【今回レビューする内容】 2023年 最新Bluetoothキーボード無線ワイヤレスキーボードの性能とおすすめ・選び方・ワイヤレスキーボード モバイルキーボード:PC iPhone iOS Android Mac Windows 11 対応:人気機種の違いや性能ランキング・各機のレビュー
【比較する製品型番】ロジクール k380 K480 K480BK K480WH MX KEYS mini KX700GR KX700PG KX700RO POP KEYS K730PL K730RO K730YL Apple Magic Keyboard MK2A3J/A MK2A3LL/A MK293J/A MK293LL/A ThinkPad 4Y40X49522 4Y40X4949 エレコム TK-FBM093BK K-FBM111BK TK-FBM119KBK TK-FBM119KBK/EC TK-FBP102XBK TK-DCP01BK TK-FBM117SKBK バッファロー BSKBB310BK BSKBB310WH Microsoft Designer Compact Keyboard 21Y-00019 21Y-00049 富士通 FMV Mobile Keyboard FMV-NKBUD FMV-NKBUL
今回のお題
打ちやすいBluetoothキーボードのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2023年1月現在、最新のワイヤレスキーボードの比較です。
USB無線(2.4GHz)のものも扱いますが、主にはBluetoothキーボードを扱います。
1・Bluetoothキーボードの比較 (1)
形状:小型キーボード(汎用)
予算:2,000円〜1万円
2・Bluetoothキーボードの比較 (2)
形状:PC用小型キーボード(数字キー無)
予算:3,000円〜3万円
3・Bluetoothキーボードの比較 (3)
形状:PC用中型キーボード(数字キー有)
予算:3,000円〜3万円
4・Bluetoothキーボードの比較 (4)
形状:超小型キーボード(モバイル用)
予算:2,000円〜1万円
5・iPad専用キーボードの比較 (5)
形状::iPad専用キーボード
予算:1万円〜3万円
6・Bluetoothキーボードの比較 (6)
=最終的な「おすすめ機種」の提案
今回は、6回連続記事です。
1回目記事では、まず「選び方の基本」を紹介します。
その後、写真のような、比較的小さめのキーボードで、PCでも、タブレット・スマホでも利用しやすい汎用タイプの紹介していきます。
Bluetoothキーボードとしては安めで、「一番売れている」タイプですから、最初にみます。
一方、スイッチが高品質で「しっかりした」打鍵感がある、パソコン用(Windows/ Mac)のBluetoothキーボードは、2回目以降で扱います。
ゲーミング用に人気なテンキーレス(数字キーなし)は2回目記事(こちら)、仕事用に人気なテンキー付きは、3回目記事(こちら)での紹介です。
そのほか、主にタブレットで使う、モバイル用の超小型機は4回目記事(こちら)、人気のiPad専用設計(カバー一体型)は、5回目記事(こちら)です。
よろしくお願いします。
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★★
Android ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように各製品をレビューします。
そして、最終回の「結論編」(こちら)では、各OSとの相性や打ちやすさなどの観点から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
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1・Bluetooth無線キーボード
2・東プレUSBキーボード
3・FILCOマジェスタッチキーボード
4・Mac用のキーボード
5・高性能ワイヤレス無線マウス
今回の記事は、このブログの「PC用入力デバイスの比較記事」の第1回目記事として書きました。
0・Bluetoothキーボードの選び方の基本
0-1・キーの品質
0-2・Bluetoothのバージョン
0-3・キーの配列
具体的な製品紹介にはいる前に、Bluetooth無線キーボードの「選び方の基本」を書いておきます。
Bluetoothキーボードは、「キーの部分」と「通信の部分」双方に目を配らないと、「打ちやすく、使いやすい」キーボードを選べません。
簡単にですが、上表の3点について順番に解説しておきます。
第1に、キーの品質です。
打ちやすさに関わる部分として、最も重視して良い部分です。
このブログ「モノマニア」には、もう少し詳しい専門記事として【疲れにくい高品質なキーボードの選び方】を用意しています。
そちらは長い話なので、こちらでは「ざっくり」と要点だけ説明します。
キーボードの各キーのスイッチは、以上の3種類に大別できます。
このうち、格安キーボードに多いのは、メンブレン式スイッチです。
「メンブレン」は、ゴム性のラバーの反発力を利用したキーボードです。
「ベコベコ」した押し味で、(特殊なゲーミング用を除けば)値段が安い以外に取り柄はないからです。
実際、さほど値段が変わらずに(一般的なノートPCのキーボードと同じ仕組みの)パンタグラフ式を選べるので、「メンブレン式は選ばない」点だけ気をつけてください。
パンタグラフ式は、メンブレン式と同じくラバードームを押し込む方式です。
しかし、「パンタグラフ」が打鍵を支持するため、軽快に打鍵できます。
また、耐久性も良い点と言えます。低価格でも優れた打ち味を求めるならば、このようなパンタグラフ式を選びたいところです。
1・キーピッチ(キー間隔)
=19mm以上
2・キーストローク (沈む深さ)
= 1.8mm以上
一方、「パンタグラフ式」であれば、どのキーボードでもOKではありません。
キーピッチ(キーとキーの間隔)とキーストローク(キーを押し込める深さ)もチェックするべきです。
結論的にいえば、「パンタグラフ式」でも上表の基準を最低限越える製品を選ぶのがポイントです。
一方、打鍵感を重視したい場合、PC用では「メカニカル式スイッチ」の製品を選ぶと、相当快適になります。
パンタグラフ式より、質では上位ですが、薄くも、軽くも、小さくもしにくいので、PC専用です。
その代わり、打ち味は「最高」ですので、自宅や職場に完全に置いて使うならば、最良の選択肢になります。ただし、予算は1万円以上はみてください。
先述のように、そういった製品は、2回目記事以降で別に紹介しています。
第2に、Bluetoothのバージョンです。
上表は、各バージョンの特性を図示したものです。数字が大きいほど新しく登場した規格です。
キーボードの場合、情報転送量は極小なので、データレートと実行速度は無視してOKです。
ただ、通信安定性や省電力性は重要です。
基本的に、Bluetooth ver.5以上の機種を選べばこれらの部分で問題ないですが、キーボードについては必ずしも対応しません。
ゲーミング用やビジネス用の高級機になると、特に通信安定性の部分は重要ですし、バッテリーの保ちにも関わるので、、今回はこの部分も詳しく説明します。
なお、USBドングルを使って、無線(2.4GHz帯)でつなげるキーボードも、ロジクールやRAZERが出しています。
回線が太いので、この方式の方がBluetoothより「安定的」です。
ただ、キーボードの場合(マウスほど)展開数がないので、「打ちやすさ」という観点で言えば、種類が選べません。
結論的にいえば、ワイヤレスが良い場合はBluetoothで考える方がキーボードの場合おすすめです。
第3に、キー配列です。
パソコン用として皆さんが使っているのは、たいていの場合、日本語配列キーボードだと思います。
しかし、タブレット・スマホ(IOS Android)は、(PCで言うところの)英語配列を基本としています。そのため、「どのキーボードでも、キートップの刻印通りに打てるわけではない」点に注意が必要です。
非対応の場合、「@マーク」などの出し方も異なりますし、一部のキーが効かない場合があります。
これらの部分で、ストレスを感じてしまう場合が多いです。
Win11 ★★☆☆☆
Mac ★★☆☆☆
iOS・iPad ★★☆☆☆
Android ★☆☆☆☆
この部分は、初心者には「ややこしい」ので、今回の記事では、「向き不向きを」上表のように評価しています。
その理由については、各記事で説明していますので、この部分は安心してください。
ーーー
以上、Bluetoothキーボードを選ぶ場合に、注意するべきポイントの解説でした。
今回はこのような基準に基づきつつ、各機種を詳しく紹介します。
1・小型キーボードの比較
1・小型Bluetoothキーボードの比較 (1)
1-1:ロジクール〈スイス〉
1-2:Apple
1-3:ThinkPad
1-4:Microsoft
1-5:富士通
2・小型Bluetoothキーボードの比較 (2)
2-1:エレコム
2-2:バッファロー
3・Bluetoothキーボードの比較 【結論】
=最終的な「おすすめ」の提案
というわけで、自宅・職場で使える小型のBluetoothキーボードを紹介します。
今回は、以上のようなメーカーに分けながら、各社の製品をみていきます。
1-1・ロジクールのキーボード
はじめに紹介するのは、ロジクール(Logicool)です。
スイスに本部を置く、世界的なPC周辺機器メーカーです。
キーボードでは、1万円前後までの製品が得意で、キーの品質も良いものが多いです。
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なお、以下の本文では、オススメできるポイントを赤字で、イマイチな点は青字で書いていきます。
【日本語配列】
1・LOGICOOLワイヤレスキーボード k380
¥3,414 Amazon.co.jp (1/27執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
接続:Bluetooth 3.0
キーピッチ:18.0mm
キーストローク: 1.5mm
Fキー:サイズ小
電池: 単4電池×2(24ヶ月持続)
サイズ:: 279x124x16mm
Win11 ★★★★☆
Mac ★★★☆☆
iOS・iPad ★★★★☆
Android ★★★★☆
打ちやすさ ★★★☆☆
マルチデバイス キーボード K380は、ロジクール(英名Logitech)のキーボードでは、最も安いモデルです。
従来は、ブラック(K380BK)ブルー(K380BL)などシックな色目が多かったのですが、2020年から、ホワイト(K380OW)とピンク(K380RO)が、2022年からは、グレージュ(K380GY)とラベンダー(K380GLV)も追加です。
重さは、約423gと重量級です。
バッグに入れて持ち運べないほどではないですが、重さからすると「自宅内の持ちはこび」に留めるたい製品です。
キーボードの形式は、一般的なノートPCなどと同じ「パンタグラフ式」です。
冒頭でも書きましたが、格安なキーボードでは、この方式がもっとも信頼性が高いです。
ロジクールのスイッチも(この値段の製品としては)悪くないです。
文字キーの間隔(=キーピッチ)は18mmで、キーが沈む深さ(=キーストローク)は1.5mmです。
キーピッチとキーストロークは、「快適な入力」には最も重要な要素です。
これらが不足していると、誤入力が極めて多くなるからです。とくに、小型化を優先する傾向にあるBluetoothキーボードは、注意が必要です。
本機の場合、キーピッチは、平均的な大きさをキープしています。
しかし、キーの形状が丸みを帯びた特殊な形で特殊です。この部分で、ブラインドタッチ時に打ちにくいです
自然な傾斜があり、打ちやすさに配慮はあるのですが、全体としては「値段なり」です。
キー配列は、日本語配列の省スペースキーボードです。
小さい独立したFキーもあります。
タブレットやMacへの対応は、公式にフォローします。
文字盤には、Windows系のキー配置のほか、Mac・Android・iOSキーの刻印もすることで、ユーザーが迷わないような配慮をする方式です。
色が異なるF1-F3キーは、Bluetooth無線のペアリング先を変更するためのボタンです。
キーボードは最大3台の機器と同時に利用できることができます。
なお、実際のファンクションキー(F1など)を利用したい場合は、Fnキーを押しながらボタンを押す必要があります。
充電方式は、単4電池2本で、約2年保つ仕様です。
台座は、付属しません。
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以上、ロジクールのK380 Multi-Device Bluetooth Keyboardの紹介でした。
約3000円で買える格安でデザインも良いキーボードだと思います。しかし、デザイン性と省スペース性重視の設計が災いして、多少打ちにくいのが残念です。
【2014年発売】【日本語配列】
2・LOGICOOL K480BK
2・LOGICOOL K480WH
¥3,673 Amazon.co.jp (1/27執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
接続:Bluetooth 3.0
キーピッチ:19.0mm
キーストローク: 2mm
Fキー:サイズ小
電池: 単4電池×2(24ヶ月)
サイズ:: 299x195x20mm
Win11 ★★★★☆
Mac ★★★☆☆
iOS・iPad ★★★★☆
Android ★★★★☆
打ちやすさ ★★★★☆
マルチデバイス キーボード K480も、ロジクールの発売するキーボードです。
先ほどの機種の上位機種になります。
重さは、約800gと重量級です。
ただ、それが功を奏して、付属の溝に大きめのタブレット端末でも安定して置けます。
10インチ前後のタブレット端末までなら対応できるでしょう。
キーボードの形式は、こちらも、「パンタグラフ式」です。
文字キーの間隔は、19mmで、キーが沈む深さは、2mmです。
こちらは、打ちやすい「アイソレーション方式」のキー配置です。
いずれも、平均以上の優秀性です。キーストロークは深めなので、打ち間違いが少なく、快適です。ここまで紹介してきた機種のなかでも優秀な部類です。
キー配列は、こちらも日本語配列の省スペースキーボードです。
小さい独立したFキーもあります。キーは多少丸みを帯びていますが、先ほどの機種より押しやすいです。
タブレットやMacへの対応は、こちらも公式にフォローします。
下位機種と同じで、キーに、Mac・Android・iOSキーの刻印もすることで、ユーザーが迷わないような配慮をする方式です。
「押すキーが分からなくなる」という不便な事態は避けられるでしょう。
なお、左部分にあるダイヤルは、Bluetoothのペアリング先を変更するためのダイアルです。
キーボードは最大3台の機器と同時に利用できることができます。
先ほどの機種は、Fキーと共用でしたが、こちらはスイッチが独立していて使いやすいです。
充電方式は、単4電池2本で、約2年もつ仕様です。
台座は、溝への挿入式のものが付属します。
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以上、ロジクールのキーボード K480の紹介でした。
5000円までのBluetoothキーボードに限定して言えば、Atlasが試した製品の中では、打ちやすさについてはトップクラスです。
スマホやタブレットとの相性も良いです。重さがあるため、持ちはこびには不向きですが、総合的におすすめできる機種でしょう。デザイン性も高いです。
【2021年発売】
【日本語配列】
3・ ロジクール MX KEYS mini KX700GR
3・ ロジクール MX KEYS mini KX700PG
3・ ロジクール MX KEYS mini KX700RO
¥14,444 Amazon.co.jp (1/27執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
接続:Bluetooth LE / USBドングル
キーピッチ:19mm
キーストローク:1.8mm
Fキー:中サイズ
電池: 充電式(5ヶ月)
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★☆
Android ★★★★☆
打ちやすさ ★★★★★
MX KEYS mini KX700も、ロジクールが販売する小型のBluetoothキーボードです。
本機については、法人用にMX KEYS MINI FOR BUSINESSという製品(USBレシーバー付き)もあるのですが、市販されているのはこちらのみです。
重さは、506.4gです。
普段持ち運ぶには、少し重いでしょう。
キーボードの形式は、こちらも、「パンタグラフ式」です。
文字キーの間隔は、19mmで、キーが沈む深さは、1.8mmです。
本機はキーが真四角での、キーピッチ19mmです。
実際の打ちやすさの面では値段相応によく、しっかりした打ち味です。
MXはキートップに溝がありますが、これは正確な打鍵に影響する良い工夫です。
キー配列は、こちらも日本語配列の省スペースキーボードです。
Fキーは(フルではなく)中サイズですが、これくらいあれば、打ちやすさの部分でも(小型では)及第点かと思います。
配列に特殊な部分も少ないです。
一方、絵文字用のショートカットなど、タブレット他の利用時の工夫も見られます。
矢印キーは、小型とはなりますが、あえて大きくするより、上図の様に独立配置であったほうが、経験的に、ブラインドタッチ時に押し間違いには少ないです。
タブレットやMacへの対応は、こちらも公式にフォローします。
各OS用の刻印もあるので、違和感なく使えるでしょう。
まあ(英語用と比べて)文字刻印が多すぎるので、その面でわかりにくい部分、デザイン面でやや煩雑に見える部分はあります。
使う方は、ブラインドタッチはできるでしょうし、かな刻印は時代的にもう不要ではないかと、改めて思いました。
Bluetoothは、上図のように、Fnキーにて最大3台まで登録できます。
充電方式は、バッテリー式で、最大最大5ヶ月です。
Bluetooth LEですが、本機は夜用のバックライト搭載で、その部分で電気を食うため、評価値が下がります。
バックライトを常時使うと最大10日間です。
もちろん、普通の使い方ならば、あまり気にしなくて良いです。
LOGI BOLT USB RECEIVER LBUSB1
¥1,100 Amazon.co.jp (1/27執筆時)
なお、Bluetoothが安定しない場合やセキュアな接続を望む場合は、別売のUSBドングルを利用できます。
これは2.4GHz帯無線ではなく、Bluetooth LEを利用するため(同社のマウス用などの)従来の同社のレシーバーとは互換しません。
バックライトは、ただ割と工夫があり、近接センサーでユーザーを認識した際だけ点灯する仕組みで、なるべく、バッテリー量を節約できるような工夫が見られます。
文字自体が光るので、視認性も良いです。
台座は、付属しません。
なお、ロジクールは、標準でAppleなどよりキーボードに傾斜があるため、個人的には打ちやすいです。
一方、ここが本機の最大のポイントかと思いますが、本機はMXシリーズなので、Logicool Flowに対応します。
この仕組みは、このブログでは【ワイヤレスマウスの比較記事】でも紹介しました。
MXシリーズのマウスを利用する場合、マウスカーソルで2台のPC(Mac含む)をシームレスに行き来(操作)できる同社のソフトです。
ファイル・画像・ドキュメントは、MacとWindows間でもやり取りできます。
本機はこれに連動して、現在マウスで操作している方のデバイスに、Bluetooth入力が自動で切り替わる仕様です。
愛用者には便利でしょう。お持ちでない方も、同時に揃えるのが良いかと思います。
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以上、ロジクールのMX KEYS miniの紹介でした。
打ちやすさについては、値段相応に上質です。Fキーがフルサイズでない部分に問題がないならば、この値段なら、本機が良いかと思います。
加えて、利用法的に、複数のPCを同時に使う方で、Logicool Flowが便利に感じるようならば、なお向くと言えます。
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【2021年発売】
【日本語配列】
29・ロジクール POP KEYS K730
¥9,964 Amazon.co.jp (1/27執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
接続:Bluetooth LE / USBドングル
キーピッチ:(19mm)
キーストローク:2.7mm
Fキー:フルサイズ
電池: 充電式(3年)
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★☆
Android ★★★★☆
打ちやすさ ★★★★★
なお、ロジクールからは、もう一機、POP KEYS Mechanical Wireless Keyboardという、1万円前後のキーボードの展開があります。
本体色は、パープル(K730PL)・ローズ(K730RO)・イエロー(K730YL)・グレージュ(K730GY)の展開です。
デザイン的に、ターゲット層が明確な製品です。
このブログの読者層はおそらく外観上、想定外の方が多そうですが、作りは至って真面目で、キーボードとして十分評価できます。
スイッチは、冒頭書説明した区分だと、押しやすいメカニカル式です。
メカニカル式は、スイッチの種類で、性質がより細かく変わります。
本機はロジクールの茶軸を使うので、しっかり入力できるタイプです。
キーストローク(押し下げ)は、2.7mmです。
ロープロファイルですが、パンタグラフよりだいぶ長いので、問題ありません。
キーサイズは、丸形で変則的ですが、昔のタイプライターを摸した形であり、割と打ちやすいです。絵文字キーもあります。
Fキーは大きいですが、矢印キーは配置が変則的な部分だけは注意点でしょう。
ペアリングも本機は3台までできますし、各OSの対応もMX KEYS miniと同水準です。
あとは、先述のLogicool Flowに対応しない点と、割と重い(779g)部分と、バックライトがない点に注意すれば、問題あります。
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結論的にいえば、デザイン性の部分がOKならば、「打ちやすさ」も高レベルですので、選んで良い製品です。
1-2・アップルのキーボード
続いて、Appleのキーボードです。
基本的には、Mac用ですが、それ以外のOSで利用する場合についても含めて、考えていきます。
【指紋認証なし】
5・Apple Magic Keyboard MK2A3J/A 【JPN】
5・Apple Magic Keyboard MK2A3LL/A【US】
¥13,242 Amazon.co.jp (1/27執筆時)
【指紋認証あり】
5・Apple Magic Keyboard MK293J/A 【JPN】
5・Apple Magic Keyboard MK293LL/A 【US】
¥17,400 Amazon.co.jp (1/27執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
接続:Bluetooth 4.0 LE
キーピッチ:19mm
キーストローク:2mm-
Fキー:フルサイズ
電池: 充電式(1ヶ月)
サイズ:279x11.49x10.9mm
Win11 ★☆☆☆☆
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★★(英語)
Android ★☆☆☆☆
打ちやすさ ★★★★★
Apple Magic Keyboardは、アップルの純正小型キーボードです。
指紋認証付き(タッチID)がありますが、これは、M1プロセッサ搭載Macのみの対応です。
重さは239gと軽量です。
ただ、特に持ちはこびに便利な形状とも言えません。
キーボードの形式は、バネを使った一般的なパンタグラフ式です。
ロジクールと同じ方式ですが、Appleが独自の改変をしているので「改良型シザー構造」とも呼ばれます。
文字キーの間隔は、19mmで、キーが沈む深さは、2mmです。
標準的なキーボードのサイズをキープしており、もちろん、アイソレーション方式のキーです。
キー配列は、英語配列と日本語配列の2種類があります。
いずれもMac用のキー配列です。 特にFキーは、フルサイズですので、Macユーザーでブラインドタッチに慣れた方には向きます。
なお、Windows系PCでも使用できます。
しかし、日本語配列のキーボードは、キー印字通りに押せないキーがあるので、Windowsキーボードとして使うメリットはないです。
タブレットやMacへの対応は、Apple社製品には「強い」です。
ただし、iOS系のタブレットについては、英語配列モデルでないと、一部のキーが刻印通り正確に打てません。その場合は、英語配列モデルを選んだ方が良いでしょう。
充電方式は、ユニークな部分で、こちらは電池式ではなく、USB充電式です。
本体側がLightningで、PC側がUSB-Cです。Macユーザーに最適化されています。
Bluetoothのバージョンは、節電性が良いBluetooth 4.0 (Bluetooth LE)世代です。
ただ、充電池の保ちは1ヶ月と短いです。
バックライトは、本機も付属です。
台座はありません。
---
以上、Apple Magic Keyboardの紹介でした。
MacbookなどノートPCでの入力に慣れている方は、最も違和感なく利用できる製品です。Macユーザーには最適でしょう。
キーボードにそれなりの角度はありますし(長時間のタイピングでないならば)そこそこ良質で、打ちやすいです。
ただ、キーボードの傾斜があまい部分を含めて、長時間のタイピングに使うならば【PC向け省スペースキーボードの比較】でみるような、もう少しストロークがあるメカ式の方が確実に「打ちやすい」です。
また、この機種は、ペアリングが同時に1台までしかできないために、MacとiOS系端末の兼用キーボードとして使うにもイマイチです。
そのため、iOS系のスマートフォンとMac用のキーボードの兼用を考えている人も、別のキーボードの方が良いでしょう。
1-3・ThinkPadのキーボード
続いて、ThinkPadのキーボードです。
旧IBMを引き継いだ、中国のレノボが生産しています。
【2020年発売】
【日本語配列 4Y40X49522】
6・ThinkPad トラックポイント キーボード II
\12,980 楽天市場 (1/27執筆時)
【英語配列 4Y40X49493】
6・ThinkPad トラックポイント キーボード II
\12,980 楽天市場 (1/27執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
接続:Bluetooth 5.0/ USB無線
キーピッチ:19.05mm
キーストローク:2mm-
Fキー:小サイズ
電池: 充電式(1ヶ月)
サイズ:306x16x13.5mm
Win11 ★★★★★★
Mac ★☆☆☆☆
iOS・iPad ★☆☆☆☆
Android ★★☆☆☆
打ちやすさ ★★★★★★
ThinkPad ワイヤレストラックポイントキーボードは、レノボが販売するキーボードです。
IBM時代からの「トラックポイントユーザー」向けに出されている製品です。
重さは、460gです。
軽量ではなく、あまり持ち歩きには適しません。
キーボードの形式は、「シザー式パンタグラフ」です。
Appleのキーボードと比べても堅牢で、中心部を押さずとも、わりと正確に入力できる特性です。
ThinkPadをそのまま「Bluetoothキーボード」にした製品ですから当然でしょう。
文字キーの間隔(キーピッチ)は約19.05mmで、キーが沈む深さ(キーストローク)は、約2mmです。全く問題ありません。
キー配列は、英語配列と日本語配列の2種類があります。
いずれもWindows用のキー配列です。Fキー部分は、省スペース設計ですが、ThinkPad(Xシリーズ)自体もそうなので、問題ないでしょう。
タブレットやMacへの対応は、英語キーボードの場合は「それなりに対応」します。
英語配列キーボードは、iOSやAndroid系タブレットでも基本的に文字通り入力できます。
ただ、ペアリング1台しかできないので、あまりこの用途には向かないでしょう。一方、SurfaceなどのWindows系タブレットについては、トラックポイントを含めて便利に利用できます。
充電方式は、こちらもUSB充電式です。電池の保ちは、こちらも1ヶ月と短いです。
台座はありません。
バックライトも、記載がないです。
Bluetoothのバージョンは、新しいBluetooth5.0を採用します。
省電力性・通信安定性ともに良いので(PC側が対応ならば)、複数のBluetooth機器を使ってもわりと安定するでしょう。
また、USB無線レシーバーも付属するので、万一回線が安定しない場合も安心でしょう。
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以上、ThinkPad ワイヤレストラックポイントキーボードの紹介でした。
「ニッチ」な製品ですが、すでに4年以上市場にあり続ける人気製品です。
キー入力の快適性は高いため、Windowsユーザーで、デスクトップPCでもThinkPadの操作性を再現したい場合、面白い選択肢だと思います。
ただし、ドライバーは割と「クセがある」ので、初心者は手を出さない方が良いでしょう。
1-4・マイクロソフトのキーボード
続いて、Microsoftのキーボードです。
同社は、タブレット型のSurface向け以外に、汎用のBluetoothキーボードも出しています。
今回はそれを紹介します。
【型番:21Y-00019 21Y-00049】
7・Microsoft Designer Compact Keyboard
¥6,791 Amazon.co.jp (1/27執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
接続:Bluetooth LE
キーピッチ:19mm
キーストローク:1.35mm
Fキー:小サイズ
電池: 充電式(3年)
Win11 ★★★★★
Mac ★★☆☆☆
iOS・iPad ★★☆☆☆
Android ★★☆☆☆
打ちやすさ ★★★★☆
デザイナーコンパクトキーボードはマイクロソフトが販売する、小型のBluetoothキーボードです。
重さは、288gです。
超小型・超軽量ではないですが、このタイプでは軽めと言えます。
キーボードの形式は、「パンタグラフ式」です(=シザー キー)。
文字キーの間隔は、19mmで、キーが沈む深さは、1.35mmです。
キーストロークは、少し浅めのロープロファイル仕様ですので、打ちやすさの部分で好みが分かれます。
キー配列は、こちらも日本語配列の省スペースキーボードです。
Fキーは小型ですが、あります。
また、Windowsキーがあるので、それに慣れたWindowsユーザーには良いかと思います。
そのほか、ロジクールの用に、専用の絵文字キーがあるほか、スニッピング(キャプチャ)キーがあるので、製品名にデザイナーという単語がついていることになります。
矢印キーは、押し込めたような配置で、上下キーと左右キーのサイズが異なるので、やや打ちにくそうです。
タブレットやMacへの対応は、明示されません。
充電方式は、バッテリー式で、最大36ヶ月です。
Bluetooth LEで、バックライトがないタイプだからです。
3台までペアリング可能です。
台座は、付属しません。
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以上、マイクロソフトの Designer Compact Keyboardの紹介でした。
比較的、小型・軽めである部分が売りと言えます。一方、矢印キーが変則的な配置・サイズである部分と、キーストロークが浅めという部分に、その反作用がみられると言えます。
あと一工夫欲しかった感じがあります。
1-4・富士通のキーボード
続いて、富士通のキーボードです。
富士通は、子会社のPFU(リコーに売却予定)でHHKBなどのキーボードをだしていましたが、こちらは、パソコンを出すFCCL系統でだされる製品です。
【2022年6月】
8・富士通 FMV Mobile Keyboard FMV-NKBUD
8・富士通 FMV Mobile Keyboard FMV-NKBUL
8・富士通 FMV Mobile Keyboard FMV-NKBUR
¥19,800 楽天市場 (1/27執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
接続:Bluetooth LE
キーピッチ:19mm
キーストローク:1.5mm
Fキー:小サイズ
電池: 充電式(1ヶ月)
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★☆
iOS・iPad ★★★☆☆
Android ☆☆☆☆☆
打ちやすさ ★★★★★
FMV Mobile Keyboardは、富士通が販売する高級な小型Bluetoothキーボードです。
自社PCの40周年記念にでた製品の1つで、クラウドファンディング経由の商品化となります。
500g以下の軽量で、しっかりした打ち味の高級キーボードは市場にあまりないので、期待の新製品と言えます。
重さは、350gです。
個人的に、持ち運んでも苦でない「ギリギリ」の重さに思います。
ただ、主なニーズは、小型キーボードの導入で、机上を片付けたい方向けでしょう。
キーボードの形式は、「パンタグラフ式」です。
PCメーカーらしく専用設計で、反発感にこだわる設計です。
押した際は重めの荷重で「押した感」を持たせるように調整しています。
加えて、底打ちになる前に、キーを反応するようにすることで、キーの反応性の部分での快適感を高める工夫もあります。
また、キーごとに荷重を変える工夫や、キー自体に凹みを付ける工夫(球面シリンドリカルキー)もみられます。
薄型で小型キーボードは、(構造的に)パンタグラフ式にせざるを得ない限界がありますが、その条件下で工夫があるのは良い部分です。
キーが沈む深さ(ストローク)は、一方、1.5mmです。
沈み込みは、平均より浅めです。
その部分を補うために、先ほど書いたパンタグラフ部分の工夫を施したと言えます。
1.8mm程度のストロークがある製品を比べて「押し味はどうか」という部分はありますが、見映えと携帯性は圧倒的に上回ると言えるでしょう。
キーサイズは、ピッチが19mmなので、しっかり押せます。
キー配列は、Windowsキーがある日本語配列の省スペースキーボードです。
Fキーは小さめですが、数字キーは標準配置ですので、配列部分で問題は感じません。
タッチパッドは、本機は付属します。
サイズ的に少し小型ですし、あえてなくても良かったかなと思います。
タブレットとMacは、macOS 12(Monterey)・iPadOS15については、対応表明があります。
入力モードを3種類(Win・Mac・iOS)用意して、キーマップを切り替える形式で、刻印通りに打てるようにしています。
ペアリングは3台までの機種ですが、ボタン横のランプで、キーマップの状況も分かるようにしています。
どのOSでもタッチパッドを利用してのジェスチャーも対応です。ただ、パッドのサイズ感も含めて、複数の指を使う場合の操作性はイマイチでしょう。
充電方式は、バッテリー式です。
ただ、 とはいえ、バックライトを装備する点と、マウスパッドの信号も処理するためでしょうが、Bluetooth5(LE)ながらバッテリーは1ヶ月の保ちです。
充電は、USB-Cなので多くの場合、問題ないでしょう。
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以上、富士通のFMV Mobile Keyboardの紹介でした。
構造的・配置的にノートPCそのままの使い勝手が欲しいという場合に、候補になるかと思います。
筐体の形状(厚み)やタッチパッドがある部分を含めて、そのように言えます。裏面に滑りやすさについての対策がありますし、練って出した製品に思えます。
この点で、先ほどみたThinkPadの強力なライバルになるでしょう。
ストロークの浅さは、個人的に懸念材料となりますが、同じストロークで、同じ構造の同社のノートPC(FMV UH)を参考にすると、15mmであることは感じさせないとは言えます。
次回に続く!
打ちやすいBluetoothキーボードのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、小型Bluetoothキーボードの1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・小型Bluetoothキーボードの比較 (2)
2-1:エレコム〈日本〉
2-2:バッファロー〈日本〉
3・Bluetoothキーボードの比較 【結論】
=最終的な「おすすめ」の提案
続く2回目記事(こちら)では、エレコムとバッファローの小型Bluetoothキーボードを見ていきます。
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★★
Android ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の「結論編」(こちら)では、全てのキーボードから、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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