1回目からの続き記事です→こちら
3-1・リコーのカラーレーザー
2回目記事のトップバッターは、リコーのカラーレーザープリンタです。
法人向けの展開ですが、割と安い機種が多いのと、設置性がよい小型が多い部分とで、個人向けにも良い機種が多いです。
1・A4カラーレーザープリンタの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:NEC
1-3:ブラザー
1-4:キヤノン
2・A4カラーレーザープリンタの比較 (2)
2-1:キヤノン (続き)
2-2:沖電気
2-3:京セラ
3・A4カラーレーザープリンタの比較 (3)
3-1:リコー
3-2:富士フイルム
3-3:HP
4・A4カラーレーザープリンタの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で説明した「選び方の基本」に基づきながら、解説します。
ーーー
なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2021年発売】
Windows 7〜11 Mac (AirPrint)
【プリンタ】
28・リコー IPSiO P C200L
¥17,800 楽天市場 (5/17執筆時)
スキャナ:
ADF:
FAX:
寸法:幅412×高さ244×奥行395mm
【複合機】
29・リコー IPSiO P C200SFL
¥51,980 楽天市場 (5/17執筆時)
スキャナ:600dpi
ADF:片面
FAX:あり
寸法:幅412×高さ345×奥行395mm
耐久性:非開示
モノクロ印刷速度:24枚/分
カラー 印刷速度:24枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:搭載
内蔵メモリー:512MB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
保証:6ヶ月(訪問修理)
IPSiO P C200Lは、リコーのプリンターです。
2021年に発売された、同社の最も小型なモデルとなります。
リコーの入門機は昔から格安で売られていて、その部分で人気があります。
2機種ありますが、後者は「スキャナ・コピー機能」を搭載した「複合機」になります。
なお、本機は、Mac用のドライバの用意はないのですが、Apple側が用意するAirPrintは対応なので、そちらで印刷できないわけではないです。
本体の大きさは、プリンター単体モデルの場合、幅412×高さ244×奥行395mmです。
複合機は、高さのみ345mmとなります。
単体モデルは、ブラザーの新しい入門機には及ばないものの超小型です。机上棚などに設置しやすいといえます。
印刷速度は、モノクロ・カラーとも24枚/分です。
従来の入門機より少し速くなり、今回の改変で小型機の平均値に近づきました。
内蔵メモリーは、512MBです。
個人用と考えると十分以上でしょう。
印字品質は、リコーは、富士ゼロックスやエプソンと同じ、オイルレストナーを採用します。
OKIやキヤノンと比して光沢感が乏しいですが、(耐水性という意味でなく、定着の部分で)滲みにくいという特性があります。
つまり、普通紙に対して写真印刷より、図・文字印刷に向くタイプです。
印刷解像度は、600dpiです。
速度を落とし、ソフト処理する場合は2,400dpi相当×600dpi「相当」です。
キヤノンと同じ方式です。
両面印刷は、こちらも対応します。
ーーー
【純正黒トナー】
P C201 514455 (3000枚)
¥8,580 楽天市場 (5/17執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
P C201 514452(2500枚)
¥10,230 楽天市場 (5/17執筆時)
【再生トナー】(4本必要)
P C201 514455 (3000枚)
¥(7,370)
【廃トナーボトル】
P C201 514457(15000枚)
¥2,719 楽天市場 (5/17執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥286
カラー ¥1,514
再生トナー印刷費(100枚)
黒印刷
カラー
初期付属トナー
750枚分/500枚
印刷コストは、売価をふまえると上表になります。
ドラムは別にない製品です。
純正品の場合、他社の小型機と比べても、負けていない水準です。
なお、ドラムは一体型のため交換不要ですが、1.5万枚ごとに廃トナーボトルの交換は必要です。
ただ、100枚あたり20円以下であり、さほどの費用にはなりません。
互換費は、登場していません。
一時、再生トナーがみられたのですが、しばらくみません。
スタータートナーは、ただし、黒750ページ、カラー500ページ分とかなり少なめです。
トレイは、250枚まで給紙対応できる点で標準的です。
増設トレイは準備がないです。
ネットワークは、USBのほか、無線・有線LANを装備します。
有線LANはギガビット級です。
一方、本機も、スキャン画像をメールに添付することは可能です。ただし、設定は、本機もSMTP・DNSなどの設定を要します。
しかし、ブラザーと違い、無料サーバーは用意されないので、DropBoxほかのクラウド連携は無理です。
スキャナーは、複合機のみ搭載です。
解像度は600dpiと平凡なスペックです。
ADF(原稿自動送り装置)も、片面のみ対応です。
リコーは、A4・300dpi取り込み時のスペックを出しています。
条件が厳しい中で、白黒/カラーともに20面/分という速度ですので、速度については、なかなか優秀かとおもいます。
ファックスも、複合機のみ搭載です。
PCファックスに対応し、PCへの送信とPCからの発進が可能です。FAX自体もスーパーG3対応ですから送信も高速です。
耐久性は、5万枚となります。
やや低めです。ドラム一体型であるからという部分もあります。
保証期間も、キャノン同様に、6ヶ月です。
---
以上、リコーのIPSiO P C200Lの紹介でした。
小型である部分で、ブラザーの新機種がライバルです。ただ、発売時期の関係もあり、単体プリンタは、ブラザーの方が、設置性で現在は上回る感じです。
ただ、互換トナーの展開部分を含めて、ランニングコストでは多少リコーが有利です。
複合機の方は、背が低めで設置性は、リコーのほうがが優りますが、スキャナ部分の性能が弱いので、その部分でやや選びにくさがあります。
【2017年発売】
Windows 7〜10 Mac 10.11〜15
【複合機】(在庫限り)
30・リコー IPSiO P C301 SF
¥65,780 楽天市場 (5/17執筆時)
【プリンタ】(生産終了)
31・リコー IPSiO P C301
¥(59,800) 楽天市場 (5/17執筆時)
耐久性:18万枚
モノクロ印刷速度:25枚/分
カラー 印刷速度:25枚/分
給紙トレイ:270枚
両面印刷:搭載
内蔵メモリー:256MB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅400×高さ334×奥行450mm
IPSiO P C301 SFは、リコーのプリンター複合機の上位機です。
もともとは単体プリンタ版もありましたが、そちらは生産終了になっています。
本体の大きさは、幅420x高さ473x奥行493 mmです。
それなりに設置場所を考えて買うべき機種です。
印刷速度は、モノクロ・カラーとも25枚/分です。
下位機種よりわずかに速度が速い程度であり、普通の水準です。
内蔵メモリーは、256MBです。
値段からしても十分でしょう。
印字品質は、下位機種同様、にじみにくいオイルレストナーを採用します。
印刷解像度は、600dpiです。
速度を落とし、ソフト処理する場合は9,600dpi「相当」までの対応です。
両面印刷は、こちらも対応します。
ーーー
【純正黒トナー】
P C300 H (6200枚)
¥14,600 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
P C300 H (6200枚)
¥14,800 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【互換トナー】
P C300 H (4本組/6200枚)
¥22,535 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
廃トナーボトル C220 (25000枚)
¥2,730 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥233
カラー ¥959
互換トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥91
カラー ¥363
初期付属トナー
1000枚分
印刷コストは、Amazonの実売価格から計算すると上表の通りです。
純正も互換も、下位機種より大きいLサイズが使えるため、コスパは良くなっています。
本体価格が同じほどの他社機と比べても「安い」と言って良い水準で、「最安クラス」と言えます。
ただ、初期付属トナーの印刷枚数も少ない点は注意してください。ドラムは本機も交換不要です。
550枚増設トレイ C340
¥44,000 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
トレイは、270枚まで給紙対応できる点で標準的です。
こちらも、増設トレイは1段のみ増設できます。
ネットワークは、USBのほか、無線・有線LANを装備します。
耐久性は、18万枚となります。
スキャナは、1200dpiと性能は良いです。
ADF(原稿自動送り装置)も、両面原稿対応です。
速度はA4・300dpiの解像度の際、白黒/カラーともに、片面20面/分・両面40面/分という速度です。ただ、コピー時の速度になるので、スキャンの場合、前後はあるでしょう。
ファックスは、PCファックスに対応し、PCからの送信は可能です。
ただし、受信に対応しないほか、送信についてもMacに対応しない部分は、問題点です。
---
以上、リコーの IPSiO P C301 SFの紹介でした。
他社の同価格帯のモデルより、少し速度が遅い点が気になります。
法人販売が主でしょうし、故障可能性を避けるためかもしれませんが、スペックは少し見劣りするでしょう。
【2024年発売】(補足予定)
Windows 10〜11 Mac 10.11〜15
【プリンタ】IPSiO P C375M
32・リコー IPSiO P C375
¥82,556 楽天市場 (5/17執筆時)
耐久性:45万枚(5年)
モノクロ印刷速度:32枚/分
カラー 印刷速度:32枚/分
給紙トレイ:275枚
両面印刷:搭載
内蔵メモリー:2GB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅410×高さ350×奥行429mm
RICOH P C375/C375M は、リコーのプリンターの中級機です。
同社の場合、本機の上位機(同級)にSP C342(SP C341)という機種もありますが、発売年(2016年)的にすでに印刷速度が劣るため、掲載していません。
後継機がないならば、実質的に本機が後継機になるかと思います。
一方、IPSiO P C375Mという型番は本機の同型ですが、保守サービス込みの法人向けの型番です。市販されるのは、上で見ているものです。
Macも標準対応です。
本機はPS3(PostScript3 エミュレーション)で、結構な数のフォント内蔵です。それによりMac出力に対応とあります。その場合、PS3フォントに置き換えになります。ドライバなしで使える、MacのAirPrintは普通に使えます。
同社は、AirPrintだけしか手段を用意していないプリンタもあるので、こうした注釈があるようです。
本体の大きさは、幅410×高さ350×奥行429mmです。
同社の最近の傾向ですが、設置性を重視した製品です。
このクラスの製品では、特に、奥行が短く、設置性が良いです。
印刷速度は、モノクロ・カラーとも32枚/分です(両面16面/分)。
同社だとこのクラスから、大台の30枚を越えてきます。旧機(25枚)よりだいぶ伸びました。
これ以上速い機種は、同社の場合A3機になります。
内蔵メモリーは、2GBです。
最近は、少量メモリーの調達価格が安いというわけでもないので、各社多くなってきています
印字品質は、本機もにじみにくいオイルレストナーを採用します。
印刷解像度は、やはり、600dpiです。
両面印刷は、こちらも対応します。
ーーー
【純正黒トナー】
P C375H (10000枚)
¥23,981 楽天市場 (5/17執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
P C375H (7500枚)
¥21,594 楽天市場 (5/17執筆時)
【互換トナー4本セット】
P C375H (10000枚/7500枚)
¥53,780 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【純正ドラム:黒】
P C375 (60000枚)
¥16,960 楽天市場 (5/17執筆時)
【純正ドラム:カラーセット】
P C375 (48000枚)
¥34,650 楽天市場 (5/17執筆時)
純正トナー・ドラム印刷費(100枚)
黒印刷 ¥268
カラー ¥1,348
互換トナー・ドラム印刷費(100枚)
黒印刷 ¥163
カラー ¥913
初期付属トナー
2500枚(カラー1500枚)
印刷コストは、Amazonの実売価格から100枚あたりの印刷費を計算すると上表の通りです。
互換は、ドラムがなかったので、互換トナーと純正ドラムの価格を示しています。
純正品は、ドラムはカラー3色と黒1色が別で、交換しやすい仕様です。
その部分と、ドラムサイズが大きい部分とで、コスパはOKIと並んで良い水準です。
550枚増設トレイ C375 (514971)
¥33,501 楽天市場 (5/17執筆時)
トレイは、275枚までです。
2段まで増設します。
ネットワークは、USBのほか、無線・有線LANを装備します。
耐久性は、45万枚(5年)となります。
十分でしょう。
保証は、ただ6ヶ月です。
---
以上、リコーのRICOH P C375の紹介でした。
印刷コストは、OKIと同様に見どころがあります。印刷速度、耐久性も十分です。一方、企業柄、法人向けの展開と言うことで、保守契約前提で保証が短いのはネックで、そこがOKIとの差です。
ただ、本体価格差もある状況ですので、印刷コスト重視で考える場合、選択肢の1つになるでしょう。最終的な「おすすめ」は最後に改めて考えます。
---
【2024年発売】
【複合機】
Windows 10〜11 Mac 10.11〜15
33・リコー IPSiO P C370 SF
¥119,400 楽天市場 (5/17執筆時)
耐久性:18万枚(5年)
モノクロ印刷速度:32枚/分
カラー 印刷速度:32枚/分
給紙トレイ:275枚
両面印刷:搭載
内蔵メモリー:256MB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:600dpi
ADF:両面
FAX:あり
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅410x高さ429x奥行483 mm
本機にも、同じトナー、同じ印刷速度で「スキャナ・コピー機能」だけ付属させた、複合機もあります。
サイズは、幅410x高さ429x奥行483 mmです。
複合機ですが、やはり、このクラスだと、ブラザー機とともに設置面積が小さめと言えます。
高さはありますので、机置きは不格好ですが。
スキャナは、普通に600dpiです。
業務用なら問題ないです。
ADF(原稿自動送り装置)も、両面原稿対応です。
解像度は、300dpiで、カラー27面/分、白黒30面/分です。
両面でも同スペックですので、CISセンサーは上下にある高級タイプです。
ファックスは、インターネットファクスに対応です。
PCからの送信と、着信したファックスのメール転送に対応できます。
ただし、受信に対応しないほか、送信についてもMacに対応しない部分は、問題点です。
ネットワーク連携は、ただ、直接のクラウド転送などのサービスは、記載がないです。
メモリーは、一方、プリンタより少ない512MBです。
また、耐用枚数も、18万枚(スキャン部分は7万枚)なので、プリンタ単体とは異なります。
搬送系の違いでしょうが、法人で導入する場合は、少し注意です。
あとは、言及したい違いはないです。
拡張トレイは、1段までです。
---
結論的にいえば、複合機の場合も、設置性が評価できる機種です。
とくに、幅の狭いところへの設置がしやすいので、そこがチャームポイントでしょう。
一方、耐用枚数はともかく、保証期間が短いのが、やはり気になる部分です。法人に、保守サービス(サブスク)前提で売っているものですので、そこは仕方ないですが。
3-2・富士フイルムのカラーレーザー
続いて、、富士フイルムのA4カラーレーザーを見ていきます。
【2023年発売】
Windows 8.1〜10 Mac 10.13〜15
【プリンタ】
34・富士フイルム ApeosPort Print C2410SD
¥41,000 楽天市場 (5/17執筆時)
【複合機】
35・富士フイルム ApeosPort C2410SD
¥62,800 楽天市場 (5/17執筆時)
耐久性:
モノクロ印刷速度:24枚/分
カラー 印刷速度: 24枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:対応
内蔵メモリー:512MB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:600dpi
ADF:片面のみ
FAX:あり
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅412×奥行395×高さ244(395)mm
ApeosPort Print C2410SDは、富士フイルムのA4カラーレーザープリンタです。
同じ型番で、複合機があるので同時にみていきます。
本体サイズは、幅412×奥行395×高さ244mmです。
複合機は、背の高さが395mmですが、設置面積は同じです。
なお、他社にはより小型な機種がありますが、同社の製品は全体として、コンパクトさ重視の製品が多いと言えます。
そちらと同じです。
印刷速度は、1分間に24枚分です。
実用水準はありますが、他社機に比べてあまり重視されません。
印字品質は、富士フイルムはオイルレストナーです。
冒頭書いたように、普通紙のビジネス文書向きですが、写真のツヤ感がややない感じの種類です。
内蔵メモリーは、512MBあります。
近年はこれくらいあるのが普通です。
解像度は、600dpiです。
自動両面印刷機能は、搭載です。
【純正黒トナー】
富士フイルム CT351283(4500枚)
¥14,160 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
富士フイルム CT351284(4500枚)
¥16,980 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥315
カラー ¥1,447
初期付属トナー
500/750ページ相当
印刷コストは、、Amazonでの最近の実勢価格をふまえると、上表のようになります。
ドラムは一体型なので不要です。
激安ではないものの入門機として納得できる水準です。
一方、初期付属トナーは少なめです。
消耗品は、このほか、15000枚ごとに廃トナーボトル(CWAA0973)ですが、実売2500円ほどで、高いものではないです。
互換トナーは、いまのところ見られません。
スキャナーは、複合機は付属で、600dpiです。
さほど解像度は高くないです。
ADF(原稿自動送り装置)は、片面原稿だけ対応です。
A4・150dpiの解像度で、白黒20面/分、カラー20面/分です。
実用水準の300dpiの解像度にすると速度は半分ほどに落ちるでしょう。
この点ではオマケ程度の性能です。
ファックスは、通信規格としてG3に対応します。
また、PCファックスに対応し、PCへの送信とPCからの発信が可能です。
ただ、スマホなどで送る・受けるなどは不可になります。
ネットワークは、USBのほか、Wi-Fi 4と有線LANに対応です。
高機能ではないですが、個人用としては問題ないです。
ネットワーク連携は、スマホからの印刷や、サーバーなどへのダイレクト保存など、他社のネットワーク対応機が対応できる基本機能は本機もあります。
ただ、他社のクラウドへのダイレクト転送などは不可です。
耐久性は、記載がないです。
ただ、NECと同じなので(保証性はないものの)10万ページあたりでしょう。
保証期間は、富士フイルムも半年です。
--
以上、富士フイルムのApeosPort Print C2410Sの紹介でした。
印刷速度やスキャナの使用などは、他社の入門機と同グレードの製品です。
一方、そうした機種と比べる場合、印刷コストはともかくとして、印刷速度の部分と、複合機については、ADFの使用の部分で、若干、物足りないように思います。
主に法人向けなので、耐用年数が非明記な製品としては、本体価格も若干高いかなと思います。
【2021年発売】
Windows 8.1〜10 Mac 10.13〜15
【プリンタ】
36・富士フイルム ApeosPrint C320 dw
¥68,057 楽天市場 (5/17執筆時)
【複合機】
37・富士フイルム ApeosPrint C320 z
¥104,740 楽天市場 (5/17執筆時)
耐久性:20万枚(5年)
モノクロ印刷速度:31枚/分
カラー 印刷速度: 31枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:対応
内蔵メモリー:512MB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:600dpi
ADF:片面のみ
FAX:あり
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅410×奥行430×高さ255(366)mm
ApeosPrint C320 dwも、富士フイルムのA4カラーレーザープリンタです。
こちらは、旧富士ゼロックス時代から売られていた製品です。
一方、本機は、1回目記事でみた NECの PR-L4C150・PR-L4F150と仕様がほぼ同じです。
とくに、本体サイズ・印刷速度・メモリー量などは、そちらと同じです。
印字品質も、同じ種類のオイルトナーですので、変わりません。
【純正黒トナー】
CT203532 (6000枚)
¥13,450 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
CT203533 (4000枚)
¥11,583 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【互換トナー 全4色セット】
CT20353x
¥15,010 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【純正ドラム 4本セット】
CT351307 (50000枚)
¥29,147 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
純正トナー・ドラム印刷費(100枚)
黒印刷 ¥239
カラー ¥1,151
互換トナー・ドラム印刷費(100枚)
黒印刷 ¥77
カラー ¥420
初期付属トナー
2500/1500ページ相当
印刷コストは、ただし、トナーだけは互換させていないので、変わってきます。
純正品は、富士フイルムのほうが、結構、安いです。
互換品は、NEC同様、ドラムに互換品がないので、そちらを純正で計算しています。
ただ、それでも安めです。
〈2個セット〉
トナー回収ボックス CWAA1003
¥4,980 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
NECと同じで、6000枚ごとにトナー回収ボトル(CWAA1003)が必要です。
ただ、ここは、互換品でも良いかと思います。半額程度です。
あとはNECと同じですが、複合機もラインナップされますので、その部分だけ補足しておきます。
ネットワークは、USBのほか、Wi-Fiと有線LANに対応です。
スキャナーは、600dpiです。
さほど解像度は高くないです。ソフト的な限界もNECと同じで、クラウド非対応です。
ADF(原稿自動送り装置)は、片面原稿だけ対応です。
A4・200dpiの解像度で、白黒30面/分、カラー32面/分です。
この部分の速度的には、標準以上です。
ファックスは、通信規格としてG3に対応します。
また、PCファックスに対応し、PCへの送信とPCからの発信が可能です。
耐久性は、20万枚(5年)です。
保証期間は、富士フイルムも半年です。
--
以上、富士フイルムのApeosPrint C320 dwなどの紹介でした。
先述のように、NECと仕様は変わらない製品です。ただ、NECは本体価格を「安め」、富士フイルムは、トナーを「安め」にしている感じです。
ただ、耐用枚数を考えてもNECのほうが安いので、個人だとNECが良いかと思います。ただ、同社ではお馴染みのソフトウェア「DocuWorks」を含めて、企業向けのプリントシステムソリューションの枠組みで販売しているため、そうしたものを利用したい法人は、必然的にこちらになるでしょう。
【2023年発売】
Windows 8.1〜10 Mac 10.13〜15
【プリンタ】
38・富士フイルム ApeosPrint C3530
¥160,000 楽天市場 (5/17執筆時)
モノクロ印刷速度:26.9枚/分
カラー 印刷速度: 26.9枚/分
【プリンタ】
39・富士フイルム ApeosPrint C4030
¥195,000 楽天市場 (5/17執筆時)
モノクロ印刷速度:35枚/分
カラー 印刷速度: 35枚/分
耐久性:60万枚(5年)
給紙トレイ:670枚
両面印刷:対応
内蔵メモリー:4GB
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅427×奥行466×高さ407mm
ApeosPrint C3530 も、富士フイルムのA4カラーレーザープリンタの上級機です。
ApeosPrint C4030は上位機ですが、基本的に印刷速度の違いとなります。
さらに、この上のクラスだとApeosPrint C5240という毎分52枚/分)いう高速な最上位機がありますが、30万円クラスなので、(さすがに)今回は扱っていません。
ただ、このクラスでも(Adbobe PS3ではないですが)日本語内蔵フォントがある、プロ向けです。
本体サイズは、いずれも幅427×奥行466×高さ407mmです。
複合機ではないですが、視認性の良い5インチのカラーパネルがあります。
チルト式で動く仕様です。
印刷速度は、下位機だと、1分間に26.9枚分です。
それでも速いですが、上位機だと35枚/分です。
20万円前後だと、最速と言えます。
印字品質は、本機も、オイルレストナーです。
解像度は、すでに見たOKIの高級機と同じでTrue1200対応です。
カラーで、1200dpiクラスの得ようとすると、発光量の多いプリントヘッドが必要なので、やはり、15万円は超えてきます。
拡張(副走査線の階調制御)すれば、最大1,200×2,400 dpiまで対応できます。
実用水準の印刷速度のまま文字印刷などの視認性も高められます。
冒頭書いたように、普通紙のビジネス文書向きですが、写真のツヤ感がややない感じの種類です。
内蔵メモリーは、4GBあります。
解像度が高い機種なので、ここは豪華です。
【純正黒トナー】
CT203656 (16000枚)
¥44,800 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
CT203657(30000枚)
¥46,535 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【互換トナー 4色セット】(補足予定)
CT203656 (60000枚)
¥49,500 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
【純正ドラム】(4色別に必要)
CT351336 (60000枚)
¥20,810 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
純正トナー・ドラム印刷費(100枚)
黒印刷 ¥315
カラー ¥1,291
互換トナー・ドラム印刷費(100枚)
黒印刷 ¥112
カラー ¥448
初期付属トナー
不明
印刷コストは、100枚あたりで上表の通りです。
純正品は、納得の水準です。
同じく高解像度対応のOKIの高級機に比べると少し高めでしょう。
互換品は、互換ドラムがないので、純正で計算しています。
トナー回収ボトル CWAA1014
¥3,100 楽天市場 (5/17執筆時)
このほか、トナー回収ボトル(CWAA1014)も3万枚で交換です。
また、このパーツは、安い互換品でも良いかと思います。
初期付属トナーの枚数は、不明です。
NECと同じで、6000枚ごとにトナー回収ボトル(CWAA1003)の交換も必要です。
ネットワークは、USBのほか、Wi-Fiと有線LANに対応です。
Wi-Fiは、しっかりWi-Fi6(11ac)です。
富士フイルム EC104532
¥49,500 楽天市場 (5/17執筆時)
用紙トレイは、670枚です。
同容量の増設トレイモジュールが最大4段まで増設できます。
また、2490枚の容量の1段の大容量トレイモジュール(EC104752)も用意されます。
最大に増設した場合、4,010枚の給紙量です。
耐久性は、60万枚(5年)です。
OKIと同じです。
保証期間は、保守契約に入らない場合、半年です。
--
以上、富士フイルムのApeosPrint C353などの紹介でした。
高解像度対応の高速モデルなので、今回紹介した機種ではOKIのライバルです。純正品についてトナー・ドラムとの総コストで考える場合、ランニングコストの部分では多少負ける感じです。
ただ、こちらはオイルレストナーですので、あまり光沢感(照り)がない感じの印字が良い場合は、その部分で選択肢になるでしょう。
3-3・HPのカラーレーザー
続いて、アメリカのHP(ヒューレット・パッカード)のカラーレーザープリンターです。
【2020年発売】7ZU81A#ABJ
Windows 7〜11 MacOS 10.13〜15
【プリンタ】
40・HP LaserJet Enterprise Color M554dn
¥121,007 Amazon.co.jp (5/17執筆時)
耐久性:51万枚
モノクロ印刷速度:33枚/分
カラー 印刷速度: 33枚/分
給紙トレイ:550枚
両面印刷:対応
内蔵メモリー:1GB
接続:USB 有線LAN
スキャナ:
ADF:
FAX;
保証:1年(訪問修理)
寸法:幅458x高さ400x奥行479mm
M554dn は、HPの販売するカラーレーザープリンターです。
LaserJetシリーズは、歴代キヤノンに委託するOEMなので形状は似ています。
ただ、全く同じグレードの製品がキヤノンから出ているわけではなく、オリジナルです。
本体サイズは、幅458x高さ400x奥行479mmです。
やや背が高いのは、上述するように給紙トレイがビッグサイズだからです。
印刷速度は、モノクロ・カラーともに33枚/分です。
10万円を超えるキヤノン機の上位機を除けば、本機のほうが速いです。
内蔵メモリーは、1GBです。
増設には対応しませんが、十分です。
印字品質は、解像度的には600dpiです。
ただ、他社にもみられる印刷処理(HP ImageREt 3600)で、「3600dpi相当」までという表記です。
トナー(HP ColorSphere 3 トナー)はキヤノン系と同じ、インク乗りの良い感じのオイルトナーです。
自動両面印刷機能は、搭載です。
ーー
【純正黒トナー】
W2120X (13000枚)
¥50,800 HP直販 (5/17執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
W2121X (10000枚)
¥71,720 HP直販 (5/17執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥391
カラー ¥2,542
初期付属トナー
-----
印刷コストは、純正トナー・互換トナーを利用した場合の金額は上表の通りです。
ドラムは一体型なので、ありません。
ネットだと直販より値段が上なので、直販価格を出しました。
黒印刷は(まあ)平均水準ですが、カラーは高めです。
互換品は発売がないです。制御チップの関係でしょう。
なお、15万枚でフューザーキット(定着機)の交換(約3万円)、5.4万枚ごとにトナーコレクションユニット(廃トナーボックス)の交換(2.5千円)もあるので、コスト面で割安な機種ではないです。
初期付属トナーは、量についての情報がないです。
大容量なのでそのまま純正が付いてくることはないかと思います。
この部分は、なにかしら分かれば補足するつもりです。
HP B5L34A
¥39,199 楽天市場 (5/17執筆時)
給紙トレイは、550枚までいけます。
オプションで同サイズのものを1段、増設できます。
ネットワークは、USBと有線LANに対応です。
Wi-Fiは未装備(オプション)になります。
保証は、1年間です。
訪問修理にも対応します。
耐久性は、51万枚です。
交換キットがある部分で、耐用枚数は多めです。
----
以上、HPのM554dnの紹介でした。
印刷速度はビジネス向きとしても速く、シンプルな外観で、耐久性も長めです。
頑丈で、仕事用には良さそうですが、ランニングコスト面では少し不利と言わざるを得ないです。
ーーー
【2022年発売】7ZU78A#ABJ
Windows 7〜11 MacOS 10.13〜15
【プリンタ】
41・HP Color LaserJet Managed E45028dn
¥74,800 HPダイレクト (5/17執筆時)
【複合機・FAXあり】
42・HP Color LaserJet Managed MFP E47528f
¥99,000 HPダイレクト (5/17執筆時)
耐久性:45万枚
モノクロ印刷速度:27枚/分
カラー 印刷速度: 27枚/分
給紙トレイ:250枚
両面印刷:対応
内蔵メモリー:1.25GB(最大1.25GB)
接続:USB 有線LAN
スキャナ:(600dpi)
ADF:(両面)
FAX:付属
保証:1年(訪問修理)
寸法1:幅413x高さ304x奥行472mm
寸法2:幅415x高さ399x奥行472mm
このほか、HPについては、もう少し安い以上の機種もラインナップがあります。
キヤノンのLBP661Cに相当する機種で、下位機種にあたります。
複合機の方は、MF743Cdwに相当する機種です。
こちらは、4.3型と大きめのモニターが付きます。
キヤノンの方は生産終了になっているため、遠からずなくなるかもしれません。
【純正黒トナー】
W2040X(7500枚)
¥23,293 楽天市場 (5/17執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
W2041X (6000枚)
¥29,344 楽天市場 (5/17執筆時)
純正トナー印刷費(100枚)
黒印刷 ¥311
カラー ¥1,778
初期付属トナー
2400枚相当
印刷コストは、上表の通りです。
キヤノン機より、多少高い水準です。互換トナーは見られませんでした。
スキャナは、解像度は600dpiです。
ADFは、両面対応のADF(原稿自動送り装置)を装備します。
ファックスは、スーパーG3の対応の説明がないです。
耐久性は、45万枚となります。
ネットワークは、ただ、無線LANがオプションです。
ーー
結論的にいえば、売り尽くしだと思いますが、価格としてはキヤノン機に比べても安く売られていました。
印刷速度もそこそこ速いですし、複合機は、両面ADFなので、この値段ならば中級機として悪くない選択肢です。
個人用としては、Wi-Fiを装備し、あと一息、トナー価格が安ければ「おすすめ」にあげられますが、そこが他社機と比べる場合の課題でしょう。
今回の結論!
最新のA4カラーレーザープリンターのおすすめはこの機種!
というわけで、今回はA4サイズのカラーレーザープリンタの比較の3回目記事でした。
記事はもう少しだけ続きます。
4・A4カラーレーザープリンタの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
コスト(純正品) ★★★★★
コスト(再生品) ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
印刷速度 ★★★★★
給紙量 ★★★★★
スキャナ性能 ★★★★★
耐久性・保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の第4回目の記事(こちら )は、結論編です。
ここまで紹介してきた全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
第4回目の記事は→こちら!