Top スキャナー 比較2025' ScanSnapの重送/紙詰まり/光線対策:掃除法と補修部品・富士通・ピックローラユニットやパッドの交換メンテナンス

2025年05月14日

比較2025' ScanSnapの重送/紙詰まり/光線対策:掃除法と補修部品・富士通・ピックローラユニットやパッドの交換メンテナンス

【今回レビューする製品】2025年 富士通のスキャンスナップの光線・重送・光線(緑・赤などのカラーの線が入る)の対策と故障修理について

【対応する製品型番】FUJITSU ScanSnap ScanSnap S1300 S300 S300M S1500 S1500M N1800 iX500 FI-IX1500 FI-IX1400 FI-IX1600 FI-IX50 FI-CS13PR FI-CS13P FI-CX50R FI-C611P FI-C611PR 富士通 クリーナF1 FI-C100CF1 クリーニングワイプ FI-C100CW

今回のお題
ScanSnapの重送・光線防止のためのメンテナンスの方法は?

 どもAtlasです。

 今日は、スキャナの掃除法の話題です。

 具体的には、富士通ドキュメントスキャナーScanSnapの掃除方法について説明します。

 重送や、紙詰まり、光線などが多発している方向けのメンテに関する記事となります。

ーーー

  201809131424.jpg

1・スキャンスナップの掃除法
2・他社ドキュメントスキャナの掃除法

 なお、今回の記事は、スキャナーメンテ関連記事の1回目記事として書きました。

1・SnanSnapのメンテナンスの方法

  201805181528.jpg 

 最近のドキュメントスキャナーは高性能化し、「紙が薄い」などのことがないかぎり、重送は滅多に起こらなくなりました。

 ただ、それでも定期的にローラー部分を手入れをしないと重送は発生します。

 201805181517.jpg

 また、読み取りを長時間続けていると、原稿に白や黒の線や、緑色などの線が発生する場合もあります。

 これは、スキャナ読み取り面が、「本の糊」などで汚れたために発生するものです。これについも、定期的なメンテナンスが必要です。

 今回は、既に購入して使い込んだスキャナのメンテナンス方法について、そのやり方などを書いてみようと思います。 


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 【2021年/2022年発売モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap iX1600
:ScanSnap iX1600A
:ScanSnap iX1400
:ScanSnap iX1400A

  202112251354.jpg

 【2021年発売小型モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap iX1300
:ScanSnap iX1300A

 202207271204.jpg

 【2018年/2015年発売モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap iX1500
:ScanSnap iX500

 201809131412.jpg

 【2015年発売小型モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap S1300
:ScanSnap S1300i

 201902102343.jpg

 【2011年発売モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap S1500

 ScanSnapは、発売されて結構な年月が経ちます。

 そして、10年以内に発売されたモデルだけでも、8種類を数えます。

 今回は「メンテナンス」が中心の話題となります。

 そのため、以上の「やや古め」の機種についても、業務用を除いて対応できるように情報を書きました。

 これら以前の機種についても、今回の記事を応用すれば、適応できるように書いたつもりです。

2・定期的なメンテナンスの方法

 はじめに、「日常的なメンテナンス」の方法について書きます。

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 重送が発生しているときには基本的にはローラー部分の拭き掃除になります。

 目に見えている部分を固く絞った布で拭いてください。

 縦線(光線)などが発生している場合は、ガラスの部分に本の糊(のり)が付着していることが原因です。

 ガラスの部分を集中して拭いてください!ただ、ガラスの部分は、読み取り面に使う部分です。

 かなりデリケートで、傷が付いたり、ほこりが内部に入ってしまったら「終わり」なので、慎重に拭いてください。

 メンテのやり方として望ましいのは、富士通が説明書にて推奨するクリーナーや洗浄液を使うことです。

 202402132103.jpg

 富士通 クリーニングワイプ FI-C100CW
  ¥2,594 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
 

 最も手軽なのは、洗浄液がシートに染みこんでいるウェットティッシュタイプのクリーナーで拭くことです。 

 unnamed.jpeg

 富士通 クリーナF1 FI-C100CF1
  ¥2,489 Amazon.co.jp (5/14執筆時) 

 また、、F1クリーナーという液体クリーナーを使うやり方も説明書に掲載されています。

 ワイプは割高なので、日常的にたくさん取り込む方は、クリーナーを購入することをおすすめします。

 202002211956.jpg

 エレコム ドライティッシュ DC-DP60N
  ¥795 Amazon.co.jp (5/14執筆時) 

 キムワイプ 12×21.5cm (400枚入) S-200
  ¥174 Amazon.co.jp
(5/14執筆時) 

 F1クリーナーは、ELECOMのパソコンモニター用の乾式紙クリーナーか、そちらより安いキムワイプと合わせて利用することを、オススメします。

 ちなみに、キムワイプは、本来実験器具の清掃に使うものです。しかし、ローラーの掃除にも適しています。これを水で湿らせて拭くことになります。

 ただ、ELECOMのものも、繊維的に柔らかく、プラスチック部分の拭き取りに向いていそうです。

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 超極細繊維クリーニングクロス DK-KC5
  ¥567 Amazon.co.jp
(5/14執筆時) 

 ほこりが出ないクリーニングクロスを使っても良いでしょう。

 では、実際に機種ごとのメンテナンスの方法を確認していきましょう。

2021年機・2018年機の場合

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 【2021年/2022年発売モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap iX1600
:ScanSnap iX1600A
:ScanSnap iX1400
:ScanSnap iX1400A

 202207271204.jpg

 【2018年/2015年発売モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap iX1500
:ScanSnap iX500

 はじめに、現行機のiX1600シリーズiX1400シリーズ、そして、1世代前・2世代前となるiX1500シリーズと、iX500シリーズのメンテです。

 201302281635.jpg

 上の図で青く色が付いている部分の拭き掃除が必要です。

 ローラー部分、とくにピックローラーブレーキローラーが「重送に影響」します。

 「光線問題」当然ですが、ガラス部分ですので、本の糊などが付いていないかみてください。

 そのため、この部分ほか、各種ローラーの拭き掃除をします。

 ブレーキローラーが外せるので、外して拭きましょう。

 富士通は1000枚の読み取りで掃除をしなさいと薦めています。しかし、重送が発生したらその都度すぐにやるべきです。

 201302281641.jpg

 フィードローラーも掃除が必要です。[Scan]ボタンを押すと、一定量ローラーが回転します。

 ローラーの表面を傷めないように、よごれやほこりを「軽く」ふき取りましょう。

 これらの部分を拭き掃除するにあたっては、ティッシュペーパー・タオル・ぞうきんなどの使用はやめてください。繊維が付着し、重送の原因になります。

 なお、iX1600シリーズについては、PFUが【こちら】で詳しい説明をしています。

2011年機の場合

   201902102343.jpg

 【2011年発売モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap S1500

 続いて、しばらく前に販売された、S1500シリーズ(FI-S1500 FI-S1500M)についてです。

 おなじ搬送構造のS1500MN1800の場合もこちらです。

 faafarakaf-10.png

 こちらは、フィードローラー排出ローラーが重送に影響してきます。そのため、この部分の拭き掃除をします。

 ローラーは、スキャンボタンを6回押すことで1回転します。

 回転しているうちに掃除を済ませます。

 faafarakaf-11.png

 そのほかに、上の図で青く色が付いている部分の拭き掃除が必要です。

2015年小型モデルの場合

  201809131412.jpg

 【2015年発売小型モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap S1300
:ScanSnap S1300i

 続いて、モバイル機であるS1300シリーズ(FI-S1300A FI-S1300)についてです。

 201302281700.jpg

 モバイル用も、「拭き掃除」のメンテナンスが基本です。

 手順は、ここまで紹介して機種と同じです。青色で示した部分を重点的に掃除します。

 201302281701.jpg

 フィードローラーも同様に掃除してください。

2021年小型モデルの場合

   202112251354.jpg

 【2021年発売小型モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap iX1300

 最後に、2021年にエントリークラスのScanSnapとして発売された FI-IX1300です。

 202201251624.jpg

 本機の場合、パッドユニット(赤部分)とその奥(写真透明のローラの下)にピックローラがあるので、そこを掃除します。

 開けた状態で、スキャンボタンを押すとローラーが回転するので、全体を拭いてください。

 ガラス部分のメンテは、他機と同じです。

 本機についても、PFUによる説明サイト【こちら】により詳しい説明があります。

3・掃除しても効果がない場合は? 

 以上の掃除でも改善が見られない場合もあります。

 201805181517.jpg

 とくに、光線問題ならば、残念ながら「ユーザーサポート行き」です。とくに、ガラスの裏側に「ゴミ」が見える場合は、確実に「本体修理」です。

 修理は、営業拠点への「持込み修理」です。

 光線の場合、読み取り部分(光源)の「総取り替え」になります。そのため、技術料と部品代は、技術料のほか、片側につき1万円以上の出費の覚悟は必要です。

 202402132104.jpg

 ちなみにAtlasは、キャノンのDR-6030C という専門機も所有しています。

 この場合、光源ユニットの修理代に「12万強」もかかり、「胃痛」を起こしたことがあります・・。業務用なので参考にならない話ではありますが・・。

 いずれにしても、修理代は、小売価格ではなく定価ベースで決められるため、家庭用の場合もかなり「割高」です。

 そのため、「光源に関する不良」の場合は、デンキヤの延長保証などで対応できない場合は、新しい機種に買い換えるのも手でしょう。

  201809130950.jpg

 最新のドキュメントスキャナーについては、このブログでは、【おすすめドキュメントスキャナの比較記事】で紹介しています。よろしければご覧ください。

ーーー

 201805181528.jpg

 一方、重送が多発しているだけならば、本体を買い換えなくても、補修部品のリタードローラーを購入することでほぼ解決されます

 メーカーに修理に出しても、ほぼ補修パーツの交換になり、技術料の分だけ割高になります。

 以下機種ごとに、交換ローラーについて紹介しておきます。 では、実際に機種ごとのメンテナンスの方法を確認していきましょう。

2021年機・2018年機の場合

 201902102323.jpg

 【2021年/2022年発売モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap iX1600
:ScanSnap iX1600A
:ScanSnap iX1400
:ScanSnap iX1400A

 202207271204.jpg

 【2018年/2015年発売モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap iX1500
:ScanSnap iX500

 はじめに、現行機と、比較的近年された以上の旧機種についてです。

 202408311448.jpg

 FUJITSU ローラーセット FI-CX50R
  ¥7,618 Amazon.co.jp (5/14執筆時) 

 補修パーツは、以上のものです。

 基本となる搬送構造が同じなので、ローラー部品はどれも共通です。

 セット販売になるので、同時に交換する必要があります。

 耐久枚数は、「20万枚または1年ごと」です。

 耐用年数が明記されるのは、ゴムは熱によって経年変化する性質があるためでしょう。

2011年モデルの場合

 201902102343.jpg

 【2011年発売モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap S1500

 続いて、やや古い、ScanSnap S1500シリーズの場合です。

 201809131419.jpg

 【交換目安:5万枚】

 富士通 パッドユニット I-C611P
  ¥6,733 Amazon.co.jp (5/14執筆時)

 【交換目安:10万枚】

 富士通 ピックローラーユニット C611PR
  ¥(6,800) 楽天市場 (5/14執筆時) 

 補修パーツは、これら2つのユニットです。

 耐久枚数は、それぞれ、5万枚・10万枚と交換目安が示されます。

 しかし、状態によってはそれよりも早く摩耗することがあります。

 5万枚ならば、300ページほどの本に換算すれば約300冊取り込むと「へたる」計算です。

 ただ、どうも、すでに、部品の保持期間がおわったようで交換部品自体が品薄です。本体の買換が良いでしょう。

2015年小型モデルの場合

  201809131412.jpg

 【2015年発売小型モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap S1300
:ScanSnap S1300i

 続いて、モバイル機のS1300シリーズです。 

 このほか、さらに古い S300・ S300Mもこの部品です。

 202006031703.jpg

 【交換目安:10万枚】

 富士通 パッドユニット FI-CS13P
  ¥1,100 楽天市場 (5/14執筆時) 

 【交換目安:1万枚】

 富士通 ピックローラユニット FI-CS13PR
  ¥5,280 楽天市場 (5/14執筆時) 

 補修パーツは、これら2つのユニットです。

 耐久枚数は、ピックローラーユニットは、10万枚で交換です。

 しかし、パッドユニットは1万枚で交換です。

 1冊の本を500(250枚)ページとするならば、40冊でパッドユニット交換400冊でフィードローラーユニットの交換です。

 このタイプは、ピックローラーがとくに「へたりやすい」ので、値段面からしても、こちらだけ最初に変えてみるのも「」でしょう。

2021年小型モデルの場合

  202112251354.jpg

 【2021年発売小型モデル】

スキャナー 型番
:ScanSnap iX1300

 最後に、新しいエントリー機のS1300シリーズです。 

 202201251631.jpg

 【交換目安:3万枚】

 富士通 パッドユニット FI-CX13P
  ¥1,280 Amazon.co.jp (5/14執筆時) 

 【交換目安:10万枚】

 富士通 ピックローラユニット FI-CX13PR
  ¥5,280 Amazon.co.jp (5/14執筆時) 

 補修パーツは、これら2つのユニットです。

 耐久枚数は、パッドユニットは3万枚、ピックアップローラーは10万枚です。

 パッドユニットは従来より少し長持ちな新型です。

 ただ、素材の性質上、経年変化はあるでしょうし、最初に傷むのはパッドユニットです。

 値段も安いので、「とりあえず」ここから試すのが手でしょう。 

補足:このブログのスキャナ関連記事

 というわけで、今回は、富士通のドキュメントスキャナメンテナンスの話でした

 色々書きましたが、「どうやっても駄目」な場合はあります。

 交換できる部分以外も「耐用寿命」はあります。

 装置寿命は、中型機で(どんなに多くても)40万枚前後です。

 そもそもScanSnapは「家庭用(個人用)」で、業務用機ではないので、(特に自炊にありがちな)まとめての長時間連続使用を、利用法としてそこまで想定していない部分があります。

 201809130950.jpg

 利用法により異なりますが、10年近く前の機種ならば、「新しく買う」ことも検討にしましょう。

1・ドキュメントスキャナーの比較記事
2・ブックスキャナーの比較記事

3・裁断機の性能比較記事

4・ディスクカッターの比較記事

5・日本語OCRソフトの比較記事

6・英語OCRソフトの比較記事

 なお、このブログ「モノマニア」では、最新の自炊に関係する機材について、以下のような記事をこれまで書いています。  

 「オススメの新型機種」についての情報をお探しなら、以下の記事もご覧ください。

ーー

 最後になりましたが、この記事がもし皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークボタンなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

 ではでは。

posted by Atlas at 18:03 | スキャナー

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