【今回レビューする製品】2023年 ドキュメントスキャナーと自炊用裁断機のおすすめレンタル業者とその製品の選び方:DMMレンタル ブラス PLUS PK-513L ,PK-513LN, PK-513LN-A, プラタ YG-LN, PFU Scan Snap S1500 S1500M, Plustek Optic Book 3600, SV600【東京・大阪都市圏や地方・全国対応】キンコーズやDMMレンタル Total Office Rentecなど
今回のお題
自炊用裁断機とスキャナーを「お得」にレンタルする方法は?
どもAtlasです。
強は、2023年1月現在、最新の自炊などに利用する裁断機やスキャナのレンタルについての話題です。
自炊歴10年以上の「Atlasの長年の経験」をふまえながら、ネットレンタル業者を選ぶ際のポイントや、トラブルを避けるための注意点などを書きました。
とくに、家庭に置くと大きくて邪魔で同居人に敬遠されるだろう「大きい」裁断機については、「簡単な性能紹介」を交えつつ、詳しく書きました。
1・おすすめできる裁断機とスキャナー
各製品のレンタル機器の説明にはいる前に、新品を購入した場合の価格と、機種ごとの簡単な機能説明から入ります。
なぜなら、「購入するか、借りるか迷っている方」もいるだろうし、また、借りることを決めているにせよ、「どれだけの枚数が切れるのか」などの情報を得たい人もいるだろうからです。
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1・ドキュメントスキャナーの比較
2・ブックスキャナーの比較
3・裁断機の比較
4・ディスクカッターの比較
5・日本語OCRソフトの比較
このブログには、購入する方向けの「自炊関係機材の記事」として、上記5本の記事があります。
それらの記事で紹介した「おすすめ製品」のうち、ネットで「レンタル可能な製品」だけピックアップすると、以下の通りです。
1・裁断機のおすすめ機種
はじめに、裁断機の「おすすめ機種」です。
1・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN
¥41,000 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
第1に、事務什器メーカのプラスが販売しているPK-513LNです。
こちらは、レンタルで最もよく見かける裁断機です。
裁断枚数は、320ページを誇ります。
サイズとしては、A4長辺(=A3短辺)まで切れます。
利用時の安全性も高く、切断面の安定性(=台形カットにならない)も高い信頼感のある製品です。
購入する場合、替刃に手を触れずに交換ができる点でも安全であり、固定レバーなしでLEDの光のラインに沿って切れる点で性能・利便性が高い機種になります。
本体サイズは、しかしながら、40.5cm×40.2cm×44cmで、重さは13キロと「ヘビー級」です。
こうした点で、1人暮らしの方にはとくに「邪魔」であり、「レンタル」が選択肢となってきます。
2・ダイシン商事 大型裁断機 DS-858A4
¥13,980 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
切断可能枚数:400枚(800頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W480×D530×H330mm
重さ:17kg
第2に、各社の「大型裁断機」です。
自炊マニアに知られる機種ですが、中国の仕入れ先企業から各社が輸入している製品です。
裁断枚数は、800ページです。
A4長辺まで切れます。ただし、たくさん切れる代わりに、(安全のため)固定レバーを引いてから裁断しないと切れない仕様です。
本体サイズは、幅約38x奥行5x高さ32cmと相当大きいです。
重さも17キロある点で、家庭向きではありません。
なお、この機種も、レンタルで(たまに)見かける機種です。
しかし、(研ぎ直しをまめにしないと)刃のキレ味が露骨に落ちる欠点があるので、信頼のできるレンタル業者を選ばないと「痛い目」を見るでしょう。
2・スキャナのおすすめ機種
続いて、スキャナーの「おすすめ機種」です。
【PFU ScanSnap ix1600シリーズ】
3・富士通 ScanSnap FI-IX1600A
¥48,500 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
第1に、富士通のix1600シリーズです。
ドキュメントスキャナーと呼ばれるタイプの製品で、レンタルでは最も良く見かける機種です。
2021年になって約3年振りに新機種となりました。
なお、ドキュメントスキャナのレンタルについて言えば、ScanSnap系列を「指名借り」する人が多いので、レンタルにおいてはこれ以外の機種はほとんどない状況です。
性能面では、実用水準と言える300dpiで毎分40枚の取り込み速度です。
十分な数字です。
使い勝手の部分でも、優秀です。
スキャン時の(ページ飛ばしを超音波で検知する)「重送検知機能」があり、「限られた日数しか使えない」レンタルには向いている機種と言えます。
この機能は、作業効率を効果的に上げるために重要で、特に短期間レンタルする場合は「マスト」と言えます。
そのほか、この機種については、このブログの【おすすめドキュメントスキャナの比較記事】で詳しく紹介しています。
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結論的にいえば、現在発売中のスキャナでは、他社機を含めて「最も新しい機種」であり、レンタル対象として間違いのない機種です。
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【2018年発売】
4・富士通 ScanSnap iX1500
¥40,000
一方、レンタルという性質上、型落ちは長期にのこります。
2020年末までは「新機種」だった本機は、 iX1600の旧機種となります。
旧機種の場合、搬送スピードは10枚少ない「30枚/分」ですが、その他の点は、構造や機能を含めて同じです。
結論的にいえば、このスピード差程度ならば、レンタルでの作業効率に代わりはないので、性能の上では選んでも良いと思います。生産終了からも時間が経っていませんので、搬送部分の劣化可能性も少ないでしょう。
【2015年発売】
5・FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500A
¥30,000
第2に、富士通のFI-IX500です。
簡単に言えば、富士通のFI-IX1500が出るまで「最新機」だった、スキャンスナップです。
一時期はやった自炊業者も、基本的にこの機種を使っている場合が多かった、信頼性の高い機種です。
性能面では、毎分25枚の取り込み速度です。
最新機種より、1分あたり15枚少ないですので、さすがに比べれば差を感じるでしょう
ただ、レンタルで(買う前に本当に使うか)試す目的ならばこの機種でも問題なく感じます。
使い勝手の部分でも、上位機同様に「重送検知機能」がしっかりあります。
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結論的にいえば、(購入するなら別ですが)レンタル料において上位機と差があれば、こちらを選んでも良いと思います。
ただ、信頼できる業者でない場合、ローラー寿命や本体の耐用年数が基準を超えてしまっている可能性は、新機種よりは高いです。
そのため、「石橋を叩いて渡りたい」方は、もう少し新しいモデルを選んだ方が良いかもしれません。
【2018年発売】
6・Plustek OpticBook 3800L
¥39,427 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
第3に、プラステックの、ブックタイプスキャナーです。
こちらは、本を壊さずに「非破壊自炊(=裁断機で本をカットせずにスキャニングすること)」する場合に向いた機種です。
詳しくは、このブログの【ブックスキャナの比較記事】で紹介していますが、Plustekが唯一の販売メーカーです。
基本的に手動で取り込むので、作業時間は多く必要です。レンタルの場合は、日数を長めに借りる方が良いでしょう。
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結論的にいえば、かなり「ニッチ」な製品です。
取り込みに時間もかかるため、レンタル利用する場合は、「考えているより、長め」が良いでしょう。
7・ScanSnap SV600 FI-SV600B
¥58,600 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
第4に、スタンド型スキャナーです。
これは、本を下に置いて、上部の装置で撮影していくタイプのスキャナです。
レンタル利用では、A3原稿以上にも対応できる「非破壊自炊」は、カメラを搭載した「書画カメラ型」あります(左図)。カタログに「1000万画素」など画素表記があったら、書画カメラ型です。
ただ、あくまでカメラなので固定焦点です。
普通のスキャナと同じ方式で、被写体深度が深くとれるのは、ScanSnap SV600(右図)がおそらく唯一の選択肢です。
【1800万画素】
8・シーザー CZUR ET18 Pro
¥66,000 Amazon.co.jp (6/16執筆時)
ただ、書画カメラ式も、シーザーの機種などは、レーザーを使った歪み補整で、割と精度が良いものがでています。後ほど書くように、レンタルも可能です。
仕上がりは、ScanSnap SV600に軍配はあがるものの、足用のフットペダルを利用した「大量原稿の連続処理力」は見どころがあります。
再度のプリントアウトはしないなど、さほどクオリティを要求しない場合は、こちらでもOKです。
とはいえ、これはScanSnap SV600にも言えますが、このジャンルのスキャナは、かなり特殊な装置ですからオリティは、他タイプのスキャナーに負けます。
こうした製品については、このブログでは、【スタンドスキャナーの比較記事】で比較・紹介しています。
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結論的にいえば、この機種については、レンタルされる方は、どちらかといえば「自分の作業に本当に使えるか試したい」という方が大半だと思います。
一般的な自炊には向きません。
2・おすすめレンタル業者とその費用
さて、ここからは、裁断機・スキャナのレンタルについて具体的に説明していきます。
現在、裁断機を買わずに使いたい方には、次の2つの方法があります。
第1に、レンタル業者に出向いて時間貸しで借りる方法です。
大阪・東京などの都市圏限定ですが、フェデックスのキンコーズに行くと、簡単に借りられます。
キンコーズの場合、厚み1cmにつき110円です。
それも、正確には「レンタル」ではなく、お店の方が切ります。そのため、精度がばらついており、斜行も多くクオリティは低いです。
なお、スキャナについては、キンコーズで取扱はありません。
第2に、自宅まで配送してくれるスキャナ・裁断機のレンタル業者を利用する方法です。
自炊ブームの際はレンタル会社がいくつもありました。しかし、「大手企業」現在もやっているのは、日本の通販レンタル大手のDMMに限られます。
ただし、「裁断機レンタル専門」の「個人事業」「個人企業」で裁断機を専門にレンタルされている会社は、ネットを探せばいくつかあります。
しかし、(売上高100億を超える規模の)「大手企業」はDMMだけです。
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Atlasが思うに、レンタル先として「大手企業」を選ぶのはメリット性があります。
なぜなら、裁断機は、「ブレード(刃)」が1000カットほど使い込まれると、切れ味が恐ろしいほど激減するからです。
また、スキャナもローラーが消耗品で、「使い減り」すると、原稿の二重送り(重送)が多発するからです。
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製品の性質上、「レンタル品の品質不良」は(いかに良心的な企業・貸主でも)ありえます。
これらを未然に防ぐためにも、メンテに信頼性が担保される、また、万一の場合にしっかり「クレーム対応」をしてもらえる「大手企業」から借りるのは、安心感性が高いです。
レンタルにかかる費用は、詳しくは後ほど、機種ごとに詳しく説明していきます。
先取りして言えば、裁断機の場合、2日間のレンタル(往復の送料込)で4940円から、スキャナの場合、、2日間のレンタルで3300円からです。
高いわ!と思われた方に2つ補足です。
第1に、製品の送料は規定で、佐川急便による返送料が入っています。
第2に、「2日間」とは「メーカー必着」ではなく、宅急便が持ってきてから、取りに来るまでの実質の期間です。
第3に、万一破損しても、(常識的な利用の範囲だったら)修理費用を負担する義務がありません。
DMMが全て持ちます。
3・ネットレンタルの選び方
ネットレンタル店は、DMM以外にも、いくつかネットを探せば見られます。しかし、その多くが、「個人事業」「個人企業」のレンタル店です。
この場合、基本的に「個人」対「個人」の対応が迫られます。
DMMの場合は、(言うまでもなく)「個人」対「企業」のやり取りです。
大企業は社会的な責任が大きいため、個人情報保護については明確な規定があります。加えて、DMMの場合は、「修理費用の請求がない」と最初から明示されている点でも、安心です。
「個人企業」の業者さんと価格を較べる場合は、リスクを考慮に入れつつ、「良心的な方」を慎重に選びましょう。
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なお、レンタル期間は、DMMのレンタルの場合、「(正味)2日間」からです。
例えば、裁断機の場合、「2日間で何冊処理できるの?」と良く聞かれます。目安としては、「慣れない人でも1時間で25冊」は処理できるといえます。
一般的に言って、2日あれば、100冊は余裕で処理できるでしょう。
作業の準備時間や覚える時間を加えても、200-300冊前後を処理するだけならば、「買うより借りたほうが安上がり」です。
返送も宅配便の人に電話できてもらい、専用ボックスに入れて返送するだけなので楽です。
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とはいえ、今後購入する本も処理する場合は、裁断機を購入してしまった方がお得です。
もし、購入を考えはじめた方がいらっしゃったら、このブログの【裁断機の比較記事】の記事もどうぞ。
3・レンタルできるスキャナ
ここからは、DMMなどで、実際レンタルできるスキャナについて説明していきます。
【DMMいろいろレンタル】
レンタル料金の目安
2日: 4,000円
10日:8,500円
往復送料:1000円
FI-IXi1600は、2021年に出た、富士通のスキャナです。
取り込み速度は、上表の通りです。
世の中にはより速い機種もありますが、初心者が自炊を行うならば、十分以上のスピードです。
その上で、本機は2021年からの取扱開始の機種ですから、「新品に近い状態の良い製品がレンタルされる可能性は高い」です。
なお、本機の機能について詳しく知りたい場合は、このブログの【おすすめドキュメントスキャナの比較記事】で詳しく紹介しています。
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【DMMいろいろレンタル】
レンタル料金の目安
2日: 3,800円
10日:8,080円
往復送料:1000円
FI-IX1500は、富士通の新型スキャナの旧型です。
取り込み速度は、上表の通りです。
上で紹介した新機種より25%ほど遅いとは言え、自炊用としては、本機も十分以上のスピードです。
2019年からの取扱開始の機種ですから、FI-IXi1600よりは「レンタル歴」は長いでしょう。
ただ、DMMは先述のように、製品管理をしっかりしているため、同製品の耐用年数をふまえても、問題ないですし、(まさかの場合も)保証もされます。
なお、本機の機能について詳しく知りたい場合は、このブログの【おすすめドキュメントスキャナの比較記事】で詳しく紹介しています。
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【楽天市場(パソコンレンタルマン)】
富士通 ScanSnap iX1600 FI-IX1600-A
レンタル料金の目安
7日: 7,200円
14日:8,300円
往復送料:往復送料込み
なお、これ以外に、本機のレンタル対応している店舗として、楽天市場のレンタル対応店(パソコンレンタルマン)がみられます。
こちらの場合は、長期にレンタルする場合「お得」と言えます。また、 (無料の予備日が1日ある分)利用期間にはゆとりがあると言えます。
一方、保証の部分は、DMMのような無料保証ではないです。ただ、【こちら】に記載の通り、540円のレンタル補償プランの加入が義務とのことで、保証されます。
ただし、免責1,5万円なので、この部分はやはりDMMのが手厚いとはいえます。
【楽天市場(パソコンレンタルマン)】
レンタル料金の目安
7日: 6,100円
14日:7,200円
往復送料:往復送料込み
FI-IX500は、先ほども紹介した富士通のスキャナの2世代前の旧型です。
性能面では、新機種の iX1500よりもさすがに速度が劣ります。
レンタルで短時間で済ましたいという意味では少し問題でしょうが、本当に使うか試したい、という目的ならば、選択肢にできるかと思います。
それ以外の部分は、Wi-Fi機能がないなど、基本的に「レンタルでは関係ないほぼほぼ変化はない」です。
ただ、すでに販売終了から時間が経っているため、本体が過去にかなり使われている可能性はあります。
【DMMいろいろレンタル】
レンタル料金の目安
15日:6,480円
往復送料:無料
DS-571W は、2020年末に発売のエプソンの新型スキャナです。
こちらだけ、レンタルが15日で、送料は無料です。 最近、レンタルを取扱い始めた製品ですし、「新しい」からかと思います。
取り込み速度は、上表の通りです。
富士通(PFU)より白黒600dpiの取り込み速度が(一見すると)遅めに見えるのですが「相当」の字がない点に注目です。
富士通の場合、白黒2値の場合、解像度を300dpiから600dpiに(バイリニア法で)アップスケーリングしているためで、(意味はあるのですが)実際的なグレード差はないと考えてよいです。
その上で、エプソンは、ホチキス留めの用紙を誤ってスキャンした場合に動作を止める「原稿保護機能」と、ガラス面に糊などが付着して汚れている場合に警告する「ガラス汚れ検知」があります。
そのほか、ドライバーによる原稿補整(特に文字原稿)に強いので、特に、あまり状態の良くない原稿(古書など)の場合、ScanSnapの新型より、素早く綺麗に取り込める部分があります。
先述のように、入荷してからあまり期日が経っていないので、状態も割と良いのではないかと思います。
なお、本機の機能について詳しく知りたい場合は、このブログの【おすすめドキュメントスキャナの比較記事】をご覧ください。
【DMMいろいろレンタル】
レンタル料金の目安
2日: 3,540円
10日:7,520円
往復送料:1000円
14日: 5,000円
往復送料:1000円
【楽天市場(パソコンレンタルマン)】
レンタル料金の目安
7日: 8,300円
14日:11,000円
往復送料:往復送料込み
SV600は、非破壊スキャナタイプの富士通のスキャナです。
こちらの場合は、販売時期の違いで2機種ありますが、性能は同じです。
やはり、 FI-SV600Aのほうが発売が新しいのですが、旧機のFI-SV600は、長期レンタル用として残ります。
【DMMいろいろレンタル】
【SV600専用】
レンタル料金の目安
2日: 3,000円
往復送料:1000円
なお、この製品については、専用ブックプレッサーもレンタルしています。同時に借りる場合は、割引を受けられます。
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【DMMいろいろレンタル】
【A3・1800万画素・足操作】
レンタル料金の目安
2日:3,700円
7日:6,470円
往復送料:1000円
【A3・1400万画素・足操作】
レンタル料金の目安
2日:3,100円
7日:5,430円
往復送料:1000円
【A3・1300万画素】
レンタル料金の目安
2日: 2,700円
7日:4,720円
往復送料:1000円
一方、同じく、「上から撮影」になるタイプが、CZURの「書画カメラ」です。
先ほど書いたように、「スキャナ式」で被写体深度がとれるだけScanSnap SV600Aのが、(断裁できない)見開き書類の仕上がりは上々です。
ただ、さほどクオリティを要求しない作業(例えば、高性能スマホ(あるいはデジカメ)と三脚をつかっての撮影でも良いレベルだが、面倒だと感じる場合)で、大量処理が必要な場合は書画カメラも選択肢です。
シーザーは上位機に限りますが、レーザーによる歪み除去処理の出来も良く、見開きの自動分割を含めた処理も、書画カメラの中では高度です。
書画カメラの範疇では、固定焦点で被写体深度が取りにくい難点をある程度克服します。
また、フットペダルを用意しているモデルは、大量処理にはScanSnapより向く部分があります。
ScanSnapも、タイマーモードを利用すれば、自動処理は可能ですが、フットペダルのが自由が効きます。そのため、細断機で「破壊」できない大量の原稿を数日で処理したい場合は「候補」にできます。
このブログでは、【スタンドスキャナーの比較記事】で比較・紹介しています。
4・レンタルできる裁断機
つづいて、DMMほかで実際レンタルできる裁断機について、具体的に説明していきます。
【DMMいろいろレンタル】
(裁断機は最新型)
レンタル料金の目安
2日: 4,940円
10日:10,500円
往復送料:2,500円
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
こちらは、DMMがレンタルしているプラスの裁断機です。
裁断機の種類は、プラスのPK-513LNです。
先ほど紹介したように、自炊入門者の多くが購入するエントリー機です。
Atlasも所有していた時期がありますが、性能は申し分ないです。
より詳しい性能については、このブログの【裁断機の比較記事】で詳しく書いています。
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・オルファ カッターリミテッドNL LTD-07
¥618 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
・タジマ カッターガイド スリム300
¥925 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
・プラス カッティングマット A3
¥924 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
作業には、表紙を「バラし」 たり、大きな本を2分割する ために、こうした文具が必要 です。
ご家庭にない場合は、(当日の時間節約のためにも)あらかじめ準備しましょう。
【Total Office Rentec 】(Yahooショッピング)
(裁断機は旧型)
レンタル料金の目安
2日: 4,900円
7日: 6,300円
30日: 9,700円
往復送料:6,800円
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
DMM以外では、現状で裁断機のレンタル可能な会社としては、トータルオフィスネットワークのヤフー店があります。
創業15年で、福岡に本社ビルを持つ、オフィス什器などのレンタル会社です。「個人事業」ではなく、地方企業であり、その部分で、信頼性は担保されます。
貸出機は、写真からの判断ですが、プラスのPK-513LNの旧型機となるPK-513Lと思われます。
PK-513LNと刃の交換方法が異なるのですが、レンタルならばその部分は関係ないでしょう。
送料は、固定です。全国往復送料として6800円です。
返送手配は、同社のガイドページにあるように、運送会社自由で「着払い」返送です。
要するに「返送料は込み」というサービスです。
遠隔地居住でないと少し高めに思えましたが、長期の1ヶ月レンタルならば、同社は安いです。
PK-513Lは、刃が研ぎ直せないタイプのPK-513LNと違って、砥石で刃がとぎ直せる仕様でした。この点で、ランニングコスト面で有利だからこそ、この価格なのだと思います。
一方、DMMと比較する場合、約款が異なります。
例えば、破損の場合は実費請求です。返却は、レンタル終了日の翌日までに届ける必要があります。
ただ、途中で延長も可能で、さすがにレンタル専門企業だけあり柔軟性は高いです。
刃の研磨については、規定などが未記載です。
DMMが「PPC用紙100枚を約300回程度」と基準を明確にしている点で言えば、切れ味の保証性はないです。
ただ、コメント欄を見る限り、この部分の不評はないですし、不良は2日以内に電話相談ということで、過度の心配は不要でしょう。
【DMMいろいろレンタル】
レンタル料金の目安
2日: 2,540円
10日:5,400円
往復送料:1500円
切断可能枚数: 40枚(80頁)
対応用紙: A4長辺/B4長辺
サイズ: W360×L490×H80mm(A4)
そのほか、DMMからは、裁断機の「親戚」といえるディスクカッターもレンタルしています。
形状的には、小さく軽く、レンタル料も安いので、一件良いようにも思います。
裁断の精度も、内蔵されるロールカッターで押し切る方法ですので、意外と正確です。
裁断枚数は、しかし、仕組み上、一度に80ページまでとなるため、カッターなどでさらに小分けしていれる必要があります。
小冊子の切断は別として、短期のレンタルにはあまり向かないので注意が必要です。
詳しくは、このブログの別の記事【ディスクカッターの比較とおすすめ】でご確認ください。
5・セットレンタルできるもの
つづいて、スキャナと裁断機のセットレンタルについてです。
DMMの場合は「自炊・電子書籍化キット」として、スキャナとの同梱レンタルができますので、その紹介です.
セットの場合、かなりのバリエーションあるので、順番に見ていきます。
【DMMいろいろレンタル】
(裁断機もスキャナも最新型)
プラス裁断機 PK-513LN&ScanSnap iX1600
レンタル料金の目安
2日: 7,740円
10日:16,450円
往復送料:2,500円
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
こちらは、2021年から登場したセット構成の製品です。
スキャナは、こちらの場合、 iX1600がセットです。
先述のように最新型ですので、豪華です。
裁断機は、今見たばかりの、プラスのPK-513LNです。
ようするに「どちらも最新型」という、ある意味、最高のコンビです。 【DMMいろいろレンタル】
(裁断機は新型・スキャナは1世代前)
プラス裁断機 PK-513LN&ScanSnap iX1500
レンタル料金の目安
2日: 7,540円
10日:16,020円
往復送料:2,500円
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
こちらは、スキャナだけ1世代前のScanSnap iX1500としたセットです。
先ほど書いたように、自炊を行うぶんには性能はほぼ同じです。
あえて言えば、貸与回数は新型のが少ないとはいえますが、DMMは消耗品交換もしますので、こちらを選んでも、全く問題ないでしょう。
【DMMいろいろレンタル】
(裁断機はハイスペック機・スキャナも新型)
レンタル料金の目安
2日: 7,940円
10日:16,870円
往復送料:2,500円
切断可能枚数: 最大200枚(400頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H145mm
重さ:9.8kg
こちらは、「プレミアムセット」と言って良い上位構成です。
スキャナは、iX1600ですが、裁断機を200枚切れる「上級」のDurodex 200DXに換装したセットです。
この機種についても【裁断機の比較記事】で詳しく見ました。プラスの裁断機の実際的な「上位版」であり、中級者に人気のあるものです。
2021年に新しく加わっているので、あまり使われていないでしょうし、状態も良いでしょう。
スキャナも最新で、黒い方のScanSnap IX1600とのセットです。
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【Total Office Rentec 】(Yahooショッピング)
(裁断機は旧型・スキャナは2世代前)
レンタル料金の目安
2日: 15,200円
7日: 18,500円
30日:21,800円
送料:6,800円
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
そのほか、セット製品は福岡のTotal Office Rentecからの貸し出しがあります。
機種名は非開示なので写真からの判断となります。
貸出規定などは、先ほど説明したものと同じです。
とはいえ、双方とも旧型で、スキャナは2世代前な部分は、割り引いて評価する必要があります。
今回の結論
自炊用裁断機とスキャナのレンタルのおすすめ製品はこれ!
ということで、今回は裁断機とスキャナーのレンタルについて紹介してきました。
資料の電子化を考えているが、実際の作業量の想像が付かない方、長期休みにでも一度「借りて」実験してみたらどうでしょう。
とくに裁断機は大きく重く邪魔で、また刃のメンテも必要なので、購入よりも「レンタル」がオススメです。
最後にオススメのレンタル品を提案しておきます。
第1に、初めて裁断機・スキャナを扱う初心者の方にオススメなのは、
【DMMいろいろレンタル】
(裁断機が新型・スキャナは1世代前)
プラス裁断機 PK-513LN&ScanSnap iX1500
レンタル料金の目安
2日: 7,540円
10日:16,020円
往復送料:2,500円
「裁断機もスキャナも新型」のセットが良いでしょう。
セット品で考えた場合、現行品の裁断機と、2020年末まで生産されていたScanSnap iX1500の構成である本機ならば、故障リスクがないだろうからです。
先述のように、DMMは、裁断機の刃やスキャナーのローラーなどの耐用枚数をしっかりみているため、必ずしも最新でなくてもOKだとは思います。
ただ、初心者の方については、動作不良・整備不良なのか、それが標準動作なのか区別が付きにくいでしょうから、できれば、新しものが良いとの判断です。
スキャナの速度も、最新機には及びませんが、十分です。
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【DMMいろいろレンタル】
(裁断機もスキャナも最新型)
プラス裁断機 PK-513LN&ScanSnap iX1600
レンタル料金の目安
2日: 7,740円
10日:16,450円
往復送料:2,500円
【DMMいろいろレンタル】
(裁断機はハイスペック機・スキャナも新型)
レンタル料金の目安
2日: 7,940円
10日:16,870円
往復送料:2,500円
ただ、以上の上位機も、さほどレンタル料は変わりません。
むしろ、(人気で)在庫の方がシビアなので、これら3機について、予約できるモデルを優先的に選べば、自炊には問題ないでしょう。
第2に、主に裁断機を目的に、レンタルしたい方におすすめな構成は、
【DMMいろいろレンタル】
(裁断機は最新型)
レンタル料金の目安
2日: 4,940円
10日:10,500円
往復送料:2,500円
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
単品の裁断機で良いならば、DMMのPK-513LNでよいでしょう。
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なお、「貸し出しを受ける期間」についてですが、裁断機だけの利用を考えてならば、2日でも良いかと思います。
というのも、DMMは「PPC用紙100枚を約300回程度」を一度のレンタルでの刃の「最大値」として想定し、刃の「研ぎ」ないし「交換」をしているからです。
そもそも、プラスの裁断機の場合、刃の耐用枚数自体は1000カット程なので、裁断機については、長く借りることに、さほど意義を見いだせません。
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【Total Office Rentec 】(Yahooショッピング)
(裁断機は旧型)
レンタル料金の目安
2日: 4,900円
7日: 6,300円
30日: 9,700円
往復送料:6,800円
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
とはいえ、少しずつ作業をしたいかたも入るでしょう。
そうした方が、長期間借りたいならば、トータルオフィスネットワークのヤフー店が選択肢になると思います。
ただ、先述のように、刃の交換保証性をふくめ、約款などがDMMと異なる部分がある点は、しっかり確認して、その上で、借りてください。
第3に、主にスキャナの試用を目的に、レンタルしたい方におすすめな構成は、
【DMMいろいろレンタル】
レンタル料金の目安
2日: 4,000円
10日:8,500円
往復送料:1000円
FI-IXi1600が良いでしょう。
旧機種と性能差はあまりないですが、2021年に出た、富士通の新型スキャナの最新機ですから、使い込まれていない新型という部分がポイントです。
値段差もさしてないので、空いていたら素直にこれで良いかと思います。
取り込み速度は、上表の通りです。レンタルできるもののなかでは、最速でしょう。
補足:機器の購入も考える方へ
最後に、補足として、機器の購入も「考えられる」かたに補足しておきます。
・富士通 ScanSnap FI-IX1600A
¥48,500 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
・EPSON スキャナー DS-571W
¥41,218 Amazon.co.jp (1/22執筆時)
スキャナは、わずかでも将来的にまたやる可能性があるならば、買ってしまったても良いと思います。
とくに、あまり新しくないPCをお使いの場合、「パソコンとの相性が悪い」などの可能性があり、返却期日のあるレンタルではリスクが多少あるからです。
1・ドキュメントスキャナの比較
2・ブックスキャナーの比較
3・裁断機の比較記事
4・ディスクカッターの比較
5・日本語OCRソフトの比較
6・英語OCRソフトの比較
7・自炊に必要な機材のまとめ【結論】
そのため、スキャナの購入を考えているならば、このブログ「モノマニア」の【ドキュメントスキャナーの比較記事 】をご覧ください。
断裁機についても、この際、「購入」を考えてもよい方は、こちらの【裁断機の比較記事】をご覧ください。
さらに、上記7番の記事は、初心者向けに自炊についてまとめてありますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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というわけで、今日は、裁断機及びドキュメントスキャナー・ブックスキャナーのレンタルについてでした。
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