【今回レビューする製品】2025年 最新の食器洗い乾燥機の性能とおすすめ・選び方:食洗機・食器洗い洗浄機:パナソニック プチ食洗・アクアほか:工事不要の水タンク式:機種の違いとサイズ別性能ランキング
【比較する製品型番】 パナソニック プチ食洗 NP-TCR5 NP-TCR5-W Panasonic SOLOTA NP-TML1-W NP-TH3 NP-TA4 NP-TH4 NP-TZ300 NP-TSK1 NP-TSP1 NP-TA5-W NP-TH5-S NP-TH5-W NP-TZ500-S NP-TZ500-W アクア AQUA ADW-GM3 ADW-S3 ADW-L4-W SKジャパン Jaime SJM-DW6A SDW-J5L SJM-DWM6UVC (W) siroca SS-MH351SS-MA351 SS-MA251 SS-MU251 SS-M151PDW-5D アイリスオーヤマ ISHT-5000-W 東芝 DWS-33A DWS-22A AINX AX-S3W AINX AX-S7 AX-S7N VERSOS VS-H021 サンコー ラクアmini Plus TK-STTDPSWH ラクア STTDWADW STTDWADB VIBMI D4P-W D4P ラクア ファミリーワイド TKDWWDHWH ラクア ファミリースリム TKDWSLHWH モダンデコ AND・DECO bst01 ロイヤル SAPPHIRE by LOOZER SDW-5000 ほか
今回のお題
最新の食器洗い乾燥機のおすすめとその選び方は?
ども、Atlasです。
今日は、2025年1月現在、最新の据置型の食器洗い乾燥機の比較です。
「ニオイ残り」を出さないために重要なお湯の温度や乾燥方法の違いを重視して、各機を比較していきます。設置に必要なサイズの情報も示しました。
今回は、個人で設置できる据え置き型(卓上型)は、Atlasが知る限り全機種をみる予定です。
約6年ぶりの改変で、洗浄方式が変わったパナソニックのプチ食洗NP-TCR5や、新形状のSOLOTAほか、各社の一人暮らし向けの「水タンク式食洗機」も多くみます。
中型・大型タイプを含めて、大手電器店に流通しているモデルは(だいたい)フォローしました。
1・食器洗い乾燥機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:アクア
2・食器洗い乾燥機の比較 (2)
2-1:シロカ ・アイリス・東芝
2-2:サンコー
2-3:SKジャパン
2-4:その他の企業
3・食器洗い乾燥機の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、食洗機の「選び方の基本」をはじめに示します。
その上で、メーカーごとに順番に見ていきます。
なお、シロカ・アイリスオーヤマ・東芝は、製造元(OEM元)は同じ美的集団(ミデアグループ)同じで、仕様が似るので、まとめてみています。
洗浄力 ★★★★★
静音性 ★★★★★
本体価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・価格別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
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なお、「食器洗い機乾燥機(食洗機)」と「食器乾燥機」の違いに注意してください。
1・食器洗い乾燥機の比較
=食器の洗浄・乾燥
2・食器乾燥機の比較
=食器の乾燥のみ
食器の洗浄ではなく、手洗い後の乾燥に特化した機種をお探しの方は、上記2番の食器乾燥機の記事が対応します。
お手数ですが、そちらをご覧ください。
1-1・食洗機洗い機の選び方の基本
1・洗浄力
2・乾燥力
3・光熱費
4・洗える食器の量
5・設置に必要なスペース
具体的な製品紹介にはいる前に、食器洗い乾燥機を選ぶ場合の「ポイント」となる部分を、5点、順番に説明しておきます。
第1に、洗浄力の強さです。
洗浄力については、各社とも「水流」と「水温」の部分で独自の工夫を加えます。
水温70度以上で、縦横無尽に水流をしっかり回す仕組みがあれば「合格点」ですが、最近はどの機種も、ここは「クリア」できています。
ただ、プラスアルファの工夫は見られます。
アクアは、水流をかなり複雑化させて食器の重なった部分の汚れの落ちをよくしています(上図)。
パナソニックは、濃い洗剤濃度で「プレ洗浄」するほか、水温・室温をセンシングして、適切な洗浄を行っていきます。
今回の記事ではは、こうした部分に注目してみていきます。
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第2に、乾燥力の強さです。
現状、この部分に最もメーカー間の「差」がでます。
しっかり乾燥できないと、運転終了後、食器に水が残る問題と、残菜の臭い移りの問題が出るので、ここは重要です。
最も良い方式といえるのは、高温ヒーターを利用して除菌温度(90度)で乾燥するパナソニックの方式です。
他社の場合、風のみの乾燥、風と弱めのヒーター(約75度)の併用、あるいは、UV殺菌灯とヒーターの併用する方法のいずれかです。
これらの場合、先述の問題を完全に解決するのは少し難しいと言えます。
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今回の記事は、乾燥機能についても、こうした難点が生じにくい機種を評価してみていきます。
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第3に、光熱費の安さです。
電気代は、(大手家電メーカーの)パナソニックとアクア以外は、標準運転時の消費電力量を公表しません。
パナソニックの場合、小型機で1回15円強、大型機で20円弱です。
さらに、水温・温度センサーによる節電が行えるので、省エネです。
アクアは、風乾燥なので、1回約12円ほどと安いです。
他のメーカーは「不明」です。
ただ、同じサイズならば、両社より「落ちる」と考えて下さい。
水道代の部分は、一方、さほど差が出ません。
大型機でも手で洗うよりだいぶ節水になります。
なお、光熱費は、電気代の高騰で、2023年に係数が変わりました。今回は新基準に統一して記しておきます。
今回の記事では、(情報がない事情で)この部分については正確な比較は難しいです。しかし、分かる限りで書いていきます。
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第4に、洗える食器の量です。
食洗機は、各社とも、だいたい何点の食器が洗えるかの情報を出しています。
(信頼できる)メーカーは「日本電機工業会自主基準」を使った枚数の表示なので、メーカー間で比べても問題ありません。
簡潔に言えば、1人用は12点、1-2人世帯用で15点、世帯用で30点以上と記載があれば、便利に使えると言えます。
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第5に、設置に必要なスペースです。
意外と意識しない部分です。
しかし、格安機は断熱性に課題があるので、本体は小さくても、熱を逃がすために結構なスペースが必要です(上図)。
特に「カップ給水式」の機種は、どれもこの部分が課題となるので、気をつけるようにしてください。
今回の記事でも、この部分については、できる限り注意して説明するつもりです。
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以上、据置型の食器洗い乾燥機の「選び方の基本」を5点みました。
これ以外にも、静音性・運転時間など重要な部分はありますが、それらは各社の製品紹介の中で、おいおいみ説明することとします。
いか、冒頭書いたような企業順に各機をみていきます。
1-2・パナソニックの食洗機
はじめに、パナソニックの食洗機の比較からです。
20年以上、据置型の食洗機を展開している日本の家電企業で、歴史に裏打ちされた信頼性があります。
1人暮らし向けの小型機から、世帯用まで幅広いラインナップがあります。
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なお、以下の本文では、Atlasがおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思える部分を青字で書いていくことにします。
【2023年発売】【設置対応可】(一部)
1・パナソニック プチ食洗 NP-TCR5-W
¥46,530 楽天市場 (1/12執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器18点
使用水量:約9リットル
運転時間:99分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:44デシベル
取水法:水道(分岐水栓)
NP-TCR5-Wは、パナソニックの小型の食洗機です。「プチ食洗」というシリーズ名で、1-2人暮らしの世帯をターゲットにしています。
2023年に、約6年ぶりに新機種になりました。
NP-TCR4をはじめとする以前の旧機の「バイオパワー除菌」が、今回、「ストリーム除菌洗浄」に変わりました。若干方式が変わりますので、後ほど詳しく説明する予定です。
利用方法は、分岐水栓式です。
水タンクに注水しての利用は不可です。
取水と排水のできる、シンク脇に置くのが基本です。
とはいえ、個人でもできる作業なので、記事の最後で「詳しい利用方法」については書くつもりです。
設置必要なサイズは、置き方で変わります。
第1に、正面に置く場合です。
この場合、幅47cm×奥行30cm×高さ52cmが必要です。
高さは廃熱スペースを加味した値です。このほか、コンロ熱源から15cm離せればOKです。
設置面積で言えば、(47cm×30cm)は、市販の水切りかごのサイズと同じほどで、そちらからの買換を狙ったものです。
第2に、シンク脇に置く場合です。
設置に必要なスペースは、正面設置の場合と大きくは変わりません。
ただ、開閉を考える場合、壁から60.3cmの出幅が生じます。
そのため、シンクの蛇口と干渉しないか注視が必要です。
なお、他社機の場合、ヒーター熱の関係で、上下左右でかなり壁からのマージンを要求する機種があります。
しかし、パナソニックは、本機を含めてヒーター効率を高めるため断熱の工夫があるため、設置に必要な壁とのマージンはかなり少なめです。
この点で、設置場所に限りがある場合、パナソニック機は良い選択肢になります。
庫内容量は、約24リットルです。
食器が18点、小物12点まで入ります。
庫内の有効寸法は、だいたい幅40cm×奥行20cm×高さ20cmほどです。
直径20センチほどの大きめの皿は普通に入ります。
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このブログの【T-Falのインジニオネオの比較記事】で紹介したようなハンドルが取り外せる製品ならば、直径26cmほどの大きなフライパンや鍋も洗浄可能です。
「高さと奥行が20センチなのになぜ入るか?」と言えば、斜めに鍋・フライパンを入れれば、庫内の対角が十分取れるからです。
そのため、2人暮らし(+子ども)程度ならば、どの食器類も十分対応できます。
使用水量は、9リットルです。
手洗いで同じ食器を洗う場合と比べると、1/3の水量で済むため経済的です。
電気代も、1回あたり約18.6円(600Wh)です。
ただ、本機は、 水温・乾燥センサーを搭載して不要な電気代をカットする仕組みです。
夏場の電気代は、より格安になると思います。以前発売があった未搭載の下位機種に比べて、最大で7%ほどの節電効果とされていました。
また、キッチンが図のような混合栓で、食器洗い乾燥機用の水を湯沸かし器側の「お湯」の取水口ほうから取れる場合は、光熱費の面でさらに有利になります。
洗浄力は、小型ながら、他社機に比べると、かなりしっかりしています。
2023年機からビルドイン型のような「ストリーム除菌洗浄」に変わりました。
洗い過程から、ヒーターで50度以上の高温・高圧のお湯を作り出し、それを吹き付けつつ、洗っていきます。
先述のように旧機までは、バイオパワー除菌でした。
洗浄開始時に水温を50度まで上昇させ、洗剤を高濃度で溶かして食器に噴射させ、汚れを浮かせる方式です。洗濯機でよく使われる技術に似ている方式と言えます。
いずれの方式も、除菌力は同等といえますし、消費電力も運転時間も変わりません。したがって、どちらが上とも言えませんが、近年、ビルドイン型を含めて同社は方式を変えています。
最近は、食洗機用洗剤に複数の形状(サイズ)の製品が増えたので、新方式の方が、柔軟性が高いからかなと思います。
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結論的にいえば、いずれにしても、この部分はパナソニックの「売り」です。すすぎ行程では70度もだしますし、除菌(ニオイ残り)は、当機の場合、ほぼないと言えます。
コースも、「スピーディコース」のほか、プラスチック製品も洗える「低温ソフトコース」が搭載されます。
乾燥は、しっかりヒーターを伴う乾燥です。
ここでは、より高い温度(90度)まで熱を加えられるため、風だけで乾燥するタイプより清潔です。庫内もしっかり乾燥するので。、清潔です。
先述の低温ソフトコースを持つため、耐熱60度程度のプラスチックにも、(一度に洗えないものの)対応は可能です。
標準運転時間は、洗浄から乾燥までに、約99分です。
ただ、流し台で水に浸けて「プレ洗浄」をしたような食器の場合、29分の「スピーディコース」でも十分です。
動作音は、最大で42デシベルです。
等級的には「日常生活に支障の無いレベル」です。よほど深夜でなければ、隣家に迷惑をかけないでしょう。
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以上、パナソニックのNP-TCR5の紹介でした。
ミデア系の輸入製品が増えたため、日本で手に入る小型食器洗い乾燥機は多くあります。
ただ、ヒーターのパワーを活かした本機の洗浄力は、他社機より確実に上です。
食器洗い機はしっかり乾燥できないと、雑菌によるニオイの問題も起きやすいため、ヒーター部分が強い本機は、その部分でもメリット性があります。
小型機種から選ぶならば、この機種は良い選択肢です。Atlasも(前モデルの)長い使用経験がありますが、10年近く壊れず、今でも使っています。
【2023年発売】
2・パナソニック SOLOTA NP-TML1-W
¥37,965 楽天市場 (1/12執筆時)
対応人数:1人(少量)
容量:食器6点
使用水量:約2.5リットル
運転時間:120分
乾燥:風のみ
静音性能:41db
取水法:水タンク式
NP-TCR4-Wは、パナソニックの新型の小型食洗機です。
「パーソナル食洗機SOLOTA」というブランド名です。
小型では、記憶にないくらい久しぶりに、パナソニックは完全な新型を出してきました。
本体サイズは、幅31cm×奥行22cm×高さ43.5cmです。
ここが本機最大の「セールスポイント」です。
設置必要なサイズは、本機も、置き方で変わります。
第1に、正面に置く場合です。
この場合、幅31cm×奥行22.5cm×高さ49cmです。
今までになくコンパクトに配置できます。
あとはコンロの熱源部から15cm以上離せれば設置できます。
小型システムキッチン(180cm幅)でも、(だいたい)45cmほどは調理スペース開くはずです。
たしかに、単身者向けマンションでも設置できそうです。
第2に、シンク脇に置く場合です。
この場合、ホースのスペースを加味して、幅31cm×奥行22.5+1.7cm×高さ49cmです。
一方、扉の開閉時に、シンクの蛇口と引っかからないため50.2cm必要です。
シンクが小さめの方はここが難関でしょう。
ちなみに、この部分が問題の場合、次に見る1サイズ大きなモデルだと、36.7cmなので融通が利くので、比べて見てください。
利用方法は、水タンクによる給水です。
分岐水栓はつなげる仕組み自体がないです。
工事不要なタイプはパナソニックの小型機では初めてです。
下部の引き出しがそのままタンクで、写真のように水を差します。
1回の使用水量は約2.5Lです。
一方、他社だと上部からのカップ給水の場合が多いです(上図)。
どちらが便利かは論争的でしょう。
パナソニックの場合、タンク部が取り外せる点で雑菌(ニオイ)が発生してもメンテが容易なこと、カップで徐々に給水するより「ドバッと」蛇口から給水できたほうが、ストレスになりにくいこと、あるいは、食洗機に水をこぼしにくいこと、これらがメリット性です。
ただし、タンクの形状は、持ちにくそうです。
記事は発売前に書いていますが、この手のものは、「加湿器の経験」からだいたいは想像つきます。
庫内容量は、約10リットルです。
合計で食器6点というのは、便利なのかな?、とは正直なところ思いました。
Atlasなら、水タンクの準備をしている時間に「さっと洗えて」しまいますから。
直径23cmまでという縛りがあるので、例えば(取っ手が外せる)朝御飯用の22cmのパンでギリギリです。
使用水量は、2.5リットルです。
電気代は、1回あたり7.1円程です(230Wh)。
洗浄力は、ストリーム除菌洗浄です。
水温は50度以上との表記で、プチ食洗と同じです。
乾燥は、ただ、注意点で、ヒーターの熱を入れない送風乾燥です。
標準運転時間は、したがって、120分と時間を要します。
連続利用は難しいです。
また、乾燥時に庫内が高温にならないので、無理に多くの食器をかさねたり、油物をプレ洗いしないで使う場合、ニオイ残りが心配な部分があります。
食器量が少ないので平気な気もしますが、実使用者の長期レビューは注意してください。
動作音は、最大で41デシベルです。
問題ないです。
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以上、パナソニックのSOLOTA NP-TML1(W) の紹介でした。
サンコーが2022年小型をだしましたが、さらに小型をパナソニックが出した形です。
設置性は「さらに良い」のは、さすがパナソニックです。
しかし、このサイズが実際便利なのは、ほとんど料理を作らない、朝御飯に目玉焼きを作るくらい、といった一人暮らしだというのは注意してください。
2時間の運転時間なので、連続利用は事実上難しいでしょう。もし、ご自宅に置けるならば、先ほどみたプチ食洗のが圧倒的に便利です。
結論的にいえば、この程度の少量ならば、【食器乾燥機の比較記事】のほうで紹介した、ヒーター乾燥だけできるも小型機を買って、「食器洗いだけ自分で」やった方が、「家事の時短」になるでしょう。
【2021年発売】
【分岐水栓用】
3・パナソニック スリムタイプ NP-TSK1-W
4・パナソニック スリムタイプ NP-TSK1-H
¥74,800 Amazon.co.jp (1/12執筆時)
対応人数:2-3人世帯
容量:食器24点
使用水量:約8リットル
運転時間:93分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:39デシベル
取水法:水道(分岐水栓)
NP-TSK1も、パナソニックの食器洗い乾燥機です。
「スリムタイプ」という別シリーズになります。
ここまで見た「プチ食洗」と、後ほど見る「レギュラータイプ」のちょうど真ん中のサイズで、2−3人世帯のキッチンにマッチするサイズと言えます。
利用方法は、普通の分岐水栓式です。
中型機ですが、正面置きではなく、図のようにシンク脇に置く(置ける)ということを主眼に置いたモデルです。
後述するように、正面置きする場合は、1つ大型の「レギュラータイプ」と設置性の差はないので、洗える量が多いだけ、そちらがおすすめであるとも言えます。
設置必要なサイズは、置き方で変わります。
第1に、シンク脇に置く場合です。
廃熱スペースと、扉を開けるのに必要な前方スペースを加味して、幅55×奥行36.7×高さ62cmです。
必要な床面積ででいえば、幅55cm×奥行29cmあれば置けます。
本機の場合、上下の二枚扉(リフトアップオープンドア)を採用します。
この場合、扉が前にあまり飛び出ないため、シンク脇に置いた場合、蛇口に引っかからず設置できると言えます。
繰り返しますが、この設置法を「狙った」製品です。
第2に、正面置きする場合です。
コンロとシンクに置く場合は、設置面で、あまりメリットがないです。
正面配置の場合、扉を開けた時、いくら前に出ても問題ないといえます。
その点をふまえると、次に見る(収納量が多い)レギュラータイプと、55cmという設置幅は変わらず、扉を閉めた際の、奥行29cmと、6cm程度短くなるなるだけです。
逆に、洗える容量が、レギュラータイプより6割ほどに減りますので、かなりの損です。
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結論的にいえば、本機は、シンク脇の狭いスペースを活かすために設計されたモデルです。
正面設置するならば、洗える量が多い次に見るレギュラーが良いでしょう。
庫内容量は、36リットル、使用水量は、8リットルです。
いずれも問題ない数字です。
2−3人世帯ならば、十分な量です(パナソニックによると最大4人)。
先述のように、プチ食洗でも(取っ手のない)鍋・フライパンは入りますが、取って付きは無理でした。こちらについては、サイズ的にいけます。
まな板も、35センチ前後の家庭用Mサイズまで対応できます。
これらの点では、下位機種と同じで、3人分の食器18点ほどが一度に洗えます。
洗浄力は、ストリーム除菌洗浄が搭載です。
先述のように、パナソニックはバイオパワー除菌(プレウォッシュ時に洗浄液を50度にして洗浄力を高める工夫)から、この方式に、だんだんと変えています。
繰り返しますが、この方式は洗い行程・すすぎ全行程において、50度以上の高圧水流で流す方式です。とくに、量が多くなる中型では、強力な洗浄力が確保できると言えます。
乾燥は、本機も、ヒーターを伴う乾燥です。
除菌温度(90度)まで熱を加えますので、ニオイのこりは「まずない」でしょう。
コースも、耐熱60度のプラスチック製品も洗える「低温ソフトコース」が搭載されます。
標準運転時間は、食器量が少ない(汚れレベル1)場合、約78分です。
食後すぐ(汚れレベル2)93分、こびり付きや油汚れが多い場合(汚れレベル3)でも、118分です。
電気代は、1回あたり27.7円ほどです(670Wh)です。
AIエコナビ機能の搭載で、本機も安めです。
また、形状的な利点もあり、先述のように使用水量はプチ食洗と変わらない上、消費電力量も10%程度増えるだけです。
動作音は、最大で39デシベルです。
静かな方ですが、夜など気になる場合、4時間後に開始できる予約機能も本機は搭載です。
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以上、パナソニックのNP-TSK1の紹介でした。
世帯用にちょうど良い「真ん中のサイズ」です。設置性もかなり考えられているので、今までサイズ的に「プチ食洗」しか入らなかった方で、2回洗っていた方など中心に、買い換えニーズもあるでしょう。
洗浄力も庫内が広くなった分、後述する(大きめの)スタンダードタイプの中位機に比する機能ですし、文句はありません。使い勝手を考えた、とても良い機種です。
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【2021年発売】
【水タンク/分岐水栓用】
5・パナソニック スリムタイプ NP-TSP1-W
¥88,110 Amazon.co.jp (1/12執筆時)
対応人数:2-3人世帯
容量:食器24点
使用水量:約9リットル
運転時間:93分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:39デシベル
取水法:水道(分岐水栓)+カップ給水
なお、スリムタイプは、亜種として NP-TSP1という製品の販売があります。
利用方法は、分岐水栓から給水もできますが、水タンク式としても使えます(上図)。
ただ、標準使用水量は9Lなので給水はかなりの手間です。
何かしら直接給水できる工夫をしないならば、この使い方で便利に使えるといえるかは微妙です。
ただ、混合栓などで(分岐水栓の工事無理だが)「蛇口にゴムホースは付けられるかも」という場合には、良いかもしれません。
設置幅は、本機も、2種類です。
シンク脇に置く場合の出幅は、本機も36.7cmですから、有利です。
一方、水タンクを前から入れる仕組みなので、床自体は34.1cmですので問題ないです。
タンクがある部分で、背の高さと廃熱スペースの合計で72cmの高さは必要ですが、多くの場合、ここは問題ないでしょう。
正面置きの場合が、さほど有利ではないのは、先ほどの機種と変わりません。
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結論的にいえば、事実上、水タンク式が設置上「マスト」でない方は、選択肢にしなくてよい製品です。メリットはないので。
ただ、次に見るレギュラー型に、水タンク方式に対応できる機種はないため、正面設置・シンク脇ににかかわらず、水タンク式でないと置けない場合は、本機が候補ではあります。
【設置対応可】(一部地域)
【2024年発売】
6・パナソニック NP-TH5-W
7・パナソニック NP-TH5-S
¥88,918 楽天ビック (1/12執筆時)
【2020年発売】
8・パナソニック NP-TH4-W
9・パナソニック NP-TH4-C
¥82,170 楽天市場 (1/12執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器40点
使用水量:約9.9リットル
運転時間:88分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:37デシベル
取水法:水道(分岐水栓)
NP-THシリーズは、パナソニックの「レギュラータイプ」に属する製品です。
スリムタイプより1つサイズは大きめです。
2024年に新機種に更新されました。
新機種の場合、標準使用水量が9.9L(旧機は11L)と節水になりました。また、ごくわずか(1dB)ですが、静音性も向上しています。
一方、洗浄時間は、すすぎ時間が若干長く(最大5分)なっています。消費電力量(電気代)は同じままです。
難しいですが、1日1回1年間(約365L)つかっても100円ほどの水道代の節約に止まることをふまえると、(本体が安いうちは)旧機で良いような気もします。
利用方法は、分岐水栓式です。
本機も、2種類の設置法がありえます。
第1に、シンク脇に置く場合です。
廃熱スペースと扉を開けるのに必要なスペースを加味して、幅55cm×奥行58.4×高さ65cmです。
扉を開いた場合の出幅が、スリム型と約20cmほど長い58.4cmです。
かなり広めのシンクでないと、蛇口とぶつかるでしょう。
ただ、設置に必要な床面積は、35cm×55cmですので、さほどはスリム型と変わりません。
第2に、正面置きする場合です。
先ほど「スリム型」で説明したので、繰り返しません。
この置き方ならば、閉じた際の奥行が6cmほど長くなるほどしか変わりません。
そのわりに、洗える容量(収納量)が2倍近く多いので、正面設置の場合はとくに、こちらが良いです。
庫内容量は、約50リットルで、食器が40点まで入ります。
先述のように、スリム型に比べて、1.6倍強の多くの食器が入ります。
こちらも、上段に、26センチの大型のフライパンが入りますし、広いです。
使用水量は、11リットルです。
電気代は、本機もAIエコナビ機能を搭載です。
消費電力量は、先ほどみたスリムタイプより、2割弱多い770Whですが、容量の大きさをふまえれば、順当です。1回あたり23.9円ほどでしょう。
実際、入りらなず2度洗いになると、よけいな光熱費もかかりますし、AIエコナビで時間も調整されるので、問題を感じません。
洗浄力は、本機も、ストリーム除菌洗浄です。
洗いとすすぎ行程で、約50度の温水を利用する同社の新方式です。
また、希望に応じて5段階で、稼働時間を調整可能です。
洗浄力を高めるため、80度のお湯での加熱すすぎも選択できます。
通常は70度での仕上げですが、少し高くなります。業務用食洗機のように、熱による除菌も強化するもので、上位機のみの機能です。
乾燥は、ヒーター乾燥です。
除菌温度(90度)まで熱を加えます。
標準運転時間は、標準運転(汚れレベル3)で88分(西日本は85分)。
動作音は、わずかに低減され、最大で36デシベル(50Hz)です。
こちらも4時間後に運転開始できる「予約機能」も搭載です。
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以上、パナソニックのNP-TH1シリーズの紹介でした。
個人的経験で言えば、(邪魔にならない限り)食器洗い機は大きければ大きい方が使い勝手が良いですし、二度洗いしなくて良い分、光熱費も安いです。
本機は、洗える量食器の点数が多い割にはスリムですし、洗浄力も十分な工夫があるため、その部分を含めてオススメできます。
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なお、「レギュラータイプ」は複数のラインナップがあります。
以下、順番に違いを見ておきます。
【2024年発売】
10・パナソニック NP-TA5-W
¥75,240 Amazon.co.jp (1/12執筆時)
【2020年発売】
11・パナソニック NP-TA4-W
¥74,000 楽天市場 (1/12執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器40点
使用水量:19.9リットル
運転時間:88分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:37.8デシベル
取水法:水道(分岐水栓)
第1に、 NP-TA5です。
先ほどの機種の下位機にあたります。
上位機と比べるとAIエコナビが未搭載で、光熱費の節約ができない仕様です。洗える食器量や設置性は同等ですが、60度の低温ソフト洗浄、90度の高温すすぎも非搭載です。
あとは、新旧の違い(節水性ほか)を含めて、1つ上の機種と変わりません。
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結論的にいえば、エコナビがないのが痛いです。耐用年数期間の光熱費の差は、恐らく本体価格差を吸収するだろう点から、選ぶならば先ほどの機種です。
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【2024年発売】
12・パナソニック NP-TZ500-W
13・パナソニック NP-TZ500-S
¥104,940 Amazon.co.jp (1/12執筆時)
【2019年発売】
14・パナソニック NP-TZ300-W
15・パナソニック NP-TZ300-S
¥94,800 Amazon.co.jp (1/12執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器40点
使用水量:9.9リットル
運転時間:88分
乾燥:高温ヒーター(90度)
静音性能:38デシベル
取水法:水道(分岐水栓)
第2に、NP-TZ500です。
パナソニックの「レギュラータイプ」の最上位機です。
旧機種が残りますが、このグレードの場合、先述の使用水量の違いだけでなく、「液体洗剤自動投入」と、2種の汚れ量センサーによる「おまかせコース」が新機種のみ搭載になります。
かなりの価格差があるものの、選ぶならば新機種です。
一方、最上位機だけ持つ機能は、次の3点です。
第1に、静電タッチセンサーによるドアの自動オープンに対応した部分です。
これに伴い、操作部のデザインも変わっています。利用時のみディスプレイが表示されるギミックは、「格好良い」と思いました。
第2に、ナノイーX(マイナスイオン)の送風に対応した部分です。
利用後にマイナスイオンを送付し続けることで、庫内を継続的に消臭する機能となります。
マイナスイオンの密閉空間における消臭効果は科学的に立証されており、一定の効果は期待できます。
ただ、同社の食洗機は、基本的に強力な洗剤とお湯で洗った上で、熱乾燥させている点で言えば、熱に弱い食器などについて、とくに有効な機能といえます。
第3に、液体洗剤自動投入・おまかせコースの搭載です。
24年から搭載の新機能で、約30回分(汚れLV3)の洗剤を下部の洗剤タンクに詰められます。
その上で、センサーで着色汚れが多い場合は洗剤量を増やす、油脂汚れが多い場合は、洗剤を追加投入する「おまかせコース」が選択できるようになりました。
近年、洗濯機で流行っている機能を食洗機に持ってきた感じです。残量が5回を切ると、ランプでのお知らせがあります。
チャーミー クリスタジェル 詰め替え 840g
¥555 Amazon.co.jp (1/12執筆時)
洗剤は、ライオン(チャーミー)の「クリスタクリアジェル」を推奨しています。そのほか、花王の「キュキュット食洗機用ウルトラクリーン」も、公式にOKとされます。
なお、パナソニックが従来推していた、固形タブレット型(フィニッシュ)は、手動のコースならば利用できます。
一方、便利なように思いますが、タンクとフロートは、3ヶ月ごとに外してお湯で洗う必要があります。その上で、経路の詰まりを洗うため、約30分のお掃除運転が必要です。
このほか、センサーが充実するため、汚れレベルの判定が、下位機の3段階から5段階に増えています。
設置性は、レギュラータイプは、全て共通です。
先ほどの機種の説明をご覧ください。
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結論的にいえば、自動オープン機能とナノイー機能は、デザイン面・機能面で、確かに上位とは言えるでしょう。
一方、自動洗浄部分は、メンテ部分が若干手間には思うのですが、(入れすぎることが多いように思う)洗剤部分の経費節減につながりそうで、その部分で評価できます。
1-3・アクアの食洗機の比較
最後に、アクアの洗濯乾燥機です。
ハイアールグループの企業です。ただ、もともとは三洋電機の洗濯機部門がルーツで、日本に本社があります。
日本の据置型はPanasonicが「独占」でしたが、その対抗馬として2018年頃から本機の展開がはじまりました。
【2021年発売】
【上位機種】
16・AQUA 食器洗い機 ADW-GM3-W
¥36,549 楽天市場 (1/12執筆時)
【下位機種】(生産完了)
17・AQUA 食器洗い機 ADW-S3-W
¥51,974 楽天市場 (1/12執筆時)
対応人数:1-3人世帯
容量:食器30点
使用水量:約9リットル
運転時間:106分
乾燥:送風乾燥
静音性能:43デシベル
取水法:水道(分岐水栓)
ADW-GM3は、AQUAの販売する食器洗い乾燥機です。
利用方法は、分岐水栓式です。
水タンク・カップ給水型ではないです。
サイズ的には「小型機」としては大きめなので、「1-3人向け」と言ったところです。
なお、ADW-S3という下位機種があります(先行して生産完了)。
窓が小さいだけで、サイズは同じほどです。
ただ、後述するインバーターモーター不採用で、強力すみずみ洗浄ができない関係で、洗える食器の点数が24点に止まる部分で、物足りない仕様でした。
洗浄力の差は大きいですし、残っている在庫も高いのでいまだと選択肢にせずともOKです。
本体デザインは、かなり特徴的です。
大きなガラス窓を採用し、食器を洗う様子が見れるのがユニークです。
上向きの扉も面白い発想で、デザイン性は高いです、
本体サイズは、 幅48.5×奥行39×高さ47.5cmです。
設置に必要なスペースは、幅49.5cm×奥行47cm×高さ66cmほどです。
後方と側面は0.5cmの廃熱のための余白が、上方に8.5cmが必要で、それを加味して値です。
奥行は、台座部分だけだと32.5cmですが、ドアが開けることを考えると壁から47cm必要です。
その設置方法で、シンクの蛇口と被らないならば、シンク脇に置けそうです。
なお、ドアを開けた状態で言えば、パナソニックの「スリム型」(36.7cm)とレギュラータイプ(58.5cm)のほぼ「真ん中」ほどの出幅です。
庫内容量は、約34リットルです。
入る食器は30点とされるので、24Lクラスのパナソニックのプチ食洗より一回り大きめです。
食器トレイの形状の工夫で、食器の収納力の強化がなされています。
不十分な容積で食器の実収納量を増やすと、食器間の距離が「きつきつ」で汚れが落ちくくなりそうです。
しかし、水流の改良(強力すみずみ洗浄)で解決します。
実用面では「上かごのとりはずし利用」は便利で、大きな鍋やまな板を洗いたい場合には有利です。
使用水量は、10リットルです。
2020年機より1L増えました。
(食器点数が少ない)パナソニックと同等の水量ですが、本機はインバーター制御による、水圧の工夫で、それをカバーします。
動作音は、最大で43デシベル、標準運転時間は、106分です。
これらの部分は問題を感じません。
なお、36デシベルと静かに運転できる「ナイトモード」が搭載です。
この場合、171分の運転時間となるので、ご近所に配慮する場合のみ有効でしょう。
洗浄力は、強力すみずみ洗浄が強調できます。
上段・中断・下段から可変的に高圧水流を吹き付けることで、洗浄力を上げるものです。
パナソニックのように、最初に、洗剤を温水で暖めて、洗浄力を高める仕組みがありませんが、インバーター制御での水流の工夫で、この部分は互角でしょう。
なお、すすぎの温度は60度です。
50度以上と表記するパナソニックより高めです。これならば、油もしっかり融けますし、落とせます。
また、油汚れが強い場合は「高温すすぎモード」も用意されます。
乾燥は、本機の注意点です。
こちらは乾燥行程について、風のみで乾燥させる、「ヒータレス送風乾燥」だからです。
この場合、熱に弱い食器に使えるというメリット性があります。
ただし、風が抜けない部分(食器の重なりなど)がある場合、完全に乾きません。
また、庫内に溜まった水も乾かないです。
先述のように、60度とそれなりに高い温度で洗う点、かなり強い水流で洗浄する部分で「担保」はありますが。
しかしヒーターで熱を入れないのは、落としきれなかった汚れによる「ニオイ残り」の懸念は増えると言えます。
なお、アクアは「除菌効果」は謳いますが、先述の「高温すすぎモード」を利用した場合となります。
ただ、内装を「総ステンレス」にするなど、ヒーターを伴わない部分の対策は、後ほどみる「格安食器洗い洗浄機」とは異なり、高度です。
ヒーターを使わない部分の「問題点」はどこなのかを、メーカーとして理解し、多方面で対策を講じているのは「好印象」です。
電気代は、1回の洗浄で、電気代が約13.3円(430Wh)です。
パナソニックの場合約15円(600Wh)なので、この部分ではアクアが有利です。
ヒーターレス乾燥なので、単純に比較はできませんが、安いと思います。
予約タイマーもあるので、深夜電力を利用すればさらに安く住むでしょう。
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以上、 アクアのADW-GM3の紹介でした。
小型と中型の「真ん中」という、パナソニックのラインナップにない、隙間を付いた良い製品です。外観のデザイン性も良いです。
一方、ヒーターレス乾燥ですから、熱に弱い食器も一緒に洗える・電気代が安いという利点もある一方で、高温多湿な日本では、乾きにくい点は注意するべきです。
先述のような対策はあるものの、一長一短はあると言わざるを得ません。
【2023年9月発売】
18・AQUA 食器洗い乾燥機 ADW-L4-W
¥47,040 楽天市場 (1/12執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器40点
使用水量:約10.5リットル
運転時間:170分
乾燥:高温ヒーター(75度)
静音性能:41/42dB
取水法:水道(分岐水栓)
ADW-L4-W も、AQUAの食器洗い機です。
これまでなかった、3-5人世帯対応の「家庭用の大型」で、パナソニックの上位機の強力なライバルと言えます。
設置に必要なスペースは、必要なデッドスペースを入れて、幅60cm×奥行41cm×高さ70cmです。
本機はヒーター乾燥なので廃熱スペースが必要です。さらに、パナソニックの大型と違い、(上下にした)観音開きではないので、前側に72cm飛び出る部分は、買う前の注意点でしょう。
利用方法は、しっかり、分岐水栓式です。
庫内容量は、約49リットルです。
食器は40点までなので、先行したパナソニックと変わらない収納量です。
基準とする食器は構成競争規格で決まっているので、実際かわらないないでしょう。ガイドを倒せば、フライパンなどの大物も入ります。
個人的には手前にまな板をスッキリはいるようにしてくれたのはポイントが高いです。
大きめのまな板でも入るでしょう。
使用水量は、10.5リットルです。
パナソニックとほとんど同じです。
動作音は、最大で41/42デシベル、標準運転時間は、170分です。
先述のように、本機はヒーター乾燥(送風併用)なのですが、乾燥時間が75分結構長いこともあり、パナソニックより2倍ほどの時間です。
運転音もそれなりにあるので、設置環境によっては長い時間うるさく感じる場合はあるでしょう。なお、コースとしては、念入りコース、乾燥のみ、低温コースなどもあります。
一方、この部分で言えば、本機は予約運転もできるので、人がいない時間、割安な深夜電力で利用するように、考えています。
光熱費も、1回あたり、30.4円(980Wh)と、パナソニックより20%ほど悪いです。
どうも構造的に、ヒーターの温風を風で回すような感じなので、若干効率が悪いのかもしれません。水温も、最高75度までです。
悪くないですが、パナソニックには負けます。
洗浄力は、クワトロシャワーで強力な水流で洗う方法です。
ここは問題ないでしょう。
なお、ニオイ残りについては、すすぎで75度出せるならば問題ないです。
内装もステンレスである上で、UVライト照射の工夫(左図)があります。乾燥時に5分です。
後ほどみる中国系の製品にだいぶ前からみられた仕様です。UVライトは目に悪いので、開閉センサーと連動して消える仕組みで、安全ですし、また、殺菌灯としての効果も期待できます。
一方、アクア的には、「乾燥は使わない」運用も考えていて、写真(右図)のように、自動でドアが開いて、湿気を逃すような工夫も見られます。
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以上、アクアのADW-L4-Wの紹介でした。
アクアの家電部門は日本由来ですので、割と「ガラパゴス」な場合が多いです。ただ、本機は、若干日本の事情に合わない「ざっくり家電」な感じがします。おそらく、原型機が外国にあるのだと思います。
あえて言えば、広いご家庭で、広いスペースがあり、運転音も気にならない状況で使えるとは言えます。予約機能で、「夜の深夜電力で使う」という発想ならば、問題点と言える、稼働時間も、運転音、あるいは、廃熱による気温上昇も問題にならないでしょうから。
ただ、そういったご家庭の場合、ビルドインの食洗機がありそうな感じはします。
次回に続く
食洗機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日は食器洗い機(食器洗浄乾燥機)の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・食器洗い乾燥機の比較 (2)
2-1:サンコー
2-2:SKジャパン
2-3:その他の企業
3・食器洗い乾燥機の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、残してしまった、シロカの上位機をみたあと、サンコーほか、今回紹介できなかった製品を追加で紹介します。
容量 1-3人家族向き
洗浄力 ★★★★★
静音性 ★★★★★
本体価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の3回目記事(こちら)では、紹介した全ての食器洗い洗浄機から、総合性能や価格などから考えて、オススメといえる機種を選んでいきます。
そのほか、 分岐水栓型を、個人設置する場合に必要な設置器具の説明と、おすすめの食器洗い器用洗剤の提案もしていきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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