【今回レビューする内容】 2023年 A4モノクロレーザー複合機の性能とおすすめ・選び方 :キヤノン・ブラザー・NEC :激安コピー機として利用可!家庭用 Windows 11 Mac対応 リサイクルトナーの値段や性能の違い・人気ランキング
【比較する製品型番】Brother JUSTIO MFC-L2750DW MFC-L2730DN DCP-L2550DW FAX-L2710DN FAX-L2840 MFC-L5755DW キヤノン Satera MF457dw MF551dw MF265dw IIMF266dn II MF269dw II RICOH SP 2300SFL SP 3700SF 京セラ MA2000w
今回のお題
低コストなモノクロレーザー複合機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2023年1月現在、最新の「A4モノクロレーザー複合機」を比較します。
1・モノクロレーザー複合機の比較 (1)
1-1:ブラザー
1-2:キヤノン
1-3:リコー
2・モノクロレーザー複合機の比較 (2)
2-1:京セラ
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
現在、このタイプの複合機を生産するのは、キヤノン・ブラザー・リコー・京セラなどです。
最近、カラー機に押される形で製品数が激減したので、(業務用を除く)現行製品は、全機種紹介できると思います。
印刷コスト(純正)¥1,891
印刷コスト(リサイクル)¥429
初期付属トナー:8000ページ相当
記事では、とくに「ランニングコスト」の部分を重視します。
Amazonの今年の実売価格をふまえつつ、「1000ページあたりの印刷コスト」をAtlasが算出しつつ、各社の製品を比較していきます。
コスト(純正品) ★★★★
コスト(再生品) ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
印刷速度 ★★★★★
給紙量 ★★★★★
スキャナ性能 ★★★★★
耐久性・保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後の結論では、上表のような観点から、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。ーーー
1・A4インクジェット複合機 (4色)
2・A4インクジェット複合機 (6色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの選び方【まとめ】
なお、今回の記事は、プリンター比較記事の6回目記事として書きました。
0・レーザー複合機の選び方の基本
はじめに、A4モノクロレーザー複合機の「選び方の基本」の解説からです。
先述のように、最近「極端に展開数が少なくなって」います。そのため、(この種類のプリンタを)「今買って本当によいのか?」について、主に導入の「メリット性」の部分で確認をしておきます。
その上で、選ぶ場合に注意するべき点について解説していきます。
0-1・モノクロレーザー複合機の良い部分
はじめに、A4モノクロレーザー複合機を選ぶメリット性についてです。
Atlasもユーザーの1人として、改めて考えましたが、次の3点については、依然優れると言えます。
第1に、画質の確かさです。
トナーは定着が早いので、イン式より「文字がにじみにくい」です。
顧客に渡すビジネス文書の印刷や、単位のかかったレポート・論文の印刷などで、「出版物のような印字品質」が欲しい場合は、やはり、レーザーでの印刷が一番です。
第2に、複合機であることの利便性です。
テレワークを含めて、やはりスキャナ・コピーに対応できるほうが便利です。
FAXについても、仕事で「使わざるを得ない」人もいるでしょう。
これらの部分が一気に賄えるのはやはり便利であり、個人事業をやっている方に向く汎用性があると言えます。
第3に、設置性が良い点です。
レーザーの複合機の場合、A3対応だと、相当に場所を取って邪魔です。
(そもそも)「A3レーザー複合機」は、業務用の大きなモデルを除くと(ほぼ)カラーなので、さらに大きいです。
その部分で、レーザー複合機のなかでは、A4モノクロが複合機が設置面で「邪魔になりにくい」最大サイズと言えます。
0-2・モノクロレーザー複合機の注意点
つづいて、選ぶ際に注意するべき点について確認しておきます。
第1に、トナーのランニングコストです。
全てのメーカーは「印刷コスト」を公開しています。
ただ、「定価ベース」であり、実際トナー・ドラムの販売価格をふまえません。
実際、本体が安い機種の、トナー(インク)がかなり割高な場合も多いです。
そのため、今回の記事では、Amazonの販売価格を調査し、純正トナーとリサイクルトナーの市場価格も含めて比較しました。
ある程度、実際に近いランニングコストが分かると思います。
第2に、互換トナー・リサイクルトナー・純正トナーの違いです。
リサイクルトナーは、本体を再利用し、中に(同質に近い粒状の)トナーを充填したものです。
互換トナーは、中身だけでなく、本体も純正とは異なるものです。
(善し悪しは置いておき)メーカー側が挿入するICチップが複製できた段階で、だいたい登場します。
しかし、いずれのトナーも、信頼性は純正品より「無難なレベル」に止まります。
印字品質も、各社は、重合トナーを採用するなどして定着品質を上げているため、中身の同一性は必ずしも担保されません。
利用した時点で、メーカー保証もなくなります。
結論的にいえば、リスクを避ける意味では(少なくとも保証期間中は)純正品を買うべきです。ネットでは、わりと安く買える場合も多いです。
第3に、自動両面印刷機能です。
紙代もランニングコストとしてバカにできないので、この部分も重要です。
また、資料などを持ち運ぶ量が半分で済むため、持ちはこびの負担が半分に減ります。形式の決まった提出書類について裏表印刷指定がある場合もあるでしょう。
ただ、小型機の一部は、自動両面印刷ができない機種があります。
この部分も、今回、詳しめにみていきます。
第4に、ネットワーク接続の対応状況です。
とくに無線LAN(Wi-Fi)は、対応している場合、配線がスッキリするほか、スマホ・タブレットからの印刷が「格段に便利」になります。
ただ、モノクロレーザー複合機は、「業務用」も多いの、装備しない機種も多いです。
この部分についても、今回はしっかり見るつもりです。
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1・モノクロレーザー複合機の比較 (1)
1-1:ブラザー
1-2:キヤノン
1-3:リコー
1-4:京セラ
2・モノクロレーザー複合機の比較 (2)
=最終的なおすすめ機種の提案
というわけで、モノクロレーザー複合機の「選び方の基本」とをあらかじめ説明しました。
以下では、上表のような順番で、各社のモノクロレーザー複合機比較していきます。
1-1・ブラザーのレーザー複合機
はじめに、ブラザーのレーザー複合機の紹介からです。
昔から、レーザープリンタには強い企業です。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2018年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.10〜13.0
【上位機】
1・Brother JUSTIO MFC-L2750DW
¥31,973 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
ADF: 両面
接続方法:USB 有線LAN Wi-Fi
ファックス:対応
【中位機】
2・Brother JUSTIO MFC-L2730DN
¥26,964 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
ADF:片面
接続方法:USB 有線LAN
ファックス:対応
【下位機】
3・Brother JUSTIO DCP-L2550DW
¥16,645 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
ADF:片面
接続方法:USB 有線LAN Wi-Fi
ファックス:
印刷スピード:毎分34枚
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
スキャナ: 1200dpi
大きさ:幅410×高さ318.5×奥行398.5mm
MFC-L2750DWは、ブラザーのA4モノクロレーザー複合機の入門機です。
本機については、2機種の下位機種もあります。
第1に、MFC-L2730DN (中位機)です。
こちらは、スキャナのADF(自動両面読み取り装置)が両面ではなく片面で、無線LANに非対応になる機種です。
上位機は、両方とも装備なので、ここが差です。
第2に、DCP-L2550DW(下位機)です。
こちらは、無線LANはあるのですが、スキャナのADFは中位機と同じで片面です。その上で、写真のようなタッチパネルと、ファックス機能を省略にしている機種です。
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結論的にいえば、両面ADF・無線LAN・タッチパネルを完備するMFC-L2750DWが、最も便利であり、自宅での仕事用には実用的と言えます。
値段差を考慮しても、こちらでしょう。
本体の大きさは、どれも幅410×高さ318.5×奥行398.5mmです。
ADFが付属するため背が高いです。
棚に入れて使うのは難しい部分が注意点です。
プリント速度は、毎分34枚です。
下位機種と同じですが、これは同じ搬送ユニットを利用しているためです。
毎分30枚を超えてくると、「そこそこに快適」水準といえます。
プリント品質は、業界標準の600dpiでの印刷をフォローします。
その上で、速度低下なしに2400×600dpiの高解像度で印刷できるHQ1200と、半分程度に速度は落ちるが1200×1200dpi最高解像度が得られるtrue1200に対応です。
この2つに対応している機種は、モノクロレーザーの場合「そこそこ画質が良い」と言って良いです。
加えて、ブラザーは、トナーに「ミクロサイズの均一な球状トナーを作り出す重合法技術」が採用されているため、印刷が鮮明です。
純正トナー価格
BROTHER TN-29J (3,000枚)
¥8,992 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
純正ドラム価格
BROTHER DR-24J (12000枚)
¥9,400 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
リサイクル(互換)トナー価格
BROTHER TN-29J (3000枚)
¥1,890 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
リサイクル(互換)ドラム価格
BROTHER DR-24J(12000枚)
¥1,988 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
印刷コスト(純正) ¥3,781
印刷コスト(リサイクル) ¥796
初期付属トナー:700ページ相当
印刷コストは、Amazonでの最近の販売価格をふまえると上表のようになります。
純正品は、トナーだけで2997円です。
ただ、ドラムが1.2万枚とわりと少なめでの交換で、それを含めると合計で3,781円です。
互換品は、合計で796円です。
結論的にいえば、互換トナーはそれなりに安い水準に収まりますが、純正品は、他社の同クラスと比べても、多少「割高」です。
初期付属するトナーは、700ページ相当です。
他社もですが、スタータートナーは、後で買う純正品よりトナー量が少なめになっています。本機も、あまり多いとは言えません。
スキャナは、1200dpiの水準で優秀です。
ADF(原稿自動送り装置)は、先述のように、上位機は両面対応・下位機は片面原稿のみ読み取り対応です。
速度は、A4・100dpiのかなり粗めの解像度での値ですが、カラー8面/分、モノクロ25面/分です。
両面の場合(1枚2面との勘定で)、カラー8面/分、モノクロ26面/分です。
つまり、枚数単位の処理で言えば片面の「半減」です。光学CISセンサーは両面搭載(Dual CIS)の場合、両面でも速度が落ちにくいのですが、処理の限界かと思います。
また、先述のように(粗い)100dpiでの速度なので、現実的に最低限と言える解像度(200dpi)だと、さらに遅くなるでしょう。
結論的にいえば、ADFは、【ドキュメントスキャナの比較記事】でみた専門的な製品と比べれば、「おまけ」程度の能力と言えます。値段的に仕方ない部分ですが。
ファックスは、下位機を除いて付属です。
「Super G3ファクス」に対応しますので転送も高速です。
また、PCからのFAX送信と、PCでのファックス閲覧双方に対応するため、印刷コストの大幅な節約が可能です。
自動両面印刷は、どの機種も対応します。
ビジネス用としては最低限あってほしい機能なので、この点は評価できます。
搭載メモリー量は、上位機は256MBです(下位機は128GB)。
どれも十分な分量ですが、上位機種は両面ADFに対応するため、やや多めにしているのかもしれません。
PCとの接続方法は、どの機種もUSBと有線LAN(100Base-T)に対応します。
その上でWi-Fi (2.4MHz)を装備します。
家庭用でWi-Fiがないと設置性がかなり悪いので、この部分も評価できます。
スマホ・タブレットも、Wi-Fi経由で、アプリ(Brother iPrint &Scan)をつかってのダイレクト印刷が可能です。
給紙トレイへの給紙は、250枚までです。
増設は別売でも不可ですが、家庭用ならば十分でしょう。
耐久性は、5万枚です。
また、過度な連続印刷が想定されている機種でもないため、一日中「プリンターが動き通し」の業務環境には向きません。
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以上、MFC-L2750DWの紹介でした。
十分な印刷速度を持ちつつ、両面ADFと無線LANも装備する機種です。
サイズもさほど大きくなく設置性も良いので、他社機との比較基準になりそうな製品です。
個人事業主の方などで、大きな業務用の複合機は不要だが、家庭用の水準よりもワンランク上の性能を持つ製品を探しているならば、こちらは良い選択肢の1つです。
ただし、大量に印刷する可能性のある自営業の方やオフィス用としては、このクラスはおすすめできません。
大量に印刷するにはさほどトナーが安くない部分のほか、プリンター本体の耐用印刷枚数も5万枚/5年間だからです。
あくまで、個人用・家庭用として「優れている」機種です。
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Windows 7〜11 Mac 10.10〜13.0
【2018年】
¥29,000 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
印刷スピード:毎分30枚
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
スキャナ: 1200dpi
ファックス:対応
ADF: 片面
大きさ:幅481x高さ318.5x奥行398.5 mm
接続方法:USB 有線LAN
なお、本機にはもう一機FAX-L2710DNという、別型番の機種もあります。
「やや特殊」なモデルで、写真のように「受話子機」が付く仕様です。
プリント速度は、毎分30枚と少し劣ります。
また、スキャナのADFが片面のみで、無線LANとタッチパネルも未搭載です。
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結論的にいえば、本機は「ファックス電話」が必要な方に向けた少々特殊な機種と言えます。
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【2013年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.5〜10.15
5・Brother JUSTIO FAX-L2840
¥24,373 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
印刷スピード:毎分20枚
両面印刷:
給紙トレイ:250枚
スキャナ: 1200dpi
ファックス:対応
ADF: 片面
大きさ:幅368x高さ311x奥行350 mm
接続方法:USB
なお、 FAX-L2840も、ファックス対応のレーザープリンタ複合機です。
本体サイズは、幅368x高さ311x奥行350 mmです。
コンパクトながら、背面に片面ADFを装備し、コピーもスキャンもできる機種です。
ただ、プリンタの自動両面印刷に非対応で、接続もUSBのみになります。
この部分で、本機は基本的に「ファックス自体が欲しい人」に向けた少し特殊な製品になります。
ただ、Super G3ファックスに非対応なので、本機の発売年度(2013年)が表すように、ファックスの仕様面でも「相当に古くさい」です。
とくに、Macについては、OS11以降の対応がない点に注意してください。
【2016年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.10〜13.0
6・BROTHER JUSTIO MFC-L5755DW
¥58,873 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
印刷スピード:毎分40枚
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚(増設可)
スキャナ: 1200dpi
ファックス:対応
ADF: 両面
大きさ:幅435x高さ486x奥行427 mm
接続方法:USB 有線LAN Wi-Fi
MFC-L5755DW は、ブラザーのモノクロ複合機の上位機種です。
本体の大きさは、幅435x高さ486x奥行427 mmです。
画像から皆さんが想像するサイズよりは小さいでしょう。 ただし、幅と高さがあるため、基本は「小規模オフィス向け」です。
プリント速度は、毎分40枚です。
本体価格に見合う高速性で、中位機種以下より速いです。
プリント品質は、下位機種同様であり、true1200とHQ1200に対応です。
こちらも、安定性・定着性の高い重合トナーを使用します。
純正トナー価格
ブラザー TN-61J(3000枚)
¥7,055 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
ブラザー TN-62J(8000枚)
¥13,489 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
純正ドラム価格
ブラザー DR-60J(25000枚)
¥12,980 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
リサイクル(互換)トナー価格
ブラザー TN-62J(8000枚)
¥2,196 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
リサイクル(互換)ドラム価格
ブラザー DR-60J(25000枚)
¥2,620 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
印刷コスト(純正) ¥2,247
印刷コスト(リサイクル) ¥379
初期付属トナー:3000ページ相当
印刷コストは、Amazonでの最近の販売価格をふまえると上表のようになります。
本機は、大容量トナーが利用できます。
下位機種に較べて、実売価格ベースでも安いので、印刷のランニングコストが優れます。
純正品(大容量)を使う場合でも、1000枚あたりの印刷で2,212円です。
30000枚も印刷しないだろう場合は、ドラムの分を除外すれば、さらに500円強安い計算です。
他社と比べても、コスパは「たいへん優秀」と言えます。3000ページ相当まで印刷できる多めの「スタータートナー」を初期搭載しています。
これは、他機に比べても多めです。
スキャナは、本機も1200dpiの水準で優秀です。
ADF(原稿自動送り装置)は、両面対応です。
速度は、A4・100dpi相当ですが、片面でカラー24面/分、モノクロ34面/分、両面でカラー40面/分、モノクロ58面/分です。
本機については、Dual CISセンサー機らしく、しっかり両面時に「倍速」に近い速度で処理しています。
本機も100dpiの解像度での速度ですので、実用水準(200dpi以上)だと、これらの半分ほどの速度になるでしょう。しあし、それでも、下位機種と比べると実用水準にはあります。
50枚まで原稿を置けます。
ファックスは、受話器はないですが、こちらも付属します。
下位機種と同じく、PCでの送受信に対応できます。「Super G3ファクス」も対応です。
一方、インターネットファクスにも対応し、読み取ったデータをEメールとして送信・転送することも可能です。 図のようなクラウド対応も可能です。
自動両面印刷は、対応します。
搭載メモリー量は、256MBです。
モノクロ印刷専用機ですので、これ以上はオーバースペックになると言える高水準です。
PCとの接続方法は、USB接続のほか、有線LAN・無線LANでの接続に対応します。
増設記録紙トレイ LT-6500 (520枚)
¥19,650 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
増設記録紙トレイ LT-5500 (250枚)
¥12,020 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
給紙トレイへの給紙は、250枚までです。
ただ、こちらは、オプショントレイが最大2段利用できます。
給紙量としては、最大で1340枚まで給紙可能です。
耐久性は、30万枚までです。 職場の備品として考えると、この部分は重要で、堅牢性が期待できます。
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以上、ブラザーのMFC-L5755DW の紹介でした。
見た目より圧迫感がないため、ご家庭でも広めの書斎ならば置けます。ただ主要なターゲットは、事業者でしょう。
耐久性は、こちらは30万枚までとなります。
この点で言えば、チラシなどの大量印刷の可能性のある場所の共用機としても向きます。もちろん、職場用として、複数台からのネットワーク印刷を組む場合も、これだけあれば安心です。
1-2・キヤノンのレーザー複合機
つづいて、キヤノンがA4モノクロレーザー複合機を紹介します。
【2022年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0
【有線/無線LAN+ADF片面】
7・キヤノン Satera複合機 MF265dw II
¥39,800 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
【有線LAN+ADF片面】
8・キヤノン Satera複合機 MF266dn II
¥39,736 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
【有線/無線LAN+ADF両面】
9・キヤノン Satera複合機 MF269dw II
¥48,800 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
印刷スピード:毎分28枚
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
スキャナ:600dpi
ファックス:対応
ADF: 片面/両面
接続方法:USB 有線LAN Wi-Fi
大きさ:幅390x高さ405x奥行375 mm
MF265dw IIなどは、キヤノンのSateraシリーズの入門機です。
このグレードはしばらく市場から消えていましたが、旧機種(MF269dw・MF266dn・MF265dw)の後継機として復活しました。
本体の大きさは、どれも幅390x高さ405x奥行375 mmとなります。
割と背が低めなので、スリムにみえる機種です。広めの机なら邪魔にならなそうです。
印刷速度は、毎分28枚印刷です。
他社の入門機に比べるとやや遅めです。
ただ、ファーストプリントは7.8秒と高速ですし、そこを加味すれば実用水準です。
プリント品質は、600dpiです。
入門機の水準ですが、やはり普段使いにおいて問題ありません。
純正トナー価格
Canon CRG-051(1700ページ)
¥6,520 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
Canon CRG-051H(4100ページ)
¥10,470 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
リサイクルトナー(互換)価格
Canon CRG-326(4100ページ)
¥2,580 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
純正ドラム価格
Canon CRG-051DRM(23000ページ)
¥6,980 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
互換ドラム価格
Canon CRG-051DRM(23000ページ)
¥2,880 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
印刷コスト(純正トナー) ¥2,874
印刷コスト(互換トナー) ¥754
初期付属トナー:1000ページ相当
印刷コストは、1000枚あたりの実印刷コストを算出すると、上表の通りです。
本機は、トナーとドラムが別です。
純正でも(大容量を使えば)3000円を大きく下回りますし、入門機としても安いと言ってよいです。
互換トナーも、同様です。
初期付属トナーは、1000枚分です。
スキャナは、600dpiです。
ブラザーより少し解像度が弱いですが、やはり問題ありません。
ADF(原稿自動送り装置)は、 MF269dw IIは両面読み取りです(他は片面)。
ADFでのスキャン速度は、モノクロコピー時に、A4・200dpi相当で、片面22面/分、両面8面/分(紙換算で4枚)という速度です。
光学装置が片面で、リターン給紙で通すので、両面だと遅くなりますので、スペックはイマイチです。
原稿は、35枚まで置けます。
一方、下位機種を除いて、SEND Lite機能を搭載します。
最近の高性能コピー機のように、PCの介在無しでスキャンしたファイルをPCや共有フォルダに転送できます。
ファックスは、搭載です。
高速伝送規格の「スーパーG3ファクス」に対応します。
EメールでのインターネットFAXにも対応します。
自動両面印刷は、搭載です。
搭載メモリー量は、非公表です。
ただ、プリントの場合、同社はCARPS2という、レンダリングなどPC側に処理を任せて、圧縮転送する高速通信規格があります。
そのため、メモリ量には左右されにくいので、基本的に問題ありません。
PCとの接続方法は、USBほか、有線・無線LANに対応します。
ただし、中位機(MF266dn II)は無線LANが省略です。
搭載機は、スマホやタブレットも、自社アプリ(Canon PRINT Business)を介して、直接印刷することが可能です。
AirPrintにも対応するため、MacやiPhoneでは、面倒な設定なしで無線プリントができます。
給紙トレイへの給紙は、250枚です。
トレイの増設は対応しません。
耐久性は、一方、キャノンは非開示です。
同社のプリンタは、一部最上位機を除けば全てこの部分の情報がないです。
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以上、キャノンのMF265dw IIなどの紹介でした。
この価格帯の製品としてはそれなりに印刷コストは安いと言えます。
印刷速度やADFの速度は弱い部分を感じますが、個人用としてはこれでも十分かなと思います。個人用の格安機として、選択肢の1つにできる機種です。
【2021年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0
10・キヤノン Satera複合機 MF457dw
¥57,795 楽天市場 (1/22執筆時)
印刷スピード:毎分38枚
両面印刷:対応
給紙トレイ:250枚
スキャナ:600dpi
ファックス:対応
ADF: 両面
接続方法:USB 有線LAN Wi-Fi
大きさ:幅453x高さ392x奥行464 mm
MF457dwは、キヤノンのSateraシリーズの中級機です。
「スモールオフィス用」として販売されている複合機です。
本体の大きさは、幅453x高さ392x奥行464 mmとなります。
用紙トレイとADFユニットの設計変更で高さは39.2cmとコンパクトです。
ただし、奥行はあるので、プリンタ専用スペースを考えて設置しましょう。
一方、本機は、カラータッチパネル液晶を採用します。
サイズは、視認性重視の5インチですので、ブラザーの搭載機より、だいぶ「大きめ」です。
印刷速度は、毎分38枚印刷です。
ここまであれば、実用において問題ないです。
とくに、キヤノンは、1枚目のプリント開始速度が速いので、この部分を気にする人は、同社の製品がとくに向きます。
プリント品質は、ブラザー同様に、WindowsはTrue1200に対応です。
ただ、Macについては、HQ1200には非対応で、600dpiまでです。
また、速度低下なしに2400×600dpiの高解像度で印刷できるHQ1200には、Windowsでも非対応なので、ドライバーの柔軟性の点では、ブラザーに負けます。
純正大容量トナー価格
Canon 057 CRG-057H (10000ページ)
¥28,000 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
互換大容量トナー価格
Canon 057 CRG-057H (10000ページ)
¥4,680 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
印刷コスト(純正トナー) ¥2,800
印刷コスト(互換トナー) ¥468
初期付属トナー:3100ページ相当
印刷コストは、1000枚あたりの実印刷コストを算出すると、上表の通りです。
キャノンはトナーとドラムが一体型なので、消耗品はトナーのみです。
レーザープリンタは、基本的に本体価格が高いほど、印刷費は「割安」になります。ただ、本機については、現状では下位機種とそう変わらないです。
初期付属トナーも、3100ページ相当印刷できるため、長期的にもさほど印刷しないだろうかたには、お買得感はとくに高いでしょう。
スキャナは、キャノンの場合、600dpiです。
ブラザーより少し解像度が弱いです。
ADF(原稿自動送り装置)は、ただ両面読み取り対応です。
コピー時に、A4・200dpi・モノクロで、片面20面/分(モノクロ)・両面34面/分(紙換算で17枚)という速度です。両面も含めて実用的です。
カラーの値は出しませんがモノクロの半分ほどでしょう。それでも十分です。
結論的にいえば、原稿台に置いた1枚の原稿を、綺麗に撮るのはブラザーよりやや苦手ですが、ADFでのスキャン速度は(専用スキャナには大きく及ばないにせよ)複合機としては水準が良いと言えます。
原稿は、50枚まで置けます。
先述のSEND Lite機能も搭載します。
キヤノン ハンドセットキットL11
¥5,180 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
ファックスは、搭載です。
高速伝送規格の「スーパーG3ファクス」に対応します。別売ですが、ハンドセットもあります。
なお、キヤノンは、FAXをPCとスマホのUIで確認できる仕様にしています。
この仕様は法人の利用においては、とくに便利でしょう。
EメールでのインターネットFAXにも対応します。
自動両面印刷は、搭載です。
搭載メモリー量は、非公表です。
ただ、プリントの場合、同社はCARPS2という、レンダリングなどPC側に処理を任せて、圧縮転送する高速通信規格があります。
そのため、メモリ量には左右されにくいので、基本的に問題ありません。
PCとの接続方法は、USBほか、有線・無線LANに両対応します。
スマホやタブレットも、自社アプリ(Canon PRINT Business)を介して、直接印刷することが可能です。
AirPrintにも対応するため、MacやiPhoneでは、面倒な設定なしで無線プリントができます。
1段カセットユニット AH1 CFU-AH1
¥9,420 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
給紙トレイへの給紙は、250枚です。
やや価格の高い製品ですが、この部分は「入門機並み」に止まります。
ただ、増設トレイが(最大1段)用意されます。これを導入すると、2トレイ目に640枚入ります。
耐久性は、一方、キャノンは非開示です。
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以上、キャノンのMF457dwの紹介でした。
それなりに大きい機種なので、家庭のリビングでは設置場所を選ぶとは言えます。
ただ、書斎ほかスモールオフィス用としては、その性能が高く評価できます。大きめの液晶パネルを含めたデザイン性・利便性も魅力です。
予算が許せば、本機は良い候補に思えます。
【2021年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0
11・キヤノン Satera複合機 MF551dw
¥91,231 楽天市場 (1/22執筆時)
印刷スピード:毎分43枚
両面印刷:対応
給紙トレイ:640枚(増設可)
スキャナ:600dpi
ファックス:対応
ADF: 両面
接続方法:USB 有線LAN Wi-Fi
大きさ:幅494x高さ452x奥行464 mm
MF551dw は、キヤノンのSateraシリーズの最上位機種です。
本体の大きさは、幅494x高さ452x奥行464 mmです。
49cmの幅ですから、基本的には、床置きするべき機種です。
タッチパネル式液晶は、5インチサイズです。
スマホ並みの大画面で、チルト稼働もするため、視認性が抜群に良いです。おおきなチャームポイントです。
プリント速度は、毎分43枚印刷です。
現状販売のあるA4モノクロレーザー複合機では最速クラスであり、優秀です。
1枚目の印刷も、6.3秒以下で済みます。伝統的にキャノンはこの部分にこだわりがあります。
プリント品質も、高詳細の1200dpiの印刷ができます。
モノクロで高解像度はあまり使わないでしょうが、損にはなりません。
純正大容量トナー価格
Canon 056 CRG-056 (10000ページ)
¥26,000 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
互換トナー価格(チップなし)
Canon 056 CRG-056 L ×2 (10000ページ)
¥8,700 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
印刷コスト(純正トナー) ¥2,600
印刷コスト(互換トナー)(¥435)
初期付属トナー:5100ページ相当
印刷コストは、上表の通りです。
純正だと、同社の下位機種よりわずかに安いです。
初期付属トナーも、5100ページ相当印刷です。
互換トナーは、ただ注意点です。
キャノン機で近年発売されたモデルは、高度なICチップが付いていて、互換トナーを出しにくくしています。
本機も互換トナーはあります。ただ、互換チップが未付属なので、利用する場合、残量のカウントダウンができなくなります。
是非については(あくまでユーザー目線で書いているので)Atlasはノーコメントです。
スキャナは、ADFを含めて下位機種と仕様は同じです。
本機も両面ADFが装備し、解像度は同じく600dpiです。
ファックスも、装備します。
下位機種同様に、スーパーG3ファクス・PCからの送受信・インターネットFAXに対応します。
自動両面印刷も、搭載です。
搭載メモリー量は、本機も非公表です。
一方、ページ記述言語がCARPS2からLIPS LXとグレードが上がります。
メモリーに依存せず、データ処理をPCと分散化するため、回線の「ボトルネック」は生じないというのが、キヤノンの見解です。
その部分で、ネットワークを利用しての法人利用も想定している機種と言えます。
PCとの接続方法は、USBほか、有線・無線LANに対応します。
本機も、AirPrint・SEND Lite機能も対応します。
640枚ペーパーフィーダーPF-C1
¥23,340 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
ハンドセットキットL11
¥5,180 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
給紙トレイへの給紙は、デフォルトで640枚までです。
なお、電話機能をついかするためのハンドセットもあります。
トレイの増設は、3段まで対応です。
フルに増設すれば、全部で2600枚まで用紙が管理できますね。
耐久性は、このクラスでも、非開示です。
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以上、キャノンのSateraシリーズのMF551dwの紹介でした。
「オフィス用」と考えると、ブラザーのMFC-L6900DW が間違いないライバルでしょう。
ただ、本体価格や印刷コストがやや高いほか、引き続き示されない耐用年数/耐用枚数は、大量印刷用としてはややネックです。
とはいえ、速度や、トレイなどの拡張性は十分で、なおかつ、本体の外観デザインは素晴らしいので、モダンなオフィスで、「インテリア性」を重視したい場合は、候補です。
1-3・リコーのレーザー複合機
つづいて、リコーのレーザー複合機の紹介です。
【2018年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.6〜13.0
【増設トレイ設置不可】
12・RICOH SP 2300SFL
¥26,105 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
【増設トレイ設置可】
13・RICOH SP 3700SF
¥36,980 楽天市場 (1/22執筆時)
印刷スピード:毎分32枚
両面印刷:対応
給紙トレイ:300枚
スキャナ:1200dpi
ファックス:対応
ADF: 片面
接続方法:USB 有線LAN
大きさ:幅405×奥行392×高さ420mm
SP 2300SFL は、リコーのA4モノクロレーザー複合機です。
仕様が同じSP 3700SFという製品もあります。
こちらのみ、別売の増設トレイ(300枚)が設置できます。
本体の大きさは、幅405×奥行392×高さ420mmです。
他社機と比較する場合、背が高い機種です。
ただ、正方形に近い形で設置性は良さそうです。
プリント速度は、毎分32枚印刷です。
より速い機種はありますが、実用に足ります。
純正トナー価格
RICOH SP 2300H(5000枚)
¥16,800 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
リサイクルトナー価格
RICOH SP 2300H(5000枚)
¥5,390 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
印刷コスト(純正トナー) ¥3,400
印刷コスト(再生トナー) ¥1,078
初期付属トナー枚数:1000ページ相当
印刷コストは、1000枚あたりの印刷で、純正品を使う場合、3,400円です。
本体価格が同じほどのブラザーと比べると、多少ですが安い水準です。
リサイクルトナーの場合は、1,078円です。
互換トナーはみられません。
プリント品質は、本機もTrue1200に対応です。
スキャナは、1200dpiの水準で優秀です。
ADF(原稿自動送り装置)は、片面読み取りです。
ADFでのスキャン速度は、コピー時に、A4・300dpiで、13面/分(モノクロ)・4面/分(カラー)です。
300dpiと高めの解像度での数字なので速度は低く出ますが、他社同級機もこの解像度まで上げれば、これほどの速度になるでしょうし、問題ありません。
ただし、解像度を下げて、速度をこれ以上稼ぐことはできないです。
ファックスは、搭載です。
規格的にSuper G3に対応し、PCファックスもできます。
両面印刷は、標準対応です。
搭載メモリー量は、256MBです。
現行機として十分な性能でしょう。
PCとの接続方法は、USB接続のほか、有線LANでの接続に対応します。
無線LANは、別売ユニットで対応できますが、その場合、価格は「割高」です。
給紙トレイへの給紙は、300枚までです。
なお、増設ユニット(250枚増設トレイ3700)は、上位機のみ用利用できます。
あまり売られず保守部品に近いので、メーカー取り寄せで2万円ほどです。
耐久性は、本機は開示があり20万ページ/5年間です。
しっかり開示するのは良いことですし、そこそこ頑丈そうです。
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以上、リコーのSP 2300SFLの紹介でした。
ブラザーの下位機種が価格的なライバルでしょう。
性能面はあまり差がないですが、外観のデザイン性は本機の方がやや「すっきり」です。
一方、ブラザーの部分でも書いたように、利便性の部分で、Wi-Fiと両面ADFは欲しいので、その部分が課題とは言えそうです。
次回につづく
お得なモノクロレーザー複合機は結論的にこの機種!
というわけで、今回はモノクロレーザー複合機を紹介してきました。
記事はもう少し続きます。
2・モノクロレーザー複合機の比較 (2)
2-1:京セラ
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
コスト(純正品) ★★★★★
コスト(再生品) ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
印刷速度 ★★★★★
給紙量 ★★★★★
スキャナ性能 ★★★★★
耐久性・保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)は、京セラの複合機を見たあと、結論編に入ります。
今回紹介した全機種から、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
2回目記事は→こちら
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