【今回レビューする内容】2023年 強力なコードレス掃除機・スティック掃除機の性能とおすすめ・選び方:機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】日立 PV-BH900SL (K) PV-BH900H PV-BH500J PV-BH900J PV-BH900K PV-BH900SK PV-BH500A1 W パナソニック MC-SBU530J MC-SBU430J MC-VKS8200 MC-SBU640K MC-VGS8100 MC-SBU830J MC-VGS6100 MC-SBU630J 東芝 VC-CL3000X-S VC-CLX72(H) VC-CLX52(H) シャープ RACTIVE Air POWER EC-SR9 EC-PR9-B EC-SR8 EC-HR7 EC-SR7 HR8 EC-SR5-P ダイソン Dyson V8 V10 V12 slim Origin V15 Dyson Gen5detect Shark CS851JMVAE Sense iQ+ IW3241JSL 三菱電機 HC-JD2C-N バルミューダ C01A-WH C02A-WH Electrolux EFP71525 Tineco A10 A11 HERO アイリスオーヤマ i10 SBD-91P-T マキタ CL286FDRF ほか
今回のお題
吸引力の強いコードレスの掃除機のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2023年8月現在、最新のコードレス掃除機の比較です。
スティック型だと分かりにくい「吸引力の強さ」は、特に注意して説明します。
そのほか、軽量性・オプション・収納性にも注目しながら分析しました。
1・強力なコードレス掃除機の比較
・主な用途:じゅうたん・畳も対応
・重さ: 1.5kg〜3kg
2・軽量なコードレス掃除機の比較
・主な用途:フローリング
・重さ:0.8kg〜1.5kg
3・2WAY式コードレス掃除機の比較
・主な用途:フローリング
・重さ:2kg〜3kg
4・おすすめコードレス掃除機(まとめ)
=目的別・価格別のおすすめの提案【結論】
記事は、大きく4回に分けて構成しました。
これは、コードレスの場合(やや重くても)「じゅうたんに対応」させたい方と、(軽さ重視で)フローリング用として考えたい方と、ニーズが分かれるからです。
1回目記事(今回)は、自宅の「メイン機」とできる「カーペット・畳対応」の強力なコードレス掃除機の紹介です。
広めご家庭で、吸引力を重視したい場合は、1回目記事が適当です。
2回目記事は、「フローリング専用」といえる軽量コードレスを紹介します。
この路線でお探しの方は、2回目記事(こちら)から、お読み頂ければと思います。
3回目記事は、モーターが下部で、低重心の2WAYコードレスの紹介です。
「ハンディ」としての性能を優先する、昔ながらの形状です。
お探しの場合、3回目記事(こちら)から、お読み頂ければと思います。
吸引力の強さ ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
掃除機の軽さ ★★★★★
ヘッドの性能 ★★★★★
センサー性能 ★★★★★
ゴミ箱のサイズ ★★★★★
4回目記事は、全体の結論編です。
上のような観点で、目的別・価格別に「おすすめ機種」を具体的に提案します。
さっと「おすすめ」だけ知りたい方は、4回目記事(こちら)からご覧ください。
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基本的に、どの記事から読んでも分かるように書きました。
「目的まではっきり決めていない」という方は、以下の「選び方の基本」に目を通しつつ、順番にお読みください。
よろしくお願いします。
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1・サイクロン式の掃除機の比較
2・紙パック式の掃除機の比較
3・コードレス掃除機の比較
4・ロボット掃除機の比較
5・おすすめ掃除機の選び方 【まとめ】
なお、今回は、このブログ「モノマニア」の掃除機の比較シリーズ全体としては、3回目記事として書きました。
1-1・コードレス掃除機の選び方の基本
はじめに、コードレス掃除機の「選び方の基本」の説明をします。
ここ5年間で、各社のコードレス掃除機は、相当の「技術的進化」を見せています。
1・掃除機のパワー
2・本体の軽量性
3・バッテリー稼働時間
4・掃除機のセンサー
結論的にいえば、現状の技術をふまえると「時代遅れではないコードレス掃除機」を選びたい場合、上表の4点が、ひときわ重要となります。
本編記事への「導入」をかねて、これらについて、順番に見ていきましょう。
第1に、掃除機のパワーです。
掃除機の場合、吸引力は「モーター(仕事率)・ヘッド性能・風路構造」の3要素で決まるといえます。
しかし、コードレス掃除機の場合、「仕事率(ワット数)」の情報公開が少なく、各機を数字で比べるのが困難と言えます。
これは、キャニスター型掃除機に比べて、小型モーターのコードレス掃除機だと「良い仕事率(ワット数)の数字がでにくい」からでしょう。
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結論的にいえば、実際はコードレス掃除機でも、十分に「吸い」ます。
3要素がしっかり備わる機種に限定されますが、(推定)100W程度の仕事率の機種でも「カーペット対応」といえるものは多いです。
小型モーターの著しい進化の結果です。
ダイソンも「今後コードレス掃除機以外はもう開発しない」と言い切りました。
こうした状況をふまえて、今回の記事では、これら3要素にかかわるスペックを(分かる限りで)調査しました。
その上で、Atlasの使用感も加味して「強力なコードレス掃除機」を探していきます。
1・毛の長いカーペット対応
2・毛の短いカーペット・畳対応
3・フローリングのみ対応
具体的には、各製品が、パワーの部分で、上表のどのあたりに届くモデルと言えるか、具体的に示そうと思います。
第2に、本体の軽量性です。
「じゅうたん対応」機の場合、どんなに軽くても、1.5kgの重さがあります。
フローリング専用なら1kg〜1.3kgあたりで最軽量を競っている状況なので、比べると重さはでます。
モーター出力と両立できないなので、ここは仕方ないです。
ただ、一昔前の(じゅうたん対応の)ダイソン機だと最低2.5kgほどは普通でした。
それを考えれば、だいぶ軽くなったといえます。
実際、キャニスター型の掃除機(上図)でも、スティック部分の重さは1.5kg〜1.7kgほどです。それを考えれば、「重い」とも言えません。
重さは、今回、最重要視します。
日本では「軽く使いたい」というニーズで選ぶ人が多いですから。
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結論的にいえば、一般家庭では2kg以下を1つの目安として選ぶのが良いと思います。
それ以上だと、重心バランスが良い製品でも使用時に重さは感じます。
第3に、バッテリー稼働時間です。
最近は、モーターやバッテリーの効率を大幅に改善し、標準運転で30分以上連続運転できる機種が多くなりました。
また、バッテリーを簡単取り外せるように設計し、「片方を充電しながら」常に利用できるような設計思想の機種も現れています。
一方、「毛の長いじゅうたん」が多めのご家庭の場合、メーカーが示す標準的な運転時間より、実稼動時間はだいぶ短くなります。
強運転(ブースト)時の使用時間はだいぶ短いからです。
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結論的にいえば、稼働時間に余裕がある機種を選ぶのがコツです。
そのほか、バッテリー充電時間が短い機種、複数のバッテリーを簡単に交換できる機種を選ぶと、満足度はより高まるでしょう。
本編で重視して説明することにします。
第4に、掃除機のセンサー(自動運転)です。
「じゅうたん用」の場合、とくに重要です。
なぜなら、先述のように、バッテリー稼働時間の問題があるからです。
センサーがあれば、必要なときだけ、自動で「強運転」にすることで、運転時間が延ばせる「自動運転モード」が利用できます。
自動運転は、大きく、2種類の方式があります。
床質をじゅうたんと判断した場合だけ強運転をする床面検知センサー式と、ゴミ量が多い時だけ強運転をするゴミ量センサー式です。
一長一短があります。
床面検知センサー式(日立・シャープ・東芝ほか)は、じゅうたんを検知すると自動でパワフルになるのがメリットです。
しかし、じゅうたんなどの「ゴミ残り」が把握できないのがデメリットです。
ゴミ量センサー式(ダイソン・パナソニックほか)は、カーペットの目に見えない「ゴミ残り」を検知できるのがメリットです。
しかし、床質の検知ができないので、手動で強運転にしないと、奥に潜むゴミを取り切れない場合があります。
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結論的にいえば、コードレス掃除機では、床面検知センサーのほうが良いと思います。
カーペットは「常に強く吸わせたい」ものですし、手動でスイッチを「強」にする回数も少なくて済むからです。
しかし、ペットなどを飼っているご家庭などで、アレルゲン対策を重視したい場合は、視認できないゴミも把握できるゴミ量センサーも良いと言えます。
両センサーをダブルで兼ね備える機種もなくはない(ダイソン・シャークなど)ですが、必要に応じて、どちらかの選択になるでしょう。
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以上、じゅうたん・畳対応のコードレス掃除機の選び方の基本でした。
ほかにも説明したいことは多いですが、各機の紹介でおいおい書いていきます。
1・強力なコードレス掃除機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:日立〈日本〉
1-3:東芝 〈日本〉
1-4:シャープ〈日本〉
1-5:パナソニック 〈日本〉
2・強力なコードレス掃除機の比較 (2)
2-1:ダイソン〈英国〉
3・強力なコードレス掃除機の比較 (3)
3-1:三菱電機〈日本〉
3-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-3:バルミューダ〈日本〉
3-4:AQUA〈日本〉
3-5:マキタ〈日本〉
4・強力なコードレス掃除機の比較 (4)
4-1:シャーク〈米国〉
4-2:エレクトロラックス〈北欧〉
4-3:Tineco〈中国〉
5・おすすめコードレス掃除機
5-1:おすすめ機種の提案【結論】
以下では、メーカー順に、各社のじゅうたん対応の強力なモデルをみていきます。
ちなみに、ダイソンは(屈指の)ラインナップがあるので、2回目の単独記事(こちら)にしています。
1-1・【強力】日立のコードレス掃除機の比較
はじめに、日立のコードレス掃除機の比較です。
昔から「モーターの日立」と呼ばれるメーカーで、掃除機には力を入れています。
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以下では、いつものように、オススメできるポイントを赤字系で、イマイチな点は青字で書いていきます。
【2023年発売】
(黒)PV-BH900SL-K
1 ・日立 パワーブーストサイクロン PV-BH900SL(K)
¥109,780 楽天市場 (8/5執筆時)
【2022年発売】
(シルバー)PV-BH900K N
2 ・日立 パワーブーストサイクロン PV-BH900K-N
¥43,548 Amazon.co.jp (8/5執筆時)
(黒) PV-BH900SK K
2 ・日立 パワーブーストサイクロン PV-BH900SK-K
¥48,907 楽天市場 (8/5執筆時)
【2021年発売】
(シルバー)PV-BH900J N
3 ・日立 パワーブーストサイクロン PV-BH900J-N
¥39,800 Amazon.co.jp (8/5執筆時)
重さ:1600グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 2時間
パワーブーストサイクロンは、コードレス掃除機における日立の「看板商品」で、最上位機です。
2色ありますが、黒のみ再生プラスチックを4割利用したエコ品です。
旧モデルが残ります。
2022年機は、本体部分の重さが100gだけですが重くなります。
一方、付属品となるソファ・布団・自動車シートなどのファブリック用の「ミニヘッド」が、モーターでブラシが回転するミニパワーヘッド(右図)です。
新機種は、モーターを利用しない布用ブラッシングヘッドになりました。構造的に、風だけでも吸引できる工夫はありますが、コストカットだと思います。
とはいえ、その代わりに水洗い対応なので、ペットなどの毛の処理は新機種のが良いかもしれません。
2021年機は、本体部分のモーターが旧式です。
次年度から吸引力(静圧)が20%上がりました(1.25万PA)。それに伴い、強運転(最大15分)の上に、ターボモード(最大6分)が付きました。
あとは、充電時間が少し長め(3時間→3.5時間)である部分と、隙間ノズルの形状の若干の改良もありました。
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結論的にいえば、2022年機が良いでしょう。
また、値段差があるようなら2021年機でも良いと思います。
というのも、2021年機の強運転(最大15分)は、2022年機の「強」と同じパワーではなく、現行のターボに近い出力だからです。「毛の長めのじゅうた」んにも対応できます。
あとは、だいたい同じなので、新機種をベースに紹介していきます。
本体の重さは、1600グラムです。
カーペットに対応する機種としては、ダイソンのスリムシリーズより軽量であり、優秀です。
高齢者の多い日本のニーズに合うでしょう。
吸引力は、仕事率が非公開です。
ただ、モーターは新世代のジェット3Dファンモーターです。
従来機(小型ハイパワーファンモーターX4)よりも風量が15%アップしています。
2022年機にもマイナーチェンジがありました。
モーターの改良で静圧(=吸い込み口で空気を吸いこむ力)を20%高めています。それに伴い、パワフル3Dファンモーターと名前も変えました。
全体としては、軽量化に主眼が置かれた改良です。しかし、サイクロン式は風量は吸引力に直結するため、パワーの面では大きな進化です。
「モーターの日立」らしく、吸引力で不満に感じることはないでしょう。
掃除機のヘッドは、「自走式」です。
後ほど見る、ダイソン機などの場合、モーターはゴミをかき出すためのブラシの回転にのみ使います。
日立は、前への推進に使える出力です。この場合、(業界では)「自走式」と区別して呼ばれます。
キャニスター式(車輪)の掃除機では珍しくないですが、スティック型では珍しいです。
力を入れずに操作できる点で、自走式は「モーター式の上位互換」とも言えます。
ブラシ部分は、最近各社のトレンドなのですが、毛絡み防止を主軸におく「からまんブラシ」を採用します。
シンクロフラップ構造も特徴です。
掃除機を引くとき、後方のフラップを開けて後方のゴミを巻き込む仕組みです。
パワフルな自走ゆえの、カーペットへの吸い付きすぎを抑える、というメリット性もあります。
そのほか、LEDヘッドライトも搭載です。
ランプはダイソンとおなじ緑色で、ゴミが見えやすい色です。
なお、ヘッドの稼働性の良さも日立の売りです。
キャニスター型でもお馴染みですが、ヘッドが直角に曲がるクルッとヘッドと、すきま対応が良いペタリンコ構造などが採用です。
こうした工夫は、日立や東芝がわりと強い印象です。
付属品は、上位機と下位機で異なります。
上位機種は、スマートホースが付属します。
高い場所や階段などで、キャニスター掃除機のように利用できます。従来的にあまりなかった発想で、面白いです。車の掃除などにも便利でしょう。
加えて、長さ調整できる伸縮すき間用吸口・延長パイプ、エアコンのフィルタ掃除に向くハンディブラシ、サッシ掃除などにつかえるほうきブラシも付属です。
付属品の多さは、日本独特の掃除機文化でしょう。日立はとくに重視していて「立体おそうじ」と表現します。
一方、ファブリック用は、先述のように、ミニモーターヘッドから、布用ブラッシングヘッドに変わりました。
ニュースリリースでも新ヘッドの機能性はあまり語られないので、コストカット部分はありそうです。ただ、水洗いはできますし、表面的な布への毛絡みの対応力はありそうなので、ペット用には向きそうです。
バッテリー持続時間は、標準運転・パワーヘッドありで最大40分です。
なしだと60分です。
標準以上だと、強(15分)・ターボ(6分)です。
標準で(普通の毛の長さの)「じゅうたん対応水準」です。
掃除機のセンサーは、床質センサー(床面検知)が搭載です。
自動運転時、毛の長いじゅうたんなどを検知した場合など、状況に合わせて吸引力を強める仕組みです。
ゴミ量センサーがないので、床のゴミのこりは目視できません。
しかし、自動モードにしておけば「じゅうたんは強力」に、「フローリングは静かに」運転してくれます。
部分的にじゅうたんがあるだけご自宅の場合、コードレス機では、ゴミ量センサーより、実用性は少し高いでしょう。
バッテリー充電時間は、約3.5時間で満充電となります。
サイクロンは、ゴミを圧縮するパワーブーストサイクロンが採用されています。
圧縮率などは非開示ですが、ゴミがまとまるので捨てるのがより簡単になります。
なお、圧縮時に髪の毛などがからみにくくなる「からまんプレス構造」も採用です。
一方、続いて見ていく、東芝・パナソニック・ダイソンなどと違って、サイクロンは、多気筒でも、フィルターレスでもないです。
この仕様でも、ゴミの分離はあまり問題ないにせよ、ゴミ(ほこり)が溜まると、すこし吸引力が落ちる部分と、2つのフィルタ(クリーンフィルタ・内筒フィルタ)と2箇所のメンテが必要な部分はあります。
とはいえ、手数が1つ増える位なので、過度の心配は不要です。
そのほか、スティックを持ったまま捨てられる「ゴミ捨てレバー」が付属しており、この部分の利便性は高いです。
本体の収納は、充電台を兼ねたスタンドが付属します。
直立での充電に対応できるほか、はめ込み式の中棒を外すことでハンディ充電にも対応します。
全てのアクセサリーが収納できる構造である点も、同社は売りとします。
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以上、日立のパワーブーストサイクロンの紹介でした。
運転強度をあげた場合は、「毛の長いじゅうたん」にも対応できる機種です。
バッテリー量の問題はあるため、時間は限られますので、基本的には、一部屋程度まででしょう。「短いじゅうたん・畳」ならば、標準な強さでも吸っていました。
その部分では、後ほど見る、ダイソンの「スリム型」がライバルです。比較すると、本機の方がだいぶ軽量です。
また、キャニスター式のように使えるほか、高所を含めた「立体おそうじ」が得意な部分が評価できます。
その部分で、普通のキャニスター型を使っている方が、メイン機を買い替える場合に良さそうです。
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【2020年8月発売】
4 ・日立 パワーブースト PV-BH900H-N
4 ・日立 パワーブースト PV-BH900R-R
¥51,800 Amazon.co.jp (8/5執筆時)
【Amazon限定】(2023年追加)
5・日立 パワーブースト PV-BH500A1 W
¥49,800 Amazon.co.jp (8/5執筆時)
重さ:1900グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 3時間30分
なお、日立は、このグレードの、2020年旧機種が残ります。
モーターの世代が異なるので、重さほか、風量の部分で15%、後発より劣ります。
本機も「毛の短いじゅうたん」までは十分にこなせます。Atlasもだいぶ前に試しましたが、当時の感覚だと長めでもいけそうな感触でした。
そのほか、ヘッドの毛絡み防止がない点(シンクロフラップはあり)、LEDが白色である点などが、先ほどの機種との差です。
付属品はシリーズで異なります。
PV-BH900Hは、先ほどの2021年機に対して、ハンディブラシやすきまブラシの仕様が新機種と違うほどです。
PV-BH500A1は、ただ、さらに前の世代の旧下位機種をベースにした、Amazon販売のアウトレットモデルと言えます。
付属品が、ハンディブラシ・ほうきぶらし・2WAYすき間ブラシと、以前ののものになります。つまり「平面的なおそうじ」しかできない機種です。
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結論的にいえば、この値段差ならば、2021年機以降を選んだ方が良いように思えます。
2-2・【強力】東芝の掃除機の比較
続いて、東芝ライフスタイルのコードレス掃除機です。
同社はどちらかと言うと、軽量機が多いですが、カーペット向きもいくつかあります。
【2023年9月発売】(加筆予定)
【上位機】
6・ 東芝 トルネオ ヴイ コードレス VC-CLX72(H)
¥82,800 楽天市場 (8/5執筆時)
【下位機】
6・ 東芝 トルネオ ヴイ コードレス VC-CLX52(H)
¥74,800 楽天市場 (8/5執筆時)
【2022年発売】(下位機の旧機)
7・ 東芝 トルネオ ヴイ コードレス VC-CLX51(T)
7・ 東芝 トルネオ ヴイ コードレス VC-CLX51(S)
¥41,746 楽天市場 (4/26執筆時)
重さ:1600グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:〜35分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 2時間30分
VC-CLX72は、東芝のじゅうたん対応の掃除機です。
2023年登場の製品で「じゅうたん対応」の軽量機という位置づけです。
日立の「パワーブーストサイクロン」のライバル機と言えます。
なお、下位機として VC-CLX52も同時発売です。
違いは、後述する新型モーター(Hi-Power DC モーター)が不採用になる点です。
あとは「床面検知センサー」の運転状況(強弱)を表示するインジケーターがないだけです。
そのほか、下位機の旧機もあります。
こちらは、床面検知センサーそのものが不採用です。その点で、「カーペット用」とはやや言いにくい機種です。そのほか、ダストカップも旧式です。
あとは、同じなので、同時に見ていきます。
本体の重さは、1600グラムです。
(しっかり)じゅうたん対応を表明する機種のなかでは、最軽量水準と言えます。
吸引力は、仕事率は非公開です。
ただ、東芝は、ダイソンと同じ、本格的な多気筒のサイクロンで、ゴミの分離性能が良いです。吸引力の持続性も担保されます。
6気筒なので、ダイソンのスリムタイプと同等です。
モーターは、上位機だけですが、新開発のHi-Power DC モーターです。
この力で、軽量ながら「じゅうたんに対応」させています。
水準としては、日立同様に「毛の長いじゅうたん」もいけます。ただ、完璧主義の方に向けて「しっかり取れる」と言い切れるのは「毛の短いじゅうたん」までです。
日立も含めて、この重さの機種では、「毛の長いじゅうたん」対応と万人に言い切れる機種は、各社ともないです。
掃除機のヘッドは、自走式です。
この部分でも日立と並べており、性能は期待できます。
一方、ライトはゴミが発見しやすい緑色ではないです。
ただ、同社の場合、スティック部分にライトがつくので、ハンディで利用する場合もライトが使えるという部分で面白いです。
ブラシも「からみレスブラシ」として、毛絡み防止という業界トレンドをしっかり押さえます。構造的に壁際のゴミもしっかりとってくれそうです。
掃除機の取り回しは、良いです。
東芝のキャニスター型でも採用がある、カーブ形状で、どのような持ち方でも取り回せる「らくわざフリーグリップ」を装備します。
手元の動きに合わせて方向も変わりますし、すき間掃除も得意な壁ピタ設計です。
日立と同じで、細かい取り回しは優れます。
付属品は、ふとん用ブラシ・丸ブラシ・隙間ノズルです。
丸ブラシをパイプの先につなげば高所掃除もできなくはないですが「立体おそうじ」は、日立の方が得意には思えます。
バッテリー持続時間は、標準運転で最大30分です。
ただし、強運転では8分です。
他社もですが、軽量機だと、「毛の長いじゅうたん」ばかりのご家庭だと厳しいといえるのは、この部分もあります。
着脱式リチウムイオンバッテリー
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バッテリー充電時間は、約2.5時間で満充電となります。
十分な水準でしょう。なお、バッテリーは取り外した状態でも充電可能です。
この方式の場合、おそらく交換バッテリーが別売されると思います(加筆予定)。
掃除機のセンサーは、床面検知センサー Plusです。
じゅうたんなどやフローリングなど床質を検知して回転数・強弱を自動調整する方式です。
旧機の場合、ゴミ量センサーでしたが、今回載せ替えました。
下位機もこのセンサーは搭載です。しかし、上位機の場合、さらに床面の吸引力状況がLEDで分かる仕様です(床見極めセンサー plus)
ゴミ量センサーだとこうしたLED表示は(ゴミが見えないので)標準装備ですが、床面検知センサーだと珍しいです。ただ、「必要か」と言われると微妙です。
モーター音の違いで「働いたな」と分かるからです。見やすい場所にあるわけでもないので、なんのために付けたのがイマイチ分かりません。
サイクロンは、強力仕様です。
ゴミを圧縮するトルネードプレスが採用されます。ゴミを1/4まで圧縮するので、ダストカップが有効利用できるほか、ゴミ捨ても楽です。
本機も、それなりの量が吸えそうです。
その上で、東芝は、サイクロン自体にブリーツフィルタがないフィルターレスです。
パナソニック・ダイソンなどの仕様と同じですが、日立・シャープ機などは不採用ですので、ワンポイントです。
この仕様の場合、メンテが楽です。また、ゴミ(ほこり)が溜まっても、吸引力が持続するの部分でも評価できます。
なお、完全にフィルターがないわけではなく、ダストボックスのフィルターがあります。これは、どこも同じです。相対的にメンテが楽なのには変わりません。
本体の収納は、充電台が付属します。
直立での充電に対応できるほか、はめ込み式の中棒を外すことでハンディ充電にも対応します。
全てのアクセサリーが収納できる構造である点も、同社は売りとします。
一方、掃除途中で壁に立て掛けても安定する構造ですが、本機だけで自立はしません。
清潔性は、サイクロンの機構が全部が丸洗いできる点で配慮があります。
また、ダストカップも、粉ゴミが舞い上がらない構造を採用するなど工夫が多いです。
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以上、東芝のVC-CL3000Xの紹介でした。
各社の「良いとこ取り」で良い機種が出たなと思いました。
あえて言えば、ヘッドとアクセサリーの工夫がイマイチには思えますが、そう差があるわけでもないです。
あとは、値段がもう少し下がれば、「毛の長いじゅうたん」まで(そこそこ)対応できる機種としておすすめになろうかと思います。
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【2021年2月発売】
8・ 東芝 トルネオ ヴイ VC-CL3000X-S
¥37,287 楽天市場 (8/5執筆時)
重さ:2900グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:〜40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式
充電時間: 3時間30分
なお、東芝のじゅうたん対応の旧機が残ります。
本体の重さは、ただ、2900グラムです。
吸引力は、ただ、10気筒の遠心分離サイクロンで、2室(デュアルトルネード分離)ですので、現行機と比べても良いです。
掃除機のヘッドは、モーター式の「オシドリヘッド」です。
似たような仕組みは、バルミューダの掃除機が先行して採用していました。
2つのローラーが内側に回転するため、押す(ないし戻す)だけで、前後の往復運動と同じ効果が得られるものです。
そのほか、風口から遠い両側部分の吸引力を高めるための「吸引スロープ」の工夫など、東芝は「掃除の時短効果」を狙うヘッド設計と言えます。
ただ、この構造だと、モーターで推進力を補助できないため、自走式ではなく「モーター式」です。軽々動かせるという意味では新機種に劣ります。
付属品は、2WAYブラシと、ふとん用ブラシのほか、隙間ノズルです。
バッテリー持続時間は、標準運転で最大40分です。
充電時間は、約3.5時間で満充電となります。
バッテリー交換は前提としない機種です。
あとは、ゴミ量センサーだった点が、新機種と比べると目立つ違いでした。
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結論的にいえば、やはり重さがネックです。
ただ、本機の場合、結構吸うので、毛が長めのものを含めて「じゅうたん対応」な水準でしたので、主に値段面を重視すれば、選べる機種とは言えます。
2-3・【強力】シャープの掃除機の比較
つづいて、日本のシャープの強力タイプとなるRACTIVE Air POWERシリーズです。
同社の場合、軽量性のほか、バッテリー部分の仕様に強い個性があります。
【2023年8月発売予定】(ホワイトとブラック)
9・シャープ RACTIVE Air POWER EC-SR9-W
9・シャープ RACTIVE Air POWER EC-SR9-B
¥(99,000) 楽天市場 (8/5執筆時)
【2022年発売】(ホワイトとブラック)
10・シャープ RACTIVE Air POWER EC-SR8-W
10・シャープ RACTIVE Air POWER EC-SR8-B
¥42,033 楽天市場 (8/5執筆時)
【2020年発売】(ピンクとゴールド)
11・シャープ RACTIVE Air POWER EC-SR7-P
11・シャープ RACTIVE Air POWER EC-SR7-N
¥39,380 楽天市場 (8/5執筆時)
【2019年8月発売】(ピンク)
12・シャープ RACTIVE Air POWER EC-SR5-P
¥43,756 Amazon.co.jp (8/5執筆時)
重さ:1700グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:〜35分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 100分
EC-SR9は、シャープのRACTIVE Air POWERシリーズの最上位機です。
複数の旧機種が残ります。
2022年機は、1世代前の製品です。
最近のシャープ機は「静音性」を突き詰めます(ファンネルサイレンサー)。
その点で、防振材が新機種と違うので、騒音部分で新機種と差があるとされます。
しかし、騒音値は、60dBと同じです。
SONE値(実感音)でも、12.7SONEが12.3SONEと3%ほどの違いなので、あまり変わらないと言っても良いです。
一方、ゴミ捨ての方法が変わりました。
従来は、毛絡みを除きつつゴミが捨てられる2アクションの「スルッとポイ」でした。新機種は従来の「そこポイ」に戻りました。静音化のためでしょう。
手入れのしやすさと、ゴミ捨てやすさの2択ですが、個人的にはどちらでもよい(一長一短)と思います。
2021年機は、2世代前です。
この世代は、静音化技術が未装備でした。
したがって、ピーク時の騒音が68dB、SONU値でも19.8SONEなので、前者で12%、後者では、37%現行機より騒音があります。
後ほど見る、ダイソンは(パワー競争が一段落したあと)静音化を強化してきましたが、その流れと同じ方向での進化と言えます。
そのほか、シャープ機は、足で押さえながらの手元スイッチで、ハンディ(あるいは、すき間掃除)への転換が容易な構造(スグトル構造)です。
従来からこの構造ですが、2022年機以降は、取り外したヘッド(あるいはパイプ付きヘッド)が自立するようになりました(新スグトル構造)。
そのため、利用後、床掃除に「すばやく戻れる」ようになりました。これはシンプルなようでいて、かなり便利な進化に思えます。
あとは、後述するブラシの改良で、左右の際のゴミが取りやすく改良された点が主な違いです。
2019年機は、3世代前の機種です。
ダストケースが小さかったほか、ヘッドも旧式です。付属バッテリーの容量が小さい(30分)部分を含め、差が大きいです。
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結論的にいえば、現在手に入る機種では、2022年機が費用対効果が高いと言えます。
静音性が必要ないならば、それ以前の機種でも良いでしょう。個人的にはあまり、サイクロンの音は気にならないですが、独特の高周波を苦手とする方はいるでしょう。
あとは、同じです。以下、新機種をベースに説明していきます。
重さは、1700グラムです。
明示的に「カーペット対応」を表明する機種としては、最軽量クラスの1つです。
モーター・パイプほかの構造の見直しでの軽量しています。
吸引力は、非公開です。
ただ、2021年機以降は、高出力モーター搭載で、じゅうたんに対応します。
3世代前の2019年機もじゅうたん対応機でした。それに比べて、強モードで40%強力ですので、この部分で問題はより感じにくいでしょう。
掃除機のヘッドは、パワフルスリムヘッドと言う名前で、自走式ヘッドです。
2022年機からは、ヘッドの隅までブラシを拡げることで、壁ぎわの吸引力を高めています。
あ最近の各社のトレンドである「毛絡みしにくいブラシ」も採用されます(からみにく〜いブラシ)。
サイクロン分離方式は、ただし、ゴミの圧縮機能を持たないものです。
とはいえ、ゴミは外してからボタンを押すだけで1アクションで捨てられます。
一方、東芝と違って、サイクロンはフィルターレスではないです。
ゴミが溜まると吸引力が多少落ちるのと、ブリーツフィルタのメンテが(たまに)必要になります。ただ、さほど面倒ではないです。
バッテリー持続時間は、標準運転で最大35分です。
他社と比べて平均より少し長めです。強力運転でも15分なので、優秀と言えます。
電池の残量もLEDで7段階で示されます。
掃除機のセンサーは、日立・東芝と同じで、床面検知センサーです。
圧の変化でじゅうたんを検知すると、自動でパワーを上げてくれます。
床面検知センサー連動の自動運転を利用する場合、平均35分の稼動となります。
繰り返し述べているように、センサーは一長一短があります。
ただ、じゅうたんとフローリングが同じ部屋に「半々」ほどならば、いちいちスイッチで切り替えなくても、パワーを上げてくれる床面検知センサーは悪くないと思います。
その場合、フローリング走行は「自動で静かに」できるわけですし、この部分でも、本機の静音性は強調できるでしょう。
【25.2V・2500mAh】
SHARP バッテリー BY-7SC25
¥15,840 楽天市場 (8/5執筆時)
SHARP バッテリー BY-7SB25
¥11,780 楽天市場 (8/5執筆時)
バッテリー充電時間は、100分です。
容量の割に、かなり短時間で充電できるのも本機の売りです。
バッテリーは取り外して充電できるため、別売バッテリーを購入して、交換しながら使うという使用法が可能です。
バッテリーは2023年に型番が変更になりました。ただ、確認したところ、新旧とも同じバッテリーです。
本体の収納は、取り立てて革新的でもないですが、「ちょいかけフック」があり、自立して置いておきやすい構造です。
専用のスタンド台も付属します。
付属品は、ヘッド内蔵で外すだけで利用できる「スグトルブラシ」が便利です。
ちょっと掃除したい場合、脚で押さえて手元レバーを引くだけで、ヘッドが外れ、ブラシが使えるからです。
そのほか、ハンディノズルとはたきノズルも装備されます。
非自走式ながら、ベッド・ソファ用の「コンパクトふとん掃除ヘッド」も付くので、日立などと比べても「豪華」です。
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以上、シャープのRACTIVE Air POWERの最上位機の紹介した。
高出力新型モーターの採用と新型ヘッド形状「じゅうたん対応」をしっかり表明する製品です。また、じゅうたん対応機としては軽量ですが、素材面で「軽い理由」はしっかりとありますし、実際、よく吸います。
試しましたが、値段相応の機能は期待して良いです。少なくとも、「畳や毛の短めのじゅうたん」ならば、全く問題ないです。また、バッテリーは複数あった方が良いものの、運転強度を上げれば「毛の長いじゅうたん」でもいけそうでした。
しかし、その用途で利用する家庭用の「メイン機」と考える場合、ゴミ箱容量が小さく圧縮機能を持たない点は、ややネックに思えます。
吸引もダイソンの(2kgを超える)強力タイプと比べれば、差があります。
それらの点で言えば、メイン機というよりも、「家庭用のサブ機」として、じゅうたんにも強力に対応したい!という方に向く機種だと思います。
ニーズはあるでしょう。
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【2023年8月発売予定】(ホワイトとブラック)
13・シャープ RACTIVE Air POWER EC-PR9-B
¥(88,000) 楽天市場 (8/5執筆時)
重さ:1600グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:〜28分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 100分
なお、2023年機からこのシリーズの下位機が出ました。
こちらの場合も、静音化技術は採用ですが、上位機と仕様が違います。
そのため、デシベル値で、64dB、SONE値で17.3です。つまり、上位機の型落ち(2021年機)より多少(約13%)静かなレベルになります。
そのほか、標準搭載のバッテリー容量が小さいので、標準駆動時間が28分と20%ほど短くなります。また、充電規格は共通ですが、電池の残量メーターがないです。
そのほか、ダストカップが0.2Lと小さくなるほか、ゴミ捨て方法が先述の「スルッとポイ」になるのが目立つ違いです。
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結論的にいえば、値段を含めて、現状で選ぶ意味はない機種です。
型落ちのが性能が良くて安いので。ただ、数年後に安くなったらプレゼンスが出るかもしれません。
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【2022年8月発売】(ホワイト・ブラック)
14・シャープ RACTIVE Air POWER EC-HR8-W
14・シャープ RACTIVE Air POWER EC-HR8-B
¥38,891 楽天市場 (8/5執筆時)
【2020年8月発売】(ピンク・ゴールド)
15・シャープ RACTIVE Air POWER EC-HR7-T
15・シャープ RACTIVE Air POWER EC-HR7-P
¥37,500 楽天市場 (8/5執筆時)
重さ:1400グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:〜35分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 100分
このほか、今回の1.5kg以上という基準を超えて軽量になるのですが、本機の下位機も強力タイプに分類できます。
新旧両機種ありますが、違いは、1つ上で書いた新スグトル構造の採用と、ヘッドの若干の改良です。一方、静音化については、本機は新機種でも施されません。
一方、上位機とはモーターの種類が違う点で吸引力において差があります。
その上で、ヘッドの部分のからみにくい構造は上位機と同じですが、サイクロン部分のそれは省略です。
ゴミ捨ても2アクション必要な旧式で、アクセサリ類も、ふとん用ヘッド、はたきノズルなどが省略となります。
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結論的にいえば、本機は、軽めですが、(モーターに差がある以上)毛の短いカーペットや畳向きの軽量型と、フローリング専用型との中間的な位置づけと言えます。
今回の比較基準だと、中途半端感はあります。
1-4・【強力】パナソニックの掃除機の比較
ここからは、パナソニックのコードレス掃除機を比較してきます。
言わずと知れた日本の総合家電メーカーで、強力タイプのコードレスも多くの展開があります。
【2021年10月発売】
【上位機種】MC-SB85K
16・パナソニック MC-SB85K-H
16・パナソニック MC-SB85K-J
¥58,480 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
【下位機種】MC-SB65J
17・パナソニック MC-SB65J-HC
¥52,787 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
重さ:2000グラム
吸い込み仕事率: 150W
標準駆動時間:〜28分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 3時間0分
パワーコードレス MC-SB85Kは、パナソニックのコードレス掃除機です。
上位機と下位機種があります。
機能差は、後述するように、ブラシ部分の性能と付属アクセサリーの部分です。
ブラシは本機の大きな特長ですから、選ぶならば上位機が良いかと思います。
掃除機の重さは、2000グラムです。
他社機より多少ですが、重め水準です。
吸引力は、仕事率が150Wです。
2kg以下の機種としては、かなり強力です。
ダイソンの(軽量でない)最上位機ほどの吸引力は期待できないものの、国内他社には負けない水準で、実際、強く吸います。
気筒数は、2段階式の7気筒です。
一次分離と二次分離があるW構造であるのが他社に比べての特長です。
掃除機のヘッドは、自走式です。
新型の「からまないブラシ」も採用します。
写真にあるように、円錐型ブラシが中心を境にダブルで搭載される不思議な構造です。これにより、ローラーへの「毛がらみ」という不快な現象が劇的に減る構造です。
ロボット型掃除機の技術を応用したものでしょう。特にペットを飼われている方には有利です。
その上で、2世代前のトレンドといえる「ふき掃除」を再現する機能、1世代前のトレンドである、壁際のゴミを撮る「ガバとり機能」も省略せず搭載しています。
最新トレンド(毛絡み防止)を搭載する際、前のトレンドの機能はなくなることもありますが、律儀に搭載しており評価できます。
一方、下位機種は、自走式ながら、これらの構造がない「特殊加工ローラー採用ノズル」です。
ローラー部分に絡み防止の工夫はありますが、あまりオススメしません。
付属品は、ふとん清潔ノズルとすき間掃除やサッシなどに利用するブラシ付きすき間ノズルが1本です。
上位機は、ペタすき間ノズルも加わります。
とくに、ふとん清掃ノズルは、叩き出しに対応します。
ベッドには、ダしっかりしたモーターヘッドの製品が良いとは思います。ただ、布団を叩いてホコリを出すことを「伝統」とする和ふとんには、このタイプも「あり」です。
ペタすき間ノズルも、テレビ台など静電気のまとわりつきやすい場所の掃除にも便利な形状です。
バッテリー持続時間は、自動運転で、自走モーターを利用した際に、最大28分です。
最近の平均値はキープします。ただ、強運転だと6分です。
150Wの仕事率で運転できる時間に限りはあるでしょう。
バ ッテリー充電時間も、3時間です。
掃除機のセンサーは、パナソニックは、ゴミ量センサー(クリーンセンサー)が搭載です。
ダイソン機の場合高級機だけですが、この値段の機種に搭載される点は魅力でしょう。20μmまで補足できる精度です。
ゴミが吸入していることを知らせるセンサーが搭載される場合、ハウスダストの取り残しがないです。
オートモードの際、ゴミ量センサーを使って、ゴミが多い場所だと、吸引力を上げます。
一方、床面検知センサーはないので、じゅうたんを検知した時、自動で吸引力が上がるわけではないです。
パナソニックは、ゴミ量センサーが高感度なので、(センサーを全面的に信頼できる方は)それで良いと感じるかもしれません。ただ、毛の長いじゅうたんは、強運転状態でないと、底のゴミは吸いにくいのも事実です。
サイクロン分離方式は、こちらもゴミの圧縮機能を持たないものです。
ただ、ゴミ捨ては楽です。その上で「フィルターレスサイクロン」なので、東芝同様、フィルターの手入れは1箇所で済みます。
遠心分離ユニットを含めて、水洗いできるため、清潔性への配慮も良いです。
本体の収納は、壁工事不要で、壁掛けで安定する構造を採用します。
スタンドなどが不要な点も、日本家屋向きです。
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以上、パナソニックの MC-SB85K-の紹介でした。
モーターの強さが十分担保される上で、多気筒式の機種です。多少毛の長いじゅうたんでも十分に「吸う」でしょう。多少重め水準であるかわりに、吸う力はありました。
ただ、バッテリー持続時間の短さ(強6分)の問題があるので、「毛の長いじゅうたん」対応のメイン機にできるとまでは言えません。
とくに、静音性への配慮が少ない(63sB-69dB)部分は、他社に比べると弱点です。
しかし、短時間、狭いスペースならば、他の国産機よりパワフルなのは確かです。
ヘッドも「毛がらみ防止」「壁ぎわ対応」「ふき掃除」という各世代のトレンドを省略せずに搭載してきたのが良い部分です。
値段も加減があるため、室内にペットを飼っているご家庭には、パワー・毛絡み防止・ゴミセンサーの相乗効果で、相性が良さそうです。
最終的なおすすめは、最後に改めて考えます。
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【2022年11月発売】
【上位機種】
18・パナソニック MC-SB53K-HC
¥39,500 楽天市場 (4/26執筆時)
【下位機種】
19・パナソニック MC-SB33J-W
19・パナソニック MC-SB33J-G
¥29,700 楽天市場 (4/26執筆時)
【2021年10月発売】
【上位機種】
20・パナソニック MC-SB52K-HC
¥47,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
【下位機種】
21・パナソニック MC-SB32J-W
21・パナソニック MC-SB32J-H
¥29,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
重さ:1600グラム
吸い込み仕事率: 100W
標準駆動時間:〜30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 3時間30分
一方、本機の下位シリーズとして、MC-SB53K・MC-SB33Jがあります。
上位機と下位機の違いは、後述するヘッド部分となります。
こちらも「絨緞対応」を謳いますが、100Wの小型モーターです。サイクロンも2段分離の多気筒式ではないです。
ヘッドは、自走式です。
MC-SB53Kは、ブラシにおいて「からまない構造」と「壁ぎわ対応」の工夫があります。
また、ローラーを斜めに配置することで、主に斜め方向への操作性を向上させる工夫が見られます。
ただし、フローリングの「ふき掃除」の機能性は言及がないものです。
MC-SB33Jも、ローラーの工夫と、「壁ぎわ対応」の工夫はありますが、普通のブラシで、「からまない」メリット性はない点で違いがあります。
一方、このグレードの2021年旧型は、上位機も下位機種も新型と同じブラシなのですが、ローラー部分が普通の直線配置で、稼働性の部分で差はあります。
センサーは、上位機はゴミセンサーがつきます(下位機は省略)し、手入れの部分も同等です。
また、本機は、騒音値が弱運転で75dB、強運転で65dBですので、はっきりと「うるさい」水準です。上位機は加減があるので、この部分も注意点です。
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結論的にいえば、値段をふまえても、(毛の短い)じゅうたん用としてもあまり高機能ではないかと思います。パナソニックから選ぶならば、先ほどみた、最上位機でしょう。
次回に続く!
強力なコードレス掃除機のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、強力なコードレスの掃除機の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・強力なコードレス掃除機の比較 (2)
2-1:ダイソン〈英国〉
3・強力なコードレス掃除機の比較 (3)
3-1:三菱電機〈日本〉
3-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-3:バルミューダ〈日本〉
3-4:AQUA〈日本〉
3-5:マキタ〈日本〉
4・強力なコードレス掃除機の比較 (4)
4-1:シャーク〈米国〉
4-2:エレクトロラックス〈北欧〉
4-3:Tineco〈中国〉
5・おすすめコードレス掃除機
5-1:おすすめ機種の提案【結論】
続く、2回目記事(こちら )では、人気のダイソンのじゅうたん対応の強力機種を見ていきます。
じゅうたん対応機種だけで言えば、もっともラインナップ数がある企業であり、要注目です!