに、マウスの大きさについてです。

業界団体が定めたサイズ規格はありませんが、実務上は「フルサイズ型」と「コンパクト型」に区分されます。
それぞれに良い部分と、イマイチな部分があるので、詳しく見ていきましょう。 
第1に、フルサイズ型です。
このタイプは、おおむね12cm前後の長さがあります。
メリットは、正確に操作できる点です。
人間工学に配慮したモデルが多く、握りやすさに優れます。

そのため長時間使っても疲れにくく、男女を問わず、自宅や職場のデスクトップ用途に最も適したサイズといえます。
小さめマウスを使っている方なら、フルサイズに替えるだけで快適さが大きく向上するはずです。
ーー
デメリットは、持ち運びに向かない点です。
Atlas自身は外出先で長時間作業する際にもこのサイズを持ち歩きますが、重さはさておきサイズ的に「かさばる」ため、一般にはあまりおすすめできません。
とくに、大型マウスは、13インチ前後のノートPCなど画面が小さい環境では、かえって操作性を損なう場合があります。この点も注意が必要です。

第2に、コンパクト型です。
メリットは、軽量で携帯しやすい点です。
サイズは、10cm前後の長さのものが多いです。

重さも、電池込みで100gを切るものが多く、スマホより軽量です。
ノートPCのタッチパッドが苦手な方でも、気軽に持ち運べます。
ーー

デメリットは、小型という形状ゆえ、どうしても持ちにくい点です。
大きめのマウスなら、荷重を本体に分散できる「かぶせ持ち」が可能で、疲れにくいのが利点です。
しかしコンパクト型は、どうしても「つかみ持ち」や「つまみ持ち」になりやすく、結果的に疲れやすくなります。
男女問わず、自宅や職場で長時間作業をすると、かなり疲れるのが実情です。
ただし、コンパクト型でも「疲れにくい」機種が存在しないわけではありません。
優れたモデルを選べば、十分に快適さを確保することは可能です。
ーーー

手のサイズは、注意が必要です。
ロジクールによれば、手首のくるぶしから中指の先端までの長さが クレジットカード約2.5枚分(17.5cm)以下の方には、同社のフルサイズ(全長12cmクラス)は適さないとされています。
その場合は、小さめのフルサイズ(10cm前後)や高性能なコンパクト型を推奨します。
逆に 19cm(クレカ3枚強)以上の方は、フルサイズ(12cm前後)の利用をすすめています。
中間のサイズの方については、ロジクールはやや小さめを推す傾向にありますが、利用環境に応じて選んで問題ないでしょう。

(ざっくり)図表にすると以上のようになります。
もちろん、マウスの形状によっては例外もあるので、その点は留意してください。
---
結論的に言えば、「疲れにくさ」を重視するなら、自宅や職場のデスクトップ、あるいは15インチクラスの大画面ノートではフルサイズ型を選ぶのがが基本です。手の大きさに問題がなければ快適に使えるでしょう。
一方、コンパクト型は、持ちはこび用に備えたい場合や、自宅の机などで設置環境上の制約がある場合に限って、選択肢に加えるのが現実的でしょう。
2・マウスセンサーの正確性
続いて、センサーの正確性についてです。
Atlasの調査では、マウスを買い替える動機の多くは「思ったとおりに動かない」という悩みに起因しています。
マウスの場合、動きの追随性や、マウスパッドがない環境などでの「悪条件対応力」は、トラッキングに用いられる光学部品の特性によってほぼ決まります。

光学部品は仕組みの違いによって、大きく6種類に分類できます。
上表は、センサーの種類別に、その性質について簡単に図表化したものです。
追従性は、マウスを動かしたときにカーソルが遅れず、途切れず、素直についてくるかを示します。センサー精度は、細かく動かしたときに、意図した量だけ正確に動くかを示します。悪条件利用は、マウスパッドを使わない机上などで、どの程度安定して使えるかを示します。
以下、順番に解説していきます。

第1に、赤色LEDです。
昔からある方式で、安価な「光学式マウス」と表記されている製品の多くはこのタイプです。
価格は安いものの、現在の基準では追従性や読み取り面で見劣りします。低価格機に多い方式で、「安かろう悪かろう」になりやすい方式といえます。
ーーー

第2に、ブルーLED式です。
青色LEDを利用した方式で、赤色LED光学式の改良版にあたります。
赤色LEDより読み取り面への対応力が高く、光沢面や木目のある机など、マウスパッドがない環境にも比較的強いのが利点です。
ただし、感度が高いため、感度が高いぶん、完全に平滑な面やホコリのある環境では、かえって動作が不安定になる場合があります。
また、マウスパッド上での細かい操作精度は、一部の高性能タイプを除けば、LGTに及ばない印象です。
ーーー

第3に、LGT方式(レーザーグレードトラッキング式)です。
ロジクール製品では、「アドバンス オプティカル トラッキング」や「高精度オプティカルトラッキング」と表記される場合もあります。
光学式の発展系であり、LEDの照射や読み取り処理を工夫することで、レーザー方式に近い精度を狙った方式です。
LGT方式は、一般的なブルーLED式よりも、マウスパッド上などでの細かい操作精度が高い傾向があります。
一方で、ガラス面などの悪条件での読み取りを重視した方式ではありません。この部分では、Blue LEDや不可視レーザー系とは性格が異なります。
ーーー

第4に、不可視レーザー式です。
不可視レーザーを使う方式は、利用場所の読み取り面を選びにくいのが特長です。ビジネス・一般用マウスでは、追従性と悪条件への強さの両面で、最高水準の方式といえます。
さらに、2つの不可視レーザーを利用して、人工的に「暗視野照明」を作り出す上位方式もあります。
このタイプは、ロジクールではDarkfieldレーザーと呼ばれます。他社でも、TOGレーザーセンサーやULTIMATEレーザーなど、ガラス面を含む悪条件での利用を意識したレーザー式センサーが展開されています。
マウスパッドを使わない場所でも高い追従性を確保できるほか、マウスパッド上でも読み取りの安定性を高められます。
ーーー

第5に、省電力型赤外線センサー(IRセンサー)式です。
5000円前後以上のビジネス用マウスの一部で、採用が増えている方式です。
省電力性に優れるため、電池持ちを伸ばしやすいのも利点です。
解像度は、製品によっては高めに設定できる一方で、細かく動かしたい場合に使いやすい1000dpi以下に設定できない製品も見られます。
一方、マウスパッド上など条件のよい場所での細かい操作精度は、LGT方式に多少及ばない場合があります。ただ、一般的なBlue LED採用機と比べるならば、通常の机上やマウスパッド上でカーソルの動きが安定しやすいといえます。
ーーー
第6に、「ゲーム用の赤外線光学式センサー」です。
反応速度が勝敗を左右するゲームでは、センサーの追従性や低遅延、加速度耐性が重要になります。これに対応するため、従来の光学式センサーを高性能化したのが、この種のセンサーです。
解像度は、高いものでは50,000dpiを超えるモデルもあります。
ただし、ビジネス用としては、4000dpi前後に対応していれば、4Kモニターでも十分使いやすいです。そのため、ゲーム以外ではオーバースペックといえます。
また、この種のセンサーは、マウスパッド上で高精度に使うことを前提にしたものです。マウスパッドを使わない場所での使いやすさを重視する方式ではありません。
高性能センサーを使うため、電池持ちは一般用マウスの各方式に比べて明確に不利です。
ーーー

以上、読取センサーについて書いてきました。
結論的に言えば、「疲れにくさ」を重視するなら、少なくともLGT方式以上のグレードを選ぶのがおすすめです。
とくに、マウスパッドを使わない場所でも安定して使いたい場合は、不可視レーザー方式を選ぶと安心です。
3・スクロールホイールの性能
最後に、スクロールホイールの性能についてです。

スクロールホイールにも複数の方式がありますが、大きく4種類に分類できます。
上級マウスになるほど、通常のスクロール(低速回転)の精度が向上するだけでなく、とくに縦長の書類やWebサイトを扱う際に便利な 高速スクロール性能 に差が出てきます。
ここでも順番に解説していきます。

第1に、「メカ式」です。
もっとも古くからあるシンプルな構造で、ローラを回すたびに抵抗が加わるラチェット式(クリック・トゥ・クリック・スクローリング)が一般的です。
精密に1行ずつ操作できる利点がある一方で、Excelなどで大量の行を高速にスクロールする場面はやや苦手です。
ーーー

第2に、「ハイブリッド式」です。
メカ式を進化させた方式で、ロジクールが最初に採用しました。
カチカチとしたクリック感のある、通常のスクロール機能(=クリック・トゥ・クリック・スクローリング)に加えて、ローラを回すときに無抵抗になる、高速スクロール(ハイパー・ファースト・スクローリング)を搭載します。
ただし現在、ロジクールの高級機は次に紹介する MAGSPEED(電磁式)に移行しており、この方式を採用するのは、ホイール切替ボタンでの手動切替を要する中級機(例:マラソンマウス、トライアスロンマウス)のみです。
かつては、ボタン切替が不要な自動シフト(SmartShift)搭載機も存在しました。初期はクラッチで切り替える MX Revolution、後期はロータリーエンコーダで回転数を監視する Performance MX などが代表例です。

一方、エレコムやサンワサプライも現在、高速・低速スクロールを自動で切り替えられる機種を展開しています。こちらはマイコンで回転数を検知して速度を調整していると思われます。
この方式は高速スクロール時には慣性でスピンするため、Excel作業などには十分快適です。しかし、低速時にはクリック感がなく、精密な操作感に欠けます。
言うなれば「簡易ハイブリッド式」であり、普段よく使う低速スクロールにおいては注意が必要です。。
ーーー

第3に、「MAGSPEED電磁気スクロール」です。
ここまで紹介してきたメカ式スクロールとは異なり、電磁石を利用することで「リニア」な追随性を実現する高級仕様です。
電磁石でホイールの回転を制御しており、ホイールの回転をセンサーが検知し、その情報に応じて磁力を自動調整する仕組みです。
低速スクロールでは磁力が強まり、クリック感のあるラチェットスクロールになります。 高速スクロールでは磁力が弱まり、無抵抗のフリースピンに切り替わります。
静音性・速度・正確性・耐久性のいずれも向上しており、より高品質な操作感を得られます。
ロジクールが開発した技術で、同社の最上位機にのみ搭載されています。
ーーー

第4に、「静電パッド式」です。
ホイールの代わりにタッチパッドを搭載する方式です。Apple や Microsoft の一部高級マウスに見られます。
ただし反応が鈍かったり誤動作が多かったりするため、価格のわりに快適さには欠ける仕様です。
ーーー
というわけで、ここまで、ワイヤレスマウスの「選び方の基本」を紹介してきました。
なお、メーカーや機種によっては、各方式固有の課題を例外的に克服している製品もあります。そこで以下では、1製品ずつ詳しく見ていきます。
1・フルサイズマウスの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ロジクール 1〈横握り〉
2・フルサイズマウスの比較 (2)
2-1:ロジクール 2〈縦握り〉
2-2:バッファロー
2-3:エレコム
3・フルサイズマウスの比較 (3)
3-1:サンワサプライ
3-2:Razer
4・おすすめのマウスまとめ
=最終的なおすすめの提案【結論】
今回は、上表のようなメーカー順で、フルサイズマウスをみていきます。
1-2・ロジクールのマウス

はじめに紹介するのは、スイスのロジクール(Logicool)です。
世界的なPC周辺機器メーカーで、高性能マウスの「代名詞」的な企業です。
グローバルでは、Logitech(ロジテック)という名前です。日本では、ロジテック(Logitec)というPCブランドがあるので、日本法人はロジクールで売ります。
---
なお、以下の本文では、高評価できる部分を赤系の文字色で、イマイチと思う部分は、青字で書いていきます。

【2022年発売】
【上位機】
1・ロジクール Signature M750 L
¥4,390 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【中位機】
2・ロジクール Signature M650 L
¥4,000 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
2・ロジクール Signature M650 for Business L
¥4,845 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【下位機】
3・ロジクール Signature M550 L
¥3,400 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(保証1年)
3・ロジクール Signature M550 M550LMBKs
¥4,000 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
重さ:115g
無線方式:USB (Bolt)+Bluetooth
最大解像度: 4000dpi
センサー: レーザーグレード(LGT)
スクロール:ハイブリッド式(フリック)
電池のもち:2年間(単3電池1本)
ボタン数:6(上位機)
Signatureシリーズは、ロジクールを代表する入門用マウスです。「クリック音が静か」という部分で一定の人気があります。
1・解像度切替ボタン(中位/下位機)
2・Easy-Switch(中位/下位機)
3・進む・戻るボタン(下位機)
機能面で、3グレードあります。
M750 L(左図)に対して削られるのは上表の機能です。
Signature for Business(M650BBLGR L)は、法人向けの型番ですが、通常機と差はないです。
あとは、保証1年と短いだけ安い「Amazon限定モデル」があるだけです。
---
結論的にいえば、この値段差ならば、M750 Lで良いでしょう。
1ボタンで利用するデバイスを切り替えられるEasy-Switchと、大画面での利用に便利な解像度切替ボタンは、デスクトップPCで利用するならば便利でしょうし、フルサイズはそうした利用形態が多いでしょうから。
あとは、重さもサイズもほぼ変わらないため、3機同時に説明をしていきます。

センサーは、LGT方式(レーザーグレードトラッキング式)です。
「アドバンス オプティカル トラッキング式」との記載ですが、LGTと同じものです。

LGT方式は、追随性・正確性が優れたロジクール独自の技術です。
LEDを用いる光学式ですが、センサーとLEDを従来より鋭角にすることで、不可視レーザークラスの追随性・正確性を担保しています。
ただ、ロジクールの上位機に採用される「Darkfield レーザー」には及ばないのは確かです。

本体形状は、エルゴノミクス形状です。
左右対称に近い形ですが、右サイドにボタンがあるので右利き用です。
なお、「左利き用(両利き対応)」は、普通のマウスだとあまりないのですが、【ゲーミングマウスの比較記事】では、(それなりの品質のものが)多少存在します。
本機は、約119cmでサイズ的には「フルサイズ」です。
一般的なフルサイズより「少しだけ小さめ」なので「中型サイズ」というのが正確です。
形状はエルゴノミクス(人間工学)をふまえますが、握りは、同社のモバイルマウスを基本にした形状で、上位機とは違います。
本体色は、各機とも、同じ構成です。
グラファイト(M750LGR 650LGR)とオフホワイト(M750LOW M650LOW )・レッド(M750LRD M760LRD)のほか、ブルー・ローズの5色です。

左右クリックは、「静音仕様」です。
左右クリック部分が、格安機(M170)に対して90%静かです。
同社によるとクリック感は「同じ」とされます。ただ、クリックは「カチッ」という音を含めて五感で感じる部分はあるので、「押した感」は異なります。
ただ、本機については、同社の上位機と同じで、さほど違和感は感じませんでした。
自宅での音声スライド(ビデオ)作成など、音を気にする必要がある場合は、特に良いでしょう。

無線方式は、ロジクールの場合、製品によって複数の接続方法があります。
本機は、上表のLogi Bolt(USB-A)とBluetoothに対応します。
順番にみていきます。

第1に、Logi Bolt方式です。
上図のようなUSBドングル(USB子機)をPCにつなげて使う方法です。
通信自体は、BT無線(Bluetooth LE)です。
ただ、PC内蔵のBluetoothを介さない単独回線ですから、他のBluetooth機器との干渉はないです。そのため、接続は安定的です。
主に業務用ですが、高度な通信保護にも対応します。
第2に、Bluetooth方式です。
PC側にBluetooth機能が内蔵される場合、子機なしで接続可能です。
一方、レシーバー不要で便利ですが、Bluetoothは回線がかなり細いです。
そのため、【Bluetoothイヤホンの比較記事】で書いたような、ワイヤレス音楽機器を併用する場合、双方に回線トラブルを抱える場合があります。
---
結論的にいえば、環境が許せば、Logi Boltでの単独接続をオススメします。

スクロールホイールは、ハイブリッド式です。
低速回転と高速回転が切り替えられます。
ロジクールはハイブリッド式の中でも、いくつかの方式があります。

本機は「SMARTWHEELスクロール」式(フリック式)です。
通常は(回す際クリック感がある)低速回転ですが、強く弾くと、高速回転に切り替わる方式です。
この方式は、切替がやや不正確で、スピンも少し重くなるので、同じハイブリッド式でも、次にみていく上位機とは「差」はあります。
上位機はボタンで低速・高速を切り替える仕様で、ホイールの円滑性もより良いですので。ただ、価格からすれば「大健闘」でしょう。

ボタン数は、M750 Lは6つです。
マウスの場合、「左右クリック」も「2ボタン」と数えます。
それ以外に、サイドボタン(進む/戻る)と、ホイールを押し込むことによるミドルクリックと、マウス解像度の切替のためのミドルボタンです。
サイドボタンは、付属ソフトで、ボタンの役割変更が可能でです。
また、中位機以下は、先述のように、ボタンが少なくなります。
電池の持ちは、最大2年間です。
バッテリーは単3電池1本です。
---
以上、Signature Wireless Mouse Lシリーズの紹介でした。
職場や仕事環境のため、静音性が「マスト」の場合、選択肢にできるフルサイズです。
ただ、ホイール部分についていえば、同社の上位機とは「差」があります。一般的なフルサイズとしては、次に紹介する「マラソンマウス」以降で考えると良いかと思います。

【2018年発売】
(通常型番)2年保証
4・LOGICOOL マラソンマウス M705m
¥4,645 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(Amazon限定)1年保証
4・LOGICOOL マラソンマウス SEB-M705
¥5,300 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
重さ:135g
無線方式:USB(Unifying)
最大解像度: 1000dpi
センサー: レーザーグレード(LGT)
スクロール:ハイブリッド式(切替)
電池のもち:3年間(単3電池2本)
ボタン数:5
マラソンマウス M705mは、ロジクールのビジネス用フルサイズの人気機種です。
同社の「フルサイズ」では、費用対効果という点では最もオススメできるマウスです。
なお、SEB-M705は、保証期間が1年となるAmazon限定モデルです。あとは、上面の色が微妙に違う以外は同じです。

センサーは、本機もLGT方式です。
本体形状は、エルゴノミクス形状です。
長さは10.9cmほどなので、誰でも合いやすいです。
品質的にも、プラスチックに安っぽさがないデザインです。
握りも、人間工学的な配慮があります。

無線方式は、 Unifying方式です。

先ほどみたLogi Boltと同じ、USBドングルでの接続です。
古くからロジクールに搭載されてきたレシーバーですので、見覚えある方も多いかと思います。通信に.2.4GHz無線を使います。
通信安定性は、規格が違うだけでBluetoothも「2.4GHz帯」なので、Logi Boltと変わりません。
企業でセキュリティ面の制約がないならば、こちらで問題ないです。
ただ、Bluetooth接続は非対応となりますので、必ずUSBドングルは必要です。

スクロールホイールは、快適性が高いハイブリッド式(切替式)です。
下位機種(フリック式)と違い、ボタンで2種類のスクロールに切替えられる機種です。
利用シーンに合わせて、次の2つの方式を選んで使用できます。
第1に、「ハイパーファーストスクロール」です。
ローラを回すときに無抵抗になり、長いスクロールに有利です。
第2に、「クリックトゥクリックスクロールです。
ローラを回すごとに抵抗が入り、短く正確なスクロールが可能です。
ハイブリッド方式は、この価格帯のフルサイズでは唯一の搭載です。
この点でも、費用対効果が高い無線マウスです。

ボタン数は、5つです。
サイドの「進む・戻る」ボタンと、ホイールを押し込むことによるミドルクリックです。
付属ソフトで、ボタンに対してコマンドを自由に割り当てられます。
電池の持ちは、単3電池2本で、最大3年間です。
なお、「マラソンマウス」という商品名の由来はここにあります。
電池込で135gですが、操作感は悪くないです。
---
以上、マラソンマウス M705mの紹介でした。
最も高級でベストなマウスを選ぶとすれば、この機種は選定対象にならないでしょう。
しかし、予算が限られている中で、最高に近い性能を得たい人には「ベストマッチなマウス」だと思います。

5・ロジクール トライアスロンマウス M720r
¥8,672 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
重さ:135g
無線方式:USB(Unifying)+BT
最大解像度:1000dpi
センサー: レーザーグレード(LGT)
スクロール:ハイブリッド式(切替)
電池のもち:2年間(単3電池1本)
ボタン数:8
トライアスロンマウス M720rは、ロジクールのフルサイズマウスの中級機です。

センサーは、LGT式です。
先ほど見たマラソンマウスと同じです。
本体形状は、本機も、エルゴノミクスなデザインです。
長さは、11.9cmほどですので、やや大きめです。
ボタンの耐久性も1000万クリックと高いです。
無線方式は、本機も、USBドングルを使うUnifying方式と、PC側内蔵のBluetoothを利用しての接続です。
Bluetoothは、本体の握りの部分に3つのボタンがあり、それで接続機器を3種類まで登録できる仕様です。複数の機器で利用される方には便利でしょう。
スクロールホイールは、マラソンマウスと同じハイブリッド式です。
「ハイパーファースト」・「クリックトゥクリック」の2種が、利用可能です。

ボタン数は、8つです。
左右クリックほか、サイドに「進む・戻る」と、親指部分を押し込む「サムクリック」が可能です。
加えて、PCとタブレットの併用など、複数のデバイスを1ボタンで切り替えるためのEasy-Switchがあります。
あとは、ホイールを押し込むことでのミドルクリックと、Bluetoothのペアリング用のボタンで、8ボタンです。
いずれも、プログラムで好きな動作に割り当て変更可能です。
電池の持ちは、単3電池1本で、2年間です。
「マラソンマウス」よりも1年短いですが、Bluetooth搭載モデルとしては、相当長いです。
---
以上、トライアスロンマウス M720の紹介でした。
USB接続のほか、Bluetoothに対応し、比較的格安なフルサイズマウスを探している方は、バランスが取れたマウスと言えそうです。
ただし、機能面では、同社の上位機種とは、明らかな差があります。

【2026年発売】
(2年保証)(黒)M840LBKも発売予定
6・ロジクール Signature Comfort M840 L M840LGR
6・ロジクール Signature Comfort M840 L M840LLOW
¥6,100 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(1年保証)グラファイト色のみ
6・ロジクール Signature Comfort M840 L M850LGRd
¥7,500 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
重さ:102.9g
無線方式:Bluetooth(Logi Bolt別売)
最大解像度:1000dpi
センサー: レーザーグレード(LGT)
スクロール:ハイブリッド式(自動切替)
電池のもち:2年間(単3電池1本)
ボタン数:6
Signature Comfort M840 Lも、ロジクールのフルサイズマウスです。
価格的には、トライアスロンマウスより上位クラスになります。

センサーは、本機もLGT式です。

形状は、右手用のエルゴノミクス形状です。
後ほど紹介するMX Verticalのような縦型マウスではありませんが、本体上面にははっきりした傾斜があります。一般的な平たいマウスよりも、手首をやや自然な角度に逃がして握るタイプです。
親指側の受けも広めで、サイドを強く絞った形ではないため、フルサイズマウスとしては比較的ゆったり持てる形状に見えます。
サイズは、幅74.3 × 奥行121.3 × 高さ45.1mmです。
長さは12.1cmほどで、同社のマラソンマウス、トライアスロンマウスより多少大きめです。
重さは、一方、102.9gとフルサイズ系では、やや軽めです。
なお、同社は、「電池込み」の重さを表示していますので、これ以上重くなりません。

Logi Bolt USB Type-C レシーバー LBUSBC
¥2,200 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
Logi Bolt USB-A レシーバー LBUSB1
¥1,200 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
無線方式は、本機は、Bluetooth LEです。
ただし、別売のLogi Boltレシーバーにも対応します。
Logi Boltを使う場合、PC内蔵のBluetoothとは別経路で接続できます。そのため、セキュリティ面に加えて、PC側のBluetooth環境に左右されにくい接続方法としても利点があります。
スクロールホイールは、SmartWheelという名前です。
ホイールを回す速さに応じて、1行単位で動く精密スクロール(クリックトゥクリック)と、高速スクロール(ハイパーファース)が自動的に切り替わります。

ボタン数は、6つです。
左右クリック、ホイールクリック、ホイール下のDPIボタン、戻る/進むボタンという構成です。チルトホイールは非対応です。
左右クリックは、静音仕様です。
最近の同社製品の多くはこの仕様ですが、経験上、押し味に大きな問題は感じません。
制御アプリは、Logi Options+です。
ホイール下のDPIボタンは、Logi Options+で機能を割り当てられます。
このほか、マクロ登録(Smart Actions)やアクションリング(Actions Ring)などの機能も利用できます。これらの部分は、次のMX Master 4の項目で詳しく説明することにします。
なお、先述のEasy-Switchにも対応します。
電池の持ちは、単3電池1本で2年間です。
---
以上、Signature Comfort M840 Lの紹介でした。
従来のマラソンマウスやトライアスロンマウスとは形状が大きく変わりますが、フルサイズの標準機として、今後の主力になりそうな完成度があります。
Logi Options+との連携も新しく、価格を考えても使い勝手はよいです。とくに、持ちやすさを重視する場合は、5000円前後クラスのマウスとして有力な候補になります。
一方で、ホイールはスクロール感が自動で切り替わる方式です。便利に感じる一方、スクロールモードを固定して使いたい場合は、従来機とは使い勝手が変わります。また、チルトホイールに非対応である点も、横スクロールを多用する場合の注意点です。
なお、本機を買う場合、個人的には別売のLogi Boltレシーバーも併せて用意することをおすすめします。ただ、まずはBluetooth接続で使い、通信の安定性に不満を感じた場合に追加するという考え方でもよいでしょう。
ーーー

【2026年発売】(法人向けは、M850LBBGR)
(2年保証)(各色;M850LGR M850LLOW M850LBK)
7・ロジクール Signature Comfort M850 L
¥7,500 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(1年保証)グラファイト色のみ
7・ロジクール Signature Comfort M850 L M850LGRd
¥7,500 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
重さ:102.9g
無線方式:Bluetooth(Logi Bolt別売)
最大解像度:1000dpi
センサー: レーザーグレード(LGT)
スクロール:ハイブリッド式(自動切替)
電池のもち:2年間(単3電池1本)
ボタン数:6
なお、Signature Comfort M850 Lは、先ほどのM840 Lと同時に発売された兄弟機です。
重さも、サイズも、機能性も、ほぼ同じです。

大きな違いは、手のひらが当たる上面後方に、パームクッションを加えている点です。
マウス本体の背に手のひらを預けたときの当たりをやわらげるためのもので、長時間作業時の接触感を改善するための装備といえます。素材名は公開されていませんが、ソフトタッチ系の接触面と考えてよいでしょう。
一方、この種の柔らかい接触面は、長期使用時の表面劣化の有無が気になる部分です。
---
結論的にいえば、長期耐久性を重視する場合や経年劣化が気になる場合は、クッションなしのM840 Lを考え方もあります。

【2026年発売】
【通常型番】(2年保証)
8・ロジクール MX Master 4 MX2400GR
¥18,950 楽天市場 (7/5執筆時)
8・ロジクール MX Master 4 MX2400PG
¥19,900 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【Amazon限定】(1年保証)
8・ロジクール MX Master 4 MX2400GRd
¥17,190 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
重さ:150g
無線方式:Logi Bolt(USB-C)(Bluetooth)
最大解像度:8000dpi
センサー:不可視レーザー(Darkfield)
スクロール:MAGSPEED
電池のもち:70日間(充電式)
ボタン数:8
MX MASTER 4 High Performance Wireless Mouse(MX2400)は、ロジクールのフルサイズの最上位機です。

約10年ぶりの新シリーズで、直接的には旧最上位機(MX Master 3S)の後継機です。後述するように、親指位置に「触覚フィードバック センスパネル」を装備し、2アクションでショートカットを呼び出し・実行できる仕様になった部分が、目立つ変更です。
そのほか、新しいLogi Bolt USB-Cドングルの同梱、ボタン位置の変更、ソフト面の機能追加、ジェスチャボタンの独立配置など(メカ部分以外について)、かなり多くの変更がありました。
詳しくは、本編で書きますが、時代に合わせた良い変更です。
なお、Amazon限定は保証が1年となりますが、時期によって安い場合がある型番です(壁紙おまけ付)。それ以外は同じです。

本体形状は、相当凝ったエルゴノミクス形状です。
MX MASTER 3 と角度や形状や大きく変わらず、持ちやすいです。
ボタン位置などの違いはありますが、ここはある程度「馴れ」です。ただ、ボタン構成を含めて、親指部分の「器用さ」は旧機より要求される部分を感じました。
サイズは、長さ12.8cmです。
大きいです。ただ、握り形状が特殊だからこそで、実際は、相当手が小さい方(17.7cm以下)以外は「問題ない」です。
ロジクールも、このサイズについて特段の注意喚起はしていません。

センサーは、旧機同様に不可視レーザー式です。

同社は「Darkfield」と呼びます。
冒頭で書いたように、オフィス向けマウスとしては、対応面の広さと追随性に優れる方式です。ガラス面を含む、かなり幅広い面で動きます。
とにかく追随性が良いので、一度慣れたら「やめられない快適さ」です。
マウス解像度は、200dpi〜8000dpiの間でユーザーが設定できます。
デフォルトは1000dpiです。
一般的には、この部分をあまりいじらないほうが(むしろ)快適に使えます。

無線方式は、Bluetooth LE接続ほか、ロジクールの新しい「Logi Bolt(USB-C)」レシーバーを選択できます

Logi Bolt USB Type-C レシーバー LBUSBC
¥2,200 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
Logi Bolt USB-A レシーバー LBUSB1
¥1,200 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
従来のLogi Bolt はUSB-A形状でしたが、USB-Cも発売になりました。
本機はUSB-Cタイプが付属です。
単品発売もあり、従来のLogi Boltレシーバーの機能はそのままなので、Logi Bolt対応の旧機でも利用できます。
ただ、従来タイプとの違いは端子形状だけではなく、MX Master 4では、レシーバーのUSB-C化に加えて、本体側のICチップ改良とアンテナ位置の変更により接続性が高まったとされます
接続先の切替については、底面にある切替ボタン(イージースイッチボタン)で、最大3台までペアリングして使い分けが可能です。
Bluetooth無線での接続の場合、背面にある切替ボタン(イージスイッチボタン)で3台までペアリングも可能です。
ただ、Bluetooth接続は、周囲のワイヤレス機器が多い環境などでは干渉の影響を受ける場合があります。安定性を重視するなら、Logi Boltレシーバーを使う方がよいでしょう。

スクロールホイールは、現状でも最高峰クラスといえる「電磁気式」で
前後スクロールと左右スクロール(サムホイール)に分けて詳しく説明します。

第1に、前後のスクロールホイールです。
下位機種にくらべて革新的に変化します。
本機は「機械式」でなく電磁石を用いる、MAGSPEED電磁気スクロールだからです。
そのため、ホイール回転時の静音性が高いのに加え、スクロール時の追随性(正確性)も高水準です。
回転は、本機も、長いスクロールの際に速度面で有利な「ハイパーファースト」と、短く正確なスクロールに有利な「クリックトゥクリック」を、ボタンで選択できます。

その上で、「クリックトゥクリック」利用中でも、ホイールを勢いよく回すと自動でハイパーファーストスクローリングに移行するギミックを搭載します(SmartShift)
ボタンでいちいち切り替える必要がないので、例えるなら、クラッチ操作が不要なオートマ車のような便利さです。
その上で、「クリックトゥクリック」利用中でも、ホイールを勢いよく回すと自動でハイパーファーストスクローリングに移行するギミックを搭載します(SmartShift)。
ボタンでいちいち切り替える必要がないので、例えるならば、クラッチ操作が不要なオートマ車になったような便利さです。
なお、ホイール下のセンターボタンにより、モードの手動切替が可能です。
また、自動切替時(SmartShift)の感度調整も、旧機と同じくアプリで可能です。その上で新機種では、スクロール(クリックトゥクリック)時の「カチカチ」感の強さも、調整できる(scrolling force)仕様になっています。

第2に、親指で操作する、左右操作用のサムホイールです。
これは、左右方向のスクロール用のホイールです。
新設されたボタンの関係もあり、従来機よりやや上に移動しました。ただ、大きさは維持されており、操作性は引き続き良好です。
なお、前後スクロール用ホイール側にチルト機能はないので、左右スクロールはこのサムホイールで行うのが前提です。

ボタン数は、8ボタンです。
親指位置には、「進む・戻る」と、その前に新設の「ジェスチャボタン(6番)」があります。
このボタンはいわゆる「マウスジェスチャー」専用のスイッチで、押しながらマウスを上・下・左・右に動かすことで、割り当てた操作(例えばブラウザのページを閉じるなど)を実行できます。後述する触感パネルの採用で旧機とは場所が変わっていますが、ェスチャー操作自体は旧機にもあった機能です。

このほか、上部の左右クリックとミドルクリック(ホイール押し込み)に加えて、ホイール下部には先述のスクロールモードを変えるモードシフトボタンがあります。
これらのボタンに次に書く、アクションリングを呼び出すための触覚パネルを加えて、総数8ボタンとされます。

一方、親指のパネル部分は、先述のように、触覚パネル(触覚フィードバック センスパネル)になりました。
ボタンを押すことで、アクションリング(Actions Ring)が呼び出され、登録したアクションがモニター上にリング表示され、実行できる機能です。
この機能性は、制御アプリ(Logi Options+)由来なので、MXシリーズの一部旧機(MX Master 3Sなど)でも利用できます。
ただ、便利な位置にある単独の触覚パネルで「呼び出せる」仕様である点が、新機軸と言えます。
左右クリックの品質は、押した時の「渋み」が購入当初から少なく、快適と感じます。
そのほか、クリック部の押し味や、人間工学的な持ちやすさなども、下位機種よりかなり改善しており、高評価できます。

割り当てる操作は、アプリごとに設定できます。
制御アプリ(Logi Options+)で、マクロ登録(Smart Actions)ができるので、複数のキー操作をボタン登録することも可能です。
著名ソフトは、もともと「便利ボタン」も用意されていますし、あまり考えずとも便利に使える部分もあります。
なお、ボタンは触覚フィードバック対応なので、操作時に指へ振動(触覚フィードバック)が返り、押せているかどうかを触覚で認知できます。4段階で、強度の調整もできます。
そのほか、設定しておけば、一部の対応アプリ(プラグイン)の特定イベントで、触覚による通知も可能です。ただ、この機能性は、どのように使えば「便利」かは(今のところ)分かりにくいです。
静音性は、高いです。
2022年機(3S)からでしたが、左右ボタンは前モデル(MX Master 3)比でクリックノイズを90%低減した「静音仕様」です。職場ほかでは気にされる方も多いため、意味のある改良です

このほか、Logicool Flowにも対応します。
複数のPCを同時に使っている方が、マウスをシームレスに移動させたり、PCをまたいでコピー・ペーストを可能にする、ソフト的なシステムです。ファイル・画像・ドキュメントは、MacとWindows間でもやり取りできます。
なお、同社のBluetooth式のキーボード(MXシリーズ)を利用する場合、キーボードも連動して切り替わります。詳しくは、【Bluetoothキーボードの比較記事】で書きました。

バッテリーは、内蔵バッテリーの充電池式です(約70日)。
手元にUSB-Cケーブルがあれば、充電しながら継続して使えます。そのため、電池切れでも短時間の充電で作業を再開しやすいです。
---
以上、ロジクールのMX MASTER 4の紹介でした。
予算が許すなら、「これを買えば大きく外しにくい」と言ってよい製品です。
「狙った場所にカーソルがすんなりいくことの快感」は、普通の光学マウスを使っている方は、実際に使ってみないと分からない部分です。
値段は高いですが、とくに、マウスの動きに不満を感じている方は一度このクラスの製品を試してほしいです。
一方、旧機(MX Master 3S)のユーザーに向けて言えば、大きな改良点は、親指部分中央に新設された触覚パネルで「アクションリング(Actions Ring)」を呼び出しやすくなった部分に集約されます。
そこまで大きな進化ではないので、ショートカットを高度に駆使する方でなければ、安めに残る旧機でも良いと感じました。
ただ、本体側の接続安定性に関わる改良は、新しいLogi Bolt(USB-C)レシーバーへ買い替えただけでは実現できません。性能を重視する場合は、やはり新機種がよい気はします。
ーー

【2026年発売】
(2年保証)
10・MX Master 3S Bluetooth edition MX2300CR
¥15,700 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(1年保証)
11・ MX Master 3S Bluetooth edition MX2300CRd
¥16,200 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
重さ:141g
無線方式:Bluetooth (Logo Bolt 別売)
最大解像度:8000dpi
センサー:不可視レーザー(Darkfield)
スクロール:MAGSPEED
電池のもち:70日間(充電式)
ボタン数:7
なお、 MX Master 3S Bluetooth editionは、先ほど説明した、2022年登場の1世代前の最上位機(MX Master 3s)をベースに、装備を簡略化しつつ、安めに登場させた製品です。

本体形状は、旧機の場合、サムホイールの位置がやや変わります。
ただ、形状や、持ちやすさの部分では大きく変わりません。

Logi Bolt USB Type-C レシーバー LBUSBC
¥2,200 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
ロジクール Logi Bolt USB レシーバー LBUSB1
¥1,200 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
無線方式は、本機もBluetooth接続です。
ここは注意点で、Logi Boltを含むUSBレシーバーは未付属で、別売になります。なお、従来のUnifyingレシーバーは対応できません。

あとは、先ほど書いたように、親指部分の触感センサーで「アクションリング」を呼び出せる仕様となっているのは、新機種だけです。
旧機の場合、親指部分は、普通のサムクリック(物理ボタン)でした。
新機種でいうところの「ジェスチャボタン」か、「アクションリング」の機能性かに割り振ることを意図していました。ボタンが1つ多く両方(単独で)使えるという部分では、新機種が上位です。
あとは、大きく変わりません。
--
結論的にいえば、実用面では、先ほども書いたようにショートカットをかなり駆使する使い方でないならば、販売時の価格と、予算によってはMX MASTER 3Sで良いように思います。
ただ、接続安定性を「最優先」に考える場合、やはりLogi Boltは欲しいところでしょう。比較する場合、そちらの価格込みで考えるのが良いかと思います。
次回につづく
無線マウスのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、フルサイズのワイヤレスマウスを紹介の1回目記事でした。
記事は、まだまだ、続きます。

2・フルサイズマウスの比較 (2)
2-1:ロジクール 2〈縦握り〉
2-2:バッファロー
2-3:エレコム
3・フルサイズマウスの比較 (3)
3-1:サンワサプライ
3-2:Razer
4・おすすめのマウスまとめ
=最終的なおすすめの提案【結論】
つづく、2回目記事(こちら )は、ロジクールの「縦握り」系のMX Vertical系のフルサイズマウスを紹介したあと、バッファローなどのフルサイズマウスの紹介にはいります。
疲れにくさ ★★★★★
動きの正確性 ★★★★★
ホイール性能 ★★★★★
ボタン構成 ★★★★★
持ちはこび ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、マウス全体の「結論編」となる4回目記事(こちら)では、全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
----
今回の記事がもしお役に立ったようならば、SNSで話題を共有していただければ嬉しいです。
