Top 調理家電 比較2023'【新型】小型電子レンジ41機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2023年08月15日

比較2023'【新型】小型電子レンジ41機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2023年 1人暮らし向けの小型電子レンジ・小型オーブンレンジの性能とおすすめ・選び方:単機能電子レンジ:50hz 60hz ヘルツフリーレンジ:人気製品の違いと性能ランキング

【比較する製品型番】パナソニック NE-T15A4-W アイリスオーヤマ BLMO-F1801 IMB-F184WPG-5 IMB-T178-W PMB-T178-B KMB-T178-W IMB-FM1805-B IMB-FM1806-B KMO-T1605-B MO-T1605 IMB-F186-W MO-F1810-W KMO-F1810-B ツインバード DR-D419W5 DR-D419W6 DR-F281W DR-E268W DR-E852W DR-E857B Haier JM-17K-50-W JM-17K-60-W JM-17J-50W JM-17J-60W JM-V16G JM-FH18J JM-XP2FH18G-XK シャープ RE-TS171 RE-T171-B RE-TM18 E-TF1-W RE-F163 RE-WF183 RE-SS7A-B RE-WF184 東芝 ER-SS17A-W ER-WS17 ER-X18 日立 HMR-FT19A ER-T16-W ER-WS17A ER-WM17A MRO-F5Y MRO-HE3B(W) 山善 YRM-HF171 MRT-S177 シロカ SX-18D132 SX-18D133 無印良品 MJ-SER18A MJ-MWO181L ラドンナ Toffy K-DR2 ほか

今回のお題
小型電子レンジ・小型オーブンレンジのおすすめはどれ?

 どもAtlasです。

 今回は、2023年8月現在、最新の小型レンジの比較です。

 最安モデルを含めて、1人暮らし(1-2人)に良さそうな製品を探します。

 機能面では、レンジの加熱ムラ解凍ムラを防ぐのに重要なセンサー性能を重視します。

 オーブン・グリル・トースト機能を持つ機種は、小型機ではが付く「火力」にも注目しました。

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 記事では、はじめに、小型レンジの「選び方の基本」を紹介します。

 その後、温めだけの電子レンジから、トースト・オーブン機能も付くオーブンレンジへという順番で、各社の製品を比較していきます。

対応人数   1-4人程度まで
レンジ性能  ★★★★★
オーブン性能 ★★★★★
トースト性能 ★★★★★
総合評価   ★★★★

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントからAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

 よろしくお願いします。

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1・小型電子レンジの比較
 容量:15L〜18L
 人数1-2人向け
 種類: レンジ or オーブンレンジ
 予算1万円〜  
2・中型電子レンジの比較
 容量:20L〜26L
 人数2-4人向け
 種類: レンジ or オーブンレンジ 
 予算
2万円〜
3・小型スチームオーブンの比較
 容量:18L〜26L
 人数1-2人向け
 種類スチームレンジ(庫内1段)
 予算3万円〜
4・中型スチームオーブンの比較
 容量:30L〜
 人数4人以上(世帯向け)
 種類スチームレンジ(庫内2段)
 予算5万円〜
5・オーブン/レンジ全体の選び方 【まとめ】
 =目的別・予算別のおすすめの提案

 なお、今回の記事は、このブログの電子レンジの比較記事全体では、1回目記事にあたります。

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 スチーム(過熱水蒸気)を利用できる小型の高級機は、完全に記事を分けていて、3回目記事こちら)で扱います。

 減塩・原油を目的に選びたい方は、3万円からと少し高いのですが、そのタイプがおすすめです。

 よろしくお願いします。

1-1・小型レンジの選び方の基本

1:電子レンジ〈ヘルツ専用〉
2:電子レンジ〈ヘルツフリー〉
3:オーブンレンジ

 はじめに、電子レンジの「選び方の基本」を書いておきます。

 小型の電子レンジ・小型オーブンレンジは、値段的に「4つのグレード」に分けることができます。

 これらの区分をあらかじめ紹介しておきます。


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 第1に、ヘルツ専用の電子レンジです。

 1万円前後で手に入るもので、格安品に多いタイプです。

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 このタイプは、ヘルツフリーではないことに注意が必要です。

 中学で習うように、明治時代に、東西で別の国の電力技術が導入されたので、東日本は50ヘルツ、西日本は60ヘルツと周波数が異なります。

 ヘルツ専用の単機能レンジは、部品構成を単純化して安くするため、ヘルツフリーではありません

 新大学生などで就職の際に引っ越す可能性があるならばヘルツフリー機を選ぶと良いでしょう。

 なお、ヘルツの境目は上の地図のように、長野県と静岡県のあたりです。


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 第2に、ヘルツフリーの電子レンジです。

 こちらは、東日本(50Hz)・西日本(60Hz)どちらでも利用できる仕様です。

 オーブン機能はないです。

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 しかし、一部機種では、タッチパネルを採用して見栄えが良いほか、蒸気センサーを利用した「自動あたため」機能も付属します。

 価格は、1.3万円からあります。

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 ただ、このグレードは「注意点」も多いです。

 安めの機種は、パワーが弱くインバーター非対応の機種が多いからです。

 パワーが弱いと、短時間でべたつかずに温めたいもの(コンビニの唐揚げなど)がカラッとしあがらないです。

 インバーター非対応だと、冷凍食品の袋表記に多い500W・600W出力が出せないモデルもあります。目安時間にそった加熱ができず、仕上がりに差が生じます。

 仕様は、本編で各機ごと説明しています。


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 第3に、ヘルツフリーの超小型オーブンレンジです。

 レンジ機能に加えて、オーブン加熱機能トースト機能が付属します。

 サイズは、15L・16L・18Lとあります。

 どれも1-2人用として適切です。

 庫内サイズはどれも(そう)大きく変わりませんが、18Lモデルは、オーブンで250度出せる機種があるので、その部分では「ポイント」です。

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 レンジ機能も「上位のセンサー」が付属する機種もあり、ボタンを押すだけの「自動あたため」に精度が出てきます。

 (単機能のレンジに比べて)オーブンの熱を逃さない断熱構造にする必要があるので、このタイプは、庫内容量はやや狭めです。

 ただ、主に高さ方面に狭いだけで、幅・奥行は単機能レンジの18Lクラスと同等です。

 それでも、2-3人家族の場合は注意が必要でしょう。

 予算は、1.5万円ほどからあります。

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1・小型電子レンジの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:電子レンジ〈17L〉
 1-3:電子レンジ(ヘルツフリー)〈17L〉
 1-4オーブンレンジ〈15L-16L〉
2・小型電子レンジの比較 (2)
 2-1:オーブンレンジ〈16L-18L〉
 2-2:最終的なおすすめの提案【結論】

 というわけで、小型電子レンジの「選び方の基本」の紹介でした。

 以下では、ここまで話した「区分」に従いつつ、各社の製品を順番にみていきます。

1-2・ヘルツ専用レンジの比較

 はじめに、最も安い価格帯の製品となる「ヘルツ専用の単機能レンジ」からです。

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 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。 


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 【2023年発売】

 【東日本用50Hz地域】

 1・Haier JM-17K-50-W
  ¥8,782 楽天市場 (8/14執筆時)

 【西日本用60Hz地域】

 1・Haier JM-17K-60-W
  ¥8,782 楽天市場 (8/14執筆時)

 【2021年発売】

 【東日本用50Hz地域】

 2・Haier JM-17J-50-W
  ¥7,980 楽天市場 (8/14執筆時)

 【西日本用60Hz地域】

 2・Haier JM-17J-60-W
  ¥8,447 楽天市場 (8/14執筆時)

レンジ出力:700W
庫内容量: 17L(ターンテーブル)
自動あたため:
オーブン機能:
トースト:
センサー:
オーブン:
サイズ:幅44×奥行32×高さ25.8cm

 JM-17K-50JM-17K-60-Wは、ハイアールの販売する電子レンジです。

 格安製品も得意とする世界的な家電企業です。日本市場でも最後まで残ったヘルツ専用レンジの1つと言えます。

 新旧両機種ありますが、性能は同じです。

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 本体サイズは、幅44×奥行き32×高さ25.8cmです。

 他社機とほぼ同じです。

 一方、ボックス収納時に必要な余白スペースは、側面と後ろに10cmと上方に15cmです。上方面に空間が必要な部分にとくに注意してください。

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 庫内容量は、17Lです。

 内部にターンテーブルがある伝統的形状で、丸皿は25.5cmです。

 1人暮らしなら十分なサイズです。

 ターンテーブル式は、庫内が有効に使えない部分はありますが、加熱ムラは割と防げるので、格安機では今も続く方式です。

 電子レンジ機能は、一方、値段相応の実力です。

 センサーが未搭載ですので、「自動あたため機能」は付属しません

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 出力調節は、3段階です。

 温度の刻みは「700W・500W・200W」です。

 刻みに600Wがない点は注意点です。

 冷凍食品の場合、500W指定が最も多いですが、600Wも多いので。200Wは冷凍食品の解凍に使います。

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 以上、ハイアールの電子レンジの紹介でした。

 とにかく価格が安いので、値段を重視で考えるならば、選択肢に入る機種です。ただ、デザイン・機能面で秀でた部分はあまりないですね。

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 【2021年発売】

 3・山善 MRT-S177シリーズ
  ¥8,780 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

60Hz黒:MRT-S177(B)6
60Hz白:MRT-S177(W)6
50Hz黒:MRT-S177(B)5
50Hz白:MRT-S177(W)5

レンジ出力:700W
庫内容量: 17L(ターンテーブル)
サイズ:幅44×奥行34×高さ25.8cm

 なお、輸入商社の山善が販売する上記製品は、外観以外は、ハイアールの製品とほぼ同じ構成です。

 出所は同じかと思います。

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 【2015年発売】

 【東日本用50Hz地域】

 4・ツインバード 電子レンジ DR-D419W5
  ¥9,980 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

 【西日本用60Hz地域】

 4・ツインバード 電子レンジ DR-D419W6
  ¥9,980 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

レンジ出力:700W
庫内容量: 17L(ターンテーブル)
自動あたため:
オーブン機能:
トースト:
センサー:
オーブン:
本体サイズ: 幅45.5×奥行33×高さ26.5cm

 そのほか、日本のツインバード工業も、ヘルツ専用レンジを展開します。 

 ハイアール機に比べると、外観デザインがしっかり目です。

 庫内は、本機もターンテーブル式で、24.5cmになります。

 ただ、この価格帯だと、すでに、ヘルツフリーレンジが購入できますし、価格競争力の部分では微妙でしょう。

1-3・ヘルツフリーレンジの比較

 さて、ここからはヘルツフリーの電子レンジを紹介していきます。

 先述のように、全国何処に引っ越しても使えるレンジです。

 高級感もより出てきて、多くの場合、液晶モニターとタッチ式ボタンが搭載されます。


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 【2022年発売】

 5ハイアール 電子レンジ JM-FH18J-W
  ¥13,800 楽天市場 (8/14執筆時)

 【特定店向け】(ステンレスブラック)

 6・ハイアール 電子レンジ JM-XP2FH18G-XK
  ¥15,665 楽天市場 (8/14執筆時)

レンジ出力:500W【ヘルツフリー】
庫内容量: 18L(フラット庫内)
自動あたため:
オーブン機能:
トースト:
センサー:
サイズ: 幅45.8×奥行35.4×高さ28.6cm

 JM-FH18J(W)は、ハイアールの電子レンジです。

 ヘルツフリー対応の機種としては、最も安く買える機種です。

 大学生など4年後にどこに引っ越すか分からない方は、このような機種が良いでしょう。

 新旧両機種ありますが、性能は同じです。

 一方、外観色がことなるJM-XP2FH18Gは、旧型をベースにするのでボタン配置は異なりますが、性能的には本機と同じです。

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 庫内容量は、18Lです。

 標準的なサイズです。

 ただ、この機種は、庫内に回転するターンテーブルがないフラット庫内です。

 加熱室の寸法も、31.5×31.8cmと広いため、「大盛弁当」に向いている機種です。

 ターンテーブの機種は、大きなお弁当だとテーブルがつっかえて加熱ムラが生じます。

 フラット庫内は、そのようなことがないため、サイズが不定なことも多いお弁当のあたために向くと言えます。

 本体サイズは、 幅45.8×奥行35.4×高さ28.6cmです。

 ヘルツフリーでない同社の製品よりわずかにスペースが必要です。

 ボックス収納時に必要な余白スペースは、側面と後ろに10cmと上方に15cmです。

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 電子レンジ機能は、ただ、イマイチです。

 センサー未搭載ですので、自動あたためは非対応です。

 この機種にはコンビニ・のみもの・かんたんメニューという自動調理ボタンがあります。しかし、センサーが介在するわけではないです。

 「コンビニ」は、お弁当400gに調整されていて、細かいグラム調整は、手動で行う点で「レトロ」です。 

 「のみもの」は、一方で、牛乳・コーヒー・お酒のかんで、1−3杯を選ぶだけのため、ある程度使えるでしょう。

 かんたんメニュー」は、インスタントラーメンや、中華料理(回鍋肉・麻婆豆腐)など、簡単な「レンジだけ調理」の提案があります。

 出力調節は、少し注意です。

 というのも、ヘルツフリーでも格安機だと、レンジ出力の刻みが変則的だからです。

 60Hz帯(西日本)だと、650W・500W・350W・解凍 (120W)という刻みです。

 50Hz帯(東日本)だと、500W・350W・解凍 (120W)という刻みです。

 東日本だと650Wが非対応になるのが、やや残念でしょう。

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 以上、ハイアールのJM-FH18Gの紹介でした。

 特に弁当は、ターンテーブルがないフラット庫内の製品の方が、美味くあたためられるので、ひとり暮らしの方にこの機種は向きます。

 出力については、コンビニの冷食に必ず加熱時間が書いてある500Wは全国どこでもでるので、最低限の必要性はまかなっています。この値段ならば及第点でしょう。

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 このほか、ヘルツフリーの格安単機能レンジは、各社から出ています。

 順番にみておきます。

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 【2021年発売】

 【下位機】

 7・アイリスオーヤマ IMB-F186-W
  ¥11,180 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

 7・アイリスオーヤマ KMB-F186-W
  ¥10,967 楽天市場 (8/14執筆時)

 【上位機】

 8・アイリスオーヤマ IMB-FM1805-B
  ¥13,813 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

 8・アイリスオーヤマ IMB-FM1806-B
  ¥13,800 楽天市場 (8/14執筆時)

庫内容量: 18L(フラット庫内)
レンジ出力:500W【ヘルツフリー】
自動あたため:
オーブン機能:
トースト:
センサー:
サイズ: 幅45.6×奥行35.2×高さ28.0cm

 第1に、アイリスオーヤマIMB-F186などです。

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 下位機は、ドアが横開きになる部分を除けば、出力構成を含めハイアール機と同じです。

 ただし、のみもの・ごはんほか写真のような「自動メニューのみ独自のものに入れ替えています。

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 下位機は、ハイアール同様の縦開きです。

 その上で、ミラーガラス採用で、未使用時に中が見えないのが「売り」です。

 ただ、いずれもセンサーは未搭載です。

 「あたためボタン」だけを押す場合、500W(西日本650W)で1分間加熱されるだけになります。

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 【2021年発売】

 9・無印良品 MJ-SER18A
  ¥17,917 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

庫内容量: 18L(フラット庫内)
レンジ出力:500W【ヘルツフリー】
自動あたため:
オーブン機能:
トースト:
センサー:
サイズ: 幅47×奥行35×高さ28.5cm

 第2に、無印良品MJ-SER18Aです。

 出力は、500W(西650W)と400Wのみの記載です。

 200W前後の出力がないのですが、半解凍・解凍ボタンに兼ねさせています

 同社らしいシンプル構成ですが、自動メニューがないです。

 また、この値段でセンサーがないのは少し残念でしょう。

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 【2022年発売】

 10・アイリスオーヤマ IMB-T178-W
 10・アイリスオーヤマ PMB-T178-B
  ¥9,071 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

 11・アイリスオーヤマ KMB-T178-W
  ¥11,605 楽天市場 (8/14執筆時)

 12・SKジャパン SJM-M17DA(W)
  ¥9,800 楽天市場 (8/14執筆時)

 13・山善 YRM-HF171(B)
 13・山善 YRM-HF171(W)
  ¥10,163 Amazon.co.jp (8/14執筆

 14・YAMAZEN NERM-017HF
  ¥9,800 楽天市場 (8/14執筆時)

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 【2022年発売】

 15・アイリスオーヤマ IMGY-T172-B
  ¥12,945 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

庫内容量: 17L(ターンテーブル)
レンジ出力:500W【ヘルツフリー】
自動あたため:
オーブン機能:
トースト:
センサー:
サイズ: 幅44×奥行32.5×高さ25.7cm

 第3に、アイリスオーヤマのIMB-T178などです。

 おそらく同じ製造元と思われる製品が他社からでますが、仕様はほぼ同じです。

 ただ、アイリス機だけ、さきほどみた(パスタなど)5種類の自動メニューがあります。

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 庫内は、ターンテーブル式です。

 格安機だと「加熱ムラ」を防ぎやすいので、少量しか温めない場合は、悪くないです。

 しかし、若い1人暮らしの方など、「大盛サイズ」のお弁当は(大きすぎて)ターンしない場合があり、その場合は逆に使いにくいです。

 出力は、ハイアール機など他機と同じです。

 やはりセンサーは未付属です。

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 一方、IMGY-T172だけは、写真のような圧力容器が付属です。

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 付属の圧力容器は、ポリプロピレン製でレンジ専用です。

 自動メニューで上記の調理ができます。手動でも使えます。

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 このタイプは、圧力はガス火でつかうほどは出せないです。

 調理容量や最大温度(ゲージ圧)は非開示ですが、仕組み的に25kpa(106度)あたりの低圧でしょう。

 それでも、多少の時短効果などはあります。

 なにより、素材がポリプロピレンとシリコーンですので、しっかりメンテすれば、わりと安全に使えるように思えます。

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 豚の角煮だと、300gのレシピで14〜16分の加熱です。下ゆでなしの「ほったらかし」レシピなので、初心者向けではあります。

 カレーだと、2皿分です。

 なお、鍋素材の特性的に、粘性の強いカレー(シチュー)は詰まる可能性があります。

 金属を使うガス火用に比べると、このあたりはシビアです。

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 なお、圧力容器を圧力をかけない状態(排気)にすることで、低温調理ほかの自動レシピの提案もあります。

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 結論的にいえば、圧力容器付については、料理好きで、圧力調理に挑戦したい方には良い構成です。

 市販のレンジ用圧力鍋もないことはないですが、24.5cmのターンテーブルに載るものは限られますし、ギリギリに入れても蒸気の問題があるので。

1・ガス火用圧力鍋の比較
2・電気圧力鍋の比較
3・マルチクッカーの比較

 なお、圧力関係の家電は、このブログだと、以上の記事でフォローしています。


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 【2020年発売】

 16・シャープ PLAINLY RE-TS171-B
 16・シャープ PLAINLY RE-TS171-W
  ¥16,549 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

レンジ出力:550W【ヘルツフリー】
庫内容量: 17L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:蒸気センサー
サイズ 幅46x奥行36x高さ28.5cm

 RE-TS171は、シャープの電子レンジです。

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 庫内容量は、17Lと小さめです。

 こちらも、庫内にターンテーブルがないフラット庫内です。

 庫内サイズは29.5×31.5cmです。

 とはいえ、これほどあれば、大きめのコンビニ弁当でも使えます。


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 本体サイズは、幅46x奥行36x高さ28.5cmです。

 一方、ボックス収納する場合に必要な空間は、側面の片側が4.5cmで、後は10cmです。

 また、前方以外にもう一面が、全面的に開放されている必要があります。

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 電子レンジ機能は、蒸気センサーが付属します。

 「らくチン!(絶対湿度)センサー」という名前ですが、蒸気を利用するものです。

 格安機に多いセンサーですが、ラップに対応しない点を除けば、そこそこ優秀です。

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 自動あたためは、「レンジ・解凍・お弁当・牛乳・酒」が選べます。

 面白いのは、単独ボタンとして「冷凍食品あたため」ボタンがある点です。

 ひとり暮らしの型の使用頻度を考えるとおもしろい仕組みでしょう。

 出力調節は、本機もインバーターに対応せず変則的です。

 西日本(60Hz)で強700W、東日本(50Hz)で強550Wですから。

 ただ、その枠内で言えば、200Wほか、冷食で重要な500Wは、どちらの地域でも出せますし、不便ではないです。

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 以上、シャープのRE-TF17Sの紹介でした。

 「冷凍食品あたためボタン」は、訴求力がある独自機能でしょう。

 一方、性能に注目する場合、フラット庫内の弱点である「加熱ムラ」を改善する工夫がないのが、値段からするとイマイチにはみえます。。

 最大出力も少し弱めなので、性能差はあります。

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 【2019年発売】(フラット庫内)

 17・シャープ 電子レンジ RE-T171-B
  ¥13,177 楽天市場 (8/14執筆時)

 【2019年発売】(ターンテーブル)

 18・シャープ 電子レンジ RE-TM18-W
 18・シャープ 電子レンジ RE-TM18-B
  ¥12,535 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

レンジ出力:520W【ヘルツフリー】
庫内容量: 17L
自動あたため:
サイズ 幅46x奥行37x高さ26.5/27.3cm

 なお、シャープは、ヘルツフリー機の下位機種としてRE-TM18という製品も出しています。

 ただ、蒸気センサーが未搭載です。また、インバーター非対応です。

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 結論的にいえば、このグレードでは、あまりおすすめできる製品とは言えないでしょう。


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 【2021年発売】

 【縦開き】

 19・東芝 電子レンジ ER-WS17-W
  ¥16,135 楽天市場 (8/14執筆時)

 【横開き】(旧機種)

 19・東芝 電子レンジ ER-SS17B-W
  ¥20,780 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

レンジ出力:900W【ヘルツフリー】
庫内容量: 17L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:蒸気センサー
サイズ:幅45.8x奥行35.4x高さ28.1cm

 ER-WS17Aは、東芝の単機能レンジです。

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 2機種ありますが、横開きは生産終了機でAmazon本体だけで在庫流通があります。

 東芝は、横開きの場合、「冷蔵庫上から出し入れしやすい」と強調していましたが、見映え的に最近は縦開きが流行で、冷蔵庫上に置いても、さほど邪魔には感じません。

 ただ、背の低い方で、高所に置く場合は横開きのが良いのかもしれません。

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 庫内容量は、17Lです。

 室内は間口が広めですが、実際の食品が置ける領域は、幅27cm×奥行31.5pほどです。

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 本体サイズは、幅45.8x奥行35.4x高さ28.1cmです。

 このクラスでは背が低い方ですが、ボックス収納する場合、上方向は15cmと多めの空間が必要です。

 そのほか、上図の様なスペースが必要です。

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 電子レンジ機能は、蒸気センサー(絶対湿度センサー)を搭載です。

 先述のように蒸気がでないのでラップした食品のあたためが不得意で、緩くラップするなど気をつける必要はあります。ただ、自動あたためができるのは大きいでしょう。

 自動メニューは、センサー搭載機なので「冷凍ごはん・冷凍おかず・のみもの・お弁当」と充実します。

 出力調節は、本機の注目点です。

 インバーター制御ですので、地域にかかわらず、900W・600W・500W・200Wでの加熱ができます。こうした機種は、加熱ムラが少なく、仕上がりも1ランク高いと言えます。

 900Wの運転は1.5分間です。

 「強火」なので、加熱ムラは生じやすいものの、表面を強く加熱します。例えば、到着したての宅配ピザの再加熱などには良いでしょう。

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 以上、東芝のER-WS17Aの紹介でした。

 蒸気センサー付きの他社機と比較すると、ヘルツ帯によらず安定的に運転できる部分で上位です。

 ただ、価格的にはもう少し出せば、(小型ならば)オーブンに手が届く、という部分は悩ましいでしょう。

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 【2022年発売】HMR-FT183後継品

 20・日立 HMR-FT19A
  ¥15,800 Amazon.co.jp (12/19執筆

レンジ出力:800W【ヘルツフリー】
庫内容量: 17L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:蒸気センサー
サイズ :幅46.9x奥行34.7x高さ29.6cm

 なお、日立からHMR-FT19Aという機種がでています。

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 本機は、東芝機とほぼ同サイズです。

 ボックス収納する場合の必要空間なども同じですので、OEM関係があるかもしれません。

 蒸気センサーの採用など、機能も似通っています。

 しかし、最大出力が800w(90秒)である点で、東芝に多少負けています。

 出力調節は、600W 500W 200Wと東芝にない100Wです。

 ゆっくりとした解凍や煮込みはやや「得意」と言えますが、あまり違いもない機種です。

 ただ、(セール時など)値段によっては、選んでも良い機種だとは思います。

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 【2021年発売】

 21・東芝 電子レンジ ER-WM17A-W
  ¥11,638 楽天市場 (8/14執筆時)

レンジ出力:500W相当【ヘルツフリー】
庫内容量: 17L(フラット庫内)
自動あたため:
オーブン機能:
トースト:
センサー:
サイズ:幅45.8x奥行34,.9x高さ28.1cm

 一方、東芝は、「ヘルツフリー」では最安級といえる ER-WM17Aという製品を出します。

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 最大500W相当という表記ですが、50Hz帯だと520W、60Hz帯だと650Wと、本機は変則的な構成です。60Hz帯では500Wに近い出力は使えません。


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 【2020年発売】

 【上位機】

 22・TWINBIRD DR-F281W
  ¥19,980 楽天市場 (8/14執筆時)

 【下位機】(23年追加)

 23・TWINBIRD DR-E268W
  ¥16,800 楽天市場 (8/14執筆時)

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量: 18L(庫内フラット)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:赤外線センサー
サイズ :幅46x奥行35x高さ27.5cm

 DR-F281Wは、ツインバード工業が販売する格安電子レンジです。

 下位機は、後述するセンサーがなく、出力も最大600W(西日本700W)となる点で、価格差以上に、性能はだいぶ落ちる機種です。

 外観デザインで「売りたい」モデルと言えます。

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 庫内容量は、18Lです。

 やや大きめですので、大盛お弁当も大丈夫です。

 本体サイズは、幅46x奥行35x高さ27.5cmです。

 18Lサイズの平均よりは小型ですが、ボックス収納する場合の必要スペースは結構必要です。

 ツインバード機は、左右一方の全面開放の指示はないですが、ラックや棚の中は不可なので、結局、完全な密閉空間には入れられないでしょう。

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 電子レンジ機能は、本機は、赤外線センサーが搭載です。

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 ラップした食材でも熱を検知できる点で、レンジのセンサーとしては他社の蒸気センサーより優秀です。

 自動あたための精度は、単機能電子レンジでは最上位と言って良いでしょう。

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 レンジ出力は、本機も全国一定の機種です。

  また、1000Wを90秒、900Wを3分間出せる点で優れます。

 赤外線センサー搭載の部分も含めて、とくに解凍は得意といえます。

 解凍の際は、(蒸気センサー式と違って)グラム設定不要でできるため、料理初心者にも優しいです。

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 自動メニューは、自動あたためのほか、あたため・解凍 ・ 飲みもの ・冷凍食品です。

 単機能電子レンジとして問題ありません。

 出力調節は、手動でする場合、100Wから1000Wまで9段階の出力調整もできます。

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 以上、ツインバードのDR-F281Wの紹介でした。

 小型の単機能電子レンジでは、唯一赤外線センサーを採用するので、レンジとしてはレベルが高いです。

 とくに解凍については、他社の蒸気センサー搭載機に比べて、上手にできるでしょう。この点で言えば、解凍機能を多用する場合は、選択肢にできます。

 ただ、この値段を出すと、次に紹介していく、オーブンレンジも射程に入るのは悩ましい部分ではあります。

1-4・超小型オーブンレンジ(15L-16L)

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 続いて、ここからは、「オーブンレンジ」を紹介します。

 トーストや冷凍ピザを焼いたり、またはオーブンを使って手の込んだ料理を作ることができる点で、すこしだけ本格的なレンジです。

 あまり料理をしない人も、ピザやトーストの暖めや、肉などの簡単な焼き物などに重宝すると思うので、お金に余裕があれば、オーブンレンジを購入した方が良いと思います。

 なお、オーブンレンジは(値段も高いので)万一の際の修理についての情報も加えます。

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 なお、比較的、製品の数が多いため、1-2人向けの超小型機(15-16Lクラス)と、同じく小型機の部類ですが、庫内が広めの小型機(18Lクラス)を分けて紹介します。


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 【2020年11月発売】

 24・Panasonic エレック NE-T15A4-W
  ¥22,247 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

レンジ出力:950W【ヘルツフリー】
庫内容量:15L(ターンテーブル)
自動あたため:搭載
オーブン機能:230度
トースト:2枚まで(両面焼)
センサー:重量センサー
サイズ:幅45×奥行36.5×高さ29cm

 NE-T15Aは、パナソニックオーブンレンジです。

 同社では最も小型なオーブンレンジで、長年の人気製品です。

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 庫内容量は、15Lです。

 冒頭書いたように断熱のため庫内を高さ方面に狭くしているので、単機能の18Lほどの使い勝手はあります。

 内蔵の丸皿(ターンテーブル)も、サイズは27.3cmです。

 日本ハムの石窯工房のピザ(23cm)でも問題ないです。

 相当大きなお弁当以外は、対応できるでしょう。

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 本体サイズは、幅450×奥行365×高さ290mmです。

 廃熱のために上図の様な廃熱スペースが必要です。

 オーブンレンジは特に本体が熱くなるため、ボックス収納する場合は気をつけてください。

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 レンジ機能は、こちらは、重量センサー搭載が搭載されます。

 蒸気センサーは、ラップをしたまま過熱すると蒸気が感知できず、水蒸気の圧力でラップが空くまで加熱し続けます。

 重量センサーは、しかし、加熱前重量との重量差を検知して適切な加熱状況を検知できます。

 ラップをしていてもある程度正確に、判断が可能です。ただ、あまりにも重量があるものを入れると効きません。

 レンジ出力は、インバーターに対応し、全国一どこでも一定です。

 また、950Wの高出力に対応します。持続時間は1.5分ですが、時短になります。

 なお高出力は、の面では、すでに温かい食品を「さっと」べたつかずに、短時間で温めることができると言えます。

 オーブン機能は、温度設定が100〜230度までです。

 本格的なオーブンは「最高250度」がデフォルトです。

 ただ、230度(5分間)という本機のスペックは、サイズ感を考えれば優秀です。

 総菜を「カラッとあたためる」簡単な調理以外も、それなりに手が込んだ料理も対応できそうです。

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 自動メニューは、コンビニメニュー・フライの温め直し・冷凍ご飯・冷凍素材のさっくり解凍など多彩です。

 「野菜とセット」メニューがあるなど、健康に配慮も感じられます。

 また、目新しい所では「お弁当セット」というメニューがあります。

 これは、肉・野菜・魚を組み合わせて同時にお弁当調理できる機能です。

 ただ、用意されている組み合わせは「鮭と野菜」「鶏からとピーマン・キノコ」「ポークソテーと焼き野菜」3種類のみです。「何でも自動調理する機能」ではないですが、それなりに便利でしょう。

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 トーストも、2枚まで同時に焼くことが可能です。6分ほどです。

 グリルは、ヒーター上火が強くないため、非対応です。

 トースターレベルに止まります。

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 保証は、1年間です。

 パナソニックは訪問修理に対応します。

 電子レンジは10kg以上ある家電で、基本的に棚の上段に置くものなので、こうしたサービスがあるのは、割と重要です。

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 以上、パナソニックNE-T15Aの紹介でした。

 1人暮らしの方でできるだけ小型で、ある程度信頼できるオーブンが欲しい方に向くと言えます。

 電子レンジの部分も重量センサーを搭載しますし、小型機ながら950Wインバーターを搭載します。

 トーストも比較的短時間で焼けるので、小さめで高性能な機種を探しているならば、一番良いでしょう。

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 【2023年発売】

 25・日立 MRO-HE3B(W)
  ¥22,901 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

レンジ出力:850W【ヘルツフリー】
庫内容量: 16L(ターンテーブル)
自動あたため:搭載
オーブン機能:200度
トースト:2枚まで(片面焼)
センサー:重量センサー
サイズ:幅46.2×奥行33.8×高さ29.5cm

 一方、おそらく過去製品を基にしたアウトレット的な型番になろうかと思いますが、日立が同じターンテーブル+重量センサーという構成の製品を出します。

 比較する場合、庫内容量は16Lとそう差がない一方、レンジの最大出力ほか、オーブン温度の部分で、若干負けると言えます。

 パナソニックの場合、断熱重視で15Lにしているかと思います。

 トーストは、本機でも7分で焼けます。

 自動調理ボタンは、牛乳・コンビニ弁当・グラタン・揚げ物という構成です。

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 結論的にいえば、同じほどの値段ならば、オーブン部分の強いパナソニックのほうが多少良くみえます。


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 【2023年発売】MO-TJ2後継品

 25・アイリスオーヤマ MO-T1605-W
 25・アイリスオーヤマ KMO-T1605-B
  ¥15,642 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

レンジ出力:500W【ヘルツフリー】
庫内容量: 16L(ターンテーブル)
自動あたため:搭載
オーブン機能:200度
トースト:2枚まで(両面焼)
センサー:重量センサー
サイズ:幅46.2×奥行32.9×高さ29.3cm

  MO-T1605は、アイリスオーヤマの小さめのオーブンレンジです。

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 庫内容量は、16Lです。

 本機もターンテーブル式(直径27.2cm)です。

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 本体サイズは、幅46.2×奥行32.9×高さ29.3cmです。

 パナソニック機とだいたい同じです。

 ただし、ボックス収納する場合の必要スペースは、上図の様に、他社平均以上に空間が必要です。

 電子レンジ機能は、重量センサーが搭載されます。

 パナソニックと同じであり、優秀です。

 一方、本機は、インバーター非対応で、ヘルツ帯で加熱力が異なります。

 西日本(60Hz)は、650W・500W・200W相当です。

 東日本(50Hz)は、500W・200W相当です。

 いずれも最高出力だと、最大15分間です。

 西日本を含めて(絶対必要な)500Wは使えるため、まあそれなりとは言えます。

 オーブンは、しかし、200度までです。

 本格的な料理用ではなく、買った総菜を「カラッと温め直す」などの用途に使うべきでしょう。

 なお、オーブンは、40度発酵には対応します。

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 自動メニューは、総計24種類です。

 「時短系(ずぼらメシ)」と「映えレシピ」という展開で、若者層への訴求です。

  もちろん、「飲みもの」や総菜系のレシピを含めて、普通のものも網羅しています。

 トーストも焼けます。

 途中で裏返す必要なしで、2枚まで同時に焼くことが可能です。

 グリルは、機能としてはあります。

 上火は750Wですので、庫内容量からして、それなりには使えそうです。

 保証は、1年間です。

 ただし、修理は(保証期間中でも)電子レンジの訪問修理に対応しない状況です。

---

 以上、アイリスオーヤマのMO-T1605の紹介でした。

 同じターンテーブルの重量センサー付きで、パナソニックより安めという機種です。

 レシピ数と種類の部分では、若者層への訴求力はこちらの方が高いように思えました。問題は修理網です。ただ、車などをお持ちの男性ならば問題ないでしょうし、その部分で「安い」とも言えます。

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 【2022年2月発売】

 26・ハイアール JM-V16G-W
  ¥19,400 楽天市場 (8/14執筆時)

 【2023年発売】

 26・YAMAZEN YRS-G162V(W)
 26・YAMAZEN YRS-G162V (B)
  ¥16,800 Amazon.co.jp
(8/14執筆時)

レンジ出力:500W【ヘルツフリー】
庫内容量: 16L(ターンテーブル)
自動あたため:搭載
オーブン機能:200度
トースト:2枚まで(両面焼)
センサー:重量センサー(温度)
サイズ:幅46.1×奥行32.8×高さ29.3cm

 そのほか、アイリス機とほぼ同様の仕様の製品が、中国のハイアールなどからも出ます。

 外観とボタン配置は異なりますが、発酵温度や消費電力を含めて構成が同じなので、製造元はおそらく同じでしょう。

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 自動メニューは、ハイアールは、18種と多めです。

 中華まん、シュウマイ、ピザ、グラタンなどです。

 独自なのは「エコ煮込み」で、カレー・肉じゃがなどを1ボタンで煮込めるメニューが選べます。ただ、総数と面白さの部分では、アイリスオーヤマに少し負けると言えます。

 山善は、フライ・葉野菜・お惣菜など、オーソドックスな11種です。

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 ただし、ボックス収納する場合の必要空間は、ハイアールのが少なくて済みます。

 加えて、同社は日本に出張修理網があるので、アフターサービスの部分で上位でしょう。


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 【2021年9月発売】

 25・東芝 ER-W16-W
  ¥22,798 楽天市場 (8/14執筆時)

 【2019年11月発売】

 25・東芝 ER-T16-W
  ¥20,680 Amazon.co.jp (8/14執筆時)

レンジ出力:850W【ヘルツフリー】
庫内容量:16L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:200度
トースト:2枚まで(片面焼)
センサー:蒸気センサー
サイズ:幅46.1×奥行33.7×高さ29.3cm

  ER-T16は、東芝オーブンレンジです。

 新旧両機種ありますが、液晶のバックライトの色以外は同じです。

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 庫内容量は、16Lです。

 東芝の場合、ターンテーブルのないフラット庫内です。

 フラット庫内は、掃除がしやすいメリット性があり、汚れ防止コーティングと合わせて、お手入れのしやすさでは「上位」です。

 一方、この程度の価格の製品の場合、ターンテーブルに比べると、加熱ムラが生じやすい部分はあります。

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 本体サイズは、幅46.1×奥行33.7×高さ29.3cmです。

 ボックス収納する場合の必要空間は広めです。

 電子レンジ機能は、一方、蒸気センサー(蒸気温度センサー)です。

 他社の重量センサーほどの精度は期待できませんが、並の性能はあります。

 ラップした製品が苦手なのが問題点です。

 ワット数は、インバーターであり全国一定です。

 850W・600W・400W・200Wの刻みです。

 最高出力は、パナソニック機には及びません。 

 オーブン機能は、最高200度です。

 この部分は明らかに本機の弱点で、190度以上の持続時間が最大8分です。

 本格的とは言えないでしょう。

 自動メニューは、牛乳・ゆで野菜・お弁当・トーストなどです。

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 トーストは、2枚まで、同時に焼くことが可能です(7分強)。

 ただし、途中で裏返す必要があります。

 フラット庫内を採用したためでしょう。

 グリルは、付属しますが、方式的に、パワーはさほど期待できないでしょう。

 保証は、1年間です。

 東芝も国内に訪問修理網があります。

---

 以上、東芝オーブンレンジの紹介でした。

 小型でフラット庫内を採用した部分はかなりの魅力です。

 一方で、オーブンの出力や、トースターの利便性が削がれてしまっているため、短所もめだっていると言わざるを得ない製品です。

ーーー

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 【2022年発売】

 26・SHARP オーブンレンジ RE-F163-B
 26・SHARP オーブンレンジ RE-F163-W
  ¥23,460 楽天市場 (8/14執筆時)

 【2020年発売】(基本性能は同じ)

 27・SHARP オーブンレンジ RE-F161-B
 27・SHARP オーブンレンジ RE-F161-W
  ¥24,280 楽天市場 (8/14執筆時)

レンジ出力:500W【ヘルツフリー】
庫内容量:16L(フラット庫内)
自動あたため:蒸気センサー
オーブン機能:200度
トースト:2枚まで(両面焼)
センサー:蒸気センサー
サイズ:幅45.5×奥行34×高さ28.2cm

 なお、このサイズだとシャープのRE-F163ラインもあります。

 同じくフラット庫内の16Lで、蒸気センサー搭載、オーブンの最大温度も同じです。

 ただし、レンジの部分で、最大500W(60Hz地域は650W)と、インバーター非対応で、基本部分が東芝機より弱いです。

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 なお、同社の場合、2019年機(RE-M16A)までは、ターンテーブル仕様ながら、センサーが重量+温度センサーだった点からすると、やや残念感があります。

次回につづく!
小型電子レンジ・オーブンのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、小型の電子レンジ・オーブンレンジを比較しました。

 記事は、まだまだ続きます。

  202107041824.jpg

2・小型電子レンジの比較 (2)
 2-1:オーブンレンジ〈16L-18L〉
 2-2:最終的なおすすめの提案【結論】

 次回の2回目記事こちら)では、若干残してしまった16Lクラスの紹介を「片付け」てから、若干大きな18Lクラスを見ていきます。

対応人数   1-4人程度まで
レンジ性能  ★★★★★
オーブン性能 ★★★★★
トースト性能 ★★★★★
総合評価   ★★★★

 その上で、今回紹介した、電子レンジ・オーブンレンジ全機種から、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は、→こちら

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posted by Atlas at 13:28 | 調理家電

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