【今回レビューする内容】2024年 疲れにくい!ワイヤレレスマウスの性能とおすすめ・選び方:デスクトップ用とモバイル用マウスの違い USB無線 Bluetooth:フルサイズ高級ワイヤレスマウス Mac対応
【比較する製品型番】 ロジクール Logicool MX Master 3S Advanced Wireless Mouse MX2300GR MX2300PG MX Master 3 MX2200s M705m M190 M720r TRIATHLON MX Vertical MXV1s Signature M650 L M750 L M550L LIFT M800 M800GR LIFT for Mac M800M MX Master 2S バッファロー BSMBW510M BSMBW515M BSMBW510S BSMBW515S サンワサプライ MA-ERGWK10 MA-ERGBTK11 MA-EWBS513BK MA-ERGW19 MA-ERGBT20 MA-ERGW22 MA-ERGBT24 400-MAWBT193 MA-BBS523 MA-WBS524 ELECOM M-SH30BBSK M-SH30BBSKBK M-SH30DBSK M-SH30DBSKBK M-SH10DBSKBK M-SH10BBSKBK M-XGL50MBSKBK M-XGM50MBSKBK M-XGS50MBSKBK M-XGXL50MBSKBK マイクロソフト 222-00015 222-00031 222-00063 222-00047 L6V-00013 H3S-00017 Razer Pro Click RZ01-02990100-R3M1 HUAWEI Wireless Mouse CD26 ほか
今回のお題
疲れにくい!PC用マウスのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今回は、2024年10月現在、最新のワイヤレスマウスの比較です。
「手が疲れにくい」と観点を重視して、各社の小型マウスを比べていきます。
基本となる「握りやすさ」のほか、左右クリック・スクロールホイール・センサーの品質、あるいは 静音性なども重視して、使いやすい製品を探していきます。
ビジネスからゲームまで快適に使えるマウスを、目的別・サイズ別に紹介します。
ロジクールやマイクロソフトなど大手の製品は、ほぼ全機種扱います。
これまで、100点以上自腹で「分析」してきた「成果」を使いつつ、実際の使用感も(ある程度)ふまえて書きました。
1・ワイヤレスマウスの比較
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:大きめフルサイズマウス
2・小型ワイヤレスマウスの比較
2-1:小さめモバイルマウス
3・ゲーミングマウスの比較
3-1:ゲーム用高解像度マウス
4・有線マウスの比較
4-1:仕事向けワイヤードマウス
5・おすすめのマウスまとめ
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
なお、今回は5回の記事に分けています。
簡単な「記事の流れ」をあらかじめ書いておきます。
1回目記事(今回)は、マウス全体の「選び方の基本」をまず説明します。
その後、「フルサイズマウス」とも呼ばれる、少し大きめのマウス比較していきます。
持ち運ばない前提で、自宅や職場などで「握りやすい」サイズです。
「疲れない」という観点で選ぶならば、このサイズが間違いなく最高です。
そのため、最初に紹介しています。
2回目記事(こちら)は、小さめのマウスの紹介です。
「コンパクトマウス」と呼ばれる、「手にすっぽり」入るサイズです。
ロジクールのAnywhere 3 MX1700 ほか、小さめでも「疲れにくいマウス」はあります。
しかし、あくまで「モバイル用」ですから、自宅ならばフルサイズが良いです。
3回目記事(こちら)は、「ゲーム用」のマウスを扱います。
どちらかと言えば「疲れない」より「使いやすい」がキーワードになります。
なお、ゲーム用途ほか、ショートカットボタンが多い点で、エクセルなどで「ショートカット」を多用する場合は、ビジネスでも愛用者がいます。
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疲れにくさ ★★★★★
動きの正確性 ★★★★★
ホイール性能 ★★★★★
ボタン構成 ★★★★★
持ちはこび ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各製品を比較します。
その上で、5回目記事の「結論編」(こちら)では、予算別・目的別に「最もオススメできるマウス」を提案していきます。
よろしくお願いします。
1-1・マウスの選び方の基本
はじめに、「ワイヤレスマウスの選び方の基本」の解説からです。
1・マウスの大きさ
2・センサーの正確性(追随性)
3・スクロールホイールの性能
Atlasの経験から言えば、「疲れずに」マウスを利用するため、最も重要視するべきポイントは、以上の3点です。
大事な部分ですから、この理由を順番に説明しておきます。
1・マウスの大きさ
はじめに、マウスの大きさについてです。
業界団体にが定めた「規格」はないですが、昔から「フルサイズ型マウス」と「コンパクト型マウス」に、実際的には区分されています。
それぞれに「良い部分」と「イマイチな部分」があるので、詳しく見ていきましょう。
第1に、フルサイズ型です。
このタイプは、だいたい12cm前後の長さがあります。
メリットは、正確に操作できる点です。
形状的に、人間工学に配慮しているモデルが多く、握りやすいです。
そのため、長時間使っても疲れにくいという特質があります。
男女を問わず、自宅や職場のデスクトップ据え置いて使うのに最も適したサイズです。
小さめのマウスを使っている方は、「フルサイズ」にするだけで、劇的に「快適さ」が向上するでしょう。
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デメリットは、持ちはこびに向かない点です。
Atlasは、外出先で長時間仕事をする際も、このサイズを持ち運びます。
しかし、重さはともかく、サイズの部分で「邪魔」ですから、「一般人」には、あまりオススメできません。
また、大きいマウスは、例えば、13インチ程度の画面の狭いノートパソコンだと、操作の際に、大きさが快適性を削ぐ場合が多いです。
この点も気をつけるべきでしょう。
第2に、コンパクト型です。
メリットは、軽量で持ちはこびしやすいという点です。
サイズは、10cm前後の長さのものが多いです。
重さは、電池込みでも100gを切り、スマホよりも軽量です。
ノートPCのタッチパッドが苦手な方でも、気軽に持ち運べます。
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デメリットは、小型という形状的に、男女問わず、どうしても持ちにくい点です。
大きなマウスならば、荷重をマウスに均等にかける点で疲れにくい「かぶせ持ち」ができます。
しかし、小型だと、どうしても「つかみ持ち」か「つまみ持ち」をせざるを得ないからです。
基本的に、自宅でも職場でも長時間作業すると「とても」疲れます。
ただ、コンパクト型にも、「疲れにくいマウス」はなくはないです。
優れた機種を購入し、「疲れにくくする」ことは十分に可能です。
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手のサイズは、少し注意が必要です。
ロジクールによれば、手のくるぶしから中指の先端までの長さとして、クレジットカード2.5枚分(17.5cm)越えて小さい方は、同社のフルサイズ(長さ12cmクラス)は向かないとします。
そして、小さめのフルサイズ(10cm前後)、あるいは、高性能なコンパクト型を推します。
逆に長さが19cm(クレカ3枚強)の方は、フルサイズ(長さ12cm)を推します。
中間の方は、(ロジクールは小さめを推す傾向ですが)、利用形態に応じて選んで良いと言えます。
(ざっくり)図表にすると以上のようになります。
もちろん、マウス形状の違いで誤差はあるので、その点は承知してください。
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結論的に言えば、「疲れにくさ」を重視する場合、自宅・職場のデスクトップや、15インチクラスの大画面ノートで使うならば、フルサイズ型が「マスト」です。
「手の大きさ」の問題がないならば、快適に使えるでしょう。
13インチ以下のノートPCなど、そういった事情が許さない場合に限って、コンパクト型マウスを選ぶべきです。
2・マウスセンサーの正確性
続いて、センサーの正確性についてです。
Atlasの調査では、マウス購入の動機の多くは、マウスが指示通りに動かないという悩みが結構多いといえます。
マウスの場合、動きの追随性と、マウスパッドがない状況などの「悪条件対応力」は、動きの読み取り(トラッキング)に使われる光学部品の性質に、ほぼ100%左右されます。
光学部品は、仕組みの違いにより、上表のような5つに分類可能です。
こちらも順番に解説しておきます。
第1に、「赤色LED式」です。
昔からある方式で、単に「光学式マウス」と記載されている激安マウスはこの方式を採用する機種が大半です。
価格は安いのですが、追随性が悪く、「安かろう悪かろう」というものです。
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第2に、「ブルーLED式」です。
こちらは、青色LEDを利用する方式で、光学式の改良型です。
赤色LEDよりは追随性が良い上で、ガラスなど反射する場所でも動くという特長があり、マウスパッドがない状況(悪条件)にも強いです。
ただ、感度が高いため、凹凸のないフラットな机やホコリなどで(逆に)能力が低下しやすい欠点があります。
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第3に、「LGT方式(レーザーグレードトラッキング式)」です。
最近は「アドバンス オプティカル トラッキング式」あるいは、「高精度オプティカルトラッキング」と表記する場合もありますが、基本同じです。
こちらも、光学式の発展系です。
LED配置を(精度の出せる)不可視レーザー方式に準じる配置にすることで、レーザーを使うマウスに準じるトラッキング精度を出しています。
LGT方式の場合、トラッキング精度は、(特定のブランド名を冠さない)一般的な青色LEDより高いです。
(ガラス面など)悪条件への対応力はやや悪いですが、マウスパッドをしっかり利用する環境だと、違いはハッキリと感じられます。
なお、この方式の「発展系」として、プロゲーマー用の「超高解像度」対応の光学センサーも出ています。
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第4に、「不可視レーザー」式です。
不可視レーザーは、読み取り面の種類を問わず、どこでも読取精度(読取感度)が良いため、マウス追従性の部分で「最強」です。
ビジネス・一般用マウスでは「最高水準」の方式です。
なかでも、不可視タイプの2つのレーザーを利用して、人為的に「暗視野照明」を作り出す方式が最新方式です。
ロジクールだとDarkfield レーザーと呼びます。他社だとTOGレーザーセンサー、ULTIMATEレーザーなどですが、基本的には同じ技術です。
この技術によって、ガラスを含めたマウスパッド以外の場所での追随性を高めています。
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第5に、「ゲーム用の光学式センサー」です。
反応速度を競う一部ゲームでは、「遅延」が致命傷になるので、相当の解像度(DPI)・加速度が必要です。
そのために、光学式を改良し高解像度を実現させたがこの種のセンサーの出自です。
仕事用マウスも、一部機種で採用例があります。
大画面・高解像度のモニターを使ってデザインなどの仕事をする場合など、有利に働く場合が想定できます。
しかし、このセンサーは、(あくまで光学式なので)マウスパッドが必須です。それもしっかりしたものでないと、操作性がかなり悪くなります。電池の保ちも短めです。
甲乙あるので、Atlasは、(あまりPCに詳しくない知り合いには)、仕事用に不可視レーザーをおすすめする場合が多いです。仕事用ならば、どんな使い方をする場合も、無難にこなしてくれますので。
不可視レーザーも、最近は、4000dpi・8000dpiまで出せるマウスも増え、大画面の作業でも無難にこなせますから。
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以上、読取センサーについて書いてきました。
結論的に言えば、「疲れにくさ」を重視する場合、少なくともLGT以上のグレード、できれば、不可視レーザーを選ぶと、割と良いと言えます。
3・スクロールホイールの性能
最後に、スクロールホイールの性能についてです。
こちらも諸方式ありますが、大きく4つに分類できます。
上位機に成る程、普通のスクロール(低速回転)の精度も上がりますが、とくに、縦長の書類やWebサイトのスクロールに便利な高速スクロールの性能に差が出ていきます。
こちらも、順番に解説します。
第1に、「メカ式」です。
こちらは、昔ながらのシンプルな構造です。
いくつか方式がありますが、ローラを回すごとに抵抗が入るラチェット式(クリック・トゥ・クリック・スクローリング)が一般的です。
その場合、エクセルほかで、高速にスクロールさせるのが少し苦手です。
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第2に、「ハイブリッド式」です。
ロジクールが開発し、同社の上位機に搭載するもので、メカ式の「進化形」です。エレコムなども同じ発想のものを載せます。
通常のスクロール機能(=クリック・トゥ・クリック・スクローリング)に加えて、ローラを回すときに無抵抗になり、高速スクロールに有利が可能な方式(ハイパー・ファースト・スクローリング)を搭載します。
上図のような、複雑なメカが必要なので、高級機限定となりますが、高速スクロール時にかなり快適にあります。
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第3に、「MAGSPEED電磁気スクロール」です。
ここまでのメカ式スクロールではなく、電磁石を利用することで、「リニア」な追随性を発揮する高級仕様です。
磁力を用いることで、静音性・速度・正確性・耐久性において、より高品質になっています。
やはり、ロジクールの開発した技術で、同社の最上位機のみ搭載です。
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第4に、「静電パッド式」です。
要するに、タッチパッドが搭載される方式です。
AppleやMicrosoftの一部高級マウスにみられます。しかし、反応が悪く、誤動作も多いため、値段の割にあまり快適とは言えない仕様です。
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スクロールホイールの区分としては、ほかにも、チルト(エクセルなどの左右のスクロール)に対応するマウスなどがあります。
しかし、(ややこしくなるため)こうした点については、個別の機種説明でフォローしていきます。
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というわけで、ここまでは、選び方の基本を3点紹介しました。
もちろん、メーカーや機種によっては、方式固有の問題が例外的に解決された製品もあるため、以下では、1製品ずつしっかり説明していきます。
なお、断りの無い限り、Win7からWin11まで対応します。また、Macでも使えます。
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というわけで、自宅向きの大型のフルサイズのマウスを具体的に紹介していきます。
1・フルサイズマウスの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ロジクール〈スイス〉
2・フルサイズマウスの比較 (2)
2-1:マイクロソフト〈米国〉
2-2:バッファロー〈日本〉
2-3:エレコム〈日本〉
2-4:サンワサプライ〈日本〉
2-5:Razer〈シンガポール〉
2-6:その他の企業〈各社〉
3・おすすめのマウスまとめ
=最終的なおすすめの提案【結論】
今回は、上表のようなメーカー順で、フルサイズマウスをみていきます。
1-2・ロジクールのマウス
はじめに紹介するのは、スイスのロジクール(Logicool)です。
世界的なPC周辺機器メーカーで、高性能マウスの「代名詞」的な企業です。
グローバルでは、Logitech(ロジテック)という名前です。
日本では、ロジテック(Logitec)というPCブランドがあるので、日本法人はロジクールで売ります。
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なお、ここから下の記事では、プラス評価ポイントは赤系の文字色で、マイナスポイントは青字で書いております。
【2022年発売】
【上位機】
1・ロジクール Signature M750 L
¥4,738 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【中位機】
2・ロジクール Signature M650 L
¥4,355 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
3・ロジクール Signature M650 for Business L
¥4,989 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【下位機】
4・ロジクール Signature M550 L
¥4,000 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
(保証1年)
4・ロジクール Signature M550 M550LMBKs
¥4,000 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
重さ:115g
無線方式:USB (Bolt)+Bluetooth
最大解像度: 4000dpi
センサー: レーザーグレード(LGT)
スクロール:ハイブリッド式(フリック)
電池のもち:2年間
ボタン数:6(上位機)
Signatureシリーズは、ロジクールを代表する入門用マウスです。「クリック音が静か」という部分で一定の人気があります。
1・解像度切替ボタン(中位/下位機)
2・Easy-Switch(中位/下位機)
3・進む・戻るボタン(下位機)
機能面で、3グレードあります。 M750 L(左図)に対して削られるのは上表の機能です。
Signature for Business(M650BBLGR L)は、法人向けの型番ですが、通常機と差はないです。
あとは、保証1年と短いだけ安い「Amazon限定モデル」があるだけです。
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結論的にいえば、この値段差ならば、M750 Lで良いでしょう。
1ボタンで利用するデバイスを切り替えられるEasy-Switchと、大画面での利用に便利な解像度切替ボタンは、デスクトップPCで利用するならば便利でしょうし、フルサイズはそうした利用形態が多いでしょうから。
あとは、重さもサイズもほぼ変わらないため、3機同時に説明をしていきます。
センサーは、LGT方式(レーザーグレードトラッキング式)です。
「アドバンス オプティカル トラッキング式」との記載ですが、LGTと同じものです。
LGT方式は、追随性・正確性が優れたロジクール独自の技術です。
LEDを用いる光学式ですが、センサーとLEDを従来より鋭角にすることで、不可視レーザークラスの追随性・正確性を担保しています。
ただ、ロジクールの上位機に採用される「Darkfield レーザー」には及ばないのは確かです。
本体形状は、エルゴノミクス形状です。
左右対称に近い形ですが、右サイドにボタンがあるので右利き用です。
なお、「左利き用(両利き対応)」は、普通のマウスだとあまりないのですが、【ゲーミングマウスの比較記事】では、(それなりの品質のものが)多少存在します。
本機は、約119cmでサイズ的には「フルサイズ」です。
一般的なフルサイズより「少しだけ小さめ」なので「中型サイズ」というのが正確です。
形状はエルゴノミクス(人間工学)をふまえますが、握りは、同社のモバイルマウスを基本にした形状で、上位機とは違います。
本体色は、各機とも、同じ構成です。
グラファイト(M750LGR 650LGR)とオフホワイト(M750LOW M650LOW )・レッド(M750LRD M760LRD)のほか、ブルー・ローズの5色です。
左右クリックは、「静音仕様」です。
左右クリック部分が、格安機(M170)に対して90%静かです。
同社によるとクリック感は「同じ」とされます。ただ、クリックは「カチッ」という音を含めて五感で感じる部分はあるので、「押した感」は異なります。
ただ、本機については、同社の上位機と同じで、さほど違和感は感じませんでした。
自宅での音声スライド(ビデオ)作成など、音を気にする必要がある場合は、特に良いでしょう。
無線方式は、ロジクールの場合、製品によって複数の接続方法があります。
本機は、上表のLogi Bolt式とBluetoothに対応します。
順番にみていきます。
第1に、Logi Bolt方式です。
上図のようなUSBドングル(USB子機)をPCにつなげて使う方法です。
通信は、BT無線(Bluetooth LE)です。
ただ、PC内蔵のBluetoothを介さない単独回線ですから、他のBluetooth機器との干渉はないです。そのため、接続は安定的です。
主に業務用ですが、高度な通信保護にも対応します。
第2に、Bluetooth方式です。
PC側にBluetooth機能が内蔵される場合、子機なしで接続可能です。
一方、レシーバー不要で便利ですが、Bluetoothは回線がかなり細いです。
そのため、【Bluetoothイヤホンの比較記事】で書いたような、ワイヤレス音楽機器を併用する場合、双方に回線トラブルを抱える場合があります。
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結論的にいえば、環境が許せば、Logi Boltでの単独接続をオススメします。
スクロールホイールは、ハイブリッド式です。
低速回転と高速回転が切り替えられます。
ロジクールはハイブリッド式の中でも、いくつかの方式があります。
本機は「SMARTWHEELスクロール」式(フリック式)です。
通常は(回す際クリック感がある)低速回転ですが、強く弾くと、高速回転に切り替わる方式です。
この方式は、切替がやや不正確で、スピンも少し重くなるので、同じハイブリッド式でも、次にみていく上位機とは「差」はあります。
上位機はボタンで低速・高速を切り替える仕様で、ホイールの円滑性もより良いですので。ただ、価格からすれば「大健闘」でしょう。
ボタン数は、M750 Lは6つです。
マウスの場合、「左右クリック」も「2ボタン」と数えます。
それ以外に、サイドボタン(進む/戻る)と、ホイールを押し込むことによるミドルクリックと、マウス解像度の切替のためのミドルボタンです。
サイドボタンは、付属ソフトで、ボタンの役割変更が可能でです。
また、中位機以下は、先述のように、ボタンが少なくなります。
電池の持ちは、最大2年間です。
バッテリーは単3電池1本です。
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以上、Signature Wireless Mouse Lシリーズの紹介でした。
職場や仕事環境のため、静音性が「マスト」の場合、選択肢にできるフルサイズです。
ただ、ホイール部分についていえば、同社の上位機とは「差」があります。一般的なフルサイズとしては、次に紹介する「マラソンマウス」以降で考えると良いかと思います。
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【2020年発売】
5・ロジクール M190
¥1,500 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
重さ:74g(単三×1)
無線方式:USB 2.4Ghz
最大解像度:1000dp
センサー: レーザーグレード(LGT)
スクロール:前後のみ
電池のもち:約1.5年
ボタン数:3
なお、ロジクール「最安」といえるフルサイズは、M190 Full-Size Wireless Mouseです。
本体色は、ブラック(M190BK)のほか、ブルー(M190BL)・グレイ(M190MG)・レッド(M190ED)です。
このグレードでも、LGT方式のセンサーを採用している点は、値段からすると優秀です。
ただ、ホイールは単純なラチェット式です。
また、USB受信機(ドングル)が、同社の下位グレードとなる2.4レシーバーです。
ボタンも3つでサイドボタンがないですし、値段相応の性能に止まると言えます。
【2018年発売】
6・LOGICOOL マラソンマウス M705m
7・LOGICOOL マラソンマウス SEB-M705
¥5,300 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
重さ:135g
無線方式:USB(Unifying)
最大解像度: 1000dpi
センサー: レーザーグレード(LGT)
スクロール:ハイブリッド式(切替)
電池のもち:3年間
ボタン数:5
マラソンマウス M705mは、ロジクールのビジネス用フルサイズの人気機種です。
同社の「フルサイズ」では、費用対効果という点では最もオススメできるマウスです。
なお、SEB-M705は、上面の色が微妙に違う以外は同じ製品です。
センサーは、本機もLGT方式です。
本体形状は、エルゴノミクス形状です。
長さは10.9cmほどなので、誰でも合いやすいです。
品質的にも、プラスチックに安っぽさがないデザインです。
握りも、人間工学的な配慮があります。
無線方式は、 Unifying方式です。
先ほどみたLogi Boltと同じ、USBドングルでの接続です。
古くからロジクールに搭載されてきたレシーバーですので、見覚えある方も多いかと思います。
通信に.2.4GHz無線を使います。
通信安定性は、規格が違うだけでBluetoothも「2.4GHz帯」なので、Logi Boltと変わりません。
企業でセキュリティ面の制約がないならば、こちらで問題ないです。
ただ、Bluetooth接続は非対応となりますので、必ずUSBドングルは必要です。
スクロールホイールは、快適性が高いハイブリッド式(切替式)です。
下位機種(フリック式)と違い、ボタンで、2種類のスクロールに切替えられる機種です。
利用シーンに合わせて、次の2つの方式を選んで使用できます。
第1に、「ハイパーファーストスクロール」です。
ローラを回すときに無抵抗になり、長いスクロールに有利です。
第2に、「クリックトゥクリックスクロールです。
ローラを回すごとに抵抗が入り、短く正確なスクロールが可能です。
ハイブリッド方式は、この価格帯のフルサイズでは唯一の搭載です。
この点でも、費用対効果が高い無線マウスです。
ボタン数は、5つです。
サイドの「進む・戻る」ボタンと、ホイールを押し込むことによるミドルクリックです。
付属ソフトで、ボタンに対してコマンドを自由に割り当てられます。
電池の持ちは、最大3年間です。
なお、「マラソンマウス」という商品名の由来はここにあります。
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以上、マラソンマウス M705mの紹介でした。
最も高級でベストなマウスを選ぶとすれば、この機種は選定対象にならないでしょう。
しかし、予算が限られている中で、最高に近い性能を得たい人には「ベストマッチなマウス」だと思います。
8・ロジクール トライアスロンマウス M720r
¥9,100 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
重さ:135g
無線方式:USB(Unifying)+BT
最大解像度:1000dpi
センサー: レーザーグレード(LGT)
スクロール:ハイブリッド式(切替)
電池のもち:2年間
ボタン数:8
トライアスロンマウス M720rは、ロジクールのフルサイズマウスの中級機です。
センサーは、LGT式です。
先ほど見たマラソンマウスと同じです。
本体形状は、本機も、エルゴノミクスなデザインです。
長さは、11.9cmほどですので、やや大きめです。
ボタンの耐久性も1000万クリックと高いです。
無線方式は、USBドングルを使うUnifying方式と、PC側内蔵のBluetoothを利用しての接続に対応します。
Bluetoothは、本体の握りの部分に3つのボタンがあり、それで接続機器を3種類まで登録できる仕様です。複数の機器で利用される方には便利でしょう。
スクロールホイールは、マラソンマウスと同じハイブリッド式です。
「ハイパーファースト」・「クリックトゥクリック」の2種が、利用可能です。
ボタン数は、8つです。
左右クリックほか、サイドに「進む・戻る」と、親指部分を押し込む「サムクリック」が可能です。
加えて、PCとタブレットの併用など、複数のデバイスを1ボタンで切り替えるためのEasy-Switchがあります。
あとは、ホイールを押し込むことでのミドルクリックと、Bluetoothのペアリング用のボタンで、8ボタンです。
いずれも、プログラムで好きな動作に割り当て変更可能です。
電池の持ちは、2年間です。
「マラソンマウス」よりも1年短いですが、Bluetooth搭載モデルとしては、相当長いです。
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以上、トライアスロンマウス M720の紹介でした。
USB接続のほか、Bluetoothに対応し、比較的格安なフルサイズマウスを探している方は、バランスが取れたマウスと言えそうです。
ただし、機能面では、同社の上位機種とは、明らかな差があります。
【2022年発売】(2年保証)
9・ロジクール MX Master 3s MX2300GR
9・ロジクール MX Master 3s MX2300PG
¥15,800 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【Amazon限定】(1年保証)
9・ロジクール MX Master 3s MX2300GRd
¥16,900 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
重さ:141g
無線方式:Logi Bolt(Bluetooth)
最大解像度:8000dpi
センサー:不可視レーザー(Darkfield)
スクロール:MAGSPEED
電池のもち:70日間(充電式)
ボタン数:7
MX Master 3S Advanced Wireless Mouse(MX2300)は、ロジクールのフルサイズの最上位機です。
以前あった旧シリーズ(MX Master 3)と同型状ですが、先述のLogBoltが搭載となったほか、後述するように、左右クリックの静音化がなされています。
なお、Amazon限定は保証が1年となりますが、時期によって安い場合があるという型番です(壁紙おまけ付)。あとは同じです。
本体形状は、相当凝ったエルゴノミクス形状です。
次にみる、MX Verticalほどではないですが、疲れにくい「タテ握り」に近づいており、長時間の利用で、疲れにくい仕様です。
サイズは、長さ12.5cmです。
大きいです。ただ、握り形状が特殊だからなので、実際は、相当手が小さい方(17.7cm以下)以外は「問題ない」です。ロジクールも特段注意していません。
センサーは、不可視レーザー式です。
同社は「Darkfield レーザー」と呼びます。
冒頭書いたように、正確性の上では最も現状でグレードの高い方式であり、ガラスの上でもなんでも動きます。
とにかく追随性が良いので、一度慣れたら「やめられない快感性」です。
マウス解像度も、200dpi-8000dpiの間でユーザーが設定できます。
デフォルトは1000dpiです。
一般人は、この部分をいじらないほうが(むしろ)快適に使えます。
無線方式は、Bluetooth接続ほか、ロジクールの新しい「Logi Bolt 」USBレシーバーを選択できます。
従来のUSBドングル(UNIFYING)ではなく、Bluetooth LEで通信する新しい方式です。
PCのBluetooth通信とは分けられるため、安定性は担保されています。
従来のUNIFYINGと(使う周波数は2.4GHz帯である点は変わらないので)通信安定性は変わらりません。ただ、企業向けの情報セキュリティ規格に対応させるため、新機種では随時入替をはじめています。
Bluetoothは背面にある切替ボタンで、3台までペアリングも可能です。
ただ、先ほども書きましたが、Bluetooth回線は細いので、音楽機器などに利用している場合、安定性の面で劣ります。USBドングルを利用した方が良いです。
スクロールホイールは、現状で最高峰といえる「電磁気式」です。
前後スクロールと左右チルトに分けて詳しく説明します。
第1に、前後のスクロールホイールです。
下位機種にくらべて革新的に変化します。
本機は、「機械式」でなく電磁石を用いる、MAGSPEED電磁気スクロールだからです。
リニア化でホイール回転音の「静音化」したのに加え、スクロール時の追随性(正確性)が、レベルアップしました。
回転は、本機も、長いスクロールの際に速度面で有利な「ハイパーファースト」と、短く正確なスクロールに有利な「クリックトゥクリック」が、ボタン選択可能です。
その上で、「クリックトゥクリック」利用中でも、ホイールを勢いよく回すと自動でハイパーファーストスクローリングに移行するギミックを搭載します。
ボタンでいちいち切り替える必要がないので、例えるならば、クラッチ操作が不要なオートマ車になったような便利さです。
とくに左右クリックは、押した時の「渋み」が購入当初からなく快適と感じます。
そのほか、クリック部の押し味や、人間工学的な持ちやすさなども、下位機種よりもかなり改善しており高評価できます。
第2に、親指で操作する、左右操作用のサムホイールです。
これは、左右方向のスクロール用のボタン(サムホイール)です。
従来機より大型化して操作性が良くなりました。
「進む」「戻る」ボタンも下部に回り、大型化したので、親指で操作する領域については、より高度化したと言えます。
今回から、ホイール部分のチルト機能は省略されるため、左右のスクロールは、このサムホールを用います。
ただ、総合的には使いやすくなったので、問題ありません。
ボタン数は、7ボタンです。
左右クリックとミドルクリック(ホイール)、サイドの「進む・戻る」と、先述のスクロールモードを変えるモードシフトボタンです。
親指の握りの部分を押し込む「サムクリック」は、本機の場合「ジェスチャボタン」という名前で、4つのマウスジェスチャを任意で割り当てられます。
また、マクロ登録(Smart Action)もできます。
また、アプリごとのボタンのカスタマイズ機能があり、カスタマイズ性は相当です。
著名ソフトは、標準で便利ボタンが設定されていますし、変更も可能です。
静音性は、もうひとつの特徴です。
2022年機から、左右ボタンが従来より90%音量減の「静音仕様」になりました。職場ほかでは結構気にされる方も多いための改良です。
スクロールホイールも本機は静かですし、最も「慣らす」左右クリックも静音なので、大きな進歩でしょう。
押し心地は心配でしたが、ロジクールはかねてから入門機で「静音クリックの実験」をしてきたこともあり、個人的に問題ありません。出来は良いと思います。
このほか、Logicool Flowにも対応します。
複数のPCを同時に使っている方が、マウスをシームレスに移動させたり、PCをまたいでコピー・ペーストを可能にする、ソフト的なシステムです。
ファイル・画像・ドキュメントは、MacとWindows間でもやり取りできます。
なお、同社のBluetooth式のキーボード(MXシリーズ)を利用する場合、キーボードも連動して切り替わります。詳しくは、【Bluetoothキーボードの比較記事】で書きました。
バッテリーは、内蔵バッテリーの充電池式です(約70日)。
充電中でも、USBケーブルで充電をはじめると即座にマウスは使えるようになります。
マウスを使えないで困ることは、短時間でも生じません。
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以上、MX MASTER 3Sの紹介でした。
予算が許すならば、「これを買えば間違いない」と言って良い製品です。
「狙った場所にカーソルがすんなりいくことの快感」は、普通の光学マウスを使っている方は、実際に使ってみないと分からない部分です。
値段は高いですが、保証は2年間付きますし、初めての方も安心だと思います。とくに、マウスの動きに不満を感じている方は、これ以上のグレードの製品を試して欲しいです。
一方、旧機種のユーザーに向けて言えば、大きな違いは、「スクロールホイール」の部分です。実機を比較するとリニア式の採用で、速度部分と精度の部分は、格段に向上しました。
機械式を止めたことは、静音性のほかホイールの耐久性(使用感の経年変化)にも好影響を与えています。
いずれにしても、(他社が真似しにくい)相当な進化ですし、既存ユーザーも購入を検討しても良いでしょう。
【Mac向け仕様】
【2020年発売】静音スイッチ
11・MX Master 3s for Mac MX2300MSG
11・MX Master 3s for Mac MX2300MPG
¥16,900 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【2020年発売】通常スイッチ
12・MX Master 3 for Mac MX2200sSG
¥16,500 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
重さ:141g
無線方式:Bluetooth
最大解像度:4000dpi
センサー:不可視レーザー(Darkfield)
スクロール:MAGSPEED
電池のもち:70日間(充電式)
ボタン数:7
MX Master 3s for Mac MX2300Mは、1つ上でみた、MX MASTER 3SのMac向けとされる兄弟機です。
基本仕様は、MX MASTER 3Sと同じです。
ただし、旧機種(MX2200s)は、左右クリックが静音スイッチではない、旧来のタイプです。
一方、いずれの機種も、「Logi Bolt 」(レシーバー)の添付を省略しています。
つまり、Mac内蔵のBluetoothと直でつなげる前提の製品です。
同社によれば、Bluetooth接続の安定性を「Macに最適化」したとのことです。
ただ、利用するMac側の世代でBluetoothはコントローラーが違います。実際のところは、通常モデルの搭載Bluetoothと仕様は変わらないように思います。
Bluetoothについて言えば、たしかに、Bluetooth5.0登場以降、接続安定性は見違えるほど高まっています。
しかし、Mac内蔵のBluetoothを使う場合、他のBT機器との混在利用(AirDrop・音楽機器・キーボードほか)になります。安定的に使うならば、「マウス専用回線」にできる「Logi Bolt 」付のほうが安心感があると思います。
とくに、Bluetoothを(イヤホンなどの)音楽などの送信にも使っている方のうち、高解像度音源(CD・ハイレゾ)を聴く方は、あまりおすすめできません。
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以上、ロジクールのMX Master 3s for Macの紹介でした。
結論的にいえば、MacBookユーザーも、変換端子を利用してでも、1つ上でみた通常版を選ぶべきだと思います。
【2018年発売】
13・ロジクール MX Vertical MXV1s
¥12,900 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
重さ:135g
無線方式:USB(Unifying)+BT
最大解像度:4000dpi
センサー:高性能光学センサー
スクロール:精密ホイール
電池のもち:120日間(充電式)
ボタン数:6
MX Vertical MXV1sは、通称「 アドバンス エルゴノミックマウス」と呼ばれる、変わった形状のマウスです。
Atlasの愛用マウスです。
「疲れない」という1点で、相当完成度が高いと言えます。
Atlasは、マウス形状においては、相当「保守的」です。もとは、レビューのために期待薄で買ったのですが、結局「普段使いマウス」の1つになっています。
本体形状は、見た目通りの特異な「タテ形状」です。
57度の傾斜角で、握手の様に握る形状ですが、これにより筋肉の「緊張が10%減る」と同社は説明します。
最初に利用した際、マウス操作からキーボードによるタイピングに手を動かす際、手を後ろに引くか、手を上に上げるかして「マウスを迂回」する必要があるため、ワンクッションで、キーボード作業に入れない点に、違和感がありました。
ただ、1時間ほどするとこの部分は慣れてしまいます。疲れもしません。
さらに、「タテ握り」の場合、操作時に「肩を前に突き出す格好」でのマウス操作にならず、逆に「肩を後ろに下げ気味での操作」になります。
不自然な格好にならないため、(ロジクールが強調するように)「疲れにくい」と言えます。
また、上部の銀色のボタンで、マウス解像度(カーソル速度)を替えられます。
デフォルトは1000dpiですが押すと「4倍速」です。慣れれば、(疲れに関係する)手の動きを減らすことも可能でしょう。
センサーは、高性能光学センサーです。
同社のビジネス用最高峰の不可視レーザー(Darkfield)は不採用です。
加速度などが自慢というわけではないですが、ゲーム用グレードの上位の高解像度の光学式に近いと思います。
1000dpiのLGT方式よりは解像度があり、追随性も良い印象です。
本機は4000dpiと1000dpiの切替利用のしやすさを基本とします。カーソルを高解像度で動かす際の精度を優先したため、このセンサーを採用したようです。
高性能光学センサーは、ガラスなどでは全く無力ですが、マウスパッドの上ならば、全く支障はありません。
無線方式は、USBドングルを使うUnifying方式とBluetoothの2通りです。
PCにBluetoothが内蔵されている場合Bluetooth接続も可能ですが、先述のように、回線が共用となるので接続安定性はイマイチでしょう。
スクロールホイールは、精密スクロールという名前です。
上表では、スピード切替に非対応の単純なメカ式に分類されます。
ホイールの回し心地や軽量感は良いですが、機能面では負けます。
サムホイール・チルト機能もないため、横スクロールにも非対応です。
ボタン数は、6です。
左右クリックほか、サイドの「進む・戻る」と、ホイールを押し込む「ミドルクリック」、そして、先述のマウス解像度を切り替える、頭頂部のDPIボタンとなります。
左右クリック以外の、4ボタンは、カスタマイズ可能です。
電池の持ちは、本機は良いです。
ただ、Bluetooth LE対応で、最大120日と長持ちです。
1分の充電で3時間分利用ができる、高速充電にも対応します。
また、本機も、EASY-SWITCHとLogico Flowにも対応します。
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以上、MX Vertical MXV1sの紹介でした。
「肩が前に出ない」所作で動かせるので、長時間のマウス疲労が緩和ができます。MX MASTER 3 に比べても、「長時間利用時の疲れにくさ」は優れるので、疲れにくさを最重要視するならば、Atlasはこのマウスを推します。
ただ、チルト(サムホイール)未対応である点や、ハイパーファーストスクローリングに未対応である点などで、スクロールホイールの利便性は、MX MASTER系列とは、大きな機能差があります。
結論的にいえば、この点で、エクセル作業を含む一般的な事務作業には、スクロール部分に強い、従来のMX MASTER系列が良いでしょう。
ただし、すでに、MX MASTER系列を愛用している「上級者」で「疲れの問題をより高度に解決したい」場合は、この機種は「新しい救世主」になるでしょう。
Atlasも、表計算・数値入力作業を利用する以外、現在はこのマウスを利用しています。
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【2022年発売】
【Win/Mac用】(Logi Bolt付属)
14・ ロジクール LIFT M800
¥8,900 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
【Mac用】(Logi Boltなし) M800M
15・ ロジクール LIFT fo Mac M800M
¥8,900 Amazon.co.jp (10/24執筆時)
重さ:125g
無線方式:Logi Bolt(Bluetooth)
最大解像度:4000dpi
センサー:高性能光学センサー
スクロール:ハイブリッド式(切替)
電池のもち:24ヶ月(単3×1)
ボタン数:6
なお、2022年に、本機の「S/Mサイズ」と言える、Vertical Ergonomic Mouse LIFT M800がでました。
レシーバーは、発売時期の関係で、こちらは「Logi Bolt 」です。
Mac用(LIFT for Mac M800M)は、「Logi Bolt 」を省略している部分以外同じです。
先述のように、Macでもこれを利用したほうが、接続安定性は高いので、Macユーザーでも普通のモデルを選ぶことをAtlasはオススメしています。
形状は、「握る形状」となる57度の角度を含めて、MX Vertical のコンセプトを踏襲します。
本体色は、黒(M800GR)ほか、ホワイト(M800PG)と珍しいピンク(M800RO)です。
色構成からも、ターゲット層が「明確」と言えます。
サイズは、縦108mmです。
小さめなので「コンパクトマウス」として紹介しようか迷いました。
しかし、サイズ的に持ち運べないですし、こちらに出しました。
手のサイズは、ロジクールは、くるぶしから中指の長さで19cm以下(クレカを横に並べて3枚以下)の場合、MX Vertical よりも本機を推奨しています。
スクロールホイールは、「SMARTWHEEL」です。
通常は(回す際クリック感がある)低速回転で、強く弾くと、高速回転に切り替わる方式です。
利用者のニーズに合わせた形でしょう。利便性は本機の方が少し上でしょう。
ボタンは、こちらは静音仕様です。
クリック音があまりしないので、個人的には(感覚的に)好みではないです。
ただ、職場ニーズが多いでしょうし、ロジクールの静音ボタンは、先述のように「優秀」です。
その他は、USBドングルが、先述のLogi Boltになる部分と、バッテリーが、単3乾電池式になるのが主な違いです(24ヶ月の保ち)。
実電池の部分を考慮すると、マウス自体の重さは、MX Vertical MXと同じくらいです。
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結論的にいえば、手の小さい方で、疲れの部分に抜本的な対策をなしたい方は、本機の方が良いです。
逆に、そうでもない方は、MX Verticalのほうが疲れにくいです。
次回につづく
無線マウスのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、フルサイズのワイヤレスマウスを紹介の1回目記事でした。
記事は、まだまだ、続きます。
2・フルサイズマウスの比較 (2)
2-1:マイクロソフト〈米国〉
2-2:バッファロー〈日本〉
2-3:エレコム〈日本〉
2-4:サンワサプライ〈日本〉
2-5:Razer〈シンガポール〉
2-6:その他の企業〈各社〉
3・おすすめのマウスまとめ
=最終的なおすすめの提案【結論】
つづく、2回目記事(こちら )は、引き続き、フルサイズマウスを紹介します。
Razer Pro Clickほか、ロジクールにはない面白い製品も見るつもりです。
疲れにくさ ★★★★★
動きの正確性 ★★★★★
ホイール性能 ★★★★★
ボタン構成 ★★★★★
持ちはこび ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、このブログで紹介したマウス全体の「結論編」となる3回目記事(こちら)では、全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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