【今回レビューする内容】2024-2025年 Mac向けプリンターの選び方とおすすめ:初心者向きの対応プリンターの選び方の解説;各社のドライバーの対応度・AirPrint対応プリンター:MacBook Pro・iMac・Mac mini対応 macOS 15対応情報 ほか
今回のお題
Macユーザーに最適なプリンターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2024年12月現在、最新のMac向けプリンタの比較と選び方の解説です。
記事では、Macユーザー向けに、スペック面で「おすすめなプリンタ」を提案しますが、「選ぶ際の基本と注意点」について、特に細かく解説します。
Windowsから乗り換えた方向けには、「独特」といえるMacのドライバーの仕組みを解説します。
古くからのMacユーザーの方向けには、各年の「新しいOS」への対応方法のほか、「古めのプリンタ」で新しいOSを利用したい場合、逆に、「古めOS X」で新しいプリンタを利用したいなど、ニッチな場面を含めて「役立ちそうな情報」を書いていきます。
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1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
10・Mac向けプリンターの選び方
なお、このブログ「家電批評モノマニア」では、プリンター比較記事が10本あり、定期更新しています。最新機種だけでも95機以上レビューしています。
今回の記事は便宜的に「10回目記事」としますが、正確には「番外編」です。
ここまで書いた記事を利用て「Mac向きのプリンターの選び方」を解説していきます。
Atlasも結構古くからのMacユーザーで、プリンタの比較記事も10年近く書いてきたので、結構、詳しめに書けたかと思います。
MacBook Pro・iMac・Mac miniの新機種はもちろん、(だいぶ)昔買った、過去のOSを利用中の方にも、対応するよう配慮しました。
M1チップ搭載機を含めて、各年の最新OSへの対応状況も説明しています。
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インクコスト ★★★★★
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★★
印刷スピード ★★★★★
総合評価 ★★★★★
記事の最後では、結論として、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種」を数台選定しようと思います。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
1・Mac用プリンターの選び方の基本
はじめに、Macユーザーの「プリンターの選び方の基本」について説明します。
1・Appleストア直販のプリンター
Windows 7〜11 Mac 10.14〜15
〈価格.com限定モデル〉
1・HP ENVY Inspire 7220
¥13,530 HPダイレクト (12/9執筆時)
2・HP ENVY Inspire 7220
¥27,800 APPLE Store (12/9執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:3色(一体型)
黒インク数:1色
印刷速度:約15枚/分(A4普通紙/黒)
自動両面印刷:対応
サイズ:幅460×奥行383×高さ191/233mm
古くからのMacユーザーならご存じでしょう。
2010年代までは、Apple公式のApple Storeでもプリンタの販売がありました。
しかし、その後は縮小し、最後に1台残されたのが、米国のHP(ヒューレットパッカード)のHP ENVY Inspire 7220 All-in-One Wireless Printerです。
本機は、このブログの【4色インクジェットの比較記事】で詳しく紹介したインクジェット式の複合機です。
「ざっと」だけ振り返れば、それなりの印刷速度と、平均的な印刷コストの中級機です。
Apple Careのように、故障時の新品交換システムがあるなど、保証面で魅力もある機種でした。3年保証まで延長もできます。(この保証の点でAppleがHP機を最後まで残したような気もします)
ただ、アップルストアで販売は通年であまり安くないですし、同時に買う意味性もあまりないでしょう。むろん、この機種に限る必要もないです。
2・Macで動作保証するプリンタの選び方
はっきり言えば、「Macで動かないプリンタ」というのは、現状(ほぼ)ありません。
このブログでは(型落ちも含めて)200機以上の現行機種のスペックを調査しています。
しかし、Mac用のドライバが用意されない機種は、少数の例外を除けば皆無です。
現在のMacのシェア率を考えれば、当然でしょう。
レーザープリンタを含めて、家電量販店に置いてあるものはほぼ稼働します。
プリンターメーカーが(基本的には)「独自のMac用ドライバ」を用意してくれるからです。
その上で、アップルが10年以上前から進めてきた「AirPrint」技術も言及に値します。
AirPrintとは、各社のプリンタの純正ドライバなしでも、Wi-Fiなどでダイレクトに印刷するために、同社が定めた共通の通信規格です。
この規格に対応するプリンタを、「AirPrint対応プリンタ」と呼びます。
対応する場合、Apple製品(Mac OS・iOS)なら、純正ドライバなしで、だいたい印刷できます。
プリンタ側の用件としては、無線LAN(Wi-Fi)搭載だけなので、ニッチなレーザープリンタや複合機を除くと、対応している機種がほとんどです。
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ただし、「どれでも動くなら、どれを買っても良い」というシンプルな結論にはならないです。
いくつか、注意点があるので、順番に解説していきます。
2・OSのバージョンについての注意点
はじめに、MacのOSバージョンに関わる注意点の解説です。
現状で「古いOSを使っている方」にも、「最新のOSを使っている方」にも関係します。
なぜなら、Macは、Windowsと異なり、毎年秋にOSのバージョンを1つあげるからです。
例えば、最近Macを買われた方は、2024年秋のmacOS 15(15.0Sequoia)ないし、2023年秋に登場したmacOS 14(14.0 Sonoma)を利用していることと思います。
以下では「OSのバージョン」について、少し詳しく説明します。
1・各社の新OSへの対応速度
第1に、各プリンターメーカーの新OSへの対応速度についてです。
2020年までのOSX(〜Mac 10.15)時代までは、各社はOSを出すまで「タイムラグ」があるのが、普通でした。
インクジェットプリンタは、各社とも新OS登場に伴ってすぐ出してくれる傾向にありましたが、レザーだと、「後回し」で、春先まで(ゆっくり)ドライバを出していました。
しかし、OS 12.0以降の「現行世代」の場合、同社のAirPrintテクノロジーの進化(規格統一)もあり、インクジェットならば、家庭用もビジネス用も問わず、すぐに対応表明しています。
レーザーも、今年は「即座に対応した」と言えます。
上に書いた4社はもちろん、企業向けも沖電気・NEC・リコーも11月までに対応でした。ただ、富士フイルムは、一部機種について遅めです。
---結論的にいえば、今季の場合、USB・Wi-Fi・LAN接続方法を問わず、OS14に対応していれば、OS15にすでに対応しているとみなせます。
対応が明記されてない製品も、Appleの利用する「AirPrint」で動く機種は、新OSで普通に使える場合がほぼ全機になっています。
なお、「ほぼ」と入れたのは、特殊なスキャナ機能ほか、AirPrintでサポートできない独自機能があるからです。ここについては、あとで解説します。
2・古いプリンタの新OSへの対応期間
第2に、古いプリンターを新OSで利用したい場合についてです。
「相当昔に買った」プリンターは、新OSのドライバが提供されていない場合があります。
この部分はメーカーごと異なります。
エプソン:長期間
HP: 長期間
ブラザー;約5年
キャノン:約5年
エプソン・HPは、長期間古いプリンタでも動作確認し、新OSに使えるドライバーを公開しています。
長年の愛用者に対して親切です。
キャノン・ブラザーは、しかし、動作の保証期間が短めです。
販売終了年を基準に、約5年で「新OSへのドライバ対応」を示さなくなります。
とはいえ、AirPrintの仕組みから言えば、実際は印刷はできるケースは多いでしょうが、保証はできません。
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まあ、プリンタの耐用年数もありまし、実際対応が切れるくらいが「買い時」には思えます。
3・古いOSで新プリンタを利用したい場合
第3に、新しく買うプリンタを古いバージョンのOSで利用する場合についてです。
ソフト的な事情ほかで「最新のMac OSに更新できない」方は一定数います。
この場合に「最新のプリンタ」を買う場合は、また別の注意が必要です。
なぜなら、ブラザー・キヤノンは、最プリンタの発売時から4代前のOSまで」しか、OSの対応表明をしなくなっているからです。
この場合も「AirPrint」を利用すれば使える場合もあるでしょう。
しかし、保証がないのは「怖い部分」もあります。
結論的にいえば、この部分で「親切」と言って良いのは、エプソンとHPです。
両社は、たいていの機種で、新製品でも昔のOSまでフォローしてくれています。
とくに、エプソンは、伝統的に「レトロに優しい」です。OSX 10.9以降あたりならば、だいたいの機種でフォローがあります。
業務用としてシェアが多いからでしょう。
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以上、ここまでは、OSに関わる注意点を書きました。
一応、お知らせしたいことは全部書きました。
それでも、「よく分からない、心配」という方もいるでしょう。
そのため、このブログのプリンター比較記事では、(家庭用機については)メーカー側が公式に「動く」と表明している機種には、MacOS 10.9〜14対応など情報を(基本)加えています。
この点は、安心してください。
3・接続方法にかかわる注意点
つづいて、Macとの接続方法に関わる「注意点」です。
1・Wi-Fi接続
2・USB接続
3・有線LAN接続
Macとプリンタの接続は 上表の3種類の接続方法が選べます。
一般的には、1番のWi-Fi接続のが簡単なのは間違いないです。
しかし、古参のユーザーを中心に「USBケーブルのが楽だよね?」と思う人も多いようです。
MacBookは、最近Thunderbolt3 (USB-C)だけですが、上記のような形式のケーブルなら直接接続できます。
Appleやプリンターメーカー各社もUSB接続時の動作保証しています。有線LANについても同様です。
最新OSの各社のドライバ提供状況
1・エプソン→こちら
:AirPrintと自社ドライバ
2・HP→こちら
:AirPrintと自社ドライバ
3・ブラザー→こちら
:AirPrintと自社アプリ
4・キヤノン→こちら
:AirPrintのみ
一方、Mac用ドライバの提供形態は、メーカーごとに少しずつ異なります。
これらは、Wi-Fi以外の接続方法を希望する方のほか、特にキヤノン機については、Wi-Fi接続においても「注意点」ともいえる部分です。そのため、以下で、解説しておきます。
なお、説明するのは、「家庭用インクジェットプリンタ」の場合です。
第1に、エプソンとHP(ヒューレットパッカード)です。
これら2社は、AirPrintほか、ウェブサイトで、Mac用の自社ドライバーを独自開発して、提供しています。
そのため、OS更新時などに対応ドライバを探してインストールという「昔ながらの方法」が利用可能です。
USB・有線LAN関係の設定も、従来通りですから迷わないでしょう。
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第2に、ブラザーです。
同社の場合、OS11.0からAirPrintの提供のみとなりました。
OS10.15までと違って、自社のウェブ上で自社製のドライバの提供はないです。
しかし、USBケーブル・有線LANでのプリンタ接続は、可能です。
Macの場合、(どうしても)Wi-Fi以外の接続がしたいならば、「プリンタがAirPrint対応」ならば、そのシステムでUSB・有線LANでも設定ができるからです。
この方法は、【Apple公式サイトの説明】に記載があります。そのため、AppleCareの公式サポートも受けられるでしょう。
【旧アプリ】
Brother iPrint&Scan
¥0 Apple App Store
【新アプリ】
Brother Mobile Connect
¥0 Apple App Store
加えて、ブラザーは、自社アプリでも、Macのプリント&スキャナ設定ができます。
(Macの)AirPrint利用に不都合があった場合、ないし、AirPrintでは扱えないスキャナ機能の一部(傾き補正など)をフル利用するために公開しているようです。
実質的に、専用ドライバーを提供しているようなものとも言えるので、エプソン・HPの場合と「実用上の違いはない」と言えます。
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IJ Scan Utility Lite Ver.3.3.0
¥0 Canon (12/9執筆時)
第4に、キヤノンです。
同社は、キヤノン製のドライバやアプリの公開はなく、AirPrintの提供のみです。
OS10.15以降にこの方式となりました。
ブラザー同様に、AirPrintの仕組みで、Wi-FiほかUSB・LANなどでの接続にも対応させる形です。
ちなみに、スキャナ部分に関するアプリ(IJ Scan Utility Lite )は用意します。
【同社のアプリ説明サイト】に書いてありますが、一部機種で「高解像度スキャン」など一部機能に制限がつきます。
「LITE(簡易版)」という表記は、Windows用の一部機能がMacで利用できないという意味です。
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以上、Wi-Fi以外の接続方法とドライバについて解説しました。
結論的にいえば、主要4社の家庭用インクジェット製品ならば、USB接続などに対応するため、どのメーカーを選んでも基本的にOKです。
ただし、キャノンは、AirPrintを利用する方法以外のオルタナティブが用意されない点は、個人的には、少し「マイナス」に思えます。
なぜなら、将来、OS更新の際にトラブルがあったとき、責任の所在が、AirPrintを提供する「Apple側」なのか、機器を販売する「キャノン側」が特定しにくいからです。
「通常の利用法」といえるWi-Fi(AirPlay)なら問題ないでしょうが、AirPrintの「特殊」な利用法と言える、USBケーブルで接続したい場合などには、この部分は少し考慮しても良いかなと思います。
なお、インクジェット以外(レーザー)のプリンタの場合も、家庭向きにも売っているものは、お案じような感じです。
ただ、リコーのレーザーは、AirPrintに対応しない(あるいはAirPrintoしか対応しない)機種をMac対応として売っていて、ややこしい部分があります。
4・家庭用インクジェット複合機の選び方
家庭用のインクジェットプリンター複合機については、このブログ「モノマニア」では、以下の記事で特集しました。
1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A4ビジネスインクジェット
詳しいスペック・機能、OSXの各バージョンの対応状況については、それぞれ上のリンク先に詳しく紹介してあります。
レーザープリンターについては、このあとで紹介します。
とりあえず、インクジェット複合機について、以上の記事をふまえて、Mac用としておすすめできる機種を4機種紹介します。
第1に、1万円台で入手できるプリンタで総合性能が高いプリンターは、
Windows 10〜11 MacOS 11〜15
【2023年発売】
【FAXなし】
1・ブラザー PRIVIO DCP-J928N-W
2・ブラザー PRIVIO DCP-J928N-B
¥19,305 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
【FAXあり】
3・ブラザー PRIVIO MFC-J905N
¥24,418 楽天市場 (12/9執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:3色
黒インク数: 1色
印刷速度:約17枚/分(A4普通紙/黒)
自動両面印刷:対応
サイズ:高さ172×奥行341×横幅400mm
インクコスト ★★★★★★
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★☆
印刷スピード ★★★★★
総合評価 ★★★★★
予算的に1万円台半ばで考えるならば、ブラザーの DCP-J928Nが候補でしょう。
同社は、古くなったOSのMacには少々冷たい部分がありますが、最新OSはほぼ即日にドライバを出すなど、「マックフレンドリー」と言える企業です。
説明書などのMac対応も充実しています。
設定も楽です。もちろん、AirPrint(Wi-Fi)に公式対応します。
2機種ありますが、【上位機種】 は、FAXが付属します。
ただ、下位機種でも、コピー機のようなADF(複数の原稿の自動送り装置)は搭載されますから、違いは、FAXできるかどうかだけです。
テレワーク用には(政府の意向はともかく)「便利」な場合もあるでしょうが、それ以外は同じなので、必要に応じて選べば良いです。
【LC411-4PKのAmazon型番】
Brother 4色パック LC411-4PK-E
¥3,913 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
【LC411BK-2PKのAmazon型番】
Brother ブラック2個 LC411BK-2PK-E
¥2,047 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約18.6円
A4普通紙カラー 約8.4円
A4モノクロ 約2.7円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約12.5円
フォト年賀状印刷 約18.5円
A4Photoカラー 約69.2円
インクコストは、A4カラー印刷で普通紙に出した場合、A4用紙へのカラー印刷で、1枚あたり9.4円です。
年賀状印刷などのコストもアマゾンでのインク実売価格から換算すると、上表のように、他社のインクジェット複合機と比べた場合、かなり安価です。
もちろん、無線(Wi-Fi)も付属しており、Air Print対応機種です。
書類の持ち運びの際や、年賀状印刷に便利な自動両面印刷機能も付属しますし、総合性能は非常に高いです。
印字品質も、高いです。
インクジェット方式は(スプレーのように)インクを吹き付ける方式ですから粒状感が粗いと見にくいです。
その点では1.5ピコリットルと細かく吹き付けるので、4色インクモデルでは「例外的に」、写真に対応できる画質です。
カラー3色は(発色が良い)「染料インク」、ブラックは、(文字がにじまない)「顔料インク」なので、「カラー/白黒のビジネス文書」にも強いです。
印刷スピードは、1分間に12枚印刷が可能です。家庭でちょっと利用するには十分快適です。
価格と性能を考えた場合、Macユーザー向けにオススメな機種と言えます。
コクヨ PPC用紙 共用紙
¥1,081 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
コクヨ 上質普通紙250枚 A4
¥813 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
富士フイルム 画彩 100枚 写真仕上げ光沢紙
¥980 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
利用する用紙はどれでも構いません。Atlasのオススメは以上の3種です。
普通紙は普段の印刷用に、上質普通紙は大事なプレゼンなどの際に有用な白色度の高い用紙です。
一方、写真印刷には富士フイルムの製品が格安で、サイズも充実しています。
第2に、1万円以内の予算で考えている方にオススメと言える機種は、
Windows 7〜11 MacOS 10.9〜15
【2024年発売】
4・EPSON カラリオ EW-056A
¥8,640 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:3色
黒インク数: 1色
印刷速度:約4枚/分(A4普通紙/黒)
自動両面印刷:
サイズ:高さ146×長さ390×奥行300mm
インクコスト ★★★☆☆
画質(普通紙)★★★★☆
画質(写真) ★★★★☆
印刷スピード ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
この価格帯のプリンターならば、EPSONの PX-056Aが良いと思います。
EPSONは、最新ドライバーの更新は、そこそこの速さです。
ただ、過去版のOSX対応の幅は、業界一だと思います。
ネットワーク機能は、この機種も格安ながらWi-Fi(無線LAN)が搭載され、AirPrintにも対応です。
EPSON 4色パック MED-4CL
¥3,980 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
EPSON ブラック MED-BK
¥1,773 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約30.5円
A4普通紙カラー 約15.2円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約21.9円
フォト年賀状印刷 32.2円
A4Photoカラー 約120.6円
インクコストは、ブラザーに較べるとやや割高です。
ただ、あまり印刷しないならば「本体価格の安さ」を優先するべきでしょう。
印字品質は、この機種も染料+顔料インクとバランスが良く、文字でも写真でも(最高ではないが)「そこそこキレイに」印字してくれます。
印刷スピードは、一方、実測値で、A4カラー文書で毎分約4枚ほどなので ビジネス向きとも言いがたいです。
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とはいえ、値段は他社と比較しても「最安クラス」なので、新しいMacBookに投資しすぎた方などは、これが良いと思います。
第3に、写真印刷のクオリティが必要と考えている方におすすめな機種は
Windows 7〜11 MacOS 10.9〜15
【2024年10月発売】
5・EPSON Colorio EP-887
¥35,398 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
【2023年10月発売】
6・EPSON Colorio EP-886
¥27,648 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
インク種類:染料インク
カラーインク数:5色
黒インク数: 1色
印刷速度:5.5枚/分(A4普通紙)
自動両面印刷:対応
サイズ:幅349×奥行340×高さ142mm
インクコスト ★★★★★
画質(普通紙)★★★★☆
画質(写真) ★★★★★★
印刷スピード ★★★★☆
総合評価 ★★★★★★
EPSONの6色インクモデルが最適です。
新旧両機種ありますが、画質に関わる基本スペックは同じです。
こちらも無線LANが搭載されたAir Print対応機種で、この点もMac向きです。
【2024年モデル】
EPSON 6色増量パック KNI-6CL-L
¥7,327 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
EPSON 大容量ブラック KNI-BK-L
¥1,298 楽天市場 (12/7執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約24.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約17.2円
フォト年賀状印刷 約25.4円
A4 Photoカラー 約95.1円
【2023年モデル】
EPSON 6色増量パック KAM-6CL-L
¥7,325 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
EPSON 大容量ブラック KAM-BK-L
¥1,227 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約24.8円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約16.8円
フォト年賀状印刷 約24.7円
A4 Photoカラー 約92.6円
インクコストは、新旧でインクの型番が変わりますが、発売時期の差によるものです。
いずれも、6色インクの機種は、カラーインクを多く使うため、印刷費用は4色インクよりは割高です。
印刷スピードも、A4普通紙のビジネス文書を印刷する場合は、4.5枚/分程度です。
ビジネス向きではありません。
印字品質は、しかし、(写真に強い)染料インクが6色です。
シアン・イエロー・マゼンダ・ブラックという、発色の基本となるCMYKカラーに、ライトシアンやライトマゼンダなど「カラーの中間色」をいれて、発色を高めています。
エプソンの「カラリオ」の場合、6色以上を「エプソンカラー」と呼んで、写真に高度に対応する機種と認定しています。
この機種も、写真専用紙に印刷したときの「美しさ」は、4色以下のモデルを凌駕します。とくに、今回のモデルは、緑の発色がよりよくなっています。
一方、「黒インクも染料インク」なので、文字印刷は、顔料インク採用のブラザーの4色機より劣ります。
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結論的にいえば、写真を重視して購入するならば、6色以上は「マスト」で、本体価格以上の、相当のクオリティが期待できます。
普通紙へのワープロ印刷などのクオリティは「さほど」重視しなくて良いならば、こちらが良いです。
第4に、ビジネスや大学レポート用として、文字印刷もカラーもクオリティ高く印刷したい人は、
Windows 7〜11 MacOS 11〜15
【2024年発売】(各色)
7・Canon PIXUS TS8830
¥36,500 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
【2023年発売】(各色)
8・Canon PIXUS TS8730
¥31,976 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
インク種類:染料+顔料インク
カラーインク数:4色
黒インク数: 2色
印刷速度:15枚/分(A4普通紙)
ふちなし印刷:対応
自動両面印刷:対応
サイズ:幅373×奥行319×高さ141mm
インクコスト ★★★★☆
画質(普通紙)★★★★★★
画質(写真) ★★★★☆
印刷スピード ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
キヤノンの PIXUS TS8730でしょう。
本機の場合も、画質面で差はないため、旧機でもOKです。
本機も、Wi-Fi搭載のAir Print対応機種です。
また、キヤノンも、(インクジェットについては)最近はMacドライバの展開が速いので、USB接続を考えている方も安心でしょう。
印字品質は、キヤノンの場合、ブラックインクについて(文字に強い)顔料インクと、(写真に強い)染料インクを、ダブルで搭載します。
その上で、写真の階調性を高めるため、染料系のグレーインクも採用します。
この構成の場合、文字にも強いし、写真にも強いという、器用なプリンターにできます。
写真については、(しかし)カラー自体の発色は、ライトシアンやライトマゼンダなど「カラーの中間色」を加えるエプソンのほうが、発色は良いです。
とはいえ、(エプソンが搭載しない)染料系のグレーインクが効いており、階調性の面は優秀です。最新の4Kテレビの場合もそうですが、黒が引き締まると、カラー部分の階調性・鮮やかさが際立つからです。
印刷スピードはモノクロA4普通紙で15枚/分、カラーA4普通紙でも10枚/分です。
格安のレーザープリンターに比する速度を出せますし、この面での利便性も期待できます。
【標準容量+ブラック大容量】
CANON 6色マルチパック BCI-331 +330
¥7,400 Amazon.co.jp (12/7執筆時)
【ブラック大容量】
CANON ブラック大 BCI-330XLPGBK
¥2,064 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
メーカー公表印刷コスト
L判光沢紙 約22.9円 /25.7円
A4普通紙カラー 約12.7円 / 13.0円
実際の印刷コスト
L判光沢紙 約16.6円
フォト年賀状印刷 約24.4円
A4Photoカラー 約91.4円
インクコストは、ブラザーには及びませんが、多色インクモデルとしては割と安いです。
ただ、大事なビジネスに使うのならば、この機種で印刷するのはオススメです。
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以上、とくにオススメできる機種を4機種を紹介しました。
1・A4インクジェット複合機(4色)
2・A4インクジェット複合機(6色)
3・A4ビジネスインクジェット
なお、もう少し詳しくインクジェット複合機について知りたい方は、以下の記事をごらんください。
とくに、写真印刷に向いた「カラリオ」について言えば、上位機種は、インク構成からライトシアンやライトマゼンダを廃して、レッド・グレーなどの階調表現を重視した「高画質一眼レフ向け」の新機種を出しています。
こうした「高性能機」をお探しの方は、上記2番の【6色インクジェット複合機の比較記事】をご覧ください。「文字にも強い」キャノンの多色機も紹介しました。
5・仕事用ビジネスプリンターの選び方
つづいて、どちらかといえば、「仕事用」「書斎用」「オフィス用」として、お探しの方に向けた情報です。
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
このジャンルのプリンターについては、上記5つの記事で詳しく説明しました。
このうち、「ビジネスインクジェット」は、解説が必要でしょう。
これは、エプソン・キャノン・ブラザーなどが展開する「ビジネス向きに開発したインクジェット複合機の新ジャンル」です。
大きさは、カラーレーザープリンターに比較して「小型」で、家庭の書斎にも設置できるモデルも多いです。
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜15
【2020年発売】
【A4複合機】
9・EPSON ビジネスプリンター PX-M730F
¥17,045 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
耐久性能:8万ページ
インク代:カラー11.0円・モノクロ3.7円
印刷速度:カラー11枚/分・モノクロ21枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:1200dpi
ADF: 片面・35枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ: 幅425×奥行378×高さ249mm
例えば、PX-M730Fは、エプソンのビジネスプリンタの入門機になります。
印字品質は、ビジネスインクジェットの場合、家庭用と同じようにインクを利用します。
家庭用と比べると、カラーインクについても、速乾性があり(文字に強い)顔料インクを全色とも利用するという特長があります。
これは、他社のビジネスインクジェット全般に言えますが、家庭用のインクジェットプリンタより、普通紙(コピー用紙)へのビジネスカラー文書の印刷に向きます。
印刷スピードも、モノクロでは21枚/分を超えます。
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〈1000枚あたりの印刷コスト〉
家庭用インクジェット
・A4モノクロ: 約4,000円
・A4普通紙カラー:約12,000円
ビジネスインクジェット
・A4モノクロ:約2,500円
・A4普通紙カラー:約6,000円
ビジネスインクジェット(エコタンク型)
・A4モノクロ:約500円
・A4普通紙カラー:約1,000円
カラーレーザープリンタ
・A4モノクロ::約2,500円
・A4普通紙カラー:約15,000円
モノクロレーザープリンタ
・A4モノクロ::約2,000円
上表は、個別記事でAtlasの「おすすめ」とした機種のうち、(だいたい)3万円前後で買える家庭用機について、Amazonのインク/トナー売価から、1000枚あたりの印刷コストを算出したものです。
インクコストは、ビジネスインクジェットの場合、家庭用機インクジェット複合機に比べても「安い」と言えます。また、カラーレーザーに比べても「安め」です。
こうした点で言えば、家庭用として(年賀状などの)「写真は印刷しない!」という方は、ビジネスインクジェットを選んで良いでしょう。大量に印刷するならば、「エコタンク型」でも良いかと思います。
もちろん、業務用に耐えうるよう、用紙トレイが多く、ADFが付属するようなモデルも多いので、カラーレーザープリンターの代替にも向きます。
複合機としての機能も、こうした機種は、レーザープリンターの場合と同じで、スキャナが1200dpiの高画質に対応し、ADF(原稿自動送り装置)や、FAXが付属するなど、利便性を増しています。
Wi-Fi対応機も多く、AirPrintにも対応します。
新OSへの対応状況についても、最近は家庭用と同程度に早くなりました。
また、ほぼ全機種がAirPrint対応なので、Wi-Fi搭載の新しいプリンタを買う分には、特段問題にしなくて良いかと思います。
1・A4ビジネスインクジェット
2・A3ビジネスインクジェット
3・エコタンク搭載プリンタ
なお、ビジネスインクジェットに興味のある方は、さしあたって、このブログの以上の記事をご覧ください。
一方、レーザープリンターをお探しの方も多いでしょう。
印字品質は、トナーを利用し、それを熱で定着させる方式のため、文字が滲まない美点があります。
写真も、オイルレストナーを利用しない沖電気やキヤノンは、普通紙への写真印刷もキレイです。
一方、こうした機種は、厚みなどの関係で「写真専用紙には非対応」です。
あくまで、普通紙(コピー用紙)や官製はがきにキレイに印刷したい場合に利用します。
印刷スピードも、20枚/分を超えるモデルを含めて、あるため、選択肢も豊富です。
〈1000枚あたりの印刷コスト〉
家庭用インクジェット
・A4モノクロ: 約4,000円
・A4普通紙カラー:約12,000円
ビジネスインクジェット
・A4モノクロ:約2,500円
・A4普通紙カラー:約6,000円
ビジネスインクジェット(エコタンク型)
・A4モノクロ:約500円
・A4普通紙カラー:約1,000円
カラーレーザープリンタ
・A4モノクロ::約2,500円
・A4普通紙カラー:約15,000円
モノクロレーザープリンタ
・A4モノクロ::約2,000円
インクコストは、先ほどの1000枚あたりの印刷コストを示した図表の再掲となりますが、特にモノクロ印刷については「安い」です。
カラーも、そのクオリティを考えると、さほど高くは感じません。
互換トナー(リサイクルトナー)を利用する場合は、そのコストは「最大1/10」となります。
保証やトラブルリスクはありますが、念頭に置いて良い部分です。
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【2023年発売】
Windows 10〜11 MacOS 11〜15
【カラーレーザープリンタ】
10・Brother JUSTIO HL-L3240CDW
¥22,958 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
モノクロ印刷速度:26枚/分
カラー 印刷速度:26枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:搭載
内蔵メモリー:512MB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:
ADF:
FAX::
保証:1年(出張修理)
寸法:幅412×高さ244×奥行395mm
本体の大きさは、カラーレーザーの場合、カラーインクジェットより設置面積は必要です。
ただ、上記のブラザーの最小サイズ機は、幅412×高さ244×奥行395mmです。
高さもそれなりに低く、業界最小クラスです。
机ほか、机上棚などに設置できないこともないでしょう。
この機種については、単体プリンタですが、リコーなどの小さめの複合機を含めて、【A4カラーレーザープリンタの比較記事】で、他機と比較しています。
新OSへの対応状況は、ブラザー・キヤノン・エプソンは、レーザーでも速いです。ただ、その他の企業は、わりと「遅め」です。
AirPrintに公式対応する機種なら「問題ない」ですが、このカテゴリの製品は、Wi-Fi搭載が標準化しておらず、未対応機はあり得ます。
また、キヤノンの上位機は、一部のドライバーにおいて、1200dpiへの高解像印刷(true1200)がMacのみ対応不可なので、この部分も注意しましょう。
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【2024年2月発売】
Windows 7〜11 MacOS 11〜15
11・ブラザー ジャスティオ HL-L2460DW
¥12,856 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
印刷スピード:毎分34枚
印刷解像度 :1200dpi
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
サイズ:幅356×高さ183×奥行360mm
接続方法:USB・有線・Wi-Fi
なお、モノクロレーザープリンタならば、家庭用のインクジェット複合機並の設置スペースで済みます。
両面印刷が対応でき、Wi-Fi(AirPrint)できるモデルで、最小となるのがブラザーの本機です。
最小モデルでは、幅356×高さ183×奥行360mmと、家庭用インクジェットより小型と言える機種まであります。
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ(複合機)
8・A3カラーレーザープリンタ(複合機)
以上、ビジネス用プリンタの紹介でした。
より細かい機種の情報は、上記のリンク記事をご覧ください。
今回の結論
Macユーザーにおすすめなプリンターは結論的にこの機種!
1・A4インクジェット複合機(4色)
本体価格:7000円〜
印刷コスト:8円/枚〜
用途:家庭向けのスタンダード機
2・A4インクジェット複合機(6色)
本体価格:1.5万円〜
印刷コスト:15円/枚〜
用途:家庭向けの高画質機
3・A4ビジネスインクジェット
本体価格:1.5万円〜
印刷コスト:3.7円/枚〜
用途:ビジネス文書専用
というわけで、今回は、プリンタの基本的な選び方を解説しました。
今回の記事の場合、「おすすめ」は先ほど提案が終わっています。
しかし、それ以外のもう少し「細かめ」のおすすめの提案については、(まとめ記事ではなく)以上の個別記事をご覧ください。
先ほども書いたように、初心者の方は、(もともと個人用を想定して売っている)「インクジェットプリンタ」のなかで選ぶ方が良いと思います。
一方、今回は、「Mac向け」に書きました。
もう少し「かみ砕いた」プリンターの選び方の解説が必要な場合、Windowsの事例を含めた上記の記事もご覧ください。
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1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac studioの比較
そのほか、Mac系のパソコンについては、いくつか紹介記事があります。同時購入される方は、どうかご覧ください。
5・Mac向きディスプレイの比較
6・Mac向きキーボードの比較
7・Mac向きのマウスの紹介
8・Mac向きDVDドライブの比較
9・Mac用テレビチューナー
10・Mac用Office 2024の比較
また、Mac関連製品についても、以上のような記事もあります。これらの記事もよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、今回の記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマーク ボタンなどから記事を共有していただければ嬉しいです!
ではでは。