1回目記事からの続きです→こちら
2-1・ライオン事務機の裁断機
2回目記事のトップバッターは、日本のライオン事務機の裁断機です。
中堅の事務機器メーカーですが、裁断機も少数ですが、展開があります。
1・裁断機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:コクヨ〈日本〉
1-3:PLUS〈日本〉
1-4:Durodex〈日本〉
1-5:マイツ〈日本〉
1-6:ダイシン商事ほか〈海外〉
2・裁断機の比較 (2)
2-1:ライオン事務機〈日本〉
2-2:ナカバヤシ〈日本〉
2-2:他の企業〈海外〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)に書いた選び方の基本に沿いながら、各社の製品を比較していきます。
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今回も、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチな部分を青字で記していきます。
26・ライオン事務器 A3断裁機 PC-A3PK
¥112,400 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数:180枚(360頁)
対応用紙: A3長辺
サイズ: W595×D526×H168mm
重さ:19kg
PC-A3PK は、ライオン事務器が販売する「断裁機」です。
同社は、裁断機を伝統的にそのように読んでいます。
裁断方式は、直刃式裁断機(手動)です。
ハンドルが独特ですが、刃に対して垂直なので問題なく切れます。
裁断枚数は、最大180枚(約360頁)です。
業務用としてみれば、少なくないですが、多くもないレベルです。
裁断できるサイズは、A3長辺サイズ(430mm)です。
PC-A3PH PK用替刃
¥25,108 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
PC-A3PH PH-PK用受け木 20938
¥1,622 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
使用されている刃は、本機もボトル固定式のブレード型です。
しっかりした刃ですが、価格はすこし高めです。
なお、ハイス鋼で他社と同じ形状(穴3つ)ですが、A3用ですので、A4向けとは互換しないです。
刃の耐用枚数は、非開示です。
ただ、研ぎ直しは可能です。
メーカーは「2000枚ごとに研磨」するようにとの指示です。
受木の耐用枚数は、300枚ごとに受木の面を替えて寿命は1200カットほどです。
固定方式は、プラスやマイツと同じ、安全ロック式です。
裁断精度は、Durotexや、マイツなどの直刃式と同等と言えます。
カットラインは、こちらも、赤色LEDランプで表示されます。
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以上、ライオン事務器のPC-A3PKの紹介でした。
A3長辺タイプを切断できる機種ではわりと安めかと思います。
刃の値段は少し高めに思えますが、このA3の裁断がマストの方は、選択肢にできるでしょう。
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このほか、ライオン事務機からは、次のような裁断機の販売があります。
27・ライオン事務器 断裁機 PC-B4PN
¥118,400 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数:180枚(360頁)
対応用紙: B4長辺
サイズ: W475×D580×H160mm
重さ:14.6kg
28・ライオン事務器 断裁機 PC-B4PN
¥118,400 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数:180枚(360頁)
対応用紙: B4長辺
サイズ: W475×D580×H160mm
重さ:14.6kg
先ほどの機種の姉妹機で、B4長辺・A4長辺対応の下位モデルがあります。
このサイズだと、横向きの普通のハンドルになります。
裁断枚数は同じで、LEDカットラインも搭載します。ただ、特にA4長辺用は、他社機より割高感があります。
29・ライオン事務器 B4 断裁機 HP-A3
¥194,500 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数:350枚(700頁)
対応用紙: A3長辺
サイズ: W695×D522×H329mm
重さ:31kg
30・ライオン事務器 A3 断裁機 HP-B4
¥150,000 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数:320枚(640頁)
対応用紙: B4長辺
サイズ: W600×D460×H333mm
重さ:23kg
HP-A3とHP-B4は、ライオン事務機の強力タイプの裁断機です。
高級ですが、手動製品だと、1度に300枚以上裁断できる希少なタイプです。
裁断方式は、本機も、直刃式裁断機(手動)です。
裁断サイズは、A3長辺サイズとB4長辺サイズが選べます。
裁断枚数は、A3は最大350枚(約700頁)です。
B4は最大320枚(約640頁)です。
既に見た「定番」の大型細断機のような輸入品だとこの枚数以上の製品があります。
ただ、国産の什器メーカー製と限定する場合、プレゼンスはあるでしょう。
HP-A3 PK用替刃
¥33,200 楽天市場 (5/19執筆時)
HP-B4 PK用替刃
¥26,200 楽天市場 (5/19執筆時)
HP-A3 PK用受木
¥2,600
HP-B4 PK用受木
¥2,200
使用されている刃は、ボルトによる交換式です。
替え刃も、「業務用価格」です。
刃の耐用枚数は、非開示です。
ただ、本機もメーカーが2000枚で「研磨」してくれとの記載で、研ぎ直しに公式対応です。
受木の耐用枚数は、300枚ごとに受木の面を替えて寿命は1200カットほどです。
固定方式は、ハンドルロックレバーと、紙押さえハンドルの2重式です。
他社同様に、強力タイプは、、2カ所固定するのは普通です。
そのほか、本機もLEDによるカットライン表示が可能です。
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以上、ライオン事務機のHP-A3の紹介でした。
しっかりした筐体です。刃を研磨しつつ、また、本体も修理しながら、長年使っていくタイプの製品といえます。
電導も手に入りそうな価格で高いですが、業務用としては、耐用性重視ならば候補になるでしょう。
2-2・ナカバヤシの裁断機
つづいて、日本のナカバヤシの裁断機です。
同社の日本の事務機器メーカーで、裁断機を輸入して販売しています。
【在庫限り】
31・ナカバヤシ 大型裁断機 A4 NSD-OA4W
¥24,206 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数: 400枚(800頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W535×D400×H190mm
重さ:14kg
NSD-OA4W は、ナカバヤシが販売する大型裁断機です。
既に見たダイシン商事などの製品と機構が似ていますが、全体の作りはしっかりしているといえます。
裁断方式は、直刃式裁断機(手動)です。
裁断枚数は、最大400枚(約800頁)です。
裁断サイズはは、最大でA3短辺(A4長辺)サイズです。
ダイシン商事などの製品と変わりません。
替刃 NSD-OA4-H 【消耗品】
¥4,769 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
受木 NSD-OA4-U【消耗品】
¥2,012 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
使用されている刃は、スチール製のこちらです。
同社の場合、他製品と孔の位置が異なるため、これらを購入する必要があります。
刃の耐用枚数は、1000回とされます。
形状的に研ぎ直しはできるでしょう。ただ、消耗品は安めなので、買換の際の負担は少なめです。
刃の交換は、ただ、PLUS機と比べると、面倒です。
固定方式は、他社の400枚クラスと同じで、2段構えです。
ダイヤル上の安全ハンドルを回して、紙を支える「ひと手間必要」な方式です。
切断精度は、200枚クラスに比べるとやはりイマイチです。
水平な切断面への期待値は、中国輸入の他製品と同じで期待できないです。
とくに、しばらく使って刃が鈍ってきた時はそのように言えます。
カットラインは、LEDによる表示に非対応です。
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以上、ナカバヤシのNSD-OA4W の紹介でした。
同じ中国生産の400枚クラスと比べると、機構はあるていど「しっかり」させている印象です。その上で、日本の事務機メーカーのサポートが受けられる強みはあるでしょう。
ただ、他社機と同じで、200枚クラスでも十分な作業に使う場合、あえてこのクラスを選ぶ意味はないです。切断のクオリティは下がりますし、固定時の二度手間もありますから。
2-2・その他の企業の裁断機
最後に、ここまで見た以外の企業の製品を、まとめて見ていきます。
【A4】
32・ビューティーライフ 裁断機
¥3,190 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 12枚(24頁)
対応用紙: A4
サイズ:310×305×350m
重さ:1.9kg
【A3】
33・ILife_mart ペーパーカッター
¥4,380 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 12枚(24頁)
対応用紙: A4
サイズ;642×38m×46mm
重さ:3.6kg
ビューティーライフは、ノーブランドの時計ケースなどを売っている上海の会社です。
同じ形状の製品はネットでは多く、life_mart YZSほか、いろいろな名前で出ています。
裁断方式は、冒頭示した区分では、押し切り式の鉈(アックス型)裁断機です。
3000円以下の製品は、どれもこの方式です。
歯がむき出しで、安全性が課題になる一方、切断時のカットラインの視認性は良い方式です。
裁断枚数は、最大12枚(約24頁)です。
鉈式として平均的です。
言うまでもなく、本の自炊には向かないでしょう。
裁断できるサイズは、2機種でことなります。
A3長辺対応の製品は、各社に較べても値頃であり、格安機として存在感があると言えます。
裁断機の刃の耐用枚数は、非開示です。
交換もできません。
裁断精度は、少なくとも、刃が新しいうちは良いです。
鉈式は、枚数は切れませんが、安くても切れ味は良いので。。
裁断できる枚数は、最大15枚(約30頁)です。
安全面では、ガードがなく、刃が完全に露出するタイプになります。
この部分では、既に見た、コクヨの鉈式には及びません。
ただ、値段面で言えば、仕方のない部分です。
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以上、ビューティーライフなどの裁断機のでした。
冒頭の「選び方の基本」に書いたように、鉈式は、用紙や本の切断には不向きです。
むしろ、カットラインがみえることで、ポップ作成や写真の切り貼りなどに、カッター代わりに使いたい場合に選択肢になります。
そうした機種としては安いのでたまに使いたいだけならば、良いでしょう。ただ、そうでもない場合は安全性・耐久性の面で多少注意も必要です。
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【A4】
34・オープン工業 スチール製裁断機 SA-204
¥11,998 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 15枚(30頁)
対応用紙: A4
サイズ:A4 W300×D520×H85mm
重さ:2.9kg
【B4】
35・オープン工業 スチール製裁断機 SA-203
¥12,518 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 15枚(30頁)
対応用紙: B4
サイズ;B4 W350×D598×H90mm
重さ:4.6kg
【A3】
36・オープン工業 スチール製裁断機 SA-202
¥16,095 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 15枚(30頁)
対応用紙: A3
サイズ;A3 W380×D655×H90mm
重さ:5.5kg
このほか、京都の文具メーカーのオープン工業も鉈(アックス型)裁断機の製品を出しています。
価格は、高めになります。
ただ、刃の形状に工夫が施されるほか、本体が、スチール製でしっかりとした重量感もあります。
直刃モデルは「安全面」が特に重要になるため、しっかりした重量感は重要です。
このタイプを探している場合は選択肢になるでしょう。ただ、安全装備の部分では、1回目記事でみたコクヨ機が上回るでしょう。
【A3】
37・NEWTRY A3裁断機 868-A3
¥74,910 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
【A3】
38・NEWTRY A3裁断機 MQ-180
¥44,910 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 400枚(800頁)
対応用紙: A3長辺
サイズ: W710×D525×H360mm
重さ:36kg/18kg
868-A3 は、NEWTRY(杭州長城電子科技)の出す裁断機です。
業務用を含めた金属機械を世界で売っている会社です。
MQ-180はその下位機で、台座の剛性に差があり重量が少し軽めです。
裁断方式は、直刃式裁断機(手動)です。
裁断できる枚数は、最大400枚(約800頁)です。
裁断できるサイズは、A3長辺サイズ(440mm)までです。
直刃式裁断機で、A3長辺対応の機種は、他社だとこの値段では手に入らないでしょう。
固定方式は、ハンドル式です。
2段構えの安全装備は、400枚クラスだとどれもそうです。
利用時に手間には鳴りますが、安全にはかえられません。
NEWTRY 裁断機 868-A3用替え刃 490mm
¥4,480 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
使用されている刃は、こちらです。
互換品を買う場合、7つ穴のものが必要です。
ただ、最近替え刃のAmazonの販売が見られないので、継続的に手に入るかは不明です。
Q-180は、対応する刃自体不明です。
受木は、868-A3を含めて見あたらないので、どこかしらのメーカーのA3を流用することになるかと思います。
刃の耐用枚数は、示されません。
カットラインは、LEDなどでの表示に対応しません。
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以上、NEWTRYの868-A3の紹介でした。
A3の大量切断タイプは、需要としてレアなので、(安く買いたいならば)グローバルな製品になるでしょう。
ただ、先述の交換刃の部分ほか、保守・保証については、ある程度自己責任になる部分は大きめです。
【A3長辺まで】
39・内田洋行 SC-20N 1-113-1020 370DX
¥(182,600) 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数: 最大330枚(660頁)
対応用紙:A3長辺
サイズ: W520×D700mm(台)
重さ:31kg
【B4長辺まで】
40・内田洋行 SC-11N 1-113-1011 330DX
¥154,317 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数: 最大330枚(660頁)
対応用紙:B4長辺
サイズ: W600×D600mm(台)
重さ:23kg
SC-20Nは、日本の内田洋行が販売する、業務用裁断機です。
内田洋行は、BtoBが基本ですので、ネットでは少し高めです。
裁断でイズは、2機種でことなります。
SC-20NがA3長辺サイズ、SC-11Nが B4長辺サイズです。
裁断できる枚数は、最大330枚(約660頁)です。
同じ企業向け製品をだすマイツの製品と比べ得ると、多少及ばないです。
固定方法は、各社の400枚切りクラスと同じです。
つまり、安全装置が二重(レバー+ハンドル固定)で、操作は一手間余計に必要です。
もちろん、その分安全なので、業務用としては「あり」です。
【消耗品】
・カッター替刃 SC-20 1-113-0406
¥33,000 楽天市場 (5/19執筆時)
・カッター刃受 SC-20 1-113-0414
¥(1,540) 楽天市場 (5/19執筆時)
・カッター替刃 SC-11 1-113-0401
¥26,400 楽天市場 (5/19執筆時)
・カッター刃受 SC-11 1-113-0421
¥(1,430) 楽天市場 (5/19執筆時)
使用されている刃は、本機もボルトによる交換式となります。
価格は、マイツを基準とするならば、それなりに「安め」です。
刃の耐用枚数は、ただ、特段示されていません。
「切れ味が悪くなったら」ということです。ただ、研ぎ直しは可能でしょう。
受木の耐用枚数も、同様に示されません。
メンテは、本機の場合も「定期的な注油」が必要です。
マイツで書いたように、業務用だとこのような仕様の場合が普通です。
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以上、内田洋行のSC-20Nの紹介でした。
個人用には、メンテ性も含めて、マイツ同様にしきいは高いでしょう。
法人向けで、裁断枚数がこれほどで足りる場合は、保守部品の価格を含めて、マイツとの競争力はあると言えます。
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【A3長辺まで】
41・内田洋行 SC-30 1-113-0300
¥(213,950) 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数: 最大550枚(1100頁)
対応用紙:A3長辺
サイズ: W500×D605mm(台)
重さ:38kg
一方、手動裁断機で「最大切断枚数」となるのは、内田洋行のSC-30型です。
値段が高いため、かなり特殊なニーズでしょう。
ただ、電動でこのサイズを切れるのは常識的な値段では存在しないため、ニッチなニーズはありそうです。
今回の結論
本格的な裁断機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、裁断機の比較でした。
最後に、いつものように、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種をあげておきます。
第1に、本の自炊・仕事双方において、もっともスタンダードなモデルと言えるのは、
4・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN
¥45,400 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★★★★
消耗品費 ★★★★☆
安全性 ★★★★★★
軽量性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
PLUSのPK-513LN がよいでしょう。
裁断枚数は、 160枚です。
仕事用としては、これほどあれば普通問題ないです。
本の裁断の場合、もうすこしあっても良いのですが、快適性においてこれでも「必要十分」と言えます。
ある程度のサイズの本(400ページ強くらい)ならば、写真のように一度2分させてから切れば、問題ないですので。
替刃 26-301 PK-513LNH 【消耗品】
¥10,851 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
受木 26-302 PK-513LNU 【消耗品】
¥797 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
安全性は、本機を選んだ最大の理由です。
裁断機を利用する上で、最も面倒で嫌な「刃の交換」において、「面倒ではない」といえるのは、本機しかないです。
ドライバーとレンチで部品を外さずとも取付可能で、しかも、刃も触らずに交換できるので、たいへん安全です。
消耗品費も、刃を含めて、十分安いです。
純正の研ぎ直しサービスがなく、研ぎ直し前提の構造ではないです。
ただ、こと初心者には、その部分で「悩まなず、買い直す」方向性のが良いかと思います。
実際(研ぎ直せる)Durotex機の研ぎ直しサービスを利用するのも、本機で、新品の刃を買い直すのも、費用は変わらないので。
なお、自炊をされる方向けに、本の裁断について補足しておけば、「カッター」・「定規」「カッターマット」という「文具」も本を「ばらす」のには必要です。
忘れないようにしましょう。
・オルファ カッターリミテッドNL LTD-08
¥711 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
・タジマ カッターガイド スリム300
¥955 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
¥786 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
個人的には、これらの3点セットを愛用しています。
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19・マイツ 強力裁断機 MC-300
¥63,068 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数:150枚(300頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W450×D405×H510mm
重さ:15kg
一方、仕事用・オフィス用に考える場合、マイツのMC-300も候補にできます。
先述のように、同社は本体も国内生産であり、裁断機の専門メーカーでもあるため、全般的な信頼性は高いです。
MC-300用替刃セット 刃1本受木5本付き
¥25,322 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
使用されている刃は、少し高めです。
また、簡単に交換できない方式ですが、ハイス鋼で、研ぎ直しを前提とする刃なので、近所に、包丁などの研ぎ直しサービスをしてくれるお店がある場合、逆に安めです。
裁断精度も、固定部分が、かなりしっかりした仕様です。
マグネット式の他機よりも、寸法がズレにくいでしょう。しっかり、赤色LEDランプでのカットライン表示にも対応できます。
また、刃の切れ味も(簡単替え刃より)落ちにくいとも言えます。
第2に、本の自炊専用で考えている方で、処理量が多そうな方に特におすすめできる上級機は、
7・Durodex 自炊裁断機 200DX
¥42,436 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
8・Durodex 自炊裁断機 200DXW
¥42,436 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 最大200枚(400頁)
対応用紙:A4長辺
サイズ: W405×D402×H145mm
重さ:9.8kg
キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★★★★★
消耗品費 ★★★★★
安全性 ★★★★☆
軽量性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★★
Durodex 200DXが良いでしょう。
裁断枚数は、最大200枚(約400ページ)です。
プラス機に比べて40枚(80ページ)多いです。
先述のように、350〜400ページの本は割と多く、「あと少しで一度に切れたのに」という悲しい思いをしなくて済む点がまず評価できます。
利便性では、収納に配慮があります。
ここも、家庭用として良い部分でしょう。
【消耗品】
・スタックカッター替刃
¥13,200 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
・スタックカッター刃受け
¥1,800 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
使用されている刃も、かなりの枚数を切る場合、本機の仕様のほうが良いと思います。
昔からあるタイプのハイス鋼の刃で、プラスの簡単替え刃と違って、研ぎ直しを前提とした設計です。
自分で研石で処理できる方ほか、近所に研ぎ師さんや、研ぎ直しサービスをやっているホームセンターなどがあれば、受け付けて貰えるでしょう。
一方、袋送料込みの研ぎ直しサービスも、同社では展開します。
ただ、往路分の送料込みで考えると、プラスの「簡単替え刃」の新品と費用が変わらないので、ここだけ目的に本機を選ぶのは、あまりオススメしません。
実際、このタイプの他社機と同じで、刃の取り外しも面倒なので。
裁断精度は、使い込んでからでも切れ味は、良い印象です。
研ぎ師の腕にもよるでしょうが、ここで簡単替え刃に負けることはないです。
カットラインのLED表示にも、しっかり対応します。
第3に、大量の書類を、一度に処理することを考えている場合には、
28・ナカバヤシ 大型裁断機 A4 NSD-OA4W
¥36,732 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
28・ナカバヤシ 大型裁断機 A4 NSD-OA4W
¥24,206 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数: 400枚(800頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W535×D400×H190mm
重さ:14kg
キレ味 ★★★★☆
作業効率 ★★★★★★
消耗品費 ★★★★★
安全性 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
総合評価 ★★★★★
400枚切れるタイプの裁断機は結構な数があります。
最大枚数は、 400枚(800頁)です。
ロックが2箇所なので、利用時の準備は一手間必要です。
この枚数が処理できる他社機と、ここはほぼ変わりません。
その部分で言えば、プラス機で書いたように、本なら裁断機で最初から半分に割って、書類ならば、半分に分けて、「2回処理」した方が個人的には良いかと思います。
(あまり理由は思いつかないのですが)どうしても200枚クラスだと支障があるという方は、本機が良いかと思います。
切断精度などは、本機も中国に原型機があるタイプなので、変わりません。
一度に多くの枚数を切れる仕様の部分もありますが、このタイプは「なまくら」化する時期は早いです。
しかし、文具大手のナカバヤシが扱い部分で、保証・サービス面の安心感がありますので。
替刃 NSD-OA4-H 【消耗品】
¥4,769 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
受木 NSD-OA4-U【消耗品】
¥2,012 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
刃の耐用枚数は、基準が示されません。
ただ、おそらく、1000カットは問題ないと思います。
研ぎ師にお願いして、研ぎ直しを利用しないとしても、消耗品価格も安めです。
第4に、オフィス用として、コンパクトで性能の良い裁断機を探している方は、
5・プラス コンパクト断裁機 PK-213
¥27,596 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 60枚(120頁)
対応用紙: A4
サイズ: W450×D190×H190mm
重さ:7kg
キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★★☆☆
消耗品費 ★★★★☆
安全性 ★★★★★★
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
プラスの「コンパクト断裁機」が良いでしょう。
サイズは、直刃式裁断機では、設置面積において最も優秀です。
写真では(ギロチンのような)鉈式(アックス式)の裁断機にみえますが、その部分は単なるレバーで、刃は、他タイプと同じで、中にあります。
レバーも、同社の特許となるパワーアシスト機構で、軽い力で落とせるので、使いやすさにおいても上位です。
裁断枚数は、最大60枚(約120頁)です。
本の自炊用とすると少ないですが、業務用・仕事用だと、これほどあれば十分という方は多いかと思います。
替刃 PK-213H 26-367【消耗品】
¥2,500 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
使用されている刃は、こちらも簡単替え刃です。
1000カット程度の耐用枚数ですが、本機の場合、切断枚数が少ないことを幸いし、替え刃が安いです。苦にはならないでしょう。
しっかり、カットラインを光で表示する機能がもありますし、便利に使えそうです。
安全性も、問題ないです。
子供でも使いやすいので、学校用などにも良さそうです。
第5に、さほどの枚数は切断しないが、切断面の正確さにこだわる方は、
【2018年発売】
【A4】
1・コクヨ 裁断機 PPC用紙10枚 DN-G103
¥16,100 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
【B4】
2・コクヨ 裁断機 PPC用紙10枚 DN-G102
¥17,087 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
【A3】
3・コクヨ 裁断機 PPC用紙10枚 DN-G101
¥19,691 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 10枚(20頁)
対応用紙: A4/B4/A4
サイズ: W281×D528×H185mm (A4)
重さ:3.1kg (A4)
キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★☆☆☆
消耗品費 ☆☆☆☆☆
安全性 ★★★☆☆
軽量性 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
コクヨが販売するDN-G103でしょう。
裁断方式は、押し切り式の鉈(アックス型)裁断機です。
このタイプは、一度に10枚ほどしか切れない一方、写真のように切断面がしっかり見えるため、正確さは期待できます。
安全面でも、同じタイプの他社機と違い安全ガードと安心ロックが付属し、二重の配慮があります。
POP作成や、写真のトリミングなどで、カッター代わりにしたい場合はこのタイプが良さそうです。
第6に、図書館や資料室などの法人業務用で、とにかく厚みがあるものを切りたい方には、
【A3長辺まで】
38・内田洋行 SC-30 1-113-0300
¥(213,950) 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数: 最大550枚(1100頁)
対応用紙:A3長辺
サイズ: W500×D605mm(台)
重さ:38kg
キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★★★★★★
消耗品費 ★★★★☆
安全性 ★★★★★
軽量性 ★★☆☆☆
総合評価 ★★★★★
内田洋行のSC-30型でしょう。
手動裁断機では「最大切断枚数」で、5cmまで一度に切れますので。
ただし、先述のように、業務用の大量細断対応機は、「定期の注油によるメンテ」がマストです。
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15・マイツ 強力裁断機 MC-4205
¥195,900 楽天市場 (5/19執筆時)
切断可能枚数: 400枚(800頁)
対応用紙: A3長辺
サイズ: W585×D730×H400mm
重さ:44kg
ただし、基本的に法人用の什器なので、値段は相当に高いです。
少し安めで考える場合は、マイツのMC-4205がおすすめです。
職場用だと、注油対応など、耐用面で「業務用」水準でないとまずいです。
こちらはそれに該当します。
先述のように、ナカバヤシ機ほか、400枚クラスの製品はだいぶ安い製品でもあります。
ただ、A3長辺対応ではないですし、本体部分の耐用面でも、差が付くでしょう。
マイツ 替刃セット 42MCE 刃1本受木5本付き
¥45,833 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
替え刃も、太めなので、やはり、研ぎ直しサービスが利用できるタイプです。
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16・マイツ 電動裁断機 A4長辺対応 CE-31DS
¥318,000 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
切断可能枚数: 最大230枚(460頁)
対応用紙:A4長辺
サイズ: W471×D708×H341mm
重さ:42kg
一方、A4対応でも構わず、裁断精度と、作業効率を高めたいという場合は、マイツの電動裁断機が選択肢です。
電動は、A3サイズだと、気軽な値段だとないですが、A4だとこの程度のお金を出せば購入できます。
裁断枚数は、230枚までです。
そう多くはないとは言えますが、利用する前段階の準備が楽です。
同じサイズの書類ならば、連続利用でサッと処理できるかと思います。
裁断精度も、荷重がフラットにかかるので、一般的に手動式より上です。
【消耗品】
・替刃セット
¥23,115 楽天市場 (5/19執筆時)
替え刃も常識的な値段です。
サイズは、 W471×D708×H341mmです。
さすがに奥行は70cmですが、高さ方面には圧迫感がないです。
企業ならば、問題なく空いたスペースに入るでしょう。
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以上、今回は裁断機の紹介でした。
なお、モノマニアには、自炊に関係する以下のような記事もあります。
1・ドキュメントスキャナーの比較記事
2・ブックスキャナーの比較記事
3・初級者用裁断機の性能比較記事
4・ディスクカッターの比較記事
5・日本語OCRソフトの比較記事
6・英語OCRソフトの比較記事
7・自炊に必要な機材の総まとめ記事 【結論】
よろしければ、これらの記事もよろしくお願いいたします。
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ではでは。