Top 生活家電 比較2024'【解説】ズボンプレッサー23機の性能とおすすめ・選び方

2024年09月17日

比較2024'【解説】ズボンプレッサー23機の性能とおすすめ・選び方

【今回レビューする内容】2024年 最新の家庭用ズボンプレッサーの性能・価格とおすすめ:コルビー・東芝・パナソニック LG styler スチームウォッシュ&ドライ:人気機種の 違いや性能ランキング

【紹介する製品型番】3300JC BK 3300JC MG 4400JTC 4400 beech 3300JASC 7800JAMR MG HIP-T56(K) HIP-T36(S) HIP-T100(K) HIP-F001 SA-4625BL HIP-L36(S) ツインバードパンツプレス ブラック SA-D719B 4400JTBMG 3300JABK 3300JAMG アイリスオーヤマ IRS-P2 LG styler S3PER S3MF S3BF S3WF

今回のお題
シワが伸びる!ズボンプレッサーのおすすめはどの製品?

 どもAtlasです。 

 今日は、2024年9月現在、最新の家庭用のズボンプレッサーを比較します。

 セットのしやすさなどの利便性はもちろん、生地を傷めにくい工夫の部分を重視しながら各機をみていきます。

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1・ズボンプレッサーの比較
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:コルビー〈英国〉
 1-3:東芝〈日本〉
 1-4:ツインバード工業〈日本〉
 1-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
 1-6:LGエレクトロニクス〈韓国〉
 1-7:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では「選び方の基本」をあらかじめ説明したあと、メーカーごとに製品をみていきます。

 ズボンプレッサーを生産している企業は限られるため、今回は、全社の製品を比較できます。

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 個人的にもコルビーの長い所有経験があるほか、(出張旅行が多いので)今回紹介する機種は、ほぼ全機種、1回以上は使ったことがあるものです。

 というのも、ズボンプレッサーは、(ここ5年くらい)全く新製品が出ないからです。

 Atlasとしては「つまらない」状況ですが、その分情報は正確かと思います。

使いやすさ ★★★★★
熱の優しさ ★★★★★
除菌消臭  ★★★★★
高級感   ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 以下では、いつものように、各社の製品を比較していきます。

 その上で、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

ーーー

1・コードレスアイロンの比較
2・コード付きアイロンの比較

3・衣類スチーマーの比較
4・ズボンプレッサーの比較

 なお、今回の記事は、このブログの「シワ伸ばし家電」シリーズ4回目記事として書きました。

1-1・ズボンプレッサーの選び方の基本

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 具体的な製品の紹介にはいる前に、はじめに、ズボンプレッサーの「選び方の基本」を紹介していきます。

 ズボンプレッサーは、構造と仕組みは本当に単純です。

 それだけに、逆に「何を基準に選べばよいか」分かりにくいとも言えます。

1・設定温度と使用時間
2・シワの伸ばしやすさ
3・外観の高級感

 ただ、何年も使い込んできたAtlasが思うに、次の3点が特に重要だと考えます。

 以下、順番にみていきます。

1・設定できる温度と使用時間

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 第1に、設定できる温度と連続使用時間です。

 上図は、主要3社の代表的な機種の「温度」と「利用時間」を表示したものです。

 それぞれ、温度と標準利用時間が「全く違う」ことがわかるかと思います。

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 コルビーは、低温・長時間で処理する仕組みです。

 同社は、時短より、衣類へのダメージを避けることを優先します。

 コルビーは「エグゼクティブ向け」なので、高級紳士服の利用を想定するためです。

 東芝は、高温・長時間で処理する仕組みです。

 同社は、消臭・抗菌効果も期待を期待してこのような仕様にします。

 ただ、繊細な高級スーツの場合、衣類へのダメージの懸念があります。

 アイロン程の温度は出ないとは言え、長時間ですから。

 ツインバード工業は、高温・短時間で処理する仕組みです。

 同社は、ビジネスホテルでの販売を想定して、このような仕様にしていそうです。

 ただ、後述するように、同社の高級機は例外的に「高性能」です。

ーー

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 なお、東芝・ツインバードなどの格安機の場合、定格時間(15分)終了後には、サーモスタットが働き、プレス不足でも連続利用ができません

 そのため、厚手のズボンなどは「苦手」とします。

 ズボンプレッサーは、ジメジメした綿パン・ジーンの湿気をとり「さらさら」にするためにも利用できます。

 高温・短時間の機種は、連続使用ができない点で、こうした用途においては支障があります。

 結論的にいえば、家庭用としては、「衣類に優しい温度」で、「持続時間も長め」の機種が良いと、Atlasは考えます。

2・シワの伸ばしやすさ

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 第2に、シワの伸ばしやすさです。

 Atlasはとにかく不器用です。また、面倒くさがりだとも思います。

 そのため、写真のように中間に塩ビのシートがあるタイプは相性が「最悪」です。

 プレス時にズボンの片側を挟み込んで利用するのですが、慣れるまで綺麗に仕上げるのが相当難しいです。

 上部のリングチェーンも下手に扱うと切れます。

 昔やらかしました。

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 実際のところ、しっかりした温度管理とプレス構造ができる製品は「こうしたシートは不要」です。

 日常の使い勝手をふまえると、「シートがないタイプ」をチョイスすることを「強く」オススメします。

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 形状的には、収納を前提とした横置きタイプと、据え置きを前提とした縦置きタイプがあります。

 ただ、横置きタイプは、基本的に「ホテルの据え付け用」に売られている廉価版です。

 自宅に、疲れてかえってきたが、取り出してセットするのはたいへん面倒なので、自宅用としてオススメできません。

 結論的にいえば、「縦置きタイプ」で「シートが不要」なズボンプレッサーが、「Atlasのおすすめ」です。

3・外観の高級感

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 第3に、外観の高級感です。

 ズボンプレッサーは、その歴史的背景から「家電」としての側面と「家具」としての側面もあります。

 据え置いて利用するのが一般的なので、家庭用としても、ある程度の「見映え」は重視するべきです。

 ポイントとなるのは、ハンガー取ってです。格安の製品は、この部分の作りが甘いです。ハンガーを外して利用しない選択肢はあり得ます。

 しかし、いずれにしても、この2つは重要なポイントです。

ーー

 以上、ズボンプレッサーの選び方の基本を3点紹介してきました。

1・ズボンプレッサーの比較
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:コルビー〈英国〉
 1-3:東芝〈日本〉
 1-4:ツインバード工業〈日本〉
 1-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
 1-6:LGエレクトロニクス〈韓国〉
 1-7:最終的なおすすめの提案【結論】

 以下では、こうした要素を重要視しながら、各社の製品をより細かく紹介していきます。

 一般的なズボンプレッサーを販売する、コルビー・東芝・ツインバードほか、ハンディタイプ(折り目付用)を出すアイリスオーヤマ、ボックスタイプのLGなど、「ちょっと風変わりな機種」も紹介するつもりです。

1-2・コルビーのズボンプレッサー

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 はじめに、英国のコルビーの縦置きのズボンプレッサーを紹介します。

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 老舗中の老舗です。

 というより、ズボンプレッサーは、1930年代にイギリスのジョン・コルビーが発明したものです。

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 なお、以下では、Atlasがおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分は、青字で書いていきます。


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 【2015年発売】

 【通常型番】

 1・Corby ズボンプレッサー 3300JCBK
 2・Corby ズボンプレッサー 3300JCMG
 3・Corby ズボンプレッサー 3300JCWB
  ¥26,609 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 【Amazon限定型番】【同一性能】

 4・Corby ズボンプレッサー 3300JABK
 5・Corby ズボンプレッサー 3300JAMG
 6・Corby ズボンプレッサー 3300JAWB
  ¥28,826 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度60度(優しい)
プレス時間:30分
プレス方法:クッション式
外形寸法: 幅46×奥行 36×高さ109cm

 CORBY 3300JCは、イギリスコルビーのズボンプレッサーです。

 日本でよく売れるズボンプレッサーの1つで、Atlasも所有しています。

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 コルビーは、1930年創業の老舗メーカーです。

 1950年代に電気式ズボンプレッサーのトップメーカーとなって以来、今もその地位を保っています。

 技術の蓄積・安定感が抜群で、奇をてらわない商品構成が評価を受けているのでしょう。

 外国のホテルではこの製品がよく観られますし、日本でも数十年前から輸入がなされています。

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 本体の外観は、「紳士の国」らしく、落ち着いた雰囲気のズボンプレッサーです。

 基本的には、部屋に置きっ放しにして使うのが前提の製品で、そのため、デザイン性を高めています。

 裏面は木製ではないのが残念ですが、見映えがする面はしっかりした作りで、インテリア性も高いです。上部のポケットに腕時計などの小物を置けるのも良い工夫です。

 サイズは、幅46cm×奥行 36cm×高さ109cmとなります。

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 ジャケットハンガーは、後部に付属します。ジャケットハンガーは、邪魔なようならば着脱可能です。

 壁に沿って設置する場合は、外して利用したほうが良いでしょう。

 なお、脚を外して、壁に直付けすることも可能です。以前、そのように設置しているシティホテルに泊まったことがあります。

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 プレスの方法は、ごく簡単です。

 折り目を合わせたスーツをそのまま入れ込むだけでプレスできます。

 国産メーカーの製品は、中間にプレスシートを入れる方式が多いですが、コルビーのモデルはこの操作が不要なので、利用がとても楽です。

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 衣類の安全性は、コルビーの場合、最も強調して良い部分です。

 プレス温度を高級スーツの生地が傷むとされる60度以上にならないように、サーモスタットが内蔵されます。30分かけてゆっくりしわを伸ばします。

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 内装部分も十分なクッション性の素材が使われており「衣類を大事にしている」点がつぶさに伝わってきます。もちろん、塩ビのシートはなど使われません。

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 以上、コルビーの3300JCの紹介でした。

 価格は多少高いですが、機能性とインテリア性を兼ね備えた良い機種だと思います。

 家庭用としては滅多に壊れることのない家電ですし、ある程度の価格のものを揃えるのも良いでしょう。

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 【2018年発売】

 【サテンクローム】

 7・Corby ズボンプレッサー 3300JASC
  ¥27,500 楽天市場 (9/17執筆時)

プレス温度:60度(優しい)
プレス時間:30分
プレス方法:クッション式
外形寸法: 幅46×奥行 36×高さ109cm

 なお、コルビーの3300JCは、ごくたまに「限定数の限定色モデル」が出ることがあります。

 2018年も現在も、【サテンクローム】という色目が「限定」で登場です。

 性能面では、通常モデルと同等です。


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 【2015年発売】

 【通常型番】

 8・Corby ズボンプレッサー 4400JTC MG
  ¥27,827 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 【Amazon限定型番】【同一性能】

 9・Corby ズボンプレッサー 4400JTBMG
  ¥32,570 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:60度(優しい)
プレス時間:15/30分
プレス方法:クッション式
外形寸法: 幅46×奥行 36×高さ109cm

  4400JTCも、コルビーのズボンプレッサーです。先ほどの機種の「上位機種」となります 

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 本体の外観は、こちらも木調です。

 ただ、下位機種と比べると、オシャレな「段落ち」加工がなされます。 

 先ほど書いたように、この製品は、しまわず設置してこそ利便性を発揮する製品ですので、外観の高級感は重要です。

 サイズは、下位機種と同じです。

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 ジャケットハンガーは、この機種も付属しており、着脱も可能です。

 構造的には下位機種と変わりません。

 プレスの方法も、下位機種と同じです。

 繰り返せば、スーツをそのまま入れ込むだけでプレスするだけで、手順が最も簡単といえる機種です。

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 衣類の安全性は、下位機種よりも増しています。

 こちらは、デリケートな記事について、標準的な30分運転のほか、15分運転も可能です。

 ただ、違いはその程度で、下位機種との決定的な差ではないですね。

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 以上、コルビーの 4400JTCの紹介でした。

 下位機種に比べて外観のデザイン面はおしゃれになっています。

 しかし、タイマー以外の機能差はないため、デザインが気に入ったのでないならば、基本的に下位機種を選んでも良いと思います。

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 【並行輸入品】

 10・Corby ズボンプレッサー 7700
  ¥79,050 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:60度(優しい)
プレス時間:15/30分
プレス方法:クッション式
外形寸法: 幅46×奥行 36×高さ109cm

 なお、イギリスでは、CORBY 7700という上位機が売られています。

 日本でも(時期によって)並行輸入品は入手可能です。

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 機能面の相違点はわずかで、カウントダウンタイマーの搭載のみです。

 ただ、英国では、4400シリーズと2000円程しか変わらない機種です。使っている木材のグレードが高いなどではありません。


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 【2018年発売】

 11・Corby ズボンプレッサー 7800JAMR
  (¥62,800) Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:60度(優しい)
プレス時間:15/30分
プレス方法:クッション式
外形寸法: 幅46×奥行 36×高さ109cm

  CORBY Executive+ 7800JAMRは、コルビーのズボンプレッサーです。

 日本上陸25周年限定モデルとして売られます。一方、本機は、最近まで在庫がありましたが、執筆時在庫がなかったので、さすがに在庫は尽きたようです。

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 本体の外観は、写真のように「ミラー」が付属する仕様です。

 角度的に、ズボンのシルエットは確認できますが、実用面からよりも「限定モデル」としての「遊び」に感じます。

 サイズは、幅が46.3cmで奥行 50cm、高さが106cmとなります。

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 ジャケットハンガーは、この機種も付属しており、着脱も可能です。

 プレスの方法も、下位機種と同じです。

 衣類の安全性は、下位機種と同様です。

 ただ、15分と30分に加えて、45分のタイマースイッチが付属しました。厚めの生地なら有利な部分もあるかもしれませんが、「おまけ」的要素が強いです。

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 以上、コルビーの 7800JAMRの紹介でした。

 ズボンプレッサーを「初めて」買うような方のための製品ではないでしょう。長いコルビーのファンや、デザイナーズホテルの備品などに向くものです。

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 ちなみに、本機の原型機である、同社の最高級品は、Corby EXECUTIVE TROUSER PRESSです。

 日本未発売ですが、本機からミラーをとった製品です。

1-3・東芝のズボンプレッサーの比較

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 つづいて、東芝のズボンプレッサーの比較です。

 東芝は、実用性を重視したモデルを多くラインナップします。


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 【2009年発売】

 12・TOSHIBA HIP-T100-K
  ¥23,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:75度(除菌)
プレス時間:15/30分
プレス方法:シートプレス式
外形寸法: 幅51×奥行48×高さ107cm

 HIP-T100は、東芝のズボンプレッサー最上位機です。

 東芝は日本の大手家電メーカーとして古くからズボンプレッサーを作っていた会社です。そのため、この機種は、シティホテルなどでよく見かけます。

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 本体の外観は、コルビーに比べると、シルバーが入りモダンなデザインです。

 都会的なデザインですが、黒の部分が落ち着いているため、自宅に置いても違和感はありません。

 コルビーと比較した場合、コンセントがあるのが便利そうです。

 ただ、設計的に古いので、小物入れに「スマホ」を収納することは難しいでしょう。

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 また、移動用のストッパー付きのローラーが付属する点も注目です。

 ズボンプレッサーは10キロほどあるため、移動させて使う場合は便利です。

 サイズは、高さ約107cm×幅約51cm×奥行約48cmです。

 コルビーに比べると、多少奥行きが必要ですが、問題ないレベルでしょう。

 ジャケットハンガーは、コルビーと同じく付いており使い勝手は良いです。

 ただし、多少小さめで、高級感に多少かけます。ハンガーの着脱は可能です。

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 プレスの方法は、注意点です。

 この機種の場合、写真のように、ズボンの間に塩ビのプレスシートを挟み込んで使います。

 これは、スーツの二重線を効果的に防いでくれるのですが、コルビーに比べるとコツが要ります。難しいので、Atlasは好きではありません。


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 衣類の安全性は、コルビーに比べると、あまり繊細な生地には対応しません

 なぜなら、プレス温度が75度だからです。時間は15分/30分から選択可能ですが、高温には違いないでしょう。

 東芝の場合、むしろ「プレス熱による除菌」を全面に打ち出します。

 実際のところ、アイロンなら「低温」でも100度以上出ているので、過度に「神経質」になる必要はないです。

 しかし、ズボンプレッサーは長時間なので、高級生地ならば、少し心配ではあります。

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 ズボンプレッサー用消臭フィルター HIP-F001
  ¥1,880 Amazon.co.jp
(9/17執筆時)

 清潔性は、東芝はかなり重視します。製品には、消臭繊維が使われており、着臭の除去効果が期待できます。

 さらに、ジャケットハンガーに消臭ファンが搭載され、消臭フィルターで上着の消臭ができます。

 汗やタバコ臭に効果が期待できます。ただし、6ヶ月でフィルターの交換が必要です。

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 以上、東芝HIP-T100の紹介でした。

 コルビーは、「高級スーツに優しい」製品でした。

 一方、東芝は、消臭・除菌に力をいれることで「忙しいビジネスマンに優しい」製品と評価できます。

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 実際のところ、格安スーツに限定して考えれば、東芝の製品は魅力です。

 冒頭で「ネック」と書いた、塩ビの中間シートも慣れれば、「スーツの二重線」を防ぐのに効果を発揮するでしょう。

 Atlasは不器用なのでだめですが、ホテルなどでこの方式に使い慣れている方には、逆にこの機種は「最良」だと思います。

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 【2009年発売】

 13・東芝 ズボンプレッサー HIP-T56-K 
  ¥17,499 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:75度(除菌)
プレス時間:15分(短い)
プレス方法:シートプレス式
外形寸法: 幅51×奥行48×高さ107cm

 なお、下位機種にあたる「姉妹機」として、 HIP-T56があります。

 サイズは、高さ106cm×幅48.5cm×奥行51.5cmとやや小ぶりです。

 この機種も75度の高温が出せる機種ですが、プレス時間は15分までで、利用後の連続使用は、サーモスタットが働き(冷めるまで)不可です。

 上着の消臭機能も未付属なので、選ばない方が良いと思います。


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 【2016年発売】 HIP-T35-S後継機

 14・東芝 ズボンプレッサー HIP-T36-S
  ¥14,110 楽天市場 (9/17執筆時)

プレス温度:75度(除菌)
プレス時間:15分(短い)
プレス方法:シートプレス式
外形寸法: 幅48.5×奥行40.5×高さ105cm

 HIP-T36は、東芝の「格安」なズボンプレッサーです。

 本体の外観は、完全に実用性重視でインテリア性は皆無です。

 サイズは、高さ105cm×幅48.5cm×奥行40.5cmです。

 ジャケットハンガーは、上位機とほ同グレードのものが採用されています。ハンガーの着脱はこちらも可能ですね。

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 プレスの方法も、上位機と同じで、塩ビのプレスシートを挟み込んで使う方式です。

 衣類の安全性は、かけ面温度が75度で「除菌対応」ですが、最大プレス時間が15分までで、連続使用はできません。

 清潔性も、消臭繊維を使っていない点で、上位機種に及びません。

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 以上、東芝HIP-T36の紹介でした。

 各地のビジネスホテルで見かける機種です。

 ただ、家庭用としてはあまり魅力的ではありません。


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 【2016年発売】

 15・東芝 ズボンプレッサー HIP-L36-S
  ¥12,480 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:75度(除菌)
プレス時間:15分(短い)
プレス方法:シートプレス式
外形寸法: 幅53.8×奥行85.3×高さ75cm

 HIP-L30は、東芝の横置きタイプのズボンプレッサーです。日本で販売される横置き型としては唯一の現行製品です。

 サイズは、高さ75×幅538×奥行853mmです。押し入れに収納することができます。

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 プレスの方法は、真ん中に塩ビの「プレスシート」を入れる方式です。

 また、縦置きのように「重力」を利用できないため、セットにはかなりのコツが要ります。構造上、さほど厚みのあるズボンも対応しません。

 衣類の安全性は、タテ型と同等です。

 プレス温度は、75度の15分間です。比較的高温が出せるため、除菌効果が期待できます。一方、消臭繊維などは使われていません

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 以上、HIP-L36(S)の紹介でした。

 収納スペースの限られるビジネスホテルなどで、各部屋に備え付けてある機種です。

 ただ、ユーザー視点で言えば、横型は、プレスが面倒ですので、家庭用としては、縦置きできるタイプをおすすめしたいところです。

1-4・ツインバードのズボンプレッサー

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 つづいて、日本のツインバード工業のズボンプレッサーです。

 格安家電のイメージがありますが、ズボンプレッサーは見所のある高級機も出しています。


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 【2007年発売】

 16・TWINBIRD パンツプレス SA-4625BL
  ¥9,473 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:70度(除菌)
プレス時間:10分(短い)
プレス方法:シートプレス式
外形寸法: 幅43×奥行40×高さ90cm

SA-4625BL は、ツインバード工業では最も売れているズボンプレッサーです。

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 本体の外観は、こちらも実用性重視で、インテリア性はあまりないです。

 サイズは、約43cm × 40cm × 90cmやや小ぶりです。そのため、キャスターは付属しません。

 ジャケットハンガーも、未搭載です。

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 プレスの方法は、東芝と同じ方式で、中間にプレスシートを挿入して使う形式で、利用には「コツ」が必要な機種です。

 途中でよれていないか確認できる二段ロックは便利なのですが、(シワのない状態ならともかく)シワの寄ったパンツを上手く入れるのは、コツが必要です。

 衣類の安全性は、サーモスタットがあるため、安全性は高いです。プレス温度は、一方で70度で、プレス時間は、10分です。

 衣類へのダメージはある程度防止できるとしても、冷めるまで連続使用に制限がかかるため、厚手の生地はやはり面倒といえる製品です。

 清潔性は、特段の機能は見られません。

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 以上、ツインバードの SA-4625BLの紹介でした。

 機能を絞り込んでシンプルな構成にして価格を抑えた製品です。

 ただ、価格差はさほどないため、低価格機として積極的に「おすすめ」するまではいかない、中途半端な機種です。


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 【2017年発売】

 17・TWINBIRD パンツプレス SA-D719B
   ¥219,955 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:60度(優しい)
プレス時間:15分前後
プレス方法:クッション式
外形寸法: 幅45.5×奥行40.5×高さ90cm

SA-D719Bは、ツインバード工業から2017年に新発売した新しいズボンプレッサーです。

 Atlasは、ズボンプレッサーの記事を10年近く更新していますが、他社を含めて新製品を見たのはかなり久しぶりです。コモディティ化を打ち破る製品ですね。

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 本体の外観は、この機種の特長で、美観に優れるガラスパネルを採用します。

 コルビーの木目も厳粛な雰囲気がありますが、モダンな部屋のインテリアとしてはやや合わない場合もありました。

 その点、シンプルなデザインなこちらは、光の入るような明るい部屋でもマッチしそうです。

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 また、ガラスであるため、シワの状態が目視できるのも利点です。

 ツインバード工業は、家電にガラスを使うのが巧く、その特性をズボンプレッサーにも活かしています。


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 サイズは、約45cm × 40.5cm × 90cm です。

 日本製品ゆえか、やや丈が短いです。身長185cmを超える方は、やや注意ですね。

 上部に小物入れがあり、スマホなどを置くこともできます。

 コルビー・東芝にも小物入れはありますが、こちらは後発のメリット性を活かし、スマホなどに便利な深めの小物入れにしています。

 ジャケットハンガーは、この機種も未搭載です。

 ジャケットハンガーは、衣服を掛けていない状態だとインテリアとしての見映えが非常に悪いので、あえて付けなかったのだと思います。

 Atlasもコルビーでそれを感じており、外して使っていました。

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 プレスの方法は、価格の高い製品であるためか、十分なクッション材があるため、コルビーと同じく、中にプレスシートを入れずに利用できる仕様です。

 セットはこの方法が最も用意ですし、ガラスのためセット状況が確認できるのもあって、使い勝手はかなり優れます。

 衣類の安全性は、こちらもサーモスタットがあるため、安全性は高いです。

 プレス温度は、コルビーと同じ「衣類に優しい」60度です。

 また、標準所要時間は13分ですが、温度センサーによる判定で、プレス時間が4-5分前後します。

 ただし、連続使用に制限がかかるので、ジーンズなどの「汗の乾燥」には向きません。

 清潔性は、ズボン用の消臭シートが2枚同封されています。

 東芝ほどは根本的ではないですが、配慮があります。

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 以上、ツインバードのSA-D719Bの紹介でした。

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 コルビー製品を日本のメーカーがモダンに再設計したとも言える、優れたズボンプレッサーだと思います。

 ガラスを採用した部分が最大のポイントで、実用性とインテリア性を兼ねた産業デザインとしても高評価できます。

 小物入れ部分の使い勝手も含めて良い製品です。Atlasも買い換えを検討したいと考えています。

1-5・アイリスオーヤマのプレッサー

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 続いて、日本のアイリスオーヤマの衣類専用スチーマーです。

 同社の場合、(セットしたあとは完全に手放しの)従来の「ズボンプレッサー」とは違って、ズボンの「折り目付け」に特化した機種です。


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 【2021年発売】

 18・アイリスオーヤマ IRS-P2
   ¥5,222 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:120度
プレス時間:
プレス方法:ハンドプレス式
外形寸法: 幅12×奥行14×高さ25cm

 IRS-P2は、アイリスオーヤマの販売する製品です。

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 本体の外観は、本機については「ハンディ型」です。

 プレスの方法は、独特です。

 電源スイッチ部分(左図の紫)を押すと、上部プレートが閉じる仕組みで、右図のように挟み込んで、ズボンの折り目付けをします。

 エリについても同じことができます。

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 本機は衣類スチーマーの比較記事(2回目)でも紹介しました。

 100mLのスチームタンクを利用したシワ伸ばしもできるからです。

 プレス時も、押した際にスチームが出るしくみ(16g/分)なので、時短で「折り目付け」処理ができます。

 立ち上がり時間は、45秒です。

 ようするに、忙しい朝に、サッと手入れできる部分が、この方式の「売り」です。

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 プレス温度はは、プレス温度としては、スチームを出す関係で120度です。アイロンでいうと「低温」の温度です。

 本機は長時間あてるわけではないので、この温度で問題ありません。

 素材面では、プレスの場合、スチームの場合で素材の対応幅が変わります。

 清潔性は、高温スチーム噴射によるメンテという意味では、衣類の除菌・脱臭効果などが期待できます。

---

 以上、アイリスオーヤマのIRS-P2の紹介でした。

 考えてみると、ズボンの「折り目」は、確かに手入れする動機として大きなものです

 。ズボンプレッサーは、時間や場所をとるという意味で(ゆったりとした)大人向けですが、こちらは、朝忙しい(バリバリの)ビジネスマンに受けそうな気がします。

1-6・LGのスタイラー

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 最後に、冒頭で予告した「ちょっと風変わりな機種」を紹介します。

 LGの発売する「次世代型ズボンプレッサー」です。


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 【2022年発売】

 19・LG styler S3GNF
 20・LG styler S3BNF
   ¥198,000 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 【2018年発売】

 21・LG styler S3WF
   ¥142,800 楽天市場 (9/17執筆時)

 【2018年発売】(ミラー仕様)

 22・LG styler S3MF
   ¥179,800 楽天市場 (9/17執筆時)

 スチームウォッシュ&ドライ LG stylerは、LGエレクトロニクスが発売する新しいタイプの「ズボンプレッサー」です。

 より正確には、ズボンだけでなく、スーツやシャツ全体を整えられるので、ホームクリーニング機と呼ぶ人もいます。

 いずれにしても、約100年近く進化のなかった家庭用プレッサーの「革新」とも言える製品です。

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 本体のサイズは、幅44.5cm×高さ185cm×奥行58.5cmです。

 家庭用のドレッサーの横などに据置くような大型製品です。ズボンは、上図のドアの部分に掛けられる構造です。

 なお、2018年モデルが残ります。

 外観ミラー仕様モデルは新機種にはない構成で少し高いです。

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 ただ、それを含めて、旧機種(上図)は、シルクケアモード・スポーツウェア・花粉ケアなどの諸モードが操作部にないです。

 花粉ケアは「ダウンロード」してダウンロードボタンで利用できます。ただ、シルクケアは非対応で、使い分けはし辛いでしょう。

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(ほぼ)スーツやパンツ専用ならば、値段で決めてOKです。ただ、いろいろ便利に使いたいならば新製品(上図)でしょう。

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 プレスの方法は、下部の水タンクに補充した水が気化して、衣服やズボン全体にスチームをし、シワを取っていく構造です。

 実演を見ましたが、確かに「プレスグレード」のシワ取りが可能でした。なお、余った水分は、別の水タンクに改宗されるシステムです。

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 ズボンは、ズボンハンガーにフタがあり、これをズボンプレッサーの被せることで、折り目のケアもできる仕様です。

 使用できる衣類は、熱に弱いストレッチ性の素材やビニール製品です。

 また、革・毛皮、スチームを用いないエアリフレッシュのみ可能です。つまり、ズボンプレッサーで使えるような素材なら大抵OKです。

 電気代は、さほど電力は使わず、1回の運転で13円ほどの電気代です。

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 細かい部分では、ハンガーの部分が振動する構造で、花粉などのほこりをあらかじめ払う機能が面白いです。

 スーツも対応します。また、スチームを吹き替える仕様ですので、綿やウール・化繊などについては脱臭効果も期待できます。

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 LG Thin‪Q
  ¥0 Apple App Store
 LG Thin‪Q
  ¥0 Google Play 

 ネットワーク機能は、本機の場合、Wi-Fiが搭載されます。

 スマホアプリで、専用コースが追加ダウンロードできるほか、経過などが確認・通知される仕様です。

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 以上、LG styleの紹介でした。

 アクリル・ナイロン・レーヨンなどの化繊や綿との合繊ならば、ズボン・シャツを問わず、ほぼ完全にシワが取れます。

 綿100%などは残る場合がありますが、これはズボンプレッサーでもやや難易度が高いわけで、素材的に仕方ないでしょう。

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 問題は、その価格と設置面積です。Atlasもどうしても導入したいのですが、設置スペースがなく、「自宅整理」を検討中です。

 予算があれば、検討しても良いと思いますが、実際のところ、日本の住宅事情にマッチしたもう少し小型機種がほしいですね。

ーー

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 【2022年発売】(大容量ミラー仕様)

 23・LG styler S5MB
  ¥269,000 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 なお、本機を大きくして、「最大5着」対応できる庫内にしたモデルがこちらです。

 本体のサイズは、高さ196・幅60・奥行65cmですので、かなり大きくなります。

 なお、付属ハンガーの本数は同じなので、ハンガーは適宜用意することになります。

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 消費電力は変わらず、標準乾燥時間も同じです。

 発売時期の関係で、シルクケアモードは「ダウンロード」対応になりますが、できることは、基本的に同じです。

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 ただ、生地の厚い寝具や、ある程度熱を入れる必要がある「花粉ケア」を行いたい場合は、庫内が広い分、時間は多めにかかるので、「大は小を兼ねる」とは言いがたいところはあるでしょう。

今回の結論
ズボンプレッサーのおすすめは結論的にこの機種!

というわけで、今回は、ズボンプレッサーを比較しました。

 最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案しておきます。


 第1に、インテリアとしても優れる高機能ズボンプレッサーとしておすすめしたいのは

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 【2017年発売】

 17・TWINBIRD パンツプレス SA-D719B
   ¥19,555 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:60度(優しい)
プレス時間:15分前後
プレス方法:クッション式
外形寸法: 幅45.5×奥行40.5×高さ90cm

使いやすさ ★★★★★
熱の優しさ ★★★★★
除菌消臭  ★★★★★
高級感   ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 ツインバード工業がの最新機、SA-D719Bでしょう。

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 表面にガラスを採用したことで、プレス状態の確認を容易にし、また、インテリア性も高めるという着想は、マンネリ化したズボンプレッサー市場に、一石を投じる「大発明」だと思います。

 使い勝手の部分でも、コルビーと同じ、、内部に「プレスシート」を不要にするクッション構造にし、衣類の安全性の部分でも、センサーとサーモでプレス時間を調整する構造を取っています。

 細かい部分でも、スマホ対応の小物入れの採用などかなりレベルの高い家電ですので、買い換えユーザーにもオススメです。

 新規ユーザーには結構な額の投資となります。しかし、ズボンプレッサーは滅多に壊れず、長年使えるものですから、無駄遣いとは一概に言えないと思います。  

ーーー

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 【2015年発売】

 【通常型番】

 1・Corby ズボンプレッサー 3300JCBKc
 2・Corby ズボンプレッサー 3300JCMG
 3・Corby ズボンプレッサー 3300JCWB
  ¥26,609 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 【Amazon限定型番】【同一性能】

 4・Corby ズボンプレッサー 3300JABK
 5・Corby ズボンプレッサー 3300JAMG
 6・Corby ズボンプレッサー 3300JAWB
  ¥28,826 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度60度(優しい)
プレス時間:30分
プレス方法:クッション式
外形寸法: 幅46×奥行 36×高さ109cm

使いやすさ ★★★★★★
熱の優しさ ★★★★★
除菌消臭  ★★★★☆
高級感   ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 イギリスのコルビー社の3300JCシリーズも同じくらいにオススメです。

 プレスの機能や使い勝手、衣類への配慮はSA-D719B同等以上で、さすがに伝統を見せつける機種です。

 長年のユーザーとしても、服に優しく、安定して、しっかり伸ばせることは身をもって感じています。

 とくに、上着ハンガーが必要と考える方や、ガラス製がモダンすぎると感じる方背が185cm以上の方は、こちらを選んだほうが満足すると思います。


 第2に、プレスだけではなく、スーツ上下の消臭もしたい場合は、

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 【2009年発売】

 12・TOSHIBA HIP-T100-K
  ¥23,017 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:75度(除菌)
プレス時間:15/30分
プレス方法:シートプレス式
外形寸法: 幅51×奥行48×高さ107cm

使いやすさ ★★★★☆
熱の優しさ ★★★★☆
除菌消臭  ★★★★★★
高級感   ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 東芝の最上位機 HIP-T100(K)が良いでしょう。

 清潔性の面では、これ以上の機種はありません。

 プレス時にパンツを消臭繊維の働きで消臭できるだけでなく、ハンガーに掛けた上着も消臭できるため、このような目的に最も適ったモデルと言えます。

 帰宅したら、上下スーツをセットして、身だしなみを整える習慣を付けたい方にはこの機種が良いでしょう。


 第3に、役員室や高級ホテルのインテリアとして通用する「大人の高級感」がある製品は、 

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 【2015年発売】

 【通常型番】

 8・Corby ズボンプレッサー 4400JTC MG
  ¥27,837 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 【Amazon限定型番】【同一性能】

 9・Corby ズボンプレッサー 4400JTBMG
  ¥32,570 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:60度(優しい)
プレス時間:15/30分
プレス方法:クッション式
外形寸法: 幅46×奥行 36×高さ109cm

使いやすさ ★★★★★★
熱の優しさ ★★★★★
除菌消臭  ★★★★☆
高級感   ★★★★★★
総合評価  ★★★★★★

 コルビー社4400JTC MGでしょう。

 木目があるデザインは、寝室などの洋室に置くと、高級感があり、「インテリア」としての美しさもありますから。

 機能面では15分タイマーが付く点しか、下位機種との差はありませんが、中落ちが入るデザインはたいへん高級感があるため、こうした用途ならばこちらの機種をおすすめします。

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 先ほど書いたように、コルビーは60度以上の高温にならず、生地に優しいため、高級スーツに適しています。

 また、インテリアにこだわったご家庭ならマッチしやすいデザインです。

 構造的に、厚みのある生地でも、ある程度まで対応できる点も良い部分です。

 一方、タイマーは30分だけで、上位機種に装備される15分タイマーが搭載されませんが、基本30分はプレス時間が必要であるため、大きな問題ではありません。


第4に、普段使いのスーツのシワを伸ばしを比較的安価でしたい方は、

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 【2016年発売】 HIP-T35-S後継機

 14・東芝 ズボンプレッサー HIP-T36-S
  ¥14,110 楽天市場 (9/17執筆時)

プレス温度:75度(除菌)
プレス時間:15分(短い)
プレス方法:シートプレス式
外形寸法: 幅48.5×奥行40.5×高さ105cm

使いやすさ ★★★★☆
熱の優しさ ★★★★☆
除菌消臭  ★★★★☆
高級感   ★★★★☆
総合評価  ★★★★☆

 HIP-T35でしょう。実用性重視の入門機としては、ツインバード工業のパンツプレス SA-4625BL が安いです。

 しかし、堅牢性を考慮に入れると、こちらが良いと思います。

 1万円前後の価格で比較的導入しやすい製品ですが、厚みのある生地などでなければ、その効果は高級機とは劇的には変わらず、お買得です。

 結構頑丈なので、ビジネスホテルなどの備品にも向くでしょう。

ーーー

 202204151641.jpg

 【2021年発売】

 18・アイリスオーヤマ IRS-P2
   ¥5,222 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

プレス温度:120度
プレス時間:
プレス方法:ハンドプレス式
外形寸法: 幅12×奥行14×高さ25cm

使いやすさ ★★★★☆
熱の優しさ ★★★★☆
除菌消臭  ★★★★☆
高級感   ★★★☆☆
総合評価  ★★★★☆

 ただ、出勤前などにちょっと「ズボンの折り目やエリを整えたい」というような用途ならば、アイリスオーヤマのIRS-P2も候補です。

 電源を入れて45秒でサッと使えますし、現役バリバリのビジネスパーソンには本機も良い候補かと思います。

補足:ズボンプレッサーの関連記事

 以上、今回はズボンプレッサーの話でした。

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1・コードレスアイロンの比較
2・コード付きアイロンの比較

3・衣類スチーマーの比較
4・ズボンプレッサーの比較

 なお、このブログの「シワ伸ばし家電」シリーズとして、以上の記事もあります。

 これらの関連記事もよろしくお願いします!

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 ではでは。

posted by Atlas at 19:47 | 生活家電

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