今回のお題
最新掃除機で最も使い勝手が良い機種はどれ?
どもAtlasです。
今回は、2023年4月現在、最新の掃除機の選び方についてのまとめ記事です。
1・サイクロン式の掃除機の比較
・タイプ:車輪型(キャニスター)
・紙パック:不要
2・紙パック式の掃除機の比較
・タイプ:車輪型(キャニスター)
・紙パック:必要
3・コードレス掃除機の比較
・タイプ:スティック型(手持ち)
・紙パック:選択可
4・ロボット掃除機の比較
・タイプ:ロボット型
・紙パック:不要
5・おすすめ掃除機の選び方 【まとめ】
・結論的な掃除機の選び方の解説
このブログ「モノマニア」では、家庭用の掃除機について、以上のような比較記事を書いてきました。
最新機種だけで100機前後、型落ちを合わせると200機以上は比較しています。
今回は5回目の記事で「結論編」です。
ここまで紹介した全ての掃除機から目的別・価格別におすすめの掃除機を「まとめ」ます。
ーー
例えば「3LDKの部屋の場合、サイクロン式と紙フィルタ式ではどちらを選べば良いのか?」など、目的や予算に合わせて、改めておすすめを提案するつもりです。
1・小型の掃除機
=1DK以下、2台目のサブ機向き
2・大きめ掃除機
=2DK以上、戸建て向き
3・アレルゲン対策に強い掃除機
= 動物を飼っている家庭むき
4・激安な掃除機
= 1人暮らし初心者向き
5・ロボット掃除機
=掃除のアシスト
その上で、お住みになっている住居の広さ(一戸建て・マンション・ワンルーム)や、床材(フローリング・畳・カーペット)などに注目しながら、Atlasが最適と思う機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
1・1DKまでに向く小型掃除機
はじめに、ワンルームマンションを含めた1DKまでの住宅にお住まいの方や、一軒家などの2台目の掃除機(サブ機)として購入する場合に向いている「小型軽量な掃除機」の選び方です。
これらの用途の場合は、それほどパワー(仕事率)や、ゴミ箱の容量は必要ないでしょう。
むしろ「軽量性・操作性」を重要な指標としながら選ぶことが「ポイント」となります。
それをふまえた場合、候補に挙げられるのは、次の3機種です。
【サイクロン式】
【2022年6月発売】
1・東芝 トルネオ ミニ VC-CF31-R
¥24,567 楽天市場 (4/26執筆時)
【2020年6月発売】(本体性能は同じ)
1・東芝 トルネオ ミニ VC-CF30-R
¥41,570 楽天市場 (4/26執筆時)
【2019年2月発売】(本体性能は同じ)
1・東芝 トルネオ ミニ VC-C7-R
¥ 19,648 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率: 290 W
騒音値: 63dB〜約58dB
フィルター:高集塵プリーツフィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:2.2kg
スティック重量:1.3kg
本体サイズ:220x295x255 mm
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【紙パック式】
【2022年6月発売】
2・日立 かるパック CV-KP900K-N
¥27,361 楽天市場 (4/26執筆時)
【2021年6月発売】(本体性能は同じ)
2・日立 かるパック CV-KP900J-N
¥33,280 楽天市場 (4/26執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.3リットル
吸込仕事率: 340W
騒音値: 57〜約51dB
フィルター:ナノテク高捕じんP衛生フィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:2.3kg
スティック重量:1.3kg
本体サイズ: 339×207×203mm
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【スティック式】
【2022年7月発売】(ホワイト・ブラック)
3・シャープ RACTIVE Air EC-AR8-W
3・シャープ RACTIVE Air EC-AR8-B
¥31,412 楽天市場 (4/26執筆時)
【2021年7月発売】(ピンク・ゴールド)
3・シャープ RACTIVE Air EC-AR7-P
3・シャープ RACTIVE Air EC-AR7-N
¥39,800 楽天市場 (4/26執筆時)
重さ:1200グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:28分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: エアタービン式
充電時間: 80分
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これらの3機種は、どれも「サイズが小さく軽量」です。
しかし、「掃除機の仕組み」が異なります。
1・東芝トルネオミニ
=サイクロン式
2・日立 かるパック
= 紙パック式
3・シャープREACTIVE Air
=スティック式
第1に、東芝機は、「サイクロン式」です。
掃除機のサイクロン室で旋回気流を起こしてゴミを遠心分離する、比較的新しいタイプの掃除機です。
この方式は、清潔性やメンテ性が高い一方で、ゴミ捨ての頻度は紙パック式より多めです。
第2に、日立機は、「紙パック式」です。
掃除機内蔵のモーターとファンを使い、気圧差でゴミを紙パックに押し入れる、伝統的な方式です。
この方式は、一般的に、同じ値段ならば、サイクロン式より安くて高性能です。
しかし、小型機・軽量については、(市場規模の縮小で)信頼できる安い機種が減っているので、おすすめ機をあげる場合、逆に値段はサイクロンより高めです。
その上で、消耗品費がかかるほか、本体がやや大きめです。
第3に、シャープ機は、「スティック式」です。
バッテリー式で軽量なので、気軽に利用できるのが売りで、最近人気が増している形状です。集塵は、本機も遠心分離式です。
この方式は、ケーブルフリーで利用でき利便性が高いですが、バッテリー持続時間やパワーに課題があります。
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どれも、一丁一長一短がありますが、「方式の違い」をふまえつつ、これらの機種から最も「オススメ」な機種を選ぶとすると、以下のようになります。
1・カーペットに対応したい場合
【サイクロン式】
【2022年6月発売】
1・東芝 トルネオ ミニ VC-CF31-R
¥24,567 楽天市場 (4/26執筆時)
【2020年6月発売】(本体性能は同じ)
1・東芝 トルネオ ミニ VC-CF30-R
¥41,570 楽天市場 (4/26執筆時)
【2019年2月発売】(本体性能は同じ)
1・東芝 トルネオ ミニ VC-C7-R
¥ 19,648 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率: 290 W
騒音値: 63dB〜約58dB
フィルター:高集塵プリーツフィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:2.2kg
スティック重量:1.3kg
本体サイズ:220x295x255 mm
第1に、掃除する床面に、絨毯(じゅうたん)を含む場合です。
Atlasとしては、サイクロン式の東芝を推したいと思います。
本体価格は、先述のような理由から、紙パック式の「おすすめ」である日立機より安いです。
排気対策(ニオイ問題)は、しかし、洗える部分が多いサイクロン式が優ります。
利便性は、一方、紙パック式に較べるとゴミ捨ての頻度は多いため、すこし負けます。
ただ、本機は、遠心分離時にゴミをかためる「ゴミ圧縮機能」を搭載します。
そのため、ゴミが捨てやすいほか、頻度の部分でも対策があると言えます。
清潔性も、配慮があります。
本機は、性能の良い排気フィルターを装備するほか、ダストボックス内で、ゴミがまとまるため、ゴミにふれずワンボタンで捨てられる構造です。
掃除機のパワーは、吸込仕事率として290Wです。
サイクロン式は、紙パック式より仕事率が実際の吸引力より低く出ます。
310WのBe-Kより、実際の吸引力はよいでしょう。
本体の重さは、2.2kgです。
基本的に、2.5kgを切る水準の場合体感的にかなり「軽量」に感じられます。
スティックの軽量化も徹底し、自走式ヘッドの採用で、操作性も重さ以上に優れます。
コスト面でも、紙パック方式と比較すると、「消耗品」が不要というコスパ面と利便性があります。
こうした点から、紙パック式と比べて、「僅差」ですが、こちらを「推し」ました。
2・フローリング・畳のみの場合
【スティック式】
【2021年7月発売】(ピンク・ゴールド)
3・シャープ RACTIVE Air EC-AR7-P
3・シャープ RACTIVE Air EC-AR7-N
¥39,800 楽天市場 (4/26執筆時)
重さ:1200グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:28分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: エアタービン式
充電時間: 80分
第2に、床面がフローリングや畳中心の場合です。
この場合、Atlasとしては、スティック式のシャープのRACTIVE Airをおすすめします。本編で書きましたが、機能差はわずか(ハンディ移行時の利便性の改善)なので、2021年機でOKです。
掃除機のパワーは、サイクロンのスティック式は大部分の機種が、仕事率(=パワーを示す値)が非公開です。
この機種は、新型の「ターボモーター」採用で、吸引力は十分です。
絨毯に対応する必要がないならば、全く問題なく使えます。
バッテリーは、標準運転で28分持ちます。
床質でパワーを判定しての自動運転時の値です。
充電は、本体からバッテリーを取り外して、別途充電器に入れるだけです。10秒で作業完了です。
【駆動時間:35分】
SHARP バッテリー BY-7SB25
¥8,800 楽天市場 (4/26執筆時)
ただ、充電し忘れ時のストレスから解放されますし、バッテリー2個付属モデルが良いでしょう。
別々に買うと少し高いです。
なお、カーペットも「強運転」すれば、ある程度対応できます。運転時間が11分となってしまいますが、「部屋の少しだけカーペット」などの場合は問題ないでしょう。
本体の重さは、1.2kgです。
大手メーカーでデザイン性が高い機種では、この機種が日本市場で最も軽量です。
素材に軽量なドライカーボンパイプを利用できた結果ですが、これはシャープと、台湾の鴻海との提携効果です。
メンテナンス性も、割と高いです。
ゴミ捨てがより簡単な機種も他社機にはありますが、本機も手を汚さずにゴミを捨てられます。
また、壁際立てかけることで自立する構造を含めて、使い勝手をたいへん考えています。
この用途で選ぶならば、本機の完成度は最も高いと言えます。
1・サイクロン式掃除機の比較
2・紙パック式掃除機の比較
3・コードレス掃除機の比較【軽量】
なお、これらの製品の詳しい機能については、以上の記事で、より細かく説明しています。
他の機種も多く紹介していますので、よろしければ、上記の記事をご覧ください。
2・戸建て対応の「大きめ」掃除機
つづいて、大きなご家庭のメイン機になりうる大きめの掃除機の選び方です。
メイン機として利用する場合は、掃除機のパワー(吸引力)とゴミ箱の容量(集塵容量)が重要になります。
それをふまえた場合、最新モデルからAtlasの「おすすめ候補」に挙げられるのは、次の3機種です。
【サイクロン式】
【2022年発売】
4・Dyson Ball DC48 タービンヘッド TH SB N
¥30,500 楽天市場 (4/26執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.5リットル
吸込仕事率: 170 W
最大騒音値:-----
フィルター:(マイナスイオン)
ヘッド:エアータービン
本体重量:2.7kg
スティック重量:2.1kg
本体サイズ: 212 x 698 x 694 mm
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【紙パック式】
【2022年発売】(新型小型ヘッド/小型化)
8・日立 パワータイプ CV-KP300K-N
¥27,404 楽天市場 (4/26執筆時)
【2021年発売】(新型小型ヘッド)
8・日立 パワータイプ CV-KP300J-N
¥26,500 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.5リットル
吸込仕事率: 650W
騒音値: 65〜約60dB
フィルター:ナノテクP衛生フィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:3.3kg
スティック重量:1.5kg
本体サイズ: 288x256x214mm
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【スティック式】
【2023年発売】
9・Dyson V12 Detect Slim Absolute SV46 ABL
¥103,898 楽天市場 (4/26執筆時)
【2022年発売】
9・Dyson V12 Detect Slim Complete SV30 ABL ON
¥75,120 楽天市場 (4/26執筆時)
重さ:2200グラム
吸い込み仕事率: 240W(推定)
標準駆動時間:30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式
充電時間: 3 時間30分
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これらの3機種もシステムが異なります。
1・ダイソン Dyson Ball
=サイクロン式
2・日立「かるぱっく」
= 紙パック式
3・ダイソンV12
=スティック式
サイクロン式と紙パック式は、仕組み的に「絨毯に対応できるパワー」を持つだろうことは、説明不要でしょう。
しかし、コードレス型のダイソンのV12も、11気筒のサイクロンと12万回転のハイパワーモーターを搭載しています。
そのため、スティック式ながら、カーペットにも十分対応できます。
もちろん、バッテリー持続時間という「限界タイマー」はありますが、これだけの駆動時間ならば、予備バッテリーを買わなくても運用できるでしょう。
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なお、紙パック式の強力掃除については、ホースとパイプの太さにも注意してください。
なぜなら「仕事率500W」を超える「紙パック式のハイパワー機」は、サイクロン式の強力機と比べて(どのメーカーも)ホース径が15%程度太めだからです。
紙パック式でも、軽量タイプ(仕事率300W前後)では、サイクロン式と同様に径を細くしたタイプは多くあります。
しかし、ここで見ていくような、吸引力が強いタイプ(仕事率500W以上)は、モーターをフル活用する紙パック式の場合、この細さにはするのは難しいといえます。
ただ、ヘッド・本体素材の工夫で、紙パック式も軽量化はできるため、総重量において、サイクロン式と開きがあるわけではないです。
結論的にいえば、純粋に「収納時の見た目」と「取り回しやすさ」について、小径にできるサイクロン式の方が、紙パック式より「少しだけだが優れる」程度に思っておいてください。
・世帯用としておすすめできる機種
これら3機種から「世帯用のメイン機」として「Atlasのおすすめ機種」を1つ選ぶのは難しいです。
【紙パック式】
【2022年発売】(新型小型ヘッド/小型化)
8・日立 パワータイプ CV-KP300K-N
¥27,404 楽天市場 (4/26執筆時)
【2021年発売】(新型小型ヘッド)
8・日立 パワータイプ CV-KP300J-N
¥26,500 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
【2020年6月発売】(以前の幅広ヘッド)
8・日立 パワータイプ CV-KP300H N
¥25,889 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.5リットル
吸込仕事率: 650W
騒音値: 65〜約60dB
フィルター:ナノテクP衛生フィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:3.3kg
スティック重量:1.5kg
本体サイズ: 288x256x214mm
※2021年機のスペック
しかし、「費用対効果」を最大限重視して選ぶならば、日立の「かるパック」をオススメしたいと思います。
掃除機のパワーは、「モーターの日立」の評判どおり、吸込仕事率は650Wと最強です。
先ほど説明したように、仕事率は、「万能な指標」ではないですが、それでも、ここまで強い機種は他機にはないです。
一方、世帯用の掃除機の場合、パワーが強すぎると「絨毯に吸い付いてしまう」欠点があります。
しかし、日立は、強弱調整の他、上部から吸気するジェット吸引スマートヘッドというシステムを採用しており、うまく制御できています。
本体の重量は、世帯用の大型機と言うことで3.3kgです。
ただ車輪付きのキャニスター式掃除機は、むしろスティックとヘッドの重さが重要です。この機種の場合、1.5kgとこのクラスでは軽量です。
なお、2022年機はさらに軽量(2.9kg)ですが、1.3Lのゴミ容量とやや少ないほか、機能面でもやや「落ちる」ので、選ぶならば、それ以前が良いです。違いについては、詳しくは【紙パック式掃除機の比較記事】で記しました。
その上で、ヘッドに小型モーターを搭載する自走式ヘッドですから、重さを感じさせず「すいすい動かせる」でしょう。
なお、2021年機からヘッドが小型化し、(性能そのままで)小回りが効きやすくなりました。また、毛が絡みにくい新型ブラシも装備です。
ただ、旧来の幅広ヘッド(左図)も、面の掃除において素早いほか、稼働性がよいので、すき間掃除も上手に対応します。
本編でも書いたように、値段差があるうちは、旧型で良いかと思います。
メンテナンス性については、紙パック式の弱点である、ゴミが溜まると吸引力が落ちるという欠点を、独自の「パックチリ落とし機構」で緩和できており、持続性の面で優秀です。
クリーンパックフィルター GP-75F 5枚入
¥964 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
コスト面では、純正の5枚パックのフィルターはこちらです。
日立は普及品でも抗菌防臭加工があるフィルターですが、割と安めです。
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サイクロン式も、清潔性の面や、吸引力が持続する面など、優れた部分が多いです。
しかし、紙パック式と「同等」の吸引力を得たい場合、サイクロン式は、機構の複雑さゆえに、本体価格は割高になります。
「パワーのある高級機」であればあるほど、そのように言えます。
例外はありますが、5万円前後の高級なサイクロン式の場合、消耗品費としての「紙パック代」を考慮しても、数年程度では逆転できないでしょう。
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また、掃除機はモーターが経年劣化します。故障確率も増えるため、割高な方式を選ぶのは、あまり「おすすめ」できません。
例えば、10万円の掃除機を10年使うよりも、5万円の掃除機を5年で買い替える方向性の方が、満足度も高いでしょう。
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【スティック式】
【2023年発売】
9・Dyson V12 Detect Slim Absolute SV46 ABL
¥103,898 楽天市場 (4/26執筆時)
【2022年発売】
9・Dyson V12 Detect Slim Complete SV30 ABL ON
¥75,120 楽天市場 (4/26執筆時)
重さ:2200グラム
吸い込み仕事率: 240W(推定)
標準駆動時間:30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式
充電時間: 3 時間30分
「もうキャニスター式は邪魔だから嫌!」という方は、ダイソン V12 をオススメします。
普通のキャニスター式とあまり変わらないほどの重さですが、しっかりと「毛のあるじゅうたんまで掃除できる」となると、機種は限られてきますから。
とくに、本機は、フローリングに向く、スリムソフトローラークリーナーヘッドのほか、毛の長いじゅうたん用に専用設計されたモーターバークリーナーヘッドも付属します。
この目的でも間違いのない機種でしょう。
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1・サイクロン式掃除機の比較
2・紙パック式掃除機の比較
3・コードレス掃除機の比較【強力】
なお、これらの製品の詳しい機能は、以上の記事で、より細かく説明しています。
よろしければ、上記の記事をご覧ください。
3・アレルゲン対策に向く高性能掃除機
つづいて、掃除機を選ぶ際の判断基準として重視する場合が多い、ペットの毛やアレルゲン対策に向いている掃除機を考えてみましょう。
ポイントとなるのは、「強力な吸引力」のほか、見えないゴミを逃さないための「ほこりセンサーの性能」や、ニオイ対策としての「清潔性への配慮」です。
【紙パック式】
【2023年発売】
10・Panasonic MC-PJ220G-W
¥ 26,727 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.4リットル
吸込仕事率: 570W
騒音値:62〜約55db
フィルター:アレル物質抑制フィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:2.8kg
スティック重量:1.7kg
本体サイズ: 264x365x196 mm
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【サイクロン式】
【2022年8月発売】
11・パナソニック MC-SR600K-W
¥43,565 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率:
騒音値:62〜約59dB
フィルター:抗菌消臭フィルター
ヘッド:自走式
本体重量:2.6kg
スティック重量:1.5kg
本体サイズ:238×327×290mm
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【スティック式】
【2021年10月発売】
【上位機種】MC-SB85K
12・パナソニック MC-SB85K-H
12・パナソニック MC-SB85K-J
¥58,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
重さ:2000グラム
吸い込み仕事率: 150W
標準駆動時間:〜28分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 3時間0分
1・パナソニック MC-PA
=サイクロン式
2・パナソニック MC-SR
= 紙パック式
2・パナソニック MC-SB
= スティック式
3形式とも(はからずも)パナソニックから選びました。
これは同社が、この分野に長けているメーカーだからです。
自走式のヘッドと強力なモーターの採用で「吸引力が高い」のはもちろん、高性能で信頼性の高いハウスダスト発見センサーを搭載している点がポイントです。
目にみえないほこりを含めて、掃除している部分にゴミが完全になくなるとランプの色が変化して教えてくれます。これによって、ゴミの取り残しが防げます。
その点で、アレルゲン対策には最高の機種です。
なお、こうしたセンサーは他社でもあります。
【空気清浄機の選び方】の記事で昔かいたような、「空調グレード」の高感度のほこりセンサーを搭載するのは、10万円前後のダイソン最上位機を除くと、パナソニックのみです。
・アレルゲン対策でオススメな機種
これらの機種から、あえて「Atlasのおすすめ機種」を選ぶとすると、以下の機種になります。
【サイクロン式】
【2022年8月発売】
11・パナソニック MC-SR600K-W
¥43,565 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率:
騒音値:62〜約59dB
フィルター:抗菌消臭フィルター
ヘッド:自走式
本体重量:2.6kg
スティック重量:1.5kg
本体サイズ:238×327×290mm
サイクロン式のMC-SR590Kです。
吸引力やパワーの強さは、同社の紙フィルタ式と甲乙つけがたいです。
清潔性は、しかし、サイクロン式が有利です。
本機は、ダストボックスが丸洗いできるほか、ゴミにふれずにゴミ捨てができる構造です。
丸洗いできる点は、排気のニオイ防止に重要で、動物のいるご家庭には割と重要な部分です。
構造的にもフィルターレスですから、お手入れも簡単です。
その上で、抗菌消臭加工フィルタなど3種のフィルターを完備するため、排気のニオイ対策は万全です。
掃除機のパワーは、多気筒式のサイクロン式の仕事率はあてにならないです。
パナソニックの場合は、一時分離ユニットのほか、8気筒の2次遠心分離ユニットを持つ「ダブルメタル」ですので、吸引力で不満を感じることはないです。
その上で、自走式ヘッドが「からまないブラシ」です。
中央で2つ分かれる円錐型ダブルローラー構造の不思議な形状ですが、これにより、動物の毛などが、劇的に絡みにくい仕様です。
本体の重さも、2.6kgと意外と軽量です。
スティックも1.5kgですので、「重さ面で掃除するのが憂鬱にならない」という意味でも良いでしょう。
メンテナンス性も、ゴミにふれずに捨てられる「ゴミ圧縮機構」もあります。
それでも、紙パック式に比べて、ゴミ捨ての頻度が多いとは言えますが、用途上、こまめに捨てたほうが清潔でしょう。
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【スティック式】
【2021年10月発売】
【上位機種】MC-SB85K
12・パナソニック MC-SB85K-H
12・パナソニック MC-SB85K-J
¥58,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
重さ:2000グラム
吸い込み仕事率: 150W
標準駆動時間:〜28分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
充電時間: 3時間0分
なお、アレルゲン対策の「サブ機」として選ぶのならば、パナソニックのスティック式でも良いでしょう。
掃除機のパワーは、コードレスという仕組み上、キャニスター式には及びません。
ただ、じゅうたんに対応できるパワーを持ちます。毛の長いじゅうたんでも、6分間の強運転で対応できるでしょう。サブ機としてならば十分です。
その上で、「排気のニオイ対策」・「からまないブラシ」など、アレルゲン対策に欲しい機能は、網羅されますから。
重さの部分は、用途的には妥協しなければならないでしょう。ただ、バランスは良いので、利用時に疲れにくいです。
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1・サイクロン式掃除機の比較
2・紙パック式掃除機の比較
3・コードレス掃除機の比較【強力】
これらの詳しい機能については、上記の記事をご覧ください。
4・1万円前後で性能の良い激安掃除機
最後に、予算が限定された中で、できるだけ性能が期待できる機種を選ぶ場合の方法です。
前回までの記事で紹介してきた、サイクロン式・紙フィルタ式・スティック式掃除機で、ある程度信頼性の担保があり、「最安」と言えるのは次の3機種です。
【サイクロン式】
13・SHARP パワーサイクロン EC-CT12-C
¥13,993 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.35リットル
吸込仕事率:450W
騒音値:64〜約57db
フィルター:サイクロンHEPAフィルタ
ヘッド:エアタービン式
本体重量:3.8kg
スティック重量:1.2kg
本体サイズ:257x248x363mm
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【紙パック式】
【2023年発売】
14・三菱電機 Be-K TC-FJ2C-C
¥19,143 楽天市場 (4/26執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.5リットル
吸込仕事率: 500W
騒音値:65dB〜約58dB
フィルター:抗菌アレルパンチフィルタ
ヘッド:エアタービン式
本体重量:2.4kg
スティック重量:1.2kg
本体サイズ: 210x210x323mm
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【スティック式】
【2018年発売開始】
15・マキタ 充電式クリーナーCL108FDSHW
¥15,009 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
重さ:1300グラム(本体1000g)
吸い込み仕事率: 30W
標準駆動時間:標準25分
集塵方式:紙パック
充電時間: 22分
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1・シャープ・パワーサイクロン
=サイクロン式
2・三菱電機・Be-K
= 紙パック式
3・マキタ・CLシリーズ
=スティック式
こちらも「3方式」それぞれの「ベストバイ」をいったん選出しました。
共通するのは、掃除機のヘッド(吸引部)に自走式ヘッド(モーター)を搭載しないタイプです。その分、構造が簡単なので「安く買える」機種です。
そして、3機種から、目的別にさらに「おすすめ」を選ぶとすれば、以下のようになるでしょう。
1・2DK以上で利用する場合
【紙パック式】
【2023年発売】
14・三菱電機 Be-K TC-FJ2C-C
¥19,143 楽天市場 (4/26執筆時)
【2022年発売】(基本性能はおなじ)
14・三菱電機 Be-K TC-FJ2B-C
¥ 16,700 楽天市場 (4/26執筆時)
【2019年発売】(基本性能はおなじ)
14・三菱電機 Be-K TC-FXG5J-A
¥13,980 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
集塵方法:紙パック式
集塵容量: 1.5リットル
吸込仕事率: 500W
騒音値:65dB〜約58dB
フィルター:抗菌アレルパンチフィルタ
ヘッド:エアタービン式
本体重量:2.4kg
スティック重量:1.2kg
本体サイズ: 210x210x323mm
第1に、世帯用・マンション用の「メイン機」として考えているならば、三菱電機の紙パック式のBe-Kです。
新旧機種ありますが、2021年機のみハンドルに抗菌処理された点以外は、どれも同じです。
掃除機のパワーは、格安ながら吸込仕事率は500Wをキープします。
1万円前後で考える場合、サイクロン式は吸込仕事率がとくに当てにならない場合があるため、しっかりと、計算式で算出できる紙パック式のほうが、Atlasは安心と考えます。
本体の重量は、三菱は意外と健闘しており、2.4kと十分「持ち運びやすい」といえる重さです。
スティック・ヘッド・ホースを合わせた持ち手の部分も重量も1.2kgと軽いため、格安機では取り回しにメリット性があります。
メンテナンス性の面でも、紙パック式の弱点を緩和する「紙パック長持ち機構」が搭載です。
掃除機用炭脱臭紙パック5枚 (備長炭) MP-9
¥1,490 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
抗アレルゲン消臭クリーン 5枚 MP-7
¥1,404 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
純正紙パックフェルター5枚 MP-3
¥1,074 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
コスト面では、紙パックの購入コストがかかります。
純正品だと3グレードです。
一軒家だと5枚で1年〜1.5年ほどでしょう。
実際、このグレードでサイクロン式を選んでしまうと、ダストボックスが小さく、ゴミ圧縮機能がついていないので、ゴミ捨ての頻度が多くなります。
1万円前後の予算だと、(遠心分離機構の部品コストをふまえても)性能が良いサイクロン式は買えません。
気流差を利用しつつ、モーター吸引していく伝統的な方式ですが、(同じ予算なら)吸引力の高い性能の良い機種が買える点で、紙パック式を選ぶのが正解です。
2・ワンルームの場合
【スティック式】
15・マキタ 充電式クリーナーCL108FDSHW
¥15,009 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
重さ:1300グラム(本体1000g)
吸い込み仕事率: 30W
標準駆動時間:標準25分
集塵方式:紙パック
充電時間: 22分
第2に、ワンルーム住まいで、床の素材が、フローリング・ソフトフローリングの方は、マキタのスティック式が良いでしょう。
掃除機のパワーは、仕事率で30Wと強くないです。
ヘッドも、ブラシを採用しない簡素なものなので、高い吸引力は期待できません。
ただ、この製品は「家電ファン」なら誰でも知っているもので、ライフスタイル系雑誌でも定期的に取り上げられるある種の「名機」です。
こちらは、建築現場や新幹線の車内清掃で使われている製品でもあるのですが、フローリングならば、家庭でも問題なく掃除ができます。
Atlasも、若い頃、長いこと愛用していました。
本体の重量は、1kg(+スティック部分が300gほど)ですので、相当軽いです。
軽さを活かして「好きなときに、サッと取り出して」掃除できる点が、無骨なデザインともいえる、この製品が家庭用として愛される要因です。
バッテリーは、標準運転で、35分保ちます。充電は、本体から外して付属充電器でチャージします。本体は軽量なので、立て掛けるなど、吊すなど、自在です。
とにかく、「使いたくなったらすぐ使える」のは、1人暮らし向きです。
マキタ 高機能ダストバッグ(1枚入り)A-58257
¥727 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
なお、マキタは、紙フィルタ不要で、繰り返して利用可能なダストパックが使えます。この点で、コスト面でも有利と言えます。
一方、キャニスター式(車輪付き)に較べると、やはり吸引力が落ちます。
そのため、お住まいの一部にカーペットなどがある場合は、サイクロンや紙フィルタ式のキャニスター掃除機を選んだ方が無難でしょう。吸引力は「ふとん圧縮袋がギリギリ使えるほど」です。
1・サイクロン式掃除機の比較
2・紙パック式掃除機の比較
3・スティック式掃除機の比較【軽量】
これらの製品の詳しい機能については、上記の記事をご覧ください。
5・仕上げにおすすめなロボット掃除機
最後に、お掃除ロボットについて、補足的に書いておきます。
【床掃除】
16・iRobot ルンバ i2 i215860
¥ 29,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
【ぞうきん掛け】
16・iRobot Braava 390j
¥ 33,400 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
【床掃除+ぞうきん掛け】
17・iRobot ルンバ コンボ j7+ c755860
¥159,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
大きく分けて、3つのタイプがあります。
このブログでも、それぞれの比較記事があり、詳しく書いています。
ただ、ロボット型を探している方は、今回の記事は(おそらく)見ていないでしょうし、簡単にだけ、説明しておきます。
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第1に、床掃除けタイプです。
最近は、格安機でも、距離センサーとAIを利用し、部屋の間取りをセンシングして、賢く走行できるタイプが増えました。
より精度の高い上位のカメラセンサー式(Visual SLAM)、レーザーセンサー式(LiDAR SLAM)も相当値下がりしていて、メーカーを選べば、手の届く値段です。
賢くなるほど、「頭の中で正確に地図が描ける」ので、自分がどこにいるのかを理解し、走行できます.
吸引力は、ただ、後出力のハイパワー機だと、カーペット対応を謳う機種がでました。
もちろん、毛の短いもの、部屋の一部にある程度のものが限界です。完全に人間の補助なしの自動化は難しい部分はまだあります。
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第2に、ぞうきん掛けタイプです。
こちらは、「から拭き」・「水拭き」が行えるお掃除ロボットです。掃除の「仕上げ用」として売れています。
人間のふき掃除と違って「ごしごし」は無理ですが、床に待った花粉などを自動で片付けてくれるので、「お手伝い」として有能です。
掃除機と違って駆動が静かですので、夜でも大丈夫です。
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第3に、ハイブリッドタイプです。
1台で「吸引掃除」をしてから「水拭き」というサイクルをしてくれる機種です。
このタイプは、センシングで いかに「カーペットを間違えて濡らさないか」が各社の技術の見せ所です。
ルンバの場合は高いですが、半自動でよければ、エコバックスやアンカーから安めの入門機から出ます。
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結論的にいえば、ロボット式の掃除機は、メインマシンとしてはパワー不足です。
絨毯にしっかり対応できる機種はありませんし、完全に任せきりにはできません。
「ロボット掃除機だけあれば、掃除機なしでクイックルワイパーだけで足りる」ということもないです。
しかし、「整理整頓好き」な方で、部屋の床部分が常に整理されている方が、「補助的な掃除機」として使えば、掃除の回数を減らすことはできます。
Atlasは、「掃除ロボット・ぞうきんがけロボット」双方とも利用していますが、「優秀なパートナー」だと思っています。
そうした使用経験をふまえた詳しい説明については、以上の2つの記事でフォローしています。
なお、先ほどのハイブリッド型は、ロボット掃除機のほうで主に一緒に見ています。
今回の結論
最新掃除機のおすすめの選び方は結論的にこれ!
以上、今回は、いろいろな掃除機を観点別に紹介してきました。
今回は「まとめ記事」なので、おすすめ機種については、すでに、上で書いたとおりです。
全5回の長きにわたり、お付き合い頂きありがとうございました。
なお、今回紹介できなかった機種を含め、もう少し詳しく知りたい場合は、以下の個別リンクをご利用ください。
1・サイクロン式の掃除機の比較
・タイプ:車輪型(キャニスター)
・紙パック:不要
2・紙パック式の掃除機の比較
・タイプ:車輪型(キャニスター)
・紙パック:必要
3・コードレス掃除機の比較
・タイプ:スティック型(手持ち)
・紙パック:選択可
4・ロボット掃除機の比較
・タイプ:ロボット型
・紙パック:不要
5・おすすめ掃除機の選び方 【まとめ】
・結論的な掃除機の選び方の解説
6・高圧洗浄機の比較
7・スチームクリーナーの比較
また、このブログ「モノマニア」には、1人暮らし向けに必要な家電を20ジャンル以上まとめた、以上のような記事があります。
新生活でお探しのものがありましたら、上の記事もよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークで話題を共有していただければ嬉しいです。ではでは。