【今回レビューする内容】 2022年 スマホ/PC対応ラベルライターの性能とおすすめ・選び方:仕事向け 家庭向け 子供の学用品のラベル向けほか パソコン スマホ対応: 人気機種の違いと性能ランキング Windows Mac対応
【評価する製品型番】キングジム テプラ Pro カシオ ネームランド ブラザー ピータッチ:テプラ PRO テプラ LITE LR30 SR-MK1 SR3500P SR5500P SR5900P SR530 SR330 SR750 SR-R980 SR-R7900P P-touch P700 PT-P910BT PT-P300BT PT-P710BT KL-E300 ネームランド KL-G2 BiZ KL-V460 i-ma KL-SP10 SR-GL2 SR-R680 WR1000 PT-J100 Lateco EC-P10 KL-SP10-SA
今回のお題
最新のラベルプリンターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2022年7月現在、最新のラベルプリンタ(ラベルライター)を比較します。
1・ラベルプリンタの比較 (1)
1-1:キングジム〈テプラ〉
1-2:ブラザー〈ピータッチ〉
2・ラベルプリンタの比較 (2)
2-1:ブラザー〈ビジネス向け〉
2-2:カシオ〈ネームランド〉
2-3:最終的な「おすすめ」の提案
今回は、上表のように、2回連続記事です。
日本の「3大メーカー」といえる、キングジムの「テプラPRO」と、ブラザーの「ピータッチ」、カシオの「ネームランド」「ラテコ」などの主要製品は、ほぼ全機種紹介します。
とくに、パソコン(WindowsとMac)やスマホ(iOS/Android)と連携面にも注目しました。Windowsほか、Mac OSの対応状況についても説明します。
もちろん、子供の学用品のラベル作りなどに向く家庭用と、ラベルほかQRコードの作成にも使える業務用の双方を扱います。
学用品用などに人気なアイロン布テープや布転写テープ、マグネットテープなど、ラインナップされるテープの種類なども、詳しく紹介していくつもりです。
わりと長い記事ですが、よろしくお願いします。
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印字の美しさ ★★★★★
印刷速度 ★★★★★
ラベルの多さ ★★★★★
PC利用 ★★★★★
スマホ利用 ★★★★★
キーボード ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社の製品を詳しく紹介していきます。
そして、最後の「結論」では、上表の観点から、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
0・ラベルプリンタの選び方の基本!
はじめに、最新のラベルプリンターを選ぶ場合の「基本的なポイント」について、解説しておきます。
0-1・ラベルプリンターの種類
はじめに、キーボード付きを選ぶかどうか?という部分を考える必要があります。
ラベルプリンターは、大きく分けて、「キーボードが付属する機種」と「キーボードが付属しない機種」があります。
そして、それぞれ「できること」「できないこと」があります。
以下、詳しく確認していきましょう。
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第1に、「キーボードが付属する機種」です。
主に、PCやスマホを使わずに、ラベルプリンター単独でラベルを作りたい人向けの製品です。
また、上位機の一部は、USBケーブルを接続するので、「PCでも」利用できます。
一方、Wi-FiやBluetoothを装備する機種がないので、スマホからのラベル作成は「想定外」です。
第2に、「キーボードが付属しない機種」です。
この場合、本体にUSB端子のほか、Wi-FiかBluetoothを装備する機種が、大半です。
そのため、PCのほかに、スマホでもラベルを作成できます。
ただし、キーボードが付属しないので、当然ながら、単独では利用できません。
また、一部、Macに対応しなかったり、機能制限を受ける場合があるので、Macユーザーは気をつけるべきです。
ーーー
以上、2種類のラベルプリンターの違いを簡単に解説しました。
1・PCとスマホで利用したい
=キーボードなしのタイプ を選択
2・PCと単体で利用したい
=キーボード付きのタイプ を選択
結論的にいえば、上表のように選ぶとよいでしょう。
なお、「PCだけで使う」という方については、値段の安さの点で、PC/スマホ用を選んでください。
0-2・メーカーごとの個性と欠点
続いて、選ぶ際に考えておく必要があるのは、各メーカーごとの「個性」と「欠点」です。
日本でラベルプリンターを製造するのは、キングジム・ブラザー・カシオの3社です。
しかし、ラベルのラインナップの違いなどから、メーカーごと「向き」「不向き」があります。
上表は、各社で最も「売れ筋」と言え、PCでもスマホでも利用可能な実売1万円前後のラベルプリンターについて、その違いを「ざっくり」と示したものです。
これをふまえつつ、以下、順番に、メーカーごとの特徴を解説しておきましょう。
第1に、キングジム(テプラ)です。
同社は、「文房具メーカー」ですので、テープの質と種類に「こだわり」が強いと言えます。
プリンターの画質や印刷速度は、一方、他社に比べると、あまり充実しません。
高性能機もあるのですが、2万円以上の業務用です。
ラベルの種類は、一方、同社の強みです。
マグネットラベル・布ラベル・アイロンラベルなど、家庭もで楽しめるラベルの選択肢が多いです。
背景色・文字色のの選択肢も多様ですし、ラインナップの部分で不足に感じる方は少ないでしょう。
フィルムのラインナップは、同社の【ラベル紹介ページ】に詳しいです。
なお、他社も同様のページがあるのですが、構成のわかりやすさは、テプラが一番ユーザーフレンドリーです。
【黒文字/白背景 18mm幅×8M】
キングジム 18mm SS18K
¥1,027 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
ラベル単価も、価格は安く、コスパに優れます。
耐水性のある基本のスタンダードテープ(18mm 白黒)も、市価では、定価の半値ほどがついています。
ベ−シックパック18ミリ幅 SC186T
¥4,836 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
テプラは、売れ筋製品ですので、格安のセット商品も多いです。
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結論的にいえば、テプラは、多様なラベル印刷が楽しめる点で、「家庭向けに強みがある」と言えます。
第2に、ブラザー(ピータッチ)です。
同社は、「プリンター製造メーカー」ですので、プリンター性能に「こだわり」が強いと言えます。
プリンターの画質や印刷速度は、したがって、入門機でも他社より優秀です。
ラベルの種類は、どちらかというと「業務用」に向く特殊な製品が多いです。
一方、家庭向けのラインナップは、イマイチです。
布テープやマスキングテープはありますが、家庭用に便利な特殊テープは少なめです。
フィルムのラインナップは、同社の【ラベル紹介ページ】に詳しいです。
なお、ブラザーは、スタンダードテープが「ラミネート加工」で他社より水に強いことをアピールしますが、これは他社も同様です。
【黒文字/白背景 18mm幅×8M】
ブラザー TZe-N241
¥1,236 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
ラベル単価は、安いです。
耐水性のある基本のスタンダードテープ(18mm 白黒)で比較しても、(購入時期でに微妙に差はありますが)、テプラとだいたい同じ程度の値段です。
一方、テプラのような多色セットのような家庭向き製品はないですが、同系色のセット売りを購入する場合、割引率は3社で最も良いです。
なお、他社互換品も多いので、テープのコスパを重視する場合は、良いでしょう。
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結論的にいえば、ピータッチは、「ビジネス用・業務用」に主に考えている場合に、有利です。
ただし、ブラザーの場合、感熱方式を利用し、カラーを含めてデザインできる上級機はあり、そちらは、「家庭用の上級機」です。
第3に、カシオ(ネームランド)です。
同社は、時計から電子辞書まで幅の広い家電メーカーですが、初心者への配慮にこだわりを感じます。
プリンターの画質や印刷速度は、両メーカーの中間的な位置です。
ラベルの種類は、多いです。
テプラと構成は違いますが、仕事用が一通りそろうほか、家庭で楽しめるテープも多いです。
フィルムのラインナップは、同社の【ラベル紹介ページ】に詳しいです。
【黒文字/白背景 18mm幅×8M】
カシオ XR-18WE
¥999 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
ラベルの単価は、平均的です。
スタンダードテープは他社並みに安いですが、全体としては、割引率の部分で、少しだけ高めの印象があります。
【黒文字/白背景 18mm幅×8M】
カシオ XB-9WE
¥871 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
なお、カシオの場合、テープの中身のみの詰替に対応する「ラテコ」という「ネームランド」と別系統の製品があります。ただ、テープの売価からすると、さほどコストは変わりません。
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結論的にいえば、ネームランドは、ちょっと試したい!方向けの入門機として優れます。
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キングジム(テプラ)
=家庭向きに楽しめる機種
ブラザー
=仕事用の利用に向く機種
カシオ
=安めで入門者向けの機種
以上、3社の「入門機」の特長を紹介してきました。
改めて、各社の「強み」について「ざっくり」まとめると、上表のようになります。
ただ、各社とも複数の機種があり、必ずしもこの傾向に沿わない機種もあるため、以下で、機種ごとにしっかり比較していこうと思います。
3・ラベルプリンターの比較
では、さっそく紹介にはいります。
1・ラベルプリンタの比較 (1)
1-1:キングジム〈テプラ〉
1-2:ブラザー〈ピータッチ〉
2・ラベルプリンタの比較 (2)
2-1:ブラザー〈ビジネス向け〉
2-2:カシオ〈ネームランド〉
2-3:最終的な「おすすめ」の提案
冒頭書いたように、今回は、2回連続記事です。
各社ごと、概ね「安い機種から高い機種へ」という順番で各機を紹介していきます。
ただし、特殊なラベル利用する製品については、各社の最後にまとめて紹介しています。
1-1・キングジムのテプラの比較
はじめに、キングジムのラベルプリンター「テプラPRO」の紹介から入ります。
キングジムは機種の展開が多いです。
そのため、パソコン専用製品・キーボード付き製品・コーデ用特殊製品の順番で、それぞれ安い機種から紹介します。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを「赤字系」で、イマイチと思うポイントを「青字系」で書いていきます。
【Windows・Mac対応】
1・KING JIM テプラ PRO SR3500P
¥9,673 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:180dpi
印刷速度:20mm/秒
対応ラベル:4mm-24mm
スマホ:
オートカット:対応
接続:USB
電源:ACアダプタ
テプラ PRO SR3500P は、キングジムのラベルライターでは売れ筋商品です。
パソコンとの接続は、USBにて対応です。
また、作成用に、Windows10対応の、SPC10(TEPRA Label Editor SPC10)というラベル作成ソフトが利用できます。
Macは、このグレードは、ソフトが省略となります。
ただ、ラベルプリンタは、「普通のプリンタ」としてMacに認識されるので、紙に印刷するような感覚で、他のアプリを利用してレイアウトすることは可能です。
スマホとの接続は、未対応です。
キーボードがない製品では珍しく、ワイヤレス接続には未対応だからです。
USBを利用し、パソコンに有線接続してプリントアウトする方式で、
印刷に使うヘッドは、180dpi・128dotのサーマルヘッドです。
ラベルライターの場合、ヘッドの性能が印字品質に関わります。
しかしこちらは、上位機種に較べると、印字のクオリティが多少劣ります。
印刷速度は、約20mm/秒とあまり速くない機種です。
時間的な生産性を期待する場合は向きません。
使用できるテープの幅は、4mm-24mmの幅のテープです。
ラベルライターの場合、機種によって利用できるテープの幅が決められています。
こちらは格安機種ですが、24mmの太めまで対応しているため(このクラスでは)十分です。なお、テープの種類については、「テプラ全体」の紹介をした後改めて紹介します。
ラベルのオートカット機能は、搭載されます。
この機能があると、指定した印字が終わると、内蔵カッターで切ってくれるため便利です。
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以上、テプラ PRO SR3500P の紹介でした。
キングジムの製品としては、最も安価なラベルプリンターです。
ただ、他機種と比較した場合、USB接続しかできない点、印字クオリティが最低限で、極細かい字の印字に向かない点などは注意点です。
それでも、ファイルの背表紙作りには、十分すぎる性能ですが。
なお、キングジムは、使えるラベルの種類も豊富で、パソコン用ソフトも使いやすいです。これらついては、全機種の紹介が終わった後、詳しく説明します。
【Windows・Mac・スマホ対応】
2・KING JIM テプラ PRO SR5500P
¥13,050 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:180dpi
印刷速度:20mm/秒
対応ラベル:4mm-24mm
スマホ:対応
オートカット:対応
接続:USB・Bluetooth
電源:ACアダプタ・乾電池
PRO SR5500Pは、テプラの中級機です。
パソコンとの接続は、USBにて対応します。
こちらの機種は、WindowsとMacに対応し、それぞれ無料ソフトが付属しています。
Windowsは、本機もSPC10というソフトが利用できます。
基本的な図柄以外も、ロゴマークの流し込みなどもできます。ぐりっとを利用しながら、精密に、また、かなり自由にデザインすることができます。
Macは、SMA3という「ライト版」のみ用意されます。
シンプルに基本的なラベルレイアウトはできますが、文字配置・サイズの細かい調整や、貼り合わせなど、Windows用で便利な機能が省略となります。
ただ、一般的な事務用のラベルは無難に作成可能です。
なお、ラベルプリンターは、PC側には「プリンター」として認識されています。
そのため、サイズさえしっかり設定すれば、Wordなどのワープロソフトや、Illustratorなどの画像編集ソフトなど、基本的にどのソフトからでも、印刷利用ができます。
スマホとの接続は、Bluetoothです。
iOS/Android双方にスマホアプリが用意され、直接ラベルが作成できる工夫がされています。
なお、Windows系PCでもBluetooth接続ができますが、MacはUSBのみ対応です。
印刷に使うヘッドは、下位機種と同じで、180dpi/128dotのサーマルヘッドです。
通常のラベル印刷には問題ない作りで、よくみかける事務用のラベルなどは綺麗に印刷できます。ただし、細い字やデザインをしたい方は注意するべき点でしょう。
印刷速度は、下位機種と同じで、約20mm/秒とあまり速くない機種です。
使用できるテープの幅は、こちらも4mm-24mmの幅のテープです。
ラベルのオートカット機能は、この機種も搭載されます。
電源は、付属のACアダプター以外に、単3電池6本でも駆動する仕組みです。
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以上、キングジムのPRO SR5500Pの紹介でした。
PCのほかスマホに対応できる点が「目玉」で、現代的な仕様だと思います。ただ、そうした機能が不要の場合は、印字クオリティが同等で、価格の安い下位機種でも良いでしょう。
【2020年】【スマホ対応】
3・キングジム テプラPRO MARK SR-MK1
4・キングジム テプラPRO MARK SR-MK1
¥11,111 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:360dpi
印刷速度:不明
対応ラベル:4mm-24mm
スマホ:対応
オートカット:対応
接続:Bluetooth
電源:ACアダプタ・乾電池
「テプラ」PRO SR-MK1は、2020年に登場した新しいテプラです。
本体サイズは、幅55×奥行133mm×高さ146mmです。
小型で設置性がよく、外観デザインもオシャレな製品です。
パソコンとの接続は、一方、本機は未対応です。
USB接続やWi-Fiなどパソコンと通信する手段が用意されないためです。
実際的に、スマホ専用機です。
スマホとの接続は、Bluetoothです。
Windows系でも、BluetoothでのPCとの接続は非対応です。
印刷に使うヘッドは、一方、このクラスでは豪華です。
360dpi/256dotのサーマルヘッドを採用するからです。同社の製品としても「最高解像度」です。
印刷速度は、一方、非開示です。
同社の場合、低速の約20mm/秒でも情報を開示していました。
高解像度対応にしたので、それ以上に遅くあえて情報を出さない方向性でしょう。
ただ、ラベルを大量生産方向けの製品ではないため、それでもあまり問題ではないでしょう。
使用できるテープの幅は、4mm-24mmの幅のテープです。
ラベルのオートカット機能は、搭載です。
キングジム AC1116J
¥3,555 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
電源は、一方注意が必要です。
本機は、アルカリ電池6本で駆動させるのが原則で、ACアダプタ未付属です。
価格もあまり安くないですし、合計金額ではもう1グレード上の製品とも言えます。
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以上、キングジムの「テプラ」PRO SR-MK1の紹介でした。
スマホ用に特化させることで、高解像度製品を安く出すという戦略的製品だと思います。
他社も同じ方向性の製品を出していますが、その中で、「高解像度(印字のキレイさ)」というプラスアルファを付けている点で「売れそう」な製品です。
印字速度は不要で、キレイに印字したいというニーズをかなえる製品でしょう。
【Windows・Mac・スマホ対応】
5・KING JIM テプラ PRO SR5900P
¥20,400 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:300dpi
印刷速度:35mm/秒
対応ラベル:4mm-36mm
スマホ:対応
オートカット:対応
接続:USB・有線・無線LAN
電源:ACアダプタ
テプラ PRO SR5900Pは、キングジムのパソコンで使うタイプのラベルプリンターの上位機です。
パソコンとの接続は、本機も対応します。
また、Windows・Macの両方で、下位機種同様の専用ソフトが利用可能です。
一方、本機は、USB接続のほか、PCに対して、有線LAN/無線LANに対応します。
そのため、ネットワーク経由で多人数で利用したり、工夫した利用方法が選べます。
スマホとの接続は、下位機種と異なって、無線LANを利用する方式です。
ネットワーク設定が必要なので、Bluetoothに比べると一手間かかります。
しかし、設定したあとの利便性はこちらが上です。
印刷に使うヘッドは、360dpi/384dotと1ランク高い解像度を持ちます。
細かい字から大きな字の印刷までこなせる実力があります。
印刷速度は、約35mm/秒と、下位機種に比べると1.7倍の速度を誇ります。生産性は高いでしょう。また、印字において、下位機種より静音性が高まった点も改善点です。
使用できるテープの幅は、こちらも4mm-24mmの幅のテープに加えて、36mmの幅広テープに対応できます。
そのため、単純なラベルだけでなく、業務用のカットラベルの印字にも対応します。
ラベルのオートカット機能は、この機種も搭載され、さらに、テープ残量が切れた場合、その印字を次のテープルから開始できるテープエンド検出機能も装備しました。
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以上、テプラ PRO SR5900Pの紹介でした。
印字クオリティや対応ラベルの点で、「業務用に本格的に使う」には最適の機種です。
本体の大きさは、長さ12.3cm×奥行き153.cm×高さ13.9cmで、重さ1100グラムです。
しっかりした作りなので、オフィスに据え置いて使うのに適しています。
また、大きなテープに対応する点では、応用の幅も広いので、家庭用でワンランク上のラベルプリンターをお探しの方にもこちらは向きそうです。
【Windows・Mac・スマホ対応】
6・KING JIM テプラ PRO SR-R7900P
¥42,282 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:300dpi
印刷速度:50mm/秒
対応ラベル:4mm-50mm
スマホ:対応
オートカット:対応
接続:USB・有線・無線LAN
電源:ACアダプタ
テプラ PRO SR-R7900Pは、キングジムの最上位機です。
本体サイズは、193×198×144mmです。
圧迫感はないですが、大きいです。
パソコンとの接続・スマホとの対応は、下位機種と同様です。
USB接続のほか、有線・無線LAN接続に対応する同様の方式ですから。
もちろん、Windows系とMac系の両方で、専用ソフトも付属します。
印刷に使うヘッドは、300dpiです。
ただし、後述するように巨大なラベルに対応するため、566dotとしています。
印刷速度は、約50mm/秒と、下位機種に比べると1.4倍の速度を誇ります。
本体価格は高いですが、作業効率はかなり良い製品です。
使用できるテープの幅は、本機は、4mm-50mmの幅のテープに対応します。
50mm幅は、他社にもこれまでなかったので、最大サイズとなります。
詰替用EXロングテープ 白 詰替用 18mm
¥3,591 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
さらに、本機の登場と同時に、45メートル巻のEXロングテープカートリッジが登場しました。
他社も含めて8メートルが標準ですので「5倍量」です。
テープの種類は、現状では、白(黒文字)と黄色(黒文字)が用意されます。
メーカーによれば2.8倍以上のコスパとのことです。
ただ、この部分は注意が必要です。というのも、(そもそも)デンキヤでは通常の8Mテープが、メーカー希望価格の5割引程度で売られているからです。
長尺テープは(流通量が少なく)さほど割引がないので、現状では、実売価格においては、割高です。
ラベルのオートカット機能は、この機種も搭載されます。
テープエンド検出機能も装備です。
なお、大量処理を想定するため、カッター刃の交換に本機は対応します。
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以上、テプラ PRO SR-R7900Pの紹介でした。
50mm幅のテープに意味を見いだせる方に、本機はオススメできます。他社の場合、現状では、ブラザーが36mm、カシオが46mmが最高ですから。
ただ、本機の「最大の売り」である、EXロングテープカートリッジ利用によるコスパの部分は、現状では、コスト削減効果に乏しいです。
ただ、2020年2月登場のテープなので、今後劇的に価格が下がるようならば、Atlasの評価も変わると思います。
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7・キングジム テプラGrand WR1000
¥42,819 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
なお、同社の「最大サイズ」となる、100mmフィルムが利用できる製品として、テプラGrandがあります。
業務用の大きなラベルを作るためのモデルで、フィルムも通常とは異なります。
本体も大きめですので、「特殊用途」である点を了解して購入するべき業務用となります。
【Windows・Mac対応】
8・KING JIM テプラ PRO SR530
¥11,764 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:180dpi
印刷速度:
対応ラベル:4mm-24mm
スマホ:
オートカット:対応
接続:USB
電源:ACアダプタ・乾電池
テプラ PRO SR530は、液晶とキーボードが搭載されたラベルプリンターです。
そのため、パソコンに依存しなくても印刷ができるタイプです。
本体での入力は、搭載されるキーボードを用います。
入力にはATOKが使われており、日本語変換精度が高いです。搭載されているフォントは漢字5書体、かな9書体、英字11書体です。
パソコンとの接続は、USB端子を利用します。
ただし、Windows系のみ公式対応です。
ソフトは、下位機種と同じ編集ソフトが使えます。
なお、こちらのテプラは、USBケーブルが別売ですが、買ってつなげれば、パソコン(Win/Mac)で利用可能です。
スマホとの接続は、非対応です。
印刷に使うヘッドは、180dpi/128dotと標準レベルです。
とはいえ、24ミリ程度の標準ラベルの印字ではさほどの差はないでしょう。応用的に使うのでないならば、あまり気にしなくて良い部分です。
印刷速度は、この機種については非公開です。構造的にさほど速くないでしょう。
使用できるテープの幅は、この機種も4-24mm幅テープが利用可能です。
ラベルのオートカット機能はもちろん搭載で、それに加えて、ラベルの角を丸く仕上げられるオートトリマー機能が搭載です。
なお、電源はACアダプターのほか電池でも動きます。
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以上、テプラ PRO SR530の紹介でした。
パソコンやスマホに依存して利用したくない方には、この機種が最適でしょう。
ACアダプター以外に、電池6本で稼働するので、資料室のような場所で籠もりつつ作業するならば、キーボード付属はメリット性があります。
ただ、上位機種とさほど価格差がないので、お買得度は低いですね。
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【PC対応】
9・ KING JIM テプラ PRO SR330
¥ 19,000 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
【PC非対応】
10・ KING JIM テプラ PRO SR370
¥9,818 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
なお、同じく液晶付きで、PC/Macに対応する下位機種としてSR330という機種があります。
しかし、ATOK非搭載で、漢字が2フォントのみ、印字も、180dpi・96dotとさらに低性能であるため、オススメできません。
加えて、後継機となるSR370は、PCとの連携機能自体が省略なので、注意が必要です。
【Windows・Mac対応】
【2019年発売】
11・KING JIM テプラPRO SR-R680
¥15,500 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:180dpi
印刷速度:
対応ラベル:4mm-24mm
スマホ:
オートカット:対応
接続:USB
電源:ACアダプタ・乾電池
テプラ PRO SR-R680 は、2019年に発売されたテプラです。SR530の上位機です。
本体での入力は、この機種も対応します。こちらも入力にはATOKが使われます。
一方、搭載されているフォントは、漢字8書体、かな12書体、英字14書体と下位機種よりも多いです。
また、本体上部に、使いやすいショートカットが付属するのも、パワーアップした点です。
パソコンとの接続は、本機もUSBを利用する方式です。
一方、本機は、Windows系とMac系双方に公式対応します。
Mac用にもラベルソフトが用意されます。
スマホとの接続は、非対応です。
印刷に使うヘッドは、180dpi・128dotと標準レベルです。
用途的には問題のない水準です。
印刷速度は、この機種については非公開です。
ただ、従来機の2倍という情報は公開しており、実機を確認した限り、旧タイプよりもかなり高速でした。
使用できるテープの幅は、この機種も4-24mm幅テープとおなじです。
ラベルのオートカット機能は、搭載されます。
また、これに加えて、事務作業の際に便利なハーフカット機能も新搭載されました。
「はがしやすさへの配慮」というのは気が利いていますね。
そのほか、本機は、ラベルの種類検知機能と、余白検知機能が付属します。
とくに、余白検知については、相当量の消耗品費の節約になるため、重要でしょう。
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以上、テプラ PRO SR-R680の紹介でした。
印字品質は下位機種と同じですが、ハーフカット機能や印刷速度などの使い勝手は大幅に改善しています。書体も多いですし、新搭載の余白検知機能もコスト面で有利です。
価格差を考えても、キーボード入力必須の方は、こちらが良いと思います。
【Windows・Mac対応】
12・KING JIM テプラPRO SR750
¥17,991 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:360dpi
印刷速度:
対応ラベル:4mm-36mm
スマホ:
オートカット:対応
接続:USB
電源:ACアダプタ・乾電池
テプラ PRO SR750には、キーボード入力付属の機種としては、2番目に高い機種です。
本体での入力は、この機種も対応します。
ただし、フォントは、漢字5書体、かな9書体、英字13書体と下位機種よりも少ないです。
これは、下位機種よりも発売開始時が古いための逆転現象です。
一方、ディスプレイは、下位機種の場合8文字×4行の表示でした。しかし、こちらの機種は、15文字×4行までの表示に対応します。

そのほか、使える絵文字や外枠の種類が増えています。パソコンに依存せずにデザイン性の高いラベルができるのが売りです。
パソコンとの接続は、こちらもUSB式です。
Windows系とMac系双方に公式対応します。
スマホの対応は、非対応です
印刷に使うヘッドは、その一方で、360dpi・384dotと1ランク高い印刷精度を持ちます。
細かい字から大きな字まで対応力は高い機種ですね。
印刷速度は、下位機種より遅いです。この部分も、発売時期の関係です。
使用できるテープの幅は、この機種は4-36mm幅テープと、大きい幅のテープも対応できます。
そのほか、ラベルのオートカット機能は搭載され、また、剥がしやすいハーフカット機能も搭載されます。
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以上、テプラ PRO SR750の紹介でした。
印字品質やバラエティなどはさすがに「上位機」ですが、速度や書体数などでは負けるという「中途半端」な機種です。こうした点で、積極的には「おすすめしがたい」部分もありますね。
【2021年発売】
【Windows・Mac対応】
13・KING JIM テプラPRO SR-R980
¥33,000 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:360×432dpi
印刷速度:
対応ラベル:4mm-36mm
スマホ:
オートカット:対応
接続:USB
電源:ACアダプタ・乾電池
SR-R980は、キングジムのテプラPROの最上位機です。
従来のSR970から、2021年に実に7年降りに更新された製品です。
この機種も、液晶モニターとキーボードが付くタイプで、高機能です。
本体での入力は、対応します。
フォントは、漢字11書体、かな15書体、英字19書体と、最上位機らしい多さです。使える絵文字や外枠の種類も多いです。
そのほか、液晶にバックライトがつき、暗い場所での視認性も高いです。図書館業務などには向くでしょう。15文字×5行と下位機種以上に多段表示できます。
また、豊富なイラストデータが内蔵され、定型文も821種類ほど搭載しています。そのため、デザイン面でかなり凝ったテープが作成可能です。
これは、上位機種を購入する大きな動機になるでしょう。
パソコンとの接続は、USB式です。
また、本機も、Windows系とMac系双方に対応します。
ソフトは両OSとも、先ほどみた下位機種の場合と同じもの(SPC10/ SMA3)です。
したがって、Mac用は、フル機能がない「ライト版」となります。
スマホは、非対応です。
キーボード入力タイプは、無線を搭載しない傾向があります。
おそらく、このタイプは、乾電池で駆動させる必要もあるからでしょう。
印刷に使うヘッドは、こちらも、360dpi・432dotと高い印刷精度です。
印刷速度は、非公開です。
使用できるテープの幅は、この機種も4-36mm幅テープで対応範囲も広いです。
そのほか、ラベルのオートカット機能・ハーフカット機能・テープエンド検出機能などは、網羅されます。
また、新機種になって、ラベル余白が従来よりも少なくなり少し「エコ」になったほか、引き抜くと次のラベルが印刷される「ピック&プリント機能」が新搭載です。
これは、大量に処理する場合、かなり便利に思えます。
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以上、テプラ PRO SR-R980の紹介でした。
最高級機だけあって機能面は最も充実して、隙の無い構成です。
一般向けとしてはやや高価ですが、会社に常備する機種として予算が許せばこの機種が良いでしょう。
テプラの魅力はなんといっても選べるカードリッジの種類です。
機種ごとに使えるテープの最大幅は決まっていますが、使うテープは同じです。
【iOS・Android専用】
【通常製品】
14・KING JIM テプラ LITE LR30【青】
14・KING JIM テプラ LITE LR30【白】
¥5,055 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
【すみっコぐらし】
14・KING JIM テプラ LITE LR30SG
¥8,0000 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:180dpi
印刷速度:
対応ラベル:11mm-15mm
スマホ:対応
オートカット:対応
接続:Bluetooth
電源:乾電池単4×4
テプラ LITE LR30は、キングジムがスマホ向けに発売するやや特殊な製品です。
2019年発売機ですが、2022年に「すみっコぐらし」バージョンが出ました。
専用テープも同時発売になっています。
【15mm幅×4M】
テプラ LITE TPT15-004 4M
¥609 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
本機の特長は、特別なテプラLite フィルムを利用する点です。
ラインナップは、【キングジムのフィルム紹介サイト】に詳しいです。
耐水・耐候性の低い感熱テープを採用することで、気軽に、スマホでの印刷を気軽に楽しんで貰うというコンセプトです。
通常の半分の長さの「4メートルのテープ」ということを考えると、抜群にコスパがよいわけでもないですが、ユニークなテープを400-500円で手に入れて遊べるというコンセプトは「あり」でしょう。
本体サイズは、幅71cm×奥行46cm×高さ76mmです。
重さも132gですので、外出先にバッグに入れて持ち運べます。
スマホとの接続は、Bluetoothで接続し、専用アプリで操作する形式です。
【TEPRA Lite】という独自アプリが、iOSほかAndroid用に用意されます。
印刷に使うヘッドは、180dpi・64dotのサーマルヘッドです。
使用できるテープの幅も、11mm・13mm・15mmの専用ラベルテープです。
電源は、アルカリ電池4本を利用する方式です。
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以上、テプラ LITE LR30の紹介でした。
子供や友達と「印刷を遊ぶ」製品でしょう。特に画質がよいわけでも、高機能でもないですが、新しい使い方の提案で、面白いと思います。
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16・KING JIM こはる MP20
¥5,364 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
なお、あまりに「ニッチな」製品は、テープ自体の廃版が怖いです。
ただ、本機については、キーボード式の「こはる」シリーズと「ラベルテープ」が共通です。
その部分で、ある程度の安心感はあります。
【2019年発売】
17・ラベルライター テプラ PRO SR-GL2ヒン
18・ラベルライター テプラ PRO SR-GL2クリ
¥8,100 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:180dpi
印刷速度:
対応ラベル:4mm-18mm
スマホ:
オートカット:
接続:
電源:ACアダプタ・乾電池
テプラ PRO SR-GL2は、ガーリーテプラとして、化粧品ポーチのような形状で販売される製品です。
女性需要を狙ったものですが、PC・スマホには非対応機となります。
フォントは、漢字2書体、かな7書体、英字8書体と同社では最も少ない構成です。
しかし、基本フォント以外のフォントが、「ガーリー」な選択肢となっているほか、絵文字なども独自のものを採用しており、製品として面白いです。
印刷に使うヘッドは、180dpi・64dotのサーマルヘッドです。
お名前タグメーカー SRT10
スナップボタンSRTB1
テープカートリッジ りぼん
¥1,845〜 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
使用できるテープの幅は、4mm-18mmの幅のテープです。
こちらは、通常のテプラと同じテープが利用できます。
その上で、自分の持ち物や、お子さんの名札作りのためのお名前タグメーカーと併せての利用が提案されます。
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以上、テプラ PRO SR-GL2の紹介でした。
特殊な製品なので、数年後に残っている確率は結構低めにも思えます。
ただし、上で紹介した、リボンカードリッジは、この機種でなくても「テプラプロ」である限り利用できる仕様です。
したがって、前半で紹介したような仕事用にPCでも利用できるタイプだけ揃えて、リボンやタグのカードリッジだけ買うのは「あり」でしょう。
1-2・ブラザーのピータッチの比較
続いて、テプラのライバル機となるブラザー社のピータッチの紹介です。
なお、同社は製品によって「ラベルライター(家庭向け)」・「ラベルプリンター(仕事向け)」と名前を使い分けていますが、「ピータッチ」という相性は共通します。
仕事向けと、カラー印刷対応の上級機は、後半記事での紹介ですが、順番にお読みいただければ、より分かりやすいかと思います。
【Windows・Mac・スマホ対応】
19・ブラザー P-touch PT-P710BT
¥12,873 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:180dpi
印刷速度:20mm/秒
対応ラベル:3.5mm-24mm
スマホ:対応
オートカット:対応
接続:USB・Bluetooth
電源:内蔵充電池・ACアダプタ
PT-P300BTは、ブラザーの「家庭向け」のラベルライターの標準モデルです。
本機は、同社の「ピータッチキューブシリーズ」の、中くらいサイズの製品です。
サイズは、幅12.8cmのお弁当箱を縦にした形状で、机で邪魔になりにくい小型サイズです。
パソコンとの接続は、ブラザーは、USBのほか、Bluetooth無線対応です。
なお、ブラザーの場合は、入門機からWindowsとMacに対応します。
スマホとの接続は、Bluetoothiを利用する方法で対応します。
ラベル作成ソフトは、P-touch Design & Print というアプリが、iOS Android双方に用意されます。絵文字を含めて、それなりにデザインが可能です。
このアプリは、家庭で便利なデザインが多い傾向です。
リチウムイオン充電池 PA-BT-005
¥4,350 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
電源は、スマホでの単独利用を想定するため、内蔵充電池式です。
付属のUSBケーブルで充電する必要はありますが、電源のない場所でも持ち運んで利用しやすいモデルです。乾電池には対応しません。
ラベル作成ソフトは、P-touch Editorというソフトを利用します。
キングジムと同じほどに高機能です。
Windowsユーザーは、使い勝手を含めてさほど差を感じないでしょう。
Macユーザーは、キングジムと同じで「ライト版」です。
Macだけ対応していない機能が多少あります。
しかし、テプラに較べてMac版ソフトの「出来は良い」といえます。Macユーザーならば、機能制限のあるテプラよりもこちらの方が良いでしょう。
印刷に使うヘッドは、テプラの下位機種とほぼ同じ性能です。
つまり、180dpiとさほど高くない解像度のサーマルヘッドです。この点では、こちらの比較優位はなさそうです。
印刷速度も、約20mm/秒ですから、並以下の速度です。
使用できるテープの幅は、3.5mm-24mmまでのテープです。
ブラザーは、ノンラミネート加工のテープですが、3.5mmというかなり細めの製品も用意されます。
そのため、細かいラベルは多少テプラよりも幅が広いです。
ラベルのオートカット機能は、搭載です。
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以上、ブラザーのピータッチP710BTの紹介でした。
キングジムのテプラ PRO SR5500Pの「ライバル」といえます。
比較すると、印刷速度や対応するテープの幅を含めて、甲乙付けがたいと言えます。
ただ、家庭用に特化して考えた場合、スマホアプリは使いやすい点、Macへの対応幅が広い点で、Windows以外のユーザーは、ややこちらが有利でしょう。
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【スマホ対応】
20・ブラザー P-touch PT-P300BT
¥5,374 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:180dpi
印刷速度:20mm/秒
対応ラベル:3.4mm-12mm
スマホ:対応
オートカット:対応
接続:Bluetooth
電源:乾電池・ACアダプタ(別売)
なお、ブラザーの「家庭向け」のラベルライターの入門モデルとして、PT-P300BTという機種も販売されます。
サイズは、幅6.1cmで、高さと奥行が11cmですから、かなりの小型です。
ただし、こちらは、Bluetoothでのスマホ接続専用製品で、ラベル幅が12mmまでしか対応しません。
brother ACアダプター AD-24ES 01
¥2,810 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
さらに、電源が内蔵されず、単4アルカリ電池6本から取る方式です。
そのため、動作時間に限界はあります。別売でACアダプターがあり、それを利用すれば無制限に利用できますが、安くないですし、利便性にも欠くでしょう。
大きさは魅力でしょうが、これらの点であまりオススメできません。
【Windows・Mac・スマホ対応】
21・ブラザー P-touch PT-P910BT
¥28,000 Amazon.co.jp (7/8執筆時)
印刷の鮮明度:360dpi
印刷速度:20mm/秒
対応ラベル:3.5mm-35mm
スマホ:対応
オートカット:対応
接続:USB・Bluetooth
電源:内蔵充電池・ACアダプタ
PT-P910BTは、ブラザーの「ピータッチキューブシリーズ」では最も大きな製品です。
(ビジネス向きでない)家庭向きの「ラベルライター」では、同社における最上位機です。
サイズは、幅13.8cm×高さ13.8cm×奥行9.4cmです。
存在感は、ありますが、「無茶苦茶大きい」というわけでもないです。
パソコンとの接続は、本機もUSB接続とBluetoothに対応します。
スマホとの接続は、Bluetoothを利用する方法で対応します。
ラベル作成ソフトは、下位機種より高機能のP-touch Design & Print 2 です。iOS Android双方に用意されます。
こちらは、スキャン後の自動OCR機能とが付きます。名刺のほか、既に貼ってあるラベルの写メをとり、それを自動でテキストデータにできます。
そのほか、入力した単語の自動翻訳機能も付属します。インバウンド対応でしょう。
電源は、スマホでの単独利用を想定するため、内蔵充電池式です。
付属のUSBケーブルで充電する必要はありますが、電源のない場所でも持ち運んで利用しやすいモデルです。
1回の充電でテープ1巻は利用できるので、予備電池は不要でしょう。
ただ、交換バッテリーは、ブラザーのPA-BT-003が対応します。乾電池には非対応です。
ラベル作成ソフトは、下位機種と同じで、本機もP-touch Editorを利用します。
印刷に使うヘッドは、本機は、360i×360dpiです。
ブラザーでは、最高品質です。
印刷速度も、約20mm/秒です。
作成時の時短効果はさほどないです。
使用できるテープの幅は、3.5mm-36mmまでのテープです。
下位機種と比較する場合、36mmの極太テープの印刷ができるのが売りです。
そのための高品質ヘッドの搭載でしょう。
ラベルのオートカット機能は、本機も搭載です。
その上で、剥がしやすいハーフカット機能もあります。
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以上、ブラザーのピータッチPT-P910BTの紹介でした。
「ピータッチキューブシリーズ」は、あくまで家庭用機ですが、36mm対応・高解像度印刷対応なので、その域を越え、ビジネス用としても利用できそうです。
値段は高いですが、実用性は値段以上にあります。
次回につづく!
ラベルプリンターのおすすめは結論的にこの機種!
以上、今回は、スマホやWindowsやMacintoshで使えるラベルライターを比較しました。
記事は、もう少し続きます。
1・ラベルプリンタの比較 (1)
1-1:キングジム〈テプラ〉
1-2:ブラザー〈ピータッチ〉
2・ラベルプリンタの比較 (2)
2-1:ブラザー〈ビジネス向け〉
2-2:カシオ〈ネームランド〉
2-3: 最終的な「おすすめ」の提案
次回の2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった製品を追加で比較します。
印字の美しさ ★★★★★
印刷速度 ★★★★★
ラベルの多さ ★★★★★
PC利用 ★★★★★
スマホ利用 ★★★★★
キーボード ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、これまで見てきた全機種から、最終的な「結論」として、いつものように、目的別・用途別に、Atlasのおすすめ機種をあげていきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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