比較2017' 写真に強い!フィルムスキャナ14機の性能とおすすめ:ネガフィルム・スナップ写真対応の高画質スキャナー

2017年09月07日

比較2017' 写真に強い!フィルムスキャナ14機の性能とおすすめ:ネガフィルム・スナップ写真対応の高画質スキャナー

今回レビューする製品:2017年 写真用A4フィルムスキャナの価格・性能とおすすめ:高性能・高解像度タイプ:35ミリネガ・ポジフィルム、ブローニーなど銀塩写真対応 Windows Mac

今回のお題
写真の取り込みに向く高画質スキャナのおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日は、書類や、焼いてある写真などの高画質の取り込みや、ィルム(ネガ・ポジ)の取り込みに使える「フィルムスキャナー」・「フィルムホルダー付スキャナ」の比較をします。

 いつものように、各機種を個別に比較した後に、最後に「結論」として、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。

フィルムスキャナの比較基準と選び方

 フィルムスキャナは、多様な写真が取り込める製品です。

 この家電は、用途に応じて、次の3つの種類に分けられます。

1・シートフィード型スキャナ
2・フィルム専用スキャナ
3・フラッドベット型スキャナ

   

 第1に、シートフィード型スキャナです。こちらは、本体にローラーが付いていて、35mmネガフィルムのほか、〜A4サイズまでの写真も取り込めるタイプです。最も手軽ですが、画質はさほど高くない製品が多いです。

 

 第2に、フィルム専用スキャナです。フィルムについてはより本格的なタイプです。上位機種は、35ミリネガフィルムのほか・35mmポジフィルムのほか、ブローニー「しのご」などの中盤・大判の銀塩写真のネガ・ポジフィルムの直接取り込みにも対応する機種があります。

  フィルムはスライドケースに入れてコマごと送る形式ですので、ことフィルムに関しては、画質は期待できます。

  

 第3フラッドベットタイプのフィルムスキャナです。エプソンキヤノンがそれぞれ自社生産しており、センサー品質は最も良好なタイプです。こちらも高級機は、アダブターにより、35ミリ〜「しのご」に対応できる製品があります。

 また、アルバム写真の取り込みも、一度に他枚数の取り込みが可能で、かつ、センサーの質が良く、写真を動かさないで撮影できるので、一般的に画質はどの方式に比べても、最も良いです。

 ただし、フィルム専用スキャナと比べると、必ずしもフィルム専用設計ではないので、フィルムを手早く取り込むのは、他の製品に負けます。

ーーー

 今回の記事では、以上の3タイプのフィルムスキャナにわけ、各スキャナの特長を個別に紹介していくつもりです。 

1・シートフィード型スキャナの比較

 はじめに、シートフィード型専のフィルムスキャナを比較します。

 なお、以下では、おすすめできるポイントを赤字で、イマイチな部分を青字で執筆します。


 

 1・ナカバヤシ フォトレコW PRN-400Wi-Fi 【Wi-Fi】
  ¥19,450 Amazon.co.jp (9/7執筆時) 

 センサー方式:CIS
 光源:
LED
 解像度:
600 dpi
 接続:USB/Wi-Fi

 サイズ:
W269xD56xH44mm

 フォトレコは、事務機メーカーのナカバヤシが発売する製品です。

 接続方法は、この製品は、SDカードスロットがあるので、パソコンがなくても変換した画像データをSDカードに取り込める機種です。パソコンの知識なく単体で使える点で、初心者に人気のある機種です。

 Photoreco Wi-Fi
  ¥0 iTune store
 Photoreco Wi-Fi
  ¥0 Google Play  

 また、こちらにはWi-Fi無線が搭載されます。そのため上記の無料スマホアプリを利用することで、画像をスマホ(iOS, Android)に転送できる機能も持ちます

 対応するフィルムは、35oのネガフィルムです。ポジフィルムには未対応です。

 取り込める解像度は、最大で600dpiです。搭載されるセンサーは、被写体深度が浅く写真に不向きといえるCISセンサーです。その点で、高画質な永久保存用と言うよりも、パワポなどのプレゼンテーション用スライドなどに使う画像を得るためものでしょう。とはいえ、昔使い捨てカメラなど、そもそも画質が良くないスナップ写真を保存するような場合につちえは、十分に「実用レベル」といえます。

 補整機能も、商品の性質上、特にありません。基本的には、取り込んでから、お手持ちの画像編集ソフトで補整することになります。

 201507251231.jpg

 写真の取り込みは、フィルムスキャナにしては珍しく対応しています。A4までの写真なら取り込みが可能です。そのため、ネガが見つからず写真しかない場合も、取り込みが可能です。家庭のアルバムやネガをガンガンデジタル化して、「断捨離」するような用途にはとくに向きます。

  

  トランセンド 32GB TS32GSDHC10U1E 【アマゾン限定】
   ¥2,700 Amazon.co.jp  (9/7執筆時) 

 SDカードは別売りです。L判の写真4000枚で2GBほどですので、さほどスペックの高いものは不要です。ただ、読み込みスピードを考えるとClass10異常に対応する製品が良いですね。なお、SDカードについては、性能モデルや格安モデルを含めてSDカードの比較記事があります。【こちら】で別に紹介していますので、よろしければご覧ください。

 以上、フォトレコの紹介でした。画質を重視する場合、本格的な製品ではありませんが、あまり大事ではない写真だが、捨てるには忍びがたいものの「断捨離」ニーズには適した製品でしょう。


  

 2・サンワダイレクト 400-SCN041
  ¥19,800 Amazon.co.jp
(9/7執筆時) 

 センサー方式:(固定焦点)
 光源:
LED
 解像度:
3200 dpi
 接続:
USB

 400-SCN041 は、サンワダイレクトの製品です。こちらも、フィルムも写真も対応するタイプです。スライドは手で動かしながら、液晶モニターで確認して、スキャンする方式ですね。

 接続方法は、USBケーブルを用いる方式です。また、電源コンセントも付属しますが、バッテリーでの動作(約80分)にも対応している機種です。USB接続で充電できます。なお、SDカードにも保存できるため、取り込み時にPCが無くても対応可能です。

 対応するフィルムは、35oのネガフィルムポジフィルムです。また、50mm×50mmのスライドフィルムに対応します。

 解像度は、フィルムの場合最高3200dpiです。なお、こちらの製品は、正確には「スキャナ」ではなく、上方から「デジカメ」でフィルムを撮影する「書画カメラ」の形式です。そのため、上位機と比べると画質は「相応」ですが、それでも、固定して撮影するぶん、フォトレコよりも品質は良いでしょう。

 写真の取り込みは、フィルムスキャナにしては珍しく対応しています。L判・KGサイズまでの写真を、上図のように下部に差し込んで撮影する方式です。写真を「写真機(書画カメラ)」で撮影するのは不思議な感じです。なおこの場合、画質は最高700dpiですから、スペック的にもフォトレコより上回ます。

 補整機能は、手動式の露出補正に対応しており、写真の黒つぶれは防げるでしょう。SDカードはこの機種も「別売品」です。

ますが、取り込み時の自動傷補整などには未対応ですね。ただ、Media Impressionという編集ソフトが添付しており、取り込み後の編集は割と充実します。

 以上、サンワダイレクトの400-SCN041の紹介でした。ニーズ的には、フィルムよりも写真の取り込みで考える人が多そうな機種です。「書画カメラ」の形式ながら、固定して撮影するので、画質はフォトレコよりは品質が期待できるでしょう。実際、市場でも人気のある機種ですね。なお、「現像済みの写真」をこれ以上きれいに取り込もうと考える場合、最後に紹介する「フラッドベット型」を選ぶしか方法はないでしょう。

フィルム専用スキャナの比較

 

 Windows 7〜10対応 

 3・Kenko フィルムスキャナー KFS-500WHBK [517万画素]
  ¥4,980 Amazon.co.jp
(9/7執筆時) 
 4・Kenko フィルムスキャナー KFS-1450
[1462万画素]
  ¥12,821 Amazon.co.jp
(9/7執筆時) 

 センサー方式:(固定焦点)
 光源:
LED
 解像度:
3000 dpi
 接続:SDカード

 サイズ:
W269xD56xH44mm

 こちらは、ケンコーの製品です。

 接続方法は、仕組みとしてはナカバヤシの製品と同じで、画像をSDカードにためるタイプです。上部の液晶モニターで取り込んだ画像確認可能です。パソコンを介さずに作業できる点で初心者向きです。

 対応するフィルムは、35oのネガフィルムポジフィルムです。ポジフィルムに対応する点が、ナカバヤシとの相違点ですね。一方、現像したL判写真の取り込みについては、この機種は未対応です。

 解像度は、上位機種に限っては3000dpiで、実用性においては十分なクオリティが期待できます。ただ、この機種は、スキャナというより固定焦点方式で、仕組み上(書画)カメラに近いものです。実用性は高いですが、高画質という意味では、さほど本格的な機種ではありません。

 補整機能は、6段階の露出補正ができるほか、取り込み時の自動傷補整などが装備されます。なお、この機種は、HDMI端子が装備されています。TVに直接画像を出せる点は、何かしら使い途がありそうですね。

  

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   ¥2,700 Amazon.co.jp  (9/7執筆時) 

 SDカードは、こちらも別売りです。

 以上、ケンコーのフィルムスキャナの紹介でした。カメラ機器メーカーの製品らしく、露出補正や自動傷補整など、厳選されてはいるものの「欲しい機能」が網羅されているのが良い部分です。ただし、撮影は、固定焦点式(デジカメ撮影)と同じなので、画質は「そこそこ」レベルに止まるでしょう。


  

 5・サンワダイレクト 400-SCN024 [1400万画素]
  ¥11,800 Amazon.co.jp
(9/7執筆時) 

 センサー方式:(固定焦点)
 光源:
LED
 解像度:
3200 dpi
 接続:SDカード

 400-SCN024 は、サンワダイレクトの製品です。

 接続方法は、こちらも、フィルムホルダーにフィルムを挿入し、画像をSDカードにためるタイプです。スライドは手で動かしながら、液晶モニターで確認して、スキャンする方式ですね。液晶画面は、ケンコーと同じく2.4型です。

 対応するフィルムは、35oのネガフィルムポジフィルムです。また、50mm×50mmのスライドフィルムに対応しており、昔の学校関係者などは重宝しそうです。

 解像度は、3200dpiでケンコーの上位機をわずかながら超えています。

 補整機能は、手動式の4段階露出補正に対応しますが、取り込み時の自動傷補整などには未対応ですね。ただ、Media Impressionという編集ソフトが添付しており、取り込み後の編集は割と充実します。

 なお、こちらもテレビに出力できますが、接続はアナログです。

 以上、サンワダイレクトのフィルムスキャナの紹介でした。ケンコーに比べると、スライドフィルムに対応しているのが魅力です。ただ、本体操作における編集能力はケンコーに負ける感じです。


  

 6・サンワダイレクト 400-SCN006
  ¥6,480 Amazon.co.jp
(9/7執筆時) 

 センサー方式:(固定焦点)
 光源:
LED
 解像度:
1800 dpi
 接続:USB

 400-SCN006も、サンワダイレクトの製品です。

 接続方法は、USBケーブルです。液晶画面はなく、確認はPC画面を介する形式です。

 対応するフィルムは、35oのネガフィルムポジフィルムです。また、50mm×50mmのスライドフィルムです。

 解像度は、1800 dpiかなり低いです。というのも、こちらは、センサーが1/2.5型・512万画素と上位機種に比べて貧弱だからです。レンズも暗いです。焦点固定式で、フィルムを「上からデジカメで撮影」しているのは、ここまで紹介してきた機種と同じですが、「その撮影用のデジカメの性能が悪い」ということです。

 補整機能は、手動式での露出補正にも未対応です。

 以上、サンワダイレクトのフィルムスキャナの紹介でした。値段の安さは魅力ですが、肝心のレンズとセンサーの性能が、「スマホにも負けるレベル」というのは、あきらかな難点です。


 

 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.12対応

 7・Plustek OpticFilm 8100
  ¥33,800 Amazon.co.jp
(9/7執筆時) 

  

 8・Plustek OpticFilm 8200i AI
  ¥47,000 Amazon.co.jp
(9/7執筆時)   

 センサー方式:CCD
 光源:
LED
 解像度:
7200 dpi
 接続:
USB2.0/
 サイズ:
120 x 272 x 119 mm

 読み取り速度:約113秒(7200dpi)

 OpticFilmは、 Plustekという台湾の光学機器メーカーの製品です。ブックスキャナでも有名なメーカーです。日本ではオーグが代理店で、オーグ 高解像度フィルムスキャナー」としても売られています。

 接続方法は、USBケーブルで、パソコンを回して使う製品です。こちらはWindowsのほか、Macにも対応している点で、Macユーザーには嬉しい製品ですね。

 film7200_2.jpeg

 対応するフィルムは、35oのネガ・ポジフィルムです。ブローニーなどの大判は対応できません。また現像した写真の取り込みには未対応です。なお、フィルムフォルダは自動で動き、全てのコマを撮影できるので、非常に便利です。速度も36秒ほどと高速です。なお、確認のための約8秒でクイックスキャンすることも可能です。

 解像度は、最大で7200dpiと高解像度です。方式も、「書画カメラ」ではなく、被写体深度がある点で、写真の取り込みに向いたCCDセンサーを使った本格的な方式です。画質は期待できるでしょう。ただし、パソコンは2 GHz 以上のCPUと2GB以上のメモリを要求しています。なお、上記写真のようなフィルムフォルダに入れて使います。ポジ用が4枚、ネガ用が6枚収納でできます。

 201607151918.jpg

 補整機能は、傷補正、ホコリ補正、階調の補正かなり充実します。赤外線を利用した補整で、専用ソフトに頼らずとも、ある程度の補整は任せられます。なお、2機種のうち、OpticFilm 8100 は高度な補正用のソフトが付かないモデルです。その他の性能は同じです。くすんだ色のフィルムの彩度もある程度回復できます。

 以上、OpticFilm 8100 の紹介でした。現在高機能なフィルム専用機として家庭用に市販されるのはこのメーカーの機種に限定されています。最大7200dpiという高解像度も、MacのRetinaを初めとする4K・5K解像度で再生することを考えても十分なスペックです。


  

 9・サンワダイレクト 400-SCN034
  ¥34,200 Amazon.co.jp (9/7執筆時) 

 センサー方式:CCD
 光源:
LED
 解像度:
3600 dpi
 接続:USB

 400-SCN034は、サンワダイレクトの最上位機です。

 接続方法は、USBケーブルで、パソコンを回して使う製品です。こちらはWindowsのみ対応で、Macには対応していない製品です。

 対応するフィルムは、35oのネガ・ポジフィルムのみです。サンワダイレクトの下位機種はスライドに対応しましたが、こちらは未対応です。この製品も、電動モーター搭載で、フィルムの自動スキャンに対応します。ただし、取り込み速度は3600dpi時で205秒600dpi時で40秒です。OpticFilm 8100 は、3600dpi時で36秒なので、高画質の場合、時間はかかる機種です。

 解像度は、最大で3600dpiです。プラステックには負けますが、現実的には十分です。

 補整機能は、本体入力時ではなく、付属の画像編首足都に依存する方式ですね。

 以上、400-SCN034の紹介でした。新機種ですが、性能面ではOpticFilm 8100の後塵を拝する機種です。サンワダイレクトは、光学機器メーカーではないこともあり、多少、スペックの向上について、融通の利かない部分があるのかもしれません。


 

 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.12対応

 10・Plustek OpticFilm 120
  ¥245,000 Amazon.co.jp
(9/7執筆時)   

 センサー方式:CCD
 光源:
LED
 解像度:
10600 dpi(光学解像度5300dpi)
 接続:
USB2.0
 サイズ:
210 x 374 x 189 mm

 OpticFilm 120 は、 Plustekの最上位機種です。

 対応するフィルムは、35oのネガ・ポジフィルムのほかにブローニーフィルムに対応します。最大6×12サイズまで対応できる機種です。また、自動フィルム送り機能が装備されます。

 解像度は、最大で10600dpiです。また、レンズ部分も8枚構成にするなど、品質の面でも価格相応にこだわりのある機種です。

 補整機能は、下位機種同様にSilverFast 8を利用し、傷補正、ホコリ補正、階調の補正をする形です。

 以上、OpticFilm 120の紹介でした。自動送り機能が付属しており、スライドなど次々に送りたいような場合は、便利です。一方、価格は相当高いです。、大判のブローニーをデジタル化するのでないならば、下位機種で良いでしょう。

フラッドベット型の比較

 続いて、フィルムの取り込みのほか、焼いた写真や書類の取り込みにも使えるタイプのスキャナを紹介します。

 なお、接続方法は、この形式の場合、いずれもUSBで、Windows用/Mac両対応になります。


 

 Windows XP〜10対応 Mac 10.6〜10.12対応

 11・EPSON A4スキャナ GT-F740
  ¥15,949 Amazon.co.jp
(9/7執筆時) 

 センサー方式:α-Hyper CCD II
 光源:白色LED
 解像度:4800dpi
 接続:USB2.0
 サイズ:
280×430×67mm

 A4読み取り速度(グレー):約11秒(300dpi)
 A4読み取り速度(カラー):約14秒(300dpi)

 GT-F740は、エプソンのフィルムスキャナ搭載モデルです。フィルムスキャンの機能が付いた同社のスキャナとしては、最も安いモデルです。

 201607152024.jpg

 対応するフィルムは、35oのネガフィルムです。マウントフィルム(スライド)や、ポジフィルムにも対応です。専用のフィルムフォルダーが付属しており、これをスキャナ台の上に取り付けてフィルムを取り込みます。普通のスキャナなので、焼いた写真もA4サイズまで利用可能です。

 S_technology_01_img01.jpeg

 解像度は、4800dpiです。この点では、Plustekの専用機に及びません。しかし、本体価格の差を考えれば優秀でしょう。画像・画質の点では、センサーは、自社技術を使った「α-Hyper CCD II オンチップマイクロレンズ付12ラインカラーCCD」を採用します。

 CCD方式はエプソンが主導してきたセンサー技術で、同社の技術は安定性・信頼性があります。とりわけ、写真フィルムの取り込みについて言えば、ノイズが少ない画質が得られるメリット性があります。

 補整機能は、いずれのメーカーに較べても高レベルです。同社のドライバーは、明度・彩度だけでなく、逆光補正に対応します。ほこり除去機能はもちろん、色あせた写真の退色復元機能も強力です。MediaImpressionというオマケの画像編集ソフトまで付属しており、専用ソフトがなくても、済むほどです。

 以上、エプソンGT-F740の紹介でした。2万円以下の予算で考える場合、最も高画質に取り込み、編集できるスキャナの1つです。今回は写真フィルムの話でしたが、同様の仕組みは、カラー書類や焼いた写真についても有効でしょう。

 なお、高級なフィルム専用スキャナに比べると、自動でスライドが動かない部分・ふたをしないといけない部分が、作業効率の部分で難点に思えますが、センサーは相当優秀なので、プロユースならば(一般的に)このタイプのが良いです。


 

 Windows XP〜10対応 Mac 10.6〜10.12対応

 12・キヤノン CanoScan9000F MarkII
  ¥21,131 Amazon.co.jp (9/7執筆時) 

 センサー方式:CCD(12ライン)
 光源:白色LED
 解像度:4800dpi(フィルムスキャナのみ9600dpi)
 接続:USB2.0
 サイズ:
270×480×111mm

 A4読み取り速度(グレー):約7秒(300dpi)
 A4読み取り速度(カラー):約7秒(300dpi)

 CanoScan9000F MarkIIは、キヤノンのスキャナです。ただ、キヤノンは最近、フィルムスキャナに力を入れておらず、この機種が唯一の「フィルム対応機」です。

 対応するフィルムは、35oのネガ・ポジ・スライドです。また、ブローニーフィルムに対応します最大6×12サイズまで対応です。大判対応機種としては最も格安ですね。写真のスキャニングもA4サイズまで対応します。

 luminance-transition.jpg

  解像度は、フィルムスキャニング時に限って、9600dpiという高解像度で取り込めます。ただ、この解像度の取り込みは、6分強の時間かかり、階調性が強調されるため「ボケる」傾向もあります。フィルム以外の実用解像度は、エプソンと同じです。

 super-toric-lens.jpeg

 センサーは、エプソンと同じ12ラインのCCDセンサーです。一般的な6ラインセンサーよりも高画質に取り込めます。

 また、キヤノンの製品は、光学メーカーらしく高性能の非球面STレンズが採用されており、ピントが「ぼけやすい」というCCDの弱点を補っています。通常取り込む分には、エプソンと差は出ません。しかし、数十枚連続して取り込む場合、熱による「ピント不良」が置きにくいというメリット性があります。レンズ移動量が少ないためです。

 補整機能は、エプソンに準じて高レベルです。ごみ傷除去・退色補整・逆光補整など、重要な機能は網羅します。この点で、差を感じることはないでしょう。My Image Gardenというソフトも付属です。

 以上、CanoScan 9000Fの紹介でした。2万円前後で、ブローニーに対応する点が魅力です。高解像度での取り込みは時間がかかりますが、「たまに」写真を取り込むならば、この機種が良いと思います。


 

 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.12対応

 13EPSON Colorio GT-X830
  ¥27,361 Amazon.co.jp (9/7執筆時)        

 センサー方式:α-Hyper CCD II
 光源:
白色LED(二本
 解像度:
6,400dpi
 接続:USB2.0
 サイズ:
280×485×118mm

 A4読み取り速度(グレー):約6秒(300dpi)
 A4読み取り速度(カラー):約6秒(300dpi)

 エプソンではこのGT-X830から、いわゆる「上級者」向けクラスになります。例えば、読み取りスピードが下位機種に較べて高速になっています。また、光源として白色LEDを二本搭載しています。これは、ウォームアップ時間も短縮しています。

 対応するフィルムは、35oのネガ・ポジ・スライドです。中盤のブローニーも取り込める仕様で、最大6×22cm判までとかなり大きなものまでいけます。現像した写真は、A4サイズまでです。

 解像度は、6,400dpiとほぼフィルム専用機に準じるスペックです。画質も下位機種に較べると高いです。というのも、本体の高さが118oになっており、被写体深度を確保できるからです。この点で、中位機に較べて「ぼやけにくい」です。写真の取り込みにおいて高画質を求める人で、専用機ではなくて、兼用機を選ぶならば、このグレードは欲しいところです。

 agjitr.gif

 写真の取り込みは、2本のLEDの採用で写真や書類の取り込みのクオリティがアップします。違った角度から光をあてられるため、原稿シワが折り目が目立ちにくいです。

 bjdf6ggag-4.png

 補整機能は、下位機種に較べても高いです。読み取る際に、フィルム上のゴミ掃除や、写真の破れや汚れ、本の折れ目の画像的処理を自動的に行う機能(DIGITAL ICE。)が付きます。ドライバーで事後補整するよりも楽で、性能が良いです。

 以上、GT-X830の紹介でした。やや高額ですが、読み取りスピード解像度が高くフィルムの対応の幅や補整機能も充実しています。フィルムスキャンの部分だけとっても、3万円以上のフィルム専用機とも十分張り合える機種です。

 中級機とは明確な性能差があり、その点でもおすすめできます。


 

 Windows XP〜10対応 Mac 10.6〜10.12対応

 14・EPSON Colorio フラットベッドスキャナー GT-X980
  ¥53,757 Amazon.co.jp
  (9/7執筆時)   

 センサー方式:α-Hyper CCD II
 光源:
白色LED
 解像度:
6,400dpi
 接続:
USB2.0/IEEE1394
 サイズ:
308x152.5x503mm

 A4読み取り速度(グレー):約12秒(300dpi)
 A4読み取り速度(カラー):約12秒(300dpi)

 最後に紹介するのは、エプソンの最高級機となるGT-X980です。

 bjdf6ggag-8.png

 対応するフィルムは、大判の4×5フィルム(しのご)まで対応です。各種マウンターを付属しており、利用上問題を感じる部分はありません。

 解像度は、6,400dpiと下位機種と同じスペックです。しかし、画質は良いです。 

 bjdf6ggag-7.png

 使用されている、レンズが非常に高性能です。4群6枚構成高性能レンズが採用され、高詳細な取り込みが可能になっています。さらにARコートされているので、ゴーストの軽減にも繋がります。また、写真の暗部の階調表現にも優位性が期待できます。また、高詳細の6400dpiと4800dpiのレンズを2つ装備し、フィルムや原稿のサイズに合わせて最適なレンズでスキャニングされます。

 組み立てについても、日本製品の安心感で、専用のキャリブレータで、微調整をしてから出荷しており、個体差が少ないと言えます。

 ただ、センサーは、下位機種と同じα-Hyper CCD II ですが、ラインが6ラインです。下位機種の12ラインよりも少ないです。そのため、スキャンのスピードや、シワの寄ったような状態の悪い原稿については、下位機種に優位性があります。この点で、フィルムではなくて、写真そのものや書類の取り込みの場合は、下位機種が良いでしょう。

  補整機能は、デジタルアイスを含めて、下位機種と同等です。

 以上、 GT-X980の紹介でした。フィルムの取り込み性能については、こちらが「とびきり優秀」です。銀塩カメラをかなり本格的にやっていた人が購入すると良い機種だと思います。

今回の結論
写真の取り込みに実力を発揮するおすすめスキャナーはこれ!

 というわけデ、今日は、エプソンとキヤノンのスキャナーについて紹介しました。

 最後に、いつものように、目的別におすすめ機種を書いておきます。


 第1に、現像写真とフィルム双方を高画質に取りこみたい方には、

 

 Windows 7〜10対応 Mac 10.6〜10.12対応

 13EPSON Colorio GT-X830
  ¥27,361 Amazon.co.jp (9/7執筆時)                

 GT-X830が価格と性能の点で最もバランスが取れています。高画質化の狙えるセンサー、高い画像補整機能を備えており、「実用レベル」を越えた一定のクオリティが期待できます。

 さすがに本格的な銀塩カメラで撮影したものには向きませんが、スナップ写真や、小型カメラやハーフ判、または使い捨てカメラで撮ったネガやスライドの取り込みを考えている人は、これがおすすめです。


第2に、銀塩カメラで本格的に撮影した写真のデジタル画像化を考えている人、

  

 Windows XP〜10対応 Mac 10.6〜10.12対応

 14・EPSON Colorio フラットベッドスキャナー GT-X980
  ¥53,757 Amazon.co.jp
  (9/7執筆時)       

 GT-X980でしょう。大判がある場合は特にオススメです。下位機種に較べても、解像度や被写体深度が高いため、10万円以内の機種では、最も高画質と言える家庭用スキャナだと思います。

 価格は高く、本体もコンパクトとは言えませんが、4K解像度という新時代に、銀塩写真の実力を発揮させたいならば、このグレードは良い選択肢です。


第3に、スナップ写真やネガを、簡単に取り込み「断捨離」したい方には

  

 2・サンワダイレクト 400-SCN041
  ¥19,800 Amazon.co.jp
(9/7執筆時) 

 センサー方式:(固定焦点)
 光源:
LED
 解像度:
3200 dpi
 接続:
USB

 サンワダイレクトの 400-SCN041 でしょう。SDカードに保存できるため、手軽に写真やネガの取り込みが可能です。ブログの写真掲載用にも便利です。

 専門機のような高いクオリティは期待できませんが、「インスタントカメラ」など、もともと画質にこだわって撮影したものでないならば、このグレードでも十分以上です。スマホや、TVやPCで家族で昔の写真を見たい、というような用途には最適です。

  

  トランセンド 32GB TS32GSDHC10U1E 【アマゾン限定】
   ¥2,700 Amazon.co.jp  (9/7執筆時) 

 なおSDカードは別売りです。注意してください。容量は32GBもあれば十分ですが、SDカードは格安モデルを含めて、こちらのSDカードの比較記事で別に紹介しています。よろしければご覧ください。


第4に、主にフィルムの取り込みを考えている方にオススメな高性能機は、

  

 8・Plustek OpticFilm 8200i AI
  ¥47,000 Amazon.co.jp
(9/7執筆時)     

 オーグが販売する、Plustek OpticFilm 8200i AIでしょう。フィルムだけならば、専用機の方が高画質が得やすいですし、操作も楽です。大きな写真への対応は、このグレードでは不可ですが、一眼で撮ったような普通の35mmフィルムならば問題ありません。

 同社の製品にはより安い機種がありますが、画質調整が充実するこのクラスを買えば、満足度は高いでしょう。逆に20万を超えるモデルは、多少コスパが悪いですね。

ーーーー

 というわけで、今回はフィルムスキャナの紹介でした。

 他にもスキャナーに関する記事をいくつか書いています。

1・A4フラッドベッドスキャナー
2・フィルムスキャナー
この記事!
3・ドキュメントスキャナー

4・書籍用ブックスキャナー

5・モバイル用のスキャナー
6・A3対応のスキャナー

 これらもよろしくお願いいたします。

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posted by Atlas at 12:53 | Comment(0) | スキャナー

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