【今回レビューする内容】2022年 紙パック式キャニスター掃除機の価格・性能とおすすめ:シャープ・パナソニック・東芝・日立・三菱 機種の違いや人気機種の評価ランキング
【紹介する製品型番】日立 CV-KV70J-W CV-KP90J-N CV-KV70H CV-KP90H CV-KV70G-W CV-KP90G CV-KP900G CV-KP300H CV-KP900H CV-PD30 CV-KP300J CV-KP900J Panasonic MC-PJ210G MC-JP840K MC-JP830K MC-PB6A MC-PJ200G MC-PJ20G MC-PJ20A MC-PJ21G-N MC-PJ21A-C 東芝 VC-PH9 VC-PH7A VC-PH65A VC-PJ7A-N VC-PJ9-R
今回のお題
紙パック式の最新掃除機のなかで、おすすめ機種はどれ?
ども!Atlasです。
今回は、2022年3月現在、最新の(押し歩く)キャニスター式の紙パック式掃除機の比較です。
1・紙パック式掃除機の比較 (1)
1-1:日立〈日本〉
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:東芝 〈日本〉
2・紙パック式掃除機の比較 (2)
2-1:三菱電機 〈日本〉
2-2:シャープ〈日本〉
2-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-3:おすすめ機種の提案【結論】
掃除機の軽さ ★★★★★
操作性の良さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
集塵力の強さ ★★★★★
センサー性能 ★★★★★
吸引力の持続性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、各機種を個別に比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・サイクロン式の掃除機の比較
・タイプ:車輪型(キャニスター)
・紙パック:不要
2・紙パック式の掃除機の比較
・タイプ:車輪型(キャニスター)
・紙パック:必要
3・コードレス掃除機の比較
・タイプ:スティック型(手持ち)
・紙パック:選択可
4・ロボット掃除機の比較
・タイプ:ロボット型
・紙パック:不要
5・おすすめ掃除機の選び方 【まとめ】
・結論的な掃除機の選び方の解説
なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」の掃除機比較シリーズの第2回目記事として書きました。
0・紙パック式掃除機の選び方の基本!
紙パック式掃除機は、半世紀以上の歴史がある家電です。
このタイプを「指名買い」される方には、昔、サイクロン式掃除機を使われて、余りの吸引力のなさに愕然とした方々が多いと思います。
サイクロン式の「弁護」をすると、世代を重ねた今は、信頼性や、ゴミ捨ての簡単さ、パワー(吸引力)などの点で、紙パック式と並ぶほどの技術革新を得ました。
しかし、それでも紙パック式とサイクロン式では決定的な差があります。
0-1・紙パック式の長所
第1に、メリット性といえるのが、ゴミ捨ての回数です。
サイクロンの場合、大き目の0.4リットルのダストボックスでも、2週間ほどでゴミの容量が一杯になります。
紙パック式の場合、2ヶ月ほどは持ちますのでゴミ捨ての回数の点でメリット性があります。
0-2・紙パック式の弱点
第2に、イマイチな部分といえるは、吸引力の持続性です。
その仕組み上、紙パック内のゴミが増えた時、吸引力が弱まりやすいという弱点があります。
とはいえ、一部の紙パック式掃除機は、「風の通り道」を作ることで、吸引力の減衰を軽減する技術を搭載し、弱点をある程度克服できています。
その他の点では、両者の性能差はほとんどないという状況です。
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結論的に言えば、ゴミ捨てが面倒な人は紙パック式が良いと思います。
とくに、非力な方や年配の方が使う場合は、信頼性や安定性が期待できる紙パック式掃除機をオススメします。
紙パック式掃除機は、「完成」された家電ですので、安心して使えるというメリットもあります。
1・紙パック式掃除機の比較 (1)
1-1:日立〈日本〉
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:東芝 〈日本〉
2・紙パック式掃除機の比較 (2)
2-1:三菱電機 〈日本〉
2-2:シャープ〈日本〉
2-3:おすすめ機種の提案【結論】
というわけで、今回は、紙パック式の掃除機を比較・紹介していくことにします。
多少数が多いので、メーカー別に分けながら、連続2回の記事で、順番に見ていこうと思います。
1-1・日立の紙パック式掃除機の比較
はじめに日立の紙パック式掃除機からです。
同社は、キャニスター式紙パック式の古豪メーカーです。
さすがに「完成された家電」なので、毎年の新機能の搭載は、他方式と共通化できるヘッド部分以外は、少ないです。
ただ、過去の資産をうまく活かして、「モーターの日立」と名乗るほどの十分なパワーがあるほか、利便性においても「ワンポイント」が見られます。
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以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2022年2月発売】
1・日立 掃除機 CV-KV70J-W
¥16,292 楽天市場 (3/25執筆時)
【2021年2月発売】
2・日立 掃除機 CV-KV70H-W
¥15,680 楽天市場 (3/25執筆時)
【2020年2月発売】【Amazon直販】
3・日立 掃除機 CV-KV70G-W
¥14,781 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.3リットル
吸込仕事率: 600W
騒音値: 66〜約60dB
ヘッド:エアタービン式
本体重量:2.7kg
スティック重量:1.4kg
本体サイズ: 351×236×202mm
CV-KV70Jは、日立紙パック式では、最も安い価格帯の入門機です。
本機には、旧機種が残っていますが、本体の配色と型番のみの変更で性能は同じです。
なお、2020年型は、「Amazon直売」で継続販売しています。
本体重量は、2.7kgです。
日立は2020年から軽量化の方向で、紙パック掃除機の改良を加えました。
時代に合わせたニーズと言えます。以前のモデルからの買い換えの方は、軽さを感じられるかと思います。
スティックとヘッドを合わせた総重量は4.1kgです。
最軽量ではないものの、2Fなどへの持ちはこびにおいては、ある程度融通が利きます。
日立の機種は、「サッとハンドル」という持ちはこびやいハンドルも付属します。
掃除機のパワーは、吸込仕事率で600Wです。
なお、「吸込仕事率」とは、掃除機本体の集塵力を示す値です。
掃除機本体の「風量と真空度」から計算したもので、掃除機のパワーを示す数値と考えてください。
目安として、この数値が300Wを超えれば「絨緞も可」、500Wを超えれば「じゅうたん対応」と言えます。
日立は昔から「モーターの日立」として知られており、パワーは定評があります。
この値は、掃除機のヘッド部分の性能が考慮されないため、この数値だけで、掃除機の優劣は決まりません。
紙パックの容量は、1.3Lです。
家庭用としては、平均が1.5Lほどなので多少小さめです。ただ、実用性を大きく削ぐともいえません。
数ヶ月は保つでしょう。
掃除機のヘッドは、エアタービン式です。
中級機は、モーターを内蔵する「自走式」ですので、掃除機をかけているときのハンドルの軽さ(操作性)に欠けます。
ただ、パワーは十分にあるため、絨毯などのゴミの取り残しは少ないです。
静音性は、この機種は、最小運転音でも60デシベルで、静かとは言えないレベルです。
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以上、CV-KV70Jの紹介でした。
1万円以下の機種としては、よく売れているモデルです。ライバルは、後ほど紹介する三菱の機種ですが、それに比べると重さがややある点がネックでしょう。
【2022年2月発売】
4・日立 掃除機 CV-KP90J-N
¥25,900 楽天市場 (3/25執筆時)
【2021年2月発売】
5・日立 掃除機 CV-KP90H-N
(¥40,590) 楽天市場 (3/25執筆時)
【2020年2月発売】【Amazon直販】
6・日立 掃除機 CV-KP90G-N
¥19,800 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.3リットル
吸込仕事率: 620W
騒音値:66〜約60dB
フィルター:
ヘッド:自走式
本体重量:2.7kg
スティック重量:1.7kg
本体サイズ: 351×236×202mm
CV-KP90Hは、日立の紙パック式の中位機種です。
3機種ありますが、2022年モデルと2021年モデルの仕様は同じです。
一方、2020年機ついては、上図のような「パッとブラシ」が未付属です。スティックを外した際に、ブラシをサッと出せるアイデアです。それ以外は同じです。
ただ、価格差を正当化できるほどの違いではないので、値段で選んで良いでしょう。
本体重量は、こちらも2.7kgとなっています。
スティック・ヘッド部は1.7kgですから、総重量としては4.4kgです。
自走式の格安機としては、それなりに「軽い」といえます。
ただ、日立の場合、上位機はこの側面でさらに徹底しているため、見所としては「薄め」です。
掃除機のパワーは、一方で、640Wです。
下位機種より力強くなっています。パワーの点で懸念はないでしょう。
紙パックの容量は、こちらも1.5Lです。家庭用として問題のないサイズです。
掃除機のヘッドは、自走式ヘッドです。
「自走式ヘッド」とは、吸い込み口(ヘッド)にモーターがついて掃除機のことです。掃除機を前後にかけるときの滑りをよくしてくれます。
自走式ヘッドは、性能の良い掃除機に必ず搭載される機能です。搭載される機種は「高級機」に分類できます。快適に使いたい場合は必須機能です。
日立のヘッドは「ごみハンターヘッド」です。
床の素材を検知して適切な強さで運転する機能が搭載されます。
また、新型の「かるふきぶらし」が搭載され、拭き取りに類似する操作をすることで菌も一緒に吸い取れるという機能も搭載します。日立によれば菌の除去率は99%とのことです。
吸引力の持続性は、しかし、日立の上位機種と比べて特段の工夫はありません。
静音性は、この機種は、最小運転時でも60デシベルです。日立は上位機種に静音モデルもありますが、こちらはさほど期待できないでしょう。
そのほか、本機は、強・中・弱の切替のほか、Ecoこれっきり運転ボタンを持ちます。
凹凸や絨緞の毛の向き床質・操作力に応じて、消費電力をセーブする機能があす。圧力(風圧)センサーを利用する昔からある仕組みです。
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以上、日立の掃除機の CV-KP90の紹介でした。
自走式ヘッドを採用した上、吸い込み仕事率が640Wという強力パワーを持つ点が、この機種の「売り」です。
ただ、この後紹介する上位機種に比べると、旧式構造のために、紙パックにゴミが溜まると吸引力が落ちてしまう構造である点は注意してください。
「操作性の軽さ」も、より高度な工夫のある、日立の上位機「かるパック」シリーズのほうが高度です。
【2020年6月発売】(後継機あり)
7・日立 パワータイプ CV-KP300H N
¥24,800 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.5リットル
吸込仕事率: 650W
騒音値: 65〜約60dB
フィルター:ナノテクP衛生フィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:3.3kg
スティック重量:1.6kg
本体サイズ: 288x256x214mm
CV-KP300Hは、日立の紙パック式の代表的な掃除機です。
もともとは、「かるパック」というシリーズ名が付いていました。しかし、2019年からは「パワータイプ」とかわりました。
なお、2021年新モデルがでたのですが、ヘッドが結構変更になったので、こちらについては、あとで説明します。
本機も、事実上のAmazon型番と言える2019年モデルがあります。
違いは、下位機種と同じで、ワンタッチ収納のパッとブラシの有無です。
同じくゴールド調の本体ですが、旧機種は、ホースなどが黒基調です。値段差ほどの違いはないので、2019年機でも良いでしょう。
本体の重量は、3.3kgです。
旧機種は、3.7kgで「やや重め」でしたが、平均値と言えるレベルになりました。
重さは感じにくいでしょう。
実際、この機種は、自走式なので、置いた場合の操作性は良いです。
スティックも1.6kgと平均的な重さですし、実際の操作はスイスイなので、引き続き「かるパック」とよんでも良い位ほどです。
掃除機のパワーは、645Wです。
下位機種や、他社と比較した場合も、強力水準と言えます。
毛の長いカーペットでも難なく吸い込めるパワーがあります。
強さは強・中・弱の3段階から制御できますので、吸い付きすぎる問題もないでしょう。
紙パックの容量は、1.5リットルです。
この程度あると、一軒家でも安心して利用できるサイズです。
この機種の本体がやや重いのは、紙パックの容量がと大きくなったからです。
掃除機のヘッドは、このモデルの「売り」の部分です。
ふき掃除を再現できる「かるふきぶらし」を搭載する上で、拭き取りに類似する操作をすることで菌も一緒に吸い取れるという、「ジェット吸引スマートヘッド」を搭載します。
これは、同社の中・上位ランクのヘッドです。
ヘッドにはサイドブレードが搭載されており、左右からもごみをしっかり吸収できる機構も搭載されます(4方向吸引機構)。
こちらも、下位機種には搭載されない機構です。
ただ、吸引力が高いと、掃除機が床に張り付いてしまい動きにくくなると言う欠点がありました。
そこで、日立は、本体とヘッドについて上部から吸気するジェット吸引というシステムを採用し、強力な吸引力のまま、操作性の向上が図られました。
その部分でも、本体重量を感じさせず、とても軽く操作できます。
なお、日立の下位機種もそうですが、同社の「ヘッドの利便性」は改めて強調に値します。
日立機は、首の部分が90度曲がるような仕様になっており、部屋の隅のまで掃除機のヘッドを付けたまま掃除をすることが可能です。
また、右図のように完全に180度水平にできる「ペタリンコ構造」で、すき間掃除が巧みです。この部分は意外と気にしませんが、他社(パナソニックなど)は完全に水平にできないため、日立の利点といえます。
加えて、すぐ取り出して使える「パッとブラシ」(左図)や、持ち手にあるトリガーを引きつつ、ヘッドを踏んで押し上げるだけでヘッドの伸縮ができる「サッとズームパイプ」など、使い勝手の工夫は、同社は研ぎ澄まされたものがあります。
センサーは、この機種には床の種類や操作力を感知するセンサーが搭載になっています。
「エコ」モードを選んだ際に、床に合わせてパワーブラシや掃除機の強弱を制御する機構が付属します。消費電力は日立によれば75%節約できるとされます。
なお、床質については、パワーモニターの色(赤・緑)で確認できますが、これは(パナソニック機のような)「ゴミのあるなし」が分かるゴミセンサーではないです。
吸引力の持続性は、最も注目するべき部分で、「パックチリ落とし機構」が搭載です。
紙パック式は紙パックが一杯になるにつれ、空気の通り道が少なくなり、吸引力が低下していくという致命的な課題があります。
それを緩和するために掃除機使用後に上部のチリを下部に落とす機能がこの機種にはそなわっています。
下位機種には付属しない装備ですが、紙パック式の弱点を克服する機構として重要です。
このほか、省エネ性にも配慮があり、掃除機のヘッドが床面から離れると自動的に停止する機構になっています。再度、利用する際に自動的に稼働し、電気代を節約する構造です。
静音性は、60デシベルです。
このあたりの水準は、下位機種とほぼ同じで、格別うるさくもないが、特別静かではないモデルです。
排気フィルターには、 ナノテクプレミアム衛生フィルター搭載です。
ゴミを逃さず綺麗な排気を確保できるようにしています。長期間パックを付けたままにする紙パック式の掃除機としては重要な機能だと思います。
排気にも工夫があり、分散して上方に排気することで、チリが舞い上がらないような工夫がなされています。細かいところですが良い機構です。
クリーンパックフィルター GP-130FS
¥973 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
純正の5枚パックのフィルター(新型用)は、Amazonで売っています。
もちろんホームセンターで売っている各社共通のものも使えますが、性能をフルに活かしたいと思えば純正を買うべきですね。値段も5回(1年分)で500円玉でおつりが来る程度です。
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以上、日立の「パワータイプ」CV-KP300Gの紹介でした。
パワーがありつつ、「張り付き問題」も考慮した自走式のヘッドや、カーボンライト繊維の最小で軽量化されたホースなど、総合的に見て、紙パック式掃除機では、高性能と言える優れた機種と言えます。
強力な吸引が可能なので、一戸建てのメインの掃除機としても活躍してくれるでしょう。毛の長いじゅうたんはもちろん、畳の隙間に入り込んだ細かいゴミまでかき出してくれるでしょう。
一方、静音性能がイマイチですが、夜中に掃除するわけでもなければ、マイナス要因にはならないと思います。
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【2021年発売】
8・日立 パワータイプ CV-KP300J-N
¥28,466 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.5リットル
吸込仕事率: 650W
騒音値: 65〜約60dB
フィルター:ナノテクP衛生フィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:3.3kg
スティック重量:1.5kg
本体サイズ: 288x256x214mm
先述のように、「パワータイプ」については、2021年新型が登場しました。
改良のポイントは、ヘッド・ブラシの改良です。
従来型の幅広の「かるふきぶらし」(左図)から、小型の「からまんブラシ」(右図)への変更です。名前もパワフル スマートヘッド lightとなりました。
大きな違いは小型化です。ようするに、取り回しやすくするための改良と言えます。
従来ヘッドは、業界屈指の幅広サイズで「面の掃除」には使いやすいです。
しかし、(先述のように、使ってみると、実際は効くのですが)デンキヤ店頭でみると、大きくて小回りしなそうな雰囲気があるので、その部分で替えた、というのは実際ありそうです。
むろん、紙パック型の愛用者が「高齢化」してきた、という部分もあるでしょう。改良により、重さも100g軽量になりました。
機能性の部分では、「ふき掃除」機能はブラシ部分の機能性として引き続き搭載されるほか、ブラシの編み方の改良で「毛絡みが少なく」もなっています。
もちろん、本機の売りである「シンクロフラップ」も対応です。
そのほか、ヘッドにLED灯も付いたので、サイズの小型化もあり、すき間掃除はしやすくなりました。
ヘッド以外の部分は、従来機と同じです。
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結論的にいえば、機能性やパワーは落とさずに改良に成功していますし、時代に即した良い製品に思えます。
ただ、先述のように、(みかけによらず)従来機も幅広で、すみ掃除も得意ですので、値段差があるうちは、旧型がお買得です。
【2021年6月発売】
9・日立 かるパック CV-KP900J-N
¥35,900 楽天市場 (3/25執筆時)
【2020年6月発売】
9・日立 かるパック CV-KP900H-N
¥42,000 楽天市場 (3/25執筆時)
【2019年7月発売】
9・日立 かるパック CV-KP900G-N
¥31,500 楽天市場 (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.3リットル
吸込仕事率: 340W
騒音値: 57〜約51dB
フィルター:ナノテク高捕じんP衛生フィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:2.3kg
スティック重量:1.3kg
本体サイズ: 339×207×203mm
CV-KP900シリーズは、日立の 「かるパック」シリーズの上位機です。
3年分の旧機種があります。
2020年モデルは、上で説明した下位機種の場合と同じで、ヘッド形状が、新型とちがって、従来の幅広タイプです。
先述のように、幅広でも使いやすいので、この部分は問題ないです。
ただ、このクラスの場合は、ヘッドに200gの違い(旧機種は1.5kg)があるので、操作性はおそらく、新機種のが良好でしょう。後述のLED灯も新機種のみです。
2019年モデルは、2020年機と同じ構成で、収納式のパッとブラシ(左図)が付属しません。
付属品はほかに、ほうきブラシ(中図)がありますが、それはどれも付属です。
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結論的にいえば、費用対効果から選ぶならば、2019年モデルがお買得です。
ただし、2021年機のスティック&ヘッド部分の軽量化も大きな変化なので、予算が許せばそちら、と言えます。
本体の重量は、2.3kgです。
こちらは、紙パック式としては「最軽量クラス」です。最近は、高齢者など非力な方のため、重さに配慮するのが「トレンド」となっており、この機種もこの側面で高い配慮のある機種です。
とくに新モデルは、ホース・ヘッド部分(スティック)の軽量化も突き詰めたので、総重量は3.6kgと、全体の軽量性に置いても「日立史上最高」となっています。
なお、他社もそうですが、300Wクラスの機種は、ホースが(サイクロン並みの)小径になるため、収納性も良くなります。
紙パックの容量は、集塵容量は1.3Lと多少小さめです。
重さと両立はできない部分ですので、ここは妥協するべき部分です。
掃除機のパワーも、370Wです。
数値として見ると、軽量化のため、下位機種よりパワーは低めです。
ただ、軽量化のため高性能小型ファンモーターを専用開発するなど、こだわりがある機種です。
実際、カーペットでもこの水準で問題ないですし、軽量機だけで比べれば、他社よりパワーがあります。
掃除機のヘッドは、自走式の「パワフルスマートヘッド light」です。
こちらも、自走式で、、2021年機からは「毛がらみがしにくい」からまんブラシになりました。
その上で、、掃除機が床に張り付いてしまい動きにくくなると言う欠点を克服するダブルシンクロフラップや、拭き掃除機能も搭載です。
一方、2021年機に限りますが、緑色LEDの「ごみくっきりライト」が装備です。
フローリングなどのハードフロアに限られますが、緑色だと、ゴミ残りが見えやすい特性があります。
ダイソンもスティック型で、レーザーLEDを採用しますが、方向性は同じです。
センサーは、この機種も床の種類を感知するセンサーが搭載です。
吸引力の持続性は、一方、小型化したため、「パックチリ落とし機構」は未装備です。
メーカーは、もともと紙パックは小さめのため、不要と判断したのかもしれません。
静音性も、特別に高める工夫がなされるため、騒音値は51デシベルとかなり優秀です。
排気フィルターも、集塵フィルターとアレルオフフィルターをダブルで搭載されます。
これらの点で、清潔性の点も下位機種より優れています。
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以上、日立の紙パック式掃除機CV-KP900シリーズの紹介でした。
小型軽量で、静音性も高い機種ということで、お年寄りやマンション暮らしの方用の2台目の機種として向いている機種です。
1-2・パナソニックの紙パック式の比較
続いて、パナソニックの紙パック式掃除機を比較します。
同社は、「お年寄りより向け」の紙パック式掃除機を新しく開発するなど、再び、この分野に力を入れつつあるメーカーです。
【2022年2月発売】
10・Panasonic MC-PJ21G-N
¥25,000 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
【2021年2月発売】
11・Panasonic MC-PJ20G-N
¥22,200 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.3リットル
吸込仕事率: 600W
騒音値:65〜約60dB
フィルター:アレル物質抑制フィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:2.7kg
スティック重量:1.6kg
本体サイズ: 243×348×198mm
MC-PK21Gは、パナソニックの紙パック式の中級モデルです。
なお、本機も新旧両機種あります。
今年度は、ヘッド脇のローラーについて、毛がからみにくい新加工がなされました。
進化とは言えますが、マイナーチェンジなので、値段で決めて良いかと思います。
掃除機のパワーは、600Wです。
小型機としては、最も仕事率がかなり高く、吸引力の点では、問題を感じることは少ないでしょう。
本体の重量は、十分に軽量と言える、2.7kgです。
ただし、ホース・ヘッド込みの総重量は、4.3kgです。
したがって、紙パック1.3Lクラスの小型機ですが、ホースなどの軽量化を突き詰めていないです。
むしろ、足で外せる「親子のノズル」を搭載し「すき間対応力」を高めるなど、利便性を重視します。
三菱同様に「壁際集じん」も得意な構造ですから、「最近の掃除機のトレンド」はおさえています。
その点で言えば、「小型ながら、重いけど、パワーがある」という、わりと特殊な機種です。
紙パックの容量は、下位機種と同じで1.3リットルと小さな機種です。
この点で、どちらかと言えば2DKまでのマンションに向いた機種と言えます。
掃除機のヘッドは、自走式のパワーノズルです。
同社は、Y字型ブラシが特徴的で、しっかりゴミをかき出します。
ブラシ配置的に、隅の対応もわりと良さそうです。
また、巻き上がったゴミを吸引する「エアダストキャッチャー」の工夫は独自です。
パナソニックは「床上30cmのホコリの吸塵」という部分にメーカーとしてこだわりがあります。
一方、日立の「カルふきブラシ」のように、フローリングの拭き掃除効果があるノズルです。
しかし、ヘッドを90度曲げられない点や、吸引力の面でなど日立の「かるパック」に及ばない部分もあります。
吸引力の持続性は、課題です。
空気経路が詰まりにくいバスケット構造は持つものの、「紙パック長持ち機構」のようなものは未搭載になります。
静音性は、最小60デシベルです。
強運転では65デシベルですが、キャニスター式としては平均的な数字でしょう。
一方、床面からノズルが離れると自動的に運転を停止する「アイドリングオフ機能」が省エネ機能として付属します。
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以上、パナソニックのMC-PK21Gの紹介でした。
2万円前後の自走式機種として他機種と比べると、やや機能面で競争力が無い機種だと思います。
小型機としてパワーがあるのが特長ですが、集塵容量が1.3リットルとかなり少ないわりに、総重量があります。
その点から、パナソニックの機種から選ぶ場合は、上位機種のほうがオススメです。
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なお、本機には、3種類の下位機種があります。
【非自走式】
【2022年発売】
12・Panasonic MC-PJ21A-C
¥15,986 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
【2021年発売】
13・Panasonic MC-PJ20A-C
¥13,800 楽天市場 (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.3リットル
吸込仕事率: 580W
騒音値:65〜約60dB
フィルター:アレル物質抑制フィルタ
ヘッド:エアタービン式
本体重量:2.7kg
スティック重量:1.3kg
本体サイズ: 243×348×198mm
第1に、MC-PK21Aとその旧機種です。
本体構造はほぼ同じですが、ヘッドが自走式ではないエアロノズルです。
旧式ヘッドなので、自走しないほか、「親子のノズル」や「ふき掃除」、「アイドリングオフ機能」などの諸機能も省略です。
その分「安い」のですが、他社機では(型落ちならば)この値段で自走式も選べる点をふまえても、あまりオススメしません。
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【2016年発売開始】
14・Panasonic 掃除機 MC-PB6A
¥9,980 楽天市場 (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.3リットル
吸込仕事率: 470W
騒音値:68〜約60dB
フィルター:----
ヘッド:エアタービン式
本体重量:3.0kg
スティック重量:1.3kg
本体サイズ:243×348×196mm
第2に、MC-PBH6A-AHです。
2020年まで長きにわたって販売されてきた、同社の入門機です。
ただ、すでに販売終了です。機能的にも陳腐化してきており、やはり選択肢にはなりません。
【2021年11月発売】
15・Panasonic ゴールド MC-PJ210G-W
¥ 33,064 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
【2020年10月発売】
16・Panasonic ゴールド MC-PJ200G-W
¥ 28,006 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.4リットル
吸込仕事率: 570W
騒音値:62〜約56db
フィルター:アレル物質抑制フィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:2.8kg
スティック重量:1.7kg
本体サイズ: 264x365x196 mm
MC-PJ210Gは、パナソニックの中級グレードの電気掃除機です。
新旧両機種あります。新機種については、掃除機裏のローラー部分を「特殊加工ローラー」としています。「毛からみ」を防ぐための工夫となります。
ただ、この値段差ならば旧機種かと思います。
本体の重量は、2.8kgです。
「そこそこ軽量」といった感じです。ただ、3kgを切ると軽量性を感じられやすいのは確かです。一方、ホース・ヘッド込みの重量は、4.5kgです。
日立の「かるパック」ほど軽量化は突き詰めていないので、2Fがある自宅は不利でしょう。
紙パックの容量は、一方で、1.4リットルです。
「そこそこ多め」といった感じです。一軒家でも問題ないでしょう。
掃除機のパワーは、この機種は、吸込仕事率が540Wです。
標準をクリアした程度のパワーです。ただ、絨毯も問題なくいけます。
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結論的にいえば、日立の軽量な上位機(かるパック)に比べると、ホースの小径化などの吸込仕事率(パワー)を犠牲にせず、重さと集塵容量のバランスを重視した機種と言えます。
2階や階段など、掃除機の持ちはこびがない環境ならば、掃除力はこちらの方が高そうです。絨緞の多い平屋・マンションならば、こちらもよい選択肢となります。
掃除機のヘッドは、自走式ヘッドを搭載する製品です。
同社独特の「V字型ブラシ」を採用します。その上で、マイナスイオン発生プレートを付けており、静電気で張り付いた菌を剥がすという機能性も付与されます。
吸引力の持続性は、他社に比べて、あまり工夫がない機種です。
軽量化・小型化を優先したためでしょう。
センサーは、パナソニックは、このグレードの機種から「クリーンセンサー(旧名:ハウスダスト発見センサー)」が搭載されます。
これは、パナソニックの掃除機の売りです。
このセンサーは「ノズルのほこりの吸入量」を測るセンサーで、みえないゴミや花粉が掃除している箇所に残っていないかどうかを手元のランプで知ることができる機能です。
パナソニックのハウスダスト発見センサーは、約20マイクロメートル以上の目に見えない微細な花粉やダニのフンなども検知できる性能です。
これは他社の製品には付属しませんので、アレルギー対策やペットを飼っているご家庭などに、この機種が向くでしょう。
排気フィルターは、アレル物質抑制フィルターが搭載されています。
また、パナソニック独自の便利機能として、紙パックを捨てる際に、手をゴミパックに触れなくても良い構造になっているという点があります。ゴミ捨ての時に、ゴミに手を触れなくて良いのは嬉しいです。
静音性は、小型モデルとしては最小値で55デシベルと、標準よりも音が静かといえるモデルです。
小型機種としては優秀です。
エコ性能も、この機種も、掃除機を持ち上げたときに自動停止するアイドリングストップ機能が付属します。
また、ハウスダスト発見センサーと連動して、ゴミの量によって掃除機のパワーを自動調節する機能も付属します。
その他、利便性の面では、下位機種にもみられた足でノズルが外せる構造やアイドリングオフ機能に加えて、隙間掃除に便利なLEDライトの搭載が目新しいです。
収納面でも、ホースを本体に引っかけて直立させられる構造は便利そうです。
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以上、パナソニックのMC-PA100G-Wの紹介でした。
軽量性と集塵容量のバランスが取れている点で「一軒家でも対応できる軽量機」と言えそうです。
魅力は「ハウスダストセンサー」の搭載です。ペットなどのアレルゲン対策として掃除をする場合は、この点で有利です。
抗菌性も重視していますし、隅までゴミがとりやすい新形状の自走式ヘッドなどもこの点で有利に働くと思います。アレルギー対策として考えるならば有力な選択肢でしょう。
【2021年8月発売】
17・パナソニック MC-JP840K-W
18・パナソニック MC-JP840K-C
¥43,000 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
【2020年8月発売】
19・パナソニック MC-JP830K-W
20・パナソニック MC-JP830K-C
¥44,800 楽天市場 (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.2リットル
吸込仕事率: 300W
騒音値:62〜約59dB
ヘッド:自走式
本体重量:2kg
スティック重量:1.5kg
本体サイズ: 195×383×191mm
MC-JP800シリーズは、パナソニックの最上位機です。同社のJコンセプトシリーズの一角です。
Jコンセプトシリーズは、「ガラパゴス(日本市場専用)」に開発された掃除機です。
ガラパゴス化はマイナスの意味で使われることが多いですが、パナソニックは、日本市場で成功した技術を世界にも売っていく、という逆転の発想を取っています。
腰痛の方にも持ちやすい、ロングハンドルほか、面白い工夫もあります。
なお、新旧両機種ありますが、新機種のみハンドル(持ち手)部分に無機抗菌剤を練り込んだ抗菌仕様になっています。時代に合わせた形で、最近の家電に多いです。
本体の重量は、2kgです。
今回紹介する掃除機では、本体部分は、最軽量です。
また、元々お年寄り向けに開発された商品ですので、持ちはこびがしやすいという点で定評があります。ホース・ヘッド込みでも、3.5kgです。
重さの点では、日立などと同じく、スティック部分やホースの軽量化も施され、持ちはこびの容易さでは、三菱に並びます。
紙パックの容量は、1.2リットルです。
他社製品の場合と同じく、軽量モデルは、ゴミ捨ての頻度の面では妥協が必要です。
掃除機のパワーはは、吸込仕事率が300Wです。
軽量化を優先したためです。もちろん、毛の長いカーペットなどの掃除もできる機種ですが、パワフルとはいえません。
ただ、この仕事率としては、かなり細いホースを使うなど、取り回しやすさには高い配慮があります。このあたりはバーターです。
掃除機のヘッドは、自走式(パワーノズル)です。
また、ヘッドは、2020年新開発の「からまないブラシ」です。
中心部でローラーを2つに分けて、配置も円錐型にしてあります。これにより、髪の毛やペットの毛が劇的に絡みにくくなっています。
キャニスター式掃除機は、完成された家電であまり進化がないですが「毛がらみ」という誰もが不快になる部分にメスを入れたことは、高く評価でき、進化と言えます。
新機構の搭載により、重さは200gほど増えたのですが、もともと軽いですし、問題ないでしょう。
機能性の部分では、従来機と同じで、フローリングの「ふき掃除」を再現できる機能が搭載されます。
そのほか、ヘッド部分にはライトが搭載です。
センサーは、ハウスダスト発見センサーも搭載です。
ペットなどがいるご家庭でも安心です。衛生的にも嬉しいです。
吸引力の持続性は、反面、あまり工夫がない機種です。
軽量化を最優先したためでしょう。
紙パックが1.2Lという小型であることをふまえても、どちらかと言えば、一軒家などの2台目の掃除機として買われるのが良い機種かなと思います。
排気フィルターは、この機種もアレル物質抑制フィルターが搭載であり、問題ありません。
静音性は、一方で、最小59dBです。
悪くはないですが、従来よりややうるさいです。日立の軽量機(51dB)とは差があります。
これは、新型ヘッド採用のためと思われ、利便性を優先したのだと思います。
そのほか、掃除機の収納も、アタッチメントを使って縦置きできるような仕様です。
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以上、Jコンセプトシリーズの掃除機でした。
小型・軽量性の面でとても優れており、家庭用の2台目として向いている機種だと思います。絨毯にも対応できます。
一方、使い勝手の部分で注目するべきは、「からまないブラシ」と「ロングハンドル」の採用です。
前者は、今までの掃除機が見落としていた部分にメスを入れた点が評価できます。
後者も、掃除機をかける際に、あまり腰を曲げる必要がなくなり「よりお年寄りに優しい」仕様と言えます。腰痛症を患っている方には、おすすめできる変化でしょう。
ただ、紙パックは小さいので、大きなご自宅の場合は、家庭用の「優れた2台目」としておすすめできる機種です。
1-3・東芝の紙パック式掃除機の比較
続いて、東芝ライフスタイルの紙パック式の掃除機です。
【2021年4月】
21・東芝 紙パック式掃除機 VC-PJ9-R
¥20,246 楽天市場 (3/25執筆時)
【2019年2月】
21'・東芝 紙パック式掃除機 VC-PH9-R
¥18,780 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量:1.2リットル
吸込仕事率:350W
騒音値:65〜約61db
ヘッド:自走式
本体重量:2.3kg
スティック重量:1.4kg
本体サイズ: 210×323×194mm
VVC-PJ9は、東芝の紙パック式では、現在最も安いモデルです。
東芝は、マイディア系列になって、紙パック掃除機のラインナップを整理しましたが、その結果登場した「入門機」となります。
なお、新旧機種ありますが、主な違いは、ブラシに抗菌処理をなしたことです。時代のニーズですが、マイナーチェンジですし、値段で決めてOKです。
本体の重さは、2.3kgです。
軽量化を重視した機種であり、スティック・ヘッドを含めても3.7kgです。
自走式の小型機は、各社とも「合計4kgを切る水準」としています。
掃除機のパワーは、350Wです。
東芝も掃除機メーカーとしては「古参」ですが、こちらは、パワーはさほど重視しない機種です。
その代わり、カーボンヘッドを採用するなど、全体の軽量化に力を入れています。
一方、スキマノズルや壁際の掃除は、工夫があるパナソニックなどに比べると革新性はイマイチです。
ただ、スティックが6.5cmのすきままではいるフラット構造は、他社よりかなり柔軟性が高いです。
掃除機のヘッドは、東芝はこの価格帯のモデルから自走式カーボンヘッドが搭載になっています。
東芝はヘッドの軽量化を重要視しています。そのため、取り回しは良いです。
一方、東芝は、センサーも「売り」な機種がありますが、こちらは床面検知センサーなどは非搭載です。
紙パックの容量は、1.2リットルになります。
世帯用としては、小さめです、どちらかと言えば「サブ機」の水準です。
静音性は、最小運転時でも61デシベルです。
他社水準より音は大きめで、静音性は重視されない設計です。
吸引力の持続性は、紙パックのゴミを落とすような構造は明示的には搭載されません。
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以上、東芝のVC-PH9の紹介でした。
小型モーターの搭載によるヘッドの軽量化は評価ができます。ただ、世帯用としては集塵容積が少なめで、パワーも「じゅうたんが得意」というよ「対応できる」というレベルです。
軽量化に伴い、静音性も多少犠牲になっていますし、良い部分とイマイチな部分が混在して評価が難しいですね。最終的なオススメ機種については、最後に改めて考えたいと思います。
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【2020年4月発売】
22・東芝 紙パック式掃除機 VC-PJ7A-N
¥15,292 楽天市場 (3/25執筆時)
【2019年2月発売】
22’・東芝 紙パック式掃除機 VC-PH7A-N
¥20,517 楽天市場 (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量:1.2リットル
吸込仕事率:350W
騒音値:65〜約61db
ヘッド:エアタービン式
本体重量:2.3kg
スティック重量:1.3kg
本体サイズ: 210×323×194mm
なお、この製品はVC-PH7という姉妹機があります。
新旧機種ありますが、本機の場合も、ブラシの抗菌化がなされた点のみの違いです。
「フローリングターボヘッド搭載モデル」とありますが、要するに、自走式ヘッドを未搭載ということです。
そのほか、2WAYブラシが未搭載で、持ちやすい「らくわざフリーグリップ」も採用されないため、価格差を考えても、あまり、オススメはできません。
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【2019年11月発売】
23・東芝 紙パック式掃除機 VC-PH65A-W
¥11,681 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量:1.2リットル
吸込仕事率:340W
騒音値:65〜約61db
ヘッド:エアタービン式
本体重量:2.3kg
スティック重量:1.3kg
本体サイズ: 210×323×194mm
さらに、特定量販店限定ですが、VC-PH65A(W)として、特売価格で売られる製品もあります。
本機については、スペック上吸込仕事率を10W下げていますが、VC-PH7とは明確な相違点が見られません。
ただ、いずれにしても、自走式を採用しないタイプなので、見どころには欠けるでしょう。
次回の予告!
紙パック式掃除機のおすすめ結論的にこの機種!
というわけで、今回の記事では軽量コンパクトな紙パック式の掃除機をレビューしてきました。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
1・紙パック式掃除機の比較 (1)
1-1:日立〈日本〉
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:東芝 〈日本〉
2・紙パック式掃除機の比較 (2)
2-1:三菱電機 〈日本〉
2-2:シャープ〈日本〉
2-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-3:おすすめ機種の提案【結論】
続く2回目記事【こちら】では、三菱・シャープ・アイリスオーヤマの紙パック式掃除機を紹介します。
これらも良い掃除機なので、引き続きご覧ください。
掃除機の軽さ ★★★★★
操作性の良さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
集塵力の強さ ★★★★★
センサー性能 ★★★★★
吸引力の持続性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、ここまで紹介した全機種から、目的別・サイズ別・予算別に、最もおすすめな機種を提案していきたいと思います。
2回目記事は→こちら
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