【今回レビューする製品】2023年 電気代が安い!セラミックファンヒーターの性能とおすすめ:加湿セラミックファンヒーター・テレワーク向けスリム型対:人気機種の違いや性能ランキング
【比較する製品型番】パナソニックDS-FKX1206 DS-FKX1205 DS-FKX1206 DS-FKS1204 DS-FWX1200 DS-FTS1201 DS-FS1200 DS-FN1200 DS-FP600 シャープ HX-RS1 HX-RK12 HX-PK12-W HX-PK12-T HX-L120 HX-PS1-W HX-PS1-T HX-LS1 ダイニチ EFH-1200F-W EF-1200F デロンギ DCH7993ERJS-BK DCH7032J-BK DCH6031J-BK HFX30C11 HFX12D03 アイリスオーヤマ JKC125D1 CH-12TDS1 ACH-S12A JCH-12TDS1 ACH-SM12TA KJCH-12TDS1 ACH-M12A KJCH-12TD5 DH-1200TD1 DH-1200TD1 CH-12TDSW1 KCH-12TDSW1 ドウシシャ Pieria CHW-124J CHW-101J CHW-125 YAMAZEN 山善 HF-J125-GY DF-J121(W) DF-J121(B) DSF-S121 DHF-S12 DSF-VS12
今回のお題
電気代・加湿性能の優れたおすすめのセラミックヒーターは?
どもAtlasです。
今回は、2023年1月現在、最新のセラミックファンヒーターを比較します。
非寒冷地の「メイン暖房」にも向く加湿セラミックファンヒーターから、キッチンやトイレの防寒用の小型暖房器具まで、メーカーごとに色々紹介するつもりです。
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省エネ性 ★★★★★
温度調整 ★★★★★
加湿力 ★★★★★
デザイン性 ★★★★★
イオン放出 ★★★★★
タイマー ★★★★★
お手入れ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各社の製品を一機ずつレビューします。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、「Atlasのオススメ機種」をあげていきます。
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1・セラミックファンヒーターの比較
2・遠赤外線ヒーターの比較
3・オイルヒーターの比較
4・石油ファンヒーターの比較
5・ガスファンヒーターの比較
6・冬の暖房記事全体のまとめ記事 【結論】
なお、今回の記事は、このブログの暖房器具比較シリーズの1回目記事として書きました。
0・電気ファンヒーターの選び方の基本
具体的な製品比較にはいる前に、セラミックファンヒーターの「選び方の基本」を説明しておきます。
以下では、他の暖房家電に較べた場合の、良い部分と、イマイチな部分について確認してから、皆さんの目的に適った「セラミックファンヒーターの探し方」を説明していきます。
0-1・暖房器具としての特徴
1・本体が小型
2・燃料が不要
2・速暖性の高さ
3・空気が汚れにくい
はじめに、他の家電と較べた場合の、セラミックファンヒーターの優位性と欠点についてです。
暖房器具としての良い部分は、4点にまとめられます。
第1に、他の暖房器具より小型である点、第2に、燃料が不要である点、第3に、余熱不要で速暖性がある点、第4に、空気が汚れにくい点です。
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1・空気が乾燥しやすい
2・パワーの弱さ
一方、イマイチな部分もあります。
第1に、「石油・ガス・オイル」を利用する暖房と比較して、空気が乾燥しやすい点です。
第2に、パワーの面で、寒冷地のメイン暖房にするには弱い点です。
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結論的にいえば、断熱材の厚みが5cm以上ある木造5畳、コンクリ8畳までの小部屋ならば、セラミックファンヒーターは、最適な暖房手段の1つです。
隙間風がない断熱性の高い家屋やマンションでは、効果を発揮しやすく、おすすめできます。
0-2・用途別の基本的な選び方
つづいて、セラミックファンヒーターの種類と選び方です。
この家電は、電気で発生させた熱をファンで部屋に送るという、単純な構造の暖房器具です。
そのため、どの製品を買っても「同じ」ように見えますが、用途をふまえて「3種類」に分類して考えると、わりと選びやすい家電です。
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第1に、加湿機能付セラミックファンヒーターです。
この暖房家電は「空気の乾燥」が弱点なので、加湿機能とは相性が良いです。
設置性の面で(タンクがある分)多少大きくなるのが難点ですが、部屋の「メイン暖房」とするなら、この機能はあった方が良いです。
暖房用の暖気でスチームを発生させるため、電気代も変わらず、経済的です。
第2に、スリム型セラミックファンヒーターです。
テレワーク需要から、最近このタイプが増えています。
設置性が良い部分と、吹き出し口が高めで、脚全体が暖かいのが良い部分です。
ただし、全身に拡がる風質ではないので、あくまで「補助暖房」が欲しい方に向きます。
第3に、小型セラミックファンヒーターです。
とにかく小さくということで、トイレや洗面所の補助暖房に向くものです。
用途的には特殊です。
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結論的にいえば、この分類をふまえつつ、何に使うのかを考えながら選ぶのが、選び方の基本です。
そのほか、暖かさや電気代は気になる部分でしょう。
暖かさは、(例外はあるものの)1200Wなので、どのタイプも潜在能力は同じです。
ただし、風力や風向の関係で、上で書いたように、用途に応じた向き不向きが生じます。
電気代は、1200Wモデルで、強運転時で1時間25円、弱で10円強くらいです。
電気はコストが高いイメージがあります。
しかし、ファンで空気を循環させる分、同じく電気を熱源とする、電熱線ヒーターに較べても、部屋全体の暖房効率は良いです。
また、上位機種については、独自の節電機能があるため、実際は、もうすこし安くなる場合があります。今回は、この部分も重視して紹介していきます。
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1・セラミックファンヒーターの比較 (1)
1-1:パナソニック
1-2:シャープ
1-3:ダイニチ
1-4:デロンギ
2・セラミックファンヒーターの比較 (2)
2-1:アイリスオーヤマ
2-2:ドウシシャ
2-3:山善
2-4:最終的なおすすめ機種の提案
というわけで、セラミックファンヒーターの選び方の基本の紹介でした。
こうした基本をふまえながら、以下では、上表のような企業順に製品を比較していくつもりです。
1-1・パナソニックの電気ファンヒーター
はじめに、パナソニックの製品からです。
大手では、セラミックファンヒーターの商品展開数が最も多い家電メーカーですので、初めに紹介します。
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なお、なお、以下の本文では、Atlasが良いと思うポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2022年発売】
1・Panasonic ホワイト DS-FKX1206-H
¥25,000 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
2・Panasonic ホワイト DS-FKX1206-W
¥25,920 楽天市場 (1/6執筆時)
【2014年発売】
3・Panasonic ホワイト DS-FKX1205-W
¥24,580 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
4・Panasonic ブラック DS-FKX1205-K
¥23,200 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜5畳 コンクリ〜8畳
出力切替:強1200W 弱600W
加湿性能; 気化式(2.8Lタンク)
イオン放出: ナノイーX
センサー:室温・人センサー
サイズ:幅41.0×奥行18.7×高さ41cm
DS-FKX1206は、パナソニックの加湿機能付きセラミックファンヒーターです。
2022年に「8年ぶり」に新製品に更新されました。
ただし、本体の配色以外は、後述するナノイーの発生量が増えた以外は同じです。
あとで詳しく解説しますが、新旧問わず基本的に値段で決めてOKだと思います。
本体サイズは、幅41.0×奥行18.7×高さ41cmです。
加湿機能がある機種は、本体はすこし大きめになります。
とはいえ、(石油燃料のものより)軽量で動かしやすいですし、奥行はスリムです。
適応畳数は、木造5畳、コンクリート8畳までです。
断熱材による壁の厚みが5cmと平均的な場合の数値です。
加湿はこれの適応畳数以上のパワーであり、問題ありません。
暖房のパワーは、最大1200Wです。
十分なパワーがあります。
「強」「弱」の切り替えボタンがあり、切替運転もできます。
センサーは、室温センサーと人感センサーが搭載されています。
順番にその意味を説明します。
第1に、室温センサーです。
温度に応じて、強運転と弱運転を自動に切替えるために備わります。
上図のように、部屋の温度が18度・22度になったら「強運転」から「弱運転」に自動的に切り替わります。
単純な「バイメタル式」の温度センサーですので、細かい部屋の室温は把握できません。
例えば、23度とか25度とか、温度単位で細かく設定することはできません。
第2に、人感センサー(ひとセンサー)です。
人の動き(体温)を検知できるセンサーで、自動的に運転を停止するために備わります。
停止までの時間は3分・5分から選択可能です。また、一定時間人の出入りが多かった場合、反応間隔が自動的に少し長く(7分・10分)なります。
ファンヒーターはついつい消し忘れがちなので、省エネ性は高いでしょう。
最終的には、8時間後に自動で切れる仕様なので、安全性にも配慮があります。
なお、加湿機能を利用して運転させる場合は、弱運転に切替えて1時間運転後停止させるか、あるいは、連続で加湿するかの選択が可能です。
センサーは、左右90度、上下58度、前方約2メートルまでが検知範囲です。
パナソニックの場合、上下の検知角度を非対称とすることで、ストーブ直下での誤動作を防ぎつつ、風が届く最大距離といえる2メートルでしっかり反応するように調整しています。
人感センサー(赤外線)は、範囲内にいても人が動かないと「不在」とみなされて「停止」するので、範囲については、全身を捉えられるような工夫があれば、あるほど使い勝手良いです。
センサー範囲(感度)は、機種ごとごと差がありますが、本機はリビングでの利用を想定したセンサー配置と言えるでしょう。
本体の操作性は、上部に各種スイッチが集中しており、使い勝手も良いです。
2022年機はパネルはスッキリしましたが、機能性は同じです。
タイマーは、入・切タイマーが付属です。
格安機種は、タイマーが重質しませんが、本機はしっかりしています。
朝のための6・7・8時間後入タイマーと、おやすみ用の1・2時間切タイマーがつきますので。
加湿運転は、「暖房のみ」と「加湿・暖房併用」と「加湿のみ」をスイッチで選ぶ方式です。
連続運転だと結露する可能性があるので、加湿量は「おまかせ」にすることも可能です。
室温センサーで18度と22度を見張りつつ、室温に応じて、加湿量をほどほど(約55%)にセーブしていきます。
加湿量は、最強運転で600mL/h、最弱運転で190mL/hです。
単体の加湿器は、このブログの【おすすめ加湿器の比較記事】で、レビューしました。
それらと比較しても、1万円台の製品並の加湿量があり実用水準です。
しかし、暖房が不要な場合、本機を加湿機として単独運転するのはやめた方が良いです。
なぜなら、電気代が高いからです。
例えば、パナソニックの(普通の)加湿器は500mL/hの加湿で13Wとしか電力を消費しません。しかし、本機で加湿する場合690Wです。
温風で加湿空気を放出する仕組みなので、電気代がかさみます。
ただし、冬場の加湿に利用するならば、暖房に使う電気で加湿できるので、光熱費は変わりません。
加湿器とファンヒーターを別々に持つよりも「経済的」ですし、省スペースです。
マイナスイオン発生機能は、同社の「ナノイー」発生装置が内蔵されます。
「ナノイー」はペルチェ方式を採用する「マイナスイオン発生装置」です。ライバルのシャープのプラズマクラスターとは、発生方式が異なるのですが、セラミックファンヒーターの場合、期待しうる効果はほぼ同じです。
つまり、部屋の静電気除去と付着臭の軽減です。
(暖房しない時期に)ナノイー発生機能だけ単独運転させることもできます。
冒頭書いたように、2022年機は、無印のナノイーから同社の発生量ランクでは中位となる、ナノイーX 4.8兆になりました。
発生量が増えたことで、上表にしめした旧機の効果に加えて、タバコ臭(ニオイ)の分解力と、一部のPM2.5物質の分解効果が、新しく検証されました。
ただ、フィルターで花粉やPM2.5をこし取る仕組みはないので、空気清浄機の役割は果たせず、花粉を完全に除去することは不可です。
他社機も同様ですが、マイナスイオンにその部分の機能性は期待しないでください。
一方、静電気除去と付着臭の軽減は、「風が直で行き渡る範囲」では効果があります。ヒーターの近くに置いた洗濯物などの乾燥には有効でしょう。
しかし、部屋(6畳)全体に諸効果を及ぼすのはナノイーXでも難しいかと思います。
セラミックファンヒーターは燃焼を伴うため、部屋の換気はするでしょうから。メーカーによる効果の検証は「密閉空間」で行われたものである点に留意してください。
お手入れは、加湿機能を使う場合、トレーとフィルター掃除が必要です(2週間/1回)。
流しでジャブジャブ洗います。
加湿フィルターは、加湿器の一部は、押し洗いができないものがあります。
しかし、パナソニックは「フュージョン素材」を使っていて押し洗いが可能です。 手入れを怠ると、カビ臭が発生することがありますので、押し洗いができる点でメンテの楽さは、かなり評価できます。
なお、フィルターは10年間連続使用ができます。
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以上、パナソニックのDS-FKX1206の紹介でした。
冒頭で書いたように、セラミックファンヒーターは加湿機能と相性がよいため、そういった機種を選ぶのは意義があります。
小部屋の暖房源ほか、1人暮らし用のメイン暖房としては、選択肢にしてよい暖房器具です。
一方、加湿機能を持つ機種は他社にもあるので比較は必要ですが、温度センサー・人感センサーをダブルで搭載する本機は、他社と比較しても説電力は高いと言えます。
メンテ性の部分でもニオイの発生源となりやすい加湿フィルターが押し洗いできるが良い部分でしょう。
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【2022年発売】
5・Panasonic DS-FKX1206-C
¥24,580 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【2013年発売】
6・Panasonic DS-FKS1204
¥15,800 楽天市場 (1/6執筆時)
なお、DS-FKX1206という加湿機能付の下位機種がも併売されます。
上位機と比較した場合、筐体は同サイズですが、ナノイー発生装置と室温センサーが省略です。
さらに、2013年機の場合はフュージョン繊維フィルタも省略になります。
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結論的にいえば、本機は、選ばない方が良いでしょう。
いずれも室温センサーがないのは致命的です。部屋の温度に応じて出力が変わらないので、光熱費が上昇してしまう可能性が高いです。
【2021年発売】
7・Panasonic DS-FWX1200-W
¥32,148 楽天市場 (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜5畳 コンクリ〜8畳
出力切替:強 1170w 中720W 弱530W
イオン放出: ナノイーX
センサー:人感センサー
サイズ:幅54.5×直径16cm
Hot&Cool DS-FWX1200は、パナソニックのセラミックファンヒーターです。
同社が2021年に出した、完全な新作機です。
本機は、加湿機能はないセラミックヒーターになります。
本体サイズは、幅54.5×直径16cmです。
テレワークのニーズを取り込みつつ「ひざ下のあたため」を強調する点が従来機との違いです。
かなり細型で設置性も良いです。
適応畳数は、木造5畳、コンクリート8畳です。
暖房のパワーは、最大1700Wです。
この部分は上位機と同じで、基本的な暖房力は同じです。
ただ、本機は気流が独特です。
左右のスリット両側から風を前面でぶつることで、前方向に拡がっていく風を作り出す仕組みです(左図)。
コアンダ効果と呼ばれる技術で、他の空調家電ジャンルでは、他社で使用例があります。
ファンの風が直で来ないので「心地よく包み込むような風質」です。
左右の風量差で(モーター首振りなしで)風向の変更やスイングが可能です(右図)。
「未来家電」といってよいギミックで、面白いです。
温度は、5段階で切り替え可能です。
また、涼風も出せます。
イオン放出装置は、ナノイーX(4.6兆)の発生機能がつきます。
先述のように、風の当たる範囲に限られますが、タバコの付着臭の除去や、洗濯物の除臭などに効果が期待できます。
涼風は、風量も9段階切替なので、実用度はあるでしょう。
風量は、暖房として問題のない風量です。
ただ、風向・風質の関係で(扇風機やタワーファンのように)涼むための風量ではないです。
イオンを伴う心地よいそよ風〜中速風を出すという「癒やし系」として評価してください。
センサーは、本機も「人感センサー」が搭載されます。
仕組みは同じで、人間の出入りでON・OFF制御なされるので、省エネ性も高いです。
最後の操作から8時間でオフになる安全設計です。
センサーの検知範囲は、左右90度・上下は、足もとのみ、70cmで検知です。
前方は2mまでとなります。上方向の検知は削られます。どちらかと言うと、個人用なので、顔(の温度)を見れるように感度を良くするより、(温度の上がったカーテンのゆれほかで)不在時に誤動作しにくくしているのかと思います。
一方、室温センサーは付属しません。そのため、強・中・弱の運転は、手動で切り替えるまで続きます。
タイマーは、1-3時間の切タイマー、6-8時間の入タイマーを装備します。
なお、本機は、リモコンも装備していて、電源・風量・風向・切タイマーについては、本体上部の操作パネルを使わず操作可能です。
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以上、パナソニックの DS-FWX1200の紹介でした。
本機の場合、「足もと方向優先の気流」で、主に、テレワークを意識した製品と言えます。その用途には「確実にはまる」でしょう。
注意点は、全身を温める暖房ではない点、また、夏に涼むためのものではないという点です。
正確に言えば、暖房は1170Wですので、6畳程度ならば強の連続運転で部屋全体を暖めることはできます。しかし、てその用途は想定した製品ではないです。
発売後レビューでは音の大きさについての指摘がありますが、これは「メイン暖房」に使おうとしたからでしょう。あくまで冬の「補助暖房」として「おすすめ」です。
【2014年発売】
8・Panasonic DS-FTS1201-W
9・Panasonic DS-FTS1201-R
¥13,277 楽天市場 (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜4.5畳/ コンクリ〜6畳
出力切替:強1170w 弱640W
イオン放出:
センサー:人感センサー
サイズ:幅41.5×奥行21.5×高さ14cm
DS-FTS1201は、パナソニックの小型のセラミックファンヒーターです。
2014年発売ですし、結構なロングセラーです。
本体サイズは、幅41.5×奥行21.5×高さ14cmです。
相当コンパクトである上で、縦置きでも横置きでも使える製品です。
適応畳数は、木造4.5畳、コンクリート6畳です。
暖房のパワーは、最大1170Wです。
基本となる暖房力は、上位機と同じです。
切替は、強・中・弱の3段階と十分です。
センサーは、本機も「人感センサー」は搭載されます。
人間の出入りでON・OFF制御なされるので、省エネ性は高いです。
センサーは、左右60度、上下60度、約2メートルまでが検知範囲です。
加湿器付きより左右の検知範囲が狭いですが、小型機なら問題ないです。
タイマーは、1・2・3時間後に切る設定ができます。
ただし、入タイマーはつきません。用途性の違いでしょう。
また、8時間後自動オフ機能は標準で搭載します。
イオン放出装置は、未付属です。
過去に付属機( DS-FTX1201)もあったのですが、生産終了です。
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以上、パナソニックの DS-FTS1201の紹介でした。
コンパクトで縦でも横でも置ける設置性の良さが最大の売りです。
節電性能も高いため、加湿機能が要らない方で、できるだけ省スペースなモデルを探している方はこの機種を選択するのも良いでしょう。
例えば、トイレなどの狭い空間の補助暖房には、人感センサーがある部分で、消し忘れ防止になるので、結構良いかと思います。
室温センサーは未搭載ですが、本機の用途を考えれば、この仕様で良いでしょう。
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そのほか、パナソニックの暖房専用の小型機は、下位機種が3系統あります。
簡単にですが、順番に紹介しておきます。
【タイマーあり】
10・Panasonic DS-FS1200-W
¥11,100 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
第1に、DS-FS1200です。
サイズは、幅28.0×奥行13.5×高さ31.5cmですので、本機も小型です。
ただ、形状的に横置きはできないのは先ほどの機種との違いの1つです。
パワーは、先ほどの機種と同じです。
タイマーは、1時間〜5時間の範囲でダイヤルで合わせる形式です。
一方、先ほどみた上位機と違って人感センサーがない機種です。
連続運転にする場合、8時間後などの消し忘れ防止機能はない部分も注意点です。
【タイマーなし】
11・Panasonic DS-FN1200-W
¥7,482 楽天市場 (1/6執筆時)
第2に、DS-FN1200です。
DS-FS1200と同じ筐体ですが、タイマーを省略した廉価版になります。
あとは同じです。
12・Panasonic DS-FP600-W
¥7,480 楽天市場 (1/6執筆時)
第3に、DS-FP600です。
パナソニックでは最も小型な機種です。
パワーは、しかし最大600Wと弱いです。
主にトイレ用の超小型機として売り出されています。
本機も消し忘れ防止機能はありません。
24時間運転しても安全な設計ですが、「安全のため人のいるところで利用」という註記があるほか、弱運転でも、1時間6.8円ほどの電気代です。
基本的には(多少大きくとも)ひとセンサーが付いた機種のほうが省エネでしょう。
1-2・シャープの電気ファンヒーター
つづいて、シャープのセラミックファンヒーターです。
暖房家電のイメージはあまりない企業ですが、セラミックファンヒーターだけは昔から生産しています。
【2022年発売】
13・SHARP ホワイト HX-RK12-W
14・SHARP ブラウン HX-RK12-T
¥19,620 楽天市場 (1/6執筆時)
【2021年発売】
15・SHARP ホワイト HX-PK12-W
16・SHARP ブラウン HX-PK12-T
¥19,450 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
出力切替:強1200W 弱620W
加湿性能; 気化式(3.1Lタンク)
イオン放出: プラズマクラスター
センサー:室温センサー
サイズ:幅42×奥行17.5×高さ42cm
HX-RK12は、シャープが「プラズマクラスター電気暖房機」として販売する加湿セラミックファンヒーターです。
外観は、かなり現代的で、格好良いです。グローバル企業ですが、本機は日本製とのことです。
なお、新旧両機種ありますが、性能は同じです。あえて言えば、新型は、操作パネルの抗菌加工においてSIAA認証を取りましたが、旧機も抗菌加工です。値段で決めてOKです。
本体サイズは、幅42×奥行17.5×高さ42cmです。
パナソニックの加湿対応機とだいたい同じです。
適応畳数は、木造6畳、コンクリート8畳です。
暖房のパワーは、最大1200Wです。
木造の適応畳数を少し上げてありますが、パナソニックの加湿対応機とパワー自体は同じです。
また、「強」「弱」の切り替えボタンもあります。
センサーは、室温センサーのみ搭載です。
人の出入りがある空間では、人感センサーを持つパナソニック機に省エネ性の点で負けます。
室温センサーは、バイメタル式ですので、正確な室温を把握できない製品です。
22度を境にして、強弱を変更するだけの自動運転となります。
パナソニックも同じですが、弱めの18度も設定できた点では、シャープのほうが柔軟性がないとは言えます。
しかし、シャープが温度が26度以上に高くなると、自動的に運転を停止する機能を持ちます。22度になると再び運転を始めます。
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結論的にいえば、温度を高く設定しがちな方は、シャープのほうが経済性が良くなると言えます。
そうでもない場合は、18度設定と人感センサーを装備する分、パナソニックが良いかと思います。
本体の操作性は上部パネルで、使い勝手も良いです。
タイマーは、6・7・8時間後入タイマーと、おやすみ用の1・2時間切タイマーという構成です。
パナソニックと同じです。
加湿運転は、対応です。
先述の室温センサーと連動しつつ、だいたい60%を目安に加湿をしていく仕組みです。
(パナソニックもですが)湿度センサーは未装備です。
そのため単機能の加湿器とくらべて、細かい湿度は認識できない仕様です。
ただ、そもそもセラミックファンヒーターは「空気が乾きやすい」ので、この仕様でも、暖房との併用利用なら、結露の心配は少ないです。
加湿量は、最大運転で650mL/h、弱運転で250mL/です。
業界最大の加湿量で、パナソニックより多めです。
水タンクが3.1Lと少し大きいので、強運転でも5時間弱は、加湿が続きます。普通の室温で60%(パナソニックは55%)を目指せるのは、加湿力が良いからでしょう。
適応畳数は上述のように洋室18畳・木造11畳と広いです。しかし、あくまで「加湿」の話で、暖房力は木造6畳、コンクリート8畳クラスです。
「気化式」なので、暖房の熱を利用できる併用時はエコですが、加湿器としてだけで単独運転では、570Wかかります。
加湿用途だけにつかうのは、パナソニック機と同じで、あまりおすすめしません。
マイナスイオン発生機能は、「プラズマクラスター7000」を内蔵します。
洗濯物を乾かす際などのニオイケアほか、タバコなどの付着臭の抑制機能などがあります。
方式は異なるのですが、パナソニックの「ナノイーX」と機能は同じと考えて良いです。
なお、シャープは効果範囲を出しますが、効果は約6畳なので、あくまで小部屋を想定します。
加湿機能のお手入れは、パナソニックと比べて、一長一短があります。
メンテは、パナソニックと同じ頻度(2週間に1回)です。
ただ、フュージョンフィルタを採用しているパナソニックと違って、ジャバラ(上図オレンジ部分)があるので、押し洗いできない仕様です。
つけ置きか、すすぎ洗いになるので、一度ニオイが付いてしまうと、落とすのに苦労します。経験上、中性洗剤ほか、重曹やクエン酸で洗っても「ぶり返す」ことも多いです。
加湿フィルター HX-FK6(3年交換)
¥1,382 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
加えて、フィルタ寿命が(最大)3年です。ただし、ニオイがついたならば、それより短い頻度になります。10年寿命のパナソニックとは差があります。
一方、シャープもこの部分を考えていて、フィルタが傷みにくい仕組みをとります。
図のように、ポンプアップ給水方式を取るため、加湿フィルターが常に水に浸かっていません。
また、電源オフ後に水でフィルターを洗うフィルター自動洗浄機能と、抗菌加湿フィルターを実装します。
Ag+イオンカートリッジ FZ-AG01K1
¥780 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
さらに、別売のイオンカードリッジを購入すると、フィルター部分以外の水系路のメンテ性(カルキの付着・水のヌメリ防止)にも強くなります。
掃除をさぼった際のカビ臭は、水経路も関わるため、総合的な対策力で、シャープは優れる印象です。
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結論的にいえば、几帳面な方で、しっかり掃除(押し洗い)をするのを厭わないという方の場合、押し洗いできる点、フィルタが実質的に交換不要である点を含めて、パナソニック機が良いでしょう。
一方、掃除をさぼりがちな方については、(押し洗い不要で)1回のメンテ時間が短くて済む上で、水経路のニオイ対策について工夫があるシャープが向くでしょう。
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以上、シャープのHX-RK12の紹介でした。
パナソニックの最上位機種と似ているようで、違う部分も目立ちます。
加湿部分は、ある程度掃除をさぼってもニオイ問題が起こりにくいメリットが、フィルタを自力で洗いきれず、その交換頻度が高い部分で、デメリットがある機種です。
暖房部分は、部屋の温度を上げ過ぎてしまいがちの方は、シャープの仕様のほうが経済的です。そうでもない場合は、18度設定ができる上で、人感センサーが付属する、パナソニックより、節電性はイマイチでしょう。
自分のニーズに合わせて選べばよいかと思います。
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【2020年発売】HX-J120-W・HX-H120-W
17・SHARP ホワイト HX-L120-W
¥27,500 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
なお、シャープ機については、さらに前の旧機種も残ります。
HX-J120-W・HX-H120-Wと、同社は 毎年型番を変えていますが、2021年に、5年ぶりに「フルモデルチェンジ」したので、これらは形状が異なります。
機能面は、ただ、2021年以降の機種で「省略」された、加湿センサーが搭載です。
室温に応じた適湿(55-65%)は旧機種の方が逆に維持しやすいとはいえます。
ただ、通常の生活温度で使う分には、室温センサーだけで加湿をみる新機種でも、問題ないです。あえて言えば、かなりの低温(18度-20度)に設定するならば、旧機種は有利かもしれません。
加湿力は、十分とは言え、540mL/hと新機種より20%低く、タンクもその分少ないです。
大きな違いはこれらだけです。お手入れのしやすさや、プラズマクラスターの能力などは、2021年機以降と同じです。
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結論的にいえば、外観デザインさえ問題なければ、値段が十分安い場合、本機は候補になるでしょう。
【2022年発売】
18・SHARP HX-RS1-W
18・SHARP HX-RS1-T
¥17,800 楽天市場 (1/6執筆時)
【2021年発売】HX-LS1-W後継
19・SHARP HX-PS1-W
19・SHARP HX-PS1-T
¥11,800 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜6畳/ コンクリ〜8畳
出力切替:強1200w /弱550W
イオン放出: プラズマクラスター
センサー:人感センサー
サイズ:幅19.0×奥行19.0×高さ46cm
HX-RS1は、SHARPのセラミックファンヒーターです。
こちらは、加湿はできないモデルです。
新旧両機種ありますが、色も基本性能も同じです。値段で選んで良いでしょう。
本体サイズは、幅19.0×奥行19.0×高さ46cmです。
適応畳数は、木造5畳、コンクリート8畳です。
パナソニックもあった、足もと優先の「円筒形型」がライバルといえる製品です。
暖房のパワーは、最大で1200Wです。
他機もそうですが、1200W前後ある機種ならば、問題ないでしょう。
とくに縦型形状ですから、ひざ下全体など、広くあてることは得意です。
センサーは、本機は人感センサーが搭載されます。
パナソニックも装備でしたが、仕様は異なります。シャープの場合、停止に至る時間がパナソニック(最低3分)より短めです。
一方、温度センサーは装備されないので、温度の強弱調節は自動ではしません。
なお、人感センサー利用時も、8時間後に自動でOFFになるのは同じです。
タイマーは、1・2・4時間の切タイマー、8時間自動オフ機能が付属します。
入タイマーは、付属しませんが、小型機種ですし、用途的には問題ないと思います。
イオン放出装置は、プラズマクラスター7000発生機能がつきます。
直接風を向ければ、タバコの付着臭の除去や、洗濯物の除臭に効果が期待できます。
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以上、シャープのHX-RS1の紹介でした。
本機は縦に長い機種ですので、膝元にあてやすい点や、ハンガーラックにかけた洗濯物を乾かしやすいなどのメリットはあります。
これらの点で、デザイン性の高い小型機種として需要がありそうです。
プラズマクラスターの効果で、洗濯物の不着臭の防止にも効果があるでしょう。
一方、形状から言えば、先ほど見た、パナソニックの、コアンダ効果を利用した円筒形(Hot&Cool )がライバルです。
同じく、足もとが暖かい製品ではあります。しかし、本機の場合、風は直進風です。実用度は同じですが、「包み込むような風が出せる」パナソニック機とは、風質の部分で、値段差分の差はあると言えます。
1-3・ダイニチの電気ファンヒーター
つづいて、ダイニチのセラミックファンヒーターです。
季節暖房が強い、古くからの日本企業です。同社も「加湿セラミックファンヒーター」の展開があります。
【2020年発売】
20・ダイニチ EFH-1200F-W
¥20,288 楽天市場 (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜6畳/コンクリ〜8畳
出力切替:強1200W 弱650W
加湿性能: 気化式(3.8Lタンク)
イオン放出:
センサー:室温・人感センサー
サイズ:幅37.5×奥行18.0×高さ41.0cm
EFH-1200F は、ダイニチの販売する加湿セラミックファンヒーターです。
本体サイズは、幅37.5×奥行18.0×高さ41.0cmです。
パナソニック・シャープの加湿機能付とだいたい同じ大きさです。
適応畳数は、木造6畳、コンクリート8畳です。
暖房のパワーは、最大1200Wとパワフルです。
暖房については、こちらも「強」「弱」の切替運転ができます。
センサーは、バイメタル式の簡易的な温度センサーと人感センサー搭載です。
温度センサーは、「おまかせ運転(自動)」モードがのために搭載です。
自動運転は、22度を境にして温度を制御する型式です。
ダイニチの場合、温度超過時には停止ではなく、送風運転となる仕様です。パナソニックと違い、弱め18度の自動運転設定はできません。
人感センサーは、左右90度、上下60度、2メートル前方までの検知です。
幅は広めに検知されるので、リビングでの利用を考えていると言えます。
一方、上下の認識角度が非対称だったパナソニックと比べると、普通に対称配置で、顔までかかる範囲は、(パナソニックに比べると)多少狭めになるかと思います。
問題ありませんが、あえて言えば、センサー感度(赤外線)は、冬に着ぶくれしていると反応が悪くなるので上下方向に余裕がある方が、「意図せず止まる」ことは少ないとは言えそうです。
本体の操作性は、上部の操作パネルをふくめ使い勝手は良いです。
タイマーも、6・7・8時間後入タイマーと、1・2時間切タイマーという構成です。
他社と差はないです。
加湿運転は、温度センサーで、室温に連動する形の自動運転です。
湿度センサーは未装備ですが、先述のように、暖房と併用するなら問題ないです。
加湿量は、最強運転で480mL/h、最弱運転で220mL/hです。
他社より明らかに弱めです。とくに、加湿単独運転の場合90mL/hの加湿量となります。
熱を使わないので12Wという低電力ですが、単独運転だと実用性はないでしょう。
ただ、タンクが大きめで8時間加湿できる点は魅力ですが、必要な加湿量が得られるかは不明です。
実際、通常室温下での湿度の目安が未開示です。
マイナスイオン発生機能は、未付属です。
お手入れは、ただ、さほど工夫はないです。
押し洗いできないジャバラ式フィルターですが、同じ仕様のシャープに比べると、ニオイ対策の部分が弱いです。
タンク内に、銀イオンを利用したAg+抗菌アタッチメントが初期搭載されますが、シャープと同じで1年寿命です。
一方、この手の家電では珍しく、1年ではなく3年保証である点は強調できます。
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以上、ダイニチの加湿セラミックファンヒーターの紹介でした。
加湿部分は、シャープに、室温調整の部分では、パナソニックに、少し及ばない機種です。
ただ、保証期間の長さや、日本製という信頼感のほか、「強」運転時でも30dBというファンの静音性は、強調できると言えます。
【2020年発売】
21・ダイニチ EF-1200F-T
22・ダイニチ EF-1200F-W
¥14,800 楽天市場 (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜6畳/ コンクリ〜8畳
出力切替:1200W /670W
イオン放出:
センサー:温度・人感センサー
サイズ:幅26×奥行15.5×高36cm
EF-1200Fは、日本のダイニチから販売される小型のセラミックファンヒーターです。
こちらは、加湿機能を持たない製品です。
本体サイズは、幅26×奥行15.5×高36cmです。
縦置きしかできませんが、小型で設置性が良い機種です。
適応畳数は、木造6畳、コンクリート8畳です。
暖房のパワーは、最大1200Wです。
センサーは、本機の特色と言えます。
なぜなら、温度・人感センサーをダブルで搭載するからです。
人の出入りのほか、22度を境にして温度を制御できるため、省エネ性・快適性は上位でしょう。
人感センサーは、本機も左右90度、上下60度、2メートル前方までの広めの検知です。
トイレなどで利用する場合も、入退室に反応する人感センサーは便利です。
センサー利用時でも23時間経過したら自動的にOFFになるので、消し忘れに有利です。
タイマーは、ON・OFFタイマーや8時間後自動切断機能も搭載します。
イオン放出装置は、ありません。
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以上、ダイニチのEF-1200Fの紹介でした。
イオン放出機能という「オマケ」はないものの、加湿機能がない小型機で、温度・人感センサーを双方とも装備するのは、本機の「魅力」です。
同社の場合、国産で3年保証という品質保証性もあるため、小型暖房機として選択肢にできると思います。
1-4・デロンギの電気ファンヒーター
つづいて、イタリアのデロンギのセラミックファンヒーターです。
調理家電が強いですが、暖房も面白いものを出します。
【2017年発売】
【上位機種】
23・デロンギ DCH7993ERJS-BK
¥19,000 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【下位機種】
24・デロンギ DCH7032J-BK
¥11,000 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
出力切替:強1350w 弱800W 弱550W
イオン放出:
センサー:温度センサー(高度)
サイズ:26.0×16.0×34cm(上位機)
DCH7993ERJSは、イタリアのデロンギの発売するセラミックファンヒーターです。
同社は、加湿機能付きは展開がありませんので、本機もそうなります。
本体サイズは、26.0×16.0×34cmです。
加湿機能がないセラミックファンヒーターですが、中型位のサイズです。
ただ、イタリアンデザインの非常にスタイリッシュな本体です。
上位機種のみ、リモコンが付くほか、高機能なサーミスタ式の温度センサーが付属です。
室温を正確に把握できるので、設定温度「数値」として16℃〜32℃の幅で設定できます。
他社機では、温度を数値で設定できる機種はほとんどないので、メイン暖房としてこの製品を利用する場合は、上位機種は、一定のメリット性があります。
機能面の特色は、上位機・下位機種とも首振り機能が付属する点です。
多人数がいる居間などはこの機能は便利と言えます。
適応畳数は、デロンギは、非開示です。
しかし、パワーから推定すれば、木造6畳、コンクリート8畳は、余裕で対応可能です。
暖房のパワーは、3段階切替であり、強1350W・中800W・弱550Wです。
注目するべきは、最大出力が1350Wと日本製よりも高い点です。
これは、暖房力に直結するため、パワーの点でメリット性は高いでしょう。
ただし、この手の機器の場合、あまり強すぎるとブレーカーが飛ぶ危険もあるため、小ブレーカーがないワンルームマンションなどでの導入には、注意は必要です。
少なくても、壁コンセントで使ってください。
センサーは、、温度センサーが搭載です。
それを利用して、エコ運転機能をすることもできます。
先述のように、デロンギは他社より高度な温度センサーを備えるので、設定温度を最大値として、強弱を調整できます。
結果、最大25%の省エネということで、暖房器具としては、他社機よりも優秀です。
ほかにも、高度な温度センサーを利用して、就寝時など、7度以下の室温にならないようにする凍結防止ボタンもあります。
タイマーは、上位機のみ、24時間のON/OFFタイマーが搭載です。
イオン放出装置は、ありません。
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以上、デロンギのセラミックファンヒーターの紹介でした。
とくに、上位機種が良いと感じます。
サーミスタ式温度計を搭載し、「数値」として16℃〜32℃の幅で温度設定できる点が高度といえます。また、出力も高く速暖性もある製品上、首振り運転・エコ運転モードで、ある程度節電を考えている点にも、魅力です。
一方、本機は、国内メーカーが通常備える8時間後、24時間後などの自動電源オフ機能(消し忘れ防止機能)はないので、使途によって、その点だけは注意してください。
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【2017年発売】
25・デロンギ DCH6031J-BK
¥7,790 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
出力切替:強1350w 弱800W 弱550W
イオン放出:
センサー:温度センサー(高度)
サイズ:23.0×16.0×27cm
なお、この機種には、DCH7032Jのさらに「下位機種」としてDCH6031Jというモデルがあります。
幅が3cmほどコンパクトな代わりに、首振り機能が未付属です。
その他の面は同じですが、大きな魅力と言える首振り機能がないのは残念です。
【2018年発売】
26・デロンギ HFX30C11
¥7,480 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
適応畳数:木造〜6畳/ コンクリ〜8畳
消費電力:1150W
出力切替:強1150w/ 弱750W
イオン放出:
センサー:温度センサー
サイズ:幅19.5×奥行15.0×高さ27.5cm
HFX30C11も、デロンギの発売するセラミックファンヒーターです。
本体色は、ブラック(HFX30C11-AG)・ホワイトHFX30C11-W)・ピンク(HFX30C11 PK)という構成です。
本体サイズは、幅19.5×奥行15.0×高さ27.5cmと極小サイズです。
その代わり、首振り機能がないという機種です。
適応畳数は、こちらも非開示です。
しかし、木造5畳、コンクリート8畳までは十分対応可能です。
暖房のパワーは、2段階切替であり、強1150W・弱750Wです。
2段階切替ですが、弱が750Wと日本メーカーに比べて高めの設定です。
欠点とも言えないですが、気をつけるべきポイントです。
センサーは、本機も温度センサーが付属します。
バイメタル式で、温度は把握できません。ただ、ダイヤルで感度調整し、適宜送風運転にできるため、この点は引き続き便利です。
タイマーも、未付属で、イオン放出装置は、同様にありません。
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以上、デロンギのFX30C11の紹介でした。
優れたデザイン性はそのままに、小型化している機種です。
「ちょっとした暖房」が欲しいが「デザイン性も重視」したい場合に選択肢になります。温度調整のフレキシブルさも売りです。
安全性の面でも、転倒防止や温度過昇防止機能などが日本製同様に付属して安心です。
ただ、消し忘れ長時間オフや、タイマーがない点は、注意点です。
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【2022年発売】
27・デロンギ HFX12D03
¥7,480 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
そのほか、デロンギは、さらに小型な製品の展開もあります。
本体色は、ブラウン(HFX12D03-BG)・グリーン(HFX12D03-GR)・ブラック(HFX12D03-SB)です。
ただ、写真のように、幅11×奥行15×高さ18cmの超小型です。
消費電力も360Wクラスになるため、一般的な弱運転より弱くなります。
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結論的にいえば、本機は、かなりの「ポイント暖房」で、メイン暖房(あるいは冷房)では手元が寒いといった場合に有効な製品です。
足もと利用も提案されますが、それ用だと弱いと思います。
次回の予告!
セラミックファンヒーターのおすすめは結論的にこれ!
今日は、セラミックファンヒーターを比較しました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・セラミックファンヒーターの比較 (2)
2-1:アイリスオーヤマ
2-2:ドウシシャ
2-3:山善
2-4:最終的なおすすめ機種の提案
省エネ性 ★★★★★
温度調整 ★★★★★
加湿力 ★★★★★
デザイン性 ★★★★★
イオン放出 ★★★★★
タイマー ★★★★★
お手入れ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、アイリスオーヤマやドウシシャなどの製品を紹介します。
その上で、ここまで見た全製品から、いつものように目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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