【今回レビューする内容】2024年 仕上がり抜群!人気ホームベーカリーの性能とおすすめ・選び方:1斤用 2斤用 :機種の違いや口コミランキング:パナソニック 「おうち乃が美」対応 グルテンフリー米粉パン対応
【比較する製品型番】パナソニック SD-CB1-W SD-SB4-W SD-MT4-W SD-MDX4-K SD-SB1 SD-MT3 シロカ SB-1D251 SB-2D151 SB-1D151 SHB-712 SHB-722 SB-111 アイリスオーヤマ IBM-010-C IBM-020 ツインバード Take bran 象印 BB-ST10 BB-HE10 MK HBK-101P HBK-101W CCP BY-B68 Hi-Rose HR-B120P HR-B120W レコルト コンパクトベーカリー RBK-1 Superb products Makeflow ilion MF-034 simplus SP-HBR01
今回のお題
美味しく焼ける!最新ホームベーカリーのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2024年9月現在、最新の家庭用ホームベーカリーの比較です。
ふだんの普通の食パンの味や、作りやすさは、レシピを含めて詳しく解説します。
天然酵母の食パン、お米・雑穀・全粒粉系の「茶色系食パン」、あるいは「低糖質パン」など、特別な素材を使うパンへの対応も、詳しく書きました。
また、パナソニックの「おうち乃が美」のような、生クリームを使うごちそうパン(生食パン)も、各製品の対応状況を書いていきます。
10年以上に及ぶAtlas家の利用経験を交えつつ、初心者から上級者まで参考になりそうな情報を広く解説する予定です。
1・ホームベーカリーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の紹介【導入】
1-2:パナソニック:直たね/ 中麺
1-3:象印:中麺
1-3:シロカ;直たね
1-4:アイリスオーヤマ:直たね
2・ホームベーカリーの比較 (2)
2-1:ツインバード;直たね
2-2:エムケー精工:直たね
2-3:他社の製品:直たね
3・ホームベーカリーの比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、製法(直たね法・中麵法)の違いを含めて、ホームベーカリーの「選び方の基本」を示します。
その後、メーカー順に以上のような順番で、各製品を見ていくつもりです。
食パンの味 ★★★★★
具入りパン ★★★★★
天然酵母パン ★★★★★
リッチパン ★★★★★
上級者機能 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別に、Atlasのおすすめホームベーカリー!を提案する形式で書いていきます。
−−
1・ホームベーカリーの比較
2・ライスブレッドクッカーの比較
3・ホームベーカリー用材料の比較
4・パン切り包丁の比較
1-1・ホームベーカリーの選び方の基本!
はじめに、 ホームベーカリーを購入する場合、最も注意するべきポイントを2点説明しておきたいと思います。
1・製パンの独自技術に注目する!
第1に、食パンの味の向上につながる独自技術に注目することです。
特に注目するべきポイントは、直だね法(直種法)と中麺法の違いです。
ざっくりと特徴をまとめると以上のようになります。
ただ、選ぶ場合、基本的な部分となるので、あらかじめ説明しておきます。
直だね法は、比較的安いホームベーカリーに多いです。
「ドライイースト」を食材とともに、最初にに投入する方式です。
多くのパン屋さんが用いる形式で、小麦本来の味が出やすく、製パン時間も短めです。
しかし、日本のような多湿な気候の場合、直だね法だと、過発酵してイースト臭がでやすく、膨らみ不足が起こりやすいです。
しかも、分量にシビアなので、ホームベーカリーでは、上級者向きです。
中麺法は、象印やパナソニックに見られる方式です。
この場合、「イースト菌自動投入機」をもつため、生地を捏ねたあと、休ませてからイースト菌を入れることが可能です。
そのため、パンが膨らみやすく、「できあがりの質が安定」します。
中身がふっくらで皮がカリカリな「パンドミ」も簡単にできますし、分量でパンのアレンジもしやすい(=失敗しにくい)ので、初心者向きです。
そのほかにも、各社独自の技術を競っています。
例えば、インバーターモーターを採用し「練りの速度」が可変できる機種や、IHヒーター採用で「高火力で焼き上げあれる機種、などがあります。
また、上級者用には、「練り時間」「ねかし時間」「発酵時間」など、細かく「マニュアル設定」できる独立モード搭載機もあります。
いずれも「パンの味」に関わる部分なので、今回注目して比較します。
2・対応できる食パンの種類を知る!
第2に、対応できる食パンの種類に注目することです。
「パンミックス」や「小麦粉」を使った普通のパンは、どの機種でも作れます。
しかし、「パン屋さんの食パン」の味に迫る、リッチな「パンドミ」や、吟醸酒のような香りがする「天然酵母パン」を作る場合は、「対応する機種」を、「しっかり確認」して選ぶ必要があります。
ホームベーカリー初心者の方も、「相当長い間壊れない家電」なので、使い慣れた際に「色々な食パンが作れる」機種を選ぶのは「重要」でしょう。
なお、すこし前までは、生米を100%使った「もちもち感覚の食パン」が作れる製品がありました。
【ライスブレッドクッカーの比較記事】で紹介した、PanasonicのGOPANです。
しかし、2018年をもって、残念ながら生産終了です。
とはいえ、「もちもち食感」の米パンが好きな方は、米粉や、炊いたご飯から作る機能を持った良い製品は、まだ市場に多くあります。
そういった製品も、今回の記事で紹介します。
ーーー
このほか「1度に作れる食パンの量」や、アレンジパンを作る際に便利な「具材の自動投入機の有無」に気をつければ、間違いない製品が選択できると言えます。
いずれも、対応の有無を「詳しく説明していく」つもりです。
以下では、パンの製法や、加熱方法、できるパンの種類などに注目しながら、各社のホームベーカリーを比較していきます。
1-1・パナソニックのホームベーカリー
はじめに、パナソニックの製品です。
「中麺法のホームベーカリー」を世界で初めて開発した企業で、この部分に「こだわり」を持ちます。
----
以下では、高評価できるポイントについては赤系の文字色で、イマイチな点については青字で書いていきます。
【2024年発売】
1・パナソニック SD-CB1-W
¥21,500 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:0.6斤
具入りパン:
天然酵母パン:
リッチ系食パン:対応
独立モード:
お餅:
寸法:幅188×高さ243×奥行225mm
SD-CB1は、パナソニックのホームベーカリーの小型機です。
2024年登場の新製品です。
本体サイズは、幅188×高さ243×奥行225mmです。
通常の1斤用ホームベーカリーより、1まわり小型です。
作れるパンのサイズは、本機のポイントで、0.6斤です。
ホームベーカリーの山形食パンの場合、1斤だと「焼き立て」で2人家族が美味しく食べきるには、微妙に大きい場合があります。
むろん、冷凍したり、あまりをフレンチトーストなどにしても良いわけですが、ただ、実際この食べきりサイズを「便利」に感じる層は、1人暮らしや、シニア世代などには多そうです。
なお、パナソニックのホームベーカリーの場合、1斤用だとそれ以下のサイズは作れない仕様です。正確には、モードとして「ハーフパン」対応の機種はあります。しかし、1メニューだけです。
一方、他社の1斤用だと、0.5斤も対応機があります。しかし、ケースは1斤用で、それに最適化された作りなので、仕上がりも味も、やはりイマイチです。
こうした部分で、よくマーケティングされた新製品に思えます。
製パン方式は、ただ、直たね法です。
パナソニックの場合、後ほど見るように、本機以外は中麺法です。
小麦本来の味わいを楽しめる利点がある一方、イースト臭の少なさなど上表のように若干及ばない部分もあります。
分量割合は、ただ、そこまでシビアになっていないです。
バターはレシピ記載の分量の2倍まで(1斤用は2.5倍)、砂糖・スキムミルクは1.5倍(1斤用は2倍まで)許容ですので。
0.6斤用という点を考えても、直たね法の製品としては、柔軟性は高そうです。パナソニックの制御技術の高さゆえでしょうか。
パンミックス利用の場合も、1斤用の半量(=0.5斤)で使えとの指示です。
同社の純正品を含めて、この部分でも使いやすいと思います。
作れるパンの種類は、方式が変わるので、次に見る上位機と構成変わります。
食パン(デイリーパン)のほか、高加水パン、クイックパン、全粒粉パン、うずまきパンです。
デイリーパン(普通のパン)の、レシピはごく普通です(上図)。
高加水パンは、湯だね(強力粉と砂糖水を溶いたもの)を作って混ぜて作る、加水率多めのパンです。
強力粉の種類にもよりますが、普通のパンより「もっちり」します。
水分率が高いパンは長持ちしないタイプですが、本機は「食べきり」サイズですし、相性は良さそうです。ゴマ入りなどもできます。
なお、シロカにも対応機はありますが、パナソニックの上位機はこちらには対応しません。
うずまきパンは、あんこを70g入れて、マーブル状にするものです。
他の材料にアレンジはできません。
全粒粉を使った「茶色系」パンは、一方、強力粉を全粒粉の2倍使って作るレシピです。
同社の上位機に比べて、色味は普通(写真)そこまで本格的ではないです。
リッチ系食パンは、リッチパンとブリオッシュ風食パンの自動メニューです。
この部分は、ポイントです。
パナソニックの場合、生クリーム系のメニューは1斤用だと入門機では省略(上位機のみ)ですが、0.6斤用では付けてきました。
生クリームも通常量使えるので(直たね法にはなりますが)、作れるパンのバリエーションは出せます。甘めの食パンが好きな方には良いでしょう。
天然酵母パンは、非対応です。
具材入りパンは、食材の自動投入機が省略されるため、自動ではできません。
ブザーがなったあと、所定時間内にレーズンなりを手で入れる方式です。
【ミックス粉(小麦グルテン入)】
こめの香 福盛シトギミックス20A
¥1,606 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
お米系のパンは、「米粉パン」に対応します。
小麦粉にはない「モチモチ」な独特な食感が楽しめるため、最近は、各社ともこの機能を持ちます。本機の場合、グリコの「こめの香」のグルテン入りのみ使えます。
なお、 商品名に「ミックス」とありますが、グアガム(豆の増粘成分)のことで、バターや砂糖は、これとは別に入れます。
材料(米粉)については、全機種の比較を終えてから、改めてまとめて説明したいと思います。
このほか、残りご飯を少し混ぜてもちもちさせる「ごはんパン」にも対応です。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
パン以外の調理は、ピザ生地、簡単なケーキ類、ジャム、生チョコ作りなどです。
ただ、餅は未対応です。
独立モードは、未搭載です。
ねり・発光などの、上級者向けの単独運転はできません。
タイマーは、時計機能付きのタイマー機能が付きます。
---
以上、パナソニックのSD-MB1-Wの紹介でした。
中麺法ではないのは、やはり、サイズ的な問題で搭載が無理だったのだと思います。
ただ、直たね法にも良い部分があるのは確かですし、製パン時の材料配分の柔軟性など、パナソニックが従来大事にしている部分は、そのままです。需要が多そうな、リッチ系も自動メニューとしてあります、そこも評価できます。
一方、茶色系・天然酵母系を含めて、そこまで凝ったパンはできないのですが、焼き立てを、美味しいうちに「食べきれる」0.6斤で各種パンが「炊パン」できるのはやはり魅力でしょう。
個人的には、本体は大きめで良いので、中麺法で0.6斤の製品が出てくれれば良いかなとは思いますが、それは「無い物ねだり」でしょう。
焼き立てパンを常に食べたい方の場合、現行機では「選べる機種」の1つと言えます。
【2021年発売】SD-SB1-W後継機
2・パナソニック SD-SB4-W
¥27,543 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:中麺法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:
天然酵母パン:
リッチ系食パン:
独立モード:
お餅:
寸法:幅241×高さ337×奥行304mm
SD-SB4も、パナソニックのホームベーカリーの1斤用の入門機です。
作れるパンのサイズは、こちらは、1斤です。
本体も、先ほどの機種と違って、普通サイズで、1斤できる製品です。
1斤だと、スーパーの袋入りパンのサイズで、5-8枚のパンが取れます。
製パン方式は、パナソニック伝統の中麺法(ちゅうめんほう)をとります。
中麺法は、冒頭で述べたように、イースト容器(自動投入機)が付属し、製パン途中でイースト入れる方式です。
直たね法と比較すると、イースト臭の軽減・膨らみ不足の緩和など、味と仕上がりの部分でメリット性があります。同社はこの方式の元祖で、30年近い技術蓄積があります。、
パナソニックの味の基本として「こだわる部分」です。
なお、中麺法は、温度管理が重要です。
「センサー」技術は同社の得意とする部分であり、しっかりとした、温度センサーを搭載しています(Wセンシング発酵)。
作れるパンの種類は、食パンのほか、ソフト食パン・フランスパン・全粒粉パンです。
先ほどの小型機とくらべても、自動メニューは少なめです。
材料をかえることで「アレンジパン」ができるのは、他社同様です。
全粒粉を使った「茶色系」パンは、パナソニックの場合、強力粉と半量ずつ使って作るレシピです。グラハム粉も使えます。
ただ、全粒粉を入れると膨らみにくいので、頻繁に作るならば、次に見る上位機のほうが出来映えは良いかもしれません。
リッチ系食パンは、メニューとして、省略です。
1斤用だと、この次の上位グレードからの搭載です。
具材入りパンは、こちらも、具材の自動投入機はないです。
ブザーがなったあと、レーズンなどを手で入れる方式です。
白神こだま酵母ドライ 200g
¥1,747 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
天然酵母パンは、非対応です。
ただ、「ドライ天然酵母食パン」の自動メニューはあり、それを使うと、普通の食パンと同じ時間で、酵母パンができます。
この「白神こだま酵母」は、他社機でもドライイーストの代わりに利用できますが、専用モードを持つのが本機の特色です。
【主原料(米粉)+グアガム】
こめの香 米粉パン用ミックス粉グルテンフリー
¥2,093 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
お米系のパンは、米粉パンモードが付属です。
こちらはグルテン入りだけでなく、「こめの香」のグルテンフリータイプも利用できます。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
パン以外の調理は、簡単なケーキ、生チョコ、ジャムなど作れます。。
本機も、餅は未対応です。
独立モードは、未搭載です。
タイマーは、時計機能付きのタイマー機能が付きます。
---
以上、パナソニックのSD-MB1-Wの紹介でした。
他社の1斤用の入門機より価格は高めです。
しかし、仕上がりが良く、イースト臭も少ない中麺法を採用する点が魅力です。
中麺法は、分量の柔軟性が高いので、初心者が適当に作っても「膨らみやすい」こともあり、はじめて買う方にはおすすめです。
一方、同社のより上位の機種と比較する場合、食材の自動投入機がないほか、リッチ系パンや天然酵母が扱えない点で、同社の製品としては、やや魅力に欠ける機種です。
【おうち乃がみ対応機】
【2021発売】SD-MT3-W後継機
3・パナソニック SD-MT4-W
¥38,120 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:中麺法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:自動投入(粗混ぜ対応)
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:対応(パンドミ)
独立モード:
お餅:4合
寸法:幅241×高さ347×奥行304mm
SD-MT4は、パナソニックのホームベーカリーの中位機です。
Atlasも、同系(SD-MT3)を「所有」しますので使い慣れています。
製パン方式は、下位機種と同じで、こちらも中麺法をとります。
作れるパンのサイズは、1斤です。
ハーフサイズ(0.5斤)も作れますが、専用メニューなので、できるのは、普通の食パンだけです。
ただ、1つ上で紹介した下位機種と比べると、インバーターモーターが搭載される点が違いです。
この場合、「ねり」の工程で回転数が自動で最適に調整されるため、「ふっくら」・「もちもち」など食感を調整できるようになります(3D匠ねり)。
そのほか、ケースに遠赤加工がなされるので、パンの中心部への熱の通りが良くなっています。
本機は、普通の食パンも焼けますが、標準(メニュー1番目)は「パン・ド・ミ」になります。
火力と中麺法の利点を活かし、皮がサクッと、中はふっくら、イースト臭も少なめの、高品質な食パンです。
材料の面で言えば、スキムミルク(牛乳)を利用しない代わりに、バターと砂糖を多めに使う形式です。
パンドミの特長は「中身のパンのきめの細かさ」・「やわらかさ」・「パリッとした皮」です。
その上で、最近のトレンドである「パン特有の甘さ」を強く打ち出しています。
例えるならば、セブンイレブンの「金の食パン」のような、人気トレンドをふまえています。
スキムミルクを使った「普通の食パン」も焼けますが、実際、カロリーはほぼ同じで、パンドミのが美味しいです。
作れるパンの種類は、多彩です。
食パンのほか、ソフト食パン・サンドイッチ用・フランスパン・ライ麦・全粒粉・ブリオッシュ・マーブルパン・白パン風食パンなどが焼けます。
単純にレシピ(食材)だけをかえるのでなく、マイコン制御の専用の自動モードが19種というのは、同社のみで、大きな特長です。
インバーターモーターを採用した恩恵のひとつでもあります。
低糖質パンミックス SD-LCM10
¥1,800 楽天市場 (9/17執筆時)
日清 Wheat&Bake 低糖質パンミックス 900g
¥1,826 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
一方、2021年機から新しく「低糖質パン」に対応しました。
日清製粉と提携したミックス粉の使用が前提です。カット率も変わりませんし、日清純正の低糖質と同じかなと思います。
植物性たんぱく(小麦たんぱくなど)で、ブラン系ではないので、小麦ふすまや大豆粉を使う「茶色系」ではないです。
糖質は60%カットなので、例えばツインバードのふすま(84%カット)程ではないですが、おそらく、比較すれば、かなり食べやすいでしょう。
リッチ系パンは、本機は、レシピとしてかなり充実します。
行列のできる「高級「生」食パン」で有名な、「乃が美」監修の「おうち乃がみ」のレシピが公開されています。
「生クリームリッチ」で、「もっちり重層感」があり、焼かなくても美味しい系のパンです。
さすがに、(門外不出の)「乃がみのレシピ」ではないとの断りがあります。しかし、レベルの高い材料を利用して、「ごちそうパン」を作る楽しみは、増えました。
加えて、2021年機からは「リッチパン・ド・ミ」メニューが増えました。
専用メニューなので、旧機種では再現不可です。
なぜなら、プログラムされている基本工程が「パンドミ(おうち乃がみ)」と違うからです。
レシピ的に(乳脂肪分の指定なしで)生クリームでOKというのは「楽」なので、(旧機種ユーザーとしては)新機能搭載機にうらやましい部分はあります。
お米系のパンは、米粉パンのほか、(残り)ご飯パンに対応します。
下位機種同様に、グルテンフリー米粉は利用できますが、この場合にはバターが使えません。
【冷蔵便】
・ホシノ天然酵母パン種 50g×5個入り
¥1,621 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
天然酵母パンは、本機は、専用モードがあり、生種おこしが可能なので、対応です。
天然酵母は、独特の風味(発酵臭)があり美味しいですが、準備に1日以上かかるため、上級者向きのパンです。
必要な材料など、詳しくは、このブログの【ホームベーカリーの食材の紹介ページ】に書きました。
具材入りパンは、食材の自動投入機があるため、手間いらずに対応できます。
また、速度が可変するインバーターモーター搭載の恩恵で「粗混ぜ機能」が利用できる点が見逃せません。
従来のホームベーカリーは難しかったオリーブやハムなども自動投入機に入れられます。
チーズやチョコレートも、自動投入はできないものの「手動では対応できる」ようになりました。
「あらまぜ」もできるため、チーズパンやベーコンパンなど柔らかい具材のパンにも対応できる点で、「多彩」です
パン以外の調理も、可能です。
種類も豊富で、甘酒の作成から、4合まで餅の作成、うどんやパスタのこねまで対応します。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
タイマーは、時計機能付きのタイマー機能が付きます。
---
以上、SD-MT4の紹介でした。
特に、味の面で「パン・ド・ミ」に対応するのは、大きな売りです。
普通の材料で作る食パンとして味が良いです。個人的には、牛乳(スキムミルク)が切れても作れるので、利便性の面でも助かっています。
自動メニューの多さも、本機の魅力でしょう。
食材の自動投入機・インバーターモーター・粗混ぜ機能の搭載で、オートメニューでできることが格段に増えています。
生種おこしの対応も、同社では、このグレードからです。
「おうち乃がみ」「リッチ・パン・ドミ」を含め、最近流行している「プレミアムな」食パンを作りたい方は、この機種を「指名買い」でも良いと思います。
ーーー
【おうち乃がみ対応機】
【2021年発売】
4・パナソニック SD-MDX4-K【黒】
¥47,000 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:中麺法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:自動投入(粗混ぜ対応)
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:対応(パンドミ)
独立モード:速度調整可
お餅:4合
寸法:幅263×高さ353×奥行356mm
なお、パナソニックの最上位機となるのは、SD-MDX4はです。
本機も「リッチ パン・ド・ミ」「低糖質パン」する機種です。
しかし、1つ上の製品と比べる場合「独立モード」が搭載される以外は同じです。
ただ、本機の独立モードは、おそらく「業界一強力」です。
本機は、他社の上位機のように、練り・発酵・焼成について、独立運転が可能です。
その上で、パナソニックは、運転強度を4段階でレベル調整可能としています。
さらに、「ねり」については、時間・強度を3工程までプログラミングできる「マイねり」対応で、慣れた上級者には便利でしょう。
また、「焼くのはオーブン」という方のために、食パンのほか、ハード系パン生地・リッチ系パン生地・天然酵母パン生地などの自動プログラムも加わっています。
これ以外の点は、下位機とほぼ同じ仕様です。
ただし、本体のサイズは、幅263×高さ353×奥行356mmですので、(1斤タイプとしては)他機より少しだけ大きめです。
結論的にいえば、柔軟な独立モードを搭載するのが魅力です。
エムケー精工がこの仕様をやめたので、焼き上げにオーブンを利用するような上級者には、現在だと、本機が「ほぼ唯一の選択肢」といえるでしょう。
中麺法を試してみたかったが、マニュアル操作が弱くて導入できなかった方にもおすすめです。
ただ、入門用としてはオーバースペックである上に、大きいので、先ほどの機種で良いでしょう。
【2017年発売】
5・パナソニック SD-BMT2000-W
¥28,218 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:中麺法
パンのサイズ:1.5斤 2斤
具入りパン:自動投入(粗混ぜ対応)
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:対応(パンドミ)
独立モード:
お餅:一升まで
寸法:幅256×高さ382×奥行389mm
SD-BMT2000の、パナソニックのホームベーカリーです。
作れるパンのサイズは、1.5斤と2斤です。
本機の場合、1斤では焼けないので注意が必要です。
また、本体サイズも幅256×高さ382×奥行389mmと、特に奥行が必要です。
一方、独立モードは非搭載ですが、インバーターモーター・粗混ぜ機能・具材投入機を装備するので、基本的には、パナソニックの上位ラインに属します。
天然酵母や米粉パンに対応できる点も、同じです。
ただ、本機に限っては、2017年からモデルチェンジがないので、「おうち乃がみ」「リッチパン・ドミ」に対応しないのはもちろん、パンドミも旧製法です。
ただ、本機は、餅を一升(角餅40個)まで「つく」ことができます。
「一点突破」的なのですが、「お正月用」として選びたい方で、パンも作ってみたいという方には、選択肢にはなるでしょう。
---
以上、パナソニックのSD-BMT2000-Wの紹介でした。
基本的には「大家族」か、お正月の「お餅作り兼用」という方におすすめのモデルです。
それ以外の方には、1斤では焼けず「大は小をかねない」ので、おすすめできません。
2-1・象印のホームベーカリー
続いて、象印のホームベーカリーです。
家電大手として、「パンくらぶ」というシリーズをラインナップしています。
象印もパナソニック同様の「中麺法」です。
【2016年発売】
【1斤】
6・象印 パンくらぶ BB-ST10-WA
¥26,555 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:中麺法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:自動投入機あり
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:対応(地蔵屋)
独立モード:対応
お餅:4合まで
寸法:幅225×高さ345×奥行315mm
BB-ST10は、象印のホームベーカリーの上位機です。
作れるパンのサイズは、1斤です。
それ以外のサイズは作れません。
製パン方式は、中麺法をとります。
パナソニックでも説明したように、イーストを途中で投入する方式の製品です。
イースト臭の軽減・膨らみ不足の緩和など、「できるパンの質」の向上が見込めるでしょう。
その上で、火力の部分の工夫として、2段の底面加熱ダブルヒーターも搭載です。
側面ヒーターだけでなく、底面にもヒーターを付けることで包み込むような加熱を実現します。
これにより、パンの生地の膨らみが素早くなり、パンの耳も柔らかい仕上がりにできます。
作れるパンの種類は、食パンのほかは、全粒粉パン・フランスパン風・プレミアムリッチパン・イースト少なめパン・薄力粉パンの各モードがあります。
イースト少なめパンは、イーストが通常の1/3で作れるモードです。
薄力粉パンは、強力粉の添加なしに、それだけで作れます。
グルテンが少ない薄力粉でもパンができるのは珍しいですが、味は(フランスパン風というより)あっさり、ふんわりで、風変わりです。
リッチ系パンは、神戸の地蔵屋のレシピを参考にしたものです。
乳脂肪分47%の生クリームと加糖練乳を加えて、口当たりを良くしたパンです。
ただ、生クリームは、(スキムミルクと違い)日持ちしないので、他の料理にも使える人向きです。
具材入りパンは、この機種は、具材の自動投入機が付属するモデルです。
レーズンなどを、あらかじめセットしておけば自動投入してくれるので、手間の節約になります。
パン以外の調理は、3合の餅が炊ける餅コースが付属しています。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
お米系のパンは、米粉パンと(残り)ごはんパンに対応します。
ただし、他社の異なり、グルテンフリーの米粉は専用モードがないです。グリコのこめの香の「ピンク」(シトギミックス20A)を前提としたモードのみです。
天然酵母パンは、本機も、生種おこしはできるため、作れます。。
また、長時間発酵させる専用の焼きモードを持つため、対応力も高度です。
独立モードは、本機も搭載です。
ただし、細かい強度の調整はできません。
タイマーは、この機種は「時計機能」がつきます。
そのため、他モデルのように「何時間後」という指定ではなく、「何時に」パンを完成させるのかを設定できます。
---
以上、象印のBB-ST10の紹介でした。
ライバルは、同じ中麺法をとる、パナソニックの上位機でしょう。
比較する場合、イースト菌自動投入機・具材自動投入機・全面加熱・プレミアム食パン・天然酵母対応という、基本的な部分は押さえており、良い構成です。
ただ、基本部分で、パナソニックのインバーターモーターに比する独自の工夫があるかと言えば、あまりないです。
こうした点で、少し選びにくいとは言えます。
ーーーー
【2015年発売】
7・象印 パンくらぶ BB-HE10
¥15,813 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:
独立モード:
お餅:
寸法:幅215×高さ310×奥行285mm
なお、象印は、BB-HE10 という下位機種もあります。
製パン方式は、一般的な直たね法の1斤用です。
作れるパンの種類は、食パンのほか、全粒粉パン・フランスパン風です。
全粒粉パンは、専用モードがなく、レシピに沿って小麦モードを利用する形式です。
具材入りパンは、本機は、自動投入機が付属しない機種です。
お米系のパンは、米粉パンと(残り)ごはんパンに対応します。
ただし、他社の異なり、グルテンフリーの米粉は専用モードがないです。グリコのこめの香の「ピンク」(シトギミックス20A)を前提としたモードのみです。
天然酵母パンは、本機も、生種おこしはできるため、作れます。
ただ、焼き過程における専用モードは持ちません。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
一方、食パンについて、「もちもと」と「ふんわり」と食感を炊き分けることができます。
パン以外の調理は、ジャムやケーキなどが対応可能です。
ただし、お餅が未対応の機種です。ピザクラフトを作る機能もあります。
独立モードは、非搭載です。
タイマーは、この機種も付属です。
---
結論的にいえば、直たね法の1斤用は、後発のライバルが多いです。
比べる場合、構成としては無難ですが、食感の炊き分け以外にあまり個性がないため、機能に比して価格は多少高いかなとは思います。
1-3・シロカのホームベーカリーの比較
続いて、各製品の紹介をはじめます。はじめに日本の「シロカ」のホームベーカリー比較です。
比較的最近登場した日本のファブレス企業ですが白物家電を多く展開し、デンキヤの売り場でもお馴染みになってきました。
【2022年発売】
8・シロカ ホームベーカリー SB-1D251
¥14,000 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
【2020年発売】
9・シロカ ホームベーカリー SB-1D151
¥11,200 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:
独立モード:搭載
お餅:250gまで
寸法:幅252×高さ257×奥行308mm
SB-1D251は、調理家電メーカーのシロカの販売するホームベーカリーです。
作れるパンのサイズは、1斤のみです。
なお、色違いのB-1D151は、本機の旧機種です。
違いは、パンの自動メニューの部分です。
超早焼きパン・焼きいもが追加され、粒がのこるタイプの甘酒が省略になりました(さらさら甘酒はあり)。
そのほか「フランスパン風」が「新機種では「フランスパン」になりましたが、レシピは同じです。
あとは、外観と操作パネルの変更なので、値段で決めてOKでしょう。
製パン方式は、直たね法の製品です。
イースト投入機がないので、最初からイースト菌を入れておくことになります。
作れるパンの種類は、基本の食パンほか、自動メニューが上図のように独特です。
なお、自動メニューにないパンもレシピに則せば作れる物があります(ごはんパン・ソフトパンなど)。これは他機も同じです。
siroca 食パンミックス(1斤×10袋)
¥1,962 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
なお、シロカは、自社でパンミックスとドライイーストのセットを売っています。
基本の食パンをミックス粉を利用せずに作る場合、強力粉・スキムミルク・ドライイースト・砂糖・塩・バターが材料となります。
これは、他社機も同じですが、「ぶち込む」だけなのでコツは全く不要で、仕上がりもミックス粉より良いです。
加えて、茶色系の「糖質オフパン」ができるのが、他社に比べた本機の独自性です。
強力粉・バターなど一般的な材料以外に、小麦ふすまと小麦グルテンを利用した「ブランパン」になります。
ただ、茶色系は、後ほど紹介するツインバード社が先行していて、手軽さやレシピ数の部分では、そちらが上です。
リッチ系食パンは、各メーカーの上位機に搭載されることが多いです。
本機も、生クリームリッチな濃い味の「生食パン」対応を明記します。
ただ、専用のオートメニューはないので、他社上位機にくらべると「アレンジパン」の域はでません。
具材入りパンは、本機も、自動投入機が付属しない機種です。
レーズン食パンなどは、「ブザー」が鳴ったあと、自分で入れる必要があります。
お米系のパンは、米粉パンモードが付属です。
本機は、グリコの米粉となる「こめの香」のグルテンフリータイプが利用できます。
なお、 商品名に「ミックス」とありますが、グアガム(豆の増粘成分)のことで、バターや砂糖は、これとは別に入れます。
一方、グルテン入りの米粉は、逆に、専用モードはないです。
天然酵母パンは、本機は、生種おこしが可能なので、対応です。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
また、シロカ機は、耳の「かたさ」についても、「かため」「ふつう」「やわらかめ」で選択可能です。
パン以外の調理は、甘酒など、発酵系のメニューが充実します。
お餅もつけますが、250gですので、分量は少ないです。
一方、パン作りについては、各行程のマニュアル運転に対応します。
アレンジしたい上級者向けと言えますが、他社機のように、細かい回転の制御はできないです。
独立モードは、本機は搭載です(=工程モード)。
これは、こね時間、発酵時間、焼き時間がマニュアル動作で自由に設定できるモードです。
食パン以外のアレンジパンを作る方は、この部分を重視する人も多いです。
タイマーは、最大13時間まで設定が可能です。
---
以上、シロカのSB-1D251の紹介でした。
普通の食パンのほか、、健康志向(糖質オフ・発酵)と、リッチ(生食パン)の「いいとこ取り」な機種なです。
総合性能がまとまっているので、1万円前後の予算でホームベーカリーが欲しい場合、他社機との比較基準になるでしょう。
飛び抜けた個性はないですし、「お値段以上」でもないですが、部材費の制限があるなかで、購買欲をくすぐる機能を「割と良くまとめている」良い機種だと感じます。
【2022年発売】
10・シロカ ホームベーカリー SB-2D151
¥18,480 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤・1.5斤
具入りパン:
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:対応
独立モード:搭載
お餅:3合まで
寸法:幅233×高さ297×奥行294mm
SB-2D151は、シロカが2022年に発売した、同社ではもっとも新しく、高性能な機種です。
作れるパンのサイズは、1斤と1.5斤です。
下位機種と較べる場合、幅233×高さ297×奥行294mmと背の高さは少し伸びますが、1.5斤までのパン焼きに対応できる点が違いと言えます。
製パン方式は、下位機種と同じ直たね法です。
小麦の味わいを楽しめるタイプですが、仕上がり安定度は少し負けるという方式です。
一方、本機は、下位機種よりモーター性能が良いので、最短58分でパンができると表記です。
ただし、これは「超早焼きパン」モードの時の時間です。
早焼きは美味しくないです。
通常の場合は、1斤4時間強ですので、1斤モデル(4時間弱)より逆に時間はかかります。ケースサイズの関係でしょう。
作れるパンの種類は、下位機種と比べる場合、「高加水パン」が新しく増えました。
普通のパンより25%前後多くの水分を入れた「しっとり系」のパンです。例えば、パン屋さんのバゲットを思い浮かべると良いでしょう。
加水率が高いと、(同じ小麦を利用する場合)気泡がより多くなり、もっちり、しっとり、どっしり系の食感の食パンになります。
シロカの場合、加水率は90%程度で、これはパン屋さん(手こね)でも難しいので「新しい味」を楽しめるといえます。
パナソニックの小型機にも高加水パンはありました。
比べる場合、シロカは湯だねを準備する必要がない点では楽です。
一方、加水率が多い場合、機械があまり捏ねられないので、ブザーによるお知らせ後に一度ケース上部の「粉落とし」をする手間はあります。そのほか、保水率が多いので、長期保存には適しませんが、これはパナソニックと変わりません。
そのほか、下位機種と同じく茶色系の「糖質オフパン」にも対応です。
あとは、「フランス風パン」が「フランスパン」にと名前を変えましたが、レシピは同じですし、保水率の部分も変わらないでしょう。
リッチ系食パンは「対応」です。
新しく、独立したプレミアムパンモードが付きました。
ただ、他社の様な「生クリームリッチ」な「生食パン」を作るモードではなく、卵を利用したブリオッシュを焼くためのモードです。
「生食パン」もレシピにはありますが、引き続き、普通のパンと(材料以外は)同じモードで焼くという方式です。
具材入りパンは、本機も、自動投入機が付属しない機種です。
お米系のパンは、米粉パンモードが付属です。
下位機種同様に、グリコのグルテンフリーのこちらを利用することが必要です。
なお、専用モードはないですが、炊き上げたご飯を強力粉と混ぜる「ごはんパン」については、レシピがあります。
天然酵母パンは、本機も、生種おこしが可能で、対応です。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選べます。
パン以外の調理は、対応できます。
下位機種と似ていますが、新しく、生キャラメル・ジャム・フレッシュバター・フレッシュチーズというメニューが加わりました。
基本的には、低温での保温機能を利用するもので、この家電である必要はないでし、全自動でもないです。ただ、試すには面白いでしょう。
そのほか、モーター部分が強化された結果、パンの焼き上がりまでの時間が短くなりました。
独立モードは、搭載です(=工程メニュー)。
タイマーは、本機も、最大13時間まで設定が可能です。
----
以上、 シロカのSB-2D151の紹介でした。
他社の上位機含めて最大の注目点は、やはり「高加水パン」ができる部分です。
経験上、しっとり系のパンは、それ用の小麦粉を使った上で、(分量や材料のアレンジがしやすい)中麺法の機種を使えば、作れます。
ただ、専用モードがあり、また、規定の分量が示される上で、普通の強力粉でも、もっちり、しっとり、どっしり系が作れるのは、やはり本機の新しい魅力でしょう。
【2015年発売】SHB-722同等品
11・シロカ ホームベーカリー SHB-712(WS)
12・シロカ ホームベーカリー SHB-712(TS)
¥15,950 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤 1.5斤 2斤
具入りパン:
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:
独立モード:
お餅:4合まで
寸法:幅260×高さ360×奥行310mm
SHB-712 も、シロカが販売するホームベーカリーです。
なお、流通経路の違いで、SHB-722という型番で売っている場合もありますが、性能は同じです。
作れるパンのサイズは、1斤・1.5斤・2斤です。
なお、量的には「大は小を兼ねる」のですが、2斤対応機は本体が大きめなほか、1斤を焼いた際、ケースから取り出しにくく、仕上がり形状も、少し不格好です。
ホームベーカリーは「焼き立て」を楽しむものですし、基本的に、1斤専用が良いです。
製パン方式は、本機も、直たね法の製品です。
作れるパンの種類は、上表の通りです。
先ほどの小型機と比較すると、ブランパン・生食パンに非対応です。。
なお、その他の部分は、アラカルトメニューの差こそあれ、1つ上で紹介したSB-1D151と同じです。
餅は4合まで対応です。
---
以上、SHB-712 の紹介でした。
そつのない製品ではありますが、2斤用なので一般向きではないです。
大家族の場合、または、お正月などの餅作りと共用というわけでないならば、他機が良いでしょう。
ーーーー
【2015年発売】
13・シロカ ホームベーカリー SB-111
¥11,880 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤 1.5斤 2斤
具入りパン:
天然酵母パン:
リッチ系食パン:
独立モード:
お餅:4合まで
寸法:幅280×高さ320×奥行295mm
なお、シロカからは、SHB-712 の下位機としてSB-111も販売中です。
普通のパン焼きの部分の性能は、いずれも上で紹介した上位機種と同等です。
比較する場合、パン以外のアレンジメニュー(そばやチーズ)が利用できない点、また、標準コースの「パンの皮のかたさ」が選択できない点が、上位機種との違いです。また、天然酵母パンと、米粉(グルテンフリー)には対応しません。
さらに、フランスパン風を焼く機能が省略されるほか、レシピ集が付属しません。
また、2斤用なので、サイズ面のほか、1斤時の仕上がりは、あまり良くないでしょう。
1-3・アイリスオーヤマのホームベーカリー
続いて、アイリスオーヤマの製品です。
格安家電に強い日本企業ですが、最近、ホームベーカリーも出してきました。
【2023年発売】
【1斤用】
14・アイリスオーヤマ IBM-010-C
¥11,750 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤 0.5斤
具入りパン:
天然酵母パン:
リッチ系食パン:ふんわり食パン
独立モード:搭載
お餅:2合
寸法:幅234×高さ315×奥行254mm
IBM-020-B は、日本のアイリスオーヤマが販売するホームベーカリーです。
2020年に同社は初参入でしたが、3年ぶりの新機種で形を大幅に変えてきました。
家電に木調の外観をよく使う同社らしい雰囲気をまとう製品に思います。
製パン方式は、直たね法です。
したがって、冒頭で説明したような、イースト自動投入機はありません。
作れるパンのサイズは、1斤・0.5斤です。
定量(1斤)以下で作る場合、形は歪むので、基本1斤用と考えてください。
サイズは、幅234×高さ315×奥行254mm です。
1斤用の他機とほぼ変わりません。
作れるパンの種類は、食パンのほか、フランスパン風・スウィートパン・ 全粒粉パンなど14種類です。
一方、今回の新機種で「売り」として宣伝するのは、ふんわり食パンです。
ようするにリッチ系です。実際のレシピを見ると生クリームが50mL多めです。
砂糖ほか、水あめ(麦芽糖)を混ぜる部分がこのレシピのキモでしょう。
水分をまとうので、製パンと同じで、ホームベーカリーでも実際「ふんわり」するでしょう。
ホームベーカリーでは水あめは試したことがないので、Atlasもちょっと「アイデアを借りて」試してみたくなりました。
お米系のパンは、ごはんパンのほか、米粉パンに対応します。
利用するブランドの指定はないですが、グルテンフリー・小麦入り双方のメニューがあるので、実際的には、グリコの「こめの香」は使えます。
大手でどこでも手に入るものと言えば、それくらいなので、実際それを想定しているでしょう。
具材入りパンは、本機は、自動投入機が付属しない仕様です。
他社の未搭載機のように、チャイムをならして、手動投入する仕様です。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
パン以外の調理は。ジャムや甘酒・うどんんどに対応します。
餅には、1合弱(140g)までとなります。
独立モードは、本機も、搭載です。
タイマーは、最大13時間まで、10分単位での設定が可能です。
そのほか、ミトンが初期付属です。実際必要なので良いオマケでしょう。
---
以上、アイリスオーヤマのIBM-010-Cの紹介でした。
他社は最近「健康系」なモードばかりを増やす傾向ですが、「ふんわり食パン」として、美味しさ系の機能を搭載してきたのが面白みですし、良い部分と思います。
サフ金など、耐糖性のあるイーストを使えば、おそらく再現性も高そうですし、たしかに子供が好きな甘くて柔らかい系のパンかなと思いました。
ただ、生クリーム自体は賞味期限が短く、売っていても200mLからなので、味のほか費用面も(ちょっと贅沢な)リッチパンです。
普段の食パンを作る分には、本機は普通の直たね法ですし、他機と変わらない部分はあるでしょう。ある程度、長期間保存が利く材料だけで、このメニュー(に近い)ふんわりを再現できるモードならばより良いように思いました。難しいでしょうけれども。
ーーー
【2020年発売】
【1斤・2斤用】
15・アイリスオーヤマ IBM-020-B
¥8,871 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤 2斤
具入りパン:
天然酵母パン:
リッチ系食パン:
独立モード:搭載
お餅:2合
寸法:幅249×高さ362×奥行294mm
なお、旧機種として IBM-020-B が残ります。
だいぶデザインが異なりますが、こちらは、最大2斤用でした。
1斤も作れるのですが不格好になるので、基本的には、多く作る方に向きます。
製法などは同じですが、リッチ系の「ふんわり食パン」は非対応ですので、そこが目立つ違いです。
次回に続く!
上手に焼ける!おすすめホームベーカリーはこれ!
というわけで、今回は、ホームベーカリーの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・ホームベーカリーの比較 (2)
2-1:ツインバード;直たね
2-2:エムケー精工:直たね
2-3:他社の製品:直たね
3・ホームベーカリーの比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった上記のホームベーカリーをさらに紹介します。
食パンの味 ★★★★★
具入りパン ★★★★★
天然酵母パン★★★★★
リッチパン ★★★★★
上級者機能 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事(こちら)で、全てのホームベーカリーから、いつものように、予算別、購入目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
ーーー
今回の記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook・はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。