【今回レビューする内容】2023年 低燃費な省エネ石油ファンヒーターの性能とおすすめ:コロナ・トヨトミ・ダイニチ:燃費・灯油代・電気代の違い:人気機種の性能ランキング
【比較する製品型番】コロナ FH-M2522Y(R) FH-M2522Y(W) FH-VG3322Y FH-G3222Y FH-G32YA3(W) FH-G32YA3(K) FH-ST3622BY FH-ST5721BY FH-SR3322Y FH-VX3622BY FH-VX4622BY FH-VX5722BY FH-WZ3622BY FH-CWZ36BYC H-WZ4622BY FH-CWZ46BYC FH-WZ5722BY FH-CWZ57BYC トヨトミ LC-S33M LC-S36M LC-S53M LC-33M LC-SL36M LC-SL53M LC-SHB40L ダイニチ FW-25S3 FW-25S3-S FW-32S3 FW-3222NC-W W-4222NC-W FW-2522NE FW-3222NE FW-3322KC FW-3322KE FW-3722GR FW-3721GR-W FW-4722GR FW-4721GR-W FW-5722GR FW-5721GR-W FW-3722LS FW-3622L FW-4722LS FW-4622L FW-5722LS FW-5622L FW-3722SGX FW-3721SGX-W FW-4722SGX FW-4721SGX-W FW-5722SGX FW-5722SGX
今回のお題
燃費の良い石油ファンヒーターのおすすめはどの製品?
ども、Atlasです。
今日は、2023年1月現在、最新の石油ファンヒーターの比較です。
「暖かさ」はもちろん、特に「電気代」と「灯油代」の「安さ」にも注目して比較します。
1・石油ファンヒーターの比較 (1)
1-1:スタンダード機
畳数:6畳〜15畳
予算:1.3万〜
1-2:省エネ型〈コロナ〉
畳数:8畳〜
予算:3万〜
2・石油ファンヒーターの比較 (2)
2-1:省エネ型〈トヨトミ〉
畳数:8畳〜
予算:3万〜
2-2:速暖型〈ダイニチ〉
畳数:8畳〜
予算:3万〜
2-3:最終的なおすすめ機種の提案
記事では、各社の「スタンダード機」を最初に紹介します。
その後で、コロナの省エネ型(主に電気代)、トヨトミの省エネ型(主に灯油代)、ダイニチの速暖型など、特長のある上位機をメーカー別に見ていくという構成にしました。
「日本3大メーカー」の石油ファンヒーターは、新型は全機種を網羅します。
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速暖性 ★★★★★
省エネ(石油)★★★★★
省エネ(電気)★★★★★
ニオイカット ★★★★★
タンクサイズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各製品を比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・セラミックファンヒーターの比較
2・遠赤外線ヒーターの比較
3・オイルヒーターの比較
4・石油ファンヒーターの比較
5・ガスファンヒーターの比較
6・冬の暖房記事全体のまとめ記事 【結論】
なお、今回の記事は、このブログの暖房器具比較シリーズの4回目記事として書きました。。
0・石油ファンヒーターの選び方の基本!
具体的な製品紹介にはいる前に、石油ファンヒーターの「選び方の基本」を紹介しておきます。
0-1・光熱費からの選び方
はじめに、光熱費からの石油ファンヒーターの選び方です。
石油ファンヒーターは、デンキヤでみると、どれも同じに見えがちです。
しかし、慎重に選ばないと、灯油代・電気代の部分でたいへんな損をすることになります。
1・灯油代の安さ
=エコセンサーなどの充実度
2・電気代の安さ
=運転時の電力抑制
第1に、灯油代です。
燃費は、暖房出力(適応畳数)が同じならば、どの機種もだいたい同じです。
ただ、ファンの性能(風質・風力)は異なります。
部屋が均一に暖められないものだと、よけいに燃料を使いがちです。
上位機は、温度・人感センサーで賢く節電しているので、実際の燃費も大きく変わります。
第2に、電気代です。
灯油の部分に目が行きがちです。しかし、速暖性の高い製品は、100W前後の電力を燃焼時にも利用します。
皆さんのご家庭で、秋冬シーズンの電気代が「予想以上に高い」場合、石油ファンヒーターが原因という場合もよくあります。
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そのため、今回は、光熱費の部分を最重要視して比較するつもりです。
0-2・適応畳数からの選び方
つづいいて、適応畳数からの選び方です。
「木造10畳以上、コンクリート13畳以上」など、各製品は、その暖房出力に応じて、「畳数表示」をしています。
この数字は業界統一基準なので、信頼性がありますが、注意するべき点があります。
この数字は、日本の平均的な気候の地域で、5cm程度の断熱材があり、すきま風が入りにくい家の場合の「目安」だからです。
古民家などでは、例えば、8畳間では、1サイズ大きい、10畳用にすると快適です。
そうしないと、「全力運転が続き、光熱費がよけいにかかる」でしょうし、1回のタンク給油の手間も増えまし、製品寿命も短くなるでしょう。
0-3・燃焼方式からの選び方
最後に、燃焼方式からのメーカーの特質です。
上表のように、石油の燃焼方式がメーカーでそれぞれ異なります。
コロナは、燃焼時の熱で灯油をガス化してそれを燃焼させていくARCバーナー式、トヨトミは灯油皿に灯油を直接垂らしていくポット式、ダイニチは、電気で灯油をパワフルにガス化させるブンゼン気化式という燃焼方式です。先ほど書いた、電気代の差は主に方式の違いで生まれます。
燃焼方式は、そのほか、着火時間・石油臭・不良灯油耐性・静音性にも影響を与えます。
ただ、上表に見られる燃焼方式に由来する弱点は、センサーやシャッターなど、他の部分の工夫で解決できる部分があります。
実際、固有の弱点を克服した機種は多く、この部分だけに注目するのは間違いです。
1・静音性
=運転音の静かさ
2・臭い対策
= 石油臭の少なさ
3・速暖性
= 暖房出力・着火までの時間
結論的にいえば、(結局のところ)燃焼方式やメーカーだけでなく、1つ1つの石油ファンヒーターの性能を細かく見ていかないと駄目、ということです。
今回は、シンプルな「燃焼方式だけで決める方法」ではなく、一台一台しっかり見ていきます。
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以上、石油ファンヒーターの「選び方の基本」でした。
他にも「基本」はあります。
しかし、こう言った部分は、本文中で具体的に説明していくつもりです。
1・石油ファンヒーターの比較 (1)
1-1:スタンダード機
畳数:6畳〜15畳
予算:1.3万〜
1-2:省エネ型〈コロナ〉
畳数:8畳〜
予算:3万〜
2・石油ファンヒーターの比較 (2)
2-1:省エネ型〈トヨトミ〉
畳数:8畳〜
予算:3万〜
2-2:速暖型〈ダイニチ〉
畳数:8畳〜
予算:3万〜
2-3:最終的なおすすめ機種の提案
というわけで、比較にはいります。
冒頭書いたように、上表のような順番で、各社の石油ファンヒーターをみていくつもりです。
1-1・スタンダードな石油ファンヒーター
はじめに、各社の製品のうち、値段が比較的に安い「スタンダード機」を紹介します。
もっとも「売れ筋」の価格帯で安いですが、この家電は、どの社も基本「国産(国内製造)」のため、品質信頼性は高いです。
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なお、ここからの記事は、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記します。
【木造〜7畳・コンクリート〜9畳】
〈2022年モデル〉
1・コロナ ミニ ローズ FH-M2522Y-R
2・コロナ ミニ ホワイト FH-M2522Y-W
¥17,820 楽天市場 (1/6執筆時)
〈2021年モデル〉FH-M2520Y同等品
3・コロナ ミニ ローズ FH-M2521Y-R
4・コロナ ミニ ホワイト FH-M2521Y-W
¥------- 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ390×幅312×奥行307mm
暖房出力 :2.50〜0.66kw
消費電力:弱燃焼時8.5W(強燃焼時15W)
エコ性能:
静音:弱燃焼時21dB・強燃焼時33dB
タンク:3.6リットル
保証期間:3年間
コロナのミニシリーズは、同社の石油ファンヒータでは最も小型のモデルです。
本機は、子供部屋など限られたサイズの部屋に向いたストーブです。
旧モデルがありますが、どれも性能は変わりません。Atlasの執筆時はすでに在庫がなかったのですが、復活しているようならば、値段は見比べてみてください。
適応畳数は、木造で7畳、コンクリート9畳です。
基本的に小部屋用として売られるものです。
8畳以上の木造和室では、フルパワー運転になってしまうので、光熱費が不利です。
暖房出力は、最大2.5kWです。
数値的にもこの機種がさほどパワーがないことを示します。
タンクの容量は、3.6Lです。
燃料補給を考えても、小部屋以外は、オススメできません。
メーカもそのつもりで、「子供部屋」に相応しい色目にしている気がします。
着火までの時間は、秒速点火機能をONにした場合で、7秒です。
ただ、この機能をONにすると、着火までに余熱を入れ続けるので、100Wの待機電力が必要です。この機能は使わない方が良いでしょう。
それでも、余熱を55秒(5度以下は約85秒)いれれば、点火します。
エコ機能は、未付属です。
本機は特別なセンサーがないので「エコ運転」はできません。
消臭対策は、「ニオイカットメカ」が付属します。
これは、灯油の残りをポンプで吸引して残さないことで、臭いを抑える機能です。
また、消化時も「クリーン消火」として、ニオイ低減機能が搭載です。
そのほか、利便性の面では、15分前からの油ぎれカウントダウンもあります。
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以上、コロナのミニシリーズの紹介でした。
子供部屋などに向く、可愛らしい外観で、コンパクト性が「売り」な機種です。
一方、エコ運転の未付属や、タンク容量の点は、大きめの部屋で使う場合は、注意するべきポイントと言えそうです。
〈2022年モデル〉
【木造〜9畳・コンクリート〜12畳】
5・トヨトミ LC-S33M-W
¥19,980 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
サイズ: 高さ428×幅376×奥行296mm
暖房出力 :3.25〜0.79kw
消費電力:燃焼時11W
エコ性能:温度・人感センサー
静音: 弱燃焼時18dB・強燃焼時34dB
タンク:5リットル
保証期間:3年間
【木造〜10畳・コンクリート〜13畳】
6・TOYOTOMI LC-S36M-W
¥22,284 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ:高さ437×幅435×奥行き315mm
暖房出力 :3.60〜1.02kw
エコ性能:温度・人感センサー
静音: 弱燃焼時23dB・強燃焼時37dB
消費電力:燃焼時20W
タンク:7リットル
保証期間:3年間
【木造〜14畳・コンクリート〜19畳】
7・TOYOTOMI LC-S53M-W
¥25,980 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ:高さ445×幅550×327.5mm
暖房出力 :5.25〜1.41kw
エコ性能:温度・人感センサー
静音: 弱燃焼時24dB・強燃焼時38dB
消費電力:燃焼時21W
タンク:7リットル
保証期間:3年間
これらは、名古屋のトヨトミ(トヨストーブ)のスタンダード機です。
適応畳数は、木造で9畳・10畳・14畳まで対応水準の展開です。
9畳用の LC-S330(W)は、特に小型ですので、寝室などでも利用できるサイズです。
暖房出力は、9畳用で3.25kw、10畳用で3.6kw、14畳用は5.25kwです。
石油ファンヒーターの場合、エアコンと同じで、「適応畳数」よりも「最大暖房出力」の方が正確にその機種の暖房のパワーを示します。
9畳用は、サイズ的に小部屋用ですが、出力が高めで暖かそうです。
ただ、10畳用は他社と比べても平均値、大部屋向けの、14畳用は弱めです。
このシリーズは、小型機が優秀といえそうです。
消費電力は、燃焼時は、9畳用は強運転でも最大12Wです。
他機も21Wですので、スタンダード機だけで言えば、トヨトミは光熱費面で優秀です。
タンクの容量も、9畳用で5Lと比較的大きめです。
10畳も7Lですので、平均より多めです。
いずれも、タンクは大きめで、頻繁な給油は不要です。
着火までの時間は、150秒です(14畳は210秒)。
これは、平均より遅めです。
トヨトミの場合、着火時に石油臭さを防止するために(あえて)長めに時間を取ります。
そのため、消臭着火をオフにすると、90秒着火は可能です。
また、待機電力を利用しての高速着火機能はないので、そもそも電気代はあまり気にしなくて良い機種です。
エコ機能は、室温センサーを利用した節電が可能です。
また、他社機のように「自動消火」したり、「自動点火」したりしながら室温を調整していくのではなくて、緩やかにその温度を目指して温度を低くしていくよう仕組みがとられます。
一定の温度を境にして自動的に消火して温度を調整する他社のエコ機能と比較する場合、快適度・エコ度は高いです。
また、別の意味で「エコ」と言えるのは、エコバーナーを採用している点です。
冒頭書いたように、同社のポット式は、耐久性がいため、シーズン前の灯油の残りをそのまま使っても不具合が生じにくい仕様です。消臭にも効果的で、炉の窒素酸化物を除去することで、消臭対策にもなります。
消臭機能は、エコバーナーの採用に加えて、点火と着火時のダブル消臭機能のほか、灯油臭を軽減できる「においません機構」も装備されます。
同社のポット式は、燃料を直接滴下するので、他方式よりニオイがしやすいため、対策は重要です。
複数のニオイ対策をしている点で、優秀と言えるでしょう。
センサーは、人感センサーを搭載です。
エコモードを利用する場合、人影を感知して、5分間だれもいないと自動でセーブ運転をはじめ、25分間いないと自動で消火することが可能です。(使用しないことも選択できます)
人感センサー(赤外線)の検知範囲は、左右80度、上方向20度、前方に約5メートルです。
温風が行き届く範囲(約2.5M)を越えますが、石油ファンヒーターは部屋全体の暖房に使うため、5メートルほどの範囲のほうが良いです。
なお、下方向に検知しないのは、石油ストーブの場合、赤外線(熱風)が前方に出ているため、検知されないからです。
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以上、トヨトミのスタンダードクラスの紹介でした。
本文でも書いたように、9畳用の小型機は、タンクも大きめで、最も機能が充実しているため、小型機のなかでは良い選択肢だと思います。
エコモードで灯油代が節約できるほか、燃焼時の電力も11Wと低いため、ランニングコストを考えても良い機種です。
また、部屋の利用法によっては、人感センサー付き機種も魅力でしょう。
一方、14畳用は少し暖房出力が多少低めですのであまりおすすめできません。ただ、7Lタンクの10畳用は、スタンダード機としては良いです。
9畳用だと、給油量の面で、心許ない場合は選択肢になりそうです。
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〈2022年発売〉LC-332 LC-331 LC-331後継
【木造〜9畳・コンクリート〜12畳】
8・トヨトミ 石油ファンヒーター LC-33M-W
¥16,380 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ428×幅376×奥行296mm
暖房出力 :3.25〜0.79kW
消費電力:燃焼時11W
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時18dB・強燃焼時34dB
タンク:5リットル
保証期間:3年間
9畳用については、下位機種もあります。
暖房出力や仕組みは同じですが、「人感センサー」が未付属となります。
(値段によっては)本機でも良いでしょう。
安定の「ポット」式で、同じく電気代が安く、不良灯油耐性も高い頑強なな製品です。
【木造〜9畳・コンクリート〜12畳】
〈2022年発売〉H-VG3321Y FH-VG3320Y後継
9・コロナ VGシリーズ FH-VG3322Y-TB
¥16,420 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ424×幅385×奥行325mm
暖房出力 :3.3〜0.63kw
消費電力:弱燃焼時10W(強燃焼時21W)
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時21dB・強燃焼時36dB
タンク:5リットル
保証期間:3年
コロナのVGシリーズは、同社のリビング向けのスタンダード機です。
適応畳数は、木造9畳・コンクリート12畳です。
しかし、 高さ424×幅385×奥行325mmとトヨトミより本体が大きいです。
適応畳数に比して本体は大きめという点は、あまり優秀とは言えません。
暖房出力は、最大3.3kwです。
9畳用としてみると、トヨトミより多少ですが「パワフル」です。
消費電力は、強燃焼時で21Wです。
電気代の面では、トヨトミの小型機が優秀です。
タンクの容量は、5リットルです。
小型ならば、十分です。
着火までの時間は、遅めです。
ただし、指定した時間の2時間前からあらかじめ電気でしておく機能があり、これを使えば7秒で着火します。
電力を100W使用して予熱するので、1時間あたり約2.7円ほどの待機電力を常に消費しています。
使わない場合は、55秒(10度以下なら最大+30秒)の余熱時間が必要です。
エコ運転は、新エコモードを搭載します。
設定すると、室温が20度をめざし火力を40%減らして運転します。また、23度以上で消火、20度で再点火を繰り返します。
ただ、トヨトミと異なり、その温度に向けて徐々に落としていくような温度の管理はではないので、快適度ではやや不利でしょう。
消臭機能は、灯油臭いを軽減できる「ニオイカットメカ」が付属します。
消火時のニオイを軽減できるクリーン消火+においとり触媒も搭載します。ただ、点火時のニオイ対策はみられません。
静音性は、本体の大きさが影響してか、平均値以下です。
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以上、コロナのVGシリーズの紹介でした。
「小部屋用」ですが、やや本体が大きめです。
トヨトミの小型機(9畳用)がライバルですが、このグレードだけで言えば、「やや負けている製品」です。
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【木造〜9畳・コンクリート〜12畳】
〈2022年発売〉FH-G3220Y FH-G3221Y 後継品
10・コロナ G32タイプ FH-G3222Y-W
10・コロナ G32タイプ FH-G3222Y-S
¥13,467 楽天市場 (1/6執筆時)
【Amazon型番】FH-G32YA2後継品
11・コロナ G32タイプ FH-G32YA3(W)
11・コロナ G32タイプ FH-G32YA3(K)
¥16,800 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
なお、このシリーズには、下位機種のG32タイプもあります。
ただ、エコ運転機能とニオイ取り触媒が省略された上で、液晶パネルが視認性の悪いグレー液晶になります。給油のお知らせについても、メロディでなくブザーです。
加えて、Amazon型番(山善直販)のモデルは、2020年機をベースにしているので、着火時間が20秒長く75秒と旧式です。
このシリーズはどれも、基本的に「特売用」の製品なので、機能面で選ぶ機種ではないでしょう。
【木造〜10畳・コンクリート〜13畳】
〈2021年モデル〉FH-ST3621BY FH-ST3620B後継
12・コロナ STシリーズ FH-ST3622BY-W
¥24,800 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ426×幅442×奥行334mm
暖房出力 :3.6〜0.59kw
消費電力:弱燃焼時10W(強燃焼時22W)
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時21dB・強燃焼時36dB
タンク:5リットル
保証期間:3年間
【木造〜12畳・コンクリート〜17畳】
〈2021年モデル〉FH-ST4620BY後継
13・コロナ STシリーズ FH-ST4621BY-W
¥22,700 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ:高さ426×幅504×奥行334mm
暖房出力 :4.62〜0.72kw
消費電力:弱燃焼時13W(強燃焼時24W)
エコ性能:温度センサー
消臭対策:ニオイカットメカ
静音: 弱燃焼時23dB・強燃焼時38dB
タンク:7.2リットル
保証期間:3年間
【木造〜15畳・コンクリート〜20畳】
〈2021年モデル〉FH-ST5720BY後継
14・コロナ STシリーズ FH-ST5721BY-W
¥28,380 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ:高さ426×幅504×奥行334mm
暖房出力 :5.65〜0.90kw
消費電力:弱燃焼時13W(強燃焼時27W)
エコ性能:温度センサー
消臭対策:ニオイカットメカ
静音: 弱燃焼時24dB・強燃焼時40dB
タンク:7.2リットル
保証期間:3年間
STシリーズも、コロナのスタンダード機です。
2022年モデルはでておらず、在庫を持って展開終了になります。そのため、値段の推移には注意してください。
新旧両機種ありますが、仕様の変更はないです。
適応畳数は、木造10畳・12畳・15畳の3種類です。
12畳用と15畳用は、同じ大きさです。
消費電力は、強燃焼時22Wです。
トヨトミのが少し良いとは言え、気にするほどの差ではないです。
タンクの容量は、10畳用は5リットルと、平均値です。
ただ、それ以上は、7.2リットルの「でかタンク」を装備しています。使用頻度が高い寒冷地用に向いています。
着火までの時間は、7秒で着火に対応します。
この場合、電力で余熱をするので、1時間あたり約2.7円ほどの電気代が必要です。
OFFにした場合は、55秒(10度以下ならプラス30秒)の余熱が必要です。
エコ運転は、燃焼を60%、20℃以下に下げる新エコモードが付属します。
室温が23度で自動的に消化する機能が付属するものの、トヨトミの方式に比べると単純です。
トヨトミ側に特許があり、後追いできないようです。
消臭機能は、消化時のニオイを軽減するニオイカットメカと、クリーン消化を搭載します。着火時については、特段の記載はないです。
利便性の部分では、温度設定によらず「強・中・弱」運転をフラットに続ける「火力セレクト」はこのグレードからの搭載になります。
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以上、コロナの石油ファンヒーターSTシリーズの紹介でした。
無個性の「スタンダード機」ですから、かえって他機との比較基準になる機種です。
格安のスタンダード機を探している場合、この機種と性能を比べると、選びやすいのではないかと思います。逆に言えば、選びにくい機種ともいえます。
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【木造〜9畳・コンクリート〜12畳】
〈2022年モデル〉
15・コロナ SRタイプ FH-SR3322Y-W
¥19,580 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ426×幅394×奥行324mm
暖房出力 :3.30〜0.63kw
消費電力:弱燃焼時11W(強燃焼時21W)
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時21dB・強燃焼時36dB
タンク:5リットル
保証期間:3年間
なお、同じような筐体を採用するSRタイプが、実質的なSTタイプの後継機です。
木造9畳の小型タイプのみ残りました。
STシリーズ(10畳用)と較べる場合、火力は適応畳数に応じてやや弱くなり、油量計表示も変わりました。
しかし、機能面は、ほぼ同じです。
それに加えて、このグレードにはリモコンが付属するようになりました。
もちろん、ファンヒーターは(誤動作すると危ないので)着火についてはリモコンでは制御できない仕様です。しかし、便利でしょう。
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結論的にいえば、オーソドックスなスタンダード機ですが、リモコン付きに魅力を感じるならば、選べるでしょう。
〈2022年発売〉FW-25S2後継品
【木造〜7畳・コンクリート〜9畳】
16・ダイニチ Sタイプ FW-25S3-S
¥13,800 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
サイズ: 高さ391×幅321×奥行311mm
暖房出力 :2.50〜0.68kw
消費電力:弱燃焼時49W(強燃焼時82W)
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時23dB・強燃焼時33dB
タンク:3.5リットル
保証期間:3年間
〈2022年発売〉FW-3220S3後継品
【木造〜9畳・コンクリート〜12畳】
17・ダイニチ Sタイプ FW-32S3-S
¥11,800 楽天市場 (1/6執筆時)
(上位仕様)
18・ダイニチ NCタイプ FW-3222NC-W
¥13,763 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
サイズ: 高さ429×幅371×奥行299mm
暖房出力 :3.20〜0.74kw
消費電力:弱燃焼時52W(強燃焼時98W)
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時24dB・強燃焼時35dB
タンク:5リットル
保証期間:3年間
【木造〜11畳・コンクリート〜15畳】
(上位仕様)
19・ダイニチ NCタイプ FW-4222NC-W
¥17,147 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
サイズ: 高さ435×幅436×奥行313mm
暖房出力 :4.20〜0.84kw
消費電力:弱燃焼時63W(強燃焼時143W)
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時25dB・強燃焼時39dB
タンク:5リットル
保証期間:3年間
ダイニチ(ブルーヒーター)のSタイプは、同社では最も格安なスタンダード機です。
ホームセンターなどではわりと見かける機種で、売れ筋になる人気モデルです。
適応畳数は、木造で7畳・9畳・11畳というラインナップです。
なお、9畳は、Sタイプほか、少し上位のNCタイプもあります(11畳以上はNCのみ)
Sタイプとは塗装色が異なるほか、写真のような、押し開けできて手が汚れにくいワンタッチ汚れんキャップになります。
気になる部分ですし、良い改良だと思います。
あとは同じなので、同時に見ていきます。
暖房出力は、9畳用で3.2kwの水準です。
他のサイズを含めて、同じ適応畳数の他社機と変わらない数字です。
消費電力は、注意が必要です。
なぜなら、ダイニチは、燃焼時に電力も併用する仕組みだからです。
他社よりだいぶ多くの電気を使う仕様です。
小型種でも、弱燃焼時に49W、強燃焼時には82Wも電気を消費します。
他社は、10-20W程度であることをふまえると、運転時にほぼ5倍です。
シーズンを通せば、5000円程度の差になるため、注意が必要です。
タンクの容量は、5リットルと十分なサイズです。
この点で不満は感じないでしょう。
着火までの時間は、40秒です。
待機電力を利用せず40秒で着火できるブンゼン気化式は同社の「売り」の1つです。ただ、燃焼時の消費電力に影響はあります。
エコ機能は、「エコおまかせモード」が搭載されます。
こちらは、設置した温度に向かって、強運転・弱運転を繰り返して調整する方式です。
ただし、温度が上がりすぎた場合の、一時消火機能がないのがやや難点でしょう。
消臭機能は、点火・消火時のニオイをカットするパワフル秒速消臭システムを装備します。
ダイニチの電気を使うブンゼン気化式は、他方式より臭いにくいので、(格安機で)この部分を重視するならば、同社の製品は選べます。
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以上、ダイニチ(ブルーヒーター)の小型のSタイプの紹介でした。
燃焼に電気を併用する機種です。しかし、暖房出力は(電気をさほど使わない)他社機に負けていると言えます。
パワフルさでは定評があるメーカーとはいえ、本機は例外でしょう。
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なお、ダイニチは「スタンダード機」と言える製品が他にかなり多くあります。
【木造〜7畳・コンクリート〜9畳】
〈2022年モデル〉FW-2521NE後継
20・ダイニチ NEタイプ FW-2522NE-W
21・ダイニチ NEタイプ FW-2522NE-K
¥17,790 楽天市場 (1/6執筆時)
【木造〜9畳・コンクリート〜12畳】
〈2022年モデル〉FW-3221NE後継
22・ダイニチ NEタイプ FW-3222NE-W
23・ダイニチ NEタイプ FW-3222NE-K
¥17,800 楽天市場 (1/6執筆時)
第1に、NEタイプです。
上で見た、Sタイプと同じ本体サイズで、暖房出力・省エネ性も同じです。
しかし、消臭機能面ではすこし上で、バーナー温度を高めることで消火時の消臭効果を高める、「秒速消臭システムプレミアム」が搭載されます。
そのほか、オレンジのバックライト液晶を装備し、給油お知らせが(ブザーではなく)メロディとなる点が、Sタイプとの違いです。
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【木造〜10畳・コンクリート〜13畳】
〈2021年発売〉FW-3321KC FW-3320KC後継
24・ダイニチ KCタイプ FW-3322KC-W
¥15,847 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
第2に、KCタイプです。
本機は、NEタイプの上位機という位置づけです。
ほとんど同じですが、写真のように液晶が大きく見やすくなります。
そのほかは、Sタイプ以外は搭載されていた「ワンタッチ汚れんキャップ」に加えて、持ち手が2箇所(タンクWとって)になる部分で、利便性がより向上した点が違いです。
あとは、0.1kW暖房出力が高い程度の違いとなります。
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【木造〜10畳・コンクリート〜13畳】
〈2022年発売〉FW-3321KE後継
25・ダイニチ KEタイプ FW-3322KE-W
¥18,352 楽天市場 (1/6執筆時)
【木造〜12畳・コンクリート〜17畳】
〈2022年発売〉FW-4321KE後継
26・ダイニチ KEタイプ FW-4322KE-W
¥22,799 楽天市場 (1/6執筆時)
第2に、KEタイプです。
こちらは、KCタイプのプチ上位機ですが、ほぼ変わりません。
フィンの抗菌加工以外は、延長時間が3段階で選べる点(延長セレクト)と、お知らせメロディ・音量が選べる点と、文字盤の給油ランプがLEDになるくらいの違いです。
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以上、追加で3機種を(ざっくり)見ました。
ただ、Sタイプと同じで、同社のスタンダード機は、どれも省エネ性がイマイチです。また、後ほど見ていく同社の上位機ほどの「暖かさ・速暖性」は期待できないと言えます。
結論的にいえば、同社の製品を「指名買い」するならば、後ほど見る上位ラインが魅力です。
1-3・コロナの高級ファンヒーター
ここからは、各社の上位機の比較です。
はじめに、コロナの「省エネ」な、高級石油ファンヒーターです。
同社の上位機の石油ファンヒーターは、DCモーターの採用とファンの工夫で、暖かさをキープさせつつ、とくに「消費電力」面で、省エネ性を高めた点に特長があります。
【木造〜10畳・コンクリート〜13畳】
〈2022年発売〉FH-VX3621BY FH-VX3620BY後継
27・コロナVX ブラウン FH-VX3622BY-H
27・コロナVX ホワイト FH-VX3622BY-W
¥25,950 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ466×幅458×奥行334mm
暖房出力 :3.60〜0.59kw
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時21dB・強燃焼時36dB
消費電力:弱燃焼時4W(強燃焼時9.5W)
タンク:7.2リットル
保証期間:3年間
【木造〜12畳・コンクリート〜17畳】
〈2022年発売〉FH-VX4621BY FH-VX4620BY後継
28・コロナVX ブラウン FH-VX4622BY-H
28・コロナVX ホワイト FH-VX4622BY-W
¥33,470 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ466×幅520×奥行334mm
暖房出力 : 4.62〜0.72kw
消費電力:弱燃焼時4W(強燃焼時9.5W)
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時23dB・強燃焼時38dB
タンク:7.2リットル
保証期間:3年間
【木造〜15畳・コンクリート〜20畳】
〈2022年発売〉FH-VX5721BY FH-VX5720BY後継
29・コロナVX ブラウン FH-VX5722BY-H
29・コロナVX ホワイト FH-VX5722BY-W
¥39,900 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ466×幅520×奥行334mm
暖房出力 :5.65〜0.90kw
消費電力:弱燃焼時4W(強燃焼時9.5W)
エコ性能:温度センサー
静音: 弱燃焼時23dB・強燃焼時40dB
タンク:7.2リットル
保証期間:3年間
VXシリーズは、コロナでは「2番目に高級」な、ハイグレードモデルです。
コロナ製品の中では、デンキヤで売れているシリーズの1つです。
前年の2021年機からDCモーター搭載となった関係で、同一畳数の下位機と比べても、光熱費の面でかなりお得になりました。
下位機だと10畳用で強運転時に21Wだったのが9.5Wですから、光熱費は変わります。
DCモーターの制御力も使いつつ一時的に暖房出力を10%高める「ターボモード」も搭載です。連続使用はできませんが、立ち上げ時の速暖性は少しアップしそうです。
加えて、2022年からは「ロング温風1/f」として、風に揺らぎをもたせ、「心地よく」する工夫を取り入れました。
扇風機に見られる工夫ですが、後ほど説明するルーパーと、細かく制御できるDCモーターの利点を合わせている点で、面白い技術だと思います。
もちろん、石油ファンヒーターの風に積極的に当たりたいかと言えば、微妙なところですが。
適応畳数は、適応畳数別に、木造10畳・12畳・15畳です。
本体サイズは、12畳以上は52cmと大きめで、木造10畳(コンクリート13畳)モデルのみ小型です。
暖房出力は、木造10畳用で、3.6kwです。
そのほか、下位機種にはない「ターボモード」搭載で、10%だけ暖房出力を上げる機能が搭載です。
燃焼温度をオーバーブーストさせるものなので、連続使用は基本的にはできない(しても効果が少ない)ですが、立ち上げ時には良いです。
気流の仕組みは、本機は独特です。
VXシリーズは「ダブルフロー」送風機能があります。
石油ファンヒーターは、従来、足下を暖めるのが難しく、天井ばかりが暖かいという難点がありました。
本機は、2つの気流の温度を変えることで、部屋を均一的に暖める能力を備えています。
そのため「温度以上に温かく感じられる」でしょう。省エネにも寄与する部分で優秀です。
消費電力は、先述のように、強燃焼時でも9.5Wです。
DCモーター搭載の恩恵です。
タンクの容量は、10畳用の機種も含めて7.2リットルの「でかタンク」を装備しています。
着火までの時間は、7秒で着火に対応します。
この場合、電力で余熱をするので、1時間あたり約2.7円ほどの電気代が必要です。
ただ、OFFにした場合も、65秒(13畳用は55秒)と着火は結構速いです。室温が10度以下の場合は、10〜60秒余計に時間はかかりますが。
なお、本機は、着火までの時間をLEDランプで知らせてくれます(トリプルサイン)。
このランプは運転状況を知らせるのにも使われます。
エコ運転は、燃焼を60%、20℃以下に下げる新エコモードが付属します。
このグレードでも、トヨトミに比べると単純な仕組みです。
消臭機能は、かなり徹底しています。
最も効果的な工夫は、消臭シャッターの搭載です。使用後に自動でシャッターが閉じることで石油臭の広がりを押さえます。
これに加えて、下位機種にも搭載されるニオイカットメカを採用するほか、未燃焼ガスの臭いを浄化する「新においとり触媒」が採用されます。
さらに、消火時の火力制御で、さらにニオイを低減させる「クリーン消火」も搭載です。
これらは「プレミアム消臭・極」と名付けられます。
5つの技術により、スタンダード機に比べて、消化後の石油臭が70%軽減できています。
なお、このグレードについては、リモコンは未付属です。
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以上、コロナのVXシリーズの紹介でした。
機能面では、送風運転の改良と消臭シャッター、燃費の面でも静音モーターによる電気代のさらなる節約と、下位機種と明らかな違いがあります。
その点で「高級機を買った!」という満足感が得やすく、「上手なラインナップ構成」だと感じます。よく売れる理由でしょう。
また、本体のデザイン性が高く高級感があるのも魅力です。リビングに違和感なく置ける「インテリア家電」を探している方に、この機種は向いていると言えます。
【木造〜10畳・コンクリート〜13畳】
〈2021年モデル〉
【通常型番】FH-WZ3621BY後継
30・コロナ WZ ブラック FH-WZ3622BY-KG
30・コロナ WZ ホワイト FH-WZ3622BY-WG
30・コロナ WZ ブラウン FH-WZ3622BY-TM
¥36,182 楽天市場 (1/6執筆時)
【特定量販店用型番】FH-CWZ36BYA-KG後継
31・コロナ WZ ブラウン FH-CWZ36BYC-KG
¥31,484 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ466×幅458×奥行338mm
暖房出力 :3.60〜0.59kw
エコ性能:温度・人感センサー
静音: 弱燃焼時21dB・強燃焼時36dB
消費電力:弱燃焼時4W(強燃焼時9.5W)
タンク:7.2リットル
保証期間:3年間
【木造〜12畳・コンクリート〜17畳】
〈2021年モデル〉
【通常型番】FH-WZ4621BY後継
32・コロナ WZ ブラック FH-WZ4622BY-KG
32・コロナ WZ ホワイト FH-WZ4622BY-WG
¥45,346 楽天市場 (1/6執筆時)
【特定量販店用型番】FH-CWZ46BYA-KG後継
33・コロナ WZ ブラック FH-CWZ46BYC-KG
¥39,730 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ466×幅520×奥行338mm
暖房出力 : 4.62〜0.72kw
消費電力:弱燃焼時9.5W(強燃焼時4W)
エコ性能:温度・人感センサー
消費電力:弱燃焼時4W(強燃焼時9.5W)
タンク:7.2リットル
保証期間:3年間
【木造〜15畳・コンクリート〜20畳】
〈2021年モデル〉
【通常型番】FH-WZ5721BY後継
34・コロナ WZ ブラック FH-WZ5722BY-KG
34・コロナ WZ ホワイト FH-WZ5722BY-WG
¥54,780 楽天市場 (1/6執筆時)
【特定量販店用型番】CWZ57BYA-KG後継
35・コロナ WZ ブラック FH-CWZ57BYC-KG
¥45,950 楽天市場 (1/6執筆時)
サイズ: 高さ466×幅520×奥行338mm
暖房出力 :5.65〜0.90kw
消費電力:弱燃焼時4W(強燃焼時9.5W)
エコ性能:温度・人感センサー
静音: 弱燃焼時23dB・強燃焼時40dB
タンク:7.2リットル
保証期間:3年間
WXシリーズは、コロナの最上位機種です。
このシリーズは、2021年に大幅な改良がありましたので、旧機種は別にあとでみます。
本体色は、グランブラックが基準色です。
ほかにグランホワイトと木目調のウッディブラウンです。
白黒は、ヘアラインが入る都会的なデザインで、デザイナー系のマンションでもマッチしそうです。
適応畳数は、木造10畳・12畳・15畳の3種類です。
暖房出力は、木造10畳用で、3.6kwです。
VXシリーズと同じく「ターボモード」も搭載です。
加えて、VXシリーズでみたダブルフローをさらに強化し、ルーパーが上下にスイングする構造です。
これを利用し、火力に応じて風向きを自動で上下に調節する機能も利用できます。
ダブルフローとこれをあわせて、「トリプルフロー」と名付けています。
消費電力は、VXシリーズ同様にDCモーター搭載です。
したがって、「業界最高水準」であり、この部分の省エネ効果は最高です。
タンクの容量は、VXシリーズと同じで大きめです。
この部分は、大きいにこしたことはないです。
一方、本機は残量の目安を液晶上に表示する機能があります。
結構便利でしょう。
着火までの時間は、VXシリーズ同様に、(待機電力を使わない)通常着火の速度が注目点です。
最速で55秒(10畳用以外は65秒)で着火します。
エコ運転は、人感センサーの搭載です。
石油ファンヒーターの前から10分人の気配がないと、自動でセーブ運転し、50分間いないと自動消火する仕組みが採用されます。
検知範囲は、トヨトミの人感センサー搭載機と同じです。
消臭機能は、VXシリーズの消臭シャッター・消臭性能に加えて、光触媒除菌・脱臭フィルターを装備します。
フィルターは、光触媒なので、洗って天日で干すと、効果が復活しますの。そのため、耐用年数期間(6年)は交換は不要です。
そのほか、本機はリモコンを採用です。
安全性を重視するため、運転ボタンはないです。しかし、停止・延長・温度直接などがリモコンで行えます。
ただ、【スマートリモコンの比較記事】や【スマートスピーカーの比較記事】で説明したような、(音声操作を含む)多機能リモコンを愛用している方には、この機能は便利かもしれません。
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以上、コロナのWZシリーズの紹介でした。
メーカーによれば、人感センサー・気流ルーパー・省エネ運転を併用した場合、上表のような光熱費の節約効果が1シーズンで可能です。
温度設定を「20度設定」にする「新ecoモード」を利用した場合の数値である点は、割り引いて聴く必要がありますが、気流制御と人感センサーの力は間違いないため、光熱費の節約性は高そうです。
下位機に比べた本体価格の高さも数年で吸収できそうです。
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なお、WZシリーズは、例年シーズンインしたあと、過年度モデルが、同じ型番、あるいは、独自の型番にしてアウトレットで出る場合が見られます。
2021年モデルは(ほぼ在庫なし)は、先述の「ロング温風1/f」の採用部分違わないため、あまり問題になりません。あれば、選んでも良いです。
〈2020年発売〉
【通常型番】
【木造〜10畳・コンクリート〜13畳】
・コロナ WZ ブラウン FH-WZ3620BY-TU
【木造〜12畳・コンクリート〜17畳】
・コロナ WZ ブラウン FH-WZ4620BY(TU)
【木造〜15畳・コンクリート〜20畳】
・コロナ WZ ホワイト FH-WZ5720BY-W
【木造〜10畳・コンクリート〜13畳】
・コロナ CWZ ブラウン FH-CWZ36BY(TU)
【木造〜12畳・コンクリート〜17畳】
・コロナ CWZ ブラウン FH-CWZ46BY(TU)
【木造〜15畳・コンクリート〜20畳】
・・コロナ CWZ ブラウン FH-CWZ57BY(TU)
しかし、2020年モデル、あるいはそれ以前のモデルは注意してください(上表)。
1・静音モーターの搭載
2・ルーパーの大型化
3・点火時間の短縮
2021年以降のモデルと比べると以上の3点が相違点です。
静音モーターの搭載で、消費電力が改善した点が、新機種の最も大きな改良点です。
1シーズンで700円ほどの違いですので、耐用年数(6年)使うとすると、4000円強の光熱費の差になります。
Amazon限定とある製品は、2020年モデルと比べて、着火速度が(少し遅い)75秒となるほかは、同じです。
その部分と、ルーパーの快適性などの進化をふまえて、新機種より、5000円以上の価格差があれば、これらの旧機種は(コスパ面で)検討できると考えてください。
(モーター部分の)仕組みが大きく変わったため、おそらく、保証・保守用の在庫を使ったものが、出るのではと思います。念のための注意でした。
次回につづく!
燃費に優れた石油ファンヒーターは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、コロナ・トヨトミ・ダイニチの石油ファンヒーターを紹介してきました。
記事は、もう少し「続き」ます。
2・石油ファンヒーターの比較 (2)
2-1:省エネ型〈トヨトミ〉
畳数:8畳〜
予算:3万〜
2-2:速暖型〈ダイニチ〉
畳数:8畳〜
予算:3万〜
2-3:最終的なおすすめ機種の提案
続く2回目記事(こちら)では、パワー自慢のダイニチの高性能なSGXシリーズなどをさらに紹介します。
とくに、寒冷地においてかなり実力を発揮する機種で、Atlasも注目しているモデルです。

速暖性 ★★★★★
省エネ(石油)★★★★★
省エネ(電気)★★★★★
ニオイカット ★★★★★
タンクサイズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、今回の記事の「まとめ」として、全ての機種のうちから、部屋の大きさや、予算別に、Atlasのオススメ機種!を提案していきたいと思います!
2回目編は→こちら
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