Top Mac関連機器 比較2025' 新型MacBook AirとPro 43機の性能とおすすめ・選び方 :MacBook Pro・MacBook Air (2)

2025年04月22日

比較2025' 新型MacBook AirとPro 43機の性能とおすすめ・選び方 :MacBook Pro・MacBook Air (2)

1回目記事からの続きです→こちら

2-1・MacBook Pro 14の比較

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 2回目記事のトップバッターは、14インチのMacBook Proです。

 CPU性能や値段的に「映像などの専門職用のモバイル兼用機」です。

 MacBook Airシリーズほどではないですが、筐体が薄く、持ち運べる重さなので、高スペックなモバイル用として買う方も多いだろうシリーズです。

1・ Apple MacBookの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の解説【導入】
 1-2:MacBook Air 13
 1-3:MacBook Air 15
2・ Apple MacBookの比較 (2)
 2-1:MacBook Pro 14
 2-2:MacBook Pro 16
3・ Apple MacBookの比較 (3)
 3-2:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本に沿いつつ、説明をしていきます。

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 以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2024年11月8日発売】

 【下位構成】

 【SSD 512GB・メモリ 16GB】

 25・MacBook Pro 14 MW2W3J/A 【シルバー】
 26・MacBook Pro 14 MW2U3J/A 【ブラック】
  ¥238,747 + 2387pt Amazon.co.jp (4/22執筆時)

 【SSD 1TB・メモリ 16GB】

 27・MacBook Pro 14 MW2X3J/A 【シルバー】
 28・MacBook Pro 14 MW2V3J/A 【ブラック】
  ¥238,747 +2675pt Amazon.co.jp (4/22執筆時)

 【SSD 1TB・メモリ 24GB】

 29・MacBook Pro 14 MCX14J/A 【シルバー】
 30・MacBook Pro 14 MCX04J/A 【ブラック】
  ¥308,195 +2963pt Amazon.co.jp (4/22執筆時)

CPU:Apple M4 4.5GHz(10コア)
SSD:512GB or 1TB
メモリ:16GB or 24GB
GPU:10コア
接続端子:Thunderbolt4×3 HDMI SD
バッテリー: 最大24時間

 【中位構成 1】

 【SSD 512GB・メモリ 24GB】

 31・MacBook Pro 14 MX2E3J/A 【シルバー】
 32・MacBook Pro 14 MX2H3J/A 【ブラック】
  ¥315,515 +3288pt Amazon.co.jp (4/22執筆時)

CPUApple M4 Pro 4.5GHz(12コア)
SSD:512GB
メモリ:24GB
GPU:20コア
接続端子:Thunderbolt5×3 HDMI SD
バッテリー: 最大22時間  

 【中位構成 2】

 【SSD 1TB・メモリ 24GB】(黒のみ在庫)

 33・MacBook Pro 14 MX2F3J/A 【シルバー】
 34・MacBook Pro 14 MX2J3J/A 【ブラック】
  ¥382,687 + 3827pt Amazon.co.jp (4/22執筆時)

CPUApple M4 Pro 4.5GHz(14コア)
SSD:512GB
メモリ:24GB
GPU:20コア
接続端子:Thunderbolt5×3 HDMI SD
バッテリー: 最大22時間  

 【上位構成】

 【SSD 1TB・メモリ 36GB】(黒のみ在庫)

 35・MacBook Pro 14 MX2G3J/A 【シルバー】
 36・MacBook Pro 14 MX2K3J/A 【ブラック】
  ¥507,434 + 5074pt Amazon.co.jp (4/22執筆時)

CPU:Apple M4 MAX 4.5GHz(14コア)
SSD:1TB
メモリ:36GB
GPU:32コア  
接続端子:Thunderbolt5×3 HDMI SD
バッテリー: 最大18時間  

モニター:14.2型(Liquid Retina XDR)
タッチバー:なし
重さ: 1.55kg〜1.62kg

 MacBook Pro 14インチ は、2024年11月発売の、プロフェッショナル向けの中型ノートです。

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 画面サイズは、14.2インチです。

 縦横の長さだと約22cm×29cmです。。

 13インチMBP(約20cm×27cm)と使い勝手は、だいたい同じです。

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 本体の重さは、約1.6kg前後です。

 MacBook Air 13インチは、1.25kgでしたし、決して軽くはないです。

 ただ、厚みがない本体ですので、バッグに入ると言う意味では「モバイル」です。

 バッテリーは、ビデオ視聴時で、最大18時間というスペックです。

 高性能機でも電力効率が良く、電池の保ちは、Appleも重視する部分です。

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 CPUは、クラスとしては3種類から選べます。

 グレードごと、高性能コア(4.5GHz)と、高性能コア(2.85GHz)の数が変わりますう。

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 下位機は、MacBook Airと同じで、M4 10コア(4.5GHz×4 + 2.85GHz×6)です。

 一方、こちらのみ、上位CPUが選べます。

 上位構成にする場合、M4 Pro 12コア (4.5GHz×8 + 2.85GHz×4)、M4 Pro 14コア(4.5GHz×10 + 2.85GHz×4)、M4 Max 14コア(4.5GHz×10 +2.85GHz ×4)が選べます。

 カスタマイズモデルは、さらに上位のM4 Max 16コア(4.5GHz×10+2.85GHz ×6)も選べます。

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 ベンチマークは、下位機でも、25000に近い数字です。

 その上で、M4 Pro 12コア34000M4 Pro 14コア38000、M4 Max 14コア40000M4 Max 16コアは、47000という数字です。

 CPUだけで言えば、M4 Pro 14コアM4 Max 14コアはそこまで大きな差はないです。

 ただし、後ほど見るGPU部分で結構な差があります。

 ちなみに、1世代前(2023年発売)のMacBook Proに採用されていたM3世代と比べると、特に、M4 Proの各機の数字の伸びは良いです。

 MBAでも書きましたが、M4はCPU処理能力の向上が主眼の世代だったので、同じコア数の製品同士で、旧M3より、20-25%ほどの性能向上がみられます。

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 ファンは、一方、MBAと違って内蔵です。

 本機の場合、CPU部分がそもそも低発熱な上で、構造的に廃熱が重視されるため、熱による速度低下の心配はあまりないです。

 静音性とはバーターですが、普段は静かなので、問題ないでしょう。

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 グラフィックス(GPU)も、本機も統合型なのでチップに内蔵です。

 M4(10コア)・M4 Pro(16コア or 20コア)・M4 Max(32コア・40コア)と選べます。

 スコアは、それぞれのグレードで、旧世代(M3)より20%ほど高いと言えます。

 M4世代内での性能は、M4M4 Proでは2倍前後、M4 ProM4 Maxも、2倍前後の性能差があると考えて良いかと思います。

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 結論的にいえば、GPUを重視する使い方をする場合、中位構成M4 Pro(16コア)あたりあれば、相当な快適度です。

 それ以上は、やはり、しっかり用途が定まる方向けのための、特別モデルです。

 メモリーは、18GB・24GB・36GBから選べます。

 中位構成以上の場合、「8進数」でなくなんとなく気持ち悪いですが、GPUのメモリ利用量の最適化を図る「Dynamic Caching」の採用があった関係かなと思います。

 ざっくり言って、端数(2GB/4GB)は、実質的にはGPUのために付いているように見えます。

 メモリ帯域幅は、それぞれM4(120GB/s)、M4 Pro(273GB/s)、M4 Max(410GB/s)となります。

 ちなみに、2023年発売の旧世代のMacBook 14は、M3(100GB/s)・M3 Pro(154GB/s)・M3 Max(307GB/s)でした。

 各帯域とも速く(太く)なっています。

 より正確に言えば、2世代前は、M2 Pro(200GB/s)、M2 Max(400GB/s)でしたので、前世代で少し落ちていた数字が、元に戻ってきたと言えそうです。

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 ストレージは、第4世代のM.2 SSD(PCIe-4th)です。

 MacBook Air(M4)と同じです。

 実効速度は、ただ、同じかどうかは非公開です。

 MBPはファンがある部分で、やや速いユニットの可能性はあります。 

 サイズは、512GB1TBから選べます。

 あとから増設できません。

 ただ、ストレージやクラウドを使うならば512GBでも十分でしょう。

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 液晶パネルは、MacBook Airよりワンランク上と言えます。

 こちらは、Liquid Retina XDRディスプレイです。

 液晶の進化形で、直下型のミニLEDを画面の後ろに敷き詰めています。

 この方式だと輝度が稼げるため、HDR時代の映像コンテンツに対応できます。

 画面密度は、254ppiでRetinaグレードで綺麗です。

 ピーク輝度は1600ニトで、標準輝度でも1000ニトです。

 前モデルはここが明示されていなかったのですが、今回ははっきり示されました。バックライトが強化されたようです。

 実際「HDR1000相当(1000ニト)」は余裕で超えています。

 なお、有機ELをなぜ採用しなかったかという部は、(OLEDIOを含め)輝度部分の限界ほか、テキストの視認性が(現状で)液晶に適わないからでしょう。

 実際、液晶方式の範疇では、ミニLEDが最も画面を明るく黒も引き締まります。

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 リフレッシュレートは、MBPは120Hzです。

 ここもMBAとの違いです。

 iPhoneで採用される可変リフレッシュレート(ProMotion)技術に対応します。消費電力を抑えつつ、描画時のなめらかさを高めています。

 スポーツやゲームなどの動く映像にも強くなりました。

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 これらの点で言えば(とても贅沢ながら)CPU部分を含めて、動画視聴やゲーミングにも、本機は向きます。

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 マルチディスプレイは、対応です。

 通常のリフレッシュレートならば、ThunderBoltで、4K〜6K/60Hz相当を2台までのデイジーチェーンに、144Hzまでの4Kの高リフレッシュレート機でも、1台まで対応できます。

 HDMI2.1は、8Kあるいは、4K/240Hzのモニターまで使えます。 

1・Mac向きのディスプレイの比較

 なお、この部分に興味のある方は【Mac向けモニターの比較記事】をご覧ください。

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 ネットワークは、MBAとおなじで、Wi-Fi6E対応です。

 ワイドバンド対応のアンテナ2本なので、ルーター側の対応があれば、理論上ですが、最大2401Mbps(=300メガバイト/秒)でつながります。

 2022年末で日本政府が開放した6GHz帯が使えるのも特長です。

 速度は5GHz相当なのですが、対応ルーターが必要な部分で「ご近所であまり使われていない」帯域です。そのため、速度が出やすく、通信も安定的です。

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 ただし、近年普及した規格なので、2020年以前から買換がない場合、ご自宅のルーターは、Wi-Fi5(11ac)でしょう。

 この場合、最大速度は、理論値でも867Mbps(=108メガバイト/秒)あたりです。

1・高速な無線LANルーターの比較
2・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較

 同時に、買換を考えても良いでしょう。

 興味のある方は、以上の記事に詳しく書いています。

 Bluetoothは、安定性の高い、Bluetooth 5.3です。

 有線LANポートは、未付属です。

 希望する場合、USB-Cとの変換端子などを利用する必要があります。

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 ドライブ内蔵しない仕様です。

 【Mac用DVDドライブの比較記事】で紹介したような、他社製品を別途購入する必要があります。

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 接続端子は、MacBook Airとの違いで、多いです。

 USB-C(Thunderbolt 5)が総計3つと、充電用のMagSafe端子、そして、HDMI2.1端子と、SDカードスロットと、ヘッドホン端子です。

 周辺機器との通信速度が必要な場合、上位機の仕様は豪華です。

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 接続端子の速度は、USB-C端子は、USB4.0 (Thunderbolt 5)です。

 現行では最高速の規格です。

 SDXCカードスロットも、UHS-II(312MB/s)ですので、市販のリーダー並に速いです。カメラ編集などのニーズにも適います。

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 キーボードは、以前の「液晶キー」でなく、リアルな「Fキー」があります。

 プロフェッショナル向けには、この仕様のほうが良いのは、(わざわざ)言い直す必要はないでしょう。

 キー方式は、引き続き、MacBook airと同じ「改良型シザー式」です。

 本体の大きさを活かして、矢印キーが、他のキーとは離れた配置ですので、打ち間違いも少ないと言えます。

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 トラックパッドは、本機も感応式のタッチトラックパッドが搭載されます。

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35W USB-C DP 電源アダプタ
 約119g 8.41×7.01×3.2cm

・70W USB-C電源アダプタ

 
約165g 6.5×6.5×2.85cm
・96W USB-C電源アダプタ
 
約260g 7.9×7.9×3cm
・140W USB-C電源アダプタ
 
約277g 9.6×7.4×2.8cm

 電源アダプターは、70W USB-C電源アダプターです。

 MacBook Airに付属するアダプタ(35W)に比べると、若干重めです。

 ただ、以前よりだいぶ小型になったので、持ちはこび自体は手軽になった気がします。

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 ケーブルは、本機も、MagSafe充電ケーブルが付属です。

 電源側がUSB-Cで、本体側がMagSafe端子になります。マグネット式なので、ケーブルに引っ掛けて、床にMacを落とすなどの事故が防げます。 

 なお、USB-C(Thunderbolt 5)でも本体に充電はできます。

 静音性は、先述のように、ファンはありますので、MBAよりはあると言え増す。

 ただ、常時稼動ではないですし、問題は感じません。

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 オーディオは、15インチのMBA同様、6スピーカーサウンドシステムを採用です。

 左右2組のデュアルフォースキャンセリングウーファーと1組のトゥイーターが配備されての、3WAYステレオ的な構成です。

 一方、MacBook Air 15インチと比べると「原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム」との表記です。

 おそらくトゥイーター部分で高忠実度の上位品が使われていると思われ、MAB 15インチよりも、とくに高音域の再現性は良いです。

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 もちろん、【PCスピーカーの比較記事】で紹介した、外部オーディオを利用する方が、音は格段に良いです。

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 立体音響規格は、映像コンテンツは、「ドルビーアトモス」に、音楽は、「3Dオーディオ(空間オーディオ)」に対応です。

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 AppleTVや、Amazonビデオはドルビーアトモスに対応するコンテンツがあります。

 また、空間オーディオも、いまだと、Apple Musicほか、聴き放題のAmazon Music Anlimitedでも音源提供がああります。

 通常のAmazon Muscに追加料金が必要ですが、【こちら】から契約可能です。

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 カメラは、本機もMBAと同じ1200万画素センターフレームカメラです。

 中央のノッチ部分にあるカメラがビデオ会議などの際、被写体が動いてもフォーカスし続ける機能です。

 セキュリティは、指紋認証です。

 下位機種同様、同社のiPhoneと違って、顔認証は非対応です。

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 保証は、1年間です。

 ただ、有償ですが、3年まで正規保証は延長可能です(AppleCare+ )。

 ネットで買う場合も、新品の正規品である限り購入後30日以内なら加入できます。

 Amazonの場合は、購入時に、セット販売(こちら)も選べます。

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 以上、MacBook Pro 14の紹介でした。

 先述のように、映像関係などの「プロフェッショナル向け」で、モバイルもしたい方に向きます。

 また、CPU・GPU周りと、モニター部分も相当良いので、「ゲーミングノートPC」としてのプレゼンスも相当あると言えます。

 そのほか、(本当はMBP13の性能で間に合うが)Fキーを使いたい方の救済機ともなるでしょう。

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 【上級者向け情報】

CPU:M5 Max 16コア/40コア
 ¥45,000
メモリ:48GB
 ¥30,000
メモリ:64GB
 ¥60,000
メモリ:128GB
 ¥180,000
SSD:2TB
 ¥60,000
SSD:4TB
 ¥150,000
SSD:6TB
 ¥330,000
Nano-textureガラス
 + ¥30,000

 なお、路面店を含むAppleストアの特注カスタムメイド(BTO CTO)注文の場合、追加費用で装備をアップグレードできます。

 最上位のM4 Max(14コア)を基本としてアップグレードする場合の価格差は以上になります。

 CPUは(ここまで行くとさほど値段差もないので)アップグレードは「あり」な気もします。

 CPU・GPUとも約20%の性能差かと思います。

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 さらに、今回は、ディスプレイについてNano-texture ガラスモデルが選べるようになりました。

 この仕組みは【4Kディスプレイの比較記事】で紹介した、Appleのデザイン用の超高級モニターでも、既に採用されています。

 ようするに、表面がマット仕上げの低反射パネルです。デザインなどをなさる方で、環境光の映り込み問題がある人が選ぶべきものです。

 ただ、屋外だと(ほぼ)問題ないので、これを必要とする場合は、写真のように「屋外」で強烈に日光がある場所で使う方でしょう。

 選ぶ場合、画面が繊細なので、付属する専用のポリッシングクロスでお手入れする必要があります。また、画質にも副作用はある(ごくごくわずかなにじみや、コントラスト低下)ともいえます。 

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 結論的にいえば、普通のモデルで良いかと思います。

 Appleの場合、市価を反映した価格というより、基準額に「かけ算」したような価格設定なので、容量が大きめになるほど割高感がでてくると言えます。

 ただ、このグレードを買う方は、かなりのスペックを必要としている方でしょうし、「必要に応じて」としておきます。

2-2・MacBook Pro 16の比較

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 続いて、16インチのMacBook Proの紹介です。

 画面サイズとしては、現状で最も大きいMacBookとなります。

 大画面ですが、本体は薄いので、持ち運べないこともありません

 毎日は「厳しい」ですが、プレゼン時など「たまに」ならば、それを組み入れて考えてもよいでしょう。


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 【2024年11月8日発売】

 【中位構成】

 【SSD 512GB・メモリ 24GB】

 37・MacBook Pro 16 MX2T3J/A 【シルバー】
 38・MacBook Pro 16 MX2X3J/A 【ブラック】
  ¥382,687 + 3827pt Amazon.co.jp (4/22執筆時)

 【SSD 512GB・メモリ 48GB】

 39・MacBook Pro 16 MX2U3J/A 【シルバー】
 40・MacBook Pro 16 MX2Y3J/A 【ブラック】
  ¥440,263 +4403pt Amazon.co.jp (4/22執筆時)

CPUApple M4 Pro 4.5GHz(14コア)
SSD:512GB
メモリ:24GB / 48GB
GPU:20コア
バッテリー: 最大24時間

 【上位構成】

 【SSD 1TB・メモリ 36GB】

 41・MacBook Pro 16 MX2V3J/A 【シルバー】
 42・MacBook Pro 16 MX303J/A 【ブラック】
  ¥469,740 楽天市場 (4/22執筆時)

CPU:Apple M4 MAX 4.5GHz(14コア)
SSD:1TB
メモリ:36GB
GPU:32コア  
バッテリー: 最大24時間

 【最上位構成】

 【SSD 1TB・メモリ 48GB】

 43・MacBook Pro 16 MX2W3J/A 【シルバー】
 43・MacBook Pro 16 MX313J/A 【ブラック】
  ¥551,104 楽天市場 (4/22執筆時)

CPU:Apple M4 MAX 4.5GHz(16コア)
SSD:1TB
メモリ:48GB
GPU:40コア  
バッテリー: 最大21時間

モニター:16型(Liquid Retina XDR)
接続端子:Thunderbolt5×3 HDMI SD
タッチバー:なし
重さ: 2.15kg

 MacBook Pro 16インチ は、2024年11月発売のMacBook Proの大画面機です。

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 画面サイズは、正確には16.2インチです。

 1つ上で見MacBook Pro 14(MBP14)と比べて明らかに大きいです。

 縦横の長さだと、約25cm×33cmなので、14インチMBP(約22cm×29cm)と比べると、作業領域において差はあります。

 画面密度は、14インチと同じ254ppiですので、表示品質をキープしたまま大型化しています。

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 本体の重さは、約2.14kgです(上位機は約2.15kg)。

 厚みが1.68cmなので、バッグに入れやすいのですが、持ち歩きたいかといえばNOな重さです。

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・140W USB-C電源アダプタ
 
約266g 9.6×7.5×2.8m

 また、充電に140Wのアダプターを必要とする機種です。

 日常的に持ちはこぶのは、(さすがに)辛い重さでしょう。

 そのぶん充電時間は、高速です。バッテリー自体15時間持つので、それを活かして、持ち歩く際は持っていかない、ような感じがスマートでしょうか。

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 CPUは、16インチMBPの場合、14インチMBPの「下位構成」に相当するM4(10コア)と、M4 Pro 12コアを採用する機種はないです。

 構成は、M4 Pro 14コア(4.5GHz×10 + 2.85GHz×4)、M4 Max 14コア(4.5GHz×10 +2.85GHz ×4)と、M4 Max 16コア(4.5GHz×10 +2.85GHz ×6)から選ぶ形です。

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 ベンチマークは、上表の通りです。

 繰り返しますが、M4 Pro 12コア34000M4 Pro 14コア38000、M4 Max 14コア40000M4 Max 16コアは、47000という数字です。

 詳しい説明は、(同じCPUなので)14インチMBPで書いたものと同じです。

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 スコアは、M4 Pro 14コアでも「プロ級」に近い高性能です。

 デザイナー、開発者として使える水準のものです。

 逆に言えば、大抵の、一般ユーザーには、CPU面だけで言えば、オーバースペックな「モンスター」です。

 とはいえ、パネル部分など、他の部分に魅力が多いのが悩ましいですが。

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 CPUは、こちらもファン付きです。

 MBPは廃熱を意識した製品なので、速度低下の心配はあまりないと思います。

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 グラフィックス(GPU)も、MBP14インチと構成は変わりません。

 M4 Pro(16コア or 20コア)・M4 Max(32コア・40コア)と、M4世代のGPUが選べます。

 こちらの場合、14インチのMBPと違いカスタマイズなしで、40コアのGPUの展開があります。

 スコアは、14インチMBPと同じで、M4 ProM4 Maxも、2倍前後の性能差です。

 M4 Maxは、上位と下位に20%の差と付けていると言えそうです。

 メモリーは、28GB・36GB・48GBから選べます。

 全体としてメモリー量が多めなのは、おそらく、14インチより、高品質なディスプレイを搭載する部分からかと思います。

 メモリ帯域幅は、同じくM4 Pro(273GB/s)、M4 Max(410GB/s)となります。

 旧機で一時的に減っていた数字が、今回戻っています。

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 ストレージは、MBP14と同じで、第4世代のPCIeです。

 サイズは、512GB1TBから選べます。

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 液晶の性能も、MBP14と同じ、Liquid Retina XDRディスプレイです。

 直下型のミニLEDを活かして、ピーク輝度で1500ニト、標準輝度1000ニトと、相当な輝度表現力です。

 ビジネス用にも、明るい方が、日中対応度が高いのですが、ここまでは確実に「不要」なので、映像系の仕事の方向けに備えたものでしょう。

 ただ、直下型となり、画面ムラは少なくなるでしょうし、(相当贅沢ですが)、デスクトップPCの代わりに買って、据置で書類仕事に使うのも良いでしょう。

 こちらも、P3クラスの広色域モデルで、引き続き、True Toneテクノロジーも搭載です。

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 リフレッシュレートは、本機も最大120Hzです。

 動きの速い映像の再生に強いほか、描画などもなめらかになります。本機も、可変リフレッシュレート(ProMotion)技術に対応します。

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 マルチディスプレイは、14型MBPと同水準で対応です。

 通常のリフレッシュレートならば、ThunderBoltで、4K〜6K/60Hz相当を2台までのデイジーチェーンに、144Hzまでの4Kの高リフレッシュレート機でも、1台まで対応できます。

 HDMI2.1は、8Kあるいは、4K/240Hzのモニターまで使えます。 

 M4 Maxの場合、ThunderBolt 5 で、60Hzなら最大4台までつなげられます。

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 キーボードは、本機もリアルな「Fキー」を備えます。

 キーピッチやストロークは、MBP14と同じで、その空いたスペースに、大きめのステレオスピーカーと、感圧トラックパッドを装備です。

 指紋認証機能(Touch ID)は、残ります。

 そのほか、本体の大きさを活かして、矢印キーが、他のキーとは離れた配置で、打ち間違いが少ないと言えます。

 トラックパッドは、本機も感応式のタッチトラックパッドが搭載されます。

 ドライブは、こちらもDVDドライブは内蔵しない仕様です。

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 接続端子は、その数も構成もMBP13と同じです。

 Thunderbolt 4(USB-C)を3ポート、HDMIとという構成です。

 それに、SDカードスロットヘッドホン端子という構成です。

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 ネットワークも、同じで、Wi-Fi 6E(11ax)Bluetooth 5.3に対応します。

 2022年に登場した新規格のWi-Fi6Eについては、14インチMBPの説明の部分で詳しく書きました。

 繰り返せば、6GHz帯の新設で、速度面のほか、通信安定性が格段に改善します。

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1・高速な無線LANルーターの比較
2・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較

 ただ、ルーター側の対応(買い換え)も必要です。

 このブログでは、以上の記事でフォローしています。

 オーディオは、本機も、(原音に忠実な)6スピーカーサウンドシステムを採用です。

 スペック表的には14インチ機と同じです。

 ただ、先述のように、MBP14より、本体にサイズ的な余裕があるので、ドライバーの口径は大きめかもしれません。筐体が大きい分、ユニット配置がことなる関係だけかもしれませんが、音はより良く思います。

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 カメラは、こちらも、今回新採用の1200万画素センターフレームカメラです。

 ビデオ会議に向く仕様です。

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 保証は、1年間です。

 ただ、有償ですが、3年まで正規保証は延長可能です(AppleCare+ )。

 ネットで買う場合も、新品の正規品である限り購入後30日以内なら加入できます。

 Amazonの場合は、購入時に、セット販売(こちら)も選べます。


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 以上、MacBook Pro 16の紹介でした。

 大画面のMacBook Proは新機種がでると、いつも「iMacとどちらにするか悩む」スペックの機種です。

 ただ、現状では、上位CPUを先んじて採用してきた本機が、映像関係などのプロフェッショナル向けのハイエンドでしょう。

 Appleの方針はわかりません。

 しかし、ハイスペックが必要な上級ユーザーはディスプレイもこだわるだろうから、「MacBook Proと好きなモニター」という組み合わせでの利用するようにAppleが促しているように、最近は思えます。

 CPUは(Mac Proを除けば)最高水準で、その性能を活かして高解像度でのマルチディスプレイに、対応しますので。

 なお、このようなモニターに関する話は、このブログでは【Mac向けモニターの比較記事】を別に書いています。

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  【上級者向け情報】

メモリ:64GB
 ¥30,000
メモリ:128GB
 ¥150,000
SSD:2TB
 ¥60,000
SSD:4TB
 ¥150,000
SSD:6TB
 ¥330,000
Nano-textureガラス
 + ¥30,000

 なお、路面店を含むAppleストアの特注カスタムメイド(BTO CTO)注文の場合、追加費用で装備をアップグレードできます。

 この部分は、要不要で良いですが、メモリとSSDの増設は、やはり割高感があります。

 一方、Nano-texture ガラスモデルは、14インチMBPで書いたように、質にも副作用はある仕組みなので、(本当に)野外でよく使うのでないならば、不要です。

次回に続く!
最新MacBookのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、MacBook の比較の2回目記事でした。

 しかし、記事は、もう少しだけ続きます。

  201911151018.jpg

3・ Apple MacBookの比較 (3)
 3-1:MacBook Pro 13〈旧型〉
 3-2:最終的なおすすめの提案【結論】

処理能力 ★★☆☆☆
画質   ★★★★★
軽さ   ★★★★★★
価格   ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆

 つづく3回目記事こちら 】は、結論編です。

 ここまで紹介してきた全機種から、目的別・予算別にもっともオススメできる機種はどれか?を考えていきたいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします。

 3回目記事は→こちら!

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posted by Atlas at 15:02 | Mac関連機器

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