【今回レビューする内容】2022年 中級者用の高性能裁断機・電動裁断機の比較:A3対応の強力裁断機・ ダーレ Duprodex 200DXとプラス裁断機 PK-513Lとの比較
【比較する製品型番】ダーレ Dale パーソナル断裁機 STACK CUTTER Durodex 200DX, 200DXW PK-513LN 180DX 内田洋行 断裁機 SC-30 1-113-0300 SC-11N 1-113-1011 330DX SC-20N 1-113-1020 370DX マイツ MAITZ MC-4205 ライオン事務器 断裁機 PC-A3PH A3 PC-B4PN PC-A4PN NEWTRY 868-A3 MQ-180
今回のお題
本格的な「自炊」や法人業務におすすめな高性能裁断機はどれ?
どもAtlasです。
今回は、2022年11月現在、最新の裁断機の比較の2回目記事です。
1・裁断機の比較 (1)
切断枚数:最大400枚
サイズ:中型
操作:手動(直刃)
2・裁断機の比較 (2)
切断枚数:最大550枚
サイズ:中-大型
操作:自動/手動(直刃)
3・ディスクカッターの比較
切断枚数:最大50枚
サイズ:小型
操作:手動(丸刃)
前回の1回目記事【こちら】では、各社の小型機ほか、プラスの裁断機PK-513LNなど、3万円までの製品を見ました。
今回は、もう少し高い価格帯の製品を中心にみます。
例えば、Duprodex や、マイツの電動裁断機などになります。
自炊(本のPDF化)ほか、本格的な業務用に利用できる本裁断機の紹介です。
おもに「自炊上級者向け」「法人業務向け」に書きました。
なお、裁断機の「選び方の基本」は、1回目記事の冒頭(こちら)で書きました。
検索エンジンから直接いらしていただいた方は、1回目記事からお読みいただくと分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★★★★
消耗品費 ★★★★★
安全性 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各社の裁断機を機種ごと比較します。
そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種」を提案する形で記事を進めていきます。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
1・ダーレの裁断機の比較
はじめに、日本のDurodexの細断機です。
Durodex(高崎精器)は、世界的なドイツの(刃物系)事務機器メーカーのダーレの日本の代理店(販売店)です。
業務用として作られたものでしょうが、昔から自炊上級者にも人気があります。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチな部分を青字で記していきます。
24・ダーレ 自炊裁断機 Durodex 200DX
¥43,450 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
25・ダーレ 自炊裁断機 Durodex 200DXW
¥42,918 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大200枚(400頁)
対応用紙:A4長辺
サイズ: W405×D402×H145mm
重さ:9.8kg
Durodex 200DXは、 Durodex が出している裁断機(スタックカッター)です。
先述のように、ドイツの刃物の町ゾーリンゲンのダーレの日本の代理店です。
ただ、ダーレ自体はギロチン式(鉈式)しか出さないので、この製品は、高崎精器の自社工場で作られた日本製となります。
前半でも書いたように、自社で作っているのはDurodexのほかは、マイツ位ですし貴重です。
・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN
¥41,000 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
前回紹介した「初心者向けには最もおすすめ」といえるプラスのPK-513LNのスペックは、以上の通りです。
プラスのPK-513LNとDurodex 200DXとを比較する場合、Durodex 200DXは、切断可能枚数が最大200枚(400ページ)とわずかに多いです。
裁断できる枚数の差は、小さいようで大きな違いです。
というのも、日本で販売されている本は、400ページ前後のサイズが結構多いからです。
PK-513LNを使っていると、「あと少しでカッターで切らずに入るのに」と思ったことは、Atlasは何回もありました。
その点で言えば、Durodex 200DXは、事務用に紙を切る道具ではなく、本を切るための自炊専用裁断機として便利です。
裁断できるサイズも、A4長辺サイズ(302mm)と多少広いです。
【消耗品】
・スタックカッター替刃
¥13,200 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
・スタックカッター刃受け
¥1,800 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
使用されている刃は、Durodex 200DXの機種の最大の特長です。
こちらは、「日本刀の切れ味」というキャッチフレーズです。しかし実のところは、OEM製品であり、昔はプラスの裁断機でも使われていたものです。
プラス 替刃 26-301 PK-513LNH 【消耗品】
¥12,540 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
プラス 受木 26-302 PK-513LNU 【消耗品】
¥669 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
ただ、プラスの「現行製品」であるPK-513LNは、(素人でも危険なしに換えられる)「簡単替え刃」に代わりました。
これに較べると、Durodex 200DXは、刃に注意する必要があるぶん交換の手間はありますが、切れ味は、より鋭いと言って良いです。
切れ味も鈍りにくく、切断面の品質も良いです。
刃の耐用枚数は、一度に100枚切断したとする場合、2000カット程度です。
受木の耐用枚数は、300枚ごとに受木の面を替えた場合、寿命が1200カットです。
これらの点では、プラスのPK-513LNと差はありません。
刃の交換は、ややコツが要ります。
なぜなら、Durodex 200DXは、ドライバーや特殊レンチが必要だからです。
付属のレンチとビスで(刃にふれず)簡単に交換できるプラスの「簡単替え刃」と異なる部分です。
ただ、この困難さは、回避可能です。
というのも、Durodex 200DXの場合、同社が斡旋する「メンテナンスパック」が利用できるからです。
これは、研ぎ直しをメーカーが有料でやってくれるサービスです。元箱に裁断機ごといれて業者に送ると、刃を研ぎ直してくれます。
価格は、上記の通り(こちら)です。
依頼については、申込用紙(こちら)を記入の上、群馬県にある工場に宅急便で発送します。送る際の運賃は自己負担です。
返送料は無料(込み)で、総計で7,980円で済みます。刃の交換についても、15,120円でやってもらえます。
研ぎ直しの期間は1週間です。
研ぎに出せることを考えると、刃が使い捨てであるPK-513Lよりも維持コストは安いです。
Durodex 200DXは、アマゾンなどのネット店舗 でも買えます。
以前、メーカーに直接問い合わせたところ、「どこで購入した場合でもメンテナンスパックのサービスは受けられる」そうです。
なお、PLUSのPK-513Lの刃と、使っているブレードの種類・材質・形状とも同じ(互換)という回答も貰いました。
他にも、個人の自炊には嬉しい独自機能があります。
第1に、横置き保管に対応していることです。
受木を一旦外す必要こそがありますが、収納スペースが節約できる点は、スペースの節約ができるため個人ユーザーにはとても便利です。
さらに、作業中机が傷つかないように、机と接する面に保護パッドを採用していたり、細かいところにも自炊ユーザーへの配慮があります。
第2に、カットラインを赤色LEDランプで表示する機能の搭載です。
同等の機能はブラスにも付属しますが、こちらも便利な機能です。
1点だけ気になるところは重さです。
ダーレ機は9.8キロと軽量化し、「女性でも楽に持てる」と売り出しています。これはその通りです。
ただ、軽量化することによって切断時の安定性がそがれるのではないかという心配はあります。特に、表紙などの厚い本を押切りする時に、(比べれば)多少「浮きやすい」と言えます。
ただ、他の機能が優秀ですし、大きなマイナス材料ではないです。
26・Durodex 強力細断機 180DX
¥34,650 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大180枚(360頁)
対応用紙:A4長辺
サイズ: W400×D340×H145mm
重さ:9kg
なお、ダーレからは、Durodex 180DXという機種も発売されています。
違いは切断枚数であり、こちらはDurodex 200DX よりも少ない180枚です。
【消耗品】
・スタックカッター替刃
¥13,200 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
・スタックカッター刃受け
¥1,800 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
それ以外は、 ハイス鋼を使ったブレードを利用できる点、安価な替刃が入手できる点、メンテナンスパックが利用できる点など、性能としては、Durodex 200DXとほぼ同様と考えられます。
異なる点は、先ほど書いた切断枚数のほか、縦置きの時に受け木を保管するホルダーがつかない点と、机と接する面に保護パッドがない点のみです。
Durodex 200DXに比べて本体価格は安いため、あまり、厚い本を切断しない中級者にはおすすめできる機種でしょう。
2・業務用裁断機の比較
続いて、ダーレの製品以外の高級な業務用裁断機を見ていきます。
前半でみた、業界大手のマイツの裁断機ほか、什器メーカーとなる内田洋行やライオン事務機、そしてDurodexの業務用をまとめて見ていきます。
「手動裁断機」のほか、さほど高くない機種に限定しますが、「電動裁断機」も見比べるつもりです。
27・マイツ 強力裁断機 MC-4205
¥156,179 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 400枚(800頁)
対応用紙: A3長辺
サイズ: W585×D730×H400mm
重さ:44kg
MC-4205は、マイツのA3長辺に対応できる裁断機です。
裁断できる枚数は、最大400枚(約800頁)です。
同社のMC-4300が、在庫限りで生産完了なので、国内で市販されている手動の裁断機では、最も枚数が切れるだろうモデルです。
40mmの厚みまで対応可能です。
裁断できるサイズは、一方で、A3長辺サイズです。
回転ハンドルは、紙のサイズを調整するため、バックゲージをハンドルで0.5mm単位で調整可能です。
固定方式は、一方、枚数が多いモデルだけに、本機も、レバー(紙押機構)のほか、裁断刃のロックレバーがあります。
マイツ 替刃セット 42MCE 刃1本受木5本付き
¥41,800 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
使用されている刃は、本機もボルトによる交換式となります。
刃の耐用枚数は、本機も、100枚の原稿を切り続けたとして、2000-2500カット程度です。
受木の耐用枚数は、500枚ごとに受木の面を替えて寿命は2000カットほどとなります。
メンテは、一方、大量枚数を処理できる業務用については、ハンドル負荷がかかるので、「定期的な注油」の指示があります。
これは、この枚数が切れる業務用だと、だいたい同じです。
そのほか、安全面ではかなりの配慮があり、ハンドルロック機構のほか、前後に、電動裁断機のような安全カバーがあります。
マイツ 裁断機専用台 CT-01A
¥53,580 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
設置については、本機も専用台が用意されています。天板がなく、そのまま固定します。
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以上、マイツのMC-4205の紹介でした。
個人用としては完全に「他山の石」です。ただ、オフィス用としては、(高額な)A3対応の電動裁断機を入れるほどではない場合に、選択肢になるでしょう。
【A3長辺まで】
28・内田洋行 SC-20N 1-113-1020 370DX
¥182,600 楽天市場 (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大330枚(660頁)
対応用紙:A3長辺
サイズ: W520×D700mm(台)
重さ:31kg
【B4長辺まで】
29・内田洋行 SC-11N 1-113-1011 330DX
¥141,350 楽天市場 (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大330枚(660頁)
対応用紙:B4長辺
サイズ: W600×D600mm(台)
重さ:23kg
SC-20Nは、内田洋行が販売する、業務用裁断機です。
先ほどみたマイツのMC-4205は、市販もしますが、内田洋行は、BtoBが基本ですので、ネットでは少し高めです。
裁断できるサイズは、2機種でことなります。
SC-20NがA3長辺サイズ、SC-11Nが B4長辺サイズです。
裁断できる枚数は、最大330枚(約660頁)です。
単純に枚数だけで言えば、マイツ機に多少及ばないです。
また、ナカバヤシなどの400枚切りの場合と同じで、安全装置が二重(レバー+ハンドル固定)で、操作は一手間余計に必要です。
もちろん、その分安全なので、業務用としては「あり」です。
【消耗品】
・カッター替刃 SC-20 1-113-0406
¥33,000 楽天市場 (11/26執筆時)
・カッター刃受 SC-20 1-113-0414
¥1,540 楽天市場 (11/26執筆時)
・カッター替刃 SC-11 1-113-0401
¥26,400 楽天市場 (11/26執筆時)
・カッター刃受 SC-11 1-113-0421
¥1,375 楽天市場 (11/26執筆時)
使用されている刃は、本機もボルトによる交換式となります。
交換刃の価格は、マイツを基準とするならば、それなりに「安め」です。
刃の耐用枚数は、ただ、特段示されていません。
「切れ味が悪くなったら」ということです。
受木の耐用枚数も、同様です。
メンテは、本機の場合も「定期的な注油」が必要です。
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以上、内田洋行のSC-20Nの紹介でした。
個人用には、メンテ性も含めて、マイツ同様にしきいは高いでしょう。
法人向けで、裁断枚数がこれほどで足りる場合は、保守部品の価格を含めて、マイツとの競争力はあると言えます。
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【A3長辺まで】
30・内田洋行 SC-30 1-113-0300
¥213,950 楽天市場 (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大550枚(1100頁)
対応用紙:A3長辺
サイズ: W500×D605mm(台)
重さ:38kg
なお、手動裁断機で「最大切断枚数」となるのは、内田洋行のSC-30型です。
値段が高いため、かなり特殊なニーズでしょうが、電動でこのサイズを切れるのは常識的な値段では存在しないため、ニッチなニーズがありそうです。
31・マイツ 電動裁断機 A4長辺対応 CE-31DS
¥256,000 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大230枚(460頁)
対応用紙:A4長辺
サイズ: W471×D708×H341mm
重さ:42kg
CE-31DSは、マイツの電動裁断機です。
こちらは、紙をセットした後は、ボタン操作で裁断ができる電動裁断機です。
サイズは、大きそうなイメージです。
しかし、実際は、マイツの強力裁断機に比べても大きくかわらず、幅47×奥行き70.8×高さ34cmの設置スペースです。
マイツ 裁断機専用台 CT-01B
¥60,580 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
オフィス用ですが、家庭でも(それなりに無理をすれば)置けるかもしれません。
こちらの製品には専用台が販売されていますので、設置については、この台が置けるか?が1つの基準です。
裁断できる枚数は、23mm厚まで切れますので、最大230枚(460ページ)です。
裁断できるサイズは、A4までの対応です。なお、この厚みを切れる手動裁断機もありますが、電動は力が均等に入るため、綺麗に切断できます。
【消耗品】
・替刃セット
¥27,785 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
使用されている刃は、こちらも、通常ブレード採用のため、取り外せば複数回研磨に出すことが可能です。
裁断機の刃の耐用枚数は、メーカー公式には示されませんが、構造上2000カット相当はいけるでしょう。
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以上、マイツのCE-31DS の紹介でした。
このグレードは、基本的には「商用」といえます。高性能スキャナとセットで揃える「強者」も中にはいるでしょう。いずれにしても、電動の場合この程度が「最低価格」となります。
以前、仕事で指定業者に見積もりをとったことがあります。その時はほぼ定価でした。ネットは値引率が高いですね。
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32・マイツ 電動裁断機 A3対応 CE-43DS
¥356,300 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大230枚(460頁)
対応用紙:A3長辺
サイズ: W591×D708×H341mm
重さ:48kg
なお、同じタイプでA3に対応する機種はこちらです。
33・ライオン事務器 断裁機 PC-A3PH A3
¥77,789 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数:180枚(360頁)
対応用紙: A3長辺
サイズ: W595×D526×H185mm
重さ:19kg
PC-A3PHは、ライオン事務器が販売する「断裁機」です。
形状は、1回目記事で見たマイツの MC-300と同じ、縦方向にハンドルがあるタイプです。
ただ、こちらは、A3長辺対応ですので、それより大きめです。
裁断できる枚数は、最大180枚(約360頁)です。
業務用としてみれば、少なくないですが、多くもないレベルです。
裁断できるサイズは、A3長辺サイズ(430mm)です。
PC-A3PH用替刃
¥31,257 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
PC-A3PH用受け木 20938
¥1,914 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
使用されている刃は、本機もボトル固定式のブレード型です。
しっかりした刃ですが、価格はすこし高めです。
刃の耐用枚数は、示されません。
ただ、このタイプならば、100枚の原稿を切り続けたとして、2000-2500カット程度でしょう。
受木の耐用枚数は、も同様です。
固定方式は、プラスやマイツと同じ、安全ロック式です。
本機も、カットラインを示すLEDランプは、もちろん装備です。
本体の重さは、19キロです。
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以上、ライオン事務器のPC-A3PHの紹介でした。
A3長辺タイプを切断できる機種ではわりと安めかと思います。
刃の値段は少し高めに思えますが、このサイズの細断がマストの方は本機も良いかと思います。
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34・ライオン事務器 断裁機 PC-B4PN
¥85,480 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数:180枚(360頁)
対応用紙: B4長辺
サイズ: W475×D580×H160mm
重さ:14.6kg
35・ライオン事務器 断裁機 PC-A4PN
¥69,999 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数:180枚(360頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W450×D405×H155mm
重さ:10kg
なお、横向きの普通のハンドルになりますが、B4長辺・A4長辺対応の下位モデルがあります。
裁断枚数は同じで、LEDカットラインも搭載します。ただ、特にA4長辺については、価格的に、他社機より割高感はあります。
36・NEWTRY A3裁断機 868-A3
¥74,910 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
37・NEWTRY A3裁断機 MQ-180
¥44,910 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 400枚(800頁)
対応用紙: A3長辺
サイズ: W710×D525×H360mm
重さ:36kg/18kg
868-A3 は、先ほども見たノンブランド系のNEWTRY(杭州長城電子科技)の出す裁断機です。
業務用を含めた金属機械を世界で売っている会社のようです。
MQ-180はこれに対する廉価版ですが、重量が少し軽めです。
裁断できる枚数は、最大400枚(約800頁)です。
裁断できるサイズは、A3サイズ(440mm)までです。
業務用の什器といえるサイズですが、普通このサイズで、この値段では手に入らないでしょう。
固定方式は、ハンドル式です。
形状は少し違いますが、同社のA4サイズでみた方式と同じです。
NEWTRY 裁断機 868-A3用替え刃 490mm
¥6,500 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
使用されている刃は、こちらです。互換品を買う場合、7つ穴のものが必要です。
純正も2016年からAmazon展開で歴史はあるので(おそらく)なくならないでしょう。
このタイプは、研ぎ直しもできるでしょう。
一方、MQ-180については、対応する刃は不明です。また、受木は、868-A3を含めて見あたらないので、どこかしらのメーカーのA3を流用することになるかと思います。
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以上、868-A3の紹介でした。
A3の大量切断タイプは、需要としてレアなので、(安く買いたいならば)グローバルな製品になるでしょう。ただ、保守・保証については、ある程度自己責任になる部分は大きめです。
今回の結論
本格的な自炊に向く裁断機のオススメはこの機種!
というわけで、今回は、自炊上級者向けの裁断機について検討しました。
最後にオススメの機種をあげておきます。
第1に、厚めの本をかなりの頻度で自炊をする方で、クオリティを重要視したいと考えている方は、
24・ダーレ 自炊裁断機 Durodex 200DX
¥42,918 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
25・ダーレ 自炊裁断機 Durodex 200DXW
¥43,356 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大200枚(400頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H145mm
重さ:9.8kg
キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★★★★★
消耗品費 ★★★★★
安全性 ★★★★☆
軽量性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★★
Durodex 200DXでしょう。
【消耗品】
・スタックカッター替刃
¥13,200 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
・スタックカッター刃受け
¥1,800 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
自炊用としては絶妙な切断可能枚数で、また、大量切断後に、切れ味が悪くなった場合の対処法も手軽かつ、低コストですから。
縦置きできて、設置スペースが不要な点も嬉しい部分です。
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10・PLUS かんたん替刃交換断裁機 PK-513LN
¥28,304 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 160枚(320頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W405×D402×H440mm
重さ:12kg
キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★★★★
消耗品費 ★★★★☆
安全性 ★★★★★★
軽量性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
ただし、Durodex 200DXは、交換の手順が多少複雑であり、本体価格も(競合製品が少ないこともあり)割高です。
前編で書いたように、カッターを併用すれば、PK-513LNでも十分便利に裁断できます。
安全性の面なども考慮に入れれば、初めての自炊ならばこちらの方が良いと思います。
替刃 26-301 PK-513LNH 【消耗品】
¥8,464 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
受木 26-302 PK-513LNU 【消耗品】
¥797 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
消耗品価格は高めですが、カット数としては2倍の2000カットまでとなります。
第2に、さほど厚い本は切断しないが、クオリティを重視したい中級者におすすめな機種は、
26・パーソナル断裁機 Durodex 180DX
¥34,650 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大180枚(360頁)
対応用紙 A4長辺
サイズ: W400×D340×H145mm
重さ:9kg
キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★★★★
消耗品費 ★★★★★
安全性 ★★★★☆
軽量性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
【消耗品】
・スタックカッター替刃
¥13,200 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
・スタックカッター刃受け
¥1,800 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
Durodex 180DXでしょう。
切断枚数以外の性能は上位機種と同じで、本体価格も安いですから。
また、ある程度使ったら、メーカーに「研ぎ直し」に出すことを前提に使うとすれば、縦置きできる設置性を重視した初心者が選んでも、問題ないでしょう。
第3に、図書館や資料室などの法人業務用で、とにかく厚みがあるものを切りたい方には、
【A3長辺まで】
30・内田洋行 SC-30 1-113-0300
¥213,950 楽天市場 (11/26執筆時)
切断可能枚数: 最大550枚(1100頁)
対応用紙:A3長辺
サイズ: W500×D605mm(台)
重さ:38kg
キレ味 ★★★★★
作業効率 ★★★★★★★
消耗品費 ★★★★☆
安全性 ★★★★★
軽量性 ★★☆☆☆
総合評価 ★★★★★
内田洋行のSC-30型でしょう。
手動裁断機では「最大切断枚数」で、5cmまで一度に切れますので。
ただし、先述のように、業務用の大量細断対応機は、「定期の注油によるメンテ」がマストです。
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20・ナカバヤシ 大型裁断機 A4 NSD-OA4W
¥20,120 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
切断可能枚数:400枚(800頁)
対応用紙: A4長辺
サイズ: W535×D400×H190mm
重さ:14kg
キレ味 ★★★★☆
作業効率 ★★★★★★
消耗品費 ★★★★★
安全性 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
総合評価 ★★★★★
ただし、基本的に法人用の什器なので、値段は相当に高いです。
替刃 NSD-OA4-H 【消耗品】
¥4,769 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
受木 NSD-OA4-U【消耗品】
¥2,211 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
消耗品費を含めて、常識的な値段と言うことになれば、前半記事で紹介したナカバヤシの製品でしょう。
補足:裁断機などの自炊関連記事の紹介
というわけで、今回は中級以上向けの自炊用裁断機の話でした。
最後におまけで、裁断機のレンタルの話です。
レンタル料金の目安(往復送料 計1500円)
2日: 4,940円
10日:10,500円
継続的に自炊はするつもりがない方や、一度「お試し」で裁断機を使ってみたい方は、裁断機をレンタルする手もあります。
【裁断機のレンタルについてはこちら】に、別の紹介記事を書きましたので、よろしければご覧ください。
また、モノマニアには、自炊に関係する以下のような記事もあります。
1・ドキュメントスキャナーの比較記事
2・ブックスキャナーの比較記事
3・初級者用裁断機の性能比較記事
4・ディスクカッターの比較記事
5・日本語OCRソフトの比較記事
6・英語OCRソフトの比較記事
7・自炊に必要な機材の総まとめ記事 【結論】
よろしければ、これらの記事もよろしくお願いいたします。
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