【今回レビューする内容】2024年 最新ネットワーク体重計・体組織計の性能とおすすめ・選び方:iOS ヘルスケアアプリ Google Fit 転送対応:Wi-Fi体重計 Bluetooth搭載スマート体重計:スマホ体重計機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】 タニタ RD-930L RD-930LBK RD-931L- RD-931L-WH RD-931L-BK RD-930LWH RD-804L RD-803L RD-914L RD-916L RD-915L RD-917L BC-332L BC-333L WITHINGS Body Comp WBS 12 WBS12-Black-All-ROW WBS12-White-All-ROW Withings Body Cardio WBS04 Withings Body Segment WBS08-BLACK-ALL-ROW Withings Body Smart WBS13 WBS13-Black-All-JP WBS13-White-All-JP Body WBS06-BLACK-ALL-JP WBS06-WHITE-ALL-JP オムロン KRD-603T2 KRD-608T2 HBF-228T HBF-227T HBF-230T-SW HN-300T2 HUAWEI Scale 3 Pro Bluetooth Edition DBY-B19 ガーミン Index S2 エレコム HCS-WFS02BK HCS-WFS02WH HCS-WS01BK HCS-WS01WH A&D UC-352BLE UC-421BLE Xiaomi Mi XMTZC05HM 山善 HCF-60 ANKER Eufy Smart Scale P2 Pro T9149N22 P2 T9148N22 T9148N12 Anker Eufy Smart Scale P3 C1 T9146N23 issin SBM22U01LJ INSMART 260H A1 T9120N11 T9120N21 アイリスオーヤマ IBCM-B212-H IBCM-211-W RENPHO ES-26P3 B09KMYKD6W B0C48ZD1XK シチズン HMS721C-NV InBody Dial H30 ドリテック Dr.SCANconnect BS-405GY ほか
今回のお題
スマホに連動する体重計のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今回は、2024年9月現在、最新のネットワーク体重計・体組織計の比較です。
測定精度が怪しめな輸入品が増えてきました。そのため、データの正確性重視でしっかり管理をしたい方に向けて、選び方を含めて解説していきます。
iPhone(iOS)とAndroidの両方に対応するほか、パソコンで体重を管理したい方にも対応しています。
1・ネットワーク体重計の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:タニタ〈日本〉
1-3:Withings〈フランス〉
1-4:オムロン〈日本〉
2・ネットワーク体重計の比較 (2)
2-1:ガーミン〈米国〉
2-2:エレコム 〈日本〉
2-3:A&D〈日本〉
2-4:パナソニック〈日本〉
2-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-6:Xiaomi 〈中国〉
2-7:ファーウェイ〈中国〉
2-8:InBody〈韓国〉
3・ネットワーク体重計の比較 (3)
3-1:ANKER〈米国〉
3-2:その他の企業
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、ネットワーク体重計の「選び方の基本」を説明します。
その後、上表のようにメーカーごと各機をみていくつもりです。
体重計の正確性 ★★★★★
計測できる項目 ★★★★★
スマホとの連携 ★★★★★
アプリの利便性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
長い記事ですが、どうかよろしくお願いします。
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1・スマホと連動する体重計の比較
2・リストバンド型活動量計の比較
3・スマートウォッチの比較
4・ランニングウォッチの比較
5・Apple Watchの比較
6・スマホ対応血圧計の比較
7・スマホ対応基礎体温計の比較
なお、今回の記事は、このブログの健康家電比較シリーズの初回記事として書きました。
1-1・ネットワーク体重計の選び方の基本
スマホと連動できる体重計は、体重・体脂肪率などのデータをスマホで管理できる点で、人気です。
「普通の体重計」に較べて高額ですが、スマホアプリやその通知機能で「自分の健康状態」を把握できるメリット性は、計り知れません。
「20kg減量」したAtlasの経験から言えば、投資する価値は「十分にある」と言えます。
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ただし、「スマホと連動できる体重計」なら、どれも同じというわけではありません。
なんとなく選んでしまうと、後で後悔することなります。
1・計器としての正確性
2・測れる健康データの数
3・他社スマホアプリとの連携性
結論的にいえば、選ぶ場合に気をつけるべきは、以上の3点です。
重要な部分ですし、順番に解説しておきます。
第1に、計器としての正確性です。
性能の高い製品は、高精度の計測システムを持っており、数値が通常より正確です。
この場合、50g単位が測れる計器が「優秀な機種を見分ける目安」となります。
一方、輸入品には、特別な注意が必要です。
なぜなら、経済産業省の「家庭用特定計量器の規制」で技術基準に適合した製品に与えられる「正マーク」を得ていないものがあるからです。
今回は、認証の取得状況を含めて、計器の正確性を重視して比較していきます。
第2に、測れる健康データ項目の数です。
最近は、「体重・体脂肪率」などオーソドックスなデータだけでなく、心拍数や筋肉量の表示に対応できる機種も登場しています。
言うまでもなく、科学的な健康管理には、計測可能なデータ数が多いに越したことはありません。
この部分も重要視するべきですから、今回注目していきます。
第3に、スマホの健康アプリとの連携です。
最近のスマホは、モーションセンサー(3Dセンサー)搭載で、走行歩数や階段段数などの運動データを自動で記録しています。
そのため、運動データと連動して体重を管理することで、より科学的な健康管理が可能です。
しかし、各社の体重計には、AppleやGoogleの「純正の健康管理アプリ」とも、データのやり取りができない製品があります。
この場合、スマホで取れる健康データ(歩数など)や、他の健康家電とのリンクに支障がでます。また、各社のアプリが廃止された場合、「蓄積したデータが無駄」になる可能性があります。
この部分は大事ですので、以下、iOSとAndroid OSに分けて、この部分を、もう少し詳しく解説しておきます。
iOSの場合
はじめに、iPhone(iOS)の場合です。
現在のiPhoneは、MobileTrackという簡易的な活動量計(歩数計)が搭載されています。
そのため、皆さんの活動量(歩数・階段段数など)は、知らず知らず、スマホ内に自動で記録されています。
Apple Watch利用者ならば、心拍数も記録されているでしょう。
こうしたデータ は、iOSに最初から入っている「ヘルスケア」という純正アプリで確認できます。
「ヘルスケア」は、移動歩数・睡眠量・心拍数のほか、体重・体脂肪率などもデータが管理できます。
しかし、体重計はさすがにスマホに内蔵されていませんので、他社の「スマホと連動できる体重計」が必要です。
体重計さえがあれば、体重と活動量(歩行数)とを関連づけて管理できます。
ようするに、日々の運動量(歩行数)・消費カロリーと体重の増減を関連付けて把握できます。
もちろん、純正アプリのデータは、各社のアプリでも利用可能です。
また、Appleが潰れない限り、蓄積した健康データが利用できなくなることもありません。
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しかし、先述のように、一部の体重計は「ヘルスケアとデータのやり取りができない」ので、せっかくの機能を活かせません。
今回の記事では、対応の有無については、特に詳しく言及していくつもりです。
Androidの場合
Google Fit
¥0
つづいて、Android(Google)の場合です。
Androidの場合、純正の健康管理アプリは、現行でGoogle Fitという名前です。
Android系端末も、3Dセンサーを搭載している機種がほとんどで、歩数などを記録しています。
こちらも、知らず知らずに、歩数や歩行距離などのアクティビティの記録がなされています。
そのため、体重計とデータを付け合わせて、総合的な健康管理が可能です。
なお、Googleは、報道のように、Google Fitに対して、サードパーティアプリから直で連携させるサービスを、2025年6月で終了させます。
代わりになるのが、2022年にGoogle純正の「ヘルスコネクト」アプリ(こちら)です。
こちらは「健康管理アプリ」ではなく、健康データの管理・Google Fitを含めた各社の健康アプリへの「受け渡し」だけするための、「データハブ」アプリです。
対応には、改めて、各体重計のメインアプリ側の、対応が必要です。
現状、体重計だと、FitBit・ Withings・Ankerなどの海外勢が、ヘルスコネクト対応しました。
タニタ・オムロンなどの日本勢は現段階(2024年9月)だと、表明がないです。ただ、移行期限を目処に何とかしてくるではないか、と思います。
なお、ヘルスコネクト対応アプリは【Googleによる対応アプリの表明】ページに記されます。
ただ、AnkerのeufyLifeなど対応機でも明示されていない事例はありますので、掲載がルールではないかもしれません。対応が、確認できた機種は、本編で対応状況を説明するようにします。
連携の仕組みは、各社のアプリを操作していくだけなので、今まで同様、面倒ではないです。
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以下では、こうした現状の対応状況を分かるようにしながら、冒頭に書いたようなメーカー順に、各機を比較していきます。
1−2・タニタの体重計の比較
はじめに、タニタの体重体組織計です。
同社は、日本の計器メーカーであり、「タニタ」食堂でも有名な、タニタの製品からです。
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以下では、いつものように、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
【2020年発売】(4C計測)
【通常型番】
1・タニタ RD-914L-BK
1・タニタ RD-914L-BL
1・タニタ RD-914L-WH
¥28,000 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
【特定量販店限定型番】(性能は同じ)
2・タニタ RD-916L-BK
2・タニタ RD-916L-BL
2・タニタ RD-916L-WH
¥20,630 楽天市場 (9/11執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:100g
通信方式:Bluetooth LE
パソコン利用:
子のせ計測:
心拍数計測:対応
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:
RD-914Lは、タニタの「インナースキャンデュアル」シリーズのネットワーク体重計です。
こちらは、特定量販店限定型番がありますが、性能は同じです。
タニタ ヘルスプラネット
¥0 Apple App Store
タニタ ヘルスプラネット
¥0 Google Play
スマホアプリは、これらが、各OSの純正アプリとなります。
利用は簡単です。アプリをダウンロードしてから、連携ボタンを押すだけです。
視認性もよく、実用的です。
iOSのヘルスケアアプリとは、本機の場合、データの連係に対応します。
Google Fitとは、しかしながら、現状でデータリンクができません。
タニタ カロリズム AM-161
¥4,800 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
したがって、Android系は、他の健康データとのデータの共有は難しいです。
相互分析には、タニタの純正の活動量計などが必要になってきます。
スマホとの連携は、Bluetooth接続です。
この部分にも、注意が必要です。
なぜなら、Bluetooth接続の場合、測定時にスマホアプリを起動して測定するか、(10回まで記録されている)体重データを、後でリンクさせる必要があるからです。
この部分は、実用部分で大きな欠点です。
体重に「向き合いたくない」人は、そのうち、測定結果を計測しなくなるでしょうし、10回以前のデータは上書きされていきますので。
パソコンとの連携は、この機種は、できません。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・筋肉量
5・筋質点数
6・推定骨量
7・内臓脂肪レベル
8・脈拍
測定できるデータは、多彩です。
液晶パネルでは、上表のように、多くのデータが計測可能です。
スマホアプリでは、これらに加えて、基礎代謝量、体内年齢、体水分率の計算もなされます。
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結論的にいえば、「体重を減らそう」と頑張る場合、欠かせないのはBMIと体脂肪率のデータです。
それに加えて様々な数値の測定が付加されるのが、タニタのよい部分です。
特に30代以上の方で、体重を健康的に管理するため基礎代謝量などをきちんと測定したい場合は、この機種は、良い選択肢と言えます。
そのほか、筋肉量だけではなく、筋肉質がわかる機能も注目点です。
タニタによれば、加齢と共に筋肉の質が変化し、脂肪や水分が増えていくそうです。そのため、30代以後も運動し続け、筋肉量が一定程度ある人でも「体の衰え」を感じます。
同社は、この点に注目し、筋肉の質(筋繊維が密か)を測ることができるようにしました。
また、図のように、年代別に、点数で比較できるようにしてくれます。ただ、点数は、公的なものではなく、タニタ独自の数値です。
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結論的にいえば、これは若いアスリート向けの機能ではありません。
しかし、30代以上で、ジョギングなどの運動中心で身体作りを考えている人は、この機種の導入を検討してもしても良いでしょう。
測定データの正確性は、他社に比べても高性能です。
なぜなら、研究分野でしか従来使われてこなかった2つの周波数(デュアル周波数)で体組織を測定するからです。
「正確に測る」という基本の部分では、最も優れた体重計だと言えます。
加えて、本機の旧モデルとなるRD-910と比較する場合、体組成を推定するアルゴリズムの変更がは言及に値します。
本機のような(高性能な)体重・体組織計は微弱な電流を体に通すことで、電気抵抗値から体脂肪率など様々な健康データを推計しています。
従来機の場合、「骨・筋肉(水分)・脂肪」という3C法に基づくアルゴリズムでした。新機種からは「脂肪・ミネラル・タンパク質・水分」という4C法を基にしたアルゴリズムに変更になりました。
この場合、体格差による誤差がより減少することになり、測定精度が向上します。
タニタは医療・研究用体重計も手がけるので、精度の部分で家庭用でも相当のこだわりを持っています。
家族共有の部分では、タニタは従来から「乗るピタ」という機能があります。
体重や体組織データから誰が体重計に乗っているのかを体重計が判断する機能です。そのため、体重計を家族と共用していても、自分のiPhoneには自分の体重その他のデータのみが転送されます。
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以上、タニタの最新機種のインナースキャン RD-914Lの紹介でした。
計器としての体重計の性能は、タニタは他社を含めても優秀です。
「デュアル周波数」と「4C法」という二枚看板があるのは同社だけですので。
アスリートなどで「科学的に身体を鍛えたい」方や、ダイエット目的でも「データ重視のほうがモチベーションがわく」方ならば、この機種は最適と言えます。
ただ、スマホとの連携については、自動転送がされないBluetooth方式です。
そのため、いちいちスマホとのリンクが必要です。「起床」や風呂上がりにちょっと測る」という感じに使えない点は、ネックです。
おそらく、「意志の弱い」方は、面倒なので、スマホと連動させて測らなくなるでしょう。
【2020年発売】(4C計測)
【通常型番】
3・タニタ RD-915L-BK
3・タニタ RD-915L-GD
3・タニタ RD-915L-WH
¥29,818 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
【特定量販店限定型番】(性能は同じ)
4・タニタ RD-917L-BK
4・タニタ RD-917L-GD
4・タニタ RD-917L-WH
¥26,100 楽天市場 (9/11執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:50g
通信方式:Bluetooth LE
パソコン利用:
子のせ計測:
心拍数計測:対応
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:
RD-915Lは、タニタの体重計の中級機です。
本機も、新旧の違いは、上で説明したように、計測に使うアルゴリズムの違いです。
一方、1つ上で見たRD-914Lと比較した場合、次の2点で 本機が優れます。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・筋肉量
5・筋肉点数
6・推定骨量
7・内臓脂肪レベル
8・脈拍
9・基礎代謝量
10・体内年齢
11・体水分率
第1に、基礎代謝量、体内年齢、体水分率について、本体の液晶パネルでも確認できる点です。
下位機種は、このデータの確認は、アプリだけでした。
第2に、体重の最小軽量単位が、50g単位となる点です。
他社を含めて50g単位で計測できるのは珍しく、計器としての正確性が上昇しています。
ただし、これら2点以外の部分は、下位機種と同じです。
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以上、タニタのRD-915Lの紹介でした。
下位機種より計器としては優れる機種ですが、一般人が家庭で利用する場合は、下位機種でも支障はないでしょう。
ただ、食事のカロリー制限のため、基礎代謝量をきちんと毎回視認したい方は、多少の意味はあるかもしれません。
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【2020年発売】RD-504-SV RD-505-SV
5・タニタ 体組織計 RD-504
6・タニタ 体組織計 RD-505
¥16,200 楽天市場 (9/11執筆時)
なお、4C法を基にする下位機種として、以上の2シリーズもあります。
ただ、スマホ未対応の機種なので、その部分には注意してください。
【2022年発売】(4C計測)
【通常型番】
7・タニタ RD-931L-WH
7・タニタ RD-931L-BK
¥28,245 楽天市場 (9/11執筆時)
【特定量販店型番】(性能は同じ)
8・タニタ RD-930LWH
8・タニタ RD-930LBK
¥34,500 楽天市場 (9/11執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:50g
通信方式:Wi-Fi Bluetooth LE
パソコン利用:対応
子のせ計測:
心拍数計測:対応
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:
RD-931L は、タニタの体重計の上位機です。
RD-930Lは、特定量販店限定の型番ですが、これと性能は同じです。
2022年登場で、タニタのデンキヤルートでの販売としては初めてとなる「Wi-Fi搭載」の上位機です(直販モデルはBC-508 が初)。
スマホとの連携は、下位機種同様に、Bluetoothでも可能です。
しかし、言及すべきはWi-Fi(無線LAN)対応の部分です。
この場合、タニタの用意するサーバーに直接データが転送されるため、いちいちスマホを持ち出して同期をせずとも、データの蓄積・確認が可能です。
先述の同社のアプリ(ヘルスプラネット)を開けば、(勝手に)最新のデータに更新されていることになります。
スマホとの連携設定も、このアプリを利用します。
単につなげるネットワーク名を選ぶだけなので、とても簡単と言えます。
先述のように、サーバーにデータが蓄積される仕組みですが、アプリログイン時に、パスワード管理があるので、セキュリティ面は(ほぼ)問題ありません。
Bluetoothの仕様は、先ほどの機種と同じです。
パソコンとの連携も、「可能」です。
タニタのヘルスプラネットサービス(こちら)を利用する形です。
先述のように、Wi-Fi搭載で、サーバーにデータを保存する形式なので、スマホに依存せずとも使えます。
電源は、タニタの他機はアルカリ電池です。
ただ、Wi-Fiは電気を食うので、本機については、内蔵バッテリー(リチウムイオン電池)への充電式となります。
一方、電源部分は本機の「課題」です。
1日4回の測定として約1ヶ月です。1日1-2回としても(放電を考えると)2ヶ月強でしょうし、他社のWi-Fi搭載機より短めです。
タニタの場合、測定できるデータ数が多い部分があるので、一概に言えませんが、バッテリー量(500mA)は機能に比して少し少なめとは言えるでしょう。
充電は、マイクロUSB端子から満量充電まで約5時間です。2.5W(5V 0.5A)での充電なので、結構時間がかかります。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・筋肉量
5・筋肉点数
6・推定骨量
7・内臓脂肪レベル
8・脈拍
9・基礎代謝量
10・体内年齢
11・体水分率
測定できるデータは、下位機種と同じで、11種類です。
正確性の部分でもしっかり、4C法を基にしたアルゴリズムを利用する最新方式です。
日時については、タニタは、時計機能を内蔵します。
本機は、時計を利用し、測定を促すアラーム機能(音・光)を利用できます(1日4回まで)。
アラームは、脱衣所などに体重計があると、意味がない機能です。
その点で言えば、本機の居場所はリビングです。
オシャレなバックライトの採用など、リビングで違和感ないデザインにしています。
下位機同様、データから最大4人を自動判別できる上で、あらかじめ着衣量の設定もできるので、「普段着のまま」リビングで測定できます。
ただ、アラームより「アプリからのスマホへの通知」のような方法が、スマートかなとは思います。
ちなみに、タニタは1日3時間帯の測定を推奨しています。
リビングに置いて、そうした使い方をしたいデータロガーな方には、とくに良い機種でしょう。
あとの部分は、下位機種と同じです。
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以上、タニタのRD-930Lの紹介でした。
データ数とその正確性が担保される計器メーカーの、Wi-Fi対応機ということで、Atlasの「購買欲」をかき立てる製品です。
計器メーカーは、オムロンがWi-Fi搭載機を止めてしまっただけに、貴重な製品です。
自分でも「欲しい」ので、やや厳しめに見ました。しかし、バッテリーの保ちの部分に改善の余地があるとは言え、他社機と比べても、優秀な製品だと感じました。
あとは、少し高めなので、予算との相談です。
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【2021年発売】
9・タニタ 体重計 RD-804L-BK
¥39,773 楽天市場 (9/11執筆時)
【2016年発売】
10・タニタ 体重計 RD-803L-BK
¥49,800 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:50g
通信方式:Bluetooth
パソコン利用:
子のせ計測:
心拍数計測:対応
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:
なお、タニタの最高級機は、RD-800-BK です。
ただ、発売時期の問題もありWi-Fiは未搭載(Bluetooth式)すす。
一方、他機との相違点は、部位別筋質測定機能です。
これにより、体脂肪率、筋肉量、筋肉質を、左右の腕・左右の脚・体幹部という5カ所の部位別で測れます。
それ以外の部分は、先ほどの機種と同じです。
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結論的にいえば、完全にアスリートが肉体改造の結果を知るために利用する特殊なモデルと言えます。ただ、Wi-Fiのない部分が難点でしょう。
同じハンドセンサー付きは、次に見るWithingsや、HUAWEIが展開するのでそれとの比較も必要でしょう。後ほど書くつもりです。
【2021年発売】
11・タニタ BC-332L WH
11・タニタ BC-332L PK
¥9,980 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
【特定量販店用型番】(性能は同じ)
12・タニタ BC-333L-WH
¥9,570 楽天市場 (9/11執筆時)
共有可能人数:最大5人まで
最小計測単位:50g
通信方式:Bluetooth
パソコン利用:
子のせ計測:対応
心拍数計測:対応
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:
BC-332Lも、タニタの体重計の上位機です。
同社のネットワーク体重計は、アスリート向けというか「ゴツい」デザインが多いです。
しかし、本機はスッキリしたデザインで、どちらかというと同社の「タニタ食堂」にシンパシーを感じる層をターゲットにして良そうです。
スマホアプリは、上位機と同じ「ヘルスプラネット」を利用します。
したがって、iOSのヘルスケアアプリとは対応しますが、Google Fitは、未対応です。
スマホとの連携は、本機も、Bluetooth接続です。
そのため、データ転送はスマホアプリを起動しないとできない仕様です。
他社のWi-Fiモデルは、メーカーのサーバーにデータを保存するので、転送作業は不要です。それと比べ得る場合、、この部分は引き続き同社の製品の残念な部分です。
パソコンとの連携は、できません。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・筋肉量
5・推定骨量
6・内臓脂肪レベル
測定できるデータは、以上の6種類です。
(ゴツい)上位機と比べると、「筋肉点数・脈拍」の計測に未対応です。
ただ、BMIなど基本的なもののほか、「痩せやすい体」かになっているか把握できる、筋肉量や骨量は計測できますし、ファミリー向けとして問題ないです。
測定データの正確性は、一方、上位機よりはっきりと劣ります。
本製品は、デュアル周波数や4C計測など、タニタの計器としての優秀性を担保する2つの技術が不採用だからです。
とはいえ、他社と比べると、50g単位の計測に対応する点など、水準として優秀とは言えます。
体重計の家族共有は、本機は5人まで対応です。
「乗るピタ」対応で、誰が乗っているか認識できます。また、「あさぼり番号表示」でしばらく計測がない家族を「密告」する機能は、独自で面白いです。---
以上、タニタのBC-332Lの紹介でした。
計器としての正確性は、アスリート向けの上位機に及びません。ただ、家族用と考えれば、計測できる諸データを含めて水準としては十分でしょう。
一方、やはり、Bluetooth転送なので、いちいちスマホアプリを起動しないとならない部分は手間で、(面倒で)使わなくなる危険性はあります。
【2019年発売】【ネット限定】
13・タニタ 体重 体組織計 BC-768 BK
13・タニタ 体重 体組織計 BC-768 WH
¥6,990 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
共有可能人数:最大5人まで
最小計測単位:100g
通信方式:Bluetooth LE
パソコン利用:対応
子のせ計測:
心拍数計測:
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:
BC-768は、タニタが2019年に売り出した、スマホ対応の下位モデルです。
計器としての正確性は、注意が必要です。
なぜなら、同社の計器としての性能を担保するデュアル周波数に非対応な上、計測単位も100gと制度の部分で粗いからです。
そのため、同社の「インナースキャン」というシリーズ名を名乗れない機種です。
スマホ対応では、Bluetoothを装備し、上位機種と同等の性能を確保します。
なお、本機はWi-Fiは未装備です。
ただ、直販モデルのうち、血圧・歩数計とセット販売の場合のみ、Wi-Fi搭載(PCリンク可能)です。
計測できる項目も、筋肉点数に対応しない程度で、同シリーズの入門機とほとんど同じです。
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以上、タニタのRD-768の紹介でした。
1万円以下のラインナップがタニタには欠如していたので、ラインナップを穴埋める存在として重要だと思います。
ただ、タニタの売りといえる「計器の正確性」の部分で劣るため、魅力に欠ける機種です。
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・タニタ 体組織計 BC-314
・タニタ 体組織計 BC-765
¥5,800 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
なお、タニタは、上で見た、BC-768と同一型のBC-314や BC-316を含めて、1万円以下のグレードの体重計が無数にあります。
しかし、いずれも、デュアル周波数にもスマホにも非対応です。その点で、同社から選ぶならば、やはり、多少性能の良い高級機が良いでしょう。1-2・WITHINGSの体重計の比較
続いて、フランスのWITHINGSが販売する体重計です。
古くからネットワーク体重計を日本で販売している企業です。同社の製品をAtlasも持っています。
【2024年発売】(各色)
14・Withings Body Comp WBS 12
¥29,995 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
【2018年発売】(各色)
15・Withings Body Cardio WBS04
¥15,000 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
共有可能人数:最大8人まで
最小計測単位:50g
通信方式:Wi-Fi Bluetooth
パソコン利用:対応
子のせ計測:対応
心拍数計測:対応
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:対応(ヘルスコネクト対応)
Withings Body Compは、Withingsが販売するネットワーク体重計では、最も高品質な製品です。
本体色は、黒(WBS12-Black-All-ROW )と白(WBS12-White-All-ROW )が容易されます。
ヨーロッパ製らしく、デザイン的にもかなり洗練されていいる「おしゃれな」体重計です。
なお、約5年ぶりに新機種に更新されました。
後述する皮膚電気スコアの測定が可能になったほか、体重計自体の精度も50g単位になりました。
ディスプレイも大きめ2.8インチの8色カラーLCDになり、視認性が大幅に良くなっているので、選ぶならば新機種です。
スマホとの連携は、Wi-Fi接続方式をです。
タニタでも見ましたが、体重を測るたびに直接、データがサーバーに転送される仕組みです。
Bluetooth式と比較すると、スマホと毎回リンクさせずとも、最新データがスマホに蓄積されるため、便利です。
「全自動」なので、自分の体重の「現実」を知るのが怖くなり、「体重をスマホ転送するのをやめる」という最悪の事態を防止することが可能でしょう。
スマホとの連携設定は、簡単です。
本体のボタンを押して、専用アプリで初期設定をするだけです。
なお、初期設定(ペアリング)だけは、スマホのBluetooth接続が必要です。そのほか、iPadでもな設定が可能です。
充電は、タニタと同じで、バッテリー内蔵式です。
電池を使用せずmicroUSBケーブルで充電する機種です。
タニタと比べると、最長12か月という長めのスペックです。
使い方にもよるでしょうが、転送データ量やバックライトの違いがあるので、タニタに比して、実際長持ちすると思います。
充電時間は、本機も5時間程度です。
Withings Helth Mate
¥0 Apple App Store
Withings Health Mate
¥0 Google Play
スマホアプリは、こちらのアプリを利用します。
同社のサーバーに蓄積したデータはこのアプリで確認します。体重などのデータがグラフとして確認できるため、視認性がよく、実用的です。
目標体重などを設定して減量計画を綿密に立てることができます。変動率をグラフ表示させることも可能です。iOSヘルスケアアプリ・Google Fit・Googleヘルスコネクトとも、アプリ経由で公式にデータ連携可能です。
パソコンとの連携も、可能です。
データがノキアのサーバーにデータが蓄積されています。そのデータをブラウザでチェックできます。
利用料は無料で、体重データは無期限で蓄積してくれます。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・筋肉量
5・体水分率
6・骨量
7・内臓脂肪レベル
8・心拍数(立位心拍)
9・血管年齢
10・皮膚電気スコア
計測できるデータは、上表の通りです。
計測項目は網羅的であり、充実します。
ダイエットに重要な、「体脂肪率」「BMI」ほか、データを総合しての内臓脂肪レベルの表記にも対応です。
タニタ同様に、心拍数計(立位心拍)も搭載です。
同社の場合、単なる心拍だけでなく、目安としての血管年齢の表示も可能です。もちろん、アプリで連動的にデータ管理可能です。
その上で、皮膚電気スコアの測定も可能です。
ウォッチ型のトラッカーならば割と良くあるEDAセンサーです。心拍数のデータを利用し、神経の健康(ストレス度)の目安を表示します。
測定データの正確性は、今回進化しました。
以前は100g単位でしたが、50g単位まで細かく測れるように正確性が改善されています。
測定時、体の傾きがあった場合教えてくれる「Position Control技術」も旧機から引き継がれており、この部分はなかなか良いです。
具術的に、タニタ同様デュアル周波数(Multi-Frequency)対応です。4C計測など、測定方法まで踏み込んだ部分はないですが、他社に比べても説得力があるほうです。
このほか、アスリート向けのアルゴも装備します。
体重計の家族共有は、タニタの「乗るピタ」機能に相当する、体重データなどでユーザーを自動で認識する機能は付属します。
その上で、抱えた赤ちゃんの体重を計測できる風袋機能(ベビーモード)、妊娠中の方のために(可能な限り)データを最適化する妊娠モードなどを装備します。
妊娠モードは、測定に微弱電流を流す数値を無効化するほか、体重増加率が、平均と比べて高いか、低いかの目安を表示します。
アプリでは、もう少し細かい説明(アドバイス)がなされます。
このほか、Wi-Fi経由で、天気予報や空気質の情報を表示できます。朝起きてすぐに体重計に乗る習慣のある人には良い機能と思います。
バッテリーは、単4電池4本です。
最大で公称で15ヶ月保ちます。
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以上、Withings Body Compの紹介でした。
他社機と比べると、本体搭載のモニターが見やすく分かりやすい上で、心拍数ほか、EDA(皮膚電気センサー)を装備する部分で、ストレス計測ほか独自性もある製品です。
その上で、Wi-Fiと同社のサーバー経由でデータのスマホとの同期も全自動である上、専用アプリでのデータの確認や、それに基づくアドバイスが充実するのが売りです。
一方、アプリはほぼ完日本語化されますが、体重計自体のディスプレイは英語ではあるため、ごく簡単な英語理解力は必要になります。
そこが問題にならないならば、デュアル周波数による測定精度を含めて文句ないです。
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なお、Withingsは、このほかにも体重計の日本展開があります。
先ほどの機種との違いを示しながら、以下、順番に解説しておきます。
【2024年発売】
16・Withings Body Segment WBS08-BLACK-ALL-ROW
¥59,995 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
第1に、Withings Body Segment WBS08です。
同社の最上位機です。
先ほどの機種の全機能に加えて、部位別筋質測定機能があるものです。
同型のタニタの「紐付き」と同じで、5部位に分けて測定できる製品となります。
液晶も埋込式で、少し大きめです。
バッテリーはこちらだけ、内蔵バッテリーですが、やはり15ヶ月保ちます。
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結論的にいえば、基本的にアスリート向けなので、そのような場合に選べば良いという機種です。
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【2024年発売】(各色)
17・Withings Body Smart WBS13
¥15,950 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
第2に、Withings Body Smart WBS13です。
Withings Body Compの1クラス下で、安めの中位機になります。
本体色は、ブラック(WBS13-Black-All-JP)とホワイト(WBS13-White-All-JP)です。
こちらも、測定精度は50gで、Wi-Fi搭載など、冒頭の機種の良い部分の一部は持つ機種です。
ただ、唯一、先述の皮膚電気スコアの測定が不可能です。
そのためストレスレベルの表示に非対応です。あとは、同じです。
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結論的にいえば、皮膚電気スコア非対応は残念ですが、それなりに価格差があります。
この部分がなくても優秀な機種ですし費用対効果も良いように思います。とくに、ウォッチ型のトラッカーをお使いで、その部分が不要ならばこちらはより良い選択肢です。
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【2024年発売】白はWBS06-WHITE-ALL-JP
18・Withings Body WBS06-BLACK-ALL-JP
¥8,668 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
【2017年発売】白はWBS05-WHITE-ALL-JP
19・Withings Body+ WBS05-BLACK-ALL-JP
¥13,365 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
第4に、Withings Body WBS06です。
このシリーズの廉価版です。
Wi-Fiは搭載する機種ですが、測定精度が100g単位と悪いです。
液晶もカラー表示に非対応で、心拍数計測もしません。
測定データも、体重・BMIのみですし、値段は安いですが、差が大きいです。
その旧機(Body+)は体脂肪率・除脂肪率の表記はできますが、日本版は測定精度が200gと悪いです。
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結論的にいえば、現行水準のネットワーク体重計としては「あまり性能が良いと言えない」ため、これらは選択肢にしない方が良いかと思います。
1-2・オムロンの体重計の比較
続いて、日本の大手健康器具メーカーオムロンの体重計を紹介します。
同社はタニタと同じで、古くから体重計を作っている老舗です。
【2023年発売】
【通常型番】HBF-255T後継機
20・オムロン KRD-608T2-W 【白】
20・オムロン KRD-608T2-BK【黒】
¥14,300 楽天市場 (9/11執筆時)
【Amazon限定型番】HBF-256T後継機
21・オムロン KRD-603T2-W 【白】
21・オムロン KRD-603T2-BK【黒】
¥17,800 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:50g
通信方式:Bluetooth LE(常駐)
パソコン利用:
子のせ計測:対応
心拍数計測:
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:対応
カラダスキャンKRD-608T2は、オムロンの販売するネットワーク体重計の上位機です。
Amazon限定型番がありますが、性能は同じです。
スマホとの連携は、Bluetooth LE(Bluetooth Low Energy)を用います。
そのため、スマホと通信する場合は、体重計の通信ボタンを押した上で、スマホ操作で転送する方式で「一手間」必要です。
オムロンの場合、測定後1時間は(体重計が勝手に通信待ち)になるため、計り終えてから1時間以内ならば、体重計側の操作なしで勝手に転送されます。その後も、体重計を起動させさえすれば、同じことができます。
iOSの場合は、OS側の仕様でバックグラウンドでアプリの起動と、GPSによる位置認証が必要ですが、特に不便ではないです.
いずれにしても、この点は「便利」です。
本体に保存されるデータ件数は30件と多めです。むろん、体重計は時計内蔵ですので、あとからまとめてデータを送っても、(通信時の時刻ではなく)しっかり、計測時刻のデータを転送します。
Bluetooth LEは、連携時のスマホ、体重計双方の消費電力が少ないのが特長なので、このような対応が可能です。
Wi-Fi接続方式に比べると、(それでも)スマホにデータ転送操作が必要な点で不便さはあります。
オムロン・コネクト
¥0 Apple App Store
オムロン・コネクト
¥0 Google Play
スマホアプリは、上記のアプリを利用します。
iOSのヘルスケアアプリとは、上記のアプリを介して、データの連係に対応します。
Google Fitも、データの連係に対応します。
ただし、連携するのは体重のみです。
パソコンとの連携は、非対応です。
1・体重
2・BMI
3・体脂肪率
4・体内年齢
5・推定骨量
6・内臓脂肪レベル
7・基礎代謝量
8・骨格筋率
計測できるデータは、上表の通りです。
タニタに較べると、筋肉量、推定骨量、体水分率が計測できないです。
ただ、その分、本体価格はだいぶ安いです。
このほかに、「骨格筋率」が測定可能です。
骨格筋とは運動して増やせる筋肉のことです。
これが増えると基礎代謝量が増えるため、痩せやすい体になっているかどうかが判定できます。男性で30%台、女性で20%台が平均です。
測定データの正確性は、50g単位で体重を測定できる精度です。
デュアルスキャン対応ではないものの、タニタの体重計の次に優れます。
体重計の家族共有の部分では、タニタの「乗るピタ」同様に自動認識機能があります。
また、ノキアのように、赤ちゃんの体重を正確に量れる機能もあります。
さらに「独自機能」として、6歳から体脂肪率、骨格筋率、基礎代謝の測定を可能とする「子どもアルゴリズム」を搭載しています。
本機は、子どもへの対応力が強いと言えます。
対応する周辺機器は、オムロン社は独自の特長があります。
同社は、健康器具メーカーなので【おすすめスマホ対応血圧計の比較記事】で書いたような製品と連携できるため、同じアプリで血圧も管理できるからです。
最近はタニタも同じ主旨の製品を出してきましたが、オムロンは古参で、展開点数も多いです。
血圧測定を手軽に重視したい場合は、この機種は最適でしょう。
なお、同社の血圧計も、iOSのヘルスケアにデータは転送できるので、「体重計は他社で、血圧計だけオムロン」でもOKです。
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以上、オムロン社のカラダスキャンHBF-255Tの紹介でした。
この機種の最大のメリット性は、赤ちゃんや子どもの利用に強いという点だとAtlasは思います。
その上で周辺機器を購入すれば、年配の方にも強い機種となるため、家族の健康管理に一般的に向く機種と言えます。
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【2018年発売】
【通常型番】
22・オムロン 体重体組成計 HBF-228T
22・オムロン 体重体組成計 HBF-227T
¥7,927 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
【Amazon限定型番】(性能は同じ)
23・オムロン 体重体組成計 HBF-230T-SW
¥9,980 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
共有可能人数:最大4人まで
最小計測単位:100g
通信方式:Bluetooth LE(常駐)
パソコン利用:
子のせ計測:対応
心拍数計測:
iOSヘルスケア:対応
Google Fit:対応
なお、下位機となるHBF-228Tも販売されます。
先ほどの機種と比較する場合、50g単位の計測に対応しない点、ガラス天板とブラックパネルの液晶を採用しない点で、差があります。
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結論的にいえば、値段は安いものの、機能差もみられると言えます。
ただ、引き続き、赤ちゃんや子どもの利用や、血圧関係の機能に強い利点はあるため、オムロンの「指名買い」で安めで考える場合、こちらは候補でしょう。
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【2021年発売】
【通常型番】HN-300T2-JWと同じ
24・オムロン HN-300T2-JTW
¥3,150 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
【通常型番】HN-300T2-JBKと同じ
25・オムロン HN-300T2-JTBK
¥3,230 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
このほか、同社のBluetooth搭載機として、以上の2機があります。
計測項目は、しかし、体重のみです。
また、1人の測定しかできず、常駐できないので、アプリ起動してからの利用です。
あとからでも通信スイッチを押せば、30回分再送できますが、不便でしょう。
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・オムロン カラダスキャン HBF-214
・オムロン カラダスキャン HBF-212
¥3,420 Amazon.co.jp (9/11執筆時)
このほか、同社は5000円以下の製品を含めて、上位機と似た形状の体重計が多くラインナップされます。
しかし、100g単位の計測になるほか、ネットワーク非対応の「普通の体重計」である点に注意してください。
次回につづく!
スマホに連動する体重計のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、スマート体重計の比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・ネットワーク体重計の比較 (2)
2-1:ガーミン〈米国〉
2-2:エレコム 〈日本〉
2-3:A&D〈日本〉
2-4:パナソニック〈日本〉
2-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-6:Xiaomi 〈中国〉
2-7:ファーウェイ〈中国〉
2-8:InBody〈韓国〉
3・ネットワーク体重計の比較 (3)
3-1:ANKER〈米国〉
3-2:その他の企業
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事【こちら】では、今回紹介できなかった各社の製品を紹介します。
体重計の正確性 ★★★★★
計測できる項目 ★★★★★
スマホとの連携 ★★★★★
アプリの利便性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事【こちら】では、ここまで紹介してきた体重計全機から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら