比較2019' 自炊/仕事用の最新スキャナー20機の性能とおすすめ・選び方:趣味・ビジネス用のドキュメントスキャナー(document Scanner-2)

2019年10月20日

比較2019' 自炊/仕事用の最新スキャナー20機の性能とおすすめ・選び方:趣味・ビジネス用のドキュメントスキャナー(document Scanner-2)

 前編からの続きです。前編記事は→こちら


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 Windows XP〜10対応

 【上位機種】

 19・富士通 A4両面カラースキャナ fi-7180
  ¥134,020 Amazon.co.jp (7/19執筆時)

 【下位機種】

 20・富士通 A4両面カラースキャナ fi-7160B
  ¥96,890 Amazon.co.jp (7/19執筆時)

 最後に紹介するのは、今回紹介する機種では最も高額な、富士通fi-7180です。

 ロングセラーな製品ですが、現状では10万円前後で、唯一カラー原稿の読み取りに強いCCDタイプのセンサーを搭載する機種です。

取り込み解像度 片面 両面 15機中の順位
白黒  600dpi 22枚/分 44面/分
7位
グレー 300dpi 80枚/分 160面/分
2位
カラー 300dpi 80枚/分 160面/分
2位

 スキャン速度は、上位機は、自炊に多用するだろうグレースケールや、カラーについては、160面/分とさすがの高スペックです。

 ただ、600dpiの白黒原稿は44面/分と低スペックです。

 カラーやグレースケールも、600dpiの高解像度の場合、この速度まで低下します。富士通の業務用は、スピード重視のため、高解像度の取り込みは「弱い」です。

 おそらく、CCD方式の限界もあるでしょう。

取り込み解像度 片面 両面 15機中の順位
白黒  600dpi 11枚/分 22面/分
13位
グレー 300dpi 60枚/分 120面/分
4位
カラー 300dpi 60枚/分 120面/分
4位

 下位機は、一方、白黒の高解像度読み取りがさらに遅く、実用速度に到達していると言いがたいのがネックです。

 原稿分離の性能や、重送検知機能は、超音波重送検知機能を含めて、下位機種と同様です。給紙可能枚数も、50枚(80g/m2紙)までと同じです。

 原稿自動判別機能は、白黒・カラーのみ判別です。

201805181235.jpg

 搭載されるセンサーは、この機種は、現行製品では珍しく、CISではなく、カラー原稿に強いCCDタイプのセンサーを使っています。

 据え置き型の(フラットベッド)スキャナの場合、CCDセンサーは、本などの凹凸のある厚物が得意です。

 そのため、CCDはCISよりも「高級機」という位置づけです。

 しかし、ドキュメントスキャナーの場合は、薄っぺらい原稿を差すだけなので、CCDのメリット性は少ないと言われています。そのため、富士通のScanSnapを含めて最新型のドキュメントスキャナは、全てCISを採用します。

 ただし、カラー原稿の場合はCCDが優位です。

 というのも、CISは読み取り時の反射光の影響を受けることがあるからです。

 昔のScanSnapはCCDタイプだったこともあり、カラーをきれいに取り込みたい古くからのユーザーは、その点でこの機種を選ぶこともあります。

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 画像処理技術は、下位機種同様の構成です。

 ドライバーは、こちらもTwainとISISに対応します。

 ネットワーク機能は、この機種には付属しません

---

 以上、富士通fi-7180の紹介でした。

 自炊用としては「カラーに強いCCD採用」という一点のみでオススメできる機種です。

 その他の部分は値段ほどの機能差がある機種ではないため、例えば、コミックの表紙や挿絵だけカラーの場合などは、あえて、この部分を重要視せずとも良いでしょう。

今回の結論
自炊に向いた性能の良いA4ドキュメントスキャナーはこれ!

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 というわけで、今回は、ドキュメントスキャナーの比較でした。

 最後に「結論」として、いずれの品を買うべきかについて、まとめたいと思います。


 第1に、高速かつ安定的に取り込みができる自炊用スキャナとして最もおすすめできる機種は、

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 Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.15

 【Wi-Fiなし】

 9・EPSON スキャナー DS-530
  ¥32,118 Amazon.co.jp10/20執筆時)

 【Wi-Fiあり】

 10・EPSON スキャナー DS-570
  ¥36,691 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

1・速度(仕事時) ★★★★☆
2・速度(自炊時) ★★★★☆
3・画質調整    ★★★★★★
4・重送のしにくさ ★★★★★★
5・色の自動判別  ★★★☆☆
6・クラウド対応  ★★★★☆
7・総合評価    ★★★★★

取り込み解像度 片面 両面 15機中の順位
白黒  600dpi 17枚/分 34面/分 9位
グレー 300dpi 35枚/分 70面/分 8位
カラー 300dpi 35枚/分 70面/分 7位

 現状では、EPSONDS-530か、そのWi-Fi対応機種のDS-570でしょう。

 他社より新しい製品だけあり、5万円以下の製品で較べた場合、白黒・カラー・グレースケールの各読み込みとも、十分な速度です。

 とくに、600dpiレベルの高解像度の読み取りの場合、カラー・グレースケールでも速度が落ちないため、スピード面でも有利です。

  201608081357.jpg

 また、スキャンの安定面でも、新型ローラーの採用で、信頼性が高まっています。

 また、画像補正性能は、従来から定評があり、この部分でも信頼感があります。

 一方、白黒・カラー・グレースケールの原稿自動判別機能がない点は、自動処理したい方にはネックです。

 この場合は、この機種を避けた方が良いと思います。ScanSnapなどのほうが良いでしょう。

  201809131011.jpg

 2機種ありますが、DS-570のみにWi-Fiが搭載されています。スマホなどと連携したい場合に便利でしょう


 第2に、自炊で、黄ばみのある古い本や古いマンガなどの状態の悪い原稿も取り込もうと考えている方には、

 201904281651.jpg

 Windows 7〜10 Mac 10.11〜10.14

 【上位機種】【2015年発売開始】

 7・Canon imageFORMULA DR-C240
  ¥42,383 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

1・速度(仕事時) ★★★★☆
2・速度(自炊時) ★★★★☆
3・画質調整    ★★★★★★★
4・重送のしにくさ ★★★★★
5・色の自動判別  ★★★★★
6・クラウド対応  ★☆☆☆☆
7・総合評価    ★★★★★

取り込み解像度 片面 両面 13機中の順位
白黒  600dpi 16枚/分 32面/分 10位
グレー 300dpi 45枚/分 90面/分 7位
カラー 300dpi 20枚/分 40面/分 13位

 画像補正の充実したキヤノンのDR-C240が良いと思います。

  201805181216.jpg

 黄ばんでいる漫画」「図書館の本や雑誌をコピー機でコピーした原稿裏移りのしそうな新聞などの薄い原稿が主の場合には、この機種の優れた画像補正機能(テキストエンハンスメント)が力を発揮します。

 また、カラー・モノクロ・グレースケールの自動判別機能を搭載し、かつ、一度に60枚の原稿をセットできる点で、大量の原稿の処理にはとくに向くでしょう。

 速度的には、自炊において最も使用頻度が多いだろうグレースケールが特に高速です。


 第3に、ネットワークでの共有・使用を考えている方ですが、

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 【2018年10月発売】

 Windows 7〜10 Mac 10.12〜10.15

 1・富士通 ScanSnap iX1500
  ¥46,091 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 2・富士通 ScanSnap iX1500 BK
  ¥46,091 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

1・速度(仕事時) ★★★★★★
2・速度(自炊時) ★★★★☆
3・画質調整    ★★★★☆
4・重送のしにくさ ★★★★★
5・色の自動判別  ★★★★★
6・クラウド対応  ★★★★★★
7・総合評価    ★★★★★★

 小規模オフィスなどで、ネットワーク共有して使う場合は、この機種が最も良いと思います。

取り込み解像度 片面 両面 13機中の順位
白黒  600dpi 30枚/分 60面/分 1位
グレー 300dpi 30枚/分 60面/分 10位
カラー 300dpi 30枚/分 60面/分 9位

 スキャン速度は、業務用で最も多用するだろう白黒の速度は最高速です。

201810151125.jpg

 その上で、仕事に便利なクラウドサービス対応が相当充実しています。

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 EvernoteやDropboxなどに対応するのはもちろん、会計・個人情報管理・名刺サービスなど充実したサービスと連携している点も魅力ですから。

 Wi-Fiを搭載する下位機種は多くありますが、業務用という観点から「できること」が最も多そうなのはこの機種だと思います。

  201503231610.jpg

 添付されるソフトも、実売で1万円を超える水準のPDFソフトが付属するなど、魅力度は高いです。

 注意点は、ドライバーがTwainとiSISに非対応である点です。

---

7・Wi-Fi対応スキャナーの比較記事

 なお、オフィスなどで、ネットワーク共有して使う場合「おすすめ」のスキャナについては、別に上記のような記事もあります。よろしければ、そちらをご覧ください。


 第4に、自炊上級者の買い換えなど、クオリティにこだわりたい方にオススメと言える機種は、

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 【2019年】

 Windows XP〜10 Mac 10.6〜10.15

 【下位機種】

 16・EPSON スキャナー DS-870
  ¥83,848 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

 【上位機種】

 17・EPSON スキャナー DS-970
  ¥131,300 Amazon.co.jp (10/20執筆時)

1・速度(仕事時) ★★★★★★
2・速度(自炊時) ★★★★★★
3・画質調整    ★★★★★★
4・重送のしにくさ ★★★★★★
5・色の自動判別  ★★★☆☆
6・クラウド対応  ★★★★★
7・総合評価    ★★★★★★★

 現状では、エプソンのDS-970が、最も良い候補です。下位機種もありますが、価格を考慮しても、こちらでしょう。

 【下位機種】

取り込み解像度 片面 両面 15機中の順位
白黒  600dpi 19枚/分 38面/分 8位
グレー 300dpi 65枚/分 130面/分 3位
カラー 300dpi 65枚/分 130面/分 3位

 【上位機種】

取り込み解像度 片面 両面 15機中の順位
白黒  600dpi 27枚/分 54面/分 3位
グレー 300dpi 85枚/分 170面/分 1位
カラー 300dpi 85枚/分 170面/分 1位

 スキャン速度は、(価格を度外視すれば)上位機のDS-970が現状の中位機では「最速」です。

 白黒600dpiについては、より速い機種が他社にありますが、充分に実用水準です。

 そもそも、白黒300dpiならば、170面/分となるわけで、問題ないと思います。

 その上で、高解像度の600dpiで取り込む場合、カラーでも54面/分なので、総合的にみて「最速なA4ドキュメントスキャナ」は、現状ではこの機種です。

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 走行ユニットはもともと、エプソンは優秀で、重送は起こりにくいです。

 その上で、ホチキス止めの原稿を検知する「原稿保護機能」と「ガラス汚れ検知」は、確実に役に立つ便利機能ですから、総合力は高いです。

 201904281755.jpg

  EPSON DSBXNW1
  ¥25,779 Amazon.co.jp (7/19執筆時)

 弱点は、ネットワークユニットがオプションである点と、カラー・モノクロのみの自動判別機能である点ですが、これらの点を除けば、完全無欠の高性能機だと思います。

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フラッドベッドスキャナの比較記事比較

 ただ、本体価格が高い点はやはりネックです。 

 一般的に、50000円を切るような他機種でも、カラー原稿は普通に読み取れます。

 また、コミックの表紙だけなどならば、その部分だけ、上で紹介しているフラッドベッドスキャナで行った方が効率が良いでしょう。

補足:スキャナのお手入れ用品について

 というわけで、今回はスキャナの選び方について書きました。最後におまけです。

 コミックや本の取り込みをする場合、本の糊がスキャナの読み取り面に「本の糊(のり)」などが付いてしまい、光線や線がPDFに入ってしまうことが多いです。

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 富士通 クリーナF1 FI-C100CF1
  ¥1,686
Amazon.co.jp (7/19執筆時)

 キムワイプ 6箱(200枚入) S-200
  ¥1,501
Amazon.co.jp (7/19執筆時)

 そこで、日々のメンテナンスのために、このの2つのアイテムをスキャナと同時に揃えることをおすすめします。

 F1クリーナーは、富士通のScanSnap用のガラス面やローラーなどの専用の液体クリーナーです。これは、他のスキャナでも使えますので、1本持っておくことをオススメします。

 こちらはスプレー式ですので、キムワイプなどを湿らせて読み取り面やローラーを拭き掃除します。かなり大きいので、1度買えば当分持ちます。

 なお、キムワイプは、本来実験器具の清掃に使うものですが、ローラーやスキャナの掃除にも適しています。ゴミが読み取り面に入るので、水道水で湿らせたティッシュペーパーなどでは掃除しないほうがよいです。

ーーー

 なお、このブログ「家電批評モノマニア」には自炊関連用品として次のような比較記事もあります。

  201810151541.jpg

1・フラットベッドスキャナの比較
2・ドキュメントスキャナの比較

3・ブックスキャナの比較
4・ディスクカッターの比較
5・裁断機の比較
6・自炊に必要な製品【まとめ】

 これらの記事も、よろしければご覧ください。例えば、6番の記事では、「自炊初心者向け」に必要な機材について、詳しく説明しています。

 また、最後になりましたが、今回の記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマーク などで話題を共有していただければ嬉しいです。

posted by Atlas at 10:30 | スキャナー

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