【今回レビューする内容】2025年 最新USBポータブルハードディスクの性能とおすすめ・選び方: 5TB 4TB 3TB 2TB 1TB 500GB:軽量・耐衝撃モデルほか:速度や耐衝撃性なの違いや性能ランキング
【比較する製品型番】バッファローHD-PCG1.0U3-BBA HD-PCG2.0U3-GBA HD-PCG3.0U3-GBA HD-PCG500U3-BA HDS-PZN1.0U3EV3 HDS-PZN2.0U3EV3WD Elements Portable My Passport WD_Black P10 WDBA3A0040BBK-JESN WDBEJA0060BBL-WESN My Passport for Mac WDBK6C0060BBL-JESN WDBK6C0060BBL-WESN WDBR9S0060BBK-WESN WDBR9S0060BBK-JESN WDBEJA0060BBL-WESN WDBHJS0060BBK-WESN WDBHJS0060BBK-JESN トランセンド StoreJet 25M3 TS2TSJ25M3G TS1TSJ25M3S アイオーデータ HDPX-UTS2K HDPX-UTS1K HDPT-UTS1K HDPD-SUTC1 HDPD-SUTC2 HDPD-SUTC4 HDPD-SUTC4/S HDPD-SUTC2/S HDPD-SUTC1/S エレコム ELP-QEN2020UBK ELP-QEN2040UBK Seagate STKM5000400 STKM4000400 STKM2000400 ELP-PTV040UBK ELP-PTV020UBK SEAGATE One Touch with Password STKZ5000400 東芝 HD-TPA4U3-B/N HD-TPA2U3-B/N HD-TPA1U3/N LaCie STLP5000400 STLP4000400 Seagate Backup Plus Slimr SANDISK G-DRIVE ArmorATD SDPH81G-005T-GBA1 SDPH81G-004T-GBAND SDPH81G-002T-GBA1D SDPHE1G-006T-GBAND SDPHE1G-006T-GBAND/UE ほか
今回のお題
最新ポータブルハードディスクのおすすめはどの製品?
どもAtlasです。
今回は、2025年4月現在、最新のポータブルハードディスクを比較します。
SSDが興隆ですが、容量・コスパ重視で選ぶ場合、まだまだ現役なストレージです。
ポータブルは速度はさほど差がでないため、堅牢性・軽さ・防水防塵性などに特に注目しながら、各機を比較しました。
TV用のHDDは、SeeQVault規格などの規格対応も示します。
1・ポータブルハードディスクの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:バッファロー〈日本〉
1-3:IODATA〈日本〉
1-4:東芝〈日本〉
2・ポータブルハードディスクの比較 (2)
2-1:WD〈米国〉
2-2:Sandisk〈米国〉
2-3:エレコム〈日本〉
2-4:Seagate〈米国〉
3・ポータブルハードディスクの比較 (3)
3-1:LaCie〈フランス〉
3-2:トランセンド〈台湾〉
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめにポータブルHDDの「選び方の基本」を説明します。
その後、以上のようなメーカー順に、各社の製品を順番に比較していきます。
軽量性 ★★★★★
堅牢性 ★★★★★
PC利用 ★★★★★
TV利用 ★★★★★
保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後に「結論」として、目的別・予算別のAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・ポータブルHDDドライブ
2・ポータブルSSDドライブ
3・USBフラッシュメモリー
4・外付けハードディスク(電源付)
5・NAS(ネットワークディスク)
6・Mac向きのドライブのまとめ
なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のPC周辺機器比較記事の1回目記事として書きました。
1-1・ポータブルHDDの選び方の基本
1・パソコン向けのHDD
2・テレビ・レコーダー向けのHDD
はじめに、ポータブルHDDの「選び方の基本」からです。
使われる用途別にポイントとなる部分が変わってきますので、順番に解説します。
1・パソコンで使う場合
はじめに、パソコンで利用したい場合です。
その場合、皆さんが気になるのは「転送速度」でしょう。
ポータブルHDDは、ほぼ全てがUSB3.0規格(別名USB3.1 Gen1)です。
この規格の場合、理論上最大5Gbps(625メガバイト/秒)まで速度が出ます。
しかし、ポータブルHDDの場合、ハードディスク内部の円盤の回転数の遅さがボトルネックで、そこまでの速度をを出せません。
ポータブルHDDの場合、内蔵される「中身」のHDDで主に速度が決まります。
中身のHDDの生産で最大手である米国のWDの製品だと、WD Blueが、いまだと標準的といえる2.5型HDDです。
このWD Blueで、速度は、理論値で150メガバイト/秒あたりです。
他社の場合もだいたいはこのあたりの速度です。
ただ、WD Blackという、ゲーミング用のハイスペックノートPC向けに作られるHDDがあります。理論値で180メガバイト/秒のHDDです。
WD Blackを載せているWD(ウエスタンデジタル)や同級のSandiskのゲーム用・デザイン用HDDの場合、実効値で140メガバイト/秒あたりまでだせます。
このあたりが、市販のポータブルHDDにおけるAtlasの知る限りでの最高速です。
HDDだと、これ以上は難しいです。
そのため速度を重視したい場合ならば、現状では、ポータブルSSDを選んだ方が良いです。
1・ポータブルSSDの比較記事
2・USBメモリーの比較記事
ポータブルSSDなどは、以上の別記事で、比較しています。
そちらのほうが良さそうと思った方は、引き続き、そちらをお読みください。
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以上、PC用として「ポータブルHDD」を選ぶ場合のポイントについて書きました。
改めて言えば、 ポータブルHDDは、PC用としては、1GBあたりの単価が「安い」点で、ある程度大きなサイズを欲しい場合のみ、PC用として選択肢になると言えます。
1・軽量性
2・耐衝撃・防水性
3・情報漏洩防止(セキュリティ)
4・信頼性・保証期間
その場合、「選ぶ際のポイント」となるのは、以上の4点です。
第1に、軽量性です。
持ちはこび利用する場合、重要になります。
とくに、あまり容量の大きくないモデルは、かなり薄いモデルもあるので、サイズ面に注目するのも重要です。
第2に、耐衝撃・防水性です。
野外に持ち出す場合、重要になります。
ただ、この部分はSSDのほうが一般的に堅牢なので、容量不要ならば、そちらがむしろおすすめです。
第3に、情報セキュリティです。
多くの機種は、高度なデータ暗号化処理(AES256bit)が可能にしています(=ソフトウェア型AES)。
ただ、仕事・法人向けは、HDD自体にCPUほかを内蔵し、そちらで暗号化処理(AES256bit)をするハードウェア処理に対応です(=ハードウェア型AES)。
ハードウェア型の場合、PC側のソフトに依存せず自動的に暗号化されるため、処理が速いほか、ドライバ(ソフト)に依存せず、どこでもパスワードによる解除ができる点で、よりセキュアです。
ソフトウェア型は、ドライバが必要なほか、各社ともMac用ドライバがないなどの欠点があります。
パスコードロックは、最近は、文字列を入力しなくてもよい機種が増えました。
パターン認証のほか、登録したPCの場合認証をスルーできる機能や、交通系ICカードやスマホをキーに、パスコード解除ができる機種などが登場しています。
いずれにしても、仕事用ではこうした部分は重要です。盗難されても、物理的に分解してもデータは取り出せないため、リスクを減らせます。
第4に、ディスクの信頼性と保証期間です。
中身のHDDを作れず、他社のHDDを表面実装だけの企業の製品は保証が1年間の場合がたいていです。
ただ、WD(ウエスタンデジタル)など、中身のHDDを製造する企業の場合、保証期間が長いです。
その上で、中身のHDDの信頼性がある程度担保されるので、とくに仕事用で考える場合、導入意義があります。
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なお、ポータブルHDDは、一部の例外を除き、スピード面はどれもほとんど同じです。(速度もみますが)今回はこうした部分の違い比重を置いて比較するつもりです。
2・テレビ・レコーダーで使う場合
つづいて、テレビやレコーダー用途での利用する場合です。
「録画用」として売っているものでなくても、ポータブルHDDならば、基本、どれでもこうした用途に使って「OK」です。
ただし、注意点が2つあります。
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第1に、トラブルの際の保証についてです。
メーカーが「推奨」しないモデルの場合、トラブルに際しての保証が自己責任になる点です。
この点は、割と注意して、今回は比較するつもりです。
第2に、SeeQVault規格への対応です。
2016年以降発売のレコーダーについては、概ねSeeQVaultという業界団体がさだめる新規格に対応しています。
以前は、USBポータブルHDDに録画したTV映像は、録画した機種だけで再生可能でした。
しかし、SeeQVault規格に対応するHDDを導入する場合、録画したテレビ・レコーダー以外でも映像が再生可能です。
そのため、対応機は、持ち運びの際や、TVが故障した際の買換にも便利と言えます。
なお、この規格は【ブルーレイレコーダーの比較記事】でも紹介しています。
ただ、2022年に各社ともポータブルだとSeeQVault規格に対応するポータブルHDDを廃止してしまいました。おそらく、小さな分、廃熱に難があるためだと思います。
そのため、この部分に対応が必要な場合、このブログの【外付けハードディスクの比較記事】で、SeeQVault規格対応機をご確認ください。
【1TB〜2TB】
・ IODATA AVSSD-RS1
¥21,582 Amazon.co.jp (11/1執筆時)
一方、テレビ録画用について言えば、最近は、TVの背面に付けられる超小型SSDストレージが出ています。(SeeQVaul対応機はなし)
容量あたりのコスパが悪い部分はあります。しかし「TVで使える」と言って良いモデルが、アイオーデータやバッファローから出ています。
興味のある方は、【ポータブルSSDの比較記事】で紹介しています。後ほどご覧ください。
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以上、ポータブルHDDの選び方の基本の紹介でした。
これらをふまえつつ、以下では、冒頭示したように、メーカーごと個別の製品を詳しく説明していきます。
1-2・BUFFALOのポータブルHDD
はじめに、日本のバッファローのポータブルハードディスクから比較します。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思える部分を青字で記します。
【2018年発売】
【2TB】
1・BUFFALO HD-PCG2.0U3-GBA
¥11,280 楽天市場 (4/29執筆時)
重さ:240 g
寸法:75×19.5×117mm
【1TB】
2・BUFFALO HD-PCG1.0U3-BBA
¥9,994 楽天市場 (4/29執筆時)
重さ:175 g
寸法:75×14×117mm
【500GB】
3・BUFFALO HD-PCG500U3-BA
¥9,144 楽天市場 (4/29執筆時)
重さ:145 g
寸法:75×11.5×117mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:AES256bit
耐衝撃性:
保証期間: 1年
最初に紹介するのは、バッファローの「ミニステーション」です。
今回紹介するHDDの中では、価格が安く、「最もお財布に優しいHDD」の1つです。
配色は、一般的なブラックのほか、各サイズともホワイト(HD-PCG2.0U3-GWA HD-PCG1.0U3-BWA HD-PCG500U3-WA)もラインナップされます。
速度は、非開示です。
ただ、冒頭の「選び方の基本」で書いたように、だいたいの場合、読み書きともに120MB/秒あたりであるのが普通です。
堅牢性は、しかしながら、さほど重視されていないと言えます。また、排熱もさほど重視されていないため、パソコンに常時接続する用途には不向きです。
底面に衝撃吸収剤を採用し、置いた際や、ずれた際の衝撃を緩和する仕組みはあります。
ただ、これは、上位機のような落としても壊れにくいという設計ではなく、「おまけ」程度です。
サイズも、同社のHDDとしては、厚みがある方です。
ユーザーサポートは、最近の国内周辺機器メーカーは充実させてきている部分です。
バッファローの場合、HDD故障復元のためのラボがあるため、軽度の論理障害の無償対応を売りにしています。
それに関連して、この製品には、OSのSMART機能を利用し、ハードディスクの故障を予測するLEDランプが付属します。
いずれも、「ユーザーの利便性向上」と「企業の利益増進」の総取りを目指した、同社らしい「Win-Win」的なシステムです。
録画機器への対応は、【こちら】で動作確認済みの機種が検索できます。
冒頭に書いたように、最近の大手製(ソニー・シャープ・東芝・日立・Panasonic・三菱)ならば、未記載でも(原理的にはですが)利用可能です。
ただし、冒頭で書いたような、SeeQVaultには対応できません。
セキュリティは、強固なデータ暗号化処理となるAES 256bit対応です。ソフトウェア方式ですので、SecureLock Mobile2というソフトを利用します。
この場合、盗難されて分解されてもデータは取り出せません。
パスコードロックは同社の場合、文字列以外、パターン認証も対応です。ただし、同社のソフトウェア式の場合、Windows専用です。
付属ソフトは、そのほか、Windowsのみですが、データの圧縮転送で、バックアップ時間を削減するBackup Utilityと、論理フォーマットのための、Data Formatter 2が利用できます。
保証は、1年間です。
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以上、バッファローの「ミニステーション」の紹介でした。
他機種と比較すると「値段の安さ」は圧倒的です。外観や堅牢性などあまりこだわらないならば、コスパのよいこちらを選ぶのが最善でしょう。
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【2TB】
4・BUFFALO HD-PUS2.0U3-SVD
5・BUFFALO HD-PUS2.0U3-RDD
¥ 14,400 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【1TB】
6・BUFFALO HD-PUS1.0U3-SVD
7・BUFFALO HD-PUS1.0U3-RDD
¥10,200 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:130g
寸法:79×8.6×116mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:AES256bit
耐衝撃性:
保証期間: 1年
このほか、BUFFALOからは、HD-PUSU3-Dシリーズという、ミニステーションの姉妹品も販売中です。
この製品は、本体にアルミを利用することで、軽量化が図られるほか、とくに、厚みの部分で8.6mmと、下位機種より相当程度薄くなっています。
その点で、身軽に持ち歩きたい場合に便利ですが、外観が金属製とはいえ、耐衝撃・落下性は期待できないため、どちらを取るかという「選択」となります。
また、(原理上、使えはしますが)PC/Mac専用として売られており、映像機器用ではない点も注意点です。AES256bitはこちらは対応です。
【2019年発売】
【耐衝撃・5TB】
8・BUFFALO HD-PGF5.0U3-GBKA
¥22,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【耐衝撃・4TB】
8・BUFFALO HD-PGF4.0U3-GBKA
¥19,980 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:250 g
寸法:79.5×21.5×119mm
【耐衝撃・2TB】
9・BUFFALO HD-PGF2.0U3-BBKA
¥15,280 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:180 g
寸法:79.5×21.5×119mm
【耐衝撃・1TB】
10・BUFFALO HD-PGF1.0U3-BKA
¥12,169 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:150g
寸法:79.5×16×119mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:AES256bit
耐衝撃性:
保証期間: 1年
HD-PGFシリーズも、バッファローのポータブルHDDです。
価格帯で言えば、一つ上のディスクよりも高い価格のモデルです。
配色は、基本的にはホワイト/ブラック色ですが、売れ筋の1TBモデルに限っては、他のカラーモデルも選べます。
堅牢性は、この機種のもっとも「売り」の部分です。
先ほどの機種よりも耐衝撃性能が向上し、落としたときなどに壊れにくくなっているといえます。
内部にゴム材を入れることで、落下時の衝撃を和らげています。
サイズは、堅牢性を高めるため、下位機種よりも0.2cm程度厚みが増しています。
重さは、一方、下位機とほとんど変わらず、軽量です。
その点でいえば、持ち歩き用途にするHDDで予算が許せばこちらが良いと思います。
セキュリティは、本機も、パスワード式です。
ソフトウェア式のAES 256bitに対応です。
付属ソフトは、下位機種が持つソフトは全て網羅します。
その上で、「おでかけロック」というHDDにパスワードをかけられる機能が提供されます。他のPCにつなげた場合も、ロックは有効ですから、持ちはこびに便利です。
ユーザーサポートは、下位機種同様で、特に復旧サービスにかかわる部分が充実します。
録画機器への対応は、下位機種で説明したのと同様の意味で、利用は可能です。
ただし、SeeQVaultには対応できません。
保証は、1年間です。
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以上、耐衝撃HD-PGFシリーズの紹介でした。
「ミニステーション」に比べると、重さはそのままで耐久性が上昇している点、外観デザインが綺麗な点が見所です。持ち運んで利用するならば、こちらが良いでしょう。
【2018年発売】
【2TB】
11・BUFFALO HD-PZF2.0U3-BKA
¥16,117 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【1TB】
11・BUFFALO HD-PZF1.0U3-BKA
¥11,880 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:300 g
寸法:90×21×141mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:AES256bit(HW)
耐衝撃性:MIL規格
保証期間: 1年
HD-PZNシリーズは、Buffaloでは最も高価で、最も堅牢なポータブルハードディスクです。
堅牢性は、このモデルの「売り」です。
なぜなら、米軍納入品規格である「MIL-STD-810F 516.5 procedure IV」準拠で、 1.2mの落下に耐える性能を持つからです。
と 市販のハードディスクの中でもとくに「堅牢なモデル」です。
防水防塵等級も、IP53なので、防雨耐性とある程度の防塵性もあります。
重さは、ただし、300gです。
堅牢性を売りにしているためで、大きさも少し大きめです。
持ちはこびの点では、本体にUSBケーブルが収納できる構造です。
このため重めの部分はあります。USB端子は取り外せます。そのため断線時の交換はできます。ただ、形状面で言えば、保守部品の取りよせでしょう。
セキュリティは、下位機同様に、AES256bit対応です。
特に、こちらは、ソフトウェア型ではなくハードウェア型なので、自動暗号化対応です。ソフトのインストール不要ですので、出先のPCでも利用する場合有利です。
バッファローの場合、ハードウェア型はWindowsほかMacでも利用できます。
セキュリティスロット(ケンジントンスロット)もあるため、据置時の盗難防止にも役立ちます。
その他の部分は、ソフト・ユーザーサポート・TVの利用の部分を含めて、下位機種と同じです。
保証は、1年間です。
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以上、HD-PZNシリーズの紹介でした。
持ちはこびなどが多い方で「とにかく頑丈なモデル」であることを重視するならば、良い選択肢の製品といえます。
ただ、次に見るアイオーデータも同じコンセプトの製品を出すので、比較は必要です。
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【2024年発売】
【2TB】
11・BUFFALO HDS-PZN2.0U3EV3
¥38,580 楽天市場 (4/29執筆時)
【1TB】
11・BUFFALO HDS-PZN1.0U3EV3
¥29,105 楽天市場 (4/29執筆時)
【500GB】
11・BUFFALO HDS-PZN500U3EV3
¥26,574 楽天市場 (4/29執筆時)
重さ:300 g
寸法:90×21×141mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:AES256bit(HW)FeliCa ほか
耐衝撃性:MIL規格
保証期間: 1年
なお、同じ筐体を利用するHDS-PZNEVシリーズは、法人向けです。
耐衝撃性などは同じですが、次の機能が追加されます。
第1に、ウイルス対策ソフトです。
こちらのみ、組み込み型のウイルス(マルウェア)検索システムのDiXiM Security Endpointが内装されます。
【ウイルス対策ソフトの比較記事】で書いたESETのシステムでアップデートもあります。また、使用開始後3年間無料です。
外付けHDDのような持ちはこびデバイスならば、割と「あり」な仕組みです。
第2に、ICカードによるセキュリティ認証です。
FeliCa内蔵で、お持ちの交通系ICカード・電子マネー、あるいはApple PayやAndroid系の「おサイフケータイ」対応機と紐付けられます。
バッファロー OP-ICCARD1
¥809 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
企業で専用カードが必要な場合は、ICカード(OP-ICCARD1)の別売もあります。
あとは、別売の企業用管理ソフトウェアに対応ですが、これは、個人用としては関係ないでしょう
パスワードは、強固なハードウェア型のAES256bitです。
次に見るアイオーデータもですが、法人用だと基本装備です。登録したPCの場合、認証をスルーする設定も可能です。
保証は、1年間です。
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結論的にいえば、価格は高くなりますが、個人用と考えてもセキュリティ強度がかなり上がるため、その部分でおすすめできます。
1-3・アイオーデータのポータブルHDD
つづいて、日本のアイ・オー・データのポータブルHDDです。
バッファローのライバル企業で、同社も多くのハードディスク関連製品を展開します。
【2019年発売】【カクうすLite】
【5TB】
12・アイオーデータ HDPH-UT5DKR/E
12・アイオーデータ HDPH-UT5DKR
¥32,480 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【4TB】
12・アイオーデータ HDPH-UT4DKR/E
12・アイオーデータ HDPH-UT4DKR
¥23,480 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【2TB】
12・アイオーデータ HDPH-UT2DKR/E
¥14,280 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
12・ アイオーデータ HDPH-UT2DKR
12・ アイオーデータ HDPH-UT2DWR
12・ アイオーデータ HDPH-UT2DNVR
¥11,519 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
(Win 11移行支援モデル)
13・アイオーデータ HDPH-UT2DKR/SUE
¥14,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
13・アイオーデータ HDPH-UT2KR/S
¥16,073 楽天市場 (4/29執筆時)
重さ:230g
寸法:76×15×114mm
【1TB】
13・アイオーデータ HDPH-UT1DKR/E
¥11,280 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
13・アイオーデータ HDPH-UT1KR
13・アイオーデータ HDPH-UT1WR
13・アイオーデータ HHDPH-UT1NVR
¥9,860 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
(Win 11移行支援モデル)
13・アイオーデータ HDPH-UT1KR/SUE
¥11,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
13・アイオーデータ HDPH-UT1KR/S
¥12,377 楽天市場 (4/29執筆時)
【500GB】
13・アイオーデータ HDPH-UT500KR
13・アイオーデータ HDPH-UT500WR
13・アイオーデータHDPH-UT500NVR
¥9,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:160g
寸法:76×20×114mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:AES256bit
耐衝撃性:
保証期間: 1年
かくうすliteシリーズは、アイオーデータでは、最も安いポータブルハードディスクです。
複数の型番がありますが、末尾に「E」が付くのは、Amazon限定型番です。性能は同じで、少し安いのですが、黒モデルのみとなります。
なお、末尾に「/S」「SUE」と付く製品は、Win 11移行支援モデルです。
こちらだけ「Sync Connect+ データ移行マネージャー」ソフトを内蔵です。
サポート期限切れ関係でWindows11への移行時のバックアップ用途を想定し、あらかじめ、HDDにそのソフトを入れてある形式です。
これは、通常機ほか、同社のHDD・SDD利用者でも無料でダウンロードできるアプリです。それが、初期インストールされているという話です。
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結論的にいえば、まあ、バックアップに使おうと思っている初心者以外は、全機種から値段で決めてOKです。
あとは、同じなので同時にみていきます。
配色は、一部の容量を除いて、ブラック以外にホワイトとブルー(ミレニアム群青)も選べます。
速度は、先述のように、通常商品については、読み書きとも120MB/秒あたりにボトルネックがあります。
サイズは、2TBまでのモデルは厚みが15mm、2TB以上は厚みが20mmです。
「かくうすlite」という商品名ですが、BUFFALO機に比べて、薄さ部分でさほど優秀とも言えないです。
重さも、同じです。
一般的な意味では、十分軽いとは言え、比較した場合とくに軽量でもありません。
堅牢性は、特段、この機種は強調しません。
一方、ドライブの静音性が強調されますが、実際のところは、さほど他社と変わりません。
ユーザーサポートは、一方、土日のサポート電話対応など、同社は充実していることで有名です。
ただし、PC用HDDについては窓口が別であり、とくに強調するべき部分はありません。
故障診断もBUFFALO機のように、SMART機能とリンクするランプなどはありません。
録画機器への対応は、「PC用」として特化しているため、原理上は使えますが、動作保証はとっていません。
なお、アイオーデータは、初期値ではFAT32ではなく、NTFS形式でフォーマットしています。
そのため、Macで使うには、再フォーマットしないと使えない仕様です。
NTFS-3G for Mac I-O DATA」というMacでもNTFS形式を扱えるアプリを付属させていますが、Macは1年ごとにOSが更新される性質があるため、初心者には、この仕様は微妙です。
セキュリティは、ソフトウェアによるAES256bitに対応です。
同社の場合【IO APPS】というサイトから「I-O Secret Drive」というソフトをダウンロードして対応できます。ただし、バッファロー同様、ソフトウェアAESの場合、Windows専用です。
保証は、1年間です。
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以上、かくうすliteシリーズシリーズの紹介でした。
基本的に「PC専用」である点、さらに、WindowsPC向きである点に、注意が必要です。
ただ、Windowsならば、便利なアプリも多めであり、割と良い選択肢でしょう。
なお、特に500GBモデルは、やや重め・大きめである点に注意が必要です。
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【2TB】(2021年)
14・アイオーデータ HDPX-UTSC2K
14・アイオーデータ HDPX-UTSC2S
¥15,939 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【2TB】(2017年)
14・アイオーデータ HDPX-UTS2K
14・アイオーデータ HDPX-UTS2S
¥15,381 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【1TB】(2021年)
14・アイオーデータ HDPX-UTSC1K
14・アイオーデータ HDPX-UTSC1S
¥12,931 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【2TB】(2017年)
14・アイオーデータ HDPX-UTS1K
14・アイオーデータ HDPX-UTS1S
¥11,982 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:130g
寸法:76×8.6×114mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:AES256bit
耐衝撃性:
保証期間: 1年
なお、BUFFALOにもありましたが、通常機にアルミを採用して、軽量・省スペース化を図った製品が、アイオーデータにもあります。
新旧両機種ありますが、性能は同じです。
こちらについては、Mac Time Machine対応という部分が強調されます。
ただ、本機に限らずどのポータブルHDDでもTime Machine機能(Macのバックアップ機能)は利用できる点に注意です。
BUFFALOの軽量機と比較して、重さも薄さも同等です。
ただ、縦横のサイズだけ、ほんのわずかですが、アイオーデータの方が薄いです。とはいえ、明確な機能差があるわけでもないです。
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結論的にいえば、「薄型・小型」という点で選ぶ場合は、両機から、値段とデザインで決めてしまって良いでしょう。
【2019年発売】
【1TB】HDPT-UTS1K/E
16・アイオーデータ HDPT-UTS1K
16・アイオーデータ HDPT-UTS1W
¥9,868 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:160g
寸法:75×14×112mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:AES256bit
耐衝撃性:
保証期間: 1年
HDPT-UTSシリーズも、アイオーデータの製品です。
同社の「中位機」ですが、堅牢性・軽量性のスペックは、下位機種とほとんど変わりません。
相違点は、ブルーレイやTVなどの家電との接続にも公式対応する点です。
もちろん、PCでも使えます。
BUFFALOを含めて他社の場合、ポータブルHDDについては製品をPC向けと、TV・レコーダー向けに、しっかり分けません。
一方、アイオーデータが分けるのは、ユーザーサポートが大きな理由です。
同社の場合、録画対応HDDについては、メーカー動作確認を取った上で、「土日も電話サポート」をするなど、サービス面で充実します。
その分のサービス料を価格に組み込むため、PC用と録画機器用に明確に区分していると思われます。
本体色は、3色展開です。
カーボンブラックのほか、セラミックホワイト(HDPT-UTS1W)とブリックブラウン(HDPT-UTS1BR)が展開されます。
ブラウンは割と珍しい配色です。
堅牢性は、先述のように、下位機種と、明確な差は無いです。
ただ、外観にハードコーティング加工・ラバー素材の採用があるので、傷が付きにくく、滑りにくいと言えます。
そのほかは、筐体のサイズも性能も、ほとんど変わりません。
USB3.0で接続できているかを示すLEDを搭載する点と、PC向けの30cmのケーブルの他、TV向けの1mケーブルが付属するのが相違点です。
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以上、HDPT-UTSシリーズの紹介でした。
堅牢性などの部分で、PC向けではオススメしません。一方、映像機器用としては、土日を含めて電話サポートが充実する点で、割と良い選択肢と思います。ゲーム用にも良いでしょう。
ただし、録画機器用を銘打った製品ですが、冒頭で紹介したような、SeeQVault規格には対応できませんので、注意が必要です。
【2024年発売】
【4TB】
17・アイオーデータ HDPD-SUTC4
¥26,318 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
17・アイオーデータ HDPD-SUTC4/S
¥28,470 楽天市場 (4/29執筆時)
【3TB】
17・アイオーデータ HDPD-SUTC3
¥23,191 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【2TB】HDPD-SUTB2後継機
17・アイオーデータ HDPD-SUTC2
¥18,345 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
17・アイオーデータ HDPD-SUTC2/S
¥21,300 楽天市場 (4/29執筆時)
【1TB】HDPD-SUTB1後継機
17・アイオーデータ HDPD-SUTC1
¥13,491 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
17・アイオーデータ HDPD-SUTC1/S
¥14,150 楽天市場 (4/29執筆時)
重さ:180g (200g/260g)
寸法:84×130×19(25)mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:AES256bit(ハードウェア式)
耐衝撃性:MIL規格
保証期間: 1年
HDPD-SUTCシリーズは、アイオーデータでは、最も堅牢なポータブルハードディスクです。同社のBizDASという同社の法人向けのラインに属します。
なお、末尾に「/S」と付く製品は、先ほどもありましたが、「Sync Connect+ データ移行マネージャー」ソフトを内蔵です。
Windows11への移行時のバックアップ用途を想定しますが、先述のように、通常製品でも、あとからインストールして利用できます。
あとは、同じなので同時にみていきます。
堅牢性は、本機はMILスペック(MIL-STD-810F 516.5 procedure IV」)です。
バッファローにも対応機がありました。
外装のTPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)と内装のポリカーボネートの工夫です。
サイズは、2TBまでは、84×130×19mmです。
それ以上は、厚みが25mmになります。
重さは、1TBは180gです。
2TBは200g, 3TB以上は260gです。
1TBは特にですが、他サイズもバッファローより少し小型・軽量です。
BUFFALOはケーブル収納式である点を割引く必要はありますが、この部分はメリット性でしょう。
セキュリティ、ハードウェア型のAES256bitによる暗号化に対応です。
同社のソフトウェア型AESと違い、Windows以外にMacでも対応です。
バッファローの法人用と同じで、強固なセキュリティです。出先のPCに暗号化ソフトがなくても、ハードが自動で暗号化する方式です。
セキュリティスロット(ケンジントンスロット)もあるため、据置時の盗難防止にも役立ちます。
一方、バッファローと比べると、FeliCaポートは非搭載で交通系ICカードやスマホでの、パスワード認証は不可です。ウイルス(マルウェア)対策も内装されません。
その他の部分は、アイオーデータの(PC向け)下位機種と同じです。
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以上、アイオーデータのHDPD-SUTCシリーズの紹介でした。
セキュリティ面でAES256bitをフォローしつつ、堅牢性を重視したい場合は、BUFFALOの法人用がライバルです。比べると価格は安いですが、FeliCaとウイルス対策については未装備です。
ただ、この部分が不要ならば、本機は選択肢にできるでしょう。しっかりMILスペックでありつつ、特に1TBは「軽い」ので、持ち運びを考えた場合は、よさそうです。
1-4・東芝のハードディスクの比較
つづいて、東芝のハードディスクです。
現在は、すでにみたBUFFALOが、サポートと販売を手がける形で売っています。
【4TB】
18・東芝 CANVIO HD-TPA4U3-B
¥21,242 楽天市場 (4/29執筆時)
18・東芝 CANVIO HD-TPA4U3-B/N
¥22,000 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:206 g
寸法:78×19.5×109mm
【2TB】
19・東芝 CANVIO HD-TPA2U3-B
¥14,680 楽天市場 (4/29執筆時)
19・東芝 CANVIO HD-TPA2U3-B/N
¥14,900 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:140 g
寸法:78×14×109mm
【1TB】
20・東芝 CANVIO HD-TPA1U3-B
¥ 11,330 楽天市場 (4/29執筆時)
20・東芝 CANVIO HD-TPA1U3-B/N
¥11,000 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
重さ:125 g
寸法:78×14×109mm
速度:(150MB秒)
セキュリティ:
耐衝撃性:
保証期間: 1年
こちらは、CANVIO(キャンビオ) ブランドで売られる東芝のハードディスクです。
実際の販売・サポートはBUFFALOが行っています。デンキヤでは、東芝のHDDは「ブランド的価値」があるため、同社から引き継いで売っているようです。
東芝は、2.5インチのHDDを自社グループで生産できるため、WDと同様に信頼性は期待できます。「東芝製」という言及があるため、(さすがに)中身も東芝デバイスのものでしょう。
ただし、保証期間は1年です。
筐体は、東芝のロゴが目立つほどで、ベーシックな作りです。
サイズは、BUFFALOなどの通常モデルと同じで、WDほど重さや厚みがない仕様です。
堅牢性・速度とも、特段の強調はなされません。
付属ソフトは、とくにめぼしいものはありません。
ただ、BUFFALO製になってから、先ほど同社のHDDでもみた「故障みまもり合図」機能と、同社の「データ復旧サービス」に対応しました。
録画機器への対応は、ただし、あくまでPC/Mac用としての販売のため、公式的には対応しません。
セキュリティは、AES256bitによる暗号化は、ソフトウェア方式を含めて提供はないです。仕事用ではないです。
保証は、1年間です。
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以上、東芝のCANVIOの紹介でした。
同社が製造していた時代は、同社の録画機器に公式対応した点もあって人気でした。
その部分の魅力はなくなりましたが、中身のHDDについて東芝系を希望する方には、引き続き、ある程度需要があるでしょう。
次回の予告!
おすすめのポータブルハードディスクは結論的にこれ!
以上、今回は、ポータブルハードディスクの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・ポータブルハードディスクの比較 (2)
2-1:WD〈米国〉
2-2:Sandisk〈米国〉
2-3:エレコム〈日本〉
2-4:Seagate〈米国〉
3・ポータブルハードディスクの比較 (3)
3-1:LaCie〈フランス〉
3-2:トランセンド〈台湾〉
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
2回目記事(こちら) では、世界的なHDD生産企業であるWD(ウエスタンデジタル)の製品をみたあと、他社のポータブルHDDを追加で紹介します。
軽量性 ★★★★★
堅牢性 ★★★★★
PC利用 ★★★★★
TV利用 ★★★★★
保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、全体の結論編となる3回目【こちら】で、全機種から、価格別・用途別に、Atlasが最もおすすめできる機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→【こちら】
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