Top 日用品 比較2025’ ひんやり!涼感寝具43点の性能とおすすめ:夏用の冷感ジェルマット・涼感ベッドパッド (1)

2025年07月12日

比較2025’ ひんやり!涼感寝具43点の性能とおすすめ:夏用の冷感ジェルマット・涼感ベッドパッド (1)

【今回レビューする内容】2025年 涼しい冷感寝具・涼感寝具・ベッドパッド・夏用敷きパッドの性能とおすすめ・選び方:Q-MAXと通気性の関係:冷感繊維の涼しさの評価:製品の違いと性能ランキング

【比較する製品型番】 ニトリ NクールWSP S S2503 BLS2503 GY S2503 RO S2503 WH S2503 NクールSP S S2502 クール S S2501 昭和西川 CoolLiv Super 2025 B0C4376N1Q 2241380440309 2241380330303 西川 Cool Touch CB5601 CM05201000 CB5602 CM05201000 CB5603 CM05601008 ロマンス小杉 アイス眠ex 3131-8110-20 アイス眠ex 麻 3131-6910 3131-6810 アイス眠 RG 3131-7810 無印良品 ひんやり 敷パッド/S 84732508 83662646 84732546 84732553 AQUA ひんやり敷パッド 57050304 570503Y7 57050390 極涼 T015-GS アイリスプラザ RMSP-10200-S Home Cocci B0CZQ9SY3R Matdeco B09SSMB693 GOKUMIN 敷きパッド ICEMAX アイスマックスクール モダンデコ スピードクーラー タンスのゲン Onirlax ナイスデイ 21640102 216401H0 触冷感 敷きパッドレノ #9844584 VK Living 敷きパッド アテックス 快眠マット SOYO AX-BSA608H ・クールコア敷きパッド&枕パッドセット ほか

今回のお題
夏向きの涼感寝具(ベッドパッド)のおすすめはどれ? 

 どもAtlasです。

 今日は、2025年7月現在、最新の夏用の涼感寝具(涼感パッド)の比較です。

 ベッドでもふとんでも使え、また、比較的低予算で涼を得られので、夏に爆発的に売れる人気の寝具ジャンルです。

 肌触りの冷たさ(Q-max値)だけでなく、繊維の違いによる通気性・吸放湿性も重視して、朝まで「しっかり涼しい寝具」を探していきます。

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1・夏用の涼感寝具・涼感パッドの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:ジェルマット系
 1-3:冷感繊維系
 1-4:立体編込系
2・夏用の涼感寝具・涼感パッドの比較 (2)
 2-1:空気・水系
 2-2:他の製品
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、はじめに「選び方の基本」を説明します。

 その上で、タイプ別に分けて、各社の製品をみていきます。

 定番といえるニトリのNクールほか、寝具メーカーからは、西川のクールタッチ、ロマンス小杉のアイス眠、ネット販売系からは、アイスマックススピードクーラーなどを取りあげました。

涼感の持続性  ★★★★★
肌触りの涼しさ ★★★★★
吸放湿     ★★★★★
肌触りの優しさ ★★★★★
価格      ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 その上で、最後の結論では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ製品を提案する形式で書いていきます。

 よろしくお願いします。

1-1・涼感寝具の選び方の基本

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 はじめに、涼感寝具の「選び方の基本」の説明からです。

 真っ先に「説明しなければならない」のは、Q-max値(接触冷湿感評価値)という数字限界についてです。

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 Q-maxとは、生地表面の接触冷感素材の「冷たさ」を数値化したもので、値が大きいほど肌触りが涼しいことを意味します。

 JIS規格で測定法が定められており、日本化学繊維協会も認定する指標の1つで「信頼性」はあります。

 例えば、天然繊維だと涼しいといわれる「麻素材」でQ-max.0.24ほどです。

 冷感加工された化学繊維だと、最近では「Q-max0.5」をだせる製品も現れています。

 しかしながら、この指標は「万能」ではないです。

 なぜなら、あくまで「肌にあたる部分だけ」の話だからです。

 そのためQ-max値だけ注目して延ばした「格安製品」は、通気性が相当犠牲になっており、かえって不快な製品ばかりです。

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 結論的にいえば、Q-max値だけでなく、使われている素材「全部」をしっかりみて、通気性と「ひんやり感」が両立した製品を選ぶことが、とても重要です。

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1・表地の通気性
 ・空気を十分に通す繊維か?
2・長時間利用時の快適性
 ・朝まで涼感が「長持ち」するか?
3・涼感繊維の出所
 ・大手繊維メーカーの製品か?

 今回の記事では、Q-max値は、「接触冷感素材の性能」を示すものとしてある程度は重視します。

 その上で、寝具としての「通気性」「快適性」を、表地や中材・裏地の素材に注目しつつ調べるつもりです。

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 「涼感繊維」も、東洋紡・帝人・旭化成など、しっかりとした試験を経た「高機能繊維」を利用した製品がある一方で、「出所不明の技術」を使った製品も多いです。

(わりと)長い歴史があるので、10年以上前の水準の技術に止まるものも実際多いので、この部分にも注目して、今回は比較するつもりです。

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 というわけで、以下では、こうした点をふまえつつ、各製品のスペックを見ていきます。

1-2・ジェル系ベッドパッドの比較

 はじめに、比較的「格安」で人気がある、ジェル系ベッドパッドの紹介からです。

 なお、以下の記事の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記しています。


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 【2024年発売】

 1・モダンデコ スピードクーラー レギュラー シングル
  ¥8,990 楽天市場 (7/12執筆時)

Q-max値: 0.52

 2・モダンデコ スピードクーラー プレミアム シングル
  ¥9,990 楽天市場 (7/12執筆時)

Q-max値: 0.59

サイズ:シングル (小サイズもあり)
冷感素材:ソルトジェル
中材:PCM
表面素材:ポリエステル

 モダンデコ スピードクーラー は、中材のソフトジェルで冷やすタイプの涼感寝具です。

 冷却ジェルマット・クールマットなどの名前でも売られます。

 なお、本機は、リンク先にて、通常品とプレミアム品が選べます。

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 Q-maxは、通常品が0.52で、プレミアムが0.58です。

 0.5を超えており、通常品でも冷感性能はかなり良いです。 

 なお、上位版のみグラフェン粉と遠赤外線鉱物粉をジェル層に添加することで「ひんやり度」をやや高めています。

 その上で、写真のように(寝返り時などの)冷たさの戻りが速いとされます。ただ、「35度の手を、室温19度時に40秒後に22度に戻った」というだけの話で、通常品とそこまで変わるとは思えません。  

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 結論的にいえば、お守り程度の効果は期待できますが、まあ、通常品で良いでしょう。 

 あとは変わらないなので、同時にみていきます。

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 サイズは、シングル(90×180cm)ほか、若干小さめ(90×140cm)が選べます。

 表地は、ポリエステルです。

 寝心地も、いわゆるジェルマットの類なのでソフトです。

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 涼感を得る仕組みは、中材のジェルの機能性によるものです。

 とりあえず、人間の熱を一定時間ジェルが吸い取ってくれる「氷枕」のようなものと考えてください。

 水と違って零下に至らずとも凍る(30度前後)ので、寝返りを打ってふとんの温度を下げれば、その効果が復活する仕組みです。

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 ジェルは、吸水性ポリマーと表記されます。

 正確には、ソルト系(硫酸ナトリウムと塩化カルシウム六水和物)PCM(相変化材料)です。

 吸水性ポリマーを利用するタイプは昔からあります。

 ただ、すぐ体温を吸収してしまい逆に暑くなる上、寝返りをしても、温度が戻らないので、相当不評でした。

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 しかし、ソルト系ジェル(ナトリウム系化合物)の場合、温度上昇がそれなりに「ゆっくり」です。その上で、エアコン利用下ならば、寝返りをすれば(勝手に放熱して)「機能が復活しやすい」ため、再び注目を集めている感じです。

 吸放湿性は、一方、注意点です。

 ジェルマットの場合ふとんに対して放湿できないからです。

 この点で、夏でもケットなど上掛けを掛ける方は、蒸れやすいです。

 通気性も、皆無に近いです。

 熱や湿気を逃がしにくいといえます。

 エアコンでしっかり30度以下まで温度を落とさずに、寝返りもしない状況だと、あまり心地よいとは言えないでしょう。

 汗をかきやすい人、または、ケットを掛けて寝る方には、向きません。

 お手入れは、一方、注意点です。

 このタイプは、洗濯不可です。

 中性洗剤でふき掃除になりますので。ちなみに、PCM素材でも「洗える」製品は、ニトリからでるので、あとで見比べようと思います。

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 以上、モダンデコ スピードクーラーの紹介でした。

 一昔前もジェルマットに比べて、ソルトジェル採用の新世代なので、接触冷感とその持続性は、かなり良くなっています。ジェル特有の寝心地が欲しいファンには向くでしょう。

 一方、通気性と吸放湿はこの方式の課題です。

 ふとんを掛けて寝る方、あるいは、夜中にエアコンをかけて寝ない方、寝返りをしない方は、このタイプは向きません。

 ここがジェルタイプのユーザーレビューの評価が分かれる理由と言えますので「合う、合わない」はよく考えるべきでしょう。

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 【2019年発売】 19000003(74434)

 3・タンスのゲン 塩で冷やす瞬間冷却マット
  ¥4,499 Amazon co.jp (7/12執筆時)

 4・Onirlax ひんやりマット
  ¥4,784 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングル
冷感素材:ソルトジェル
Q-max値: 0.58 - 0.59
中材:(ジェル)
表面素材:ポリエステル

 なお、ソルト系ジェルを利用する製品は、他社からもいくつか見られます。

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 基本的に、モダンデコの製品と同じ注意点で、合うか合わないか考えて貰って結構です。

 ただ、比較的安めのものは、PCMジェルではなく、ナトリウム(ソルト)をそのままで中材としています。

 この場合、再結晶化の際に固まりができてしまう場合があり得ます。

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 結論的にいえば、ジェルマット式を選ぶ場合は、ソルト系で、ジェル(吸水性ポリマー)の仕様の製品を選ぶのが良いでしょう。

1-3・冷感繊維を使うベッドパッドの比較

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 続いて、接触冷感素材を利用するベッドパットです。

 ソルト系ジェルの製品は、日本だと、エアコン利用下での利用でない場合など、日本の気候で涼感を得るには、いくつか「弱点」を抱えます。

 その点を強調して最近流行するのが、東洋紡の「イザナス」やNASAの開発した「アウトラスト」など表面に「冷感素材を使うベッドパッド」です。

 ただ、この類の製品も、良い部分と、イマイチな部分があるので、代表的な製品を順番に解説していきます。


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 【2025年発売】

 【ゴムバンド】

 5・ニトリ NクールWSP S S2503
  ¥3,990 楽天市場(ニトリ)(7/12執筆時)

 【裏面滑り止め】

 6・ニトリ NクールWSP S S2503
  ¥4,490 楽天市場(ニトリ)(7/12執筆時)

 【BOXパッド】

 7・ニトリ NクールWSP S S2503
  ¥4,990 楽天市場(ニトリ)(7/12執筆時)

サイズ:シングル〜クイーン
冷感素材:Nクール
Q-max値:(極冷
表面素材:ポリエチ ナイロン ポリウレタン
中材:ポリエステル・アクリレートほか

 NクールWSPは、ニトリのNクールシリーズの今年の最上位機です。

 格安な「夏用寝具」は、ニトリの人気製品で、(上位機は)毎年「ワンポイントの工夫」をしてきます。

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 固定方式は、3種で選べます。

 順番にみおきます。

 第1に ゴムバンド固定方式です。

 最も一般的な製品です。

 リバーシブル仕様で、裏面(パイル地)は春秋でも使えます。

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 第2に、裏面滑り止め式です。

 底面が樹脂シリコンを伏したポリエステルです。

 そのため、片面しか使えないものの、洗濯後の固定はです。

 この方式はのほうが、通気性はさそうです。

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 第3に、BOXパッド式です。

 ベッド用で、マットレスごと包むタイプです。

 こちらもリバーシブル仕様です。

 ただ、このタイプは選択が面倒に思うので、あまりおすすめしません。

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 結論的にいえば、選択のしやすさと機能性(涼しさ)は、裏面滑り止め式かなと思います。

 ゴムバンド式の方が、経年変化でへたっても「ある程度使える」点で、長く保ちそうですが、今期のモデルは、中材からの放湿が重要なので、構造的にそちらが良くみえます。

 あとは、だいたい同じなので同時にみていきます。

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 本体色は、青(BLS2503)、灰(GY S2503)、ローズ( RO S2503)、白( WH S2503)です。ただ、ゴムバンド式以外は、全色展開ではないです。

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 涼感を得る仕組みは、同社も、「接触冷感素材」を利用する方式です。

 本製品は、同社の3段階ある冷感素材の最上位となるNクール・ダブルスーパーとです。

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 表生地は、ポリエチレン(65%)、ナイロン(30%)とポリウレタン(5%)の複合素材となります。

 「涼感繊維」としてこの3種をつ買う製品は、割と多いです。

 表地は、このほか、消臭、抗菌防臭性、そして、吸水速乾性も明記されます。

 この種の複合素材は速乾性の高い素材ではない(ナイロンは吸水性だけは高め)と思うのですが、編み方の工夫があるのかと思います。

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 一方、接触冷感素材(Nクール)の下部(2層目)に、PCMマイクロカプセル(相変化物質)の不織布を挿入する「二重の工夫」があります。

 この仕組みとしては、先ほど見た「ジェル系(ソルト系)」と同じで、一定の温度で、凝固・融解する物質を充填しています。

 公称で、ポリエステル素材100%の製品より、約1.2度低いとします。

 吸放湿性は、中材下層にアクリレート(除湿わた)を35%入れるなど、蒸れにくさへの配慮があります。

 高湿度で吸湿し、乾燥時に放湿する性質のある繊維です。天然繊維より高めの保水率にできる素材です。

 吸湿時に発熱する難点もありますが、中材(の下層)配置ですし、量の下限でバランスをとっているのだと思います。

 ただ、本機はマイクロカプセル層が上にある関係で、後ほど見るシンプルな立体編みの製品に比べれば、やはり吸放湿は弱めです。

 高湿な空間で、長期間しきっぱなしで使う場合、やはり注意してください。

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 通気性は、あまり強調されません。

 裏面はリバーシブルで使えるレーヨン混のパイル地です。

 冬用とは表記されませんし、そこまで通気性は気にしなくて良いでしょう。

 一方、裏面滑り止め式だけは、片面ですので、裏面は普通のポリエステルと滑り止め(シリコン樹脂)です。

 この方式の方が通気性良さそうに見えます。

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 以上、ニトリのNクールWSPの紹介でした。

 「合わせ技」で面白いですし、値段を含めて評価できます。

 低価格な製品のなかでは機能性を含めて期待値の高い仕上がりだと思います。

 吸放湿性は、ポリエチレンの使用割合の多さや、PCMカプセル層があるので、そこまで良くないのですが、中材のアクリレート繊維の利用で、弱点への対策はあります。

 そのため「万年床」のようにしきっぱなしにせず、(薄いシーツのように)まめに洗うつもりならば、全体として問題ないレベルといえます。

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 このほか、同社の冷感寝具(ベッドパット)は次のようなラインアップがあります。

 順番にみておきます。

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 【2025年発売】

 【ゴムバンド】

 8・ニトリ NクールSP S S2502
  ¥2,990 楽天市場(ニトリ)(7/12執筆時)

 【裏面滑り止め】

 9・ニトリ NクールSP S S2502
  ¥3,490 楽天市場(ニトリ)(7/12執筆時)

 【BOXパッド】

 10・ニトリ NクールSP S S2502
  ¥3,990 楽天市場(ニトリ)(7/12執筆時)

サイズ:シングル〜クイーン
冷感素材:Nクール
Q-max値:(強冷)
表面素材:ナイロン ポリエチレン
中材:ポリエステル アクリレート

 第1に、NクールSです。

 先ほどの製品の1ランク下の「Nクールスーパー」シリーズに属します。

 設置法は、同じく、3種類から選べます。

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 表面素材は、冷感素材(Nクール)です。

 上位機とは素材が変わり、ナイロンとポリエチレンの複合素材(55%)とナイロン(45%)です。

 このグレードの場合、抗菌防臭、消臭という特徴は上位機同様あります。しかし、給水速乾という機能性がないです。

 素材的にみても、そのように言えるのは間違いないです。

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 その上で、2層目にPCMマイクロ カプセル(相変化物質)層が不採用です。

 数値的にみて、寝て2秒後の温度評価は、0.2℃しか上位機と変わりませんが、その後の快適性の部分では、上位機とはより差は付くように思います。

 中材は、こちらも、下層にアクリレート(除湿わた)が35%です。

 あとは、リバーシブル仕様の場合、裏面がワッフル地になる以外、上位機に対する目に付く違いはないです。


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 【2025年発売】

 【ゴムバンド】

 11・ニトリ Nクール S S2501
  ¥1,990 楽天市場(ニトリ)(7/12執筆時)

 【裏面滑り止め】

 12・ニトリ Nクール S S2501
  ¥2,490 楽天市場(ニトリ)(7/12執筆時)

 【BOXパッド】

 13・ニトリ Nクール S S2501
  ¥2,990 楽天市場(ニトリ)(7/12執筆時)

サイズ:シングル〜クイーン
冷感素材:Nクール
Q-max値:
表面素材:ポリエス ナイロン
中材:ポリエステル アクリレート

 第2に、「Nクール」です。

 このシリーズでは最も安い「定番」製品です。

 設置法は、同じく、3種類から選べます。

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 表面素材は、こちらも冷感素材(Nクール)です。

 ただ、寝て2秒後の表面温度は、0.5℃低下と、上位版より冷感の強さはだいぶ弱いです。

 表地は、こちらは、ポリエステル(70%)とナイロン(30%)です。

 ポリエチレン系の素材が不採用で、その部分が先ほどの温度差に現れています。

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 一方、吸水速乾性のあるポリエステルが表地です。

 むしろこちらの方が(上位機より)吸水速乾性がありそうですが、その機能性の明記はないです。(中位機同様)抗菌防臭、消臭のみの機能性の説明です。

 格安機ですし、ポリエチレンなしでも接触冷感性を持たせるため、ポリエステルにそういった加工がされてないのだと思います。

 中材は、本機も、吸放湿性の高いアクリレート(35%)が使われます。

 この部分の仕様は上位機と変わりません。

 あとは、リバーシブル仕様の場合、裏面はこちらもワッフル地です。

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 結論的にいえば、ニトリで「オリジナル」な工夫があるのは、やはり最上位製品(NクールWスーパー)です。

 値段面と、洗濯を含めた扱いやすさならば「中位製品」も悪くないですが、このグレードの工夫ならばライバル製品も強いです。多少扱いにくい部分があるとしても、上位機が「完成度が高く、効果的」だと思います。同社から選ぶならそちらでしょう。


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 【2023年発売】570503Y7 57050390

 14・AQUA ひんやり敷パッド 57050304
  ¥3,990 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングル
冷感素材:COOLEST
Q-max値: 0.542
表面素材:ナイロン
中材:ポリエステル

 AQUA ひんやり 敷きパッドは、ネットで人気の冷感寝具です。

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 涼感を得る仕組みは、本機も、表面の接触冷感素材によるものです。 

 表生地は、ナイロン(100%)です。

 COOLESTという繊維名ですがナイロンである以上の説明はないです。

 なお、こちらはリバーシブルで、オフシーズは、(接触冷感ではない)裏地で利用可能です。

 中材・裏地は、普通にポリエステルです。問題ないです。

 吸放湿性は、表地のナイロンは、一般的に言って吸湿性はある素材です。

 ただ、吸った湿気がすぐ乾くかは別問題で、ナイロンは一般的にこの部分が弱いです。

 したがって、吸水・速乾双方とも、メーカーによる説明はないです。

 通気性も、同様に強調されません。

 湿気は、素材構成的に逃げそうですが、寝ている間の熱は逃げにくいでしょう。

 洗濯は、可能です。

 一方、毛玉が出やすいという一部レビューが見られます。ナイロンは基本出にくいはずですが、気になる場合はネットを使っても良いかと思います。

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 以上、AQUA ひんやり敷パッドの紹介でした。

 格安の冷感寝具の中では、長期間評価が高いといえる製品の1つです。

 しっかり冷やした部屋ではしっかり冷える一方、熱帯夜でエアコンを消している状態だと、吸湿性、通気性の部分で不快感がでる場合もありそうです。

 実際、比較的安めでQ-max高すぎる素材は表生地を密に編む場合が多いので、汗っかきな方にはあまり向かないでしょう。

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 このほか、ナイロン系の接触冷感素材を表地に利用している製品はかなり多くあります。順番にみておきます。

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 【2024年発売】84732508 83662646 84732546 84732553

 15・無印良品 ひんやり 敷パッド/S
  ¥2,990〜 楽天市場 (7/12執筆時)

サイズ:シングル
冷感素材:冷感繊維(複合素材)
Q-max値:
表面素材:ナイロン ポリエス ポリウレ
中材:ポリエステル

 第1に、無印良品のひんやり敷パッドです。

 QMAX値は、非公開です。

 表生地は、ナイロン(45%)、ポリエステル(45%)、ポリウレタン(10%)です。

 詳細は非開示ですがどこかしらの冷感素材でしょう。

 中材と裏生地は、普通にポリエステルです。

 洗濯は、ネットに入れて行う形です。

 同社のキルトは結構型崩れするので、しっかりネットに入れた方が良いかと思います。

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 結論的にいえば、縫製を含めた作りはしっかりしていて、厚みもわりとありました。

 一方、接触冷感部分はほとんど機能性が強調されない製品で、若干「おまけ程度」な印象です。また、夏用は割と頻繁に洗いたい部分がありますが、ポリウレタンを利用している部分と、クッション性が高い中材の部分とで、(同社の製品としては)寿命はそう長くないかなと思います。

 なお、同社の綿100%のパッドは、Atlasの長年の愛用品の1つです。 

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 16・極涼 敷きパッド T015-GS
  ¥2,350 Amazon co.jp (7/12執筆時)

 17・アイリスプラザ RMSP-10200-S
  ¥2,859 Amazon co.jp (7/12執筆時)

 18・Home Cocci 接触冷感 B0CZQ9SY3R
  ¥2,380 Amazon co.jp (7/12執筆時)

 19・Matdeco 冷感 敷きパッド B09SSMB693
  ¥1,983 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングル
冷感素材:冷感繊維(ナイロン)
Q-max値: 0.52 - 0.61
表面素材:ナイロン
中材:ポリエステル

 第2に、極涼 敷きパッドなどです。

 ノンブランドですが、 どれもQMAX0.5前後を表明する敷きパッドです。

 表生地は、ナイロンで、それが接触冷感素材です。

 この場合、触った感じ涼しい上で、ある程度の吸湿性もあります。

 ただ、通気性と(吸った湿気の)速乾性がイマイチなので、朝まで「寝苦しくないか」は、別問題と言えます。

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 20・ナイスデイ 敷きパッド 21640102
  ¥1,770 Amazon co.jp (7/12執筆時)

 21・AQUA エアーパッド 216401H0
  ¥1,999 Amazon co.jp (7/12執筆時)

 22・接触冷感 敷きパッド「 レノ 」#9844584
  ¥1,500 Amazon co.jp (7/12執筆時)

 23・VK Living 敷きパッド 夏用接触冷感
  ¥1,562 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングル〜キング
冷感素材:マイカ蒸着ナイロン ほか
Q-max値: 0.38 - 0.4
表面素材:ナイロン
中材:ポリエステル

 第3に、ナイスデイ 敷きパッド などです。

 やはりノンブランドですが、格安な代わりにQ-Max値が「ほどほど」のものが多いです。

 ホームセンターやスーパーなどにおいてあるセール品はたいていこのタイプです。

 ただ、いずれも、冷感素材の出所が不明です。

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 表生地は、ナイロン(一部:ポリウレタンとの混紡)です。

 ナイロンがこちらも冷感素材です。

 ナイスデイの場合は、マイカ鉱石(雲母)をナイロンに蒸着させる製品です。

 安全ですが(昔からある)古典的な技術で、接触冷感の部分でたいした効果は期待できません。

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 結論的にいえば、格安品の場合、Q-Max値が「ほどほど」の製品でも、その代わりに通気性や吸水速乾部分が優れるというわけではないです。

 これらの製品に限りませんが、機能性が高い「ブランド繊維」を使ったものとは、値段以上のがあります。

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 24・GOKUMIN 敷きパッド
  ¥4,369 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングル
冷感素材:冷感繊維(複合素材)
Q-max値: 0.35
表面素材:ナイロン ポリエステル
中材:ポリエステル

 第4に、GOKUMIN 敷きパッド です。

 東京のベンチャーKURUKURUが展開します。企画は日本、デザインはイタリア、生産は中国と、家電ではたまにみるパターンの製品です。

 表生地は、ナイロン(50%)とポリエステル(50%)です。

 いずれの繊維も冷感素材だとされますが、名前のある機能性繊維ではないようです。

 Q-Max値、0.35と並ですが、格安品は無理に高めるよりこれくらいの方が良いです。

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 裏生地は、リバーシブル仕様で、ピーチスキン加工で肌触りを良くしています。

 吸放湿性は、一方、速乾性を含め、中綿のポリエステルの機能性が強調されます。

 通気性は、特段の言及はないものの、この構成ならば問題ないさそうです。

 洗濯も、可能です。

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 結論的にいえば、ほどよく涼しいタイプのオールシーズン用といえます。

 吸水速乾部分を含めて、寝具としての機能性を犠牲にせず、その範囲で、肌触りを「涼しく」したものにも思えます。寝具として、割と評価できる製品に思います

 一方、無印良品の製品と同じで「寝心地重視」で中綿が厚めなタイプなので Amazonだと中綿が飛び出してくるようなレビューがあります。ただ、これは中綿にポリエステルを利用する場合、他社の格安品でも普通にあります。

 夏は洗濯回数も多くなるので、この価格クラスオールシーズン用の場合、数シーズン持ては「御の字」でしょう。


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 【2018年発売】B07D2HJN6

 25・ディーブレス ICEMAX アイスマックスクール 敷きパッド
   ¥9,900 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングルL - ダブルL
冷感素材:イザナス(東洋紡)
Q-max値: 0.5
表面素材:ポリエチ・レーヨンなど
中材:ポリエステル

 アイスマックスCOOL(B07D2HJN6X)は、接触冷感素材を使った製品です。

 「田村駒」という会社が作っています。

 割と注目され、デパートの寝具売場でも特集されていました。

 ハンズや伊勢丹などに置かれていた時期もあります。

 Q-maxは、0.5です。

 接触冷感の強さは、かなり高めと言えます。

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 涼感を得る仕組みは、表生地の接触冷感素材によるものです。

 表生地は、ポリエチレン(50%)とレーヨン(35%)とポリエステルです。

 このうち、ポリエチレンが接触冷感に寄与する素材で、東洋紡が開発した機能性繊維の「イザナス」です。

 単体素材ではQ-max値がかなり高い(Q-max 0.5-)素材です。スペック的に他の素材に比べて優秀です。

 ポリエチレンは、一方、吸放湿性に乏しいので上掛けふとんを掛けた状態だと蒸れやすいと言えます。

 その対策のため、この製品は、表地にレーヨン素材を35%・ポリエステルを15%混ぜることで、対策しています。

 良いと思います。

 中材は、こちらは「裏地」との言い方ですが、ポリエステル100%です。 

 通気性を含め、問題ないです。

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 吸放湿性は、ほどほどですが、配慮があります。

 表面素材の1つであるレーヨンは吸水速乾素材ですので。

 通気性も、中材にポリエステルを使いつつ、裏地をメッシュにすることで、湿気が籠もらないようにする配慮があります。

 ただ、この部分について言えば、後述する立体編みの製品に比べると、長時間睡眠した際、熱は籠もりやすいとは言えそうです。

 洗濯は、可能です。

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 以上、アイスマックスCOOLの紹介でした。

 現品を試したおり、確かに冷感は強く感じられました。

 とくに、睡眠導入時は、5000円未満の製品と明らかな性能差です。吸放湿も「蒸れにくさ」という部分では、問題ないです。

 一方、繊維の通気性(放熱性)は、この価格帯の立体編み込みの他社製品と比べるとやや課題です。夜通し快適というレベルには至りません。

 ただ、夏にも(割と厚い)上掛けケットを利用するかたは、(いずれにしても汗をかくでしょうし)吸放湿性に配慮がある本機は候補になります。


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 【2025年発売】2241302117937N000

 26・昭和西川 CoolLiv Super 2025
  ¥18,700 楽天市場 (7/12執筆時)

サイズ:シングル〜ダブル
冷感素材:キシリトール+冷感繊維
Q-max値: (極冷
表面素材:ポリエチレン 綿
中材:(ポリエステル)

  CoolLiv Superは、老舗寝具メーカーの昭和西川の販売する、接触冷感タイプの敷パッドの上位製品です。

 詰め物なし(裏地のみ)の薄手で使用感としてはシーツに近いタイプです。 

 Q-max値は、 本機の2024年モデル(CoolLiv RELAX)以後は非公開です。

 ただ、同じ仕様の旧品の場合、0.469でした。

 実際、接触冷感は強めのシリーズですし、その程度です。

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 涼感を得る仕組みは、本機も、表面の接触冷感素材によるものです。 

 表生地は、高分子ポリエチレン(60%)とナイロン(40%)です。

 いずれも涼感素材としては「お馴染み」です。

 一方、本機の場合、キシリトール加工があるのが特徴です。

 冷感マスク(あるいはガム)ではお馴染みの素材です。

 水分を吸湿することで吸熱する性質があるので、配合すると、繊維自体の温度が下がるという涼感特性があります。

 中材・裏地は、普通にポリエステルです。問題ないです。

 吸放湿性は、一方、説明上の工夫はないです。

 基本的には汗などは透過させず、キシリトールと「反応」させる方向性でしょう。

 ただ、先ほどみたQ-max値が高いノンブランド品の場合と同じで、汗っかきの場合や、夏でも上掛けふとんをかける方が、朝まで快適かは別問題です。

 通気性も、したがって、強調されない製品です。

 洗濯は、ネットにて可能です。 

 そのほか、表面にポリジン加工(抗菌防臭)がされます。

 こちらも、キシリトールも、洗濯を繰り返しても機能劣化はないとされます。

---

 以上、クールリブスーパー 2025の紹介でした。

 次から、立体編み込みでやや厚めの製品をみていきます。そうしたものではなく、薄手で、シーツの使用感に近い感じな高機能製品をお探しならば、機能面で候補にできそうです。

 ただし、接触冷感素材なので、夜中にエアコンを消して30℃以上になるようなお部屋だと、効果は感じにくいタイプです。

 また、汗と反応させて涼しくするタイプなので、睡眠中に「汗自体をかきたくない」という方には、あまり向かないでしょう。

 その部分で「クセ」は感じました。

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 なお、昭和西川涼感寝具は他にもあります。

 順番にみておきます。

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 【2023年発売】

 27・昭和西川 強冷感敷きパッド B0C4376N1Q
  ¥3,980 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングル〜ダブル
冷感素材:冷感繊維(ナイロン系)
Q-max値:
表面素材:ナイロン
中材:ポリエステル/アクリレート

 第1に、昭和西川の強冷感敷きパッドです。

 同社が、ネット向けに格安で出している企画製品といえます。

 涼感を得る仕組みは、こちらも、表地の接触冷感素材です。

 表生地は、はナイロン100%です。

 特に「ブランド繊維」ではなく、また、キシリトールなどの加工もないです。

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 吸放湿性は、中材に温度調節わたを利用します。

 ニトリと同じで、吸放湿性のあるアクリレート系の合繊を25%混ぜて調湿します。

 ナイロンはある程度吸湿する素材ですし、素材感の相性は良いかと思います

 この仕様だと汗をかいてもベトベトすることは少ないと言えます。

 裏面をメッシュにして、温度を逃がす仕組みもあります。

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 結論的にいえば、メーカー製ですし、上位品だとそれなりに必要な工夫はあると言えます。

 冷感の程度を含めて、(PCMマイクロ カプセルのない)ニトリの中級品とだいたい同じ機能性かと思います。

 比較する場合、多少高めといえますが、老舗の寝具屋の製品ですし、縫製を含めての信頼性を加味すれば、これくらいの価格差は付くかなと思います。

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 【2024年発売】2241380440309 2241380330303

 28・昭和西川 敷きパッド 接触冷感
  ¥3,980 Amazon co.jp (7/12執筆時)

 29・昭和西川 接触冷感 ひんやり敷きパッド
  ¥2,510 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングル〜ダブル
冷感素材:冷感繊維(複合素材)
Q-max値: 0.3 - 0.33  
表面素材:ナイロン ポリエステル
中材:ポリエステル/アクリレート

 第2に、昭和西川の 敷きパッド 接触冷感などです。

 先ほどの機種の下位機になります。

 表生地は、どちらの製品も、ナイロンとポリエステルとの混紡です。

 Q-max値は、それもあり「ほどほど」です。

 いずれも、先ほどみた「ノンブランド品」と機能面でそこまで変わらない上で、やや高めです。

 大手が販売する信頼感が欲しい場合を除けば、機能性から積極的に選ぶ理由はあまりないでしょう。


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 【2025年発売】CM05201000

 30・西川 Cool Touch CB5601
  ¥22,000 楽天市場 (7/12執筆時)

サイズ:シングル
冷感素材:ツヌーガ + PCMシート
Q-max値:
表面素材:ナイロン ポリエチレン ほか
中材:レーヨン ポリエステルほか

 Cool Touch CB560は、西川(東京・京都)の販売する製品です。

 昭和西川と歴史的な起源は同じですが、今は別の会社です。

 同社は、高級涼感寝具となる「クールタッチ」シリーズが有名です。毎年モデルチェンジしますが、夏になると、百貨店や寝具店の催しでよく見かけます。

 表生地は、ナイロン(70%)、ポリエチレン(30%)です。

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 涼感を得る仕組みは、接触冷感です。

 他社にも採用例がありますが、東洋紡の高分子ポリエチレン繊維となるツヌーガを30%使います。それに、冷感ナイロンを組み合わせたものです。

 加えて、2層目にPCMシートの挿入も見られます。

 ニトリの最上位モデルでも見ましたが、熱を吸収する新型ジェルで、ベッドパッドの温度の上昇を防ぐ仕組みです。

 中材は、そのほか、下層にレーヨン(80%)とポリエステル(20%)の混紡が挿入されます。

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 裏面は、リバーシブル仕様で綿100%のパイル地です。

 吸放湿性は、表生地を上にして使う場合は、若干課題がありそうです。

 とくに、(寒くなって)上掛けを使う場合に、湿気と熱が籠もらないかの部分に、構造上の不安はあります。

 もちろん、この価格の「高級寝具」として、厳しめに見た場合です。

 通気性も、同じです。

 洗濯は、ネットにて可能です。

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 以上、Cool Touch CB560の紹介でした。

 「夏用」として利用する場合、表面素材と中間にPCMシートが入る部分で、吸放湿性と通気性にやや課題が出そうです。

 「オールシーズン用」として、裏面を利用する場合、表となる綿と、吸放湿性の高い下層のレーヨンの機能性は活きそうですが、PCMシート以下の部分が、寝心地の良さを削ぐ部分がありそうです。

 もちろん、しっかりした縫製など良い部分もありつつの話ですが、高級寝具の場合は「夏用」「オールシーズン用」と別に考えて、別々に用意する方が最終的な満足度は高い気がします。

ーーー

 なお、同社からは、「クールタッチ」シリーズの別モデルがいくつか出ています。

 そちらも順番にみておきます。

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 【2025年発売】CM05201000

 31・西川 Cool Touch CB5602
  ¥33,000 楽天市場 (7/12執筆時)

サイズ:シングル
冷感素材:PCMシート
Q-max値:
表面素材:綿
中材::綿

 第1に、西川(東京・京都)の上位製品です。

 1つ上でみた製品の1ランク上のグレードです。

 涼感を得る仕組みは、本機も、PCMシートを使う仕組みは下位機と変わりませんし、また、両面リバーシブル仕様です。

 表生地は、ただ、サテン地の綿100%(地糸はポリエステル)、裏生地も、パイル地の綿100%です。

 要するに、綿のペッドパッドの中間にPCMシートを挟んだという製品です。

 この場合、接触冷感的な機能性はないといえ、PCMシートによる温度上昇の防止のみが「冷たさ」を得る工夫といえます。

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 結論的にいえば、こちらは、綿のペッドパッドの質感が好きだが、今どきの夏用ベッドパッドのように「すこし涼しく」なる要素があれば試したいという方向けかと思います。

 ただし、PCMシートが効果を発揮しやすいのは、(地糸はポリエステルの)サテン地のほうでしょう。こうしった製品は、ニッチですが、あっても良いでしょう。

 個人的にも、試したい気持ちがありますが、中材が綿素材である部分が多少気になります。夏以外はAtlasも「綿」ですが、吸湿性が良い一方、湿気をやや貯め込みがちの繊維なので。

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 【2025年発売】CM05601008

 32・西川 Cool Touch CB5603
  ¥(66,000) 楽天市場 (7/12執筆時)

サイズ:シングル
冷感素材:麻+PCMシート
Q-max値:
表面素材:
中材::

 第2に、西川麻入り敷パッド です。

 同社の、2025年における最上位です。

 こちらも、リバーシブル仕様ですが、表生地も裏生地も、中綿も麻100%です。

 麻は天然繊維のなかでは、通気性、吸放湿性に優れた素材で、夏用寝具向きです。

 その上で、中間にPCMシートを挟んで、今どきの「涼しさ」の工夫を施したものです。

 洗濯は、本機も対応です。

 しっかりした縫製の場合、麻の繊維が抜けるようなこともないです。

 ただ、麻の場合、洗濯機の乾燥機能との相性が最悪なので、洗ったあとは天日で乾かすようにしましょう。

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 結論的にいえば、価格部分を度外視して言えば、ですが、今年のクールタッチでは、これが「おすすめ」です。

 素材的な部分をふまえても相当な価格ですが、上質な涼感寝具として評価できそうです。ただ、麻だけのベッドパッドならば長持ちしそうですが、PCMシートが挿入される部分で、「一生もの」とは言い難い部分はあるでしょう。

1-4・立体編み込みベッドパッドの比較

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 続いて、立体編み込み系のベッドパッドの比較です。

 ここまで見た「ジェル系」「接触冷感素材系」の涼感寝具は、優れたモデルは多かれ少なかれ「通気性」に課題があります。

 高温多湿の日本では、朝までの涼しさ・快適な寝心地においては物足りない部分があります。

 そのため、個人的には、通気性を持った繊維で立体的に編まれたベッドパッドのほうが、日本においては効果的に思っています。

 この系統だと以前は、機能性寝具の草分けである「エアウィーヴ」がクール2 パッドという製品を出していましたが「終売」です。

 ただ、「アイス眠」という製品があるので、以下、そういった製品を中心に、詳しく紹介していきます。


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 【2024年発売】

 33・ロマンス小杉 アイス眠ex 3131-8110-20
  ¥12,970 楽天市場 (7/12執筆時)

 34・ロマンス小杉 アイス眠ex 3131-8110-20
  ¥12,970 Amazon co.jp (7/12執筆時)

ブルー:3131-8110-2700
ピンク:3131-8110-2100
グレー:3131-8110-2900

サイズ:シングル〜セミダブル
冷感素材:立体編み込み+冷感素材
Q-max値:
表面素材:ポリエチレン ポリエステル
中材:ポリエステル

 アイス眠 EXは、1947年創業の日本の中堅ふとんメーカーであるロマンス小杉の発売する製品です。

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 寝具専門店や大手百貨店の寝具売場でも売られている定番の夏寝具です。

 何回かモデルチェンジがされましたが、最新作がこちらです。Atlasも何回か買いました。

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 涼感を得る仕組みは、主に繊維の立体編み込みです。

 中材含めて太いポリエステル糸で編み込まれるので、常に空洞ができていて、高反発です。通気性は「これ以上ないレベル」です。

 指で表面を押すと、押し返されるほどです。

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 接触冷感素材は、表面のポリエチレンの接触冷感素材です。

 従来は熱伝導性の高い東洋紡のツヌーガ明記でした。

 (去年も買ったので)現品も見ましたが今回は明記なしです。ただ、現品触った感じでは、同等の冷感があります。

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 ちなみに、以前売っていた高級仕様の「アイス眠ex ストライプ」では、(肌あたり涼しい)キシリトール による加工もありましたが、こちらはないです。

 寝付き時の冷却は「効果的」でしたが、立体編み込みでない部分がどうしても必要で、それが原因か、現在は廃版です。まあ、ないものは仕方ないです。

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 吸放湿性は、抜群です。

 というより、湿気を全くためこまずにスルーするといったほうが近いでしょう。湿気をためこむ、要素がそもそもないので。

 実際、洗濯をするときには、汗(塩分)がパッド下のシーツで確認できるほどです。

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 通気性は、Q-Max値が高い製品との大きな違いです。

 普通の敷パッドと比較しても通気性は約25倍との評価です。

 洗濯も、すぐ乾きます。

 ネットに入れれば、型崩れもしにくいです。

 寝心地は、ただ、肌を露出して寝る方は注意です。

 太いポリエステル糸が混紡されるため、柔らかな当たりではないです。むしろ地肌にあたる部分がゴワゴワする触感なので、苦手な方はいるかもしれません。

 チクチクしないので不快ではないですし、むしろ涼感が先に来ます。

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 以上、アイス眠 EXの紹介でした。

 「涼しさ」の部分では「最高」です。

 色々試しましたが、朝まで確実に涼しかった製品で、これ以上のものは未だないです。肌を露出して寝る方以外は、寝心地も問題ないと感じます。

 Atlasは大きな変更があった場合、本品を難解か買い替えてきましたが、不満に思ったことはなく、「おすすめ」と声を大にして言いたい製品です。

 今まで色々な涼感寝具を試した上級者の方で、寝苦しさが(もう)どうともならなかった方は、その部分の対策力が「MAX」な製品として試してほしい製品です。

ーー

 なお、アイス眠の定番は以上の「立体編み」モデルですが、「立体編み」だと、他にもバリエーションがいくつかあります。

 ついでに確認しておきます。

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 【2025年発売】

 35・ロマンス小杉 アイス眠ex 麻 3131-6910
  ¥11,000 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングル〜クイーン
冷感素材:麻+冷感素材
Q-max値:
表面素材:ナイロンポリエチレン
中材:

 第1に、アイス眠 EX 麻(新モデル)です。

 前からある製品で特定店のみ引き続き卸されているタイプです。

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 こちらも(旧型番ですが)所有しています。

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 涼感を得る仕組みは、表面の接触冷感素材と中綿の麻綿です。

 表生地は、ナイロンとポリエチレンの混紡(85%)とポリエチレン(15%)です。

 中材は、0.2kgのです。

 麻は、合繊にくらべて、熱を帯びにくい特性をもつ天然繊維です。

 密度も粗く、空気を含められるため、夏用の涼感寝具には好適です。

 夏用のシャツには麻素材が多い、ということを考えれば、イメージが沸くでしょうか。

 2025年の西川の最高級機もこの素材でした。

 裏生地は、メッシュのポリエステルです。

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 洗濯は、麻ですが、中材なので普通に洗濯できます。

 洗濯による麻繊維のヌケとへたりも、経年変化部分を除けば心配ないです。

 ただ、素材的に、タンブル乾燥はさけたほうが良いかとは思います。

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 結論的にいえば、アイス眠 EXとしては寝心地は最も良いです。 

 素材由来の「ゴワゴワ感」が心配な場合、こちらは良い選択肢です。

 逆に、通気性は、同社の下位製品や他社の同級製品と比べれば良いものの、立体編みの上位機と比べると「抜群」とまでは言えない感じです。

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 【2024年発売】

 36・ロマンス小杉 アイス眠ex 麻 3131-6810
  ¥11,000 Amazon co.jp (7/12執筆時)

サイズ:シングル〜クイーン
冷感素材:麻+ツヌーガ
Q-max値:
表面素材:ナイロン ポリエチレン ほか
中材:

 第2に、アイス眠 EX 麻(旧モデル)です。

 1つ上の製品と同じ名前ですが、2024年モデルになります。

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 涼感を得る仕組みは、同じで表面の接触冷感素材と中綿の麻綿です。

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 表生地は、ただ、上層に涼感ニット、下層に除湿消臭機能糸仕様ニット生地です。

 上層(涼感ニット)、販売店側の情報だと、東洋紡のポリエチレン系のツヌーガが一部利用されているようです。同社自慢の高分子量ポリエチレン糸です。

 Q-max値は非公開ですが、この糸を利用する東洋紡の法人向けだと0.5の製品もあります。

 その上で、下層にアクリレート糸を利用し、吸放湿性を高める二重の工夫があります。

 中材は、こちらも、0.2kgのです。

 あとの部分は、先ほどの製品と変わりません。

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 結論的にいえば、示される機能性は、先ほどの機種よりも、こちらの方が多いと言えます。

 難しいところですが、この仕様の方が、少なくとも示される機能性に置いてはややに思えます。同社の昔からの仕様でもありますし、個人的に選ぶならばこちらでしょうか。

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 【2025年発売】

 37・ロマンス小杉 ねむりのアトリエ 麻 敷きパッド
  ¥10,374 Amazon co.jp (7/12執筆時)

シングル:3131-6610
セミダブル:3131-6613
ダブル:3131-6614
クイーン: 3131-6616

サイズ:シングル〜クイーン
冷感素材:
Q-max値:
表面素材:
中材:

 第3に、ねむりのアトリエ 麻 敷きパッドです。

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 こちらも、ロマンス小杉の「麻素材」の製品です。

 ただ、表面に接触冷感素材を使わない、中材、裏地を含め麻100%な寝具です。

 シーツ並みの薄手で通気性は良く蒸れにくいですが、下に敷くふとん(ベッド)素材で評価は変わりそうです。

 なお、ネット利用で洗濯可能です。

ーーーー

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 【2025年発売】

 【シングル】(ダブル・クイーンもあり)

 38・ロマンス小杉 アイス眠 RG 3131-7810 【各色】
  ¥6,600 楽天市場 (7/12執筆時)

サイズ:シングル〜クイーン
冷感素材:冷感繊維(複合素材)
Q-max値:  (標準)  
表面素材:ポリエチレン+ナイロン
中材:綿

 第4に、アイス眠RG(レギュラー)です。

 アイス眠シリーズの格安版です。

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 涼感を得る仕組みは、表地の冷感素材です。

 表生地は、ナイロン(70%)とナイロンとポリエチレンの複合素材(30%)です。

 おそらく、後者が(無名ですが)冷感繊維にあたり、本機の冷たさの肝です。

 中材は、一方、綿わたです。

 吸湿性に見どころはある素材ですが、夏用としては、麻ほどの機能性はない素材です。

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 結論的にいえば、同じく、中綿が天然素材ですが、夏用寝具としてこの構成が最適かは論争的でしょう。

 コスト面からの採用でしょうし、せっかく選ぶならば、(少し予算を投資しても)同社の別製品が良さそうです。

今回の結論
酷暑対策になる冷感・涼感寝具のおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今日は涼感寝具の比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ続きます。

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2・夏用の涼感寝具・涼感パッドの比較 (2)
 2-1:空気・水系
 2-2:他の製品
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

涼感の持続性  ★★★★★
肌触りの涼しさ ★★★★★
吸放湿     ★★★★★
肌触りの優しさ ★★★★★
価格      ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 続く2回目記事こちら)では、空気や水を利用して冷やすタイプの製品などをみたあと、結論編に入ります。

 いつものように、目的別、予算別に、Atlasのおすすめ製品を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 14:24 | 日用品

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