【今回レビューする製品】2024年 最新のペーパーカッター(ディスクカッター)の価格・性能とおすすめ:カール事務器 ディスクカッター・コクヨ ペーパーカッター ナカバヤシ ロータリーカッター:A4 A3 B4 A2サイズ対応 消耗品の入手方法や性能の違い・ランキング
【今回紹介する型番】カール DC-210N DC-230N DC-300 DC-200 DC-200NA DC-2A3NA DN-T63 DN-T62 DN-T61 DN-600E DN-T63 DN-T62 DN-T61DN-63N DN-62N DN-61N DC-600 DC-630 DN-600A DC-250 DC-2A3N DN-TR403 DN-TR603 DN-TR601 DN-TR401 ナカバヤシ ロータリーカッター A4 NRC-N2A4DNRC-N2A3D イージースライドカッター ハンブンコ PK-813 26-477 PK-811 26-478 JIELISI 909-4 909-5 A4 AGPTEK LETION Atpwonz
今回のお題
自炊用/事務用ディスクカッターのおすすめ機種はどれ?
どもAtlasです。
今日は、2024年11月現在、最新のディスクカッターを比較します。
ペーパーカッター・ロータリーカッターという名前でも売られますが、どれも同じ文具です。
裁断枚数・裁断サイズほか、便利な機能性などにも注目して、各社の製品を比較します。
1・ディスクカッターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2・少量用カッター
用紙:A4〜A2
最大:10枚〜40枚
1-3:大量用A4カッター
用紙:A4
最大:40枚〜60枚
1-4:大容量A3カッター
用紙:A3
最大:40枚〜60枚
2・ペーパーカッターの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに「選び方の基本」を説明します。
その上で、裁断枚数と裁断サイズで分類しつつ、各機を順番にみていきます。
ーーー
3・裁断機(ブレードカッター)の比較
切断枚数:10〜600枚
なお、写真のようなブレード式のカッターは、このブログでは別の記事です。
大量裁断を考えている方は、そちらが適当です(左図)。
ディスクカッターは、最大でも60枚まで以上一度に切れる製品はありませんので。
そちらは、最大で600枚切れる製品もありますから。
小量裁断も、カットラインを見て切りたい場合は、そちらが適当です(右図)。
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いずれの場合も、直刃型の専門記事となる【裁断機の比較記事】をご覧ください。
ディスクカッターを含めて、用途別に「どれを選べば良いか」迷っている方も、そちらの記事の冒頭で、解説をしています。
作業効率 ★★★★★
消耗品の安さ ★★★★★
収納性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、「ディスクカッター」タイプの各製品を比較していきます。
記事の最後では「結論」として、上表のような観点から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していこうと思います。
よろしくお願いします。
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1・ドキュメントスキャナの比較
2・ブックスキャナの比較
3・裁断機の比較
4・ディスクカッターの比較
5・OCRソフトの比較
6・自炊に必要な機材の選び方【まとめ】
1-1・ディスクカッターの選び方の基本
はじめに、ディスク買ったの基本的な選び方の説明からです。
基本的な仕組みを含めて、基本情報を書いていきます。
1・ディスクカッターの仕組み
ディスクカッターの仕組みは、どの製品も共通です。
刃の付いた円状のローラー・ディスクを前後に押しながら、台座とローラーの間に挟んだ紙を切っていくというものです。
簡単に言えば、「ピザカッター」のような構造であり、ローラーで切断するタイプの裁断機といえます。
オルファ リミテッドNL LTD-07
¥691 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
タジマ カッターガイド スリム300
¥819 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
プラス カッティングマット A3 48-583
¥1,615 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
細断枚数がさほど多くない場合は、カッターなどの「文具」だけで裁断できます。
裁断量が多い場合、処理に相当時間がかかります。
裁断精度も、 カッターだと裁断面がそろわないので、スキャナなどにかけるときに斜行してしまうことが多いです。
そうした場合に活躍するものこそ、「文具」の域を超えた「事務機器」であるペーパーカッターです。
2・ディスクカッターの種類
ディスクカッターは、長年の歴史がある「完成された文具」です。
販売企業は、最大手といえるのは日本のカール事務器です。
そのほか、日本企業だと、コクヨ・ナカバヤシからの販売があります。
切れ味・耐久性は、この3社の製品ならば大きく変わりません。
しかし、他社機で「ペーパーカッター」として売られる製品は、見かけは同じでも、直刃カッター(写真)を使っている製品があります。
刃のキレ味や寿命は、かなり短いので、その部分は注意点です。
ーーー
最大切断枚数は、最大で60枚ほど切れる製品があります。
市場規模があまり多くない部分もあり、このクラスの製品は、コクヨとカール事務器のみの展開です。
ただ、それぞれのメーカーで「個性」はあります。
例えば、折り畳めるようにして収納性を高めた製品などが目立ちます。
ーーー
最大切断サイズは、市販品の場合、A2まであります。
ただ、裁断枚数が多いモデルはなく、A3が最大になります。
A2を「ハンブンコ」にするのは、かなり特殊な用途だからでしょう。
ーー
以上、ディスクカッターの選び方の基本を説明しました。
コモディティ化がある程度進んでいるので、選び方はさほど難しくないでしょう。
1・最大切断枚数
2・最大切断サイズ
先述の大手3社の製品を選ぶならば、 「切断できる枚数」と「切断できるサイズ」さえ押さえれば基本的に問題ありません。
例えば、本の自炊(スキャンとPDF化)を考えている方は、「40枚以上の切断枚数に対応する機種」を選べば問題ないです。
企業での事務作業用の場合は、これに加えて「A3サイズ以上対応」の機種を選択すれば、よいだけです
1・ディスクカッターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2・少量用カッター
用紙:A4〜A2
最大:10枚〜40枚
1-3:大量用A4カッター
用紙:A4
最大:40枚〜60枚
1-4:大容量A3カッター
用紙:A3
最大:40枚〜60枚
2・ペーパーカッターの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
というわけで、以下では、冒頭示した区分に沿いながら、各社の製品をみていくこととします。
1-2・少量切断用のディスクカッター
はじめに、あまり枚数が切断できないタイプのディスクカッター(ペーパーカッター)の紹介です。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【A4】
1・カール ディスクカッター DC-200N
¥3,811 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
1・カール ディスクカッター DC-200NA
¥2,882 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W265×L388×H70mm
【A3】
2・カール ディスクカッター DC-2A3N
¥5,395 楽天市場 (11/29執筆時)
2・カール ディスクカッター DC-2A3NA
¥5,200 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A3長辺
サイズ:W265×L540×H70mm
DC-200NとDC-2A3Nは、カール事務器が販売する比較的価格の安いペーパーカッターです。ホームセンターなどでもたまに見かけるものです。
なお、末尾にAが付くのは「Amazon限定型番」です。
切断に関わる性能は替わりませんが、盤面を見やすい新デザインにしています。
裁断サイズは、A4長辺・A3長辺のもので2種類あります。
切断可能枚数は、1度に10枚(20ページ)までです。
さほど枚数が切れませんので、職場や自炊などには向かないでしょう。
・丸刃 1枚 DCC-28
¥405 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
¥493 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
・丸刃 1枚 DCC-29 ミシン目
¥518 Amazon.co.jp(11/29執筆時)
【A4】
・カッターマットDCM-310 5本
¥1,020 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A3】
・カッターマットDCM-462 5本
¥1,170 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、丸刃とカッターマットです。
丸刃は、非常に切れ味が鋭い日本製です。消耗品は安いため、維持コストの面でもメリット性があります。
耐用枚数などの明記はありませんので、切れ味が悪くなったときに交換してください。
カール事務器の場合、特別な刃が2種類あります。
第1に、フッ素加工された特別版の丸刃(K-18)です。
価格は倍以上高いですが、のりやテープでべたつきにくい特性があります。
自炊をする場合、本の接着剤が付着している場合も多いですし、別にこの交換刃を買うのも良いでしょう。
第2に、ミシン目(K-29)です。
こちらは、チケットなどのミシン目などを入れる際に便利な刃です。
なお、丸刃はA3・A4を問わずに利用できますが、カッターマットは、サイズ別となる点、注意してください。
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以上、DC-200NとDC-2A3Nの紹介でした。
比較的価格が安いモデルで、導入しやすいのがメリットです。普段あまり使うわけではないならば、このレベルでも良いでしょう。ただし、会社などに備えるには、裁断枚数を含めて貧弱です。
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【A4】
3・カール ペーパーカッター DC-2000
¥5,596 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W248×L385×H61mm
なお、同じグレードの「コンパクト式(ディスクカッター・スリム)」として DC-2000という製品もあります。
こちらは、折りたたんで持ち運ぶ方向性の製品ですが、ギミックが追加されるゆえに、切断枚数からするとやや割高に思えます。
【2019年発売】
【A4】DC-300N後継
4・カール ディスクカッター DC-600
¥7,328 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:20枚/40ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W264×L382×H68mm
【A3】DC-330N後継
5・カール ディスクカッター DC-630
¥10,081 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:20枚/40ページ程度
最大切断幅:A3長辺
サイズ:W284×L522×H81mm
DC-600とDC-630は、カール事務器が2019年に発表したモデルです。
裁断サイズは、A4長辺・A3長辺のもので2種類あります。
切断可能枚数は、1度に20枚(40ページ)までです。
その上で、目盛り線のデザインが新型で、今まで以上に、感覚的に分かりやすいデザインとなっています。
・丸刃 1枚 DCC-28
¥405 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
¥493 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
・丸刃 1枚 DCC-29 ミシン目
¥518 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A4】
・カッターマットDCM-310 5本
¥1,020 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A3】
・カッターマットDCM-430 5枚
¥1,197 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、丸刃とカッターマットです。
他機種と規格は同じなのですが、丸刃とミシン目刃の型番が2019年から変更になるようです。
A3カッターマットを除けば、消耗品は、DC-200NとDC-2A3Nの系列と同じものを用いています。
その他、この機種では、押さえ板が集光板になっており、切断位置の視認性が下位機種より向上しています。
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以上、DC-600とDC-630の紹介でした。
新機種ですが大きな変更はありません。ただ、目盛り線のデザインは明らかに見やすくなっていますので、実際の使い勝手は、従来モデルより期待できます。
【A4】
6・ナカバヤシ ロータリーカッター NRC-N2A4D
¥3,470 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W264×D411×H77mm
【A4】
7・ナカバヤシ ロータリーカッター NRC-N2A3D
¥6,900 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:10枚/20ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W348×D540×H77mm
NRC-N2A4D とNRC-N2A3D は、ナカバヤシのロータリーカッターです。
同社は、ペーパーカッターをこのように呼んでいます。
なお、コクヨは、小型機から撤退したため、キングジムのライバルはナカバヤシのみの状況です。
裁断サイズは、この場合も、A4長辺・A3長辺のもので2種類あります。
切断可能枚数は、1度に10枚(20ページ)までです。したがって、キングジムの入門機の「ライバル」となります。事務用としては、裁断枚数が少なめでしょう。
・丸刃 2枚 NRC-H1
¥347 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
・丸刃 2枚 NRC-H2 ミシン目
¥416 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A4】
・カッターマットNRC-M5A4D
¥785 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A3】
・カッターマット NRC-M5A3D
¥1,100 楽天市場 (11/29執筆時)
消耗品は、こちらも丸刃とカッターマットです。
丸刃については、価格はキングジムとそう変わりません。ただ、カッターマットはやや割高です。ナカバヤシの場合、事務用ルートの販売がメインのようで、ネットではあまり見かけないからでしょう。
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以上、NRC-N2A4D とNRC-N2A3Dの紹介でした。
やや「コモディティ化」が進んだ分野ということもあり、こちらのカッターについて、機能面で比較優位の部分はあまり見られません。本体価格を考えても積極的に選ぶ理由には乏しそうです。
【A4】
9・ナカバヤシ スライドカッター NSC-NA4B
10・ナカバヤシ スライドカッター NSC-NA4P
¥1,556 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:2枚/4ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W400×D59×H20mm
NSC-NA4BとNSC-NA4P は、ナカバヤシが「イージースライドカッター」と呼ぶ製品です。
裁断サイズは、この製品は、A4長辺のみです。
切断可能枚数は、1度に2枚(4ページ)までです。非常に簡易的です。
消耗品は、ありません。基本的に「使い捨て」というモデルですね。
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以上、 NSC-NA4B とNSC-NA4Pの紹介でした。
スペック的にはあまり優れないモデルです。
ただ、重さが116gと軽く、サイズも小さい点で、封筒などの切断作業のために引き出しに備えるには良いものでしょう。ニーズはありそうです。
【A2】
11・カール ディスクカッター DC-250
¥22,524 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:15枚/30ページ程度
最大切断幅:A2長辺
サイズ:W425×L905×H120mm
DC-250は、カール事務器の大型のディスクカッターです。
裁断サイズは、A2長辺となります。市販されている中では最も大きなモデルで、やや特殊作業用です。
切断可能枚数は、1度に15枚(30ページ)までとなっています。
・カッターマットM-250 5枚 【A2】
¥2,295 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、カッターマットのサイズを除いて、下位機種と同じです。
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以上、 NSC-NA4B とNSC-NA4Pの紹介でした。
スペック的にはあまり優れないモデルです。
ただ、重さが116gと軽く、サイズも小さい点で、封筒などの切断作業のために引き出しに備えるには良いものでしょう。ニーズはありそうです。
【A4長辺】
12・カール ハンブンコ PK-813 26-477
¥4,420 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:20枚/40ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W425×L905×H120mm
【A3長辺】
13・カール ハンブンコ PK-811 26-478
¥8,000 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:20枚/40ページ程度
最大切断幅:A3長辺
サイズ:W425×L905×H120mm
ペーパーカッター 「ハンブンコ」は、カール事務器の一風変わったディスクカッターです。
もう名前と形状から想像つくと思いますが、本機は用紙を「半分に切る」ことに特化した製品です。
「A4長辺」モデルは、A3用紙をA4にする際に、「A3長辺」モデルは、A2をA3に、または、4つ切画用紙を八つ切にする際に利用できます。
そのほか、ゲージを動かしつつ短冊切りに使うことも提案されます。
センターレイアウトなので、半切りの際に刃がブレずに利用できるのも良い部分です。
切断可能枚数は、1度に20枚(40ページ)までとなっています。
・直線刃 1枚 PK800H1
・ミシン目 1枚 PK-800H2)
・折り目 1枚 PK-800H3
¥588〜 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A4】
・カッターマット PK-813U 26-472 4本
¥701 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A3】
・カッターマット PK-811U 26-470 4本
¥1,120 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、以上です。
面白いのは、ミシン目ほか、折り目を付ける専用ブレードが用意される点です。冊子作りには良いでしょう。
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以上、ペーパーカッター 「ハンブンコ」の紹介でした。
かなり特殊でニッチですが、学校など、紙を半分にしたり、折って冊子を作るシーンが多い場所では、非常に有用でしょう。面白い「発明」だと感心しました。
【A4】
14・JIELISI カッター 909-4
¥1,570 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A4】(紙押さえ付き)
15・WORKLION ペーパーカッター
16・FaceColor ペーパーカッター
17・AGPTEK ペーパーカッター
18・Xhwykzz ペーパーカッター
¥1,602〜 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A4】(フィンガープロテクション構造)
19・ JIELISI カッター 908 909-5 A4
¥1,570 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:8枚/16ページ程度
最大切断幅:A4長辺
サイズ:
909-4などは、Amazonで人気の輸入製品です。
製造元は、(おそらく)中国深圳の文具メーカーの宁波杰丽斯文具有限公司(Ningbo Jielisi Stationer)です。
同社がアメリカのAGPTEKなどにOEM提供したものも、日本に入ってきています。
したがって、直販になるのは自社ブランドの「JIELISI」です。OEM供給先の「AGPTEK 」もグローバルで販売歴が長いです。このほか、LETION・POWERAXIS・Atpwonzなどのブランド名でも似たものが見られました。
裁断サイズは、A4長辺までです。
AGPTEKの「B4まで」の製品は、説明欄に「A2対応」とあります。ただ、挿入幅は幅31cmなので、B4短辺(実際的にはA4長辺)という表記が妥当です。
また、上図の様な紙押さえがある機種など、いくつかバリエーションがあります。
切断可能枚数は、1度に8枚(12ページ)までとなっています。
ただし、販売元で多少表記が異なる場合があります。
・JLS 替刃 1枚入り 909-4/909-5用
¥203 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、「JIELISI」については、公式的に売られます。
一方、本機は丸刃ではないタイプです。マット不要ですが、切断枚数が少ない部分のほか、切れ味の劣化は早めです。消耗品自体もあまり安くはないです。
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以上、 909-4などの商品の紹介でした。
甲乙はあると言える製品です。消耗品費や耐久性を考えると、事務用品としてはもちろん、消耗品費・快適性・仕上がりの部分で家庭用としても差はあります。
ただ、値段を重視する場合は、本機は選択肢の1つになるでしょう。
1-3・A4ディスクカッターの比較
ここからは、40枚/80ページ以上の切断ができる機種を紹介します。
カール事務器とコクヨからそれぞれ発売されています。
しかし、ブレードの形状、押さえ部分のギミックを含めて、性能に共通する部分が多く、差がほとんどありません。
おそらくですが、両者の部品の入手先の共通化が図られているだと考えられます。
20・カール ディスクカッター DC-210N
¥10,036 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:40枚/80ページ
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W360×L490×H80mm
DC-210Nは、ディスクカッターとしては最も売れているカール事務器の製品です。
切断可能枚数は、1度に40枚(80ページ)までです。
価格も1万円を切りますので、自炊用、一般事務用の手頃な製品として、最も売れています。
サイズは、A4長辺の切断まで対応します。
・丸刃 1枚 DCC-28
・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
・丸刃 1枚 DCC-29 ミシン目
¥405〜 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A4】
・カッターマットDCM-310 5本
¥1,020 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、こちらの場合も、丸刃とカッターマットです。
丸刃は、非常に切れ味が鋭い日本製です。
消耗品は安いため、維持コストの面でもメリット性があります。耐用枚数などの明記はありませんので、切れ味が悪くなったときに交換してください。
そのほか、先ほども紹介しましたが、のりやテープでべたつきにくいフッ素加工された特別版の丸刃(K-18)と、チケットアドのミシン目が入るミシン刃(K-29)も販売されます。
自炊をする場合、本の接着剤が付着している場合も多いですし、K-18は購入する意義はあるでしょう。
その他の工夫としては、ハンドル部分に光を放つ特性を持つ集光性アクリル板を採用している点があげられます。裁断位置(カットライン)が光って、分かりやすいです。
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以上、DC-210Nの紹介でした。
実用的な切断枚数を持ち、事務用・自炊用として標準的なモデルと言えるでしょう。
消耗品も入手しやすいため、これを選んでおけば「とりあえず問題ないだろう」といえるオーソドックスな製品ですね。
21・カール ペーパーカッタースリム DC-F5100
¥14,682 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:50枚/100ページ
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W364×L517×H82mm
DC-F5100は、カール事務器の新型形状のディスクカッターです。
サイズは、先ほどの機種と同じで、A4長辺の切断まで対応します。
切断可能枚数は、先ほどの機種より強化されます。
こちらは、100ページ/50枚まで切断できるように改善されています。ただし、これは本体設計の改良の結果です。
消耗品は、利用する消耗品はDC-210Nと同じです。
その他の工夫としては、この機種は、収納時に折りたためる点が特筆されます。
それほど頻繁に使わない方は、収納性の向上は嬉しいところでしょう。
折りたたみ部分が段差になっているわけですが、裁断するときにその段差は、裁断品質にほとんど影響がないと言えます。
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以上、カール事務器のDC-F5100の紹介でした。
折りたたんで収納できる点と、切断枚数が向上している点で、自宅の自炊には最も向いた機種の1つです。
一方、会社用としても、普段置きっぱなしにせずに、引き出しなどに収納して置くならば、こちらが良いでしょう。
【2019年発売】
22・コクヨ ペーパーカッター DN-TR603
¥17,017 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:60枚/120ページ
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W355×L530×H108mm
DN-TR603は、コクヨのペーパーカッターです。
手前の形状が流線型である点など、コクヨらしいデザインです。ただ、実用面では、カール事務器のと仕様がほぼ同じです。
例えば、ハンドルを操作し、紙をロック固定して引くという方式も、カール事務器との製品と同じです。
また、交換用の備品入れが付属する点も同じです。
切断可能枚数は、一方コクヨの場合、 カール事務器を超え、1度に60枚(120ページ)まで切断できる仕様です。
これは、テコの原理で刃を押しつけられるサポートハンドルと、摩擦軽減ローラーを採用した新しい仕組みによります。
理に適った構造ですし、「枚数重視派」には良い選択肢でしょう。また、1回の往復で裁断できる枚数も増えています。
サイズも、A4長辺の切断まで対応と同じです。
消耗品は、交換用の丸羽とホルダーの形状もほぼ一緒です。
ただし、丸刃については、コクヨの場合「チタン加工」と銘打っています。そのため耐久性が従来品よりも2倍、刃先の硬度が2.5倍、切れ味が1.1倍に上がっています。
丸刃1枚 DN-TR01A (チタン)
丸刃1枚 DN-TR01B (ミシン目)
¥821〜 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
カッターマットDN-600E 5枚
¥1,082 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、こちらの場合も、丸刃とカッターマットです。
キングジムに較べると、価格は多少上がっています。
これはケースごと交換する仕組みという安全性の部分のほか、丸刃にチタンが含まれる部分に由来するでしょう。
それにより、耐久性は2倍、切れ味110%とのことですが、まあ割高でしょう。
その他の部分は、カール事務器に較べれば、特段の工夫はないです。
収納に便利な折りたたみ構造や、集光性アクリル板などは装備しません。
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以上、DN-TR603の紹介でした。
新構造の採用で、切断性能が向上した点が「売り」です。この部分を重視したい人には「救世主的製品」でしょう。
一方、収納性と消耗品のコストなどはカール事務器に及ばない部分もあり、家庭用としては負けます。
ただ、色合いも含めて、置きっぱなしで、法人が利用する「事務用品」としてはこちらが優るでしょう。
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【2019年発売】
23・コクヨ ペーパーカッター DN-TR403
¥15,000 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【旧製品】
24・コクヨ ペーパーカッター DN-T63
¥9,980 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:40枚/80ページ
最大切断幅:A4長辺
サイズ:W355×L530×H93mm
なお、本機の下位機種としてDN-TR403があります。
消耗品やサイズは上位機とほぼ同じですが、切断枚数が、40枚と大幅に落ちます。
その旧機種を含めて、やや魅力には欠けます。
1-4・A3ディスクカッターの比較
続いて、A3まで対応できるモデルについて紹介します。
なお、中間サイズ的なB4モデルは、コクヨもカール事務器も「撤退」し、在庫限りとなります。
【A3サイズ】
25・カール A3ディスクカッター DC-230N
¥16,497 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数 40枚/80ページ程度
最大切断幅 A3
サイズ W360×L610×H80mm
DC-230Nは、カール事務器から発売されているA3サイズ対応モデルです。
なお、B4サイズ(DC-220N)も以前はあったのですが、A3と兼用する方が多いという事情もあり、2019年をもって生産終了となっています。
サイズは、A4長辺の切断まで対応する製品です。
本体の寸法からみても、完全にオフィス用でしょう。
切断可能枚数は、1度に40枚(80ページ)まで切断できる仕様です。
・丸刃 1枚 DCC-28
・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
・丸刃 1枚 DCC-29 ミシン目
¥405〜 Amazon.co.jp(11/29執筆時)
・カッターマットDCM-430 5本
¥1,197 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、丸刃はA4モデルと同じです。こちらもテープやのりに強いフッ素加工の刃も利用可能です。
一方、カッターマットは、A3サイズ専用です。
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以上、DC-230Nの紹介でした。
「上位機」とはなりますが、切断枚数はA4サイズの製品と変わらない製品です。
A3の長辺を切断する可能性がある方は限られるでしょうが、A3用紙を四つ切りにしてA5の用紙を4つ作る場面は想定できますね。そのような場合、会社に常備するなどには向くと思います。
26・カール A3ディスクカッタースリム DC-F5300
¥16,245 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数 50枚/100ページ程度
最大切断幅 A3
サイズ W365×L640×H82mm
DC-F5300は、カール事務器の折りたたみモデルです。
A4サイズの同型を大型にしたA3対応モデルとなります。
こちらの場合も、標準モデルとことなり、折りたたんで収納できる点がメリットです。普段は収納しておくという方にも向くでしょう。
切断可能枚数は、50枚/100ページ程度まで切断できます。
A3サイズの機種としては、もっとも枚数が切れる機種です。
・丸刃 1枚 DCC-28
・丸刃 1枚 K-18 フッ素コート
・丸刃 1枚 DCC-29 ミシン目
¥405〜 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
・カッターマットDCM-430 5本
¥1,197 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、折りたたみのできない、 DC-230Nと同じです。
接着剤に強いフッ素加工刃も利用可能です。
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以上、DC-F5300の紹介でした。
一般的な「自炊」用には大きすぎるので、雑誌等の取り込みを考えていないならばA4のペーパーカッターで良いでしょう。
ただ、大判の雑誌の取り込み用としては家庭でもニーズがあるのかもしれません。
【2019年発売】
27・コクヨ A3ペーパーカッター DN-TR601
¥20,528 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:60枚/120ページ
最大切断幅:A3
サイズ:W355×L654×H108mm
DN-TR601は、コクヨのペーパーカッターです。
やはりこちらも、A4サイズの同型を大型にしたA3対応モデルとなります。
切断可能枚数は、A4モデル同様に「同社最大」の60枚(120ページ)まで切断できる仕様です。
サポートハンドルと、摩擦軽減ローラーの作用でこの枚数を実現しています。
丸刃1枚 DN-TR01A (チタン)
丸刃1枚 DN-TR01B (ミシン目)
¥821 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
カッターマットDN-600E 5枚
¥1.082 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
消耗品は、下位機種と同じです。
ケース入りチタン刃で安全性と耐久力は、カール事務器より高いですが、長期的なコスパを考えると、やや割高でしょう。
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以上、DN-T61の紹介でした。
使い勝手の部分ではカール事務器がやはり上位だと思います。
ただ、刃の剛性はこちらが高いため、オフィスで多人数で共用する場合はA3についてもコクヨはおすすめです。共用機は、適切な時期に刃を交換しない場合が圧倒的に多いですから。
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【2019年発売】
【A3モデル】
28・コクヨ A3ペーパーカッター DN-TR401
¥20,528 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【A3モデル】(旧製品)
29・コクヨ ペーパーカッターA3 DN-T61
¥21,800 Amazon.co.jp (11/29執筆時)
【B4モデル】(旧製品)
30・コクヨ ペーパーカッターB4 DN-T62
¥(20,639) Amazon.co.jp (11/29執筆時)
最大切断枚数:40枚/80ページ程度
最大切断幅:A3
サイズ:W355×L654×H93mm
なお、本機も、下位シリーズがあります。
ただ、A4の場合と同じで40枚/80ページとなります。また、ライバルのカール事務器のA3機と較べても、利用時の工夫はイマイチに思えます。
基本的に選択肢にせずとも良いと感じます。
次回につづく
ディスクカッターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今日はディスクカッターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
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2・ペーパーカッターの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
作業効率 ★★★★★
消耗品の安さ ★★★★★
収納性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く、2回目記事(こちら)では、いつものように、用途別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!