Top 映像機器 比較2024’ スマート家電リモコン33機の性能とおすすめ・選び方:IOT家電の操作 (1)

2024年09月28日

比較2024’ スマート家電リモコン33機の性能とおすすめ・選び方:IOT家電の操作 (1)

【今回レビューする内容】2024年 最新の家電スマートリモコンの性能とおすすめ・選び方:IOTリモコン:音声やスマホで家電操作!エアコン TV レコーダー対応スマート家電コントローラー:値段や使い勝手 Google Assistant Amazon Alexa Apple Siri HomePod iPhone・Android・Matter対応

【比較する製品型番】LinkJapan eRemote 5 eRemote RJ-3 eRemote mini EZCON Remocon ePlug 3 ラトックシステムRATOC smalia RS-WBRCH1 RS-WFIREXU4 RS-WBRCH1-BTNST Nature Remo 3 Remo-1W3 Nature Remo nano Remo-5W1 Nature Remo mini 2 Premium REMO-2B2 mini2 IODATA HS-IRR01 SwitchBotハブ2 W3202106 W3202100 SwitchBot Hub mini W0202200 W0202200-GH ハブミニ(Matter対応) W0202205 Zigxico ‎ZGXC-WR-IR1 SwitchBot 学習リモコン W4600000 エジソンスマート DIR-S08PROBK covia ORVIBO Magic Cube CT-10 キングジム エッグ EG10 シロ アイリスオーヤマ SMT-RC1 B BESTCON RM4C-Mate etife スマートリモコン ‎SRC01 SRC04 ほか

今回のお題
スマート家電リモコンのおすすめ機種はどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、2024年7月現在、最新のスマートリモコンの比較です。

 スマホをリモコン化したい方ほか、外出先から家電を遠隔操作したい方、あるいは、AIスピーカーで家電を声で操作したい方に向けて書きました。

 基本的に「はじめて買う」方の向けに書きました。

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 しかし、上級者向けには、音声AIの種類にかかわらず横断的に操作できるMatter規格の対応状況や、Wi-Fi家電を含めて連動制御できる、IFTTTアプリへの対応状況なども説明します。

 Atlasは「日本初登場」から8年以上試しているため、その経験をふまえています。

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1・スマートリモコンの比較 (1)
 1-1:リンクジャパン〈日本〉
 1-2:ラトック〈日本〉  
 1-3:Nature Remo〈日本〉
 1-4:アイオーデータ 〈日本〉  
2・スマートリモコンの比較 (2)
 2-1:SwitchBot 〈中国〉
 2-2:SmartLIfe 〈中国〉
 2-3:その他〈各社〉
 2-4:最終的なおすすめ機種の提案

 記事は、以上のように、メーカー順に各機をみていきます。

 日本のトップシェアといえるリンクジャパン(eRemote 5)とラトックシステム(smalia RS-WBRCH1)の製品を含めて、大手製品は、ほぼ網羅しました。

スマホのリモコン化 ★★★★★
音声コントロール  ★★★★★
外出先からの制御  ★★★★★
赤外線の強さ    ★★★★★
高度な設定     ★★★★★
総合評価      ★★★★★

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ製品を最終的に提案していくつもりです。

 よろしくお願いします。

ーーー

1・Amazon Echoの比較
2・各社のスマートスピーカーの比較
3・スマート学習リモコンの比較

 今回の記事は、このブログのスマート家電比較シリーズ全体としては、3回目記事として書きました。

1-1・リンクジャパンのスマートリモコン

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 はじめに、リンクジャパンのスマートリモコンからです。

 BtoBを含め、IOT関連のインフラを得意とする日本企業です。黎明期から家電リモコンを展開している点で、信頼度も高い企業です。

 家庭向きに「売れ筋」の製品でもあるので、他社を含めた家電リモコン全体の「選び方の基本」の説明を兼ねて、詳しく書いていきます。

 なお、アイリスオーヤマの家電リモコンも同社が出すので、同時に見ています。

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 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【Alexa対応】【Google対応】【Siri対応】

 【2020年発売】

 1・LinkJapan eRemote5
  ¥6,280 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【2016年発売】

 2・LinkJapan eRemote RJ-3
  ¥1,580 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

スマホ連携;iOS/Android
赤外線方位:垂直180度・水平360度
赤外線距離:最大8m
センサー:温度・湿度センサー
外出先からの操作:対応
IFTTT:
Matter:
サイズ:37×66×66mm

 eRemote 5は、日本の「リンクジャパン」の製品です。

 2020年に、約3年ぶりに新機種になりました。

1・スマホGPS連動機能
2・湿度センサー
3・タイマー(時計)機能

 旧機種(eRemote RJ-3)も引き続き売られています。

 しかし3点の機能が省略されるため、凝った設定ができません。

 値段差も逆転して居ますので、素直に新機種が良いでしょう。

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 本体サイズは、37×66×66mmです。

 十分に小型で、設置において邪魔になりません。

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 LinkJapan HomeLink
  ¥0 Apple App Store

 LinkJapan HomeLink
  ¥0 Google Play

 対応するスマホは、iOS/ Androidです。

 いずれのOSでも、スマホを「リモコン化」可能です。

 また、タブレットでも操作可能です。

 2020年から、デザイン性がかなり向上した新アプリになりました。

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 リモコンアプリは、メーカーごとに、使い勝手が異なる部分です。

 eRemoteは、長い販売経歴があることもあり、他機と比較しても使い勝手は上々です。

 例えば、ボタンの割り当ては、自由にカスタマイズできます。

 また、ボタンを押した際に「バイブ」を設定できるので、物理的なボタンを押す感覚で操作できます。

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 登録方法も、主なメーカーには「プリセット設定」があります。

 主要メーカーのテレビ・照明・エアコンはプリセットがあります。

 ない場合も、(覚えさせたい)リモコンかのボタンを押し、eRemote本体の赤外線受信部向けて押すだけで、手動登録が可能です。

 つまり、(赤外線リモコンならば)エアコンや映像家電に限らず、どの家電でも登録できるという製品です。

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 通信の仕組みは、単純です。

 スマホで入力した「電源ON」などの操作を、Wi-Fi経由でeRemote本体に送信されます。

 そして、この本体が、TVやエアコンに向けて、赤外線信号を送るというものです。

 後述するように、「外出先からエアコンを付けるなどの操作」も可能です。

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 音声操作は、本体単体では、できません

 しかし、Google Home・Amazon Echoと連携可能なので、それらを利用することで操作が可能です。

 順番に解説しておきます。

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 第1に、Amazon Echo (Alexa)の場合です。

照明器具
 ・ON/ OFF
 ・ 明るさ
テレビ
 ・ON/OFF
 ・ チャンネル
 ・ ボリューム
エアコン
 ・ON/OFF
 ・温度(温度指定可)
 ・モード切替(暖房/冷房など)
他の家電
 ・ON/OFF

 この機種の場合、「Alexa!なになにをして!」というシングルフレーズで、以上の操作が可能です。

 全て、Amazon側が設定した公式スキル (SmartHome Skill)なので、Amazon Alexaアプリで設定するだけで、安定して実行可能です。

 基本動作は、現状対応するコマンドは、上表の通りです。

 最新の対応動作は、【対応動作表】(アレクサにできる操作のタブ)で確認が可能です。Amazon側が対応した動作のみ、今後増えていく、という形です。

 例えば、2022年11月から、Amazon側で「時間指定」に対応したので、「Alexa 19時になったら テレビを付けて」など、時間・時刻をキーにした操作もできるようになっています。

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 なお、照明・テレビ・エアコン以外の「他の家電」について、現状では、ON/OFF操作のみ対応可能です。

 「扇風機・ダウンライト」など、それぞれに別の名前を付ければ、複数の家電のON/OFFICEに対応できます。

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 設定は、Amazon公式アプリ(Amazon Alexa)も利用します。

 先述の自社アプリからシームレスに誘導されます。また、安定感のあるSmartHome Skillを利用する方式なので、簡単です。

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 第2に、Google Assistantの場合です。

照明器具
 ・ON/ OFF
テレビ
 ・ON/OFF
 ・ チャンネル
 ・ ボリューム
 ・AV操作(一時停止/停止)
エアコン
 ・ON/OFF
 ・温度(温度指定可)
 ・モード切替(暖房/冷房など)
他の家電
 ・ON/OFF

 こちらも、Google公式の「SmartHome Direct Action」 が認める、上表の動作だけフォローします。

 たあだ、対応するコマンドは、Alexaと「同等レベル」です。

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 その上で、テレビは、Google系の場合、再生に関わる動作も音声で可能です。

 この部分は、Amazonを上回る対応と言えます。

 最新の対応動作は【動作表】で確認可能です。 

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 なお、これらの音声入力システムとの連携方法については、【スマートスピーカーの比較記事】 でも、別の角度から紹介しました。

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 第3に、Apple Siri (Home Pod)の場合です。

照明器具・テレビ・エアコン
 ・ほぼ全ての動作に対応可

 Apple Siriの場合、他のデバイスとややニュアンスは異なるとは言え、原理的には、全てのリモコン動作に対応可能です。

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 iPhone用の「家電リモコンアプリ(HomeLink)」は、iOSの基本機能である「Siriショートカット」に公式対応します。

 そのため、「家電リモコンアプリ」上で「siriに追加」して、「Hey Siri、テレビをつけて」など、利用したい音声コマンドを指定可能です。

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 したがって、基本的に、制限なくコマンドが作れます。複数の操作を並行する「マクロ(ショートカット)」にも対応します。

 ただし、これは、あくまで「iPhone上のアプリの特定コマンドを、音声で入力できるようにしたシステム」です。

 Appleスピーカー(HomePod mini)と本機がダイレクトにつながっているわけでないので、 HomePod miniが媒介となり、iPhoneを一度「呼び出して」、家電リモコンを操作させている、という感覚が正確です。

 他のAIの場合と違って直接つながらない点は不便ではありますが、現状ではこの方法が唯一です。

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 外出先からの操作は、対応します。

 エアコンを帰宅前に着けることなどができます。

 仕組みは、ネット上のeRemoteのサーバーを経由させ、スマホから発せられたリモコン信号を、Wi-Fiで、自宅の本体に送る方式です。

 初期設定は、Home Linkアプリ上でユーザーIDとパスワードをするだけですので、誰でもできるでしょう。

 良い部分は、「登録料なしで無料」で利用できる点です。課金がないのは魅力です。

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 また、本機は、スマホのGPSと連動し、指定した距離に近づいた段階で、オートコマンドが可能です。

 例えば、自宅1km手前に付いた際、「エアコンを25度・除湿」で自動運転する、などの設定も可能です。

 誤動作防止のため、完全に自動化はしたくない場合は、GPS・温度などをトリガーにして、スマホに通知を送るようにもできます。

 しかる後、自分自身で、アプリ操作で付けるという方向性です。

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 赤外線の照射範囲は、他機に比べても「広い」です。

 四方に赤外線ユニットを配置しているので、360度どの方向にも電波を飛ばせます。

 赤外線の特性上、壁紙が白い部屋の場合、赤外線は壁紙で反射します。

 そのため、部屋の大抵の部分には電波が届きます。構造的には、画鋲で壁固定も可能です。

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 搭載されるセンサーは、温湿度センサーが内蔵されます。

 センサーを利用して、エアコンのON/OFFを室温と連動させることも可能です。

 例えば、「湿度が80%を上回ったら」「除湿モードにする」などの設定もOKです。


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 応用的で高度な設定は、同社の製品の場合、自社の別売デバイスの利用を促します。

 同社は住設関係にも力を入れるため、主に日本企業に限られますが、同社のHomeLinkアプリと協調動作可能な周辺機器がとても多いです。

 このうち、同社自身が出すの純正の周辺機器をいくつか紹介しておきます。

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 LinkJapan eCamera2
  ¥7,280 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 第1に、eCamera2です。

 「ペット・子供見守りカメラ」として売られるもので、外出先からペットの様子を確認するためのものです。カメラのアングルが動くので、動き回るペット向きです。

 夜間も(カラーではないですが)赤外線撮影できます。

 なお、防水・防滴性はないので室内専用ですが、モーションセンサー音声検知ができるので、防犯用の室内カメラにもなります。

 動画保存や、アラート発信もできますので、実際的にはその用途も考えています。

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 LinkJapan 高精度CO2センサー eAir
  ¥14,800 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 LinkJapan eSensor2
  ¥3,880 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 第2に、高精度CO2センサー eAir です。

 温度・湿度・二酸化炭素濃度の計測および表示ができます。

 温湿度センサーは、リモコン本体にも内蔵です。

 しかし、、エアコンなどと連動させるため、家電リモコンとは別の場所に置きたいシーンはあるでしょう。

 なお、温湿度だけならば、少し安めの「eSensor 2」も対応です。

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 LinkJapan - ePlug3
  ¥2,980
Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 第3に、節電スマートプラグ ePlug3です。

 Wi-FiでON・OFFできる電源スイッチです。

 リモコンのない(単純な)家電の操作が可能になります。

 似た製品は他社にもあります。しかし、使用電力量(電気代)をアプリで確認できるのは面白い工夫です。

 GPS位置情報や・温度と連動させることも(もちろん)できます。

 例えば、先ほどみたeAirと連動させて、「空気質が悪くなったら」「換気扇を起動」という設定や、「自宅1km圏内近づいたら」「車庫の照明をON」という設定も可能でしょう。

 つなげられる家電は、電源(コンセント)だけでON/OFFできる類のシンプルな家電製品に限られます。

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 LinkJapan eCurtain(イーカーテン)W1
  ¥42,460〜 直販オーダー 9/28執筆時)

 第4に、eCurtainです。

 182cmまでのレールと電動モーターをセットにして、片開きのカーテンの開閉が可能となるものです。

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 このように、自社ブランドで完結する周辺機器は、全社通しても多いと言えます。

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 (APP内課金あり)

 IFTTT
  ¥0 Apple iTunes Store
 IFTTT
  ¥0 Google Play

 自動化設定(オートメーション・シーン設定)は、対応です。

 本機で操作できる家電に限りますが、かなり細かく設定できます。

 時間、稼動させたい家電(複数可)と、稼動条件(温度・湿度・CO2濃度・GPS位置情報)の組み合わせで、特定の条件下で、オート稼動させられます。

 例えば、「28度になったらエアコンと扇風機を付ける」「自宅に近づいたら、エアコンと照明を付ける」などです。

 操作が行われた場合、スマホにプッシュ通知することも可能です。 

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 シーン設定も可能です。

 1回の操作で、指定された順番で複数の家電を付けていくことができます。

 例えば、コマンド発動で、テレビ・アンプを付けた後、10秒後にBS-TBSを出すようなプログラムです。言うまでもなく、TV稼動直後は、チャンネル操作ができないので、時差をつけられるのが「みそ」です。

 時計・タイマー設定が可能になので、曜日や時間による設定も対応です。

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 IFTTT
  ¥0 Apple iTunes Store
 IFTTT
  ¥0 Google Play

 IFTTT(イフト)は、ただ、近年、非対応になりました。

 家電操作の自動化における「上級者」には有名な、サードパーティアプリ(英語)です。

 こちらは、メーカーの枠を超えて、スマートスピーカー・家電リモコン・スマホアプリ・センサー・SNS(Twitter)を「高度に結びつけるハブ」のようなサービスです。

 対応する機種は、スマート家電リモコンで操作できない家電類(Wi-Fi家電など)を含めて操作できます。

 IFTTTが用意するサーバーを経由させ「もし○○になったら××を実行する」というコマンド(アプレット)を、各機器を連携させながら、高度に設定できます。音声AI(Google Assistant・Amazon Alexa)と連携させた設定もできます。

 例として、IFTTTならば対応できる家電を簡単にみておきます。

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 【温湿度・CO2・気圧・騒音計(屋外+室内)】

 NETATMO ウェザーステーション
  ¥29,800 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 Netatmo Rain Gauge 追加雨量計
 Netatmo Rain Gauge 追加風速計
  ¥14,359 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 第1に、温度計です。

 例えば、Netatmoに対応します。

 これは、天気・環境センサーで、室内の温湿度・空気質・騒音計と、屋外の温湿度・雨量・風量・気圧計などを兼ねる、この手のセンサーの草分け的存在です。

 IFTTTと連携させる場合、スマホアプリ(カレンダー・天気予報など)との連携が可能です。

 例えば「雨量計が大雨を検知」したら、「注意のメールを出し」「天気予報アプリを起動し」、「エアコン除湿モードをON」と言ったような、複雑な機器連動設定ができます。

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 第2に、照明です。

 フィリップスの電球(左図)やライトリボン(右図)などが、IFTTTに対応です。

 間接照明から、TV照明・PC照明まで色々あるので、結構凝った連係が可能になりますので、おすすめです。

 このブログでは【Philips Hueの比較記事】で詳しく書きました。

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 第3に、セキュリティ系製品です。

 例えば、【Amazon Ringなどの次世代テレビドアホン比較記事】でみた、ドアベルや、屋内外の監視カメラ類も対応です。

 こうした機器との高度な連携は、本機の場合、不可と言えます。

 IFTTTは、リモコンを発売するメーカー側がこのアプリに対応させて、初めて使えるようになる仕組みだからです。

 リンクジャパンは非対応なので、試したい方は他社のスマートリモコンを選ぶ必要があります。

 ただ、IFTTTは、3つ以上のコマンド設定なす場合、有償(月350円〜)です。

 また、家電の連動制御(オートメーション)は、音声AI(Amazon Alexa)ほか一部できるようにはなってきているので、中級者までは、IFTTT未対応でも問題ないです。

 Matterも、規格として、非対応です。

 こちらは、対応機の部分で詳しい説明をします。

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 以上、LinkJapaneRemote 5の紹介でした。

 スマホ利用型の学習リモコンは数多くあります。

 しかし、こちらは、機能が最もまとまった製品です。日本企業である点も、(自宅にアクセスできる)「パスワードを預ける」という部分では、ポイントになります。

 利便性の面でも、赤外線リモコンの受信範囲は、正しく設定すれば現行機種の中でも範囲が広いため、この点でも「おすすめ」です。

 値段も安めですし、最初に買う1台としては適当といえる機種です。

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 【2016年発売】

 【Alexa対応】【Google対応】【Siri対応】

 【通常型番】

 3・LinkJapan eRemote mini
  ¥1,600 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【アイリスオーヤマ版】

 4・アイリスオーヤマ SMT-RC1
  ¥4,900 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

スマホ連携;iOS/Android
赤外線方位:垂直180度・水平360度
赤外線距離:最大8m
センサー:
外出先からの操作:対応
IFTTT:
Matter:  
サイズ:55mm×55mm×65mm

 なお、同社は、eRemote miniという製品も出しています。

 Amazonでは、EZCONというブランド名でもかつて売っていましたが、これと外観の色以外は同じ製品です

 アプリも、現在はHomeLinkに統一され、明示的な違いはなくなっています。

 なお、アイリスが提供するSMT-RC1は、実際には本機であり、利用するアプリも同じです。別売プラグ(SMT-PL1)もやはり、先ほどみた純正品と同じです。

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 これらは、先ほど見たeRemote 5より前に登場していたものです。

 その際は、旧製品(黒色)のeRemoteの小型の廉価版という位置づけでした。

 現状では、小型化したeRemote5がでたため、単純に「廉価版(下位機種)」という位置づけです。

 eRemote5と比較すると温湿度センサーを搭載しないほか、新機種のほうは、(旧製品に比べて)「通信の安定性・レスポンスの改良」も表明されてもます。

 値段差もありますが、性能で選ぶならばやはり上位機でしょう。

1-2・ラトックシステムのスマートリモコン

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 続いて、日本ラトックシステムの製品です。

 PCパーツ店ではお馴染みの周辺機器メーカーです。ネットワーク関係を得意とする関係で、同社もスマートリモコンに早くから参入しています。

 日本市場においては「リンクジャパン」のライバルであり、2強を形成します。


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 【2022年発売】

 【Alexa対応】【Google対応】【Siri対応】

 【スマートリモコン単品】

 5・ RATOC smalia RS-WBRCH1
  ¥7,800 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【スマートリモコン+スマートリボタン】

 6・ RATOC smalia RS-WBRCH1-BTNST
  ¥5,865 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【スマートボタン単品】

 7・ RATOC smalia RS-SCBTN
  ¥5,865 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

スマホ連携;iOS/Android
赤外線方位:垂直180度・水平360度
赤外線距離:最大25m
センサー:温度・湿度・照度センサー
外出先からの操作:対応
IFTTT:
Matter:  
サイズ:60mm×60mm×20mm

 smalia スマートリモコンは、ラトックシステムのスマートリモコンです。

 2017年に初号機がでましたが、2022年の本機で「6世代目」です。

 なお、同社の「スマートボタン」とのセット製品も販売があります。

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 何かしらの操作を登録し、ボタンを押すことで起動させる「ボタン」です。要不要で選ぶと良いでしょう。

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 大きさは、直径6cmです。

 eRemoteより一回り以上小型です。

 後述するセンサーが飛び出す形ですが、邪魔ではないでしょう。

 台座もしっかりです。ストラップホルダで壁掛けにもできます。

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 対応するスマホは、iOS/ Androidです。

 いずれでも、スマホを「リモコン化」できます。

 また、同社の場合は、(使いやすさはともかく)iPad用アプリも用意されます。

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 smaliaスマートリモコン
  ¥無料 Apple App Store

 smaliaスマートリモコン
  ¥無料 Google Play

 リモコンアプリは、自社製の以上のアプリです。

 2022年発売の新機種から、アプリも全面更新になりました。

 やや古風でポップなUIだったのが、かなりスッキリしました。 

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 アプリは、設定の仕方から(お節介なほど)親切な設定で、しきいが高いと感じていただろう、初心者にかなり配慮した跡がみられます。

 電話での無休サポートについても強調され、新規ユーザーの開拓に力を入れた機種に思えます。実際「とっつきやすさ」では、ライバル機以上です。

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 一方、時差連動設定など、中・上級者向けの設定はeRemoteと比べると未装備です。

 ただ、指定ワードで家電を一斉にオン/オフすること、あるいは、時計機能を利用し、朝の起床時などのタイマー設定は可能です。

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 通信の仕組みは、本機はWi-FiBluetoothを装備する方式です。

 Wi-Fiは、11ac対応のWi-Fi5であり、通信安定性が高いです。

 Bluetoothは、Bluetooth LEを装備です。

 eRemoteには未装備だったので、Bluetoothを搭載する部分は本機の特長と言えます。

 ただ、Bluetoothについては、同社の連携対応デバイス(同社の環境センサーなど)のみです。

 赤外線の照射範囲は、最大25メートルという表記です。

 ハイパワータイプのIRを装備するため、かなり強いです。

 赤外線は壁に反射しつつ飛んでいくので、この部分が強いのが意味があります。

 方向性は、水平方向に最大360°垂直方向に最大180°ですから、eRemoteと同じです。

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 音声操作は、単体ではできません

 しかし、Google Assistant・Amazon Alexa・Apple Siri搭載端末と連携可能です。

 それらを利用することで、操作が可能です。 

 一方、eRemoteと比べて、どのような操作ができるか、比較しておきましょう。

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 第1に、Amazon Echo (Alexa)の場合です。

照明器具
 ・ON/ OFF
 ・ 明るさ
テレビ
 ・ON/OFF
 ・ チャンネル
 ・ ボリューム
エアコン
 ・ON/OFF
 ・温度(温度指定可)
 ・モード切替(暖房/冷房など)
他の家電
 ・ON/OFF

  本機は、eRemoteと同様に、Amazon (SmartHome Skill)に対応する上表の動作は、面倒な設定なしに可能です。

 ほかの家電も、家電名の登録(扇風機・照明など)で、ON/OFFは利用できます。

 ただ、設定可能なコマンドは、先ほどみたeRemoteとそう大きくは変わらない印象です。

 対応する動作は、同社による【発話例の説明】をご覧ください。


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 第2に、Google Assistantの場合です。

照明器具
 ・ON/ OFF
 ・ 明るさ
テレビ
 ・ON/OFF
 ・ チャンネル
 ・ ボリューム
エアコン
 ・ON/OFF
 ・モード(暖房/冷房)
 ・温度(温度指定可)

 本機も、Google (SmartHome Direct Action) が公式に許可する、上表の動作をフォローします。

 対応する動作は、同社による【発話例の説明】に詳しいです。

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 第3に、Apple Home Pod mini (siri)の場合です。

照明器具・テレビ・エアコン
 ・ほぼ全ての動作に対応可

 こちらの場合も、eRemoteと同じで、「Siriショートカット」に公式対応します。

 この部分もeRemoteで説明したのと同じです。

 スマホを中継点にせざるを得ないという限界があります。

 Appleは個人情報保護を重視するため、この仕様なのかと思います。

 202207141232.jpg

 外出先からの操作は、対応します。

  特に費用もかからず、外出先からエアコンなどが操作できます。

 eRemoteと比較する場合、スマホへの通知ほか、新機種になってGPS連動で「自宅1km手前で、エアコンを自動的にON」のような操作には対応するようになりました(ジオフェンス)

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 搭載されるセンサーは、温度・湿度・照度センサーです。

 先述のように、センサーは、アンテナ形状の先端にあるので、本体の発熱の影響を受けにくいと言えます。

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 smalia 環境センサー RS-BTEVS1A
  ¥15,785 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 応用的で高度な設定は、同社も別売のセンサーを用意します。

 温湿度と、二酸化炭素濃度(空気質)のセンシングが可能です。

 リモコンの設置場所と測りたい場所がことなる場合に便利です。 

 空気質に合わせて自動化させることも可能です。

 ただ、eRemoteと比べると純正のコンセント(電源タップ)はみられませんので、換気扇などシンプルな機器との連携は難しいです。

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 自動設定(オートメーション)は、本機も対応です。

 eRemoteと仕様はほぼ同じです。

 繰り返せば、時間、稼動させたい家電(複数可)と、稼動条件(温度・湿度・CO2濃度・GPS位置情報)の組み合わせで、オート稼動の設定ができます。

 こちらも、操作が行われた場合、プッシュ通知することができます。複数の機器の時間差起動も可能ですし、eRemoteと機能性はあまり変わりません。

 IFFTT(イフト)も、Matterも、やはり非対応です。

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 以上、ラトックシステムのsmalia スマートリモコンの紹介でした。

 最新機の登場で、eRemoteとの差は詰まった印象です。とくに、サポート面をふくめ、初心者でも惑わずに設定できる方向性にしたのは、良い部分です。

 中級者についても、内蔵センサーの多さと、IFFTTを利用しなくても、ある程度細かい連動設定ができるようになったので、オススメしたい機種になりました。

 エアコンやオーディオ機器中心に細かい調整をしたいなど、上級者は引き続きeRemoteが良い部分はあります。それ以外は、予算が許せばこちらかなと思います。

 基本機能も、BluetoothとWi-Fi5に対応させた上で、センサーを熱の影響を受けないように、アンテナの先に分離させたこと、赤外線が強力な部分など、良い改良が多いです。

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 【2019年発売】(第4世代)

 8・ラトックシステム RS-WFIREXU4
  ¥4,480 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【2021年発売】(第5世代)

 9・ラトックシステム RS-WFIREXU5
  ¥2,800 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

スマホ連携;iOS/Android
赤外線方位:垂直360度・水平360度
赤外線距離:最大30m
センサー:温度
外出先からの操作:対応
IFTTT:対応
サイズ:70mm×15mm×34mm
※第4世代のスペック

 一方、2世代前の「第4世代」となるのがRS-WFIREXU4です。

 202407031040.jpg

 本機は、Wi-Fi5とBluetoothに非対応になります。

 Wi-Fiは2.4GHz帯のみです。

 小型機なので、同社の製品としては電波の飛びで少し劣ります。照度・温湿度センサーは装備です。赤外線の公称飛距離は、新機種より眺めの30Mでした。

 また、2022年機からアプリ部分で大幅な改善があったので、こちらの基本アプリ(スマート家電コントローラ)では、スマホのGPS(位置情報)に連動したON/OFFができないなど、制限もでます。

 202207141257.jpg

 RS-WFIREXU5は、より小型で、USB-ACアダプタ経由でコンセント設置もできる製品です。

 ネットワークは第4世代と同じで、新機種より弱い上で、明るさセンサーが未搭載です。

 電波の飛びも20Mとなります。

 ただ、こちらも、アプリ旧世代なので、同社の製品から今選ぶならば、最も新しい製品でしょう。 

1-3・Natureのスマートリモコン

 202108041240.jpg  

 続いて、日本のNatureが販売するスマートリモコンです。

 同社は、スマートリモコンで「名を挙げた」ベンチャー企業といえます。最近は、新電力にも参入し、同社のスマートリモコンとの「コラボ」を図っています。


  202007231500.jpg

 【Alexa対応】【Google対応】【Siri対応】

 【2020年8月発売】

 10・Nature Remo 3 Remo-1W3
  ¥8,618 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

スマホ連携;iOS/Android
赤外線方位:
赤外線距離:(30畳)
センサー:温度・湿度・照度・人感
外出先からの操作:対応
IFTTT:
Matter:
サイズ:70mm×70mm×18mm

 Nature Remo 3は、日本のNatureが販売するスマートリモコンです。

 大きさは、直径70mm x 高さ18mmです。

 本機も、かなりの小型と言えます。

 201809191630.jpg

 Nature Home
  ¥0 Apple App Store
 Nature Home
  ¥0 Google Play

 対応するスマホは、こちらの場合も、iOS/ Androidです。

 既存の他社に比べると、UIがとても美しいのが特長です。

 202108041357.jpg

 思わず使いたくなるデザインであり、ここ10年で成功しているデザイン系家電メーカーの特長をしっかり持ち合わせています。

 タイマー設定や、センサーを利用したトリガー設定など、感覚的に処理できます。

 通信の仕組みは、他社と同様です。

 Wi-Fiを利用する型式で、スマホをリモコン化する仕組みが取られます。

 また、外出先からの操作のために、ID・PWの提供が必要な点も同様です。

 202007231511.jpg

 mornin’ plus
  ¥6,525 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 なお、Bluetoothも搭載です。ただ、操作利用できるのは、mornin’ plusという、電動カーテンシステムに限られます。

 赤外線の照射範囲は、詳しい説明はありません。

 30畳と若干分かりにくい表記に止まります。

 本体の形状を確認すると、この部分での優位性はあまりないでしょう。

 201809191642.jpg

 外出先からの操作は、こちらも対応します。

 エアコンなどを帰宅前にONにできます。

 GPSとの連動もできますが、UIの作り方がうまいので、ルールの設定が簡単です。

 ここが本機に人気がある理由の1つです。

 201809191629.jpg

 音声操作は、Amazon Echo・Google Home・Apple HomePodに公式対応です。

 こちらも、順番にざっとみておきます。

照明器具
 ・ON/ OFF
 ・ 明るさ
 ・ 常夜灯
テレビ
 ・ON/OFF
 ・ チャンネル(BS/CS/地デジ切替
 ・ ボリューム
 ・AV操作(再生・一時停止
エアコン
 ・ON/OFF
 ・温度
 ・モード切替(暖房/冷房など)
 ・風量
 ・スイングのON/OFF
他の家電
 ・ON/OFF

 第1に、Amazon Echo (Alexa)の対応操作です。

 上表の茶色で示した部分は、他社機のスキルではみられなかった対応動作です。

 他社機でも、アプリで細かい設定をすれば対応できる部分もありますが、スマートスキルとして多く対応してくれるほうが「」でしょう。

 詳しくは、同社の【スキル一覧】に現段階のリストがあります。 

照明器具
 ・ON/ OFF
 ・ 明るさ
 ・ 調色
テレビ
 ・ON/OFF
 ・ チャンネル(BS/CS/地デジ切替
 ・ ボリューム
 ・AV操作
エアコン
 ・ON/OFF
 ・温度(温度指定可)
 ・モード切替(暖房/冷房など)
 ・風量
 ・スイングのON/OFF
他の家電
 ・ON/OFF

 第2に、Google Assistantの対応操作です。

 こちらも表の茶色で示した部分は、調査時他社が対応していないものと言えます。

 詳しくは同社の【スキル一覧】に、現段階のリストがあります。

 202001151133.jpg

 一方、AppleHomePod mini(seri)は、本機も、Siriショートカットを介する形式で可能です。

 ただし、純正アプリから設定するのではなくiOS自体の設定を利用する方式なので、やや「上級者向け」です。

 202207260308.jpg

 搭載されるセンサーは、温度・湿度・照度・人感センサーが内蔵です。

 センサーによるエアコン周りの設定は、他社機を無双しています。

 別売のセンサーを買わずに済む点も、親切です。人感センサーでは「人がいるとき○○する」も設定が可能です。

 こうしたセンサーや、スマホのGPSを含めたセンサーを使いつつ本機も、シーンに合わせた複数の操作の自動化(オートメーション)が作成できます。

 照度に合わせた寝る前の複数の家電操作や、GPSに連動させた

 202207260328.jpg

 Nature Remo E lite
  ¥13,900 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 そのほか、各社のスマートメーカー(電気メーター)の使用料を見れる、少し面白い周辺機器も用意されます。

 最近は、電力会社各社のサイトでも見れますが、「リアルタイムで確認できる」という部分に、一定の価値があります。

 202407031149.jpg

 自動化設定(オートメーション・シーン)は、対応です。

 他社同様に、アプリせ制御できる家電は、日時、稼動させたい家電(複数可)と、稼動条件(温湿度・照度・GPS位置情報など)の設定ができます。

 操作結果のスマホへのプッシュ通知もできます。複数の機器の時間差起動も可能です。eRemoteと機能性はあまりありません。

 202407031241.jpg

 ただ、IFFTT・Matterは、共に、非対応です。

 同社はイフトに日本では最後まで対応していました。

 IFTTTの有料化もあり24年6月を以て廃止です。対応したいヘビーユーザー場合、あとで見る、スイッチボットなどを選ぶ必要があります。

 Matterは、あとでみる同社の下位機は対応ですが、こちらは非対応です。

---

 以上、Nature Remoの紹介でした。

 内蔵タイプの人感センサーがある部分と、スキルが多少ですが他社より多めという部分が目立つ機種です。アプリがスッキリしていて、分かりやすい部分も見どころでしょう。

 一方、純正の周辺機器の展開は、ここまでmちあ2社と比べるとイマイチな部分があるように思います。

ーー

  202108041247.jpg

 【2021年発売】(執筆時ブラックは売り切れ)

 10・Nature Remo mini 2 Premium REMO-2B2
 11・Nature Remo mini 2 Premium REMO-2N2
  ¥5,980 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【2020年発売】

 12・Nature Remo mini2 Remo-2W2
  ¥4,255 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

スマホ連携;iOS/Android
赤外線方位:
赤外線距離:60畳(上位機のみ)
センサー:温度
外出先からの操作:対応
IFTTT:
Matter:  
サイズ:70mm×70mm×18mm

 なお、下位機種として、Nature Remo mini2 の販売もあります。

 サイズは、5.8cm四方とやや小型な機種です。

 新旧両機種あります。

 2021年モデルは「プレミアムモデル」として、塗装をマット調のブラックにした上で、旧型より、1.5倍の赤外線飛距離(60畳)を謳います。それ以外は、2020年モデルと同じです。

 ただ、2021年機にしても、Nature Remo との比較ではない点と、センサーが温度センサーだけという点には注意です。

--

 いずれにしても、豊富なセンサーが自慢のシリーズなので、できれば上位機種を選びたいところです。 


  202007231500.jpg

 【Alexa対応】【Google対応】【Siri対応】

 【2020年8月発売】

 13・Nature Remo nano Remo-5W1
  ¥3,780 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

スマホ連携;iOS/Android
赤外線方位:
赤外線距離:(10畳
センサー:
外出先からの操作:対応
IFTTT:
Matter: 対応
サイズ:47mm×47mm×12.5mm

 Nature Remo nanoは、Natureが販売するスマートリモコンの入門機です。

 202309021628.jpg

 大きさは、直径47mm x 高さ12.5mmです。

 同社では最も小型です。

 一赤外線の到達距離は、ただ、約10畳との表記です。

 通常機の1/3なので、弱いでしょう。

 通信の仕組みは、他社と同様です。

 外出先からの操作も、対応です。

 GPSとの連動も可能です。

 202309021629.jpg

 音声操作は、Amazon Echo・Google Home・Apple HomePodに公式対応です。

 対応水準は、1つ上で見た上位機と同じです。

 しかし、本機は新規格のMatter対応です。とくに、Apple Siriとの連携面については、他機より見どころがあります。

 202302201748.jpg

 Matterは、Appleほか、Google・Amazonを含めた業界団体(CSA)が参加して生まれた業界規格です。

 簡単に言えば、AIスピーカーを通した操作を共通化する目的で設定されたものです。

 機器側の対応も必要なのですが、対応さえすれば「どのAIからも、同じようにIOT家電を動かせる」ような仕組みです。

 特に、Appleユーザーに限っては注目点です。

 現行のAppleのHomePodがすでにこの規格に対応するかです。

 202309021634.jpg

 ここまでみてきた他機の場合、iPhoneで面倒なショートカットを作成した上で、iPhoneを介してでしか、家電リモコンにつながらない仕組みでした。

 しかし、本機は、HomePodからMatterで直でつながります。それもあり、デフォルトで対応できる動作が増えました。

照明器具
 ・ON/ OFF
テレビ
 ・ON/OFF
エアコン
 ・ON/OFF
 ・温度
 ・モード切替(暖房/冷房など)
他の家電
 ・ON/OFF

 現状では、Matter連携でできる所作は、エアコンが「ちょっと良い」程度ですが、ここは、Matter側の進化で増えていくでしょう。

 現状の対応幅は【こちら】に説明があります。

 なお、Nature Remo nano自体に、Matter回線でつなげられる機器は最大3台(例えばHomePodとiPhone2台)です。

 なお、Google系や、Amazon系の音声AIともMatter連携はできるでしょうが、上表の用に、対応動作が少ないので、現状では「意味がない」といえます。

 搭載されるセンサーは、こちらは、未搭載です。

 あとは、上位機と同じです。

---

 以上、Nature Remo nanoの紹介でした。

 現状で言えば、AppleのHomePodを持っている方にだけ「意味のある」端末でしょう。とくに、エアコンについては、割と便利に使えそうでもあります。

 とはいえ、ここは、本当にAppleの「問題」だったので、解決の方向性が見えたのは良いと思います。

1-4・IO-DATAのスマートリモコン

 202108041315.jpg

 続いて、日本のPC周辺機器メーカーのアイオーデータのスマートリモコンです。

 誰でも知っている大手のPC周辺機器メーカーです。2020年からの参入と新しいので、他社に対して、どの部分が優位なのかが重要になります。


  202108041318.jpg

 【Alexa対応】【Google対応】

 【2020年発売】(執筆時在庫なし)

 14・IODATA HS-IRR01
  ¥(3,356) Amazon.co.jp (9/28執筆時)

スマホ連携;iOS/Android
赤外線方位:360度
赤外線距離:7メートル
センサー:温度
外出先からの操作:対応
IFTTT:
サイズ:73mm×73mm×33mm

 おうちスマートHS-IRR01は、アイオーデータの販売する製品です。

 形状的には後ほどみる中国のSWEなどと似ていますが、アプリやサーバーは、自社製です。

 日本では知られたPC周辺機器メーカーですので、IDを預ける部分での安心感はあります。

 202108041325.jpg

 大きさは、直径73mm x 高さ33mmです。

 小型と言えます。

 202108041332.jpg

 おうちスマート
  ¥0 Apple App Store

 おうちスマート
  ¥0 Google Play

 対応するスマホは、本機もiOS/ Androidです。

 大手が自社名で出すアプリですし、UIを含めてしっかりしています。

 1アクションでの連動設定(一括操作)も設定できます。ただ、AV機器の連動設定については、リンクジャパンほど、細かい設定はできません。

 202108041334.jpg

 家電の登録作業も、各社のプリセットがありますし、もちろん、学習機能もあるため、問題ないです。

 202108041340.jpg

 音声操作は、GoogleとAmazon Alexa双方に対応します。

 ただし、対応するアクションについては、説明書を含めて情報非開示です。

 実際的に、エアコンとテレビの電源操作以外は、少なくとも保証されないと言えます。

 通信の仕組みは、Wi-Fiを利用する型式です。

 外出先からの操作のために、ID・PWの提供が必要な点も他社と同様です。

 202108041343.jpg

 赤外線の照射範囲は、360度で、7メートルです。

 必要十分でしょう。ただ、図解の仕方をみると、センサー全方向に向けてという意味ではないようです。

 202108041345.jpg

 外出先からの操作は、本機も対応します。

 他社同様に、スマホのGPSと連動させての「自動化」も可能です。

 そのほか、自宅内外で、地域の天気や日没・日照時間・時刻などを利用した設定も可能です。

 この部分は、多機能であり、問題ないです。

 搭載されるセンサーは、温度センサーです。

 シンプルによく使うセンサーだけ載せた印象です。 

 自動化設定(オートメーション)は、対応です。

 他社同様に、アプリせ制御できる家電は、日時、稼動させたい家電(複数可)と、稼動条件(温度・GPS位置情報)の設定ができます。

 その上で、天気予報(地域の湿度・温度・天気・日の出/日入時刻)と連動できる部分が特長です。eRemoteのような時間差での連動起動機能はないです(1機の遅延設定は可)。

 IFFTTは、こちらも非対応です

 本機は、純正の周辺機器の展開もありませんので、拡張性はイマイチでしょう。

---

 以上、IODATA HS-IRR01 の紹介でした。

 OSや、ID管理を含めて、大手メーカーが出す部分で信頼性はあります。

 一方、「スマホのリモコン化」の部分では、本機は問題ない性能ですが、AIスピーカーを利用する音声コントロールの部分は、大きな課題です。

 スマホアプリの更新状況も含めて、生産が終息に向かいつつある感じもあります。

次回に続く!
スマートリモコンのおすすめ機種は結論的にこれ!

 とううわけで、今回は、スマートリモコンの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

  202007231623.jpg

2・スマートリモコンの比較 (2)
 2-1:SwitchBot 〈中国〉
 2-2:SmartLIfe 〈中国〉
 2-3:その他〈各社〉
 2-4:最終的なおすすめ機種の提案

 続く2回目記事こちら)では、以上各社のスマートリモコンを紹介します。

 ソニーの「照明一体型」など、一風変わった各社のスマート家電リモコンも紹介するつもりです。

スマホのリモコン化 ★★★★★
音声コントロール  ★★★★★
外出先からの制御  ★★★★★
赤外線の強さ    ★★★★★
高度な設定     ★★★★★
総合評価      ★★★★★

 その上で、ここまで紹介してきた全機種から、予算別・目的別Atlasのおすすめ機種!を改めて提案します。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

---

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posted by Atlas at 17:18 | 映像機器

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