比較2019’【美味しい】3合炊き小型炊飯器36機の性能とおすすめ・選び方(1)

2019年09月13日

比較2019’【美味しい】3合炊き小型炊飯器36機の性能とおすすめ・選び方(1)

【今回レビューする内容】 2019年 小型炊飯器の性能とおすすめ:1人暮らし向け:三合炊き 3.5合 4合 2.5合のIH炊飯器・圧力炊飯器 激安機種から小さな高級炊飯器まで機種の違いとランキング:パナソニック タイガー 炊きたてミニ 三菱 炭炊釜 本炭釜 アイリスオーヤマ 銘柄量り炊き 象印 極め炊き 日立 おひつ御膳 バーミキュラ ライスポットミニ 東芝

【紹介する製品型番】JAI-R551 JAJ-A552 NL-BC05 NL-BU05-BA RC-MC30 NP-GJ05 RC-IE30 JPF-A550 RC-6XM SR-KT068 SR-KT069 NJ-SEA06 RC-IC30 NP-RL05 NP-RY05 SR-JX058 BALMUDA The Gohan K03A NJ-SWA06 NW-ES07 NP-QT06 NP-QT06-BZ SR-JW058 JPJ-A060 JPD-A060 RZ-BS2M C-4ZWJ RC-4ZPJ 長谷園×siroca かまどさん電気 SR-E111 RP19A-GY RC-PC30 RC-KPC30

今回のお題
3合以下でも美味しく炊ける小型炊飯器のおすすめはどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、2019年9月現在、最新の3合炊きの炊飯器の比較をします。

 1人暮らしの方や、子育てを「卒業」した世代の方にも人気で、デンキヤでも多く売れている機種です。

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 BALMUDAThe Gohanなどユニークな小型炊飯器を含めて、今回は、1万円以下の激安炊飯器から、5万円以上の高級小型炊飯器まで比較します。

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 7年間、炊飯器の比較記事を書いてきた経験をもとに、「炊き上がりの美味しさ」に焦点をあてて、説明します。

1・もちもち炊飯  ★★★★★
2・しゃっきり炊飯 ★★★★★
3・ご飯の甘み   ★★★★★
4・保温性能    ★★★★★
5・手入れの手軽さ ★★★★★
6・総合評価    ★★★★★

 以下では、いつものように各製品を紹介します。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントからAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

1・3合炊き小型炊飯器【5千円〜5万円】
2・5合炊きの格安炊飯器【〜3万円】
3・5合炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
4・一升炊きの格安炊飯器【〜3万円】
5・一升炊きの高性能炊飯器【3万円〜】
6・玄米・麦飯・糖質カット向け炊飯器
7・おすすめ炊飯器の選び方 【まとめ】

 なお、今回の記事は、このブログの「炊飯器比較シリーズ」の第1回目記事として書きました。

1・小型炊飯器のメリット性!

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 3合炊きの小型炊飯器は、ご飯茶碗に軽くもって「10杯前後」と、少人数家庭に便利な炊飯器です。

小型である」というメリット性のほか、「電気代が安い」というメリット性もあります。

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 ただ、最も魅力なのは、「少量炊飯でもご飯が美味しく炊ける」という点です。

 5合炊きの高級機には、少量炊飯モードがついている機種もあります。しかし、内釜のサイズなど構造的に3合に合わせた機種に味の面で遠く及びません

 結論的に言えば、「電気代」「味」の面でも、小型炊飯器は有利です。

2・小型炊飯器の選び方の基本!

 今回の記事では、「美味しく炊ける小型炊飯器を探すこと!」をテーマに、各社の高級炊飯機を比較していきます。 

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1・沸騰温度の持続性
2・加熱方式
3・内釜の素材と厚さ
4・ご飯の炊き分け機能

 その場合、炊き上がりのごはん「味」で、炊飯器を選びたい場合、ポイントとなるのは、以上の4つの要素です。

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 第1に、炊飯器の沸騰温度の持続性です。

 家庭用炊飯器で美味しいご飯を炊くには、100度以上の温度を長く続けられることが最大のポイントです。

 しかし、小型炊飯器でも、ヒーター1本ではパワーが弱く、持続的な沸騰温度の維持ができないといえます。そのため、性能の高い高級機は、複数のIHヒーターや、補助的な電熱ヒーターを、複数装備します。

 例えば、上図は、底面にIHヒーターが1段と、側面とふたに電熱ヒーターが3本の、総計「4重ヒーター」です。

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 今回の記事では、「小型でもヒーターの強い機種!」を探していこうと思います。

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 第2に、炊飯器の加熱方式です。

 これらは、沸騰温度の持続性にも寄与しますが、むしろ、炊飯の味の方向性(個性)を決める要素と、Atlasは考えています。

 小型炊飯器の加熱方式は、次の4つがあります。

1・マイコン式  
 =ご飯の味は劣るが、料理に使える
2・IH方式  
 =米そのもの味の個性が楽しめる
3・圧力IH方式
  =ふっくら/もちもち系の炊飯が得意
4・可変圧力IH式
 =かたさの炊き分けが得意
5・スチームIH炊飯方式
  =しゃっきり/かため系の炊飯が得意

 具体的な仕組みや得意とするの傾向は、各製品を紹介する中で、詳しくふれたいと思います。

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 第3に、内釜の厚さとコーティングのグレードです。 

 小型炊飯器でも、高級なものは、内釜の部品代が本体価格の大部分を占めているものもあるほど、メーカーが重要視しています。

内釜の厚さ」は、比較する場合、とくに重要な要素です。

 それが厚いほど、沸騰温度の維持や温度の均質性において有利であり、味の面でプラス作用があります。

内釜の構造や材質」は「2番目」に重要です。

 様々な素材で、釜を独特の形状に加工することで、「かまど炊きの再現」を狙った商品が多く出ています。

  今回の記事では、釜の品質にも比重を置いてを置いて調査します。

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 第4に、ご飯の炊き分け機能です。 

 安い炊飯器は、「かため」「ふつう」「やわらかめ」など、ご飯の堅さを選ぶ機能が付属しません

 高級炊飯器は、しかし、これらに加えて「しゃっきり」「もちもち」などご飯の食感も指標に加えます。

 上図のように立体的にご飯の炊き分けが可能な機種もあります。

 自分の好みのお米の「堅さ」「食感」が表現できる方は、炊飯器の炊き分け機能の有無を重要視するべきでしょう。

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  以上、美味いご飯を炊ける炊飯器を見極めるポイントを4点紹介しました。

 今回は、これらを基準としつつ、「長時間保温機能」や、「蒸気レス機能」・「お手入れの手軽さ」など、利便性に関わる部分を含めて比較します。

1・マイコン式炊飯器【1万円以下】
2・IH式炊飯器【1-3万円】
3・圧力IH式炊飯器【1-3万円】
4・プレミアム炊飯器【4万円以上】

 以下では、3合炊き炊飯器について、「価格の安い製品から、高級な製品へ」という順番で紹介します。

 ご予算に合わせて、途中からお読み頂いても(だいたい)分かるように書きました。

3・マイコン式の3合炊飯機の比較

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 では、最初に、マイコン式の炊飯器を紹介します。

 底面の電熱線ヒーターを使って加熱するシンプルな型式なので、1万円以下と格安製品が多いです。

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 1・タイガー 炊きたてミニ JAI-R551-W
  ¥7,032 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:マイコン式
圧力炊飯:
内釜素材:黒遠赤釜
内釜厚さ:1.0mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JAI-R551は、タイガーの炊飯器です。同社で最も安い炊飯器です。

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 炊飯方式は、マイコン式です。

 昔ながらの方式で、下面にある熱板、ないし電熱線(シーズヒーター)が唯一の熱源です。

 そのため、火力においては、磁力で「面の加熱」ができるIH炊飯式に及ばないといえます。

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 使われている釜は、黒遠赤釜です。

 熱伝導性を高めるため、遠赤コーティングはなされますが、厚みは、1.0mmとかなり薄いです。

 この点で、製品コストを抑えていると言え、味についてはさほど期待できません。

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 炊き分けは、玄米・無洗米などの専用モードはあるものの「かたさ」などの炊き分けには、対応しない機種です。

 ただ、マイコン式は構造が単純なので、煮込みなどのスロークックに応用できるメリット性はあるでしょう。

 ご飯の保温は、温度センサーがないため、長時間保温には向かない機種です。

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 以上、JAI-R551の紹介でした。

 マイコン式は炊飯以外の応用の幅が広いため、ロシアなど海外の方のお土産として人気です。ただ、炊飯については「イマイチ」と言わざるを得ず、抜群に「美味しいご飯」の炊飯は無理でしょう。 


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 2・TIGER tacook JAJ-A552【各色】
   ¥7,470 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:マイコン式
圧力炊飯:
内釜素材:黒遠赤特厚釜
内釜厚さ:2.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JAJ-A552は、タイガーの tacookシリーズに属する炊飯器です。

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 炊飯方式は、こちらもマイコン式です。

 ただ、マイコン炊飯器としては特長のある機種です。

 こちらの機種は、内釜にオレンジ色のクッキングプレートを入れることで、ご飯+おかずの同時調理ができます。40種類の料理法を提案するレシピブックも付属します。炊飯器と言うよりもマルチクッカーとも言うべきですね。

 メーカーも「tacock」という愛称を付けています。なお、レシピは【こちら】で公開されています。

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 使われている釜は、黒遠赤特厚釜です。名前の通り、釜の厚さが2.5mmあります。

 先述のように、釜が厚いと熱を逃さず炊飯できるため、下位機種よりは「美味しく」炊けます。

 炊き分けは、対応しない機種です。

 ご飯の保温は、温度センサーがないため、長時間保温には向かない機種です。

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 以上、タイガーのタクックの紹介でした。

 多彩な料理を楽しみたい方に向く機種でしょう。料理レシピが気に入ったらならば、選んでも良いと思います。

 ただし、釜は厚いものの、1万円前後のIH式炊飯器とのご飯の味の差は、相当大きいです。この部分に期待する場合は、他機が良いでしょう。


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 【2019/1】

 3・象印 マイコン式 NL-BC05
  ¥8,631 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:マイコン式
圧力炊飯:
内釜素材:黒圧厚
内釜厚さ:2.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 NL-BC05は、象印の炊飯器です。

 象印は、タイガーの「ライバル企業」ですが、こちらは、同社のロングセラーが続く製品ラインの新型です。

 本体色は、ホワイト(NL-BC05-WA)とブラウン(NL-BC05-TA)が選択できます。

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 炊飯方式は、マイコン式です。

 ただし、ここまで見た機種に比べるとやや高度です。なぜなら、この機種は、上ふた、側面、釜底に、シーズヒーターを採用する全面加熱仕様だからです。

 底面しかヒーティングしないマイコン式の弱点を克服しようという設計思想があります。この点だけでもマイコン式の中では、最もご飯が美味しく炊ける機種と言えます。

 ただ、ムラが少ないといえるIH式には及ばないでしょう。

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 使われている釜は、2.5mmの黒圧厚です。

 1万円以下のマイコン炊飯器としては、厚めです。ある程度美味しいご飯を期待できます。

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 炊き分けは、「かたさ」などの指標では「未対応」です。

 ただし、 発芽米・胚芽米・玄米・雑穀米・金芽米など、健康米専用の炊飯モードが付く点は、目新しいです。

 また、汎用性のあるマイコン式の利点を活かして、製パン(発酵・焼き)のほか、様々な調理に使えるメリット性があります。

 ご飯の保温は、特段の機能はなく、長時間保温には向かない機種です。

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 以上、NL-BC05の紹介でした。

 1万円以下で手に入るマイコン式としては高性能です。全面加熱で、マイコン式の弱点も克服されており、IH方式に準じて性能が期待できます。

 ただ、現在はこの程度の予算でIH式が買える状況にあることをふまえると、価格競争力はあまり高くないと言えます。


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 【2019/1】

  4・ 象印マイコン炊飯器3合 NL-BU05-BA
  ¥11,124 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:マイコン式
圧力炊飯:
内釜素材:黒圧厚
内釜厚さ:5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 NL-BU05は、先ほど紹介した機種の上位機です。

 炊飯方式は、同じく、マイコン式です。

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 使われている釜は、一方で、5mmの黒厚釜です。

 遠赤コーティングを施したアルミ釜ですが、マイコン式としてはかなり豪華な仕様です。釜の厚みは、炊飯器として最も重要な部分ですから、味は期待できそうです。

 その他の性能は、下位機種と同様です。フタヒーターを使った全面加熱も採用され、火力はマイコン式では上位です。

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 以上、NL-BU05の紹介でした。

 釜が厚い点が最大のメリットです。マイコン炊飯器のなかでは、最も性能が期待できる機種でしょう。

 ご飯以外の調理をする関係で「マイコン式がマスト」である方にはおすすめできます。


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 【2018】

 5・アイリスオーヤマ 銘柄炊き 3合 RC-MC30-B
   ¥6,480 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:マイコン式
圧力炊飯:
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:3.1mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:(銘柄炊き)

  RC-MC30 は、アイリスオーヤマの格安炊飯機です。

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 炊飯方式は、こちらもマイコン式です。

 加熱に使うシーズヒーターは、底面とふたの「2段」です。

 側面ヒーターがない分、この点では象印より弱いです。

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 使われている釜は、3.1mm厚の極厚火釜となります。十分に厚いです。

 ただ、コーティングや素材・層数などは非開示ですので、価格以上の価値とはなかなか言い辛い部分はあります。

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 炊き分けは、「かたさ」などの指標では「未対応」です。

 ただ、米の銘柄によって、調理方法・時間を変える「米の銘柄炊き」に対応する点は面白いです。

 選べるのは、こしひかり、あきたこまち、つや姫、ゆめぴりか、ひとめぼれ、ヒノヒカリの6コースです。それ以外の米は、参考表に基づき、6コースから選ぶ方式です。

 実用度はともかく、発想は「面白い」です。

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 一方、マイコン式だけに、調理メニューにも対応できます。

 なお、健康米としては、玄米・発芽米に対応できます。

 ご飯の保温は、特段の機能はなく、長時間保温には向かない機種です。

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 以上、 アイリスオーヤマRC-MC30の紹介でした。

 「銘柄炊き」「3.1mmの内釜」という明確なアピールポイントがある機種です。5000円強の製品としては、なかなか楽しめそうです。

 ただ、すでに1万円以下で、マイコン式よりIH式炊飯器が買えるため、選択肢としてはイマイチでしょう。

4・IH炊飯式の3合炊飯機の比較

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 つづいては、IHヒーター式の炊飯器です。

 IH式は、電磁波を利用し、鍋全体をムラ無く加熱をする構造のため、マイコン式の炊飯器よりも美味しくご飯が炊けます


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 【2019/1】(2機種は型番のみの違い)

 6・象印 極め炊き 3合炊き NP-GV05-XT
 6・象印 極め炊き 3合炊き NP-GJ05-XT
  ¥13,400 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

 【2017】

 7・象印 極め炊き 3合炊き NP-GH05-XT
  ¥14,800 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:IH式
圧力炊飯:
内釜素材:黒まる厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:1年保証
保温機能:うるつや保温
堅さ調整:

 NP-GJシリーズは、象印の「極め炊き」ブランドでは、最も安価なIH炊飯器です。

 こちらは、一世代前の旧モデルが残っています。機能の違いは、炊き込みご飯の後のニオイ残りを軽減できるクリーニング機能の搭載だけのマイナーチェンジです。

 ただ、価格はすでに逆転しています。

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 炊飯方式は、IH式炊飯式です。

 ムラ無く加熱できる点で、あらゆるマイコン炊飯式の「上を行く」方式です。値段面で高価になるのが欠点ですが。

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 搭載されるIHヒーターは、底面と側面の2段式です。

 その上で、ふたヒーターを搭載するので、「全面加熱」に対応します。

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 使われている釜は、1.7mmの黒まる厚釜です。

 IH方式をできるだけ安く提供するために、釜の部分のコストを削減したのでしょう。

 ただ、それでも、あらゆるマイコン式より「味は上」でしょう。

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 炊き分けは、「かたさ」などの指標では「未対応」です。

 ただ、この機種から「熟成炊き」が加わります。炊飯に通常よりも時間をかけることで米の甘みを引き出す「プレミアムコース」です。そのほか、同社の下位機種のようにパンの発酵・焼き機能があります。

 そのほか、雑穀米・玄米など専用の「健康米メニュー」がありますね。

 保温機能は、この機種の場合、「うるつや」保温機能が搭載です。

 底部の温度センサーで、最適な温度でご飯を保温できるでしょう。

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 お手入れは、IH式炊飯器に共通しますが「楽」です。特に象印は、庫内がフラットで拭きやすいです。

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 以上、「極め炊き」NP-GJ05の紹介でした。格安でIH炊飯器が手に入る点で魅力な機種です。

 釜の厚みは他機に負けますが、ふた・側面を合わせた全面加熱で、味の部分では「負けていない」です。

 くわえて、「うるつや」保温機能が付属します。IH式炊飯器は、マイコン式のように「ご飯がすぐに乾く」ことはないですが、重量センサーのあるなしは、大きな違いです。

 炊飯器を切らずに保温を利用する方は、この機種は良い選択肢でしょう。 


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 【2018】

  8・アイリスオーヤマ 銘柄炊き IH 3合 RC-IE30-B
   ¥9,825 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:IH式
圧力炊飯:
内釜素材:極厚火釜
内釜厚さ:3.0mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:(銘柄炊き)

  RC-IB30-Bは、アイリスオーヤマのIH炊飯器です。

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 炊飯方式は、IH式炊飯式です。

 IH式で新機種で1万円を切ったのは、Atlasが記憶する限り初めてです。

 搭載されるIHヒーターは、底面と側面の2段式です。

 それにふたヒータが加わる仕様で、象印と同等で、火力も十分です。

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 使われている釜は、3.0mmの極厚火釜です、象印よりもかなり厚いです。

 象印と比較する場合、熱伝導性のよいアルミ2層と、電磁波を通しやすいステンレスの3層構造であることも、情報開示されています。

 この点で、「象印以上」といえます。とはいえ、1.5万円クラスの製品とは「」はありますが。

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 炊き分けは、「かたさ」などの指標では「未対応」です。

 一方で、下位機種同様に、米の銘柄炊き」に対応です。31種類の銘柄を6つのコースで分けている点は、下位機種に準じます。

 健康米では、玄米の炊飯に対応するほか、煮込みのほか、付属の蒸しプレートを使うことで、パンを含めた蒸し料理にも対応します。この点では、マイコン式の良い部分を取り込んでいます。

 保温機能は、ただし、特別な機能がないです。保温は使わずに、冷蔵庫などに入れることをおすすめします。

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 以上、 アイリスオーヤマRC-IB30-Bの紹介でした。

 1万円以下のIH式炊飯器という点で、予算を「1万円以内」にする場合は、Atlasとして「味の面で最もおすすめできる機種」です。

 IHの段数や、内釜の厚みについても妥協がないため、コスパと性能が両方とも期待できます。

 とはいえ、欠点と言わざるを得ない保温機能のほか、味の面でも1.5万円クラスの機種には敵わない部分はあるため、味を重視するならば、もう1ランク上でも良いでしょう。


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 【2018/8】

 9・タイガー JPF-A550-W
 9・タイガー JPF-A550-K
  ¥16,952 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:IH式
圧力炊飯:
内釜素材:5層遠赤特厚釜
内釜厚さ:2.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JKU-A551-Wは、タイガーの少量炊き炊飯器です。

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 炊飯方式は、IH式炊飯です。

 搭載されるIHヒーターは、タイガーは非公開です。

 少なくとも、「ふたヒーター」を含めた全面加熱は、機能的に持ちません

 なぜなら、タイガーの場合、下面のIHヒータの火力を重視し130度まで上げつつ、内釜をとおしての熱伝導を重視するという仕組みを採用するからです。

 昔ながらの「かまど炊き」ご飯は、「全面加熱などしない」という発想から来ているようです。タイガー炊飯器の「個性」と言えます。

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 使われている釜は 2.5mmの5層遠赤特厚釜です。ステンレスとアルミの三層構造に、遠赤土鍋コーティングをした仕様です。

 先述のようにタイガーは「底面加熱」なので、内釜の熱伝導性は特に重要です。そのため、5層コーティングとこの部分は他社より力を入れます。

 炊き分けは、「かたさ」などの指標では「未対応」です。

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 ただ、甘さを引き出す「プレミアム」な炊飯方式である極うまメニューは搭載します。

 また、健康米という観点では、他社同様に玄米に対応するほか、白米に混ぜる「麦めし」専用モードを持ちます。3割と1割に対応します。「麦めし炊飯」を持つのは同社の独自性です。

 保温機能は、ただし、特別な機能がないですね。

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 以上、タイガーのPF-A550の紹介でした。

 格安ながら、「下面強火」というタイガーの発想が出ている機種です。これを活かすための内鍋の性能も2.5mmの5層遠赤特厚釜であり、期待値は高いです。

 一方、保温機能や炊き分けについてはイマイチですが、(普通に炊くと美味しいとは言えない)「麦めし」の味向上を目指すモードは、もう1つの魅力と言えます。


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 【2018/11】【3.5合】

 10・東芝 ジャー炊飯器 RC-6XM-L
 10・東芝 ジャー炊飯器 RC-6XM-R
  ¥16,952 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:IH式
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭鍛造釜
内釜厚さ:5mm(釜底)
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:(銘柄炊き)

  RC-6XMは、2018年末に東芝が出した小型炊飯器です。

 同社ではミドルグレードの小型機は、おそらく初の製品です。

 炊飯方式は、IH式炊飯です。

 搭載されるIHヒーターは、言及がないですが、1段です。

 ただ発想としては、タイガーの方向性と同じで、下面加熱を重視し、釜の熱伝導性に期待する仕様です。

 東芝は、底部を凹凸にして、12本のウェーブヒータを回しています。細かい泡でやすくし、炭コートがなされた贅沢な鋳物(鍛造釜)で、全体を加熱していく方向性でです。

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 使われている釜は、釜底が5mmの備長炭鍛造火釜です。

 この価格の釜としては、相当厚いですが、スペック的には「釜底部分が5mm」という点で、他社記述とは異なります。

 火力の点では、タイガーに負けていないでしょう。

 炊き分けは、「かたさ」などの指標では「未対応」です。

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  一方、玄米コースのほか「麦ごはんコース」もあります。

 タイガー同様ですが、麦飯を「臭いを抑えながら炊く」ことにこだわり、タイガーに比べると、工夫はイマイチです。

 保温機能は、ただし、特別な機能がないです。

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 以上、東芝のRC-6XMの紹介でした。

 開発にあたる「ベンチマーク」は、先ほどのタイガーの炊飯器に感じます。

 その上で、釜の工夫の独自性は高く評価できます。ただ、上質炊飯のコースがない点と、同社の味のもうひとつの「ひけつ」である、真空テクノロジー(浸し)が不採用です。

 その点で言えば、後発だけに、もう一工夫ほしかった気もします。


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 【2018/9】

 11・パナソニック SR-KT068-K
 11・パナソニック SR-KT068-W
  ¥13,594 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

 【2019/11】

 12・パナソニック SR-KT069-K
 12・パナソニック SR-KT069-W
  ¥27,280 楽天市場 (9/13執筆時)

炊飯方法:IH式
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 SR-KTシリーズは、パナソニックでは、最も安価な小型炊飯器です。こちらは3.5合炊きの炊飯器です。

 新旧両機種ありますが、新機種は、「玄米時短コース」が増えただけの変化です。

 旧機種も「玄米コース」はあるため、新機種発表で値下がりした2018年モデルがお買得です。

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 小型でスタイリッシュな形状で、とくにフラットな天面がガラスパネルで、3合炊きでも屈指のデザイン性です。「一目惚れ」して買う方も多そうです。 

 炊飯方式は、こちらもIH式炊飯です。

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 搭載されるIHヒーターは、2段です。ただし、側面とふたにシーズヒーターが2本で、「全面加熱対応」です。

 パナソニックは、「全面加熱で沸騰温度を維持することこそ、米の味を引き出す」という象印同様の思想です。ムラ無く加熱できるため、米をアルファ化できる沸騰温度の維持力には期待が持てます。

 使われている釜は 2mmの備長炭釜です。

 厚みはIH炊飯器としてはやや薄めです。ただ、内側に備長炭コートを施しており、蓄熱性は良いでしょう。

 加えて、ふた部分の「うま味キャッチャー」構造も言及に値します。

 これは、通常蒸気を通して逃げてしまう「おねば」成分を炊飯器の中に戻す仕組みです。それにより、IH炊飯でもお米の甘さを感じられる炊飯を実現します。 

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 炊き分けは、「かたさ」などの指標では「未対応」です。

 ただし、玄米・雑穀米などの健康米コースの他、「炊きおこわコース」もあります。蒸すと相当時間がかかるので、便利だと思います。

 そのほか、ケーキの自動調理に対応した「ケーキコース」が付属です。

 作れるケーキは、ホットケーキミックスを利用するパウンドケーキ風のもの3種です。

 保温機能は、重量センサーを利用した高度なものではないです。

 しかし「いきいき保温」という密閉性を利用した方法で、半日程度なら「まあ食べられる水準」で保温は可能です。

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 以上、パナソニックSR-KTシリーズの紹介でした。

 デザイン性はこの価格帯では飛び抜けて高いです。

 ご飯の味についても、釜の厚みは「ほどほど」ですが、「うま味キャッチャー」などの独自の工夫があるほか、「全面加熱対応」で火力も高いので、この価格帯では「水準以上」だと思います。


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 【2019/2】 

 13・三菱 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SEA06-W
 13・三菱 炭炊釜 3.5合炊き NJ-SEA06-R
  ¥20,500 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:IH式
圧力炊飯:
内釜素材:炭炊釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 NJ-SEシリーズは、三菱電機の発売する炊飯器です。

 四角い形状が同社の炊飯器の特徴で、炊飯器への参入以来続けています。

 新旧両機種ありますが、性能は同じです。ただ、赤色モデルの外観色が新型はやや濃いめです。

 炊飯方式は、こちらも、IH式炊飯です。

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 搭載されるIHヒーターは、2段です。

 ただし、胴回りに2本、ふたに1本ヒーターを搭載するため「五重全面加熱」と三菱は呼んでいます。

 パナソニック同様に、「包み込むように加熱」することで、沸騰温度の維持を狙う仕組みです。総ヒーター数はパナソニックより多いので、火力は期待して良い機種です。

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 加えて、三菱の独自機能として、超音波吸水という、仕込み時に短時間で米に水をたっぷり吸収させることのできる機能も付属しています。米を水に浸しておく時間が短くても、美味しく炊ける仕組みです。 

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 使われている釜は、2.0mm炭炊釜です。

 厚みは、発売時価格2万円の機種としては多少薄いです。層も2層です。

 三菱の高級機では「ホンモノの炭」で作る炊飯器もありますが、この場合は、遠赤外線効果を期待しての炭コーティングを意味します。ちなみに、パナソニックは内面に、三菱は外面に炭をコーティングします。

 炊き分けは、「かたさ」などの指標では「未対応」です。

 一方、プレミアムモードである芳潤炊きのほか、麦飯2合炊きには対応します。玄米については専用モードはないですね。

 保温機能は、特段の機能はみられません。ただ「保温なし」を選べる点は、言及に値します。

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 以上、三菱の炊飯器NJ-SEシリーズの紹介でした。

 パナソニックの SR-KTシリーズのライバルでしょう。火力・釜の性能ともほぼ互角です。

 その上で、パナソニックは「うまみキャッチャー」でご飯の甘さを引き出せる点が、三菱は、超音波吸水で、時短で美味しく炊ける点が、それぞれの特長です。

 どちらを選んでも、後悔しないでしょうが、最終的なおすすめ機種については、記事の最後で改めて書きたいと思います。

5・圧力式の3合炊飯機の比較

 つづいて、圧力IH炊飯器を紹介します。

 先述のように、圧力式IHは、IH炊飯の「上位機種」との理解は必ずしも正確ではありません。むしろ、炊けるご飯の傾向が違うと理解するべきです。

 一般的に圧力式は、「甘く、ふっくらとした」ご飯を炊くのが得意と言えます。逆に、「しゃっきり、かため」はやや苦手です。


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 【2018/1】

 14・象印 圧力IH式 3合 NP-RL05
  ¥18,500 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:圧力IH式
圧力炊飯:1.15気圧
内釜素材:丸厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:1年保証
保温機能:3段階
堅さ調整:うるつや保温

 NP-RLシリーズは、象印の炊飯器です。

 本体色は、ブラウン(NP-RL05-TA)とホワイト(NP-RL05-WA)が用意されます。

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 炊飯方式は、この機種は圧力IH式です。

 IHヒーターなどの熱源を持ちつつ、圧力を使って沸騰温度の維持に努める仕組みです。

 同社は、「豪熱沸とう」と呼んでいます象印は古くからこのタイプに力を入れており、このグレード以上が「同社の真の炊飯器」と言えます。

 かけられる圧力は、1.15気圧です。

 同社は、1.3気圧という、他社よりも高圧をかける点が「味の秘密」なので、スペックは多少低いです。

 搭載されるIHヒーターは、段数非公開です。

 おそらく底面がIHヒーターで、側面・ふたに3つの補助ヒータを備える「4重式」だと思います。

 圧力式としては十分でしょう。

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 使われている釜は、1.7mmの黒丸厚釜です。

 2万円以上の機種と考えれば、物足りなくも思えます。

 しかし、圧力炊飯器の場合、むしろ圧力で「持続的に沸騰温度を出す」仕組みとなるため、大型の圧力炊飯器についてもこの程度の場合もあり、一概に比較できません。コーティング層も非公開です。

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 炊き分けは、この機種は「対応」です。

 かため(しゃっきり)・ふつう・やわらかめの炊き分けが可能です。

 また、象印の「プレミア炊飯」機能である熟成炊きに対応します。

 炊飯時間を延ばして甘さを引き出す機能です。

 なお、圧力炊飯は、「ふっくら」「やわからめ」のご飯が得意です。

 ただ、象印は、圧力のかけ方と炊飯時間の調整で、「かため」に対応させますが、普通のIH式炊飯器のほうが「かため」の味は上です。

 保温機能は、の機種の場合、「うるつや」保温機能が搭載です。

 底部の温度センサーで、最適な温度でご飯を保温できるでしょう。


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 お手入れは、IH式に較べると、安全弁などがある構造なので、お手入れに「一手間」余分にかかります。

 ただ、それでも30秒とかからないです。

 構造が単純化し、昔よりだいぶ楽になりました。

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 以上、象印のNP-RLシリーズの紹介でした。

 3合炊きの圧力式炊飯器としては価格が安いです。甘みで粘りがあるご飯が好きな方は、IH炊飯器よりも、こちらのような圧力IH炊飯器が特におすすめです。

 ただし、圧は低めなので、あくまで「入門機」です。


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 【2018/1】

 15・象印 極め炊き 3合 NP-RY05-TD
  ¥25,595 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:圧力IH式
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:プラチナ厚釜
内釜厚さ:1.7mm
内釜保証:1年保証
保温機能:4段階
堅さ調整:うるつや保温

 NP-RX05-TDは、象印の少量炊きでは、中位機にあたる製品です。

 炊飯方式は、この機種も圧力IH式です。

 かけられる圧力は、1.2気圧までです。

 高圧対応なので、その分温度は高くできます。下位機種よりも甘みともちもち感を引き出しやすいですね。

 搭載されるIHヒーターは、段数非公開です。おそらく下位機種同様の4重式だと思います。


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 使われている釜は、1.7mmのプラチナ厚釜を採用しています。

 内釜の内側のコーティング材にプラチナナノ粒子を採用している点が名前の由来です。

 象印によると、水をアルカリ性に変化させるこで米の甘みを引き出す効果があります。お米の甘みが従来比30%引き出せるとのことです。

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 炊き分けは、この機種は「対応」です。下位機種よりも多い3つの指標です。

 その上で、玄米と白米に対応する「熟成炊き」に対応します。玄米の場合、時間をかけて炊飯することで、GABA量が1.4倍と強化されます。

 ご飯の保温設定は、重量センサーを利用した「うるつや」保温機能が搭載です。この価格帯の製品として、「優秀」です。

 お手入れは、IH式炊飯器より一手間がかかりますが、構造的に単純なので、30秒ほど時間が余計にかかる程度ですね。

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 以上、象印のNP-RX05-TDの紹介でした。

 下位機種に比べると「プレミア釜」が採用されている点と、圧力が高い点が魅力です。

 とくに、「圧力の強さ」の点では、1.2気圧かかるこのグレード以上が「真の圧力IH炊飯器」と言えるかもしれません。


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【2018/7】

 16・パナソニック おどり炊き SR-JX058-K
 ¥54,420 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH式
圧力炊飯:1.2気圧
内釜素材:ダイヤモンド竈釜
内釜厚さ:2.4mm
内釜保証:3年保証
保温機能:
堅さ調整:5段階

  SR-JXシリーズ は、パナソニック高級小型炊飯器です。

 「Jコンセプト」というブランドに属します。これは、主に、「団塊の世代」をターゲットにした同社の家電製品群ですが、炊飯器もラインナップがあります。

 新旧両機種ありますが、新機種は「旨み熟成浸水」という機能が付属します。ただ、これは炊飯行程のマイナーチェンジですので、値下がりしている旧機種がお買得です。

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 炊飯方式は、可変IH圧力式です。

 可変IH圧力式は、一般的な圧力IH式と異なり、加圧と減圧を繰り返すことができます。そのため、米の対流を促し、ムラ無く加熱することができます。

 かけられる圧力は、1.2気圧です。

 ただし可変式なので、大気圧(1気圧)1.2気圧を繰り返す仕様です。

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 この方式の場合、圧力IH式が不得意な「かため」「しゃっきり系」のご飯も、割と上手です。

 「ふっくら」「甘め」のご飯についても、上部に旨み循環タンクを搭載しており、蒸発する水蒸気を「おねば」としてご飯に還元できるため、通常の圧力IH式よりも高水準です。

 また、かまどご飯の「一握りのわら燃やし」を再現するため、最後の仕上げ過程で加圧・追い炊きする点も、ご飯の「甘み」の引き出す要素です。

 同社は、このような構造を「可変圧力おどり炊き」と名付けています。

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 搭載されるIHヒーターは、4段式です。

 他社の場合、側面上部とふたは、普通のシーズヒーターを使いIHではない機種が多いです。そして「5重」などと(多少苦しい)表現をしていました。

 パナソニックは、上位機・高級機については、ふたヒータまでIH式です。同社は古くからIH式のクッキングヒーターを出していて、おそらくその技術に「こだわり」があります。


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 使われている釜は、2.4mmのダイヤモンド竈釜です。

 外側に中空セラミックスを採用すること蓄熱性を高め、熱伝導性のあるアルミと、発熱層を持つステンレスを採用した上で、内側にダイヤモンドハードコートをすることで、細かい泡を効果的に作り出すと共に、高耐久性を確保しています。

 三菱・象印は、鋳物・磁器の分野の伝統工芸に助けを借りる場合が多いですが、パナソニックは、プレス素材を工夫することで、(あまり費用をかけず)高品質な釜を目指す方向性です。

 その分、IHヒーターなど技術面に部材費をつぎ込んでいる印象です。

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 炊き分けは、多彩です。固さも、「ふつう、かため、やわらか、よりやわらか、もちもち」の5種類のモードに対応します。

 団塊の世代の人は傾向として柔らかめのご飯が好きという統計を見たことがありますが、圧力を使うこの機種は、そういった炊飯は得意でしょう。Jコンセプトシリーズにふさわしい技術です。

 おこわを炊くコースや、玄米・雑穀米などを炊飯できるコースも付属です。

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 その他、大きな文字盤を採用したり、お手入れのしやすい構造を取ったり、使い勝手に配慮された製品と言えます。と

 ご飯の保温は、象印ほどの多機能性がありません。炊きあがったらすぐ食べてしまうか、冷蔵庫で保温するのが良いでしょう。

 お手入れについては、ふたを取って洗うだけなので手軽です。

---

 以上、パナソニックの Jコンセプト おどり炊きの紹介でした。

 機能面は「可変圧力式」ということで、食感を調整してもクオリティを維持しやすい機種です。米の種類や、その日の気分で炊き分けたいご家庭に向きます。

 米自体の味についても、4段IHヒーターの採用や、工業技術を駆使したダイヤモンド竈釜などの効能で、底時からもある機種です。

 味などの点だけでなく、文字盤や掃除の使い勝手を含めて、子育ての終わった2人世帯のご家庭に最もおすすめできる製品です。プレゼントとしても良いでしょう。

 もちろん、Jコンセプトシリーズは、クオリティの高さからより若い世代の人たちにも人気です。ただ、こちらについては、保温機能がない点は、そうした方への訴求力は弱めでしょう。


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 【上位機種】

 【3合】【圧力IH方式】

 17・アイリスオーヤマ 銘柄量り炊き RC-PC30-W
 17・アイリスオーヤマ 銘柄量り炊き KRC-PC30-B   
   ¥30,300 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

 【下位機種】

 【3合】【IH方式】

 18・アイリスオーヤマ 銘柄量り炊き RC-IC30
 18・アイリスオーヤマ 銘柄量り炊き KRC-IC30
   ¥12,980 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

 【3合】【IH方式】【分離式】

 19・アイリスオーヤマ 銘柄量り炊き RC-ID30
   ¥17,334 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:極厚銅釜  
内釜厚さ:3mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:3通り

  銘柄量り炊きシリーズ は、アイリスオーヤマの炊飯器の最上位機です。

 2018年モデル(下位機種)はIH式でしたが、2019年モデル(上位機種)からは、本体を改良した上で圧力式炊飯器になりました。

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 炊飯方式は、圧力式炊飯器です。

 2018年までの旧モデルはIH方式ですので味の傾向は新機種とことなります。

 なお、【分離式】とあるIH機は、下段をクッキングヒーターとして単独で利用可能です。

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 搭載されるIHヒーターは、2段です。

 IHヒーター式を2段と、電熱線のふたヒーターという構成です。

 2018年機までは、下段は1段のみでしたので、着実に進化はしています。

 アイリスオーヤマの他機種を見ると「全面加熱」方式が「最上」という思想ですから、良いと思います。

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 使われている釜は、新旧ともに、極厚胴釜です。

 一方、【分離式】とある機種の場合は、銅コートがされた3.1mm厚の極厚銅釜となります。

 いずれも、アルミ・ステンレスに熱伝導性の高い銅をコーティングした仕様です。

 この点で「豪華」なのは底面しか加熱できない欠点を克服するためでしょう。ただ、構造が、炊飯専用設計ではない点では、【分離式】は「イマイチ」でしょう。

 炊き分けは、2019年機は対応です。「やわらか」「標準」「かため」から選択可能です。

 健康米としては、玄米コースが付属します。そのほか、煮込み・蒸し・パンなど発酵が可能な特殊モードも付属します。

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 加えて、同社の下位機種と同じで、50銘柄の米の銘柄炊き」に対応です。 

 また、商品名の「量り炊き」が示すように、この機種は底面に重量センサーが内蔵されます。

 水量に注目したのはアイリスオーヤマが初めてと言え、独自性があります。

 ただ、銘柄の炊き分けは引き続き「6コース」ですから、例えば、アミロース値がかなり低い、ミルキークイーンや、ミルキープリンセスなど、水量において対応できるか微妙でしょう。

 アイリスオーヤマは「お米屋さん(精米業者)」でもあるので、自社が取り扱うお米に合わせてあるのかもしれません。

 保温機能は、特段の機能はみられません

---

 以上、アイリスオーヤマの銘柄量り炊きシリーズの紹介でした。「ハイブリッド系」の面白い試みをしている機種です。

 銘柄炊きは、米の銘柄ごとに水分量が異なるので、発想としては「あり」だとは感じます。ただ、水分量は、時期や精米からの日にちのほうがむしろ「大きな変数」です。

 そのため、Atlasとしては「あれば便利かな?」程度の印象です。ただ、上位機については、もう少し値段がさがれば、格安で一芸に秀でた圧力炊飯器として、存在感を発揮するでしょう。

6・スチーム式の3合炊飯機の比較

 つづけて、スチーム式炊飯器の比較です。

 なお、中型炊飯器の場合「圧力IHスチーム炊飯器」というジャンルがありますが、3合炊きとしての小型化は難しいようで、ラインナップされません。


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 20・BALMUDA The Gohan K03A-BK
 20・BALMUDA The Gohan K03A-WH
  ¥37,490 Amazon.co.jp (9/13執筆時)

炊飯方法:スチーム式
圧力炊飯:
内釜素材:
内釜厚さ:
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 つづいて、日本のバルミューダデザインBALMUDA The Gohanです。

 機能面で特長のあるデザイン家電を販売する同メーカーが、トースターに続いて炊飯器に参入しました。

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 炊飯方式は、スチーム炊飯式です。

 大きな炊飯器については、IHスチーム炊飯器を出していますが、これとは全くことなる技術です。

 バルミューダの場合、底面ヒーターで発生させた蒸気を内釜に送り込み、直接ご飯を対流させずにご飯を炊飯していく方式となります。

 これは、強火力による対流(おどり)を重視する、これまでの炊飯器と180度異なる発想で斬新です。 

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 沸騰温度の維持は、この機種の場合、とある理由から、全く重要視されません

 バルミューダデザインによると、火を使う土鍋や羽釜の炊飯では、米は動いていないことを発見したそうです。そして、それを再現するために、スチームで上方から「米を踊らせず炊きあげる」独自方式をあえて採用しています。

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 興味深い話です。ただ、読者が注意するべきは、これは、(ガス火の)土鍋や羽釜の炊飯との比較であり、各社がしのぎを削っている(強火力の)「かまど炊飯の話ではない」という点です。

 「かまどご飯」で美味しい「カニ穴」が開くのは、(米はともかく)激しい熱対流が起こる結果であるのは確かです。

 そのため、食味しても、かまど特有のふっくら甘みのあるご飯の再現性は低いです。

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 ただし、お米の粘り気や甘みは控えめで、その代わりにハリとツヤのある堅めのご飯が炊ける炊飯器としては、逆に相当期待がもてます。

 これ系の味のニーズは世の中に確実にあります。

 例えば、以前【炊飯用土鍋の比較記事】で紹介したような、ガス火炊飯の小型土鍋を使っている人は、味の傾向が割と似ているので、この機種は合う好みが合う可能性は高いでしょう。

 Atlasも試食しましたが、独特の食感は、かなり好感が持てました。

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 使われている釜は、現状非公開です。

 ただ、こちらの製品は、沸騰温度を超えないことに主眼を置いているので、この部分は重要ではないでしょう。

 炊き分けは、硬さに関する機能はないです。この方面ではあまり見所はないです。ただし、玄米や炊き込みご飯についてはモード変更が可能です。

 ご飯の保温設定は、蒸気構造が災いしてか、機能自体が無く、炊きあげたら、冷凍するか、おひつに入れて保存しないといけません。

---

 以上、BALMUDA The Gohanの紹介でした。

 独特な味の傾向を持つ炊飯器なので、あまり考えずに選ぶのは「冒険」でしょう。

 ただ、堅めで、ハリツヤのあるご飯は実際美味しく炊けるので、あまり浸水しない固めのご飯が好きな人には「画期的で相性が格別に良い」といえます。人を選びますが、確実にニーズはあるでしょう。

後編に続く!
美味しく炊ける小型炊飯器は結論的にこの機種!

 というわけで、今日は、少量炊きの炊飯器を紹介してきました。

 記事はまだ続きます。

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・三菱 本炭釜 NJ-SWA06  
・象印 極め羽釜 NP-QB06
・象印 南部鉄器極め羽釜 NP-QT06
・象印 炎舞炊き4合 NW-ES07
・パナソニック おどり炊き SR-JX057
・パナソニック Wおどり炊き SR-JW057
・タイガー THE炊きたて JPJ-A060-KS
・日立 おひつ御膳 RZ-WS2M
・東芝 備長炭かまど本羽釜 RC-4ZWJ

・長谷園×siroca かまどさん電気 SR-E111

・ バーミキュラ ライスポットミニ RP19A-GY

 続く後編こちら)では、 プレミアムな機種を中心に、今回紹介できなかった機種を紹介します。

1・もちもち炊飯  ★★★★★
2・しゃっきり炊飯 ★★★★★
3・ご飯の甘み   ★★★★★
4・保温性能    ★★★★★
5・手入れの手軽さ ★★★★★
6・総合評価    ★★★★★

 また、その上で、ここまで紹介してきた全機種のうちから、価格別・目的別にAtlasがもっともおすすめできる機種を数機種選んでいきたいと思います。

 引き続きよろしくお願いいたします。

 後編記事は→こちら

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posted by Atlas at 14:31 | 炊飯機

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