Top 映像機器 比較2025’ パナソニックのディーガ 27機の性能とおすすめ・選び方 :DIGA (1)

2025年04月09日

比較2025’ パナソニックのディーガ 27機の性能とおすすめ・選び方 :DIGA (1)

【今回レビューする内容】2025年 パナソニックのブルーレイレコーダーの性能・選び方・おすすめ: Panasonic DIGA 4Kチューナー内蔵モデル 全自動モデル スペック・機能の違いと性能ランキング

【比較する製品型番】 Panasonic DMR-2W103 DMR-2W203 DMR-2W102 DMR-2W202 DMR-4W100 DMR-4W300 DMR-2W51 DMR-2W101 DMR-2W201 DMR-4SE102 DMR-4W102 DMR-4W202 全自動ディーガ DMR-2X603 DMR-2X303 DMR-2X203 DMR-2X202 DMR-2X302 DMR-2X602 全自動4Kディーガ DMR-4X403 DMR-4X1003 DMR-4X602 DMR-4X1002 4Kディーガ DMR-4T103 DMR-4T203 DMR-4TS203 DMR-4TS204 DMR-4T303 DMR-4T403 プレミアム4Kディーガ DMR-ZR1

今回のお題
最新ブルーレイディーガのおすすめ機種はどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2025年4月現在、最新のパナソニックのブルーレイディーガの比較です。

 画質補正録画性能の違いなどに注目しながら、全自動ディーガや高級機のプレミアム4KディーガZR1を含めて、全機種を紹介します。

 とくに、全自動ディーガは、2024年秋モデルが出そろったので、旧機との違いなどもみています。

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1・Panasonicのディーガの比較 (1)
 1-1・選び方の基本の紹介【導入
 1-2・ディーガ
 1-3・4Kディーガ
 1-4・全自動ディーガ
2・Panasonicのディーガの比較 (2)
 2-1・4K全自動ディーガ
 2-2・プレミアム4Kディーガ
 2-3・最終的なおすすめの提案 【結論】

 記事では、ディーガ各機に共通する「選び方の基本」をはじめに紹介します。

 そのあと、入門用のディーガから、高級機までカテゴリーにわけて比べていきます。

画質の良さ  ★★★★★
おまかせ録画 ★★★★★
スマホ視聴  ★★★★★
同時録画数  ★★★★★
4K対応度  ★★★★★

総合評価   ★★★★★

 そして、最後の「結論」では、上表の様なポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 よろしくお願いします。

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1・SONYのブルーレイレコーダー
2・パナソニックのブルーレイディーガ

3・東芝の全録レグザブルーレイ 
4・シャープのアクオスブルーレイ
5・おすすめブルーレイレコーダー【結論】

 なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のブルーレイレコーダー紹介記事の2回目記事として書きました。

1-1・ディーガの選び方の基本

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1・画質補正
2・録画・再生機能
3・外出先での利用

 具体的な製品の紹介にはいる前に「DIGAの選び方の基本」について書いておきます。

 他社のレコーダーと比較して、最高の「強み」といえる、ディーガの画質補正の部分をふくめ、以上の4点を順番に説明します。

1・画質補正の特長

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 ディーガの画質は、他社機に比べても「語るべき部分」が多いです。

 他社と比べて、3万円台の入門機から、画質補正に相当力を入れているからです。

 補正は、テレビ側の性能が良いならば、「テレビ側まかせ」でも良い部分です。

 しかし、補正の「重ねがけ」が画質効果を発揮する部分もありますし、少し昔に買ったテレビならば、補正効果は特に大きいです。。

 以下、同社の4つの核心的技術について、順番に見ておきます。


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 第1超解像技術です。

 パナソニックの場合、3万円台の入門機から基本装備です。

 この技術は、DVD地上波・BSデジタル放送、または、長時間録画モードで録画した映像を、解析・修正して、解像感の高い映像表現を実現するためのものです。

 古い映像には特に効果的です。

 しかし、ブルーレイレコーダーほか、高級な4Kテレビでも、この補正機能が付属しない機種は多いです。

 4Kテレビに使う場合、4K超解像も有効です。

 低解像度の映像を、計算でアップコンバートする際、超解像技術を用いると、鮮鋭感・精細感がますため「ぼやけない」ため、画質向上効果があります。

 これについては、対応機の説明で改めて詳しく説明します。

ーー

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 第2に、ノイズリダクションです。

 ノイズを除去したり、映像の再現性を向上させる働きを持ちます。

 ディーガが搭載する「アドバンスドAVCエンコーダー」は、画面の動きに合わせて制御する仕様です。

 動きのあるスポーツ映像や、動きの少ない紀行番組に処理を最適化できるため、高性能です。とりわけ、長時間録画モードでとったコンテンツには有利です。

ーー

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 第3に、階調補正機能です。

 これは、画像の暗い部分などを補完するシステムです。

 映画など、暗い画面でも色が潰れず、発色が良くなります。

 ブルーレイソフトの再生には、最大36bitの高階調化も可能です(マスターグレードビデオコーディング技術)。

ーー

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 第4に、映像ソースに合わせた自動調整機能です。

 この部分もディーガの人気の理由です。

 映画やドラマなどの暗い映像や、画像の美しさがものをいう紀行番組アニメーションなど、状況に合わせて映像を自動調整します。

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 例えば、「アニメモード」では、セル画やデジタルなど、製作年代に合わせた処理をするため、この部分にも定評があります。

2・録画・再生機能の特長

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 ディーガは、録画・再生部分の使い勝手も評価が高いレコーダーです。

 これは、搭載エンジン(CPU)質の良さに起因する部分が大きいです。

 以下、項目に分けながら、良い部分イマイチな部分を含めて、順番に説明します。


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 第1に、処理速度です。

 他社も最近向上したものの、パナソニックが優秀な部分です。

 番組表の表示や、録画一覧は1秒で起動するほか、スクロールなどが「もたつく」ことはありません。

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 第2に、番組表です。

 見やすさは昔からのパナソニックの課題です。

 昔に比べるとだいぶ良くなりましたが、見やすさや、情報量は他社に比べると負ける部分があります

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 第3に、おまかせ録画です。

 俳優名・ジャンル・カテゴリなどを設定し、AIに「自動録画」してもらう機能です。

 最近は各社とも搭載する機能です。

 パナソニックも、再放送の除外設定を含めて、しっかり使えるレベルの水準です。

 ただ、精度は、外部データベースを契約するソニーが圧倒的に「優秀」ですので、それに次ぐ水準ではあります。

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 第4に、全録(チャンネル録画)です。

 専用機が用意されていて、6ch・約24時間のフル録画に対応できる機種をだします。

 同社以外は、東芝しか展開がないので希少です。

 一方、入門機でも「簡易的な全録」といえる「ドラマ・アニメ1クール自動録画」は使えます(旧名:ドラマ・アニメお録りおき)。

 ドラマ・アニメの新番組を1クール(90日)「お取り置き」してくれる機能です。便利なのですが、この機能は「クセ」もあるため、本編でもう少し、詳しく説明する予定です。

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 第5に、再生機能です。

 チャプターの早出しなども人気ですが、業界全体では「速見」が最近のトレンドです。パナソニックも、入門機から1.3倍速と1.6倍速で、音声付きの「速見」に対応しています。

 この方面は、東芝が強いのですが、パナソニックも割と充実します。

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 ちなみに、パナソニックの場合、自社が運営する有料会員サービス(ディモーラ)で、月330円払えば、文字情報データをベースに、録画番組内のシーンサーチが可能です。

 スポーツ番組や競技大会などだと便利だとされます。

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 第6に、音響機能です。

 レコーダーという性質上、他社の場合、音響部分は「語るべきことが少ない」と言えます。

 しかし、ディーガは、ハイレゾリマスター機能の部分で個性的です。

 4K画質のUHDブルーレイは、CDより音質の良い「ハイレゾ」で録音されています。

 ただ、地デジ・4K放送を含めて、多くのコンテンツは、CD以下の音質です。

 しかし、ディーガは、テレビ番組などの音声を再計算(リマスター)し、ハイレゾ相当(最大192kHz/24bit)の解像度で再生させる機能を持ちます。音楽再生でも有効です。

 これは、ソニーも対応ですが、パナソニックはかかりの段階調整できる上で、コンバート後のスペックが良いです。

 CDのリッピングにも対応するので、取り込んだ上で、ハイレゾリマスター機能で、ハイレゾ音源にアップコンバートして視聴することも可能です。

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 第6ネット動画サービスです。

 以前と違い、同社の現行モデルだと、30万円を越える最上位機(ZR1)を除いて非対応です。

 Netflixなど、TVでサブスクサービスを見たい場合は、このブログの【セットトップボックスの比較記事】で書いたような周辺機器が必要です。 

 ただ、あってもレコーダーで録画できるわけでもないですし実際なくてもよいでしょう。

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 ただ、録画番組を視聴する際のUIは定額

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 以上、録画・再生機能の特長の説明でした。

 この部分は、パナソニックの場合、他社と比べると「一番」という機能は少ないです。ただ、総合的に、そつなく機能を網羅するので、総合点では「上位」という感じです。

 総合家電メーカーらしく、同社の家電はこのタイプが多いです。

3・外出先での視聴機能

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 ディーガは、スマホなどでの遠隔視聴も充実します。

 ネットワークにかかわる部分を含めて、順番に解説しておきます。



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 どこでもディーガ
  ¥0 iTunes Store
 どこでもディーガ
  ¥0 Google Play 

 第1に、録画予約です。

 ディーガの場合、以上のスマホアプリを用意していて、番組表を使いつつ、外出先から予約ができます。

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 加えて、PCなどブラウザベースでも、ディモーラという番組表サービスを通して録画予約ができます。番組表からの予約だけならば、無料で使えます。

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 第2に、外出先での再生(視聴)機能です。

 先ほどのアプリを利用することで、放送中の番組を含めて、スマホからの録画番組の視聴可能です。LTE(4G 5G)ほか、出先に環境があるならば、Wi-Fiでも可能です。

 再生用アプリについては、「速見(1.3倍速)」もできます(転送用の軽量仕様の番組で2倍)。また、自宅内(Wi-Fi)に限りますが、早送り・早戻しもできます。

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 なお、スマホアプリの場合、外出先(リモート)での「早送り(30秒送り)・早戻し(10秒戻し)」の機能を付けるのは、業界団体のA-PAB(=放送サービス高度化推進協会)運用規定で駄目のようです。

 そのため、パナソニックは自宅に限定することで使えるようにしています。ただ、(自宅内だけでも)早送り・早戻しが使えるのは他社にはなく「珍しい」とは言えます。

 他社の場合、下部のタイムラインバーを通してしか(自宅でも)行えないので。

 このほか、パナソニックは、WindowsPCも【こちら】の説明にあるように、2860円DIXIMを導入することで、視聴が可能です。

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 第3に、スマホへの録画データ転送です。

 Wi-FiやLTE回線を使わず、直接スマホに録画データを転送する方法です。言うまでもなく、スマホの「ギガ(転送量)の節約」になります。

 この場合は、最大2倍速の再生(速見)もできます。

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 とくに上位機種は「ただいま転送」として、転送まで自動化できます。

 レコーダー搭載のBluetoothでスマホと通信がつながると「帰宅」と判断します。

 その後、回線の太いWi-Fiを利用して、自動でスマホの写真のクラウドへの転送や、持ち出し予約をした音楽・録画番組の自動転送の同時処理を行えます。

 そのほか、忘れがちな90日に1度必要な「どこでもディーガ」利用のための機器認証(ペアリング)も自動で行ってくれます。

 この機能は、普段の処理の「自動化」にあたるので、個人的に便利に思います。

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 第4に、おうちクラウド機能です。

 パナソニック独自の機能ですが、本体のHDDに映像(動画)だけでなく、音楽・写真・PCデーターが保存できます。

 その上で、外出先からアクセスもできるのが特長です。

 音楽は、パナソニックの場合、高音質なハイレゾにアップコンバートして保存できます。

 そのため、ブルーレイレコーダーを「ジュークボックス」や「音楽用HDD」として運用したい場合に有利です。

 写真も、アルバム代わりできるほか、自宅以外のディーガにも送れるため、例えば、実家のTVに写真を直接送ることも可能です。

 このほか、PCデータも保存できますが(DIGA Drive)。この部分は、普通のクラウドストレージのが便利でしょう。

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 屋内HDペットカメラ KX-HDN215-K
  ¥20,600 Amazon.co.jp (4/9執筆時)  

 このほか、別売ですが、自動追尾機能付き「ペットカメラ」も利用できます。

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 このカメラは、活動量の状況変化と合わせて画像をスマホで確認できるので、通知が来た場合も安心です。

 カメラ単独でもカード録画で利用できますが、レコーダーとリンクさせる場合、帰宅後すぐに、留守中のペットの様子をみて楽しめる利点があります。

 以前は専用機(DMR-4S102)のようなレコーダーがありましたが、今だと、「おうちクラウド」(Wi-Fi)対応のDIGAならば、どの機種でも対応と言えます。したがって、現行機では入門機グレードから利用可能です。 

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 こうした「高度なクラウド機能」は、他社のレコーダでは搭載例がなく、パナソニックの独自性です。

 【NASの比較記事】で紹介したような専用製品に(ほぼ)近いことができる点で、同社はこれらの機能を「おうちクラウド」と名付けて、強調します。

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 以上、「選び方の基本」として、ディーガの良い部分について、説明してきました。

 冒頭に書いたように、入門機でもディーガが多芸なのは、高性能な画像エンジン(リアルクロマプロセッサ)を搭載するためです。

 他社製品も、とくに上級機は「一点突破的」に優れた部分がある機種は多くあります。しかし、「総合力」という部分で言えば、やはり、ディーガが一番良いです。

 ここは、総合家電メーカーのパナソニックだからこそ「なせる技」と言えます。基本的な説明はこれくらいにしておきます。

 以下では、記事の冒頭で示したような順番で、具体的な製品を紹介していきます。

1-2・ディーガの比較

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 はじめに、ディーガの「入門モデル」の紹介からです。

 以前は、「レギュラーディーガ」と呼ばれていたグレードです。

 4Kコンテンツには対応できない製品ですが、優れたエンジンを採用し、画質補正も入門機としては強力な水準であり、見どころがあります。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 〈2025年春モデル〉

 【1TB】

 1・Panasonic DMR-2W103
  ¥49,716 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【2TB】

 2・Panasonic DMR-2W203
  ¥66,103 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 〈2023年春モデル〉

 【1TB】

 3・Panasonic DMR-2W102
  ¥41,980 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【2TB】

 4・Panasonic DMR-2W202
  ¥43,480 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 〈2021年春モデル〉

 【500GB】(無線LANなし)

 5・Panasonic DMR-2W51
  ¥46,700 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【1TB】

 6・Panasonic DMR-2W101
  ¥41,800 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【2TB】

 7・Panasonic DMR-2W201
  ¥48,500 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

チューナー数:2
4Kチューナー:
長時間録画:最大15倍
ネットワーク:Wi-Fi
ドライブ:ブルーレイ
画像処理:★★★★☆

 DMR-2Wシリーズは、ディーガでは最も安価なレギュラーモデルです。

 旧機種が数世代残ります。

 2023年機は、新機種と明示的な仕様差はないです。

 あえて言えば、他社の音楽配信サービス(e-onkyo)のサービス終了で、関係機能がなくなっていますが、そもそも終了サービスなので変わりません。

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 2021年機は、ただ、差があります。

 この世代から「ドラマ・アニメ1クール自動録画」が加っているからです。

 機能限定的な「全録」といえば分かりやすいかと思います。

 「朝・午後・GT・深夜」のうち「2つの時間帯」で、アニメかドラマを選んで、その時間の番組を、初回放送から90日間、自動録画できるというものです。

 残したい動画は、リモコンボタンで1タッチで保存用に回すことも可能です。

 3番組以上重なると録画できない、1つの時間帯で「3時間以上の録画」になった場合、1クールの途中で取り置きが終わるなど、課題もありますが、入門機としては「便利」と言えます。

 その一方で、これ以降の世代は有線LAN端子が「省略」で、Wi-Fiのみになりました。

 また、外付けHDD接続用のUSB端子が、USB3.0からUSB2.0ダウングレードされた関係で、そちらへの2番組同時録画は不可になりました。

 ビデオカメラ再生などに使う、前面側のUSB端子が省略です。

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 結論的にいえば、個人的には、どれも、入門機と考えれば「ユーザー体験にあまり影響を与えない範囲」でのわりと「上手な」コストカットには思えます。

 自動録画の部分を含めて、今の値段差ならば2023年機と2025年機のうちで、値段で決めて良いように思います。

 あとは、同じなので、同時にみていきます。

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 チュナー数は、いずれの製品も2つです。

 地上波・CS・BS合計で、同時に2番組まで録画できます。

 録画時間は、1TBの製品で、15倍録画時、最大1350時間録画です。

 画質面で実用的3倍程度の画質で約270時間ですので、一般家庭用としては1TBで良いかと思います。

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 【2020年発売】

 【2TB-4TB】

 ・エレコム ELD-QEN2020UBK
  ¥13,490〜 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 外付けハードディスクの増設は、対応です。

 同時使用は1台までですが、最大4TBまでのHDDを、8台まで増設できます。

 先述のように、新機種はUSB2.0なので、自動録画数は1つに制限されます。

 一方、新機種もSeeQVaultには対応です。

 対応する専用の外付けHDDを購入すれば、新しいレコーダーでもそのまま利用可能です。

 将来を見こすと、便利でしょう。

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 画質補正は、入門機とはいえ、パナソニックは手を抜きません

 本機は、大きく2つの画質面での特長があります。

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 第1に、4Kダイレクトクロマアップコンバートです。

 4Kテレビに対して、画質をアップコンバートして出力するものです。

 他社も似た機能がありますが、パナソニックは、フルハイビジョン信号、ダイレクトで4K映像に変換できるため、解像感(質感・立体感)の上でメリットがあります。

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 第2に、4K超解像です。

 冒頭で説明した、いわゆる超解像技術です。

 この価格帯の入門機で、「超解像技術」を採用する機種は他にないです。

 アップコンバートだけだと、4Kテレビに出力すると、輪郭などが「ぼんやり」するのですが、この現象を回避できています。

 なお、地デジも、フルHDに満たない解像度なので、4KでないフルHD解像度のテレビにも、この機能は有効です。

 一方、あとで見る上位機と異なり、放送中の番組には無効で、録画した番組のみに有効です。

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 録画機能は、先述の「アニメ・ドラマの自動録画」のほか、「おまかせ録画」に対応します。

 ジャンル別にタレント名やキーワードなどを入力すると、自動的に番組録画できます「ジャンル・俳優名」など、複合的な細かい指定もできます。

 さらに、再放送除外設定にも対応するので、無駄にHDDを消費してしまうことも少ないでしょう。ただ、冒頭書いたように、この部分は、ソニーが圧倒的に強いです。

 

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 ネットワークは、Wi-Fiを搭載します。

 旧機種は有線LANも装備します。ただ、旧500GBモデルは、有線LANのみです。

 機能部分では「選び方の基本」で書いたように、スマホでの遠隔視聴に対応します。

 パナソニックは、録画映像以外にも、音楽・写真・データも外出先から出せるので、「ううちクラウド」と呼んでいます。

 なお、Bluetoothはないので、冒頭書いた「ただいま転送」だけは非対応です。

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 以上、パナソニックのDMR-2Wシリーズの紹介でした。

 他社と比べると、入門機ながら画質補正が優れるほか、その他の部分も網羅的で決定が少ない機種として評価できます。

 値段もさほど高くないですし、4Kコンテンツに対応しなくて良いならば、このシリーズで「決め打ち」でも良いでしょう。

1-3・4Kディーガの比較

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 つづいて、ディーガの上位ラインとなる4Kチューナー内蔵ディーガ(4Kディーガ)です。

 パナソニックでは、このグレードから新4K放送に対応できます。



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 〈2023年春モデル〉

 【1TB】

 8・Panasonic DMR-4T103
  ¥63,500 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【2TB】

 9・Panasonic DMR-4T203
  ¥70,989 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【3TB】

 10・Panasonic DMR-4T303
  ¥85,152 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【4TB】

 11・Panasonic DMR-4T403
  ¥101,300 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

チューナー数:3
4Kチューナー:3 (単独)

 【廉価版】

 【2TB】

 〈2024年冬モデル〉

 12・Panasonic DMR-4TS204
  ¥59,900 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 〈2023年冬モデル〉

 13・Panasonic DMR-4TS203
  ¥57,000 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

チューナー数:3
4Kチューナー:1  (単独)

長時間録画:最大15倍
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:UHDブルーレイ  
画像処理:★★★★★

 DMR-4Tシリーズは、ディーガの4Kチューナー内蔵モデルの現行のスタンダード機です。

 このクラスは23年機最新機以外は、新品在庫がほぼ付きましたので、紹介から除外しています。

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 そのかわり「廉価版」と書いた「DMR-4TS203」の発売があります。

 ただ、4Kチューナーが1基のみです。多用しない方には少し安くて良いかもしれません。その他の部分に差はないので。

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 結論的に言えば、値段がだいぶ安いようならば旧機でもよいですが、すでに価格差はないため、このなかで選ぶならば、新機種(あるいは廉価版)で良いでしょう。

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 ドライブは、UHDブルーレイドライブです。

 下位機種は普通のブルーレイでしたが、この場合、4Kで収録されたコンテンツが見られます

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 チューナー数は、新4K放送用チューナーと3波の共用チューナーが単独で3基搭載です。したがって、新4K衛星放送だけでも「3番組同時録画」ができます。

 なお、新4K放送は、スマホ視聴・録画画像の転送・SeeQVaultに非対応ですが、これは、業界規格ゆえの限界です。

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 長時間録画は、4K録画の場合は最大で8-12倍です(4K長時間録画モード)。

 可変なのは、コンテンツの種類に応じて、できるだけ画質を維持するためです。

 画質自慢の4Kですし、最高画質の4KDRモードか、「4K 4倍録モード」あたりまでで使うのが良いでしょう。

 パナソニックは、圧縮においてもHDR(HLG)と60pなどの「4KHDR情報」は残すので、画質劣化は最小限です。

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 【2020年発売】

 【2TB-4TB】

 ・エレコム ELD-QEN2020UBK
  ¥13,490〜 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 外付けハードディスクの増設は、4TBまで対応です。

 端子は、USB3.0なので、最大3番組まで同時録画対応です。

 こちらも、SeeQVaultに対応です。

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 画質補正は、下位機種と較べても強めです。

 上位の4Kリアルクロマプロセッサを搭載します。

 こちらを活かして、UHDブルーレイや、ネットの4Kコンテンツに対して、独自の信号処理をなし、質感・彩度・立体感を高めます。

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 加えて、録画番組・放送中の番組を含めて、先述の4Kダイレクトクロマアップコンバート・4K超解像をかけることができます。

 下位機種は、録画番組のみの対応でしたので、強化されたと言えます。

 これらの機能は、パナソニックのテレビ(VIERA)にはできないので、画質補正の「重ねがけ」として意味があります。

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 そのほか、4Kビエラ オートAI画質・オートAI音質として、同社のテレビで利用する場合、画質・音質が強化されます。

 ただし、【パナソニック4Kテレビの比較記事】で書いた液晶テレビ、あるいは、同社の有機ELテレビのうち、「オートAI画質」「オートAI音質」に対応する機種についてのみ、有効です。

 ネットワークは、Wi-Fi・有線LANを装備します。

 端子は、このグレードだと充実し、オーディオ用の光デジタル端子も装備です。USBメモリなどを指すためのUSBスロットも前面にあります。

 全機とも、出力用のHDMI端子が2系統となり、プロジェクターなどと併用する場合、便利になっています。

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 以上、パナソニックのDMR-4Tシリーズの紹介でした。

 4Kコンテンツに「フル対応」できる、今どきなスタンダード機と言えます。

 他社機に較べた場合、やはり、画質補正がかなり強いので、そこを目当てに買われる場合、良い機種だと思います。

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 なお、このシリーズでは、旧機がいくつか残ります。

 順番にみておきます。

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 〈2021年秋モデル〉(生産完了)

 【1TB】

 14・Panasonic DMR-4W102
  ¥65,800 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【2TB】

 15・Panasonic DMR-4W202
  ¥71,800 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

チューナー数:3
4Kチューナー:2 (共用)
長時間録画:最大15倍
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:UHDブルーレイ
画像処理:★★★★★

 第1に、DMR-4Wシリーズです。

 このクラスは、2021年旧モデルでも「ドラマ・アニメ1クール自動録画(旧名:ドラマ・アニメお録りおき)や「ただいま転送」はありましたので、使い勝手の部分では23年機と差はないと言えます。

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 ここまでみた製品との差は、チューナー数です。

 チューナー数は、同じく3つですが、2つが新4K放送との共用チューナーです。

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 結論的に言えば、今の値段ならば、選択肢にならないでしょう。

 しかし、セールなどがあった場合、同じHDDのサイズで比べて、1つ上で見た製品より安い場合は選択肢になると言えます。チューナー構成以外、先ほどみた2023年と変わりませんので。

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 〈2022年秋モデル〉【廉価版】

 【1TB】【新4K用チューナー×1】

 16・Panasonic DMR-4SE102
  ¥61,720 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

チューナー数:3
4Kチューナー:1  (共用)
長時間録画:最大15倍
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:UHDブルーレイ  
画像処理:★★★★★

 第2に、DMR-4SE102です。

 旧シリーズの廉価版で、4Kチューナーが1つになります。

 加えて、Bluetoothがないため「ただいま転送」が使えない仕様です。

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 結論的にいえば、他機より仕様が劣るので、価格差をみても、現状では選びにくさを感じます。

 ただ、「4Kチューナー内蔵型をとにかく安く」と考える場合で、【STB機器の比較記事】で書いたような各社の端末をすでにお持ちの場合、(1TBで良いならば)こちらを選んでもOKです。

1-4・全自動ディーガの比較

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 つづいて、「全録(チャンネル録画)」できる全自動ディーガの比較です。

 特に決めた番組を撮るのではなく、全部のチャンネルの番組を撮っておき、見逃しを防ぐタイプのレコーダーになります。


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 【2TB】

 〈2024年秋モデル〉

 17・Panasonic DMR-2X203
  ¥65,234 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 〈2022年春モデル〉

 18・Panasonic DMR-2X202
  ¥64,000 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

長時間録画:最大16日(6ch)

 【3TB】

 〈2024年春モデル〉

 19・Panasonic DMR-2X303
  ¥67,937 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 〈2022年春モデル〉

 20・Panasonic DMR-2X302
  ¥77,600 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

長時間録画:最大24日(6ch)

チューナー数:7
4Kチューナー:
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:ブルーレイ
画像処理:★★★★☆

 DMR-2X203MR-2X303は、Panasonicの全録対応モデルの最新入門機です。

 新旧両機種あります。

 今年度は、使い勝手の改良でUI(インターフェース)の刷新がメインです。

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 録画番組を見るためのホーム画面は、従来の時系列表示(上段)、過去番組表表示(上段)は、引き続き対応です。

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 その上で、新しく、Google TVFireTVのようなネット動画サービスのように、サムネイル+題名で探しやすい形式の表示に対応するようになりました。

 それらのサービス同様、目的のコンテンツ(見たい番組)や、その周辺ジャンルなどを探しやすくする工夫です。

 ホーム画面は、カスタマイズ可能で、「よく見る番組」ほか、再生履歴や、AIおすすめ、出演者おすすめ、(ユーザーの)録画数・再生数ランキングなどを表示させられます。

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 とくに「出演者おすすめ」は、視聴履歴から出演者の好みをAIが分析し、おすすめ出演者を提案してくれる機能で、新しい「推し」探しという意味性を強調します。

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 なお、先述の おすすめ番組機能は、旧型でも、ホーム画面ではないですが、ジャンル、録画数・再生数やAIおすすめは使えます。ただ、「出演者おすすめ」は、24年機からの完全な新機能です。

 そのほか、自分の「推し」画像の切り出しがしやすいように、全画面での切り抜き編集、あるいは、出演時間でサーチするため、テレビ時計表示を強調するなどの改良が見られます。

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 また、この仕様変更に伴い、6人分までプロフィール登録に登録しました。

 好みの番組は違うでしょうし、各コンテンツの既視聴・未視聴・視聴中もかわるでしょうし、結構便利です。なお、IDにパスワードは設定できない仕様です。まあ、家族ならば良いでしょう。

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 結論的にいえば、TV視聴が限られるようになった世の中をふまえて、新しい「テレビ視聴層」にアピールする上位機能を加えたといえます。

 よい進化の形でしょうし、おすすめ機能を多用している、あるいは多用したい方は新機種が良いです。

 一方、ハード部分は変わりませんので、あとは同時にみていきます。

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 ドライブは、Ultra HD ブルーレイを搭載しない製品です。

 チューナー数は、合計で7基です。

 多いですが、4Kチューナーは非搭載です。

 全録は、最大で6chまで対応です。

 すこし、構成が複雑ですが、以下(できるだけ)簡単に説明します。

 第1に、チャンネル録画(=全録)の場合です。

 地上波放送の録画ならば、6基のチューナーで最大6chを同時録画できます。

 ただし、BS/CS放送は、対応できるのが2基までです。

 そのため、最大限となるのは、地上波4ch・BS/CS2chという構成といえます。

 第2に、「通常録画」(=予約録画)の場合です。

 通常録画専用1基と、兼用2基をフルに使って、最大3chの録画が可能です。

 2ch以上録る場合は、全録のチャンネル数がその分減ることになります。

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 双方のパターンの最大数を示したのが、上図です。

 ただし、BS/CS放送は、チャンネル録が・通常録画合計2chまでになるという制限事項は、表に表れていないのは留意してください。

 なお、(コピー目的に)同じ番組を複数録ることは、全録機は不可能です。

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 全録できる時間は、2TBモデルの場合、上表のようになります。

 4chを自動録画した場合、録画できる日数の目安をしめしたものです。 

 例えば、2TBのHDDのうち、1.5TB分を「全録録画用」に割り当てるとします。

 その場合、(画質が粗い)「15倍録画モード」で4chを最大21日間録画できます。

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 3TBモデルだと、上表のようになります。

 例えば、2TB前後を自動録画(全録)に割り当てれば、大画面テレビでも「高画質」と言える「3倍録画モード」で4ch分を5-6日分録れます。

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 結論的にいえば、、3TBのモデルでも、画質をある程度重視したい場合、内蔵ディスクだけでは、週末の「1週間分まとめみ」すこし厳しいと言えます。

 ただ、この部分は、後述する、外部HDDの増設ほか、いくつか対策が講じられています。

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 第1に、ジャンルによる録画モードの調整です。

 ニュースは「15倍録画」にするなどしておけば、長く録画できるでしょう。

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 第2に、録画時間帯の設定です。

 「全録」する時間帯を2つまで指定することもできます。

 202206081434.jpg

 こうした部分は、設定がややこしそうです。

 しかし、実際はフローに従うだけの簡単設定もできるので、初心者でも迷わないでしょう。

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 なお、下位機種でもみた「ドラマ・アニメおとりおき」機能は、本機も利用(併用)することが可能です。

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 【2TB-4TB】 HDDタイプ

 I-O DATA AVHD-AS4/E 【4TB】
   ¥20,980 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【1TB〜2TB】SSDタイプ

  IODATA AVSSD-RS1
   ¥19,032〜 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 外付けハードディスクの増設は、対応です。

 全録用に増設するならば、耐久性の部分で担保がある、専用HDDが良いかと思います。

 なお、24時間(ほぼ)常時稼動になるタイムシフト録画を運用する場合、常時録画に対応表明のあるストレージを選ぶのが無難です。

 容量・コスパ・設置台数を重視する場合は外付けHDD型、設置性を重視する場合、超小型のSSD型があります。

 PC周辺機器メーカーのアイオーデータの場合、HDDならば、DIGA内蔵と同じHDDを利用します。SSDも専用設計で、DIGAの最大数(4ch)録画をフォローできる設計です。

1・外付けHDDの比較記事
2・ポータブルSSDの比較記事

 興味のある方は、後ほど、以上の記事で、対応機をご覧ください。

 いずれにしても、これらの増設が、先述の内蔵ディスクの制限の解決手段といえます。

 レコーダー本体にはUSB端子が1つあり、増設可能です。

 ただし、自動録画用・通常録画用かに用途を指定しておく必要があります。

 サイズ的には4TBまでの容量に対応し、自動録画に利用する場合、「最大4チャンネル」の録画に振り分けられます。

 6ch全録する場合、2ch分は、内蔵HDDを利用する必要があるということです。

 ただ、2-4TB程度を増設しておけば、6chをそれなりの画質で「1週間のまとめみ」が可能になります。

 通常録画(チャンネル録画)に使う場合は、先述のSeeQVaultに対応です。

 SeeQVaultは他社の場合、最近、搭載をやめる事例も増えているのですが、Panasonicは、まだ対応です。

 pic_4k_2.jpg  

 画質補正は、4Kダイレクトクロマアップコンバート・4K超解像に対応します。

 ただし、放送中の番組は不可で、録画した番組に限定されます。

 (4Kを冠しない)リアルクロマプロセッサは搭載ですが、補正機能の面では、入門機相当です。とはいえ、他社より「力強い」ですが。

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 全録の使い勝手は、自動録画用として完成度が高いです。

 東芝と同じで、過去番組表の表示ができ、そこから好きな番組を再生できます。

 ただし、(1分単位のプレビューサーチなどはできますが)「早見」の部分では東芝に少し負けます。

 ただ、リモコンがサクサク動く部分や、AIが視聴履歴や番組の人気度を分析し、オススメしてくれる「AIおすすめ」機能は充実します。

 アニメ・ドラマのみ、自動で90日間「お録りおき」してくれる機能もユニークです。

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 視聴時にも、連続番組の次回を自動的に通知・再生してくれる次エピソード自動再生は、「ネット動画サービス」のような利便性で好印象です。

 ブルーレイは、本機は、4K対応のUltra HD ブルーレイではない、普通のものです。

 ネットワーク機能は、本機もWi-Fi・無線LANを装備です。

 その他の機能は、基本的に、普通のディーガと同じです。

 違いは、「ただいま転送」に非対応なくらいです。

 スマホの遠隔視聴やクラウド機能、音質面でのハイレゾ対応を含めて、普通の「ディーガ」と同じ機能を持ちます。

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 以上、パナソニックのDMR-2X203・MR-2X303の紹介でした。

 先行していた、東芝の全録機(タイムシフト)の入門機のライバルです。

 比較する場合、画像補正の部分ではパナソニックがかなり良いです。一方、全録にかかわる部分の使い勝手も大きくは変わりませんが、早見再生の部分ほか、全体的なUIのわかりやすさでは、多少負けるかなと思います。

 とはいえ、中級者以上ならば問題ないですし、とくに画像補正が充実しないやや古めのテレビで使う場合、こちらのが良いです。


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 【6TB】

 〈2024年春モデル〉

 21・Panasonic DMR-2X603
  ¥150,000 楽天市場 (4/9執筆時)

 〈2022年春モデル〉

 22・Panasonic DMR-2X602
  ¥149,800 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

チューナー数:11
4Kチューナー:
長時間録画:最大16日(6ch)
ネットワーク:有線LAN・Wi-Fi
ドライブ:ブルーレイ  
画像処理:★★★★☆

 DMR-2X603は、パナソニックの全録対応モデルの上級機です。

 新4K放送録画に対応しない水準の全録機では最もグレードが高い機種です。

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 新旧ありますが、1つ上の製品で書いたように、ユーザー6人までカスタマイズできる、ネット動画サービス風のホーム画面の追加と、「推し」活動の部分などの利便性の強化です。

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 チューナー数は、合計で11基です。

 全録(チャンネル録画)は、10基のチューナーですから、合計10chまで録れます。

 半分の5基が地上波専用チューナですが、BS/CS放送も5chまで組み込めますので、十分かと思います。

 通常録画(=予約録画)は、1基の専用チューナー、2基の兼用チューナーを全部利用して、最大3chの録画が可能です。

 下位機種とおなじで、2ch以使いたい場合は、全録に利用できるチャンネル数が減ります。

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 全録できる時間は、さすがに「長い」です。

 8ch15倍モードで録画する場合、28日間です。

 一方、10ch同様の日数表記なのは計算「おかしい」ように思えます。

 これを理解するには、少し補足が必要です。

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 内蔵HDDは、2TB4TBと、HDDの領域を最初から分けています。

 4TBは「全録専用」の録画領域になっていて、最大8ch分の録画のみ使われます。

 2TBは、通常録画を含めたほかの領域との兼用領域です。

 この領域から(2ch分の)1TBを振り分ければ、10chで約28日間にできるということになります。

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 別表で示すと、上図のようになります。

 本機ならば、6chほどまでなら、画質の良い3倍録画モードでも、内蔵HDDだけで「1週間分まとめみ」がわりと楽に運用できそうです。

 もちろん、下位機種で説明したように、設定面で「時間を延ばす工夫」をした上ですが。

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 【2TB-4TB】 HDDタイプ

 I-O DATA AVHD-AS4/E 【4TB】
   ¥20,980 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 【1TB〜2TB】SSDタイプ

  IODATA AVSSD-RS1
   ¥19,032〜 Amazon.co.jp (4/9執筆時)

 外付けハードディスクの増設は、本機も可能です。

 4TBまでの容量に対応し、自動録画(チャンネル録画)に利用する場合、「最大4チャンネル」の録画に振り分けられます。

 その他の部分は、本体の筐体の奥行が4cmほど長い23,9cmになる以外は、1つ上の機種と同じです。

---

 以上、パナソニックのDMR-2X603の紹介でした。

 値段的に高額ですが、新4K放送と、UHD-BDディスクには対応しない部分は、注意点です。これらの対応も欲しい場合、次にみる上位機の導入が必要です。

 ただ、2K放送までで十分な方は多いと思うので、需要はあるでしょう。

次回につづく!
ディーガのおすすめは結論的にこれ!!

 というわけで、今回は、パナソニックのディーガの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

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2・Panasonicのディーガの比較 (2)
 2-1・4K全自動ディーガ
 2-2・プレミアム4Kディーガ
 2-3・最終的なおすすめの提案 【結論】

 続く2回目記事こちら)では、ディーガの上位機種を追加でみていきます。

 具体的には、新4K放送に対応する「全録」となる2シリーズと、画質・音質面で高級パーツを利用する、同社の「フラッグシップ」といえる、高級機DMR-ZR1の比較です。

画質の良さ  ★★★★★
おまかせ録画 ★★★★★
スマホ視聴  ★★★★★
同時録画数  ★★★★★
4K対応度  ★★★★★

総合評価   ★★★★★

 その上で、記事全体の「結論」として、上表のようなポイントから、パナソニックの全機種から、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 13:24 | 映像機器

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