比較2018' 自炊向きの最新スキャナー10製品の性能とおすすめ:各社のドキュメントスキャナーの選び方(document Scanner-1)

2018年05月18日

比較2018' 自炊向きの最新スキャナー10製品の性能とおすすめ:各社のドキュメントスキャナーの選び方(document Scanner-1)

【今回レビューする内容】2018年 最新ドキュメントスキャナ9機種の性能とおすすめ:富士通 キヤノン エプソン ブラザーメーカー別の自炊用・事務用の最強機種の選び方や種類・人気ランキング

【紹介する製品型番】富士通 ScanSnap iX500 FI-IX500A fi-7160 fi-7030 fi-7180キヤノン imageFORMULA DR-C225W DR-C240 DR-M260 エプソン シートフィードスキャナー DS-530 DS-570 ブラザー ADS-2800W ADS-3600

今回のお題
自炊に向いた性能の良いA4ドキュメントスキャナーのおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、自炊用のドキュメントスキャナー(据え置き型モデル)の話です。

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 2018年現在最新のモデルのうち、10万円前後までのモデルを比較します。

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 日本市場で信頼性のあるスキャナを販売している人気4社の製品を調べ、自炊などの目的に適った「ベストバイ」はどの機種なのか?について、多方面から検討してみたいと思います。

 その上で、記事の最後では、目的別・価格別に最もおすすめできる製品はどれなのか?について、結論を出したいと思います。

ーーー

1・フラットベッドスキャナ
2・フィルムスキャナ
3・ドキュメントスキャナ
4・ハンディスキャナ
5・ブックスキャナ
6・A3対応スキャナ
7・Wi-Fi対応スキャナ

 なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のスキャナ関連記事の3回目記事として書いています。

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 もし、写真などを取り込むために使う長方形のスキャナを探している方は、フラットベッドスキャナフィルムスキャナを特集した記事が別にあります。お手数ですが、上のリンク集から関連記事に飛んでください。

1・メーカー別ドキュメントスキャナの比較

 では、具体的に、ドキュメントスキャナの紹介をはじめます。

 なお、以下の本文では、いつものように、高評価できる点については赤字で、イマイチな点については青字で書いていきます。


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 Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13

 1・富士通 ScanSnap iX500 FI-IX500A
  ¥41,550 Amazon.co.jp (5/18執筆時)

 FI-IX500Aは、富士通のScanSnapの最新機種になります。

 ドキュメントスキャナーでは圧倒的に売れている人気製品です。以下、いくつかの観点から、この機種を比較してみましょう。

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 25枚/分 50面/分 2位
グレー 300dpi 25枚/分 50面/分 8位
カラー 300dpi 25枚/分 50面/分 7位

 スキャン速度は、この機種の場合、どの解像度でも、両面原稿で1分間に50面というスピードです。これは、自炊の基本となりますが、タブレットやPCで快適に読みたい場合、一定の解像度が必要です。

 例えば、仕事上の資料や、小説などの文字だけの原稿の場合、白黒で600dpiラノベやコミックのような絵や写真がある原稿は、グレースケールで300dpi写真集などの場合、カラーで300dpi以上の解像度が必要です。

 その点、富士通のScanSnapは、どのクオリティでも実用的なスピードとクリアします。ただ、発売されてから時間が経った機種であることもあり、グレースケールやカラーの取り込み速度は、最近の機種としては遅めです。

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 原稿分離の性能は、スキャニングを快適に行う際に最も重要な要素です。

 差した原稿が1枚ずつ、しっかり分離されないと、ページが飛んだり、原稿が詰まるからです。

 その点で、富士通は、フィードローラーとリタードローラー」の2つの組み合わせる方式を採用します。2つのローラーを組み合わせることで、紙を確実に1枚1枚分離する仕組みです。これは、業務用の機種でも採用されている、現在、「業界標準」とも言える機能です。

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 重送検知機能も、重要な部分です。「重送」とは、原稿が2枚以上くっついて送られてしまう状況を差す言葉です。「ダブルフィード」とも言います。特に自炊の場合は「本の糊」が残っている場合も多く、注意しても重送は起こります。

 この機能がない場合、重送しないか、常にスキャナを見張っている必要」があります。

 しかし、この機種は「超音波重送検知」機能があり、重送した場合、スキャナを自動的に停止くれます。この機能があれば「ながら仕事」でもスキャニングができるために、作業効率が劇的に改善しました。なお、一部のメーカーの格安機種や、モバイル専用機種には、この技術が未搭載の場合がありますので注意が必要です。

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 原稿自動判別機能も、快適な取り込みには重要です。

 例えば、ラノベなど、カラーページと白黒・グレースケールページが混在する原稿を取り込む場合も想定されるからです。その点、ScanSnapは、カラー・グレースケール・白黒の自動判別機能をフル搭載します。ただ、どのメーカーも、「完全に間違いなく判定することは現在の技術水準では無理」なので、この点は、さほど重要視しなくても良いでしょう。

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 給紙可能枚数は、50枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。他機種と較べても平均的な給紙容量といえます。

 搭載されるセンサーは、最近のスキャナのに多いCISセンサーです。

 CISセンサーは、読み取り時の反射光の影響を受けることがあるため、カラー原稿の読み取りは多少苦手です。ただし、モノクロ・グレースケールについていえば、全く問題ないですし、カラーの場合も、相当クオリティを重視する方でない限り、問題はありません。

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 画像処理技術も、富士通のScanSnapが弱い部分です。

 付属するドライバーソフトで、取り込む際の原稿の傾きを修正する自動傾き補正機能と、簡易的な「裏写り除去機能」はつきますが、補整機能は、そのレベルに止まります。古い原稿や状態の悪い原稿に対応する技術は、他社に比べると乏しいです。

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 ドライバーは、この機種の場合、業界の標準規格である、TwainとiSISというに非対応であり、独自の規格です。

 例えばOCRソフトや、イラレなど他社製の画像ソフトを利用する場合、連携ソフト除けば、他のソフトウェアから直接スキャナを操作して取り込むことは不可能になります。上級者は注意して良い部分でしょう。

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 ネットワーク機能は、ここ数年ドキュメントスキャナで、各社とも最もパワーアップした部分です。ScanSnapも、Wi-Fiを搭載し、ルーター経由でデータの操作・転送が可能です。

 ただし、こちらにあるように、画質や重送に関わる一部の技術は、スマホ・タブレットのアプリで取り込む場合は利用できません

 クラウド対応については、2017年末のドライバアップデートで、EvernoteDropboxなどに、PC・スマホを介さずに転送対応できるようになり、利便性は向上しています。

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 【Windows】

 ニュアンス Power PDF Standard
  ¥11,000(日本円換算)
Nuance

 【Mac】

 ニュアンス Power PDF Standard
  ¥11,000(日本円換算) Nuance

 添付されるソフトは、PDFの編集が可能な、ニュアンス社のPower PDF StandardPower PDF Converter for Macが注目に値します。Nuance社は、OCRソフトやPDF関連ソフトを出しているアメリカの会社です。

 これらの製品は日本未発売ですが、日本円に換算した場合1万円強の価値のあるソフトになります。もちろん日本語に対応しています。

 以上、富士通のScanSnapFI-IX500Aの紹介でした。

 作りが堅実で、安定して取り込める技術も採用されており、自炊用に最も売れている機種である理由が分かる機種です

 ただし、速度や画像処理技術は、他のメーカー(キャノン・エプソン・ブラザー)に負けています。特に画像処理面は、通常の自炊では問題になりませんが、例えば、黄ばみかかった古い原稿や、破れかけの状態の悪い原稿が想定される場合は、他社製品のが良いでしょう。


 

 Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.12

 2・Canon imageFORMULA DR-C225W
  ¥36,086 Amazon.co.jp (5/18執筆時)

  DR-C225Wは、キャノンから販売されているドキュメントスキャナです。

 ラウンド方式のスキャン構造を採用しているので、据え置きタイプとしてはかなり小型です。デスク上で邪魔にならずに利用しやすいと言う点で良い機種です。

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 13枚/分 26面/分 8位
グレー 300dpi 25枚/分 50面/分 8位
カラー 300dpi 15枚/分 30面/分 9位

 スキャン速度は、上表の通りです。

 600dpiで取り込む場合の白黒の読み込み速度は、26面/分と、業界平均から見ても遅いのがネックです。また、コミックラノベハードカバーなど、挿絵や写真がある原稿は通常グレースケールで取り込みます。

 その面でも、スピードは現状速いと言えず、この面を期待して買う機種ではありません。

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 原稿分離の性能は、こちらもフィードローラーとリタードローラー」を組み合わせる方式です。

 重送検知機能も、ScanSnapと同じく超音波重送検知機能が付属しており、安心です。

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 給紙可能枚数は、注意が必要です。省スペースモデルであるため、30枚(80g/m2紙)のみの給紙となります。その点で、本のように大量の原稿を取り込む用途にはやや不利ですね。

 原稿自動判別機能も、Windowsについては、ScanSnapと同じく、カラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を持ちます。ただ、Macの場合は、カラーとモノクロの判定だけと、実用性が低いです。

 搭載されるセンサーは、こちらも、CISセンサーです。多少、カラーの場合が苦手ですが、相当クオリティを重視する方でない限り、問題ありません。

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 画像処理技術は、富士通のScanSnapより上回ります。とくに、「テキストエンハンスドモード」という機能が便利です。 

 例えば、コピーした原稿などで、端に「黒つぶれ」があったり、文字に汚れがかかってしまっている場合、ScanSnapなどでは綺麗に仕上がりません。この状態だと、取り込んでもOCRソフト(=テキスト検索可能にするソフト)を利用できません。

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 しかし、テキストエンハンスドモードを使うと、ほぼ枠や汚れを消した状態で取り込んでくれます。OCR化を前提にスキャナニングをする研究者にとって、この補整機能の搭載は大きいです。たしかに、Photoshopなどで後で加工し直すことも不可能ではないと思います。しかし、作業に費やすべき時間を考えると非現実的です。

 また、黄ばんだ古い原稿の補整などにも使えるので、日焼けした大量の古書を処理する場合などにも有効です。

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 その他、富士通にも搭載される自動傾き補正機能裏写り除去機能のほか、原稿への赤ペンでの書き込みを自動的に消去してくれる「赤色除去機能」や、ファイルの綴じ穴の後を自動的に消してくれる機能など、「かゆいところに手の届く」機能も満載します。 

 ドライバーは、TwainとiSISという標準規格に対応するため、Adobeのillustratorなど、他社ソフトとの連携も問題ありません。

 ネットワーク機能は、しかしながらこの機種の弱い部分で、Wi-Fiなどは未搭載です。添付されるソフトは、特に注目するべきものはありません。

 以上、キャノンの DR-C225Wの紹介でした。

 画像補正性能が高いのが魅力の機種です。一方、原稿の給紙枚数は少ないのが欠点ですが、卓上における小型機種でできるだけ性能の良いものを探しているオフィスワーカーや、短い論文のコピーがたくさんある研究者の方などにはメリット性が高いでしょう。


 

 Windows 7〜10対応

 3・Canon imageFORMULA DR-C240
  ¥47,312 Amazon.co.jp
(5/18執筆時)

 DR-C240は、キヤノンの上位機種です。

 価格的にはScanSnapのライバルとなる機種ですね。なお、この機種は、Mac用のドライバーがない点に注意してください。

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 16枚/分 32面/分 7位
グレー 300dpi 45枚/分 90面/分 4位
カラー 300dpi 20枚/分 40面/分 8位

 スキャン速度は、上表の通りです。カラーを除けば、平均より安定して速いスペックです。

 特に、コミックラノベハードカバーなど、挿絵や写真がある原稿で利用するグレースケールでの取り込みは、300dpiで1分間90面と、ScanSnapに較べて約2倍速です。速度的なメリットが高い機種ですね。

 原稿分離の性能重送検知機能は、下位機種やScanSnapと、機能面で同じです。

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 給紙可能枚数は、60枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。5万円以下で購入できるスキャナーでは、DR-C240が最も多くセットでき優秀です。

 原稿自動判別機能も、Windowsについては、こちらもカラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を持ちます。

 搭載されるセンサーは、やはり同様のCISセンサーです。カラーが苦手ですが、通常の読み取りで差を感じる機会は少ないでしょう。

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 画像処理技術は、下位機種の DR-C225Wと同じく、古い原稿や黄ばんだ原稿の補整に有利な「テキストエンハンスドモード」などが採用されます。キヤノンは、家庭用プリンターメーカーですので、このあたりの技術は高いです。

 ドライバーは、この機種も、TwainとiSISという標準規格に対応になります。

 ネットワーク機能は、未搭載です。

 以上、 DR-C240の紹介でした。結論的に言えば、新本のほか、黄ばんだ古書を取り込む場合は、画像補正性能が良く、給紙容量も多いこの機種はScanSnapより有利です。

 また、新本だけを考えている場合も、とくにグレースケールでの取り込みがScanSnapより2倍高速ですので、作業スピードを重視したい場合も、この機種は良い選択肢です。

 一方、ScanSnapに較べると、PDF編集ソフトが付属しない点でややお得感がないですね。また、挿絵のない小説で、白黒2値での取り込みがメインだろう方も、その部分では高速なScanSnapのほうが良いと思います。


 

  Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13

 4・EPSON スキャナー DS-530
  ¥33,000 Amazon.co.jp (5/18執筆時)

 5・EPSON スキャナー DS-570  
  ¥39,023 Amazon.co.jp (5/18執筆時)

 DS-530DS-570は、2016年に新発売されたエプソンのシートフィードスキャナです。2機種ありますが、DS-570のみにWi-Fiが搭載されています。こちらは、Macフレンドリー企業のエプソンらしく、Macにも対応します。

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 17枚/分 34面/分 6位
グレー 300dpi 35枚/分 70面/分 5位
カラー 300dpi 35枚/分 70面/分 4位

 スキャン速度は、今回の新型で大幅にスピードアップしました。600dpiでの白黒の取り込みは、業界2位の高速性を持ち、300dpiのグレースケール・カラー共に70面/分と標準より高速です。

 さらに、上表では書きませんでしたが、600dpiでのカラー・グレースケールの取り込みも約34面/分なので、画質を優先して取り込む場合も、速度的にかなり有利な機種です。ちなみに、ScanSnapの場合は14面/分まで低下しますので、それと比較しても高速でしょう。

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 原稿分離の性能も、今回、DS53RKIT1という幅広形状の新型ローラーを採用したことで向上しています。従来よりも薄い紙でも対応できるようになったほか、先ほど書いたような高速読込でも重送が生じにくくなっています。

 重送検知機能は、超音波重送検知機能に加えて、長さの違いで感知できる機能も搭載です。

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 給紙可能枚数は、50枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。サイズ的にはキャノンの上位機よりも多少少ない枚数で、ScanSnapと同等ですね。

 原稿自動判別機能は、この機種の弱い部分と言えます。カラー・白黒の自動判別のみ対応で、グレースケールに未対応だからです。ただ、後述するように、グレースケールと白黒を領域判定できる「画像はっきり機能」をその代わりに持ちます。

 搭載されるセンサーは、この機種も同様のCISセンサーです。

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 画像処理技術は、キャノン同様に、オリジナル機能も目立ち、魅力的です。第1に、テキストエンハスドモードに値する「文字くっきり機能」が搭載されます。このため、状態の悪い原稿への対応も可能です。

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 さらに、例えば、以前紹介したAmazonのKindleに向いた白黒2値のPDFファイルを作る場合、白黒画像の部分と、文字の部分の領域を認識し、それぞれに最適な読み取りをする機能も付属します。

 このほか、傾き補正など、他社で一般的な機能はほぼ網羅されており、機能は優秀です。

 ドライバーは、Twainに対応します。ISISは未対応ですが、さほど困らないでしょう。

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 ネットワーク機能は、先ほど書いたように、 DS-570のみに付属します。基本は無線LANルーター経由ですが、アドホックに直接PCとつなげることも可能ですので、職場などのルーターが使えない環境でも使えます

 iOSやAndroid系の端末でも利用可能で、それらを介してDropboxやEvernoteなどクラウドに転送させることもできます。ただ、PCやスマホを介さないで、直接クラウドにアップロードすることは不可能です。

 付属するソフトは、OCRソフトの読んde!!ココ パーソナルVer.4やさしく名刺ファイリングエントリー5です。ScanSnapと比較するとPDF編集ソフトが付かない部分は残念ですね。この部分は魅力的とは言えません。

 以上、エプソンのドキュメントスキャナの比較でした。

 ScanSnapなど、数年間機種の更新をしていないのですが、2016年に満を持して登場したこの機種は、読み込み速度や、取り込みの正確性などの点で、高レベルにパワーアップしています。画像補正性能も強いので、「新しいスタンダード」となりえる良い機種と言えます。 


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 Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.13

 6・BROTHER ADS-2800W【下位機】
  ¥47,299 Amazon.co.jp
(5/18執筆時) 

 7・BROTHER ADS-3600W【上位機】
  ¥64,589 Amazon.co.jp
(5/18執筆時)

 こちらは、BROTHER のドキュメントスキャナーです。ブラザーも2機種ありますが、相違点は読み取り速度だけです。

 スキャン速度は、2機で異なります。

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 24枚/分 48面/分 3位
グレー 300dpi 30枚/分 60面/分 6位
カラー 300dpi 30枚/分 60面/分 5位

 第1に、下位機種ADS-2800Wの場合、300dpiのグレースケール・カラーでの取り込みが60面/分です。

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 24枚/分 48面/分 3位
グレー 300dpi 50枚/分 100面/分 3位
カラー 300dpi 50枚/分 100面/分 2位

  第2に、上位機種ADS-3600Wは、100面/分今回紹介する機種のなかでは最高速です。

 自炊でよく使うこの2つの読み取りモードが高速である点は、実用性の部分で有利です。

 ただ、エプソンの場合と異なり、カラー・グレーを、600dpiのスピードで高画質に取り込む場合は12枚/分と、能力の低下が見られます。

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 原稿分離の性能や、重送検知機能は、超音波重送検知機能を含め、ScanSnapと同程度の能力です。こちらは標準的ですね。

 給紙可能枚数は、50枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。サイズ的にはキャノンの上位機よりも多少少ない枚数で、ScanSnapと同等ですね。

 原稿自動判別機能は、ScanSnap同様に、白黒・グレースケール・カラーの判別に対応します。この点は有利ですね。

 搭載されるセンサーは、この機種も、他機と同様のCISセンサーです。

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 画像処理技術は、ブラザーはあまり充実しません

 キャノンのテキストエンハスドモード、EPSONの文字クッキリ機能に類するものはありません。簡易的な「裏写り除去機能」はつきますが、キャノン比較するとあまりメリット性が高いとは言えなそうです。ただし、傾き補正などの基本的な機能も付いています。

 ドライバーは、TwainとISISに対応します。他のソフトウェアで利用する場合は有利ですね。

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 ネットワーク機能は、ブラザーの最大の「売り」です。他メーカーとの明確な違いは、パソコンやスマホを介さずに、本体に付属する液晶パネルだけで、操作とデータの転送ができる事です。この点で、ブラザーのネットワーク機能は他社より優れます。

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 Facebookなどのソーシャルネットサービスや、Evernote・ドロップボックス・Googleドライブ・One DriveなどのオンラインストレージサービスにPCを介さずに直接アップロードできます。そのほか、指定したEメールに画像を直接発信することもできます。イントラネット常用、ファイル共有にも便利です。

 付属するソフトは、とくにありません。

 以上、ブラザーのネットワークタイプのドキュメントスキャナの紹介でした。

 やはり、ネットワーク機能の充実はこの機種の「売り」です。小規模オフィスで共有して使うならば、この機種以上に便利な機種はないでしょう。


 

 Windows 7〜10対応 

 【2016年】

 8・富士通 A4両面カラースキャナ fi-7030
  ¥49,737 Amazon.co.jp (5/18執筆時)

 続いて紹介するのは、富士通fi-7030です。2016年に発売開始の比較的新しい製品です。

 ScanSnapの名を冠しない、ビジネス向けのモデルで、こちらはWindows専用機です。

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 14枚/分 7面/分
9位
グレー 300dpi 25枚/分 54面/分 7位
カラー 300dpi 25枚/分 54面/分 6位

 スキャン速度は、グレースケールや、カラーについては、300dpiで54枚/分となります。スペック的にはあまり良いとは言えません。

 さらに、600dpiの白黒原稿は7枚/分と驚くべき低スペックです。カラーやグレースケールも、600dpiの高解像度の場合、この速度まで低下します。

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 原稿分離の性能や、重送検知機能は、超音波重送検知機能を含めて、ScanSnapなどと同様です。ただし、スキャナに付着した「のり」などのゴミを検知する「縦スジ検知センサー」はこの機種のみの搭載で、便利機能と評価できます。

 給紙可能枚数も、50枚(80g/m2紙)までと同じです。

 原稿自動判別機能は、ScanSnap同様に、白黒・カラーのみ判別です。このあたりは業務用っぽい仕様です。

 搭載されるセンサーは、この機種も同様のCISセンサーです。

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 画像処理技術は、業務機については、ScanSnapと構成が違い、傾き補正のほか、高度な二値化処置など、とくに業務に必須なモノクロの取り込み技術はグレードアップしています。

 ドライバーは、一方、業務用の位置づけだからか、ScanSnapと異なり、TwainとISISに対応します。他のソフトウェアで利用する場合は有利です。

 ネットワーク機能は、この機種には付属しません

 以上、富士通fi-7030の紹介でした。家庭用・自炊用として紹介すると、特にスピードの点で「イマイチ」といわざるを得ない製品です。

 一方、業務用と考えると、「縦スジ検知センサー」のほか、強力な斜行補正や、裏表同時に1枚の画像として出力できる機能、長尺用紙対応するほか、クレジットカードなどのエンボス加工のあるプラスチックカードも読み取れるため、業務用の小型機としては優秀です。


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 Windows 7〜10対応 

 【2017年】

 9・Canon imageFORMULA DR-M260
  ¥97,300 Amazon.co.jp
(5/18執筆時)

 DR-M260は、キヤノンが2017年に出した、家庭向きの最上位機です。富士通fi-7030に「対抗」して出してきた、ライバル機と見なせるでしょう。

 なお、この機種も、Mac用のドライバーがない点に注意してください。

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 30枚/分 60面/分 1位
グレー 300dpi 60枚/分 120面/分 2位
カラー 300dpi 50枚/分 100面/分 2位

 スキャン速度は、上表の通りです。製品価格は高いですが、10万円前後までの家庭用製品としては、速度的に「最強」といえそうです。

 一方、上表では書きませんでしたが、600dpiの高解像度でグレースケールを取り込む場合は60面/分、カラーは24面/分となります。

 カラーの高解像度での取り込みはやや時間がかかると言えますが、コミックラノベハードカバーなど、挿絵や写真がある原稿で利用するグレースケールでの取り込みは、さすがの高速性です。

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 原稿分離の性能重送検知機能は、もちろん搭載です。

 さらに加えて、こちらは、重送が発生した場合、原稿を自動で逆走させ、再度搬送を試みる「リトライ機能」が搭載されています。この機種の登場まで業務用でも見られなかった新機軸で、利便性の面で向上しています。

 また、付箋を貼ったような原稿で重送検知がなされた場合、スクリーンないし、物理ボタンを押すことでスキャンを継続できるDFR(Double Feed Release)もこの機種からの搭載です。

 スキャナとして重要な部分を改良できている点で、かなり魅力があります。

 給紙可能枚数は、80枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。DR-C240より多く差せます。実際、自炊用としては「贅沢」でしょう。

 原稿自動判別機能は、こちらもカラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を持ちます。

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 搭載されるセンサーは、同様のCISセンサーです。

 ただ、実験したところ、新搭載のDRプロセッサーの効用か、カラー読み取りの画質の向上が見られました。裏写り・地色除去の性能向上も謳われますが、こちらは下位機種でも問題ないレベルかと思います。

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 画像処理技術は、こちらも、傾き補正のほか、古い原稿や黄ばんだ原稿の補整に有利な「テキストエンハンスドモード」などが採用されます。

 ドライバーは、この機種もTwainとiSISに対応になります。

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 ネットワーク機能は、この機種の弱い部分で、Wi-Fi機能が省略されています。

 オプション対応もないため、接続はUSBケーブルとなります。ただし、本体に液晶モニタが付属し、最大99件までジョブ登録できます。また、USB3.1規格での高速転送も対応しますので、個人で利用する場合は、問題はないでしょう。

 なお、この機種も長尺原稿が取り扱えます

 以上、 DR-M260の紹介でした。

 高価格帯の製品として富士通fi-7030と比較すると、読み取り速度が期待できる点が、大きな魅力です。それに加えて、利便性の面で、「リトライ機能」の搭載や、給紙可能枚数の多さは、自炊中級者以上にも魅力的といえるでしょう。

 個人的にはMac用のドライバさえ用意してくれれば、「メイン機」にしたいと思える機種です。


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 Windows XP〜10対応

 10・富士通 A4両面カラースキャナ fi-7180
  ¥134,980 Amazon.co.jp (5/18執筆時)

 10'・富士通 A4両面カラースキャナ fi-7160
  ¥----------- Amazon.co.jp (5/18執筆時)

 最後に紹介するのは、今回紹介する機種では最も高額な、富士通fi-7180です。スピードがやや劣る姉妹機として、 fi-7160がありましたが、【販売元在庫切れ】で品薄です。おそらく生産終了となりそうです。

 ロングセラーな製品ですが、現状では10万円前後で、唯一カラー原稿の読み取りに強いCCDタイプのセンサーを搭載する機種です。

取り込み解像度 片面 両面 全機種中の順位
白黒  600dpi 22枚/分 44面/分
5位
グレー 300dpi 80枚/分 160面/分
1位
カラー 300dpi 80枚/分 160面/分
1位

 スキャン速度は、自炊に多用するだろうグレースケールや、カラーについては、160面/分と圧巻の数字です。

 ただ、600dpiの白黒原稿は44面/分と低スペックです。カラーやグレースケールも、600dpiの高解像度の場合、この速度まで低下します。富士通の業務用は、スピード重視のため、高解像度の取り込みは「弱い」です。おそらく、CCD方式の限界もあるでしょう。

 原稿分離の性能や、重送検知機能は、超音波重送検知機能を含めて、下位機種と同様です。給紙可能枚数も、50枚(80g/m2紙)までと同じです。

 原稿自動判別機能は、白黒・カラーのみ判別です。

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 搭載されるセンサーは、この機種は、現行製品では珍しく、CISではなく、カラー原稿に強いCCDタイプのセンサーを使っています。

 据え置き型の(フラットベッド)スキャナの場合、CCDセンサーは、本などの凹凸のある厚物が得意です。

 そのため、CCDはCISよりも「高級機」という位置づけです。しかし、ドキュメントスキャナーの場合は、薄っぺらい原稿を差すだけなので、CCDのメリット性は少ないと言われています。そのため、富士通のScanSnapを含めて最新型のドキュメントスキャナは、全てCISを採用します。

 しかし、カラー原稿の場合はCCDが優位です。というのも、CISは読み取り時の反射光の影響を受けることがあるからです。昔のScanSnapはCCDタイプだったこともあり、カラーをきれいに取り込みたい古くからのユーザーは、その点でこの機種を選ぶこともあります。

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 画像処理技術は、下位機種同様の構成です。

 ドライバーは、こちらもTwainとISISに対応します。

 ネットワーク機能は、この機種には付属しません

 以上、富士通fi-7180の紹介でした。

 自炊用としては「カラーに強いCCD採用」という一点のみでオススメできる機種です。その他の部分は値段ほどの機能差がある機種ではないため、例えば、コミックの表紙や挿絵だけカラーの場合などは、あえて、この部分を重要視せずとも良いでしょう。

後編記事の予告!
 総合的におすすめなドキュメントスキャナーは結論的にどの機種?

 さて、まだまだ、ドキュメントスキャナーの比較は続きます。

  201506281800.jpg

 続く後編では、ここまで比較してきた8機種の製品について、総合的に見てどれが最もおすすめなのか?について結論を書いていきます!

  後編はこちら

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posted by Atlas at 12:45 | スキャナー

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