【今回レビューする内容】2023年 iMac最新モデルの性能とおすすめ・選び方:Apple iMac 21.5 27インチ レティナ4K 5Kディスプレイモデル:メモリ増設 必要周辺機器:各モデルの性能の違いや口コミランキング 24インチiMac(アイマック)
【紹介する製品型番】アップル|Apple iMac 24インチ Retina 4.5Kディスプレイモデル MJV93J/A MJVA3J/A MJV83J/A MGTF3J/A MGPK3J/A MGPM3J/A MGPH3J/A ]MGPC3J/A MGPL3J/A MGPN3J/A MGPJ3J/A MGPD3J/A iMac 27インチ Retina 5K Display MXWT2J/A MXWU2J/A MXWV2J/A
今回のお題
最新のiMacのおすすめ機種はどれ?
どもAtlasです。
今回は、2023年1月現在、最新のiMacを比較します。
1・ 最新のiMacの比較 (1)
1-1:iMac 24 Retina〈M1〉
価格:15万円〜
1-2:iMac 27 Retina〈Intel〉
価格:20万円〜
2・ 最新のiMacの比較 (2)
=全機種からの「おすすめ」の提案
現在販売のある、最新の iMacを、CTO(オーダーメイド)を含めて全機種フォローします。
全機とも、詳しいスペックを比較するほか、対応するDVDドライブや、オフィスソフトなど、周辺機器の情報も解説するつもりです。
ただ、久しぶりに「iMacを買う」という人にフォローしておけば、iMac 27インチは2022年に「生産完了」で、現状、新品の入手は店頭在庫のみです。
消息筋では、(半導体不足だから)iMac Proなどとして2022年秋冬に出るという話と、(高性能大画面機が欲しいなら)【Mac Studioの比較記事】で紹介した「デカい弁倒箱」への移行を求めているという話とがあります。
正確な情報は分かりません。ただ、過去に21.5インチiMacを外したときは復活しなかったので、必要ならば(さっさと)押さえても良いかと思います。
一方、iMac 24インチは生産継続ですが、(世界情勢の影響で)在庫少ない(予約販売)点も、ご承知おき下さい。
Amazonなど、Apple認定の公式代理店でも、在庫がない状況です。一部予約はできます。
液晶のみやすさ ★★★★★
CPUのパワー ★★★★★
起動の速さ ★★★★★
画像・動画の処理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、最新のiMacのスペックを、シリーズごとに比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のような観点から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
−−
1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
なお、今回の記事は、このブログのMac比較シリーズ全体としては、2回目記事として書きました。
0・最新のiMacの選び方の基本
詳しい比較にはいる前に、いつものように「選び方の基本」からです。
今回は、特に 久しぶりの買換えの方や、初めて購入する方に向けて、iMacに共通する「良い部分」についておもに、解説してみます。
とくに、MacBookと比較して選びかねている方も多そうなので、その部分にも注目して、お話しします。
0-1・iMacのマシンパワー
第1に、マシンパワーについてです。
快適性にかかわる指標で、CPU性能や、ストレージ(HDD)の速度などが関係します。
いうまでもなく、基本的に、「値段が高いほどiMac高性能」です。
CPUのベンチマークスコアは、Macの性能を測る重要な指標です。
専用ソフト(PassMark 3DMarkほか)でCPUの処理能力を計測して算出します。
Atlasの個人的な感覚だと、家庭用・仕事用として個人で使う場合、「10000以上」のスコアが出せると、家庭用・仕事用としては快適に使える水準と言えます。
上表は、近年のMacに搭載されてkちあCPUベンチマークスコアです。最も新しいM1 8コア 3.2GHzを含めて、どれも余裕でその水準をクリアします。
27インチ機に採用さる最上位機のレベルだと、「15000」を軽く越え、動画編集などハードに使える水準です。
ただし、(Intel製ではない)Apple M1プロセッサは、アプリによっては、「その原則が通用しない」場合もあります。
この点では、具体的な製品の紹介の際に、詳しく書きます。
このほか、GPU(グラフィックス)の処理能力も重要ですが、やはり、記事のなかで説明するつもりです。
なお、MacBook Proと比較して、どちらを選ぼうか迷っている方は多いと思います。
なんとなく、iMacのが「パワフル」な感じします。
しかし、iMacは「ノートPC用のCPU」を利用していることもあり、「だいたい同じ」値段のマシンならば、大きくは処理能力は変わりません。
ただ、現在は、iMacに先行して、Apple M2プロセッサ搭載機が出ています。
そのため、単純にCPUとGPUの「性能比べ」をするならば、ノート型のが質が良いとは言えます。
もちろん、iMacのほうが廃熱に余裕があるので、同じCPUスコアでもパフォーマンスは出やすいですし、空冷ファンも回りにくく、静かではあります。
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結論的にいえば、同じほどの予算ならば、MacBookとiMacは単純に「必要な画面サイズ」で決めて良いです。
なお、このブログでは【MacBookの比較記事】のほうに、今回のiMacと同じ基準で、CPUベンチマークなどを掲載しています。
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一方、デスクトップ型を選びたい場合、現状でiMacの「上位互換」といえるのは、2022年登場のMac Studioです。
こちらの場合、現状で最高速といえる、M1 Ultraという超多コアCPUのラインナップもあります。
同時発売の(ほぼほぼ)専用となるApple Studio Displayを使うと、iMacと同じような使用感で利用できるからです。
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結論的にいえば、予算的には、ディスプレイとの合計で40万を超えてくるので、プロ向きです。
一般的には、iMac・MacBookなどで良いでしょう。
1・Mac Studioの比較
2・Apple Studio Display等の比較
興味のある方は、上表の2つの記事で詳しく書いています。
0-2・iMacの液晶の視認性
第2に、液晶の視認性についてです。
液晶パネルは、全てのiMacで高品質で視野角が広いIPSパネルが搭載されます。
数年前は、視野角の狭いTN液晶パネルが紛れていましたが、現在はありません。
iMacは出荷前にキャリブレーション(画質調整)をしっかり行ったパネルを使っており、個体差が少ないことでも有名です。
能力的にも、sRGBをカバーできる発色能力、色再現性を確保しています。
解像度も、最下位機種を除き、4K・4.5K・5Kの高詳細表示に対応となっています。
高詳細なディスプレイは、老眼の方は表示が「細かすぎる」懸念があるかもしれません。
しかし、 むしろ「老眼の方にこそ向く仕様」です。
なぜなら、iMacの場合、ドットの細かさを活かして、フルハイビジョン(左図)比べて4倍の高密度で、文字を高解像度表示しているからです。
これは、iPhoneでいうところの「Retina技術」と同じです。また、Windows PCと異なって、細かい設定なしでこの表示なので、初心者向きです。
画面の輝度も、500cd/m2(500ニト)です。
最近のHDR対応の高級モニターと競える性能です。
その上で、赤と緑の蛍光体のLEDを新しく採用したP3カラーの採用で、色域が20%以上広がっています。
従来よりも、画像編集などのプロユースにも向く仕様となりました。
画面サイズは、現行機の場合、24インチ(対角23.5)・27インチが選択できます。
縦横比は同じなので、基本どちらを選んでも問題ありません。
ただし、27インチの場合、モニターから目の位置まで最低80cm離さないと目が疲れます。
このあたりの話は、このブログの 【PC向きデスクの比較記事】でも書きました。
奥行のない机に設置しようとするかたは、気をつけてください。
画面の写り込みは、ガラスパネルを前面に使う関係で、(Windowsのような)ノングレア(非光沢)のモニターとは、異なります。
ただ、プラズマ蒸着と呼ばれる方法で表面のガラスがコーティングがなされます。
これによって、「以前の75パーセントという驚異的な反射の削減と、鮮やかで正確な色彩」が可能になっています。
自分の顔や照明の光が反射して、鏡のように写ってしまう点は、以前のiMacの大問題でした。これで見やすさは格段に改善されました
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結論的にいえば、現行機はどれも4K・5Kの高詳細表示に対応するので、画面の大きさだけを気にしてiMacを選ぶだけで問題ないでしょう。
ただし、「モニターと目までの距離」は、気にしてください。
0-3・iMacの周辺機器と接続端子

第3に、周辺機器と接続端子についてです。
本体の薄さは、多くの方が評価する部分でしょう。
iMacは、エッジ部分で5mm以下の薄さと薄い本体です。
正面から見たときは、とてもデスクトップと見えない薄さを獲得しています。
内蔵ドライブは、iMacは全機種とも、非搭載です。
これは、Appleが、本体を薄くしたかった、というより、音楽・映画・アプリを同社のオンラインストアで直販したいという「大人の事情」からです。
必要な人はいると思いますので、今回の記事でも、外付けドライブの選び方についても解説します。
接続端子は、画面サイズによって異なります。
第1に、27型iMacです。
こちらについては、高速なThunderbolt 3(USB-C形状)が2ポート、一般的なUSB3.0(USB-A形状)が4ポートあります。
その上で、SDカードスロット・有線LAN(1000Base-T)・ヘッドホン端子です。
第2に、24型iMacです。
格安機は、Thunderbolt 3 /USB 4.0(USB-C形状)が2ポートのみです。
それに、有線LAN(1000Base-T)・ヘッドホン端子です。
上位機は、これに加えて有線LAN(1000Base-T)とUSB3.0(USB-A形状)が2つです。
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以下、それぞれのサイズに搭載されるUSBについて簡単に解説します。
Thunderbolt 3は、(丸い)USB-C形状の端子です。
Macでは最も高速な端子で、【ポータブルSSDの比較記事】で書いたような高速なドライブのスピードが活かせる接続方法です。
この端子は、【Lightningケーブルの比較記事】で書いた対応ケーブルを使えば、iPhoneの高速充電も可能です。
Windows系PCを含めて、USB-C端子とコネクタの互換性もあります。
USB 3.0は、(四角い)USB-A形状の端子です。
速度面では、上表のUSB3.1仕様ですから、iMacはこちらの端子でもわりと高速です。
【2個セット】
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¥990 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
なお、新しい24インチiMacは、下位機種に(四角い)USB-A端子がないので、従来のUSB機器を利用したい場合は、変換ケーブル(アダプタ)が必要です。
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以上、具体的な機種の説明に入る前に、3つの観点から「iMacの選び方」を解説しました。
以下では、これらの情報をふまえて、しっかり比較していきます。
1・iMacの比較
では、シリーズごとの現行のiMacのレビューを始めます。
1・ 最新のiMacの比較 (1)
1-1:iMac 24 Retina〈M1〉
価格:15万円〜
1-2:iMac 27 Retina〈Intel〉
価格:20万円〜
2・ 最新のiMacの比較 (2)
=全機種からの「おすすめ」の提案
冒頭でも書いたように、今回は以上のような順番で、全2回にわたり、各機を紹介するつもりです。
1-1・24インチiMacの比較
はじめに、iMac Retina 4.5K Display 24インチの比較からです。
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なお、 以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2021年発売】
【下位構成】メモリ8GB
1・iMac Retina 4.5K Display
¥154,800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設可)
ストレージ:256GB SSD
液晶パネル:24インチ(4.5K)
GPU:Apple M1 7コア
1・ブルー:MJV93J/A
2・ピンク:MJVA3J/A
3・グリーン:MJV83J/A
4・シルバー:MGTF3J/A
【中位構成】メモリ8GB
5・iMac Retina 4.5K Display
¥202,800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD
液晶パネル:24インチ(4.5K)
GPU:Apple M1 8コア
5・ブルー:MGPK3J/A
6・ピンク:MGPM3J/A
7・グリーン:MGPH3J/A
8・シルバー:]MGPC3J/A
9・パープル:IMAC202105PLCTO(Z130)
10・オレンジ:IMAC202105ORCTO(Z132)
11・イエロー:IMAC202105YECTO(Z12S)
【上位構成】メモリ8GB
12・iMac Retina 4.5K Display
¥230,800 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD
液晶パネル:24インチ(4.5K)
GPU:Apple M1 8コア
12・ブルー:MGPL3J/A
13・ピンク:MGPN3J/A
14・グリーン:MGPJ3J/A
15・シルバー:MGPD3J/A
16・パープル:IMAC202105PLCTO
17・オレンジ:IMAC202105ORCTO
18・イエロー:IMAC202105PLCTO
液晶のみやすさ ★★★★★
CPUのパワー ★★★★☆
起動の速さ ★★★★☆
画像・動画の処理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
これらは、24インチのRetina 4.5K Display 搭載のiMacです。
Apple M1プロセッサー搭載の「初のiMac」でした。
なお、色の違いをふまえない場合、大きく分けて4種類あります。
主な違いは、ストレージ(SSD)の量です。
ストレージは、最上位モデルのみ512GBです。
あとは、中位機以上は、GPUコアが1つ多い点、(四角い形状の)USB-A(USB3.0)端子と有線LAN端子が付属する点が違いです。
用途に応じて選べば良いでしょうが、基本的には、下位機種で十分です。
本体色は、6種類です。
量販店では、ブルー・ピンク・グリーン・シルバーでの展開です。
直営店の場合、下位機種を除き、イエロー・ オレンジ・ パープルからも選べます。
「地球にグリーンな設計」というフレーズで、今回は、緑がAppleの「推し色」のようです。
CPUは、Apple M1 3.2GHzを採用します。
Appleは、IntelからCPUの提供を受けてきました。しかし、2021年から自社CPU(正確にはARM系CPU)に切り替えました。
おもに、省電力性に対するIntel CPUへの不満からの切替、あるいは、iOSとの将来的な統合の布石とも言われます。
M1チップは、正確に言えば、メモリ・GPU・その他の機能と統合されたSOC(System-on-a-chip)です。
CPU部分だけみても、独自の仕組み(機械学習を処理するニューラルエンジンなど)も備える「ハイブリッド」型です。
Mac miniやMacBookですでに採用されていたのと同じCPUで、処理速度なども同じ、8コア機です。
ベンチマークは、スコア「15121」です。
以前販売されていた27インチのIntel CPU搭載機と比べると、中位機(3.3GHz)の水準を軽く越えます。
コスパもかなり良いです。
先述のように、最新ベンチマークで、「スコア10000」を超えれば、現状で「高性能」と言って良いことをふまえると、相当性能が良いです。
4つの高性能コアと4つの高効率コアを組み合わせる形式で、省電力CPUでは「世界最速」を謳います。
その上で、本機については、CPUを補助するため、機械学習用の16コアNeural Engineも加わります。
結果、Apple M1搭載機は、iPhoneアプリ(iOSアプリ)がそのまま動作します。
全てのアプリが起動できるわけでなく、Google・マイクロソフトなど、競合するMac専用の有料アプリがある製品は、非対応アプリもあります。
1・旧アプリのパフォーマンス
=インテル用アプリが遅い可能性
2・ Windowsの起動
=仮想化ソフト利用の可否・速度
Apple M1搭載機は、ただし、注意点も2点あります。
第1に、旧アプリのパフォーマンスです。
2020年までに販売されている既存のソフト・アプリの多くは、Intel製のCPUを前提に作っています。
そのため、Apple M1搭載機で利用する場合、Rosetta2というAppleの変換プログラム(エミュレータ)がMac OS11の中で(ユーザーに意識させず)動作し、利用できるようにします。
その際の処理が増えるため、旧アプリの実行速度がやや落ちると言えます。
ただ、従来機より「相当スペックの高い」のCPUなので、速度低下はあまり感じません。
非対応アプリも、Rosetta2下でも(気にならない水準で)問題なく動きます。
「動かないアプリ」については、サードパーティのiMobie M1 App Checker で確認できます(英語)。
個人的印象では、(近年、Mac OS Mojaveで事前に32bitアプリが切られたこともあり)動かないアプリは、あまりない印象ではあります。
とくに、Apple純正アプリや各社のブラウザをはじめ、Adobe・Microsoftなど、ビジネスに欠かせないアプリをはじめ、たいがいのメジャー製品はすでに、Apple M1環境にネイティブで対応しています。
そのようなソフトを利用する際は、評判通りのパフォーマンスを見せるでしょう。
AppleはUniversalという移行用の開発環境を用意し、(概ね)2022年末までの対応をソフト開発者に促していましたし、この部分は今ではほぼ改善しました。
第2に、仮想化ソフトにおけるWindowsの起動です。
従来のIntel CPUのMacは、OSが基本装備するBoot Campほか、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】で紹介した有料ソフトで、Window10が起動できました。
Apple M1搭載機は、Intel CPUではないので、Boot Campに対応しないとのことです。
一方、仮想化ソフト最大手のParallelsについては、2021年4月にApple M1搭載機での仮想化ソフトの稼働に成功しています。
正確には、試用版の「Windows 10 on ARM 64」の駆動ですが、DirectX 11にも対応し、パフォーマンスも上々です。
かなりニッチな話ですので、これ以上のことは、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】のほうで書きました。
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結論的にいえば、基本ソフトだけを利用する方、iPhoneアプリを利用したい方については、Apple M1搭載機は、従来よりパフォーマンスを発揮しやすいでしょう。
一方、ビジネスなどで、著名でないソフトないし、ドライバーが必要な周辺機器を利用している方は、終息する前に、Intel Core CPU機の購入を急いだ方が良いでしょう。
GPU(グラフィックス)は、CPU統合型GPUです。
下位機種のみ7コアで、上位機は8コアになります。
M1プロセッサは、CPU部分は(MacBookなどを含め)単一グレードですが、搭載GPUのコア数では差はあります。
いずれも、統合型GPUとしては優秀です。
参考までに、旧iMac(21.5型)に搭載されていた、CPU統合型のIntel Iris+ 640 も出しましたが、比較して「圧倒的に良い」です。
現行の27インチiMacに搭載のAMD Radeon系と比べても(統合型ながら)競合できる実力です。
8Kビデオにも対応できる水準であるほか、Final Cut Proでの3D動画のレンダリングが5.3倍高速になったと、同社は公表しています。
メモリーは、モデルにより8GBです。
本機は、CPU・GPUと統合されたユニファイドメモリとなるため、増設には非対応です。
ただ、SOC化され「パイプも太い」ので、インテル系CPU時代とくらべ、「多くのメモリー量は不要」と言えます。
これで十分です。ただ、一部グラフィックソフトなどを利用する方で、少し心配な方は、後述するように、CTO(カスタマイズ)で16GBは選択可能です。
ストレージは、高速なSSDドライブです。
容量は、最上位機で、512GBです。
SSDドライブは、速度的に数世代あります。
iMacは、(ソケットは違いますが)デスクトップ用のM.2 PCI-Express 3.0世代のスピードが出せます。
実効速度の目安は非公開ですが、分解レポートなどをみるとMBP13と同等で、3.2GB/sあたりのスコアとなります。
なお、現在的にパソコンは、CPUよりもハードディスクの遅さが、OSの起動時間やソフトの動作の上でボトルネックとなっていますから、この部分の進化は大きいです。
普通のHDD(ハードディスク)は、120MB/秒あたりにボトルネックがあるので、実効速度でみても、SSDのほうが「十倍以上」高速で、快適性も高いです。
液晶画面の品質は、4.5K対応でRetinaグレードの表示ができる機種です。
21.5インチの「高解像度機」は廃版になったので、現行機では本機から「レティーナグレード」の解像度です。
冒頭で書いたように、視認性と表示の美麗さを重要視するならば、Retina対応は「マスト」です。
その上で、500ニトの輝度を持つ広色域ディスプレイを採用しており、色域が広く美麗です。
また、目が疲れやすい方や、老眼世代の方にもオススメできます。
ネットワークは、Wi-Fi 6・Bluetooth 5.0に対応します。
注目点は、Wi-Fi6対応 (11ax)になった部分です。
詳しくは、【Wi-Fi6 対応ルーターの比較記事】で書きましたが、導入する場合、本機はアンテナ2本なので、理論上、最大1201Mbps(=150MB/秒)でルーターにつながります。
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なお、下位機種についてのみ、有線LAN端子がないです。
どうしても必要な場合は、USB-Cからの変換アダプタを使うか、CTOでオプション購入になります。
付属ソフトは、総合ソフトとして、AppleのPages(ワープロソフト)・Numbers(表計算ソフト)・Keynote(プレゼンソフト)が、最初からインストールされています。
これらは、MicrosoftのOffice 2019と互換性を持ちます。
【オンラインコード版】
・Office Mac Home Business 2021
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ただ、エクセルマクロに非対応など、完全互換ではありません。
そのため、Windowsとの互換性を重視して、純正のOffice 2019を別に買う人が多いです。詳しくは、【Mac版 Ofice 2021のおすすめ購入法】の記事で書いています。
【DVDドライブ】【アマゾン限定型番】
・BUFFALO DVSM-PLV8U2-BK/N
¥2,980 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
【ブルーレイ】【アマゾン限定型番】
・BUFFALO BRXL-PTV6U3-BK/N
¥8,380 Amazon.co.jp (1/15執筆時)
DVDドライブやブルーレイドライブは、未搭載です。
なお、iMacで使えるドライブについては、【Mac用のDVDドライブの比較記事】【Mac用のブルーレイドライブの比較記事】で、それぞれ詳しく紹介しました。
カメラは、前面に1080p FaceTime HDカメラを搭載です。
一般的なHDカメラより解像度の高いフルHD級ですので、別売を買わずとも、ビデオチャットや簡単な会議ならば対応できる水準です。
入力デバイスはMagic KeyboardとMagic Mouse 2が標準で付属します。
いずれも、ワイヤレスです。
キーボードについては、上位機については、イジェクトボタンがあった右上に、指紋センサー(Touch ID)を搭載した特別仕様のものになります。
本体色と同じカラーリングです。
マウスは、タッチパネルセンサー搭載で、スクロールやジェスチャーが可能です。
ただ、このブログの入力デバイスの比較記事でも(さんざん)書きましたが、Appleの純正キーボード・マウスは、あまり使いやすくないです。
この部分については、別に買い直すことをオススメしています。
詳しくは以上の記事をご覧ください。
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以上、24.5インチモデルの最新機種の紹介でした。
M1プロセッサ搭載の最新機として注目でしょう。
先述のように、ネイティブに対応しているアプリは「超高速」です。iPhoneとの連携も、電話やメッセージがシームレスに使えるなど、本当に使いやすく進化しました。
ただし、対応しないアプリのパフォーマンス問題はあるのですが、Apple純正や有名アプリのみ利用し、あまり面倒なことはしない「ライトユーザー」ならば、あえて、インテル系CPU採用機を選ぶ必要はなく、本機の満足度は高いでしょう。
特に、iPhoneユーザーは、その恩恵を受けることが多いと思います。
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【上級者向け情報】
メモリー:16GB
+ ¥28,000
SSD:1TB
+ ¥28,000
SSD:2TB
+ ¥84,000
なお、路面店を含むAppleストアの特注カスタムメイド(BTO CTO)注文の場合、追加費用で装備をアップグレードできます。
【下位構成】メモリ16GB増量
19・iMac Retina 4.5K Display
¥202,800
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD
液晶パネル:24インチ(4.5K)
GPU:Apple M1 7コア
19・ブルー:MJV93J/A CTO
20・ピンク:MJVA3J/A CTO
21・グリーン:MJV83J/A CTO
22・シルバー:MGTF3J/A CTO
【中位構成】メモリ16GB増量
23・iMac Retina 4.5K Display
¥230,800
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD
液晶パネル:24インチ(4.5K)
GPU:Apple M1 7コア
23・ブルー:MGPK3J/A CTO
24・ピンク:MGPM3J/A CTO
25・グリーン:MGPH3J/A CTO
26・シルバー:MGPC3J/A CTO
27・パープル:IMAC202105PLCTO
27・オレンジ:IMAC202105ORCTO
29・イエロー:IMAC202105YECTO
【上位構成】メモリ16GB増量
30・iMac Retina 4.5K Display
¥258,800
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ::16GB(増設負荷)
ストレージ:512GB SSD
液晶パネル:24インチ(4.5K)
GPU:Apple M1 8コア
30・ブルー:MGPL3J/A
31・ピンク:MGPN3J/A
32・グリーン:MGPJ3J/A
33・シルバー:MGPD3J/A
34・パープル:IMAC202105PLCTO
35・オレンジ:IMAC202105ORCTO
36・イエロー:IMAC202105PLCTO
メモリーは、基本的には、8GBあれば問題ありません。
ただ、グラフィック編集作業ほか心配な方のため、16GBまでは増設できます。
Apple以外では、(メモリ部分だけですが)時期によってはネットのビックで受け付けています。
SSDは、必要に応じてでしょう。
BTOしない場合でも512GBまでは発注可能ということをふまえると、特殊なニーズがある場合以外は不要でしょう。
なお、以前、iMacの「Apple CTO」で一時、VESAマウントアダプタ搭載のMacという選択肢がありました(現在は選択不可)。
この場合、スタンドは未付属でした。
ただ、このブログの【モニターアームの比較記事】で書いた他社製マウンターを含めて、サードパーティのモニターアームが接続できる見込みです。(マウンターサイズは調査中)
ただ、iMacは、それなりに重い(5kg)ので、机の強度は熟慮が必要です。そもそも、現在は選べないので、上級者向けの話です。
1-3・27インチiMacの比較
続いて、iMac Retina 5K Display 27インチについて紹介します。
先述のように、現状で「販売終了」です。下位機・上位機ならばまだ新品在庫がありますが、中位機だと、「中古市場」になるので、値段はそちらを掲載します。
【2020年下位モデル】(新品:在庫限り)
37・iMac Retina 5K Display MXWT2J/A
¥249,943 楽天市場 (1/15執筆時)
CPU:Core i5-10500 3.1GHz
メモリ:8GB(増設可)
ストレージ:256GB SSD
液晶パネル:27インチ(5K)
GPU:Radeon Pro 5300(4GB)
液晶のみやすさ ★★★★★★
CPUのパワー ★★★★★
起動の速さ ★★★★★
画像・動画の処理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
【2020年中位モデル】(中古含む)
38・iMac Retina 5K Display MXWU2J/A
¥190,130 楽天市場 (1/15執筆時)
CPU:Core i5-10600 3.3GHz
メモリ:8GB(増設可)
ストレージ:512GB SSD
液晶パネル:27インチ(5K)
GPU:Radeon Pro 5300(4GB)
液晶のみやすさ ★★★★★★
CPUのパワー ★★★★★
起動の速さ ★★★★★
画像・動画の処理 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
【2020年上位モデル】(新品:在庫限り)
39・iMac Retina 5K Display MXWV2J/A
¥(299,800) 楽天市場 (1/15執筆時)
CPU:Core i7 -17000KF 3.8GHz
メモリ:8GB(増設可)
ストレージ:512GB SSD
液晶パネル:27インチ(5K)
GPU:Radeon Pro 5500 XT(4GB)
液晶のみやすさ ★★★★★★
CPUのパワー ★★★★★★
起動の速さ ★★★★★
画像・動画の処理 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
これらは、27インチのRetina 5K Display 搭載のiMacです。
本機は、2020年機が現状で最新です。
なお、「ハイスペック」な製品ですが、各年モデルとも、3パターンの構成が準備されています。
CPUは、最上位機が、インテルの「第10世代のCore i7」を採用します。
8コアで、ブースト時5.0GHzですから、プロの利用にも耐えられる水準です。
それ以外は、「第10世代のCore i5」になります。いずれも6コアです。
CPUの型番は、非公開です。
ただ、スペックから類推すれば、下位機が、上表2段目のCore i5-10500(3.1GHz)、中位機が、上表3段目のCore i5-10600(3.3GHz)、上位機が上表4段目の、Core i7-10700KF(3.8GHz)の特注版だと思われます。
ベンチマークは、上位機は、20000近いスコア数値が出ています。
現状、iMac Proのラインアップがないのですが、実際的にこの構成が「プロ用」でしょう。
一方、下位機と中位機についても、「スコア15000」に近い値でパワフルに使えると言えます。
ただ、M1プロセッサ採用の24インチiMacに負ける部分はあり、コスパが良いとも言えない部分はあります。
実際、2022年の半ばまでには、M1プロセッサ採用機がおそらく出てくるかと思います。
GPU(グラフィックス)は、27インチ機は、CPU統合型ではなく、単独のGPUを搭載です。
下位機・中位機は、上表3段目のRadeon Pro 5300(4GBRAM)です。
上位機は、上表4段目のRadeon Pro 5500 XT(8GB VRAM)を搭載します。
いずれも、独自型番なので同世代の類似GPUを利用しての比較です。
M1プロセッサとの比較は、先述のように、ベンチマークが少ないため、正確には難しいです。
ただ、スコアを見ても、上位構成の場合、(少なくとも)30%程は性能が上です。
下位構もM1プロセッサと同等程度のスコアはでます。
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結論的にいえば、単独GPUがされる意義は、iMacにおいて現在もあります。
むろん、M1は優秀で、Adobe系を含めてネイティブ対応するアプリについては、何ら問題なく動きますので、これは「上級者」むけの話です。
シリコンパワー DDR4-2666 8GB
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メモリーは、8GBと共通です。
こちらは、ユーザによる最大128GBまでの増設にも対応します。
対応するメモリーは、DDR4-2666です。
なお、iMacの場合、物理メモリーはノートPC用を使います。
増設作業は、背面にあるパネルを開けて、そこに上記のメモリーを差し込むだけです。
スロットの開閉は、電源コンセントの刺し口にあるスイッチを押すだけです。メモリースロットは4つあって、すでに2つは専有されています(4GB×2)。
Macの場合、2枚セットで同じものを差し替える必要があります。
例えば、追加で16GB増設したい方は、8GBモデルを2枚買って、空いている2つのスロットに差してください。
なお、それ以上に増設する場合は、初期メモリを外して、8ギガの同じメモリーを4枚購入する必要があります。
ストレージは、本機もSSDドライブです。
容量も、最上位機は512GBです。
SSDは「世代」で速度が異なりますが、本機は、公称速度も最大3.4GB/sで、IMac24インチより、200MB/sだけですが速いです。
液晶画面の品質は、5K対応でRetinaグレードの表示ができる機種です。
21インチと同じで、今年度モデルは500カンデラの輝度を持つディスプレイを採用しており、2018年以前のMacに比べると、色域が広く美麗です。
ネットワークは、本機については、有線LANほか、Wi-Fi5(11ac)・Bluetooth4.2です。
最新のWi-Fi6は非対応です。
ルータの違いなどについて、詳しくは、【無線LANルーターの比較記事】をご覧ください。
付属ソフトは、この機種も、Pages(ワープロソフト)、Numbers(表計算ソフト)、Keynote(プレゼンソフト)が付属します。
Mac用のMicrosoft Office は、未付属です。
別途購入したい場合は、【Mac用Officeソフトの比較記事】で専門の記事を書きました。
【DVDドライブ】【アマゾン限定型番】
・BUFFALO DVSM-PLV8U2-BK/N
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【ブルーレイ】【アマゾン限定型番】
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DVDドライブやブルーレイドライブは、未搭載です。
冒頭に書いたように、薄型本体を採用するため、27インチモニターにも付きません。
なお、iMacで使えるドライブについては、【Mac用のDVDドライブの比較記事】【Mac用のブルーレイドライブの比較記事】で、それぞれ詳しく紹介しました。
カメラは、24インチ機同様に、前面に1080p FaceTime HDカメラを搭載です。
一方、この画面サイズのiMacを導入する方は、外部ディスプレイの導入を考えている方もいるかと思います。
本機はThunderBolt経由で、最大2台(最大6K)までのディスプレイをつなげて、マルチディスプレイ環境を構築できます。
詳しくは【Mac向けモニターの選び方】の記事をご覧ください。
入力デバイスは、Magic Keyboardと、 Magic Mouse 2が標準で付属します。
ただ、先ほど書いたように、両方とも使いやすいとは言えないので、この部分については、買い換えを推奨します。
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以上、27インチモデルのiMacの紹介でした。
現在的には、M1プロセッサへの移行期にあたるので、費用対効果においてiMac 24インチに負ける部分はあります。
ただ、このグレードを狙うユーザーは、ソフト的な事情などで「インテル系がマスト」という方もいるかと思います。
Appleは2022年までにインテル系は全機終息させるようなので、買うなら急いだ方が良いかと思います。
次回につづく!
iMacのおすすめ機種は結論的にこれ!
というわけで、今回は現行のiMacの最新機種を紹介してきました。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
1・ 最新のiMacの比較 (1)
1-1:iMac 24 Retina〈M1〉
価格:15万円〜
1-2:iMac 27 Retina〈Intel〉
価格:20万円〜
2・ 最新のiMacの比較 (2)
=全機種からの「おすすめ」の提案
液晶のみやすさ ★★★★★
CPUのパワー ★★★★★
起動の速さ ★★★★★
画像・動画の処理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事【こちら】は、結論編です。
ここまで紹介してきた全機種の中から、目的別・予算別のAtlasのおすすめ機種!を提案します。
ひき続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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なお、この前編記事がお役に立ったようならば、SNSなどで共有して頂ければ幸いです!