【今回レビューする内容】 2026年 3合炊き小型炊飯器の性能とおすすめ・選び方:1人暮らし向き炊飯器・2人世帯向け少量炊き炊飯器:3合 4合 3.5合
【比較する製品型番】象印 炎舞炊き NW-UU07-BZ NW-UU07-WZ NW-UT07-BZ NW-UT07-WZ NP-GL05 NP-RN05 NW-US07 NW-MA07 NP-GK05 NP-RM05 NP-RN05 NP-RY05-TD NL-BE05 NL-BX05 NL-NH05-WZ NW-MB07-BZ NL-BF05 NL-BR05 NP-RU05 NP-GS05 NP-RP05 NP-GM05AM-XT NW-MC07-BZ パナソニック SR-KT060 SR-JX058 SR-JW058 三菱 炭炊釜 NJ-SE06H-B NJ-SE06F-B NJ-SE06F-W BALMUDA The Gohan K03A-BK K03A-WH K08A-BK K08A-WH タイガー JBS-G055 JRI-C060 JRX-S060 JPD-G06NK RX-G060K JRX-T060-KT JRX-T060-WT JPF-G055 JBS-A055 JAI-R552 JAI-R551 JPJ-A060 JPD-G060 アイリスオーヤマ RC-MEA30 RC-BMA30 RC-PDA30-B RC-PDA30-W RC-IK30 KRC-IK30-T RC-IL30 -T RC-PD30 RC-PC30-W KRC-PC30-B RC-IC30 KRC-IC30 RC-IM30 JBS-B055KL RC-5XT RC-MGA30 RC-MSA30 SHK-NR105-HA RC-MGA30 東芝 RC-6PXX RC-6PXV(W) RC-6PXV(K) RC-6PXR RC-5XN-W RC-6ZPXR(K) バーミキュラ RP19A シャープ KS-CS05J KS-HF05B KS-CF05C KS-CF05B KS-CF05D KS-CF05E 長谷園 siroca かまどさん電気 SR-E111 T-Fal RK8818J RK8818JPA ほか
今回のお題
美味しく炊ける小型炊飯器のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2026年1月現在、最新の小型炊飯器の比較です。
加熱方式・内釜の質・食感調整・保温機能などの機能差に注意しながら、3合・3.5合ほどの少量でも「美味しく炊ける!」製品を紹介します。
1万円以下の激安炊飯器から、5万円以上の高級小型炊飯器まで扱います。

スペック面ほか、見本市やイベントなどで「味見」をし、主観的な調査の結果も一部ですがふまえています。
皆さんが目的に適った炊飯器を「楽しく選べる」ような記事構成に心がけました。
1・3合炊き炊飯器の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2: 象印
1-3:パナソニック
1-4:三菱電機
2・3合炊き炊飯器の比較 (2)
2-1:タイガー
2-2:東芝
2-3:T-Fal
2-4:バルミューダ
3・3合炊き炊飯器の比較 (3)
3-1:アイリスオーヤマ
3-2:バーミキュラ
3-3:シャープ
3-4:シロカ〈長谷園〉
3-5:無印ツインバードほか
4・3合炊き炊飯器の比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに小型炊飯器の「選び方の基本」を示します(1-1)。
その後、メーカー別にわけながら各機を比較していくという構成です。
もちもち炊飯 ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
ご飯の甘み ★★★★★
保温性能 ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後の「結論」では、上表のようなポイントからAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・5合炊きの高級炊飯器の比較
2・5合炊きの格安炊飯器の比較
3・一升炊きの高級炊飯器の比較
4・一升炊きの格安炊飯器の比較
5・3合炊き小型炊飯器の比較
6・糖質カット炊飯器の比較
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】
なお、今回の記事は、このブログの「炊飯器比較シリーズ」全体としては、5回目記事として書きました。
1-1・小型炊飯器の選び方の基本

はじめに、小型炊飯器の「選び方の基本」について、書いておきます。
3合炊きの小型炊飯器は、ご飯茶碗に軽くもって10杯前後と、少人数家庭に便利な炊飯器です。
小型であるというメリット性のほか、電気代が安いというメリット性もあります。

ただ、最も魅力なのは、少量炊飯でもご飯が美味しく炊けるという点です。
5合炊きの高級機には、「少量炊飯モード」がついている機種もあります。しかし、内釜のサイズなど構造的に3合に合わせた機種に味の面で遠く及びません。
結論的に言えば、電気代も、味の面も、小型炊飯器は有利です。
ーーー今回の記事では、「美味しく炊ける小型炊飯器を探すこと!」をテーマに、各社の高級炊飯機を比較していきます。
1・沸騰温度の持続性
2・加熱方式
3・内釜の素材と厚さ
4・ご飯の炊き分け機能
その場合、炊き上がりのごはん「味」で、炊飯器を選びたい場合、ポイントとなるのは、以上の4つの要素です。
重要な部分ですので、順番に解説しておきます。

第1に、炊飯器の沸騰温度の持続性です。
炊飯機で美味しいご飯を炊くためには、炊飯の中盤行程で沸騰温度を長時間維持できること、そして、水の少なくなる終盤行程でも、釜内の高温状態を維持できることが重要です。
そのために重要な装備はいくつかありますが、基本となるのはヒーターのパワーです。
小型の3合用でも、ここは大きな炊飯器同様、重要です。
各社とも、パワフルなIHヒーターを全周に回したり(パナソニック)、独特のローテーションヒーターを採用したり(象印)、この部分に工夫を凝らします。
また、ヒーターの熱を逃しにくく筐体の断熱性を高める工夫(三菱)や、沸騰水をこぼさず貯め戻す仕組みなど、ヒーターの力を逃さないための工夫も多いです。
いずれにしても 「火力」が味の優劣を生みますので、今回は、こうしたヒーターの本数や種類に注目して比較します。

第2に、炊飯器の加熱方式です。
これらは、沸騰温度・釜内温度の持続性にも関係します。
しかし、炊飯の味の方向性(個性)を決める要素でもあると、Atlasは考えています。

覚えておくとよい「加熱方式」と「味の傾向」は、上表の4つです。
方式別に得意とする味の傾向は、(ざっくりですが)上表の通りです。
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マイコン式炊飯器は、3合用の格安機に多いです。
底面に電熱線ヒータがあってそれが鍋を加熱する方式ですが、熱量やその均質性において、この方式で、美味しい炊飯は望めないです。選ばない方が良いです。
IH式炊飯器は、お米の銘柄の味がダイレクトにでる方式です。
硬めの炊飯が得意であるほか、(お米をいじらないので)お米の品質や銘柄の個性がストレートに出るので、銘柄の違いが楽しめます。
安めの入門機を考えている場合、有力な候補です。
ただ、例外はあるものの食感や堅さの炊き分けが苦手で、お米の粘りも出しにくいと言えます。
圧力IH炊飯器は、ご飯の甘みや粘りをよく引き出せます。
しかし、銘柄に関わらず同じような味になりがちで、個性を楽しみにくい、とも言えます。
可変圧力IH式は、複数の圧力段階が表現できるので、食感の炊き分けがしやすいといえます。
炊飯中盤で沸騰時間が持続しやすく、終盤も庫内を高温にしやすいので、高級機だと可変圧力を採用する企業が多いと言えます。
他方式については、各製品を紹介する中で、詳しくふれたいと思います。

第3に、内釜の素材と厚さです。
高級炊飯器は、内釜の部品代が本体価格の大部分を占めているものもあるほど、各メーカーは重要視しています。
内釜の厚さは、中級機までの場合、とくに重要です。
例外はありますが、厚ければ厚いほど、沸騰温度の維持や温度の均質性において有利であり、味の面でプラス作用があると考えてください。
とくに、底面に火力が集中する機種は、釜底の厚みが重要になります。

内釜の構造や材質も、重要です。
企業によって、本当の萬古焼の土鍋(タイガー)を採用したり、本当の炭から削り出した本炭釜(三菱)を採用し、かまど炊き、土鍋炊きのリアルな再現を目指す製品もあります。
ただし、こうしたものは部品代が高く、(かなりレアケースですが)割れるので、採用は一部企業の上位機に限られます。
他の企業は、金属を複合的に利用したり、中空構造を作ったり、外装コートを工夫し蓄熱性や熱伝導性を高めます。やはり、「かまど炊きや土鍋での炊飯」狙ったもので、目指すところは同じです。
この部分は、とくにメーカー間の力の入れ方に差があるので、今回の記事では、釜の品質にも比重をおいてを置いて調査します。

第4に、ご飯の炊き分け機能です。
炊飯器の多くは、「かため・ふつう・やわらかめ」など、ご飯の堅さを指標にした炊き分けが可能です。
高級機だと「しゃっきり」「もちもち」など食感系の指標も加わり、上図のように、立体的にご飯の炊き分けが可能な機種もあります。
自分の好みのお米の「堅さ」「食感」が表現できる方は、炊飯器の炊き分け機能の有無を重要視するべきでしょう.。

一方、最近の高級な炊飯器は「どんなお米でも、希望通りの食感で美味しく炊けてしまう」傾向にあります。言い方を変えると、お米の銘柄本来の個性が分かりにくいともいえます。
その部分で言えば、最近は「お米の銘柄ごとに炊き分ける機能」搭載する機種が増えてきました。
今回は、この部分も比較していきます。
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以上、炊飯器の「選び方の基本」を紹介しました。
今回は、これを基準としつつ、長時間保温機能・蒸気レス機能・お手入れの手軽さなど、利便性に関わる部分を含めて比較します。
1-2・象印の炊飯器の比較

はじめに、日本の象印の炊飯器を紹介します。
炊飯器の老舗企業の1つですが、特に小型機は「よく売れている」印象です。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記しています。

【2025年9月発売】
1・象印 極め炊き NP-GS05-XT
¥18,412 楽天市場 (1/15執筆時)
【2024年発売】(2機の性能は同じ)
2・象印 極め炊き NP-GM05-XT
¥17,896 楽天市場 (1/15執筆時)
3・象印 極め炊き NP-GM05AM-XT
¥21,900 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
【2022年発売】
3・象印 極め炊き NP-GL05-XT
¥21,999 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
【2021年発売】NP-GW05-XT
4・象印 極め炊き NP-GK05-XT
¥18,900 楽天市場 (1/15執筆時)
炊飯方法:IH式
圧力炊飯:
内釜素材:黒まる厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:1年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:
NP-GLシリーズは、象印の極め炊きシリーズに属する炊飯器です。
性能の期待できるIH式だけで言えば、同社では最も安い炊飯器です。
旧機種が多数残ります。
2024年機は、新機種と性能は同じです。
2022年機・2021年機は、液晶のバックライトが搭載でした。
新機種より視認性が良かったと言えます。
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結論的にいえば、2万円台の予算だと圧力IHも選択肢にできます。その点で言えば、基本的には、旧機全てから安いものを値段で決めてOKです。
あとは同じなので同時にみていきます。

炊飯方式は、IH式です。
冒頭で書いたように、ムラ無く加熱できる方式です。
1万円前後だとマイコン炊飯式もあります。
しかし、炊飯については、あらゆるマイコン式より、IH式は上です。
この原則に例外はないです。

搭載されるIHヒーターは、底面と側面の2段式です。
その上で、ふたヒーターを搭載するので、「全面加熱」に対応します。
2022年機の場合、カタログに「全面加熱(ふたヒーター)」の記載がないのですが、炊飯部分のスペックは同じなので、実際は装備します。

使われている釜は、1.7mmの黒まる厚釜です。
さほど厚みはない上で、素材的な工夫もないです。
IH方式をできるだけ安く提供するために、釜の部分のコストを削減したのでしょう。
ただ、それでも、あらゆるマイコン式より「味は上」でしょう。

炊き分けは、非対応です。
好みに合わせた食感調整はできません。
一方、熟成炊きという「プレミアム炊飯」メニューがあります。
各社とも搭載例が多いですが、1時間ほどの長めの炊飯時間で、ご飯の旨みを引き出す、特別な炊飯モードです。逆に、時短系のメニューもありますが、味は落ちます。
そのほか、おなじみのおかゆ・炊込みご飯モードなどがあります。
しかし、おこげご飯を炊く機能はないです。
健康米は、玄米・雑穀米・麦飯の各モードがあります。
高級機とくらべると、ここにさほどのこだわりはないです。
また、おこげご飯は非対応です。
保温機能は、うるつや保温・高め保温が選べます。
前者は、底部の温度センサーで、最適な温度で保温するもので、最大30時間です。
むろん、早く食べきった方が良いですが、格安機では工夫はあるほうです。

お手入れは、簡単です。
IH式ならどの製品も簡単ですが、特に本機は庫内もフラットで拭きやすいです。
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以上、象印のNP-GLシリーズの紹介でした。
安めの3合炊きの小型炊飯器ですが、総合性能は値段なりにまとまっている機種です。
内釜の厚みがイマイチですが、ふた・側面を合わせた全面加熱で、火力は強めです。
保温も、温度センサーを利用したうるつや保温があるので、この価格の製品では工夫があると言えます。
他社機との比較も必要ですが、格安機の中では候補にできる製品の1つでしょう。
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【2023年1月発売】
5・象印 マイコン式 NS-NH05-WZ
¥8,983 楽天市場 (1/15執筆時)
内釜素材:遠赤黒まる小釜
内釜厚さ:0.8mm
【2025年1月発売】
6・象印 マイコン式 NL-BF05-BZ
6・象印 マイコン式 NL-BF05-WZ
¥11,223 楽天市場 (1/15執筆時)
6・象印 マイコン式 NL-BR05-BA
¥12,500 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
【2022年発売】
6・象印 マイコン式 NL-BE05-HZ
6・象印 マイコン式 NL-BE05-WZ
¥10,780 楽天市場 (1/15執筆時)
内釜素材:黒圧厚
内釜厚さ:2.5mm
【2025年発売】
6・ 象印 マイコン炊飯器 NL-BY05-BA
¥13,198 楽天市場 (1/15執筆時)
【2022年発売】
6・ 象印 マイコン炊飯器 NL-BX05-BA
¥13,999 楽天市場 (1/15執筆時)
内釜素材:黒圧厚
内釜厚さ:5mm
炊飯方法:マイコン式
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:
なお、象印は、3合炊きの下位機種として以上の製品もあります。

ただ、どれもマイコン式です。
この方式は、IH式炊飯に比べて火力が弱く、ご飯の味は期待薄です。
上ふた、側面、釜底に、シーズヒーターを採用する全面加熱仕様で、加熱ムラなどへの対策はあります。しかし、先述のように、IH式にはどうしても及ばないと言えます。
5mm厚とすこし厚めの内釜を採用する上位機を含めて、炊飯用としては、あまりおすすめしません。

【2024年発売】
(通常型番)
7・象印 圧力IH式 3合 NP-RU05-WA
7・象印 圧力IH式 3合 NP-RU05-BZ
¥23,384 楽天市場 (1/15執筆時)
(Amazon限定)
7・象印 圧力IH式 3合 NP-RP05-WA
7・象印 圧力IH式 3合 NP-RP05-BZA
¥29,800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
【2021年発売】
(通常型番)
7・象印 圧力IH式 3合 NP-RN05-WA
7・象印 圧力IH式 3合 NP-RN05-BA
¥28,500 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
炊飯方法:圧力IH式
圧力炊飯:1.15気圧
内釜素材:黒丸厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:1年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:3段階
NP-RN05は、象印の炊飯器です。
旧機種が残ります。
Amazon直販モデルは型番が変わりますが、性能は同じです。
一方、2021年旧機は配色が一世代前の流行りといった感じです。とはいえ、新機種で省略されたバックライトがあり、文字がはっきりみえる点で、シニア世代には特にこの仕様が良いように思います。

炊飯方式は、圧力IHです(豪熱沸とう)。
IHヒーターなどの熱源のほか圧力機構をもつ炊飯器です。
お米への熱の入りが良いので、効果的に沸騰温度を維持できる方式です。
中級以上の炊飯器では、他社も多く採用しますし、炊飯器としてはお馴染みの方式です。
かけられる圧力は、しかし、1.15気圧です(104℃)。
同社の上位機は、1.3気圧ですのでこのあたりは入門用です。
また、圧力ボールは1つですので、他機のような圧力の可変機構も付属しません。
したがって、1気圧(大気圧)と1.15気圧をゆるやかに表現できるだけになります。
とはいえ、その範囲でも、しっかりご飯の甘みは出せますし、後述する炊き分けもしっかり可能です。
搭載されるIHヒーターは、数(段数)が非公開です。
おそらく底面がIHヒーターで、側面・ふたに3つの補助ヒータを備える4重式でしょう。
いずれにしても、問題ないです。

使われている釜は、1.7mmの黒丸厚釜です。
コーティング層は非公開ですが、おそらく2層です。
内釜は薄めで、あまり工夫がないものです。
ただ、高級機を除けば、圧力炊飯器はIH式より内釜が薄めの場合が普通です。
コスト面の問題もあるので、どちらに力を入れたかという話でしょう。

炊き分けは、3段階です。
しゃっきり・ふつう・やわらかと選べます。
圧力炊飯器は、基本的に「やわらか」な炊き上がりです。
「すしめしコース」だと、しゃっきりより堅めに仕上がるので、かため好きならばそちらが良いです。ただ、かためが得意という訳でもないので、そうした米質が好きな方は、圧力IH以外の選択肢を検討しても良いでしょう。
このほか、同社のプレミアム炊飯モードである「熟成炊き」も対応です。
IH式と同じ機能名ですが、粘りと甘みは、それ以上にだいぶ出ます。
雑穀系は、玄米、麦飯・雑穀米の各モードがあります。
ただ、さほど力を入れた開発ではなく、食感調整などはできません。
ご飯の保温は、こちらも30時間の「うるつや保温」が搭載されます。
底部の温度センサーで最適な温度でご飯を保存する機能です。
このグレードでは、性能は良いと言えます。

お手入れは、圧力式は少し注意です。
IH式に較べると、安全弁などがある構造なので、お手入れに一手間余分にかかります。
ただ、それでも30秒とかからないですし、構造が単純化し昔よりだいぶ楽になりました。
安全性は、圧力式でも問題ないです。
お肉などを柔らかくする「圧力鍋」は(だいたい)1.7気圧以上です。
それと比べると炊飯器だと「ごく低圧」ですから。
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以上、象印のNP-RN05の紹介でした。
圧力式は、象印の「十八番」ですし、同社だけでいえば、予算が許せばIH式よりこちらがおすすめです。
ただ、かかる圧力や、内釜の工夫は、上位機に比べるとイマイチです。
個人的にはもう、1グレード上でも良いようには思えます。

【4合炊き】
【2025年発売】NW-MB07(BZ)
8・象印 豪熱大火力 4合 NW-MC07-BZ
¥71,280 楽天市場 (1/15執筆時)
【2023年発売】NW-MB07(BZ)
8・象印 豪熱大火力 4合 NW-MB07-BZ
¥40,180 楽天市場 (1/15執筆時)
【2021年発売】NW-MA07(BZ)
8・象印 極め炊き 4合 NW-MA07-BA
¥35,500 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
炊飯方法:圧力IH式
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:鉄器コート黒まる厚釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:49通り
NW-MC07は、象印の少量炊きでは、中位機にあたる製品です。
こちらは、少し大きめの4合炊きです。従来は「極め炊き」という名前でしたが、現在は「豪熱大火力」と愛称を変えています。

旧機種が残ります。
2023年機は、(急速炊飯よりさらに短い)最短14分で炊く特急炊飯が未装備です。まあ、仕上がりは期待できないので、「非常用」です。なおその代わりに、発芽玄米モードがありました。
加えて、この世代だと、「AIが炊飯に必要なデータを記憶し、買った時の状態に補正する」とされるという機能性もありました(=人工知能AI炊飯)。2025年新機種はこの部分の説明がありません。
2021年機は、雑穀米の食感調整機能と冷凍ご飯メニューがありません。その代わり、「やわらかごはん」のショートカットがあったほかこの世代だと、内釜の内部のプラチナ加工がありました。2023年以降の機種はこれが省略です。ご飯の甘さをあげる工夫ですので、この部分では2021年機のが水準がやや良いです。
炊飯方式は、この機種も圧力IH式です。

かけられる圧力は、1.3気圧です。
このクラスだと、さきほどよりも圧力が高めになります。
業界最高の圧力であり、甘みを最大限にだすための工夫になります。
なお、象印の圧力式も圧力を一定の水準(7通り)で調整します。
しかし、他社の「可変式」のように、高圧・低圧を切り替えて米を対流させる目的ではなく、あくまで「甘さ」を引き出すための調整です。
搭載されるIHヒーターは、非公開です。
おそらく下位機種同様の4重式だとは思います。

使われている釜は、2.2mmの鉄器コート厚釜です。
下位機は、1.7mmでしたので厚みが増しています。
格安機の場合、釜の厚みは、ご飯の味において重要ですので、ワンポイントです。
また、コーティングは鉄系(鉄器コート)とし、発熱効率や熱伝導率を高めています。

第3に、炊き分けです。
「しゃっきり」「もちもち」が7段階、「かため」「やわらかめ」が7段階でそれぞれ設定できる仕組みです。
また、前回食べたお米についての感想(柔らかすぎたなど)を入力することで、それを学習した炊飯器が、次回の炊飯に反映します。「わが家炊き」メニューと名付けられた機能です。米の堅さにこだわりがある人には特にオススメできます。
なお、もちもちは、下位機にないですが、圧の高さをつかい、粘りをより強化したものです。
もともと粘る低アミロース米(ミルキークインなど)をさらに強化したいような、部類の「粘り好き」には合うでしょう。
こちらも、熟成炊き・蒸気セーブなど下位機でみたモードは持ちます。
健康米は、玄米(普通・熟成)、麦ごはん(普通・もちもち)、雑穀米(食感3種)に対応です。なお、玄米で熟成炊きする場合、GABA量が増えます。
保温は、うるつや保温です。
フタ部分のセンサー(うるおいセンサー)で、保温時の開閉回数をカウントしつつ、サイドセンサー(温度センサー)で温度を見張る二重の仕組みです。最大30時間まで保温できるとします。
お手入れは、圧力式としては、内フタが洗いやすい形状です。
蒸気口パーツもなく、メンテが必要なパーツ点数も少ないです。
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以上、象印のNW-MC07の紹介でした。
下位機種に比べると「プレミア釜」が採用されている点と、圧力が高い点が魅力です。
とくに、1.3気圧をかけられる部分で、象印らしい「甘く・粘る」系の味は、下位機種よりだいぶ出しやすいと言えます。圧を高めるには、吹きこぼれを防止する追加の工夫が必要なので、値段差の理由はしっかりあります。
難しいところですが、食卓において、お米を「主役」とも考えて、炊き分けなどを楽しみたいと考えている方は、とくに選ぶ意義はあると思います。
むろん、次に見る上位機はより高度ですが、上を見るとキリがないですし。

【2025年発売】NW-UU07(BZ)
9・象印 炎舞炊き4合 NW-UU07-BZ
9・象印 炎舞炊き4合 NW-UU07-WZ
¥132,000 楽天市場 (1/15執筆時)
【2023年発売】NW-UT07(BZ)
10・象印 炎舞炊き4合 NW-UT07-BZ
10・象印 炎舞炊き4合 NW-UT07-WZ
¥74,505 楽天市場 (1/15執筆時)
炊飯方法:圧力IH式
圧力炊飯:1.3気圧
内釜素材:業炎かまど釜
内釜厚さ:2.2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:81通り
象印の炎舞炊き NW-UU07は、象印の最上位機です。
こちらも「4合炊き」です。

なお、旧機種が残ります。
新機種は、味を度外視して早炊きする、緊急時の「白米特急」と、通常の「おかゆ」のほか、粒立ち感を重視する「粒立ちがゆ」のメニューが追加です。
一方、このグレードも2025年機は、従来「還元糖量が10%アップ」させるとされていた、ご飯の甘さを強化する「プラチナコート」が省略です。こちらは、プラチナナノ粒子と遠赤セラミックスをあわせた粒子を配合したコートでした。
2025年前後の象印機は、大きなサイズの炊飯器もこの機能性を外しており、本機もそのようになります。プラチナ価格の高騰と関係している可能性はあるかもしれませんが、省略された理由は不明(非開示)です。

加えて、「人工知能AI炊飯」という訴求も新機種は省略です。
本機の場合、保温の判断と、水温の判定、経年変化による機能性の変化に使われているという訴求でした。このうち、保温については(実際的に)新機種も同じ機能性を持つと見込めるのですが、その他は何とも言えません。
なお、AIというのは、AIプロセッサなどが内蔵されていたという意味では(もちろん)なく、人工知能によるビッグデータの解析結果が、これらの判定において利用されていたという意味でしょう。
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結論的にいえば、現状の新旧の価格差と、プラチナコートの部分をふまえると、在庫があるうちは、旧機が良いでしょう。
あとは、同じなので、同時にみていきます。

炊飯方式は、本機も圧力IH炊飯です。
かけられる圧力は、こちらも最高1.3気圧で、象印では最高クラスです。
高圧の炊飯器は、お米のアルファ化を促し、甘みをより効果的に引き出せると言えます。
一方、下位機種と比べると、大火力ユニットを装備します。
沸騰時に「吹きこぼれる泡」を防ぐ工夫で、炊飯に大事な火力を落とさず、沸騰温度を持続させための工夫です。

搭載されるIHヒーターは、最も注目するべきポイントです。
底IHヒーターを4つ搭載し、2組で切り替えつつ独立制御させるローテーションIH式をとるからです。
内釜の中に複数の複雑な対流が生じ、米が激しくおどります。
ムラのない熱対流は美味しいご飯を炊く秘訣です。サーモグラフィを見ても、実際相当に熱が均等です。
IH式以降発熱体の部分は核心的な発明がなかったのですが、象印はこの部分に手を入れました。

使われている釜は、鉄(くろがね)業炎かまど釜です。
形状を見て分かるように、「かまどを再現」することを目指したものです。

アルミ・鉄・ステンレス複数素材を利用したハイブリッド素材で、2.2mmの厚さの製品です。
こうしたプレス製品の利用は後ほど見るパナソニックも得意ですが、熱伝導性と蓄熱性の「良いとこどり」ができる工夫の1つです。
ちなみに、過去に、象印は「南部鉄器極め羽釜」という鋳鉄製の「伝統工芸」とも言える釜を使っていました。鉄も良い特性がある素材ですが、価格面の問題もあり、プレスにした感じです。
むろん、先述のローテーションIH式もあり、総合的にはその世代よりだいぶ進化しましたし、釜自体も性能としては、現行機のほうが機能性があるように思います。
その上で、象印が大事にしてきた羽釜形状も、8mmの「ふち」をつける形で継承しています。

ご飯の堅さは、自在に選べる仕様です。
堅さは11段階、粘りは11段階選べ、総計で121通りの炊き分けが可能です。

食感評価をすることで、次回の炊飯で微調整する「わが家炊き」も引き続き搭載です。
メニューも、メーカーおすすめのプレミアム炊飯となる「熟成炊き」ほか、「炊きこみ、すしめし・おかゆ(食感2種)、冷凍ご飯、お弁当用」ほか、多くのコースがあります。
また、食感や焼き加減は調整できませんが、「おこげご飯(鉄器おこげ)」も炊けます。
健康米は、本機も、玄米(普通・熟成)、麦ごはん(普通・もちもち)、雑穀米(食感2種とおかゆ)に対応です。

ご飯の保温は、こちらも、高め保温ほか、温度センサーを利用するうるつや保温が付きます。
最大30時間です。
なお、温度センサーは、保温時のAI判断の材料ともされますが、炊飯時の水温測定にも利用されます。それらを総合して「人工知能AI炊飯」という機能名にしています。

お手入れの際、洗う必要があるのは、ご飯のお釜と内ぶたセットの2点です。
2種のフタだったものが、1つに統一されて、掃除の手間が減っています。
圧力式としては手入れは楽な方でしょう。
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以上、象印の「炎舞炊き」NW-UU07の紹介でした。
従来的に象印が強い「加圧」に加えて、ローテーションIH式という独自技術を搭載した機種です。
家電好きとしては「技術の進化」を感じさせるこの機種に、とても好感を持ちました。
「粘る・甘い系」はもちろん、「しゃっきり・かたい系」の表現力も、下位機種より段違いによいので、実際、理屈もですが、粒立ちも良く、甘い炊飯が可能であr、味も確かな製品です。
1-3・パナソニックの炊飯器の比較

つづいて、パナソニックの炊飯器です。
総合家電メーカーとして、古くから炊飯器を作っています。
この分野に強かった旧三洋電機を吸収してからは、両者の技術の「ハイブリッド」な優秀な製品を多く出すようになりました。

【2020年発売】
11・パナソニック SR-KT060-K
11・パナソニック SR-KT060-W
¥16,980 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
炊飯方法:IH式
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:
SR-KT060は、パナソニックでは、最も安価な小型炊飯器です。
こちらは、3.5合炊きの炊飯器となります。
外観形状は、小型でスタイリッシュです。
とくにフラットな天面がガラスパネルで、3合炊きでも屈指のデザイン性です。「一目惚れ」して買う方も多そうです。

炊飯方式は、IH式です。
象印でも書いたように、しっかり米の弾力を感じる炊飯が得意な方式です。
ヒーターの段数は、IHヒーターが2段です。
加えて、側面とふたにシーズヒーターが2本ある「4重加熱」で、全面加熱でしています。
パナソニックは、「全面加熱で沸騰温度を維持することこそ、米の味を引き出す」という思想です。
多ヒーターでムラ無く加熱できるため、米をアルファ化できる沸騰温度の維持力には期待が持てます。

使われている釜は 2mmの備長炭釜です。
厚みはIH炊飯器としてはやや薄めでしょう。
ただ、内側に備長炭コートを施しており、蓄熱性に配慮があります。
そのほか、ふた部分のうま味キャッチャー構造も言及に値します。
通常蒸気を通して逃げてしまう「おねば」成分を炊飯器の中に戻す仕組みです。
それにより、お米の甘さを還元する工夫です。
炊き分けは、食感調整は不可です。
白米メニューは、あとは、おかゆと炊きこみ(炊きおこわ兼用)モードがある程度ですので、充実しません。おこげご飯は非対応です。
健康米は、玄米と雑穀米のみです。
こちらも、さほど凝ってはいません。
保温機能は、特段の機能性はないです。
最大24時間までですが、美味しく食べたいならば、冷蔵・冷凍などをしたほうが良いでしょう。
お手入れは、IH式はどれも簡単です。
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以上、パナソニックの SR-KT060の紹介でした。
入門機として言えば、デザイン性はこの価格帯では飛び抜けて高いです。
その上で、「うま味キャッチャー」などの独自の工夫があるほか、「全面加熱」で火力も高いので、この価格帯のIH式では「水準以上」だと思います。
一方、釜の厚みは「ほどほど」で、保温部分はあきらかに弱いですので、同価格帯の他社機より飛び抜けて良いわけでもないです。
とくに、甘く粘る系は不得意でしょうが、硬く、粒だったようなご飯が好きな場合で、白米以外はあまり炊かず、かつ、保温もしない場合は、このクラスでもOKです。

【2018年発売】
12・パナソニック SR-JW058-KK
12・パナソニック SR-JW058-W
¥43,170 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH式
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.4mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:6段階+銘柄炊き
SR-JW058は、「Wおどり炊き」という名前が付く、パナソニックの3合炊きの最上級機です。

こちらはJコンセプトというシニア層向けの社内ブランドの対象製品でもあります。
文字盤も大きめでバックライト付きです。見やすさにも配慮があります。

炊飯方式は、可変圧力IH式です。
かけられる圧力は、1.2気圧です(105℃)。
このの方式は、一般的な圧力IH式と異なり、加圧と減圧を繰り返すことができます。そのため、米の対流を促し、ムラ無く加熱することができます。
「おどり炊き」の名前の由来はここにあります。
この方式は炊飯の終盤で一気に減圧できるため、「中はふっくら・もちもちで、外にハリがある」という美味しいご飯ができやすいという特性があります。

可変圧力IH式は、(可変しない)普通の圧力式より、食感調整力は一般的に柔軟です。
粘り・硬さを適切に調整しやすい方式です。
ご飯の甘みも、強調できます。
蒸気ふたが「うまみ循環タンク」として機能していて、貯めた「おねば」を、炊飯後半(炊き上げ・蒸らし時)により適切に戻す仕組みですので。

また、かまどご飯の「一握りのわら燃やし」を再現するため、最後の仕上げ過程で加圧・追い炊きする点も、ご飯の「甘み」の引き出す要素です。
同社は、このような構造を「可変圧力おどり炊き」と名付けています。

ヒーターは、IH4段式です。
他社の場合、側面上部とふたは、普通のシーズヒーターをで、IHではない機種が多いです。
その場合「5重」などと(多少苦しい)表現をしています。
しかし、本機はふたヒータまでIH式です。
同社は古くからIH式のクッキングヒーターを出していて、社内調達しやすいので、多用できるのでしょう。いずれにしても、IH熱源のみという部分に、長年の「こだわり」があります。

その上で、本機は、下段のIHヒーターの切替で相互対流を起こす仕組み(大火力おどり炊き)に対応します。
炊飯時にご飯の対流がより進むため、ご飯の旨み(甘み)は下位機種以上に引き出せます。
本機の「Wおどり炊き」という名前は、「可変圧力」+「大火力おどり炊き」の2つを併せ持つというのが由来です。

使われている釜は、2.4mmのダイヤモンド竈釜です。
外側に中空セラミックスを採用すること蓄熱性を高め、熱伝導性のあるアルミと、発熱層を持つステンレスを採用した上で、内側にダイヤモンドハードコートをすることで、細かい泡を効果的に作り出すと共に、高耐久性を確保しています
三菱・象印は、鋳物・磁器の分野の伝統工芸に助けを借りる場合が多いです。
しかし、パナソニックは、プレスを工夫することで、(あまり費用をかけず)高機能な釜を目指す方向性です。
このほか、内側の底部にディンプル加工が施され、「細かい泡」が発生しやすくさせる工夫もあります。

炊き分けは、多彩です。
上表の「ふつう、かため、やわらか、もちもち」と「よりやわらか」を含めた5種類です。
団塊の世代の人は傾向として柔らかめのご飯が好きという統計を見たことがあります。
Jコンセプトシリーズにふさわしい技術です。
一方、粘り(かたい・やわらかい)、食感(しゃっきり・もちもち)の指標はわけていません。
同社の5.5合の高級機との違いですが、3合用ということもありますし、仕方ないでしょう。

また、6種類の銘柄炊き分け機能もあります。
あきたこまち、コシヒカリ、魚沼コシヒカリ、つや姫、ひとめぼれ、ゆめぴりかです。
メジャーで全国流通する定番ですが、魚沼だけ(テノワールで)分けている理由は不明です。また、(あえて言えば)若干、西日本の米流通にへの配慮は欠けます。
なお、銘柄炊き分けをする場合、食感調整は固定です。
白米系は、このほか、おかゆ、おこわ・炊きこみの炊飯コースがあります。
他社の「プレミアム炊飯」的な、長めの炊飯時間で、旨みを引き出すモードはないです。
ただ、パナソニックは、食感調整できる普通の通常炊飯を「銀シャリモード」と呼んでいます。
「普通に炊いたら美味しいからそうしてね」ということで、マイナスではないでしょう。メーカーの「味」を押しつけたくないとも言えそうです。
一方、おこげご飯は、非対応です。
ここは残念におもうかたはいるかもしれません。

健康米は、玄米と雑穀米に対応です。
麦ごはんはないです。玄米は、「やわらか」にも炊けます。
ご飯の保温は、特に工夫はないです(24時間)。
炊いたご飯は、冷蔵庫に入れると良いでしょう。

お手入れは、内鍋・ふたと、蒸気口です。
ふたは、凹凸も少なめですし、圧力式として問題ないです。
蒸気ふたは、先述の「うまみ循環タンク」なので、取り外して開けて洗う必要があります。
ただ、大きめのパーツなので、時間はかかりません。
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以上、パナソニックのSR-JWシリーズの紹介でした。
1.2気圧の圧力構造と、総合対流対応の4段の全面IHヒーター、工業技術を駆使した2.4mmダイヤモンド竈釜、おねばを戻すうまみ循環タンクと、価格にふさわしい多重の工夫があります。
可変圧力IH式は、食感を調整してもクオリティを維持しやすいので、米の種類や、その日の気分で炊き分けたいご家庭に向きそうです。
味などの点だけでなく、文字盤や掃除の使い勝手を含めて、子育ての終わった2人世帯のご家庭に最もおすすめできる製品です。プレゼントとしても良いでしょう。もちろん、Jコンセプトシリーズは、クオリティの高さからより若い世代の人たちにも人気です。
ただ、こちらについては、保温機能がない点は、そうした方への訴求力は弱めでしょう。
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【2018年7月発売】(在庫限り)
13・パナソニック おどり炊き SR-JX058-K
¥38,900 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
炊飯方法:可変圧力IH式
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンドかまど釜
内釜厚さ:2.4mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:5段階
なお、2023年まで本機の下位機の販売がありました。

すでに、在庫限りですが、若干安めです。
比較する場合、下部のIHヒーターの切替で、高速交互対流を起こす工夫はないです。
そのため「Wおどり炊き」ではなく「おどり炊き」というシリーズ名となります。
あとは、内釜の内部にディンプル加工がない点と、6種の銘柄炊き分けができない点が上位シリーズとの違いです。
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結論的にいえば、そろそろ在庫が尽きてきて値ごろ感もないです。。
機能面で「高速交互対流」がないですし、沸騰温度の持続性を考えると、かなり安めのアウトレットでもない限り、さきほどの機種がよいでしょう。
1-4・三菱電機の炊飯器の比較

続いて、三菱電機の製品です。
三菱電機は、圧力式は(不自然な粘りが出るとして)少し懐疑的なメーカーで、釜の質にこだわった「IH式炊飯器」の開発をしています。
【2025年7月発売】
14・三菱電機 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SE06H-B
14・三菱電機 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SE06H-W
¥44,077 楽天市場 (1/15執筆時)
【2023年7月発売】
14・三菱電機 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SE06F-B
14・三菱電機 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SE06F-W
¥34,000 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
(エディオン限定)(2022年機ベース)
15・三菱電機 炭炊釜 3.5合炊き NJ-S06E3-B
¥29,800 楽天市場 (1/15執筆時)
(ビック限定)(2022年機ベース)
16・三菱電機 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SV06R-B
16・三菱電機 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SV06R-W
¥27,523 楽天市場 (1/15執筆時)
炊飯方法:IH式
圧力炊飯:
内釜素材:炭炊釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:4段階
NJ-SEシリーズは、三菱電機の発売する3.5合炊き炊飯器です。

四角い形状が同社の炊飯器の特徴で、炊飯器への参入以来続けています。
2023年旧機がのこります。

新機種は「うま早」という炊き方が新設されています。
少量を高速に炊けるモードです。旧機にも「早炊き(お急ぎ)」はありますが、本機の特長の1つである「浸水ひたし」は、するため、多少時間はかけるが、30分くらいで炊けるというコンセプトです。
あとは変わりません。
そのほか、旧機種は、型番を替えて特定店向けにだされる製品があります。
エディオン向けは、ハンドルに加えて、ボタンも抗菌化されるオマケ要素があります。

ビック系向けは、2020年のやや前のモデルを基にして、オリジナル要素を付けたものです。
そのため、現行機より若干内部のフッ素コートが多少弱い(ハードコート60:60万回)のですが、その代わりに、内ふた(放熱板)まで遠赤加工(炭コート)されている特別仕様です。
次に見る上位機の「ふた」をこちらの下位機にも使っている形です。
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結論的にいえば、ビック系は一長一短があり、どちらが上とも言えないです。強調される要素も違いますから。ここは素直に値段で決めても良いように思えます。
あとの基本機能は変わらないので、同時にみていきます。

炊飯方式は、IH式です。
同社は、高級機を含めて全部、圧力やスチームは使わない方針です。
かまど炊きのご飯を再現する上で、圧力を使うのは「不自然」であるという立場です。
一方、パナソニックと似ますが、「おねば」を戻すうまさカートリッジを備えます。
炊飯器は、火力だけ強くしても蒸気口から吹きこぼれますのでそれを防ぐためです。
この仕組みにより、連続沸騰させられる時間が延びるほか、蒸気の中の甘み成分(おねば)を、還元して戻せます。
圧力を使わずに「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯を実現するための工夫です。
こちらは、「かまど」でもふたについた蒸気が戻りますし、自然という判断でしょう。IH式のなかでも、「しゃっきり系」「かためでハリのある」のご飯は特に得意な機種です。

ヒーターは、IHヒーターは底面に2段です。
ただし、胴回りに2本、ふたに1本シーズヒーターを搭載するため、合わせて5本です。
三菱電機は「五重全面加熱」と呼んでいます。
パナソニック同様に「包み込むように加熱」することで、沸騰温度の維持を狙う仕組みです。
ただ、シーズヒーターは、IHヒーターほどの制御力と火力の安定性はないので、全面IHヒーターを利用するパナソニックには、及びません。
とはいえ、三菱は、タイガーのような底面加熱を重視しつつ、パナソニックのような全面加熱も併用する、折衷的な思想を持つとも、表現可能です。
と他に良いところも多いですし、一般的に言って、このクラスでは火力は十分です。

使われている釜は、2.0mmの炭炊釜です。
厚みは、IH式としては多少薄いです。層も2層です。
三菱の高級機では「ホンモノの炭」で作る炊飯器もあります。
しかし、本機の場合は、遠赤外線効果を期待しての炭コーティングを意味します。パナソニックは内面に、三菱は外面に炭をコーティングしますので、そこには違いがあります。

ちなみに、同社の高級機の場合(本当の炭から作られる)本炭釜です。【5.5合の高級炊飯器の比較記事】の方で取りあげている製品です。3合用も以前はこの展開があった(NJ-SWD06)のですが、現在は終売です。
いずれにしても、本機は、コスト的にそこまでは無理だが、プレス技術でできるだけ再現を目指した製品と言えるでしょう。

炊き分けは、食感としてかため・ふつう・やわらか・もちもちの4種です。
堅さの調整は、火加減ほか、三菱独自の技術「可変超音波浸水」技術でなされます。
2種の超音波の併用により米への水分浸透率を調整するというものです。
どこの硬さの炊飯でも、旨み(甘み)を引き出すための技術といえそうです。
なお、「もちもち」だけは、硬さ系でなく、食感系の指標ですが、併用はできません。
このほか、各社の「プレミアム炊飯」メニューに相当する、時間をかける「芳醇炊き」ほか、炊きこみ、おかゆが選べます。おこわも炊けますが、白米モードを使います。
おこげご飯は、非対応です。
健康米は、モードで言えば、玄米のみです。
雑穀米や、麦飯は、他のモードを流用するもので、本格的ではないです。
保温機能は、特段の機能はみられません。
ただ「保温なし」を選べる点は、言及に値します。
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以上、三菱のNJ-SEシリーズの紹介でした。
同社の炊飯器は、ハリのあるご飯の炊飯が、パナソニックのIH式同様に得意です。
パナソニックの同クラスの製品と、火力・釜の性能ともほぼ互角です。
ただ、「うまさカートリッジ」だけでなく、可変超音波吸水を備えることで、IH式としては、柔軟な食感調整ができる上で、旨みアップをはかれるのは、三菱の独自性と言えそうです。
健康米の炊飯と保温部分は弱いですが、安めの、3合炊きのIH式だけで言えば、最も良い選択肢の1つに思います。
一方、仕組み的に「もちもち、粘る」系も無難に対応できますが、(堅めだけでなく)どの食感でも、美味しくと言う方向性の場合は、パナソニックを含む、可変圧力IH式のほうが合うかもしれません
次回に続く!
美味しく炊ける小型炊飯器は結論的にこの機種!
というわけで、今日は、少量炊きの炊飯器の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ続きます。

2・3合炊き炊飯器の比較 (2)
2-1:タイガー
2-2:東芝
2-3:T-Fal
2-4:バルミューダ
3・3合炊き炊飯器の比較 (3)
3-1:アイリスオーヤマ
3-2:バーミキュラ
3-3:シャープ
3-4:シロカ〈長谷園〉
3-5:無印・ツインバードほか
4・3合炊き炊飯器の比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかったタイガーなどの炊飯器を紹介します。
もちもち炊飯 ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
ご飯の甘み ★★★★★
保温性能 ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回記事(こちら)でここまで紹介してきた全機種のうちから、価格別・目的別にAtlasがもっともおすすめできる機種を数機種選んでいきたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。 2回目記事は→こちら
