Top プリンター 比較2023’ モノクロレーザープリンタ30機の性能とおすすめ・選び方(2)

2023年08月26日

比較2023’ モノクロレーザープリンタ30機の性能とおすすめ・選び方(2)

1回目記事からの続きです→こちら

2-1・キヤノンのレーザープリンタ(続き)

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 2回目記事のトップバッターは、キャノンです。

1・モノクロレーザープリンタの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:エプソン
 1-3:ブラザー
 1-4:キヤノン
2・モノクロレーザープリンタの比較 (2)
 2-1:キヤノン 〈続き〉
 2-2:沖電気
 2-3:リコー
 2-4:京セラ
3・モノクロレーザープリンタの比較 (3)
 3-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 1回目記事の最後で紹介できなかった中位機以上を順番に紹介します。

ーーー

 なお、以下の文章では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2023年発売】

 Windows 7〜11 Mac 10.12〜13.0 

【毎分36枚印刷】

 18・CANON Satera LBP241
  ¥26,418 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

【毎分40枚印刷】

 19・CANON Satera LBP244  
  ¥36,764 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷スピード:毎分36枚/40枚
印刷解像度: 600dpi
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
接続方法:USB 有線LAN Wi-Fi
保証:6ヶ月引取/訪問
寸法:幅399x高さ249x奥行373mm

 LBP241は、キヤノンのモノクロレーザープリンターの中位機です。

 また、上位機として、若干印刷速度を強化したLBP244も同時にでました。

 ただ、実感できる差があるとは言えないため、この価格差ならば、LBP241で良いでしょう。

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 大きさは、両機とも幅399x高さ249x奥行373mmです。

 液晶の確認窓とテンキーが付属するため、多少大きくなっています。

 ただ、高さが低く、設置性はよいです。

 なお、写真はほぼ同サイズの旧機のものですが、イメージしやすいかと思い掲載しています。

 印刷速度は、2機種で異なります。

 LBP241毎分36枚LBP244毎分40枚です。

 同じほどの大きさのブラザー機とだいたい同じです。

 十分な実用速度です。

 その上で、本機も立ち上りが5秒と速いです。同社のプリンタは印刷時の騒音も控えめなほうなので、総合的にみて良い機種です。

 印字品質は、下位機種と差はないです。

 両面印刷は、搭載です。

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 搭載メモリー量は、1GBです。

 その上で、先述の圧縮転送技術のCARPS2も備えますし、職場環境で共有で利用する場合などを含め、遅延も少なめでしょう。

 純正大容量トナー価格

 Canon 057 CRG-057H (10000ページ)
  ¥29,298 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 互換大容量トナー価格

 Canon 057 CRG-057H (10000ページ)
  ¥4,680 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷コスト(純正トナー) ¥2,930
印刷コスト(互換トナー) ¥468
初期付属トナー:3100ページ相当

 トナー価格は、上表の通りです。

 純正でも互換でも、ブラザーほどではないですが、本体価格が同程度の他社機と比べて安めと言ってよい水準です。

 初期付属トナーで、3100ページ相当印刷できるため、長期的にもさほど印刷しないだろうかたには、お買得感は高いです。

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 640枚ペーパーフィーダ AH-1 CFU-AH1
  ¥11,400 Amazon.co.jp(8/25執筆時)

 給紙トレイは、この機種も250枚となります。

 また、上記のユニットの購入で、最大890枚までの給紙が可能です。

 ネットワーク機能は、上位機のみWi-Fi装備です。

 耐久性は、こちらも非開示です。

 保証は、一方、別途有償保守契約をしない場合、6ヶ月です。

 出張修理・引き取り修理が無償という部分は良いですが、期間が短いのはややネックでしょう。

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 以上、キヤノンのLBP241LBP244の紹介でした。

 キヤノンのモノクロレーザーの中では、印刷速度やメモリー搭載量、液晶パネルの搭載など、見所が多いと言える製品です。

 メモリーも多いので、多人数が利用するオフィス用として、わりと優秀でしょう。

 印刷コストも十分に安いです。

 ただ、業務に共用で使う場合などは、耐久性が非開示なので、その部分はマイナスといえます。

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 【2019年発売】

 Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0 

【毎分33枚印刷】

 20・CANON Satera LBP221
  ¥23,000 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

【毎分36枚印刷】

 21・CANON Satera LBP224  
  ¥35,288 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷スピード:毎分33枚/38枚
印刷解像度: 600dpi
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
接続方法:USB 有線LAN Wi-Fi
保証:1年間(訪問修理
寸法:幅399x高さ250x奥行373mm

 なお旧機の在庫が残ります。

 形状を含めてほぼ同じですが、印刷速度が多少落ちます。

 また、下位機だと、Wi-Fiがない点が注意点です。

 純正大容量トナー価格

 Canon 057 CRG-057H (10000ページ)
  ¥29,298 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 互換大容量トナー価格

 Canon 057 CRG-057H (10000ページ)
  ¥4,680 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷コスト(純正トナー) ¥2,923
印刷コスト(互換トナー) ¥468
初期付属トナー:3100ページ相当

 トナーは、新機種と違うので、既に、中位機らしい「低コスト」です。

 互換トナーも「チップ問題」はないようです。

 あとは同じです。

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 結論的にいえば、新旧で差があまりないため、買われる際の値段差によっては、こちらを選んでも良いように思えます。

 とくに、大量印刷する場合、すでに「トナーが安くなっている」部分はメリットになってくるでしょう。


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 【2019年発売】

 Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0 

【有線LAN】

 22・CANON Satera LBP321
  ¥54,228 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

【有線LAN】【LIPS V】

 23・CANON Satera LBP322i  
  ¥57,800 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷スピード:毎分43枚
印刷解像度 :600dpi
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
寸法:幅409×高さ275×奥行376mm
保証:1年間(訪問修理
接続:USB・有線LAN

  LBP321 は、キャノンの上位モデルです。

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 ネットワーク機能は、本機は上位モデルですが、無線LAN(Wi-Fi)が非搭載です。

 カタログには「オプション」とありますが、要するに、市販の無線ルーターまで優先LANでつなげてくれ!ということです。

 一方、LBP322i という、同一の筐体の製品があります。PS互換ではないですが、内蔵プリンタフォントを持つ製品です。

 違いはこの部分と、追加できる増設トレイの段数(上位機は3段)です。

 そのため、基本的には下位機種で良いでしょう。

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 大きさは、幅409×高さ275×奥行376mmです。

 下位機種よりは、一回り大きいです。

 ただし、主に高さ方面なので、スペース的にはあまり変わりません。

 給紙量は、250枚までです。

 印刷速度は、毎分43枚です。

 ブラザーの上位機には敵いませんが、ストレスは感じないでしょう。

 その上で、引き続き、1枚目のプリントは高速です。

 印刷のクオリティは、下位機種と同様です。

 ブラザーやエプソンの上位機種と較べるとあまり工夫はなく、際だったクオリティは期待できないでしょう。

 内蔵メモリーは、1GBのメモリーを搭載しており、十分です。

 純正大容量トナー価格

 Canon 056 CRG-056 (10000ページ)
  ¥26,600 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 互換トナー価格

 Canon 056 CRG-056 (10000ページ)
  ¥4,980 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷コスト(純正トナー) ¥2,660
印刷コスト(互換トナー)¥498
初期付属トナー:5100ページ相当

 トナー価格は、大容量トナーの容量は同じですが、型番が下位機種と異なります。

 コストは、純正・互換品とも,、下位機種より安いです。

 初期付属トナーは、5100ページ相当です。

 かなり多く、お得です。

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 640枚ペーパーフィーダ PF-C1
  ¥23,340 Amazon.co.jp(8/25執筆時)

 給紙トレイは、250枚までの給紙が可能です。

 また、上記の追加トレイも装備可能です。

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 とくに、上位機LBP322i に限っては、3段増設で、最大4段で2660枚まで増設可能です。

 耐久性は、非開示です。

 増設対応ですから、業務用と言えますので、この部分は残念でしょう。

 保証は、1年間です。

 無料での訪問修理対応なので、良いと言えます。

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 以上、LBP321LBP322iの紹介でした。

 3段増設できる業務用という点では、ブラザーやエプソンの上位機がライバルです。

 比較する場合、ランニングコストの部分はブラザーには負けますが、悪くもない水準です。その上で、外観についても、設計がやや新しめな分だけ、スマートに見えます。

 機能面でも、余裕のあるメモリー量と優れたドライバで、遅延などの問題も少なそうです。無線LANはないですが、業務用ならば必ずしもなくて良いでしょう。

 一方、先述の互換トナーの部分はともかくとして、多段増設対応の高級機という部分で言えば、やはり耐久枚数も非開示なのは、大きめの問題点です。


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 【2022年発売】

 Windows 7〜11 Mac 10.12〜13.0 

 24・ CANON Satera LBP361i
  ¥111,312 楽天市場 (8/25執筆時)

印刷スピード:毎分61枚

 25・ CANON Satera LBP362i
  ¥149,800 楽天市場 (8/25執筆時)

印刷スピード:毎分71枚

印刷解像度: 600dpi
両面印刷:対応
給紙トレイ:640枚
接続:USB・有線LAN
保証:6ヶ月訪問修理
寸法:幅430×奥行465×高さ370mm

  LBP361i は、キャノンの上位モデルです。

 すでに価格差は逆転しているので書きませんが、 2016年発売のLBP351iとLBP352iの後継機です。  

 2機種あります。

 LBP352i は、LBP352iより高速で、71枚/秒と業界最速級です。

 速度面が両者の違いとなります。

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 ネットワークは、USBと有線LANです。

 下位機種と同じで、無線LANが非搭載です。

 業務用機の場合、Wi-Fiは省略される場合が多いです。

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 大きさは、幅430×奥行465×高さ370mmです。

 上位機という部分もありますが、特に奥行が相当必要な機種です。

 設置場所の確認は必要です。

 給紙量は、そのかわり、640枚までと多いです。

 印刷速度は、毎分61枚で、上位機は、さらに71枚/分と今回みる機種の中でもとくに高速です。

 立ち上がり速度も、4.9秒なので、ストレスは全くないでしょう。

 印刷のクオリティは、下位機種と同様です。

 他社同様、通常600dpiでの印刷になります。

 キヤノンは、拡張で2400dpi「相当」まで拡張できますが、(相当でない)True 1200dpiには、上位機でも対応しません。

 内蔵メモリーは、2GBのメモリーを搭載しており、十分です。

 CPUも強力なので、業務での並行処理にも強みがあります。

 純正大容量トナー価格

 Canon 073 CRG-073 (27000ページ)
  ¥47,905 楽天市場 (8/25執筆時)

 Canon 73 CRG-073L (11500ページ)
  ¥35,320 楽天市場 (8/25執筆時)

 互換トナー価格

  ¥-------

印刷コスト(純正トナー) ¥1,783
初期付属トナー:11,050ページ相当

 トナー価格は、Amazonでまだ販売がないので楽天の価格です。

 売価から1000枚あたりの費用を計算すると上表の通りです。

 水準としては、純正はダントツに安いです。

 互換トナーはまだ出ません。

 初期付属トナーも、11,000ページ相当と、かなり多いです。

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 640枚ペーパーフィーダーPF-J1
  ¥29,078 楽天市場 (8/25執筆時)

 2,000枚ペーパーデッキユニット PD-H1
  ¥82,139 楽天市場 (8/25執筆時)

 封筒フィーダーEF-B1
  ¥40,368 楽天市場 (8/25執筆時)

 給紙トレイも、最大増設時で、総計4,660枚の給紙が可能です。

 同社の場合、2000枚のデッキユニットがあるので、相当増量ができます。

 封筒フィーダも用意されます。 

 耐久性は、非開示です。

 ただ、メンテナンスキット(定着器)が22.5万枚で交換との指示なので、ある程度堅牢で、修理には対応できると思います。

 保証は、一方、出張修理対応ながら6ヶ月です。

 基本的に保守契約を前提とした製品とも言えます。

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 以上、キャノンのLBP361iLBP352iの紹介でした。

 本体価格は高く、トナー価格は安いため、完全に業務用機です。大きさから言っても、個人事務所でも「邪魔な」サイズなので、人は選びます。

 耐久性部分は、先述のようにメンテナンスキットの交換ができます。ただ、保守契約をしっかり結んで使っていく製品であり、その意味で、大規模な法人専用だと思います。

2-2・OKIのレーザープリンター

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 つづいて、沖データの製品を紹介します。

 モノクロレーザーは低価格が進んでいますが、割としっかりした筐体のレーザープリンターを作っている会社です。

 正確には、OKIの場合は、レーザーをLEDに置き換えたLEDプリンターとなりますが、画質を含め、実用差はないので、意識しなくてOKです。


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 【2015年発売】

 Windows 7〜11 Mac 10.6〜13.0 

 26・OKI COREFIDO B432dnw
  ¥51,780 楽天市場 (8/25執筆時)

印刷スピード:毎分38枚
印刷解像度: 1200dpi
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
保証:5年間
寸法:幅387×高さ245×奥行393mm

  B432dnw は、沖データのCOREFIDOシリーズに属するモノクロプリンターです。

 ネットワーク機能は、充実します。

 本機は、USB接続と有線LAN接続に加えて無線LAN(Wi-Fi)に標準対応します。

 大きさは、幅387×高さ245×奥行393mmです。

 コンパクト型ではないです。

 床や棚に置くのが基本となるでしょう。

 印刷速度は、毎分38枚です。

 十分な速度です。

 両面印刷機能も、搭載です。

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 印字品質は、OKIの品質は良いです。

 LED方式のプリンタを他社に先立って開発していたこともあり、技術の蓄積があります。

 とくに、トナーについては、自社開発のマイクロファインHDトナーを採用するため、同様に自社トナーを使うブラザー同様に、文字の鮮明感が高いです。

 エプソンの上位機と比べても遜色はなく、最高水準と言えるでしょう。高いクオリティが期待できます。

 ポストスクリプトにも互換します。

 内蔵メモリーは、512MBです。

 十分と言える量ですし、大量印刷や、ファイルサイズの大きな印刷物でもかなり快適でしょう。

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 純正トナー価格

 OKI TNR-M4G2 (12000枚)
  ¥23,480 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 純正ドラム価格

 OKI ID-M4E(30000枚)
  ¥16,170 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 互換トナー価格

 OKI TNR-M4G2 (12000枚)
  ¥5,680 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 互換ドラム価格

 OKI ID-M4E(30000枚)
  ¥6,780 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷コスト(純正トナー) ¥2,496
印刷コスト(再生トナー) ¥699
初期付属トナー枚数:2000ページ相当

 本機も、トナードラム(感光体)が別になっており、それぞれを交換する必要があります。

 合計する場合、純正品で1000枚印刷あたり2428円互換品だと699となります。

 買い直すまで30,000枚も使わない方は、純正品でも1,957円です。

 いずれにしても、純正品を使った場合のランニングコストは、キヤノンの10万円を越える高級機を例外とすれば、他社上位機と比較しても良いです。

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 耐久性は、5年/20万枚と業務用として耐えられる頑丈さです。

 さらにOKIのプリンターの良いところは、5年間の保証が標準で付いてくる点です。

 デンキヤの延長保証だと駆動系は保証されない場合がほとんどですが、定着機・ローラーなどメンテナンス品にも保証がかかります。

 ユーザー交換になりますが、そのために、構造をシンプルにしているので問題ありません。

 なお、非純正トナーを使うと、この保証が無効化されるので、この点でも、純正トナーを使うべき機種と言えます。

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 セカンドトレイ(580枚)TRY-M4G1
  ¥19,327 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 給紙トレイは、250枚まで収納可能です。

 なお、こちらの機種は580枚までの給紙が可能な追加トレイも売られています。

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 以上、OKIデータのプリンターの紹介でした。

 印字速度・印字品質・メモリー量・トナーコスト・Wi-Fiなど、どの部分でも「隙の無い」機種です。

 2015年以来のロングセラー機で、Atlasも利用する機種ですが、なかなか新機種が出ないのは、ある意味で、同等のライバルが不在だからでしょう。

 また、5年間保証も、他社の大きなレーザープリンタは基本「訪問修理」になり、かなり費用がかさむ部分を考えると、大きなメリットです。

2-3・リコーのモノクロレーザー

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 続いて、リコーのモノクロレーザーです。

 どちらかと言えば、業務用のイメージがありますが、下位機種では、個人でも手を出せる製品がいくつかあります。


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 Windows 7〜11 Mac 10.6〜13.0 

 【増設トレイ設置不可】

 27・RICOH SP 2300L
  ¥13,980 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 【増設トレイ設置可】

 28・RICOH SP 3700
  ¥21,348 Amazon.co.jp (8/25執筆時) 

印刷スピード:毎分32枚
印刷解像度: 1200dpi
両面印刷:対応
給紙トレイ:300枚
接続:USB・(無線)・有線LAN
保証:6ヶ月訪問修理
寸法:幅370×高さ262×奥行392mm

  SP 2300L は、リコーが販売するモノクロレーザープリンターです。

 「用紙トレイが大きな業務用」としては、価格が安いです。

 なお、仕様が同じSP 3700という製品もありますが、別売の増設トレイ(250枚)が設置できる点以外は同じです。

 ネットワークは、いずれも、USB接続有線LAN接続に対応します。

 ただ、無線LANはオプション対応です。

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 大きさは、幅370×高さ262×奥行392mmとなります。

 OKIと同程度で、小型化はさほど意識していない、存在感のある製品です。

 印刷速度は、毎分32枚です。

 決して速くはないですが、十分な速度です。

 両面印刷は、対応です。

 印刷即では、13面/分となります。1枚目のファストプリントは、キヤノン並で、7.5秒と高速です。

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 印字品質は、1200dpiの出力に対応する点で、能力は高いです。

 ただし、Macの場合は高解像度は非対応です。

 内蔵メモリーは、128MBです。

 多くはないですが、少なくもない量です。

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 純正トナー価格

 RICOH SP 2300H(5000枚)
  ¥16,700 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 リサイクルトナー価格

 RICOH SP 2300H(5000枚)
  ¥5,390 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷コスト(純正トナー) ¥3,400
印刷コスト(再生トナー) ¥1,078
初期付属トナー枚数:1000ページ相当

 トナー価格は、ドラム一体型ですが、大容量カードリッジを利用する場合の価格は上表の通りです。

 純正トナーは、入門機として平均値といえる価格です。

 リサイクルトナーは、ブラザー入門機と較べると割高です。

 なお、発売時期の関係かもしれませんが、互換トナーが出しにくい工夫があるからか、さらに割安の互換トナーはあまり見られない製品です。

 耐久性は、20万枚です。

 業務用として耐えられる頑丈さが示されます。

 ただ、リサイクルトナーを使うと無効化されるので、純正トナーを使うべき機種とも言えます。

 給紙トレイは、300枚まで収納可能です。

 増設トレイは、調査段階では用意されていません。

 保証期間は、出張修理ながら、6ヶ月です。 

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 以上、OKIデータのプリンターの紹介でした。

 そこそこの印刷速度ながら、「圧倒的に安い本体価格」は、かなりの魅力でしょう。

 本体は大きく、耐久性も明示があるので、業務用として活躍するでしょう。

 一方、ランニングコストの面では、互換トナーがないため、純正トナーを使い続ける場合に、おすすめできる機種です。

7・京セラのレーザープリンター

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 最後に、京セラ(京セラドキュメントソリューションズ)のレーザープリンターです。

 法人向けなので一般的にはみませんが、格安品については、個人に向けてもAmazonなどで流通します。


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 【2022年発売】

 Windows 8.1〜11 Mac 10.9〜 

 29・ 京セラ PA2000w
  ¥21,685 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷スピード:毎分20枚
印刷解像度: 600dpi
両面印刷:
給紙トレイ:150枚
接続:USB・Wi-Fi
保証:1年(持込修理)
寸法:幅350×高さ177×奥行233mm

  MA2000 は、京セラのA4モノクロレーザー複合機です。

 対応OSは、Macについては、10.9以降との記述です。

 最新OSの対応状況の説明はないですが、(恐らくですが)AirPrintで使えるとは思います。

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 ネットワーク機能は、USBと無線LANに対応します。

 Wi-Fi経由でスマホでも利用できます。

 一方、同社はスマホアプリ(KYOCERA Mobile Print)を持ちますが、本機についてはそれが利用できるか、説明書を含めて、説明がありません(要確認

 ただ、Airprintなどを使えば、印刷できるでしょう。

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 大きさは、幅350×高さ177×奥行233mmとなります。

 本機は、自動両面印刷がないので、ここまで小さくできます。

 その意味でライバルはキヤノンの入門機ですが、設置性は本機のが良いです。

 印刷速度は、毎分20枚です。

 キヤノン機よりわずかに速いですが、1枚目の印刷速度では負けるので、一長一短です。

 印字品質は、一般的なレベルです。

 特段トナーの工夫などはないです。。

 内蔵メモリーも、32MBと最低水準です。

 小型機ですが、もう少しあっても良いかと思います。

 純正トナー価格

 京セラ TK-1241(1500枚)
  ¥4,400 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 純正ドラム価格

 京セラ DK-1241(10,000枚)
  ¥6,600 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 互換トナー価格

 京セラ TK-1241(1500枚)
  ¥2,120 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 互換ドラム価格

 京セラ DK-1241 (10,000枚)
  ¥3,590 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷コスト(純正トナー)¥3,593
印刷コスト(互換トナー)
¥1,772
初期付属トナー枚数:1500ページ相当

 印刷コストは、上表の通りです。

 ドラムも交換が必要なのでその費用も組み込んでの値段です。

 互換品は、純正品しかないので、それとのコンビの価格です。

 純正品は、劇的に安いわけではないですが、入門機にしてはそこそこは安いと言えます。

 耐久性は、情報がないです。

 給紙トレイは、150枚まで収納可能です。

 仕事用として言えば、少なめです。増設もできません。

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 以上、京セラPA2000wの紹介でした。

 絶対に「自動両面印刷機能」は使わないと断言できる方は、先ほどみたキヤノン機(LBP6040 )のライバルとして本機も選択肢になります。

 Wi-Fiも付属しますし、スピード面と両面印刷を「我慢」するなら選択肢の1つにできます。

 ただ、結構、本体価格でが付いているので、値段は見比べても良いでしょう。


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 【2017年発売】

 Windows 7〜11 Mac 10.6〜12.0 

 30・京セラ ECOSYS P2040dw
  ¥39,793 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷スピード:毎分40枚
印刷解像度: 600dpi
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
寸法:幅375×高さ272×奥行393mm
接続:USB・有線LAN・Wi-Fi

 ECOSYS P2040dw は、京セラのモノクロレーザープリンタの中級機です。

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 大きさは、幅375×高さ272×奥行379mmとなります。

 エプソン機( LP-S380DN)をはじめとする各社の中位機以上とだいたい同じで、「袖机に設置できる」とされます。

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 印刷速度は、毎分40枚です。

 さすがに「法人向け」として、この部分は重視です。

 両面の場合も、20枚なので、優秀です。1枚目も6.4秒以下という速度です。

 印字品質は、一般的なレベルです。

 特段トナーの工夫などはないです。

 基本解像度が600dpiで、拡張時も1200dpi「相当」です。

 もちろん、文字中心の印刷ならば、問題ないですし、ビジネス水準です。

 内蔵メモリーは、256MBです。

 十分な量です。

 202206161411.jpg

 純正トナー価格

 京セラ TK-1161(7200枚)
  ¥14,780 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 リサイクルトナー価格

 京セラ TK-1161(7200枚)
  ¥3,680 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

印刷コスト(純正トナー) ¥2,053
印刷コスト(再生トナー) ¥511
初期付属トナー枚数:3600ページ相当

 トナー価格は、ドラム一体型で、上表の通りです。

 現状で言えば、ランニングコストは、格安機の中では高水準です。

 この部分は優秀です。

 202206161314.jpg

 耐久性も、20万枚です。

 ドラム交換不要の機種としてはやはり優秀です。

 なお京セラはドラム一体型ですが、耐久性のあるPSLPドラム採用ですので、この数字が出せると言えます。

 202206161315.jpg

 【250枚】(最大2段)

 京セラ PF-1100
  ¥26,220 Amazon.co.jp (8/25執筆時)

 給紙トレイは、250枚まで収納可能です。

 増設トレイは、上記製品が合計2段(250枚×2)まで増設できます。

 ネットワーク機能は、USB接続・有線LAN・無線LANにフル対応します。

 無線LANは、シングルバンドですが、プリンタならば問題ありません。

---

 以上、京セラECOSYS P2040dwの紹介でした。

 エプソンのLP-S380DNと似た仕様ですので、そちらがライバルでしょう。

 比較する場合、速度は同等ですが、Wi-Fiを基本搭載する点と、ランニングコストは本機が有利です。

 多少小型な部分で、増設トレイを導入しない場合、250枚の給紙とはなりますが、とくに個人用の「大きめ」としては、割と良い機種にも思えます。

 ただ、価格面では、同じくWi-Fiが搭載である上、「5年保証」のOKIもライバルといえますし、比較は必要でしょう。

次回に続く
モノクロレーザープリンタのおすすめは結論的にこの機種! 

 というわけで、今回は、モノクロレーザープリンタの比較の2回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

 201912021236.jpg

3・モノクロレーザープリンタの比較 (3)
 3-1:最終的なおすすめの提案【結論】

コスト(純正品) ★★★★☆
コスト(再生品) ★★★★★
画質の良さ    ★★★★☆ 

印刷速度     ★★★★☆ 
給紙量      ★★★★☆
耐久性・保証   ★★★★☆

総合評価     ★★★★☆

 続く3回目記事こちら)は結論編です。 

 今回紹介した全機種から、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 3回目記事は→こちら

posted by Atlas at 13:32 | プリンター

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