【今回レビューする内容】2025年 安いが高性能!新型エアコンの性能とおすすめ・選び方:小型 6畳 8畳10畳 12畳用:
【比較する主な製品】パナソニック エオリア Fシリーズ Jシリーズ ダイキン Eシリーズ VXシリーズ 日立 白くまくん Dシリーズ AJシリーズ Wシリーズ VJシリーズ GTシリーズ 富士通ゼネラル nocria Cシリーズ 三菱重工 ビーバーエアコン Tシリーズ TWSシリーズ Rシリーズ 三菱電機 霧ヶ峰GEシリーズ Gシリーズ MJシリーズ シャープ DGシリーズ Nシリーズ Eシリーズ 東芝 大清快 N-Mシリーズ U-Mシリーズ N-Xシリーズ U-Xシリーズ N-DXシリーズ U-DXシリーズ アイリスオーヤマ airwill Gシリーズ GVシリーズV Wシリーズ Mシリーズ コロナ リララNシリーズ 冷房専用シリーズ
今回のお題
最新エアコンで機能面で最もおすすめな機種はどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年6月現在、最新のエアコンの比較です。
10万円以下の格安エアコンから、20万円以上の高級エアコンまで、各社の製品のスペックを比べます。
光熱費や冷暖房能力の部分ほか、近年技術革新が進んだエアコンによる空調制御(除湿・加湿・換気・空気清浄)の機能性には、とくに注目しました。
室外機の酷暑対応ほか、風よけを含む気流の快適性、カビ対策、自動お掃除機能、スマホとの連携面などを含めて、各機の違いを詳しく説明します。
1・格安エアコンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:パナソニック
1-3:ダイキン
2・格安エアコンの比較 (2)
2-1:日立
2-2:富士通
3・格安エアコンの比較 (3)
3-1:三菱重工
3-2:三菱電機
4・格安エアコンの比較 (4)
4-1:シャープ
4-2:東芝
5・格安エアコンの比較 (5)
5-1:アイリスオーヤマ
5-2:コロナ
予算:5万円〜
6・高性能エアコンの比較 (1)
6-1:パナソニック
6-2;日立
7・高性能エアコンの比較 (2)
7-1:富士通
7-2:ダイキン
8・高性能エアコンの比較 (3)
8-1:三菱重工
8-2;三菱電機
9・高性能エアコンの比較 (4)
9-1:シャープ
9-2;東芝
予算:10万円〜
10・エアコンのおすすめ 【まとめ】
=最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、エアコンの「選び方の基本」を説明します。
その上で、5回目記事までは10万円以下でも買えるモデルがある「入門機」を、6回目記事以降は最低でも10万円を超える「高級機」を、上表のようなメーカー順にみていく構成にしました。
冷房能力 ★★★★★
暖房能力 ★★★★★
気流制御 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
異常気象対応 ★★★★★
カビ臭対策 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論編(こちら)では、上表のポイントから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
1-1・エアコンの選び方の基本
1:冷暖房能力
2:電気代
3:付加的な機能
4:工事費用
はじめに、エアコン全体の「選び方の基本」からです。
格安機、高級機にかかわらず、性能面からエアコンを選ぶ場合に大事になる、4点のポイントの紹介です。
順番にみていきます。
1・冷暖房能力からの選び方
はじめに、冷暖房能力に応じた選び方です。
エアコンを購入する場合「○○畳用」という表記を参考にして買うのが普通です。
しかし、同じ表記でも実際のパワーは差があるので、この情報だけで「決めない方が良い」です。
見て欲しいのは「エアコンの出力情報」です。
各機は、JISによる業界統一基準で最大冷房能力・最大暖房能力が数値で示されます。
今回の記事では、次のような表で示していきます。
冷房能力:2.5kW (0.9〜3.1)7〜 10畳
暖房能力:2.8kW (0.9〜4.3)6〜 8畳
上の例の場合、最大冷房能力は3.1kW、最大暖房能力は4.3kWです。
数字が大きいほど、(同じ適用畳数でも)パワフルです。
ちなみに、各社の寒冷地向け(スゴ暖・ズバ暖・ゴク暖)は、暖房能力に偏重して能力を上げているエアコンです。
凍結対策などはありますが、能力の見方は通常機と同じで良いです。
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以上、冷暖房能力の説明でした。
結論的にいえば、「適用畳数」から目安を付けたあと、暖房能力・冷房能力をみて、自分が重視したいほうの数字がよいモデルを選ぶと、満足度が高いでしょう。
必要な畳数(パワー)に満たないと常にフルパワー運転です。
装置寿命が短くなるほか、電気代も余分にかかります。
結局割高でしょう。
加えて、木造物件には、1サイズ大きい適用畳数を選ぶことも考えてください。
各機の能力は、今回の記事では、最も重要視して比較します。
2・電気代からの選び方
つづいて、エアコンの電気代です。
今回の記事では、各機の「年間電気代(期間電気代)」の目安を示します。
各機の期間消費電力量(Wh)に、電気代(1kWh)をかけ算することで算出できます。
22年に係数が変わったので、今回は新係数(31円)で統一して、Atlasが計算し直した数字で比較します。
一方、エアコンは「省エネ達成率」という指標もあります。
経産省が「畳数ごと」に定めた省エネ基準(期間消費電力量)に対して、「どの程度省エネなエアコンか」を示す、百分率(パーセント表記)で示すものです。
2022年10月に「基準がかわり」ましたので、新基準に統一して表記しました。
しっかり「電気代の安い機種」かが分かるようにしています。
ただ、特別な省エネ機能を持ち、省エネ達成率の★が多いのは、10万円以上はする高級機だけです。
格安機機は、新基準の省エネ達成率87%(2010年の旧基準で100%)であるのが普通です。
そのため、10万円以内の製品に限っていえば、電気代より、次に見ていく機能面に注目した方が良い機種を選べます。
3・機能面からの選び方
1:気流制御
2:自動お掃除
3:除湿機能
4:空調機能
5:スマホとの連携
つづいて、エアコンの機能性に応じた選び方です。
上位機になるほど、各社とも快適度や利便性を上げる機能を付属させます。色々ありますが、上表の機能の有無に注目すると良いでしょう。
以下、気流制御から、順番に見ていきます。
はじめに、気流制御についてです。
風向やパワーを工夫して、部屋の天井や床に偏りがちな冷暖房の気流を制御して部屋の温度を均一する機能です。
同じ適用畳数の製品でも「風が届く距離」は製品ごと異なります。
各社のカタログで、直風で「12メートル」以上との記載があれば、この部分が高性能とみて良いです。なお、業界最高峰は「15メートル」です。
富士通や三菱重工は、入門機でも、この部分にパワフルな機種を展開します。
中級機以上だと、「気流の快適性」にこだわる機種が増えます。
そのため、様々なセンサーを搭載します。
例えば、人感・赤外線ほか、人間の部位別の温度まで計測背切る高精度の赤外線温度センサーを搭載する製品(三菱電機)や、認識精度の良いマイクロ波を利用したレーダーセンサー採用した機種)もあります(東芝)。
人への風よけ・風あてについて高度な制御が可能です。
高級機だと、家具の配置など間取りを検知して、効率よい送風をする機種があります(パナソニック)。
そのほか、フラップの工夫で風を打ち消す「無風感冷房」を実現した機種(東芝)や、天井に気流をぶつけられる構造をとることで風を消す「コアンダ除湿」ができる機種が目立ちます(シャープ)。
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結論的にいえば、気流制御は「不快・快適」に大きく影響する部分なので、パワーの次に「重要視」するべき項目です。
中級機以上は、センサーが、不在検知などのエコ運転にも関係しますので、プラスアルファの「光熱費の節約」としても重要です。
つづいて、自動お掃除機能についてです。
皆さんご存じでしょう。
フィルターに溜まったゴミを、エアコンが自動的に屋外に排出するメカです。
排出方法は、各社ともだいたい同じです。内部のゴミタンクに収納する形式です。
ただし、パナソニック機の一部は、ゴミを屋外に自動排出する仕組みがあります。日立の高級機だと、面倒な回転ファンまでブラシをかけます。
なお、未装備機で、汚いまま放置すると冷暖房効果(と電気代)が悪化します。
シーズン中、月1回ほどルーティンとして掃除しない方は、搭載機を選んだ方が良いでしょう。
ただ、お掃除機能付は、業者のエアコン掃除の際に追加料金が発生する場合が多いです。また、運転時、一定時間、掃除機のような稼働音がします。
一長一短があるので、要不要で選んでください。
清潔性は、熱交換器やファンなど、風経路の「カビ対策」の充実度が重要です。
冷暖房の利きに影響するほか、不快なニオイに関係する部分なので。
例えば、結露水をお湯にして洗浄する工夫(富士通)、熱を入れたあと熱交換器を凍結させて汚れをおとす工夫(日立)があります。
そのほか、フィンにほこりが付かないように特殊コートを施したり、マイナスイオンを吹き付けなど、各社、見どころのある工夫をしています。
つづいて、除湿機能についてです。
冷房・暖房と同じで、基本的にどのエアコンでも装備される機能です。
ただ、意外に差が付く機能性です。
諸方式があるので、順番に見ておきます。
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第1に、弱冷房除湿です。
どの機種でも搭載される「普通の除湿」です。
言いかえれば「弱めの冷房」ですので、室温も下がるのが難点です。
室外と室内の気温差がない状況だと、除湿量が落ちます。梅雨・長雨の時期の除湿は、日本海側などこの時期に寒い地域だと苦手です。
具体的には、外気21度(室温16度ほど)より低めの温度だと作動しません。
この方式の場合、事実上「夏専用」です。
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第2に、再熱除湿です。
日立、富士通、三菱電機の高級機などで見られます。
熱交換器を加熱にも使うので、室温が下がりにくいです。
冬場や、寒くなリはじめる梅雨や長雨などの時期までパワフルに利用できるのは、このタイプだけです。
電気代はやや高いですが、昔と違い機構の工夫で大きく改善しました。
ーー
第3に、ハイブリッド除湿です。
ダイキンが採用する方式です。パナソニックの上位機も仕組みが異なりますが「ハイブリッド」的です。
状況に応じて複数の仕組みを運用するためほぼ「万能」です。
ーー
以上、除湿の3方式について解説しました。
除湿機能を重視したい場合、このほか「設定温度に到達した後の除湿量の維持」の部分も注目点です。
エアコンの除湿は、どの方式も「冷やして湿度を落とす」ものです。
そのため、設定温度に到達すると、冷房がとまり除湿量も減るのが普通です。「冷やしすぎず、十分な除湿も」というのは、対策のない格安機だと難しいと言えます。
この部分で優秀なのは再熱除湿ができる上位機です。
他方式でも、ダイキン(プレミアム冷房)など、各社の上位機なら制御面の工夫があり、除湿量をある程度維持できます。
ただ、10万円以下だと、弱冷房除湿しか(事実上)選択肢はないです。
その範疇では、夏場の「快適性」ならば、シャープ(氷結ドライ)と、三菱電機(新湿度制御)が割と優秀な仕組みがあります。
一方、洗濯乾燥などのため春秋シーズンも除湿を使いたいならば、三菱重工の製品が割と工夫が多いです。
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結論的にいえば、気流制御でみた「風よけ」とともに、除湿は、冷房が苦手な方が注意して見るべきところです。
また、梅雨・長雨の時期に洗濯乾燥の補助に使おうと考える場合も重視したほうが良いです。
つづいて、空調機能についてです。
上位機だととくにポイントとなる部分です。
「空調」といっても色々あるので、順番に説明します。
第1に、空気清浄機能です。
各社の「空調機能」として、採用例が多い機能です。
一般的な、紙フィルターを採用するタイプ(シャープなど)ほか、電気集塵で熱交換器にホコリを吸着させ結露水で流すタイプ(東芝など)もあります。
ただし、エアコンだけでは花粉対策にはならないです。
花粉は床近くを舞うものですから、天井のエアコンでは集塵しきれないからです。
ニオイの脱臭もできません。
例えば、【(加湿)空気清浄機の比較記事】で書いたような製品の「強力な補助」にはなりますが、「オールインワン」にはできません。
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第2に、換気機能です。
換気機能は、技術革新が多く注目点です。
普通のエアコンは、熱交換しているだけで「空気の入れ換え」はしません。
部屋の空気は、部屋の空気のままです
しかし、しかし、ダイキンやパナソニックが換気できる高級機を出しました。
夏の湿気や汚れた空気を出す排気換気、きれいな空気を取り込む給気換気と、双方対応します。
排気換気だけならば、もう少し安い機種もダイキンが出します。
換気量も十分で、24時間換気のない住宅には良い部分があります。
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第3に、加湿機能です。
加湿機能も、最近の「空調機能」のトレンドです。
ダイキンやパナソニックの上位機が取り組みます。
換気の仕組みを応用し、給水レス加湿機能をもつ機種がでました。
総合空調システムとして進化したと言えます。
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結論的にいえば、空気清浄機能は単体では不要です。
しかし、換気や加湿などは有用ですし、最近「進化が著しい」部分ですから、注目点です。
最後に、ネットワーク機能についてです。
最近では、格安機でも、無線LAN(Wi-Fi)基本搭載される機種が多くなりました。
スマホをリモコン化できるほか、外出先からの操作、あるいは、GPS連動でつけ忘れ、消し忘れを予防する機能などがみられます。
高級機の場合、さらに高度です。
エアコン内蔵のセンサー(温湿度・人感センサーなど)と、各家庭での運転状況(運転時間)、あるいは、クラウド上の天気情報のデータなどを、クラウド上のAIが学習・解析して、各家庭用に「カスタマイズ」した、AI自動運転をしてくれます。
こうした部分は、最近のエアコン高級機のトレンドの1つと言えます。
このほか、たいていの企業のエアコンは、AmazonやGoogleのAIスピーカーでの音声操作にも対応できます。
一方、無線LAN(Wi-Fi)未搭載のエアコン、極端に言えば、今お持ちのエアコンでも、赤外線リモコンがあれば、周辺機器の導入外出先から制御に対応させることは可能です。
このブログの【スマートリモコンの比較記事】で書いた各社の製品を導入すれば、外出先からの制御をふくめて似たようなことはできますので。
5000円以内の予算も設置できるでしょう。
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結論的にいえば、エアコンのWi-Fi搭載は、利便性が高まるのであるに越したことはないです。
ただ、未搭載機でも外部機器導入で操作できるので、ある程度取り返しは付く部分はあるとも言えます。
4・工事費用面からの選び方
最後に、工事費用面からの選び方です。
コンセントの話です。
冷房12畳、暖房10畳程度までのエアコンの場合、普通のコンセント(100V 15A)を使える機種が多いです。
賃貸でも問題ありません。今回はこのタイプを最も多く紹介します。
冷房15畳、暖房12畳を超える場合、またそれ以下でも、省エネ対応機は100V・20A用のコンセントの機種が増えます。
パネル変更工事が必要となります。ブレーカーや経路をいじる必要はないので費用は安いです。部品込みで5,000円前後です。
冷房17畳、暖房14畳超える場合、また、超省エネな「高級機」は、200V・20Aが必要な機種があります。
ブレーカーを含めて「総とっかえ」です。リフォームに近い話になります。そのため、今回は、200V・20Aは除いて紹介しています。
ただシリーズが同じならば、各社とも機能は同じです。そういったモデルを探しているも参考にはできるかと思います。
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というわけで、ここまでは「選び方の基本」を書きました。
高級機でも「全ての良い部分を備えた機種」というのはないです。多かれ少なかれ「何を最も優先したいか」で選ぶべきでしょう。
以下は、冒頭書いたような、メーカー順・価格順に、各社の製品をみていきます。
1-2・パナソニックの格安エアコン
はじめに、パナソニックのエアコンの入門機です。
同社の高級機はあとで別に見ます。入門機は総合家電メーカーらしく、全体の性能の「バランス」を重視した堅実な機種が多いです。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字系の文字色で、イマイチな部分を青字で記します。
【6畳向き】
【2025年1月発売】
1・パナソニック エオリア CS-225DFL-W
¥53,287 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年1月発売】(工事費込みの価格)
1・パナソニック エオリア CS-224DFL-W
¥69,480 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
暖房能力:2.2kW (0.4〜3.9)5〜6畳
冷房能力:2.2kW (0.5〜2.8)6〜9畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:22,227円(717kWh)
【8畳向き】
【2025年発売】
2・パナソニック エオリア CS-255DFL-W
¥62,696 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】(工事費込みあり)
2・パナソニック エオリア CS-254DFL-W
¥57,200 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.4〜4.1)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.5〜2.9)7〜 10畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:26,784円(864kWh)
【10畳向き】
【2025年発売】
3・パナソニック エオリア CS-285DFL-W
¥70,488 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】(工事費込みあり)
3・パナソニック エオリア CS-284DFL-W
¥65,600 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
暖房能力:3.6kW (0.4〜4.7)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW (0.5〜3.2)8〜 12畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:28,303円(913kWh)
CS-225DFLなど、以上の製品はパナソニックのエオリア Fシリーズのエアコンの入門機です。
Fシリーズは、住設向けのラインです。デンキヤにはない製品ですが、ネットでは豊富で、一般家庭の導入も保証上問題ないです。
一方、時期的に旧機種が残ります。
今年は、転停止中の温度上昇で、自動で運転を開始する機能(新室温みはり)が加わりました。上位機と異なり、湿度はふまえない仕様です。そのため、例えば、夏ならば、28度が10分以上続いた場合に動くという仕様です。
あとは、目に付く違いはないです。
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結論的にいえば、今野値段差ならば旧機でしょう。
年間電気代は、入門機の場合、各社とも同じです。
新しい省エネ達成率でいえば、87%の水準です。
本体サイズは、本機は、10畳までが普通の100V 15A機です。
12畳モデル以上モデルもありますが、特殊な200V機です。
暖房能力は、畳用で3.9kw、10常用で4.7kWです。
冷房能力は、6畳用で2.8kw、10常用で3.2kWです。
能力は他社とくらべて、いずれも平均値です。
畳数の多いモデルは暖房が僅かに強めである一方、10畳用の冷房能力は、他社機よりやや弱めです。
気流制御は、高度なものはありません。
風が当たりにくい「天井シャワー気流」と、蓼科高原の風を再現した「1/f ゆらぎ気流」が目立つ程度です。
しかし「快速制御(温度シフト)」は見どころです。
夏の冷房の立ち上げ時に、天井・外壁からの輻射熱を考慮し、一定時間強力運転する機能です。
除湿機能は、温度が下がる、弱冷房除湿のみです。
他社の格安機と同じで、湿度センサーがないので、パーセント単位での目標湿度は設定できず、温度設定しかできません。
作動条件は外気温1度からです。
ただ、「16度までは暖かい風」とあるように、それ以下は「弱暖房」することで相対湿度があがるだけです。
他社の多くのエアコンと同じで外気温16度からの対応水準で、「16度以上で除湿可」と考えてください。
梅雨・長雨の時期に使うには、寒い地域だと少し弱いでしょう。
自動お掃除機能・空気清浄機能は、未搭載です。
別売のフィルター(CZ-SAF16)はありますが、花粉対策は難しいでしょう。カビを防止する「わさび防かびパック(CZ-SAF16)も別売ならあります。
清潔性の部分は、普通です。
熱交換器に親水コーティングをなし、利用時に結露水で洗浄しやすくする工夫くらいです。
ネットワーク機能は、オプションで対応可能です。
スマホ用のエオリア アプリが用意され、外出先を含めてエアコンの一部機能の操作が可能です。
また、 【スマートスピーカーの比較記事】で書いたような、GoogleやAmazonのデバイスをお持ちならば、音声でのエアコン操作にも対応します。
例えば、Amazon系ならば「エオリアをひらいて、リビングのエアコンを26度にして」のような発話で、操作できます。Googleだと「エオリアを開いて」は不要です。
ただ、別売の無線アダプター(CF-TA9)と親機(CF-TC7B)が必要です。
設置は専門業者が行う仕様ですから、あとから付けられない点は注意が必要です。また、この機能が欲しいならば、内蔵されている別モデルを選んだ方が安いです。
酷暑対応は、屋外温度(吸い込み口の温度)50度まで対応です。
屋外温度とは、他社もですが、吸い込み口の温度のことを示します。室外機のコンプレッサー制御の改良があってのことですが、熱暑でも安定した運転が可能です。
エアコンが長時間稼働し(廃熱で)ベランダの温度がこの温度になることはありえますし、余裕がある方が良いです。ただ、このスペックを示す企業は最近増えてきました。
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以上、パナソニックのエオリア Fシリーズの紹介でした。
そつのない構成のスタンダード機で、長所がさほどない分、短所もないという機種です。そのため、他社機と比べる場合の「基準」にするとよい機種です。
堅実な構成で、毎年、型落ちは価格も安いので、値段重視ならば選んで良い機種の1つです。
【6畳向き】
【2025年1月発売】
4・パナソニック エオリア CS-225DJ-W
¥85,410 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
4・パナソニック エオリア CS-225DJR-W
¥63,778 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】
4・パナソニック エオリア CS-224DJ-W
¥64,490 楽天市場 (6/10執筆時)
4・パナソニック エオリア CS-224DJR-W
¥80,600 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.2kW (0.4〜3.9)5〜6畳
冷房能力:2.2kW (0.5〜2.8)6〜9畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:22,227円(717kWh)
【8畳向き】
【2025年発売】(Amazonは工事費込み価格)
5・パナソニック エオリア CS-255DJ-W
¥119,490 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
5・パナソニック エオリア CS-255DJR-W
¥74,995 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】
5・パナソニック エオリア CS-254DJ-W
¥65,800 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.4〜4.1)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.5〜2.9)7〜 10畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:25,265円(815kWh)
【10畳向き】
【2025年発売】(Amazonは工事費込み価格)
6・パナソニック エオリア CS-285DJ-W
¥118,590 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
6・パナソニック エオリア CS-285DJR-W
¥90,388 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】
6・パナソニック エオリア CS-284DJ-W
¥82,800 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:3.6kW (0.4〜4.7)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW (0.5〜3.2)8〜 12畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:28,303円(913kWh)
Jシリーズは、上で見たFシリーズの1つ上のランクの製品です。
こちらは、住設系(DJ)とデンキヤ系(DJR)と型番が分かれます。
しかし、以下で書く性能は同じです。
こちらも、一部のサイズで旧機が残ります。
新旧の違いは、Fシリーズで説明した、夏の外出中の温度上昇時の自動運転(新室温みはり)機能です。Jシリーズだと旧機もこの機能性はありました。
そのため、夏の稼働開始時間を、天面31度から28度からに変更した程度です。
あとは、登録制のショートカットボタンが省略された程度です。
ここは、外出中に後述するナノイーを自動で放出させる機能(おでかけクリーン)や、前回設置時のおやすみタイマーのショートカットなどが登録できました。
ただ、この仕様だと「実際使われない」でしょうし、無駄機能がなくなっただけです。本機は、タイマー、操作系は本機は、スマホ操作できますし、なくても問題ないです。
あとは、目に付く違いはないです。
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結論的にいえば、新旧でそこまで違いはないため、買われる際に安い方で良いでしょう。
一方、1つ上でみたFシリーズとの違いは、そこまで多くないです。
以下、異なる部分だけを、箇条書きでまとめます。
第1に、ネットワーク面です。
Jシリーズは(工事不要の)無線LANが標準搭載です。
帰宅前など外出先などからエアコンを操作したい場合、スマホさえあれば他の機器は不要で設定できる点で便利です。
パナソニックの場合、外出中などに制御することも可能ですし、スマホのGPSに連動した通知設定で、つけ忘れ、消し忘れなどの防止もできます。
ちなみに、同社の10万円オーバーの高級機だと、ユーザーの好み、あるいは、天気予報などのクラウド情報をAIが解析・学習して、自動運転を「カスタマイズ」させていく機能性などがあります。
本機はそこまではできません。しかし、このあたりの技術革新が特に進んでいることは、エアコンを選ぶにあたっては、おさえておいて良いでしょう。
一方、「選び方の基本」でも書きましたが、【スマート家電リモコンの比較記事】で書いたような周辺機器を買えば、エアコン自体に無線LAN機能がなくても、自宅外からスマホで操作できるようにはできます。
ただ、本当に付いているかなどが(温度などのデータを見ないと)状況確認しにくいです。基本装備で無線LANを装備することは、意義はあります。
第2に、清潔面の機能性です。
こちらは、ペルチェ素子を利用したマイナスイオン放出機能となる高濃度ナノイーX 発生機能が付属します。
発生量は、ランクがあるのですが、こちらは4.8超です。
室内空間でのカビ対策効果については議論があるでしょう。しかし、本機の場合、内部の熱交換器に向かって放出するので、カビの抑制効果を期待できると言えます。
マイナスイオンは、ご家庭の空調家電で放出機能を持つ家電があるかもしれません。
他社機を含め(JIS基準内において)低濃度オゾンが出ています。
単機で利用する場合は全く問題ないです。しかし、併用時は、濃度が高めになるかのうせいあるので、問題を感じたらOFFするなどすれば、問題ないです。
第3に、同社の空清機との連動です。
そのほか、【加湿空気清浄機の比較記事】で紹介したパナソニック機のうち、Wi-Fiを搭載する機種と連動させ、暖房時自動的に加湿をONにする機能も付きます(うるおい暖房)。
第4に、除湿モードです。
除湿が2種になり、風量などを高めた衣類乾燥モード(弱冷房)が付きます。
ただ、仕組みは同じであり、「選び方の基本」でみたような、高度な除湿機能はこのグレードだと未搭載です。
あとは、毎日の暖房運転状況を学習して、あらかじめ予熱をしておく「おはようチャージ」もシリーズからです。ただ、予熱に待機電力は必要ですし、便利なシーンは限られそうです。
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以上、パナソニックのJシリーズの紹介でした。
ナノイーは、エアコンで最も気になる「内部のニオイ」対策として、あっても良いように思います。
その上で、初期装備としてWi-Fi対応である点は魅力です。
外出先からの操作ほか、自宅内でも、細かいタイマー設定をしたい場合などは、下位機ではなく、こちらを選ぶ意味があります。
1-3・ダイキンの格安エアコン
つづいて、ダイキンの格安エアコンです。
業界で広く使われる冷媒素材の開発メーカーとしても有名です。
また、自社のエアコンは、「酷暑や極寒地域でも動く」耐久性・安定性に定評があり、「頑丈さならダイキン」とデンキヤの販売員さんはよく言います。
エントリー機でもその傾向はあります。
【6畳向き】
【2025年3月発売】
(通常型番)(Amazonは工事費込の価格)
7・ダイキン Eシリーズ S225ATES-W
¥82,800 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
(特定店向け型番)
7・ダイキン Eシリーズ AN225AES-W
¥121,073 楽天市場 (6/10執筆時)
(ビック系向け型番)
7・ダイキン Eシリーズ AN225AEBKS-W
¥118,580 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】
(通常型番)(Amazonは工事費込の価格)
7・ダイキン Eシリーズ S224ATES-W
¥79,800 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
(特定店向け型番)
7・ダイキン Eシリーズ AN224AES-W
¥85,400 楽天市場 (6/10執筆時)
(ビック系向け型番)
7・ダイキン Eシリーズ AN224AEBKS-W
¥95,500 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.2kW (0.7〜3.9)5〜 6畳
冷房能力:2.2kW (0.6〜2.8)6〜 9畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:22,227円(717kWh)
【8畳向き】
【2025年発売】
(通常型番)
8・ダイキン Eシリーズ S255ATES-W
¥72,480 楽天市場 (6/10執筆時)
(特定店向け型番)
8・ダイキン Eシリーズ AN255AES-W
¥113,180 楽天市場 (6/10執筆時)
(ビック系向け型番)
8・ダイキン Eシリーズ AN255AEBKS-W
¥129,580 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】
(通常型番)(Amazonは工事費込の価格)
8・ダイキン Eシリーズ S254ATES-W
¥85,000 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.7〜4.1)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.6〜3.1)7〜 10畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:25,730円(830kWh)
【10畳向き】
【2025年発売】
(通常型番)(Amazonは工事費込の価格)
9・ダイキン Eシリーズ S285ATES-W
¥91,000 Amazon.co.jp (6/10執筆時)
(特定店向け型番)
9・ダイキン Eシリーズ AN285AES-W
¥140,256 楽天市場 (6/10執筆時)
(ビック系向け型番)
9・ダイキン Eシリーズ AN285AEBKS-W
¥139,700 楽天市場 (6/10執筆時)
【2024年発売】
(通常型番)
9・ダイキン Eシリーズ S284ATES-W
¥81,989 楽天市場 (6/10執筆時)
(特定店向け型番)
9・ダイキン Eシリーズ AN284AES-W
¥121,073 楽天市場 (6/10執筆時)
(ビック系向け型番)
9・ダイキン Eシリーズ AN284AEBKS-W
¥134,500 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:3.6kW(0.7〜4.7)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW(0.6〜3.2)8〜 12畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:28,799円(929kWh)
こちらは、ダイキンのEシリーズのエアコンです。
新旧両機種ありますが、今年度は基本性能の変更はないです。
一方、各年とも流通ルートの違いで型番が変わります。
「S」ではじまる型番が、住設・特定大手電器店ルートの通常品です。
ANは、特定店の電気店などに向けた型番ですが、基本性能は同じです。
ただ、ビック系(AEBKS)型番は、以上のオマケ要素があります。
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結論的にいえば、値段差ほどの価値はないので、工事費の有無に注意しつつ安ければ選んでもOKです。
形状は、ダイキンの場合、1年前、2024年に大きな変更がありました。
写真のように上部が「ナナメカット」になり奥行がコンパクトになりました。
見た目や設置上の利点ほか吸込効率の向上が強調されます。上位のCXシリーズの外観と共通化を図った形になります。
年間電気代は、他社の入門機と同じです。
省エネ達成率でいえば87%の水準です。
暖房能力 ・冷房能力は、パナソニックとほぼ同じです。
ただ、ダイキンのほうが「最小運転」時のパワーがやや強めなので、設定温度到達後の、微風での運転は、パナソニックや、次にみる日立機とすこし差があります。
ただ、同社はコンプレッサー制御がよく、暖房の立ち上がりの速さは入門機でも定評があります。
「ヒートブースト機能」と呼びますが、電気での予熱をしなくても速いのが売りです。温度も0.5度刻みで、制御可能です。
このほか、「室温パトロール」ボタンがあります。
パナソニックの「室温みはり」に相当します。
停止中でも、高温や低温を検知すると自動で付く機能です。ペットなどがいる場合、良いかと思います。ただ、エアコン室内機内蔵のセンサーなので、正確性は「それなり」のレベルに止まります。
気流制御は、風が当たりにくいように制御する「風ないス運転」が装備されます。
そのほか、パナソニックのFシリーズと同じく、上下ほか、左右のオートスイング・リモコンでの角度調整に対応します。
入門機なので、あまり凝った機能ではないです。
除湿機能は、温度が下がる、弱冷房除湿のみです。
作動条件は、屋外・室外温度とも18度からです。
梅雨・長雨の時期でも、除湿は機能するでしょうが、除湿量は少ないでしょう。
また、除湿時は運転開始時の温度を基準として、プラスマイナスの温度設定をリモコンで行い、その温度を目標に、湿度を(できるだけ)適湿に近づけるという機能性です。
パナソニックや他社入門機と同じで、湿度センサーはないので、パーセント単位の湿度設定はできません。
自動お掃除機能・空気清浄機能も、未搭載です。
必ずしもエアコンに必要な部分ではないので、問題ないでしょう。
清潔性は、熱交換器の「水内部クリーン」機能が搭載です。
結露水をつかった日常的な洗浄ではないです。しかし、定期的に掃除する際は便利です。
掃除には同社のストリーマ放電技術も併用します(ストリーマ内部クリーン)。
ただ、全部行うと、最大180分かかり室温も上下するため、「1ヶ月に一度」、外出中などに行うようなものです。
ファンの部分の清潔性は、次にみる日立に比べれば、全体として工夫がない機種です。
ネットワーク機能は、無線LANはオプションです。
親機(BRP087A42)とP板セット(KRP067A41)が別に必要で、総額2万円弱です。内装するものなので、個人での設置を前提にしていません。
本機の場合、冒頭の「選び方の基本」でかいたオルタナティブな方法、つまり、【スマートリモコンの比較記事】で書いたような、他社のスマートリモコンで良いと思います。
酷暑対応は、本機も夏場の屋外気温(吸い込み口の温度)は50℃までです。
その上で、ダイキンは酷寒対応が優れます。
冷房で、50度対応を示す企業は近年増えていますが、暖房について、外気温マイナス15℃まで動作対応を示すのは、入門機だとダイキンと東芝だけです。
特にダイキンは、寒冷地のデンキヤで、その点で「オススメ」されることが多いです。夏冬問わず、極限状況下では、優れた性能が得られます。
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以上、ダイキンのエアコンの紹介でした。
「夏が40度以上になる」酷暑への対応は、最近他社も増えてきました。しかし、本機は、「冬が零下10度以下になる」厳寒地域にも強い機種です。
とにかく条件の悪い場所にダイキンは強いとの定評があるので、その部分を評価してこのメーカーを選ぶのは「あり」です。
気流制御を含めて、基本の冷暖房以外の部分で、特別な機能は少ないとは言えますが、逆に、基本部分に「忠実」な仕様とも言えます。
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【2023年3月発売】
【6畳向き】
10・ダイキン VXシリーズ S223ATVS-W
¥87,109 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.2kW (0.7〜3.9)5〜 6畳
冷房能力:2.2kW (0.6〜2.8)6〜 9畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:22,227円(717kWh)
【8畳向き】
11・ダイキン VXシリーズ S253ATVS-W
¥95,645 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:2.8kW (0.9〜4.1)6〜 8畳
冷房能力:2.5kW (0.9〜3.1)7〜 10畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:25,730円(830kWh)
【10畳向き】
12・ダイキン VXシリーズ S283ATVS-W
¥104,181 楽天市場 (6/10執筆時)
暖房能力:3.6kW(0.9〜4.7)8〜 10畳
冷房能力:2.8kW(0.9〜3.2)8〜 12畳
コンセント形状:100V 15A
省エネ達成率:87%(27年度)
年間電気代:28,799円(929kWh)
一方、1ランク上のVXシリーズは、すこし「気にする」価値があると思います。
こちらは、現行モデルが23年から型番変更がない関係もあり、やや安めです。
冷暖房能力は、Eシリーズと同級です。
ただ、エントリークラスの機種では珍しく、換気機能が付属するからです。
「選び方の基本」で少し書きましたが、コロナのなかで割と注目された部分で、「第二の換気口」として、換気ができる機種です。
普通のエアコンは、熱交換だけを室外機と行うもので、換気(空気の入替)はしていませんので、対応するのはポイントです。
エントリークラスの機種ですが、同社の上位機に比する換気量で、この部分は優れます。
後ほどみるダイキンの高級機の場合、(夏場に帰宅直後の熱を追い出す)排気換気や加湿もできるため、差はあります。
ただ、この価格帯では価値のあるラインナップと思います。
その他は、基本的にFシリーズの機能を踏襲します。
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結論的にいえば、常時換気の仕組みがなく、窓換気のみのご自宅の場合、換気はあっても良いかと思います。
なお、この仕様でWi-Fi付属ならばかなり「おすすめ」なのですが、そこは工事時にオプションで増設するか、冒頭の「選び方の基本」で書いたような、サードパーティの、スマートリモコンを増設するなどでも良いかと思います。
次回に続く
最もお得で、おすすめのエアコンは結論的にこれ!
というわけで、今回は、エアコンの比較の1回目記事でした。
記事はまだまだ「続き」ます。
2・格安エアコンの比較 (2)
2-1:日立
2-2:富士通
3・格安エアコンの比較 (3)
3-1:三菱重工
3-2:三菱電機
4・格安エアコンの比較 (4)
4-1:シャープ
4-2:東芝
5・格安エアコンの比較 (5)
5-1:アイリスオーヤマ
5-2:コロナ
予算:5万円〜
6・高性能エアコンの比較 (1)
6-1:パナソニック
6-2;日立
7・高性能エアコンの比較 (2)
7-1:富士通
7-2:ダイキン
8・高性能エアコンの比較 (3)
8-1:三菱重工
8-2;三菱電機
9・高性能エアコンの比較 (4)
9-1:シャープ
9-2;東芝
予算:10万円〜
10・エアコンのおすすめ 【まとめ】
=最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった残りの日立機をみたあと、富士通・三菱・東芝の格安エアコンを引き続き紹介します。
冷房能力 ★★★★★
暖房能力 ★★★★★
気流制御 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
異常気象対応 ★★★★★
カビ臭対策 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら)では、ここまで紹介してきた全機種から、Atlasのおすすめといえる機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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