1回目からの続きです→こちら
2-1・ブラザーのスキャナ〈家庭用〉
2回目記事のトップバッターは、ブラザーの家庭用ドキュメントスキャナです。
同社の製品は、取込速度が速い機種が多い印象があります。
同社のプリンターと同じ傾向でといえ、Atlasは「ドライブ重視」なメーカーに思っています。
1・A4ドキュメントスキャナの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:PFU (ScanSnap)
1-3:キヤノン
1-4:エプソン
2・A4ドキュメントスキャナの比較 (2)
2-1:ブラザー
2-2:PFU〈業務用〉
2-3:エプソン〈業務用〉
3・A4ドキュメントスキャナの比較 (3)
3-1:キヤノン 〈業務用〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
1回目記事(こちら)の冒頭で書いた「選び方の基本」に沿って、今回も説明します。
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また、ここでも、いつものように、高評価できる点については赤系の文字色で、イマイチな点については青字で書いていきます。
Windows 7〜11 Mac 10.14〜15
【2022年発売】ADS-2200後継機
17・BROTHER ADS-4300N
¥33,973 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:80枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB 有線LAN
収納サイズ:幅299x高さ190x奥行190mm
ADS-4300Nは、BROTHERの入門用のドキュメントスキャナーです。
スキャン速度は、上表の通りです。
300dpiの場合、グレースケール・カラー・白黒共に40枚/分です。
600dpiの場合は、いずれも10枚です。
いずれも入門機の平均値はクリアします。
原稿分離の性能は、結構特殊です。
本機は、ピックアップローラーを2本の構成にした3本構成にしています。
構造的に「重送は起こりにくい」と言えます。
重送検知機能は、超音波重送検知機能を含め、ScanSnapと同程度です。
問題ありません。
給紙可能枚数は、80枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。
この部分は、入門機に限れば最大級であり、本機の良い部分です。
ドライバーは、Twain・ISISと、Win用のWIAです。
画像処理技術は、ただ、一般的なレベルです。
画質を高度に処理する機能、つまり、キャノンのテキストエンハスドモード、EPSONの文字クッキリ機能に類するものはありません。
傾き補正や裏写り除去機能は付くので、ビジネス用には支障がないです。自炊でも状態が良い書類なら問題ないです。
ただ、古い本や、新聞の切り抜き、コピー原稿などは少し弱いと言えるでしょう。
ネットワーク機能は、Wi-Fiはないものの、有線LAN接続に対応します。
そのため、スマホからも利用できるほか、企業などでは、ネットワーク利用が可能です。
一方、本体に液晶パネルがないので、サーバーや自分のPCにスキャンデータは送れるものの、設定などはPC端末ほかが必要となります。
そのほか、USBメモリへの保存に対応できます。
ブラザーの場合も、指定したEメールに画像を直接発信することもできます。イントラネット常用、ファイル共有にも便利です。
クラウド連携も、対応します。
FacebookなどのSNSや、Evernote・ドロップボックス・Googleドライブ・One Driveなどのオンラインストレージサービスにアップロードできます。
ただ、本機については、PCを介さないと、クラウドに転送できない使用です。
スタンドアロンで利用したい場合は、次に見る、液晶を装備する上位機が必要です。
スマホ・タブレットでの利用は、Brother iPrint&Scanという、自社製の無料アプリを利用します。AndroidとiOS双方ともに対応します。
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以上、ブラザーのADS-2200の紹介でした。
他社の入門機と較べる場合、やはり「原稿搭載量の多さ」が魅力です。書籍の「自炊」をするような方には、この分だけでも「魅力」でしょう。
厚みで原稿分離がどうなのかは、多少「実験」は必要なので試したら補記するかと思います。ただ、構造自体変えているので、問題ないと思います。
搬送系も面白い構造のローラーを採用するなど特長があります。
Windows 7〜11 Mac 10.14〜15
【2022年発売】
18・BROTHER ADS-4700W
¥41,009 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:80枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
収納サイズ:幅299x高さ190x奥行215mm
DS-4700Wは、先ほどみたADS-2200の上級製品で、同社の中位機になります。
スキャン速度は、1つ上でみた下位機種と同じです。
原稿分離の性能・重送検知機能も、同じです。
異なるのは、Wi-Fiと4.3型のタッチ式液晶パネルを装備する部分です。
下位機種でも有線LANは装備するので、できることはだいたい同じです。
ただ、液晶パネルを利用しての設定で、本機だけでスキャン作業が簡潔できる利便性があります。
クラウド連携も、下位機種同様の対応幅です。
一方、下位機種と違って、PCを介さずに直接アップロードできます。
仕組みはエプソンの対応機と同じで、ブラザーの用意するクラウド(ブラザークラウド)のアカウントを取得し、それを経由して、各サービスと連携、転送していく方法です。
その他の部分は、(企業向けの話として)Microsoft SharePoint Serverに対応する部分以外、下位機種と違いはないです。
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以上、ブラザーのADS-4700Wの紹介でした。
企業向けの使用ですが、高度にクラウド運用を行っている方は選択肢にできそうな機種です。
ScanSnapも強いので比較は必要ですが、先述のように、80枚までスタッツできる利便性もあるので、その部分で便利に感じます。
最終的な「おすすめ」は、記事の最後に改めて考えてみます。
Windows 7〜11 Mac 10.14〜15
【2022年発売】
19・BROTHER ADS-4900W
¥69,445 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
【2016年発売】
19・BROTHER ADS-3600W
¥39,800 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:100枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB 有線LAN Wi-Fi
収納サイズ:幅300x高さ236x奥行236mm
DS-4700Wは、ブラザーのドキュメントスキャナの最上位機です。
こちらも旧機種が残ります。
違いは、搬送部分のローラーが旧式である点と、原稿の搭載枚数が50枚と少ない点です。
その代わり、600dpiでの取り込みが新機種より速い(24枚/分)のですが、底に注目するならば他社機もありますし、今選ぶならば新機種でしょう。
スキャン速度は、中位機と比較する場合のポイントです。
値段は、後ほどみるPFUやエプソンの高速機と同じほどですので、そちらとの速度面の比較は必要です。
ただ、後発の利点もあって、とくに300dpiの通常解像度における速度はかなり速いです。
給紙可能枚数数も、100枚です。
この部分にこだわりを持った企業はこれまでになく、目の付けどころの良さを感じます。自炊用途で、(液晶パネルは不要と思う人でも)ここに魅力を感じる人は多そうです。
その他の部分は、基本的に、1つ上でみた、同社の中位機と同じです。
ただ、【スキャナのメンテと交換部品の比較】のほうで書いたように、消耗品ローラー(20万枚ごと)の種類がことなり、下位機より少し高めです。
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以上、ブラザーのDS-4700Wの紹介でした。
値段的に、高解像度(600dpi)で速度はもう少し欲しい部分はありますが、普通に300dpiで取り込めばよい「仕事用」としては、超高速です。
一度に処理できる原稿搭載枚数も多いので、仕事で100枚近い原稿を一度に処理するような方には、本機の導入効果は特に高いでしょう。
Windows 10〜11 Mac 11〜15
【2024年発売】
20・BROTHER ADS-1800W
¥33,855 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:20枚まで
重送検知:長さ検出
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB Wi-Fi
収納サイズ:幅288x高さ85x奥行101mm
ADS-1800Wは、ブラザーの「コンパクトスキャナ」です。
ScanSnap iX1300のライバル機で、同じような「小さめサイズ」の製品です。
収納時サイズは、幅288x高さ85x奥行101mmです。
奥行はブラザーのがありますが、収納時はPFUよりこちらが多少スリムでしょう。
ただ、1.42kgなので、モバイルではないです。
スキャン速度は、上表の通りです。
ScanSnapとだいたい同じ速度ですが、カラーは1枚だけ速いです。
ただし、先述のように、スキャンスナップは「バイリニア法」で補正するので、その補正を加味すれば、白黒の速度はスキャンスナップが上回ります。
給紙可能枚数は、本機の場合、20枚です。
重送検知機能は、長さによる検知のみです。
加えて、左図のようなパッドユニット(分離片)とローラーで分離する方式ですので、重送は起こりやすく、耐久性(それぞれ1万枚・10万枚)もイマイチになります。
ただ、この部分は、ScanSnapも同じですし、大量処理を前提にしていない製品なので、妥協するべきかもしれません。
利便性の部分では、2つの独自の工夫があります。
第1に、カードスキャンスロットです。
保険証・運転免許証などの両面スキャンが可能です。
これは、企業用でしょうが、個人用と考えても、ネット認証用などに便利に思います。
第2に、オートスタートスキャンです。
原稿台に原稿を置けば自動でスキャンがはじまる設定にできます。
ONにする場合、揃えて確認できないので斜行が起こりやすい気はしますが、1枚ずつ用紙をスキャンすることが多い使い方が多い場合などは便利と感じました。
ネットワーク機能は、小型ながら、Wi-Fiを装備します。
その上で、液晶パネルが付属なので、Wi-Fi利用の場合、設定面がスムースという利点があります。パネルは、ライバルのScanSnapの小型にはないので、利便性の部分でワンポイントでしょう。
むろん、スマホ用のアプリも、中型機と同じもの(Brother iPrint&Scan)が使えます。
クラウド連携も、先ほどみたブラザーの通常型と同じで対応できます。
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以上、ブラザーの ADS-1800Wの紹介でした。
コンパクト型のライバルと言える、スキャンスナップ(FI-IX1300A)より少し後に出た機種です。
比べる場合、カードスロットの装備と、液晶パネルの装備は、本機の独自性です。
取り込み速度も、先述のように、バイリニア式の補正を加味しないならば同等ですし、こちらの方が若干良くみえます。
ただ、本機も、一度に処理できる枚数は限られる上で、重送検知ができないため、本の取り込みなど、本格的に利用するのには向きません。
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Windows 7〜11 Mac 10.11〜15
【2018年発売】
21・BROTHER ADS-1700W
¥26,400 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:20枚まで
重送検知:長さ検出
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB Wi-Fi
収納サイズ:幅300x高さ83x奥行103mm
なお、本機の旧機が少しだけ残ります。
速度面は、ただ、新機種に劣ります。
また、Wi-Fiは装備ですが、液晶パネルの装備がない機種になります。
選ぶならば、新機種でしょう。
2-2・PFUのスキャナ〈業務用〉
続いて、PFU(富士通→リコー)のスキャンスナップの業務用です。
今まで見てきた入門機は、ビジネス向けの個人用、あるいは、家庭用(自炊など)として主に売れている機種です。
速度面ほか、機能面で、多人数利用に向く機種が主です。
ただ、冒頭で少し書いた、重送対策をふくめて、先端機能がいくつか見られるので、「未来の家庭用スキャナ」がどうなるのかという部分で、一般ユーザーも見ておいて損はないかと思います。
Windows 7〜11 Mac 10.15〜15
【2023年発売】
22・リコー PFU GMW568 fi-800R
¥55,411 楽天市場 (5/14執筆時)
【2019年発売】
22・富士通 PFU fi-800R
¥104,343 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:20枚まで
重送検知:超音波/アクティプレス
原稿保護:自動スキュー補正
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB
収納サイズ:幅296x高さ83x奥行105mm
fi-800Rも、PFUのビジネス用スキャナーです。
先述のように、販売社が変わったので2系統ありますが、性能は同じです。
一方、本機は、高額な製品ですが、結構面白い機能があります。
本機は、省スペース設計を最重要視した製品です。
ホテルや開業医の受付など、設置スペースがほぼない場所で、ある程度高速に使いたい場合を想定した機種です。
方式としては、キヤノンの下位機のように、Uターン構造にすることで設置スペースの節約を図っています。
また、パスポートなどの読み取りに利用するために、1.3mm以下の原稿のリターンスキャンも対応です。これは、使い方によっては、事業者などは便利でしょう。
スキャン速度は、上表のようになります。
300dpiならば、白黒・グレースケール・カラーともに実用上問題ないです。
小型の業務用ですし、600dpiはあまり関係ないでしょう。
なお、リターンスキャンの場合は、読み取り速度はもちろん異なります。
原稿分離の性能の部分もユニークです。
本機は、資料が傾いていた場合、(物理的に)1枚ずつ勝手に傾きを直す自動スキュー補正とが付属します。
さらに、原稿の厚みを判定して原稿に圧力をかけてしっかり分離させる「アクティブプレス構造」を取ります。
しっかり原稿を揃えて入れればこと足りる自炊には「オーバースペック」気味ですが、 混在する書類を(適当に)スキャンしていくような仕事にはかなり便利でしょう。
重送検知機能は、超音波重送検知機能を含めて付属します。
給紙可能枚数は、ただしさほど重視されず、20枚(80g/m2紙)です。
原稿自動判別機能は、相当高度です。
本機のドライバソフトであるPaperStream IPは、色ではなくレイアウトを判断して、自動で、あらかじめ指定した読み取り値を取らせることが可能です。
また、顔認識機能を使った身分証表裏判別機能など、ニッチな機能も目白押しです。
画像処理技術は、PaperStream IPというサポートソフトが利用できます。
「自炊」ユーザーに興味深い技術としては、高度な白黒二値化に対応する部分です。
地色や地紋の除去や、ゴミ取り、文字の太さなどを、OCRにかける前に、自動で最適化できます。
相当状態の悪い原稿をテキストデータにする際には、高機能です。
これらの技術は「アドバンスドクリーンアップテクノロジー」と総称していますが、結構な技術革新だと思います。
処理ソフトは、有償上位版の「 PaperStream Capture Pro ScanStation(WG)」もありますが、こちらだけでも欠航できることは多いです。
搭載されるセンサーは、一般的なCISです。
ドライバーは、こちらもTwainとISISに対応します。
なお、PFUはMac用とLinux用のドライバーを業務用でも提供しています。
先述のPaperStream IPのフル機能が利用できるわけではないですが、実用性はあります。違いは(PFUのサイト)で確認できます。
ネットワーク機能は、この機種には付属しません。
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以上、PFUのfi-800Rの紹介でした。
個人で手に入るレベルの製品では、久しぶりの「技術革新」を感じられる製品でした。
ソフト面の進化と、搬送部分のハードと両面に進化があるため、業務などで、様々な原稿をスキャンする必要がある場合、選択肢になるでしょう。
個人的には、かなり優れる斜行補正性能が、自炊向けといえるドキュメントスキャナにも応用されて欲しいように思いました。
Windows 7〜11 Mac 10.15〜15
【2023年発売】 fi-7030後継機
23・リコー PFU GPN356 fi-8040
¥54,333 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:縦スジ検知
自動色判別:カラー・グレーのみ
接続:USB LAN
収納サイズ:幅290x高さ130x奥行146mm
RICOH fi-8040も、PFUの販売する業務用のスキャナーです。
リコーに販売社が変更になって以来初めての新機種でした。
本体サイズは、幅292x高さ143x奥行157mmです。
サイズは、ScanSnap系とさして変わりません。
スキャン速度は、上表の通りです。
簡単に言えば、はじめにみたScanSnap X1600と同じです。
そちらと違い、白黒二値は(業務用なので)アップスケーリングはしないので、基からこの値です。
原稿分離の性能や、重送検知機能は、超音波重送検知機能を含めて、ScanSnapと同様です。
したがって、1つ上で見た fi-800Rのようなユニークな工夫はないです。まあ、多くの場合、必要十分でしょう。
給紙可能枚数も、50枚(80g/m2紙)までと同じです。
原稿自動判別機能は、カラー・グレースケールのみ対応です。
搭載されるセンサーはCISセンサーです。
ドライバーは、こちらもTwainとISISに対応します。
画像処理技術は、本機も、PaperStream IPなどの業務用サポートソフトを利用する形です。
先述の様に、「自炊ユーザー」でも、フレキシブルな自動処理設定と、高度な白黒二値化(PaperStream IP)に対応するなど、ScanSnapよりできることは「多い」です。
ネットワーク機能は、有線LANのみ付属です。
仕組みはアプリを含めて(誰でも使えるようにしている)ScanSnap系と違うと言えます。例えば、DropBoxほかの各社のクラウドストレージに、付属ソフトの設定だけで、自動保存することなどはできません。
つまり、この部分で高度なことがしたい場合、サーバーを用意して運用するのが基本です。このあたりは、しっかりしたネットワーク技術管理者がいるような「企業向け」といえます。
操作には、4.3インチの液晶パネルが利用できます。取り込み画像の簡単な確認もできるため、PCレスでも運用しやすいでしょう。
OSは、Macでも利用可能です。
ただ、先述の高性能ドライバーはWindows用で、Macだとフル機能が利用できないのが、注意点と言えます。
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以上、PFUの fi-7030の紹介でした。
企業向けとしては、それなりの読み取り速度が出せる上で、サーバー前提ならば、高度な運用ができそうなので、職場の共用スキャナとして(ScanSnap系より)高度と言えます。一方自炊上級者向けに言えば、ドライバーの部分での補正力が魅力でしょう。
ただ、本編で書いたように、あくまで「業務用」なので、とくにドライバー・ソフト部分で、ScanSnap系ほど、初心者・中級者向けの設計にはしていない点が、注意点と言えます。とくに、ネットワーク部分についてはそのように思えます。
【2023年発売】(富士通は2022年)
Windows 7〜11 Mac 10.15〜15
【上位機種】
24・リコー PFU GMW564 fi-8190
¥176,480 楽天市場 (5/14執筆時)
【中位機種】
25・リコー PFU GMW565 fi-8170
¥112,998 楽天市場 (5/14執筆時)
25・富士通 PFU fi-8170
¥177,,100 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:100枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:音+画像監視
自動色判別:カラー・モノクロのみ
接続:USB 有線LAN
収納サイズ:幅300x高さ163x奥行170mm
fi-8190も、PFUの業務用グレードのスキャナです。
速度以外は同じfi-8170も同時にみていきます。
本体サイズは、幅300x高さ163x奥行170mmです。
収納時はデスクトップにも置けそうです。
ScanSnapの入門機に比べて過度に差があるわけではないです。
スキャン速度は、上位機種と下位機種で異なります。
上位機種の場合はこの数字です。
中位機種は、こちらです。
他社と比べても、10万円台前半、10万円台後半のクラスでは、いずれの場合も最高水準です。
とくに、600dpiの速度は、上位機・中位機でも変わらないので、そもそも高解像度中心に使うだろう方は、中位機はとくにお買得かと思います。
重送検知機能は、超音波重送検知機能は搭載です。
その上で、注目するべき独自機能が2つあります。
第1に、 音検知機能です。
ホチキスなどを取り忘れていた場合に、独特の紙詰音を検知して止める機能です(iSOP)。
第2に、 画像監視機能です。
取り込み書類の画像から傾きを検知し、「許容水準」を超えた場合、取り込みを止める機能です。
エプソンの「原稿保護機能」に相当するものですが、ホチキス留めに限らず検知する点では、より優れます。
また、重送検知について、シールなどがなされていても、誤検知しないことも売りにします。
原稿分離の性能も、高度です。
左右のローラーを独立して動かす構造にすることで、画像的な補整で直せる水準であるが、搬送を止めるまでもない「許容水準」の原稿について、2枚目の傾きを物理的に是正しつつ取り込みます。
これは、大量処理したことがある経験者ならば、多くのかたが「かなり実用的」と思えるでしょう。
なお、本機はかなり高速な機種ですが、高速でもしっかり紙を分離できるように、自動トルク制御も備えます。
給紙可能枚数は、100枚(80g/m2紙)です。
原稿自動判別機能は、白黒・カラーのみ判別可能です。
サイズ面では、サイズ混在原稿の判別に対応するほか、プラスチックカードや、7mmまでならばパスポートなどもスキャン可能です。
カード用に、スタッカーサポーターもついていて、気が利きます。
搭載されるセンサーは、CISです。
CCD版が出るかは今のところ不明ですが、出ないような気がします。
画像処理技術は、本機もPaperStream IPが利用可能です。
ドライバーは、TwainとISISに対応します。
ネットワーク機能は、本機についても、Wi-Fiは未対応ですが、有線LANに対応します。
操作については、こちらも液晶パネルが利用できます。
保証期間は、5年です。
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以上、PFUのFI-8190などの紹介でした。
10万円代の業務用グレード機の新しいスタンダードモデルと言えます。
大量の原稿処理を高速にしたい場合、速度面ほか、高度な原稿保護機能の部分で力強いです。
一方、自炊上級者について言えば、ガラス汚れ検知がある分、中位機種を含めて、エプソン系のほうが実用度は高いでしょう。
狙っているターゲット層が違うのでもちろん、本機の仕様はこれで問題ありません。
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【2023年発売】(富士通は22年)
Windows 7〜11 Mac 10.15〜15
【下位機種】
26・リコー GMW566 fi-8150
¥100,803 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:100枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:画像監視
自動色判別:カラー・モノクロのみ
接続:USB 有線LAN
収納サイズ:幅300x高さ163x奥行170mm
本機は、 fi-8150という下位機種があります。
こちらについては、原稿保護機能について、音検知がなく「画像監視」のみです。
速度についても、全体的に遅くなります。
そのほか、液晶パネルがない部分などが差です。
いずれにしても、強力な「原稿保護機能」が売りである機種ですから、値段差をふまえても先ほどみた中位機種が良いでしょう。
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【2023年発売】(富士通としては22年)
Windows 7〜11
【上位機種】富士通 PFU fi-8290後継機
27・リコー PFU GMW561 PFU fi-8290
¥268,124 楽天市場 (5/14執筆時)
【中位機種】
28・リコー PFU GMW562 fi-8270
¥176,948 楽天市場 (5/14執筆時)
【下位機種】
29・リコー PFU GMW563 fi-8250
¥150,846 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:100枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:音+画像監視
自動色判別:カラー・モノクロのみ
接続:USB 有線LAN
収納サイズ:幅300x高さ577x奥行234mm
※ fi-8290のスペック
また、フラッドベッドが付属する機種も同時に展開がはじまりました。
こちらについては、ドキュメントスキャナとしての部分は、ここまでみた上位機・中位機・下位機と性能は同じです。
ただ、フラッドベッド部分のドライバがないためか、Macは非対応です。
フラッドベッド部分は、ただ、【フィルムスキャナの比較記事】でみたような、CCDを採用する単品製品などと比べると、解像度や仕上がりの品質が落ちます。
また、カバーをしなくてもスキャンができる仕様ながら、本など、厚みのある原稿は、【ブックスキャナの比較記事】で書いたような製品に、利便性で負けます。
むろん「業務用」としては問題ないのですが、個人的には、この2つのスキャナは用途性が異なるので、別々に2機種もっていた方が良い感じはします。
Windows 7〜11
【2023年発売】(富士通としては2018年)
30・リコー PFU GMW571 fi-7300NX
¥126,541 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CCD
原稿枚数:80枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:
自動色判別:カラー・モノクロのみ
接続:USB・Wi-Fi・LAN
収納サイズ:幅300x高さ170x奥行202mm
fi-7300NXも、PFUの製品です。
以前販売があった fi-7180の下位機、あるいは、fi-7160の後継機となります。
スキャン速度は、上表の通りです。
600dpiの取り込み速度は遅めです。
原稿分離の性能・重送検知機能は、重送検知こそ搭載です。
異常音を検知して、ホチキスの取り忘れを検知する仕組みも、斜行の自動修正機能もあります。
ただ、画像監視機能は不採用で、長さ(原稿検知センサー)で検知する仕組みなので、新機種のほうが高度でしょう。
給紙可能枚数も、80枚(80g/m2紙)と(このクラスでは)多くないです。
原稿自動判別機能は、白黒・カラーのみ判別可能です。
2018年に発売されたものですが、読み取り性能は fi-7160と同等なのでそれの改良機と言えます。
搭載されるセンサーは、ただ、CCDタイプのセンサーを使っています。
据え置き型の(フラットベッド)スキャナの場合、CCDセンサーは、本などの凹凸のある厚物が得意です。
そのため、CCDはCISよりも「高級機」という位置づけです。
しかし、ドキュメントスキャナーの場合は、薄っぺらい原稿を差すだけなので、CCDのメリット性は少ないと言われています。そのため、PFUのScanSnapを含めて最新型のドキュメントスキャナは、全てCISを採用します。
ただし、カラー原稿の場合はCCDが優位です。
というのも、CISは読み取り時の反射光の影響を受けることがあるからです。
昔のScanSnapはCCDタイプだったこともあり、カラーをきれいに取り込みたい古くからのユーザーは、その点でこの機種を選ぶこともあります。
画像処理技術は、新機種同様の構成です。
ドライバーは、こちらもTwainとISISに対応します。
液晶パネルも未付属です。
ネットワーク機能は、USB接続ほか、有線・無線LANを備えることで、ネットワーク機能の部分が強化されています。
その部分を活かすため、かなり大きめの4.7インチのタッチパネルを装備します。
そのほかICカードによる、セキュアな認証に対応するほか、用紙分離をしない手差しモードを備える点が特長です。
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以上、PFUのfi-7300NXの紹介でした。
自炊用としては「カラーに強いCCD採用」という一点のみでオススメできる機種です。
その他の部分はさほど強調するべき点はないです。例えば、コミックの表紙や挿絵だけカラーの場合などは、あえて、この部分を重要視せずとも良いでしょう。
法人向けとしても、わりと特殊な仕様の製品です。買われる場合は、しっかり(方針としての)PDFを通して導入するべきものです。
【2023年発売】
Windows 7〜11
31・リコー PFU GMW572 FI-N7100E
¥186,875 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:
自動色判別:カラー・黒・グレー
接続:USB・Wi-Fi・LAN
収納サイズ:幅300x高さ172x奥行232mm
FI-N7100Eは、PFUの若干特殊な業務用です。
こちらは、業務用の「ネットワークスキャナー」というジャンルの製品です。
性能部分では、本機の場合「本格的スクリーン」と言って良いだろう、8.4インチ XGA解像度のタッチパネルを装備します。
画像確認もできるので、ほぼ「スタンドアロン」で読み取りできます。
本機自体にメモリーはないのですが、他のWi-Fi機と同じで、指定したPCほかのドライブへの保存、Eメール・FAX・印刷などが選択できます。
スキャン速度は、上表の通りです。
値段は高い製品ですが、読み取り速度については、値段からすると重視していない製品です。
搭載されるセンサーも、一般的なCISセンサーとなります。
原稿分離の性能や、重送検知機能は、超音波重送検知機能を含めて、下位シリーズと同じです。
給紙可能枚数も、50枚(80g/m2紙)までです。
原稿自動判別機能は、白黒・カラー・グレースケールの判別が可能です。
判別の際の感度も設定できるため、定型書類を処理することの多い業務用には良いでしょう。
画像処理技術は、一方、割と面白い部分もあります。
白黒2値化について、感度調整のほか、背面が白になるような背景処理の閾値が設定できます。
このほか、二値については読み取り時の線の太さ、カスレ補正、ノイズ除去、なども搭載スクリーンで設定ができるため、この部分は、かなり便利です。
さらに、汚れによるスキャン中の縦筋の軽減機能もあるので、二値読み取りについては、一般的な自炊用としてもニーズがある方がいるでしょう。
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以上、PFUのFI-N7100Eの紹介でした。
基本的に無料提供されるSDKを使って、企業での特定業務にあわせてカスタマイズして利用する製品です。
ただ、白黒2値の補正・設定面でかなり性能がよさそうです。
そのため、個人的には、裏移りがあるような、相当状態の悪い昔の「論文コピー」などを読み取るのに、何かしら使えないか(一瞬)考えました。
もちろん、読み取り速度の遅さはネックとなるので、こうした技術が下位機種に降りてくることを、願いたいと思います。
2-3・エプソンのスキャナ〈業務用〉
つづいて、エプソンの業務用ドキュメントスキャナーの紹介です。
Windows XP〜11 Mac 10.6〜15
【下位機】
【2021年発売】DS-780N後継機
32・EPSON DS-790WN
¥79,597 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
【上位機】
【2024年発売】
33・EPSON DS-900WN
¥168,667 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:50枚まで
重送検知:超音波式
原稿保護:ホチキス/ガラス汚れ検知
自動色判別:カラー/黒・カラー/グレー
接続:USB・Wi-Fi
収納サイズ:幅296x高さ176x奥行169mm
EPSON DS-790WN は、エプソンのドキュメントスキャナです。
業務用グレードの「エントリークラス」といえる製品ですが、個人向けでも本の自炊ユーザーの上位モデルとも言えそうです。
24年に同じ筐体で、搬送速度が強化されたDS-900WNがでました。
発売時期の差で、速度以外、UI(パネル)デザインも新しいです。また、同社の業務用プリンタではお馴染みのEpson Open Platform対応で、同社の連携可能なソフトウェアのUIを出すことが可能になりました。
あとは、速度が速い関係もあり、用紙混在でスキャンする際の補助板が付属するようになったのが下位機との違いです。
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結論的にいえば、法人向けではあるので、速度が欲しい場合だけそちらを選べばOKです。
あとは、同じなので、同時にみていきます。
スキャン速度は、上位機種と下位機種では異なります。
下位機の場合、上表のように値段相応に速いです。
300dpiは、先ほどみたブラザーの新機種には負けますが、十分に高速です。
600dpiも、同様です。
白黒は、400dpiの設定ができるので、20枚/40面前後は(理論上)いくので、OCR処理をする場合も大きな問題にはならないでしょう。
上位機は、さらに高速です。
600dpi時の速度は、未開示だったのでメーカーに確認しました。下位機でも、300dpiに対して3.2倍ほどゆっくりだったのですが、同じ割合のようです。
原稿分離の性能や重送検知機能は、もちろん搭載です。
前半でみた、同社の入門機と同じで、「原稿保護機能」「ガラス汚れ検知」が搭載です。
既にみたように、PFUの業務用には、より強力な原稿保護機能がありますが、「ガラス汚れ検知」の部分は引き続き本機の売りでしょう。
本の自炊にはこの部分がかなり重要です。
給紙可能枚数は、100枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。
下位機種と同様ですが、十分です。
原稿自動判別機能は、一方、カラー・グレー・モノクロの自動判別にも対応します。
下位機種同様に、2種の自動判別にもできますので、利便性は高いです。
搭載されるセンサーは、本機も、CISセンサーです。
ドライバーは、TwainとiSISに対応になります。
Windows用ほか、Mac用のドライバーもあります。
画像処理技術は、前半でみた、下位機と同じです(Epson Scan 2)。
上位機だけに装備する技術はないですが、エプソンの能力は引き続き高いです。
Mac用でも、一部、(マルチドロップアウトカラーとマルチ色強調)を除けば、機能制限もほぼないので、問題ありません。
なお、ドロップアウトカラーと色強調はMacでも対応できます。
あとは、ユーティリティソフト(Document Capture)の違いに起因する部分が異なるだけです。下位機で書いたように、個人用で使える機能はほぼみられないため、問題ないと言って良いです。
ネットワーク機能は、本機は、Wi-Fi・有線LAN接続に対応します。
その上で、4.3型のタッチパネルを装備します。
ScanSnapと同じサイズで、この部分で「並び立つ」製品と言えるでしょう。
クラウド連携は、本機も充実します。
大きな液晶画面を活かして、PCを介在させずに、クラウドやサーバーなどへのアップロードが可能です。
エプソンは、従来、この部分が弱かったのですが、改善しています。
クラウドへの直接アップロードは、DropBox Google Drive OneDrive Evernoteなど主要サービスに対応します。
基本的な仕組みは、PFUと同じです。
Epson Coneectというエプソンのクラウドサービスに一括アップロードし、そちらの連携設定で 飛ばす仕組みです。PCレスでアップロードまで処理できます。
おなじく、Epson Coneect経由で、スキャンデータのメール転送も可能です。
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以上、エプソンの DS-790WN などの紹介でした。
家庭用(自炊)に使うには、下位機種と比べて速度部分のメリット性に止まるため、速度が不要ならば、すこしコスパは低めでしょう。
ただ、高いクラウド対応力を持つ点で、業務用(仕事用)としては高度です。
ScanSnap iX1600と比較する場合、速度ほか、重送検知・用紙保護・ガラス汚れ検知などのハード面、汎用ドライバーの採用、画像処理機能などソフト面ともに、本機の方が優秀です。
ただ、ScanSnapと比べると、業務用サービスに向けた特別な個性はあまりないとも言えます。
この部分を含めて、最終的な「おすすめ」は記事の最後で改めて考えたいと思います。
【2019年発売】
Windows XP〜11 Mac 10.6〜15
【上位機種】
34・EPSON スキャナー DS-970
¥136,800 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
【下位機種】
35・EPSON スキャナー DS-870
¥101,418 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー:CIS
原稿枚数:100枚まで
重送検知:超音波
原稿保護:ホチキス/ガラス汚れ検知
自動色判別:カラー・モノクロのみ
接続:USB
収納サイズ:幅296x高さ217x奥行212mm
DS-870とDS-970は、エプソンの業務用の高生産・高耐久モデルです。
1つ上の機種と違って、(ローラーなどの消耗品を除く)筐体自体の高耐久性(100万枚)を謳う機種です。下位機は、1日あたりの最大取り込み枚数(1.1万枚)はありますが、筐体の堅牢性については、説明がないといえます。
その部分で言えば、「業務用」といえる製品ですが、家庭用の「ちょっと速い機種」として、人気が出そうです。
スキャン速度は、下位機種と上位機種で異なります。
上位機種は、300dpiで取り込む場合は、速度的にPFUの上位機に匹敵しており「最高水準」です。。
クオリティを重視して600dpiで取り込む場合、エプソンは業務用も実測値を出しません。
ただ、ラインごとの読み取り速度の数値から換算すると、上記のような速度です。ただ、転送・処理時間を含めると、数値は前後するでしょうが、実用性はあります。
OCRの利用に足る400dpiも設定できるため、その部分でも問題ないです。
下位機種は、数字は少し落ちますが、それでも、他社機と比べても十分に優秀です。
ただ、キヤノンの最上位機とだいたい同水準ですので、この部分だけで言えば、価格は少し高めではあります。
原稿分離の性能や重送検知機能は、搭載です。
もちろん、同社の下位機種でみられた、ホチキスの取り忘れを検知する「原稿保護機能」と「ガラス汚れ検知機能」も搭載です。
給紙可能枚数は、100枚(80g/m2紙)まで給紙可能です。
かなり多めですから、利用は便利でしょう。
原稿自動判別機能は、注意が必要です。
下位機種の場合と異なり、本機は、カラー・モノクロのみの自動判別機能だからです。
搭載されるセンサーは、CISセンサーです。
画像処理技術は、エプソンの家庭用下位機種と同じ水準です。
とはいえ、先述のように、「文字くっきり機能」など、使い勝手は、キャノンと共に業界トップ水準であり、問題を感じません。
ドライバーは、TwainとiSISに対応になります。
ネットワーク機能は、この機種の弱い部分で、Wi-Fi機能が省略されています。
液晶画面が付きますが、これは、設定用に利用するだけのものです。
EPSON DSBXNW1
¥(16,857) Amazon.co.jp (5/14執筆時)
正確には、エプソンの場合、別売のネットワークユニットで、社内LANにつなげることは可能です。
なお、この機種も長尺原稿が取り扱えます。
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以上、エプソンのDS-870とDS-970の紹介でした。
仕事用・図書館用などをふくめて、資料の取り込みにおいて、「速度のある上位機に買い替えたい!」と思っている上級者には、上位機種は良い選択肢でしょう。
とくに、オフィス業務ではないならば、Wi-Fiを経由させたネットワーク性能はいらないでしょうし、1つ上の機種より、このシリーズのほうが候補になります。
問題は価格です。しかし、予算程度の効果は期待できるので買って損はないと思います。
次回につづく!
ドキュメントスキャナのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、ドキュメントスキャナの比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ続きます。
3・A4ドキュメントスキャナの比較 (3)
3-1:キヤノン 〈業務用〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
速度(仕事時) ★★★★★
速度(自炊時) ★★★★★
画質調整 ★★★★★
重送のしにくさ ★★★★★
色の自動判別 ★★★★★
クラウド対応 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く、3回目記事(こちら)では、最後に残してしまった、キヤノンの業務用を確認します。
その上で、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
ひきつづき、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら