【今回レビューする内容】2024年 プレゼン用のレーザーポインター・PCプレゼンターの性能とおすすめ・選び方:緑色レーザー・赤色レーザー:パワポ:ペン型対応:プレゼンテーションマウス PowerPoint Keynote対応:Windows Mac対応:人気機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】 Canon PR80-GC PR1100-R PR1-HY PR-500-RC コクヨ サシ-41N ELA-MGU91 ELA-GU94N ELA-GU91N ELP-R30 ELA-R130 ELP-GP30 ELP-G30 ロジクール R500sGR R500sMG SPOTLIGHT R1000 R800t R400f technologic TCG-001 TCG-005 サンワダイレクト MA-WPR14BKN MA-RING2BK 400-MAW151GM 400-MAW151BK2 Kensington K72426JP AMERTEER 031 038 H108 H101 AMERTEER 075 RF075 プラス e-bow イーボー EB-R20 28-504 EB-10 28-503 ほか
今回のお題
パソコンで使うレーザーポインターのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2024年9月現在、最新のPC用レーザーポインターの比較です。
基本となる操作感や精度はもちろん、電波の飛びや、ポインタ自体の視認性などのスペックに注目しながら書きました。
代表的な製品の多くは、Atlasも使ったことがあるのでその経験もふまえています。
1・レーザーポインターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:CANON〈日本〉
1-3:ロジクール〈スイス〉
1-4:コクヨ 〈日本〉
1-5:サンワサプライ〈日本〉
2・レーザーポインターの比較 (2)
2-1:プラス 〈日本〉
2-2:technologic 〈日本〉
2-3:AMERTEER 〈中国〉
2-4:その他の企業〈各社〉
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、 はじめに「選び方の基本」を示します。
その後、メーカーごとに各社の製品を見ていきます。
オーソドックスな「サシ棒タイプ」から、リモート会議(テレビ会議)にも対応できる「プレゼンター型」まで、広く紹介しました。
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レーザーの明るさ ★★★★★
無線の到達距離 ★★★★★
マウス操作 ★★★★★
握りやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。
よろしくお願いします。
1-1・レーザーポインタの選び方の基本!
具体的な製品紹介にはいる前に、PC用レーザーポインターの「選び方の基本」の説明からです。
レーザーポインタは、最新製品だけでも市場に30種類以上あります。
ユーザー側の選択肢の幅は広いですが、目的に適った製品を選ぶのは「やや難しい」とも言えます。
ただ、以下の3点に注意すれば、「ほぼ間違いなく」皆さんの目的に合う製品を、規定予算内で探せるでしょう。
1・レーザー光の視認性
第1に、レーザー光の視認性です。
「赤色レーザー」と「緑色レーザー」という区別は皆さんご存じでしょう。
しかし、現状で言えば「4つのグレード」に分かれると考えた方が、理解はより正確です。
順番に説明しておきます。
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第1に、「普通の赤色レーザー」です。
比較的格安ですが、波長の関係で、プレゼンでの視認性はやや緑色に劣ります。
到達距離も、50メートル程度です。
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第2に、「明るい赤色レーザー」です。
ただ、最近は、635nmの波長で、「従来よりも明るい赤」を出せる新型製品も現れてきました。
到達距離は、70メートル程度の評価が出ています。
コスパも割と良いので、現在狙い目なグレードです。
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第3に「普通の緑色レーザー」です。
比較的高価で、電池も食いますが、プレゼンでの視認性は、赤色より優れます。
また、緑色レーザーは、「分かってる人」の間では「高級品」というイメージが定着しています。そのような方からは、「できる人」とみなされやすい「武器」と言えます。
到達距離は、200メートルです。
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第4に「明るいの緑色レーザー」です。
ダイレクト式という新しい技術で514nmの波長を実現しています。より明るい緑色の製品です。
到達距離は、従来同様の評価ですが、視認性は大幅に向上しました。
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結論的に言えば、「視認性」と「高級感」の上では、「明るい緑色レーザー」ですが、「実用性」と「費用対効果」を考えると、新型の「明るい赤色レーザー」を採用する製品も悪くないと言えます。
2・レシーバーの電波到達距離
第2に、レシーバーの電波の到達距離です。
PC用のレーザーポインター(プレゼンター)については、「ページ送り」「マウス操作」などの信号はUSB端末から、無線で伝送しています。
一方、電波の強度は差があり、10m程度の貧弱なモデルから、30m程度まで対応できる高性能なモデルまであります。
特に「大講義室」で歩きながらプレゼンをするような方は、この点のスペックも重要です。
3・便利ボタンや機能の充実度
第3に、便利ボタンや機能の充実度です。
PC用として発売されているレーザーポインターは、「進む・戻る・ブラックアウト」など簡易的なプレゼン画面の操作のほか、マウスとして画面操作ができる機種もあります。
また、最近は、プレゼン時間のカウントダウン表示機能や、バイブレーション式タイマーを搭載する機種なども出はじめました。
今回は、こうした機能の充実度も詳しく説明します。
ただし、多機能モデルは「ブラインド操作にコツが必要で、誤操作が多くなりがち」であるほか、「重くなりがち」なので、必要な機能を「厳選」して選ぶのがポイントです。
ーー
以上、レーザーポインターの選び方基本の紹介でした。
今回は、これら3点比較基準としながら、レーザーポインターを探していきます。
なお、対応するOSは、今回紹介する機種は、Windowsは全機種対応です。
Mac OSXについては、主に「マウス機能付き」機種については非対応な機種もあります。そのため、対応・非対応については、機種ごとに説明を加えています。
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冒頭でも書いたように、以上のメーカー順に見ていくことにします。
1-2・キヤノンのレーザーポインター
はじめに、キヤノンのレーザーポインターを紹介します。
キヤノンの場合、マウス(カーソル)操作に対応するものを「プレゼンター」、スライド送りなどだけ対応するものを「レーザーポインター」として区別して売っています。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2018年発売】
【緑色レーザー】
1・Canon PRESENTER PR1-HY
¥15,648 楽天市場 (9/18執筆時)
ポインターの色 :緑色
【2021年】
【赤色レーザー】
2・Canon PRESENTER PR7-HY
¥11,300 楽天市場 (9/18執筆時)
ポインターの色 :赤色
無線操作の到達距離:30M
マウスとしての機能:あり
対応OS:Windows, Mac OSX
電源:単4電池2本
サイズ:125×32×25mm
重さ:63g
PRESENTER PR1-HYは、キヤノンのプレゼンターの最上位機です。
2021年に下位機種となるPR7-HYも発売されました。
違いは後述するように、レーザー光の色のみなので、同時に紹介します。
本体形状は、やや太めのスティックタイプです。
サイズは、125×32×25mmですので、長さはさほどなく持ちやすいタイプです。
重さは、総重量で63gです。
軽くはないですが、平均的な重さです。
電源は、単4電池を2本利用する仕様です。
持続時間は、約35時間となります。問題のない水準でしょう。
レーザーは、2機種で異なります。
上位機は、最大出力が515nmの「明るい緑色」の光源です。
下位機は、最大出力が635mmの「明るい赤色」の光源です。
ちなみに、キヤノンは、ダイオードを直接発光させるダイレクトグリーン方式を採用するため、明るくできます。
一方、両機種とも、マウス操作が可能なプレゼンター機能が搭載です。
カーソルを自分でデザイン・設定できるほか、「虫眼鏡風強調表示」ができるなど、機能性は高いです。
USBの到達距離は、30Mです。
後述するコクヨの上位機と同様で現行の最高水準です。
パソコンと講壇の位置の離れた講演にも十分対応できます。また、USBレシーバーは、下部に収納できます。
マウスカーソルの操作は、上図の円形の物理的なボタンで「上下左右」を操作する型式になります。
ジャイロを使う、ロジクールに比べるとやや古典的な操作法です。
ただ、操作時のミスは、この方式のが少なめとは言えます。
ボタン構成は、マウス部分のほか、「進む」「戻る」「スライド開始」「スライドミュート」という構成です。
USBレシーバーは、長さ6cmです。
短くはないものの、本体に収納できるため利便性は良いです。
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以上、キヤノンの PRESENTER PR1-HYの紹介でした。
マウス操作も同時にしたい方は、選択肢となる上位機種です。
コクヨほか、他社機もこういった機種がありますが、レーザー方式の新しさや、本体の軽量性、価格の安さでは、こちらが有利であり、競争力は高いといえます。
【2016年発売】
3・Canon PR-500-RC
¥ 6,636 Amazon.co.jp (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:半径30M
ポインターの色 :赤色
マウスとしての機能:なし
対応OS:Windows, Mac OSX
電源:単4電池2本
サイズ:115×29×24mm
重さ: 53g(電池含)
PR-500-RCは、キヤノンのレーザーポインターです。
先述のように、キヤノンはマウス(カーソル操作)ができないものは、プレゼンターではなく、レーザーポインターと呼びます。
なお、このシリーズには、カウントダウンタイマーが付属しPR11-GC とPR-110-RCと言う上位製品があったのですが、すでに終売です。
本体形状は、ペンタイプに近い細いモデルです。
全体的にスタイリッシュで、デザイン性では圧倒的に優れた製品です。
重さは、電池の重さを入れて、総重量で53gです。
レーザーポインターとしては、標準的な重量です。
電源は、単4電池を2本利用する仕様です。
持続時間は、十分な時間と言える約27時間です。
レーザーは、本機は赤色のみです
ただ、635nmの波長で、「明るい方の赤色」です。
70mの範囲で届くので、視認性の点で問題にはならないでしょう。
USBの到達距離は、30Mです。
上位機と同じで、優秀です。
ボタン構成は、「進む」「戻る」「スライド開始」「スライドミュート(ブラックスクリーン)」という構成です。
完全なマウス操作はできないものの、必要なボタンは完備します。
USBレシーバーは、長さ6cmです。
プレゼンター型と同じで収納も可能です。
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以上、キヤノンのPR-500-RCの紹介でした。
オーソドックスな製品ですが、比較的安めで、能力も堅実です。
赤色ですが、明るい方の赤色なので、この価格帯では優秀と言えます。
先ほど見たプレゼンター型である必要がないなら、予算を節約してこちらを選んでも良いかと思います。
【2019年発売】
【緑色レーザー】
4・Canon PR80-GC JPN HPB
¥11,980 楽天市場 (9/18執筆時)
【赤色レーザー】【Amazon限定】
5・Canon PR1100-R
¥6,210 Amazon.co.jp (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:20M
ポインターの色 :緑色
マウスとしての機能:なし
対応OS:Windows, MacOSX
電源:単4電池1本
サイズ:135×22×23mm
重さ: 39.5g
PR80-GCも、キヤノンのレーザーポインターです。
本機は、Amazon限定ですが、ペンクリップを省いた上で、赤色レーザーにしたPR1100-Rという機種もあります。
そちらは、波長が650mmの旧式の赤色レーザーでしたし、終売かと思います。
本体形状は、同社の製品としては、最もスリムです。
一般的に言う「サシ棒型」ですから、形状的に、使い慣れた方も多いでしょう。
重さは、総重量で、39.5gです。
細い形状ですので、電池込みでの重さは、さらに軽量です。
電源は、単4電池1本を利用する仕様です。
一方、電池の本数が少ないこともあり、平均的な持続時間は約13時間です。
予備の電池を1本持ち歩くと安心でしょう。
レーザーは、515nmの波長の「明るい緑色」をしっかり採用です。
USBの到達距離は、ただし、20Mです。
十分とはいえますが、スリム化の影響か、本機については、30Mは届きません。
ボタン構成は、「進む」「戻る」と、「スライド開始・終了・ブラックスクリーン」が設定できる汎用ボタンです。
このタイプは、「進む」「戻る」が別枠にあるので、誤操作が少ないのですが、ボタン数が少ないのがネックではあります。
パソコン側に付けるUSBレシーバーは、長さ3.8cmと短めです。
このあたりは、20Mという到達距離に影響を与えてしまっていますが、持ちはこびには便利でしょう。
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以上、キヤノンのPR80-GC の紹介でした。
とにかく軽量な、「サシ棒型」で、緑色レーザー採用の格安機を探している方には、とても良い候補でしょう。
あくまで、「昔ながら」の製品ですが、レーザー光の波長の工夫の部分で、多少「先進的」とも言える「ワンポイント」があるので、買換の動機ともなるでしょう。
1-3・ロジクールのレーザーポインター
続いて、スイスのロジクールの製品の紹介です。
ジャイロを使った面白い製品を展開します。
同社の場合、「プレゼンテーションリモコン」あるいは「ワイヤレスプレゼンター」という商品名での販売です。
【2017年発売】
6・ロジクール スポットライト R1000GD
7・ロジクール スポットライト R1000SL
¥15,300 Amazon.co.jp (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:20M
ポインターの色 :
マウスとしての機能:あり
対応OS:Windows, Mac OSX
電源:リチウムイオン電池
サイズ:131.3×28.1×12.1mm
重さ:49.2g
R1000 SPOTLIGHTは、ロジクールが販売する「プレゼンテーションリモコン」です。
すでに発売から時間が経ちましたが、プレゼンターの常識を靴買いした「革新性」は、現在でも高く評価できるといえる機種です。
レーザーは、未搭載です。
しかし、その代わりに、本体にモーションセンサーが採用されます(ジャイロ)。
本体スティックを手に持ち、画面に向かって動かしたい方向にスティックを動せば、ポインターボタンが連動して移動する仕組みです。
従来的なプレゼンテーション・マウスと異なり、ボタン操作が不要という点が新しいです。
ポインターは、カーソル表示のほか、周囲と明るさのコントラスト差をつけた「虫眼鏡風な」強調表示や、レーザーポインター風の表示などが可能です。
本体の形状は、平べったい形状です。
しかし、長さはわずか13pで、手のひらサイズの小型なので、持ちやすいです。
重さは、49.2gと軽量です。
電源は、本機も、単4電池を1本利用する仕様です。
バッテリーは、フル充電すると3ヶ月使える容量です。また、緊急時には1分間充電で3時間分のバッテリー量を充電可能です。充電は付属のUSB-Cケーブルを利用します。
電池の残量警告は、本機もアプリで行う仕様です。
レシーバーの到達距離は、20Mです。
少し短めです。
こちらは、付属のUSBレシーバーのほか、Bluetoothでもペアリングできる方式です。消費電力の低いBluetoothSmartに対応するため、バッテリーの保ちは良いです。
ボタン構成は、「次へ」「戻る」のほか、ソフトによるカスタム対応できるボタンが付属します。
画面のホワイトアウトや、音量調節など設定が割り振れます。
USBレシーバーは、長さ4cmです。
Bluetoothの場合は不要です。
こちWindowsのほかMacにも対応しています。
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以上、ロジクールのスポットライトの紹介でした。
Atlasも発売日に予約購入し、仕事で利用しています。
モーションセンサー採用の「空中マウス」としてポインターを動かすという近未来的なプレゼンターです。
良い製品でAtlasも気に入っています。
この方式の場合、TV会議でのプレゼンにも利用できます。また、会場が広く、ユーザー側がマルチモニター仕様である大講義室でも支障なく、利用できます。
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ただ、公平を期して言えば、レーザーポインターに優る点がある一方、欠点もあります。
第1に、ソフト的にカーソルを操作する方式のため、使いたいときに即座に反応しない場合がある点です。
第2に、マルチスクリーンでプレゼンしている際に、たまにカーソルがどこにあるか行方不明になる点です。
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結論的に言えば、スライドを使いながら、即興的にポインターを利用するような方には、「違和感」がある製品です。
ただ、慣れれば非常に便利な製品で、デザインがスマートで、軽量で持ち運びやすいという利点もあります。
【2022年発売】
8・ロジクール ポインター R500sGR
9・ロジクール ポインター R500sMG
¥ 6,300 Amazon.co.jp (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:20M
ポインターの色 :赤色
マウスとしての機能:なし
対応OS:Windows, Mac OSX
電源:単4電池1本
サイズ:247×123.6×36.6mm
重さ:48.4g
R500 は、ロジクールから販売されているワイヤレスプレゼンターです。
2022年に型番の変更がありました。
しかし旧機種(R500GR R500MG)と以下で示す性能は同じです。
本体の形状は、ユニークです。
平べったい形状ですが、表面がラバーなので違和感なくグリップできます。
デザイン性と機能性が共存しており良いと思います。
重さは、48.4g ですので、軽量です。
電源は、本機も、単4電池を1本利用する仕様です。
持続時間は、一方、12ヶ月という表記です。
先述のように、メーカーによって評価基準が異なるので、比較は難しいです。ただ、「長持ち」と言えます。
一方、電池残量の警告ランプはないですが、付属アプリを利用すると、電池残量警告が得られます。
また、電池寿命が切れかけると、レーザーが出なくなりますが、ポインタ動作自体はさらに1週間もつので、この点も便利です。
無線操作の到達距離は、20Mです。
ただし、この機種は、USB無線のほかBluetoothでの接続も可能です。
Bluetooth Low Energy対応機なので、その場合のバッテリー消費も少なめです。
レーザー光は、 赤色レーザー採用です。
ただ、波長は、50m到達クラスの赤色レーザー(640nm-660nm)です。
この点で言えば、キヤノンに比べて旧式です。到達距離も50Mほどでしょう。
マウス操作機能は、一方、この機種も持ちません。
ボタン構成は、「進む」・「戻る」・「ブラックアウト」と一般的な構成です。
「進む」ボタンが大きめで押しやすいのは、この機種の良い部分でしょう。
本体の重さは、電池込みで53.5gと軽量です。
パソコン側に付けるUSBレシーバーは、1.7cmと超小型です。Bluetoothの場合は、さらにレシーバー自体不要です。
Macについては、「公式対応」となります。
そのほか、Bluetoothということで、AndroidやiOSでもプレゼンターとして利用できるため、タブレット端末でのプレゼンにも利用できる点で利便性があるでしょう。
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以上、R500MGの紹介でした。
最近のロジクールらしい、ゆるやかな曲線的なデザインで、所有欲が湧きます。
レーザーポインターとしては、旧式の赤色レーザーで「イマイチ」ですが、とくに、タブレットでのプレゼンを考えている方には、Bluetooth搭載のメリットが活かせます。
【2019年発売】
10・ロジクール ポインター R800t
¥ 10,500 Amazon.co.jp (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:20M
ポインターの色 :緑色
マウスとしての機能:なし
対応OS:Windows
電源:単4電池2本
サイズ:134×28×38mm
重さ:71.2g
R800 も、ロジクールから販売されているワイヤレスプレゼンターです。
本体の形状は、他社にも見られましたが、大きめで握りやすいタイプです。
重さは、総重量で71.2gです。
このタイプとしては、多少ですが重量があります。
電源は、本機も、単4電池を2本利用する仕様です。
持続時間は、レーザーポインターの連続利用で、最長20時間です。
緑色レーザー機としては、わりと省電力性が高いです。 電池の残量警告は、付属の液晶に表示される仕組みです。
無線操作の到達距離は、20Mです。
レーザー光は、 緑色レーザー採用です。
ただ、波長は最大では532nmですので、キヤノン機よりは暗めです。
ただ、到達距離は、200Mほどはいきますし、赤色より見やすいです。
マウス操作機能は、この機種は持ちません。
ボタン構成は、「進む」・「戻る」・「ブラックアウト」のほか、プレゼン開始ボタンとなります。
一方、ディスプレイが付属し、タイマーで時間管理ができます。終了数分前に、振動で知らせる機能もあります。
パソコン側に付けるUSBレシーバーは、5.8cmですので存在感があります。
Macについては、公式的には対応しません。
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以上、ロジクールのR800tの紹介でした。
一時期生産終了だった機種が復活した形です。
カウントダウン機能付きは、キヤノンにもありますが、(新型の緑色レーザーを採用しない分)こちらは少し安めです。
需要はあると思います。
【2019年発売】
11・ロジクール ワイヤレスプレゼンター R400f
¥ 6,937 楽天市場 (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:10M
ポインターの色 :赤色
マウスとしての機能:なし
対応OS:Windows
電源:単4電池2本
サイズ:115.5×27.4×37.8mm
重さ:57g
R400tは、ロジクールの販売する、レーザーポインターの下位機種です。
本体の形状は、本機も、大きめで握りやすいタイプです。
長さは12cm弱なので、先ほどの機種よりは小型であり、手のひらに収まるサイズです。
重さは、総重量で57gです。
平均よりは少し軽めでしょう。
電源は、本機も、単4電池を2本利用する仕様です。
持続時間は、レーザーポインターの連続利用で、最長20時間です。
上位機と同じではありますが、赤色レーザー機としては短めです。
なお、本機は、タイマー機能が装備されず液晶はありませんが、電池残量警告ランプは付属します。
無線操作の到達距離は、10Mです。
レーザー光は、最大640nmの 赤色レーザーですので、値段なりです。
昔ながらのスペックです。
マウス操作機能は、この機種は持ちません。
ボタン構成は、「進む」・「戻る」・「ブラックアウト」のほか、プレゼン開始ボタンとなります。
パソコン側に付けるUSBレシーバーは、本機も5.8cmです。存在感があります。
ただし、構造的に本体に収納して持ち運べます。
Macについては、公式的には対応しません。
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以上、ロジクールのR500tの紹介でした。
上位機に較べてスペック的にはイマイチです。
ただ、値段を考えると、信頼できる大手周辺機器メーカーの製品がこの値段というのは、「お買得感」はあります。
同社は3年間の無料保証も付属するので、個人用で「ちょっと試したい」ならば、割と良い選択肢でしょう。
1-4・コクヨのプレゼンマウス
つづいて、コクヨの緑色レーザーポインターです。
国内大手の文具メーカーで、昔からレーザーポインターを売っている会社です。
「文具」としても売られていることもあり、値段は高いですが、性能がよく、信頼性の高い製品が多いです。
なお、コクヨの場合、マウス操作機能を持つ製品は、レーザーポインターではなく、「プレゼンテーションマウス」という商品名で売られています。
【2009年発売】
12・コクヨ プレゼンテーションマウス ELA-MGU91
¥30,980 楽天市場 (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:30M
ポインターの色 :緑色
マウスとしての機能:あり
対応OS:Windowsのみ
電源:単4電池2本
サイズ:125×32×27mm
重さ:76g
ELA-MGU91は、コクヨのプレゼンテーションマウスの最上位機です。
価格はかなり高いですが、人気のある機種です。
本体形状は、太めのスティックタイプです。
サイズは、125×32×27mmですし、決してコンパクトではないです。
重さも、総重量で76gです。
電源は、本機も、単4電池を2本利用する仕様です。
持続時間は、レーザー連続使用で3時間です。
マウス連続使用だけなら60時間ですが、緑色レーザーを採用するにしても短いでしょう。
電池残量については、本体に警告ランプがあるものの、予備の電池は必須です。
無線操作の到達距離は、30Mと最高クラスです。
大講堂のような広い場所で机を回りながら操作する場合、到達距離が10M程度だと使い物になりません。
その点、この機種は30Mという広い範囲からパソコンが操作できます。
レーザーポインタの色は、このグレードから緑色レーザーです。
赤色レーザーの場合、最大到達距離が50〜70mですが、緑の場合200mも飛びます。つまり、それだけ、輝度が高く、視認性が良いと言うことです。
ただし、キヤノンの緑色レーザーと比較すると波長は532nmですので、「若干ですが」こちらのほうが暗いです。
マウス機能は、搭載されます。
多くのボタンがありますが、マウス操作(クリック)やアプリケーションの切替、スライドショーの実行などに用います。
ボタン配置がよく練られていて、覚えれば、押し間違いは少ないです。
パソコン側に付けるUSBレシーバーは、長さ5.3cmです。
なお、こちらの機種は、残念ながらWindows(XP〜10)のみ対応です。Macには対応しません。
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以上、ELA-MGU91の紹介でした。
高級ですが、堅牢設計ですので、会議室や講堂の備品としては最適です。
ただ、緑色のレーザーポインターを採用するとしても、電池寿命の面でやや難点があるほか、個人用としてはかなり割高な価格とも言えます。
【ポインタ形状変更可能】
13・コクヨ レーザーポインター ELA-GU94N
¥36,267 楽天市場 (9/18執筆時)
【ポインタ形状変更不可】
14・コクヨ ELA-GU91N
¥35,985 楽天市場 (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:30M
ポインターの色 :緑色
マウスとしての機能:なし
対応OS:Windows,, Mac OSX
電源:単4電池2本
サイズ:125×26×23.5mm
重さ:76g
ELA-GU94Nは、1つ上で紹介したELA-MGU91の「弟分」と言える製品です。
具体的には、マウス操作機能を外した廉価版です。
一方、興味深い機能としては、レーザーポインターの線の形状を替えることができる機能がついてます。これは先ほどみた高級機にはない、本機の独自機能です。
ただし、下位機種の ELA-GU91Nがは、この機能が「省略」となります。
本体形状は、太めのスティックタイプです。
ただ、マウス機能がない分だけ、少し小さめではあります。
重さは、ただ、総重量で76gですからしっかりあります。
電源は、本機も、単4電池を2本利用する仕様です。
持続時間は、レーザー連続使用で4時間です。
電池の残量警告ランプがありますが、予備の電池は必須でしょう。
無線操作の到達距離は、30Mになります。
レーザーの色は、視認性の高い緑色です。
波長は上位機と同じ532nmのほうです。
マウス機能は、非搭載です。
単純に、PowerPointなどのプレゼンソフトの「進む・戻る」の操作機能だけを持ちます。
特にマウス操作はできなくて良い方、PowerPointをメーンに使う人はこれでも良いでしょう。
USBレシーバーは、長さ4.9cmです。
多少上位機種よりも短いです。
なお、この商品は、(マウス機能が無いので)Windowsのほか、Macintosh(Keynote)でも使えます。
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以上、ELA-GU94の紹介でした。
マウス操作が不要な方は、この機種が選択肢でしょう。ただ、同様の緑色レーザータイプのキヤノンと比べるとかなり割高です。
15・コクヨ レーザーポインター サシ-41N
¥9,878 楽天市場 (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:半径10M
ポインターの色 :赤色
マウスとしての機能:なし
対応OS:Windows, Mac OSX
電源:単4電池2本
サイズ:103×37×17mm
重さ:48g
レーザーポインター for PC サシ-41Nは、マウス機能のない「レーザーポインター」です。
本体形状は、図のように、手のひらサイズです。
握りこむように使う人や、手の小さな人には、なじむと思います。
小型なので収納性も良い製品です。
重さは、総重量で48gです。
小型機だけに、軽いです。
電源は、小型ですが、単4電池を2本利用する仕様です。
持続時間は、レーザー連続使用で48時間と長めです。
赤色レーザーですので、消費電力が少ないメリット性が出ています。
無線の到達距離は、10Mと最低限です。
こちらは、現行品ですが2007年発売開始とあまり新しい機種ではないためでしょう。
レーザーポインターの色は、赤色です。
しかし、波長は650nmの旧式で、50mの到達距離です。
マウス操作機能は、こちらの場合は非搭載です。
パソコン側に付けるUSBレシーバーは、しかし、長さ7cmです。他機種に較べても大きめです。
また、幅も広いので、隣のUSBポートに干渉する可能性があります。この点は、ネックでしょう。
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以上、サシ-41Nの紹介でした。
軽量な点が受け手のロングセラー機です。ただし、設計が古いこともあり、現在的には魅力に乏しいでしょう。
【PC対応】
16・コクヨ ペンタイプ ELP-GP30
¥31,976 楽天市場 (9/18執筆時)
【PC非対応】
17・コクヨ ペンタイプ ELP-GP10
¥20,139 楽天市場 (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:30M
ポインターの色 :緑色
マウスとしての機能:なし
対応OS:Windows, Mac OSX
電源:単4電池2本
サイズ:169×14.6×14.6mm
重さ:80g
ELP-GP30は、コクヨのレーザーポインターです。
2種類ありますが、下位機種は、レーザーポインタだけの製品ですので、間違わないようにしましょう。
本体形状は、指し棒(ペン形状)です。
このタイプは、昔ながらのサシ棒と同じ感覚で利用できるため、年配の方に人気です。
長さが約17cm、直径も14.6cmですので、サシ棒タイプとして一般的です。
重さは、ただ、総重量で80gです。
このタイプとしては重いです。
電源は、本機も、単4電池を2本利用する仕様です。
持続時間は、一方、レーザー利用時連続使用時間が60時間と極めて長いです。
パルス波を採用したためで、おそらく、業界最高レベルです。
その上で、本機は、電池の残量警告ランプもあります。
無線操作の到達距離は、30Mになります。
レーザーの色は、視認性の高い「明るい緑色」です。
最大出力(波長)は、515nmですので、キヤノンなどと同じで、最も可視性があるタイプです。
マウス操作機能は、持ちません。
ただ、上位機は、パワーポイントの「進む・戻る」などの操作は対応です。
パソコン側に付けるUSBレシーバーは、長さ4.2cmです。
比較的小型です。Macにも対応します。
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以上、ELP-GP30の紹介でした。
サシ棒タイプで、緑色のレーザーポインターを採用する機種をお探しならば、これが良いでしょう。
大学などの備品としてよく見かける機種です。
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【PC対応】ELP-G30N
18・コクヨ ペンタイプ ELP-G30
¥31,977 楽天市場 (9/18執筆時)
【PC非対応】
19・コクヨ ペンタイプ ELP-G10
¥20,139 楽天市場 (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:30M
ポインターの色 :緑色
マウスとしての機能:なし
対応OS:Windows, Mac OSX
電源:単4電池2本
サイズ:163.3×14.6×14.6mm
重さ:57g
なお、本機には、下位機種(旧機種)として ELP-G30 (ELP-G30N)もあります。
形状はほとんど同じ緑色モデルですが、緑色の明るさが及ばないほか、連続使用時間が4時間と短いです。
値段差をふまえても、あまりおすすめできません。
1-5・サンワダイレクトのマウス
続いて、日本のPC周辺機器メーカーのサンワサプライ(サンワダイレクト)の製品です。
高級品はないですが、「一芸」のあるマウスが多いです。
【2022年発売】
20・サンワサプライ MA-WPR14BKN
¥11,790 楽天市場 (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:30メートル
ポインターの色:赤色
マウスとしての機能:あり
対応OS:Windowsのみ
電源:単4×2
サイズ:幅121×奥行26×高さ14mm
重さ:約44g(電池含む)
MA-WPR14BKNは、日本のサンワサプライ(サンワダイレクト)が販売する、プレゼンターです。
方向性は、ロジクールのスポットライトと同じです。
ポインターの表示はレーザーではなく、マウス操作で行う方向性です。
本機も、ジャイロ(モーションセンサー)を搭載するので、動かしたい方向にスティックを動かすと、マウスカーソルが追随して動きます。
スポットライトの「ジェネリック」というより、同社が昔からでしてきた、「空中マウス」というシリーズの進化形です。
この部分について言えば、フロントボタンで、形状や色を変更できるため、スポットライトにかなり近い運用も可能でしょう。
マウスカーソルで指し示す「ソフトウェアレーザー機能」があります。
本体形状は、スティック型です。
重さは、電池を含めた総重量で、約44gです。
電源は、充電池(リチウムポリマー)です。
USB(USB-A)による給電で1.5時間でフル充電されます。
レーザーの照射時間として約10時間、マウスの連続操作時間として約40時間と長寿命です。
(ロジクールもないものの)逆に充電をし忘れそうですので、督促機能があって欲しい感じはします。
レシーバーの到達距離は、最大半径30Mとの表記です。
2.4GHz帯の無線を利用しますが、送信機は小型なので、あくまで「最大」の値でしょう。
レーザー光は、本機は赤色レーザーです。
ただ、波長は650nmなので、普通の赤色のほうです。
この部分はイマイチでしょう。
マウス操作機能は、可能です。
ただ、ボタン配置がそれ用に最適化はされないので、使いにくいとは言えます。
ボタン構成は、上図の通りです。
ボタンほか、キヤノンのようにプレゼンタイマーがあるのが特徴です。
終了時間を振動で伝える機能もあります。
パソコン側に付けるUSBレシーバーは、W12×D25×H5mmです。
本体に収納しての利用が可能です。
Macについては、本機は対応で、Keynote 7.2以降が利用できます。
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以上、サンワダイレクトのMA-WPR14BKの紹介でした。
機能面では、キャノン機と、コクヨ機と、ロジクール機をミックスしたような「てんこ盛り」といえる製品です。
革新的な形状ではないですが、とくに、ロジクールと同じ方向性の製品を探している方で、何らかの事情、フィジカルなボタンとしてカーソルや各種ボタンが欲しい方には、選択肢になります。
ただ、赤色レーザーの視認性、左右クリックの位置、タイマーの視認性ほか、多少残念な部分も目立つ印象です。
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【2020年発売】
21・サンワダイレクト 400-MAW151BK2
¥3,980 Amazon.co.jp (9/18執筆時)
(旧仕様:400-MAW151BK同等品)
22・サンワダイレクト MA-RING2BK
¥3,600 Amazon.co.jp (9/18執筆時)
無線操作の到達距離:10m
ポインターの色:
マウスとしての機能:あり
対応OS:Windows, Mac OSX
電源:バッテリー式
サイズ:W32.9×D60.4×H35.6mm
重さ:約16g(電池含む)
なお、サンワダイレクトの「空中マウス」の最小機は、「リングマウス」と呼ばれるこちらです。
旧仕様とある製品は、コントローラの形状が少し変わります。
装着方法は、本機の場合、指に嵌めるような方式です。
一方、操作はジャイロなら格好良いのですが、残念ながら、真ん中のカーソルセンサーを利用する光学式です。操作のしやすさや追随性の部分ではイマイチです。
ただ、小型である部分と、充電後に15時間バッテリーが保つ点など、シーンによっては便利に感じることはあるでしょう。
次回につづく!
レーザーポインタのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、PC対応のレーザーポインターの比較の1回目記事でした。
しかし記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・レーザーポインターの比較 (2)
2-1:プラス 〈日本〉
2-2:technologic 〈日本〉
2-3:AMERTEER 〈中国〉
2-4:その他の企業〈各社〉
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事【こちら】では、今回紹介できなかった各社の製品を紹介します。
また、ELECOMとサンワサプライなどの面白い形状のレーザーポインターも紹介します
レーザーの明るさ ★★★★★
無線の到達距離 ★★★★★
マウス操作 ★★★★★
握りやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、今回紹介した全記事から、最終的なAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
ひきつづき、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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