【今回レビューする製品】2023年 最新の食器洗い乾燥機の性能とおすすめ・選び方:食洗機・食器洗い洗浄機:パナソニック プチ食洗・アクアほか:工事不要の水タンク式:機種の違いとサイズ別性能ランキング
【比較する製品型番】 パナソニック プチ食洗 NP-TCR4 Panasonic SOLOTA NP-TML1-W NP-TH3 NP-TA4 NP-TH4 NP-TZ300 NP-TSK1 NP-TSP1 AQUA ADW-GM3 ADW-S3 ADW-L4-W SKジャパン Jaime SJM-DW6A SDW-J5L SJM-DWM6UVC (W) siroca SS-MH351SS-MA351 SS-MA251 SS-MU251 SS-M151PDW-5D アイリスオーヤマ ISHT-5000-W 東芝 DWS-33A DWS-22A AINX AX-S3W AINX AX-S7 AX-S7N VERSOS VS-H021 サンコー ラクアmini Plus TK-STTDPSWH TK-MDW22W TK-MDW22B ラクア STTDWADW STTDWADB VIBMI D4P-W D4P maxzen JDW03BS01 JDW03BS01-SV JDW03BS02-G
今回のお題
最新の食器洗い乾燥機のおすすめとその選び方は?
ども、Atlasです。
今日は、2023年9月現在、最新の据置型の食器洗い乾燥機の比較です。
「ニオイ残り」を出さないために重要なお湯の温度や乾燥方法の違いを重視して、各機を比較していきます。設置に必要なサイズの情報も示しました。
今回は、個人で設置できる据え置き型(卓上型)は、Atlasが知る限り全機種をみる予定です。
近年流行している、一人暮らし向けの「水タンク式食洗機」も、パナソニックの新型(SOLOTA)ほか、大手電器店に流通しているモデルは(だいたい)フォローしました。
1・食器洗い乾燥機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:アクア
1-4:シロカ・ アイリス・東芝
2・食器洗い乾燥機の比較 (2)
2-1:サンコー
2-2:SKジャパン
2-3:その他の企業
2-4:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、食洗機の「選び方の基本」をはじめに示します。
その上で、メーカーごとに順番に見ていきます。
容量 1-3人家族向き
洗浄力 ★★★★★
静音性 ★★★★★
本体価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・価格別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
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なお、「食器洗い機乾燥機(食洗機)」と「食器乾燥機」の違いに注意してください。
1・食器洗い乾燥機の比較
=食器の洗浄・乾燥
2・食器乾燥機の比較
=食器の乾燥のみ
食器の洗浄ではなく、手洗い後の乾燥に特化した機種をお探しの方は、上記2番の食器乾燥機の記事が対応します。
お手数ですが、そちらをご覧ください。
1-1・食洗機洗い機の選び方の基本
1・洗浄力
2・乾燥力
3・光熱費
4・洗える食器の量
5・設置に必要なスペース
具体的な製品紹介にはいる前に、食器洗い乾燥機を選ぶ場合の「ポイント」となる部分を、5点、順番に説明しておきます。
第1に、洗浄力の強さです。
洗浄力については、各社とも「水流」と「水温」の部分で独自の工夫を加えます。
水温70度以上で、縦横無尽に水流をしっかり回す仕組みがあれば「合格点」ですが、最近はどの機種も、ここは「クリア」できています。
ただ、プラスアルファの工夫は見られます。
アクアは、水流をかなり複雑化させて食器の重なった部分の汚れの落ちをよくしています(上図)。
パナソニックは、濃い洗剤濃度で「プレ洗浄」するほか、水温・室温をセンシングして、適切な洗浄を行っていきます。
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今回の記事ではは、こうした部分に注目してみていきます。
第2に、乾燥力の強さです。
現状、この部分に最もメーカー間の「差」がでます。
しっかり乾燥できないと、運転終了後、食器に水が残る問題と、残菜の臭い移りの問題が出るので、ここは重要です。
最も良い方式といえるのは、高温ヒーターを利用して除菌温度(90度)で乾燥するパナソニックの方式です。
他社の場合、風のみの乾燥、風と弱めのヒーター(約75度)の併用、あるいは、UV殺菌灯とヒーターの併用する方法のいずれかです。
これらの場合、先述の問題を完全に解決するのは少し難しいと言えます。
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今回の記事は、乾燥機能についても、こうした難点が生じにくい機種を評価してみていきます。
第3に、光熱費の安さです。
電気代は、(大手家電メーカーの)パナソニックとアクア以外は、標準運転時の消費電力量を公表しません。
パナソニックの場合、小型機で1回15円強、大型機で20円弱です。
さらに、水温・温度センサーによる節電が行えるので、省エネです。
アクアは、風乾燥なので、1回約12円ほどと安いです。
他のメーカーは「不明」です。
ただ、同じサイズならば、両社より「落ちる」と考えて下さい。
水道代の部分は、一方、さほど差が出ません。
大型機でも手で洗うよりだいぶ節水になります。
なお、光熱費は、電気代の高騰で、2023年に係数が変わりました。今回は新基準に統一して記しておきます。
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今回の記事では、(情報がない事情で)この部分については正確な比較は難しいです。しかし、分かる限りで書いていきます。
第4に、洗える食器の量です。
食洗機は、各社とも、だいたい何点の食器が洗えるかの情報を出しています。
(信頼できる)メーカーは「日本電機工業会自主基準」を使った枚数の表示なので、メーカー間で比べても問題ありません。
簡潔に言えば、1人用は12点、1-2人世帯用で15点、世帯用で30点以上と記載があれば、便利に使えると言えます。

第5に、設置に必要なスペースです。
意外と意識しない部分です。
しかし、格安機は断熱性に課題があるので、本体は小さくても、熱を逃がすために結構なスペースが必要です(上図)。
特に「カップ給水式」の機種は、どれもこの部分が課題となるので、気をつけるようにしてください。
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今回の記事でも、この部分については、できる限り注意して説明するつもりです。
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以上、据置型の食器洗い乾燥機の「選び方の基本」を5点みました。
これ以外にも、静音性・運転時間など重要な部分はありますが、それらは各社の製品紹介の中で、おいおいみ説明することとします。
いか、冒頭書いたような企業順に各機をみていきます。
1-2・パナソニックの食洗機
ここからは、具体的な機種の比較にはいります。
はじめに、パナソニックの食洗機からです。
20年以上、据置型の食洗機を展開している日本の家電企業で、歴史に裏打ちされた信頼性があります。
1人暮らし向けの小型機から、世帯用まで幅広いラインナップがあります。
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なお、以下の本文では、Atlasがおすすめできるポイントを赤字系の文字色で、イマイチと思える部分を青字系で書いていくことにします。
【2017年発売】
【本体のみ】
1・パナソニック プチ食洗 NP-TCR4-W
¥35,700 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
【設置対応可】(一部)
1・パナソニック プチ食洗 NP-TCR4-W
¥36,910 楽天市場 (9/6執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器18点
使用水量:約9リットル
運転時間:99分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:44デシベル
必要床面積:47cm×30cm
高さ:52cm
取水法:水道(分岐水栓)
NP-TCR4-Wは、パナソニックの小型の食洗機です。
「プチ食洗」というシリーズ名で、1-2人暮らしの世帯をターゲットにしています。
利用方法は、分岐水栓式です。
水タンクに注水しての利用は不可です。
取水と排水のできる、シンク脇に置くのが基本です。
とはいえ、個人でもできる作業なので、記事の最後で「詳しい利用方法」については書くつもりです。
設置に必要なスペースは、排熱に必要なスペースを含めて、幅47cm×奥行き30cm×高さ52cmです。
本機は、小型のキッチンでも脇に置けるサイズです。
なお、他社機の場合、ヒーターがある関係で、上下左右でかなりマージンを要求する機種があります。
ただ、パナソニックは後述するように、ヒーター温度を高めるため断熱の工夫があるので、設置に必要なマージンはかなり少なめです。
庫内容量は、約24リットルです。
食器が18点、小物12点まで入ります。
庫内の有効寸法は、だいたい幅40cm×奥行20cm×高さ20cmほどです。
直径20センチほどの大きめの皿は普通に入ります。
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1・インジニオ・ネオのセット【T-Fal】
2・インジニオ・ネオの単品 【T-Fal】
3・取っ手の取れるフライパン【全社】
このブログの別記事で紹介したようなハンドルが取り外せる製品ならば、直径26cmほどの大きなフライパンや鍋も洗浄可能です。
「高さと奥行が20センチなのになぜ入るか?」と言えば、斜めに鍋・フライパンを入れれば、庫内の対角が十分取れるからです。
そのため、2人暮らし(+子ども)程度ならば、どの食器類も十分対応できます。
使用水量は、9リットルです。
手洗いで同じ食器を洗う場合と比べると、1/3の水量で済むため経済的です。
電気代も、1回あたり約18.6円(600Wh)です。
ただ、本機は、 水温・乾燥センサーを搭載して不要な電気代をカットする仕組みです。
夏場の電気代は、より格安になると思います。以前発売があった未搭載の下位機種に比べて、最大で7%ほどの節電効果とされていました。
また、キッチンが図のような混合栓で、食器洗い乾燥機用の水を湯沸かし器側の「お湯」の取水口ほうから取れる場合は、光熱費の面でさらに有利になります。
洗浄力は、小型ながら、他社機に比べると、かなりしっかりしています。
例えば、洗浄開始時に、本機は、少量の水で50度の温度で濃縮された高濃度の「温水洗浄液」で、約8分間「ミスト洗浄」する「バイオパワー除菌」機能があります。
これは、洗濯機に活用される技術にも似ていますが、実用性ある技術です。上図のように、同社のビルドイン食洗機でも使われる技術です(そちらは60度)。
その上で、最大70度ですすいでいくため、汚れの落ちについては、かなり良いです。
コースも、「スピーディコース」のほか、プラスチック製品も洗える「低温ソフトコース」が搭載されます。
乾燥は、しっかりヒーターを伴う乾燥です。
除菌温度(90度)まで熱を加えられるため、風だけで乾燥するタイプより清潔です。
先述の低温ソフトコースを持つため、耐熱60度程度のプラスチックにも、(一度に洗えないものの)対応は可能です。
標準運転時間は、洗浄から乾燥までに、約99分です。
ただ、流し台で水に浸けて「プレ洗浄」をしたような食器の場合、29分の「スピーディコース」でも十分です。
動作音は、最大で42デシベルです。
等級的には「日常生活に支障の無いレベル」です。よほど深夜でなければ、隣家に迷惑をかけないでしょう。
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以上、パナソニックのNP-TCR4紹介でした。
ミデア系の輸入製品が増えたため、日本で手に入る小型食器洗い乾燥機は多くあります。
ただ、ヒーターのパワーを活かした本機の洗浄力は、他社機より確実に上です。
食器洗い機はしっかり乾燥できないと、雑菌によるニオイの問題も起きやすいため、ヒーター部分が強い本機は、その部分でもメリット性があります。
小型機種から選ぶならば、この機種は良い選択肢です。Atlasも(前モデルの)長い使用経験がありますが、10年近く壊れず、今でも使っています。
【2023年発売】
2・パナソニック SOLOTA NP-TML1-W
¥36,400 楽天市場 (9/6執筆時)
対応人数:1人(少量)
容量:食器6点
使用水量:約2.5リットル
運転時間:120分
乾燥:風のみ
静音性能:41db
必要床面積:31cm×22cm
高さ:43.5cm
取水法:水タンク式
NP-TCR4-Wは、パナソニックの新型の小型食洗機です。
「パーソナル食洗機SOLOTA」というブランド名です。
小型では、記憶にないくらい久しぶりに、パナソニックは完全な新型を出してきました。
本体サイズは、幅31cm×奥行22cm×高さ43.5cmです。
ここが本機最大の「セールスポイント」です。
今までになくコンパクトに配置できます。
蒸気を逃がすために49cm以上とれること(左図)、また、コンロから15cm以上離せること(右図)だけが条件です。
小型システムキッチン(180cm幅)でも、(だいたい)45cmほどは調理スペース開くはずです。
たしかに、単身者向けマンションでも設置できそうです。
また、シンク脇に余裕があれば、横置きも可能です。
壁との間に、ホースのために1.7cmの隙間があれば、設置できます。
利用方法は、水タンクによる給水です。
分岐水栓はつなげる仕組み自体がないです。
工事不要なタイプはパナソニックの小型機では初めてです。
下部の引き出しがそのままタンクで、写真のように水を差します。
1回の使用水量は約2.5Lです。
一方、他社だと上部からのカップ給水の場合が多いです(上図)。
どちらが便利かは論争的でしょう。
パナソニックの場合、タンク部が取り外せ点分で雑菌(ニオイ)が発生してもメンテが容易なこと、カップで徐々に給水するより「ドバッと」蛇口から給水したほうが、ストレスになりにくいこと、あるいは、食洗機に水をこぼしにくいこと、これらがメリット性です。
ただし、タンクの形状は、持ちにくそうです。
記事は発売前に書いていますが、この手のものは、「加湿器の経験」からだいたいは想像つきます。
庫内容量は、約10リットルです。
合計で食器6点というのは、便利なのかな?、とは正直なところ思いました。
Atlasなら、水タンクの準備をしている時間に「さっと洗えて」しまいますから。
直径23cmまでという縛りがあるので、例えば(取っ手が外せる)朝御飯用の22cmのパンでギリギリです。
使用水量は、2.5リットルです。
電気代は、1回あたり7.1円程です(230Wh)。
洗浄力は、ストリーム除菌洗浄という機能名です。
水温は50度以上との表記ですので、プチ食洗と同じです。
乾燥は、ただ、注意点で、ヒーターの熱を入れない送風乾燥です。
標準運転時間は、したがって、120分と時間を要します。
連続利用は難しいです。
また、乾燥時に庫内が高温にならないので、無理に多くの食器をかさねたり、油物をプレ洗いしないで使う場合、ニオイ残りが心配な部分があります。
食器量が少ないので平気な気もしますが、実使用者の長期レビューは注意してください。
動作音は、最大で41デシベルです。
問題ないです。
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以上、パナソニックのSOLOTA NP-TML1(W) の紹介でした。
サンコーが2022年小型をだしましたが、さらに小型をパナソニックが出した形です。
設置性は「さらに良い」のは、さすがパナソニックです。
しかし、このサイズが実際便利なのは、ほとんど料理を作らない、朝御飯に目玉焼きを作るくらい、といった一人暮らしだというのは注意してください。
2時間の運転時間なので、連続利用は事実上難しいでしょう。もし、ご自宅に置けるならば、先ほどみたプチ食洗のが圧倒的に便利です。
結論的にいえば、この程度の少量ならば、【食器乾燥機の比較記事】のほうで紹介した、ヒーター乾燥だけできるも小型機を買って、「食器洗いだけ自分で」やった方が、「家事の時短」になるでしょう。
ジョイ W除菌 食器用洗剤 逆さボトル
¥1,239 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
食器6点ならば、水タンクをセットほどの時間で洗えます。サッと洗って乾燥機に入れるほうが、量もこなせますし速いでしょう。
なお、食器洗剤は、サッと出せるジョイの逆さボトルが意外と時短において便利だったことをお知らせしておきます。
【2021年発売】
【分岐水栓用】
3・パナソニック スリムタイプ NP-TSK1-W
3・パナソニック スリムタイプ NP-TSK1-H
¥75,240 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
取水法:水道(分岐水栓)
【水タンク/分岐水栓用】
4・パナソニック スリムタイプ NP-TSP1-W
¥89,000 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
取水法:水道(分岐水栓)+カップ給水
対応人数:2-3人世帯
容量:食器24点
使用水量:約8リットル
運転時間:93分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:39デシベル
必要床面積:55×36.7cm
高さ:60cm
NP-TSK1も、パナソニックの食器洗い乾燥機です。
「スリムタイプ」という別シリーズになります。
ここまで見た「プチ食洗」と、後ほど見る「レギュラータイプ」のちょうど真ん中のサイズで、2−3人世帯のキッチンにマッチするサイズと言えます。
利用方法は、2機ですこし変わります。
NP-TSK1は、普通の分岐水栓式です。
NP-TSP1は、分岐水栓から給水もできますが、水タンク式としても使えます(上図)。
ただ、使用水量は9Lなので、便利に使えるといえるかは微妙です。
混合栓などで(分岐水栓の工事無理だが)「蛇口にゴムホースは付けられるかも」という場合には、良いかもしれません
設置に必要なスペースは、本機は、床ベースでは幅53×奥行26.3cm×高さ62cm必要です。
この点で言えば、後ほど見る、レギュラータイプ(53cm)より、幅が必要です。
ただ、本機は、扉の開き方の違いで、奥行が相当狭くても置ける(右図)ので、キッチン脇に置く場合、これなり設置できる、という場合も多いです。
写真のような、上下の二枚扉(リフトアップオープンドア)を採用したので、シンクの蛇口に引っかからず、設置しやすい仕組みです。
庫内容量は、236リットル、使用水量は、8リットルです。
いずれも問題ない数字で、2−3人世帯ならば、十分な量です(パナソニックによると最大4人)。
先述のように、プチ食洗でも(取っ手のない)鍋・フライパンは入りますが、取って付きは無理でした。こちらについては、サイズ的にいけます。
まな板も、35センチ前後の家庭用Mサイズまで対応できます。
これらの点では、下位機種と同じで、3人分の食器18点ほどが一度に洗えます。
洗浄力は、ストリーム除菌洗浄が搭載です。
プチ食洗のバイオパワー除菌は、洗い行程のはじめ(プレウォッシュ)時に洗浄液を50度にして洗浄力を高める工夫でした。
トリーム除菌洗浄は、洗い行程・すすぎ全行程において、50度以上の高圧水流で流すため、量が多くなる中型でも強力な洗浄力が確保できます。
乾燥は、本機も、ヒーターを伴う乾燥です。
除菌温度(90度)まで熱を加えますので、ニオイのこりは「まずない」でしょう。
コースも、耐熱60度のプラスチック製品も洗える「低温ソフトコース」が搭載されます。
標準運転時間は、食器量が少ない(汚れレベル1)場合、約78分です。
食後すぐ(汚れレベル2)93分、こびり付きや油汚れが多い場合(汚れレベル3)でも、118分です。
電気代は、1回あたり27.7円ほどです(670Wh)です。
AIエコナビ機能の搭載で、本機も安めです。
また、形状的な利点もあり、先述のように使用水量はプチ食洗と変わらない上、消費電力量も10%程度増えるだけです。
動作音は、最大で39デシベルです。
静かな方ですが、夜など気になる場合、4時間後に開始できる予約機能も本機は搭載です。
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以上、パナソニックのNP-TSK1の紹介でした。
世帯用にちょうど良い「真ん中のサイズ」です。設置性もかなり考えられているので、今までサイズ的に「プチ食洗」しか入らなかった方で、2回洗っていた方など中心に、買い換えニーズもあるでしょう。
洗浄力も庫内が広くなった分、後述する(大きめの)スタンダードタイプの中位機に比する機能ですし、文句はありません。使い勝手を考えた、とても良い機種です。
【2020年発売】
【本体のみ】
5・パナソニック NP-TH4-W
6・パナソニック NP-TH4-C
¥88,110 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
【設置対応可】(一部地域)
5・パナソニック NP-TH4-W
6・パナソニック NP-TH4-C
¥88,918 楽天ビック (9/6執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器40点
使用水量:約11リットル
運転時間:84分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:37デシベル
必要床面積:55×35cm
高さ:60cm
取水法:水道(分岐水栓)
NP-THシリーズは、パナソニックの「レギュラータイプ」に属する製品です。
スリムタイプより1つサイズは大きめです。
利用方法は、分岐水栓式です。
設置に必要なスペースは、幅49.6cm×奥行26.8cm×高さ65cmです。
これはスリム型と比べてさほど差はないです。
ただ、扉の開き方の違いで、スリム型(右図)でないと設置できない場合は有り得ます。
庫内容量は、約50リットルで、食器が40点まで入ります。
下位機種よりも庫内容量が小さいのに、容量が多いのは、縦長の形状だからでしょう。こちらも上段に、26センチの大型のフライパンが入ります。
使用水量は、11リットルです。
電気代は、本機もAIエコナビ機能を搭載です。
消費電力量は、先ほどみたスリムタイプより、2割弱多い770Whですが、容量の大きさをふまえれば、順当です。1回あたり23.9円ほどでしょう。
実際、入りらなず2度洗いになると、よけいな光熱費もかかりますし、AIエコナビで時間も調整されるので、問題を感じません。
洗浄力は、本機も洗いとすすぎ行程で、約50度の温水を利用するストリーム除菌洗浄です。
また、希望に応じて5段階(スリム型は3段階)で、稼働時間を調整可能です。。
洗浄力を高めるため、80度のお湯での加熱すすぎも選択できます。
通常は70度での仕上げですが、少し高くなります。業務用食洗機のように、熱による除菌も強化するもので、上位機のみの機能です。
乾燥は、ヒーター乾燥です。
除菌温度(90度)まで熱を加えます。
標準運転時間は、標準運転(汚れレベル3)で84分です。
動作音は、わずかに低減され、最大で36デシベル(50Hz)です。
こちらも4時間後に運転開始できる「予約機能」も搭載です。
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以上、パナソニックのNP-TH1シリーズの紹介でした。
個人的経験で言えば、(邪魔にならない限り)食器洗い機は大きければ大きい方が使い勝手が良いですし、二度洗いしなくて良い分、光熱費も安いです。
本機は、洗える量食器の点数が多い割にはスリムですし、洗浄力も十分な工夫があるため、その部分を含めてオススメできます。
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【2020年発売】
7・パナソニック NP-TA4-W
¥75,240 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器40点
使用水量:約11リットル
運転時間:84分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:37.8デシベル
必要床面積:55×35cm
高さ:60cm
取水法:水道(分岐水栓)
なお、「レギュラータイプ」は複数のラインナップがあります。
本機は、NP-TH1シリーズの下位機にあたります。
洗える食器量や設置性は同等ですが、本機については、AIエコナビが未搭載で、光熱費が余計にかかるほか、洗浄レベルの選択が3段階と少なくなります。
加えて、60度の低温ソフト洗浄、90度の高温すすぎも非搭載です。
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結論的にいえば、耐用年数期間の光熱費の差は、恐らく本体価格差を吸収するだろう点から、選ぶならば先ほどの機種でしょう。
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【2019年モデル】
8・パナソニック NP-TZ300-W
9・パナソニック NP-TZ300-S
¥104,940 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器40点
使用水量:約11リットル
運転時間:84分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:38デシベル
必要床面積:55×34.4cm
高さ:59.8cm
取水法:水道(分岐水栓)
一方、NP-TZ300は、パナソニックの「レギュラータイプ」の最上位機です。
この上位機だけ持つ機能は、次の2点です。
第1に、ドアが静電タッチセンサーによる自動オープンに対応した部分です。
これに伴い、操作部のデザインも変わっています。利用時のみディスプレイが表示されるギミックは、「格好良い」と思いました。
第2に、ナノイーX(マイナスイオン)の送風に対応した部分です。
利用後にマイナスイオンを送付し続けることで、庫内を継続的に消臭する機能となります。
マイナスイオンの密閉空間における消臭効果は科学的に立証されており、一定の効果は期待できます。
ただ、同社の食洗機は、基本的に強力な洗剤とお湯で洗った上で、熱乾燥させている点で言えば、熱に弱い食器などについて、とくに有効な機能といえます。
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結論的にいえば、自動オープン機能とナノイー機能は、デザイン面・機能面で、確かに上位とは言えるでしょう。
ただ、実用面では、下位機種との価格差を正当化できるレベルではないのは確かです。
1-3・アクアの食洗機の比較
最後に、アクアの洗濯乾燥機です。
ハイアールグループの企業です。ただ、もともとは三洋電機の洗濯機部門がルーツで、日本に本社があります。
日本の据置型はPanasonicが「独占」でしたが、その対抗馬として2018年頃から本機の展開がはじまりました。
【2021年発売】
【上位機種】ADW-GM2-W後継品
10・AQUA 食器洗い機 ADW-GM3-W
¥39,204 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
【下位機種】
11・AQUA 食器洗い機 ADW-S3-W
¥32,480 楽天市場 (9/6執筆時)
対応人数:1-3人世帯
容量:食器30点
使用水量:約9リットル
運転時間:106分
乾燥:送風乾燥
静音性能:43デシベル
必要床面積:48.6cm×39cm
高さ:47cm
取水法:水道(分岐水栓)
ADW-GM3は、AQUAの販売する食器洗い乾燥機です。
サイズ的には「小型機」としては大きめなので、「1-3人向け」と言ったところです。
なお、ADW-S3という機種が後から追加発売されています。
窓が小さいだけで、サイズは同じほどです。
ただ、後述するインバーターモーター不採用で、強力すみずみ洗浄ができない関係で、洗える食器の点数が24点に止まる部分で、下位機種です。
洗浄力の差は大きいため、基本的には、ADW-GM3が良いかと思います。
本体デザインは、かなり特徴的です。
大きなガラス窓を採用し、食器を洗う様子が見れるのがユニークです。
上向きの扉も面白い発想で、デザイン性は高いです、
設置に必要なスペースは、幅40cm×奥行32.5cm×高さ66cmです。
後述するように、アクアは乾燥に熱を使わない仕様ということもあり、廃熱のための余白はほぼ不要です(左右側面にそれぞれ0.5cm)。
ただ、Panasonicと比較する場合、ドアが上開きなので、高さが必要です。
奥行も、台座部分は32.5cmですが、出っ張りをふまえると、壁から47.5cmの余裕が必要です。
デザイン性が高い分、日本の(狭い)キッチンに合いにくいのが「玉に瑕」です。
とくに「流し台横に設置する場合は、設置場所の寸法は事前に確認しましょう。
利用方法は、分岐水栓式です。
水タンク・カップ給水型ではないです。
庫内容量は、約34リットルです。
入る食器は30点とされるので、24Lクラスのパナソニックのプチ食洗より一回り大きめです。
食器トレイの形状の工夫で、食器の収納力の強化がなされています。
不十分な容積で食器の実収納量を増やすと、食器間の距離が「きつきつ」で汚れが落ちくくなりそうです。
しかし、水流の改良(強力すみずみ洗浄)で解決します。
実用面では「上かごのとりはずし利用」は便利で、大きな鍋やまな板を洗いたい場合には有利です。
使用水量は、10リットルです。
2020年機より1L増えました。
(食器点数が少ない)パナソニックと同等の水量ですが、本機はインバーター制御による、水圧の工夫で、それをカバーします。
動作音は、最大で43デシベル、標準運転時間は、106分です。
これらの部分は問題を感じません。
なお、36デシベルと静かに運転できる「ナイトモード」が搭載です。
この場合、171分の運転時間となるので、ご近所に配慮する場合のみ有効でしょう。
洗浄力は「強力すみずみ洗浄」が強調できます。
上段・中断・下段から可変的に高圧水流を吹き付けることで、洗浄力を上げるものです。
パナソニックのように、最初に、洗剤を温水で暖めて、洗浄力を高める仕組みがありませんが、インバーター制御での水流の工夫で、この部分は互角でしょう。
なお、すすぎの温度はは60度です。
50度以上と表記するパナソニックより高めです。これならば、油もしっかり融けますし、落とせます。
また、油汚れが強い場合は「高温すすぎモード」も用意されます。
乾燥は、本機の注意点です。
こちらは乾燥行程について、風のみで乾燥させる、「ヒータレス送風乾燥」だからです。
この場合、熱に弱い食器に使えるというメリット性があります。
ただし、風が抜けない部分(食器の重なりなど)がある場合、完全に乾きません。
また、庫内に溜まった水も乾かないです。
先述のように、60度とそれなりに高い温度で洗う点、かなり強い水流で洗浄する部分で「担保」はありますが。
しかしヒーターで熱を入れないのは、落としきれなかった汚れによる「ニオイ残り」の懸念は増えると言えます。
なお、アクアは「除菌効果」は謳いますが、先述の「高温すすぎモード」を利用した場合となります。
ただ、内装を「総ステンレス」にするなど、ヒーターを伴わない部分の対策は、後ほどみる「格安食器洗い洗浄機」とは異なり、高度です。
ヒーターを使わない部分の「問題点」はどこなのかを、メーカーとして理解し、多方面で対策を講じているのは「好印象」です。
電気代は、1回の洗浄で、電気代が約13.3円(430Wh)です。
パナソニックの場合約15円(600Wh)なので、この部分ではアクアが有利です。
ヒーターレス乾燥なので、単純に比較はできませんが、安いと思います。
予約タイマーもあるので、深夜電力を利用すればさらに安く住むでしょう。
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以上、 アクアのADW-GM3の紹介でした。
小型と中型の「真ん中」という、パナソニックのラインナップにない、隙間を付いた良い製品です。外観のデザイン性も良いです。
一方、ヒーターレス乾燥ですから、熱に弱い食器も一緒に洗える・電気代が安いという利点もある一方で、高温多湿な日本では、乾きにくい点は注意するべきです。
先述のような対策はあるものの、一長一短はあると言わざるを得ません。
【2023年9月発売予定】(加筆予定)
12・AQUA 食器洗い乾燥機 ADW-L4-W
¥(76,780) 楽天市場 (9/6執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器40点
使用水量:約10.5リットル
運転時間:170分
乾燥:高温ヒーター(75度)
静音性能:41/42dB
必要床面積:55cm×36cm
高さ:50cm
取水法:水道(分岐水栓)
ADW-L4-W も、AQUAの食器洗い機です。
これまでなかった、3-5人世帯対応の「家庭用の大型」で、パナソニックの上位機の強力なライバルと言えます。
設置に必要なスペースは、必要なデッドスペースを入れて、幅60cm×奥行41cm×高さ70cmです。
本機はヒーター乾燥なので廃熱スペースが必要です。さらに、パナソニックの大型と違い、(上下にした)観音開きではないので、前側に72cm飛び出る部分は、買う前の大きな注意点でしょう。
利用方法は、しっかり、分岐水栓式です。
庫内容量は、約49リットルです。
食器は40点までなので、先行したパナソニックと変わらない収納量です。
基準とする食器は構成競争規格で決まっているので、実際かわらないないでしょう。ガイドを倒せば、フライパンなどの大物も入ります。
個人的には手前にまな板をスッキリはいるようにしてくれたのはポイントが高いです。
大きめのまな板でも入るでしょう。
使用水量は、10.5リットルです。
パナソニックとほとんど同じです。
動作音は、最大で41/42デシベル、標準運転時間は、170分です。
先述のように、本機はヒーター乾燥(送風併用)なのですが、乾燥時間が75分結構長いこともあり、パナソニックより2倍ほどの時間です。
運転音もそれなりにあるので、設置環境によっては長い時間うるさく感じる場合はあるでしょう。なお、コースとしては、念入りコース、乾燥のみ、低温コースなどもあります。
一方、この部分で言えば、本機は予約運転もできるので、人がいない時間、割安な深夜電力で利用するように、考えています。
光熱費も、1回あたり、30.4円(980Wh)と、パナソニックより20%ほど悪いです。
どうも構造的に、ヒーターの温風を風で回すような感じなので、若干効率が悪いのかもしれません。水温も、最高75度までです。
悪くないですが、パナソニックには負けます。
洗浄力は、クワトロシャワーで強力な水流で洗う方法です。
ここは問題ないでしょう。
なお、ニオイ残りについては、すすぎで75度出せるならば問題ないです。
内装もステンレスである上で、UVライト照射の工夫(左図)があります。乾燥時に5分です。
後ほどみる中国系の製品にだいぶ前からみられた仕様です。UVライトは目に悪いので、開閉センサーと連動して消える仕組みで、安全ですし、また、殺菌灯としての効果も期待できます。
一方、アクア的には、「乾燥は使わない」運用も考えていて、写真(右図)のように、自動でドアが開いて、湿気を逃すような工夫も見られます。
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以上、アクアのADW-L4-Wの紹介でした。
アクアの家電部門は日本由来ですので、割と「ガラパゴス」な場合が多いです。ただ、本機は、若干日本の事情に合わない「ざっくり家電」な感じがします。おそらく、原型機が外国にあるのだと思います。
あえて言えば、広いご家庭で、広いスペースがあり、運転音も気にならない状況で使えるとは言えます。予約機能で、「夜の深夜電力で使う」という発想ならば、問題点と言える、稼働時間も、運転音、あるいは、廃熱による気温上昇も問題にならないでしょうから。
ただ、そういったご家庭の場合、ビルドインの食洗機がありそうな感じはします。
1-4・シロカ・アイリス・東芝の食洗機
続いて、シロカの食洗機です。
ただし、シロカの一部機種は、アイリスオーヤマ・東芝と機能がかぶるので、そちらとまとめての紹介です。
いずれも、美的集団(ミデアグループ)系の調達で仕様が似ていますので、まとめて紹介します。
【2019年発売】
13・シロカ siroca SS-M151
¥35,100 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
14・シロカ siroca PDW-5D
¥29,800 楽天市場 (9/6執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器16点
使用水量:約5リットル
運転時間:90分
乾燥:風
静音性能:
必要床面積:42×43cm
高さ:43.5cm
取水法:カップ給水式
SS-M151は、日本の家電メーカーのシロカの販売する食器洗い機です。
PDW-5Dという製品もありますが、外観以外は基本的に同じです。
先述のように、生産は中国で食洗機を展開する美的集団(ミデア)とみて間違いないです。
利用方法は、カップ給水方式です。
水タンクが取り外せないため、付属の給水カップで注入する方式です。
使用水量は、5リットルです。
カップ給水なので、水タンク式同様に、準備は手間です。
ただし、この機種は、後方に給水ホースの接続口があるほか、1.5mの給水ホースも付属します。
そのため、あとから分岐水栓に取り付けられる点には「工夫」を感じます。
設置に必要なスペースは、幅42×奥行43.5×高さ43.5cmです。
奥行が結構必要な部分は、注意点です。
また、この機種は、食器乾燥自体にはヒーターは使わない機種ですが、「食器を洗う際」はヒーターを使うこともあり、設置スペースにさらなる余裕が必要です。
なお、水タンク式はどれもそうですが、(バケツに出すなどしないならば)排水を流すため、シンクより上に設置できる環境が必要です。
庫内容量は、シロカによれば、16点です。
同型のモデルを輸入する他社は、日本電機工業会の基準に合わせて15点としていますが、庫内の広さは同じです。
大皿2点、中皿3点、小皿2点、茶わん2点、汁わん2点、コップ2点、小物類(はし・スプーン・フォーク)という説明で、庫内は狭めです。
1人暮らし用だと思います。
動作音は、データが未開示です。
標準運転時間は、90分です。
小型なので、もう少し速くても良さそうですが、他機と同じほどです。
洗浄力は、上下からの水流で洗浄していくタイプです。
勢いは強く2メートル飛ぶとされます。
一方、すすぐ際の最高温度は70度ですので、この部分ではパナソニックの「プチ食洗」に並びます。
こうした部分を含め、トルネード除菌洗浄70と機能名を付けています。
乾燥は、本機は、送風乾燥です。
同じく送風乾燥のAQUA内装をステンレスにするなどの工夫がありますが、本機については、送風乾燥の弱点を緩和する工夫においてやや弱いです。
電気代は、消費電力量の公開はないです。
パナソニックのような、センサーによる節電はないので、この部分はあまり評価できません。
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以上、シロカのSS-M151の紹介でした。
気軽に導入できる「水タンク式」の小型入門機として一定のプレゼンスがあります。
賃貸住宅の場合で、契約上、どうしても分岐水洗式が設置ができない場合の救世主になるでしょう。
ただ、そういった方式でも、ヒーター乾燥はできたほうが良い部分があるので、同じタイプの他機との比較は必要です。
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【2019年発売】(一部2021年)
【プラスチックドア】
15・アイリスオーヤマ 食洗機 ISHT-5000-W
¥36,400 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
【ガラスドア】
16・アイリスオーヤマ PZSH-5T-W
¥24,800 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
17・東芝 DWS-22A
¥36,980 楽天市場 (9/6執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器15点
使用水量:約5リットル
運転時間:90分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
必要床面積:42×44.5cm
高さ:43.5cm
取水法:水タンク式
なお、本機は、美的集団(ミデア)が他社からの受注も多く、以上のようなバリエーションがあります。
外観がプラスチックのモデルがありますが、性能は基本どれも同じです。
利用方法は、カップ給水方式です。
分岐水栓からの給水には非対応です。
それ以外は同じです。
【2021年発売】
【UV殺菌あり】
18・シロカ siroca SS-MU251
¥49,800 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
【UV殺菌なし】
19・シロカ siroca SS-MA251
¥52,800 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器16点
使用水量:6リットル
運転時間:125分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
必要床面積:42×44cm
高さ:46cm
取水法:カップ給水+分岐水栓
S-MU251は、シロカが販売する食器洗い乾燥機の中級機です。
本体サイズは、幅42×奥行44×高さ47cmです。
本機もミデアの製造する小型機の1つと言えます。
利用方法は、カップ給水方式と、分岐水栓双方に対応します。
分岐水栓の場合、吸水ホースは1.5mです。
タンクの場合は、上からの給水です。ゆっくり給水する必要があるのは他機と同じですが、こぼれないように取り外し式のトレイを装備します。
そもそもこの形状の天板だったほうが「一手間」減って便利でしょうが、見映えからでしょう。
洗浄力は、本機も上下からの洗浄です。
すすぎの際の最大温度は、しかし最大75度です。
小型機としては温度が高めといえ、性能は悪くありません。
水流は、本機も2メートル近く噴射するとされており、トルネード除菌洗浄75と名付けられます。
庫内容量は、食器量として、本機も16点ほどです。
小型で、1-2人世帯用と言えます。
乾燥は、本機も送風乾燥です。
実際は暖気を利用してはいますが、パナソニックのように除菌温度(90度)は出していません。
乾燥時間は87分と長く取っていますが、やはり、パナソニックの「プチ食洗」と違い、ヒーターだけでは除菌温度に至らない機種です。
しかし、SS-MU251は、UV殺菌灯が付属です。
送風乾燥時に、1分おきに283nmの波長のUVライトを照射し、内容物を殺菌していく仕組みです。
ヒーターで除菌温度(90度)を出せないための「苦肉の対策」ですUVライトは、乾燥時以外にも、4時間ごとに照射して、庫内のニオイに対処する仕組みです。
ライトは、600時間の寿命で交換は不可です(修理対応)。ライトなので、経年変化で効果も減じるでしょう。
食洗機は「めったに壊れない」頑丈な家電なので、長年使えばここが先に傷みます。
一方、UV殺菌未対応のSS-MA251は、乾燥後に自動に半ドアにして、湿気を逃がす「オートオープン」にする設定も選べます。
ただ、冬や多湿期は、送風乾燥より乾きにくいでしょう。
標準運転時間は、標準運転で65分、乾燥に60分です。
プログラムが異なるだけで、中身はミデアの小型機と同じシステムだと思います。
なお、プラスチックなど熱に弱いものを洗うためのソフト洗浄コースは装備です。
消費電力は、いずれのモデルも726Wです。
シロカの下位機種を含めて、ミデアの小型機としては多めです。節電機能は特になく、本機も、消費電力量の表記がないので、実際の電気代は不明です。
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以上、シロカのSS-MU251の紹介でした。
UVライトを使うアイデアは、「苦肉の策」といえど面白いと思います。
ただ、ニオイ対策の「お守り」にはなりますが、乾きムラには無力である点と、紫外線が当たらない部分については、効果は期待できないでしょう。
また、食洗機はかなりタフな家電で長持ちしますが、UVライトの減衰(交換)が恐らくできないため、その部分からへたりそうな気もします。
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【2022年発売】
【UV殺菌あり】
20・東芝 DWS-33A
¥40,522 楽天市場 (9/6執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器18点
使用水量:6リットル
運転時間:120分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
必要床面積:42×43.5cm
高さ:46.5cm
取水法:カップ給水式
なお、「UVあり」については、東芝版もあります。
外装は異なりますが、中身は多少の庫内サイズの差はあれど、ほぼ同じと考えて良いです。言及に値する機能差はありません。
水流も同じですし、高温水の温度(75度)も同じです。
ただし、東芝は分岐水栓に対応できないので、この部分だけ注意してください。
次回に続く
食洗機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日は食器洗い機(食器洗浄乾燥機)の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・食器洗い乾燥機の比較 (2)
2-1・サンコー
2-2・SKジャパン
2-3・その他の企業
2-4・最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、残してしまった、シロカの上位機をみたあと、サンコーほか、今回紹介できなかった製品を追加で紹介します。
容量 1-3人家族向き
洗浄力 ★★★★★
静音性 ★★★★★
本体価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、紹介した全ての食器洗い洗浄機から、総合性能や価格などから考えて、オススメといえる機種を選んでいきます。
そのほか、 分岐水栓型を、個人設置する場合に必要な設置器具の説明と、おすすめの食器洗い器用洗剤の提案もしていきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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