【今回レビューする内容】2023年 iMac最新モデルの性能とおすすめ・選び方:Apple iMac 21.5 27インチ レティナ4K 5Kディスプレイモデル:メモリ増設 必要周辺機器:各モデルの性能の違いや口コミランキング 24インチiMac(アイマック)
【比較する製品型番】アップル|Apple iMac 24インチ Retina 4.5Kディスプレイモデル MJV93J/A MJVA3J/A MJV83J/A MGTF3J/A MGPK3J/A MGPM3J/A MGPH3J/A ]MGPC3J/A MGPL3J/A MGPN3J/A MGPJ3J/A MGPD3J/A iMac 27インチ Retina 5K Display MXWT2J/A MXWU2J/A MXWV2J/A
今回のお題
最新iMacのラインナップと機種ごとの性能の違いは?
どもAtlasです。
今回は、2023年9月現在、最新のiMacを比較します。
CPU性能から、パネル品質・ネットワーク・端子類の構成まで、各機のスペックをみていきます。
AppleのCTO(オーダーメイド)も含めて、現行機種は全機をみていきます。
1・ 最新のiMacの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:24インチ iMac
1-3:27インチ iMac
2・ 最新のiMacの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめにiMacの「選び方の基本」を説明します。
その後、24インチ iMacから順番に説明していくつもりで宇。
とくに「MacBookや、Mac mini」とどれにしようか迷っている方へのアドバイスになるように、心がけて書いて行くつもりでです。
なお、27インチ機は、後継機が出ず生産終了です。
しかし、こちらは「最後のIntel-CPU機」だったという「特殊事情」があるので、引き続き紹介しています。
消息筋では、近々、iMac Proという形で出るという噂もあります。
逆に、Appleは【Mac Studioの比較記事】みた「デカい弁倒箱」への移行を求めているという話もあります。
正確なところは、Appleなので(例のごとく)分かりません。
しかし、21.5インチiMacが廃止された時も、噂だけで復活しなかった先例がありますし、本当に出るかは微妙なところでしょう。
液晶のみやすさ ★★★★★
CPUのパワー ★★★★★
起動の速さ ★★★★★
画像・動画の処理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、最新のiMacのスペックを、シリーズごとに比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のような観点から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・Macbookの比較
2・iMacの比較
3・Mac miniの比較
4・Mac Studioの比較
なお、今回の記事は、このブログのMac比較シリーズ全体としては、2回目記事として書きました。
1-1・最新のiMacの選び方の基本
詳しい比較にはいる前に、いつものように「選び方の基本」からです。
今回は、特に 久しぶりの買換えの方や、初めて購入する方に向けて、iMacに共通する「良い部分」についておもに、解説してみます。
とくに、MacBookと比較して選びかねている方も多そうなので、その部分にも注目して、お話しします。
1・iMacのCPU
第1に、iMacの「脳みそ」であるCPUについて解説しておきます。
「皆さんが最も気になる」だろう部分でしょう。
CPUのベンチマークスコアは、Macの性能を測る重要な指標です。
専用ソフト(PassMark 3DMarkほか)でCPUの処理能力を計測して算出します。
Atlasの個人的な感覚だと、家庭用・仕事用として個人で使う場合、「15000以上」のスコアが出せると、家庭用・仕事用としては「かなり快適」といえる水準です。
iMacの最新機は、Apple M1(8コア 3.2GHz)というCPUを採用します。
スコアは、「14169」ですので、「かなり快適」といえるスコアです。
1世代前、Intel Core CPUを採用していた時代の27インチ iMacのスコアも出しました。
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結論的にいえば、(30万円を超えていた)Core i7機を例外とすれば、歴代機のなかでも「最も優秀」と言ってよいです。
もちろん、CPU以外の部分も重要です。
ただ、GPU(グラフィックス)やストレージ・メモリーなどは、のちほど本編で詳しく説明するので、少しお待ちください。
ここで、話したいのは、Mac Book あるいはMac miniと比べて、iMacのCPUは「優秀」なのかということです。
なぜなら、両機とも、iMacに先行して、Apple M1に続く、次世代のApple M2をすでに搭載する機種が出ているからです。
上表は、iMacが使うApple M1(8コア 3.2GHz)と、他機(入門機)が採用するApple M2( 8コア 3.2GHz)のスコアを比較したものです。
スコアで言えば、あまり変わらないと言えます。
ただ Apple M2は、GPUコアの増加ほか、ニューラルエンジン・メディアエンジンの世代交替、メモリ帯域幅の拡張(100GB/s)などの改良があったので、実用上、スコア以上の差があります。
iMacのほうが廃熱に余裕があるので、同じCPUスコアでもパフォーマンスは出やすいので、完全に上回るわけではないですが。
ただ、M2 Pro・M2 Maxなど上位CPUを採用する機種がiMacにないので、極限性能を求める場合、iMacに弱さはあります。
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結論的にいえば、普通に「パソコンが欲しい」という一般ユーザーは、iMacを選んでOKです。
スコア「15000」前後あれば、この先4・5年はこの水準で利用できますから。
一方、問題は、スペック高めのiMac 27インチを使っていた従来層です。
とくに、GPU(グラフィックス)がApple M1だと、Mac BookやMac miniより弱いです。
そのため、動画編集など高スペックを必要とする使い方の場合、現状では、Mac Book Proの上位機、あるいは、Mac mini(+外部モニター)のほうが処理力があります。
iMac 24インチは、良かれ悪しかれ普通の「ファミリー向け」なので、スペックが足りない部分があります。
・iMacの比較
・Mac miniの比較
・Mac Studioの比較
その場合、やはり、他と比べたほうが良いです。
とくに、Mac miniについていえば(昔と違って)iMac以上に高性能化しているため、先入観を持たずに見比べることをおすすめします。
今回のiMacと同じ基準で、CPUベンチマークなどを掲載しています。
2・iMacの液晶の視認性
第2に、液晶の視認性です。
液晶パネルは、iMacに限らずですが、Appleは、どの機種でも高品質で視野角が広いIPSパネルを採用します。
昔は視野角の狭いTN液晶パネルが紛れていましたが、現在はありません。
iMacは出荷前にキャリブレーション(画質調整)をしっかり行ったパネルを使っており、個体差が少ないことでも有名です。
能力的にも、sRGBをカバーできる広色域パネルで、色再現性も高いです。
解像度も、現行機は、4.5Kの高詳細表示に対応です。
高詳細なディスプレイは、老眼の方は表示が「細かすぎる」懸念があるかもしれません。
しかし、むしろ「老眼の方にこそ向く仕様」です。
なぜなら、Macの場合、ドットの細かさを活かして、フルハイビジョン(左図)比べて4倍の高密度で、文字を高解像度表示できるからです。
iPhoneでいうところの「Retina技術」と同じです。また、Windows PCと異なって、細かい設定なしでこの表示なので、初心者向きです。
画面の輝度も、500cd/m2(500ニト)です。
最近のHDR対応の高級モニターと競える性能です。
その上で、赤と緑の蛍光体のLEDを新しく採用したP3カラーの採用で、色域が20%以上広がっています。
先述のCPU問題さえ大丈夫ならば、画像編集などのプロユースにも向く仕様となりました。
画面サイズは、24インチ(対角23.5)のみです。
27インチ・21インチは、先述のように生産完了です。
24インチ機の場合、目とモニター間の距離は70cmも確保できれば「目は疲れない」です。
普通の事務机(PCデスク)で問題ないので、設置性は良いです。
なお、この部分の話は、このブログの【PC向きデスクの比較記事】で書きました。
十分に奥行のない机に設置しようとする場合だけ、気をつけてください。
画面の写り込みは、ガラスパネルを前面に使う関係で、ノングレア(非光沢)のモニターとは、異なります。
ただ、プラズマ蒸着と呼ばれる方法で表面のガラスがコーティングがなされます。
これによって、「以前の75パーセントという驚異的な反射の削減と、鮮やかで正確な色彩」が可能になっています。
自分の顔や照明の光が反射して、鏡のように写ってしまう点は、かつて、iMacの大問題でした。今は、全く問題を感じません。
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結論的にいえば、現行のiMacは4.5Kの高詳細表示に対応し、目に優しいIPSパネルを採用する上で、色域も広く、映り込みもほぼないので、利用において全く問題ないです。
ただし、「モニターと目までの距離」だけは、気にしてください。
3・iMacの周辺機器と接続端子

第3に、周辺機器と接続端子についてです。
本体の薄さは、多くの方が評価する部分でしょう。
iMacは、エッジ部分で5mm以下の薄さと薄い本体です。
正面から見たときは、とてもデスクトップと見えない薄さを獲得しています。
内蔵ドライブは、Macは、iMac以外を含めて非搭載です。
Appleが、本体を薄くしたかった、というより、音楽・映画・アプリを同社のオンラインストアで直販したいという「大人の事情」からでしょう。
必要な人はいると思います。
今回の記事でも、外付けドライブの選び方については解説します。
接続端子は、24インチiMacの場合、以上のような構成です。
下位機(左図)は、(丸い)USB-C形状のThunderbolt 3が2ポートです。
それに、有線LAN(1000Base-T)・ヘッドホン端子という構成です。
上位機(右図)は、加えて、(四角い)USB-A形状のUSB3.0端子が2つです。
以下、各端子の「速度」について少し書いておきます。
Thunderbolt 3は、(丸い)USB-C形状の端子です。
速度は、USB4.0世代ですので、5000メガバイト/秒まで対応できます。
【ポータブルSSDの比較記事】で書いた最新世代のドライブでも問題ない水準です。
また、【Lightningケーブルの比較記事】で書いたUSB-C対応ケーブルを使えば、iPhoneの高速充電も可能です。
Windows系PCを含めて、普通のUSB-C端子とコネクタの互換性もあります。
USB 3.0は、(四角い)USB-A形状の端子です。
速度は、上表のUSB3.1仕様ですから、こちらもわりと高速です。
【2個セット】
Anker USB-C & USB 3.0 変換アダプタ
¥999 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
下位機種は、先述のように(四角い)USB-A端子がないです。
そのため、手持ちのUSB機器を利用したい場合は、変換ケーブル(アダプタ)が必要です。
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以上、具体的な機種の説明に入る前に、3つの観点から「iMacの選び方」を解説しました。
以下では、これらの情報をふまえて、しっかり比較していきます。
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では、シリーズごとの現行のiMacのレビューを始めます。
1・ 最新のiMacの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:iMac 24 Retina〈M1〉
1-3:iMac 27 Retina〈Intel〉
2・ 最新のiMacの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
冒頭でも書いたように、以上のような順番で、全2回にわたり、各機を紹介するつもりです。
1-2・24インチiMacの比較
はじめに、24インチiMac(iMac Retina 4.5K Display )比較からです。
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なお、 以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2021年発売】
【下位構成】
1・iMac Retina 4.5K Display
¥169,503 Amazon.co.jp (6/6執筆時)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設可)
ストレージ:256GB SSD
液晶パネル:24インチ(4.5K)
GPU:Apple M1 7コア
1・ブルー:MJV93J/A
2・ピンク:MJVA3J/A
3・グリーン:MJV83J/A
4・シルバー:MGTF3J/A
【中位構成】
5・iMac Retina 4.5K Display
¥194,607 Amazon.co.jp (6/6執筆時)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:256GB SSD
液晶パネル:24インチ(4.5K)
GPU:Apple M1 8コア
5・ブルー:MGPK3J/A
6・ピンク:MGPM3J/A
7・グリーン:MGPH3J/A
8・シルバー:]MGPC3J/A
9・パープル:IMAC202105PLCTO(Z130)
10・オレンジ:IMAC202105ORCTO(Z132)
11・イエロー:IMAC202105YECTO(Z12S)
【上位構成】
12・iMac Retina 4.5K Display
¥221,445 Amazon.co.jp (6/6執筆時)
CPU:Apple M1 3.2GHz
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:512GB SSD
液晶パネル:24インチ(4.5K)
GPU:Apple M1 8コア
12・ブルー:MGPL3J/A
13・ピンク:MGPN3J/A
14・グリーン:MGPJ3J/A
15・シルバー:MGPD3J/A
16・パープル:IMAC202105PLCTO
17・オレンジ:IMAC202105ORCTO
18・イエロー:IMAC202105PLCTO
24インチiMacは、サイズ面で言えば、新製品の展開がある唯一のiMacです。
なお、色の違いをふまえない場合、大きく分けて4種類あります。
主な違いは、ストレージ(SSD)の量です。
最上位モデルのみ512GBです。
あとは、中位機以上は、GPUコアが1つ多い点、(四角い形状の)USB-A(USB3.0)端子と有線LAN端子が付属する点が違いです。
用途に応じて選べば良いでしょうが、基本的には、下位機種で十分です。
本体色は、6種類です。
量販店では、ブルー・ピンク・グリーン・シルバーでの展開です。
直営店の場合、下位機種を除き、イエロー・ オレンジ・ パープルからも選べます。
「地球にグリーンな設計」というフレーズで、今回は、緑がAppleの「推し色」のようです。
CPUは、Apple M1(8コア 3.2GHz)です。
Appleは、2021年から自社CPU(正確にはARM系CPU)に切り替えました。
その際登場した初のモデルです。
切替は、省電力性に対するIntel CPUへの不満からの切替、あるいは、iOSとの将来的な統合の布石とも言われます。
Apple M1は、正確に言えば、メモリ・GPU・その他の機能と統合されたSOC(System-on-a-chip)です。
CPU部分だけみても、高性能コアと高効率コアに分けますし、それ以外にも、機械学習を処理するニューラルエンジンなどを備える「ハイブリッド」です。
ベンチマークは、調査時に、スコア「14169」です。
1世代前の高級機だった27インチのIntel CPU搭載機と比べると、中位機(3.3GHz)の水準を軽く越えます。
また、(Mac miniなどに先行採用される)新型のApple M2と比べても、そう大きな差はないです。
実際、このグレードのiMacを考えているような方の使い方において、正直、実感差は無いでしょう。
その部分もあり、一般ユーザー向けと言えるiMac 24インチでは(慌てて)新製品を出さなかった部分は感じます。
冒頭書いたように「スコア15000」前後ならば、今後数年間「かなり快適」と言って良い水準で使えます。
4つのコアを組み合わせる形式で、省電力CPUでは登場時「世界最速」を謳っていました
加え絵、Apple M1搭載機はiPhoneアプリ(iOSアプリ)がそのまま動作します。
Google・マイクロソフトなど、競合するMac専用の有料アプリを除けば、OS上で動作します。
ーー
1・旧アプリのパフォーマンス
=インテル用アプリが遅い可能性
2・ Windowsの起動
=仮想化ソフト利用の可否・速度
一方、本機の発売時期(2021年)、このブログでは、Apple M1について、上表2点の注意を促しました。
現状で、すでに「解決水準」にいたりましたが、確認しておきます。
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第1に、旧アプリのパフォーマンスです。
2020年以前の古いソフト・アプリは、Intel CPUを前提に作っていました。
こうした、古いソフトを動かすため、Apple M1はエミュレータ(Rosetta2)を装備します。
そのため、旧アプリの実行速度がやや落ちる部分がありました。
しかし、この部分は,、ほぼ解決されました。
Apple純正アプリや各社のブラウザはもちろんのこと、Adobe・Microsoftなどの主要なビジネスアプリは、だいぶ前に、エミュレータなしのネイティブ動作に対応しました。
その他のアプリも、Appleが(概ね)2022年末までの対応をソフト開発者に促したこともあり、たいてい対応になりました。
「動かないアプリ」は、iMobie M1 App Checker で確認できます(英語サイト)。
Mac OS Mojaveで事前に32bitアプリが(そもそも)切られたこともあり、動かないアプリはあまりない印象です。
エミュレータ動作の場合も「強力なCPU」のパワーを駆使できるので、むしろ体感速度はあがったと言えます。
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第2に、仮想化ソフトにおけるWindowの起動です。
こちらは、今も気をつけても良いとは言えます。
過去のMacではOSが基本装備するBoot Campや、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】で紹介した有料ソフトで、Window OSも起動できました。
しかし、Appleシリコン(M1 M2)は、Intel CPUではないので、Boot Campは非搭載になりました。
一方、仮想化ソフト最大手のParallelsは、2021年4月に、Apple M1搭載機でのWindows 10の稼働に成功し、現在も同社のソフト上で、Windows11も動きました。
正確には「Windows 11 on ARM 64」の駆動です。ただ、DirectX 11にも対応しますし、普通にソフトは動きます。
ニッチな話ですので、ライバル社の製品を含め、興味のある方は、【Mac用仮想化ソフトの比較記事】のほうをご覧ください。
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結論的にいえば、ソフト面でのApple M1の問題点は、ほぼ「解決」されました。
本当に特殊な状況の方を除けば、問題ない状況になっています。
GPU(グラフィックス)は、統合型GPUです。
下位機は7コアで、中位機・上位機は8コアになります。
ベンチマークは、いずれも優秀ですが、8コアだと30%前後、処理面で有利です。
8Kビデオにも対応できる水準であるほか、Final Cut Proでの3D動画のレンダリングが5.3倍高速になったと、同社は公表しています。
一方、冒頭示したように、(Mac miniなどに先行採用される)新型のApple M2に対しては、グラフィック部分では若干差を持ちます。
ただ、大きく影響するのは、ゲームほか、グラフィックデザインに使うような場合でしょう。普通に仕事や勉強などに使い、動画を見る程度ならば、影響は考えなくても良いです。
メモリーは、8GBです。
本機は、CPU・GPUと統合されたユニファイドメモリとなるため増設に非対応です。
SOC化され「パイプも太い」(68GB/s)ので、これでも十分です。
グラフィックソフトなどを利用する方で、少し心配な方は、CTO(カスタマイズ)で16GBは選択可能です。
ストレージは、高速なSSDドライブです。
最上位機で、512GB内蔵です。
SSDドライブは、速度的に数世代あります。
(ソケットは違いますが)M.2 PCIe 3.0世代のスピードが出せます。
実効速度の目安は非公開です。
しかし、分解レポートをみるとMBP13と同等で、3.2GB/sあたりのスコアとなります。
なお、パソコンは、CPUよりもハードディスクの遅さが、OSの起動時間やソフトの動作の上でボトルネックとなっています。
この部分の進化は大きいです。
普通のHDD(ハードディスク)は、120MB/秒あたりにボトルネックがあるので、実効速度でみても、SSDのほうが「十倍以上」高速で、快適性も高いです。
液晶画面の品質は、4.5K対応でRetinaグレードの表示ができる機種です。
視認性と表示の美麗さを重要視するならば、Retina対応は「マスト」です。
その上で、500ニトの輝度を持つ広色域ディスプレイを採用しており色域が広く美麗です。
また、目が疲れやすい方や、老眼世代の方にもオススメできます。
ネットワークは、Wi-Fi 6(11ax)・Bluetooth 5.0に対応します。
注目点は、Wi-Fi6です。
対応するルーターを買えば、本機はアンテナ2本なので、最大1200Mbps(5.0GHz帯)でつながります。
速度が速まるほか、ご家庭での複数同時通信時に、安定性も増します。
なお、非対応ルーター場合は、Wi-Fi5でつながるので、従来水準の867Mbpsです。
1・高速な無線LANルーターの比較
2・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較
対応機機は、このブログの以上の記事で書いています。
前者の記事のが価格としては安めのものですが、Wi-Fi6に対応できる機種はすでにあります。
現状でApple純正のルーター(写真)が終売なので、その代替案を含めて考えてます。
BUFFALO LUA4-U3-CGTE-WH
¥2,048 Amazon.co.jp (6/6執筆時)
一方、下位機は、有線LAN端子がないです。
必要な場合は、USB-Cからの変換アダプタを使うか、CTOでオプション購入になります。
付属ソフトは、Appleの統合ソフトは付属です。
Pages(ワープロソフト)・Numbers(表計算ソフト)・Keynote(プレゼンソフト)です。
これらは、MicrosoftOfficeと互換性を持ちます。
【オンラインコード版】
・Office Mac Home Business 2021
¥39,582 Amazon.co.jp (6/6執筆時)
しかし、完全互換ではないので、仕事で純正が必要な方はいると思います。
詳しくは、【Mac版 Ofice 2021のおすすめ購入法】の記事で説明しました。
【DVDドライブ】
・ロジテック LDR-PVB8U3MGY
¥4,818 Amazon.co.jp (6/6執筆時)
【ブルーレイ】
・BUFFALO BRXL-PUV6U3-BK/N
¥9,280 Amazon.co.jp (6/6執筆時)
DVDドライブやブルーレイドライブは、未搭載です。
おすすめのドライブは【Mac用のDVDドライブの比較記事】【Mac用のブルーレイドライブの比較記事】で、詳しく紹介しました。
カメラは、前面に1080p FaceTime HDカメラを搭載です。
HDカメラより解像度の高いフルHD級です。
別売を買わずとも、ビデオチャットや簡単な会議ならば対応できる水準です。
入力デバイスは、Magic KeyboardとMagic Mouse 2が標準で付属します。
いずれも、ワイヤレスです。
キーボードは、上位機は、イジェクトボタンの場所(右上)に、指紋センサー(Touch ID)を搭載した仕様です。
どれも、本体色と同じカラーリングにしています。
マウスは、タッチパネルセンサー搭載で、スクロールやジェスチャーが可能です。
ただ、Appleの純正キーボード・マウスは使いやすくないです。
このブログの入力デバイスの比較記事でも(さんざん)書きましたが、別に買い直すことをオススメしています。
詳しくは以上の記事をご覧ください。
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以上、iMacの24インチモデルの紹介でした。
たのMacに比べると、誰でも使いやすい「ファミリーフレンドリー」な一体型に思えます。
M1プロセッサ搭載で、十分な処理能力がありつつ、ディスプレイやネットワークなども、新しい構成ですから、性能面で問題ありません。
iOSとの親和性も十分で、iPhoneユーザーなどなら、より便利でしょう。
ただし、今まで27インチiMacを利用してきた方については、画面サイズのほか、カスタマイズしても現行Macの「最高性能」には至らないのが悩みどころでしょう。
途中でも書きましたが、その場合、Mac mini+外部モニターに移行することも選択肢してください。
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一方、路面店を含むAppleストアの特注カスタムメイド(BTO CTO)注文の場合、追加費用で装備をアップグレードできます。
【上級者向け情報】
メモリー:16GB
+ ¥28,000
SSD:1TB
+ ¥28,000
SSD:2TB
+ ¥84,000
メモリーは、先述のようにユニファイド化したので、8GBあれば問題ありません。
ただ、グラフィック編集作業ほか心配な方のため、16GBまで増設できます。
SSDは、必要に応じてでしょう。
BTOしない場合でも512GBまでは選べることをふまえると、特殊なニーズがある場合以外は不要でしょう。
なお、iMacの「Apple CTO」ではVESAマウントアダプタ搭載のiMacとが選択できます。
この場合、このブログの【モニターアームの比較記事】で書いた他社製マウンター(100mm)を含めて、サードパーティのモニターアームが接続できる仕組みです。
iMacは、それなりに重い(5kg)ので、机の強度は熟慮が必要です。
1-3・27インチiMacの比較
続いて、iMac Retina 5K Display 27インチについて紹介します。
先述のように、現状で「販売終了」です。
ただ、一部にまだ新品在庫がありますが、主には「中古市場」になるかと思います。
【2020年下位モデル】(中古価格)
19・iMac Retina 5K Display MXWT2J/A
¥138,580 楽天市場 (6/6執筆時)
CPU:Core i5-10500 3.1GHz
メモリ:8GB(増設可)
ストレージ:256GB SSD
液晶パネル:27インチ(5K)
GPU:Radeon Pro 5300(4GB)
【2020年中位モデル】(中古価格)
20・iMac Retina 5K Display MXWU2J/A
¥147,130 楽天市場 (6/6執筆時)
CPU:Core i5-10600 3.3GHz
メモリ:8GB(増設可)
ストレージ:512GB SSD
液晶パネル:27インチ(5K)
GPU:Radeon Pro 5300(4GB)
【2020年上位モデル】(中古価格)
21・iMac Retina 5K Display MXWV2J/A
¥300,240 楽天市場 (6/6執筆時)
CPU:Core i7 -10700KF 3.8GHz
メモリ:8GB(増設可)
ストレージ:512GB SSD
液晶パネル:27インチ(5K)
GPU:Radeon Pro 5500 XT(4GB)
これらは、27インチのRetina 5K Display 搭載のiMacです。
先述のように、最後のインテルCPU搭載iMacです。
新品在庫はさすがに尽きたようなので、中古価格を載せています。
CPUの型番は、非公開です。
ただ、スペックから類推すれば上図のような型番になります。
Core i7だけは特注かもしれません。
ベンチマークは、最上位構成だと、20000近いスコア数値が出ています。
中位機以下は、Apple M1採用の24インチiMacに負ける水準です。
GPU(グラフィックス)は、27インチ機は、CPU統合型ではなく、単独GPUを搭載です。
下位機・中位機は、Radeon Pro 5300(4GBRAM)です。
上位機は、Radeon Pro 5500 XT(8GB VRAM)を搭載します。
独自型番なので、同世代の類似GPUを利用しての比較ですが、M1プロセッサと同等程度のスコアは、下位機種でも出ています。
シリコンパワー DDR4-2666 8GB
¥2,280 Amazon.co.jp (6/6執筆時)
メモリーは、8GBです。
ユーザによる最大128GBまでの増設にも対応します(DDR4-2666)。
なお、iMacの場合、物理メモリーはノートPC用を使います。
増設作業は、背面にあるパネルを開けて差し込むだけです。
スロットの開閉は、電源コンセントの刺し口にあるスイッチを押すだけです。なお、メモリースロットは4つあって、すでに2つは専有されています(4GB×2)。
増設する場合、2枚とも同じものを選んでください。
ストレージは、SSDドライブです。
容量は、最大512GBです。
SSDは「世代」で速度が異なります。
本機は、公称速度も最大3.4GB/sで、IMac24インチより200MB/sだけですが速いです。
液晶画面の品質は、5K対応でRetinaグレードの表示ができる機種です。
21インチと同じ500カンデラの輝度を持つディスプレイを採用しです。
2018年以前のMacに比べると、色域が広く美麗です。
ネットワークは、有線LANほか、Wi-Fi5(11ac)・Bluetooth4.2です。
最新のWi-Fi6は非対応です。
規格については、詳しくは、【無線LANルーターの比較記事】をご覧ください。
付属ソフトは、Pagesほか、Appleのオフィスイートは付属です。
ただし、Mac用のMicrosoft Office は未付属です。
別途購入したい場合は、【Mac用Officeソフトの比較記事】で専門の記事を書きました。
ドライブも、未搭載です。
薄型本体を採用するため、27インチモニターにも付きません。
カメラは、24インチ機同様に、前面に1080p FaceTime HDカメラを搭載です。
入力デバイスは、Magic KeyboardとMagic Mouse 2が標準で付属します。
両方とも使いやすいとは言えないので、やはり買い換えを推奨します。
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以上、27インチモデルのiMacの紹介でした。
改めて仕様を見ましたが、「まだまだ現役」なスペックです。
しかし、現在的には、M1プロセッサでないとソフト面を含めて「陳腐化」してきています。
仕事などでどうしても必要な場合を除けば、現状では選択肢にしないほうが良いでしょう。
次回につづく!
iMacのおすすめ機種は結論的にこれ!
というわけで、今回は最新のiMacを比較してきました。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
2・ 最新のiMacの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
液晶のみやすさ ★★★★★
CPUのパワー ★★★★★
起動の速さ ★★★★★
画像・動画の処理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事【こちら】は、結論編です。
ここまで紹介してきた全機種の中から、目的別・予算別のAtlasのおすすめ機種!を提案します。
ひき続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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なお、この前編記事がお役に立ったようならば、SNSなどで共有して頂ければ幸いです!