Top スキャナー 比較2021'【自炊/仕事用】最新スキャナー30機のおすすめ・選び方:ドキュメントスキャナー (1)

2021年05月28日

比較2021'【自炊/仕事用】最新スキャナー30機のおすすめ・選び方:ドキュメントスキャナー (1)

【今回レビューする内容】2021年 最新ドキュメントスキャナーの性能とおすすめ:富士通 キヤノン エプソン ブラザーメーカー別の自炊用・事務用シートフィードスキャナの最強機種の選び方や種類・機種の違い:Wi-Fi スマホ クラウド対応

【紹介する製品型番】富士通 ScanSnap iX1600 FI-IX1600 iX1400 FI-IX1400 iX1500 iX500 fi-7030 キヤノン imageFORMULA DR-C225W II DR-C225 II DR-C240 DR-C230 DR-S130 エプソン DS-531 DS-571W DS-530 DS-570 FF-680W ブラザー ADS-2800W ADS-3600 ADS-2200

今回のお題
性能の良いA4ドキュメントスキャナーのおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2021年5月現在、最新のスキャナーを比較します。

1・A4ドキュメントスキャナの比較
 〈目的〉書類や本の取込(大量処理)
2・A4フラットベッドスキャナの比較
 〈目的〉書類の取込(1枚ごと)
3・ブックスキャナの比較
 〈目的〉壊さず本の取込(1枚ごと)
4・書画カメラ型スキャナの比較
 〈目的〉上部のカメラで撮影し取込
5・フィルムスキャナの比較
 〈目的〉フィルム写真の取込
6・ハンディスキャナの比較
 〈目的〉モバイル時の取込
7・各種A3スキャナの比較
 〈目的〉A3書類の取込

 ただし、「自炊用・ビジネス用スキャナ」は、かなりの種類があります。

 そのため、このブログでは、記事を上表のような7つのジャンルに分けています。

 201809130950.jpg

 今回の1回目の記事では、(自動で原稿が送られていく)ドキュメントスキャナを比較します。

 自炊ブーム以後、最近は「スキャナ」というと、一般的にこのタイプを想像する方が多くなりました。

 201806251953.jpg

 2回目以降の記事は、1枚ずつの書類の取込や(破壊しない)本の取り込み、写真の取込など、「目的特化型のスキャナ」を、それぞれ紹介しています。

 そうした製品をお探しだった場合、恐れ入りますが、上記リンクから該当記事をご覧ください。

 よろしくお願いします。

---

1・速度(仕事時) ★★★★★
2・速度(自炊時) ★★★★★
3・画質調整    ★★★★★
4・重送のしにくさ ★★★★★
5・色の自動判別  ★★★★★
6・クラウド対応  ★★★★★
7・総合評価    ★★★★★

 というわけで、以下では、各社のドキュメントスキャナを紹介していきます。

 その上で、記事の最後では、以上のようなポイントから、目的別・価格別に最もおすすめできる製品はどれなのか?について、書いていきます。

ーーー

 201805180959.jpg

1・ドキュメントスキャナの比較 (1)
 5万円以内の入門機
2・ドキュメントスキャナの比較 (2)
 :6万円以上の上級機
3・おすすめドキュメントスキャナ 【結論】
 :最終的なおすすめ機種の提案

 なお、今回は、比較したい製品が多いので、上表リンクのように、さらに3回の記事に分けました。

 1回目記事となる今回は、「6万円以下」のドキュメントスキャナを「入門機」として比較します。

・EPSON
 :DS-870  DS-970
 :DS-870R2 DS-970R2
 :DS-780N
・CANON
 : DR-M260 DR-S150
・富士通 PFU
 :fi-7180 fi-7160B
 :fi-7300NX fi-800R
 :FI-N7100E

 上表の型番のような 「6万円以上」の機種は、今回の2回目記事こちら)で紹介します。

 ただ、今回の記事から、順番にお読み頂いたほうが、分かりやすいかと思います。

 よろしくお願いします。

1・入門用ドキュメントスキャナの比較

 というわけで、、具体的に、各社のドキュメントスキャナの紹介をはじめます。

 はじめに、「6万円以下」の製品を「入門機」からです。

---

 なお、以下の本文では、いつものように、高評価できる点については赤字で、イマイチな点については青字で書いていきます。


 202102120954.jpg

 【2021年1月発売】

 Windows 7〜10 Mac 10.12〜11.0

 【1年保証】

 1・富士通 ScanSnap iX1600
 2・富士通 ScanSnap iX1600BK
  ¥48,485 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 【2年保証】

 3・富士通 ScanSnap FI-iX1600-P
  ¥56,080 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 【Wi-Fi・液晶なし】【1年保証】

 4・富士通 ScanSnap iX1400
  ¥38,369 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 【Wi-Fi・液晶なし】【2年保証】

 5・富士通 ScanSnap FI-iX1400-P
  ¥46,530 楽天市場 (5/28執筆時)

センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB・Wi-Fi  
収納サイズ:幅292x高さ152x奥行161mm

 FI-IX1600は、富士通のScanSnapのスタンダードモデルになります。

 2021年に「約3年ぶり」に登場した、スキャンスナップFI-IX1500の後継機です。引き続き、このシリーズは、ドキュメントスキャナーでは圧倒的に売れている人気製品です。

 なお、下位機種として、iX1400(FI-IX1400)もあります。液晶パネルとWi-Fi未搭載で、USB接続でPCから操作を前提とする格安機です。

 一方、各製品には、型番末尾に「P」が付く2年保証モデルがあります。

 ただ、ドキュメントスキャナは搬送部分は補修部品で保証対象外なので、あまり意味はないです。

 そのほかの搬送性能などは同じですので、以下では同時に紹介します。

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 40枚/分 80面/分 1位
グレー 300dpi 40枚/分 80面/分 3位
カラー 300dpi 40枚/分 80面/分 2位

 スキャン速度は、上表の通りです。

 なお、「順位」とあるのは5万円以内で買える他製品と較べた場合の評価値です。

 この機種の場合、どの解像度でも、両面原稿で1分間に60面というスピードです。

 なお、自炊の基本となりますが、タブレットやPCで快適に読みたい場合、一定の解像度が必要です。

1・仕事の資料・文字だけの小説
  =白黒 600dpi
2・ラノベやコミック
 =グレースケール 300dpi
3・写真集や雑誌
 =カラー300dpi

 例えば、仕事上の資料や、小説などの文字だけの原稿の場合、白黒で600dpiが必要です。

 ラノベやコミックのような絵や写真がある原稿は、グレースケールで300dpiが必要です。

 写真集などの場合、カラーで300dpi以上の解像度が必要です。

---

 結論的にいえば、富士通のScanSnapは、白黒の速度は家庭向け機種としては「業界最速級」といえます。グレースケールとカラーも「上位」です。

 正確には、ScanSnapの場合、他社と違って独自のドライバなので「600dpi相当」などの表現にはなるのですが、基本信用して良いでしょう。

 一方、カラー・グレーを、600dpiの高画質に取り込む場合は20面/分(10枚/分)と、そうとうゆっくりにはなります。この部分だけ言えば、少し性能は落ちます。

 201603071747.jpg

 原稿分離の性能は、スキャニングを快適に行う際に最も重要な要素です。

 差した原稿が1枚ずつ、しっかり分離されないと、ページが飛んだり、原稿が詰まるからです。

 その点で、富士通は、フィードローラーとリタードローラー」の2つの組み合わせる方式を採用します。

 2つのローラーを組み合わせることで、紙を確実に1枚1枚分離する仕組みです。これは、業務用の機種でも採用されている、現在、「業界標準」とも言える機能です。

 illusafsltrasonic.gif

 重送検知機能も、重要な部分です。

 「重送」とは、原稿が2枚以上くっついて送られてしまう状況を差す言葉です。「ダブルフィード」とも言います。特に自炊の場合は「本の糊」が残っている場合も多く、注意しても重送は起こります。

 この機能がない場合、重送しないか、常にスキャナを見張っている必要」があります。

 しかし、この機種は「超音波重送検知」機能があり、重送した場合、スキャナを自動的に停止くれます。この機能があれば「ながら仕事」でもスキャニングができるために、作業効率が劇的に改善しました。

 なお、一部のメーカーの格安機種や、モバイル専用機種には、この技術が未搭載の場合がありますので注意が必要です。

 201805181205.jpg

 原稿自動判別機能も、快適な取り込みには重要です。

 例えば、ラノベなど、カラーページと白黒・グレースケールページが混在する原稿を取り込む場合も想定されるからです。

 その点、ScanSnapは、カラー・グレースケール・白黒の自動判別機能をフル搭載します。

 ただ、どのメーカーも、「完全に間違いなく判定することは現在の技術水準では無理」なので、この点は、さほど重要視しなくても良いでしょう。

 201810151125.jpg

 給紙可能枚数は、50枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。

 他機種と較べても平均的な給紙容量といえます。

 以前の機種と比べると、レシートや名刺用のガイドが付いた点が新しいです。レシートの電子化整理を狙っている事業者の方には向くでしょう。

 搭載されるセンサーは、最近のスキャナのに多いCISセンサーです。

 CISセンサーは、読み取り時の反射光の影響を受けることがあるため、カラー原稿の読み取りは多少苦手です。

 ただし、モノクロ・グレースケールについていえば、全く問題ないですし、カラーの場合も、相当クオリティを重視する方でない限り、問題はありません。

 fgryrfvfd8-3.png 

 画像処理技術も、富士通のScanSnapが弱い部分です。

 付属するドライバーソフトで、取り込む際の原稿の傾きを修正する自動傾き補正機能と、簡易的な「裏写り除去機能」、糊跡による「縦筋軽減機能」はつきますが、補整機能は、そのレベルに止まります。

 古い原稿や状態の悪い原稿に対応する技術は、他社に比べると乏しいです。

 201805181208.jpg

 ドライバーは、この機種の場合、業界の標準規格である、TwainとiSISというに非対応であり、独自の規格です。

 例えばOCRソフトや、イラレなど他社製の画像ソフトを利用する場合、連携ソフトを除けば、他のソフトウェアから直接スキャナを操作して取り込むことは不可能になります。

 上級者は注意して良い部分でしょう。

 201810151127.jpg

 ネットワーク機能は、今回のバージョンアップの最大の「売り」です。

 液晶を付けて、スキャナ操作だけでデータ転送をできる仕様にしています。

 また、Wi-Fiについてもブラザーが対応しない、高速で安定性のある11ac規格に対応します。

  201810151132.jpg

 クラウド連携は、Evernote・ドロップボックス・Googleドライブ・One Driveなど基本部分をおさえます。

 その上で、引き続き、会計ソフトや名刺管理ソフトなど、業務や経理に関するクラウドサービスとの連携が強いです。アウトソーシング系のサービスの利用はブラザー以上に充実するでしょう。

 特に会計ソフトは、Concur Expense弥生会計などメジャーなサービスを多く網羅します。

 201802031227.jpg

 スマホ・タブレットでの利用は、「ScanSnap Connect Application」という専用アプリを介します。

 こちらも、iOSとAndroid双方とも対応できます。

 ただし、スマホでの設定には限界があります。こちらにあるように、向き補整やOCR機能などPCで利用できるフル機能は利用できません

  201810151128.jpg

 また、面白いのは、自動振り分け機能です。

 取り込みサイズから、レシート・名刺・文書・写真を判別して、対応クラウドサービスに自動的に転送させることが可能です。

 また、月に500ページに限定されますが、ScanSnap Cloudでの自動的なOCR化サービスが利用できるのも良い部分です。

 ただし、精度は専門ソフトに及ばないので、簡易的な検索ができるレベルです。

 201503231610.jpg

 添付されるソフトは、PDFの編集が可能な、ニュアンス社のPower PDF StandardPower PDF Converter for Macが注目に値します。

 Nuanceは、OCRソフトやPDF関連ソフトを出しているアメリカの会社です。

 これらの製品は日本未発売ですが、日本円に換算した場合、1万円強の価値のあるソフトになります。もちろん日本語に対応しています。

---

 以上、富士通の iX1500の紹介でした。

 作りが堅実で、安定して取り込める技術も採用されており、自炊用に最も売れている機種である理由が分かる機種です

 とくに、個人事業主の方など、クラウドで会計や名刺整理を行う方については、レシートや名刺用のガイド自動振り分け機能は、相当便利でしょう。

 その点で言えば、バックオフィス業務についての経費節減効果はかなり高いと思います。

 一方で、カラー・グレースケール原稿の取り込み速度はイマイチなので、自炊などの目的に買われる場合はさほど高機能とも言えない機種です。

 特に画像処理面は、通常の自炊では問題になりませんが、例えば、黄ばみかかった古い原稿や、破れかけの状態の悪い原稿が想定される場合は、他社製品のが利便性は良いでしょう。

ーーーー

 201907191424.jpg

 【2018年10月発売】

 【1年保証モデル】

 6・富士通 ScanSnap iX1500
  ¥43,500 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 【2年保証モデル】

 7・富士通 ScanSnap iX1500-P
  ¥43,800 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 なお、ScanSnapの上位機については、2020年まで最新機だった旧機種が残ります。

 今回の変更の要点は、搬送速度の向上だったので、本機の場合、読み取り速度が25%ほど遅いです。

 それ以外の変更点はないですが、新機種とあまり価格差がないので、現在的に選ぶ必要性はないでしょう。


 201904281650.jpg

 【2018/10発売】

 Windows XP〜10 Mac 10.8〜11.0

 【Wi-Fi搭載】

 8・Canon imageFORMULA DR-C225W II
  ¥38,137 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 【Wi-Fi未搭載】

 9・Canon imageFORMULADR-C225 II
  ¥32,780 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

センサー:CIS
原稿枚数:30枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB・Wi-Fi  
収納サイズ:幅300x高さ220x奥行156mm

  DR-C225W IIは、キャノンから販売されているドキュメントスキャナです。

 2機種ありますが、Wi-Fi機能の搭載以外の点で相違点はありません。

 201901131552.jpg

 ラウンド方式のスキャン構造を採用しているので、据え置きタイプとしてはかなり小型です。

 デスク上で邪魔にならずに利用しやすいと言う点で良い機種です。

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 13枚/分 26面/分 8位
グレー 300dpi 25枚/分 50面/分 10位
カラー 300dpi 15枚/分 30面/分 10位

 スキャン速度は、上表の通りです。

 600dpiで取り込む場合の白黒の読み込み速度は、26面/分と、業界平均から見ても遅いのがネックです。

 また、コミックラノベハードカバーなど、挿絵や写真がある原稿は通常グレースケールで取り込みます。

 その面でも、スピードは現状速いと言えず、この面を期待して買う機種ではありません。

 201805181210.jpg

 原稿分離の性能は、こちらもフィードローラーとリタードローラー」を組み合わせる方式です。

 重送検知機能も、ScanSnapと同じく超音波重送検知機能が付属しており、安心です。

 201901131554.jpg

 給紙可能枚数は、注意が必要です。

 省スペースモデルであるため、30枚(80g/m2紙)のみの給紙となります。その点で、本のように大量の原稿を取り込む用途にはやや不利ですね。

 原稿自動判別機能も、Windowsについては、ScanSnapと同じく、カラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を持ちます。

 ただ、Macの場合は、カラーとモノクロの判定だけと、実用性が低いです。

 搭載されるセンサーは、こちらも、CISセンサーです。

 多少、カラーの場合が苦手ですが、相当クオリティを重視する方でない限り、問題ありません。

 201001022243.jpg

 画像処理技術は、富士通のScanSnap系より上回ります。

 とくに、白黒2値で取り込む場合について利用できる、「テキストエンハンスドモード」は便利です。 

 例えば、コピーした原稿などで、端に「黒つぶれ」があったり、文字に汚れがかかってしまっている場合、ScanSnapなどでは綺麗に仕上がりません。この状態だと、取り込んでもOCRソフト(=テキスト検索可能にするソフト)を利用できません。

201001022247.jpg

 しかし、テキストエンハンスドモードを使うと、ほぼ枠や汚れを消した状態で取り込んでくれます

 OCR化を前提にスキャナニングをする研究者にとって、この補整機能の搭載は大きいです。

 たしかに、Photoshopなどで後で加工し直すことも不可能ではないと思います。しかし、作業に費やすべき時間を考えると非現実的です。

 また、黄ばんだ古い原稿の補整にも有効なので、日焼けした大量の古書を処理する場合などにも有効です。

 201805181211.jpg

 そのほか、富士通にも搭載される自動傾き補正機能裏写り除去機能が付属します。

 さらに、原稿への赤ペンでの書き込みを自動的に消去してくれる「赤色除去機能」や、ファイルの綴じ穴の後を自動的に消してくれる機能など、「かゆいところに手の届く」機能も満載します。 

 ドライバーは、TwainとiSISという標準規格に対応します。

 そのため、Adobeのillustratorなど、他社ソフトとの連携も問題ありません。

 201901131557.jpg

 ネットワーク機能は、先述のようにWi-Fiを搭載する上位機のみ対応します。

 スキャンスナップ同様のルーターを介在させる方式と、スマホアプリとアドホックにつなげる方式が選べます。

 201901131559.jpg

 スマホアプリは、CaptureOnTouch Mobileというアプリで、Android/iOS双方用意されます。

 スマホでのスキャン操作・転送は、注意が必要であり、画像処理性能や重送検知についてiPadなどのスマートフォン転送の場合は利用できません

 ただ、富士通やブラザーに比べると、クラウドサービスへの連携が、コクヨのCamiAppのみと、後発ながら、新機軸には乏しいです。

 クラウド連携は、本機は、利用したい場合、スマホやPCを介す必要があります。

 対応するサービスは少なめで、、DropboxやEvernote・SugarSyncなどのみです。

 添付されるソフトは、特に注目するべきものはありません。

---

 以上、キャノンの DR-C225W IIの紹介でした。

 画像補正性能が高いのが魅力の機種です。

 一方、原稿の給紙枚数は少ないのが欠点です。

 しかし、卓上における小型機種でできるだけ性能の良いものを探しているオフィスワーカーや、短い論文のコピーがたくさんある研究者の方などにはメリット性が高いでしょう。


 201904281651.jpg

 Windows 7〜10 Mac 10.11〜10.15

 【上位機種】【2015年発売】

 10・Canon imageFORMULA DR-C240
  ¥44,309 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 【下位機種】【2019年発売】

 11・Canon imageFORMULA DR-C230
  ¥27,980 Amazon.co.jp
(5/28執筆時)

センサー:CIS
原稿枚数:60枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー  
接続:USB
収納サイズ:幅291x高さ231x奥行253mm

 DR-C240は、キヤノンの上位機種です。

 なお、後から下位機種となるDR-C230が追加発売されました。

 201809131008.jpg

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 16枚/分 32面/分 4位
グレー 300dpi 45枚/分 90面/分 2位
カラー 300dpi 20枚/分 40面/分 7位

 上位機は、価格的にはScanSnapのライバルとなる機種です。

 スキャン速度は、上表の通りです。カラーを除けば、平均より安定して速いスペックです。

 特に、コミックラノベハードカバーなど、挿絵や写真がある原稿で利用するグレースケールでの取り込みは、300dpiで1分間90面と、ScanSnapに較べて約2倍速です。

 速度的なメリットは、高い機種です。

 202008071207.jpg

 なお、上位機については、2020年に「DR-C240F」という別注モデルが販売されていました。

 これは、Fleekdriveという他社のオンラインストレージ利用権(60日間)が付属するものです。「お得」なようですが、お試しは法人限定になりますので、注意してください。

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 16枚/分 32面/分 4位
グレー 300dpi 30枚/分 60面/分 6位
カラー 300dpi 20枚/分 40面/分 7位

 下位機DR-C230は、300piのグレースケールの取り込みが上位機より「多少」遅いです。

 ただ、白黒・カラーは上位機と同じ速度で、グレースケールについても600dpiの場合は上位機と同等の速度です。

 わざわざ今になって「ほぼほぼ仕様が同じ」機種を追加販売したのかは「」です。ただ、近い将来、上位機のDR-C240を終息させるためかもしれません。

 原稿分離の性能重送検知機能は、いずれもScanSnapと同レベルで搭載です。

 201805181213.jpg

 給紙可能枚数は、60枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。

 5万円以下で購入できるスキャナーでは、DR-C240が最も多くセットでき優秀です。

 原稿自動判別機能も、Windowsについては、こちらもカラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を持ちます。

 搭載されるセンサーは、CISセンサーです。

 カラーが苦手ですが、通常の読み取りで差を感じる機会は少ないでしょう。

 202011161140.jpg

 画像処理技術は、1つ上で見た、キャノンの DR-C225W IIと同じです。 

 古い原稿や黄ばんだ原稿の白黒2値化に有利な「テキストエンハンスドモード」などが採用されます。キヤノンは、家庭用プリンターメーカーですので、このあたりの技術は高いです。

 ドライバーは、この機種も、TwainとiSISという標準規格に対応になります。

 ネットワーク機能は、未搭載です。

---

 以上、 DR-C240DR-C230の紹介でした。

 結論的に言えば、新本のほか、黄ばんだ古書を取り込む場合は、画像補正性能が良く、給紙容量も多いこの機種はScanSnapより有利です。

 また、新本だけを考えている場合も、とくにグレースケールでの取り込みがScanSnapより2倍高速ですので、作業スピードを重視したい場合も、この機種は良い選択肢です。

 一方、ScanSnapに較べると、PDF編集ソフトが付属しない点でややお得感がないです。また、挿絵のない小説で、白黒2値での取り込みがメインだろう方も、その部分では高速なScanSnapのほうが良いと思います。


 202005071801.jpg

 Windows 7〜10対応 

 【2020年】

 12・Canon imageFORMULA DR-S130
  ¥43,980 楽天市場 (5/28執筆時)

センサー:CIS
原稿枚数:60枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB・Wi-Fi  
収納サイズ:幅291x高さ232x奥行247mm

 DR-S130も、キヤノンのドキュメントスキャナです。

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 16枚/分 32面/分 4位
グレー 300dpi 30枚/分 60面/分 6位
カラー 300dpi 20枚/分 40面/分 7位

 スキャン速度は、本機については、1つ上で紹介した下位機DR-C230と同じです。

 中身のユニットは共通と思われ、他の機能も同じです。

 ただ、本機には、個人用という、「ビジネス向け」の格安機として販売されているので、Macに非対応という残念な仕様です。

  202005071812.jpg

 ネットワーク機能は、一方、DR-C230と比較した場合の唯一の違いで、

 有線LANWi-Fiを装備しており、職場などで共有が可能です。

 先述のように、ビジネス用に考えられているため、通常の「CaptureOnTouch Pro」というソフトのほか、サーバー用の「CaptureOnTouch Admin」が準備されます。

  202005071817.jpg

 一方、モバイル用としては、同社の家庭用とは異なる「CaptureOnTouch Job Tool」という別のアプリが用意されます。

 ただ、モバイルでは、フル機能の設定はできず、とくに画像補正は、斜行補正以外の設定値をいじれない仕様です。

---

 以上、DR-S130の紹介でした。

 個人用と考える場合、基本的にネットワーク機能が欲しい方に向く機種です。

 ただ、使い勝手の部分で言えば、ドライバを含めて、他社の同等モデルより、オフィスでの利用に最適化されているので、自炊目的には向かないでしょう。

 なお、本機については、同型状で、取り込み速度がより高速なDR-S150という製品もあります。

 こちらについては、5万円を超えるので、後編で紹介します。


 202011161014.jpg

 Windows XP〜10 Mac 10.6〜11.0

 【2020年11月発】

 【Wi-Fiあり】

 13・EPSON スキャナー DS-571W
  ¥40,000 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 13'・EPSON スキャナー DS-571WR2
  ¥38,911 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 【Wi-Fiなし】

 14・EPSON スキャナー DS-531
  ¥32,809 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 14'・EPSON スキャナー DS-531R2
  ¥32,814 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:ホチキス/ガラス汚れ検知
自動色判別:カラー/黒・カラー/グレー
接続:USB・Wi-Fi  
収納サイズ:幅296x高さ176x奥行169mm

 DS-571DS-531は、エプソンの入門用のシートフィードスキャナです。

 なお、春先限定で末尾に「R2」が付くモデルがあります。これらは同社のセール用型番で、性能は同じです。

 201809131011.jpg

 一方、種類としては、2機種ありますが、DS-570のみにWi-Fiが搭載されています。

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 14枚/分 28面/分 7位
グレー 300dpi 35枚/分 70面/分 4位
カラー 300dpi 35枚/分 70面/分 3位

 スキャン速度は、以上の通りです。

 300dpiのグレースケール・カラー共に70面/分と標準より高速です。

 さらに、上表では書きませんでしたが、600dpiでのカラー・グレースケールの取り込みも約28面/分なので、画質を優先して取り込む場合も、速度的にかなり有利な機種です。

 ScanSnapの場合は20面/分まで低下しますので、それと比較しても高速でしょう。

 白黒600dpiについては、スペックデータが非開示だったので、msec/lineからの参考値を出しましたが、実際はもう少し速いかもしれません。

 なお、300dpiの際は、白黒でも70面/分ですので、ビジネス用ならば、実用度に問題ないでしょう。

 201608081357.jpg

 原稿分離の性能も、DS53RKIT1という幅広形状の新型ローラーを採用することで向上しています。

 従来よりも薄い紙でも対応できるようになったほか、先ほど書いたような高速読込でも重送が生じにくくなっています。

 202011161018.jpg

 重送検知機能は、超音波重送検知機能に加えて、長さの違いで感知できる機能も搭載です。

 その上で、エプソン機の場合、ホチキス留めの用紙を誤ってスキャンした場合に動作を止める「原稿保護機能」と、ガラス面に糊などが付着して汚れている場合に警告する「ガラス汚れ検知」があります。

 この2つの機能は、2020年モデルから搭載されたものです。仕事はもちろん、自炊ユーザーにも「便利」と思えるだろう新機能です。

 201805181219.jpg

 給紙可能枚数は、50枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。

 サイズ的にはキャノンの上位機よりも多少少ない枚数で、ScanSnapと同等ですね。

 202011161112.jpg

 原稿自動判別機能は、他社と少し異なり、本機は、カラー/モノクロ判別か、カラー/グレースケール判別かをあらかじめ選ぶ形式です。

 個人的には、自炊時に、白黒とグレーは併用したくない(文字の色合いが変わる)のでこの仕様で問題ないですが、白黒2値とグレースケールの判別が「マスト」の場合は、注意してください。

 搭載されるセンサーは、この機種も同様のCISセンサーです。

 201608081402.jpg

 画像処理技術は、キャノン同様に、オリジナル機能も目立ち、魅力的です。

 一方、白黒2値でのスキャンの場合は、テキストエンハスドモードに値する「文字くっきり機能」があります。ただ、この部分の精度は、(Atlasが試した限り)キヤノンの方が良いように思います

 201608081403.jpg

 さらに、例えば、以前紹介したAmazonのKindleに向いた白黒2値のPDFファイルを作る場合、白黒画像の部分と、文字の部分の領域を認識し、それぞれに最適な読み取りをする機能も付属します。

 このほか、傾き補正など、他社で一般的な機能はほぼ網羅されており、機能は優秀です。

 ドライバーは、Twainに対応します。ISISは未対応ですが、さほど困らないでしょう。

 201608081408.jpg 

 ネットワーク機能は、先ほど書いたように、上位機の DS-571WのみにWi-Fiが付属します。

 基本は無線LANルーター経由ですが、アドホックに直接PCとつなげることも可能ですので、職場などのルーターが使えない環境でも使えます

 スキャン操作・転送は、ただし、液晶ディスプレイがないため、操作・設定は、PC/Macか、スマホを利用する必要があります。

 

 正確に言えば、上記のネットワークインタフェースユニット(DSBXNW1)を購入すれば可能ですが、3万円近いので、費用対効果は悪いでしょう。

 S_wifi_02_img01.jpg

 クラウド連携は、多少注意が必要です。

 というのも、こちらは、クラウドサービスとの直接的な連携ができないからです。

 つまり、PCやスマホのソフトに1度取り込んだ後で、これらのサービスにつなげる方式です。

  202011161404.jpg

 

 PCの場合、Document Capture Proという付属アプリを経由すれば、 クラウド転送までのフローの自動化はできますが、スキャナ単独でのクラウド転送には非対応です。

 また、「Evernote・Google Drive・SugarSync」のみ対応で、DropBoxが非対応である部分を含め、大手サービスへの対応数は少なめです。

 202011161023.jpg

 スマホ・タブレットでの利用は、iOS、Android向けの無料アプリEpson Smart Panelを利用してスキャニングする形です。

 それらを介してDropboxやEvernoteなどクラウドに転送させることもできます。

 ただ、PCやスマホを介さないで、直接クラウドにアップロードすることは不可能です。

202011161029.jpg

 付属するソフトは、Document Capture Proやさしく名刺ファイリングエントリー5です。

 第1に、Document Capture Proは、Windows用の業務用アプリです。

 この手のソフトとしては、わりと高度で、書類の処理法をフロー化して自動処理できるほか、フォルダほか、メールや、クラウド上への転送まで自動化できます。

 企業以外にも、一括仕分けしたい方は、利用価値がありそうです。

 第2に、やさしく名刺ファイリングエントリー5です。

 こちらは、名前通りで、名刺限定でOCR処理でテキストにするソフトです。

 一方、ScanSnapと比較すると、管理ソフトがビジネス寄りな部分のほか、PDF自体の編集ソフトが付かない部分は残念です。この部分は魅力的とは言えません。

 202011161043.jpg

 EPSON DS53FBDOCK
  ¥9,427 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 その他の部分では【フラットベッドスキャナの比較記事】で紹介した、原稿台タイプのGT-S650とドッキング運用できる部分がユニークです。ただし、上記のアダプタが必要です。

 同じドライバーで動作しますし、カウンター業務などの省スペース化には結構良いでしょう。

---

 以上、エプソンのドキュメントスキャナの比較でした。

 本機の元となった期待は2016年になった製品ですが、とくに、原稿保護の部分で追加された2機能は、ドキュメントスキャナの本質的な部分の改良と言え、高評価できます。

 エプソンは、ローラーの工夫や「低速モード」を持つなど、状態の悪い古い原稿や、規格外の薄い用紙の対応度が高かったのですが、今回の改良で、「より優しくなった」と言えます。

 難点は、個人向きには、付属ソフトの部分でしょうが、OCRソフトなど、単品ソフトで買った方が性能はよいわけで、あまり問題にならないでしょう。

ーーー

201904281652.jpg

 【2016年モデル】

 【Wi-Fiあり】

 15・EPSON スキャナー DS-570
  ¥42,476 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 【Wi-Fiなし】

 16・EPSON スキャナー DS-530
  ¥36,800 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 なお、本機は、旧機種となる、以上2機がまだ売られています。

 しかし、2種の「原稿保護」機能もありません。値段差を考えても、選ぶならば新機種が良いでしょう。

ーーー

 201904281835.jpg

 【2019年】

 17・エプソン フォトスキャナー FF-680W
  ¥59,373 Amazon.co.jp (5/28執筆時) 

 なお、エプソンについては、人気のFF-680Wという製品もあります。

 ただ、こちらは、写真取り込みに特化したスキャナーなので、一般的な意味での「自炊」には向きません。

 そのため、このブログでは、【フィルムスキャナの比較記事】のほうで詳しく紹介しています。


  201904281655.jpg

 Windows XP〜10 Mac 10.10〜11.0

 【2018年】

 18・BROTHER ADS-2200
  ¥28,853 Amazon.co.jp
(5/28執筆時)

センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:未装備
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー  
接続:USB
収納サイズ:幅298x高さ177x奥行205mm

 ADS-2200は、BROTHER のドキュメントスキャナーです。

 入門機として2018年に追加販売されたものです。

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 9枚/分 18面/分 9位
グレー 300dpi 35枚/分 70面/分 4位
カラー 300dpi 35枚/分 70面/分 3位

 スキャン速度は、エプソンと同じで、グレースケール・カラー共に70面/分と標準より高速です。

 一方、白黒600dpiの速度は相当遅くなる仕様です。

 OCR用など、画像にこだわって小説などを取り込む場合には、エプソンに比べても速度的に不利で、全機中でもワーストの速度です。

 201809131034.jpg

 原稿分離の性能は、今回はピックアップローラーを2本の構成にした3本構成にしています。Atlasも今回はじめて見た構成ですが、構造的にみて、「重送は起こりにくい」思います。

 重送検知機能は、しかしながら、この機種は超音波による重送検知が省略されています。

 原稿の傾きによる簡易的検知しかないため、(例え)新型ローラー搭載でも、精度の点では劣ります。

 給紙可能枚数は、50枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。

 rid8gfg-7.png

 画像処理技術は、ブラザーはあまり充実しません

 キャノンのテキストエンハスドモード、EPSONの文字クッキリ機能に類するものはありません。

 簡易的な「裏写り除去機能」などはつきますが、キャノン比較するとあまりメリット性が高いとは言えなそうです。ただし、傾き補正などの基本的な機能も付いています。

 ドライバーは、TwainとWinのWIA・MacのICAです。

 ネットワーク機能は、この機種は搭載されません。
---

 以上、ADS-2200の紹介でした。

 面白い構造のローラーを採用するなど、2018年の新型として面白い部分もあります。

 ただ、超音波による重送検知がない点、600dpi取り込みが遅い点など、今回の記事の趣旨からすると、やや問題点もあります。この点は(新機種ながら)ネックでしょう。


 201805181230.jpg
 Windows XP〜10 Mac 10.11〜11.0

 【下位機種】

 19・BROTHER ADS-2800W
  ¥43,982 Amazon.co.jp
(5/28執筆時) 

 【上位機種】

 20・BROTHER ADS-3600W
  ¥55,980 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー  
接続:USB・Wi-Fi  
収納サイズ:幅306x高さ250x奥行258mm

 こちらも、BROTHER のドキュメントスキャナーです。2機種ありますが、相違点は読み取り速度だけです。

 スキャン速度は、2機で異なります。

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 24枚/分 48面/分 2位
グレー 300dpi 30枚/分 60面/分 6位
カラー 300dpi 30枚/分 60面/分 6位

 第1に、下位機種ADS-2800Wの場合、300dpiのグレースケール・カラーでの取り込みが60面/分です。

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 24枚/分 48面/分 2位
グレー 300dpi 50枚/分 100面/分 1位
カラー 300dpi 50枚/分 100面/分 1位

  第2に、上位機種ADS-3600Wは、300dpiのグレースケール・カラーでの取り込みが、100面/分今回紹介する機種のなかでは最高速です。

 自炊でよく使うこの2つの読み取りモードが高速である点は、実用性の部分で有利です。

 上位機は、今回の順位的に見ると(価格は入門機としては高めとはいえ)「スピード面で最も総合力がある」と言えます。

 ただ、カラー・グレーを、600dpiのスピードで高画質に取り込む場合は24面/分(12枚/分)と、やや能力の低下は見られます。

 201805181223.jpg

 原稿分離の性能や、重送検知機能は、超音波重送検知機能を含め、ScanSnapと同程度の能力です。

 つまり、下位機種の問題点だった部分は解決されています。一方、ローラー形状は、発売時期の関係か、こちらは旧来のままのローラーです。

 給紙可能枚数は、50枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。サイズ的にはキャノンの上位機よりも多少少ない枚数で、ScanSnapと同等ですね。

 原稿自動判別機能は、ScanSnap同様に、白黒・グレースケール・カラーの判別に対応します。この点は有利ですね。

 搭載されるセンサーは、この機種も、他機と同様のCISセンサーです。

 rid8gfg-7.png

 画像処理技術は、上位機種も充実しません

 キャノンのテキストエンハスドモード、EPSONの文字クッキリ機能に類するものはありません。下位機種同様の構成です。

   201603071839.jpg

 ネットワーク機能は、ブラザーの最大の「売り」です。

 スキャンスナップのように、USB接続のほか、Wi-Fi接続に対応できるからです。

 こちらも、パソコンやスマホを介さずに、本体に付属する液晶パネルだけで、操作とデータの転送ができる機種です。

   201805181224.jpg

 クラウド連携も、FacebookなどのSNSや、Evernote・ドロップボックス・Googleドライブ・One DriveどのオンラインストレージサービスにPCを介さずに直接アップロードできます。

 そのほか、指定したEメールに画像を直接発信することもできます。イントラネット常用、ファイル共有にも便利です。

 201802031231.jpg

 スマホ・タブレットでの利用は、Brother iPrint&Scanという、自社製の無料アプリを利用します。AndroidとiOS双方ともに対応します。

 付属するソフトは、とくにありません。

---

 以上、ブラザーのネットワークタイプのドキュメントスキャナの紹介でした。

 ネットワーク機能については、富士通よりブラザーが先行発売しており、その充実はこの機種の「売り」でした。

 ただ現在は、スキャンスナップが強力なライバルであり、それと比較検討する必要があります。

 そのため、最終的な「おすすめ」は、記事の最後に改めて考えてみます。


 201904281658.jpg

 Windows 7〜10対応 

 【2016年】

 21・富士通 A4両面カラースキャナ fi-7030
  ¥37,735 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:縦スジ検知
自動色判別:カラー・黒のみ
接続:USB
収納サイズ:幅290x高さ130x奥行146mm

 続いて紹介するのは、富士通fi-7030です。

 ScanSnapの名を冠しない、ビジネス向けのモデルで、こちらはWindows専用機です。

取り込み解像度 片面 両面 順位
白黒  600dpi 14枚/分 7面/分
10位
グレー 300dpi 25枚/分 54面/分 9位
カラー 300dpi 25枚/分 54面/分 6位

 スキャン速度は、グレースケールや、カラーについては、300dpiで54面/分となります。スペック的にはあまり良いとは言えません。

 さらに、600dpiの白黒原稿は7枚/分と驚くべき低スペックです。カラーやグレースケールも、600dpiの高解像度の場合、この速度まで低下します。

 201805181229.jpg

 原稿分離の性能や、重送検知機能は、超音波重送検知機能を含めて、ScanSnapなどと同様です。

 ただし、スキャナに付着した「のり」などのゴミを検知する「縦スジ検知センサー」はこの機種のみの搭載で、便利機能と評価できます。

 給紙可能枚数も、50枚(80g/m2紙)までと同じです。

 原稿自動判別機能は、白黒・カラーのみ判別す。このあたりは業務用っぽい仕様です。

 搭載されるセンサーは、この機種も同様のCISセンサーです。

 201805181228.jpg

 画像処理技術は、業務機については、ScanSnapと構成が違い、傾き補正のほか、高度な二値化処置など、とくに業務に必須なモノクロの取り込み技術はグレードアップしています。

 ドライバーは、一方、業務用の位置づけだからか、ScanSnapと異なり、TwainとISISに対応します。他のソフトウェアで利用する場合は有利です。

 ネットワーク機能は、この機種には付属しません

---

 以上、富士通fi-7030の紹介でした。

 家庭用・自炊用として紹介すると、特にスピードの点で「イマイチ」といわざるを得ない製品です。

 一方、業務用と考えると、「縦スジ検知センサー」のほか、強力な斜行補正や、裏表同時に1枚の画像として出力できる機能は魅力です。

 加えて、、長尺用紙対応するほか、クレジットカードなどのエンボス加工のあるプラスチックカードも読み取れるため、業務用の小型機としてはとても優秀です。

次回につづく!
おすすめなドキュメントスキャナは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、ドキュメントスキャナの比較でした。 

 しあkし、記事は、まだ続きます。

  202001231800.jpg

1・ドキュメントスキャナの比較 (1)
 5万円以内の入門機
2・ドキュメントスキャナの比較 (2)
 :6万円以上の上級機
3・おすすめドキュメントスキャナ 【結論】
 :最終的なおすすめ機種の提案

 続く、2回目記事こちら)では、6万円以上の高性能なドキュメントスキャナを紹介します。

 単純に速度が速くなるだけでなく、重送検知など機能面で充実した機種も多いです。

1・速度(仕事時) ★★★★★
2・速度(自炊時) ★★★★★
3・画質調整    ★★★★★
4・重送のしにくさ ★★★★★
5・色の自動判別  ★★★★★
6・クラウド対応  ★★★★★
7・総合評価    ★★★★★

 その上で、「結論編」となる3回目記事こちら)で、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 ひきつづき、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

---

 この記事がもし皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークボタンから話題を共有していたれば嬉しいです。

posted by Atlas at 15:56 | スキャナー

 このブログ家電批評モノマニアには「家電やモノの比較記事」が約350本あります!

 よろしければ、下部のリンク集をご覧ください。

 家電批評モノマニアは、「家電ブログランキング」に参戦中です。右のリンクから「クリックで応援」お願いします!  201302192014.jpg

<広告>

          

Googleなどの検索エンジンでは

「家電批評モノマニア」「家電ジャンル」or「型番」

の単語入力で、このブログの個別記事検索ができます!





          




 今後の記事は、【Twitter アカウント】でツイートしています。お題も募集中!

monomani31.png