1回目記事からの続きです→こちら
2-1・Garminの体重計の比較
2回目記事のトップバッターは、GPS系の健康管理器具にも強いアメリカのガーミンの製品です。
1・ネットワーク体重計の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:タニタ〈日本〉
1-3:ノキア〈北欧〉
1-4:オムロン〈日本〉
2・ネットワーク体重計の比較 (2)
2-1:フィットビット〈米国〉
2-2:ガーミン〈米国〉
2-3:エレコム 〈日本〉
2-4:A&D〈日本〉
2-5:パナソニック〈日本〉
2-6:ファーウェイ& Xiaomi 〈中国〉
3・ネットワーク体重計の比較 (3)
3-1:ANKER〈米国〉
3-2:その他の企業
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
1回目記事の「選び方の基本」で説明した基準に沿いつつ、今回も比較していきます。
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以下では、いつものように、Atlasのおすすめポイントは赤字で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
【2021年発売】 【日本正規品】
21・ガーミン Index S2 010-02294-30
21・ガーミン Index S2 010-02294-31
¥18,900 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大16人まで
最小計測単位:100g
通信方式:Wi-Fi
パソコン利用:対応
子のせ計測:
心拍数計測:
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:
ガーミン Index S2は、米国のGarminが販売する体重計です。
1・リストバンド型活動量計の比較記事
2・スマートウォッチの比較記事
3・ランニングウォッチの比較記事
3・サイクルコンピューターの比較記事
ガーミン製品は、以上の記事でこれまでも多く紹介してきました。
体重計は初見参ですが、特に「自転車乗り」については、人気のあるブランドです。
スマホとの連携は、本機もWi-Fiを用います。
後述するように、同社は、ガーミンコネクトという、ウェブベースのサービスがあります。
そちらを利用して、データを送る方式をとります。FitBit同様データの消失可能性は低いでしょう。
スマホとの接続設定は、同社の場合も、最初だけ、Bluetoothを利用してスマホで行う方式です。
設定は、簡単です。
Garmin Connect Mobile
¥0 iTunes Store
Garmin Connect Mobile
¥0 Google Play
スマホアプリは、上記のアプリを利用します。
FitBit同様に使いやすいですが、Garminのほうがやや「競技者より」です。
日常的な健康管理のための運動に重きを置くFitBitに比べて、同社は、競技者用の機器を多く販売するためです。
iOSのヘルスケアアプリは、連携に対応します。
Google Fitは、現状で非対応です。
先述のGoogle Connectに今後対応するかは(両社のライバル関係もありますし)分かりません。
パソコンとの連携は、「対応」です。
Wi-Fiでとばしたデータは、Garmin Connectというサービスに転送されます。
そこで、同社の製品やAnt+対応機機で習得した、体重以外のデータと総合的にデータを管理します。
科学的な管理という意味では、欧州系のPolarと共に、グローバルでも高水準でしょう。
先述のスマホアプリは、このサービスをスマホでも利用しやすくしたものです。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・体内水分量
4・骨格筋量
5・骨量
計測できるデータは、上記の5つの指標です。
オムロン同様に骨格筋量・骨量が測れる部分がワンポイントでしょう。ダイエットには
そちらでも書きましたが、痩せやすい体になっているか、このデータでわかります。
一方、綺麗なカラー表示できる液晶ですが、心配な電池の保ちは、単4アルカリ電池4本で9ヶ月ですので、他社とだいたい同じです。
測定データの正確性は、ただし、100g刻みの測定となります。
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以上、ガーミン Index S2の紹介でした。
基本的にガーミンの他機を愛用している方向きな製品です。その面では、機能面ではしっかりまとまっています。
一方、計器としては100g単位までの水準なので、(科学的な管理が得意な)ガーミン製品としては少し物足りない部分はあります。
フィットビットもですが、計器メーカーではない企業は、体重計本来の質は及ばない部分があります。
2-2・エレコムの体重計の比較
つづいて、PC周辺機器メーカー、エレコムが発売する、注目するべき体重計を紹介します。
【2018年発売】
22・エレコム エクリア HCS-WFS01BK
22・エレコム エクリア HCS-WFS01WH
¥13,680 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:50g
通信方式:Wi-Fi
パソコン利用:
子のせ計測:
心拍数計測:
iOSヘルスケア:
Google Fit:
HCS-WFS0は、エレコムが発売する体重体組織計の新機種です。
スマホとの連携は、Wi-Fiによる通信方式を採用します。
インターネット経由でELECOMのサーバーに転送され、そこにデータが蓄積されます。
スマホとBluetoothでつながずとも自動的にデータが転送されていくので、最も合理的です。
バッテリーは、本機はWi-Fiですが、アルカリ電池4本です。
1年間の保ちとのことで、この部分は優秀です。
ECLEAR
¥0 Apple App Store
ECLEAR
¥0 Google Play
スマホアプリは、上記のアプリを利用します。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・基礎代謝量
5・内臓脂肪レベル
6・骨格筋率
7・骨量
計測できるデータは、 上表のとおりです。
このうち、内蔵脂肪レベル・体脂肪率・骨格筋率については、注目に値します。
へその部分の内臓脂肪面積から推定するX線CT方式ではなく、腹部全体(MRI画像24枚)から、それらを算出する体積推定方式(=新しい数式)を利用しているからです。
筑波大学との産学連携によるもので、これがこの製品の「売り」です。
ただ、従来型よりどれだけの数値的優位があるかについては、(メーカーとしては)公開していない状況です。
一方、本機は、「そそそも」として、【EMS腹筋ベルトの比較記事】で以前紹介していた、リーンアップという、腹筋のトレーニング器具と連携できる製品でした。
その点で言えば「腹筋周り」のトレーニングに向く体重計でしたが、こちらについては、2020年に先行して販売終了となりました。
それを利用する場合、先ほどと同じアプリで、体重と一緒に管理でき、体重計側の体脂肪率や骨格筋率等の変化による体型変化に合わせて、トレーニングを組み立てられました。
後継機が出るかわかりませんが、販売終了で、この体重計としての意義が半分は失われています。
OS純正アプリとの連携面は、課題があります。
iOSのヘルスケアアプリともGoogle Fitとも、データの連係に非対応だからです。
測定データの正確性は、健闘しており、50g刻みです。
体重計の家族共有の部分では、タニタの「乗るピタ」同様に自動認識機能があります。
ただし、オムロンのような子供に特化した機能はありません。
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以上、HCS-WFS0の紹介でした。
本機は、腹筋のトレーニング機器との連動という部分に新しさがありましたが、先述のように、現状で、器具の方が販売終了です。
一方、体重計だけで言えば、Wi-Fiを利用してELECOMのサーバーを経由する方式となるので、この状況をふまえて、「短期間でのサービスの終了」が懸念事項です。
ライフロガーにとっては、フィットビットやノキアのように長く続いているサービス「乗っかる」製品ではない点は、注意でしょう。
アプリもiOSヘルスケアやGoogle Fitにも連動しないため、サービス終了になったら、データが無意味化します。
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23・エレコム エクレア HCS-FS03
¥2,336 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
23・エレコム HELLO HCS-FS03WH
¥2,336 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
23・エレコム エクリア HCS-FS01BK
¥4,076 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:50g
通信方式:
パソコン利用:
子のせ計測:
心拍数計測:
iOSヘルスケア:
Google Fit:
なお、ELECOMからは、HCS-FS02BUとHCS-FS01BKという下位機種も併売中です。
ただ、こちらはWi-Fiを利用できない機種で、、「計測結果を手でスマホに入力」というアナログ的手法での「スマホ対応」が必要な機種です。
体重計自体の能力は同等ですが、オススメできません。
【2021年発売】
24・エレコム エクリア HCS-FSG01WH
24・エレコム エクリア HCS-FSG01BK
¥7,698 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:50g
通信方式:
パソコン利用:
子のせ計測:
心拍数計測:
iOSヘルスケア:
Google Fit:
また、2021年に登場した本機も「手入力」の機種です。
ただ、内臓脂肪レベルの段階表示ほか、各項目のグラフ表示に対応します。
スマホアプリは、上記のアプリを利用します。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・基礎代謝量
5・内臓脂肪レベル
6・骨格筋率
7・骨量
8・皮下脂肪率
9・FFMI
ただ、こちらは、皮下脂肪率のほか、FFMIの表示に対応しました。
骨格筋率と同じで、筋肉系の指標ですが、身長を要素として加えるので、脂肪量の多少に影響されにくい点で、「マッチョ指数」となりえます。
ただ、いかんせん、測定後の表示項目が多すぎるので、全部見終わるまでの時間ロスは惜しいでしょう。
実際、ネットワーク機能を付けないなら、選択性にしたほうが使いやすいと思います。
2-3・A&Dの体重計の比較
つづいて、日本の医療器具メーカーのA&Dの体重計です。
【2021年発売】
25・A&D UC-421BLE UC-421LA-JC11
25・A&D UC-421BLE UC-421LA-JC21
¥13,800 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:50g
通信方式:Bluetooth
パソコン利用:
子のせ計測:
心拍数計測:
iOSヘルスケア:利用可
Google Fit:
UC-421BLE は、日本の医療器具メーカーA&Dが販売する、体重計です。
オムロンほどラインナップは多くはないものの、同社も、血圧計・体温計などのBluetooth対応製品をラインナップする、計器を強みとする企業の1つです。
ネットワーク体重計は久しぶりの新機種ですが、スケルトンで斬新なデザインです。
スマホとの連携は、Bluetooth 4.2を用います。
新製品ながら、この部分は古くさい仕様で、転送時にはアプリの起動と接続が必要です。
A&D Connect Smart
¥0 Appel App Store
A&D Connect Smart
¥0 Google Play
スマホアプリは、同社のA&D Connect Smartアプリを利用します。
同社の血圧計などと総合管理できるものです。
ただ、健康器具メーカーのアプリと比べると、視認性はイマイチで、使いやすさの部分で課題があります。
iOSのヘルスケアアプリとは、データの連係に対応します。
Google Fitに、ついては情報がなく、未対応です。
パソコンとの連携は、非対応です。
1・体重
2・体脂肪率
3・BMI
4・体水分率
5・基礎代謝量
6・推定骨量
7・内臓脂肪レベル
8・体型判定
9・体内年齢
計測できるデータは、以上の9種類です。
測定データでは、「体型判定」が目新しいです。
こちらは「やせ型・運動不足型・かくれ筋肉質・細身筋肉質・標準・肥満型・筋肉質・かた太り型」を判定してくれます。
一方、、本機は、体重・体脂肪率以外の体重計の表示に未対応です。体型判定を含めて、それ以外は、アプリで見る必要があります。
体重計で、BMIすらみれないのは問題のが多いでしょう。
ただ、これは、家族で共有する際に、(体型判定を含めた)健康データをみせないためです。
他社機も、(体重を偽装するなど)意図しない限り、家族の履歴は体重計でみれませんし、スマホアプリに家族のデータを転送しない配慮はあります。
とはいえ、過度に気にせざるを得ない環境の方にはニーズがあるのかもしれません。
測定データの正確性は、本機は50g単位です。
一方、アルゴリズムについては、タニタから提供を受けているようです。
ただ、同時に、最新の4C法や、タニタのデュアル周波数を取り入れているというわけではないようです。
体重計の家族共有の部分では、先述のように、プライバシーへの配慮が強調されます。
なお、本機にはタニタの「乗るピタ」に相当する機能があり、個人を体重で認識します。
前回測定時からの増減をLEDで示すのは、「圧迫感」があって良い工夫かと思います。
一方、その工夫のためか、電池は、単3電池が4本必要で、約5ヶ月の保ちです。
Bluetoothのバージョンが古いせいもありますが、省電力性は少し落ちます。
対応する周辺機器は、先述のように、オムロンの次に充実しています。
例えば、【おすすめスマホ対応血圧計の比較記事】【スマホ対応婦人体温計の比較記事】で書いたような製品と連携できます。
体温計と連携できるモデルは少ないので、この部分は「ワンポイント」です。
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以上、A&DのUC-421BLE の紹介でした。
独特のスケルトン形状のほか、LEDの工夫や、プライバシーへの配慮など、ユニークな機能が多い印象です。
かなりニッチな仕様にすることで、ガーミン・フィットビットなどの健康系メーカー、オムロン・タニタなどの計器系メーカーと差を出しているのだと思います。
上で記したような問題点もあるのですが、ある程度のニーズはあるように思います。
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【2015年発売】
26・A&D UC-352BLE UC-352BLC-JC
¥12,222 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:100g
通信方式:Bluetooth
パソコン利用:
子のせ計測:
心拍数計測:
iOSヘルスケア:利用可
Google Fit:
なお、UC-352BLE は、A&Dのネットワーク体重計の旧機種です。
少し安いですが、本機については、測定精度が100gからと低いほか、計器上に表示されるのは、体重のみです。
その上で、スマホアプリ上ではBMIも表示できますが、データ数は少ないです。
現状では少し選びにくいと言えます。
2-4・パナソニックの体重計の比較
つづいて、パナソニックの体重計です。
【2018年発売】
【体重体組織計】
27・Panasonic EW-FA14-W
¥4,333 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
【体重体組織バランス計】
28・Panasonic EW-FA24-W
¥4,282 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:100g
通信方式:
パソコン利用:
子のせ計測:
心拍数計測:
iOSヘルスケア:
Google Fit:
EW-FA24は、総合家電メーカーのパナソニックが発売する体重計です。
新機種も引き続き、家電売り場の人気機種です
パナソニックスマートアプリ
¥0 Apple App Store
パナソニックスマートアプリ
¥0 Google Play
スマホとの連携は、しかしながら、注意点です。
同社のスマートアプリで健康管理はできますが、「手入力」です。
本機を利用する必然性は、この点ではないです。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・基礎代謝量
5・内臓脂肪レベル
6・皮下脂肪率
7・筋肉レベル
8・骨レベル
9・体幹バランス年齢
計測できるデータは、ただし多めです。
「体重・体脂肪率・BMI・基礎代謝」などの基本的を網羅します。
その上で、「内臓脂肪レベル・皮下脂肪率・筋肉/骨レベル・体年齢」の測定も可能です。また、上位機は、これらに比べて、体幹バランス年齢が計測できます。
計測値が充実するタニタと比べた場合、同社の体重計で測れる体水分率がない一方、体幹バランス年齢が測れます。
なお、体幹バランス年齢は、パナソニック独自の指標です。主に筋肉量から体幹のバランスを測り、「何歳位か?」を教えてくれる機能です。
筋肉が減少すると、猫背やぽっこりお腹・腰痛などの原因になるため、その予防を狙った数値です。
測定データの正確性は、オムロンやタニタには負けるレベルで、100g刻みの測定となります。
スマホ連動はしませんが、画面上で前回の体重との比較ができ、体重が大きく減った場合は「ごほうびキラキラ」で、教えてくれる仕様です。
そのほか、減量目標の設定することが可能です。
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以上、パナソニックのEW-FA24の紹介でした。
価格とブランドの安心感のほか、計測できる項目が多い点と、体重維持のモチベーション機能が人気なのだと思います。
ただ、以前存在した同社のネットワーク体重計と異なり、スマホとの連動がなされない点は注意でしょう。
スマホアプリへの入力を自動化できる上位機を、再びだしてほしいところです。
2-6・HUAWEI・Xiaomiの体重計
続いて、HUAWEIとXiaomiの体重計です。
両企業とも、スマホ市場に強い企業ですが、それと連動する健康家電にも力を入れています。
【2021年発売】
29・Xiaomi Mi スマート体組成計 2 XMTZC05HM
¥4,980 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大16人まで
最小計測単位:100g
通信方式:Bluetooth
パソコン利用:
子のせ計測:対応
心拍数計測:
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:対応
Xiaomi Mi スマート体組成計 2は、スマホでもお馴染みの中国のシャオミが販売する体重計です。
本機は、Smart Scale 2という名前でも販売されます。
スマホとの連携は、Bluetoothを用います。
Wi-Fiは値段的には少し難しいのでしょう。
ただ、Bluetooth 5.0 LEですので、低消費電力でスマホのバッテリーが減りにくく、通信安定性も良いです。
それを活かして、先ほどみたオムロンの場合と同じように、常駐し、アプリを開かずとも転送されるようにしているので、Bluetooth式としては性能が良いと言えます。
Mi Sportsアプリ
¥0 Apple App Store
Mi Sportsアプリ
¥0 Google Play
スマホアプリは、上記のアプリを利用します。
日本語化されています。
また、IOSのヘルスケアと、Google Fitと両方にリンクが可能です。
パソコンとの連携はただし、非対応です。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・基礎代謝量
5・筋肉量
6・体水分率
7・タンパク質率
8・内臓脂肪レベル
9・骨量
10・体年齢
11・理想体重
12・体型
13・健康スコア
計測できるデータは、上表の通りです。
モチベーションを上げる「スコア系」が多いですが、およそ、計測で表示できる数値は全部出している「全部入り」系です。
面白いのは、切替で、100gからの小型荷物の計測ができる点と、体重計の荷重センサーを利用しつつ、バランス能力の測定ができる点です。
後者は、まあ「遊び」ですが、前者は、数値的な問題と、風袋機能がないので、料理などには使えないでしょうが、何かしら使途はあるかと思います。
測定データの正確性は、(体重については)100g単位です。
体重計の家族共有の部分では、「乗るピタ」機能に類する自動識別機能はあります。
16人までの体重が記録できるとされます。
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以上、Xiaomi Mi スマート体組成計 2の紹介でした。
また、Bluetooth LE方式であり、Wi-Fi方式の機種を除けば、使いやすいと言えます。値段も安いので、気軽に試せるのが良い部分です。
【2021年発売】
【上位機種】
30・ HUAWEI Scale 3
¥3,300 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
【下位機種】DBY-B19(2023年追加)
30・ HUAWEI Scale 3 Bluetooth Edition
¥3,600 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大10人まで
最小計測単位:100g
通信方式:Wi-Fi Bluetooth LE
パソコン利用:
子のせ計測:対応
心拍数計測:対応
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:(連携可)
HUAWEI Scale 3 スマート体重計は、中国のファーウェイが販売する体重計です。
なお、2023年に下位機種が追加されました。
こちらは、Bluetoothのみの搭載で、心拍数計測非対応の廉価版となります。
あとは同じなので、同時に見ていきます。
スマホとの連携は、上位機はWi-Fi(2.4GHz帯)を利用する形式です。
ファーウェイの場合、他社の方式と少し異なり、スマホとBluetooth 5.0LEを使ったデータのやり取りが可能な上で、Wi-Fiでの自動転送も可能な形式です。
Wi-Fiがあれば、Bluetooth転送は不要に思えます。
しかし、おそらく、サーバーに個人情報送りたくない方のニーズ、あるいは、(将来)サーバーが使えなくなった際の保険ということでしょう。
バッテリーは、Wi-Fi式ですが、アルカリ電池4本です。
Huawei Health
¥0 Apple App Store
Huawei Health
¥0 Android APK
スマホアプリは、上記のアプリを利用します。
このアプリは【スマートウォッチの比較記事】でみたような、同社の製品にも使う総合健康アプリです。
iOSのヘルスケアアプリは、同期に「対応」です。
Google Fitも同様です。
正確には、サードパーティアプリ(Health Sync)経由ならば連携はできます。
なお、Androidについてはご存じだろう事情で、Huawei Healthは、Google Play経由ではなく、APKファイルでの提供です。そのため、ファーウェイの説明ページを上のリンクでは示しました。
パソコンとの連携は、想定しません。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・基礎代謝量
5・除脂肪体重
6・骨格筋量
7・体内水分率
8・タンパク質
9・骨ミネラル量
10・内臓脂肪
11・心拍数
計測できるデータは、上表の11種です。
注目は、心拍数も測れる点でしょう。ただし、体重計パネルで確認できるのは、体重・BMI・心拍数です。
測定データの正確性は、(体重については)100g単位です。
体重計の家族共有の部分では、「乗るピタ」機能に類する自動識別機能はあります。
IDと紐付けることで、10人までの体重が記録できるとされます。
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以上、HUAWEI Scale 3 スマート体重計の紹介でした。
ライバルのシャオミと較べる場合、サーバーを用意し、Wi-Fi対応としている部分で高度であり、便利です。
【2022年発売】
31・HUAWEI Scale 3 Pro
¥9,800 Amazon.co.jp (7/16執筆時)
共有可能人数:最大10人まで
最小計測単位:50g
通信方式:Wi-Fi Bluetooth LE
パソコン利用:
子のせ計測:対応
心拍数計測:
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:(連携可)
HUAWEI Scale 3 Proは、ファーウェイが販売する体重計の上位機です。
スマホとの連携は、先ほどみた機種と同じくWi-Fi・Bluetoothに対応する方式です。
本機についても、海外サーバーであることに問題を感じるならば、Bluetoothでのローカルな同期も可能です。その場合は、本体にメモリ機能はないので、スマホを起動しての利用にはなります。
バッテリーは、本機も電池式で、単3アルカリ電池が3本です。
1日1回の計測で約360日の保ちです。
スマホアプリは、下位機種と同じものです。
パソコンとの連携は、本機も想定しません。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・基礎代謝量
5・除脂肪体重
6・骨格筋量(総量)
7・体内水分率
8・タンパク質
9・骨ミネラル量
10・内臓脂肪
11・心拍数
12・四肢骨格筋量
13-17・部位別筋質
18-22・部位別骨格筋量
計測できるデータは、基本項目としては、12種類です。
下位機種と比べると四肢骨格筋量が増えます。
ただし、体重計搭載のパネルで確認できるのは、本機も体重・BMI・心拍数です。
さらに、本機については、手の部分にも4つの電極があり、両手両足でも測れるタイプです。タニタのアスリート向けの最上位機と同じです。
これにより、5カ所(右腕・左腕・胴・右脚・左脚)の部位別筋質測定を可能とします。
加えて、オムロンでもみた(痩せやすい体になっているかをみる)骨格筋量も、部位別筋質測定が可能です。
部位別を1つとカウントする場合、総計で22項目測れるのは、スマホ連動型の体重計やそのほかの体重計を含めても、おそらく、数だけで言えば最大でしょう。
タニタのアスリート向けは(アスリート向けに不必要なダイエット向きの指標だからと言う部分はおいておき)骨格筋量は未フォローですので。
測定データの正確性は、(体重については)50g単位です。
この部分もタニタと同じで、2つの周波数(デュアル周波数)で体組織を測します。
正確性の部分も担保があります。
加えて、4C法という書き方はしませんが「脂肪・ミネラル・タンパク質・水分」で、身体組成をみていることから、タニタの新機種同様、測定精度が高い4C法の機種だと思われます。
体重計の家族共有の部分では、「乗るピタ」機能に類する自動識別機能はあります。
10アカウント100人まで対応可能です。
IDと紐付けることで、10人までの体重が記録できるとされます。
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以上、HUAWEI Scale 3 Proの紹介でした。
この値段で、ここまで測れる機種はほかにないといえます。「アスリート向け」とは言えそうですが、コアなデータロガーにも向きそうです。
タニタのアスリート向けは、Wi-Fi非対応(Bluetooth)ですし、スペック面で言えば、今回紹介したモデルの中では、アスリート向けで最も優れるモデルといえます。
なお、本機については、Wi-Fiについては発売初期にトラブルがあり、その後、アップデートがありました。レビューを見る場合はその部分に注意して、比較的新しいものを参考すると良いでしょう。
次回につづく!
スマホに連動する体重計のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回も、スマホに連動できる体重計を比較してきました。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
3・ネットワーク体重計まとめ 【結論】
3-1:ANKER〈米国〉
3-2:issin ほか 〈各国〉
3-2:全体からのおすすめ商品の提案
体重計の正確性 ★★★★★
計測できる項目 ★★★★★
スマホとの連携 ★★★★★
アプリの利便性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる、3回目記事【こちら】は、ここまでみていない企業の製品をまとめてみていきます。
その上で、ここまで紹介してきた体重計全機から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら