【今回レビューする内容】2023年 最新A4カラーレーザープリンター・複合機の価格・性能とおすすめの選び方:人気機種の画質の違いやランキング・A4カラーLEDプリンター
【比較する製品型番】NEC PR-L4C150 PR-L4F150 富士フイルム ApeosPrint C320 dw ApeosPrint C320 z Brother JUSTIO HL-L3230CDW MFC-L3770CDW CANON Satera LBP671C LBP672C LBP674C MF751Cdw MF753Cdw MF755Cdw LBP621C LBP622C MF654Cdw MF656Cdw LBP661C LBP662C LBP664C MF741Cdw MF743Cdw MF745Cdw LBP722ci LBP722ci OKI COREFIDO2 C650dnw リコー IPSiO SP C260SFL IPSiO P C301 IPSiO P C301 SF IPSiO P C200L P C200SFL 京セラ ECOSYS P5026cdw M5526cdw HP M554dn M555dn
今回のお題
高画質でトナーが安いカラーレーザープリンターのおすすめは?
ども、Atlasです。
今回は、2023年5月現在、最新のA4カラーレーザープリンタの比較です。
画質・印刷速度はもちろん、「トナーコストの安さ」には特に注目して書きました。
カラーレーザー複合機も含めて、格安機から高級機まで、各機をみていきます。
印刷コスト(純正)¥1,891
印刷コスト(リサイクル)¥429
初期付属トナー:8000ページ相当
ランニングコストは、今回、Amazonでのトナー売価を基準として、(100ページあたりの)印刷コストも独自に算出しました。
リサイクル(互換)トナーを利用する場合の数字も出したので、この部分でも、ある程度の傾向は掴めるかと思います。
コスト(純正品) ★★★★★
コスト(再生品) ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
印刷速度 ★★★★★
給紙量 ★★★★★
スキャナ性能 ★★★★★
耐久性・保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、機種ごとに比較していきます。
その上で、最後の結論では、上表のような観点から、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・A4インクジェット複合機(6色)
2・A4インクジェット複合機(4色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
今回は、このブログ「モノマニア」のプリンタの比較記事の7回目記事として書きました。
1-1・A4カラーレーザーの選び方の基本
1・印刷速度
2・ランニングコスト
3・印字品質
4・互換・リサイクルトナー
5・保証年数
具体的な製品紹介にはいる前に、あらかじめ、カラーレーザープリンタの「選び方の基本」を示しておきます。
最近の傾向をふまえて、性能面で「間違いのない」プリンターを選ぶのに重要な5つのポイントの解説になります。
以下、順番にみていきます。
第1に、印刷速度の速さです。
カラーの場合、インクを4種類、定着させる必要があります。
そのため、各社のプリンタは印刷速度にバラツキがあります。
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結論的にいえば、25枚/分前後の速度があれば、「かなり快適」に使えるといえます。
このほか、ファストプリントの速度にも違いが出ますが、そう大きくは変わらないです。
ただ、大量に重いファイルを印刷する場合、メモリー量(あるいは圧縮)は、重要なので、その部分は、記事でしっかり説明します。
第2に、消耗品のランニングコストです。
各社とも、印刷に必要なランニングコストを明示します。
しかし、定価とトナーの店頭価格とには、10%以上の価格差がある場合が普通です。
また、物価高の影響もあり、発売当初の数値と必ずしも合わない場合もあります。
今回の記事は、実際に即した価格で比較するため、最近のAmazonの実売価格から、改めてコストを算出しています。
互換トナーやリサイクルトナーを利用する場合の価格差についても、フォローするつもりです。
第3に、印刷のクオリティ(印字品質)です。
性能を大きく分けるのは、主に、トナーの種類です。
沖電気・キヤノンは、光沢感があり「写真」的な画質を出せるオイルトナーを採用します。
ビジネス文書のカラー印刷にも使えますが、とくに(普通紙への)写真印刷に強いです。
ブラザー・エプソン・富士フイルム・NEC・リコー・京セラは、オイルレストナーです。
光沢感がない代わりに、(耐水性という意味でなく、定着の部分で)滲みにくいです。
写真印刷もできますが、どちらかというとビジネス文書の印刷に向きます。
今回の記事では、こうした部分についても書くつもりです。
第4に、互換トナー・リサイクルトナーの違いです。
印字品質に関わる部分です。
リサイクルトナーは、本体を再利用し、中に(同質に近い粒状の)トナーを充填したものです。
互換トナーは、中身だけでなく本体部分も純正とは異なる互換品です。
(是非はともかく)メーカー側が挿入するICチップが「複製」できた段階で、たいていの機種で登場します。
印字品質は、ただ、カラーレザーの場合は複数の色を重ねるため、(モノクロ以上)に純正品と画質面の差があります。
純正トナーは、定着品質を上げるため特許技術で特殊加工してあるものもあります。
同じ種の加工をしたトナー粉を搭載する例はなくはないですが、正直、買う側には区別がつきません。むろん販社側も明言しません。
その上で、利用した時点でメーカー保証がなくなります。
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結論的にいえば、リスクを避ける意味では、できれば純正トナーを選びたいところです。
ただ「純正トナーとの価格差が相当ある」のも事実です。保証期間が経過し、耐用年数も間近ならば、(自己責任において)導入するのも検討することも、コスト削減のために必要でしょう。
第5に、保証年数です。
カラーレーザーは、どのメーカーも「出張修理」扱いです。
そのため、派遣料が高い(部品含めず約3万円)場合がほとんどですから、保証年数はかり重要です。
たいてい1年保証ですが、OKIなどは独自に5年保証にしているメーカーもあります。
今回は、この部分もしっかり見ていこうと思います。
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以上、比較にあたって重要視した「6点」について書きました。
このほか、「複合機」については、「スキャナ解像度」・「ADFの画質」・「FAX機能」「クラウドサービスとの連携」なども重要です。
これらについては、本編で詳しく説明していきます。
1・A4カラーレーザープリンタの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:NEC
1-3:ブラザー
1-4:キヤノン
2・A4カラーレーザープリンタの比較 (2)
2-1:キヤノン (続き)
2-2:沖電気
2-3:リコー
2-4:京セラ
2-5:HP
3・A4カラーレーザープリンタの比較 (3)
3-1:富士フイルム
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
以下、以上のようなメーカー順に、各機の説明をしていきます。
1-1・NECのカラーレーザー
はじめに、NECの製品を紹介します。
なお、同社は後ほど見る富士フイルムとOEM関係にあります。
仕様も似るので選ぶ場合は見比べてください。
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なお、以下の本文では、Atlasがおすすめできるポイントを「赤字系」で、イマイチと思う部分を「青字系」で記すこととします。
【2021年発売】
Windows 7〜10 Mac 10.7〜13.0
【プリンタ】
1・NEC ColorMultiWriter PR-L4C150
¥40,500 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
モノクロ印刷速度:31枚/分
カラー 印刷速度: 31枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:対応
内蔵メモリー:512MB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:1年(引き取り修理)
寸法:幅410×奥行430×高さ255mm
Color MultiWriter 4C150 は、NECの発売する入門機です。
PR-L5800Cの後継機として2021年に登場しました。
先述のように、富士フイルムのOEM機となるため、似た製品が発売されています。
後ほどそちらも確認します。
本体サイズは、幅410×奥行430×高さ255mmです。
カラーレーザーとしては、特に背が低い機種です。
幅と奥行はそれなりにありますが、机の下などにも収納しやすいと言えます。
印刷速度は、モノクロ・カラーともに31枚/分です。
30枚を超える、速度を感じやすいです。
内蔵メモリーは、512MBです。
この程度あれば、大規模オフィスでの共有でもない限り、問題ありません。
印字品質は、オイルレスのEA-Ecoトナーです。
同社は品質の良い重合トナーは「Super EA-Ecoトナー」として売っていました。
こちらは(おそらく)普通のトナーです。あまり強調できません。
解像度は、600dpiです。
拡張時には600×2400dpi(HQ1200)にはできます。
ただ、強調はできない水準です。
LEDプリントヘッド採用でで小型化ですが、画質は普通です。
自動両面印刷機能は、搭載です。
【純正黒トナー】
PR-L4C150-19 (6000枚)
¥13,503 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
PR-L4C150-18 (4000枚)
¥13,065 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【互換トナー 全4色セット】
PR-L4C150
¥17,860 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥230
カラー ¥1,200
互換トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥70
カラー ¥410
初期付属トナー
2500/1500ページ相当
印刷コストは、Amazonでの最近の実勢価格をふまえると、上表のようになります。
純正トナーの場合、黒印刷で100枚あたり230円、カラー印刷で1,200円です。
今回見る機種全体の「平均値」ほどの価格であり悪くないです。
互換トナーは、黒印刷で100枚あたり70円、カラー印刷で410円です。
(おすすめはしませんが)互換トナーは、相当安めです。
初期付属トナー(スタータートナー)は、2000ページ(カラー1500ページ)分です。
そこそこ多いです。
カラーレーザーは、インクも高いので、量が多いのは「プラスポイント」です。
【純正ドラム】(4色一体型)
PR-L4C150-31 (50000枚)
¥12,868 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【廃トナーボトル】(互換)
PR-L4C150-33(6000枚)
¥2,200
NECの場合、トナーとは別に、5万枚ごとにドラムの交換費用が発生します。
ここまで印刷するかたは稀でしょうから、上表ではコストに加えていません。加える場合は、カラー印刷100枚あたりで約27円の追加コストです。
4色一体型なので、黒だけなくなっても全色交換です。
このほか、6000枚ごとに廃トナーボトル交換が必要です。
こちらは互換で良いでしょう。
加味すると+36円ですが、それでも安めです。
増設トレイ PR-L4C150-02
¥47,042 楽天市場 (8/25執筆時)
給紙トレイは、250枚まで対応です。
また、1段までなら、上記の製品を増設可能です。
ネットワークは、USBのほか、Wi-Fiと有線LANに対応です。
有線LANはギガビット対応です。
スマホやタブレットは、本機に対して直接印刷できます。
AppleのAirPrintにも対応します。
耐久性は、10万ページ(または5年)となります。
他社と比べてお、そこそこの水準です。
保証期間は、1年です。
ただし、購入後2週間経つと、出張修理は有償となります。
この部分は他社とすこし異なります。
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以上、NECの PR-L4C150の紹介でした。
依然「圧倒的な本体価格の安さ」と「インクスとの安さ」で人気だった製品の最新機です。ただ、今モデルについては「やや競争力が弱くなっている」気がします。
小型で設置性が良いのが売りですが、トナーや解像度の部分に影響がみられるほか、サイズも、ブラザー・キヤノンにだいたい同じものがあります。
その点でいえば、比較を要するようになったと言えます。
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【2021年発売】
Windows 8.1〜11 Mac 10.13〜12.0
【複合機】
2・NEC ColorMultiWriter PR-L4F150
¥59,800 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
モノクロ印刷速度:31枚/分
カラー 印刷速度: 31枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:対応
内蔵メモリー:512MB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:1年(引き取り修理)
寸法:幅410×奥行430×高さ366mm
なお、この製品には、同じトナー、同じ印刷速度で「スキャナ・コピー機能」だけ付属させた、複合機もあります。
本体サイズは、幅410×奥行430×高さ366mmです。
複合機についても、引き続き、設置性が良いです。
スキャナーは、拡張しない際の、書込解像度は600dpiです。
そこそこの性能ですが、他社機により良い製品はあります。
とくに、エプソンやブラザーなど、自社無料サーバーを用意する企業と比べると、スキャン書類のクラウド転送機能はないです。メール転送もDNSの設定などをプリンタに対して行う仕組みなので、この部分は負けています。
ADF(原稿自動送り装置)も、両面原稿対応です。
速度は(業界の測定規格の)A4・200dpiの解像度の際、白黒/カラーともに、片面31面/分・両面38面/分という速度です。
両面で速度低下がないのは、CISセンサーを上下に積んでいるからですが、数字は優秀です。
ストックは、最大50枚まで可能です。
ファックスは、PCファックスに対応し、PCへの送信とPCからの発信が可能です。
そのほか、インターネットファックスにも対応できるため、PCを介在させずに、スマホなどにFaxをEメールで送れます。
速度的面は、スーパーG3に対応ですし、問題ない水準です。
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結論的にいえば、複合機の部分について、本機は特段の問題を感じません。
1-2・ブラザーのカラーレーザー
続いて、ブラザーのA4カラーレーザープリンタを比較します。
デザイン面で、家庭でも「使いやすい」機種は、ブラザーとキヤノンに多いです。
家庭で利用したいと考えている方は、ブラザーの機種は「特に注目」して良いでしょう。
【2018年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.11〜13.0
【プリンタ】
3・Brother JUSTIO HL-L3230CDW
¥22,973 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
スキャナ:
ADF:
FAX:
寸法:幅410×奥行461×高さ252mm
【複合機】
4・Brother JUSTIO MFC-L3770CDW
¥47,973 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
スキャナ:1200dpi
ADF:両面
FAX:あり
寸法:幅410×奥行509×高さ414mm
モノクロ印刷速度:24枚/分
カラー 印刷速度:24枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:対応
内蔵メモリー:256MB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
保証:1年(出張修理)
HL-L3230CDWとMFC-L3770CDWは、ブラザーのカラーレーザープリンタの入門機です。
2機種あります。
高額な方は「スキャナ・コピー機能」を搭載した「複合機」です。
この部分以外は同じなので、同時に紹介します。
サイズは、2機種で異なります。
第1に、プリンタのみの小型機は、幅410×奥行461×高さ252mmです。
本機も背丈が低く、設置性が抜良いタイプです。
NEC/富士通も小型ですが、本機も無理なく置けるカラーレーザープリンターです。
第2に、複合機は、幅410×奥行509×高さ414mmです。
ADFの部分があるため背が高いです。
ただ写真のように傾斜形状なので、見た目には圧迫感なく置けるデザインではあります。
印刷速度は、いずれの機種も、1分間に24枚分です。
平均的な速度です。
内蔵メモリーは、256MBあります。
企業でなく個人で使うならば、この水準で足ります。
印字品質は、同社は光沢感がないタイプのオイルレストナーです。
もともと、ビジネス文書向けのにじみにくい仕様でしたが、新型トナーになってからビジネス文書の発色がさらに良くなりました。
レーザープリンタとしては珍しくコート紙にも標準対応するためチラシやメニュー表などの印刷に向くでしょう。
もちろん、これはトナーに依存する部分なので、リサイクルトナーを使う場合「話は別」です。
他社と較べた場合、とくに、モノクロのテキスト印字には、ブラザーはシャープです。
ただ、普通紙へのカラー写真の印刷はオイリーなOKI・キヤノンが上位で、印字結果をみると違いが分かります。
解像度は、600dpiです。
「相当」という文字が最後に付かないのでこの解像度です。
問題ありません。
自動両面印刷機能は、小型機ながら対応です。
ビジネスにはとくに便利でしょう。
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【純正黒トナー】
TN-293BK (3000枚)
¥8,660 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
TN-297C (2300枚)
¥11,600 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【互換黒トナー】
TN-293BK (3000枚)
¥1,824 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
TN-297C (2300枚)
¥2,100 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥290
カラー ¥1,800
互換トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥60
カラー ¥330
初期付属トナー
1000ページ相当
印刷コストは、Amazonの実売価格をふまえると、100枚印刷した場合のコストは、上表の通りです。
純正トナーは、他社水準からみても、高めのコストです。
小型化でトナーケースが小さいことによる弊害です。
互換トナーは、ただ、カラーも含めて、他社並みの水準には安いです。
【純正ドラム】
DR-293CL (4本組/18,000枚)
¥12,600 Amazon.co.jp(8/25執筆時)
ブラザーの場合、18000枚の印刷でドラムユニットの交換となります。
ただ、純正でも4本セットで価格が安いので、費用的には100枚印刷あたり約70円ほどです。家庭向けとして考えると、あまり考えなくて良いレベルといえるでしょう。
給紙トレイは、250枚対応です。
追加での増設はできません。
耐久性は、10万枚です。
それほど印刷しないにしても、本体の強度を意味する数字です。ブラザーの製品としては「そこそこ頑丈」といえます。
作りは「業務用に耐えうる」と言えます。
スキャナーは、複合機のみ搭載です。
解像度は1200dpiです。
カラーレーザー複合機としてはそれなりに良いものです。
ADF(原稿自動送り装置)は、両面対応です。
今回基準としているA4・200dpiの解像度で、白黒/カラーともに、片面24面/分・両面16面/分です。
両面で少し速度が落ちるのは、CISセンサーが片面だけで往復運転になるためです。
原稿のストックは、最大30枚まで可能です。
ファックスも、複合機のみ搭載です。
PCファックスに対応し、PCへの送信とPCからの発進が可能です。
FAX自体もスーパーG3対応ですから送信も高速です。
ネットワークは、USB・Wi-Fi・有線LANに対応します。
有線LANは100BASE-Tですが、家庭用ならば問題ないでしょう。
むしろWi-Fi搭載が注目点で、家庭利用の場合、こちらのが重要です。
純正アプリがあり、スマホから直接印刷できます。Apple系ユーザーは、AirPrintで特段設定しなくても印刷可能です。
一方、ブラザー複合機は、ユーティリティでの設定で、スキャンデータを、指定したメールやクラウドへの直接転送をフォローします。
クラウドは、現在、Google Drive Evernote DropBoz OneDriveほか、メジャーなサービスは対応します。
単純にメール添付までも可能ですが、転送まで自動化できるのはポイントです。
一方、定型の取り込み設定(ジョブ登録)も可能ですので、ある程度処理の自動化はできるでしょう。これは、次に見る上位機も同じです。
保証は、1年間です。
ブラザーは出張修理でもこの期間は無償です。
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以上、ブラザーのHL-3230CDWとMFC-L3770CDWの紹介でした。
単体のプリンタの場合も、複合機の場合も、それぞれのジャンルでは小型といえ、設置性が良いです。その上で、印字品質・スピード共に高い実用性を持つと言えるでしょう。
ランニングコスト面、互換トナーはそれなりに安いですが、純正トナー利用時のカラーコストが高めである点がネックです。他社機と比較は必要でしょう。
【2018年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.11〜13.0
【プリンタ】
5・BROTHER JUSTIO HL-L8360CDW
¥43,009 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
スキャナ:
ADF:
FAX:
寸法:幅441×奥行486×高さ313 mm
【複合機(下位機)】
6・BROTHER JUSTIO MFC-L8610CDW
¥65,000 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
スキャナ:1200dpi
ADF:両面
FAX:あり
寸法:幅435×奥行526×高さ539mm
【複合機(上位機)】
7・BROTHER JUSTIO MFC-L9570CDW
¥92,230 楽天市場 (8/25執筆時)
スキャナ:1200dpi
ADF:両面
FAX:あり
寸法:幅495×奥行526×高さ559mm
モノクロ印刷速度:31枚/分
カラー 印刷速度:31枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:対応
内蔵メモリー:512MB/ 1GB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
保証:1年(出張修理)
これらは、ブラザーの中型機です。
こちらの場合、複合機タイプは、2機種あります。
上位機は、専用機と同じく増設トレイが最大4段まで対応する機種です。
その上で、他機と違って、大きな7インチパネルが付属です。
下位機は、増設トレイが最大1段までの「廉価版」となります。
液晶も3.7インチのカラータッチパネル液晶と、プリンタのみの機種と同じ仕様になります。
複合機タイプは便利ですが、大きいため一般的に「オフィス用」と考えてください。
あとの部分は同じ製品なので、同時に見ていきます。
本体の大きさは、幅441×奥行486×高さ313 mmです。
床や専用スペースに配置するサイズで、ビジネスオフィスや個人事業主向けのサイズです。
ただ、横幅が40cm強で、背丈も30cmほどなので、意外と設置できるスペースは「ある」機種です。
Atlasも職場で以前この系統の製品を利用していました。
印刷スピードは、カラーモノクロともに1分間に31枚と十分です。
この価格クラスでは最速機種の1つです。
内蔵メモリーは、512GBです(複合機は1GB)。
後から増設はできない仕様ですが、512GBもあれば十分でしょう。
印字品質は、下位機種同様に、新規格のオイルレストナーです。
従来よりビジネス文書の発色が良くなっています。コート紙にも対応します。
さらに、PostScript 3互換であるため、DTPなどにも向いた仕様です。標準搭載のフォントもかなり多いです。
解像度は、下位機種同様です。
自動両面印刷機能は、こちらも対応です。
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【純正黒トナー】
TN-493BK (4500枚)
¥8,370 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
TN-493C (4000枚)
¥16,654 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【互換トナー】
TN-493 (4本組 4000枚)
¥6,830 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正ドラム】
DR-491CL (4本組 30,000枚)
¥15,273 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥190
カラー ¥1,440
互換トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥40
カラー ¥200
初期付属トナー
3000/1800ページ相当
印刷コストは、Amazonの実売価格をふまえると、100枚あたりの印刷コストは上表の通りです。
純正トナーは、黒印刷は十分に「安い」といって良い水準です。
一方、カラーは1400円を越えてきますので、平均値、あるいは、それより若干ながら高めです。
ドラムは1.8万枚で交換で、100枚あたりで30円です。
互換トナーは、中型のカラーレーザー全体で比較しても「最安水準」です。
ただし、先述のように、ブラザーの新型は、改良インクを採用した新トナーなので、「真の画質」を得たいならば、純正トナーを使うべきでしょう。
初期付属トナーは、下位機種はブラック3000枚・カラー1800枚が初期添付されます。
かなりの量なので、「カラーはたまに」という方にも(逆に)おすすめです。当分補充は不要でしょうから。
なお、ブラザーも、3万枚ごとにドラムの交換が必要です。
それを勘案すると、カラー印刷100枚で80円ほどのコストアップになります。
さらに、50000枚ごとにトナーボックスと、13万枚でベルトユニットの交換が必要です。ただ、ここまでの枚数使用する方は個人だと少ないと思います。
・brother LT-340CL(250枚)
¥12,000 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
・brother LT-340CL(500枚)
¥18,909 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
・brother TT-4000 (2080枚)
¥105,770 楽天市場 (8/25執筆時)
トレイの給紙容量は、250枚です。
先述のように、複合機の下位機種だけは、増設が1段までです。
あとは、多段対応です。
ブラザーはこの価格帯の製品から500枚までの増設トレイを装備できるため、利便性は高いと言えます。2080枚まで一挙に増設できるセットもあります。
・brother 接続ユニット TC-4000
¥7,400 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
なお、2080枚増設のTT-4000を導入する場合のみ、接続ユニット(TC-4000)も必要です。
スキャナーは、複合機タイプだけの搭載です。
解像度は1200dpiですので、水準として良いです。
ADF(原稿自動送り装置)も、両面対応です。
A4・200dpiの解像度で、白黒/カラーともに、片面31面/分・両面28面/分という速度です。Dual CISセンサーなので、両面でも高速です。十分でしょう。
ファックスは、PCファックスに対応し、PCへの送信とPCからの発信が可能です。
そのほか、このグレードから、インターネットファックスに対応できるため、PCを介在させずに、スマホなどにEメールで送れます。
ネットワークは、USB・Wi-Fi・有線LANに対応します。
有線LANは、ギガビット対応です。
保証は1年保証です。
耐久性は、下位機種より伸びて20万枚と十分です。
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以上、ブラザーの中型機の紹介でした。
高速な印刷速度とクオリティの高い印刷が魅力の機種です。
純正トナーを利用する場合、カラー印刷は見どころがあまりないコスパですが、モノクロ印刷はわりと安めです。
初期付属トナーも多めですから、普段はモノクロしか使わないが、たまにカラーを利用したいという場合、消耗品コストの面で有力な選択肢の1つでしょう。
1-3・キヤノンのカラーレーザー
続いて、キヤノンのカラーレーザープリンタと複合機を見ていきます。
ブラザー同様、個人ユーザーに支持を受けることが多いです。
【2019年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0
【プリンター】
8・CANON Satera LBP621C
¥26,414 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
モノクロ印刷速度:18枚/分
カラー 印刷速度:18枚/分
両面印刷:なし
【プリンター】
9・CANON Satera LBP622C
¥49,800 楽天市場 (8/25執筆時)
モノクロ印刷速度:18枚/分
カラー 印刷速度:18枚/分
両面印刷:対応
給紙トレイ:150枚
内蔵メモリー:1GB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:1年(訪問修理)
寸法:幅430x高さ287x奥行418 mm
LBP621Cと LBP622Cは、キヤノンのカラーレーザープリンタです。
2機種ありますが、いずれも、単体のプリンタタイプで、印刷速度と自動両面印刷の対応の部分だけが違います。
本体のサイズは、両機とも幅430x高さ287x奥行418mmです。
縦横の幅は、それなりにある機種です。
ただ、上方面に傾斜があるので、高さについては圧迫感は感じにくいです。
印刷速度は、 LBP621Cは 18枚/分、LBP622Cは、21枚/分です。
ここまでみた他社の入門機と比べて、キャノンは遅めです。
メモリーは、1GBと多いです。
その上で、記述言語は、PCと作業負担を分担できるCARPS2です。
そのため、ファイルサイズの大きい原稿などについて印刷時の「もたつき」のなさは、逆に期待できます。
印字品質は、解像度でいえば600dpiです。
また9600dpi「相当」まで、拡張ができます。
ただし「相当」と付く場合、TVでいう「超解像度」のような味付けをした印刷です。
速度も遅くなるため、今回はあまり重視して比較していません。
印字品質は、特徴があります。
キャノンはオイルトナーだからです。
オイルレストナー採用機と比べると、写真の発色とのりは良いです。
この部分はコニカミノルタの評判が良かったのですが、家庭用・小規模事業者に向いたシリーズは撤退しました。写真重視ならば、キャノンや後で見るOKIは「おすすめ」です。
逆に、文字混在文書・ビジネスカラー文書のくっきり感は、オイルレストナーが良いので、一長一短です。
両面印刷は、対応します。
紙コストの削減となるでしょう。
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【純正黒トナー】
CRG-054HBLK (3100枚)
¥9,110 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
CRG-054HCYN (2300枚)
¥9,580 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【互換トナー】
CRG-054H (4本組)
¥8,874 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥290
カラー ¥1,540
互換トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥70
カラー ¥360
初期付属トナー
680枚分 (黒910枚)
印刷コストは、執筆時現在のAmazonの実勢価格からすると上表の通りです。
純正トナーは、全体の平均値には及ばないコスパです。
ただ、本機は小型機なので、そういった機種同士で較べる場合、カラーも、黒印刷も「悪くない」といえます。実際、似たようなサイズのブラザー機より安いです。
互換トナーも、安いです。
繰り返しますが、互換トナーに「リスク」があるのは、他社同様です。
初期付属トナーは、680枚です。
他社よりだいぶ少ないので、インク交換はすぐなくなるでしょう。
給紙容量は、コンパクト型なトレイのため150枚です。
この部分は他社の小型機に負けます。
使い勝手はイマイチでしょう。
ネットワークは、USBと有線LAN、そして、Wi-Fiも対応です。
スマホとの連携も便利でしょう。有線LANはギガビット対応です。
本体の耐久枚数は、非開示です。
業務用の場合、開示される場合が多数ですが、キャノンは最高級機を除けば(伝統的に)示しません。
保証は、1年です。
しっかり出張修理です。
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以上、LBP621Cと LBP622Cの紹介でした。
難点は、小型機としても印刷速度がライバル機よりも遅い部分です。
ただ、家庭や個人事業主の方などで過度に速度が不要の方は、メモリ量の多さと独自の高速ドライバの採用で、重たいファイルの印刷時は、逆にメリット性があるとも言えます。
その上で、設置性の良さと、家庭向きのデザイン性は、ライバルを「出し抜く」この機種の武器と言えます。
写真に秀でるオイルトナー機でもあるので、「家庭用」として候補にしやすいでしょう。
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【2021年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0
【複合機・FAXなし】
10・CANON Satera MF654Cdw
¥62,730 楽天市場 (8/25執筆時)
スキャナ:600dpi
ADF:片面
FAX:
【複合機・FAX付き】
11・CANON Satera MF656Cdw
¥59,283 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
スキャナ:600dpi
ADF:両面
FAX:あり
モノクロ印刷速度:21枚/分
カラー 印刷速度:21枚/分
給紙トレイ:150枚
両面印刷:搭載
内蔵メモリー:1GB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
保証:1年(訪問修理)
寸法:幅451x高さ413x奥行460 mm
キヤノンも、上で紹介したLBP622Cを「複合機」へと改装したモデルがあります。
印刷速度や、印刷コストなどの部分は、それらと同じです。
本体のサイズは、幅451x高さ413x奥行460 mmです。
縦方向に大きいため、家庭にはすこし大げさでしょう。オフィス向けです。
スキャナ・コピー機能が付くため、複合機には5インチのタッチパネル液晶が付属です。
他社機より液晶が大きい点も見所です。
スキャナは、解像度的には600dpiです。
最大解像度的に他社より少し弱いですが、仕事用ならば問題ありません。
ADFは、両機種とも搭載ですが、下位機は片面ADF、上位機は両面ADFです。
今回基準としているA4・200dpiの解像度で、1分間に白黒27面・カラー14面です。
両面の場合、モノクロ52面、カラー94面です。
高速ですが、コピー時の速度なので、PCにデータを送る場合は少し差が出るかもしれません。ただ、それでも、かなり速いでしょう。
ファックスは、上位機のみ付属です。
スーパーG3高速通信に対応するほか、PCでの送受信(閲覧・起稿)が可能です。
ブラザーの上位機に比べると、Eメールとしての配信機能はありません。
ネットワークは、USBと有線LAN、そして、Wi-Fiも対応です。
一方、キヤノン機もPCの介在なしに、Eメールや供給フォルダにデータを送れるSEND Lite機能があります。
ただ、自社サーバーを用意しない点でブラザーと異なります。つまり、プリンタ単体で外部クラウド(DropBoxほか)へのスキャンデータの転送は不可です。
メール転送も、PCを介してサーバ設定が必要ですのでやや高度でしょう。
この部分の利便性は、ブラザーに少し負けると言えます。
使用するトナーや印刷速度などについては、上で紹介した「単機能プリンター」と同じです。
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以上、キヤノンのMF642Cdw などの紹介でした。
プリンターとしての部分は、ブラザーの複合機に(引き続き)及ばない機種です。
その代わり、大きな液晶パネルなど外観部分を含めた利便性を高めています。
とくにスキャナのADFは基本性能が良いため、「複合機」として総合評価するならば、この機種は「買って後悔しない機種」と言えるでしょう。
クラウド対応の部分は残念ではありますが、個人用ならば(まあ)問題ないでしょう。
なお、魅力なのは、両面対応ADFが付属する上位機です。
【2022年発売】(旧機種もあり)
Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0
【プリンタ】
12・CANON Satera LBP671C
¥74,534 楽天市場 (8/25執筆時)
【プリンタ・LIPS LX対応】
13・CANON Satera LBP672C
¥97,000 楽天市場 (8/25執筆時)
【プリンタ・LIPS LX対応・カラー液晶】
14・CANON Satera LBP674C
¥101,500 楽天市場 (8/25執筆時)
モノクロ印刷速度:33枚/分
カラー 印刷速度:33枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:搭載
内蔵メモリー:1GB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅437x奥行313x高さ469 mm
LBP671C ・LBP672Cなどは、キャノンのカラーレーザープリンタの上位機種です。
3機種ありますが、いずれも(複合機ではない)カラーレーザープリンタです。
また、同型の旧機種が残りますが、それは次にみていくつもりです。
本体のサイズは、幅425x奥行424x高さ300 mmです(写真はわずかに大きめな旧型同型のもの)。
大型ですが、高さはそれなりに加減があるので、置き場所はあるでしょう。
LBP674C に限っては、写真のような5インチのタッチパネル液晶とNFCが付属しますので、高さは344mmです。
印刷速度は、カラー・モノクロ毎分33枚です。
従来あまりキヤノンはさほど速くないイメージでしたが、今回改善がありました。
ファーストプリントも7.1秒です。こちらはもともと同社の「自慢」でした。
印字品質は、下位機種と同等のオイルトナーです。
「写真が得意」と言えます。
印刷解像度は、600dpiです。
速度を落とし、ソフト的な処理を加える場合、9600dpi「相当」の高解像度印刷にも対応します。
メモリーは、1GBです。
増設を考えなくて良いほどの量です。
その上で「上位機」については、LIPS LX対応です。
キヤノンの業務用機に搭載される記憶言語で、プリンタとPC双方に、印字情報を処理させ、大容量ファイルの印刷速度を向上させる技術です。オフィス向けです。
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〈トナーカートリッジ069H〉
【純正黒トナー】
CRG-069HBLK (7600枚)
¥22,800 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
CRG-069HCYN (5500枚)
¥22,600 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【互換トナー】
CRG-069H (4本組)
¥-------Amazon.co.jp (8/25執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥290
カラー ¥1,480
互換トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥-----
カラー ¥------
初期付属トナー
1100枚/1200枚分
印刷コストは、Amazonの実売価格をふまえると、100枚あたりの印刷費は上表の通りです。
純正トナーは、上でみた同社の下位機とさほど変わりません。
大容量トナーですが、トナー部分のお得感はないです。
互換トナーは、 キヤノンはOEMチップ(Canonチップ)を搭載するのが普通です。
このタイプは、すぐには出にくいです。
初期付属トナーは、黒1200枚、カラー1100枚分です。
多くないため、この点では「最初に買うトナー代が本体価格に転嫁」されている面もあります。5万円を超える機種としては残念でしょう。
キヤノン 640枚 1段カセットユニット PF-K1
¥37180 楽天市場 (8/25執筆時)
トレイは、250枚まで給紙対応できる標準仕様です。
ただし、上記のような、オプションの増設トレイも用意されます。1段のみ増設でき、最大で640枚の給紙容量です。
ネットワークは、USBのほか、無線・有線LANを装備します。
有線LANはギガビット対応です。機能面は下位機種で説明したので、そちらをご覧ください。
本体の耐久枚数は、本機も非開示です。
保証は、別途有償保守契約をしない場合は6ヶ月です。
キヤノンは2022年頃からの新機種(訪問修理が必要な大型)の保証期間を短くしたようです。少し注意点です。
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以上、キヤノンのLBP661C などの紹介でした。
トナーのコストは、純正を使う限りはライバルのブラザーに比べると、現状で少し高めです。
筐体デザインは格好良く、この印刷速度がだせる機種としては小型なのが良い部分です。一方、耐久性が非開示な部分と増設段数が少ない部分でオフィスのメイン機にはならない機種です。
ただ、窓口業務の印刷用、あるいは、大学の研究室の個人用などには、サイズ面で良いでしょう。
とくに、カラー写真の発色と大容量データ処理は、キヤノンは長けますので、写真印刷を主要もするならば、こちらの機種か、または、後ほど紹介するOKIのプリンタが候補となります。
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【2022年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0
【複合機・FAXなし】
15・CANON Satera MF751Cdw
¥71,515 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【複合機・FAXあり】
16・CANON Satera MF753Cdw
¥82,164 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【複合機・FAXあり LIPS LX対応】
17・CANON Satera MF755Cdw
¥95,355 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
モノクロ印刷速度:33枚/分
カラー 印刷速度:33枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:搭載
内蔵メモリー:1GB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ: 600dpi
ADF:両面
FAX:(付属)
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅425x高さ460x奥行430mm
こちらの機種にも、プリンター機能に、スキャナ・コピー機能を加えたレーザー複合機が準備されます。
本体の大きさは、幅451x高さ460x奥行469mmです(写真はわずかに大きめな旧型同型のもの)。
机の上に置けないこともないですが、基本的には専用スペースが必要です。
スキャナは、本機も解像度は600dpiです。
本機の場合も、スキャンデータのクラウド連携(自動転送)は非対応です。
ADFは、いずれも両面対応のADF(原稿自動送り装置)を装備します。
キヤノンの下位機種と解像度などの水準は同じです。
先述のように、両面取り込みで、モノクロ52面、カラー94面です。ADFによる取り込み、あるいは、コピーは速いです。
ファックスは、上位機のみに付属です。
こちらも、スーパーG3高速通信と、PCでの送受信(閲覧・起稿)が可能です。
先ほども紹介した、PCの介在なしに、Eメールや供給フォルダにデータを送れるSEND Lite機能も付属し、この点ではブラザーに優位します。
使用するトナーや印刷速度などについては、上で紹介した「単機能プリンター」と同じです。
大容量データのやり取りに有利なLIPS LXは、複合機の場合、最上位機のみ搭載です。
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以上、キヤノンのMF743Cdwなどの紹介でした。
実売6万円の「高級機」です。
ただ、キヤノンの下位シリーズの複合機との違いは、主に印刷速度の部分だけですので、この部分に妥協できるならば、下位機種でも良いと思います。
次回につづく!
おすすめできるカラーレーザーは結論的にどの機種?
というわけで、今回はレーザープリンターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ続きます。
2・A4カラーレーザープリンタの比較 (2)
2-1:キヤノン (2)
2-2:沖電気
2-3:リコー
2-4:京セラ
2-5:HP
3・A4カラーレーザープリンタの比較 (3)
=最終的なおすすめ機種の提案
続く2回目記事(こちら)では、キヤノンの最上位機を紹介します。
また、「5年の長期保証」で有名な沖電気のCOREFIDOのほか、リコー IPSiO・京セラのカラーレーザープリンターをみていきます。
コスト(純正品) ★★★★★
コスト(再生品) ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
印刷速度 ★★★★★
給紙量 ★★★★★
スキャナ性能 ★★★★★
耐久性・保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、全メーカーから、最終的にオススメできる機種を目的別・価格別に選定していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いいたします。
2回目記事は→こちら
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