【今回レビューする内容】2023年 春と冬に強い!加湿空気清浄機の性能とおすすめ・選び方:タバコ臭・花粉・PM2.5・電気代 静音性 掃除のしやすさ:人気機能の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】パナソニック F-VXV55 F-VC55XV-W F-VXU55 F-VC55XU-W F-VXV70 F-VC70XV F-VXU70 F-VC70XU F-VXV90 F-VXU90 ダイキン MCK55Y MCK55X ACK55X MCK55XBK MCK40X MCK70Y MCK50Y MCK70Y ACK55Y MCK55Z ACK55Z MCK55ZBK MCK70Z MCK70ZBK ACK70Z UVストリーマ ACKB70Z-S ACKB70Y シャープ KI-PS50 KC-J50 KI-PS40 KI-PX75 KI-PX70 KI-NS40 KC-F70 KI-NX75 KC-P50 KI-NS50 KI-NS70 シャープ KI-PX100 KC-N50 KC-R50 KC-R500Y KI-R75YX KI-RS40 KI-RS50 KI-RX70 KI-RX100 KI-RX75 日立 EP-ZN30SEP-ZN30A アイリスオーヤマ HXF-C25 KCHA-A55 CHA-A55
今回のお題
冬も春も使える加湿空気清浄機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2023年8月現在、最新の加湿空気清浄機の比較です。
加湿力や浄化速度から、手入れのしやすさ・消耗品コスト・静音性まで「スペック重視」で各社の製品をみていきます。
1・加湿空気清浄機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の紹介【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:ダイキン〈日本〉
2・加湿空気清浄機の比較 (2)
2-1:シャープ〈日本〉
3・加湿空気清浄機の比較 (3)
3-1:日立〈日本〉
3-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-3:ダイソン〈英国〉
3-4:エレクトロラックス〈北欧〉ほか
4・加湿 / 空気清浄機の選び方
=最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに「選び方の基本」を説明します。
その後、パナソニックとダイキンの製品を順番にみていきます。
シャープなどの他社機は、2回目以降でみていきます。
1・空気清浄機の比較
2・除湿器の比較(除加湿空清機)
3・加湿器の比較
なお、このブログでは、単機能の空気清浄機は、別の記事での扱いになります。
加湿機能が不要な方は、1番の記事(こちら)をご覧ください。
除加湿空気清浄機も、別の記事で扱っています。
このタイプをお求めならば、2番の記事(こちら)をご覧ください。
よろしくお願いします。
フィルター性能 ★★★★★
集塵スピード ★★★★★
センサー運転 ★★★★★
加湿力 ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、比較をはじめます。
いつものように各製品を順番に紹介したあと、最後の結論編(こちら)でおすすめ機種を提案していきます。
1-1・加湿空気清浄機の選び方の基本
製品紹介にはいる前に、加湿空気清浄機の「選び方の基本」を書いておきます。
主に「空気清浄機との違い」と、「加湿空気清浄機を選ぶ場合のポイント」に関する説明になります。
1・空気清浄機との違い
はじめに、「加湿」できる空気清浄機を選ぶ意味についてです。
「加湿空気清浄機にすべきか?」「(加湿機能のない)空気清浄機にすべきか?」という点で迷っているかたも多いと思うので、最初に記します。
加湿空気清浄機を選ぶメリットは、部屋を適湿に保てる点です。
適度な湿度を保つことで「インフルエンザ対策になる点」は見逃せないでしょう。
また、「PM2.5の対策にもなるという点」もメリットと言えます。
これは、汚染物質を水分に吸着させて落としてしまうことが可能だからです。
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空気清浄機を選ぶメリットは、比較的小型で高性能な機種が選べる点です。
ブルーエアやバルミューダの製品など、風量が強く、最高水準のフィルターを搭載する高級機はこのタイプです。
また シャープの「蚊取空気清浄機」や、ダイソンの冷暖房兼用タイプなど、特別な機能を持つ製品もみられます。
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結論的にいえば、ご自宅に別に加湿機能を持つ家電がない場合、基本的に「加湿空気清浄機」をおすすめします。
PM2.5対策をはじめとして、追加のメリット性が享受でますし、おすすめです。
2・選び方のポイント
「加湿空気清浄機」は、毎年50機以上の製品が入手可能です。
かなり多くあるため、選ぶ場合の「ポイント」となる部分について、あらかじめ4点、おさえておきたいと思います。
第1に、花粉・PM2.5など「ほこり」の除去です。
花粉やハウスダストを取るために最も重要なのは、フィルター性能とファンの風量です。
これらの性能がよいほど、帰宅後の短時間での処理可能です。
ただし、消耗品コストが高くなる機種はあるため、今回はそこにも注意しつつ比較します。
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第2に、タバコや料理などの「ニオイ」の除去です。
「ニオイ」の正体は、花粉などより細かい「微粒子」です。
これを除去するためには、花粉用とは別種のフィルターの内臓が必要です。
装備していない機種もあるため、この点も今回注目します。
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第3に、センサーの性能です。
空気清浄機は、常時運転していると電気代もかかるし、騒音もします。
そのため、ニオイやホコリを検知したときだけ自動運転させるセンサーも重要です。
ただ、「ニオイ」と「ホコリ」はセンサーが別で、片方しか搭載していない機種も多いです。
感度の違いで検知精度も変わるので、ここもしっかり説明します。
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第4に、掃除のしやすさです。
加湿部分は、冬シーズン、加湿部分を1ヶ月に1回ほど洗う必要があります。
その際に、お手入れが面倒な機種がわりとあります。
今回は、水の汚れを防止し、掃除の頻度を少なくさせる工夫があるかどうかという点にも注目します。
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以上、加湿空気清浄機の「選び方の基本」の紹介でした。
これ以外にも「気流制御」「加湿量」など重要な指標は多いですが、詳しくは本編でおいおい紹介するつもりです。
1-2・パナソニックの加湿空気清浄機
はじめに、パナソニックの加湿空気清浄機を紹介をします。格安な機種から順番に紹介します。
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なお、以下では、いつものように、オススメできるポイントは赤字系で、イマイチな部分は青字で書いていきます。
【2022年9月発売】
【通常型番】
1・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXV55-W
¥61,081 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【特定店用型番】(性能は同じ)
1・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VC55XV-W
¥45,663 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【2021年発売】
【通常型番】
2・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXU55-W
¥39,500 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【特定店用型番】(性能は同じ)
2・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VC55XU-W
¥36,000 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
対応面積:木造 8.5畳 コンクリ 14畳
清浄時間:12分/8畳
加湿量:500mL/h
最大風量:5.4㎣/分
加湿時風量:4.9㎣/分
静音性:強:51dB 静音:25dB
サイズ:幅360×奥行230×高さ560mm
イオン:ナノイー X 4.8兆
センサー :ホコリ・湿度・明るさ
フィルタ寿命:10年間
F-VXV55 は、パナソニックの中型機種です。
複数機種ありますが、特定量販店用の型番は性能は同じです。
2021年旧機種は、気流部分で差があります。
新機種は浄化した風を3方向(従来は1方向)に送るからです。かくはん性が高まるため、花粉補足力は新機種のがスペックが「ごくわずか」ですが良いです。
あとは(メインではない)フィルターの変更程度です。気流制御や風量を含めた他のスペックは同じなので、値段の安いうちは旧機種が「お買い得」です。
適応面積は、加湿量ベースで、木造 8.5畳 コンクリ 14畳までです。
空気清浄の部分でも、8畳間を12分で取り切る実力ですので、リビング対応です。
本体サイズは、幅360×奥230×高さ560mmと、多少奥行ばあります。
それでも十分「省スペース」と言えるサイズです。
「ほこり」用フィルターは、10年間の寿命のHEPA規格フィルターを装備します。
HEPAとは、JIS規格(日本工業規格)で、0.3 μmのほこりの捕捉率が99.97%以上の紙フィルタに与えられる特別な「称号」です。
HEPAは、高性能だけに目詰まりしやすいという難点もあります。
しかし、こちらは「ほこりフィルター」の手前に大きなゴミを取り除く「プレフィルター」を採用することで、ほこりフィルターを10年間交換不要にしているのが大きな特長です。
「ニオイ」用フィルターは、活性炭を用いたスーパーナノテク脱臭フィルターです。
高級機は、ほこりとは別の単独フィルターであるのが普通で本機もそうです。
こちらは煙草・生ゴミ・ペットなどのニオイを効果的に吸収します。他社機に比べるとVOCガス(排ガス)は対応水準ではないですが、問題ないでしょう。
10年交換不要です。
本体の風量は、加湿機能利用時に、最大4.9㎣/分です。
リビング用の中型機としては、他社と比べて、数値上及ばない風量です。
気流制御技術は、一方で、かなり優れます。
なぜなら、この機種は、センサーに応じて気流が連動で変化する機能を持つからです。
例えば、ニオイを伴うようなけむりを感知しているときは、上部に気流を送って吸収しやすくします。
ただ、「ニオイセンサー」は未搭載です。
完璧を期する場合は次に紹介する上位機種のほうが高性能です。
一方、ホコリを検知した場合は、下部に気流を送り、床に漂うホコリを吸いこむ仕組みです。
そのほか、PM2.5を検知した場合は、ルーパーが自動スイングする独自の気流を生み出します。
このほか、ゴミが浮遊している床上30cmについて強力に吸引する仕組みをもちます。
こうした点を考慮すれば、若干の風量の弱さは問題ではなく、効果的に吸引力する能力の点では、レベルが相当高いといえます。
ほこりセンサーは、機種間で精度に差がある部分です。
本機は、上表では高感度ほこりセンサーにあたり、0.5μmまでのゴミを検知します。
つまり、花粉・ハウスダスト・タバコの煙・PM2.5などの微粒子は対応できます。十分です。
においセンサーは、非搭載です。
そのため、タバコ臭・線香のニオイ・ガス臭・料理やペットのニオイは検知できません。
ただ、タバコは、「粒状物質(けむり)」すから、「ほこり」センサーでも対応できますが、低精度です。
マイナスイオン発生機能は、ナノイーを搭載します。
ナノイーは、ペルチェ素子方式という水イオンを使う方式です。
上表のように、パナソニックは発生量に差を付けますが、本機は4.8兆です。
マイナスイオンは、各社とも様々な仕組みのものを搭載します。どれも、強力な酸化力を利用し、空気中のニオイの分解を促す点は共通します。
服などの付着臭の除去と、静電気の除去効果は、実空間でもその効果は検証できるものであり、風を直接吹きかけることで衣類やソファの脱臭や静電気除去には効果が期待できます。
ただし、ウイルスやアレル物質の除去は、紙フィルターほど効果が立証されたものではない点は、注意が必要です。
マイナスイオンのみでは、花粉症の対策にはなりません。空気清浄機に最も重要なのは、HEPAなど「フィルターの性能」です。
加湿機能は、加湿量が500mL/hと、14畳間までのコンクリでも対応できるパワーになっています。
ただし、水タンク容量は2.3リットルサイズです。
3Lのダイキンや、2.5Lのシャープに比べて小さく、給水の頻度は高いでしょう。
ただ、給水タンクは、写真のように簡単に取り外しできます。
また、お手入れは、先ほど書いたように、他社に比してパナソニックが最も楽です。なお、こちらも、水車を使った気化式を採用するため、電気代は1時間/1円未満です。
本体のお手入れは、空気清浄機部分については、「お手入れ不要」です。
加湿機部分は、シーズン中のみ、1ヶ月に1度の手入れが必要です。
洗う必要があるのは、トレイと、円形の加湿フィルター(右図)です。掃除を怠ると、本体のカビ臭などの原因となります。
ただし、本機は、「イオン除菌・防かびユニット」が搭載されています。これにより、水の「ヌメリ」の発生を抑制できるため、掃除の頻度は少なくて済みます。
また、パナソニックは、加湿フィルターが布製なので、衣服のようにかなり強く押し洗いができます。
ニオイの原因となるしつこい汚れを落としやすいので、加湿機能のお手入れのしやすさは、パナソニックが「他社をリード」します。
静音性は、中型機以上は、特に気にしても良い部分です。
最小運転時には、加湿時25dBですが、強だと51dB以下です。許容範囲です。
なお、音の気になる夜間について、照度センサーを利用して、運転音ほか、パネルの点灯を制御できます。
「寝室モード運転」機能も搭載で、寝る前の加湿運転、睡眠中の静音運転、起床後5分間のターボ運転が、自動的に設定可能です。
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以上、パナソニックの F-VXV55の紹介でした。
10年間保つHEPAフィルタを搭載した上で、センサーと連動する気流制御を採用します。
ゴミを巻き込む独自機能が搭載されているため、吸引力の点で花粉症対策に高い効果が期待ができます。ただ、ニオイセンサーが搭載されないのがやや難点です。
【2022年9月発売】
【通常型番】
3・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXV70
¥72,100 楽天市場 (8/11執筆時)
【特定店用型番】(性能は同じ)
3・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VC70XV
¥53,100 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【2021年9月発売】
【通常型番】
4・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXU70
¥46,940 楽天市場 (8/11執筆時)
【特定店用型番】(性能は同じ)
4・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VC70XU
¥51,800 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
対応面積:木造 12畳 コンクリ 19畳
清浄時間:9分/8畳
加湿量:700mL/h
最大風量:6.7㎣/分
加湿時風量:6.3㎣/分
静音性:強:54dB 静音:26dB
サイズ:幅398×奥行257×高さ640mm
イオン:ナノイー X 9.6兆
センサー :ニオイ/ホコリ/湿度/人感/明るさ
フィルタ寿命:10年間
F-VXT70は、パナソニックの中型の加湿空気清浄機です。
家電量販店やAmazon向けにF-VC70XVという型番の製品もありますが、性能は同等です。
また、本機についても旧機種がありますが、性能は同じです。
ナノイー発生の部分で新しい検証が加わりますが、発生量は同じです。旧機種を含めて、値段で決めてOKです。
本体色は、3色構成です。
ホワイト(F-VXV70-W F-VC70XV-W)のほか、ブラック(F-VXV70-K F-VC70VU-K )と木目調(F-VXV70-TM F-VC70XV-TM )の3色展開です。
インテリアへの意識は強くモダンなリビングにマッチさせるというコンセプトです。
とくに新機種の木目は、リアル感をさらに追求したとされます。
適応面積は、木造12畳 コンクリ19畳までです。
空気清浄機は、やや大きめのサイズを選んだ方が、花粉除去時間が早くなります。
そのため、除去スピードを期待するならば、8畳程度でもこのサイズを選ぶのも「あり」です。
本体サイズは、こちらの機種は、幅398×奥257×高さ640mmと、やや高さがある製品です。
「ほこり」用フィルターは、本機から「清潔HEPAフィルター」です。
10年寿命で、99.97%の集塵力です。大きなゴミを除くプレフィルターが、一体型から、単独になり、取り外して洗えます。
下位機種は掃除機での吸引でしたから、より「清潔」というわけです。
プレフィルターは、メインフィルタの吸引力の低下を防ぐ意味で重要です。
そのほか、フィルターの一層目に東レの制菌繊維となるMAKSPEC( マックスペック)を採用するのも、このグレードからです。
やはり、長期間の吸引力の持続性に寄与します。
「ニオイ」用フィルターは、引き続き、スーパーナノテク脱臭フィルターです。
本体の風量は、加湿機能利用時に、最大6.3㎣/分と下位機より強くなっています。
センサーを使った気流制御が優秀であるため、実際的な風量は、そのスペックよりも高いでしょう。
気流制御は、本機は、上部ルーパーを2枚配置した上で、形状の工夫で3方向(正面・左右)に気流を向ける形式です(3Dフロー)。
部屋の空気を効率的にかくはんさせるため、従来の2D式より、1.5倍の花粉捕捉率とされます。
加えて、本機は、床下のほか、床上30cmの部分にも吸引口があります。
パナソニックの研究によると、この高さに、花粉など重く大きめの物質が舞います。それを効果的に吸引できるような工夫です。
もちろん、下位機種同様に、空気の汚れに合わせた、3種類の気流制御も行います。
ほこりセンサーは、このグレードから進化します。
なぜなら、約0.3㎛の検知が可能な超高感度ハウスダスト検知センサーが搭載されるからです。
普通の「高感度ほこりセンサー」もPM2.5クラスは検知可能です。ただ、最近はそれよりも細かいPM1.0の存在が問題になっています。
そのため、精度はできるだけ高いに越したことはないでしょう。
においセンサーも、搭載されます。
料理臭や線香のニオイ・ガスやペットのニオイが検知できるほか、タバコ臭もより高度に検知が可能です。
マイナスイオン発生機能は、ナノイーX 9.6兆搭載です。
下位機より強力です。先述のように、空気清浄機は「フィルタが重要」なのでこの部分は、オマケと考えてください。
加湿機能は、加湿量が最大700mL/hと十分な量です。
本体サイズが大きい分、水タンクは3.2Lです。
最大運転でも5時間弱は保ちます。
こちらも、水車を使った気化式を採用するため、電気代は1時間/1円未満です。
弱点は、湿度センサーのみで温湿度センサーが搭載されない点があげられます。
室温に合わせた適切な加湿は、この機種はやや苦手といえます。ただし、湿度を60%〜40%まで手動で設定できるため、弱点はマニュアル操作で緩和できます。
本体のお手入れは、下位機種と同じです。
フィルターが強く押し洗いができる点が良い部分です。
静音性も、下位機種同様、配慮がある製品です。
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以上、パナソニックの F-VXV70 の紹介でした。
他社に対する同社の独自性といえる「気流制御」について、下位機種より高度化しています。
その上で、ホコリの検知力・清潔HEPAフィルター・ナノイーXなど、利便性や機能性に関わる部分が強化されてもいます。
一方、値段面のほか、温湿度センサーが未搭載である点は、結露対策を考える場合、多少弱い部分といえます。
【2022年9月発売】
5・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXV90
¥93,000 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【2021年9月発売】
5・Panasonic 加湿空気清浄機 F-VXU90
¥78,800 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
対応面積:木造 14畳 コンクリ 23畳
清浄時間:8分/8畳
加湿量:830mL/h
最大風量:8.7㎣/分
加湿時風量:7.6㎣/分
静音性:強:54dB 静音:25dB
サイズ:幅398×奥行287×高さ640mm
イオン:ナノイーX 48兆
センサー :ニオイ/ホコリ/湿度/人感/明るさ
フィルタ寿命:10年間
F-VXTV0 は、パナソニックの加湿空気清浄機では、最も高級なモデルです。
新旧両機種ありますが、性能は変わりません。ただ、木目調の「リアル感」は増しました。
本体色は、ホワイト(F-VXV90-W F-VXU90-W)と木目調( F-VXV90-TM F-VXU90-TM)です。
適応面積は、木造14畳 コンクリ 23畳です。
かなり大きなリビングに導入することができる「大型機種」です。
本体サイズは、幅398×奥287×高さ640mmです。
幅が広いので、設置スペースは一定程度必要な機種です。
本体の風量は、加湿機能利用時で最大7.6㎣/分です。
加湿機能付きの空気清浄機としては「業界最高」でしょう。
空気清浄のみなら、8.7㎣/分のターボ運転も可能です。風量の点で不満に感じる人は少ないでしょう。
気流制御は、基本的に、下位機種と同じ技術です。
しかし、本機は、「ひとセンサー」が搭載されます。
これにより、気流を上図のように、人の在/不在でも制御できます。
高感度ほこりセンサーに応じて気流を制御する仕組みと合わせて使うため、より効果的な気流制御といえます。
加湿機能は、加湿量が最大830mL/hと十分です。
水タンクは4Lで、最大量の運転で5時間保ちます。
こちらも、水車を使った気化式を採用するため、電気代は1時間/1円未満です。
大型化しても電気代がほぼ変わらないのが、水車式(気化式)加湿方式共通の利点です。
IOT対応は、本機はWi-Fiが搭載されるので「対応」です。
同社の「ミルエア」アプリで空気の質などを分析・表示できます。
アプリでは、運転音について、ハウスダストなどの気になる度合いにあわせて、感度を設定できます。
Atlasの経験上、この手のアプリで最も実用的なのは、「給水タンクの残量警告通知」です。
その上で、パナソニックのWi-Fi搭載エアコン(2019年モデル以降)を利用されている方は、リモコン操作のみで、暖房運転時に加湿を自動ではじめる機能も付属です。
対応エアコンは、このブログの【エアコンの比較記事】でも紹介しました。
マイナスイオン発生機能は、ナノイーX48兆です。
電極が多いので発生量は増えます。
なお、イオン発生機はどれも微量のオゾンがでています。パナソニックの場合、上位のナノイーでも発生に伴うオゾン量は増えていない(自然界の基準以下)とされていて安全です。適応畳数面の注意もないです。
ただし、発生機能がある他家電との併用は注意点となります。
そのほかの点は、フィルターやセンサーを含めて、1つ上で紹介したモデルと同じです。
説明は省略します。
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以上、パナソニックのF-VXT90の紹介でした。
適応面積の広い「大型機種」は他社からも出ています。
それに比べると、性能はもちろんデザイン性もかなり良いので、リビングのインテリア性を重視する場合にも魅力がある機種です。
高度な気流制御という「メーカーの独自性」もあるため、性能面面でも、「買って後悔することは少ない」でしょう。
人の出入りの多い広めのリビングでは、人感センサーを搭載するため、気流制御がより実用的になっているほか、省エネ性能も高いです。
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なお、同社は「ジアイーノ」という、別シリーズがあります。
次亜塩素酸を利用し、加湿もできる機種です。ただ、こちらは、ほこりフィルタがないので、空気清浄機とは普通言いません。
このブログでは、【脱臭機の比較記事】で紹介しています。
1-3・ダイキンの加湿空気清浄機
続いて、ダイキンの加湿空気清浄機を紹介していきます。
エアコン(うるるとさらら)で有名な、日本の大手空調メーカーです。同社は、空気清浄機についても、特長があり、面白い機種を多く販売してます。
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ここでも、パナソニックと同じ方式でオススメできるポイントは赤字で、イマイチな部分は青字で書いていきます。
【2022年10月発売】
【通常型番】
6・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55Z-W
6・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55Z-T
6・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55Z-C
¥48,000 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【工務店用型番】
7・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK55Z-W
7・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK55Z-T
7・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK55Z-C
¥36,800 楽天市場 (8/11執筆時)
【特定店向け型番】
8・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55ZBK-W
8・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55ZBK-T
8・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55ZBK-C
¥60,870 楽天市場 (8/11執筆時)
【2021年10月発売】
【通常型番】
9・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55Y-W
9・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55Y-T
9・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55Y-C
¥36,500 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【工務店用型番】
10・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK55Y-W
10・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK55Y-T
10・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK55Y-C
¥34,800 楽天市場 (8/11執筆時)
【2020年12月発売】
【通常型番】
11・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55X-W
11・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK55X-T
¥37,000 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【工務店用型番】
12・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK55X-W
12・ダイキン 加湿空気清浄機 ACK55X-T
¥36,000 楽天市場 (8/11執筆時)
対応面積:木造 8.5畳 コンクリ 14畳
清浄時間:11分/8畳
加湿量:500mL/h
最大風量:5.5㎣/分
加湿時風量:5.5㎣/分
静音性:強:53dB 静音:25dB
サイズ:高さ700×奥行270×幅270mm
イオン:アクティブプラズマ
センサー :ニオイ/ホコリ/温湿度センサー
フィルタ寿命:10年間
MCK55Zは、ダイキンの発売するスリムタイプの加湿空気清浄機です。
流通ルート・発売年・本体色の違いで相当数の型番があります。
基本性能は(ほぼ)同じです。
正確には、2022年機は、後述する「ストリーマ」を送風ファンに照射し「除菌」する機能が追加されました。
しかし、実際の効果は(相当)微妙です。もっと大事な水経路への照射は旧機種でも装備です。あとは、コンセントプラグの形状変わった程度です。
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ただし、特定店向け機だけ、自動運転(風量自動)時に標準機より11%節電で(10.9Wh→9.7Wh)にしています。
しかし、プログラム調整で風量(強風/標準時)をわずかに落としているだけです。
花粉除去力に大きな影響を与えない範囲でしょうが、ダイキンが意味もなく、標準機の風量を決めているとは思えません。
また、気化式の加湿空気清浄機は電気代が1時間/1円未満ですし、11%の節電というのは実際の運用において「誤差範囲」です。
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結論的にいえば、新旧、流通経路の違いを含めて、上で書いた機種全てから、値段で選んで良いと思います。
あとは、同じなので、同時に見ていきます。
適応面積は、木造 8.5畳 コンクリ 14畳までです。
スリムタイプとはいえ、モーターの力は強く、リビングでも利用できそうです。
パワーの面で言えば、小型機というより中型機の範疇でしょう。
本体サイズは、高さ700×奥行270×幅270mmと、縦長のスリムなデザインです。
あまり設置面積を必要としないリビング用モデルを探している方は、こちらは良い候補です。
「ほこり」用フィルターは、10年寿命のTAHU(タフ)フィルターを採用します。
これは、HEPAに、ダイキン独自の改良を加えた揮発撥水素材フィルターです。
HEPAは、99.97%という脅威の捕捉率をもつものの、高性能すぎて目詰まりしやすいという難点があります。
そのため、年数が経つごとに吸着力は50%程度まで減衰していきます。
しかし、TAHUフィルターは、揮発性・撥油性の高い新型複合素材を用いるため、10年後のフィルター減衰率が72%と圧倒します。
パナソニックも上位機は特別なフィルター(清潔HEPAフィルター)を採用しますが、寿命の部分では、数値も出せるダイキンが優勢です。
プレフィルターも、基本装備し水洗いもできます。
これらの点で、10年単位で見た場合の性能は、ダイキンは他社のHEPA搭載機種に比べても「上位」とも言えます。
「ニオイ」用フィルターは、同社も、活性炭を用いる方式です。
しかし、ダイキンの場合、脱臭フィルターの性能の持続性も配慮されています。
というのも、プラズマ放電(ストリーマ)を用いて、フィルターに付着したニオイ粒子を酸化分解させているからです。
この方式だと、脱臭フィルタの目詰まりが生じにくく、効果が長持ちします。
プラズマ放電は、付着した花粉などのアレル物質も不活性化させる付随効果もあるため、同社は力を入れて宣伝します。
そのほか、このフィルタは、ニオイだけではなく排気ガス(NOx)も分解できるため高度です。
なお、こちらは、「交換不要」との表記です。
本体の風量は、加湿機能の利用の有無にかかわらず最大5.5㎣/分です。
スリムタイプでは強力であり、ダイキンの「売り」です。
下部から風を吸引し、排気を上部で行う構造です。この機種は側面吸引なので、壁際でもある程度パワーを発揮できます。
気流制御は、一方、パナソニックに比べると「シンプル」です。
強めの風量を活かして、下部吸引し上部に吹き上げる形式です。
天井にぶつけて空気を散らせる方式なので、ルーパー制御のパナソニックに比べると、アナログ感はあります。
結論的にいえば、風量と気流制御を合計した総合力においては、両メーカーの差はさほどないでしょう。
ほこりセンサーは、W(ダブル)のホコリセンサーです。
下位機種と同じで、2.5μmの小さなホコリ用のセンサーと、より大きなホコリ用のセンサーを別にすることで、微小粒子の検知速度を高めています。
高感度ホコリセンサーの精度(最小検知サイズ)は非開示ですが、PM2.5の検知は保証しています。
パナソニック高級機の超高感度センサー(最小0.3μm)に続いて優秀と言えます。
においセンサーも、付属します。
「タバコのニオイ・化粧品・ガスなどのニオイ」は、高度に検知可能です。
マイナスイオン発生機能は、アクティブプラズマイオン(除菌イオン)放出機能が付属します。
ナノイーは、水イオン(OHラジカル)を用いる方式でした。
ダイキンは、通常のイオンです。ただ、空気清浄機において、両者の性能はほぼ均衡しており、風による衣類などの付着臭の除去や、静電気の除去効果は、同様に期待できます。
加湿機能は、加湿量が最大500mL/hとなります。
水車を使った気化式を採用するため、パナソニックと同じで電気代は1時間/1円台と安いです。
気化式は、冬場には室温がわずかに低下するという弱点があります。
しかし、ダイキンは、乾燥したままの空気を混ぜて放出するダブルパスミキシング方式を採用し、温度低下問題において「2度」ほど有利です。
ダイキンの場合、湿度センサーのみだったパナソニックに比べて、温度も計測可能な温度・湿度センサーを搭載します。温度に合わせた加湿運転が可能なので、結露対策としてより高度です。
水タンクのサイズは、2 .7Lです。
同じ適応畳数のパナソニック機より少し大きいので、わずかに水替えの頻度で有利です。
本体のお手入れは、基本的に手軽です。
第1に、空気清浄機は、日常的な掃除が必要なのは、プレフィルターです。
掃除に時間はかからないでしょう。ストリーマユニットも、掃除機だけで基本OKです。
洗浄ランプが転倒したら掃除になりますが、Atlasの場合2年間点灯していません。
第2に、加湿部分は、水汚れ防止のための交換不要の銀イオンカードリッジがつきます。
これで水のヌメリを抑制できます。
加えて、ダイキンの場合、先述のプラズマ(ツインストリーマ)を微量、水路に放出する機能が付いています。
これで、水中の雑菌が除菌できるため、加湿機能を使う際の悩みである水のヌメリについて、最も悩まされない機種と言えます。
水タンクも上部からワンタッチで外せるため、水の補給も楽です。
加湿フィルターは、小林製薬の開発したKOBA-GUARDを採用します。
「潜水艦内の細菌増殖を抑制するため」に生まれた繊維で、細菌の抑制効果があります。
ダイキンのフィルターは型崩れしやすいため、押し洗いに(公式には)非対応です。
1ヶ月に一度、ぬるま湯(汚れの酷いときは中性洗剤やクエン酸)でのつけ置き洗いだけなので、ヌメリ由来のニオイ対策は従来、すこし弱い部分がありました。
この点で、今回の「コバガード」抗菌繊維の変更は、とくに清潔性の部分のメリット性が大きいと思います。
静音性は、静音モードで23dbです。
強風時の騒音値は低くないですが、生理学的に感じる不快音(ソーン値)については、風質の違いで、旧来のプロペラファン型より30%ほど軽減できています。
ただ、ダイキンは、ルーパー制御ではなく「風量で吸引力を維持する」仕組みなので、パナソニックの同クラスと比べると、この部分は少し「弱い」でしょう。
そのほか、照度センサーがなく、夜間に照度を落としたり、連動的な運転はできません。パネルの明るさは、手動調節です。
付属品は、リモコンです。
リモコン付属は、珍しいです。ちなみに、上位機は、Wi-Fiを装備してスマホ操作に対応するので、リモコンはつきませんので、このグレード固有です。
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以上、ダイキンのMCK55の紹介でした。
スリム形状のうえ、風力が強い機種です。
その点で、インテリア性だけでなく、花粉除去性能も期待できる機種です。できるだけ、省スペースで、花粉対策をしたい場合は、この機種がオススメです。
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【木造 8畳 コンクリ 13畳】
13・ダイキン加湿空気清浄機 MCK50Y-W
¥26,770 楽天市場 (8/11執筆時)
【木造 7畳 コンクリ 11畳】
13・ダイキン 加湿空気清浄機 MCK40X-W
¥43,000 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
なお、この形状の製品は、特定家電量販店向けに廉価版が出ています。
MCK50Yは、ホコリ(PM2.5)センサーが、省略です。
風量(5.0㎣/分)・加湿量(460mL/h)も通常機より弱く、「のどはな」運転モードもないです。
MCK40Xは、その旧モデルにあたり、風量(4.0㎣/分)・加湿量(400mL/h)とさらに落ちます。
センサーがない点で、いずれも機能性が相当落ちるため、オススメしません。特売用です。
【2022年10月発売】
【通常型番】
14・ダイキン加湿空気清浄機 MCK70Z-W
14・ダイキン加湿空気清浄機 MCK70Z-T
¥58,170 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【特定量販店用型番】
15・ダイキン加湿空気清浄機 MCK70ZBK-W
15・ダイキン加湿空気清浄機 MCK70ZBK-T
¥73,090 楽天市場 (8/11執筆時)
【工務店向け型番】(2023年3月追加)
16・ダイキン加湿空気清浄機 ACK70Z-W
16・ダイキン加湿空気清浄機 ACK70Z-T
¥43,094 楽天市場 (8/11執筆時)
【2021年10月発売】
【通常型番】
17・ダイキン加湿空気清浄機 MCK70Y-W
17・ダイキン加湿空気清浄機 MCK70Y-T
¥42,979 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
【工務店向け型番】
18・ダイキン加湿空気清浄機 ACK70Y-W
18・ダイキン加湿空気清浄機 ACK70Y-T
¥39,800 楽天市場 (8/11執筆時)
対応面積:木造 12畳 コンクリ 19畳
清浄時間:9分/8畳
加湿量:700mL/h
最大風量:7.0㎣/分
加湿時風量:7.0㎣/分
静音性:強:54dB 静音:23dB
サイズ:幅315×奥行315×高さ760mm
イオン:アクティブプラズマ
センサー :ニオイ/ホコリ/温湿度
フィルタ寿命:10年間
MCK70Yは、ダイキンの加湿空気清浄機の上位機です。
本機の場合も、流通ルート・本体色・発売年で相当多くの機種があります。
実際の性能は同じですので、値段で決めてOKです。
正確には、特定店向け型番(BK)だけ、自動運転時(やや風量を弱めつつ)9%節電する仕様です。
短時間風量を最大にして空気循環をさせる「きれいサーキュレーター」運転の際も、(温度ムラが少ない場合)同じく節電になります。
ただ、下位機種同様、あまり意味のある機能には思えないため、この部分は無視しつつ、値段で決めて良いかと思います。
本体サイズは、幅315×奥行315×高さ760mmです。
2020年モデルまでこのグレードは、(パナソニックのような)横長でした。
しかし、2021年以後、風量など機能性をキープしたままこの形状になりました。
縦長の方が、リビングでは設置性が良いためでしょう。
加湿空気清浄機は12kgの重量で、水の重さもあるので安定性はこれでも問題ないです。
なお、キャスターは別売(KKS080B41)ですが、追加購入できます。
適応面積は、加湿を含めた適応畳数として、木造 12畳 コンクリ 19畳までです。
パナソニックの中型機と同様です。空気清浄機としては、8畳間を9分で取り切る実力です。
「ほこり」用フィルターは、本機も10年使えるTAFUフィルターです。
10年間の吸引力の持続性は、最も期待できる機種の1つです。
「ニオイ」用フィルターは、下位機種同様活性炭を用いる方式です。
ダイキンは、独自のプラズマ放電(ストリーマ)を用いた脱臭フィルターの再生機能を搭載します。
なお、ストリーマユニットは、上位機だと2基(ツインストリーマ)となるため、大型化した本機ですが、吸引力の持続性は期待できます。
靴・下駄箱臭用
BAFP102A41
介護臭用
BAFP102A42
ペット臭用
BAFP102A43
トイレ臭用
BAFP102A44
加齢臭用
BAFP102A45
一方、専門特化した特別の脱臭フィルタの販売もあります。
ただ、3ヶ月の保ちであり、実質的に「サブスク型」商品です。
保ちの悪い点をふまえると、マスキング的な消臭剤成分の塗布かと思います。
ダイキンは、普通の脱臭フィルタの性能が良いので、それで十分でしょう。
本体の風量は、最大7.0㎣/分です。
パナソニックの最上位機には及びませんが、スリム型ではダントツにスペックが高いです。
とくに、ダイキンは、他社と異なり風の経路が独立しています。
そのため、加湿運転時でも、空気清浄運転時でも同じ風量をキープできます。
気流制御は、下位機種同様に、下部吸引で上に巻き上げ、天井を利用して空気を拡散させる方向です。
あまりないかと思いますが、このタイプは、天井が高い場所だと効果があまり期待できない部分はあります。
ほこりセンサーは、W(ダブル)のホコリセンサーを搭載します。
においセンサーも、付属します。
マイナスイオン発生機能は、アクティブプラズマイオン(除菌イオン)放出機能が付属します。
これらの部分は、先ほど見た下位機種同様ですが、他社に比べて優秀です。
加湿機能は、最大700mL/hです。
リビング用の中型機種として十分です。水タンクは3.4Lで、長時間の加湿運転が可能です。
基本、ヤカンなどで上からの追加給水をする仕組みですが、外してのタンク給水の場合も2.5Lまでは可能です。
手付ビーカー1032 3L
¥638 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
水タンク方式はキャップを外しての給水が面倒なので、この給水方法のほうが個人的には良いです。
ご家庭に手頃なヤカンがない場合、3L程度の軽量ビーカーを用意すると便利でしょう。
本体のお手入れも、下位機種同様に楽です。
加湿フィルタ部分のKOBA-GUARDによる抗菌作用は、水路の銀イオンユニットとともに、(一番嫌な)水のヌメリ・ニオイ問題に有効な解決策です。
水車も従来より小さく、洗いやすくなっています。
静音性も、「しずか」モードがあります。
その際の音は23dBです。ただし、標準37dB・ターボ54dBなので、静かな製品ではないです。
ダイキンは強風量を活かして循環させる仕組みなので、静音性は少し弱いです。ただ、耳障りな音質(ソーン値)の部分で改良していて、配慮はあります。
IOT対応は、スマホアプリが用意されます。
スマホでの加湿量・空気の綺麗さの確認は「おまけ」ですが、タンクの水切れの通知は、個人的に「かなり便利」で重宝しています。
ダイキン製のエアコンと同じアプリですので、統一して利用できる点もメリットです。
そのほか、本機は【Amazon Echoの比較記事】で紹介したAmazonのスマートスピーカーに対応します。
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以上、ダイキンのMCK70Yの紹介でした。
水車が上部になるという、2021年からの新型形状だったので懸念がありましたが、従来機に見劣りなく「良い機種」です。
畳数的に同じの、パナソニックのF-VXU70がライバルとなるでしょう。
比較すると、気流制御・静音性・高感度センサーの性能の部分では、やや見劣りします。
一方、フィルター性能・風量・スリムさの部分では、ダイキンは性能が良いです。
とくに魅力的なのは、吸塵力が10年間落ちにくい点でしょう。
途中で買い換えず、10年間利用するつもりならば、トータルコストもかなり低いコスパの良い機種です。
【2023年3月発売】
19・ダイキン UVストリーマ ACKB70Z-S
¥115,000 楽天市場 (8/11執筆時)
【2021年発売】
19・ダイキン UVストリーマ ACKB70Y-S
¥53,273 楽天市場 (8/11執筆時)
対応面積:木造 12畳 コンクリ 19畳
清浄時間:9分/8畳
加湿量:700mL/h
最大風量:6.9㎣/分
加湿時風量:6.9㎣/分
静音性:強:54dB 静音:23dB
サイズ:幅315×奥行315×高さ760mm
イオン:
センサー :ニオイ/ホコリ/温湿度
フィルタ寿命:1年間
UV加湿ストリーマ空気清浄機 ACKB70Zも、ダイキンの加湿空気清浄機です。
ただ、工務店向けの「ACK型番」のみの展開であることから分かるよう(主に)法人向けです。むろん、個人で使っても問題ありません。
旧モデルは、プレフィルタに抗菌加工がされた以外は同じです。
本体サイズは、幅315×奥行315×高さ760mmです。
ダイキンの上位機(MCK70X)と同じです。
適応面積は、加湿を含めた適応畳数として、だいたい木造 12畳 コンクリ 19畳と言えます。
一方、本機はフィルターの手前にUVC(深紫外線) LEDユニットが付きます。
ホコリ用のHEPAフィルターに対して、90分ごと30分間「深紫外線照射」を行っています。
搭載の目的は、UV灯なので、上図に見られるような除菌的なものです。
ユニットは、旭化成グループのCrystal ISからの提供で、同社の空気清浄機に先行的に搭載入れていたものと同じユニットです。
この仕組みは、第三者機関の試験を経ています。ただし、試験空間(約6畳)での効果なので、カタログには(親切に)注意書きがあります。
また、本機は、HEPAフィルターに抗菌剤を塗布しているので、これとストリーマ放電と、UVCの「合わせ技」としての試験評価です。
ただ、(温泉などにみられるコームの)UV殺菌灯(253.7nm)より強力な、265nmの波長の紫外線です。
近年登場され注目されてきた方式です。
本機の場合、ある程度密閉性のある空間で、しかも「フィルターに対する照射」なので、搭載する意義はあるでしょう。
ダイキン BAFP105A4
¥7,030 楽天市場 (4/29執筆時)
「ほこり」用フィルターは、「抗菌HEPAフィルター」です。
この部分は「注意点」で、先述のように抗菌剤を塗布している関係で1年交換です。
毎年の消耗品コストを考えると「高級機」ですので、基本業務用が「主戦場」の製品です。
その他の部分は、風量がわずかに落ちる部分を除けば、先ほどの製品と変わりません。
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以上、ダイキンのACKB70Zの紹介でした。
やはりフィルタの寿命が1年な部分が注意点です。
この点、どちらかと言えば業務用といえ、ダイキンもそちらを主なターゲットにしているといえます。
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なお、ダイキンには、そのほか「家庭向け」といえる上位機がもう一機だけあります。
除湿もできる「除加湿空気清浄機」という、究極のハイブリッド製品がです。しかし、巨大で価格も高いので、このブログでは【除湿機の比較記事】のほうで比較しています。
次回に続く!
加湿空気清浄機のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、加湿空気清浄機の比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・加湿空気清浄機の比較 (2)
2-1:シャープ〈日本〉
3・加湿空気清浄機の比較 (3)
3-1:日立〈日本〉
3-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-3:ダイソン〈英国〉
3-4:エレクトロラックス〈北欧〉ほか
4・加湿 / 空気清浄機の選び方【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
つづく2回目記事【こちら】では、シャープの加湿空気清浄機を比較します。
型落ちは特にですが、他社より「安く」手に入る企業です。
フィルター性能 ★★★★★
集塵スピード ★★★★★
センサー運転 ★★★★★
加湿力 ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、4回目記事(こちら)の結論編では、条件別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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