【今回レビューする内容】2024年 MacでTVをみる方法!TVチューナーの性能とおすすめ・使い方:ピクセラのiMac Macbook Air Pro Mac mini対応TVチューナー:ワンセグ・フルセグ NASNE(ナスネ)でのMac TV視聴など
【比較する製品型番】ピクセラ Xit Brick XIT-BRK100W Xit AirBox XIT-AIR120CW XIT-AIR120CW-EC XIT-AIR120CW-EC Xit Base XIT-BAS1000T-MK Xit Stick XIT-STK110 XIT-STK110-LM Xit AirBox Lite XIT-AIR50 ピクセラ DTCP-IPプレーヤー StationTV Link
今回のお題
Macでテレビを見るのにおすすめな方法はどれ?
ども!Atlasです。
今日は、2024年10月現在、最新のMac用のテレビチューナーの比較です。
多くのコンテンツは「ネットで見れる」時代です。
しかし今回は、テレビ電波を受信して「Mac画面でTVを見るための」周辺機器の紹介です。
なお、著作権保護(HDCP)とM1プロセッサ対応の関係で、モニターが付くiMac・MacBookと、外部モニターが基本の Mac miniと、CPUの違いで、各製品の動作対応状況が変わってくる状況です。
かなりややこしいので、その部分を含めて説明しました。
このほか、Macを通しての「外出先での視聴」についてもフォローします。
1・Mac用TVチューナーの比較
1-1:TVアンテナを使う方法
費用:1.5万円〜
1-2:BDレコーダを使う方法
費用:3,000円〜
1-3:iPhoneを使う方法(ナスネ)
費用:1.5万円〜
記事は、3つのコンテンツに分けました。
前半(1-1)は、デジタルチューナー(フルセグTVチューナー)を紹介します。
つまり、ご家庭の「アンテナ」に接続して、放送中のテレビを受信するための、MAC周辺機器の紹介です。
MacbookやiMacを「地上波・BS・CSなどが見れるTV代わりにしたい」という方に最適な方法です。
中盤(1-2)では、ご自宅のレコーダー(ないしTV)から、「Macに飛ばす」方法の紹介です。
後半(1-3)では、最近可能になった「新しい方法」を紹介します。
2020年頃に登場した新しいM1プロセッサ搭載Macは、iOSの視聴アプリが、MacOS11で動かせます。
それを利用する「裏技的な話」となります。
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なお、「Mac画面をご自宅のTVに写す方法」は、記事が別になります。
Apple TVほかを比較した、以上のリンク記事ご覧ください。
よろしくお願いします。
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画質 ★★★★★
安定性 ★★★★★
チャンネル数 ★★★★★
録画機能 ★★★★★
設置の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各機種を詳しく紹介します。
そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
1-1・TVアンテナを使って見る方法
それでは、比較をはじめます。
はじめに、普通のTVと同じように、テレビアンテナを使って電波を受信し、Macに映すタイプの「TVチューナー」の紹介からです。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記しています。
MacOS 10.9〜13
【2018年発売】(価格注意)
1・ピクセラ Xit Brick XIT-BRK100W
¥31,000 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数:BS・CS・地上波×2
録画:可能(ダビング可)
外出先での視聴:不可
XIT-BRK100Wは、日本のピクセラの販売する製品です。
同社は、この分野では、業界最大手です。
数十年、TVチューナーを専門的に作ってきた日本の老舗で、大手メーカーのOEM供給元でもあります。
なお、本製品は、生産在庫が現状で尽きているようで、小売店での売価が安定しないため注意してください。2万円前後が2023年において通常でした。
おそらく、後継機が出ずに、これで生産が終息かなと思います。
チューナーの接続方法は、とても簡単です。
本機に、アンテナケーブルを差し込んで、付属のUSBケーブルでMacにつなげるだけです。
MacからUSB経由で給電できるため、ACアダプタすら不要です。
【1m・3m・5m】
HORIC アンテナケーブル
¥612〜 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
アンテナケーブルは、しかし「別売」です。
必要な長さを買ってください。
配線方法も、解説しておきます。
図のように、ご自宅の壁のアンテナ口がBS用と地上波用が別の場合は、別売の混合器で線を統合してから、チューナーに伝送する必要があります。
逆に、壁のアンテナ口が1つで、BSと地上波混合の場合は、そのままの直結配線でもOKです。
ただし、本機とTVとをわけて使いたい場合は、分波器が必要です。
HORIC 混合分波器 ケーブル2本付き
¥977 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
なお、上で紹介した「混合分波器」は、混合器としても分配器としても使える兼用品です。上図の様な配線が必要そうなら入手しておいてください。
動画の視聴方法も、簡単です。
「XIT」という同社の専用アプリ(無料)をMacにインストールするだけでOKです。
すでに提供がはじまって長いアプリですので、安定性も、勝手も良いです。1つのアプリ(ウィンドウ)としても、全画面にTVを表示させることもできます。
【アマゾン限定】【2TB】
バッファロー HD-AD2U3
¥10,480 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
動画の録画も、対応します。
チューナー数は、地上波・BS/CSとも2つなので、裏番組の録画も可能です。
録画先は、Mac内蔵のHDDも選べますが、外付けHDDを選ぶことも可能です。
また、15倍までの長時間録画にも対応します。
本機にはトランスコーダーが内蔵されているため、MacのCPUへの付加は最小限です。
15倍速録画ならば、2TBで3000時間の録画が可能です。
「WakeON機能」もあるため、録画予約をして録画をする場合、予約した時間になるとMac本体の電源が自動で入って録画予約が実行されます。
録画番組のコピーは、広く対応します。
基本的な部分で言えば、ダビング10・コピーワンスなど、デジタル著作権保護(CPRM/AACS)に関わる規格には全て対応します。
したがって、録った画像をブルーレイ・DVD・SDカードにダビングできます。
なお、本機は、SeeQVault対応ですので、外付けHDDやSDカードが規格対応すれば、HD画質での書き出しも対応できます。
ただ、この機能は本機をWindows環境で利用している際に限定され、Macについては非対応です。
画質を落としたくない場合は、ブルーレイへのダビングか、DVDへのダビング(AVCREC)に限られます。
番組表は、アプリに標準装備されます。
番組表を検索することや、トラックパッドの左右でチャンネルを選局するフリック操作も可能です。
また、録画予約は番組表から選択することも、日時入力することでも可能です。
TVメーカーのものほど細かくないですが、PCのパワーを活かして「サクサク動く」ので、快適度は高いほうです。
外出先からの遠隔視聴は、本機は「非対応」です。
放送中の番組などの遠隔視聴はできないので、この部分に対応したい場合は、次に紹介する上位機を選ぶ必要がます。
ただ、本機はチューナーを外した状態でも、Mac本体に録画した録画映像は外出先でも視聴することは可能です。
また、屋内のWi-Fiネットワーク内ならば、専用アプリで、スマホなどでみることは可能です。もちろん、Macが起動できる状態にある場合に限ります。
利用できるMacの種類は、注意が必要な部分です。
内蔵ディスプレイ搭載Macならば、旧Intel CPUほか、現行のM1 M2(Apple Silicon9)CPUまで対応です。
一方、外部ディスプレイへの出力は、Mac mini・Mac Studioほか、MacBookなどの外部ディスプレイ出力を含めて、M1 M2系の場合、非対応です。
外部ディスプレイ出力ができるのは、旧Intel CPUのMacのみです。
その場合も、モニターが「HDCP対応モニター」である必要があります。
このブログの【Mac向けの液晶モニターの比較記事】で紹介しているような現行品は基本OKですが、少し古いものを使い続けている場合は、注意してください。
結論的にいえば、現行世代の場合、MacMini・Mac Studioなどモニター未付属の機種の場合、本機を買っても意味がない点に注意です。
なお、こうした仕様に(ある意味)改悪された理由については【ピクセルのサイト】で説明があり、著作権保護の観点からとされます。
M1チップはHDCP対応なので、搭載しようと思えば、M1に対応できないことはないでしょう。
おそらく実際はニーズが少ないことから、ピクセル側の採算面の事情もあっての対応中止だと思います。
もちろん、キャプチャー用などのHDCPを解除する(法的に真っ黒な)スプリッタなどに対処するためという、著作権保護的な理由は十分にありえます。
しかし、著作権保護上の理由ならば、Windowsもそのような対応にするはずです。そのほか、M1対応機の開発にあたりApple側による開発についての何かしらの「縛り」がある可能性もありえますが、この方面の事情はAtlasには分かりません。
某市電の駅からテロ対策という理由で、ゴミ箱が永久撤去された事例を思い出しました。
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以上、ピクセラのXIT-BRK100Wの紹介でした。
テレビチューナーが欲しくて、ネット経由での遠隔視聴がは不要の場合、価格面を含めて、本機を選ぶのがもっとも良いでしょう。
設定も簡単なので、「簡単に接続したい」かたは、こちらの機種が良いです。
MacOS 10.13〜13
【2021年発売】
【通常型番】
2・ピクセラ Xit AirBox XIT-AIR120CW
¥16,234 楽天市場 (9/10執筆時)
【EC専用型番】
3・ピクセラ Xit AirBox XIT-AIR120CW-EC
¥18,800 楽天市場 (9/10執筆時)
【Amazon専用型番】
4・ピクセラ Xit AirBox XIT-AIR120CW-EC
¥18,800 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数:BS・CS・地上波×2
録画:可能(ダビング不可)
外出先での視聴:対応
XIT-AIR120CWは、ピクセラの販売するMac対応チューナーの上位機です。
3機種あります。
しかし、流通経路の違いで性能どれも同じです。値段で選んでOKです。
チューナーの接続方法は、先ほどの機種と異なります。
無線LANルーターを利用する仕組みだからです。
本機と無線LANルーターとを「有線LAN」でつなげ、ルーターとMacの間は、Wi-FiかLANケーブルでつなぐことになります。
なお、LANケーブルは、1本のみ付属します。
【1m・3m・5m】
HORIC アンテナケーブル
¥612〜 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
HORIC 混合分波器 ケーブル2本付き
¥977 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
アンテナとの接続方法は、1つ上で説明した機種と同じです。
繰り返しになるので説明しませんが、必要に応じて混合分波器を購入してください。
動画の録画も、基本的に下位機種と同じです。
Wチューナー搭載で、視聴時にも裏番組の録画に対応できる製品です。
番組表も、下位機種と同じものを使えます。
ただし、次の3点で、先ほど見た下位機種とは異なるため、注意してください。
【アマゾン限定】【2TB-8TB】
バッファロー HD-AD2U3
¥10,480〜 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
第1に、Mac内蔵のハードディスクに録画できない点です。
録画をは、市販のHDDをチューナー本体のUSB端子に取り付けて行います
認識できる容量は、最大8TBまでとなります。
第2に、長時間録画(15倍録画)に非対応という点です。
下位機種と違って、圧縮のためのトランスコーダーが採用されないためです。
例えば、2TBのハードディスクで地デジを録る場合、標準画質(最高画質)で最大300時間ほどになります。
第3に、デジタル著作権保護(CPRM/AACS)に対応しない点です。
HDDに録りためた画像を、BD/DVDなどにダビングすることはできません。
一方、本機のは、クラウド録画に対応する点が「売り」です。
ピクセルが運営するクラウドサービスを利用して、録画データをネットに保存できる仕組みです。
便利ですが、クラウドスペースを借りるための月間料金(300GB/980年〜)が必要です。
無料を望む場合、TeraBoxという無料のクラウドサービスは(例外的に)利用可能です。
ただ、無料サービスですし、ピクセラの責任範囲外であることをふまえて、使える方に限られるでしょう。
また、DropBoxなど、セキュアな有料サービスを自由に利用できるわけではないです。
外出先からの遠隔視聴は、対応です。
放送中の番組を含めて、録画した映像を、インターネット経由で転送し、外出先のスマホ・タブレットで視聴することが可能です。
クラウド利用に限らず、自宅のHDDなどに保存したものも大丈夫です。
利用する回線にも制限がなく、WI-FI以外でも、4G/LTE回線でも視聴可能です。
Windows・MacPCでの遠隔視聴も、対応です。
自宅と同じXitソフトを起動するだけで視聴できます。
UPnPでつながるので、詳しい知識も不要です。
Xit(サイト)
¥0 Apple App Store (9/10執筆時)
スマホでの遠隔視聴は、上述のアプリを利用してのアクセスです。
iPhoneだけでなく、Androidのスマホ・タブレットでもTV視聴が可能です。
その上で、スマホやMacからの外出先からの録画予約にも対応します。
利用できるMacの種類は、内蔵ディスプレイ搭載のMacならば、M1 M2プロセッサ(Apple Silicon)のMacでも利用可能です。
外部ディスプレイを利用する場合の状況は1つ上の製品と同じです。
Mac miniを含めて、現行世代のM1 製品への外部ディスプレイ出力は非対応です。
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以上、ピクセラの PIX-BR310Wの紹介でした。
下位機種と比較すると「外出先からの遠隔視聴」ができる点が魅力です。一方で、Mac本体には録画できない仕様です。
その点で言えば、スマホの回線使用量(ギガ)を節約したい方で、MacBookなどに録画した番組を持ち出して視聴することを考える場合は、下位機種のほうが良いでしょう。
一方、本機については、無線LAN(Wi-Fi)を利用する仕組みなので、外出先に限らず、自宅のルーターの性能に左右される部分があります。
必ずしも同時に揃えなくて良いでしょうが、不具合が生じたら、このブログの【無線LANルーターの比較記事】で紹介した最近の機種のうち、「動画の転送に強いタイプ」の購入を考えても良いかと思います。
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MacOS 10.13〜13
【2020年発売】
【通常型番】
5・ピクセラ Xit AirBox Lite XIT-AIR50
¥18,500 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数:地上波×1
録画:可能(ダビング不可)
外出先での視聴:対応
なお、このシリーズの廉価版となるのが、Xit AirBox Lite XIT-AIR50です。
機能面は、本機は地デジチューナーのみで、しかも、1チューナーです。
外出先からの視聴は同じく可能ですが、クラウド録画は非対応です。RMP形式の認証なのでB-CASカードも入っていません。
ハードディスク録画も2TBまでになります。
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結論的にいえば、能力的に格差があるので、本機の名前通り「ライトに」ながらみできればOKという方向けです。
【2022年発売】
MacOS 10.13〜13
【通常型番】
6・ピクセラ Xit Base XIT-BAS1000T-MK
(¥29,800) 楽天市場 (9/10執筆時)
チューナー数:BS・CS・地上波×3
録画:可能(ダビング不可)
外出先での視聴:対応
Xit Base も、ピクセラのMac対応チューナーです。
先ほどみたXit AirBoxの上位機となる新機種でクラファン(マクアケ)先行発売機です。
ただ、一般発売は遅れているようです。情報はないですが、だいぶ長い時間が経ったので、もうしないかもしれません。
チューナーの接続方法は、基本的には先ほどの機種と同じです。
本機とルーターを有線LANで配線し、Macなどには、Wi-Fiなどで飛ばす仕組みです。
アンテナとの接続方法も基本は同じです。
ただ、本機は、HDMI端子があるので、テレビとも直結できる点が違いです。
その分大きい(右図)のですが、レコーダー代わりにも利用できるという提案です。
【アマゾン限定】【2TB-8TB】
バッファロー HD-AD2U3
¥10,480〜 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
録画は、したがって、別売のHDDに行う仕組みです。
認識できる容量は、最大8TBまでとなります。
チューナー数は、3つです。
ただ、1基は視聴専用です。
ただ、本機については先ほどみたXit AirBoxと連携させることで最大8番組まで同時に録画できることを売りの1つにしています。
本体価格は必ずしも安くないですし、後ほどみるレコーダーで対応させた方が安いので、そういった使い方は希でしょう。
そうなると、先述のようにクラウド録画に対応できる部分でどの程度ニーズがあるかですが、やや微妙なところはあります。
あとの部分は、基本的に先ほどの機種と同じです。
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以上、ピクセラのXit Base の紹介でした。
用途的にテレビの録画機能やレコーダーと被るので、「クラウド」を利用する方以外は、あまりニーズがないでしょう。
Macで使うにしても、基本的には下位機種で良いかと思います。
MacOS 10.6〜13
【2020年発売】
7・ピクセラ Xit Stick XIT-STK110
¥9,950 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
8・ピクセラ Xit Stick XIT-STK110-LM
¥9,113 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数:地上波×1
録画:可能(ダビング不可)
外出先での視聴:
サイトスティック XIT-STK100も、ピクセラが販売するMac向けのTVチューナーです。
接続方法は、本機の場合、USB直付けです。
ノートPC用のチューナーとして大昔からあるタイプです。
とても小型です。
チューナーは、ただし、地上波のフルセグチュナーのみ搭載となります。
また、1024×576のハイビジョンに満たない画質ですから、基本、15インチのノートPCでウィンドウで「ながら見」するような用途に限られるでしょう。
エレコム アンテナケーブル(1m-10m)
¥1,350〜 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナーの接続方法は、付属のロッドアンテナを利用するのが基本です。
そのほか、付属のアンテナケーブルを利用することも可能です。アンテナケーブルは別売です。
動画の録画は、対応します。
ただし、長時間録画は非対応で、また裏番組の録画も非対応です。
保存については、Mac内蔵のHDD以外にも選べます。
録画番組のコピーは、ダビング・コピー&ムーブに非対応です。
外出先からの遠隔視聴も、非対応です。
もちろん、ロッドアンテナ搭載ですから、電波状況が良い場所ならば、「外出先でも見れる」製品です。
番組表は、本機もXitを利用するため、できることは先ほどまでの機種と基本的に同じです。
字幕表示・音声切替になども対応です。
利用できるMacの種類は、ノートPC(MacBook)やiMacなら問題なくOKです。
ただし、外付けモニターを利用する場合は、本機も、旧Intel系CPUかつ「HDCP対応モニター」である必要があります。理由は先ほど説明した通りです。
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以上、ピクセラのXIT-STK110の紹介でした。
ロッドアンテナ装備で、軽量で持ちはこびには適する機種です。
なお、この手のロッドアンテナを利用する製品は、壁の厚いような(企業ビルや図書館のような)場所では、ワンセグでも入りにくい場合もあるので、ネットの評価が「芳しくなくなる」場合が多いです。
ただ、窓に面した場所ならば、たいていは問題なく入るため、マクドやスタバなどでの利用などは、経験上あまり問題が生じないと言えます。
ただし、地上波のフルセグチュナーのみの製品ですので、(ギガ問題は置いておき)外出先では、自宅にチューナーを設置する方式の方が、画質や受信状況において高い満足感が得られると思います。
1-2・ブルーレイやTVから転送する方法
続いて、ご自宅にあるTVやレコーダーを利用する方法です。
MacとはDTCP-IPプレーヤー というジャンルのソフトを利用することになります
やや特殊ですが、(場合によっては)割と安く上がるだろう方法の紹介です。
MacOS 10.9〜13
9・ピクセラ DTCP-IPプレーヤー StationTV Link
¥2,426 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数
録画:
外出先での視聴:
StationTV Linkは、ピクセラが販売する、Mac用のアプリ(ソフトウェア)です。
本製品は、Macにインストールして利用する「DTCP-IP対応アプリ」です。
DTCP-IPは、映像業界の統一規格の1つです。
(地デジなどの)著作権コンテンツを「家庭内LANネットワークに限って」遠隔再生可能とするものです。
Macでは、(Atlasが知る限り)このアプリが唯一のDTCP-IP対応アプリです。
1・SONYのブルーレイレコーダー
2・パナソニックのブルーレイディーガ
3・東芝の全録レグザブルーレイ
4・シャープのアクオスブルーレイ
5・おすすめブルーレイレコーダー【結論】
受信に必要なものは、レコーダーかTVです。
ただし、利用するには、それぞれがDTCP-IP(サーバー)に対応している必要があります。
レコーダーは、上の6つの記事紹介している、1-2年以内発売の最新機種で「無線LAN内蔵」ならば、DTCP-IP(サーバー)機能を持ちます。
TVは、無線LAN内蔵でも、DTCP-IP(サーバー)に対応しないもの(DTCP-IP〈クライアント〉のみ対応)も多いです。
そのため、確実に「使える」と、Atlasは断言できません。
特に、この規格は日本独自なので、海外ブランドTVは特に注意です。
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結論的にいえば、割と新しめのレコーダーをお持ちの方か、レコーダーも一緒に買い替えようという方ならば、この方法がとれる「可能性」があります。
ただ、相性問題もあるため、ピクセラの【対応情報】を見て、該当機をお持ちの方に限って、おすすめします。レコーダー側の設定も必要なので、難易度は高めです。
画質は、フルHD画質までです。
これは、DTCP-IPが4Kをサポートしないためです。
動画の録画は、非対応です。
ただし、レコーダーに録画してある番組の再生は可能です。
外出先からの遠隔視聴は、非対応です。
DTCP-IPは、家庭内ネットワークに限って利用可能な規格だからです。
番組表は、放送中の番組については取得できます。
利用できるMacの種類は、MacBookやiMacの内蔵ディスプレイなら問題なくOKです。
一方、Macに外付ディスプレイをつないでいる方は、こちらの場合も、モニターが、旧Intel系CPUかつ「HDCP対応モニター」である必要があります。
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以上、ピクセラのStationTV Linkの紹介でした。
他社レコーダー依存型ですが、格安に導入できるのがメリットです。
ただ、他社機とリンクさせる仕組み上、安定性の部分は大きな課題であり、レビュー評価も割と厳しめのものが多いです。
Mac側のOSの更新で不具合が出るとの報告があるため、基本的に【対応情報】のある機種を利用する中級者以上の方が、利用を検討してください。
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MacOS 10.9〜13
10・ピクセラ StationTV
¥(2,940) Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数
録画:
外出先での視聴:
なお、似た名前のMac用プレーヤーとして「StationTV 」が売られます(現在在庫なし)。
ただ、こちらは、昔のピクセラのチューナーを持っていた方で、Macでも見たい方向けに売られているもので、全く性質が異なります。
先述のように、現在のチューナーは、Xit(サイト)に更新されていますし、これからチューナーを買われる方向けに言えば「選んではいけない」ソフトです。
1-3・iPhoneからM1 Macに送る方法
最後に、新しいM1搭載のMacでのみ可能な方法について解説します。
1・MacBookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
以上の個別記事でも紹介しましたが、2020年後半以降、インテル系ではなく、(M1 M2 M3ほかApple製CPU(アップルシリコン)搭載Macが登場しています。
Apple製CPUは、iOSのアプリをMac上に表示し、利用することができます。
そのため、iOS用に開発されたTVアプリ(チューナー)が利用できます。
このブログには「別記事」として、【iPhoneでテレビを観る方法】という記事があります。このタイプの製品を利用すれば、原理的にMacに映像を表示することが可能です。
【2021年発売】
11・バッファロー nasne NS-N100
¥32,800 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
【旧製品】(註:旧機のみ27年7月でサポート終了)
12・SONY nasne CUHJ-15004
¥22,400 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
HDD容量:2TB
読出速度:
動画のムーブ:対応(DTCP+IP)
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:
その場合、SONYから、バッファローに移行して復活して話題の「ナスネ」を含む、iOS用に開発された(=Mac用アプリがない)ものも視聴できます。
全てのアプリが動く保証はないです。
しかし、Nasneのスマホ視聴アプリは発売時「動いていた」ので、Apple製CPUのかたはこのような方法も選択肢になります。
なお、NASNEについては、先ほども紹介した【iPhoneでテレビを観る方法】のほか、【TV向けNASの比較記事】でも詳しく説明しています。
今回の結論
MacでTVを見るためのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、Macでテレビを見る方法について紹介してきました。
基本的に、ここで説明した方法が、現在Macで可能なTVの視聴手段の全てです。
最後に、どの機種を購入するべきなのか、Atlasのおすすめ機種!について書いておきます。
第1に、iMacやMacbookでテレビを見たい方に、性能面・価格面で最もおすすめできる機種は、
MacOS 10.13〜13
【2021年発売】
【通常型番】
2・ピクセラ Xit AirBox XIT-AIR120CW
¥16,234 楽天市場 (9/10執筆時)
【EC専用型番】
3・ピクセラ Xit AirBox XIT-AIR120CW-EC
¥18,800 楽天市場 (9/10執筆時)
【Amazon専用型番】
4・ピクセラ Xit AirBox XIT-AIR120CW-EC
¥18,800 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数:BS・CS・地上波×2
録画:可能(ダビング不可)
外出先での視聴:対応
画質 ★★★★★
安定性 ★★★★★
チャンネル数 ★★★★★
録画機能 ★★★★☆
設置の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
・ピクセラ Xit AirBoxでしょう。
もちろん、性能の同じ特定量販店モデルやAmazon限定モデルでもOKです。
遠隔視聴は、単に「見る」だけの機種ならば他にもありますが、外出先にてMacのほか、スマホやタブレットでTVを視聴できる機能は、現状ではこの機種が唯一です。
また、自宅内でも「Macをいちいち起動せずともTVがスマホで見れる」のは、この機種に限定されるため、ベッドで「寝転びながら」TVを見たい場合にも向くでしょう。
設置も簡単です。
すでにご自宅に無線LAN(Wi-Fi)ルーターを持っている方は、ご家庭のアンテナ線をこのチューナーにつなげて、無線LANルーターとLANケーブルで接続するだけで終わりです。
説明書もしっかりしているため、見ながらやれば設置は容易です。
一方、ルーターをお持ちでない方や、Wi-Fiの速度面で不安のある方は、このブログの【無線LANルーターの比較記事】で、新機種をお探しになるのも良いでしょう。
【アマゾン限定】
バッファロー HD-AD2U3
¥10,480 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
録画は、一方で、長時間録画こそ非対応ながら、市販のHDDで録画できます。
このブログでは【外付けハードディスクの比較記事】があります。よろしければご覧ください。
【1m・3m・5m】
HORIC アンテナケーブル
¥612〜 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
HORIC 混合分波器 ケーブル2本付き
¥977 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
なお、本体のアンテナ端子は1つなので、必要に応じて混合分波器を購入してください。
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MacOS 10.13〜13
【2020年発売】
【通常型番】
5・ピクセラ Xit AirBox Lite XIT-AIR50
¥18,500 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数:地上波×1
録画:可能(ダビング不可)
外出先での視聴:対応
画質 ★★★★★
安定性 ★★★★★
チャンネル数 ★★★☆☆
録画機能 ★★★☆☆
設置の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
ただ、さほどテレビも見ないし、あまり凝ったことが不要ならば、Xit AirBox Lite XIT-AIR50でもよいでしょう。
地デジチューナー1つのみですので、ある意味「ながらみ」専用ですが、安いです。
とはいえ、お出かけ視聴も対応できますし、実際、そうしたニーズはあるでしょう。
第2に、録画機能をフルに使いたいと考えている方に、おすすめな機種は、
MacOS 10.9〜13
【2018年発売】(価格注意)
1・ピクセラ Xit Brick XIT-BRK100W
¥31,000 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数:BS・CS・地上波×2
録画:可能(ダビング可)
外出先での視聴:不可
画質 ★★★★★
安定性 ★★★★★
チャンネル数 ★★★★★
録画機能 ★★★★★★
設置の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
ピクセラ社のXIT-BRK100Wを購入するとよいでしょう。
ただし、先ほど書いたように、価格には注意してください。
録画は、トランスコーダー搭載でマックに負担をかけずに15倍録画に対応するほか、Mac対応のTVチューナーでは唯一、ダビング10など、データのコピー・ムーブに対応する機種です。
コピー未対応の他機種の場合、撮ったTV番組をブルーレイなどに焼き付けたりして、持ち出したり、保存することができません。
さらに、チューナーが壊れた場合、新しいチューナーを買っても撮りだめた画像は永遠に再生できなくなります。
そのため、録画機能をフルに使いたいと考えている方は、こちらのUSBチューナーが良いでしょう。
遠隔視聴は、一方で、インターネット経由では、非対応です。
ただ、MacBookのHDDに録画した映像を、チューナーなしで外出先で見れるため、「電車や飛行機の中でMacで映像を見たい」などのニーズに応えるでしょう。
設置は、Wi-Fiを使わないため、XIT-AIR100W以上に容易です。
USBケーブルをMACにつなぐだけで視聴できる点で「最も接続が簡単なチューナー」といえるため、「とにかく簡単につなげたい!」という方にもおすすめです。
第3に、地上波TVをモバイルノートで「ながら見」したい方には、
MacOS 10.6〜13
【2020年発売】
7・ピクセラ Xit Stick XIT-STK110
¥9,950 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
8・ピクセラ Xit Stick XIT-STK110-LM
¥9,113 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
チューナー数:地上波×1
録画:可能(ダビング不可)
外出先での視聴:
画質 ★★★★☆
安定性 ★★★★☆
チャンネル数 ★★★☆☆
録画機能 ★★★★☆
設置の容易さ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
ピクセラの発売する、サイトスティック XIT-STK110でしょう。
画質は、ハイビジョン画質以下ですが、地上波/ワンセグに対応するため、小さいモバイルノートの「画面の隅」に表示し、「作業をしながら見る」という使い方ができます。
遠隔視聴式の場合、(無料Wi-Fiスポットなどを利用しないならば)、スマホの回線使用量が心配です。
その点、ロッドアンテナを装備するこの製品は、「使いすぎ」の」心配がない点で安心でしょう。
設置は、ロッドアンテナを利用するならば「差すだけ」です。
一方、ワンセグ受信であっても、壁の厚い室内などは「入りにくい」です。この点のリスクは招致の上で買うべき製品となります。例えば、「固定された自席で常に使う」方などは、他方式が良いでしょう。
補足:必要なアンテナなどについて
というわけで、今回はMacでTVを見る方法について書きました。最後におまけ。製品以外に視聴に必要かもしれない機材について書いておきます。
【DXアンテナ】
DXアンテナ 室内アンテナ US10WB
¥1,844 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
第1に、アンテナです。
自宅設置タイプの場合、TVアンテナが必要です。
アンテナ口が近くにない場合は、屋内用の小型アンテナを購入する方法が考えられます。
このアンテナを屋内の窓の近くに置くことになります。
場所にもよりますが、地デジになってからは、小型アンテナでも意外に良く入ります。
HORIC アンテナケーブル(1m・3m・5m)
¥612〜 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
HORIC 混合分波器 ケーブル2本付き
¥977 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
第2に、分波器です。
アンテナ線をTVと分ける場合は分波器が必要です。
ここで紹介した機種にはロングアンテナケーブルが付属しませんので、必要に応じてそれらは購入する必要があります。
マスプロ ブースター UBCTRW30-P
¥13,000 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
第3に、テレビ用の増幅器(アンプ・ブースター)です。
安定して映像が入らない場合に限りますが、「最後の手段」として重要です。
ブースター持っているという人でも、 (UHF帯をフォローしていても)地上波デジタル以前に買われたブースターだと効果はありません。
使ってみて「数チャンネルがどうしても映らない」といった症状が出た場合、増幅器の利用は考えて良いでしょう。
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というわけで、今回はMac用のTVチューナーの紹介でした。
1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac studioの比較
そのほか、Mac系のパソコンについては、いくつか紹介記事があります。同時購入される方は、どうかご覧ください。
5・Mac向きディスプレイの比較
6・Mac向きプリンターの比較
7・Mac向きのマウスの紹介
8・Mac向きDVDドライブの比較
9・Mac用テレビチューナー
10・Mac用Office 2024の比較
また、Mac関連製品の記事もよろしくお願いします。
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